JP4536679B2 - 光導波路型光変調器及び出力光モニタ付光導波路型光変調器 - Google Patents

光導波路型光変調器及び出力光モニタ付光導波路型光変調器 Download PDF

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Description

本発明は光導波路型光変調器及び出力光モニタ付光導波路型光変調器に関し、特に基板の厚さを薄くしても正確に光変調器の動作状態をモニタすることができる光導波路型光変調器及びこの光導波路型光変調器を備えた出力光モニタ付光導波路型光変調器に関する。
電気信号を光信号に変換するデバイスとして光変調器がある。光変調器のうち、変調時に光の波長が変動する現象であるチャープ量が比較的少なく、光信号を長距離に渡って伝達できる電気光学効果を有する材料を用いた外部変調方式の光導波路型光変調器が多く用いられている。
ところで、光変調器は温度や応力等の外部環境の影響を受けると特性が変動し、光波の動作点変動が生じる。この動作点ずれを補正するために、放射光を利用して光変調器の動作状態をモニタすることが行われている(例えば特許文献1参照)。他方、マルチメディアの発展に伴い増加する情報伝達量に対応する要請があるところ、基板の厚さを薄くすることによりマイクロ波の速度と光波の速度との速度整合条件を満足させ、かつ駆動電圧の低減を同時に図ることにより、光変調周波数の広帯域化を実現し、これにより伝達する信号の量を増やすことが行われている(例えば特許文献2参照)。
特開2001−281507号公報 特開昭64−18121号公報
しかしながら、例えば図6(a)に示すように0.5mm程度の厚さを有する基板91Aを用いていた従来の場合では信号光SLから厚さ方向に離れて現れていた放射光RLが、例えば図6(b)に示すように数十μm程度のより薄い基板91Bを用いると放射光RLが扁平になって信号光SLと重なり放射光RLのみの取り出しが困難となり、所望の特性を精度よく得ることが困難であった。
本発明は上述の課題に鑑み、基板の厚さを薄くしても正確に光変調器の動作状態をモニタすることができる光導波路型光変調器及びこの光導波路型光変調器を備えた出力光モニタ付光導波路型光変調器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る光導波路型光変調器は、例えば図1〜図3に示すように、電気光学効果を有する材料で形成された基板11であって、基板11に、光波LWを伝搬する第1の光導波路14A及び第1の光導波路14Aとは異なる第2の光導波路14Bと、第1の光導波路14Aと第2の光導波路14Bとが合流した出射用光導波路15Bとを含む光導波路14、15Bが形成された基板11と;第1の光導波路14A及び第2の光導波路14Bのうち少なくとも第1の光導波路14Aを伝搬する光波LWAを変調する変調用電極16A、16Bとを備え;基板11に、第1の光導波路14Aと第2の光導波路14Bとの合流点14cから放射されて出射用光導波路15Bの周囲の基板11内を伝搬する放射光RLの伝搬方向を、出射用光導波路15Bにおける合流点14cとは反対側の端部15eがある方向以外の方向に向かうように変換する面11fであって、出射用光導波路15Bが現れない放射光伝搬方向変換面11fが形成されている。
このように構成すると、基板に、第1の光導波路と第2の光導波路との合流点から放射されて出射用光導波路の周囲の基板内を伝搬する放射光の伝搬方向を、出射用光導波路における合流点とは反対側の端部がある方向以外の方向に向かうように変換する面であって、出射用光導波路が現れない放射光伝搬方向変換面が形成されているので、放射光を信号光と重ならないように取り出すことが可能となり、これによって検出する放射光の位相のずれを低減することができ、基板の厚さを薄くして放射光が扁平になった場合でも正確に光変調器の動作状態をモニタすることが可能となる。
また、本発明の第2の態様に係る光導波路型光変調器は、上記本発明の第1の態様に係る光導波路型光変調器において、基板11の厚みt(例えば図2参照)が20μm以下である。
このように構成すると、基板が厚い場合に比べて光変調周波数の帯域を広くすることができ、伝達する信号の量を増やすことができる。
