JP4531254B2 - 映画フィルムを製作する方法 - Google Patents

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Description

【0001】
(技術分野)
本発明は映画フィルムに関し、特に、より高品質の映像およびより低いフィルム消費率を提供する映画公開用プリントフィルムを製作する方法に関する。
【0002】
(背景技術)
図1を参照すると、従来の映画用映写機10は、映写システムに送り込まれるフィルム14を供給するリール12と、そして映写し終わったフィルムを巻き取るリール16とを使用する。より新しい設計では、その両側の端部で交互に、フィルムの供給と巻取りとの双方に使用できる「プラッター」(大型の水平なリール)を用いる。この供給リール12と巻取りリール16との間には、いわゆる「映画」を構成する映像を実際に投影する光学的または機械的装置が配置されている。この装置は映写機のヘッド18と呼ばれる。ヘッド18の後ろには、ランプハウス20および集光レンズ22があり、そしてこのヘッドの前には、「動く」映像を映写スクリーンに結像させるレンズ24がある。ヘッド18の下には、同期音声情報をデコードし、それから増幅してスピーカーに伝送するサウンドリーダ26がある。
【0003】
「動く映像(映画)」という言葉は、幻想を表している。実際にはこれらの映像は全く動いていないからである。反対に、(1秒間に24回の速度で投影される)フィルムのコマに収録されている画像は動く幻想を作り出すためにできるだけ静止状態で見えなくてはならない。この幻想はフィルムの1コマと次の1コマとの画像位置の漸次の変化によって作り出される。こうした各静止コマの投影と投影との間で、投射される光は回転シャッタ28によって全て遮断され、その間に、次のコマがその所定の位置に「プルダウン(引き下ろ)」される。観客はいわゆる「残像」という知覚現象によってこうした暗黒の時間に気づかない。
【0004】
上述のように、図1は基本的なフィルム映写システム10を示している。このタイプのシステムでは、一定速度のスプロケット30により、フィルムは供給リール12またはプラッターシステムの供給ローラから引き出される。次に、ゲート34と呼ばれる長い金属フレームの上にループ32が形成され、そのゲート34がフィルム14の縁部に圧力をかける。ゲート34は、(フィルムの各コマに収録されている)映像を囲むフィルム14の縁部をつかみ、そしてこれらの縁部を平坦かつ真っ直ぐに保持する。間欠運動機構によって、間欠スプロケット36はフィルム14をゲート34に向かって引っ張りそして次に精確な位置に停止させる。このようにして、映像(コマ)は、ランプハウス・集光レンズ20および22と映写レンズ24との間において、光軸に配置されている「アパーチャ」と呼ばれる、ゲート内における長方形の開口に配置される。
【0005】
ゲート34の下の、間欠スプロケット36の後ろに、もう1つのフィルムループ38とそして一定速度のスプロケット40とがある。更に、アナログサウンドリーダ26の両側に、円滑な音声再生を確保するために、一定速度のスプロケット42とローラ44とが付け加えられている。劇場用の映写機は複数のサウンドリーダをも必要とする。典型的には、画像とサウンドとの両方を含むフィルムプリント(「複合」プリント)のサウンドトラックは、フィルム画像の左側にある連続的な一直線の帯(ストリップ)状に配置されている。
【0006】
感光されていない新しい映画用プリントフィルムにはコマはない。その表面全体は均等に感光乳剤でコーティングされている。映写用のプリントを作成する工程中において、プリント用のストックはネガフィルムに直接接触するように配置され、そして次に2つの接触している帯状のフィルムに光を透過させる。これは、「密着印画」と呼ばれる。この工程は、フィルムが現像されるときに現れる潜像を感光させ、それによって、プリントストック上に「コマ」を形成する。
【0007】
フィルムの縁部にそったパーフォレーションの列の間にある有効な(利用可能な)フィルム面の使用は、年月の経過と共に変遷している。最初は、サウンドにこのスペースが利用され、そして後には「ワイドスクリーン」上映への変化を吸収した。しかし、フィルム自体の寸法とその使用は、ジョージ・イーストマンが、30.48cm(1フィート)当たり64個のパーフォレーションを備えた35mm(1+3/8インチ)幅の帯状セルロイドフィルムの注文を初めて受けたと報告されている1889年以来標準化されてきた。これは今日まで標準的なフィルム寸法として残っている。ゲートのアパーチャに引き下ろされる1コマ当たりのフィルムの長さも、4個のパーフォレーションに該当する長さで、全く変わらずに残され、それがが1秒間に24回移動する。これは、映写機を通って移動するフィルムの1分間当たりちょうど27.4m(90フィート)に該当する。したがって、標準的な劇場用35mmフィルムの映写機は、いわゆる「4パーフォレーションプルダウン」フォーマットとして設計されている。
