JP4527263B2 - Elevating device for vehicle - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車椅子などを搭載可能なプラットホームを地上と車両との間で昇降させる車両用昇降装置に関し、特に、倒伏状態で車椅子などの昇降対象物の積み降ろしを楽にするとともに、起立状態ではこの昇降対象物がプラットホームから落下するのを防止するフラップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用昇降装置としては、車室に設けられたベースと、プラットホームを前後にスライド可能に支持する保持部材と、この保持部材と前記ベースに沿って前後にスライドするランナとを2本のリンクで連結して構成されたリンク機構とを、ランナをベースに沿ってスライドさせるとともに、リンク機構を作動させてプラットホームを昇降させ、かつ、プラットホームを保持部材に対して前後スライドさせることにより、プラットホームを車室内と地上との間で移動させるように構成された装置が知られている。なお、このような従来技術としては、例えば、特開平10−217831号公報に記載のものが知られている。
【0003】
さらに、このような従来の車両用昇降装置にあっては、プラットホームの後端部にフラップが倒伏状態と起立状態とに回動可能に取り付けられ、かつ、このフラップを回動させるフラップ作動機構が設けられている。
このフラップ作動機構は、プラットホームを地上近傍に下降させた時に、プラットホーム下面よりも下方に飛び出した地面感知部材が地面と接触して揺動し、この揺動する動きをフラップに伝達することでフラップを倒伏させ、一方、プラットホームを上昇させるときには、地面感知部材が地面から離れることで地面感知部材がプラットホームから下方に飛び出した元の位置に戻る揺動を、フラップに伝達してフラップを起立させ固定する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したようなフラップ作動機構を有した従来の車両用昇降装置にあっては、以下に列挙する解決すべき問題点を有していた。
(a)プラットホームが下降された地面に凸凹がある場合、地面感知部材が地面に当接しないことがある。この場合、地面感知部材が揺動しないことからフラップも倒れず、プラットホームに車椅子などを積み込むことができない。また、このような場合に、フラップを手動により倒すことができず、使い勝手の改善が望まれる。
(b)プラットホームが地面から浮き上がって、地面感知部材が非感知状態となった後に、フラップが起立されて固定される作動となるため、このプラットホームの上昇開始からフラップの起立までの時間は、車椅子などの昇降対象物の後方移動が防止されず、手動などのフラップ以外の手段によりこの移動防止を行う必要があり、操作性の改善が望まれていた。
(c)万一、装置に不具合が生じて自動でフラップが起立しない場合に、手動で操作することができず、使い勝手の改善が望まれる。
(d)フラップを駆動させる構成がフラップの近傍に設けられているため、これら駆動用の構成によりフラップの寸法に制約を受け、フラップの幅や前後寸法が十分にとれず、乗降性などに悪影響を及ぼす。
【0005】
本発明は、上述の従来の問題点に着目して成されたもので、プラットホームを下降させたときには確実にフラップが倒伏するようにして、作動確実性の向上を図り、かつ、何らかの不具合でフラップが起立しない場合に、手動により起立させることを可能として、使い勝手の改善を図り、かつ、プラットホームが上昇する前にフラップが起立するようにして、操作性の改善を図り、さらに、フラップに対する寸法上の制約を減らして設計自由度を向上させ、乗降性などの改善を図ることを可能とすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成させるために、本発明は、昇降対象物を搭載するプラットホーム(8)と、このプラットホーム(8)を車室内に配置された所定の格納位置と、地面に当接あるいは近接された所定の車外位置との間で移動させる昇降機構およびこの昇降機構の作動を制御する昇降制御手段と、前記プラットホーム(8)の後端部に、起立状態と倒伏状態とに回動可能に取り付けられたフラップ(40)と、を備えた車両用昇降装置において、前記フラップ(40)は、起立状態において、自重で倒伏状態に向けて回動可能にプラットホーム(8)に取り付けられ、前記フラップ(40)の回動軸と同軸に、フラップ持上部材(42)が取り付けられ、このフラップ持上部材(42)は、フラップ(40)の起立方向に回動したときにフラップ(40)の一部と係合してフラップ(40)を起立方向に回動させることが可能であって、前記フラップ(40)を手動により起立させると、前記フラップ(40)は前記フラップ持上部材(42)に先行して動き、駆動ユニット側が負荷となること無しに前記フラップ(40)を起立させることが可能に形成され、前記フラップ(40)を起立させるのに必要な駆動力を発生させる駆動ユニット(52)と、フラップ起立方向に前記フラップ持上部材(42)とが駆動力伝達手段を介して接続され、前記フラップ(40)が前記起立状態となったときにフラップ(40)と係合して固定するロック部材(44)が設けられ、このロック部材(44)によるロックを解除するロック解除レバー(46)が設けられ、前記フラップ(40)が起立状態でロックされたら、前記駆動ユニット(52)を逆方向に駆動させておき、前記フラップ(40)が自重で倒伏方向に作動するのを許容する状態としていることを特徴とする手段とした。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用昇降装置において、前記フラップ(40)が所定の起立位置で固定されたことを検出するロック検出スイッチ(48)が設けられ、前記昇降制御手段は、ロック検出スイッチ(48)が固定を検出した状態であるときのみプラットホーム(8)を移動させる制御を実行する構成であることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の車両用昇降装置において、前記駆動力伝達手段の途中に、駆動力中継部材(54)が揺動可能に設けられているとともに、この駆動力中継部材(54)と駆動ユニット(52)との間で駆動力を伝達する第1伝達部材(57)と、前記駆動力中継部材(54)と前記フラップ持上部材42との間で駆動力を伝達する第2伝達部材(43)とが設けられ、前記駆動力中継部材(54)に対して、前記フラップ(40)の自重による回動を妨げない力でフラップ起立回動方向に回動付勢力を与える付勢手段(55)が設けられ、前記駆動力中継部材(54)と第1伝達部材(57)との結合部は、前記フラップ(40)が起立している状態で駆動ユニット(52)をフラップ倒伏方向に駆動させたときに第1伝達部材(57)が駆動力中継部材に対して空振りし、その後、フラップ(40)が倒伏すればこの空振り状態の第1伝達部材(57)と駆動力中継部材(54)とが起立駆動方向で係合する結合となっていることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の記載の車両用昇降装置において、前記昇降制御手段は、ロック検出スイッチ(48)が固定を検出したら、前記駆動ユニット(52)をフラップ倒伏側に駆動させることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4に記載の車両用昇降装置において、前記フラップ(40)は、押出成形により形成された前側部材40aと後側部材40bとを嵌合させて構成されていることを特徴とする。
【0011】
【発明の作用および効果】
昇降制御手段により昇降機構の作動を制御してプラットホームを格納位置と車外位置との間で昇降させる。この昇降中はフラップを起立状態としておく。
このようにフラップを起立状態としてプラットホームを車外位置に配置させた状態からフラップを倒伏させ、その状態で車椅子などの昇降対象物の積み込みを終えたらフラップを起立させるもので、そのフラップの作動について説明する。
【0012】
フラップを倒伏させる場合には、ロック解除レバーを手動により操作しロックを解除する。これにより、フラップは自重により倒伏状態まで回動する。
したがって、車椅子や荷物などの昇降対象物をプラットホームへ容易に積み込むことができる。
【0013】
次に、フラップを倒伏状態から起立させるには、駆動ユニットを駆動させる。よって、駆動ユニットの駆動力が駆動伝達手段を介してフラップ持上部材に伝達され、フラップ持上部材が回動するとともに、フラップが起立方向に向けて回動する。そして、フラップが所定の起立状態となったら、ロック部材がフラップと係合し、フラップは起立状態でロックされる。なお、フラップが起立状態でロックされたら、駆動ユニットを逆方向に駆動させておき、上述したフラップが自重で倒伏方向に作動するのを許容する状態としておく。
さらに、フラップを倒伏状態から起立させる場合に、手動により起立させることも可能である。すなわち、フラップを手動により起立させると、フラップはフラップ持上部材と係合しているだけであり、この場合、フラップはフラップ持上部材に先行する動きとなるため、駆動ユニット側が負荷となること無しに、フラップを起立させることができる。