また、本発明の第3の態様に係る光導波路型光変調器は、例えば図1及び図3に示すように、上記本発明の第1の態様又は第2の態様に係る光導波路型光変調器10において、基板11が矩形の板状に形成され;放射光伝搬方向変換面11fが、基板11の稜部を平面状又は球面状に切除するようにして形成されている。
このように構成すると、放射光伝搬方向変換面が、基板の稜部を平面状又は球面状に切除するようにして形成されているので、機械的な加工によって放射光伝搬方向変換面を基板に形成することができる。
また、本発明の第4の態様に係る光導波路型光変調器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第3の態様に係る光導波路型光変調器10において、放射光伝搬方向変換面11fが、取り込まれた放射光RLが全反射するように基板の表面11eとの角度αが設定された面11fで形成されている。
このように構成すると、放射光伝搬方向変換面で全反射した放射光を光検出手段で検出することができ、光検出手段の受光量を大きくすることができる。
また、本発明の第5の態様に係る光導波路型光変調器は、上記本発明の第3の態様に係る光導波路型光変調器において、放射光伝搬方向変換面11f(例えば図1参照)に、取り込まれた放射光RL(例えば図1参照)を反射する反射膜が形成されている。
このように構成すると、放射光伝搬方向変換面により放射光をほぼすべて反射させることができ、全反射させる場合よりも光検出手段の設置位置の選択の自由度が高くなる。
また、本発明の第6の態様に係る出力光モニタ付光導波路型光変調器は、例えば図1に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第5の態様のいずれか1つの態様に係る光導波路型光変調器10と;放射光伝搬方向変換面11fで伝搬方向が変換された放射光RLを受光する光検出手段18とを備える。ここで、光検出手段18は、典型的には、合流点14cとは反対側の出射用光導波路15Bの端部15eが現れる基板の面11e以外の基板の面に対向する位置に設けられる。
このように構成すると、放射光伝搬方向変換面で伝搬方向が変換された放射光を受光する光検出手段18とを備えるので、光変調器の動作状態をモニタすることができる。
本発明によれば、基板に、第1の光導波路と第2の光導波路との合流点から放射されて出射用光導波路の周囲の基板内を伝搬する放射光の伝搬方向を、出射用光導波路における合流点とは反対側の端部がある方向以外の方向に向かうように変換する面であって、出射用光導波路が現れない放射光伝搬方向変換面が形成されているので、放射光を信号光と重ならないように取り出すことが可能となり、これによって検出する放射光の位相のずれを低減することができ、基板の厚さを薄くして放射光が扁平になった場合でも正確に光変調器の動作状態をモニタすることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一又は相当する部材には同一あるいは類似の符号を付し、重複した説明は省略する。
図1〜図3を参照して、本発明の実施の形態に係る光導波路型光変調器10(以下、単に「光変調器10」という。)及び出力光モニタ付光導波路型光変調器1を説明する。図1は、出力光モニタ付光導波路型光変調器1の平面図である。図2は、図1におけるII−II断面図である。図3は、出射用光導波路15Bが現れる基板の表面としての端部表面11e側の出力光モニタ付光導波路型光変調器1の側面図である。出力光モニタ付光導波路型光変調器1は、光変調器10と、光検出手段としての光検出器18とを備えている。
まず光変調器10について説明する。光変調器10は、光導波路14、15A、15Bが形成された基板11と、基板11を補強する補強板13と、少なくとも光導波路14Aを伝搬する光波LWAを変調する変調用電極16とを備えている。
基板11は、電気光学効果を有する材料で生成されている。基板11は、典型的にはニオブ酸リチウムで生成されているが、これに限らず例えばタンタル酸リチウム、ジルコン酸チタン酸鉛ランタン(PLZT)等で生成されていてもよい。また、基板11は、典型的には矩形の板状に形成されている。ここでいう矩形とは、基本形状(大まかに表現した形状)が矩形という意味であり、部分的に加工され、厳密には矩形となっていないものも含まれる。
