JP4533634B2 - 粒子測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粒子測定に関するものであり、より詳細には、フローセル内を通過する粒子を撮像して測定する粒子測定に関する。
面積が0.001mm2〜1mm2程度の小さな面積を照射する照明装置は、例えば光学式顕微鏡の照明系や、粒子分析装置の照明系に用いられる。前記照明装置の光源としては、ハロゲンランプやキセノンランプが知られている。あるいは、レーザを光源として用いる装置も知られている。
ハロゲンランプやキセノンランプを光源として用いる前記照明装置では、発光部からの光を照射面に導く照明光学系としてケラー照明系が一般的に用いられる。ケラー照明系の他にも、拡散した光で試料を照らす散光照明系や光源の像を試料面に結ばせるクリティカル照明系も考えられる。しかし、散光照明系は、大きな面積を均一に照射できるものの照明強度が弱く、照明のNAも小さい。また、クリティカル照明系は、照明強度は強くNAも大きくできるが、光源の像が試料面にできるので照明むらが生じやすい。また、試料面に熱も収束するので熱によって試料に影響が出やすい。これらの事情から、今日では、大きなNAで均一な強い照明が得られるケラー照明系が、標準的に用いられている。
図6は、ケラー照明系の一例を示す説明図である。ケラー照明系では、集光光学系を調節してコンデンサーレンズの前の光源側焦点の位置に光源の像を結像させる。実際には光源の像が結像する面には空間があるだけで光を乱反射して透過する透過膜などは置かれていないので、光源の像は可視化されない。ここでは、説明のために、この光源の像を空中光源像という。コンデンサーレンズと試料面との距離は、前記空中光源像が試料面で結像するように調整する。こうすると、試料面では空中光源像ができるが、実際には空中光源像の位置にはフィラメントなどのむらのある光源はなく、試料面での明るさはほぼ均一になる。
図6の照明系では、照射面に必要な照射面積に比べて発光部の面積が大きい。例えば、ランプの発光部であるフィラメントの長さが5mmであり、照明したい面の直径が50μmであるとする。この場合、照射面の直径は、発光部の寸法に対して1/100であるから、光源光を有効に利用するためには、照射面に到達する光を、光源に対して1/100の広がりに絞り込む必要がある。このために、集光のためのコンデンサーレンズに高倍率のレンズを用いることが必要になる。一方、光源から出た光を有効に利用するためには、コレクターレンズの開口率NAを大きくする必要がある。光源のランプからの光は角度的に広がりを持って発光部から出射されるからである。従って、高効率の照明装置を得るためには、高倍率で大口径のコレクターレンズが必要になる。このために、光学系が大型化してしまう。また、高倍率のコレクターレンズでは結像する空中光源像が大きくなるので、コンデンサーレンズも大型のものが必要になる。前記のように、照射面積に対して光源が大きい場合は高倍率のコンデンサーレンズが必要であるうえ、高効率の照明装置を得ようとすると、さらに高倍率のコンデンサーレンズが必要になる。大型で高倍率のレンズは高価であるので、装置にコストがかかってしまう。また、コヒーレントでない光源から出た光は、光学系で集光しても、回折限界以下には小さく集光することが原理的にできないため、高倍率のコンデンサーレンズを用いても絞り込める照射面の大きさには限界がある。
一方、照明装置の効率を上げるのではなく、光源を明るくすることによって照射面を明るくする方法もある。しかし、光源を明るくすると、放熱の対策によりコストがかかってしまう。また、放熱のために装置が大型化してしまう傾向がある。
結局、高い高率の光学系を用いる方法であっても、明るい光源を用いる方法であっても装置の大型化と高コスト化を招いてしまう。小型、低コストで光源光の高い利用効率が得られる照明装置が望まれている。
また、レーザ光源から発せられた照明光を光ファイバーを介した照明光学系に送って微小な光点に収束させ、この光点を試料上で2次元的に走査させて試料から透過あるいは乱反射した光を検出する走査型顕微鏡が知られている(例えば、特許文献1)。しかしながら、前述した走査型顕微鏡の照明光学系は光学式顕微鏡の照明系や粒子分析装置の照明系に適用することは困難である。
