JP4525694B2 - 音声符号化装置 - Google Patents

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Description

本発明は、合成音中の異音を低減することで高品質に音声信号を符号化するための音声符号化装置に関する。
ディジタル携帯電話等の移動体通信の分野においては、加入者の増加に対処するため、低ビットレートの音声の圧縮符号化法が求められている。日本国内では、VSELP およびPSI−CELPという音声符号化方式が、フルレートおよびハーフレートのディジタル携帯電話の音声符号化標準方式として、それぞれ採用・実用化されている。これらの方式はいずれもCELP(Code Excited Linear Prediction:非特許文献1参照)という方式を改良したものである。CELP型の音声符号化装置は、音声情報を音源情報と声道情報とに分離して符号化する方式で、音源情報については符号帳に格納された複数のコードベクトルのインデクスによって符号化し、声道情報についてはLPC(線形予測係数)を符号化するということと、音源情報符号化の際には声道情報を加味して入力音声と比較を行う方法(A−b−S: Analysis by Synthesis)を採用していることに特徴を有している。なおCELPでは一般に、入力音声をある時間間隔で区間(フレームと呼ばれる)ごとに分けてLPC分析を行い、フレームをさらに細かく分けた区間(サブフレームと呼ばれる)ごとに適応符号帳/固定符号帳と確率的符号帳の音源探索が行われる。
ここではまず、日本国内のハーフレートディジタル携帯電話における音声符号化/復号化標準方式であるPSI−CELP(非特許文献2参照)をベースに開発したCELP型音声符号化装置の機能ブロック図(図11)を用いて、CELP型の音声符号化装置について詳しく説明する。
図11において、ディジタルの入力音声データ110は、フレーム単位(フレーム長Nf=104)でバッファ111へ供給される。この時、バッファ111内の古いデータは、供給される新しいデータによって更新されることになる。フレームパワ量子化・復号部112は、まず、バッファ111から長さNf(=104)の処理フレームs(i)(0≦i≦Nf−1)を読み出し、その処理フレーム内サンプルの平均パワampを(数1)により求める。
Figure 0004525694
求めた処理フレーム内サンプルの平均パワampを(数2)により対数変換値amplogに変換する。
Figure 0004525694
求めたamplogをパワ量子化テーブル格納部113に格納された(表1)に示すような10wordsのスカラー量子化用テーブルCpowを用いてスカラー量子化することで4bitsのパワインデクスIpowを得、得られたパワインデクスIpowから復号化フレームパワspowを求め、パワインデクスIpowと復号化フレームパワspowをパラメータ符号化部141へ出力する。パワ量子化テーブル格納部113は、16wordsのパワスカラー量子化テーブル(表1)を格納していて、このテーブルは、フレームパワ量子化・復号部112が処理フレーム内サンプルの平均パワの対数変換値をスカラー量子化する時に参照される。
Figure 0004525694
LPC分析部114は、まず、バッファ111から分析区間長Nw(=256)の分析区間データを読み出し、読み出した分析区間データに窓長Nw(=256)のハミング窓Wh256を乗じてハミング窓掛け済み分析区間データを得、得られたハミング窓掛け済み分析区間データの自己相関関数を予測次数Np(=10)次まで求める。求めた自己相関関数にラグ窓格納部115に格納した10wordsのラグ窓テーブル(表2)を乗じてラグ窓掛け済み自己相関関数を得、得られたラグ窓掛け済み自己相関関数に対して線形予測分析を行うことでLPCパラメータα(i)(1≦i≦Np)を算出してピッチ予備選択部118に出力する。
