JP4528101B2 - D/a変換回路、有機el駆動回路および有機el表示装置 - Google Patents

D/a変換回路、有機el駆動回路および有機el表示装置 Download PDF

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Description

この発明は、D/A変換回路、有機EL駆動回路および有機EL表示装置に関し、詳しくは、電源電圧が低い場合であっても大きな変換電流を得ることができるカレントミラー回路を用いたD/A変換回路の改良に関する。さらには、カレントミラー回路を利用したD/A変換回路により表示データに応じた駆動電流を生成して有機ELパネルの端子ピンに出力するカラムライン(有機EL素子の陽極側ドライブライン、以下同じ)の電流駆動回路において、有機EL素子を初期充電するためにピークをもつ電流を低電圧駆動のD/A変換回路で生成することができ、かつ、ピン対応の各駆動回路の占有面積を増加させないで済むような有機EL駆動回路の改良に関する。
携帯電話機,PHS、DVDプレーヤ、PDA(携帯端末装置)等に搭載される有機EL表示装置の有機EL表示パネルでは、カラムラインの数が396個(132×3)の端子ピン、ローラインが162個の端子ピンを持つものが提案され、カラムライン、ローラインの端子ピンはこれ以上に増加する傾向にある。
このような有機EL表示パネルの駆動回路として、カラムピン対応にD/A変換回路(以下D/A)を設けたこの出願人の特開2003−234655号の出願が公開され、公知である(特許文献1)。これは、カラムピン対応のD/Aが表示データと基準駆動電流とを受けて、基準駆動電流に従って表示データをD/A変換してピン対応にカラム方向の駆動電流あるいはこの駆動電流の元となる電流を生成する。
消費電力を低減するために、前記のD/Aの電源電圧は、例えば、DC3V程度と低く抑えられ、最終段の出力段電流源の電源電圧だけを、例えば、DC15V〜20Vとしている。D/Aは、基準駆動電流を受けて有機EL素子の駆動電流の元となる電流を生成して出力段電流源を駆動する。これにより電流駆動回路全体の消費電力を低く抑えている。この場合に端子ピンに送出される有機EL素子の駆動電流は、容量性負荷となる有機EL素子を初期充電して駆動するために駆動初期にはピーク電流とされる。
駆動電流におけるピーク電流の生成は、D/Aより前段の回路で行われる場合とD/Aより後段で行われる場合とがある。前記の特開2003−234655号では、ピーク電流生成回路をD/Aと出力段電流源との間に置いている。
このピーク電流生成回路は、カラムピン対応に設けられるので、前記の位置に独立の回路として設けると、電流値が大きいので、カラムピン数が増加した場合に、その分、電流駆動回路の回路規模が大きくなる欠点がある。この問題を解決するために、出願人は、カレントミラー回路で構成されるD/Aの入力側にピーク電流生成回路を付加した発明を特開2003−308043号として出願している(特許文献2)。
特開2003−234655号公報 特開2003−308043号公報
しかし、D/Aを構成するカレントミラー回路にピーク電流生成回路を付加すると、ピーク電流を発生する電流値までD/A変換電流を大きくする必要がある。消費電力を低減するために、D/AをMOSトランジスタで構成すると、カレントミラー回路の入力側トランジスタのゲート−ソース間電圧VGSを大きくして入力側トランジスタに大きな駆動電流を流さなければ、カレントミラー回路の出力側トランジスタに大きな変換電流を得ることはできない。しかし、D/Aの電源電圧がDC3V程度か、これ以下になると、ゲート−ソース間電圧VGSが低い電源電圧によって制限を受けて、十分な電流値のピーク電流を発生することができなくなる。その結果、定常時の駆動電流値に対して10倍程度のピーク電流を得ることが難しくなる。
このような問題を回避するために、レベルシフト回路等により入力側トランジスタの駆動電圧をレベルシフトすることが考えられるが、そのようにすると、ピーク電流生成回路を独立に設けた場合と同様に回路規模が増加してしまう。
一方、カレントミラー回路で基準駆動電流に従って表示データをD/A変換する場合、各端子ピンに対応するそれぞれのD/A変換回路の変換特性のばらつきがカラムピン相互の出力電流のばらつきとなり、それが表示画面の輝度むら、輝度ばらつきとなって現れてくる。
この輝度むら、輝度ばらつきは、D/Aが受ける基準駆動電流の電流値を調整しても吸収し切れないため、D/Aに変換電流値を調整する調整回路を設けることが必要になる。しかし、この調整回路は、カラムピン対応に設けなければならないために、調整回路の素子数が多くなるとやはり回路規模が大きくなって、ICとして電流駆動回路をワンチップ化することが難しくなる。
このような問題を解決するために、出願人は、チャネル長の長いトランジスタを用いるD/Aの発明をすでにUS出願番号10,948,237として出願している。これによりD/Aの出力側トランジスタの出力電圧のばらつきが低減される。しかし、チャネル長の長いトランジスタを使用すると、カレントミラー回路の入力側トランジスタの電圧VGSを大きくせざるを得なくなる。そのため、このチャネル長の長いトランジスタを使用したD/Aは、電源電圧をあまり低くできない欠点がある。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、電源電圧が低い場合であっても大きな変換電流を得ることができるカレントミラー回路を用いたD/Aを提供することにある。
