JP2007301922A - 印刷装置、印刷材量検出方法 - Google Patents

印刷装置、印刷材量検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インク収容容器に収容されているインク量の判断精度を向上する。
【解決手段】処理対象カートリッジのインク無し時の固有振動数fEから一定比率だけ低い基準振動数fsを基準として駆動信号周波数Fを算出する。具体的には、基準振動数fsを1/(2k+1)倍した数値を駆動信号周波数Fとする。こうすることにより、インク有り時、インク無し時の双方における応答信号の振幅を有効に励起することができ、インク量判断処理の精度を向上できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、印刷装置に関し、特に、印刷装置に装着される印刷材収容容器内の印刷材の量を検出する方法に関する。
インクジェット式の印刷装置に装着されるインク収容容器には、残存するインクの量を検出するためのセンサを備えているものがある。センサには、例えば、電圧を印加すると伸縮する性質を有する圧電素子が用いられる。センサは、圧電素子への電圧の印加後に残留振動を生じ、この残留振動により出力信号を出力する。このような圧電素子を有するセンサを用いてインク量の検出を行う場合、印刷装置は、圧電素子に電圧を印加し、センサから出力される出力信号の周波数を測定することにより、インク収容容器内にインクが残存するか否かを判断する。具体的には、印刷装置は、出力信号に含まれるセンサの振動周波数を測定することにより、インク収容容器内にインクが残存するか否かを判断する。
圧電素子に印加する電圧の周波数を、センサとインク収容容器内に収容されているインクとの共振周波数とすることにより、センサの振動の振幅を大きくし、振動周波数の測定精度を向上している。
特開2003−39707号公報
しかしながら、インク収容容器のセンサには製造過程において製造誤差が生じているが、センサを駆動する駆動信号は一定であるため、インク収容容器内に同量のインクが残存していても、センサから出力される出力信号は異なる。そのため、センサの製造誤差や、インクの残存状態に応じて、圧電素子の振動の振幅が小さくなることがあり、圧電素子の振動周波数を安定して精度良く測定することが困難である。この結果、インク収容容器に収容されているインク量を精度良く検出できないという問題がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、インク収容容器に収容されているインク量の判断の精度向上を目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は、第1の態様として印刷材収容容器に収容されている印刷材の印刷材の量を測定する印刷装置を提供する。
本発明の印刷装置は、メモリと印刷材収容容器に収容されている印刷材の量を検出するための圧電素子とを備える前記印刷材収容容器が着脱可能に装着されており、
前記メモリから、前記圧電素子を駆動するための駆動信号の周波数に関する周波数情報を取得する取得手段と、
前記圧電素子に対して、前記周波数情報に基づき決定される周波数の前記駆動信号を供給する供給手段と、
前記駆動信号の供給停止後に、前記圧電素子の振動に伴い出力される応答信号を検出する検出手段と、
前記応答信号に含まれる前記圧電素子の振動周波数を測定する測定手段と、
前記振動周波数に基づき、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在するかを判断する判断手段と、を備え、
前記駆動信号の周波数は、前記印刷材収容容器に前記印刷材が前記存在しない場合の前記圧電素子の前記振動周波数である第1基準周波数より一定比率低い第2基準周波数の、1/(2k+1)(kは1以上の任意の整数)倍であることを要旨とする。
本発明の印刷装置によれば、第1基準周波数より一定比率低い第2基準周波数の1/(2k+1)倍の駆動信号の周波数で駆動信号を圧電素子に供給でき、印刷材収容容器に収容されている印刷材の量の検出精度を向上できる。
本発明の印刷装置において、
前記周波数情報は、前記駆動信号の周波数を規定する駆動信号周波数情報を含んでおり、
前記供給手段は、前記駆動信号周波数情報により規定される周波数で、前記駆動信号を前記圧電素子へ供給してもよい。
本発明の印刷装置によれば、簡易に駆動信号の周波数を取得でき、印刷装置の処理負荷を軽減できる。
本発明の印刷装置において、
前記周波数情報は、前記第1基準周波数を規定する第1基準周波数情報を含んでおり、
前記印刷装置は、更に、
前記第1基準周波数情報に基づき、前記第2基準周波数を算出し、前記算出された第2基準周波数を、1/(2k+1)倍した数値を前記駆動信号の周波数に決定する第1の決定手段、を備えてもよい。
また、本発明の印刷装置において、
前記周波数情報は、前記第2基準周波数を規定する第2基準周波数情報を含んでおり、
前記印刷装置は、更に、
前記第2基準周波数情報により規定される前記第2基準周波数を、1/(2k+1)倍しした数値を、前記駆動信号の周波数に決定する第2の決定手段、を備えてもよい。
本発明の印刷装置によれば、印刷材収容容器に備えられているメモリから取得した周波数情報を用いて、印刷材収容容器に収容されている印刷材の量の検出に適した駆動信号の周波数を、簡易に算出できる。
本発明は、第2の態様として、印刷材収容容器に収容されている印刷材の量を検出する印刷装置を提供する。
本発明の印刷装置は、印刷材収容容器に収容されている印刷材の量を検出するための圧電素子と、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在しない場合に、前記圧電素子に供給される駆動信号に応答して前記圧電素子から出力される応答信号に含まれる前記圧電素子の振動周波数に関する周波数情報が記憶されているメモリと、を備える前記印刷材収容容器が着脱可能に装着されており、
前記周波数情報を、前記検出の対象となる印刷材収容容器の前記メモリから取得する取得手段と、
前記固有振動数が取りうる固有振動数範囲を分割した複数の振動数範囲のそれぞれに前記駆動信号の周波数を規定する駆動信号周波数情報を関連づける振動数範囲情報を、予め記憶する記憶手段と、
前記複数の振動数範囲のうち、前記周波数情報により規定される前記振動周波数が含まれる該当振動数範囲を選択する選択手段と、
前記該当振動数範囲に関連づけられている前記駆動信号周波数情報により規定される前記駆動信号の周波数で、前記駆動信号を前記印刷材収容容器の前記圧電素子へ供給する供給手段と、
前記駆動信号の供給停止後に、前記圧電素子から出力される前記応答信号を検出する検出手段と、
前記応答信号に含まれる前記圧電素子の振動周波数を測定する測定手段と、
前記振動周波数に基づき、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在するかを判断する判断手段と、を備え、