【0014】
このように、本発明にあっては、駆動ユニットをフラップに接続させずにフラップと起立方向で係合するフラップ持上部材に接続させ、フラップを起立状態から倒伏させる作動をフラップの自重により行うようにして、駆動ユニットによる倒伏作動を行わない構成としたため、地面感知部材によりプラットホームが地上まで降りたことを検知することが不要になり、地面の凸凹などで地面を検知できないことにより作動不良が生じるのを防止することができる。加えて、手動によりフラップを倒伏状態から起立させることができ、使い勝手を向上させることができる。
【0015】
また、駆動ユニットとフラップ持上部材とを駆動力伝達部材を介して接続したため、駆動ユニットをフラップから離して配置することが可能となり、フラップに対する制約を抑えて設計自由度を向上させ、乗降性および転落防止機能の向上を図ることができる。
【0016】
請求項2に記載の発明にあっては、フラップが所定の起立位置で固定されたときには、これがロック検出スイッチにより検出され、昇降制御手段はプラットホームを移動させる制御を実行可能となる。逆に言えば、フラップが起立位置で固定されない場合には、昇降制御手段は、プラットホームを移動させる制御を実行できない。
よって、フラップが倒伏した状態でプラットホームが移動することが無く、操作性に優れている。
【0017】
請求項3に記載の発明では、上述したように、フラップを起立状態でロックした後に駆動ユニットを倒伏方向に駆動させた場合、第1伝達部材が駆動力中継部材に対して空振り状態となる。この空振り状態とは、フラップの倒伏方向への回動を可能とした状態であって、このような空振り状態とするのは、請求項4に記載の発明のように、フラップが起立後、直ちに行うのが好ましい。
【0018】
その後、フラップを倒伏させる際には、ロックを解除するとフラップは自重により倒伏回動するとともに、フラップ持上部材と係合してフラップ持上部材も倒伏方向に回動し、この回動が第2伝達部材を介して駆動力中継部材に伝達されて、この駆動力中継部材が付勢手段の付勢力に抗して揺動する。したがって、フラップは、付勢手段の付勢力に抗して倒伏方向に回動することになり、その動きは緩やかに行われる。
そして、フラップが倒伏状態となった時点で、駆動力中継部材と第1伝達部材との空振り状態が解消されて、起立駆動方向に係合する。
【0019】
次に、フラップを起立させる場合には、駆動ユニットを駆動方向に駆動させると、その駆動力が第1伝達部材を介して係合状態の駆動力中継部材を揺動させ、この揺動が第2伝達部材を介してフラップ持上部材に伝達されて、フラップ持上部材と係合したフラップを起立させる。
【0020】
以上のように、請求項3に記載の発明では、フラップが自重により倒伏する際に、付勢力に抗して緩やかに回動するため、騒音の発生を抑えることができ、製品品質の向上を図ることができ、しかも、このフラップの倒伏を緩衝する付勢手段を、フラップから離れた位置に配置できるため、フラップの設計自由度を向上させ、乗降性および転落防止機能の向上を図ることができる。
なお、フラップ自体に起立方向に付勢する付勢手段を設けてもよく、この場合、フラップ持上部材と駆動ユニットとを駆動伝達部材により空振り可能な結合を設けることなく連結させて、フラップを起立状態でロックした後に駆動ユニットを倒伏方向に駆動させたときに、フラップ持上部材がフラップに対して係合を外して倒伏方向に先行させるようにしてもよい。
また、請求項4に記載の発明では、フラップロック後、直ちに、倒伏作動を開始可能な状態となるため、使い勝手に優れる。
【0021】
また、請求項5に記載の発明にあっては、フラップを、押出成形により形成された前側部材と後側部材とを嵌合させて構成したため、フラップの前後方向長さを延長または短縮したい場合、フラップ先端側の後側部材の押出成形型のみ新たに製作すれば良く、型の製作費を安価に抑えることができる。さらに、フラップを2分割していることで、型のサイズを小さくすることができ、型費用および成形費を抑えることができる。加えて、フラップを変形させてしまった場合、前側部材、後側部材の両部材のうちで変形した方のみ交換すれば良く、修理費用を安く抑えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。この実施の形態は、全請求項に記載の発明に対応したものであり、かつ、車両用昇降装置として車椅子用の車椅子昇降装置を例に挙げる。
【0023】
まず、構成について説明する。
本実施の形態の車椅子昇降装置は、図示を省略した車体においてバックドアの直前位置の車体フロアに設置されている。
図1は、この実施の形態の車椅子昇降装置を車両の斜め後方から見た斜視図であって、前記図示を省略したバックドアにより開閉される開口部の直前の位置に設けられ、装置全体を支持する左右一対のベース2,2と、図外の車椅子などを載せる長方形の平面状のプラットホーム8と、このプラットホーム8の左右と各ベース2,2とを連結するとともに、ベース2,2に対してプラットホーム8を上下および前後方向に移動させる4節リンクを形成するリンク機構30とを備えている。なお、プラットホーム8の側部には、手摺部材50が立設され、また、プラットホーム8の後端部には、フラップ40が起立および倒伏可能に設けられている。
【0024】
前記ベース2,2は、前後方向に延在されて対向して取り付けられている。また、各ベース2の車両中央側の側面に沿って略全長に亘ってチャンネル状の案内レール3が取り付けられ、かつ、この案内レール3の上側に、後述する駆動力伝達部材12およびチェーン27が動く軌跡を制御するガイド部材25が前後方向に延在されている。なお、このガイド部材25は、図5に示すように、動力伝達部材12と係合する形状に形成された樹脂製のガイドシュー25cと、このガイドシュー25cの支持するバックプレート25dとを備えている。
【0025】
前記リンク機構30は、ベース2に沿って移動するランナ4,4と、プラットホーム8の左右を支持する保持部材9,9と、各保持部材9とランナ4とを連結するアッパリンク6およびロアリンク7とを備えている。なお、左右の保持部材9,9は、図外の連結部材により連結されて一体的な構造となっている。
【0026】
前記ランナ4は、前後にローラ5が回転自在に取り付けられていてこれらローラ5が案内レール3内を転動することによりランナ4はベース2に沿って前後方向にスライド自在となっている(側方から見た説明図である図2参照)。なお、図3に示すように、ローラ5は、ランナ4の左右に一対設けられている。
【0027】
前記ランナ4には、アッパリンク6およびロアリンク7の一端がそれぞれ回動自在に取り付けられており、これらアッパリンク6とロアリンク7のもう一端はプラットホーム8の左右を支持する保持部材9に回動自在に取り付けられ、これらランナ4と両リンク6,7と保持部材9とにより4節のリンク機構が形成されている。すなわち、図2に示すように、前記アッパリンク6は、図示のように1本の棒状を成し、一端が、回動軸6pによりランナ4の後端上部に回動可能に取り付けられ、他端が、保持部材9の後端上部に回動軸6qにより回動可能に取り付けられている。
また、ロアリンク7は、図示のように、幅を有した略弓形に形成され、一端が回動軸7pによりランナ4の後端下部に回動可能に取り付けられ、他端が、保持部材9の中央下端部に回動軸7qにより回動可能に取り付けられている。
【0028】
前記ロアリンク7のランナ4側の回動軸7pは、後側のローラ5と同軸に配置され、さらに、これらと同軸に昇降補助リンク10が回動可能に取り付けられている。すなわち、図3に示すように、ランナ4を貫通して固定され、両端に一対のローラ5,5を回転可能に支持する支軸5dの中間部に、前記ロアリンク7と昇降補助リンク10が回動可能に支持されている。
この昇降補助リンク10には、図4に示すように、ピン部10aが側方に突出されている一方で、ロアリンク7には、このピン部10aが挿通された円弧状の係合穴7aが形成され、ロアリンク7と昇降補助リンク10とは、所定の回動範囲では相対回動可能であるが、この範囲を超えるとピン部10aと係合穴7aの端部とが係合して相対回動ができない構成となっている。
【0029】
さらに、前記昇降補助リンク10の先端部には、接続ピン11が脱着可能に取り付けられ、図5に示すように、この接続ピン11の先端が、後述する駆動力伝達部材12に差し込まれて連結されている。すなわち、前記昇降補助リンク10の先端部に貫通穴10dが穿設され、その内周に雌ねじ10eが形成され、この雌ねじ10eに接続ピン11の外周に形成された雄ねじ11dが螺合され、この螺合に基づいて着脱可能となっている。なお、接続ピン11の頭部には、一般に車両においてタイヤ脱着作業を行うために搭載されているホイルナットレンチにより回転させることができる六角形状の頭部11hが設けられている。
また、前記駆動力伝達部材12は、後述するチェーン27に連結されており、図示のように円筒形穴12aが車両中央方向に向かって形成されており、この円筒形穴12aに前記接続ピン11の先端嵌合部11aを差し込み嵌合させることで、駆動力を伝達可能に連結されている。したがって、前記接続ピン11は、昇降補助リンク10から離脱させた際には、駆動力伝達部材12との駆動力伝達可能な連結も絶たれることになる。さらに、前記先端嵌合部11aは、その外周面が例えば球のような湾曲面形状に形成されて円筒形穴12aの内周に対して線接触状態となっており、かつ、この先端嵌合部11aよりも頭部11h側の位置には、湾曲状に凹ませた凹部11fが形成されている。よって、接続ピン11は、円筒形穴12aに対して、軸方向に変位可能であるとともに、先端嵌合部11aを中心として揺動可能に連結されている。