基板の表面としての上表面11tには、光波LWの伝搬路である光導波路が形成されている。光導波路は基板11よりも屈折率が高くなるように構成されている。基板11の上表面11tに形成された光導波路はマッハツェンダー型光導波路となっている。すなわち、基板11の上表面11tには、光変調器10に入射した光波LWを伝搬する入射用光導波路15Aと、入射用光導波路15Aから分岐して並列する第1の光導波路14A及び第2の光導波路14Bと、第1の光導波路14Aと第2の光導波路14Bとが合流して1つの光導波路となった出射用光導波路15Bとが形成されている。第1の光導波路14Aと第2の光導波路14Bと出射用光導波路15Bとは、合流点14cで接続されている。光導波路14A、14B、15A、15Bは、典型的にはチタンを熱拡散法あるいはプロトン交換法等で基板11の上表面11tに拡散させることにより形成する。
基板11の厚さtは、光変調周波数の帯域を広くして伝達する信号の量を増やすことができるようにする観点から20μm以下とするとよく、さらに帯域を広くしつつ基板11の機械的強度をも確保する観点から好適には5μm〜15μm、より好適には8μm〜10μm程度とするとよい。基板11の厚さtをこのような厚さにすると、電極16に電圧を印加することによって生ずるマイクロ波MWの速度と光波LWの速度との速度整合条件を満足させ、かつ駆動電圧の低減を同時に図ることが可能となり、光変調周波数の広帯域化を実現することができる。基板11の厚さtの調整については後述する。
基板11の上表面11tには、変調用電極16としての電極16Aが、第1の光導波路14Aと第2の光導波路14Bとの間に設けられている。また、電極16Aとの間に第1の光導波路14Aを挟むように、変調用電極16としての電極16Bが設けられている。また、電極16Aとの間に第2の光導波路14Bを挟むように、変調用電極16としての電極16Cが設けられている。電極16A、16B、16Cにはケーブル(不図示)が接続されており、電極16Aと電極16Bとの間に電圧を印加することにより第1の光導波路14Aの下部の基板11内に、あるいは電極16Aと電極16Cとの間に電圧を印加することにより第2の光導波路14Bの下部の基板11内に、それぞれマイクロ波MWを伝搬させることができるように構成されている。基板11内にマイクロ波MWを伝搬させることにより当該部分の基板11の屈折率が変化し、第1及び第2の光導波路14A、14Bを伝搬する光波LWを変調する(位相をずらす)ことができる。なお、光変調器10は、少なくとも第1の光導波路14Aを伝搬する光波LWAを変調することができればよい。変調用電極16は、チタンや金で生成された電極パターンを基板11の上表面11tに載置してもよく、金メッキ方法などにより基板11の上表面11tに設けるようにしてもよい。また、必要に応じて光導波路14A、14B、15A、15Bの形成後の基板11の上表面11tに誘電体SiO等のバッファ層(不図示)を設け、バッファ層の上に変調用電極16を設けてもよい。なお、第1及び第2の光導波路14A、14Bと変調用電極16との関係は上記のものに限らず、例えば第1及び第2の光導波路14A、14Bの上に(光導波路を覆うように)変調用電極16を設けてもよい。
基板11の厚さtの調整は、典型的には、数百μmの厚さを有する基板に上述した光導波路14A、14B、15A、15Bを形成し及び変調用電極16を設けた後に、この基板の裏面を研磨して所定の厚さにすることにより行う。基板への光導波路14A、14B、15A、15Bの形成及び変調用電極16の設置は、基板を所定の厚さに調整した後に行ってもよいが、光導波路14A、14B、15A、15B形成時の熱的衝撃等による基板の破損の危険性を低減するため、光導波路14A、14B、15A、15Bを形成し及び変調用電極16を設けた後に基板の裏面を研磨することが好ましい。
上述のような厚さの基板11の機械的強度を補うため、本実施の形態では基板11の裏面に補強板13を取り付けている。補強板13に使用される材料としては、種々のものが利用可能であり、例えば、基板11と同様の材料を使用する他に、石英、ガラス、アルミナなどのように基板11より低誘電率の材料を使用したり、基板11と異なる結晶方位を有する材料を使用することも可能である。ただし、線膨張係数が基板11と同等である材料を選定することが、温度変化に対する光変調器10の変調特性を安定させる上で好ましい。このため、補強板13に基板11と同一材料を使用することも可能である。仮に、同等の材料の選定が困難である場合には、基板11と補強板13とを接合する接着剤として、基板11と同等の線膨張係数を有する材料を選定するのが好ましい。基板11と補強板13との接合には、接着層12として、エポキシ系接着剤、熱硬化型接着剤、紫外線硬化性接着剤、半田ガラス、熱硬化性、光硬化性あるいは光増粘性の樹脂接着剤シートなど、種々の接着材料を使用することが可能である。また、直接接合法を用いることによって接着剤を使用せず、基板11と補強板13とを直接貼り合わせて接着層12を省略することもできる。また、基板11単独でも使用に耐えうる強度を有する場合は、補強板13を設けなくてもよい。