前記駆動信号の周波数は、前記各振動数範囲の最大周波数より一定比率低い周波数の、1/(2k+1)(kは1以上の任意の整数)倍の周波数であることを要旨とする。
本発明の印刷装置によれば、予め、振動数範囲ごとに駆動信号の周波数を関連づけておくことができるため、簡易な構成で、印刷材収容容器に収容されている印刷材残量の検出時に、印刷材収容容器に適した駆動信号の周波数で駆動信号を圧電素子に供給できる。従って、本発明の印刷装置を利用することにより、印刷材の量の検出精度を向上できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。また、本発明は、上述した印刷装置としての構成の他に、印刷装置による印刷材検出方法、印刷装置に印刷材残量を検出させるためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体等としても構成できる。いずれの構成においても、上述した各態様を適宜適用可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスクや、CD−ROM、DVD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ハードディスク等種々の媒体を利用することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき、適宜図面を参照しながら説明する。
A.第1実施例:
A1.システム構成:
第1実施例の印刷システムの概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、印刷システムの概略構成を示す説明図である。印刷システムは、プリンタ20、コンピュータ90を備える。プリンタ20は、コネクタ80を介してコンピュータ90と接続されている。
プリンタ20は、副走査送り機構、主走査送り機構、ヘッド制御機構、および、各機構を制御する主制御部40を備える。副走査送り機構は、紙送りモータ22およびプラテン26を備える。副走査送り機構は、紙送りモータの回転をプラテンに伝達することによって用紙Pを副走査方向に搬送する。主走査送り機構は、キャリッジモータ32、プーリ38、キャリッジモータ32とプーリ38との間に張設された駆動ベルト36、および、プラテン26の軸と並行に設けられた摺動軸34を備える。摺動軸34は、駆動ベルト36に固定されたキャリッジ30を摺動可能に保持している。キャリッジモータ32の回転は、駆動ベルト36を介してキャリッジ30に伝達される。キャリッジ30は、摺動軸34に沿ってプラテン26の軸方向(主走査方向)に往復動する。ヘッド制御機構は、キャリッジ30に搭載された印刷ヘッドユニット60を備える。ヘッド制御機構は、印刷ヘッドを駆動して用紙P上にインクを吐出させる。プリンタ20は、更に、ユーザによるプリンタの種々の設定や、プリンタのステータスの確認に利用される操作部70を備える。
印刷ヘッドユニット60は、印刷ヘッドとカートリッジ装着部を備える。カートリッジ装着部には、6つのインクカートリッジ100a〜100fが装着される。印刷ヘッドユニット60は、更に、サブ制御部50を備える。
印刷ヘッドユニット60の構成およびインクカートリッジの概略構成について、図2を用いて説明する。図2は、印刷ヘッドユニット60の概略構成を示す説明図である。図2に示すように、印刷ヘッドユニット60は、インクカートリッジ100a〜100fが装着されるカートリッジ装着部62および印刷ヘッド69を備える。また、印刷ヘッドユニット60は、図1に示すサブ制御部50を備える(図2では図示省略)。
カートリッジ100b〜100fは、カートリッジ100aと同様の構成であるため、以下では、カートリッジ100aを例示して説明し、カートリッジ100b〜100fについての説明を省略する。図2に示すように、インクカートリッジ(本実施例では、以降、単に「カートリッジ」と呼ぶ)100aは、筐体102と、筐体102の底部に設けられているインク供給口104と、筐体102の一つの側面の下方に設けられているセンサ110と、筐体102の他の一つの側面に設けられている端子板120およびメモリ130を備える。
筐体102は、内部にインクを収容するインク収容室103を有している。インクは、インク供給口104を介して排出される。センサ110には2つの電極が設けられており、端子板120は、センサ110に設けられている2つの電極に接続される2つの端子121、122を備える。
カートリッジ100aのメモリ130には、インクカートリッジ100aに収容されているインク量の判断処理において用いられる周波数情報135が記憶されている。周波数情報135は、カートリッジ100aの圧電素子112を駆動するための駆動信号の周波数を表し、カートリッジ100aの製造時にメモリ130に書き込まれる。周波数情報135については、後述する。
カートリッジ装着部62は、各カートリッジを装着する個別装着部62a〜62fを備える。個別装着部62a〜62fは、それぞれインク導入部64と端子板66とを備える。例えば、個別装着部62aにインクカートリッジ100aが搭載されると、インク導入部64にカートリッジ100aのインク供給口104が挿入され、インクを個別装着部62aの印刷ヘッド69に導く。また、個別装着部62aにカートリッジ100aが搭載されると、個別装着部62aの端子板66の2つの端子67、68は、カートリッジ100aに設けられている端子板120の2つの端子121、122と電気的に接続される。各個別装着部62a〜62fの端子板66の2つの端子67、68は、サブ制御部50と電気的に接続されている。すなわち、サブ制御部50は、2つの端子板66、端子板120を介して各カートリッジ100a〜100fのセンサ110と電気的に接続される。
印刷ヘッド69は、複数のノズルと、複数の圧電素子とを含み、各圧電素子に印加される電圧に応じて、各ノズルからインク滴を吐出し、用紙P上にドットを形成する。本実施例では、圧電素子にはピエゾ素子を利用する。
A2.プリンタの回路構成:
プリンタ20の回路構成について、図3および図4を用いて説明する。図3は、本実施例における主制御部40の電気的構成を示す説明図である。図4は、本実施例におけるサブ制御部50およびカートリッジ100aの電気的構成を示す説明図である。
主制御部40は、CPU41、メモリ43、クロック信号を生成する発振器44、周辺機器と信号の授受を行う周辺機器入出力部(PIO)45、駆動信号生成回路46、駆動バッファ47および分配出力器48を備える。これらは、バス49を介して接続されている。また、バス49は、コネクタ80とも接続されており、主制御部40は、バス49およびコネクタ80を介してコンピュータ90と接続されている。このように接続されることにより、以上の各構成要素は相互にデータの授受が可能となる。
駆動バッファ47は、印刷ヘッド69にドットのオン/オフ信号を供給するバッファとして使用される。分配出力器48は、駆動信号生成回路46から供給される駆動信号を所定のタイミングで印刷ヘッド69に分配する。