【0008】
「アスペクト比」という用語は、フィルムの各コマの高さに対する幅の比を定義するために用いられている。無声映画の時代には、原始のフルアパーチャのコマが用いられており、そしてこのコマは1.33対1のアスペクト比を有していた。サウンド時代が始まったとき、有効な映写プリントの「真の領域」の配分は、サウンドトラックのための余白を物理的に作るために修正された。サウンドは、写真映像の投影のために用いられる間欠的な表示とは対照的に、連続的に録音されそして再生されるので、コマごとに配置されない。したがって、サウンドは写真映像の左に連続的なストリップ状に配置されるように決められた。そのことは、上記の画像(コマ)は必要な余白を提供しなければならないためにその幅を減少せざるを得ないことを意味する。その結果、1.33アスペクト比を維持するために、コマの高さも減少させなければならなかった。この高さの減少は、コマとコマの間に空白を生成するマスキングによって達成された。投影される画像に割り当てられたこのより小さなスペースは、「アカデミー」アスペクト比と呼ばれた。
【0009】
1950年代後期の半ばごろに、映画で長い間用いられていた1.33対1のアスペクト比を採用したテレビジョンに対応する市場活動として、様々な新しい劇場上映フォーマット(アスペクト比)が出現した。この新しい上映フォーマットは立体映画で始まり、そしてこれには、連動された3台のカメラと3台の映写機を用いたシネラマの3パネルプロセスも含まれている。シネラマはスクリーン上に非常に幅広くそして鮮明な映像 − 3倍広くそして3倍鮮明な映像 − を作り、そして人気を集めた。しかし、観客の中には、スクリーン上で3つの映像を結合する継ぎ目を嫌う観客もいた。そのうえ、それは、製作においても配給においても、比較的に費用がかさむ方法であった。そこで、映写可能な単一のプリントでワイドスクリーンの映像を作り出すための探求が続けられた。
【0010】
1つの解決策が、標準の球面レンズと連結させた円筒形レンズを用いて、単一の35mmフィルムにワイドな画像を押し込むことによって発見された。これらのレンズは、撮影時に写真映像を横方向に正確に圧縮し、そして次に映写時にはこの圧縮を正確に逆転させる。これらのいわゆる「アナモルフィック」レンズは、2.35対1のアスペクト比を1.33対1の4パーフォレーションコマに光学的に押し込めることができ、したがって、シネラマのアスペクト比に近づくことができた。この技術が開発されるに従って、上記のレンズは高度に精密なものとなり、パナビジョン社によって製造されたレンズによって絶頂期に至った。
【0011】
このアナモルフィックシステムは今日でもまだ用いられている。しかし、アナモルフィック法にはやはり本来の欠陥が多くあって、この欠陥には、限界のある被写体深度と、そして大きくて重いカメラレンズとが含まれている。更に、2.35対1のアスペクト比を、単純に広すぎると考えているフィルム製造業者もいる。そのうえ、アナモルフィック法のために、映像が広くなり過ぎるので、テレビジョンでは、映像の多くの部分を表示するためには、映像にかなりなトリミングを生じたり、または「レターボックス」として知られるようになった部分に映像表示が行われたりする。
【0012】
まもなく、ワイドスクリーンの映像 − テレビジョンに関連づけられているアカデミーコマより広いが、アナモルフィック法によって製作されたコマほど広くはない − を投影するもう1つの方法が発見された。1950年代の後期には、真のワイドスクリーンの上映のために用いられたアナモルフィックカメラおよび映写レンズに頼る必要なしに、「セミワイドスクリーン形」を観客に提供するために、1.85対1のアスペクト比が開発された。現在公開されているフィルムの約85%が非アナモルフィックの1.85対1フォーマットを用いている。1.85アスペクト比を達成するために、マスクが映写ゲートのアパーチャに挿入されるのみである。このマスクは映写コマの上下エリアを覆っており、その結果、これらのマスクされた領域における感光像は現れない。したがって、マスクは映像の高さに対する幅の比を増大させる。
【0013】
残念ながら、1.85対1の映写フォーマットに伴う経済的な影響は大きい。このフォーマットによって生じる無駄は、公開用プリントおよびトレーラ(映画フィルムの端についている)空白フィルム内における利用可能な全スペースの37.5%に相当する。図2aは、1.85対1の映写フォーマットにおけるコマ46を有するフィルム14を示している。斜線のエリア48は、フィルム14上で4個のパーフォレーション50にまたがるコマの高さを有する1.85対1の映写フォーマットにおいて無駄になっている利用可能なはずのフィルムエリアを表している。このフォーマットは、またフィルム14の左側を光学的サウンドトラックに用いている。参照番号52が付されているこのエリアは光学的サウンドトラックのために確保されているエリアに相当する。
