JP4536349B2 - 弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置及び制御方法 - Google Patents

弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、流体圧駆動アクチュエータ等、弾性体の変形により駆動される弾性体アクチュエータの動作を制御する弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置及び制御方法に関する。
近年、ペットロボットなどの家庭用ロボットの開発が盛んに行われており、将来は家事支援ロボット等、より実用的な家庭用ロボットが実用化されるものと期待されている。家庭用ロボットは、家庭内に入り、人間と共生する必要があるため、従来の産業用ロボットなどとは必要とされる仕様が異なる。
産業用ロボットでは、電気モータや減速器が用いられ、高ゲインのフィードバック制御により、繰り返し精度0.1mm等といった高い手先位置精度が実現されている。しかしながら、このような電気モータにより駆動される機構は、剛性が高く、柔らかさに欠ける場合が多く、安全性という面で問題が多い。
これに対し、家庭用ロボットでは、繰り返し精度0.1mm等といった高い精度は必ずしも必要とせず、人間との接触時に危害を与えないなど安全性が重視される。したがって、従来の産業用ロボットのように電気モータによる駆動される機構は、家庭用ロボットなど安全性が重視される分野に適しているとは言えず、柔軟で安全なロボットアームが必要とされている。
こうした課題に対し、例えば、図2に示すマッキベン型の空気圧アクチュエータを利用したロボットアームが提案されている。マッキベン型の空気圧アクチュエータは、図3に示すように、ゴム材料で構成された管状弾性体の外表面に繊維コードで構成された拘束手段が配設され、管状弾性体の両端部を封止部材で気密封止する構造となっている。流体注入出手段を通じて空気等の圧縮性流体により内圧を管状弾性体の内部空間に与えると、管状弾性体が主に半径方向に膨張しようとするが、拘束手段の作用により、管状弾性体の中心軸方向の運動に変換され、全長が収縮する。このマッキベン型のアクチュエータは主に弾性体で構成されるため、柔軟性があり、安全で軽量なアクチュエータであるという特徴を有する。
しかしながら、マッキベン型のアクチュエータ等、空気等の流体圧によって動作する流体圧駆動アクチュエータでは、流体の圧縮性による弾性的性質や流路抵抗等の影響により応答性が悪い等、弾性体アクチュエータは制御が難しいという課題をかかえている。
こうした課題に対し、従来技術としては、特許文献1において、サーボモータと流体圧駆動アクチュエータを組み合わせて駆動するロボットアームについて、遅延回路を具備することにより所望の軌道を描くことができる制御装置を開示している。
特許公報第2583272号
しかしながら、上記遅延回路を具備する制御装置では目標動作に対する遅延が常に発生するため、応答性が悪く、リアルタイム性が必要な作業を実行することはできない。また、サーボモータと流体駆動アクチュエータの組み合わせの場合のみ効果を発揮し、流体駆動アクチュエータのみで構成されるロボットアームでは効果を発揮することはできない。
本発明の目的は、上記従来の課題を解決し、弾性体アクチュエータで駆動されるロボットアーム等の可動機構を応答性良く、かつ、位置や力の精度良く制御できる弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置及び制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置であって、
上記弾性体アクチュエータの内部状態を計測する内部状態計測手段と、
上記弾性体アクチュエータの出力を計測する出力計測手段と、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値と上記出力計測手段により計測された上記弾性体アクチュエータの出力の計測値とが入力されることにより出力誤差を補償する出力誤差補償手段と、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より、上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定する目標内部状態決定手段と、
上記出力誤差補償手段からの出力、及び上記目標内部状態決定手段からの出力、及び上記内部状態計測手段からの出力が入力されることにより内部状態誤差を補償する内部状態誤差補償手段とを備えるとともに、
上記目標内部状態決定手段は、上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より、逆運動学計算を行う逆運動学計算手段と、上記逆運動学計算手段の出力に基づき上記弾性体アクチュエータの内部状態の上記目標値を決定する目標内部状態計算手段を有して、
上記内部状態誤差補償手段により補償された上記内部状態誤差に基づき上記弾性体アクチュエータの上記出力の計測値を上記出力の目標値とするように制御する弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御方法であって、
上記弾性体アクチュエータの内部状態を内部状態計測手段により計測し、
上記弾性体アクチュエータの出力を出力計測手段により計測し、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値と上記出力計測手段により計測された上記弾性体アクチュエータの出力の計測値とが出力誤差補償手段に入力されて出力誤差を上記出力誤差補償手段により補償し、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を目標内部状態決定手段により決定し、
上記出力誤差補償手段からの出力、及び上記目標内部状態決定手段からの出力、及び上記内部状態計測手段からの出力が内部状態誤差補償手段に入力されて内部状態誤差を上記内部状態誤差補償手段により補償し、上記弾性体アクチュエータの上記出力の計測値を上記出力の目標値とするように制御するとともに、
上記目標内部状態決定手段で上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定するとき、上記弾性体アクチュエータの出力の上記目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より逆運動学計算手段で逆運動学計算を行い、上記逆運動学計算手段の出力に基づき上記弾性体アクチュエータの内部状態の上記目標値を目標内部状態計算手段で決定する、弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御方法を提供する。
本発明の制御装置によれば、内部状態誤差補償手段を配設して、上記弾性体アクチュエータの内部状態をフィードバックする制御系を構成し、かつ、目標内部状態決定手段を配設して、目標内部状態をフィードフォワードする制御系を構成することにより、応答性が良く、定常偏差の少ない、高速・高精度な制御が可能となる。