駆動信号生成回路46は、分配出力器48を介して印刷ヘッド69に供給されるヘッド駆動信号PSと、サブ制御部50を介してカートリッジ100a〜100fのセンサ110の圧電素子112に供給されるセンサ駆動信号DSとを生成する。本実施例では、以降、「駆動信号」とはセンサ駆動信号を指す。駆動信号生成回路46は、生成した駆動信号DSを、サブ制御部50を介してセンサ110へ供給する。
具体的には、駆動信号生成回路46は、図示しない演算器、デジタル/アナログ変換器(D/A変換器)および増幅回路を備える。演算器は、電圧波形データを用いて生成すべき電圧の波形を示すデジタル信号を生成する。D/A変換器は、生成されたデジタル信号をアナログ信号に変換する。増幅回路は、アナログ信号を増幅して、所望の波形を有する駆動信号を生成する。
サブ制御部50は、主制御部40と協働して、カートリッジ100a〜100fに関連する処理を実行する回路である。図4には、カートリッジ100a〜100fに関連する処理のうち、インク量判断処理に必要な部分を選択的に示している。サブ制御部50は、図4に示すように、計算機51と、3つのスイッチSW1〜SW3と、増幅部52とを備える。
計算機51は、CPU511、メモリ513、インターフェース514、および、サブ制御部50内の構成要素およびカートリッジ100a〜100fと信号の授受を行うための入出力部(SIO)515を備える。主制御部40の上記各構成要素は、バス519を介して接続されている。計算機51は、インターフェース514を介して主制御部40と信号の授受を行う。計算機51は、SIO515を介して3つのスイッチSW1〜SW3を制御する。また、計算機51は、SIO515を介して増幅部52からの出力を受信する。また、計算機51は、SIO515を介して、カートリッジ装着部62に装着されているカートリッジ100a〜100fのメモリ130から、メモリ130に格納されている周波数情報135を取得する。
第1のスイッチSW1は、1チャネルのアナログ第1のスイッチである。第1のスイッチSW1の一方の端子は主制御部40の駆動信号生成回路46に接続されており、他方の端子は、第2のスイッチSW2および第3のスイッチSW3に接続されている。第1のスイッチSW1は、センサ110に駆動信号DSを供給する際にオン状態に設定され、センサ110からの応答信号RSを検出する際にオフ状態に設定される。
第2のスイッチSW2は、6チャネルのアナログ第1のスイッチである。第2のスイッチSW2の一方の側の1つの端子は第1のスイッチSW1および第3のスイッチSW3に接続されており、他方の側の6つの端子は、6つのカートリッジ100a〜100fのそれぞれのセンサ110の一方の電極に接続されている。なお、各センサ110の他方の電極は接地されている。第2のスイッチSW2を順次切り換えることにより、6つのカートリッジ100a〜100fが順次選択される。
第3のスイッチSW3は、1チャネルのアナログ第1のスイッチである。第3のスイッチSW3の一方の端子は第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2と接続されており、他方の端子は、増幅部52と接続されている。第3のスイッチSW3は、センサ110に駆動信号DSを供給する際にオフ状態に設定され、センサ110からの応答信号RSを検出する際にオン状態に設定される。
増幅部52は、オペアンプを含んでおり、応答信号RSと基準電圧Vrefとを比較して、応答信号の電圧が基準電圧Vref以上である場合にはハイ信号を出力し、応答信号RSの電圧が基準電圧Vref未満である場合にはロー信号を出力するコンパレータとして機能する。従って、増幅部52からの出力信号QCは、ハイ信号とロー信号のみからなるデジタル信号となる。
CPU41は、増幅部52から出力された出力信号QCをカウントして、圧電素子112の周波数を測定し、この周波数に基づき、インクカートリッジに収容されているインクの量を判断する。インク量の判断処理については後述する。
A3.インクカートリッジおよびセンサの詳細構成:
インクカートリッジおよびセンサの詳細構成について、図5および図6を用いて説明する。図5は、インクカートリッジの構成を例示する正面図(図5(a))および側面図(図5(b))である。図6(a)および図6(b)は、インクカートリッジに設けられたセンサ周辺部の断面図である。
図5(a)及び図5(b)に示すように、カートリッジ100aの筐体102はインクを収容する複数の収容室を備える。主収容室MRMは、収容室全体の容積の大部分を占める。第1の副収容室SRM1は、底面においてインク供給口104と連通している。第2の副収容室SRM2は、底面近傍において主収容室MRMと連通している。
図6(a)および図6(b)は、図5(b)のA−A断面で切断したセンサ周辺部を、上方から見た断面図である。図6(a)および図6(b)に示すように、センサ110は、圧電素子112とセンサアタッチメント113とを備える。圧電素子112は、圧電部114と、圧電部114を挟む2つの電極115、116を備え、センサアタッチメント113に設置されている。圧電部114は、強誘電体であり、例えば、PZT(Pb(ZrxTi1−x)O3)で形成されている。センサアタッチメント113内には、ブリッジ流路BRが略コの字形状に形成されている。センサアタッチメント113は、ブリッジ流路BRと圧電素子112との間が薄膜状に形成されている。このように構成することにより、ブリッジ流路BRを含む圧電素子112の周辺部分は圧電素子112と共に振動する。
カートリッジ100aに収容されているインクは、図5(a)、(b)および図6(a)、(b)において、実線矢印で示すように流動する。具体的には、主収容室MRMに収容されているインクは、底面近傍から第2の副収容室SRM2に流入する。第2の副収容室SRM2に流入したインクは、第2の側面孔76、センサアタッチメント113のブリッジ流路BRおよび第1の側面孔75を通って、第1の副収容室SRM1に流入する。第1の副収容室SRM1に流入したインクは、インク供給口104を通って、印刷ヘッドユニット60に供給される。
図6(a)は、カートリッジ100aにインクが所定量以上存在する状態(本実施例では、以降、「インク有り時」と言う)を示す。インク有り時は、図6(a)に示すように、センサ110の一部であるセンサアタッチメント113内に形成されたブリッジ流路BR内にインクが充填されている状態である。換言すれば、インク有り時とは、カートリッジ100aにおいてセンサ110が設置されている位置(インク検出位置)にインクが存在しており、センサアタッチメント113の、ブリッジ流路BRと圧電素子112とに挟まれている薄膜状の部分(インク検出領域)にインクが接触している状態である。
一方、図6(b)は、カートリッジ100aにインクが所定量未満しか存在しない状態(本実施例では、以降、「インク無し時」と言う)を示す。インク無し時には、ブリッジ流路BR内にインクが充填されていない状態である。換言すれば、インク無し時とは、インク検出位置にインクが存在せず、インク検出領域にインクが接触していない状態である。
