JP4527908B2

JP4527908B2 - Biodegradable drainage net

Info

Publication number: JP4527908B2
Application number: JP2001203449A
Authority: JP
Inventors: 靖浩多田; 雅之日野; 慎吾今村; 斌也水野; 隆阿部; 卓夫関田
Original assignee: Kureha Corp
Current assignee: Kureha Corp
Priority date: 2001-07-04
Filing date: 2001-07-04
Publication date: 2010-08-18
Anticipated expiration: 2021-07-04
Also published as: JP2003012102A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、生分解性を有する特定樹脂からなり、家庭用及び業務用厨房、或いは厨房排水ピットに設ける生ゴミトラップのための水切りネットに関する。
【０００２】
【従来の技術】
食品メーカー、スーパー、百貨店、病院、食堂、外食産業、ホテル、レストランなどで大量に発生する生ゴミ、残飯、売れ残り、食品廃棄物などは、収集され、廃棄、焼却等の処理が行われる。これらの生ゴミ、食品廃棄物の一部或いは全部を、それを発生した事業所或いは企業で処理をすることが最近行われ始めた。企業或いは事業所内で発生する生ゴミ、食品廃棄物を収集し、乾燥させ、微生物により分解させ重量を減少させ、コンポストとして再利用することなどが行われている。例えば、ホテル、病院、レストラン、食堂などの厨房では油水分離槽へ通じる排水ピットの数カ所に調理屑をトラップするためのネット状の水切りを設け調理屑を収集し、生ゴミ分解処理装置で分解処理する。この際、ネット状の水切りに溜まる生ゴミ類はネットごと、収集し処理されるが、ネットの材質がポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド等の生分解されないプラスチックであるため生ゴミは分解されるが、ネットは分解されずに残り、このネットの後処理が問題になる。このため、生分解が可能な材質のネットが要望されている。
ところで油水分離槽を有する業務用厨房の排水ピットには各種の調理屑が多量に流入し、また調理油などの油分も混入している。このため、家庭用に多く使用されているような不織布製の水切りネットを業務用厨房で使用すると短時間で目詰まりを起こしてしまう。このため家庭用に比べてネットの目開きを大きくする必要があり、場合によっては目開きの異なるネットを下流に行くに従い順次目開きが小さくなるように何段かに分けて設置する。また、家庭用に比べて水切りネットの容量が大きいことも必要である。即ち、業務用厨房で使用する水切りネットには適度に大きな目開きであり、かつ機械的強度の大きなネットが必要である。また、排水ピットへ取り付ける際の追従性の観点からしなやかさを有するネットが適している。さらに、熱せられた調理油が流入する場合があり、家庭用の水切りネットよりも高い耐熱性が必要である。
生分解性樹脂としてポリカプロラクトンが知られているが、融点が３０〜５８℃と低いため、この樹脂からなるネットは耐熱性に欠ける。生分解性樹脂の中で融点の高いものとしてポリ乳酸（融点１６０〜１７２℃）あるいはポリグリコール酸（融点２２５〜２３５℃）が知られている。しかしこれらの樹脂は結晶性が高く、またガラス転移温度も高いため、これらの樹脂からなるネットはしなやかさに欠ける。ポリエチレンサクシネートあるいはポリブチレンサクシネートは融点が１０２〜１１３℃であるが結晶性が高いためこれらの樹脂からなるネットはしなやかさに欠ける。これらの樹脂は他の脂肪族ポリエステルとの共重合によって柔軟化することが可能であるが、同時に融点も低下するため、そのような樹脂からなるネットは耐熱性に欠ける。即ち、脂肪族ポリエステル単独重合体あるいは複数の脂肪族ポリエステルを組み合わせた共重合体からなるネットでは上記の要求を満足できない。
【０００３】
従来より生分解性を有する樹脂を用いた袋、フィルム、接着剤、被覆用材料等が提案されている。実開平６−６５３０２号公報には、生分解性高分子材料からなる網目状のごみ袋が、特開平１０−１５７７６５号公報には、融点が１００℃以上の生分解性樹脂を主成分とする繊維からなる生分解性水切り袋が提案されており、分解性樹脂として、熱可塑性の脂肪族ポリエステル、例えばポリ−ブチレンサクシネート−ｃｏ−ブチレンアジペートの繊維等からなる水切り袋が開示されている。また、生分解性樹脂に係わる技術として、特開平７−１０２０６１号公報は、脂肪族エステル構造と脂肪族アミド構造とを含有し、少なくとも７５℃の融点を有し、そのエステル構造の重量比率が３０ないし７０％であり、アミド構造の比率が７０ないし３０％である生分解性を有する脂肪族ポリエステルアミドを開示している。