特開平5−45588号公報
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、小型、低コストで光源光の高い利用効率が得られ、フローセルに対する照射面積を所望に選択することができる粒子測定装置を提供するものである。
この発明は、発光部と発光部からの光を出射する出射面とを有し、出射面の面積が0.001mm 2 〜1mm 2 である光源ユニットと、粒子を含む測定対象試料を通過させるフローセルと、光源側からコレクターレンズとシリンダーとコンデンサーレンズとを順次配置してフローセル内を通過する粒子を照明するケラー照明系と、ケラー照明系によって照明された粒子を撮像する撮像部と、撮像された粒子画像を処理する画像処理部とを備え、光源ユニットとケラー照明系とが一体的に構成されており、フローセルに対して光軸方向に移動可能に構成されたことを特徴とする粒子測定装置を提供するものである。
この発明の粒子測定装置は、発光部からの光を出射する出射面の面積が、0.001mm2〜1mm2であるので、出射面からの光を照射面に導くケラー照明系を小型化することができ、これによって、粒子測定装置を小型化することができる。従来よりも出射面の面積が小さければ、従来と同じ開口率を有するコレクターレンズは径の小さいものでよく、従って、コンデンサーレンズも径の小さいものでよいからである。また、光源が小さいので、高い倍率のコンデンサーレンズを用いる必要がない。従って、ケラー照明系をもちいて照度が均一でむらが少なく、小型の照明が得られる。照明が小型化されても、照射面においては従来と同等の照度を得ることができる。必要な領域のみに光源光を集光し、不要な領域を照射しないからである。また、この発明の粒子測定装置は、光源ユニットとケラー照明系とが一体的に構成されており、フローセルに対して光軸方向に移動可能に構成されているため、フローセルに対する照射面積を所望に選択することができる。
そして、装置が小型化されることにより、装置の設置面積が節約でき、あるいは装置を安価に製造できることが期待される。特に、レンズ径が小さくてよいので、コレクターレンズとコンデンサーレンズを安価に製造できることが期待できる。
この発明の粒子測定装置に用いる照明装置は、発光部と発光部からの光を出射する出射面とを有する光源と、光源側からコレクターレンズとコンデンサーレンズとを順次配置して照射面を照明するケラー照明系とを備え、その出射面の面積が、0.001mm2〜1mm2である。
ここで、光源は、コヒーレントでない光を出射するものであればよく、LEDが好適であるが、これに限られない。例えばレーザ光源から出射される光を位相変調器や光ファイバーなどを通してパーシャル・コヒーレント光を生成するものであってもよい。
また、出射面は発光部と一体に形成されている必要はなく、例えば、光ファイバーなどの発光部と異なる部材に導かれた光が出射する出射面であってもよいが、これに限られず、例えばLEDチップの周囲に形成された樹脂表面のように発光部と一体に形成されたものであってもよい。
前記照明装置は、光源が光ファイバーをさらに有し、出射面は、光ファイバーの一方の端面であってもよい。こうすれば、必要とする照射面積に応じて径の異なる複数の光ファイバーの中から、最適な出射面積を持つものを選択することができるので、照明装置の光源光の利用効率および光学系の大きさを最適に設計することができる。さらに、光源の発光部と出射面とを独立して配置できるので、照明装置の設計上、構造的な制約を受けにくい。
また、前記照明装置は、発光部がLEDであってもよい。LEDは、従来の照明装置で用いられる例えばハロゲンランプやキセノンランプに比べて発光部の面積は小さいが、発光効率が高く、発光部の単位面積あたりの光パワーは同等のものが得られるので、微小な面積を照射するために十分な輝度のものを得ることができる。しかも、発光部の全域に渡って輝度むらの少ないものが得られるので、輝度を均一化する際のロスが少なく、高い光源光の利用効率を有する照明装置を得ることができる。また、発光効率が高いので、発熱が少なく、放熱の設計が容易である。従って、前記照明装置の光源として好適である。
