JP4536263B2 - ホスホン酸エステル官能基、ホスホン酸官能基またはカルバボラン官能基により置換されたオリゴマーおよび相当するpnaモノマー - Google Patents

ホスホン酸エステル官能基、ホスホン酸官能基またはカルバボラン官能基により置換されたオリゴマーおよび相当するpnaモノマー Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、ホスホン酸エステル官能基、ホスホン酸官能基またはカルバボラン官能基により置換されたPNAユニットを含む新規なオリゴマー、およびホスホン酸エステル官能基、ホスホン酸官能基またはカルバボラン官能基により置換され,それから新規なオリゴマーが製造されるPNAモノマーに関する。
【0002】
ペプチド核酸(PNA)はその高い親和力により相補的核酸(DNAまたはRNA)にその天然の前駆物質として結合できることが公知である(M. Egholm, O. Buchardt, L. Christensen, C. Behrens, S.M. Freier, D.A. Driver, R.H. Berg, S.K. Kim, B. Norden, P.E. Nielsen, Nature, 1993, 365, 566-568; B. Hyrup, P.E. Nielsen, Bioorg. Med. Chem., 1996, 4, 5-23)。
【0003】
従来公知のPNAオリゴマーはDNAないしRNAとは対照的に細胞内への浸透性が極めて僅かである。しかしアンチセンス作用物質としてのPNAの実際の効用はその細胞内での利用可能性に決定的に左右される。
【0004】
従って本発明の課題は、PNAのようにDNAまたはRNAに結合することができ、その際改良された細胞内への浸透性を備えたオリゴマーを提供することである。
【0005】
この課題は本発明によれば式
【化7】
Figure 0004536263
の化合物により解決される。ここでWは1個のH−原子、1種のアミノ酸ユニットまたは1種のPNAユニットであることができる。
【0006】
Uは少なくとも次式Yの1種のユニットおよび、場合によっては1種または数種のアミノ酸ユニットおよび/または1種または数種のPNAユニットを含む。
【0007】
Zは1種のOH−官能基、1種のアミノ酸ユニットまたは1種のPNAユニットであり得る。
【0008】
即ち本発明者は、特に1種または数種のホスホン酸ないしホスホン酸エステルの官能基、また1種または数種のカルバボラン官能基を側鎖に導入することにより、PNAオリゴマーまたはPNA類似のオリゴマーの細胞内への浸透性が向上することを見出した。
【0009】
Yは式
【化8】
Figure 0004536263
の1種のユニットであり、ここで
B´は次式の1種の基であり、
【化9】
Figure 0004536263
Dは次式の1種の基である。
【化10】
Figure 0004536263
【0010】
残基R10〜R13は、それぞれ関連無しに20個までのC−原子、好ましくは1,2,3,4,5,6,7,8,9または10個のC−原子を含む。これらの残基は関連無しにH−原子、非置換のアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl)−、アリール−または脂環式の残基であることができ、その際これらの残基は分岐または非分岐であり、好ましくはこれらの残基はH−原子である。
【0011】
随意選択として残基R10〜R13の内の、2個までの炭素原子により隔てられたそれぞれ2個の残基が一つの共通な環系の構成成分であることができ、その際この環系は、1種の非置換の、または1種の分岐または非分岐のC1−C5のアルキル残基により置換された1種の脂環式単環(3−8員環)または1個のフェニルリングであり、好ましくはこの環系は1個の非置換のシクロペンチルリング、シクロヘキシルリングまたはフェニルリングである。
【0012】
残基R15およびR16は、それぞれ関連無しに20個までのC−原子、好ましくは1,2,3,4,5,6,7,8,9または10個のC−原子を含む。これらの残基は関連無しにH−原子、非置換のアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl)−、アリール−または脂環式の残基であることができ、その際これらの残基は分岐または非分岐であり、特に好ましくはこれらの残基はH−原子である。
【0013】
随意選択として残基R15およびR16は、一つの共通な環系の構成成分であることができ、その際この環系は、1個の非置換または1個の分岐または非分岐のC1−C5のアルキル残基により置換された1種の脂環式単環(3−6員環)である。好ましくはこの環系は1個の非置換のシクロヘキシルリングまたは1個のシクロペンチルリングである。
【0014】
本出願の全体において、アルキル残基は例えばメチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基であることができる。