Figure 0004525694
次に、求めたLPCパラメータα(i)をLSP(線スペクトル対)ω(i)(1≦i≦Np)に変換してLSP量子化・復号化部116に出力する。ラグ窓格納部115は、LPC分析部が参照するラグ窓テーブルを格納している。
LSP量子化・復号化部116は、まず、LSP量子化テーブル格納部117に格納したLSPのベクトル量子化用テーブルを参照して、LPC分析部114から受けたLSPをベクトル量子化して最適インデクスを選び、選んだインデクスをLSP符号Ilspとしてパラメータ符号化部141へ出力する。次に、LSP量子化テーブル格納部117からLSP符号に対応するセントロイドを復号化LSPωq(i)(1≦i≦Np)として読み出し、読み出した復号化LSPをLSP補間部121へ出力する。さらに、復号化LSPをLPCに変換することで復号化LPCαq(i)(1≦i≦Np)を得、得られた復号化LPCをスペクトル重み付けフィルタ係数算出部122および聴感重み付けLPC合成フィルタ係数算出部124へ出力する。LSP量子化テーブル格納部117は、LSP量子化・復号化部116がLSPをベクトル量子化する時に参照するLSPベクトル量子化テーブルを格納している。
ピッチ予備選択部118は、まず、バッファ111から読み出した処理フレームデータs(i)(0≦i≦Nf−1)に対し、LPC分析部114より受けたLPCα(i)(1≦i≦Np)によって構成した線形予測逆フィルタリングを施し、線形予測残差信号res(i)(0≦i≦Nf−1)を得、得られた線形予測残差信号res(i)のパワを計算し、計算した残差信号のパワを処理サブフレームの音声サンプルのパワで正規化した値である正規化予測残差パワresidを求めてパラメータ符号化部141へ出力する。次に、線形予測残差信号res(i)に長さNw(=256)のハミング窓を乗じてハミング窓掛け済み線形予測残差信号resw(i)(0≦i≦Nw−1)を生成し、生成したresw(i)の自己相関関数φint(i)をLmin−2≦i≦Lmax+2(ただし、Lminは長期予測係数の最短分析区間で16、Lmaxは長期予測係数の最長分析区間で128とする)の範囲で求める。求めた自己相関関数φint(i)にポリフェーズ係数格納部119に格納された28wordsのポリフェーズフィルタの係数Cppf(表3)を畳み込んで、整数ラグintにおける自己相関φint(i)、整数ラグintより−1/4ずれた分数位置における自己相関φdq(i)、整数ラグintより+1/4ずれた分数位置における自己相関φaq(i)、整数ラグintより+1/2ずれた分数位置における自己相関φah(i)をそれぞれ求める。
Figure 0004525694
さらに、Lmin−2≦i≦Lmax+2の範囲内にある引数iそれぞれについてφint(i)、φdq(i)、φaq(i)、φah(i)の中から最大のものをφmax(i)に代入する、(数3)の処理を行うことで(Lmax−Lmin+1)個のφmax(i)を求める。
Figure 0004525694
求めた(Lmax−Lmin+1)個のφmax(i)のから、値が大きいものを上位から順に6個選び出してピッチ候補psel(i)(0≦i≦5)として保存し、線形予測残差信号res(i)とピッチ第一候補psel(0)をピッチ強調フィルタ係数算出部120へ、psel(i)(0≦i≦5)を適応ベクトル生成部129へ出力する。
ポリフェーズ係数格納部119は、ピッチ予備選択部118が線形予測残差信号の自己相関を分数ラグ精度で求める時、および、適応ベクトル生成部129が適応ベクトルを分数精度で生成する時に参照するポリフェーズフィルタの係数を格納している。
ピッチ強調フィルタ係数算出部120は、ピッチ予備選択部118で求めた線形予測残差res(i)とピッチ第一候補psel(0)から3次のピッチ予測係数cov(i)(0≦i≦2)を求める。求めたピッチ予測係数cov(i)(0≦i≦2)を用いた(数4)により、ピッチ強調フィルタQ(z)のインパルス応答を求めて、スペクトル重み付けフィルタ係数算出部122および聴感重み付けフィルタ係数算出部123へ出力する