【0030】
また、図1に戻り、車両左側のベース2の車外側面には、電動機19が設けられている。この電動機19の出力軸には減速機20が取り付けられ、この減速機20がベース2に支持されている。
この減速機20の出力軸には、図6に示す駆動スプロケット21が取り付けられチェーン27を駆動可能に構成されている。このチェーン27は、一端が駆動スプロケット21からベース2の後端部に配置されたスプロケット22に噛み合わされた後、反転して後方に戻り駆動力伝達部材12に接続され、もう一端が、駆動スプロケット21からスプロケット24およびテンショナースプロケット23を経由して前記駆動力伝達部材12に接続されて、図示のようにループ状になっている。
なお、ベース2の前端部に設けられている左右のスプロケット22の回転軸は図外の駆動シャフトを介して連結されており、電動機19により発生した駆動力が左右両方のスプロケット22に分配されて、左右で同期して作動する構成となっている。
【0031】
また、図示のように、チェーン27および駆動力伝達部材12は、前記ガイド部材25によりガイドされるもので、このガイド部材25は、ベース2の後端部から中間部まで延在されて前後方向に水平にガイドする直線ガイド部25a,25aと、ベース2の前部に設けられて後方に向かうに連れて上昇する傾斜の斜面ガイド部25b,25bとを備えている。
【0032】
図2に示すように、ベース2の後端部には、昇降補助ローラ26が設置されていて、前記ロアリンク7の下面に設けられている転動面7bが当接するようになっている。このロアリンク7の転動面7bの断面は、図7に示すように、昇降補助ローラ26の断面の山型形状と同じRの円弧を有した谷型形状に形成され、昇降補助ローラ26と転動面7bとが片当たりしない構成となっている。なお、図示のように昇降補助ローラ26は、ボールベアリング26bにより円滑に回転するように支持されている。
【0033】
次に、前記保持部材9とプラットホーム8との関係について説明する。
図1に戻り、前記プラットホーム8の左右の下部には、前後方向全長に亘ってレール部8aが設けられ、一方、前記左右の保持部材9の下部の前後2箇所には、図4に示すように、支持ローラ13が回転自在に設けられ、この支持ローラ13が前記レール部8a内を転動可能に装着され、よって、プラットホーム8は保持部材9に対し前後にスライド自在に支持されている。
【0034】
さらに、プラットホーム8と保持部材9との間には、プラットホーム8を前後にスライドさせるスライド機構28が設けられている。
すなわち、プラットホーム8の左右の上部には、図8,9,10に示すように、ラックギヤ14が前後方向に延在され、このラックギヤ14の前後両端部に上方に円弧状なした円弧部14aが設けられている。また、前記ラックギャ14の前後端部付近のプラットホーム8には、案内板15が取り付けられている。図11はプラットホーム8の前端部を示す側面図であり、この図に示すように、案内板15には、ラックギヤ14の円弧部14aと共通の中心を有した円弧形状を有して略J形状に形成された案内溝15aが設けられている。
【0035】
一方、前記保持部材9には、ギヤ支持部材16が上下に移動可能に取り付けられている。すなわち、図9〜10あるいは図12に示すように、ギヤ支持部材16は、保持部材9に上下方向に形成された3つの長穴9c,9c,9cに対してピン16p,16p,16pなどを挿通させて上下に所定量だけ移動可能に支持されている。ちなみに、この所定量とは、後述するスライドギヤ17が円弧部14aにより上下方向に移動可能な量である。
また、このギヤ支持部材16には、前記ラックギヤ14と噛み合ってプラットホーム8を前後に駆動させるスライドギヤ17が回動自由に取り付けられているとともに、このスライドギヤ17と同軸にロッド状の案内部16aが取り付けられている。この案内部16aは、前記案内板15に形成された案内溝15aに沿って移動可能な外径寸法に形成されている。
さらに、前記ギヤ支持部材16には、プラットホーム8を動かすために必要な駆動力を発生するスライドモータ18が一体的に連結されている。このスライドモータ18は、図示のように保持部材9を挟んでギヤ支持部材16とは反対側に設けられているもので、前記長穴9cを通して連結され、また、このスライドモータ18の出力は前記スライドギヤ17に伝達される構成となっている。
【0036】
次に、プラットホーム8の後端部に設けられてプラットホーム8に搭載する際の道板機能および昇降装置作動中の車椅子後退防止機能を持つフラップ40について説明する。
【0037】
このフラップ40は、図20に示すように、押出成形により板状に形成された前側部材40aと後側部材40bと(図21参照)を、それぞれ両者に一体的に形成された係合爪40J,40kを係合させ、さらに、これら両部材40a,40bの左右両端部においてフラップ支持部材40f,40fにより固定させて形成されている。また、両フラップ支持部材40f,40fには、一方に、プラットホーム8の後端に回動自在に連結する回転軸40cが、また、他方に回転穴40dが形成されている。さらに、図中左側のフラップ支持部材40fにはフラップ40が所定の角度まで起立したときに固定するためのロック係合部40gが設けられている。
【0038】
図22に示すように、左右のプラットホーム8の後端にはフラップ機構取付部材41がボルトなどにより固定されている(左側のものだけ図示する)。このフラップ機構取付部材41は、図示のように2枚のブラケット41a,41bを対向させて形成され、かつ、一方に形成された回転軸41cを前記フラップ40の回転穴40dに挿通させ、他方に形成された図示を省略した回転穴に、前記フラップ40の回転軸40cを挿通させて、フラップ40がプラットホーム8に対して、倒伏状態と起立状態の範囲内で回動自在に支持されている。なお、前記フラップ40は、図1あるいは後述する図25に示す起立状態において、自重により倒伏方向のモーメントが生じる角度に設定されている。
【0039】
さらに、フラップ40の左右いずれか一方にフラップ持上部材42がフラップ40の回転軸41cと同軸に取り付けられ、フラップ持上部材42のレバー部42aがフラップ支持部材40fの一部にある決められた角度で係合するように構成されている。
また、フラップ持上部材42には、ワイヤケーブル(第2伝達部材)43を取り付けるワイヤ取付部42bが設けられている。
【0040】
前記フラップ機構取付部材41のブラケット41a,41bの間には、ロック部材44が設けられている。このロック部材44は、フラップ支持部材40fのロック係合部40gに噛み込みフラップ40を所定の角度に固定するロックピン部44aを有し、ロックピン部44aがフラップ固定位置と解除位置の間を往復できるようにフラップ機構取付部材41に揺動自在に取り付けられている。
また、ロック部材44はフラップ支持部材40fのロック係合部40gに係合する揺動方向にスプリング45などの付勢手段により揺動付勢されている。
【0041】
また、フラップ機構取付部材41には、ロック解除レバー46が揺動自在に取り付けられている。このロック解除レバー46を下方に押すと、ロック解除レバー46の押圧片46aが前記ロック部材44に横方向に突設された解除ロッド44cと係合し、ロック部材44をロック解除方向、すなわちロックピン部44aを上方に持ち上げる方向へ回動させる構成となっている。
【0042】
図23に示すように、プラットホーム8に立設されている手摺部材50には、薄板状のフラップ駆動機構取付部材51が固定され、このフラップ駆動機構取付部材51に、駆動ユニット52が固定されている。
この駆動ユニット52は、図24に示すように、駆動モータ52aと、この駆動モータ52aの回転を減速して減速機構52gと、この減速機構52gの最も出力側に配置されて揺動を行う扇型形状の出力ギヤ52bと、この出力ギヤ52bに形成されて第1伝達部材としてのロッド57を接続する接続部52cと、この接続部52cの起点を検出する起点検出スイッチ52dを備えている。
【0043】
図23に戻り、前記駆動ユニット52に接続されたロッド57と前記ワイヤケーブル43との間には、駆動力中継部材54が設けられている。この駆動力中継部材54は、フラップ駆動機構取付部材51に揺動自在に取り付けられ、前記ワイヤケーブル43が接続された接続穴54aと、前記駆動ユニット52の接続部52cに接続されたロッド57の下端部が接続された長穴54bとが形成されている。また、この駆動力中継部材54はスプリング55等の付勢手段により駆動ユニット52方向、すなわちワイヤケーブル43を引っ張ってフラップ持上部材42によりフラップ40を起立させる方向へ揺動するように付勢されているが、この付勢力は、フラップ40が自重により倒伏方向へ回動するのを妨げることはできない大きさに設定されている。
なお、前記ワイヤケーブル43のアウタケーシング43aは、フラップ機構取付部材41およびフラップ駆動機構取付部材51に固定されている。