前記照明装置は、発光部からの光を集光して光ファイバーの他方の端面に導入する光学系をさらに備えてもよい。こうすれば、発光部からの光を効率的に光ファイバーに導入することができて、より高い光源光の利用効率を有する照明装置を得ることができる。LEDは、ハロゲンランプやキセノンランプに比べて小型の光源であるので、光学系も従来に比べて小型化が期待でき、さらに径の小さな光ファイバーに対して光を高効率に集光して導入することができる。
あるいは、前記照明装置は、発光部がLEDであり、出射面が前記LEDの表面であってもよい。こうすれば、前記の光ファイバーが不要になって、光源の構成を簡単にすることができ、かつ光源を小型化できる。また、光ファイバーによる伝達のロスをなくすことができる。LEDは、照射面であるその表面の面積が小さいので、前記したように伝達ロスがないことと相まって、より高い光源光の利用効率を有する照明装置を得ることができる。
また、前記照明装置は、光ファイバーが取り換え可能に構成され、所望に応じて径の異なる光ファイバーを選択して装着することにより出射面の面積を変え、前記照射面の面積を所望に選択できるように構成されていてもよい。こうすれば、必要な照射面積に応じて径の異なる光ファイバーを選択し、照射面積を変えることができるので、いずれの場合においても高い光源光の利用効率を有する照明装置を得ることができる。
あるいはまた、前記照明装置は、少なくとも出射面からコレクターレンズへの距離と、コレクターレンズからコンデンサーレンズへの距離と、コンデンサーレンズから照射面への距離とのいずれか1つを変えて、前記照射面の面積を所望に選択できるように構成されていてもよい。こうすれば、照射面の面積を所望に選択できるので、照射面積がいずれの場合においても高い光源光の利用効率を有する照明装置を得ることができる。
以下、図面に示す実施形態に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。
(実施の形態)
HYPERLINK "http://www6.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjitemdrw.ipdl?N0000=231&N0500=4E#N/;%3e8%3e6:69=///&N0001=13&N0552=9&N0553=000005" \t "tjitemdrw" 図1は、この発明の実施の形態に用いる照明装置の構成を示す説明図である。 HYPERLINK "http://www6.ipdl.inpit.go.jp/Tokujitu/tjitemdrw.ipdl?N0000=231&N0500=4E#N/;%3e8%3e6:69=///&N0001=13&N0552=9&N0553=000005" \t "tjitemdrw" 図1で、1は光源の発光部であるLED、3は光ファイバー、2は出射面である光ファイバー端面である。また20は、レセプタクルであって、LED1からの光を光ファイバー3へ導く集光光学系を兼ねている。LED1からの光は、レセプタクル20を有する光ファイバー3の一方の端面から導入され、他端から出射される。他端はコレクターレンズ4の焦点の近傍に、レンズに対して焦点からやや外側にずらして配置される。この他端が光源の出射面である。一実施形態では、LED1の発光部の大きさは、1mm×1mm、光ファイバーの出射面の直径は、800μm、180μm、120μm、50μmの4種類である。
光ファイバー3は、取り換え可能に構成され、必要に応じて出射面直径の異なるものと交換できるようになっている。即ち、LED1とは、レセプタクル20との嵌合部分から取り外されて着脱可能に構成され、光ファイバー3の出射端面2までの部分が取り換えられるように構成されて、測定対象の大きさ、即ち必要とする光の照射面積に応じて最適な出射面積を有するように取り換えることができる。