この発明の他の目的は、有機EL素子を初期充電するためのピーク電流の生成を低電圧駆動のD/Aにおいて生成することができ、かつ、ピン対応の各駆動回路の占有面積を増加させないで済む有機EL駆動回路を提供することにある。
この発明のさらに他の目的は、輝度むらむを低減することができる有機EL表示装置を提供することにある。
このような目的を達成するためのこの発明のD/A、有機EL駆動回路または有機EL表示装置の特徴は、入力側トランジスタ回路と出力側トランジスタ回路とを有するカレントミラー回路で構成されるD/A変換回路において、
カレントミラー回路の入力側トランジスタ回路が、ゲートが共通に接続され一方のソースと他方のドレインとが接続された第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタからなる直列回路と第1のMOSトランジスタに並列に設けられた第1のスイッチ回路とを有しかつ第2のMOSトランジスタが第1のMOSトランジスタよりゲート長が短いものであり、
第1のMOSトランジスタおよび第2のMOSトランジスタにおける接続されていない残りのソースあるいは残りのドレインのいずれか一方が、直接、他の素子および他の回路のいずれかを介して所定の電圧の電源電圧ラインに接続されていて、
所定の電圧によって残りのソースと前記ゲート間の電圧が制限されることにより直列回路に流すことができないような大きな電流値の電流をソース・ドレイン間に流すことが必要なときに、第1のスイッチ回路をONにして前記の大きな電流値の電流を直列回路に流してカレントミラー回路の出力側トランジスタ回路に前記の大きな電流値に対応するアナログ変換電流を得るものである。
この発明では、この構成のように、第2のMOSトランジスタのゲート長が第1のMOSトランジスタより短いので、第1のスイッチ回路がONになって第1のMOSトランジスタがショートされて無効にされたときには、直列回路は、ゲート長が短い第2のMOSトランジスタのみの動作になる。
後述する式(2)で示すようにゲート−ソース間電圧VGSは、ゲート長(チャネル長L)とドレイン電流IDとの積の関数となる。そこで、ゲート長(チャネル長L)を1/2以下にすると、同じ電圧VGSでは、2倍程度のドレイン電流IDを流すことができる。
一方、有機EL素子を初期充電するためのピーク駆動電流値としては定常駆動時の少なくとも2倍以上の電流が必要とされる。そこで、前記のように、第1のMOSトランジスタとこれよりゲート長が短い第2のMOSトランジスタの直列回路を形成して、第1のMOSトランジスタを第1のスイッチ回路でショートする。このにようにすることで、定常駆動の電流値の2倍以上の駆動電流でカレントミラー回路の入力側トランジスタ回路を駆動する。これにより、カレントミラー回路の出力側トランジスタ回路には、変換対象となる表示データの値が同じであっても2倍以上のアナログ変換電流を得ることが可能になる。
なお、後述する式(1),式(2)で説明するようにように、ゲート長(チャネル長L)は、アナログ変換精度に影響を与えるので、定常駆動状態での有機EL素子発光駆動には長い方が好ましい。
このようなことから、D/Aを構成するカレントミラー回路の入力側トランジスタを駆動するときのゲート−ソース間の電圧VGSが電源ラインの電圧で制限を受けて発生できないような大きな電流をカレントミラー回路の入力側トランジスタのソース−ドレイン間に発生しなければならないときに、例えば、前記のようにピーク電流を生成するときに、第1のスイッチ回路をONにすることで、前記のゲート−ソース間の電圧VGSが電源電圧で制限される電圧(前記の所定の電圧)より低い電圧であっても、それを第2のMOSトランジスタのゲート−ソース間に加えて大きな駆動電流を流して、D/A変換電流を得ることができる。
これにより、たとえD/Aの電源電圧が低い場合であっても、ゲート−ソース間電圧を低くでき、かつ、ピーク電流となるような大きなD/A変換電流をカレントミラー回路の出力側トランジスタ回路に発生することができる。
なお、スイッチ回路を構成するトランジスタの領域は、電流出力動作のトランジスタの領域に比べて非常に小さくできるので、たとえスイッチ回路を追加してもその占有面積は少なくて済む。
その結果、この発明は、電源電圧が低い場合であっても大きなD/A変換電流を得ることができるカレントミラー回路を用いたD/Aを実現できる。さらに、この発明は、このD/Aを用いることにより、有機EL素子を初期充電するために駆動電流に発生させるピーク電流の生成を低電圧駆動のD/Aの変換電流として生成でき、かつ、ピン対応の各駆動回路の占有面積を増加させないで済む。
図1は、この発明のD/A変換回路を適用した一実施例の有機EL駆動回路のブロック図であり、図2は、カレントミラー形のD/A変換回路におけるトランジスタセルにおけるセル回路の回路図、図3は、トランジスタセルのセル回路の半導体構造の説明図、そして、図4は、他のトランジスタセルのセル回路の半導体構造の説明図である。
ところで、MOSトランジスタによるカレントミラー回路において、所定の入力駆動電流値Ip(基準駆動電流Ipの電流値に相当)に対する出力側電流値のばらつきΔIは、次のような式で表すことができる。なお、式の説明の都合上、ゲート長をチャネル長Lで説明する。
ΔI=Ip−2ΔVth/(VGS−Vth)……(1)
だだし、VGSは、ゲート−ソース間電圧、Vthは閾値電圧、ΔVthは、そのトランジスタの設計基準となる閾値電圧に対する差電圧である。
前記の(1)式の(VGS−Vth)は、次の式で表すことができる。
VGS−Vth=√{(2/μnCox)・(L/W)・ID}……(2)