A4.圧電素子の動作:
圧電素子112の動作について説明する。プリンタ20からカートリッジ100aに設けられている圧電素子112に駆動信号が供給され電圧が印加されると、圧電素子112は伸縮する。圧電素子112への駆動信号の供給が中止され電圧の印加が中止されると、圧電素子112は、駆動信号の供給の中止前に生じていた伸縮に応じて振動(残留振動)する。
圧電素子112からは残留振動に伴う応答信号が出力される。応答信号の周波数は、圧電素子112の残留振動の固有振動数と同一の値である。圧電素子112の残留振動の固有振動数は、インク検出領域にインクが接触しているかによって大きく異なる。換言すれば、圧電素子112は、インク有り時とインク無し時とにおいて異なる固有振動数を有する。具体的には、インク有り時の圧電素子112の固有振動数H1は遅く、インク無し時の圧電素子112の固有振動数H2は早い。よって、プリンタ20は、圧電素子112の残留振動に伴う応答信号の周波数を測定し、測定された周波数がいずれの固有振動数H1、H2に近いかによってインクが所定量以上残存するかを判断する。以降、本実施例では、圧電素子112の残留振動に伴う応答信号の周波数を振動周波数と呼ぶ。
A5.駆動信号周波数および振動周波数について:
ここで、振動周波数の検出精度を向上させるための駆動信号について説明する。既述の通り、プリンタ20は、カートリッジに設けられている圧電素子に駆動信号を供給し、センサから出力される応答信号の周波数を測定することによりカートリッジに収容されているインクの量を判断している。このため、応答信号の振動周波数の検出精度を向上する観点からは、応答信号の振幅を大きくすることが望まれる。従って、応答信号の振動周波数の検出精度を向上するためには、駆動信号の周波数をセンサの固有振動数に揃えることが好ましい。センサの固有振動数と同じ周波数の駆動信号を圧電素子に供給することにより、圧電素子は共振し、振幅の大きい応答信号を出力するからである。
従来は、プリンタ20は、インク無し時の固有振動数H2と同じ周波数で駆動信号をセンサ110に供給してカートリッジ内のインク量が所定量未満かを判断し、次に、インク有り時の固有振動数H1と同じ周波数で駆動信号をセンサ110に供給してカートリッジ内のインク量が所定量以上かを判断する、という2回の判断処理を行っている。この場合、判断時間が長くなるという問題がある。
そこで、固有振動数H1および固有振動数H2を以下の(式1)の関係となるようにカートリッジの構造を調整する。
H2=(2k+1)*H1 (kは1以上の整数)…(式1)
なお、固有振動数H1およびH2を上記(式1)の関係とするために、カートリッジの製造過程において、例えば、カートリッジのブリッジ流路BRの形状やセンサアタッチメント113の剛性を調整する。
上記のように構成することにより、1種類の駆動信号でインク有り時およびインク無し時における残留振動の振幅を有効に励起でき、その結果、検出精度を維持しつつ1度の判断処理でインク量を判断できる。この理由を、図7を用いて説明する。図7は、本実施例における圧電素子の固有振動の波形を例示する説明図である。図7には、駆動信号のパルス波形300と、インク有り時(固有振動数H1)の圧電素子の固有振動の波形310と、インク無し時(固有振動数H2)の圧電素子の固有振動の波形320とが表されている。以下では、圧電素子112の変位方向に関して、圧電素子112からカートリッジの内側方向を正方向とし、圧電素子112からカートリッジの外側方向を負方向とする。なお、本図では、(式1)において、k=1である。
パルス波形300に示すように、圧電素子に供給される駆動信号は略台形形状の矩形パルスである。パルス波形300が最小電圧VLから最大電圧VHに立ち上がるまでの期間、すなわち、圧電素子に電荷が蓄積される充電期間t0〜t1では、圧電素子112は、カートリッジの内側方向である正方向に変位する。パルス波形300が最大電圧VHで維持される保持期間t1〜t2では、圧電素子112は、正方向に変位されたそのままの状態を維持する。パルス波形300が最大電圧VHから最小電圧VLに下降するまでの期間、すなわち、圧電素子の電荷が放出される放電期間t2〜t3では、圧電素子112は、カートリッジの外側方向である負方向に変位する。パルス波形300が最小電圧VLで維持される期間、すなわち、圧電素子112に電圧が印加されていない非印加期間t3〜t4では、圧電素子112は、負方向に変位されたそのままの状態を維持する。時刻t4では、センサへの駆動信号DSの供給が終了する。
図7に示すように、波形310により表されるインク有り時の圧電素子の固有振動(固有振動数H1)が正の最大の振動速度をもって変位する時点ta(以下、本実施例では、正の最大速度時点taと呼ぶ)においてパルス波形300が立ち上がり始めるため、圧電素子は振動方向に助勢され、固有振動が負の最大の振動速度をもって変位する時点tb(以下、本実施例では、負の最大速度時点tbと呼ぶ)においてパルス波形300が立ち下がり始めるため、圧電素子は振動方向に助勢される。負の最大速度時点tbは、正の最大速度時点taの半周期後の時点にあたる。一般に、振動は、振動速度が最大となる時点においてその振動方向に助勢されると、最も有効に励起される。そのため、パルス波形300により表される駆動信号によれば、固有振動数H1であるインク有り時の圧電素子の固有振動は効果的に励起される。従って、固有振動数と同一の周波数を有する駆動信号が供給されると、インク有り時の固有振動数H1であるセンサの残留振動も効果的に励起され、プリンタ20により行われる応答信号RSの検出処理に充分な振幅を生じる。
一方、波形320により表されるインク無し時のセンサの残留振動(固有振動数H2)では、波形310と同様に、正の最大速度時点taにおいて正の最大の振動速度で変位し、負の最大速度時点tbにおいて負の最大の振動速度で変位する。従って、パルス波形300により表される駆動信号によれば、固有振動数H2であるインク無し時のセンサの残留振動も効果的に励起され、プリンタ20により行われる応答信号RSの検出処理に充分な振幅を生じる。
以上のように、(式1)の関係となるようにカートリッジを調整することにより、1回の検出処理でインクの量が所定量以上であるか所定量未満であるかを判断することもできる。
しかしながら、製造過程においてカートリッジ・センサには製造誤差が生じるため、必ず上記(式1)の関係となるようにカートリッジ、センサを製造することは困難である。従って、一般的に、カートリッジにおいて、固有振動数H1、固有振動数H2はそれぞれ目標とする振動数と誤差がある。この誤差について、図8を用いて説明する。図8は、本実施例におけるカートリッジの固有振動数の誤差範囲を例示する説明図である。図8(a)は、インク有り時におけるセンサの固有振動数の誤差範囲を示しており、図8(b)は、インク無し時におけるセンサの固有振動数の誤差範囲を示している。