また、本発明の制御方法によれば、内部状態誤差補償手段により内部状態をフィードバックする制御を行い、かつ、目標内部状態決定手段により目標内部状態をフィードフォワードする制御を行うことにより、応答性が良く、定常偏差の少ない、高速・高精度な制御が可能となる。
本発明にかかる実施の形態を説明する前に、本発明の種々の態様について、まず、説明する。
本発明の第1態様によれば、弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置であって、
上記弾性体アクチュエータの内部状態を計測する内部状態計測手段と、
上記弾性体アクチュエータの出力を計測する出力計測手段と、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値と上記出力計測手段により計測された上記弾性体アクチュエータの出力の計測値とが入力されることにより出力誤差を補償する出力誤差補償手段と、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より、上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定する目標内部状態決定手段と、
上記出力誤差補償手段からの出力、及び上記目標内部状態決定手段からの出力、及び上記内部状態計測手段からの出力が入力されることにより内部状態誤差を補償する内部状態誤差補償手段とを備えるとともに、
上記目標内部状態決定手段は、上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より、逆運動学計算を行う逆運動学計算手段と、上記逆運動学計算手段の出力に基づき上記弾性体アクチュエータの内部状態の上記目標値を決定する目標内部状態計算手段を有して、
上記内部状態誤差補償手段により補償された上記内部状態誤差に基づき上記弾性体アクチュエータの上記出力の計測値を上記出力の目標値とするように制御する弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第態様によれば、上記目標内部状態決定手段は、性体アクチュエータの出力と弾性体アクチュエータの内部状態の関係を多項式で近似し、上記多項式により上記弾性体アクチュエータの出力の目標値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を上記目標内部状態計算手段で計算し決定することを特徴とする第1の態様に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第態様によれば、上記目標内部状態決定手段は、上記弾性体アクチュエータの出力と上記弾性体アクチュエータの内部状態の関係をメモリにテーブルとして記憶し、上記テーブルにより上記弾性体アクチュエータの出力の目標値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定することを特徴とする第1の態様に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第態様によれば、上記弾性体アクチュエータは流体圧により駆動される流体圧駆動アクチュエータであること特徴とする第1〜のいずれか1つの態様に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第態様によれば、上記流体圧駆動アクチュエータは、中空弾性体と、上記中空弾性体の気密封止を行う1組の封止部材と、上記中空弾性体の中空内部に対し流体の注入あるいは注出が可能となる流体通過部材とを有する弾性膨張収縮構造体であること特徴とする第の態様に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第態様によれば、上記弾性体アクチュエータの内部状態は流体圧力であり、上記弾性体アクチュエータの上記内部状態を計測する上記内部状態計測手段は、圧力計測手段であること特徴とする第の態様に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第態様によれば、上記弾性体アクチュエータの出力は変位であり、上記弾性体アクチュエータの出力を計測する上記出力計測手段は、変位計測手段であること特徴とする第1の態様に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置を提供する。
本発明の第8態様によれば、弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御方法であって、
上記弾性体アクチュエータの内部状態を内部状態計測手段により計測し、
上記弾性体アクチュエータの出力を出力計測手段により計測し、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値と上記出力計測手段により計測された上記弾性体アクチュエータの出力の計測値とが出力誤差補償手段に入力されて出力誤差を上記出力誤差補償手段により補償し、
上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を目標内部状態決定手段により決定し、
上記出力誤差補償手段からの出力、及び上記目標内部状態決定手段からの出力、及び上記内部状態計測手段からの出力が内部状態誤差補償手段に入力されて内部状態誤差を上記内部状態誤差補償手段により補償し、上記弾性体アクチュエータの上記出力の計測値を上記出力の目標値とするように制御するとともに、
上記目標内部状態決定手段で上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定するとき、上記弾性体アクチュエータの出力の上記目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より逆運動学計算手段で逆運動学計算を行い、上記逆運動学計算手段の出力に基づき上記弾性体アクチュエータの内部状態の上記目標値を目標内部状態計算手段で決定する、弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御方法を提供する。
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の概念を示すブロック線図である。図1において、101は目標出力生成手段であり、流体圧により駆動される流体圧駆動アクチュエータである弾性体アクチュエータ102の出力の目標値を生成する。104は弾性体アクチュエータ102に接続される出力計測手段であり、弾性体アクチュエータ102の出力の計測値を計測して、計測値を目標内部状態決定手段105と出力誤差補償手段103にそれぞれ入力する。103は目標出力生成手段101からの目標値が入力される出力誤差補償手段であり、出力計測手段104により計測される弾性体アクチュエータ102の出力の計測値を目標値に追従させるように制御を行う。105は目標出力生成手段101の出力情報が入力される目標内部状態決定手段であり、上記出力の目標値及び上記出力の計測値より、弾性体アクチュエータ102の内部状態目標値を決定する。106は出力誤差補償手段103からの出力情報と目標内部状態決定手段105からの内部状態目標値と内部状態計測手段107からの内部状態計測値が入力される内部状態誤差補償手段であり、内部状態誤差補償手段106からの出力情報が弾性体アクチュエータ102に入力されて弾性体アクチュエータ102の内部状態計測値を目標値に追従させるように制御を行う。107は各弾性体アクチュエータ102に接続される内部状態計測手段であり、各弾性膨張収縮構造体1の内部圧力である内部状態計測値を測定して、内部状態計測値を内部状態誤差補償手段106に入力する。