ただし、μnは電子移動度、Coxはゲート酸化膜の単位面積あたりの容量、IDはドレイン電流、Lはチャネル長、Wはチャネル幅である。
そこで、IDを一定値と考えた場合に、(VGS−Vth)を大きくすれば、ばらつきΔIは小さくなる。(VGS−Vth)を大きくするには、L/Wを大きくすることが必要となる。言い換えれば、その逆数のW/Lを小さくすればよい。
そのためには、チャネル長の長いトランジスタを使用することが必要になる。チャネル長の長いトランジスタを使用すると、その分、ゲート−ソース間の電圧VGSが高くなる。 一方、駆動ピン数は高解像度化の要請により増加する傾向にある。これにより消費電力が増加するので、その低減がいっそう要求される。そのため、D/Aの動作電源電圧を3V程度か、それ以下に抑える必要がある。したがって、ゲート−ソース間電圧VGSを大きくすることはできない。
ここで、式(2)によれば、同じ電圧VGSにおいては、チャネル長Lを1/2にしたときには、2倍の電流値のドレイン電流IDを流すことができる。
そこで、この発明では、2つのMOSトランジスタを直列に接続しておき、定常駆動の場合には、2つのMOSトランジスタを直列回路を利用してピーク駆動時の2倍以上にチャネル長を長くし、各D/A間でのアナログ変換電流値のばらつきを抑えかつ変換精度を向上させる。そして、ピーク電流駆動のときにはチャネル長を短くしておき、ゲート−ソース間の電圧VGSを高くすることなく、カレントミラー回路の入力側トランジスタに定常駆動時の2倍以上の大きな駆動電流を流して大きな変換電流をD/Aで生成して有機EL素子の駆動電流にピーク電流を生成する。
なお、ピーク電流駆動時にチャネル長が短くなってD/A変換電流に精度が多少落ちたとしても、これにより発生する有機EL素子の駆動電流の多くは、有機EL素子の初期充電のために使用されることから、その期間は短いので、有機EL素子の発光輝度に対する影響はほとんど現れない。
図1において、10は、有機EL駆動回路のカラムドライバであって、11は、そのD/A、12は、基準駆動電流Ipを発生する定電流源、13は、カレントミラー電流出力回路、14は、ピーク電流生成回路、15は、コントロール回路、そして、16は表示データを記憶するレジスタである。
D/A11は、2個の入力側トランジスタセルTNa,TNpと多数の出力側トランジスタセルTNb〜TNn-1とによるカレントミラー回路で構成される。入力側トランジスタセルTNpは、入力側トランジスタセルTNaに並列に設けられている。
各トランジスタセルTNa〜TNn-1,TNpは、ドレイン端子Dとゲート端子G、ソース端子S、そして端子CT、端子*CTとを有する図2に示すセル回路1により構成されている。それぞれのセル回路1のソース端子Sは、グランドGNDに接続されている。各トランジスタセルTNa〜TNn-1,TNpのセル回路1の端子CTは、共通に接続されて端子CTとしてD/A11の入力端子として外部に取出されている。
各トランジスタセルTNa,TNp,TNb〜TNn-1のゲート端子Gは共通に接続されている。さらに、トランジスタセルTNa,TNpのセル回路1のゲート端子Gとドレイン端子DとがD/A11の入力端子11aに接続されることでダイオード接続され、これらトランジスタがカレントミラー回路の入力側トランジスタとなっている。
図2において、トランジスタセルTNaのセル回路1の端子*CTは、所定のバイアスラインに接続され、これによりスイッチ回路SW2がONに設定されている。このスイッチ回路SW2は、D/Aのバランス上挿入されているスイッチである。
トランジスタセルTNpのセル回路1の端子*CTは、D/A11の外部に取出され、インバータ17を介してコントロールパルスCONTを受ける。各トランジスタセルTNb〜TNpのセル回路1の端子*CTは、それぞれ表示データD0〜Dn-1の端子になっている。すなわち、各トランジスタセルTNb〜TNn-1のスイッチ回路SW2は、レジスタ16から送出される表示データに応じてそのON/OFFが決定される。表示データは、コントロール回路15のラッチパルスLPに応じてMPU等からレジスタ16にセットされる。なお、コントロールパルスCONTは、有機EL素子の駆動電流にピーク電流を発生させるための制御信号であり、これがHIGHレベル(“H”)の期間がピーク電流発生期間となる。
図1において、各セル回路1の内部に示す、×1,×2,×4…の数字は、パラレルに接続されたセル回路1の数を示している。×1の場合にパラレル接続はない。このトランジスタセル数に応じて出力側トランジスタセルTNb〜TNn-1は、それぞれの出力に桁重みが付けられている。
トランジスタセルTNaとトランジスタセルTNpは、パラレルに接続されるセル回路1の数の比が1:9である。これにより、これらトランジスタセルのチャネル幅(ゲート幅)の比が1:9に設定されている。
定電流源12は、例えば、+3V程度の低い電源ライン+VDDに接続されて、これの下流に設けられたトランジスタセルTNaとトランジスタセルTNpに入力端子11aを介して駆動電流Ipを送出する。
この定電流源12は、基準電流分配回路の出力電流源に対応している。基準電流分配回路は、カレントミラー回路で構成される入力側トランジスタが基準電流を受けて、ピン対応に並列に設けられた多数の出力側トランジスタにミラー電流として基準電流を生成し、ピン対応に分配する回路である。このとき分配された基準電流IpをD/A11のトランジスタセルTNaが受けて、基準電流Ipと表示データD0〜Dn-1とに応じてピーク電流を発生する駆動電流値Ia(=Ipa)が各出力側トランジスタの合計電流(アナログ変換電流)として端子11bに出力される。なお、電流源12は、基準電流分配回路を構成するカレントミラー回路の多数の出力側トランジスタの1つであり、通常、1個のPチャネルのMOSトランジスタとされ、そのソースが電源ライン+VDDに接続され、そのドレインが入力端子11aに接続されたものとなる。