【0044】
図22に戻り、フラップ機構取付部材41には、ロック検出スイッチ48が固定され、このロック検出スイッチ48は、前記ロック部材44のロックピン部44aとは反対側に突出されたドック部44bによりフラップ40が起立状態となってロック部材44により固定された時に投入されるように設置されている。
【0045】
なお、図28に示すように、上述したスライドモータ18,電動機19,駆動モータ52aは、昇降制御手段としてのコントロールユニット103により駆動が制御される。また、このコントロールユニット103には、前述したロック検出スイッチ48,起点検出スイッチ52dに加えて、上昇スイッチ101および下降スイッチ102が接続されている。これら上昇スイッチ101および下降スイッチ102は、例えば手摺部材50などに取り付けられている。
【0046】
次に、実施の形態の作用を説明する。
実施の形態の車椅子昇降装置によりプラットホーム8を、図1あるいは図2に示すように、車両外側に引き出し、かつ地面に着地させた状態から、車室内に格納するまでを順を追って説明する。
【0047】
ここで、まず、図示のようにフラップ40が起立位置に固定されている状態を図25に基づいて説明する。
このようなフラップ40の起立状態では、フラップ支持部材40fのロック係合部40gにロック部材44のロックピン部44aが噛み込みフラップ40は所定の角度でロック(固定)されている。
この時、図示のように、駆動ユニット52の接続部52cは、起点位置(フラップ側)に配置されて、これを起点検出スイッチ52dにより検出されており、かつ、駆動力中継部材54はスプリング55により駆動ユニット52側に押し付けられている。
また、駆動力中継部材54において、ロッド57は長穴54bの下端に位置し、かつ、ワイヤケーブル43は駆動力中継部材54により最も引張られた状態になっていて、フラップ持上部材42もフラップ40を起立状態に持ち上げた位置に回動した状態となっている。このときロック検出スイッチ48はフラップ40がロック部材44により固定されたことを検出していて、プラットホーム8の昇降操作を受け入れる状態になっている。
【0048】
次に、図26に示すように、ロック解除レバー46を足あるいは手などで押すと、ロック部材44がロック解除方向に回動し、フラップ40のロックが解除される。このときフラップ40の重心位置はフラップ40の回転中心よりも後方に位置するため、フラップ40は自重により後方に倒れ始める。同時に、フラップ支持部材40fに係合しているフラップ持上部材42もフラップ40と共に後方に倒れ始め、さらにフラップ持上部材42に接続されているワイヤケーブル43を引っ張ることになり駆動力中継部材54も追従して回動し、ロッド57は長穴54bの上端部と係合した状態となる。このとき駆動力中継部材54に接続されているスプリング55は、フラップ40が倒れる方向とは逆の付勢力を発生させており、フラップ40の倒れ角が大きくなるにしたがってスプリング55は大きな力を発生するため、フラップ40が急激に倒れることを抑制し、緩やかに倒れることになる。したがって、フラップ40が倒れたときに大きな音が発生したりすることがない。
図示のようにフラップ40が倒れた状態で、プラットホーム8に車椅子をスムーズに乗り込ませることができる。
【0049】
次に、車椅子を乗り込ませたら、フラップ40を再び起立させる必要がある。この場合、上昇スイッチ101を操作すると、まず、駆動ユニット52の駆動モータ52aが起動し、ロッド57をフラップ持上げ方向に引っ張る。この時、上述したようにロッド57は、長穴54bの上端と係合状態となっているから、図27に示すように、ロッド57は駆動力中継部材54を上方に揺動させるとともにワイヤケーブル43を介してフラップ持上部材42を回動させ、さらにフラップ持上部材42と係合したフラップ40を起立方向に回動させる。
【0050】
その後、フラップ40が所定の起立状態となるまで回動するとロック部材44のロックピン部44aがフラップ支持部材40fのロック係合部40gに噛み込み、同時にドック部44bがロック検出スイッチ48を押しフラップ40のロックを検出する。
【0051】
ロック検出スイッチ48によりフラップ40のロックが検出されるとコントロールユニット103は、駆動モータ52aを所定量だけ逆転させ、接続部52cを起点位置に戻し、フラップ立上動作を完了し、図25の状態に戻る。
なお、フラップ40とフラップ持上部材42とは、フラップ持上部材42がフラップ40を持上げる方向に回動するときにのみフラップ支持部材40fに当接する構造であるため、フラップ40は上述した自動動作だけで無く手で持上げることも可能である。
【0052】
上述のように、フラップ40が起立状態となったら、コントロールユニット103は、電動機19を駆動させてプラットホーム8を上昇させ、その後、スライドモータ18を駆動させてプラットホーム8を車室内にスライドさせる。
図2および図13〜図19は、この作動を順を追って示している図であり、図2に示すようにプラットホーム8が地面に着地している状態では駆動力伝達部材12は、ベース2の後部においてガイド部材25の最上段に位置している。
この状態から電動機19を格納駆動方向に駆動させると、この回転が減速機20で減速された後、駆動スプロケット21を回転させて、チェーン27に接続された駆動力伝達部材12は車両前方に引っ張られることになる。なお、左右のスプロケット22は、図外の駆動シャフトを介して連結されているため、電動機19が設置されているのとは反対側のスプロケット22も同期駆動し、左右のベース2にそれぞれ設けられている駆動力伝達部材12が同期して車両前方に引っ張られる。
【0053】
このように、駆動力伝達部材12が車両前方に引っ張られると、駆動力伝達部材12は、前方に移動すると同時にガイド部材25の斜面ガイド部25bにより下方向に案内される。この時、駆動力伝達部材12と接続ピン11を介して結合されている昇降補助リンク10は、図2に示す起立位置から前端部を徐々に下降させて倒伏する方向に回動しながらランナ4を車両前方に引き込む。
このように昇降補助リンク10が回動すると、昇降補助リンク10のピン部10aがロアリンク7の係合穴7aの下端に係合して押し下げ、ロアリンク7が後端部を上昇させるように回動し、リンク機構30の作動に基づいてプラットホーム8は水平状態を保ったまま略垂直上方に持上げられる(図2の状態から図13の状態に変化する)。
なお、この時、プラットホーム8が昇降するときの軌跡はガイド部材25に案内された駆動力伝達部材12の軌跡に依存する。また、この時、昇降補助リンク10の回転中心に対し、チェーン27および駆動力伝達部材12を介して接線方向に近い方向に引っ張ることになるため、効率良くプラットホーム8を持上げることができる。
加えて、接続ピン11の先端嵌合部11aは、その外周を湾曲面形状に形成しているため、図5に示すように、駆動力伝達部材12と接続ピン11の左右方向位置ずれおよび角度ずれを吸収することができ、よって、チェーン27に対して捩じりや曲げなどのチェーン寿命を短縮するような力を発生することが無いとともに、各部品の寸法精度の良し悪しの影響を受けくくすることができ、これにより耐久性の向上を図ることができる。
【0054】
図13の状態からさらにチェーン27を引き込むとベース2の後端付近に設置された昇降補助ローラ26がロアリンク7の転動面7bに接触してロアリンク7が昇降補助ローラ26に支持され、これと入れ替わりに昇降補助リンク10のピン部10aとロアリンク7の係合穴7aとの係合が離れる。これ以降、昇降補助リンク10は、ランナ4を前方に移動させるためのみに機能すれば良く、ガイド部材25の形状は水平かつ直線形状となり、昇降する際の軌跡の決定はロアリンク7の転動面7bの形状に依存する。この転動面7bによる移動の状態を示すのが、図13、図14、図15である。
【0055】
このように図15に示す位置までプラットホーム8が上昇したら、その後は、水平方向のみの移動となり、リンク機構30を構成する部材が全て車室内に格納されるまでランナ4は車両前方に移動する。この変化を示すのが図16および図17であり、このランナ4の前方移動は、保持部材9が図17に示すようにベース2の後端に達するまで成される。
【0056】
次に、リンク機構30の全体が格納された後には、プラットホーム8を車室内に格納する。このリンク機構30の全体が格納された時には、保持部材9がベース2の最後端に位置し、かつ、プラットホーム8は保持部材9に対し最後端に位置している。
このようにプラットホーム8が保持部材9に対して最後端に位置している時は、図8に示すように、保持部材9に取り付けられているギヤ支持部材16の案内部16aが、プラットホーム8に取り付けられた案内板15の案内溝15aの上下方向に延在する部分に配置されてギヤ支持部材16と案内板15との前後方向の相対移動が規制されているとともに、保持部材9のギヤ支持部材16に取り付けられたスライドギヤ17が、プラットホーム8に設置されているラックギヤ14の円弧部14aあるいは円弧部14aから上方に連続する部分であるラックギヤ14の後端部に位置し、ラックギヤ14とスライドギヤ17との前後方向の相対移動も規制され、これらの規制によってプラットホーム8が保持部材9に対して前方に移動するのが規制されている。