Figure 0004525694
LSP補間部121は、まず、LSP量子化・復号化部116において求めた現処理フレームに対する復号化LSPωq(i)と以前に求め保持しておいた前処理フレームの復号化LSPωqp(i)を用いた(数5)により、復号化補間LSPωintp(n,i)(1≦i≦Np)をサブフレーム毎に求める。
Figure 0004525694
求めたωintp(n,i)をLPCに変換することで復号化補間LPCαq(n,i)(1≦i≦Np)を得、得られた復号化補間LPCαq(n,i)(1≦i≦Np)をスペクトル重み付けフィルタ係数算出部122および聴感重み付けLPC合成フィルタ係数算出部124に出力する。
スペクトル重み付けフィルタ係数算出部122は、(数6)のMA型スペクトル重み付けフィルタI(z)を構成し、そのインパルス応答を聴感重み付けフィルタ係数算出部123へ出力する。
Figure 0004525694
ただし、(数6)中のインパルス応答αfir(i)(1≦i≦Nfir)は、(数7)で与えられるARMA型スペクトル強調フィルタG(z)のインパルス応答をNfir(=11)項までで打ち切ったものである。
Figure 0004525694
聴感重み付けフィルタ係数算出部123は、まず、スペクトル重み付けフィルタ係数算出部122から受けたスペクトル重み付けフィルタI(z)のインパルス応答とピッチ強調フィルタ係数算出部120から受けたピッチ強調フィルタQ(z)のインパルス応答を畳み込んだ結果をインパルス応答として持つ聴感重み付けフィルタW(z)を構成し、構成した聴感重み付けフィルタW(z)のインパルス応答を聴感重み付けLPC合成フィルタ係数算出部124および聴感重み付け部125へ出力する。
聴感重み付けLPC合成フィルタ係数算出部124は、LSP補間部121から受けた復号化補間LPCαq(n,i)と聴感重み付けフィルタ係数算出部123から受けた聴感重み付けフィルタW(z)によって、聴感重み付けLPC合成フィルタH(z)を(数8)によって構成する。
Figure 0004525694
構成した聴感重み付きLPC合成フィルタH(z)の係数を、ターゲット生成部A126、聴感重み付けLPC逆順合成部A127、聴感重み付けLPC合成部A131、聴感重み付けLPC逆順合成部B136および聴感重み付けLPC合成部B139へ出力する。
聴感重み付け部125は、バッファ111から読み出したサブフレーム信号をゼロ状態の聴感重み付きLPC合成フィルタH(z)に入力し、その出力を聴感重み付き残差spw(i)(0≦i≦Ns−1)としてターゲット生成部A126へ出力する。
ターゲット生成部A126は、聴感重み付け部125において求めた聴感重み付き残差spw(i)(0≦i≦Ns−1)から、聴感重み付けLPC合成フィルタ係数算出部124において求めた聴感重み付きLPC合成フィルタH(z)にゼロ系列を入力した時の出力であるゼロ入力応答Zres(i)(0≦i≦Ns−1)を減算し、減算結果を音源選択用のターゲットベクトルr(i)(0≦i≦Ns−1)として聴感重み付けLPC逆順合成部A127およびターゲット生成部B135へ出力する。
聴感重み付けLPC逆順合成部A127は、ターゲット生成部A126から受けたターゲットベクトルr(i)(0≦i≦Ns−1)を時間逆順に並べ換え、並べ換えて得られたベクトルを初期状態がゼロの聴感重み付けLPC合成フィルタH(z)に入力し、その出力を再度時間逆順に並べ換えることでターゲットベクトルの時間逆合成ベクトルrh(k)(0≦i≦Ns−1)を得て比較部A132に出力する。