【0014】
1.85対1の映写フォーマットによって生じる無駄は、図2aに示されているものと同じ映写可能な面積を持っているけれどコマの上下に同様な無駄な画像エリアを有するその他のコマの高さ規格に変更することによって、その幾分かを避けることができた。このような、その他のコマ規格の一つは、図2bに示されている3パーフォレーションコマである。マスキングによって以前においては無駄になっていたエリアの幾分かを取り除くことによって、4個の代わりに3個のパーフォレーション56にまたがっているコマ54のスペースに、フィルム14の同じ映写可能なエリアをはめ込むことができる。その結果、この無駄なエリア58の一部を除去することによって、光学的サウンドトラック60があっても、25%だけ公開用プリントの長さを減少させ、したがってその分コストも引き下げることができる。毎年生じる公開用プリント全長の膨大な量を考えると、3パーフォレーションプリントに切り換えることによって、非常に大きな節約を達成することができることは明らかである。このような3パーフォレーションプリントを使用する映写機は、標準の毎分27.4m(90フィート)の代わりに、毎分20.6m(67.5フィート)の速度でフィルムを走行させる。しかし、それでもやはり正確に同じ毎秒24コマで同じ寸法1.85対1のコマを正確に映写することができる。したがって、品質の低下は全く生じない。
【0015】
3パーフォレーションフォーマットは正しい方向への一歩であるけれど、まだ、映写中にマスクしなければならない無駄なエリアが上下にいくらか残っているので、フィルム節約への究極の方法ではない。図2cには、1.85対1フォーマットのもう1つの他のコマ高さが示されている。このコマ高さにおいては、フィルム14の無駄なフィルムエリア62が更に狭くなっている。標準の1.85対1フォーマットは、光学的サウンドトラック64のためにフィルムの左側に確保されているスペースによって制限されて設定された画像幅を備えている。コマ66のこの制限幅は、1.85対1のアスペクト比と共に、1.133cm(0.466インチ)というコマの最小のフレーム高を規定している。コマ66相互間のスペースに千分の数センチ(千分の数インチ)が加わると、この高さはちょうどフィルムの長さの2.5個パーフォレーション68に相当する。この2.5パーフォレーションプルダウンフォーマットは、標準の4パーフォレーションフォーマットと比較すると、約37.5%の節約になり、そして現在、代替の公開用プリント工業規格として提案されている。
【0016】
3パーフォレーションフォーマットと2.5パーフォレーションフォーマットとは、いずれもフィルムの無駄を減少させる一助にはなるが、映像の品質またはその解像度に向上をもたらすことはない。それは、両フォーマットとも単に、標準の1.85対1フォーマットのコマを通常の4パーフォレーションの代わりに3または2.5パーフォレーションに置き換えるだけを意図しているからである。更に、両フォーマットとも、フィルムの左側にあるスペースを占有する光学的サウンドトラックを使用している。
【0017】
1889年に4パーフォレーション映写プルダウンが標準化されて以来、映画館において上映される映像の性質は大きく変化してきている。しかし、映写プルダウンの基本的な仕様はこれらの変化に対応して進化発展することに成功していない。映写機の間欠運動に引き込まれるフィルムの量は、コマごとに4個のパーフォレーションであって一定のままである。本明細書に開示される革新の重要性を理解するために、4パーフォレーションを、現在普及している1.85対1フォーマットと共に用いる場合には、4パーフォレーション映写の動向を維持しても、映像の品質に何の向上ももたらさないで、フィルムの相当量(25%〜37.5%)を無駄にするだけであるということを理解する必要がある。3パーフォレーションフォーマットは未だ広く受け入れられてはおらず、そして2.5個パーフォレーションフォーマットはまだ最近になって示唆されたばかりにすぎない。
【0018】
したがって、フィルムの無駄をなくし、そして従来のフィルムフォーマットに比べてより優れた品質と解像度とを有する映像を提供する、映画フィルムを映写する新しい方法の必要性は明らかに存在している。本発明は、これらの必要性を満たし、そして更にこれに関連する様々な利点も提供するものである。
【0019】
(発明の開示)
本発明は、無駄なフィルムを出来るだけ少なくして、より品質の高い映像が得られる映画公開用プリントフィルムを製作する方法を提供する。このフィルムは、従来のフィルムフォーマットに比べてコマ寸法を大きくすることによって、また、1つの実施例では、同時に各プリントに必要なフィルム量を減少させることによって製作と配給のコストを効果的に(significantly、技術的効果が評価出来る程度に)削減しながら、より品質の高い映像を提供する。したがって、本発明の少なくとも1つの実施例は、フィルム製作の2つの相反するパラメータ − フィルムの映像の品質を向上させることとフィルムの無駄を最小限に抑えること − を両立させる。2つの実施例は共に映像の鮮明度とその解像度を著しく増加させる。