【0057】
上記のように、プラットホーム8の前方移動が規制されている状態で、次に、スライドモータ18を起動する。これにより、スライドギヤ17が回転して、スライドギヤ17は、まずラックギヤ14の円弧部14aをスムーズに噛み合いながら下方に移動し(図9参照)、これに伴って、ギヤ支持部材16の案内部16aが案内板15の案内溝15aのJ形状をトレースするように動く。
こうしてスライドギヤ17がラックギヤ14の水平部分の位置まで下降した時点で、ギヤ支持部材16の下方移動が規制され、スライドギヤ17は、案内板15が無くてもラックギヤ14との噛み合い位置関係を一定にしてラックギヤ14に沿って前方に進み、プラットホーム8は、図17に示す位置から図18および図19に示すように車室内(ベース2,2の間)に格納される。
図19に示すように、プラットホーム8が前方移動端付近まで来ると、図示は省略するが前述した図8などに示す案内板15と前後対称的に設けられた案内板15によりスライドギヤ17がラックギヤ14の前端の円弧部14aに沿って上方に案内され、スライドギヤ17は、円弧部14aまたはそれから上方に続く垂直方向の直線部分にて停止し、プラットホーム8の前後移動を規制した状態で格納を完了すると共に車両用車椅子昇降装置の上昇動作を完了する。
図Oに示すように、プラットホーム8が前方移動端付近まで来ると、図示は省略するが前述した図Gなどに示す案内板15と前後対称的に設けられた案内板15によりスライドギヤ17がラックギヤ14の前端の円弧部14aに沿って上方に案内され、スライドギヤ17は、円弧部14aまたはそれから上方に続く垂直方向の直線部にて停止し、プラットホーム8の前後移動を規制した状態で格納を完了すると共に車両用車椅子昇降装置の上昇動作を完了する。
なお、車両用車椅子昇降装置によるプラットホーム下降作動時は、上述した説明の逆の動作となる。
【0058】
また、本実施の形態にあっては、何らかの不具合の発生などによりプラットホーム8を手動により移動させる場合には、ホイルレンチなどにより接続ピン11を回して、接続ピン11と昇降補助リンク10との連結を解除する。これによりランナ4と電動機19との接続が絶たれ、ランナ4をベース2に対して自由に移動させることが可能になり、よって、ランナ4を移動させることによりプラットホーム8を上述の移動軌跡に従って移動させることが可能となる。
【0059】
以上説明してきたように、本実施の形態の車両用車椅子昇降装置にあっては、以下に列挙する効果を得ることができる。
(a)手動でも電動でもフラップ40を立ち上げることができ、使い勝手の向上を図ることができる。
(b)フラップ40を倒す操作は手動のみとすることで、電動フラップでは地面が凸凹しているときに地面感知部材がプラットホーム8の着地を感知できない場合に作動不能となるという問題が発生していたが、この問題を避けることができる。
しかも、フラップ40を倒す操作を行うためのロック解除レバー46を足で操作可能としているため、車椅子昇降装置を操作する人が腰を屈めるなどの負担がかかる操作を避けることができる。
(c)駆動ユニット52を設置する場所の自由度が増えるとともに、フラップ40を取り付ける部分付近の構成部品を少なくできて、フラップ40の寸法をより広く取ることができ、乗降性および転落防止機能の向上を図ることができる。加えて、フラップ倒伏時の緩衝器をフラップ取付部付近に取り付ける必要が無いことから、フラップ取付部付近のスペースを拡大でき、これによってもフラップ40の寸法を大きくして上記効果を得ることができる。
(d)フラップ40の前後方向長さを延長または短縮したい場合、フラップ先端側の後側部材40bの押出成形型のみ新たに製作すれば良く、型の製作費を安価に抑えることができる。
また、フラップ40を2分割していることで、型のサイズを小さくすることができ、型費用および成形費を抑えることができる。
加えて、フラップ40を変形させてしまった場合、両部材40a,40bのうちで変形した方のみ交換すれば良く、修理費用を安く抑えることができる。
(e)ガイド部材25の形状により昇降時のプラットホーム8の移動軌跡を決定することができるとともに、昇降補助リンク10の回転中心に対し、接線方向により近い方向に引っ張ることで効率良くプラットホーム8を持上げることができる。
(f)駆動力伝達部材12と接続ピン11の左右方向位置ずれおよび角度ずれを吸収することができるため、チェーン27に対して捩じりや曲げ等のチェーン寿命を短縮するような力を発生することが無い。また、各部品の寸法精度の良し悪しの影響を受けくくすることができる。
(g)プラットホーム8が、保持部材9に対して前端または後端に位置し、保持部材9に対して確実に固定したい時において、ラックギヤ14およびスライドギヤ17またはスライドモータ18内の減速機の強度に依存せず、案内板15と案内板15に当接しているギヤ支持部材16の案内部16aの強度で持たせるために、別置きのロック機構を必要とせず、構成の簡略化を図ることができる。
また、スライドギヤ17が円弧部14aを移動すると、前後方向の速度成分が、プラットホーム8が動き始めるときには0から徐々に増加し、停止するときには徐々に減少し0になるため、特別な電気的制御を行わなくても起動時および停止時のショックを大幅に低減できる。
(h)万が一の故障時に車載工具だけで電動機との結合を切り離し、人力でプラットホーム8を持上げ格納位置に移動させることができる。
(i)ロアリンク7の転動面7bと昇降補助ローラ26の接触時の角度ずれによるローラの片当りを防止できるとともに、昇降装置を左右方向傾斜路面で使用した時でも、プラットホーム8が左右にずれることを防止できるという効果が得られる。
【0060】
以上、図面により実施の形態について説明してきたが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、実施の形態では、フラップ持上部材とフラップとの係合、あるいはロック解除レバーとロック部材との係合を、部材の端面とロッド状の部材とが係合する構成を示したが、長穴とピンのような、他の係合構造であってもよい。
また、実施の形態では、車両用昇降装置として、車椅子昇降装置を例として示したが、荷物の積み降ろし用の昇降装置にも適用することができる。
また、プラットホームを昇降させる構成は、実施の形態で示した構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の車椅子昇降装置を車両の斜め後方から見た斜視図である。
【図2】図1に示す実施の形態の車椅子昇降装置を側方から見た構成説明図である。
【図3】実施の形態における要部の構造を示す断面図である。
【図4】実施の形態の要部を示す側面図である。
【図5】実施の形態の要部を示す断面図である。
【図6】実施の形態の要部を示す側面図である。
【図7】実施の形態の要部を示す断面図である。
【図8】実施の形態の要部を示す側方から見た作動説明図である。
【図9】実施の形態の要部を示す側方から見た作動説明図である。
【図10】実施の形態の要部を示す側方から見た作動説明図である。
【図11】実施の形態の要部を示す側面図である。
【図12】実施の形態の要部を示す斜視図である。
【図13】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図14】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図15】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図16】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図17】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図18】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図19】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図20】実施の形態におけるフラップを示す斜視図である。
【図21】実施の形態におけるフラップの断面図である。
【図22】実施の形態における要部を示す分解斜視図である。
【図23】実施の形態における要部を示す分解斜視図である。
【図24】実施の形態の要部を示す側面図である。
【図25】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図26】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図27】実施の形態の作動を示す作動説明図である。
【図28】実施の形態の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 ベース
3 案内レール
4 ランナ
5 ローラ
5d 支軸
6 アッパリンク
6p 回動軸
6q 回動軸
7 ロアリンク
7a 係合穴
7p 回動軸
7q 回動軸
8 プラットホーム
8a レール部
9 保持部材
9c 長穴
10 昇降補助リンク
10a ピン部
10d 貫通穴
11 接続ピン
11a 先端嵌合部
11f凹部