次に、第1実施形態の弾性体アクチュエータ102の制御装置の具体的な例について、制御対象としてロボットアーム10を例に取り説明を行う。
図2は本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータ102の制御装置の制御対象となるロボットアーム10の構成を示す図である。図2において、1−1a、1−1b、1−2a、1−2b、1−3a、1−3b、1−4a、1−4b、1−5a、1−5b、1−6a、1−6b(これらは個別の弾性膨張収縮構造体に対する参照符号であり、代表的に弾性膨張収縮構造体を指し示すときには参照符号1で示す。)は弾性膨張収縮構造体である。弾性膨張収縮構造体1は図3に示すように、ゴム材料で構成されて駆動部として機能する管状の中空弾性体2の外表面に、材料的には伸びにくい樹脂又は金属の繊維コードで網目状に編んで、管状弾性体2の膨張による半径方向の変形が軸方向の長さの収縮に変換される一方、管状弾性体2の収縮による半径方向の変形が軸方向の長さの膨張に変換されるように構成された変形方向規制部材3が配設され、管状弾性体2の両端部を封止部材4でそれぞれ気密封止する構造となっている。内部に圧縮性流体が通過する流体の流路を有して上記弾性体2の中空内部に対して流体の注入あるいは注出が可能となる管状の流体通過部材5を通じて空気等の圧縮性流体を供給し、供給された圧縮性流体により内圧を管状弾性体2の内部空間に与えると、管状弾性体2が主に半径方向に膨張しようとするが、変形方向規制部材3の作用により、管状弾性体2の中心軸方向の運動に変換され、全長が収縮するため、直動駆動の弾性体アクチュエータ102として利用可能である。
図2のロボットアーム10では、1組の弾性膨張収縮構造体1,1を関節軸を支点に対向するように配設し、1組の弾性膨張収縮構造体1,1のうちのどちらか一方の弾性膨張収縮構造体1が収縮しかつ他方の弾性膨張収縮構造体1が伸張すると、支点を介して力が作用して関節軸が回転する拮抗型駆動構造とすることにより、関節軸での正逆回転運動を実現することができる。具体的には、弾性膨張収縮構造体1−1aと弾性膨張収縮構造体1−1b(弾性膨張収縮構造体1−1bは弾性膨張収縮構造体1−1aの背後に位置するため図示せず。)の拮抗駆動により第1関節軸6−1を正逆回転駆動し、弾性膨張収縮構造体1−2aと弾性膨張収縮構造体1−2bの拮抗駆動により第2関節軸6−2を正逆回転駆動し、弾性膨張収縮構造体1−3aと弾性膨張収縮構造体1−3bの拮抗駆動により第3関節軸6−3を正逆回転駆動し、弾性膨張収縮構造体1−4aと弾性膨張収縮構造体1−4bの拮抗駆動により第4関節軸6−4を正逆回転駆動し、弾性膨張収縮構造体1−5aと弾性膨張収縮構造体1−5bの拮抗駆動により第5関節軸6−5を正逆回転駆動し、弾性膨張収縮構造体1−6aと弾性膨張収縮構造体1−6bの拮抗駆動により第6関節軸6−6を正逆回転駆動する構造となっている。
図2の9−1a,9−1b,9−2a,9−2b,9−3a,9−3b,9−4a,9−4b,9−5a,9−5b,9−6a,9−6bは、弾性膨張収縮構造体1−1a、1−1b、1−2a、1−2b、1−3a、1−3b、1−4a、1−4b、1−5a、1−5b、1−6a、1−6bのそれぞれの内部状態計測手段の一例である圧力センサであり、それぞれの流体通過部材5(流体注入出口)に配設され、それぞれの弾性膨張収縮構造体内の圧力を計測する。
詳しくは、上記ロボットアーム10は、6自由度のロボットアームであって、固定壁301に対して、上下方向軸沿いに横方向沿いの平面内で正逆回転する第1関節軸6−1と、上下方向沿いの平面内で正逆回転する第2関節軸6−2と、第2腕308と第1腕311との間で上下方向沿いの平面内で相互に正逆回転とする第3関節軸6−3と、第2腕308と第1腕311との間で第3関節軸6−3と直交する軸方向に正逆回転とする第4関節軸6−4と、第1腕311と手313との間で上下方向沿いの平面内で相互に正逆回転とする第5関節軸6−5と、第1腕311と手313との間で第5関節軸6−5と直交する軸方向に正逆回転とする第6関節軸6−6とより構成されている。
第1関節軸6−1では、上下端部が軸受け304と305で回転自在にかつ上下方向沿いに支持された回転軸303の両側に円形支持体302,302が回転自在に連結され、かつ、弾性膨張収縮構造体1−1a及び1−1b(ただし、弾性膨張収縮構造体1−1bは弾性膨張収縮構造体1−1aの背後に配設されるため図示せず。)の各一端部が固定壁301に連結されるとともに各他端部が上記各円形支持体302の支持軸314に連結されている。よって、弾性膨張収縮構造体1−1a及び1−1bの拮抗駆動により、第1関節軸6−1の回転軸303の上下軸Z回りに横方向沿いの平面内でロボットアームの第1腕311と第2腕308と手313とを一体的に正逆回転運動させることができる。なお、上側の軸受け305は支持棒306で固定壁301に支持されている。
第2関節軸6−2では、回転軸303の両側に固定された2つの円形支持体302,302と、回転軸303の固定壁301側に回転軸303の長手方向と直交して固定された支持体307,307との間には、弾性膨張収縮構造体1−2a及び1−2bが連結されて、弾性膨張収縮構造体1−2a及び1−2bの拮抗駆動により、第2関節軸6−2の支持軸314の横軸回りに上下方向沿い面内でロボットアーム10の第1腕311と第2腕308と手313とを一体的に正逆回転させる。
第3関節軸6−3では、2つの円形支持体302,302に一端が固定された第2腕用リンク308の円形支持体302側には、支持体309,309が第2腕用リンク308の長手方向と直交して固定されるとともに、第2腕用リンク308の先端側には、第1腕用リンク311の一端に第1腕用リンク311の長手方向に直交して固定された支持体310が回転可能に連結されている。第2腕用リンク308の支持体309,309と、第1腕用リンク311の一端に固定された支持体310との間には、弾性膨張収縮構造体1−3a及び1−3bが連結されて、弾性膨張収縮構造体1−3a及び1−3bの拮抗駆動により、第3関節軸6−3の支持軸315の横軸回りに上下方向沿い面内でロボットアーム10の第1腕311と第2腕308とを相対的に正逆回転させる。
第4関節軸6−4では、2つの円形支持体302,302に一端が固定された第2腕用リンク308の円形支持体302側でかつ支持体309,309と第2腕用リンク308の長手方向とにそれぞれ直交して支持体325,325が固定され、この支持体325,325と、第1腕用リンク311の一端に固定された支持体310との間には、弾性膨張収縮構造体1−4a及び1−4bが連結されて、弾性膨張収縮構造体1−4a及び1−4bの拮抗駆動により、第3関節軸6−3と直交する第4関節軸6−4回りにロボットアーム10の第1腕311と第2腕308とを相対的に正逆回転させる。