特表平１０−５０８６４０号公報は、主として、（ａ１）主としてアジピン酸又はそのエステル形成性誘導体又はこれらの混合物３５〜９５モル％、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導体又はこれらの混合物５〜６５モル％及びスルホネート化合物０〜５モル％（個々のモル％の合計は１００モル％である）よりなる混合物及び（ａ２）Ｃ₂〜Ｃ₆−アルカンジオール及びＣ₅〜Ｃ₁₀−シクロアルカンジオールよりなる群から選ばれる選択されたジヒドロキシ化合物よりなる混合物の反応により得られる生分解可能な脂肪族／芳香族共重合ポリエステルを開示している。また、用途の一つとしてゴミ袋が挙げられている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、多量に発生する生ゴミ、食品廃棄物等を収納でき、生ゴミと一緒に生分解処理が可能な特定樹脂からなるしなやかさ、伸縮性、耐熱性、強度を有する水切りネットを提供することである。
【０００５】
本発明者らは、前記課題を達成するために鋭意検討の結果、特定樹脂の繊維からなる水切りネットがかかる問題点を解決しうることを見い出し、本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、脂肪族エステル構造と芳香族エステル構造とを含む共重合体、又は脂肪族エステル構造と脂肪族アミド構造とを含む共重合体の繊維からなり、前記繊維は３〜１０倍に延伸されており、前記共重合体の融点は１１５〜２００℃であり、ネットを構成する目の単位（ネットの目）は６角形であり、且つ前記ネットの目を形成する繊維の接合部分の辺の長さ｛（ｂ）ｍｍ｝と単一繊維からなる辺の長さ｛（ａ）ｍｍ｝との比｛（ｂ）／（ａ）｝が０．５〜２．５である生分解性水切りネットを提供する。前記発明において、繊維が脂肪族エステル構造と芳香族エステル構造とを含む共重合体からなる生分解性水切りネットを提供する。脂肪族エステル構造がアジピン酸と１，４−ブタンジオールに由来し、芳香族エステル構造がテレフタル酸と１，４−ブタンジオールに由来する共重合ポリエステルである前記発明の生分解性水切りネットを提供する。
【０００６】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明で用いられる「生分解可能」とは、自然界の微生物、例えば細菌、酵母、真菌類及び藻菌類の作用により分解し得ることを云う。
脂肪族エステル構造と芳香族エステル構造とを含む共重合体とは、前記特表平１０−５０８６４０号公報に記載の脂肪族／芳香族共重合ポリエステルから選択される。前記公報によれば、（ａ１）アジピン酸又はそのエステル形成性誘導体又はこれらの混合物、特にジ−Ｃ₁〜Ｃ₆−アルキルエステル、例えばジメチル、ジエチル、ジプロピル、ジブチル、ジペンチル及びジヘキシルアジペート、好ましくはアジピン酸及びアジピン酸ジメチル又はこれらの混合物３５〜９５モル％、テレフタル酸又はそのエステル形成性誘導体、特にジ−Ｃ₁〜Ｃ₆−アルキルエステル、例えばジメチル、ジエチル、ジプロピル、ジブチル、ジペンチル及びジヘキシルテレフタレート、好ましくはテレフタル酸及びジメチルテレフタレート又はこれらの混合物５〜６５モル％及び、スルホネート基を含有するジカルボン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属又はそのエステル形成性誘導体、好ましくは５−スルホイソフタル酸のアルカリ金属塩又はその混合物、更に好ましくはナトリウム塩であるスルネート化合物０〜５モル％（個々のモル％の合計は１００モル％である）よりなる混合物、及び（ａ２）Ｃ₂〜Ｃ₆−アルカンジオール及びＣ₅〜Ｃ₁₀−シクロアルカンジオール、例えば、エチレングリコール、１，２−及び１，３−プロパンジオール、１，２−及び１，４−ブタンジオール、１，５−ペンタンジオール又は１，６−ヘキサンジオール、特にエチレングリコール、１，３−プロパンジオール及び１，４−ブタンジオール、シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、１，２−シクロヘキサンジメタノール、１，４−シクロヘキサンジメタノール及びこれらの混合物よりなる群から選ばれるジヒドロキシ化合物よりなる、（ａ１）と（ａ２）とのモル比が０．４：１〜１．５：１、の範囲内で選択されている混合物の反応により得られ、更に成分（ａ１）に対して０．０１〜５モル％のエステル形成可能な基を少なくとも３個有する化合物Ｄを用いて製造される。