11h 頭部
12 駆動力伝達部材
12a 円筒形穴
13 支持ローラ
14 ラックギヤ
14a 円弧部
15 案内板
15a 案内溝
16 ギヤ支持部材
16a 案内部
16p ピン
17 スライドギヤ
18 スライドモータ
19 電動機
20 減速機
21 駆動スプロケット
22 スプロケット
23 テンショナースプロケット
24 スプロケット
25 ガイド部材
25a 直線ガイド部
25b 斜面ガイド部
25cガイドシュー
25dバックプレート
26 昇降補助ローラ
26b ボールベアリング
27 チェーン
28 スライド機構
30 リンク機構
40 フラップ
40a 前側部材
40b 後側部材
40c 回転軸
40d 回転穴
40f フラップ支持部材
40g ロック係合部
40J,40k 係合爪
41 フラップ機構取付部材
41a,41b ブラケット
41c 回転軸
42 フラップ持上部材
42a レバー部
42b ワイヤ取付部
43 ワイヤケーブル
43a アウタケーシング
44 ロック部材
44a ロックピン部
44b ドック部
44c 解除ロッド
45 スプリング
46 ロック解除レバー
46a 押圧片
48 ロック検出スイッチ
50 手摺部材
51 フラップ駆動機構取付部材
52 駆動ユニット
52a 駆動モータ
52b 出力ギヤ
52c 接続部
52d 起点検出スイッチ
52g 減速機構
54 駆動力中継部材
54a 接続穴
54b 長穴
55 スプリング
57 ロッド
101 上昇スイッチ
102 下降スイッチ
103 コントロールユニット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a vehicle lifting device that lifts and lowers a platform on which a wheelchair can be mounted between the ground and a vehicle, and in particular, facilitates the loading and unloading of objects to be lifted such as a wheelchair in a lying state, and in a standing state, The present invention relates to a flap for preventing an ascending / descending object from falling from a platform.
[0002]
[Prior art]
As a conventional vehicle lifting device, a base provided in a passenger compartment, a holding member that supports the platform so as to be slidable back and forth, and a runner that slides back and forth along the holding member and the base are provided. The link mechanism configured by connecting with a link slides the runner along the base, operates the link mechanism to raise and lower the platform, and slides the platform back and forth with respect to the holding member. There is known an apparatus configured to move the vehicle between the vehicle interior and the ground. In addition, as such a prior art, the thing of Unexamined-Japanese-Patent No. 10-217831 is known, for example.
[0003]
Further, in such a conventional vehicle lifting apparatus, a flap is attached to the rear end portion of the platform so as to be rotatable between a lying state and a standing state, and a flap operating mechanism for rotating the flap is provided. Is provided.
When the platform is lowered to the vicinity of the ground, the flap sensing mechanism swings by contacting the ground with the ground sensing member that protrudes downward from the lower surface of the platform, and transmits the swinging motion to the flap. On the other hand, when the platform is raised, the swing is returned to the original position where the ground sensing member protrudes downward from the platform when the ground sensing member leaves the ground, and the flap is raised and fixed. It has a structure to do.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional vehicular lifting apparatus having the flap operation mechanism as described above has the following problems to be solved.
(A) If the ground on which the platform is lowered is uneven, the ground sensing member may not contact the ground. In this case, since the ground sensing member does not swing, the flap does not fall down, and a wheelchair or the like cannot be loaded on the platform. In such a case, the flap cannot be manually pushed down, and improvement in usability is desired.
(B) Since the flap is raised and fixed after the platform is lifted from the ground and the ground sensing member is in a non-sensing state, the time from the start of raising the platform to the rising of the flap is Therefore, it is necessary to prevent this movement by means other than flaps such as manual operation, and improvement in operability has been desired.
(C) In the unlikely event that a malfunction occurs in the apparatus and the flap does not stand up automatically, it cannot be operated manually, and improvement in usability is desired.
(D) Since the structure for driving the flap is provided in the vicinity of the flap, the structure for driving is restricted by the size of the flap, and the width and front and rear dimensions of the flap cannot be taken sufficiently, and the boarding / exiting performance is adversely affected. Effect.