カレントミラー電流出力回路13は、駆動レベルシフト回路13aと出力段カレントミラー回路13bとからなる。
駆動レベルシフト回路13aは、D/A11の出力を出力段カレントミラー回路13bに伝達するための回路であって、NチャネルトのMOSFETトランジスタTNvを有している。そのゲートはバイアスラインVbに接続され、ソース側がD/A11の出力端子11bに接続されている。そしてドレイン側が出力段カレントミラー回路13bの入力端子13cに接続されている。
これによりD/A11のアナログ変換された出力電流をIaとすると、これに対して入力端子13cにIaの駆動電流を入力することができる。
なお、駆動レベルシフト回路13aには、トランジスタTPwのドレインとグランドGNDとの間に設けられた3段従属接続されたMOSトランジスタがある。これは、トランジスタTPwに対するバイアス回路である。Vcは、このバイアス回路のグランドGNDに接続されるNチャネルMOSトランジスタのバイアスラインであって、このMOSトランジスタをバイアス抵抗としている。
出力段カレントミラー回路13bは、ベース電流補正駆動用のカレントミラー回路を構成するPチャネルMOSFETトランジスタTPu,TPwと、出力段カレントミラー回路を構成するPチャネルMOSFETトランジスタTPx,TPyとを有している。
出力段カレントミラー回路13bのトランジスタTPxとトランジスタTPyのチャネル幅(ゲート幅)比は1:N(ただしN>1)であり、これらトランジスタのソースは、電源ライン+VDDの電圧ではなく、これより高い電圧、例えば、+15V程度の電源ライン+Vccに接続されている。出力側トランジスタTPyの出力は、カラム側のピン9に接続され、駆動時にはN×Iaの駆動電流をピン9に流して有機ELパネルを電流駆動する。このピン9とグランドGNDとの間には、有機EL素子4が接続されている。なお、ピン9は、有機EL素子4のカラムピンであると同時に出力段カレントミラー回路13bの出力端子でもある。
さて、D/A11の各トランジスタセルTNa〜TNn-1,TNpを構成するセル回路1は、図2に示すように、直列に順次ソースとドレインが接続された4個のNチャネルのMOSトランジスTr1〜Tr4の直列回路と、2個のスイッチ動作のNチャネルのMOSトランジスTr5,Tr6とからなる。トランジスTr5,Tr6は、それぞれスイッチ回路SW1,SW2を構成する。
トランジスTr5(スイッチ回路SW1)は、トランジスTr2〜Tr4に並列に設けられ、トランジスTr6(スイッチ回路SW2)は、トランジスタTr1〜Tr4に直列に設けられている。トランジスタTr1〜Tr4のそれぞれのゲートは、共通にゲート端子Gに接続され、トランジスタTr1のドレインはドレイン端子Dに、そして、トランジスタTr4のソースは、トランジスTr6(スイッチ回路SW2)を介してソース端子Sに接続される。
トランジスTr5(スイッチ回路SW1)のドレインは、トランジスTr1のソースに接続され、そのソースは、トランジスTr4のソースに接続され、そのゲートは、端子CTに接続されている。ここで、トランジスTr5(スイッチ回路SW1)は、トランジスタTr2〜Tr4の間をショートする回路になっている。
トランジスTr6(スイッチ回路SW2)のドレインは、トランジスTr4のソースに接続され、そのドレインは、ソース端子Sに接続され、そのゲートは端子*CTに接続される。
図面下側に点線で示すように、また、前記したようにトランジスタセルTNpのセル回路1の端子*CTには、ピーク発生のためのコントロールパルスCONTがインバータ17(図1参照)を介して反転されて反転信号(*CONT)がコントロール回路15から加えられる。一方、トランジスタセルTNb〜TNn-1の端子*CTには、コントロールパルスCONTではなく、表示データD0〜Dn-1が入力される。したがって、トランジスタTr6は、コントロールパルスCONTとは無関係に表示データD0〜Dn-1に応じてそのON/OFFが決定される。
トランジスタセルTNpのセル回路1の端子*CTは、ピーク駆動電流を発生する制御信号であるコントロールパルスCONTが“L”の期間(CONTが発生していない期間)、すなわち、ピーク電流を発生しない期間に“H”となり、トランジスTr6をONにする。これによりトランジスタセルTNaとトランジスタセルTNpとに定電流源12からの基準電流Ipが分流されてカレントミラー回路の入力側トランジスタの駆動電流がIp/10になり、定常駆動時のアナログ変換電流値が得られる。
端子CTは、コントロールパルスCONTをそのまま受け、これが“H”(“H”有意)のときにトランジスタセルTNa〜TNn-1,TNpのセル回路1のトランジスTr5をONにする。そして、トランジスタセルTNpのセル回路1のトランジスTr6をOFFにする。これにより、ピーク駆動電流が発生する期間の間、各セル回路1のトランジスタTr2〜Tr4の間はショートされ、トランジスタTr1のみの動作となる。
なお、トランジスタTr1〜Tr6のバックゲートは、共通にソース端子Sに接続されている。