第5関節軸6−5では、第1腕311の支持体310と、手313の一端に固定されかつ第1腕311に回転可能に連結された支持体312との間には、弾性膨張収縮構造体1−5a及び1−5bが連結されて、弾性膨張収縮構造体1−5a及び1−5bの拮抗駆動により、第5関節軸6−5の支持軸326の横軸回りに上下方向沿い面内で手313を第1腕311に対して正逆回転させる。
第6関節軸6−6では、第1腕311の支持体310と、手313の一端に固定されかつ第1腕311に回転可能に連結された支持体312との間には、弾性膨張収縮構造体1−5a及び1−5bとは90度位相を異ならせて弾性膨張収縮構造体1−6a及び1−6bが連結されて、弾性膨張収縮構造体1−6a及び1−6bの拮抗駆動により、第5関節軸6−5と直交する第6関節軸6−6回りに手313を第1腕311に対して正逆回転させる。
弾性膨張収縮構造体1−1a及び1−1b、弾性膨張収縮構造体1−2a及び1−2b、弾性膨張収縮構造体1−3a及び1−3b、弾性膨張収縮構造体1−4a及び1−4b、弾性膨張収縮構造体1−5a及び1−5b、弾性膨張収縮構造体1−6a及び1−6bのそれぞれには、後述するように、流量比例電磁弁18が接続され、すべての流量比例電磁弁18は制御コンピュータ19に接続されて、制御コンピュータ19の制御により、流量比例電磁弁18を介して、弾性膨張収縮構造体1−1a及び1−1b、弾性膨張収縮構造体1−2a及び1−2b、弾性膨張収縮構造体1−3a及び1−3b、弾性膨張収縮構造体1−4a及び1−4b、弾性膨張収縮構造体1−5a及び1−5b、弾性膨張収縮構造体1−6a及び1−6bのそれぞれの収縮・伸張動作を制御する。また、各関節軸には出力計測手段の一例である変位計測手段の一例としてのエンコーダ8が配設されており、エンコーダ8により関節軸の関節角度が測定可能であり、各弾性膨張収縮構造体1には内部状態計測手段107の一例である圧力計測手段の一例としての圧力センサ9が配設されており、圧力センサ9により各弾性膨張収縮構造体1の内部圧力が測定可能となっている。以上のような構造とすれば、多自由度を生かし、物体の把持・運搬など、ロボットアーム10として基本的な機能を実現することができる。
図4は本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の制御対象であるロボットアーム10を駆動するための空気圧供給系の構成を示す図である。図4ではロボットアーム10の第3関節軸を正逆回転駆動する部分のみを記し、他の部分は省略している。図4において、16は例えばコンプレッサー等の空気圧源、17は空気圧フィルタ17a、空気圧減圧弁17b、及び空気圧用ルブリケータ17cが1組になった空気圧調整ユニットである。18は例えば電磁石の力でスプール弁などを駆動することで流量を制御する5ポート流量制御電磁弁である。19は制御部の一例としての例えば一般的なパーソナルコンピュータにより構成された制御コンピュータであり、D/Aボード20が搭載されており、5ポート流量制御電磁弁18に電圧指令値を出力することにより、それぞれの流体通過部材5を流れるそれぞれの空気の流量を独立して制御可能とする。
次に、図4に示す空気圧供給系の動作について説明する。空気圧源16により生成された高圧空気は、空気圧調整ユニット17により減圧され、例えば600kPaといった一定圧力に調整され、5ポート流量制御電磁弁18に供給される。5ポート流量制御電磁弁18の開度は、制御コンピュータ19よりD/Aボード20を介して出力される電圧指令値に比例して制御される。制御コンピュータ19から5ポート流量制御電磁弁18に正の電圧指令値が入力された場合には、空気圧回路記号のAで示した状態になり、空気圧源16側から弾性膨張収縮構造体1−3a側への流路が開通し、電圧指令値の絶対値に比例した流量の空気が弾性膨張収縮構造体1−3a側に供給される。また、弾性膨張収縮構造体1−3b側は、大気圧側への流路が開通し、電圧指令値の絶対値に比例した流量の空気流が弾性膨張収縮構造体1−3b側から大気中へ排気される。したがって、図4に示すように、弾性膨張収縮構造体1−3aの全長が縮み、弾性膨張収縮構造体1−3bの全長が伸びることにより、電圧指令値の絶対値に比例した速度で第3関節軸6−3は右回転運動を行う。一方、制御コンピュータ19から5ポート流量制御電磁弁18に負の電圧指令値が入力された場合には、空気圧回路記号のBで示した状態になり、弾性膨張収縮構造体の動作は逆となり(すなわち、弾性膨張収縮構造体1−3aの全長が伸び、弾性膨張収縮構造体1−3bの全長が縮むことにより)、第3関節軸6−3は左回転運動を行う。
すなわち、5ポート流量制御電磁弁18から弾性膨張収縮構造体1側に供給された空気流は、流体通過部材5により封止部材4を通過し、管状弾性体2の内部に到達し、管状弾性体2の内圧を発生させる。管状弾性体2は発生した内圧により膨張するが、変形方向規制部材3の網目状に組まれた繊維コードの拘束作用(規制作用)により、膨張による半径方向の変形が規制されて軸方向の長さの収縮に変換され、図3の下側に示すように弾性膨張収縮構造体1の全長が短くなる。一方、5ポート流量制御電磁弁18から空気を大気中に排気し、管状弾性体2の内圧を減ずれば、管状弾性体2の弾性力により復元して膨張が解消されて、弾性膨張収縮構造体1の全長は図3の上側に示すように伸張する。この結果、図3において、右端で固定されていると考えると、上記伸縮により、管状弾性体2の左端では距離dの差があることになる。したがって、第1実施形態における弾性膨張収縮構造体1は、空気圧を供給制御することにより直動変位のアクチュエータとして機能させることが可能である。伸張・短縮量は弾性膨張収縮構造体1の内圧に概ね比例するので、図4のように制御コンピュータ19で5ポート流量制御電磁弁18を制御して弾性膨張収縮構造体1に供給される空気流量を制御すれば、弾性膨張収縮構造体1の全長を制御できることになる。
図2に示すロボットアーム10では、弾性膨張収縮構造体1−1aと1−1bによる拮抗駆動、弾性膨張収縮構造体1−2aと1−2bによる拮抗駆動、弾性膨張収縮構造体1−3aと1−3bによる拮抗駆動、弾性膨張収縮構造体1−4aと1−4bによる拮抗駆動、弾性膨張収縮構造体1−5aと1−5bによる拮抗駆動、弾性膨張収縮構造体1−6aと1−6bによる拮抗駆動のために、図5に示すように、拮抗する弾性膨張収縮構造体1それぞれに対して5ポート流量制御電磁弁18が配設されて同様の空気圧供給系が構成されており、制御コンピュータ19よりD/Aボード20を介してそれぞれの5ポート流量制御電磁弁18に出力される電圧指令値により、ロボットアーム10のすべての関節軸を同時に正逆回転駆動することができるようになっている。