化合物Ｄは、エステル結合を形成することができる官能性基３〜１０個を有し、好ましくは分子内にこのタイプの官能性基３〜６個、更にはヒドロキシル基及び／又はカルボキシル基３〜６個を有することが好ましい。例えば、酒石酸、クエン酸、マレイン酸、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ポリエーテルトリオール、グリセロール、トリメシン酸、トリメリット酸又は無水物、ピロメリット酸又はジアンヒドリド及びヒドロキシイソフタル酸等を挙げることができる。この化合物Ｄの添加により、例えば本発明に係わるポリマー又は成形組成物の溶融粘度を所望のように変換し、衝撃強度を増加させ、結晶化性を低下させることができ、又、このポリエステルは、５０００〜５００００ｇ／モルの範囲内の分子量（Ｍｎ）、３０〜３５０ｍｌ／ｇの範囲内の粘度数（２５℃で、５０：５０ｗ／ｗｏ−ジクロロベンゼン／フェノール中、ポリエステルの０．５重量％の濃度で測定）及び５０〜１７０℃の範囲内の融点を有すると記載されている。更に具体的には、脂肪族／芳香族共重合ポリエステル（ＢＡＳＦ社製、商品名：Ecoflex^TR）を挙げることができる。
【０００７】
また、脂肪族エステル構造と脂肪族アミド構造とを含む共重合体とは、特開平７−１０２０６１号公報に記載の脂肪族ポリエステルアミドから選択される。即ち、前記公報によれば、脂肪族ポリエステルアミドは、３５ないし８０重量％のエステル比率を有し、Ｃ₂−Ｃ₁₂の鎖長を有する脂肪族ジアルコール（例えば、エチレングリコール、１，４−ブタンジオール、１，３−プロパンジオール、１，６−ヘキサンジオール、ジエチレングリコール等）、Ｃ₂−Ｃ₁₂の鎖長を有する脂肪族ジカルボン酸、またはそのエステル（例えば、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸等又はこれらそれぞれのエステル（メチル、エチル等））、Ｃ₁−Ｃ₁₂の鎖長を有するω−アミノカルボン酸（例えば、アミノカプロン酸等）、もしくはＣ₅−Ｃ₁₂の環サイズを有する環状ラクタム（例えば、ε−カプロラクタムまたはラウロラクタム等）、又は脂肪族ジカルボン酸（例えば、コハク酸、アジピン酸等）と鎖長Ｃ₄−Ｃ₁₂の脂肪族ジアミンとの１：１塩を含有する。融点は１１５℃以上、数平均分子量１０，０００〜３００，０００であることが好ましい。
【０００８】
これらの樹脂には、必要に応じて所要量の無機又は有機の充填剤、強化剤、ＵＶ安定剤、酸化防止剤、顔料、染料、造核剤、結晶化促進剤又は遅延剤、流動化剤、潤滑剤、可塑剤、離型剤、難燃剤、及び改質ゴムなどを添加剤として用いてもよい。
【０００９】
本発明の生分解性水切りネットは、以下の方法を用い製造することができる。予め所定量配合した樹脂配合物を単軸押出機に供給して、押出機バレル先端の温度を１２０〜２２０℃で溶融させる。この押出機には、回転ダイ構造を有するプラスチックネット成形用ダイが装着されている。回転ダイは、回転可能な外子の内周面に設けられた複数の溝が、回転可能な中子の外周面に設けられた複数の溝と一致したとき一対の溝を形成し、溶融樹脂が合流して流れ、回転により一方の溝が他方の溝から切り離されたときは、別々の溝から溶融樹脂が流れ、溝が一致したときに押し出された部分はネットの構成単位である目の接合部分を形成するようなダイ構造となっている。ダイを回転させながら押出すとネット状の溶融体となって押出される。この溶融体を温度０〜８０℃の水浴等で冷却固化させる。ネットの繊維は、冷却固化させた後、所定の延伸倍率で長手方向に延伸する。延伸倍率は３〜１０倍であり、更には４〜７倍が好ましい。延伸により繊維の強度の向上があるからである。延伸されたネットは、次いで温度５０℃からその樹脂の融点温度で熱処理して筒状のネットとして巻き取られる。筒状のネットを所定の長さ、一般的には、３００〜１５００ｍｍに切断して一端をヒートシールして袋状で伸縮性のあるネットを得ることができる。このようにして得たネットの糸径は１００〜５００μｍ、更には１５０〜３５０μｍの範囲にあることが好ましい。糸径は、押出量、引取速度、延伸倍率等で変えることができる。
【００１０】
本発明のネットを構成する目の単位は、６角形である。目が６角形であることにより交差点が線状（接合部分と称することもある）になるので交差点の破断強度が増大する。又、前記（ｂ）／（ａ）が０．５に満たないと交差点の強度が低く、２．５を超えると必要以上に目付量が増大して経済性に劣る。延伸したネットで後に説明する方法で測定したネットの強度は縦方向６Ｎ以上、横方向６Ｎ以上であることが実用上好ましい。図１にはネットの目の一部（３個）の例を示すが、ネットの目を形成する繊維の接合部分の辺の長さ（ｂ）ｍｍと単一繊維からなる辺の長さ（ａ）ｍｍとの比（ｂ）／（ａ）が０．５〜２．５である必要があり、更には０．７〜２．０、特には０．８〜１．５であることが好ましい。
【００１１】
前記のようにして得たネットの内、沸騰水ないし熱湯がつぎ込まれた際に、水切りネットの著しい変形、破れ、穴あき等が生じることなく、厨房での使用に充分な耐熱性を有するには、共重合体の融点が１１５℃以上、更には１２０〜２００℃であることが好ましい。このためには、芳香族ポリエステル又はポリアミドモノマーをある程度連続したセグメントとして共重合させることが好ましい。