【0020】
本発明によれば、フィルムの各コマの幅は拡張されて、特定の限界の範囲内において、フィルムの両側の縁部にそった各パーフォレーション間の距離によって定められるスペースを満たしている。通常このスペースの一部を占めているサウンドトラックは除去され、そして、映像のために利用可能な、パーフォレーションの間のスペースを占めてはいない他のサウンドトラック手段に置き換えられている。同時に、フィルムのコマの高さは、コマとコマとの間の間隔を最小限に抑えるために、できるだけ拡大される。
【0021】
1つの実施例では、1.85対1のアスペクト比は、3パーフォレーションフォーマットにおいてコマの寸法を効果的に拡大して維持される。各コマの幅は、映像のために利用できる、パーフォレーション間のほとんど全スペースを占めるように拡大されている。そのとき、コマの高さは、このコマの高さに対する幅の比(アスペクト比)が1.85対1に等しくなるまで拡大される。その結果、より小さなコマ寸法を有する従来技術の1.85対1映写フォーマットに比べて、拡大されたコマの寸法によって、より高い品質の映像を提供する著しく拡大されたコマになる。しかし、このコマは3パーフォレーションのフィルム高さよりいくらか小さい部分を占めているだけである。したがって、フィルムは、毎秒24コマ、毎分20.6m(67.5フィート)の速度で映写することができる。重要なことは、映像の品質の向上が最大になるけれど、フィルムの無駄が最小に抑えられるという点である。更に、1.85対1のアスペクト比が維持されているので、アメリカ合衆国およびカナダにおいて普及している映写フォーマットであるこのアスペクト比に伴うあらゆる利点も維持される。
【0022】
もう1つの実施例では、2.0対1のアスペクト比が4パーフォレーションフォーマットで設定されている。第1の実施例におけるように、品質の高い映像が得られるように、著しく拡大されたコマ寸法が与えられている。この第2の実施例では、各コマは正確に4パーフォレーションに亘っていて、コマの高さは、コマとコマとの間隔がほぼゼロに減少するまで拡大されている。そのとき、コマ幅は、映像のために利用できる、パーフォレーション間の全スペースをほとんど占めるまで、できるだけ増大される。パーフォレーション間の利用可能なスペースに合わせて横方向に映像を「押し込む」ために、2.0対1の幅対高さの比(アスペクト比)を生成するように、アナモルフィック法を用いることができる。この場合もまた、コマの寸法の増加によって、より高い品質の映像をもつコマが得られる。1コマが4パーフォレーションを占めてはいるが、映像の品質の向上は実質的でありそして著しい。更に、コマとコマの間に無駄なスペースはほぼ存在しないので、したがって、写真画像のために利用することができるフィルムのほぼ全感光乳剤コーティングエリアが使用される。ここでもまた、フィルムの無駄は最小限に抑えられ、映像の品質の向上は最大限にされる。そのうえ、劇場用フィルム上映のためのフィルム映写システムの大部分は、毎秒24コマ、毎分27.4m(90フィート)の速度で運転されるので、本発明によって提供される新しい2.0対1映写フォーマットは、以下に詳細に説明されるように、幾つかの僅少の修正を施せば、これらの映写システムを用いて使用するのに適合している。
【0023】
このようにして、ここに開示されているフォーマットのいずれにおいても、画像エリアの増大の最終的結果として、最小限の無駄フィルムで、大型スクリーン上における映像の鮮明度の向上がもたらされる。更に、第2の実施例において、2.0対1のアスペクト比は、将来の高解像度テレビジョンのために提案されている放送フォーマットに便利に適応している代替の公開用プリントフォーマットとして提案されることが決まっている。
【0024】
更なる本発明の特徴とその利点に関しては、例によって本発明の原理を説明する添付の図面を参照しながらなされる以下の詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0025】
(発明を実施するための最良の形態)
「マキシビジョン」と呼ばれる本発明の第1の実施例が図3に示されている。それは、その表面全体に感光乳剤がコーティングされているストリップ状の35mm映画フィルムから成る。フィルム映写システムのスプロケットと噛み合う2列のパーフォレーション72がフィルムの向かい合った両側の縁部にそって延びている。画像はこのフィルム上で露光され、これらの画像は、効果的に(技術的効果が評価出来る程度に)拡大された寸法をもつ一連のコマ74により区画されている。
【0026】