【0015】
Eは1種の天然または非天然の、場合によってはX1〜X4のような保護基により置換されたヌクレオ塩基であることができる。
【0016】
この種のヌクレオ塩基はワトソン−クリック型塩基対またはフーグスティーン型塩基対が可能である。
【0017】
好ましくはEは次式の1種の基であることができる:
【化11】
Figure 0004536263
その際X1〜X4は関連無しにH−原子、またはヌクレオ塩基用の保護基の技術から公知の次の置換体であることができる:
1、X2、X4:アセチル (Ac)、イソブチリル(iBu−CO)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル(Mmt)、ベンズヒドリルオキシカルボニル(Bhoc)、アニソイル(An)、4−tert−ブチルベンゾイル(tBuBz)。
3:ベンジル(Bn)、ジフェニルカルバモイル(Dpc)。
【0018】
Eは更に好ましくは次の残基から選定される:
2−アセチル−グアニニル−、N2−イソブチリル−グアニニル−、N2−ベンジルオキシカルボニル−グアニニル−、N2−(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−グアニニル−、N2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−グアニニル−、N6−ベンジルオキシカルボニル−アデニニル−、N6−(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−アデニニル−、N6−アニソイル−アデニニル−、N6−ベンズヒドリルオキシカルボニル−アデニニル−、O6−ベンジルグアニニル−(X1は1個のH−原子)、N2−アセチル−O6−ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2−イソブチリル−O6−ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2−ベンジルオキシカルボニル−O6−ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2−(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−O6−ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−O6−ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N4−ベンジルオキシカルボニル−シトシニル−、N4−(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−シトシル−、N4−4−tert−ブチルベンゾイル−シトシニル−、N4−ベンズヒドリルオキシカルボニル−シトシニル−、N2−ベンジルオキシカルボニル−プソイドイソシトシニル−、N2−(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−プソイドイソシトシニル−、N2−4−tert−ブチルベンゾイル−プソイドイソシトシニル−、N2−ベンズヒドリルオキシカルボニル−プソイドイソシトシニル−、アデニニル−、シトシニル−、プソイドイソシトシニル−、グアニニル−、チミニル−、またはウラシリル−残基。
その内で特に好ましいEは1種のアデニニル−、シトシニル−、プソイドイソシトシニル−、グアニニル−、チミニル−、またはウラシリル−残基である。
【0019】
残基R1およびR2はそれぞれ関連無しにH−原子、または置換したアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl)−、アリール−または脂環式の20個までのC−原子を含む残基であり、その際残基R1およびR2の少なくとも片方が1種または数種のホスホン酸エステル官能基、ホスホン酸官能基またはカルバボラン官能基を有する。
【0020】
ホスホン酸官能基は例えば式−P(=O)(OH)2を有することができる。ホスホン酸エステル官能基は例えば式−P(=O)(OV)2または−P(=O)(OV)(OH)を有することができる。ここでVは1種の非置換のアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl)−、アリール−または脂環式の20個までのC−原子を含む残基であり、更に好ましいのは7個までのC−原子を含む残基であり、最も好ましいのは1個のメチル−、エチル−、またはベンジル−残基である。
【0021】
カルバボラン官能基としては20個までのホウ素原子(特に12個、10個または8個までのホウ素原子)と1〜4個のC−原子とを含むカルバボラン官能基が好ましく、その際公知のカルバボラン官能基が特に好ましい。
【0022】