図6は本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の構成を示す図である。ただし、図6において、10は弾性体アクチュエータの制御装置の制御対象である図2に示すロボットアームである。ロボットアーム10からはそれぞれの関節軸のエンコーダ8により計測される関節角の現在値(関節角度ベクトル)q=[q,q,q,q,q,qと、それぞれの弾性膨張収縮構造体1の圧力センサ9により計測される弾性膨張収縮構造体1の内圧P=[P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4b,P5a,P5b,P6a,P6bとが出力される。ただし、q,q,q,q,q,qは、それぞれ、第1関節軸6−1、第2関節軸6−2、第3関節軸6−3、第4関節軸6−4、第5関節軸6−5、第6関節軸6−6の関節角度である。また、P1a,P1b,P2a,P2b,P3a,P3b,P4a,P4b,P5a,P5b,P6a,P6bはそれぞれ、弾性膨張収縮構造体1−1a、1−1b、1−2a、1−2b、1−3a、1−3b、1−4a、1−4b、1−5a、1−5b、1−6a、1−6bの内圧である。
また、13はロボットアーム10から出力された圧力センサ9により計測された弾性膨張収縮構造体1の内圧Pすなわち計測値Pが入力される圧力差計算手段であり、圧力センサ9の計測値Pより、圧力差ΔP=[ΔP,ΔP,ΔP,ΔP,ΔP,ΔP=[P1a−P1b,P2a−P2b,P3a−P3b,P4a−P4b,P5a−P5b,P6a−P6bが圧力差計算手段13で計算されて、出力される。
21はロボットアーム10から出力されたそれぞれの関節軸のエンコーダ8により計測された関節角の現在値qである関節角度ベクトルqが入力される順運動学計算手段であり、ロボットアーム10の関節角度ベクトルqから手先位置・姿勢ベクトルrへの変換の幾何科学的計算を行う。
23a,23bはそれぞれ近似逆運動学計算手段であり、近似式uout=J(q)−inにより、逆運動学の近似計算を行う。ただし、J(q)はヤコビ行列、uinは近似逆運動学計算手段23a,23bへの入力、uoutは近似逆運動学計算手段23a,23bからの出力であり、入力uinを関節角度誤差qとすれば、q=J(q)−のように手先位置・姿勢誤差rから関節角度誤差qへの変換式となる。この近似逆運動学計算手段23a,23bによれば、6自由度以上といった多自由度のロボットアームなど、逆運動学計算が困難な構造であっても容易に逆運動学計算が可能となる。
近似逆運動学計算手段23aでは、ロボットアーム10において計測される関節角度ベクトルの現在値qと、目標軌道生成手段11より出力される手先位置・姿勢目標ベクトルrとの誤差rが入力されて、関節角度ベクトルの誤差qが出力される。
近似逆運動学計算手段23bでは、ロボットアーム10において計測される関節角度ベクトルの現在値qと、位置誤差補償手段12から位置誤差修正出力ΔPreとが入力されて、関節誤差修正出力ΔPqeが出力される。
11は目標軌道生成手段であり、目標とするロボットアーム10の動作を実現するための手先位置・姿勢目標ベクトルrが出力される。
12は出力誤差補償手段103の一例である位置誤差補償手段であり、ロボットアーム10において計測される関節角度ベクトルの現在値qより順運動学計算手段21により計算される手先位置・姿勢ベクトルrと、目標軌道生成手段11より出力される手先位置・姿勢目標ベクトルrとの誤差rが入力され、位置誤差修正出力ΔPreが近似逆運動学計算手段23bに向けて出力される。
目標内部状態決定手段105は、一例として、目標圧力差計算手段14と近似逆運動学計算手段23aとから構成される。目標圧力差計算手段14には、ロボットアーム10において計測される関節角度ベクトルの現在値qと関節角度ベクトルの誤差qとに基づく目標関節角度ベクトルqとしてq=q+J(q)−が入力され、目標関節角度ベクトルqより目標圧力差(圧力差の目標値)ΔP=[ΔP1d,ΔP2d,ΔP3d,ΔP4d,ΔP5d,ΔP6dが算出され、圧力差誤差補償手段15に向けて出力される。ただし、ΔP1d,ΔP2d,ΔP3d,ΔP4d,ΔP5d,ΔP6dはそれぞれ、弾性膨張収縮構造体1−1aと1−1bの、弾性膨張収縮構造体1−2aと1−2bの、弾性膨張収縮構造体1−3aと1−3bの、弾性膨張収縮構造体1−4aと1−4b、弾性膨張収縮構造体1−5aと1−5b、弾性膨張収縮構造体1−6aと1−6bの圧力差の目標値である。
15は内部状態誤差補正手段106の一例である圧力差誤差補償手段であり、目標圧力差計算手段14から出力される目標圧力差ΔPと位置誤差補償手段12から出力され、近似逆運動学計算手段により変換された関節誤差修正出力ΔPqeを加算し、圧力差計算手段13からの現在の圧力差ΔPを減算した値が入力され、圧力差修正出力uがロボットアーム10に向けて出力される。圧力差修正出力uは、D/Aボード20を介して5ポート流量制御電磁弁18に電圧指令値として与えられ、各関節軸6が正逆回転駆動されロボットアーム10が動作する。
以上のように構成される制御装置に関して動作の原理について説明する。
動作の基本は位置誤差補償手段12による手先位置・姿勢誤差rのフィードバック制御(位置制御)である。位置誤差補償手段12として、例えば、PID補償器を使用すれば、手先位置・姿勢誤差rが0に収束するように制御が働き、目標とするロボットアーム10の動作が実現する。
しかしながら、弾性体アクチュエータ、例えば図2に示す空気等の流体によって動作するアクチュエータにより駆動される場合、弾性体アクチュエータの弾性的要素、すなわち流体の圧縮性や流路抵抗等の影響により応答性が悪く、位置制御だけでは精度良く制御することができない。
こうした課題に対応するための手段が、圧力差誤差補償手段15による圧力差ΔPのフィードバック制御である。圧力差誤差補償手段15には関節誤差修正出力ΔPqeが入力されるため、手先位置・姿勢誤差rが発生すると圧力差誤差補償手段15が動作し、手先位置・姿勢誤差rが0に収束するように圧力差の制御が働く。図3に示す弾性膨張収縮構造体1では内部圧力の変化が発生して初めて変位が発生するため、時間的には位置の変化(変位)よりも圧力変化の方が早く観測されることになる。したがって、図6に示す制御系のように位置制御を行う位置フィードバックループの内側に圧力差の制御を行う内部圧力フィードバックループを構成することにより応答性の悪さを補償し、位置制御性能の向上を実現可能である。
しかしながら、圧力差誤差補償手段15を設けるだけでは、応答性は改善されるが、位置の定常偏差が発生し、位置決め精度を向上させることはできないという問題が残る。これは目標関節角度ベクトルqを実現するのに必要な圧力差を目標値として圧力差誤差補償手段15に入力していない点に起因する。
こうした課題に対応するための手段が、目標圧力差計算手段14である。図3に示す1組の弾性膨張収縮構造体1,1の拮抗駆動による関節軸の正逆回転駆動を行う場合、関節角度と1組の弾性膨張収縮構造体1の内部圧力差の関係は、例えば、図7のようになる。図7は全長250mm、内径10mmの弾性膨張収縮構造体(マッキベン型空気圧人工筋)を使用した場合の結果である。図7中に示したように、測定結果は、ほぼ直線で近似することができる。したがって、目標圧力差ΔPを計算する式として直線を表す1次式
ΔP=Aq+b ・・・・・・式(1)