ここで、電流出力動作のトランジスTr1〜Tr4の各トランジスタのチャネル長を等しいものとすれれば、トランジスTr1に対してトランジスTr2〜Tr4の直列回路のチャネル長は3倍になる。トランジスTr5,Tr6は、スイッチ動作のトランジスタであり、チャネル長とチャネル幅は短く、非飽和領域でON/OFF動作をするトランジスタである。したがって、これらトランジスタTr5,Tr6のゲート・ソース間電圧VGSが低くてもこれらトランジスタには比較的大きなドレイン電流IDを低電圧で流すことができる。たとえ、電源電圧が低い場合であってもこれらトランジスタTr5,Tr6のON/OFFは可能である。
一方、各D/A間でのアナログ変換電流値のばらつきを抑えかつ変換精度を向上させるためには、トランジスTr1〜Tr4の直列回路のトータルチャネル長Lは長いことが望ましい。チャネル長Lを長くするとゲート・ソース間電圧VGSを大きくしないと、これらトランジスタに大きなドレイン電流IDを流すことができない。しかし、D/A11の入力側トランジスタの電源電圧が3V程度か、これ以下になると、ゲート・ソース間電圧VGSが制限を受けて有機EL素子を初期充電するピーク電流のような大きなドレイン電流IDを流すことができなくなる。
この点、この実施例では、図1に示すように、各トランジスタセルTNa〜TNn-1,TNpのセル回路1のスイッチ回路SW1は共通にコントロールパルスCONTを受けてONとなる。このとき、トランジスタTr2〜Tr4の動作が停止して、トランジスTr1のみが動作する。
すなわち、トランジスタセルTNpのセル回路1のスイッチ回路SW2が*CONT信号(コントロールパルスCONTを反転した信号)を受けてOFFしているときにピーク電流のような大きなドレイン電流IDあ得られる。トランジスタセルTNpのセル回路1のスイッチ回路SW2は、各スイッチ回路SW1とは逆のON/OFF動作をする。一方、各トランジスタセルTNb〜TNn-1のセル回路1のスイッチ回路SW2は、表示データD0〜Dn-1の論理値“H”,“L”(LOWレベル)によりON/OFFする。コントロールパルスCONTは、有機EL素子4の駆動初期において一定期間“H”となるので、セル回路1においてはトランジスTr5(スイッチ回路SW1)がONになり、トランジスTr1だけが動作する。
これにより、定電流源12からピーク電流を発生するための基準駆動電流IpがトランジスタセルTNaのトランジスTr1に全て流れて出力側トランジスタセルTNb〜TNn-1に有機EL素子4を駆動する電流にピーク電流を生成するD/A変換電流Ia=Ipaが発生する。このとき、トランジスタセルTNpのスイッチ回路SW2がOFFしていることによってトランジスタセルTNpのトランジスTr1には基準駆動電流Ipは流れない。
この場合、D/A変換回路11のトランジスタセルTNa,TNpのゲート・ソース間電圧VGSは、電源電圧+VDDの電圧により制限されるトランジスタセルTNa,TNpのゲート・ソース間電圧VGSよりさらに低い値であってもよい。
したがって、このときのチャネル長Lは、トランジスTr1のみになり、短い。そこで、ゲート・ソース間電圧VGSを大きくしなくても、すなわち、電源電圧が3V程度か、これ以下であっても、ピーク電流を発生するような大きなドレイン電流IDをトランジスTr1に流すことができる。
ここで、各トランジスTr1〜Tr4のチャネル長Lが等しいと仮定すれば、スイッチ回路SW1がONしている期間は、トランジスTr1だけが動作するので、トランジスタセルTNaのセル回路1のチャネル長Lは1/4になる。したがって、ゲート・ソース間電圧VGSを大きくしなくても4倍のドレイン電流IDをトランジスタセルTNaのトランジスタTr1に駆動電流として流すことができる。これにより、電源電圧+VDDが低い電圧であっても基準駆動電流Ipによりピーク電流を生成するだけのD/A変換電流Ia=Ipaを出力側トランジスタTNb〜TNn-1に発生させることができる。
その後、定常電流の駆動に入るタイミングでコントロール回路15から送出されるコントロールパルスCONTが停止してこれが“L”になる。そこで、*CONT信号が“H”となり、トランジスタセルTNpのスイッチ回路SW2がONにされ、そのセル回路1のトランジスTr1に基準駆動電流Ipが分流される。このときには、コントロールパルスCONTが停止しているので、各トランジスタセルTNa〜TNn-1,TNpのスイッチ回路SW1はOFFである。カレントミラー回路の入力側トランジスタであるトランジスタセルTNa,TNpのセル数は1:9であるので、基準駆動電流Ipの分流により、トランジスタセルTNa,TNpに流れる入力側トランジスタの駆動電流はIp/10になる。これにより有機EL素子4の駆動電流は、ピーク電流から定常電流に落ちる。このとき、ピーク電流のD/A変換電流Ia=Ipaを発生したときに比べてチャネル長Lは、4倍となっているので各D/Aのばらつきは低減されている。しかも、チャネル長Lが4倍となっていてもトランジスタセルTNa,TNpに流れる電流値がIp/10となっているので、ゲート・ソース間電圧VGSを大きくしなくても問題はない。
そこで、D/A11の入力側トランジスタの電源電圧が3V程度か、これ以下であっても、このD/A11は、表示期間の駆動初期においては、コントロールパルスCONTとその反転信号とを受けて、入力側のトランジスタセルTNaに基準駆動電流Ipを動作電流として流して、D/A11の出力端子11bに表示データに応じたピーク電流Ia=IpaをD/A変換電流として発生することができる。また、コントロールパルスCONTが停止すると、入力側のトランジスタセルTNaとTNpとに基準駆動電流Ipが分流されて、カレントミラーの入力側駆動電流が実質的に1/10になり、D/A11の出力端子11bに表示データに応じた1/10の電流Ia(=Ipa/10)をD/A変換電流として高い精度で発生することができる。