残基R1またはR2は好ましくは1,2,3,4,5,6,7,8,9または10個のC−原子を含む。
残基R1またはR2は分岐または非分岐でも良い。前に定義したような残基R1およびR2が最も好ましく、その際少なくとも残基R1またはR2の片方が1種の非天然のアミノ酸の1種の置換体を有するかまたは示している。
【0023】
最も好ましくは、残基R1およびR2が関連無しにH−原子または式−CH2−[P(=O)(O−K)2]または式−CH2−C(CH32−[P(=O)(O−K)2]の1種の基から選択され、その際Kは1個のH−原子、または1個のメチル−、エチル−、またはベンジル−残基である。
【0024】
PNAは場合によっては1種のN−(2−アミノエチル)グリシン−バックボーンにより置換されたオリゴマーである。この置換体NBは1種のヌクレオ塩基を表わす。
【化12】
Figure 0004536263
【0025】
PNAオリゴマーは、これらの置換されたN−アセチル−N−(2−アミノエチル)グリシン−バックボーン(PNAモノマー)の間のペプチド結合の連結により製造される。このオリゴマーにおいて、この置換されたN−アセチル−N−(2−アミノエチル)グリシン−バックボーンの個々のそれぞれが一つのPNAユニットを表わす。本発明によればそれ自体公知のPNAユニットを使用することができ、その際前に示した式のユニットが好ましい。
【0026】
化合物W−U−Zは好ましくは50個まで、更に好ましくは40個まで、最も好ましくは30個までのこれらのユニットW、UおよびZにより構成される。例えばこの種の化合物W−U−Zは式Wの5個までのユニットと、式Uの30個までのユニットと式Zの10個までのユニットとを含む。
【0027】
さらに好ましいのはWが1個のH−原子であり、Uが式Yの1個または数個のユニットおよび1個または数個のPNAユニットを含み、Zが1個のOH−基である。
最も好ましいのはWが1個のH−原子、Uが式Yの1個または数個のユニットで、Zが1個のOH−基である。
【0028】
前記オリゴマーがカルバボラン官能基を含む場合には、そのオリゴマーをホウ素中性子捕獲療法(BNCT)の範囲において癌腫瘍の治療に使用することができる。BNCTの場合ホウ素を含む分子を癌細胞に注入し、この細胞に低速中性子をあてて、それによりホウ素原子を高エネルギーの粒子に分解して周囲の組織を不可逆的に破壊する(Chemie in unserer Zeit (我々の時代の化学)1997、第31巻第5号 235)。BNCTの範囲において、ホウ素を含むアミノ酸、糖、ポルフィリン、リン脂質、チオウラシル誘導体、ヌクレオチド類似体およびヌクレオシドが合成され、検討された(M.F. Hawthorne, Angew. Chem. 1993, 105, 997)。
【0029】
本発明によれば、Uはアミノ酸ユニットおよび/またはPNAユニットおよび少なくとも1個の式Yのユニットを任意の順序に並べて継ぎ合わせて構成した1個のオリゴマーであることができる。
【0030】
本発明のオリゴマーは、例えば文献に記載された方法を用いて一般式IIの化合物の反応によりそれ自体公知の方法(例えばL. Christensen, R. Fitzpatrick, B. Gildea, K.H. Petersen, H.F. Hansen, T. Koch, M.Egholm, O. Buchaedt, P.E. Nielsen, J. Coull, R.H. Berg, J.Pept.Sci.1995, 1, 175-183; T. Koch, H.F. Hansen, P. Andersen, T. Larsen, H.G. Batz, K. Otteson, H. Orum, J.Pept. Res. 1997, 49, 80-88; F. Bergmann, W. Bannwarth, S. Tam, Tetrahedron Lett. 1995, 36, 6823-6826)により製造することができる。
【0031】
一般式II
【化13】
Figure 0004536263
の化合物において、B´は既に定義した通りであり、
Tは1個のH−原子または式
【化14】
Figure 0004536263
の一つの基である。
【0032】
残基R17は1個のH−原子または1種のアリル−、ベンジル−、エチル−、メチル−、2,2,2−トリクロロ−tert−ブチル−、2,2,2−トリクロロエチル−、α−クロロ(トリフルオロメチル)ベンジル−、2−(p−トルエンスルホニル)エチル−、ジフェニルメチル−、2−(トリメチルシリル)エチル−、メトキシメチル−、(2−トリメチルシリル)エトキシメチル−、ベンジルオキシメチル−、または(2−メトキシ)エチルオキシメチル−の残基である。
【0033】
残基R17がH−原子でなければ、それは一つの固相に結合しても良い。固相としては、有機の固相重合に使用される全ての在来の固相樹脂が適しており、ポリスチレンジビニルベンゼン樹脂、ポリエチレングリコール樹脂またはポリエチレングリコールポリスチレン樹脂が好ましい。