本発明によれば、各コマ74の高さは3パーフォレーション72に亘っている。これによって、図2aに関連して上述したように、1.85対1アスペクト比、4パーフォレーション映写フォーマットにおいて現存しているコマとコマ間の無駄なエリアが除去される。その結果、マキシビジョンにおけるプリントフィルムの消費および処理コストは、全く画像の寸法を犠牲にすることなく、25%削減されている。更に、映写可能な画像寸法の増大は、画像の許容露光エリアのコマ幅78を(特定の限界内で)2列のパーフォレーション72間の距離全体にまで拡大し、そしてその高さ76を、1.85対1のアスペクト比を維持しながら、コマの境界線から境界線まで拡大することによって達成されている。
【0027】
コマの幅に関する実用的な限界値は基本的には、パナビジョンやアリフレックスのようなカメラ製造業者によって設定されている。この限界値は2.40cm(0.945インチ)であり、そしてこの限界値が、本発明の拡大画像のための制御幅の寸法78を定める。設定されたアスペクト比1.85対1と2.40cm(0.945インチ)のコマ幅78とを用いることによって、コマ74の対応する画像の高さ76は1.30cm(0.51インチ)になる。各コマ74におけるスペースの配分は図3に示されている。各パーフォレーション72間の縦方向の間隔は0.475cm(0.187インチ)であるので、この実施例ではコマとコマとの間隔は約0.13cm(0.51インチ)にすぎない。参照番号80は、マキシビジョンのコマ74の光軸を示す。参考のために、1.85対1のアスペクト比を有する従来技術のコマ82とその光軸84とが点線で示されている。
【0028】
マキシビジョンフォーマットでは、従来技術の公開用プリントに焼き付けられているアナログの光学的サウンドトラックが除去されている。その場所に、コマが2.40cm(0.945インチ)全部にわたって拡大している。フィルムの利用可能な露光エリアのこの再配分の最終的な結果として、映写可能な画像エリアが31.2%だけ増大する。このことは直接的に映像の解像度を31.2%だけ向上させ、そしてフィルムの消費および処理コストを25%削減させる。
【0029】
従来ではアナログサウンドトラックのために側方に設定されていたフィルムスペースは、いまは拡大コマ74によって占められているので、マキシビジョンフィルムには別のサウンドトラックが用意されている。後に説明されるように、マキシビジョンフィルム70は、アナログサウンドトラックを全部削除し、そしてそれを冗長デジタルトラックまたは他の適宜なサウンドトラック手段と置き換える。
【0030】
本発明の1形態においては、主要なサウンドトラックは、フィルム70の一方の縁部または両側の縁部の各パーフォレーション72の間に配置されている制御トラック86から構成される。この制御トラック86には音声情報は含まれていないが、たとえば、CD−ROMプレーヤに送られる信号を生成する。この信号によって、CD−ROMの録音から画像と同期して音声トラックを再生することが可能になる。このようなシステム(DTS)はすでに存在しているが、それは必ずしもマキシビジョンフィルムにおいて採用されるシステムではない。制御トラックに基づくシステムを用いる1つの大きな利点は、プリントの普遍性である。例えば、適宜な言語版に添付のCD−ROMを変換するだけで、1つの標準プリントを世界中に配給することができる。
【0031】
予備(バックアップ)として、マキシビジョンフィルムは、必要な場合には、同一のCD−ROMシステムによってオーディオコンポーネントを制御することができる冗長デジタル制御トラック88を含むことができる。この冗長デジタル制御トラック88はフィルム70の向かい合っているパーフォレーション72の間に配置されている。または、予備システムはフィルム70のショルダにそって走行している連続するデジタルトラック90(これもまた冗長であり得る)であることができる。しかし、後者の方法の1つの欠陥は、予備の対話部分がプリントと不可分になっており、したがって普遍性がいくらか損なわれることである。
【0032】
マキシビジョンフィルムのプリント70は、フィルムの連続密着印画工程において画像がプリント用フィルム材に感光される従来技術の密着焼付け工程を用いて製作することができる。制御トラックとデジタル音声との両方が、別個の作業によって感光される。次に、フィルムは現像されて複合(画像と音声)公開プリントが生成される。1つの実施例では、マキシビジョンのプリント70を露光するために用いられる焼付けネガは、中間ポジプリント(interpositive print)から直接に得られるが、この中間ポジプリントはカメラのネガ(camera negative)から密着印画によって作成される。この実施例では、3パーフォレーションプルダウンおよび全アパーチャ露出のために、改良された特殊なカメラの使用が必要である。追加ネガエリアの露光ができるようにするために、特殊なビューファインダのピントグラスが設置され、そしてレンズマウントは拡大されたアパーチャの光軸に合わせるために、いくらかシフトしなければならない。このタイプのカメラはパナビジョンからでもアリフレックスからでも入手でき、そして当該技術に熟達している専門家にとっては、上記のようにカメラを改良する仕方は明らかであろう。