適応符号帳128は、適応ベクトル生成部129が適応ベクトルを生成する際に参照する過去の駆動音源を格納している。適応ベクトル生成部129は、ピッチ予備選択部118から受けた6個のピッチ候補psel(j)(0≦j≦5)をもとに、Nac個の適応ベクトルPacb(i,k)(0≦i≦Nac−1,0≦k≦Ns−1,6≦Nac≦24)を生成して適応/固定選択部130へ出力する。具体的には、(表4)に示すように、16≦psel(j)≦44の場合には、一つの整数ラグ位置あたり4種類の分数ラグ位置について適応ベクトルを生成し、45≦psel(j)≦64の場合には、一つの整数ラグ位置あたり2種類の分数ラグ位置について適応ベクトルを生成し、65≦psel(j)≦128の場合には、整数ラグ位置に対して適応ベクトルを生成する。これより、psel(j)(0≦j≦5)の値によって適応ベクトルの候補数Nacは最少で6候補、最多で24候補になる。
Figure 0004525694
なお、分数精度の適応ベクトルを生成する際には、適応符号帳128から整数精度で読み出した過去の音源ベクトルに、ポリフェーズ係数格納部119に格納されているポリフェーズフィルタの係数を畳み込む補間処理により行っている。
ここで、lagf(i)の値に対応する補間とは、lagf(i)=0の場合は整数ラグ位置、lagf(i)=1の場合は整数ラグ位置から−1/2ずれた分数ラグ位置、lagf(i)=2の場合は整数ラグ位置より+1/4ずれた分数ラグ位置、lagf(i)=3の場合は整数ラグ位置より−1/4ずれた分数ラグ位置に対応した補間を行うことである。
適応/固定選択部130は、まず、適応ベクトル生成部が生成したNac(6〜24)候補の適応ベクトルを受け、聴感重み付けLPC合成部A131および比較部A132へ出力する。
比較部A132は、まず始めに、適応ベクトル生成部129が生成した適応ベクトルPacb(i,k)(0≦i≦Nac−1,0≦k≦Ns−1,6≦Nac≦24)をNac(6〜24)候補からNacb(=4)候補に予備選択するため、聴感重み付けLPC逆順合成部A127より受けたターゲットベクトルの時間逆合成ベクトルrh(k)(0≦k≦Ns−1)と適応ベクトルPacb(i,k)との内積prac(i)を(数9)により求める。
Figure 0004525694
求めた内積prac(i)を比較して、その値が大きくなる時のインデクスおよびそのインデクスを引数とした時の内積を上位Nacb(=4)番目まで選択し、適応ベクトル予備選択後インデクスapsel(j)(0≦j≦Nacb−1)および適応ベクトル予備選択後基準値prac(apsel(j))としてそれぞれ保存していき、適応ベクト
ル予備選択後インデクスapsel(j)(0≦j≦Nacb−1)を適応/固定選択部130へ出力する。
聴感重み付けLPC合成部A131は、適応ベクトル生成部129において生成され適応/固定選択部130を通過した予備選択後適応ベクトルPacb(apsel(j),k)に対して聴感重み付けLPC合成を施して合成適応ベクトルSYNacb(apsel(j),k)を生成し、比較部A132へ出力する。比較部A132は、次に、比較部A132自身において予備選択したNacb(=4)個の予備選択後適応ベクトルPacb(apsel(j),k)を本選択するために、適応ベクトル本選択基準値sacbr(j)を(数10)により求める。
Figure 0004525694
(数10)の値が大きくなる時のインデクスおよびそのインデクスを引数とした時の(数10)の値をそれぞれ、適応ベクトル本選択後インデクスASELおよび適応ベクトル本選択後基準値sacbr(ASEL)として適応/固定選択部130へ出力する。
固定符号帳133は、固定ベクトル読み出し部134が読み出すベクトルをNfc(=16)候補格納している。比較部A132は、ここで、固定ベクトル読み出し部134が読み出した固定ベクトルPfcb(i,k)(0≦i≦Nfc−1,0≦k≦Ns−1)を、Nfc(=16)候補からNfcb(=2)候補に予備選択するため、聴感重み付けLPC逆順合成部A127より受けたターゲットベクトルの時間逆合成ベクトルrh(k)(0≦k≦Ns−1)と固定ベクトルPfcb(i,k)との内積の絶対値|prfc(i)|を(数11)により求める。