5はコンデンサーレンズで、光源側のコレクターレンズ4と共にケラー照明系を構成し、照射面8に配置された試料を照射する。この照明光によって試料に照射された透過光は、6の結像レンズに対して照射面8と反対側に配置された受光素子のCCD7へ導かれ、CCD7の受光面上に照射面に配置された試料の像が結像する。一実施形態では、CCD受光面の大きさは、4.4mm×3.3mmである。
図1の照明装置は、出射面2からコレクターレンズ4、コンデンサーレンズ5を経て照射面8へ至るケラー照明系が一体となって載置されて高軸方向に移動可能に構成され、照射面8に対して近づけたり、遠ざけたりすることによって、前記照射面の面積を所望に選択できるように構成されている。
図2は、出射面の面積が異なる2つの光源を用いて、各光源と同じ大きさの照射面積を同じ光パワー密度で照射する場合に、ケラー照明系が小型化できることを示す説明図である。一定の開口率の下では、エネルギー保存の法則により照射される光エネルギーの総量は、出射面の面積に比例する。しかし、単位面積あたりの光エネルギーは同じである。このことから、同じ開口率NA1の下で、出射面積がS1の大きな光源と出射面積がS2の小さな光源のケラー照明系は相似になる。その場合、照射面積も相似になる。図2では、出射面積S1に対して照射面積S1’が得られ、出射面積S2に対して照射面積S2’が得られる。必要な照射面積がS2’あるいはそれよりも小さな場合、出射面積がS2の小さな光源と、それに対応する小型の照明系で照明装置を構成できれば、照明装置を小型化でき、しかも照射面での光パワー密度は出射面積S1の大きな光源を用た場合と同じ照明装置が得られる。
表1は、出射面の直径がそれぞれ800μm、180μm、120μm、50μmの4種類の光ファイバーを焦点距離が4.0mmで開口率が0.75のコレクターレンズ4の焦点F1から距離L1だけコレクターレンズ4から遠くに配置し、コレクターレンズ4の反対側に焦点距離が2.0mmで開口率が0.8のコンデンサーレンズ5を配置し、コンデンサーレンズ5に対して光源と反対側の照射面を照射した場合の、各部の寸法と照明系の特性を示している。距離L2は、光ファイバー3の照射面から試料を照射する照射面までの距離、即ちケラー照明系の全長である。各直径の光ファイバー3に対して、前記のようにコレクターレンズ4とコンデンサーレンズ5を各焦点F1及びF2からそれぞれL1およびL3の距離だけレンズから遠ざけて配置し、コレクターレンズとコンデンサーレンズとの間の距離を調節して表1のL2に示す照明系全長になるように配置したときに、コンデンサーレンズ5に対して照射面と反対側の焦点付近に結像する空中光源像、即ち光ファイバー像の直径をL4としている。L4がいずれも3.200mmになるように各光学系の距離を設定している。従って、異なる出射面直径に対して図2に示すような相似形の光学系をそれぞれ構成するものではないが、実際に入手可能なコレクターレンズ、コンデンサーレンズを用いてこの発明に係る光学系を構成した場合の光学系の大きさの一例を示すものである。表1において、それぞれの出射面の直径に対して、試料を照射する照射面の直径をL5としている。そして、出射面の面積をS、そのときの照射面の面積をS’としている。
Figure 0004533634
表1において、800μmの光ファイバーを用いた場合に、コレクターレンズの倍率が高すぎて、空中光源像の出射面端部がけられ、出射面からの光の一部が照射面に導入されない。すなわち、本実施形態の照明系に対して、出射面の面積が大きすぎる。結果的に、下記に示す表2において、800μmの光ファイバーを用いた場合の光源光の利用効率は低い値にとどまる。
また、照明系の全長L2は、出射面の直径によって102.681mm〜332.378mmの値をとる。これに比べて、従来のキセノンランプを光源とし、同等な性能(曲率)の対物レンズを用いた光学系では、照明系の全長は約600mm程度である。これらの数値からも、出射面積の小さな光源を用いれば、照明系が小型化できることがわかる。
表1に示すように、この発明の照明装置の出射面積が0.001mm2〜0.049mm2の範囲においては、前記の従来の光学系の全長に比べて、0.17〜0.55倍に小型化される。出射面積は前記範囲に限らないが、大きすぎると従来の光学系との差異がなくなり、逆に照射面積よりも小さすぎると大きな光エネルギー密度の光源が必要となるので、0.001mm2〜1mm2の出射面積が好適である。