図3は、チャネル長の短いトランジスタとチャネル長の長いトランジスタの2個を直列に接続した場合のレイアウトの一例である。図3(a)は、各セル回路1をチャネル長の長いサーペンテイン型トランジスタとしたセル回路1のレイアウト20の平面図である。
21は、トランジスTr1,Tr7が形成された領域であり、トランジスTr7は、トランジスTr2〜Tr4の3個のトランジスタに相当するチャネル長が長い(3倍のチャネル長)1個トランジスタTr7として形成されている(図2の点線で示すトランジスタTr7参照)。したがって、この実施例では、セル回路1のトランジスタの数を2個低減できる。
22がスイッチ回路SW1を構成するトランジスタTr5が形成された領域、そして23がスイッチ回路SW2を構成するトランジスタTr6が形成された領域である。
24は、トランジスタTr1が形成されている領域であり、24dがそのドレイン領域である。24scがそのソースコンタクト領域であって、これの下側がソース領域になっている。そしてこのソース領域とドレイン領域24dとの間には平面からみてストライブ状でかつU字型のチャネル領域が形成されている。
スイッチ回路SW1の領域22において、22sは、トランジスタTr5のソース領域であり、これのソースコンタクト領域22scは、トランジスタTr6のドレイン領域23d(トランジスTr7のソース領域と共通)のドレインコンタクト領域23dcを介して上層の配線ライン30により接続され、これによりトランジスタTr5のソース領域とトランジスタTr7のソース領域とが接続されている。
22gは、トランジスタTr5のゲート領域である。22gcはそのゲートコンタクト領域であり、端子CTに接続される。22dは、トランジスタTr5のドレイン領域であるとともに、トランジスTr1のソース領域になっている。
スイッチ回路SW2の領域23において、23sは、トランジスタTr6のソース領域であり、そのソースコンタクト領域23scは、上層の配線ライン31を介してソース端子Sに接続されている。23gは、トランジスタTr6のゲート領域である。23gcは、そのゲートコンタクト領域であり、端子*CTに接続される。23dは、トランジスタTr6のドレイン領域であるとともに、トランジスTr7のソース領域になっている。
トランジスタTr1のドレイン領域24dは、ドレイン端子Dに上層の配線ライン32を介して接続されている。そして、これのソース領域(トランジスタTr5のドレイン領域22dと共通)がこれのソースコンタクト領域24scを介してトランジスタTr7のドレイン領域25dのドレインコンタクト領域25dcと上層の配線ライン33により接続される。これによりトランジスタTr5(スイッチ回路SW1)は、トランジスタTr7に並列に接続される。
21gは、トランジスタセルTN(各トランジスタセルTNa〜TNn-1,TNp)のゲート領域であり、25は、そのゲートコンタクト領域である。26は、ゲート領域21gのゲート電極の下側にチャネルを形成するためのチャネル形成領域であり、これによりゲートに所定の電圧が加わったときに、ゲート領域は、平面からみて折れ曲げられたストライプ形状のチャネル(反転層)をチャネル形成領域26の直下に形成する。この領域の周囲にはLOCOS(SiO)領域26Lが各ストライプチャネルを分離するために設けられている。
ここで、チャネル形成領域26は、図3(b)のA−A断面図に示すように、LOCOS領域26Lと交互に配置され、ゲート領域に形成されるチャネルがチャネル形成領域26の範囲で制限される。その結果、平面からみてゲート領域にストライブ状にくねったチャネルを形成できる。これによりゲート領域に形成されるチャネルは、電流の流れる方向が折り返される形状になる。また、これによりトランジスタTNのW/Lを小さくすることがきる。
その結果、このセル回路1の等価回路は、図3(a)に示すように、ゲート長(チャネル長L)の短いトランジスタTr1とゲート長(チャネル長L)の長いトランジスタTr7の直列回路と、これにそれぞれトランジスタTr5,Tr6のスイッチ回路が設けられたものとしてセル回路1を形成することができる。なお、このセル回路1では図2のトランジスTr2〜Tr4の3個のトランジスタは削除され、トランジスタTr7が設けられている。
図4(a)は、他のチャネル形成領域の形状であって、チャネル形成領域26をUの字形の折り曲げチャネル形成領域261を1単位として複数個並列に設けて、さらに両側に直線状のストライブ262を設けて、図3(a)のチャネル形成領域26を複数の部分に分割したものである。
ゲート領域21gの外側には、チャネル電流を取り出すチャネルコンタクト領域263が折り曲げ部261,262の端部にそれぞれ設けられている。この端部同士を上層のコンタクト領域配線層においてコンタクト領域264を介して配線ライン265によりそれぞれ接続して1本の折り曲げチャネルとして形成する。
図4(b)は、そのB−B断面説明図である。チャネルコンタクト領域263は、Nの島領域として折り曲げ部261,262の端部の直下にそれぞれ形成されている。
なお、A−A断面は、図3(b)と同じである。
以上説明してきたが、実施例の電流源12は、前記したように、1個のPチャネルのMOSトランジスタとされ、そのソースが電源ライン+VDDに接続され、そのドレインが入力端子11aに接続されたものである。この場合、駆動レベルシフト回路13aのトランジスタTNvに対応させて、このトランジスタのソースと入力端子11aとの間に、レベル調整用のトランジスタが挿入されていてもよい。