本発明の水切りネットは、生分解性を有し、耐熱性、機械的強度を有する特定樹脂からなり、家庭用、業務用厨房の水切りネット、或いは厨房排水ピットに設ける生ゴミトラップのための水切りネット等に用いられる。
【００１２】
【実施例】
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、評価方法は以下のように行った。
ネットの強度
試料ネットから縦、横方向にネットの目をそれぞれ少なくとも５個有するように試験片を切り出した。引張試験機（東洋精機社製テンシロンUTM-III-100）を用いて、ネットの目３個を隔てて試料片のネットの目を形成する繊維の接合部分の辺に垂直な方向の両端の目（即ち、１個目及び５個目）をそれぞれ試料つかみ部分を金属製フック（直径７ｍｍ、曲率半径１５ｍｍ）としたフックに引っかけてクロスヘッド速度毎分３００ｍｍで引っ張ってネットが破れる荷重を横方向の強度とした。又、同様にネットの目３個を隔てて試料片のネットの目を形成する繊維の接合部分の辺に平行な方向の接合部分の辺で繋がれたネットの目の両端（即ち、１個目及び５個目）を前記金属製フックに引っかけてクロスヘッド速度毎分３００ｍｍで引っ張ってネットが破れる荷重を縦方向の強度とした。単位はＮである。
生分解性試験
試料を土壌中に６ヶ月間埋めてから取り出したところ、試料がその形状を失っていた。表中○とした。
融点の測定
パーキンエルマー社製の示差走査熱量計ＤＳＣ７を用いて、試料約１０ｍｇを測定セルにセットし、窒素ガス雰囲気中で、３０℃から毎分１０℃の昇温速度で２００℃まで昇温してＤＳＣ曲線を得た。このＤＳＣ曲線の吸熱ピーク温度を共重合体の融点とした。吸熱ピークが複数ある場合には最も高い吸熱ピーク温度を共重合体の融点とした。
【００１３】
（実施例１）
生分解性樹脂としてEcoflex^TR（ＢＡＳＦ社製、アジピン酸と１，４−ブタンジオールに由来する脂肪族エステル単位とテレフタル酸と１，４−ブタンジオールに由来する芳香族エステル単位の共重合ポリエステル、融点１２０℃、ガラス転移温度−１８℃、溶融粘度２５４０Ｐａ・ｓ（１０／ｓにおいて）、結晶化温度９３℃）９４重量部と、アンチブロッキング剤マスターバッチ（ＢＡＳＦ社製、ＡＢ１）５重量部、及びスリップ剤マスターバッチ（ＢＡＳＦ社製、ＳＬ１）１重量部とをペレットのまま混合した。この混合ペレットを４０ｍｍ単軸押出機（スクリューＬ／Ｄ＝２４）に供給して、押出機バレル先端温度１９０℃で溶融させ、温度１９０℃に調節された回転ダイ構造を有するプラスチックネット成形用ダイ（回転ダイ口径５５ｍｍ、ノズル数は中子に３０穴、外子に３０穴、ノズル断面形状は半径０．６ｍｍの半円）から、中子を回転数２０回転／分、外子をこれとは反対方向に回転数２０回転／分で回転させながらネット状に押出した。押出されたネット状の融体を直ちに温度１５℃に調節された水浴に導いて冷却固化させ、引取速度５ｍ／分で引き取った。次いで、温度８０℃の熱水中に通して長手方向に５倍に延伸し、続いて温度８０℃の熱風中で熱処理して筒状のネットを巻き取り筒状ネットを得た。筒状のネットを長さ６００ｍｍに切断して一端をヒートシールして袋状で伸縮性のあるネットを得た。
このようにして得たネットの縦、横の強度、及び生分解性を評価した結果を表−１に示した。
（実施例２）
中子の回転数を３０回転／分、外子の回転数を３０回転／分とした以外は実施例１と同様にして筒状のネットを巻き取った。筒状のネットを長さ６００ｍｍに切断して一端をヒートシールして袋状で伸縮性のあるネットを得た。
このようにして得たネットを実施例１と同様にして土中に埋め込み、分解の様子を観察した。ネットの製造条件及び生分解性試験の結果を表−１に示した。
【００１４】
【表１】

【００１５】
【発明の効果】
本発明によれば、水切りネット自体も生分解処理されるので、家庭、或いはホテル、食堂等の厨房で発生する生ゴミ、調理屑などを水切りネットに溜め、ネットごと衛生的、且つ簡便に分解処理することがでる。しかも、ネットは耐熱性及び強度を有するので比較的多量の生ゴミを一袋で処理するのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図１】ネットの目の一部（３個）の例である。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a draining net for a garbage trap, which is made of a specific resin having biodegradability and is provided in a household or commercial kitchen or a kitchen drainage pit.