表1のL5の値から、実施の形態の照明系を用いて所望の照射面積を得るには、どの出射面直径の光ファイバーを選択すればよいかを知ることができる。
表2は、光ファイバー出射面の直径がそれぞれ800μm、180μm、120μm、50μmの4種類で照射面を照射する表1の照明系を用い、倍率が40倍、60倍、100倍の3種類の結像レンズを組み合わせた場合の各組み合わせにおける光源光の利用効率ηを示す表である。
この実施の形態では、受光素子であるCCD7上に照射面8からの透過光を直径2.8mmの円形の領域で受光する場合を、受光面の最大直径としている。それに対応する照射面8上の直径をL6、各条件における照明効率、即ち照射面光量を光ファイバーの出面光量で除した値をηとしている。
Figure 0004533634
表2より、光源光の利用効率が最も高いのは、照射面の直径が50μmの光ファイバーを用いて試料を照射し、倍率が60倍の結像レンズを用いた場合である。この場合、CCD7上に結像する照射面が、前記したように直径2.8mmの領域内にすべて収まる。さらに倍率の低い40倍の結像レンズを用いた場合でも、CCD7上に結像する照射面は、直径2.8mmの領域内にすべて収まるが、光パワー密度がCCD7のダイナミックレンジを越えて飽和してしまうためにCCD7で取り出すことのできるトータルの受光量が頭打ちになり、ηの値としては100%が得られていない。
CCD7の受光画素数の観点からは、結像する照射面は、直径2.8mmより小さすぎないほうが画素を有効に利用したことになる。従って、実使用に際しては、このような要素もして最適な光ファイバー径および結像レンズ倍率を選択するべきである。実施の形態のCCD7の受光面のサイズは、実際には4.4mm×3.3mmであるので、2.8mmに対して配置誤差を考慮しても余裕がある。従って、例えば、出射面の直径が50μmの光ファイバーと100倍の結像レンズの組み合わせや、出射面の直径が120μmの光ファイバーと40倍の結像レンズ倍率の組み合わせなども、実使用上の最適な選択として考慮すればよい。
前述のように、高効率の照明装置を得るには、光ファイバーの出射面直径が50〜120μm、即ち出射面の面積が0.001〜0.004mm2の範囲が特に好ましい。
図3は、前記実施形態において発光部であるLED1からの光を光ファイバー3へ導く集光光学系2を兼ねた光ファイバーのレセプタクル20の詳細を示す断面図である。LED1は、レセプタクル20に挿入され、固定される。LED1から出射した光は、角度を持って四方に広がるが、集光レンズ22が配置された光軸方向に最も強く光が放射されるような指向性を持っている。これは、LED1を構成している図示しないLEDチップの配置と、その周囲のモールド材の形状とに大きく依存する。LED1から放射された光は、スリーブ21に沿ってレンズ22へ導かれる。内壁に反射した光は、正反射して進むようにスリーブ21は反射性のある材質を用いて構成される。レンズ22に対してLED1と反対の側に、光ファイバー3の一端が配置される。光軸と平行あるいはほぼ平行にスリーブ21の内部を進み、レンズ22を通過した光は、集光されて光ファイバー3の一端からその内部へ導かれる。光ファイバー3の軸に対して十分小さい角度をもって入射した光は、ほとんど減衰することなく光ファイバー3の中を進んで他端の出射面に到達する。
LED1は、発光部が従来のハロゲンランプあるいはキセノンランプに比べて小面積であり、しかも光を放出する指向性が前記のランプに比べて鋭いので、発光部からの光を効率よく集光して光ファイバー3に導入することができる。
図4は、この発明の照明装置に用いる光源の、異なる実施形態を示す断面図である。図4では、LED1がコレクターレンズ4の焦点F1付近に配置され、LED1の表面が光源の出射面となっている。前記のように、LED1自身が、従来のハロゲンランプあるいはキセノンランプに比べて発熱がほとんどなく、小面積であって鋭い指向性をもつので、LED1の表面を直接出射面として使用することができる。照射したい面積が、LED1の発光部面積にほぼ等しい場合は、このように光源を構成してもよい。