図8(a)に示すように、インク有り時の固有振動数HFの誤差範囲ER1は「HFmin(KHz)〜HFmax(KHz)」である。一方、図8(b)に示すように、インク無し時の固有振動数HEの誤差範囲ER2は「HEmin(KHz)〜HEmax(KHz)」である。
固有振動数HFを駆動信号の周波数に設定した場合のインク無し時の応答信号の周波数について説明する。固有振動数HFと同じ値の周波数の駆動信号を圧電素子に供給した場合、インク無し時の処理対象カートリッジのセンサの固有振動数HEが以下に示す(式2)の範囲内に含まれていれば、充分な精度を見込める。本実施例では、以降、(式2)により表される範囲を検出可能範囲DRと呼ぶ。
(駆動信号周波数F*3)−α%≦固有振動数HE≦(駆動信号周波数F*3)+α% …(式2)
(式2)において、α=0の場合、つまり、駆動信号周波数F*3=固有振動数HEの場合、固有振動数HEが駆動周波数Fの奇数倍となり、インク無し時の処理対象カートリッジのセンサの残留振動が最も有効に励起される。(式2)における数値αは、製造過程における製造試験に基づき算出される誤差許容率であり、本実施例ではα=8である。
処理対象カートリッジの固有振動数HEが検出可能範囲DR(DRmin(KHz)〜DRmax(KHz))に含まれていれば、センサの残留振動は有効に励起され、応答信号の振幅を増幅できる。しかし、処理対象カートリッジの固有振動数HEが、検出可能最小振動数DRmin(KHz)未満(図8(b)におけるハッチング範囲)である場合には、センサの残留振動は有効に励起されず、応答信号の検出精度が低下する。
一方、固有振動数HEを基準にして駆動信号の周波数に設定した場合のインク有り時の応答信号の精度について説明する。駆動信号周波数Fで駆動信号を圧電素子に供給した場合、処理対象カートリッジのインク有り時の固有振動数HFが「駆動信号周波数F±25%」の範囲内であれば、センサの残留振動は有効に励起される。しかし、処理対象カートリッジの固有振動数HFが「駆動信号周波数F−25%」より低い周波数(図8(a)におけるハッチング範囲)である場合には、センサの残留振動は有効に励起されず応答信号の検出精度が低下する。ここで、前述のように、インク有り時の固有振動数HFの誤差範囲ER1は「HFmin(KHz)〜HFmax(KHz)」であり、インク無し時の固有振動数HEの誤差範囲ER2は「HEmin(KHz)〜HEmax(KHz)」であるが、製造過程の試験においてインク無し時の固有振動数HEを測定し、以下の(式3)を用いて固有振動数HFを算出できる。
fF=(fE―HEmin)*(HFmax−HFmin)/(HEmax−HEmikn)+HFmin …(式3)
上記(式3)で求められたインク有り時の固有振動数HFが上述した「駆動信号周波数F±25%」の範囲内であれば、圧電素子のインク無し時の残留振動は有効に励起される。
ここで、圧電素子112のインク無し時の固有振動数HFは、製造試験において求めることができるが、実際にカートリッジがインク無し状態となった際に、ブリッジ流路BRのセンサ110側の壁面にインクが若干付着しているために、固有振動数HEより低い振動数で振動する、という問題がある。
そこで本発明は、カートリッジごとのインク無し時の固有振動数HEより一定比率(β%)低い振動数の2k+1倍の数値を駆動信号の周波数として算出する。本実施例では、算出された駆動信号周波数を規定する周波数情報135を各カートリッジのメモリ130に、予め記憶させておく。以下に、本発明の駆動信号の周波数の算出について説明する。なお、βの値は、αと等値もしくはαより若干低い程度が好ましい。αより高いとインク有り時の応答信号が有効に励起されないためである。本実施例では、β%=7%である。βの値は製造試験の結果に基づき決定される。
図9に示すように、処理対象カートリッジのインク無し時の固有振動数HEからβ%だけ低い振動数(以降、本実施例では基準振動数fsと呼ぶ)を基準として駆動信号周波数Fを算出する。具体的には、基準振動数fsを1/(2k+1)倍した数値を駆動信号周波数Fとする。固有振動数HEと駆動信号周波数Fの関係は、以下の(式4)のように表される。なお、本実施例において、関数round(x)は、xの小数点第2位を四捨五入した数値を返す関数である。
駆動信号周波数F=round((固有振動数HE―β%)*{1/(2k+1)})…(式4)
本実施例では、k=1であり、基準振動数fs=固有振動数HE―β%であるため、駆動信号周波数Fは、以下の(式5)のように表すことができる。
駆動信号周波数F=round{基準周波数fs*(1/3)} …(式5)
このように、本実施例では、処理対象カートリッジの固有振動数より一定比率低い振動数の1/(2k+1)倍の振動数と同一の値を駆動信号周波数とすることにより、インク有り時、インク無し時の双方における応答信号の振幅を有効に励起することができる。
A6.インク量判断処理:
プリンタ20の主制御部40およびサブ制御部50が協働して実行するインク量判断処理について、図10〜図12を用いて説明する。図10は、本実施例におけるインク量判断処理を説明するフローチャートである。図11は、本実施例における駆動信号の生成について説明する波形図である。図12は、本実施例における周波数測定処理を説明するタイミングチャートである。
インク量判断処理は、カートリッジに収容されているインクの量が所定量以上であるか所定量未満であるかを、カートリッジごとに判断する処理である。インク量判断処理は、例えば、プリンタ20の電源投入時に実行される。
主制御部40のCPU41は、インク量判断処理を開始すると、6つのカートリッジ100a〜100fの中から、インク量判断処理の処理対象となるカートリッジを選択する(ステップS101)。本実施例では、カートリッジ100aが処理対象のカートリッジとして選択される(以降、カートリッジ100aを処理対象カートリッジ100aとも呼ぶ)。
主制御部40は、処理対象カートリッジ100aに備えられている圧電素子112を駆動するための駆動信号周波数を規定する周波数情報135を取得する(ステップS102)。具体的には、主制御部40は、サブ制御部50に処理対象カートリッジ100aのメモリ130に格納されている周波数情報135を取得させるコマンドを、サブ制御部50の計算機51に対して送信する。計算機51のCPU511はコマンドの指示に従って、周波数情報135を取得してサブ制御部50に対して送信する。
主制御部40は、駆動信号を生成するための種々のパラメータであって、周波数情報135以外のパラメータを、メモリ43から取得する(ステップS103)。主制御部40は、周波数情報135を含む取得したパラメータを用いて駆動信号を生成する。(ステップS104)。