また、実施例では、高いD/A変換精度が要求されるのでD/Aの入力側トランジスタセルと出力側トランジスタセルについては同じセル回路1を用いている。しかし、電源ラインの電圧が低いことで問題となるのは、低電圧電源ラインに接続されるD/A11のカレントミラー回路の入力側トランジスタセルTNa,TNpである。したがって、高いD/A変換精度が要求されないD/A変換を行う場合には、ゲート長の長さをを切り換えるスイッチ回路SW1は、少なくともこの入力側トランジスタセルだけに設けらればよい。
さらに、実施例では、NチャネルMOSトランジスタを主体としたD/Aを示しているが、このD/Aは、PチャネルMOSトランジスタあるいはこれとNチャネルMOSトランジスタとを組み合わせた回路であってもよいことはもちろんである。
図1は、この発明のD/A変換回路を適用した一実施例の有機EL駆動回路のブロック図、 図2は、カレントミラー形のD/A変換回路におけるトランジスタセルにおけるセル回路の回路図、 図3は、トランジスタセルのセル回路の半導体構造の説明図、そして、 図4は、他のトランジスタセルのセル回路の半導体構造の説明図である。
符号の説明
1,10…カラムドライバ、2…D/A、
2a…入力端子、2b…出力端子、
3,12…カレントミラー電流出力回路、
3a…ドライブ段カレントミラー回路、
3b…出力段カレントミラー回路、4…有機EL素子、
9…ピン、10…カラムドライバ、11…D/A変換回路(D/A)、
12…定電流源、13…カレントミラー電流出力回路、
13a…駆動レベルシフト回路、13b…出力段カレントミラー回路、
14…ピーク電流生成回路、16…レジスタ、
15…コントロール回路、17…インバータ、18…MPU、
20…トランジスタセル回路のレイアウト、
21…トランジスTr1,Tr7が形成された領域、
21s,22s,23s…ソース領域、
21g,22g,23g…ゲート領域、
22…トランジスタTr5が形成された領域、
22d,23d,24d,25d…ドレイン領域、
23…トランジスタTr6が形成された領域、
24…トランジスタTr1が形成された領域、
25…トランジスタTr7が形成された領域、
30〜34…配線ライン、
Tr1〜Tr7…MOSトランジスタ、
TNa〜TNn-1…MOSトランジスタ。

Claims (15)

  1. 入力側トランジスタ回路と出力側トランジスタ回路とを有するカレントミラー回路で構成されるD/A変換回路において、
    前記入力側トランジスタ回路は、ゲートが共通に接続され一方のソースと他方のドレインとが接続された第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタからなる直列回路と前記第1のMOSトランジスタに並列に設けられた第1のスイッチ回路とを有しかつ前記第2のMOSトランジスタが前記第1のMOSトランジスタよりゲート長が短いものであり、
    前記第1のMOSトランジスタおよび第2のMOSトランジスタにおける接続されていない残りのソースあるいは残りのドレインのいずれか一方は、直接、他の素子および他の回路のいずれかを介して所定の電圧の電源電圧ラインに接続されていて、
    前記所定の電圧によって前記残りのソースと前記ゲート間の電圧が制限されて前記直列回路に流すことができないような大きな電流値の電流を流すときに、前記第1のスイッチ回路をONにして前記大きな電流値の電流を前記直列回路に流して前記カレントミラー回路の前記出力側トランジスタ回路に前記大きな電流値に対応するアナログ変換電流を得るD/A変換回路。
  2. 前記出力側トランジスタ回路は複数個に設けられ、前記所定の電圧によって前記残りのソースと前記ゲート間の電圧が制限される電圧より低い電圧が前記残りのソースと前記ゲート間に加えられ、前記複数の出力側トランジスタ回路の合計出力電流として前記アナログ変換電流を得る請求項1記載のD/A変換回路。
  3. さらに前記入力側トランジスタ回路と前記複数の出力トランジスタ回路とは、前記直列回路とこの直列回路に直列に接続された第2のスイッチ回路とを有するトランジスタセルでそれぞれ構成され、各前記トランジスタセルの前記第1のスイッチ回路は同時にONにされ、各前記出力側トランジスタ回路の前記トランジスタセルの前記第2のスイッチ回路は、D/A変換されるデータに応じてON/OFFされる請求項2記載のD/A変換回路。
  4. 前記入力側トランジスタ回路は並列に複数個設けられ、いずれか1つの前記入力側トランジスタ回路の前記トランジスタセルの前記第2のスイッチ回路は、前記第1のスイッチ回路がOFFされたときにONにされて、前記大きな電流値の電流を複数の前記入力側トランジスタ回路のトランジスタセルに分流する請求項3記載のD/A変換回路。
  5. 前記第1のスイッチ回路は、前記アナログ変換電流に前記大きな電流値の電流に応じたピーク電流を発生させるときにONにされる請求項4記載のD/A変換回路。
  6. 前記第1のMOSトランジスタは、ソース−ドレイン接続によって直列に接続された複数個のトランジスタからなる請求項5記載のD/A変換回路。
  7. 前記第1のMOSトランジスタは、そのゲート領域が平面からみて折れ曲げられたストライブ状になっているMOSトランジスタあるいは前記ゲート領域に流れる電流の方向が平面からみて折り返されるストライプ状のチャネルが形成されたトランジスタである請求項5記載のD/A変換回路。
  8. 入力側トランジスタ回路と出力側トランジスタ回路とを有するカレントミラー回路で構成されるD/A変換回路が表示データを受けてアナログ変換電流を発生し、このアナログ変換電流に基づいて有機EL素子の駆動電流あるいはその基礎となる電流を生成する有機EL駆動回路において、