[0002]
[Prior art]
Food trash, leftover food, unsold goods, food waste, etc. generated in large quantities in food manufacturers, supermarkets, department stores, hospitals, restaurants, restaurants, hotels, restaurants, etc. are collected and processed such as disposal and incineration. Recently, it has recently begun to treat some or all of these garbage and food waste at the establishment or company that generated it. Garbage and food waste generated in a company or business are collected, dried, decomposed by microorganisms, reduced in weight, and reused as compost. For example, in kitchens such as hotels, hospitals, restaurants, cafeterias, etc., net-like drainers for trapping cooking debris are collected at several places in the drainage pit leading to the oil / water separation tank. To do. At this time, the garbage collected in the net-like drainer is collected and processed together with the net, but the net is decomposed because the material of the net is a non-biodegradable plastic such as polyethylene, polypropylene, polyamide, etc. Remains undecomposed and post-processing of this net becomes a problem. For this reason, a net of a material that can be biodegraded is desired.
By the way, a large amount of various kinds of cooking waste flows into a drain pit of a commercial kitchen having an oil / water separation tank, and oil such as cooking oil is also mixed therein. For this reason, if a draining net made of nonwoven fabric that is often used for home use is used in a commercial kitchen, clogging occurs in a short time. For this reason, it is necessary to increase the opening of the net as compared with that for home use. In some cases, a net having a different opening is divided into several stages so that the opening gradually decreases as going downstream. It is also necessary that the capacity of the draining net is larger than that for home use. In other words, a draining net used in a commercial kitchen needs a net having a reasonably large opening and a large mechanical strength. Further, a flexible net is suitable from the viewpoint of followability when attaching to a drain pit. In addition, heated cooking oil may flow in and requires higher heat resistance than a domestic draining net.
Polycaprolactone is known as a biodegradable resin, but since the melting point is as low as 30 to 58 ° C., the net made of this resin lacks heat resistance. Among biodegradable resins, polylactic acid (melting point: 160 to 172 ° C.) or polyglycolic acid (melting point: 225 to 235 ° C.) is known as one having a high melting point. However, since these resins have high crystallinity and a high glass transition temperature, nets made of these resins lack flexibility. Polyethylene succinate or polybutylene succinate has a melting point of 102 to 113 ° C., but since it has high crystallinity, a net made of these resins lacks flexibility. These resins can be softened by copolymerization with other aliphatic polyesters, but at the same time the melting point is lowered, so that a net made of such a resin lacks heat resistance. That is, the above requirements cannot be satisfied by a net made of an aliphatic polyester homopolymer or a copolymer obtained by combining a plurality of aliphatic polyesters.
[0003]
Conventionally, bags, films, adhesives, coating materials, and the like using biodegradable resins have been proposed. Japanese Utility Model Laid-Open No. 6-65302 discloses a net-like garbage bag made of a biodegradable polymer material, and Japanese Patent Application Laid-Open No. 10-157765 discloses a biodegradable resin having a melting point of 100 ° C. or more as a main component. Biodegradable draining bags made of fibers have been proposed, and draining bags made of thermoplastic aliphatic polyester, such as fibers of poly-butylene succinate-co-butylene adipate, have been disclosed as degradable resins. Moreover, as a technique relating to a biodegradable resin, JP-A-7-102061 discloses an aliphatic ester structure and an aliphatic amide structure, has a melting point of at least 75 ° C., and the weight ratio of the ester structure is A biodegradable aliphatic polyester amide having 30 to 70% and an amide structure ratio of 70 to 30% is disclosed.
JP-A-10-508640 mainly discloses (a1) mainly 35 to 95 mol% of adipic acid or an ester-forming derivative thereof or a mixture thereof, terephthalic acid or an ester-forming derivative thereof or a mixture of 5 to 65 mol. % and sulfonate compounds 0-5 mole percent mixture consisting (the sum of the individual mole% is 100 mol%) and (a2) C ₂ ~C ₆ - alkanediols and C ₅ -C ₁₀ - consisting of cycloaliphatic diol Disclosed is a biodegradable aliphatic / aromatic copolymerized polyester obtained by reaction of a mixture comprising a selected dihydroxy compound selected from the group. Moreover, the garbage bag is mentioned as one of the uses.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to provide a draining net having a suppleness, stretchability, heat resistance, and strength made of a specific resin capable of storing a large amount of generated garbage, food waste, etc. and capable of being biodegradable together with the garbage. Is to provide.