上述のような光変調器10の入射用光導波路15Aに入射光ILを入射すると、基板11よりも屈折率が高い入射用光導波路15Aを光波LWが伝搬した後、分岐した第1の光導波路14A及び第2の光導波路14Bを光波LWAと光波LWBとに分かれて伝搬する。分かれた光波LWA、LWBは同位相の光波となっている。このとき変調用電極16に電圧が印加されず、マイクロ波MWが基板11内を伝搬しない場合は、2つの光波LWA、LWBは同位相のまま合流点14cで合波して、入射用光導波路15Aを伝搬する光波と同様の光波LWが出射用光導波路15Bを伝搬し、出射用光導波路15Bの端部15eから信号光SLが出射される。ここで、端部15eは、合流点14cとは反対側の出射用光導波路15Bの端部である。端部15eに、例えば光ファイバーケーブル(不図示)を接続すると、信号光SLを任意の場所に伝送することができる。
他方、入射用光導波路15Aを伝搬した光波LWが、分岐した第1の光導波路14A及び第2の光導波路14Bを光波LWAと光波LWBとに分かれて同位相で伝搬しているとき、電極16A、16Bに電圧を印加してマイクロ波MWを第1の光導波路14Aの下方の基板11内を伝搬させ、光波LWAの位相と光波LWBの位相とが逆相になるように変調した場合は、2つの光波LWA、LWBは合流点14cで打ち消しあい、出射用光導波路15Bを伝搬する光波LWがなくなる。すなわち、出射用光導波路15Bの端部15eから信号光SLの出射がなくなる。このようにして、変調用電極16への電圧の印加の有無により、出射用光導波路15Bの端部15eから出射される信号光SLの有無を制御することができる。これにより、光変調器10では、電気信号を光信号に変換することができる。
上述のように、互いに逆相の2つの光波LWA、LWBが合流点14cで打ち消しあうことにより出射用光導波路15Bを伝搬する光波LWはなくなるが、光エネルギは残存しているはずである。この残存している光エネルギは放射光RLとなって合流点14cから放射され、出射用光導波路15Bを伝搬せずに、出射用光導波路15Bの周囲の基板11内を広がりながら伝搬する。このとき、光変調器10の基板11の厚さtを上述のように比較的薄くしているので、放射光RLは扁平となって(基板11の幅方向に広がって)、仮に基板の端部表面11eに到達すると、信号光SLと重なることとなる。
ところで、基板11が温度や応力等の外部環境の影響を受けるとその特性が変動して光波LWの動作点がずれてくる。この動作点ずれを補正するために、放射光RLを利用して光変調器10の動作状態をモニタする。信号光SLの一部を取り出してモニタする構成とすると伝送する信号光SLの強度が低下するが、放射光RLを利用してモニタすると信号光SLの強度が低下することがないので好ましい。光変調器10は、上述のように、基板11の厚さtを比較的薄くしていることに伴い、基板11に何ら加工をしない場合は出射用光導波路15Bの端部15e側の端部表面11eに現れる放射光RLが扁平となって信号光SLと重なり(例えば図6(b)参照)正確なモニタができない。そこで、光変調器10の基板11に放射光伝搬方向変換面11fを形成し、モニタする放射光RL(モニタ光)を信号光SLから分離することとしている。