【0034】
Pは1個のH−原子または1種の分離可能のアミン保護基であることができる。アミン保護基はヌクレオ塩基の保護基X1〜X4の存在下で選択的に分離可能でなければならない。好ましくはPは1個のH−原子、1個のオキソカルバメート保護基または1個のチオカルバメート保護基で、最も好ましいのはPが1個のH−原子または1個のFmoc−、Boc−、Cbz−、Mmt−、またはBhoc−保護基である。
【0035】
前記残基R14は式CHn3-n(n=0〜3、X=F、Cl、Br、I)の1種の基、1種のフェニル基またはp−メトキシフェニル基であることができる。
【0036】
E、残基R1およびR2並びに残基R15およびR16は上記のように定義してある。
【0037】
一般式IIの前記化合物は例えば公知の方法で一般式の化合物から製造することができる(PCT/EP98/04622)。
【0038】
一般式の化合物はUgi−反応(U−4CR)を用いて例えば次の反応式により製造される:
【化15】
Figure 0004536263
【0039】
この反応の実施は例えば文献(I. Ugi et al.、Chem. Ber.、1961, 94, 2802)の記載に従う。ヌクレオ塩基−酢酸−成分E−C(R1516)−COOHは文献(E. Uhlmann, A. Peyman, G. Breipohl, D.W. Will, Angew. Chem., 1998, 110, 2954-2983)に記載のように製造される。
一般式IVのアミン成分は例えばクラプコの方法に準じて製造される(A.P. Krapcko, C.S. Kuile, Synthetic Communications, 1990, 20(16), 2559-2564)。一般式のイソシアニド成分は特許出願PCT/EP98/04622に開示された方法の一つにより製造できる。この方法は樹脂と結合したイソシアニド成分および樹脂と結合していないイソシアニド成分の両方の製造に適している。
【0040】
次に一般式の化合物は例えば文献(Th. Lindhorst, H. Bock, I. Ugi, Tetrahedron, 1999, 55, 7411-7420; PCT/EP98/04622)に記載の方法により一般式IIの化合物に転化される。この反応は1種の等モルの求核性塩基、例えばカリウム−tert−ブトキシドを、1種の非プロトン性溶剤の中で一般式の化合物に添加することにより例えば次図のように行なわれる:
【化16】
Figure 0004536263
【0041】
一般式
【化17】
Figure 0004536263
の化合物において、B´、T、Pの基並びに残基R1およびR2は一般式IIの化合物において定義してある。
【0042】
残基R7は一般式IIの化合物において残基R17のように定義され、またはフェニル残基であってもよいが、決してH−原子ではない。
【0043】
Aは式−C(R3,R4)−C(R5,R6)−の一つの基であることができ、その際R3〜R6は関連無しにH−原子、フェニル残基またはメチル残基である。
【0044】
この方法は、その側鎖が天然のアミノ酸ではない新規なPNAモノマーの産生に特に適している。従来の公知の方法ではそのために非天然のアミノ酸を費用を掛けて製造する必要があった。C−末端の保護基を塩基的に分離した後で、塩基に対して置換不活性な保護基Pを、場合によっては塩基に対して置換活性な保護基P(例えばFmoc)により置換することができる。
【0045】
残基R7がそれと結合しているO−原子の求核性を低下する(R7が例えばフェニル残基)場合には中間体VIは分離可能である(特許出願PCT/EP98/04622参照)。続いてVIを温和な塩基性加水分解により一般式IIの化合物に転化する。ここでR17は1個のH−原子である。
【0046】
一般式の化合物の中で残基R7がそれと結合しているO−原子の求核性を低下しないならば、中間体VIは分離不能である。この場合にはVIがその場で、分子内の環化により形成されたアルコキシドイオンと反応して例えば次図により一般式IIの相当するエステルに転化する:
【化18】
Figure 0004536263
【0047】
C−末端の保護基を塩基的に分離した後で、一般式IIの以前に定義した塩基に対して置換不活性な1種の保護基P(例えばBoc)を通常の方法で除去して、場合によってはヌクレオ塩基の保護基X1〜X4の存在下で選択的に分離可能な1種の新規な保護基(例えば塩基に対して置換活性なFmoc−保護基)により置換することが可能である。
【0048】
【実施例】
実施例1:次式の化合物の製造:
【化19】
Figure 0004536263
それぞれ5mmolのチミニル酢酸、2−(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラン)−エタナール、N−Boc−エチレンジアミンおよび2−イソシアノ−2,2−(ジメチル)エチル−炭酸メチルエステルを50mlのトリフルオロエタノールに溶解し、25℃で撹拌する。反応終了後溶剤を除去する。