[0005]
As a result of intensive studies in order to achieve the above-mentioned problems, the present inventors have found that a draining net made of a fiber of a specific resin can solve the problem, and have completed the present invention. That is, the present invention is a copolymer containing an aliphatic ester structure and the aromatic ester structure, or Ri Do from fibers of a copolymer comprising an aliphatic ester structure and aliphatic amide structures, the fibers 3 to 10 times The melting point of the copolymer is 115 to 200 ° C., the unit of the eyes constituting the net (net eyes) is hexagonal, and the joint portion of the fibers forming the eyes of the net The ratio {(b) / (a)} of the side length {(b) mm} to the side length {(a) mm} consisting of a single fiber is 0.5 to 2.5 Provide a degradable draining net. In the above invention, there is provided a biodegradable draining net in which the fiber is made of a copolymer containing an aliphatic ester structure and an aromatic ester structure. Provided is the biodegradable drainage net according to the invention, wherein the aliphatic ester structure is derived from adipic acid and 1,4-butanediol, and the aromatic ester structure is derived from terephthalic acid and 1,4-butanediol. you.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail.
The term “biodegradable” used in the present invention means that it can be decomposed by the action of natural microorganisms such as bacteria, yeasts, fungi and algae.
The copolymer containing an aliphatic ester structure and an aromatic ester structure is selected from the aliphatic / aromatic copolymer polyesters described in JP-T-10-508640. According to said publication, (a1) adipic acid or its ester-forming derivatives or mixtures thereof, in particular di-C ₁ -C ₆ -alkyl esters, such as dimethyl, diethyl, dipropyl, dibutyl, dipentyl and dihexyl adipate, preferably Adipic acid and dimethyl adipate or mixtures thereof 35-95 mol%, terephthalic acid or ester-forming derivatives thereof, in particular di-C ₁ -C ₆ -alkyl esters such as dimethyl, diethyl, dipropyl, dibutyl, dipentyl and dihexyl terephthalate Preferably, terephthalic acid and dimethyl terephthalate or a mixture thereof, 5 to 65 mol%, and alkali metal or alkaline earth metal of dicarboxylic acid containing sulfonate group or ester-forming derivative thereof, preferably 5-sulfoisophthalate Alkali metal salts or mixtures of acids, more preferably Suruneto compound 0-5 mole% sodium salt (the sum of the individual mole percentages is 100 mol%) than made mixture, and (a2) C ₂ -C ₆ - alkanediol and C ₅ -C ₁₀ - cycloalkane diols, such as ethylene glycol, 1,2- and 1,3-propanediol, 1,2- and 1,4-butanediol, 1,5-pentanediol or 1,6-hexanediol, especially ethylene glycol, 1,3-propanediol and 1,4-butanediol, cyclopentanediol, cyclohexanediol, 1,2-cyclohexanedimethanol, 1,4-cyclohexanedimethanol and these (A1) and (a) comprising a dihydroxy compound selected from the group consisting of a mixture ) And a molar ratio of 0.4: 1 to 1.5: 1, and a 0.01 to 5 mol% ester based on component (a1). Prepared using Compound D having at least 3 groups capable of forming.
Compound D has 3 to 10 functional groups capable of forming an ester bond, preferably 3 to 6 functional groups of this type in the molecule, and further 3 to 3 hydroxyl groups and / or carboxyl groups. It is preferable to have six. Examples include tartaric acid, citric acid, maleic acid, trimethylolpropane, trimethylolethane, pentaerythritol, polyether triol, glycerol, trimesic acid, trimellitic acid or anhydride, pyromellitic acid or dianhydride, and hydroxyisophthalic acid. be able to. By adding this compound D, for example, the melt viscosity of the polymer or molding composition according to the present invention can be converted as desired, the impact strength can be increased, and the crystallinity can be reduced. Molecular weight (Mn) in the range of 5000 to 50000 g / mol, viscosity number in the range of 30 to 350 ml / g (at 25 ° C., 0.5% by weight of polyester in 50:50 w / wo-dichlorobenzene / phenol As measured by concentration) and having a melting point in the range of 50-170 ° C. More specifically, an aliphatic / aromatic copolymer polyester (manufactured by BASF, trade name: Ecoflex ^TR ) can be mentioned.