Figure 0004525694
(数11)の値|prac(i)|を比較して、その値が大きくなる時のインデクスおよびそのインデクスを引数とした時の内積の絶対値を上位Nfcb(=2)番目まで選択し、固定ベクトル予備選択後インデクスfpsel(j)(0≦j≦Nfcb−1)および固定ベクトル予備選択後基準値|prfc(fpsel(j))|としてそれぞれ保存していき、固定ベクトル予備選択後インデクスfpsel(j)(0≦j≦Nfcb−1)を適応/固定選択部130へ出力する。
聴感重み付けLPC合成部A131は、固定ベクトル読み出し部134において読み出され適応/固定選択部130を通過した予備選択後固定ベクトルPfcb(fpsel(j),k)に対して聴感重み付けLPC合成を施して合成固定ベクトルSYNfcb(fpsel(j),k)を生成し、比較部A132へ出力する。
比較部A132は、さらに、比較部A132自身において予備選択したNfcb(=2)個の予備選択後固定ベクトルPfcb(fpsel(j),k)から最適な固定ベクトルを本選択するために、固定ベクトル本選択基準値sfcbr(j)を(数12)により求める。
Figure 0004525694
(数12)の値が大きくなる時のインデクスおよびそのインデクスを引数とした時の(数12)の値をそれぞれ、固定ベクトル本選択後インデクスFSELおよび固定ベクトル本選択後基準値sacbr(FSEL)として適応/固定選択部130へ出力する。
適応/固定選択部130は、比較部A132より受けたprac(ASEL)、sacbr(ASEL)、|prfc(FSEL)|およびsfcbr(FSEL)の大小および正負関係により((数13)に記載)、本選択後適応ベクトルと本選択後固定ベクトルのどちらか一方を適応/固定ベクトルAF(k)(0≦k≦Ns−1)として選択する。
Figure 0004525694
選択した適応/固定ベクトルAF(k)を聴感重み付けLPC合成フィルタ部A131に出力し、選択した適応/固定ベクトルAF(k)を生成した番号を表すインデクスを適応/固定インデクスAFSELとしてパラメータ符号化部141へ出力する。なおここでは、適応ベクトルと固定ベクトルの総ベクトル数が255個になるように設計しているので(表4参照)、適応/固定インデクスAFSELは8bits符号になっている。
聴感重み付きLPC合成フィルタ部A131は、適応/固定選択部130において選択された適応/固定ベクトルAF(k)に対して聴感重み付けLPC合成フィルタリングを施して合成適応/固定ベクトルSYNaf(k)(0≦k≦Ns−1)を生成し、比較部A132へ出力する。
比較部A132は、ここで、まず、聴感重み付けLPC合成部A131より受けた合成適応/固定ベクトルSYNaf(k)(0≦k≦Ns−1)のパワpowpを(数14)により求める。
Figure 0004525694
次に、ターゲット生成部A126から受けたターゲットベクトルと合成適応/固定ベクトルSYNaf(k)の内積prを(数15)により求める。
Figure 0004525694
さらに、適応/固定選択部130より受けた適応/固定ベクトルAF(k)を適応符号帳更新部143へ出力し、AF(k)のパワPOWafを計算し、合成適応/固定ベクトルSYNaf(k)とPOWafをパラメータ符号化部141へ出力し、powpとprとr(k)とrh(k)を比較部B140へ出力する。
ターゲット生成部B135は、ターゲット生成部A126より受けた音源選択用のターゲットベクトルr(i)(0≦i≦Ns−1)から、比較部A132より受けた合成適応/固定ベクトルSYNaf(k)(0≦k≦Ns−1)を減算して新ターゲットベクトルを生成し、生成した新ターゲットベクトルを聴感重み付けLPC逆順合成部B136へ出力する。