【0033】
他の実施態様として、焼付け用ネガは、従来の4パーフォレーションカメラのネガからの変換プリントである3パーフォレーションの中間ポジから密着印画によって得ることもできる。この場合には、用いられるカメラは従来の機械装置であり、それは例えば、4パーフォレーションカメラのネガから、3パーフォレーションの中間ポジへの装置である。この装置は、1996年3月26日に提出された特許出願第08/624,702号に開示されている「映画フィルム用の非同期コンタクトプリンタ」(引用によって当文書に収録する)を利用して達成することができる。このタイプの非同期コンタクトプリンタは、特にこのタイプの応用のために設計されている。このプリンタは、4パーフォレーションフォーマットフィルムから3パーフォレーションフォーマットフィルムへ変換し、またはその逆の変換をすることによって密着品質のプリントを作る。
【0034】
マキシビジョンの公開用プリント70の劇場における映写には、3パーフォレーションのプルダウンを可能にする特殊な映写システムが必要である。このようなシステムは、1996年2月7日に出願された特許出願第08/598,033号に開示されている「切換可能なプルダウンフィルムの映写システム」(引用によって当文書に収録する)によって提供されている。更に、これらの映写システムは、上述のように、拡大されたアパーチャの光軸の小さなシフトを補償するために、映像をいくから右に移動させることができなければならない。
【0035】
「スーパーマキシビジョン」と呼ばれる本発明のもう1つの実施例が、図 4に示されている。以下に記述するスーパーマキシビジョンフィルム92は、新しい劇場用の映写形式を確立することができるであろう上映形式を創造すると同時に、米国映画撮影技師協会および多くの他の組織によって推薦されている、高品位テレビに好適なアスペクト比に準拠している。
【0036】
スーパーマキシビジョンフォーマットフィルム92のアスペクト比は2.01対1であり、そしてこの比は、横方向へのアナモルフィック圧縮と拡張の技術を利用することによって達成されるであろう。各コマ96の高さ94は、正確に4パーフォレーションにまたがり、実質的にはコマとコマとの間隔がないように拡張されている。この高さは、(各パーフォレーション98間の距離が0.475cm(0.187インチ)であるので)1.900cm(0.748インチ)の距離である。次に、所望のアスペクト比2.0対1を適用し、3.800cm(1.496インチ)の非圧縮コマ幅100が達成される。このフィルムにおける最大許容「フルアパーチャ」コマの幅100は2.40cm(0.945インチ)であるので、アナモルフィックカメラレンズの圧縮比は0.945/1.496すなわち0.632でなければならない。逆に、アナモルフィック映写レンズの拡大比は上記圧縮比の逆数、すなわち1.582になる。参照番号102は、スーパーマキシビジョンコマ96の光軸に対応する。参考のために、1.85対1のアスペクト比で従来技術のコマ104とその光軸106とが点線で示されている。
【0037】
上記「フルアパーチャ」コマの幅100を利用するために、従来のアナログサウンドトラックを除去し、そしてこれを冗長デジタル制御トラック108か、冗長連続デジタルトラック110か、または他の適宜なサウンドトラック制御手段かに置き換えることが必要である。この点に関する可能なオプションは、本発明のマキシビジョン実施例に関して上述したものと同じである。公開用のプリントの焼付けは、これも上述したように、従来の密着印画方法によって達成されるであろう。スーパーマキシビジョンプリント92を映写するには、適切なアナモルフィックレンズを備えており、そしてスクリーンの映像およびレンズの光軸をシフトすることができる映写機が必要であろう。しかしながら、マキシビジョンの実施例で説明したように、この映写技術は容易に利用可能である。
【0038】
(産業上の利用可能性)
以上の記述から明らかなように、本発明は、フィルムの無駄を最小限に抑えたうえで、より品質の高い映像を提供する映画公開用プリントフィルムを製作する方法を提供する。従来技術のフィルムフォーマットよりも映像の品質およびその解像度が効果的に向上するばかりでなく、マキシビジョンの場合には、公開用プリントを製作しそして配給するコストが実質的に低減する。したがって、本発明は、品質のより高い映像を提供しそしてフィルムの無駄を最小限に抑えるという、フィルム製作上、競合する2つのパラメータを、今までに達成されていない仕方で両立させている。
【0039】