放射光伝搬方向変換面11fは、基板11の端部表面11eの一部を、出射用光導波路15Bにかからないように切除して形成されている。したがって、放射光伝搬方向変換面11fには、出射用光導波路15Bが現れない。図1〜3に示す例では、放射光伝搬方向変換面11fは、基板11の上表面11tに対して直交し、端部表面11eに対して角度αとなる平面で形成されている。すなわち、図1〜3に示す例における放射光伝搬方向変換面11fは、基板11の端部表面11eと基板の表面としての側表面11sとで形成される稜線を切除するようにして形成されている。稜線の切除は、典型的にはダイシング(せん断加工)やスライサー(切削加工)等の機械加工あるいはレーザ加工により行う。放射光伝搬方向変換面11fが形成されることにより、合流点14cから放射された放射光RLは、放射光伝搬方向変換面11fで反射して、端部表面11eがある方向以外の方向に向かって伝搬する。このとき、放射光伝搬方向変換面11fには出射用光導波路15Bが現れていないので、出射用光導波路15Bを伝搬する光波LWは放射光伝搬方向変換面11fで反射することはなく、放射光伝搬方向変換面11fで反射した放射光RL(モニタ光)を信号光SL(出射用光導波路15Bを伝搬する光波LW)から分離することができる。モニタ光と信号光SLとを分離することにより光検出器18で受光するモニタ光の位相のずれを低減することができ、モニタ光の位相のずれのばらつきが小さくなって信頼性が向上する。また、放射光RLと信号光SLとが重なる場合は、検出するモニタ光の位相を補正する補正回路が別途必要になるが、モニタ光と信号光SLとを分離することにより位相の補正回路が不要となる。
放射光伝搬方向変換面11fは、ここに取り込まれた放射光RLが全反射するように端部表面11eに対する角度αが設定されるか、あるいは取り込まれた放射光RLがほぼすべて反射するように放射光伝搬方向変換面11fに反射膜(不図示)が形成されていることが好ましい。このようにすると、放射光伝搬方向変換面11fで全反射した放射光RLを光検出器18で検出することができ、光検出器18の受光量を大きくすることができるため検出の精度を高めることができる。放射光伝搬方向変換面11fの端部表面11eに対する角度αを放射光伝搬方向変換面11fに取り込まれた放射光RLが全反射する角度とすると、基板11の所定の稜部を切除する加工をするだけで放射光RLを全反射させることができるので、製造工程を簡略化することができる。他方、放射光伝搬方向変換面11fに反射膜(不図示)を形成すると、放射光伝搬方向変換面11fが形成される角度に拘わらず放射光RLをほぼすべて反射させることが可能になり、光変調器10に光検出器18を取り付ける場合に光検出器18の設置位置の自由度が増す。反射膜は、金属膜(例えば金、クロム又はアルミニウム膜)又は誘電体多層膜(例えばTiO2膜とSiO2膜との交互多層膜)を蒸着することにより形成することができる。
放射光伝搬方向変換面11fは、平面に限らず球面状に形成されていてもよい。放射光伝搬方向変換面11fを球面状とした場合は、端部表面11eに対する角度αは球面(曲面)の接線と端部表面11eとの角度とする。放射光伝搬方向変換面11fを球面状に形成すると、反射した放射光RLを集光することが可能になる。なお、放射光伝搬方向変換面11fを平面状とした場合は、加工(製造)が容易になる。
上述の光変調器10に光検出器18を取り付けると出力光モニタ付光導波路型光変調器1となる。上述のように、放射光伝搬方向変換面11fで反射した放射光RL(モニタ光)は、端部表面11eがある方向以外の方向に向かって基板11内を伝搬する。本実施の形態に係る光変調器10では、側表面11sの裏側の側表面11rの方向に向かって伝搬している。出力光モニタ付光導波路型光変調器1は、側表面11rに光検出器18が設けられている。本実施の形態では、側表面11rに接触するように光検出器18が取り付けられている(すなわち、光検出器18は側表面11rに対向する位置に取り付けられている。)。光検出器18は、モニタ光となる放射光RLを受光し検出して電気的な信号に変換することができる装置(フォトディテクタ)である。光検出器18は、典型的にはフォトダイオードを有しており、フォトダイオードにより光を電流に変換するように構成されている。光検出器18にケーブル(不図示)が接続されることにより、検出した放射光RLを電気信号として変調用電極16への電圧の印加を制御する制御部(不図示)に送信し、必要に応じて光波LWの出力側での動作点ずれを補正することができる。なお、本実施の形態では、光検出器18は、側表面11rに接触して設置されているが、側表面11rから離隔して設置されていてもよい(側表面11rから離隔して設置される場合も側表面11rに対向する位置に設けられていることに変わりはない。)。いずれの場合であっても、光検出器18は、放射光伝搬方向変換面11fで反射した放射光RL(モニタ光)を受光できる位置に設置される。