[0007]
The copolymer containing an aliphatic ester structure and an aliphatic amide structure is selected from aliphatic polyesteramides described in JP-A-7-102061. That is, according to the publication, the aliphatic polyesteramide is an aliphatic dialcohol having an ester ratio of 35 to 80% by weight and having a chain length of C _{2 to} C ₁₂ (for example, ethylene glycol, 1,4- Butanediol, 1,3-propanediol, 1,6-hexanediol, diethylene glycol, etc.), aliphatic dicarboxylic acids having a chain length of C ₂ -C ₁₂ , or esters thereof (eg, oxalic acid, succinic acid, adipic acid) Or their respective esters (methyl, ethyl, etc.), ω-aminocarboxylic acids having a chain length of C ₁ -C ₁₂ (eg, aminocaproic acid, etc.), or cyclic lactams having a ring size of C ₅ -C ₁₂ (For example, ε-caprolactam or laurolactam) or aliphatic dicarboxylic acid (for example, succinic acid, adipic acid, etc.) and chain length C ₄ -C 1 with ₁₂ aliphatic diamines: containing 1 salt. The melting point is preferably 115 ° C. or higher and the number average molecular weight is 10,000 to 300,000.
[0008]
These resins include a required amount of an inorganic or organic filler, a reinforcing agent, a UV stabilizer, an antioxidant, a pigment, a dye, a nucleating agent, a crystallization accelerator or a retarder, a fluidizing agent. , Lubricants, plasticizers, mold release agents, flame retardants, modified rubbers, and the like may be used as additives.
[0009]
The biodegradable draining net of the present invention can be produced using the following method. A resin compound blended in a predetermined amount in advance is supplied to a single screw extruder, and the temperature at the tip of the extruder barrel is melted at 120 to 220 ° C. The extruder is equipped with a plastic net forming die having a rotating die structure. The rotating die forms a pair of grooves when the plurality of grooves provided on the inner peripheral surface of the rotatable outer core coincide with the plurality of grooves provided on the outer peripheral surface of the rotatable core. When one groove is separated from the other groove by rotation, the molten resin flows from a separate groove, and the portion that is pushed out when the grooves match is the net unit. The die structure forms a joint portion. When extruded while rotating the die, it is extruded as a net-like melt. This melt is cooled and solidified in a water bath having a temperature of 0 to 80 ° C. Textile nets, cooled and solidified, you stretched in the longitudinal direction at a predetermined draw ratio. Extending Shin ratio is 3 to 10 times, more 4-7 times is preferred. There is a improvement in the strength of the fiber by stretching. Stretched nets is then wound by a heat treatment from a temperature 50 ° C. at the melting point temperature of the resin as a tubular net. A cylindrical net is cut into a predetermined length, generally 300 to 1500 mm, and one end is heat-sealed to obtain a bag-like stretchable net. The yarn diameter of the net thus obtained is preferably 100 to 500 μm, more preferably 150 to 350 μm. The yarn diameter can be changed by the extrusion amount, the take-up speed, the draw ratio, and the like.
[0010]
The unit of the eyes constituting the net of the present invention is a hexagon. Since the intersection by the eye is hexagonal becomes linear (also referred to as joint portions) you increase the breaking strength of the intersection. Also, the (b) / (a) is lower reach not the strength of the intersection 0.5, inferior Ru economical basis weight than necessary increases exceeds 2.5. It is practically preferable that the strength of the net measured by the method described later with the stretched net is 6N or more in the vertical direction and 6N or more in the horizontal direction. FIG. 1 shows an example of a part of the net eye (three), but the side length (b) mm of the joint portion of the fibers forming the net eye and the side length of the single fiber ( a) The ratio (b) / (a) to mm must be 0.5 to 2.5, more preferably 0.7 to 2.0, especially 0 . It is preferable that it is 8-1.5.
[0011]
When boiling water or hot water is poured into the net obtained as described above, the draining net does not undergo significant deformation, breakage, perforation, etc., and has sufficient heat resistance for use in the kitchen. The melting point of the copolymer is preferably 115 ° C. or higher, more preferably 120 to 200 ° C. For this purpose, it is preferable to copolymerize the aromatic polyester or polyamide monomer as a continuous segment to some extent.
The draining net of the present invention is made of a specific resin having biodegradability, heat resistance and mechanical strength, and draining for a garbage trap for household or commercial kitchen draining nets or kitchen drainage pits. Used for nets and the like.
[0012]
【Example】
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be specifically described with reference to examples, but the present invention is not limited thereto. The evaluation method was performed as follows.