を使うことができる。ただし、A、bは係数であり、図7の測定結果より求めることができる。したがって、目標圧力差計算手段14において、式(1)により目標関節角度ベクトルqから目標圧力差ΔPを計算し、圧力差誤差補償手段15に入力することにより、定常偏差の小さい高精度な位置制御が実現する。
目標内部状態決定手段105を構成要素とする制御系としては、図13のような構成が考えられるが、この構成では出力の目標値のみから内部状態の目標値が決定できる弾性体アクチュエータにしか対応することができない。これに対し、第1実施形態では出力の目標値だけでなく、出力の現在値(測定値)や内部状態の現在値(測定値)より内部状態を決定するため、より多くの種類の弾性体アクチュエータへの対応が可能である。
以上の原理に基づく制御プログラムの実際の動作ステップについて、図8のフローチャートに基づいて説明する。
ステップ1では、エンコーダ8により計測された関節角度データ(関節変数ベクトル又は関節角度ベクトルq)が制御装置に取り込まれる。
ステップ2では、ロボットアーム10の運動学計算に必要なヤコビ行列Jr等の計算が 近似逆運動学計算手段により行われ、ステップ3では、ロボットアーム10からの関節角度データ(関節角度ベクトルq)からロボットアーム10の現在の手先位置・姿勢ベクトルrが順運動学計算手段21により計算される(順運動学計算手段21での処理)。
ステップ4では、制御装置のメモリ19aに予め記憶されていたロボットアーム10の動作プログラムに基づき、目標軌道計算手段11によりロボットアーム10の手先位置・姿勢目標ベクトルrが計算される。
ステップ5では、手先位置・姿勢目標ベクトルrと現在の手先位置・姿勢ベクトルrの差である手先位置・姿勢の誤差rが計算され、ステップ6では、手先位置・姿勢の誤差rから位置誤差修正出力ΔPreが位置誤差補償手段12により計算される(位置誤差補償手段12での処理)。位置誤差補償手段12の具体例としてはPID補償器が考えられる。PID補償器の場合、ステップ6では、手先位置・姿勢の誤差rに比例ゲインを乗算した値、手先位置・姿勢の誤差rの微分値に微分ゲインを乗算した値、及び手先位置・姿勢の誤差rの積分値に積分ゲインを乗算した値の3つの値の合計値が位置誤差修正出力ΔPreとなる。定数の対角行列である比例、微分、積分の3つのゲインを適切に調整することにより、位置誤差が0に収束するように制御が働く。
ステップ7では、ステップ2で計算したヤコビ行列Jrの逆行列を乗算することにより、位置誤差修正出力ΔPreを手先位置・姿勢の誤差に関する値から関節角度の誤差に関する値である関節誤差修正出力ΔPqeに近似逆運動学計算手段23bにより変換する(近似逆運動学計算手段23bでの処理)。
ステップ8では、ヤコビ行列Jrの逆行列を乗算することにより、手先位置・姿勢の誤差rを関節角度ベクトルの誤差qに近似逆運動学計算手段23aにより変換する(近似逆運動学計算手段23aでの処理)。
ステップ9では、目標圧力差計算手段14により、ステップ8で計算された関節角度ベクトルの誤差qとエンコーダ8により計測された現在の関節角度qを加算した値を目標関節角度ベクトルqとし、目標圧力差ΔPを算出する。
ステップ10では、内部状態計測手段107の一例である圧力センサ9により計測されたアクチュエータの内部圧力値が制御装置に取り込まれ、拮抗駆動されるアクチュエータの内部圧力間の現在の圧力差ΔPが圧力差計算手段13により計算される。
ステップ11では、ステップ7で近似逆運動学計算手段23bにより計算された関節誤差修正出力ΔPqeとステップ9で目標圧力差計算手段14により算出された目標圧力差ΔPとを加算した値から、ステップ10で圧力差計算手段13により計算した現在の圧力差ΔPを減算し圧力差誤差ΔPeを圧力差誤差補償手段15で計算する(圧力差誤差補償手段15での処理)。さらに、ステップ11では、圧力差誤差ΔPeより圧力差誤差修正出力が圧力差誤差補償手段15で計算される(圧力差誤差補償手段15での処理)。圧力差誤差補償手段15としては、例えば、PID補償器が考えられる。
ステップ12では、圧力差誤差修正出力が圧力差誤差補償手段15からD/Aボード20を通じ、それぞれの流量制御弁18に与えられ、それぞれの流量制御弁18がそれぞれのアクチュエータ内の圧力を変化させることによりロボットアーム10のそれぞれの関節軸の回転運動が発生する。
以上のステップ1〜ステップ12が制御の計算ループとして繰り返し実行されることによりロボットアーム10の動作の制御が実現する。
図9は、図2に示すロボットアーム10を図12に示す位置制御のみを行う従来の制御装置及び図11に示す第1実施形態の制御装置により手先位置の軌道追従制御を行った場合の結果を示している。図9の結果は、すべて自然長の長さが250mm、内径が10mmの弾性膨張収縮構造体1を使用した場合の6自由度ロボットアームの手先位置の目標値と測定結果を示している。図9の(a)は図12に示す従来の制御装置による制御結果である。図12の制御装置では圧力差のフィードバック制御は行っておらず、位置制御のみを行っている。図9の(a)にあるように誤差は大きく、追従性は良くないことがわかる。一方、図9の(b)は図11に示す第1実施形態の制御装置による制御結果である。圧力差誤差補償手段15及び目標圧力差計算手段14の効果により誤差は小さく追従性に優れることがわかる。
以上のように、上記第1実施形態の制御装置によれば、圧力差誤差補償手段15を配設して、上記弾性体アクチュエータ102の内部状態をフィードバックする内部圧力制御系を構成し、かつ、目標圧力差計算手段14を配設して、上記弾性体アクチュエータ102の目標内部状態の一例である目標圧力差をフィードフォワードする制御系を構成することにより、応答性が良く、定常偏差の少ない、高精度なロボットアーム10の制御が可能となる。
また、上記第1実施形態の制御方法によれば、圧力差誤差補償手段15により、上記弾性体アクチュエータ102の内部状態をフィードバックする内部圧力制御を行い、かつ、目標圧力差計算手段14により、上記弾性体アクチュエータ102の目標内部状態の一例である目標圧力差をフィードフォワードする制御を行うことにより、応答性が良く、定常偏差の少ない、高精度なロボットアーム10の制御が可能となる。
なお、図6の制御系では目標内部状態決定手段105への入力を手先位置・姿勢の誤差としたが、誤差は目標値と計測値の差であり、図14のように(ロボットアーム10において計測される関節角度ベクトルの現在値qより順運動学計算手段21により計算される手先位置・姿勢ベクトルrと、目標軌道生成手段11より出力される手先位置・姿勢目標ベクトルrとの誤差rが近似逆運動学計算手段23aに入力されるように)ブロック線図は変形できることから、目標値を入力とする場合と、誤差を入力とする場合に本質的な違いはない。
(第2実施形態)
図10は本発明の第2実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の構成を示す図である。図10において、201は重力補償手段である。目標軌道生成手段11からはロボットアーム10の目標関節角度ベクトルqが出力され、エンコーダ8により計測された現在の関節角度ベクトルqとの差qを補償する関節角度のフィードバック制御を行う制御系となっている。その他の構成は図6に示した第1実施形態の制御装置と同様であり説明は省略する。