なお、図4に示すように、光変調器10の基板11の端部表面11eの一部を、上表面11tから基板11の厚さ方向に途中まで切除することにより、放射光伝搬方向変換面11fを形成してもよい。このように形成することで放射光伝搬方向変換面11fの面積を調整し、反射させる放射光RLの量を調整することができる。
また、図5に示すように、放射光伝搬方向変換面11fを、側表面11sに直交し、上表面11tに対して角度βとなるように形成してもよい。すなわち、図5に示す例における放射光伝搬方向変換面11fは、基板11の端部表面11eと下表面11bとで形成される稜線を切除するようにして形成されている。このようにすると、合流点14cから放射された放射光RLは、放射光伝搬方向変換面11fで反射して、上表面11tの方向に向かって基板11を伝搬することとなり、光検出器18を取り付ける場合に光検出器18を上表面11tの上方に設置することができ、出力光モニタ付光導波路型光変調器1の平面面積をコンパクトにすることができる。
以上の説明では、1本の入射用光導波路15Aに入射光ILを入射させた後に光波LWを分岐したが、入射用光導波路15Aを設けずに第1及び第2の光導波路14A、14Bが入射用光導波路を兼ねるようにして、2つの入射光を光変調器に入射させるようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る出力光モニタ付光導波路型光変調器の平面図である。 図1におけるII−II断面図である。 本発明の実施の形態に係る出力光モニタ付光導波路型光変調器の側面図である。 放射光伝搬方向変換面の変形例に係る部分斜視図である。 放射光伝搬方向変換面の別の変形例に係る部分斜視図である。 従来の光変調器における基板の厚さと放射光の出現位置との関係を説明する基板の側面図である。
符号の説明
1 出力光モニタ付光導波路型光変調器
10 光導波路型光変調器
11 基板
11e 基板の端部表面
11f 放射光伝搬方向変換面
14A 第1の光導波路
14B 第2の光導波路
14c 合流点
15B 出射用光導波路
15e 出射用光導波路端部
16A、16B 電極
18 光検出器
LW 光波
IL 入射光
RL 放射光
SL 信号光
MW マイクロ波
α 基板の表面と放射光伝搬方向変換面との角度

Claims (5)

  1. 電気光学効果を有する材料で形成された厚みが20μm以下の基板であって、前記基板に、光波を伝搬する第1の光導波路及び前記第1の光導波路とは異なる第2の光導波路と、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路とが合流した出射用光導波路とを含む光導波路が形成された基板と;
    前記第1の光導波路及び前記第2の光導波路のうち少なくとも前記第1の光導波路を伝搬する前記光波を変調する変調用電極とを備え;
    前記出射用光導波路が前記基板の厚さが現れる端部表面に至り;
    前記基板に、前記第1の光導波路と前記第2の光導波路との合流点から放射されて前記出射用光導波路の周囲の前記基板内を伝搬する放射光の伝搬方向を、前記出射用光導波路における前記合流点とは反対側の端部がある方向以外の方向に向かうように変換する面であって、前記出射用光導波路が現れない放射光伝搬方向変換面が形成され;
    前記放射光伝搬方向変換面が、前記基板の前記出射用光導波路が至る辺を含む稜部を平面状又は球面状に切除するようにして形成された;
    光導波路型光変調器。
  2. 前記基板が矩形の板状に形成され
    請求項1に記載の光導波路型光変調器。
  3. 前記放射光伝搬方向変換面が、取り込まれた前記放射光が全反射するように前記基板の表面との角度が設定された面で形成された;
    請求項1又は請求項2に記載の光導波路型光変調器。
  4. 前記放射光伝搬方向変換面に、取り込まれた前記放射光を反射する反射膜が形成された;
    請求項1又は請求項2に記載の光導波路型光変調器。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の光導波路型光変調器と;
    前記放射光伝搬方向変換面で伝搬方向が変換された前記放射光を受光する光検出手段とを備える;
    出力光モニタ付光導波路型光変調器。
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