駆動信号の生成について、図11を用いて具体的に説明する。CPU41は、まず、取得した駆動信号を生成するためのパラメータに基づき、更新周期τごとの出力電圧を求める。更新周期τは、例えば0.1μs(クロック周波数=10MHz)〜0.05KHz(クロック周波数=20KHz)である。図11に示す部分パルス波形S1を例にすると、パラメータには、駆動電圧Vh、駆動電圧Vhと基準電圧Vrefの関係を規定する比率、最小電圧から最大電圧まで一定の傾きで上昇させる時間割合Dua、最大電圧を維持する時間割合Dha、最大電圧から最小電圧まで一定の傾きで下降させる時間割合Dda、および駆動信号の周期Tが含まれる。時間割合Dhaおよび時間割合Ddaは、時間割合Duaを基準として設定されている。
周期T=1/駆動信号周波数Fであり、メモリ130に書き込まれている周波数情報135によって規定される駆動信号周波数Fに基づき算出される。上述の種々のパラメータのうち、周期T以外のパラメータは、予めメモリ43に記憶されている。なお、基準電圧Vrefは、圧電素子112であるピエゾ素子における基準となる変形状態を定めている。本実施例では、基準電圧Vrefは駆動電圧Vhの40%であり、従って、駆動電圧Vhと基準電圧Vrefの関係を規定する比率として値「0.4」がメモリ43に記憶されている。また、「Dua:Dha:Dda=1:9:1」である。
CPU41は、サブ制御部50を介して検出対象となるカートリッジ100aのメモリ130から周波数情報135を取得し、メモリ43から周期T以外のパラメータを取得する。CPU41は、周波数情報135および取得したパラメータに含まれる時間割合Dua,Dha,Ddaを用いて、最小電圧から最大電圧まで一定の傾きで上昇させる上昇時間Du、最大電圧を維持する維持時間Dh、最大電圧から最小電圧まで一定の傾きで下降させる下降時間Ddを求める。ここで、本実施例では、CPU41は、最小電圧から最大電圧まで一定の傾きで上昇させる時間Duと最大電圧を維持する時間Dhとの合計時間が周期Tの半分の時間となるように各時間Du〜Ddを算出する。
次に、CPU41は、メモリ43に記憶されているパラメータに基づいて、基準電圧Vref、最大電圧VHを算出する。CPU41は、前述の時間Du〜Daを用いて、更新周期τごとの出力電圧を定める。そして、CPU41は、求められた更新周期τごとの出力電圧に基づき、更新周期τごとのDAC値を算出する。DAC値とは、駆動信号の生成に利用される情報であり、更新周期τごとに出力すべき電圧を駆動信号生成回路46に指示するための情報である。
CPU41は、上述した種々のパラメータ、時間Du〜時間Dd、および、DAC値を用いて出力すべき電圧を駆動信号生成回路46に指示する。駆動信号生成回路46は、CPU41からの指示に応じて図11に示す駆動信号を出力する。
図10に戻り、インク量判断処理の説明を続ける。主制御部40は、設定されたパラメータを用いて駆動信号を生成して圧電素子に対して出力し、周波数測定処理を実行する(ステップS105)。図12に示すタイミングチャートを参照しながら、周波数測定処理について説明する。図12に示すクロック信号CLK、測定コマンドCMおよびスイッチ制御信号SSは、周波数測定処理において、主制御部40のPIO45からサブ制御部50の計算機51に送信される信号である。測定コマンドCMには、周波数測定処理の実行を指示する命令と共に、処理対象カートリッジを指定する情報が含まれる。駆動信号DSは、既述のように、主制御部40の駆動信号生成回路46からサブ制御部50を介して、処理対象カートリッジ100aの圧電素子112に供給される信号である。応答信号RSは、駆動信号DSが供給された後に、センサの残留振動に伴って生じる信号である。
サブ制御部50の計算機51は、スイッチ制御信号SSの第1パルスP1を受信したタイミングで、先に受信している測定コマンドCMに従って第2のスイッチSW2を制御し、処理対象カートリッジ100aの圧電素子112をサブ制御部50と接続状態にする。更に、計算機51は、スイッチ制御信号の第1パルスP1を受信したタイミングで、第1のスイッチSW1を接続状態に、第3のスイッチSW3を非接続状態にする。こうすることにより、駆動信号生成回路46と、処理対象カートリッジ100aの圧電素子112とが電気的に接続され、駆動信号DSを圧電素子112に印加可能となる。また、増幅部52は、駆動信号生成回路46および圧電素子112と電気的に切り離され、駆動信号DSが増幅部52に印加されない。
この状態で、駆動信号生成回路46から駆動信号DSが出力され、処理対象カートリッジ100aの圧電素子112に印加される。駆動信号DSの印加が終了するタイミングで、主制御部40は、スイッチ制御信号SSに第2パルスP2を発生させる。サブ制御部50の計算機51は、スイッチ制御信号SSの第2パルスP2を受信したタイミングで、第1のスイッチSW1を非接続状態とする。第1のスイッチを接続状態とするタイミングから第1のスイッチSW1を非接続状態とするまでの期間を駆動電圧印加期間T1と呼ぶ。
駆動電圧印加期間T1終了後、駆動信号DSによって振動を励起された圧電素子112は、振動に伴う歪みに応じて、応答信号RSを出力する。主制御部40は、第2パルスP2の発生後、スイッチ制御信号SSに第3パルスP3を発生させる。サブ制御部50の計算機51は、スイッチ制御信号SSの第3パルスP3を受信したタイミングで、第3のスイッチSW3を接続状態にする。この結果、圧電素子112からの応答信号RSは、増幅部52に入力される。
増幅部52は、既述のとおりコンパレータとして機能し、応答信号RSの波形に応じたデジタル信号である出力信号QCを計算機51に出力する。サブ制御部50の計算機51は、出力信号QC基づいて、応答信号RSの振動周波数VFを算出する。計算機51は、算出された振動周波数VFを主制御部40に送信する。
主制御部40は、振動周波数VFを取得すると、振動周波数VFに基づき処理対象カートリッジ100aのインク量を判断する(ステップS106)。主制御部40は、振動周波数VFが上述した固有振動数H1に近似する場合には、処理対象カートリッジ100aのインク量は所定量以上であると判断する(ステップS107)。主制御部40は、振動周波数VFが上述した固有振動数H2に近似する場合には、処理対象カートリッジ100aのインク量は所定量未満であると判断する(ステップS108)。
主制御部40は、インク量の判断結果をコンピュータ90に送信する。こうすることにより、コンピュータ90は、受信したインク量の判断結果をユーザに通知できる。
以上説明した第1実施例の印刷システムによれば、処理対象カートリッジのインク無し時の固有振動数より一定比率低い振動数を駆動信号周波数とすることにより、インク有り時およびインク無し時のいずれの場合にも、圧電素子の残留振動を有効に励起でき、応答信号の振幅を増幅できる。従って、応答信号の周波数の測定精度を向上できる。
また、本実施例の印刷システムによれば、各カートリッジのメモリに、予め、インク有り時およびインク無し時ともに各カートリッジの圧電素子を有効に励起できる駆動信号周波数を規定する周波数情報が書き込まれているため、簡易に駆動信号周波数を取得できる。