反応混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製する。70%の収率で反応生成物が得られる。
【0049】
実施例2:次式の化合物の製造:
【化20】
Figure 0004536263
実施例1の反応生成物2mmolを無水のTHF10mlに溶解し、25℃で水素化ナトリウム2mmolを加える。反応終了後反応混合物を短いシリカゲルカラムで濾過する。溶剤を除去し、反応生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製する。70%の収率で反応生成物が得られる。
【0050】
実施例3:次式の化合物の製造:
【化21】
Figure 0004536263
それぞれ5mmolの(N4−Cbz−シトシル)酢酸、2−(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラン)−エタナール、N−Boc−エチレンジアミンおよび2−イソシアノ−2,2−(ジメチル)エチル−炭酸メチルポリスチレン樹脂−エステルを50mlのトリフルオロエタノールに懸濁し、25℃で撹拌する。反応終了後溶剤を焼結フィルタにより除去し、反応混合物をメタノール、塩化メチレン、pH=9に調節した炭酸水素ナトリウム溶液および水により数回洗浄する。
80%の収率で反応生成物が得られる(未反応のイソシアニド樹脂の臭素滴定により測定)。
【0051】
実施例4:次式の化合物の製造:
【化22】
Figure 0004536263
実施例3の反応生成物2mmolを無水のTHF10mlに懸濁し、25℃でカリウム−tert−ブトキシド2mmolを加える。反応終了後溶剤を焼結フィルタにより除去し、反応混合物をメタノール、塩化メチレン、pH=9に調節した炭酸水素ナトリウム溶液および水により数回洗浄する。60%の収率で反応生成物が得られる。
【0052】
実施例5:次式の化合物の製造:
【化23】
Figure 0004536263
それぞれ5mmolの(N4−Cbz−シトシル)酢酸、2−(1,2−ジカルバ−クロソ−ドデカボラン)−エタナール、N−Boc−エチレンジアミンおよび2−イソシアノ−2,2−(ジメチル)エチル−炭酸フェニルエステルを50mlのトリフルオロエタノールに溶解し、25℃で撹拌する。反応終了後溶剤を除去する。
反応混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製する。80%の収率で反応生成物が得られる。
【0053】
実施例6:次式の化合物の製造:
【化24】
Figure 0004536263
実施例5の反応生成物2mmolを無水のTHF10mlに溶解し、25℃でカリウム−tert−ブトキシド2mmolを加える。反応終了後反応混合物を1モル水酸化カリウム水溶液と混合し、反応の進行が認められなくなるまで撹拌する。反応溶液を中和し溶剤を除去する。反応生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製する。70%の収率で反応生成物が得られる。
【0054】
実施例7:次式の化合物の製造:
【化25】
Figure 0004536263
それぞれ5mmolの(N4−Cbz−シトシル)酢酸、2−ホスホン酸ジエチルエステル−エタナール、N−Boc−エチレンジアミンおよび2−イソシアノ−2,2−(ジメチル)エチル−炭酸フェニルエステルを50mlのエタノールに溶解する。(N4−Cbz−シトシル)酢酸の溶解性を改善するために5mmolのトリエチルアミンを加えて25℃で撹拌する。反応終了後溶剤を除去する。
反応混合物をカラムクロマトグラフィーにより精製する。70%の収率で反応生成物が得られる。
【0055】
実施例8:次式の化合物の製造:
【化26】
Figure 0004536263
実施例7の反応生成物2mmolを無水のTHF10mlに溶解し、25℃でカリウム−tert−ブトキシド2mmolを加える。反応終了後、反応混合物を水酸化カリウム2mmol相当量の1モル水酸化カリウム水溶液と混合し、反応の進行が認められなくなるまで撹拌する。反応溶液を中和し溶剤を除去する。反応生成物をカラムクロマトグラフィーにより精製する。55%の収率で反応生成物が得られる。
【0056】
実施例9:次式の化合物の製造:
【化27】
Figure 0004536263
実施例8の反応生成物2mmolを無水のTHF10mlに溶解し、50℃で水酸化カリウム2mmol相当量の1モル水酸化カリウム水溶液と混合する。反応終了後反応溶液を中和して、溶剤を除去する。反応生成物を分取HPLCにより精製する。40%の収率で反応生成物が得られる。
【0057】
実施例10:次式の化合物の製造:
【化28】
Figure 0004536263
合成プロトコル:
ステップ1:実施例4の反応生成物100mgを塩化メチレンの中で12時間予備膨潤。