重力補償手段201には、エンコーダ9により計測された現在の関節角度ベクトルqが入力されて、ロボットアーム10の各リンクの姿勢が重力補償手段201で計算され、重力の影響により各関節軸に発生するトルク値が重力補償手段201で計算される。トルク値は目標圧力差決定手段14に入力され、目標圧力差ΔPを計算する式(1)の係数A、bが補正される。
図10に示す制御装置によれば、目標内部状態決定手段105に重力補償手段201を配設する事により、重力の影響によりロボットアーム10が下方に垂れ下がることなく、より精度の高い制御が可能となる。
(第3実施形態)
図11は本発明の第3実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の構成を示す図である。図11において、202は温度補償手段である。ロボットアーム10には内部状態計測手段107の一例である温度センサー(図示せず)が配設されており、弾性体アクチュエータ102の弾性体の温度Tが測定される。その他の構成は図10に示した第2実施形態の制御装置と同様であり説明は省略する。
弾性体アクチュエータ102の弾性体の温度が変化すると、弾性体の弾性率が変化し、目標圧力差ΔPを計算する式(1)の係数A、bが変化する。この弾性体の温度変化による影響を補償するため、温度Tが温度補償手段202に入力され、温度補償手段202では、種々の温度において実験により導出した係数A,bを基に温度Tと係数A,bの関係を多項式により近似し、これらの多項式により温度補正された係数A,bが計算される。補正された係数A、bは目標圧力差決定手段14に入力され、式(1)に基づき、補正された目標圧力差ΔPが出力される。
以上のように、図11に示す制御装置によれば、内部状態である温度Tが目標内部状態決定手段105に入力され、目標内部状態決定手段105に温度補償手段202を配設する事により、温度変化による影響を除去し、より精度の高い制御が可能となる。
なお、上記各実施形態では目標圧力差計算手段14において関節角度と圧力差の関係を1次方程式で近似したが、これに限られるわけではなく、2次方程式など多次元の多項式でも近似できることは言うまでもない。このように、弾性体アクチュエータの出力と弾性体アクチュエータの内部状態の関係を多項式で近似する場合には、上記目標内部状態決定手段105が、上記多項式により上記弾性体アクチュエータの出力の目標値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を計算し決定する。また、多項式で近似するのではなく、上記目標内部状態決定手段105により、上記弾性体アクチュエータの出力と上記弾性体アクチュエータの内部状態の関係(例えば、関節角度と圧力差の関係)を制御装置のメモリ19a(図4参照)にテーブルとして記憶させておき、テーブルに基づき、上記弾性体アクチュエータの出力の目標値(例えば関節角度の目標値)から上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値(例えば圧力差の目標値)を導出するという構成とすることもできる。
また、上記各実施形態では、出力を関節角度としたが、これに限られるわけではなく、出力計測手段を変位速度計測手段の一例としての変位速度センサとし、出力値を変位速度として変位速度制御を行う場合でも同様である。
また、上記各実施形態では、出力を関節角度としたが、これに限られるわけではなく、出力計測手段を力計測手段の一例としての力センサとし、出力値を力として力制御を行う場合でも同様である。
また、上記各実施形態では、内部状態計測手段107の一例としてセンサーを設けるとしたが、オブザーバ(観測器)を設け、内部状態を推定し、内部状態の推定値を使用する場合でも同様の効果を発揮する。
また、上記各実施形態では弾性体アクチュエータとして、流体圧により駆動される流体圧駆動アクチュエータを例に説明を行ったが、これに限られるわけではなく、導電性ポリマー、誘電体ポリマー、各種ゲル等の弾性体を電気的刺激により駆動するアクチュエータの場合でも、内部状態として電界又は電荷量等を採用することにより同様の効果を発揮する。
なお、上記様々な実施形態のうちの任意の実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。
本発明の弾性体アクチュエータの制御装置及び制御方法は、弾性体アクチュエータにより動作するロボットアームの手先位置の軌道制御等の位置制御を行う制御装置及び制御方法として有用である。また、ロボットアームに限らず、生産設備等における弾性体アクチュエータによる回転機構の制御装置及び制御方法や、リニアスライダやプレス装置等の弾性体アクチュエータによる直動機構の制御装置及び制御方法としても適用が可能である。
本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の概念を示すブロック線図である。 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の制御対象であるロボットアームの構造を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の制御対象であるロボットアームを駆動する弾性膨張収縮構造体の構造及び動作を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の制御対象であるロボットアームを圧縮性流体である空気により駆動するための空気圧供給系の動作を示す図である 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の制御対象であるロボットアームを圧縮性流体である空気により駆動するための空気圧供給系の構成を示す図である 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の構造を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの弾性膨張収縮構造体による拮抗駆動における関節角度と内部圧力差の関係を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の制御プログラムの実際の動作ステップのフローチャートである。 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置による制御結果を示す図である。 本発明の第2実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の構造を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の構造を示す図である。 従来の位置制御のみを行う制御装置の構造を示す図である。 従来の出力の目標値のみから内部状態の目標値を決定する制御装置の構造を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる弾性体アクチュエータの制御装置の構造を変形して示した図である。