聴感重み付けLPC逆順合成部B136は、ターゲット生成部B135において生成した新ターゲットベクトルを時間逆順に並べ換え、並べ換えたベクトルをゼロ状態の聴感重み付けLPC合成フィルタに入力し、その出力ベクトルを再度時間逆順に並べ換えることで新ターゲットベクトルの時間逆合成ベクトルph(k)(0≦k≦Ns−1)を生成して比較部B140へ出力する。
確率的符号帳137は、確率的ベクトル読み出し部138が参照する1段目確率的ベクトルと2段目確率的ベクトルをそれぞれNst(=64)本ずつ格納した1段目符号帳と2段目符号帳によって構成されている。確率的ベクトル読み出し部138は、まず、確率
的符号帳137内の1段目符号帳から1段目確率的ベクトルPstb1(i1,k)(0≦i1≦Nst−1,0≦k≦Ns−1)を読み出して聴感重み付けLPC合成部B139および比較部B140へ出力する。次に、確率的符号帳137内の2段目符号帳から2段目確率的ベクトルPstb2(i2,k)(0≦i2≦Nst−1,0≦k≦Ns−1)を読み出して聴感重み付けLPC合成部B139および比較部B140へ出力する。
比較部B140は、まず始めに、確率的ベクトル読み出し部138が読み出した1段目確率的ベクトルPstb1(i1,k)(0≦i≦Nst−1,0≦k≦Ns−1)をNst(=64)候補からNstb(=6)候補に予備選択するため、1段目確率的ベクトル予備選択基準値cr(i1)(0≦i1≦Nstb1−1)を(数16)により求める。
Figure 0004525694
求めたcr(i1)の値を比較して、その値が大きくなる時のインデクスおよびそのインデクスを引数とした時の(数16)の値を上位Nstb(=6)番目まで選択し、1段目確率的ベクトル予備選択後インデクスs1psel(j1)(0≦j1≦Nstb−1)および予備選択後1段目確率的ベクトルPstb1(s1psel(j1),k)(0≦j1≦Nstb−1,0≦k≦Ns−1)としてそれぞれ保存していく。次に、2段目確率的ベクトルについても1段目と同様の処理を行い2段目確率的ベクトル予備選択後インデクスs2psel(j2)(0≦j2≦Nstb−1)および予備選択後2段目確率的ベクトルPstb2(s2psel(j2),k)(0≦j2≦Nstb−1,0≦k≦Ns−1)としてそれぞれ保存していく。
聴感重み付けLPC合成部B139は、まず、確率的ベクトル読み出し部138において読み出された予備選択後1段目確率的ベクトルPstb1(s1psel(j1),k)に対して聴感重み付けLPC合成を施して合成1段目確率的ベクトルSYNstb1(s1psel(j1),k)を生成して比較部B140へ出力する。次に、確率的ベクトル読み出し部138において読み出された予備選択後2段目確率的ベクトルPstb2(s2psel(j2),k)に対して聴感重み付けLPC合成を施して合成2段目確率的ベクトルSYNstb2(s2psel(j2),k)を生成して比較部B140へ出力する。
比較部B140は、比較部B140自身において予備選択した予備選択後1段目確率的ベクトルと予備選択後2段目確率的ベクトルの本選択を行うために、聴感重み付けLPC合成部B139において計算した合成1段目確率的ベクトルSYNstb1(s1psel(j1),k)に対して(数17)の計算を行う。
Figure 0004525694
直交化合成1段目確率的ベクトルSYNOstb1(s1psel(j1),k)を求め、合成2段目確率的ベクトルSYNstb2(s2psel(j2),k)に対しても同様の計算を行って直交化合成2段目確率的ベクトルSYNOstb2(s2psel(j2),k)を求め、1段目確率的ベクトル本選択基準値s1crと2段目確率的ベクトル本選択基準値s2crをそれぞれ(数18)と(数19)を用いて、(s1psel(j1),s2psel(j2))の全組み合わせ(36通り)についてクローズドループで計算する。
Figure 0004525694
Figure 0004525694