ステップ2:ペプチドシンセサイザーにおいてトリフルオロ酢酸の塩化メチレン50%溶液によるtert−ブチルオキシカルボニル保護基の分離(1:1 v/v、2ml、2分1回、30分1回)。
ステップ3:塩化メチレンによる洗浄(2ml、20秒4回)。
ステップ4:DIPEA/塩化メチレンによる中和(1:19 v/v、2ml、3分2回)。
ステップ5:塩化メチレンによる洗浄(2ml、20秒2回)およびDMFによる洗浄(2ml、20秒3回)。
ステップ6:DMF/ピリジン(1:1 v/v)に溶かした4等量のHBTUおよびジエチルシクロヘキシルアミンおよび4等量の実施例8の反応生成物の添加。
ステップ7:DMFによる洗浄(2ml、20秒3回)および塩化メチレンによる洗浄(3ml、20秒3回)。
ステップ8:0.5M 無水酢酸/0.5M DMFの溶液によるキャップ形成。
ステップ9:DMFによる洗浄(2ml、20秒3回)および塩化メチレンによる洗浄(3ml、20秒3回)。
ステップ10:ステップ2以降の合成サイクルの繰り返し、但しステップ6において実施例8の反応生成物の代りに4等量の実施例6の反応生成物を使用。
ステップ11:窒素気流中で乾燥。
97%の収率で反応生成物が得られる。
【0058】
実施例11:次式の化合物の製造:
【化29】
Figure 0004536263
実施例10の反応生成物をメタノールに懸濁し、炭素に担持した触媒量の白金を加え、反応混合物を水素雰囲気中で水素化する。
反応終了後溶剤を除去し、生成物を分取HPLCにより精製する。96%の収率で反応生成物が得られる。
【0059】
実施例12:次式の化合物の製造:
【化30】
Figure 0004536263
実施例11の反応生成物を塩化メチレンに懸濁し、それぞれ1mlのトリフルオロ酢酸とチオフェノールとを加える。反応終了後、反応生成物を分取HPLCにより精製する。99%の収率で反応生成物が得られる。

Claims (6)

  1. 次式の化合物
    Figure 0004536263
    で、ここでWは1個のH−原子であり、
    Uは1種または数種の次式Yのユニットであり、前記化合物は全体で50個までのユニットUから成り、
    Zは1種のOH−官能基であり、
    Yは式
    Figure 0004536263
    の1種のユニットであり、ここで
    B’は次式の1種の基であり、
    Figure 0004536263
    Dは次式の1種の基であり、
    Figure 0004536263
    残基R10〜R13は、それぞれ関連無しに20個までのC−原子を含み、関連無しにH−原子、非置換のアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl) −、アリール−または脂環式の残基であり、その際これらの残基は分岐または非分岐であり、更に随意選択として残基R10〜R13の内の、2個までの炭素原子により隔てられたそれぞれ2個の残基が一つの共通な環系の構成成分であり、その際この環系は、1種の非置換の、または1種の分岐または非分岐のC −C のアルキル残基により置換された1種の脂環式単環(3−8員環)または1個のフェニルリングであり、
    残基R15およびR16は、それぞれ関連無しに20個までのC−原子を含み、関連無しにH−原子、非置換のアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl) −、アリール−または脂環式の残基であり、その際これらの残基は分岐または非分岐であり、更に随意選択として残基R15およびR16が一つの共通な環系の構成成分であり、その際この環系は、1種の非置換の、または1種の分岐または非分岐のC −C のアルキル残基により置換された1種の脂環式単環(3−6員環)であり、
    Eは、1個の、場合によっては保護基により置換された、ワトソン−クリック型塩基対またはフーグスティーン型塩基対が可能なヌクレオ塩基であって、N2 −アセチル−グアニニル−、N2 −イソブチリル−グアニニル−、N2 −ベンジルオキシカルボニル−グアニニル−、N2 −(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−グアニニル−、N2 −ベンズヒドリルオキシカルボニル−グアニニル−、N6 −ベンジルオキシカルボニル−アデニニル−、N6 −(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−アデニニル−、N6 −アニソイル−アデニニル−、N6 −ベンズヒドリルオキシカルボニル−アデニニル−、O6 −ベンジルグアニニル−(X1 は1個のH−原子)、N2 −アセチル−O6 −ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2 −イソブチリル−O6 −ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2 −ベンジルオキシカルボニル−O6 −ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2 −(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−O6 −ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N2 −ベンズヒドリルオキシカルボニル−O6 −ジフェニルカルバモイル−グアニニル−、N4 −ベンジルオキシカルボニル−シトシニル−、N4 −(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−シトシニル−、N4 −4−tert−ブチルベンゾイル−シトシニル−、N4 −ベンズヒドリルオキシカルボニル−シトシニル−、N2 −ベンジルオキシカルボニル−プソイドイソシトシニル−、N2 −(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル−プソイドイソシトシニル−、N2 −4−tert−ブチルベンゾイル−プソイドイソシトシニル−、N2 −ベンズヒドリルオキシカルボニル−プソイドイソシトシニル−、アデニニル−、シトシニル−、プソイドイソシトシニル−、グアニニル−、チミニル−、もしくはウラシニル−残基、または、次式の1種の基から選ばれ、
    Figure 0004536263
    ここで、YはF、Cl、BrまたはIであり、*は置換位置であり、X1 、X2 およびX4 は、関連無しに、H−原子、アセチル(Ac)、イソブチリル(iBu−CO)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル(Mmt)、ベンズヒドリルオキシカルボニル(Bhoc)、アニソイル(An)、または4−tert−ブチルベンゾイル(tBuBz)であり、X3 は、関連無しに、H−原子、ベンジル(Bn)、またはジフェニルカルバモイル(Dpc)であり、
    残基R1 およびR2 はそれぞれ関連無しにH−原子、またはアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl) −、アリール−または脂環式の20個までのC−原子を含む残基であり、その際残基R1 およびR2 の少なくとも片方が1種または数種のホスホン酸エステル官能基、ホスホン酸官能基またはカルバボラン官能基を有し、ここで、ホスホン酸エステル官能基は、式−P(=O)(OV) または−P(=O)(OV)(OH)であり、ここでVは1種の非置換のアルキル−、アルケニル−、アルキルアリール(Alkaryl) −、アリール−または脂環式の20個までのC−原子を含む残基であり、カルバボラン官能基は、20個までのホウ素原子と1〜4個のC−原子とを含む、前記W−U−Z化合物。
  2. 残基R1 およびR2 の少なくとも片方が1種または数種のホスホン酸エステル官能基またはホスホン酸官能基を有する、前記請求項1記載の化合物。
  3. 残基R1 およびR2 の少なくとも片方が1種または数種のカルバボラン官能基を有する、前記請求項1または2記載の化合物。
  4. 一般式II
    Figure 0004536263
    の化合物で、ここでTは1個のH−原子または式
    Figure 0004536263
    の一つの基であり、
    残基R17は1個のH−原子または1種のアリル−、ベンジル−、エチル−、メチル−、2,2,2−トリクロロ−tert−ブチル−、2,2,2−トリクロロエチル、α−クロロ(トリフルオロメチル)ベンジル−、2−(p−トルエンスルホニル)エチル−、ジフェニルメチル−、2−(トリメチルシリル)エチル−、メトキシメチル−、(2−トリメチルシリル)エトキシメチル−、ベンジルオキシメチル−、または(2−メトキシ)エチルオキシメチル−の残基であり、
    残基Pは1個のH−原子または1種のアミン保護基であり、
    残基R14は式CH3−n (n=0〜3、X=F、Cl、Br、I)の1種の基、1種のフェニル基またはp−メトキシフェニル基であり、
    B’、E、残基R1 およびR2 、並びにR15およびR16は請求項1〜で定義された前記一般式IIの化合物。
  5. 前記残基R17がH−原子ではなく、1種の固定相に結合している請求項記載の化合物。
  6. 前記アミン保護基が1種の9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニル(Fmoc)、tert−ブチルオキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、(4−メトキシフェニル)−ジフェニルメチル(Mmt)またはベンズヒドリルオキシカルボニル(Bhoc)保護基である請求項または記載の化合物。
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