[0005]
The present invention has been made paying attention to the above-mentioned conventional problems, and when the platform is lowered, the flap is surely laid down to improve the operational reliability, and the flap is caused by some trouble. When the robot does not stand up, it can be raised manually to improve usability, and the flap is raised before the platform is lifted to improve operability. The purpose is to improve the degree of freedom of design by reducing the restrictions on the board and to improve the boarding / exiting characteristics.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-described object, the present invention provides a platform (8) for mounting an ascending / descending object, a predetermined storage position where the platform (8) is disposed in a vehicle compartment, and abutting or approaching the ground. A lifting mechanism that moves between a predetermined position outside the vehicle, a lifting control means that controls the operation of the lifting mechanism, and a rear end of the platform (8) that is pivotably mounted in a standing state and a lying state. In the vehicular lifting apparatus provided with the flap (40), the flap (40) is attached to the platform (8) so that the flap (40) can turn toward the lying down state under its own weight in the standing state. 40), a flap lifting member (42) is mounted coaxially with the pivot shaft, and the flap lifting member (42) is flat when the flap (40) is rotated in the standing direction. (40) a portion engaged can be rotated flap (40) in the upright direction of the When the flap (40) is manually raised, the flap (40) moves ahead of the flap lifting member (42), and the flap (40) is not loaded on the drive unit side. Can stand up And a drive unit (52) for generating a driving force necessary to erect the flap (40) and the flap lifting member (42) in a flap erecting direction are connected via a driving force transmitting means. And a lock member (44) for engaging and fixing the flap (40) when the flap (40) is in the upright state, and a lock release lever for releasing the lock by the lock member (44). (46) is provided When the flap (40) is locked in the standing state, the drive unit (52) is driven in the reverse direction to allow the flap (40) to operate in the lying down direction under its own weight. It was set as the means characterized by.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the vehicle lifting apparatus according to the first aspect, a lock detection switch (48) for detecting that the flap (40) is fixed at a predetermined standing position is provided. The elevating control means is configured to execute control to move the platform (8) only when the lock detection switch (48) is in a state where the lock is detected.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, in the vehicle lifting apparatus according to the first or second aspect, a driving force relay member (54) is provided in a swingable manner in the middle of the driving force transmitting means. A first transmission member (57) that transmits a driving force between the driving force relay member (54) and the driving unit (52), the driving force relay member (54), and the
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, in the vehicle lifting apparatus according to the third aspect, when the lock detecting switch (48) detects that the lock detecting switch (48) detects that the drive unit (52) has been fixed. It is characterized by being driven to the flap lying side.
[0010]
According to a fifth aspect of the present invention, in the vehicular lifting apparatus according to the first to fourth aspects, the flap (40) fits the
[0011]
Operation and effect of the invention
The operation of the elevating mechanism is controlled by the elevating control means to elevate the platform between the retracted position and the outside position. The flap is kept upright during the raising and lowering.
In this way, with the flap standing, the flap is laid down from the state where the platform is located outside the vehicle, and when the lifting object such as a wheelchair is loaded in that state, the flap is raised, and the operation of the flap is explained. To do.
[0012]
When the flap is lying down, the lock release lever is manually operated to release the lock. Thereby, a flap rotates to a lying state by dead weight.
Therefore, it is possible to easily load a lifting object such as a wheelchair or a luggage on the platform.
[0013]
Next, in order to raise the flap from the lying down state, the drive unit is driven. Therefore, the driving force of the drive unit is transmitted to the flap lifting member via the drive transmission means, and the flap lifting member rotates and the flap rotates in the standing direction. When the flap is in a predetermined standing state, the lock member is engaged with the flap, and the flap is locked in the standing state. When the flap is locked in the standing state, the drive unit is driven in the reverse direction so that the flap described above is allowed to operate in the falling direction with its own weight.
Further, when the flap is raised from the lying state, it can be raised manually. In other words, when the flap is manually raised, the flap is only engaged with the flap lifting member, and in this case, the flap is moved ahead of the flap lifting member, so that the drive unit side becomes a load. Without it, the flap can be raised.
[0014]
As described above, in the present invention, the drive unit is connected to the flap lifting member that is engaged with the flap in the standing direction without being connected to the flap, and the flap is lowered from the standing state by the weight of the flap. As described above, since the drive unit does not perform the overturning operation, it is not necessary to detect that the platform has been lowered to the ground by the ground sensing member, and the malfunction may be caused by the fact that the ground cannot be detected due to unevenness of the ground. It can be prevented from occurring. In addition, the flap can be manually raised from the lying down state, and the usability can be improved.
[0015]
In addition, since the drive unit and the flap lifting member are connected via the drive force transmission member, it is possible to place the drive unit away from the flap, reducing the restrictions on the flap and improving the design freedom, and getting on and off. In addition, the fall prevention function can be improved.
[0016]
In the second aspect of the invention, when the flap is fixed at the predetermined standing position, this is detected by the lock detection switch, and the lifting control means can execute the control for moving the platform. In other words, when the flap is not fixed in the standing position, the lifting control means cannot execute control for moving the platform.
Therefore, the platform does not move with the flaps lying down, and the operability is excellent.
[0017]
In the third aspect of the present invention, as described above, when the drive unit is driven in the lying down direction after locking the flap in the standing state, the first transmission member is in an idling state with respect to the driving force relay member. The idling state is a state in which the flap can be rotated in the lying down direction. Such an idling state is immediately after the flap is erected as in the invention described in
[0018]
After that, when the flap is fallen down, when the lock is released, the flap turns down due to its own weight and engages with the flap lifting member, and the flap lifting member also turns in the lying down direction. 2 The transmission force is transmitted to the driving force relay member via the transmission member, and the driving force relay member swings against the urging force of the urging means. Accordingly, the flap rotates in the lying down direction against the urging force of the urging means, and its movement is performed slowly.
Then, when the flap is in the lying down state, the idle swing state between the driving force relay member and the first transmission member is eliminated and the flap is engaged in the standing drive direction.
[0019]
Next, when raising the flap, when the driving unit is driven in the driving direction, the driving force swings the engaged driving force relay member via the first transmission member, and this swinging is the first. 2 The flap that is transmitted to the flap lifting member via the transmission member and is engaged with the flap lifting member is raised.
[0020]
As described above, in the invention according to the third aspect, when the flap falls down due to its own weight, it gently rotates against the urging force, so that the generation of noise can be suppressed and the product quality can be improved. Moreover, since the biasing means for buffering the flap fall can be arranged at a position away from the flap, it is possible to improve the design freedom of the flap, and to improve the boarding / falling ability and the fall prevention function. it can.
The flap itself may be provided with an urging means for urging in the standing direction. In this case, the flap lifting member and the drive unit are connected to each other without providing a coupling that can be swung by the drive transmission member. When the drive unit is driven in the lying down direction after being locked in the standing state, the flap lifting member may be disengaged from the flap and advanced in the lying down direction.
Further, in the invention according to
[0021]
Further, in the invention according to
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. This embodiment corresponds to the invention described in all claims, and a wheelchair lifting device for a wheelchair is taken as an example of a vehicle lifting device.
[0023]
First, the configuration will be described.
The wheelchair lifting apparatus of the present embodiment is installed on the vehicle body floor immediately before the back door in the vehicle body not shown.
FIG. 1 is a perspective view of a wheelchair lifting apparatus according to this embodiment as seen from an oblique rear side of a vehicle. The wheelchair lifting apparatus is provided at a position immediately before an opening that is opened and closed by a back door (not shown). A pair of left and
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
The
[0027]
One end of each of the
Further, as shown in the drawing, the
[0028]
A
As shown in FIG. 4, a
[0029]
Further, a connecting
The driving
[0030]
Returning to FIG. 1, an
A
Note that the rotation shafts of the left and
[0031]
Further, as shown in the figure, the
[0032]
As shown in FIG. 2, an elevating
[0033]
Next, the relationship between the holding
Returning to FIG. 1, rails 8 a are provided at the left and right lower portions of the
[0034]
Further, a
That is, as shown in FIGS. 8, 9, and 10, the
[0035]
On the other hand, a
Further, a
Further, the
[0036]
Next, the
[0037]
As shown in FIG. 20, the
[0038]
As shown in FIG. 22, a flap
[0039]
Further, the
Further, the
[0040]
A
The
[0041]
A
[0042]
As shown in FIG. 23, a thin plate-like flap drive
As shown in FIG. 24, the
[0043]
Returning to FIG. 23, a driving
The
[0044]
Returning to FIG. 22, a
[0045]
As shown in FIG. 28, the driving of the
[0046]
Next, the operation of the embodiment will be described.
As shown in FIG. 1 or FIG. 2, the wheelchair lifting apparatus according to the embodiment will be described step by step from the state where the
[0047]
Here, first, a state in which the
In such an upright state of the
At this time, as shown in the figure, the connecting
Further, in the driving
[0048]
Next, as shown in FIG. 26, when the
As shown in the drawing, the wheelchair can be smoothly put on the
[0049]
Next, when the wheelchair is loaded, the
[0050]
Thereafter, when the
[0051]
When the lock of the
Note that the
[0052]
As described above, when the
2 and FIGS. 13 to 19 are diagrams showing this operation step by step. When the
When the
[0053]
Thus, when the driving
When the lifting / lowering assisting
At this time, the locus when the
In addition, since the outer periphery of the tip
[0054]
When the
[0055]
When the
[0056]
Next, after the
Thus, when the
[0057]
As described above, the
Thus, when the
As shown in FIG. 19, when the
As shown in FIG. O, when the
In addition, when the platform is lowered by the vehicle wheelchair lifting device, the operation is the reverse of the above description.