Net Strength A test piece was cut out from a sample net so as to have at least 5 nets each in the vertical and horizontal directions. Using a tensile tester (Tensilon UTM-III-100 manufactured by Toyo Seiki Co., Ltd.), the eyes at both ends in the direction perpendicular to the side of the fiber joint forming the net of the sample piece across the three nets (I.e., 1st and 5th) Each sample grip is hooked on a metal hook (diameter 7mm, radius of curvature 15mm) and pulled at a crosshead speed of 300mm / min. Strength. Similarly, both ends of the net (ie, one piece) connected by the side of the joint part in the direction parallel to the side of the fiber joint part forming the net eye of the sample piece across the three net eyes. The load that breaks the net by hooking the eyes and the fifth piece) on the metal hook and pulling it at a crosshead speed of 300 mm / min was defined as the longitudinal strength. The unit is N.
When the biodegradable test sample was buried in the soil for 6 months and then removed, the sample had lost its shape. ○ in the table.
Melting point measurement Using a differential scanning calorimeter DSC7 manufactured by PerkinElmer, about 10 mg of a sample was set in a measurement cell, and the temperature was raised from 30 ° C. to 200 ° C. at a rate of 10 ° C./min in a nitrogen gas atmosphere. DSC curve was obtained. The endothermic peak temperature of this DSC curve was taken as the melting point of the copolymer. When there were a plurality of endothermic peaks, the highest endothermic peak temperature was taken as the melting point of the copolymer.
[0013]
Example 1
As a biodegradable resin, Ecoflex ^TR (manufactured by BASF, a copolymerized polyester of an aliphatic ester unit derived from adipic acid and 1,4-butanediol and an aromatic ester unit derived from terephthalic acid and 1,4-butanediol, Melting point 120 ° C., glass transition temperature −18 ° C., melt viscosity 2540 Pa · s (at 10 / s), crystallization temperature 93 ° C. 94 parts by weight, anti-blocking agent masterbatch (BASF, AB1) 5 parts by weight, And 1 part by weight of a slip agent master batch (manufactured by BASF, SL1) was mixed in the form of pellets. This mixed pellet is supplied to a 40 mm single screw extruder (screw L / D = 24), melted at an extruder barrel tip temperature of 190 ° C., and a plastic net molding die having a rotating die structure adjusted to a temperature of 190 ° C. (Rotating die diameter 55 mm, nozzle number is 30 holes in the core, 30 holes in the outer core, nozzle cross-sectional shape is a semicircle with a radius of 0.6 mm), the core is rotated at 20 rpm, and the outer core is Was extruded in a net shape while rotating in the opposite direction at a rotation speed of 20 rotations / minute. The extruded net-like melt was immediately introduced into a water bath adjusted to a temperature of 15 ° C. to be cooled and solidified, and taken up at a take-up speed of 5 m / min. Next, the film was passed through hot water at a temperature of 80 ° C. and stretched 5 times in the longitudinal direction, and subsequently heat-treated in hot air at a temperature of 80 ° C. to wind up the cylindrical net to obtain a cylindrical net. A cylindrical net was cut into a length of 600 mm, and one end was heat-sealed to obtain a bag-like elastic net.
The results of evaluating the vertical and horizontal strength and biodegradability of the net thus obtained are shown in Table 1.
(Example 2)
A cylindrical net was wound up in the same manner as in Example 1 except that the number of rotations of the core was 30 rotations / minute and the number of rotations of the outer core was 30 rotations / minute. A cylindrical net was cut into a length of 600 mm, and one end was heat-sealed to obtain a bag-like elastic net.
The net thus obtained was embedded in the soil in the same manner as in Example 1, and the state of decomposition was observed. The production conditions of the net and the results of the biodegradability test are shown in Table 1.
[0014]
[Table 1]

[0015]
【The invention's effect】
According to the present invention, the draining net itself is also subjected to biodegradation treatment, so that garbage, cooking debris, etc. generated in the kitchen of a home or hotel, cafeteria, etc. are stored in the draining net, and the entire net is decomposed hygienically and easily. It can be processed. Moreover, since the net has heat resistance and strength, it is suitable for treating a relatively large amount of garbage in one bag.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an example of a part (three) of eyes of a net.

Claims

Copolymer containing an aliphatic ester structure and the aromatic ester structure, or Ri Do from fibers of a copolymer comprising an aliphatic ester structure and aliphatic amide structures, the fibers are stretched to 3-10 times The melting point of the copolymer is 115 to 200 ° C., the eye unit (net eye) constituting the net is a hexagon, and the length of the side of the joint portion of the fibers forming the net eye A biodegradable draining net having a ratio {(b) / (a)} of {(b) mm} to a side length {(a) mm} made of a single fiber of 0.5 to 2.5 .

The biodegradable drainage net according to claim 1, wherein the fibers are made of a copolymer containing an aliphatic ester structure and an aromatic ester structure.

The copolymer is a copolyester containing an aliphatic ester structure derived from adipic acid and 1,4-butanediol and an aromatic ester structure derived from terephthalic acid and 1,4-butanediol. 2. The biodegradable draining net according to 2.