また、本発明の印刷システムによれば、カートリッジが、インク有り時およびインク無し時のいずれの状態であっても、1回の検出処理でインク量を判断でき、インク量検出の処理時間を短縮できるとともに、センサの劣化を抑制できる。
B.第2実施例
上述した第1実施例では、各インクカートリッジのメモリに、それぞれのインク無し時の固有振動に基づく駆動信号周波数を記憶させ、記憶されている駆動信号周波数を読み出して、これに基づき駆動信号を生成した。第2実施例では、次のような態様で提供される。第2実施例のプリンタ20は、インク無し時の固有振動数の誤差範囲を複数の振動数範囲に分け、振動数範囲ごとに駆動信号周波数を関連づけた周波数テーブルを予め備えている。第2実施例の各インクカートリッジのメモリには、各インクカートリッジのインク無し時の固有振動数が含まれる振動数範囲を表すランク情報が記憶されている。プリンタ20は、ランクテーブルと処理対象カートリッジのメモリに記憶されているランク情報とに基づき、駆動信号周波数を決定する。なお、第2実施例のシステム構成は、第1実施例と同様である。
B1.機能ブロック:
図13は、第2実施例における主制御部40aの内部構成を例示する説明図である。主制御部40aは、メモリ43に予め周波数テーブル43aが記憶されていること以外は、第1実施例の主制御部40と同様である。
B2.周波数テーブル:
周波数テーブル43aについて説明する。図14は、本実施例における周波数テーブル43aを例示する説明図である。周波数テーブル43aは、ランク、振動数範囲および駆動信号周波数情報を含む。振動数範囲は、誤差範囲ER2をほぼ等間隔に区切った各小範囲を表す。ランクは、各小範囲を識別するための識別情報である。
駆動信号周波数情報は、駆動信号生成回路46が生成する駆動信号周波数Fを規定する情報である。駆動信号周波数Fは、以下の(式6)により算出される。なお、本実施例では、各振動数範囲の最大値を最大周波数HE(n)maxと呼ぶ。nは、ランクA〜Fを表し、例えば、駆動信号周波数FcはランクCの駆動信号周波数を表し、最大周波数HE(c)maxはランクCの振動数範囲の最大周波数(Cmax(KHz))を表す。
駆動信号周波数Fn=round((最大周波数HE(n)max―β%)*{1/(2k+1)})…(式6)
本実施例では、k=1であるため、駆動信号周波数Fは、以下の(式7)のように表すことができる。
駆動信号周波数F=round{(最大周波数HE(n)max―β%)*(1/3)} …(式7)
B3.駆動信号周波数の決定:
本実施例において、駆動信号周波数の決定について説明する。本実施例では、ランク情報が、処理対象カートリッジに設けられているメモリの周波数情報135に含まれている。ランク情報は、周波数テーブル43aにおけるいずれの振動数範囲に、処理対象カートリッジのインク無し時の固有振動数HEが含まれるかを表す。本実施例では、処理対象カートリッジのメモリ130のランク情報には「D」が書き込まれている。
主制御部40のCPU41は、サブ制御部50を介して処理対象カートリッジのメモリ130からランク情報を取得する。CPU41は、取得したランク情報と、主制御部40のメモリ43に格納されている周波数テーブル43aとにより、駆動信号周波数を決定する。具体的には、CPU41は、周波数テーブル43aを参照して、取得したランク情報と一致するランクに関連づけられている駆動信号周波数情報を参照し、駆動信号周波数を決定する。例えば、CPU41は、取得したランク情報が「D」である場合、周波数テーブル43aからランク「D」に関連づけられている駆動信号周波数(Fd1(KHz))を駆動信号周波数Fに決定する。
以上説明した第2実施例の印刷システムによれば、ランク情報に対して駆動信号周波数が一意に定まる。よって、予め、周波数テーブル43aのランク数分(本実施例では5通り分)の駆動信号を用意しておくことにより、インク量検出処理の都度、駆動信号を生成するための種々の計算を行う負荷を軽減できる。従って、応答信号の検出精度を高く維持しながら、処理時間を短縮できる。
C.変形例:
(1)上述した第1実施例では、カートリッジに備えられているメモリには、駆動信号周波数を規定する情報が書き込まれているが、他の情報、例えば、カートリッジのインク無し時の固有振動数が書き込まれていても良い。この場合、予め、βの値を主制御部40に記憶しておくことが望ましい。主制御部40のCPU41は、処理対象カートリッジのメモリから処理対象カートリッジのインク無し時の固有振動数を取得し、βの値を用いて駆動信号周波数を簡易に算出できる。
(2)また、カートリッジに備えられているメモリには、カートリッジのインク無し時の固有振動数より一定比率(β%)低い基準周波数がかきこまれていてもよい。この場合、主制御部40のCPU41は、処理対象カートリッジのメモリから取得した基準周波数を1/(2k+1)倍することにより、簡易に、インク量の検出に適した駆動信号周波数を算出できる。
(3)上述の第2実施例では、処理対象カートリッジ100aのインク無し時の固有振動数HEが属するランク情報がメモリに記憶されていたが、例えば、固有振動数HEそのものがメモリに記憶されていてもよい。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができることは言うまでもない。
第1実施例における印刷システムの概略構成を示す説明図。 第1実施例における印刷ヘッドユニットの概略構成を示す説明図。 第1実施例における主制御部の電気的構成を示す説明図。 第1実施例におけるサブ制御部およびカートリッジの電気的構成を示す説明図。 第1実施例におけるインクカートリッジの構成を例示する説明図。 第1実施例におけるセンサ周辺部の構成を例示する断面図。 第1実施例における圧電素子の固有振動の波形を例示する説明図。 第1実施例におけるートリッジの固有振動数の誤差範囲を例示する説明図。 第1実施例における検出可能範囲を例示する説明図。 第1実施例におけるインク量判断処理を説明するフローチャート。 第1実施例における駆動信号の生成について説明する波形図。 第1実施例における周波数測定処理を説明するタイミングチャート。 第2実施例における主制御部の内部構成を例示する説明図。 第2実施例における周波数テーブルを例示する説明図である。
符号の説明
20…プリンタ
22…モータ
26…プラテン
30…キャリッジ
32…キャリッジモータ
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
40…主制御部
40a…主制御部
41…CPU
43…メモリ
43a…周波数テーブル
44…発振器
46…駆動信号生成回路
47…駆動バッファ
48…分配出力器
49…バス
50…サブ制御部
51…計算機
52…増幅部
60…印刷ヘッドユニット
62…カートリッジ装着部
62a…個別装着部
64…インク導入部
66…端子板
67…端子
69…印刷ヘッド
70…操作部
75…第1の側面孔
76…第2の側面孔
80…コネクタ
90…コンピュータ
100a…カートリッジ