[0058]
In this embodiment, when the
[0059]
As described above, in the vehicle wheelchair lifting apparatus of the present embodiment, the effects listed below can be obtained.
(A) The
(B) Since the operation of tilting the
In addition, since the
(C) While the degree of freedom of the place where the
(D) When it is desired to extend or shorten the length of the
Further, by dividing the
In addition, when the
(E) The movement trajectory of the
(F) Since the lateral displacement and angular displacement of the driving
(G) The strength of the speed reducer in the
Further, when the
(H) In the unlikely event of failure, it is possible to disconnect the connection with the electric motor only with the on-vehicle tool, and the
(I) The
[0060]
As mentioned above, although embodiment was described with drawing, this invention is not limited to this embodiment.
For example, in the embodiment, although the engagement between the flap lifting member and the flap, or the engagement between the lock release lever and the lock member, the configuration in which the end surface of the member and the rod-shaped member are engaged, Other engagement structures such as elongated holes and pins may be used.
In the embodiment, the wheelchair lifting device is shown as an example of the vehicle lifting device, but the present invention can also be applied to a lifting device for loading and unloading luggage.
Moreover, the structure which raises / lowers a platform is not limited to the structure shown in embodiment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a wheelchair lifting apparatus according to an embodiment as viewed from an obliquely rear side of a vehicle.
FIG. 2 is a configuration explanatory view of the wheelchair lifting apparatus according to the embodiment shown in FIG. 1 as viewed from the side.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a structure of a main part in the embodiment.
FIG. 4 is a side view showing a main part of the embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a main part of the embodiment.
FIG. 6 is a side view showing a main part of the embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing a main part of the embodiment.
FIG. 8 is an operation explanatory view as seen from the side showing the main part of the embodiment.
FIG. 9 is an operation explanatory diagram viewed from the side and showing the main part of the embodiment.
FIG. 10 is an operation explanatory diagram viewed from a side showing a main part of the embodiment.
FIG. 11 is a side view showing a main part of the embodiment.
FIG. 12 is a perspective view showing a main part of the embodiment.
FIG. 13 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 14 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 15 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 16 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 17 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 18 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 19 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 20 is a perspective view showing a flap in the embodiment.
FIG. 21 is a sectional view of the flap in the embodiment.
FIG. 22 is an exploded perspective view showing a main part in the embodiment.
FIG. 23 is an exploded perspective view showing a main part in the embodiment.
FIG. 24 is a side view showing the main part of the embodiment.
FIG. 25 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 26 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 27 is an operation explanatory view showing the operation of the embodiment.
FIG. 28 is a block diagram illustrating a main part of the embodiment.
[Explanation of symbols]
2 base
3 guide rail
4 Lanna
5 Laura
5d spindle
6 Upper link
6p rotation axis
6q rotation axis
7 Lower link
7a engagement hole
7p rotation axis
7q rotation axis
8 platform
8a Rail part
9 Holding member
9c long hole
10 Lifting support link
10a Pin part
10d through hole
11 Connection pin
11a Tip fitting part
11f recess
11h head
12 Driving force transmission member
12a Cylindrical hole
13 Support roller
14 Rack gear
14a Arc part
15 Information board
15a Guide groove
16 Gear support member
16a Guide
16p pin
17 Slide gear
18 Slide motor
19 Electric motor
20 Reducer
21 Drive sprocket
22 Sprocket
23 Tensioner sprocket
24 sprocket
25 Guide member
25a Straight guide part
25b Slope guide part
25c guide shoe
25d back plate
26 Lifting assist roller
26b Ball bearing
27 chain
28 Slide mechanism
30 Link mechanism
40 flaps
40a Front member
40b Rear side member
40c Rotating shaft
40d rotation hole
40f flap support member
40g Lock engagement part
40J, 40k engaging claw
41 Flap mechanism mounting member
41a, 41b Bracket
41c Rotating shaft
42 Flap lifting member
42a Lever part
42b Wire mounting part
43 wire cable
43a Outer casing
44 Locking member
44a Lock pin
44b Dock
44c Release rod
45 Spring
46 Lock release lever
46a Pressing piece
48 Lock detection switch
50 Handrail member
51 Flap drive mechanism mounting member
52 Drive unit
52a Drive motor
52b Output gear
52c connection part
52d Origin detection switch
52g Deceleration mechanism
54 Driving force relay member
54a Connection hole
54b slotted hole
55 Spring
57 Rod
101 Lift switch
102 Down switch
103 Control unit
Claims (5)
このプラットホーム(8)を車室内に配置された所定の格納位置と、
地面に当接あるいは近接された所定の車外位置との間で移動させる昇降機構およびこの昇降機構の作動を制御する昇降制御手段と、
前記プラットホーム(8)の後端部に、起立状態と倒伏状態とに回動可能に取り付けられたフラップ(40)と、を備えた車両用昇降装置において、
前記フラップ(40)は、起立状態において、自重で倒伏状態に向けて回動可能にプラットホーム(8)に取り付けられ、
前記フラップ(40)の回動軸と同軸に、フラップ持上部材(42)が取り付けられ、
このフラップ持上部材(42)は、フラップ(40)の起立方向に回動したときにフラップ(40)の一部と係合してフラップ(40)を起立方向に回動させることが可能であって、前記フラップ(40)を手動により起立させると、前記フラップ(40)は前記フラップ持上部材(42)に先行して動き、駆動ユニット側が負荷となること無しに前記フラップ(40)を起立させることが可能に形成され、
前記フラップ(40)を起立させるのに必要な駆動力を発生させる駆動ユニット(52)と、フラップ起立方向に前記フラップ持上部材(42)とが駆動力伝達手段を介して接続され、
前記フラップ(40)が前記起立状態となったときにフラップ(40)と係合して固定するロック部材(44)が設けられ、
このロック部材(44)によるロックを解除するロック解除レバー(46)が設けられ、
前記フラップ(40)が起立状態でロックされたら、前記駆動ユニット(52)を逆方向に駆動させておき、前記フラップ(40)が自重で倒伏方向に作動するのを許容する状態としていることを特徴とする車両用昇降装置。A platform (8) for mounting the lifting object;
A predetermined storage position in which the platform (8) is disposed in the passenger compartment;
A lifting mechanism that moves between a predetermined position outside the vehicle that is in contact with or close to the ground, and a lifting control means that controls the operation of the lifting mechanism;
In the vehicle lifting and lowering device comprising: a flap (40) rotatably attached to a rear end portion of the platform (8) in a standing state and a lying state;
The flap (40) is attached to the platform (8) so that the flap (40) can rotate in its standing weight toward its lying down state.
A flap lifting member (42) is attached coaxially with the rotational axis of the flap (40),
The flap elevation portion member (42) is able to rotate the flap (40) in the upright direction engages a portion of the flap (40) when rotated in the standing direction of the flap (40) When the flap (40) is manually raised, the flap (40) moves ahead of the flap lifting member (42), and the flap (40) is moved without causing a load on the drive unit side. Formed to be able to stand ,
A driving unit (52) for generating a driving force necessary to erect the flap (40), and the flap lifting member (42) in a flap erecting direction are connected via a driving force transmission means;
A locking member (44) is provided for engaging and fixing the flap (40) when the flap (40) is in the upright state;
The locking member (44) by the lock release lever for releasing the lock (46) is provided, et al is,
When the flap (40) is locked in an upright state, the drive unit (52) is driven in the reverse direction to allow the flap (40) to operate in the lying down direction under its own weight . A vehicle lifting device characterized by the above.
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