本発明の特定の形態が上述において示されそして説明されたが、本発明の精神と範囲から逸脱することなく、様々な変更がなされ得ることは理解されよう。したがって、上記請求の範囲による以外に、本発明は限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来技術の基本的フィルム映写システムの説明図である。
【図2a】 4パーフォレーションフォーマットで1.85対1のアスペクト比を有する、従来技術による通常型レイアウトのフィルムの一部分である。
【図2b】 3パーフォレーションフォーマットで1.85対1のアスペクト比を有する、従来技術によるもう1つの通常型レイアウトのフィルムの一部分である。
【図2c】 2.5パーフォレーションフォーマットで1.85対1のアスペクト比を有する、従来技術による更にもう1つの通常型レイアウトのフィルムの一部分である。
【図3】 3パーフォレーションフォーマットで1.85対1のアスペクト比を有し、高品質の映像のための拡大コマを有する、本発明の特徴を具体化した新規のレイアウトによるフィルムの一部分である。
【図4】 4パーフォレーションフォーマットで2.0対1のアスペクト比と高品質の映像のための拡大コマとを有する、もう1つの新規のレイアウトによるフィルムの一部分である。

Claims (12)

  1. フィルム(70)の向かい合った両側の縁部に沿って延びている2列のパーフォレーション(72)を備え、映画フィルム映写機(10)のスプロケット(30、36)と噛み合う映画フィルム(70)のストリップに感光乳剤を被覆する、高解像度をもつ映画公開用プリントフィルム(70)を製作する方法において、
    各画像によって占められるエリアがコマ(74)によって区画されており、該コマは、前記パーフォレーション(72)の列同士の間のほぼ全部のスペースを占める、少なくとも約2.24cm(0.88インチ)の幅(78)と、約3つのパーフォレーション(72)以下に亘る高さ(76)とを有し、そして、ほぼ1.85対1の焼付けアスペクト比を有する、前記フィルム(70)の前記エリア上に画像を感光させ、
    前記映画フィルム映写機(10)によって映写されるときサウンドを前記画像に連係させる、デジタルサウンドトラック(90)を有する音声情報(86、88、90)を、前記パーフォレーション(72)の上記列同士の間のスペース以外の前記フィルム(70)上に配置する
    ことを特徴とする映画フィルムを製作する方法。
  2. フィルム(70)の向かい合った両側の縁部に沿って延びている2列のパーフォレーション(72)を備え、映画フィルム映写機(10)のスプロケット(30、36)と噛み合う映画フィルムのストリップを有する、高解像度をもつ映画公開プリントフィルム(70)において、
    前記フィルム(70)のエリア上の映写可能な複数の画像であって、各画像によって占められるエリアがコマ(74)によって区画されており、該コマは、前記パーフォレーション(72)の列同士の間のほぼ全部のスペースを占める、少なくとも約2.24cm(0.88インチ)の幅(78)と、約3パーフォレーション以下に亘る高さ(76)とを有し、ほぼ1.85対1のアスペクト比を有する、前記フィルム(70)の前記エリア上の複数の映写可能な画像と、
    前記映画フィルム映写機(10)によって映写されるときサウンドを前記画像に連係させる、デジタルサウンドトラック(90)を有し、前記パーフォレーション(72)の上記列同士の間のスペース以外の前記フィルム(70)上に配置された音声情報(86、88、90)と
    を有することを特徴とする映画公開プリントフィルム。
  3. 前記音声情報は、前記コマ(74)の外側で前記フィルム(70)上に配置されていて、前記フィルム(70)上の画像と同期して音声を生成するためにCD−ROMプレーヤの動作を制御する制御トラック(86)を含んでいる、請求項1または2に記載の映画フィルム。
  4. 前記デジタルサウンドトラック(90)は冗長デジタル音声を出力するために冗長である、請求項1または2に記載の映画フィルム。
  5. 1つの制御トラック(86)が前記フィルム(70)上で、該フィルム(70)の一方の縁部に沿うパーフォレーション(72)同士の間に配置されており、他の1つの冗長制御トラック(86)が前記フィルム(70)上で、該フィルム(70)の反対側の縁部に沿うパーフォレーション(72)同士の間に配置されている、請求項4に記載の映画フィルム。
  6. 各コマ(74)の幅(78)が約2.40cm(0.945インチ)で、各コマ(74)の高さ(76)が約1.30cm(0.51インチ)である、請求項2に記載の映画フィルム。
  7. コマ(74)同士間の間隔が約0.13cm(0.05インチ)である、請求項2に記載の映画フィルム。
  8. 各画像の解像度が、約2.40cm(0.945インチ)のコマ幅と約1.133cm(0.446インチ)のコマ高さとを有し、標準アスペクト比1.85対1をもつコマによって区画される画像と比較して約30パーセント以上高い、請求項6に記載の映画フィルム。