102…筐体
103…インク収容室
104…インク供給口
110…センサ
112…圧電素子
113…センサアタッチメント
114…圧電部
115…電極
120…端子板
121…端子
130…メモリ
135…周波数情報
300…パルス波形
511…CPU
513…メモリ
514…インターフェース
519…バス

Claims (7)

  1. メモリと印刷材収容容器に収容されている印刷材の量を検出するための圧電素子とを備える前記印刷材収容容器が着脱可能に装着される印刷装置であって、
    前記メモリから、前記圧電素子を駆動するための駆動信号の周波数に関する周波数情報を取得する取得手段と、
    前記圧電素子に対して、前記周波数情報に基づき決定される周波数の前記駆動信号を供給する供給手段と、
    前記駆動信号の供給停止後に、前記圧電素子の振動に伴い出力される応答信号を検出する検出手段と、
    前記応答信号に含まれる前記圧電素子の振動周波数を測定する測定手段と、
    前記振動周波数に基づき、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在するかを判断する判断手段と、を備え、
    前記駆動信号の周波数は、前記印刷材収容容器に前記印刷材が前記存在しない場合の前記圧電素子の前記振動周波数である第1基準周波数より一定比率低い第2基準周波数の、1/(2k+1)(kは1以上の任意の整数)倍である、印刷装置。
  2. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記周波数情報は、前記駆動信号の周波数を規定する駆動信号周波数情報を含んでおり、
    前記供給手段は、前記駆動信号周波数情報により規定される周波数で、前記駆動信号を前記圧電素子へ供給する、印刷装置。
  3. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記周波数情報は、前記第1基準周波数を規定する第1基準周波数情報を含んでおり、
    前記印刷装置は、更に、
    前記第1基準周波数情報に基づき、前記第2基準周波数を算出し、前記算出された第2基準周波数を、1/(2k+1)倍した数値を前記駆動信号の周波数に決定する第1の決定手段、を備える印刷装置。
  4. 請求項1記載の印刷装置であって、
    前記周波数情報は、前記第2基準周波数を規定する第2基準周波数情報を含んでおり、
    前記印刷装置は、更に、
    前記第2基準周波数情報により規定される前記第2基準周波数を、1/(2k+1)倍しした数値を、前記駆動信号の周波数に決定する第2の決定手段、を備える印刷装置。
  5. 印刷材収容容器に収容されている印刷材の量を検出するための圧電素子と、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在しない場合の前記圧電素子の固有振動数に関する周波数情報が記憶されているメモリと、を備える前記印刷材収容容器が着脱可能に装着される印刷装置であって、
    前記周波数情報を、前記検出の対象となる印刷材収容容器の前記メモリから取得する取得手段と、
    前記固有振動数が取りうる固有振動数範囲を分割した複数の振動数範囲のそれぞれに前記駆動信号の周波数を規定する駆動信号周波数情報を関連づける振動数範囲情報を、予め記憶する記憶手段と、
    前記複数の振動数範囲のうち、前記周波数情報により規定される前記固有波数が含まれる該当振動数範囲を選択する選択手段と、
    前記該当振動数範囲に関連づけられている前記駆動信号周波数情報により規定される前記駆動信号の周波数で、前記駆動信号を前記印刷材収容容器の前記圧電素子へ供給する供給手段と、
    前記駆動信号の供給停止後に、前記圧電素子から出力される前記応答信号を検出する検出手段と、
    前記応答信号に含まれる前記圧電素子の振動周波数を測定する測定手段と、
    前記振動周波数に基づき、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在するかを判断する判断手段と、を備え、
    前記駆動信号の周波数は、前記各振動数範囲の最大周波数より一定比率低い周波数の、1/(2k+1)(kは1以上の任意の整数)倍の周波数である、印刷装置。
  6. メモリおよび印刷材収容容器に収容されている印刷材の量を検出するための圧電素子を備える前記印刷材収容容器が着脱可能に装着される印刷装置が実行する印刷材量検出方法であって、
    前記メモリから、前記圧電素子を駆動するための駆動信号の周波数に関する周波数情報を取得し、
    前記圧電素子に対して、前記周波数情報に基づき決定される周波数の前記駆動信号を供給し、
    前記駆動信号の供給停止後に、前記圧電素子の振動に伴い出力される応答信号を検出し、
    前記応答信号に含まれる前記圧電素子の振動周波数を測定し、
    前記振動周波数に基づき、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在するかを判断する印刷材量検出方法であって、
    前記駆動信号の周波数は、前記印刷材収容容器に前記印刷材が前記存在しない場合の前記圧電素子の前記振動周波数である第1基準周波数より一定比率低い第2基準周波数の、1/(2k+1)(kは1以上の任意の整数)倍である、印刷材量検出方法。
  7. 印刷材収容容器に収容されている印刷材の量を検出するための圧電素子と、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在しない場合の前記圧電素子の固有振動数に関する周波数情報が記憶されているメモリと、を備える前記印刷材収容容器が着脱可能に装着される印刷装置が実行する印刷材量検出方法であって、
    前記周波数情報を、前記検出の対象となる印刷材収容容器の前記メモリから取得し、
    前記固有振動数が取りうる固有振動数範囲を分割した複数の振動数範囲のそれぞれに前記駆動信号の周波数を規定する駆動信号周波数情報を関連づける周波数情報の、前記複数の振動数範囲のうち、前記周波数情報により規定される前記振動周波数が含まれる該当振動数範囲を選択し、
    前記該当振動数範囲に関連づけられている前記駆動信号周波数情報により規定される前記駆動信号の周波数で、前記駆動信号を前記印刷材収容容器の前記圧電素子へ供給し、
    前記駆動信号の供給停止後に、前記圧電素子から出力される前記応答信号を検出し、
    前記応答信号に含まれる前記圧電素子の振動周波数を測定し、
    前記振動周波数に基づき、前記印刷材収容容器に前記印刷材が存在するかを判断する印刷材量検出方法であって、
    前記駆動信号の周波数は、前記各振動数範囲の最大周波数より一定比率低い周波数の、1/(2k+1)(kは1以上の任意の整数)倍の周波数である、印刷材量検出方法。
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