    前記入力側トランジスタ回路が、ゲートが共通に接続され一方のソースと他方のドレインとが接続された第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタからなる直列回路と前記第1のMOSトランジスタに並列に設けられた第1のスイッチ回路とを有しかつ前記第2のMOSトランジスタが前記第1のMOSトランジスタよりゲート長が短いものであり、
    前記第1のMOSトランジスタおよび第2のMOSトランジスタにおける接続されていない残りのソースあるいは残りのドレインのいずれか一方が、直接、他の素子および他の回路のいずれかを介して所定の電圧の電源電圧ラインに接続されていて、
    前記所定の電圧によって前記残りのソースと前記ゲート間の電圧が制限されて前記直列回路に流すことができないような大きな電流値の電流を流すときに、前記第1のスイッチ回路をONにして前記大きな電流値の電流を前記直列回路に流して前記カレントミラー回路の前記出力側トランジスタ回路に前記大きな電流値に対応するアナログ変換電流を得る前記D/A変換回路を有する有機EL駆動回路。
  9. さらに、前記D/A変換回路の出力電流を受けてこれにより駆動され前記有機EL素子を電流駆動する電流源とを有し、
    前記出力側トランジスタ回路は複数個設けられ、前記所定の電圧によって前記残りのソースと前記ゲート間の電圧が制限される電圧より低い電圧が前記残りのソースと前記ゲート間に加えられ、前記複数の出力側トランジスタ回路の合計出力電流として前記アナログ変換電流を得る請求項8記載の有機EL駆動回路。
  10. さらに前記入力側トランジスタ回路と前記複数の出力トランジスタ回路とは、前記直列回路とこの直列回路に直列に接続された第2のスイッチ回路とを有するトランジスタセルでそれぞれ構成され、各前記トランジスタセルの前記第1のスイッチ回路は同時にONにされ、各前記出力側トランジスタ回路の前記トランジスタセルの前記第2のスイッチ回路は、D/A変換される表示データに応じてON/OFFされる請求項9記載の有機EL駆動回路。
  11. 前記D/A変換回路と前記電流源とは、それぞれ有機ELパネルの端子ピン対応にして設けられ、前記入力側トランジスタ回路は並列に複数個設けられ、いずれか1つの前記入力側トランジスタ回路の前記トランジスタセルの前記第2のスイッチ回路は、前記第1のスイッチ回路がOFFされたときにONにされて、前記大きな電流値の電流を複数の前記入力側トランジスタ回路のトランジスタセルに分流する請求項10記載の有機EL駆動回路。
  12. カレントミラー回路で構成されるD/A変換回路が表示データを受けてアナログ変換電流を発生し、このアナログ変換電流に基づいて有機EL素子の駆動電流を有機ELパネルの端子ピンに出力する有機EL表示装置において、
    前記カレントミラー回路の入力側トランジスタ回路が、ゲートが共通に接続され一方のソースと他方のドレインとが接続された第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタからなる直列回路と前記第1のMOSトランジスタに並列に設けられた第1のスイッチ回路とを有しかつ前記第2のMOSトランジスタが前記第1のMOSトランジスタよりゲート長が短いものであり、
    前記第1のMOSトランジスタおよび第2のMOSトランジスタにおける接続されていない残りのソースあるいは残りのドレインのいずれか一方が、直接、他の素子および他の回路のいずれかを介して所定の電圧の電源電圧ラインに接続されていて、
    前記所定の電圧によって前記残りのソースと前記ゲート間の電圧が制限されて前記直列回路に流すことができないような大きな電流値の電流を流すときに、前記第1のスイッチ回路をONにして前記大きな電流値の電流を前記直列回路に流して前記カレントミラー回路の出力側トランジスタ回路に前記大きな電流値に対応するアナログ変換電流を得る前記D/A変換回路を有する有機EL表示装置。
  13. さらに、前記D/A変換回路の出力電流を受けてこれにより駆動され前記有機EL素子を電流駆動する電流源とを有し、
    前記出力側トランジスタ回路は複数個設けられ、前記所定の電圧によって前記残りのソースと前記ゲート間の電圧が制限される電圧より低い電圧が前記残りのソースと前記ゲート間に加えられ、前記複数の出力側トランジスタ回路の合計出力電流として前記アナログ変換電流を得る請求項12記載の有機EL表示装置。
  14. さらに前記入力側トランジスタ回路と前記複数の出力トランジスタ回路とは、前記直列回路とこの直列回路に直列に接続された第2のスイッチ回路とを有するトランジスタセルでそれぞれ構成され、各前記トランジスタセルの前記第1のスイッチ回路は同時にONにされ、各前記出力側トランジスタ回路の前記トランジスタセルの前記第2のスイッチ回路は、D/A変換される表示データに応じてON/OFFされる請求項13記載の有機EL表示装置。
  15. 前記D/A変換回路と前記電流源とは、それぞれ有機ELパネルの端子ピン対応にして設けられ、前記入力側トランジスタ回路は並列に複数個設けられ、いずれか1つの前記入力側トランジスタ回路の前記トランジスタセルの前記第2のスイッチ回路は、前記第1のスイッチ回路がOFFされたときにONにされて、前記大きな電流値の電流を複数の前記入力側トランジスタ回路のトランジスタセルに分流する請求項14記載の有機EL表示装置。
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