符号の説明
1、1−1a、1−1b、1−2a、1−2b、1−3a、1−3b、1−4a、1−4b、1−5a、1−5b、1−6a、1−6b 弾性膨張収縮構造体
2 管状弾性体
3 変形方向規制部材
4 封止部材
5 流体通過部材
6、6−1、6−2、6−3、6−4、6−5、6−6 関節軸
8 エンコーダ(出力計測手段の一例である変位計測手段の一例)
9 圧力センサ(内部状態計測手段の一例である圧力計測手段の一例)
10 ロボットアーム
11 目標軌道生成手段
12 位置誤差補償手段
13 圧力差計算手段
14 目標圧力差計算手段
15 圧力差誤差補償手段
16 空気圧源
17 空気圧調整ユニット
18 5ポート流量制御電磁弁
19 制御コンピュータ
19a メモリ
20 D/Aボード
21 順運動学計算手段
22 逆運動学計算手段
23a,23b 近似逆運動学計算手段
101 目標出力生成手段
102 弾性体アクチュエータ
103 出力誤差補償手段
104 出力計測手段
105 目標内部状態決定手段
106 内部状態誤差補償手段
107 内部状態計測手段
201 重力補償手段
202 温度補償手段

Claims (8)

  1. 弾性体アクチュエータ(102)を用いた多自由度のロボットアームの制御装置であって、
    上記弾性体アクチュエータの内部状態を計測する内部状態計測手段(107,9)と、
    上記弾性体アクチュエータの出力を計測する出力計測手段(104,8)と、
    上記弾性体アクチュエータの出力の目標値と上記出力計測手段により計測された上記弾性体アクチュエータの出力の計測値とが入力されることにより出力誤差を補償する出力誤差補償手段(103,12)と、
    上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より、上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定する目標内部状態決定手段(105)と、
    上記出力誤差補償手段からの出力、及び上記目標内部状態決定手段からの出力、及び上記内部状態計測手段からの出力が入力されることにより内部状態誤差を補償する内部状態誤差補償手段(106,15)とを備えるとともに、
    上記目標内部状態決定手段は、上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より、逆運動学計算を行う逆運動学計算手段と、上記逆運動学計算手段の出力に基づき上記弾性体アクチュエータの内部状態の上記目標値を決定する目標内部状態計算手段を有して、
    上記内部状態誤差補償手段により補償された上記内部状態誤差に基づき上記弾性体アクチュエータの上記出力の計測値を上記出力の目標値とするように制御する弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置。
  2. 上記目標内部状態決定手段(105)は、弾性体アクチュエータの出力と弾性体アクチュエータの内部状態の関係を多項式で近似し、上記多項式により上記弾性体アクチュエータの出力の目標値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を上記目標内部状態計算手段で計算し決定することを特徴とする請求項1に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置。
  3. 上記目標内部状態決定手段(105)は、上記弾性体アクチュエータの出力と上記弾性体アクチュエータの内部状態の関係をメモリ(19a)にテーブルとして記憶し、上記テーブルにより上記弾性体アクチュエータの出力の目標値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定することを特徴とする請求項1に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置。
  4. 上記弾性体アクチュエータは流体圧により駆動される流体圧駆動アクチュエータであること特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置。
  5. 上記流体圧駆動アクチュエータは、中空弾性体(2)と、上記中空弾性体の気密封止を行う1組の封止部材(4)と、上記中空弾性体の中空内部に対し流体の注入あるいは注出が可能となる流体通過部材(5)とを有する弾性膨張収縮構造体であること特徴とする請求項4に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置。
  6. 上記弾性体アクチュエータの内部状態は流体圧力であり、上記弾性体アクチュエータの上記内部状態を計測する上記内部状態計測手段は、圧力計測手段(9)であること特徴とする請求項4に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置。
  7. 上記弾性体アクチュエータの出力は変位であり、上記弾性体アクチュエータの出力を計測する上記出力計測手段は、変位計測手段(8)であること特徴とする請求項1に記載の弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御装置。
  8. 弾性体アクチュエータ(102)を用いた多自由度のロボットアームの制御方法であって、
    上記弾性体アクチュエータの内部状態を内部状態計測手段(107,9)により計測し、
    上記弾性体アクチュエータの出力を出力計測手段(104,8)により計測し、
    上記弾性体アクチュエータの出力の目標値と上記出力計測手段により計測された上記弾性体アクチュエータの出力の計測値とが出力誤差補償手段(103,12)に入力されて出力誤差を上記出力誤差補償手段により補償し、
    上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を目標内部状態決定手段(105)により決定し、
    上記出力誤差補償手段からの出力、及び上記目標内部状態決定手段からの出力、及び上記内部状態計測手段からの出力が内部状態誤差補償手段(106,15)に入力されて内部状態誤差を上記内部状態誤差補償手段により補償し、上記弾性体アクチュエータの上記出力の計測値を上記出力の目標値とするように制御するとともに、
    上記目標内部状態決定手段で上記弾性体アクチュエータの出力の目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より上記弾性体アクチュエータの内部状態の目標値を決定するとき、上記弾性体アクチュエータの出力の上記目標値及び上記弾性体アクチュエータの出力の計測値より逆運動学計算手段で逆運動学計算を行い、上記逆運動学計算手段の出力に基づき上記弾性体アクチュエータの内部状態の上記目標値を目標内部状態計算手段で決定する、弾性体アクチュエータを用いた多自由度のロボットアームの制御方法。
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