図5は、この発明の照明装置を粒子測定装置に適用した場合の、照明装置の配置を示す説明図である。粒子測定装置では、測定対象の試料、即ち粒子がフローセル9内を通過する。この実施の形態に示す装置では、照明装置は前記フローセル9内を通過する粒子を照射する。照明装置、結像レンズ6と受光素子7を含む照明及び撮像系は、暗箱12の内部に収納されている。照明及び撮像系は、高精度に加工されて高い剛性を有するベース10上に取り付けられ、外部からの振動や装置の設置状態によって光学系の配置に誤差や歪が生じないように設計されている。光源のLED、必要に応じて取り換え可能な光ファイバー及び出射面を含む光源ユニット23と、シリンダー11の両端に取り付けられたコレクターレンズ4及びコンデンサーレンズ5とが一体に構成された照明系は、その内部に照射面を含むフローセル9に対して光軸方向に移動可能に構成され、照射面積を所望に選択することができる。この他に、粒子測定装置は、図示しない粒子投入部や、装置に対する操作や指示を入力するための入力部、撮像された画像を処理する画像処理部、処理された画像や操作の結果、あるいは装置の設定等を表示する表示部、表示内容を出力する出力部、装置各部の動作を制御する制御部を含んでいてもよい。
この発明の照明装置の1実施形態の構成を示す説明図である。 出射面積の異なる2つの光源を用いて、同じ光パワー密度で照射する場合に、ケラー照明系が小型化できることを示す説明図である。 LEDからの光を光ファイバーへ導く集光光学系を兼ねた光ファイバーのレセプタクルを示す断面図である。 この発明の照明装置に用いる光源の、異なる実施形態を示す断面図である。 この発明の照明装置を粒子測定装置に適用した場合の、照明装置の配置を示す説明図である。 従来から用いられているケラー照明系の一例を示す説明図である。
符号の説明
1 発光部であるLED
2 出射面である光ファイバー端面
3 光ファイバー
4 コレクターレンズ
5 コンデンサーレンズ
6 結像レンズ
7 受光素子であるCCD
8 照射面
9 フローセル
10 ベース
11 シリンダ
12 暗箱
19 粒子測定装置の照明及び撮像系
20 レセプタクル
21 スリーブ
22 集光レンズ
23 光源ユニット
S1、S2 出射面積
S1’、S2’ 照射面積

Claims (7)

  1. 発光部と発光部からの光を出射する出射面とを有し、出射面の面積が0.001mm 2 〜1mm 2 である光源ユニットと、
    粒子を含む測定対象試料を通過させるフローセルと、
    光源側からコレクターレンズとシリンダーとコンデンサーレンズとを順次配置してフローセル内を通過する粒子を照明するケラー照明系と
    ケラー照明系によって照明された粒子を撮像する撮像部と、
    撮像された粒子画像を処理する画像処理部とを備え、
    光源ユニットとケラー照明系とが一体的に構成されており、フローセルに対して光軸方向に移動可能に構成されたことを特徴とする粒子測定装置。
  2. 光源ユニットが光ファイバーをさらに有し、出射面は、光ファイバーの一方の端面である請求項1記載の粒子測定装置。
  3. 発光部がLEDである請求項2記載の粒子測定装置。
  4. 発光部からの光を集光して光ファイバーの他方の端面に導入する光学系をさらに備える請求項2または3記載の粒子測定装置。
  5. 発光部がLEDであり、出射面が前記LEDの表面である請求項1記載の粒子測定装置。
  6. 光ファイバーが取り換え可能に構成され、所望に応じて径の異なる光ファイバーを選択して装着することにより出射面の面積を変え、フローセル内を通過する粒子に照射される照射面の面積を所望に選択できる請求項2〜4の何れか1つに記載の粒子測定装置。
  7. ンデンサーレンズからフローセル内を通過する粒子に照射される照射面への距離を変えて、前記照射面の面積を所望に選択できる請求項1〜6の何れか1つに記載の照明装置。
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