  9. フィルム(70)の向かい合った両側の縁部にそって延びている2列のパーフォレーション(72)を備え、映画フィルム映写機(10)のスプロケット(30、36)と噛み合う映画フィルム(70)のストリップに感光乳剤を被覆する、高解像度をもつ映画公開用プリントフィルム(70)を製作する方法において、
    各画像によって占められるエリアがコマ(74)によって区画されており、該コマは、約2.096cm(0.875インチ)の幅(78)と約1.30cm(0.51インチ)の高さ(76)を有し、該コマ(74)の幅(78)は前記パーフォレーション(72)の列同士の間のほぼ全部のスペースを占め、該コマ(74)の高さ(76)は約3パーフォレーション(72)に亘り、そして、ほぼ1.85対1の焼付けアスペクト比を有する、前記フィルム(70)の前記エリア上に画像を感光させ、
    前記映画フィルム映写機(10)によって映写されるときサウンドを画像に連係させる、デジタルサウンドトラック(90)を有する音声情報を(86、88、90)を、前記パーフォレーション(72)の上記列同士の間のスペース以外の前記フィルム(70)上に配置する
    ことを特徴とする映画フィルムを製作する方法。
  10. フィルム(70)の向かい合った両側の縁部に沿って延びている2列のパーフォレーション(72)を備え、映画フィルム映写機(10)のスプロケット(30、36)と噛み合う映画フィルムのストリップを有し高解像度をもつ映画公開用プリントフィルム(70)において、
    前記フィルムの前記エリア上の映写可能な複数の画像であって、各画像によって占められるエリアがコマ(74)によって区画されており、該コマは、前記パーフォレーション(72)の列同士の間のほぼ全部のスペースを占める約2.40cm(0.945インチ)の幅(78)と、約1.30cm(0.51インチ)の高さ(76)と、を有し、ほぼ1.85対1のアスペクト比を有する、前記フィルムの前記エリア上の映写可能な複数の画像と、
    前記映画フィルム映写機(10)によって映写されるときサウンドを画像に連係させる、デジタルサウンドトラック(90)を有する、前記フィルム(70)上の音声情報(86、88、90)であって、前記パーフォレーション(72)の上記列同士の間のスペース以外の前記フィルム(70)上に配置された音声情報(86、88、90)と
    を有することを特徴とする映画公開用プリントフィルム。
  11. フィルム(70)の向かい合った両側の縁部に沿って延びている2列のパーフォレーション(72)を備え、映画フィルム映写機(10)のスプロケット(30、36)と噛み合う映画フィルム(70)のストリップに感光乳剤を被覆する、高解像度をもつ映画公開用プリントフィルム(70)を製作する方法において、
    各画像によって占められるエリアがコマ(74)によって区画されており、該コマは、前記パーフォレーション(72)の列同士の間のほぼ全部のスペースを占める、少なくとも約2.29cm(0.9インチ)の幅(78)と、約3パーフォレーション(72)以下に亘る高さ(76)を有し、そして、ほぼ1.85対1のアスペクト比を有する、前記フィルム(70)の前記エリア上に画像を感光させ、
    前記映画フィルム映写機(10)によって映写されるときサウンドを画像に連係させる、デジタルサウンドトラック(90)を有する音声情報を(86、88、90)を、前記パーフォレーション(72)の上記列同士の間のスペース以外の前記フィルム(70)上に配置する
    ことを特徴とする映画フィルムを製作する方法。
  12. フィルム(70)の向かい合った両側の縁部に沿って延びている2列のパーフォレーション(72)を備え、映画フィルム映写機(10)のスプロケット(30、36)と噛み合う映画フィルムのストリップを有し高解像度をもつ映画公開用プリントフィルム(70)において、
    前記フィルム(70)のエリア上の映写可能な複数の画像であって、各画像によって占められるエリアはコマ(74)によって区画されており、該コマは、前記パーフォレーション(72)の列同士の間のほぼ全部のスペースを占める、少なくとも約2.29cm(0.9インチ)の幅(78)と、ほぼ3パーフォレーション以下に亘る高さ(76)とを有し、ほぼ1.85対1のアスペクト比を有する、前記フィルム(70)の前記エリア上の映写可能な複数の画像と、
    前記映画フィルム映写機(10)によって映写されるときサウンドを画像に連係させる、デジタルサウンドトラック(90)を有し、前記パーフォレーション(72)の上記列同士の間のスペース以外の前記フィルム(70)上に配置された音声情報(86、88、90)と
    を有することを特徴とする映画公開用プリントフィルム。
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