ただし、(数18)中のcs1crおよび(数19)中のcs2crは、それぞれ(数20)および(数21)によりあらかじめ計算しておいた定数である。
Figure 0004525694
Figure 0004525694
比較部B140は、さらに、s1crの最大値をMAXs1crに代入し、s2crの最大値をMAXs2crに代入し、MAXs1crとMAXs2crの大きい方をscrとし、scrが得られた時に参照していたs1psel(j1)の値を1段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL1としてパラメータ符号化部141へ出力する。SSEL1に対応した確率ベクトルを本選択後1段目確率的ベクトルPstb1(SSEL1,k)として保存し、Pstb1(SSEL1,k)に対応した本選択後合成1段目確率的ベクトルSYNstb1(SSEL1,k)(0≦k≦Ns−1)を求めてパラメータ符号化部141へ出力する。
同様に、scrが得られた時に参照していたs2psel(j2)の値を2段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL2としてパラメータ符号化部141へ出力し、SSEL2に対応した確率ベクトルを本選択後2段目確率的ベクトルPstb2(SSEL2,k)として保存し、Pstb2(SSEL2,k)に対応した本選択後合成2段目確率的ベクトルSYNstb2(SSEL2,k)(0≦k≦Ns−1)を求めてパラメータ符号化部141へ出力する。
比較部B140は、さらに、Pstb1(SSEL1,k)とPstb2(SSEL2,k)それぞれに乗じる符号S1とS2を(数22)によって求め、求めたS1とS2の正負情報をゲイン正負インデクスIs1s2(2bits情報)としてパラメータ符号化部141へ出力する。
Figure 0004525694
(数23)によって確率的ベクトルST(k)(0≦k≦Ns−1)を生成して適応符号帳更新部143へ出力するとともに、そのパワPOWsfを求めてパラメータ符号化部141へ出力する。
Figure 0004525694
(数24)によって合成確率的ベクトルSYNst(k)(0≦k≦Ns−1)を生成してパラメータ符号化部141へ出力する。
Figure 0004525694
パラメータ符号化部141は、まず、フレームパワ量子化・復号部112において求めた復号化フレームパワspow、ピッチ予備選択部118において求めた正規化予測残差パワresidを用いた(数25)によりサブフレーム推定残差パワrsを求める。
Figure 0004525694
求めたサブフレーム推定残差パワrs、比較部A132において計算した適応/固定ベクトルのパワPOWaf、比較部B140において求めた確率的ベクトルのパワPOWst、(表5)に示すゲイン量子化テーブル格納部142に格納された256wordsのゲイン量子化用テーブル(CGaf[i],CGst[i])(0≦i≦127)などを用いて、(数26)により量子化ゲイン選択基準値STDgを求める。
Figure 0004525694
Figure 0004525694
求めた量子化ゲイン選択基準値STDgが最小となる時のインデクスをゲイン量子化インデクスIgとして1つ選択し、選択したゲイン量子化インデクスIgをもとにゲイン量子化用テーブルから読み出した適応/固定ベクトル側選択後ゲインCGaf(Ig)、選択したゲイン量子化インデクスIgをもとにゲイン量子化用テーブルから読み出した確率的ベクトル側選択後ゲインCGst(Ig)、などを用いた(数27)により、AF(k)に実際に適用する適応/固定ベクトル側本ゲインGafおよびST(k)に実際に適用する確率的ベクトル側本ゲインGstを求めて適応符号帳更新部143へ出力する。
Figure 0004525694
パラメータ符号化部141は、フレームパワ量子化・復号部112において求めたパワインデクスIpow、LSP量子化・復号化部116において求めたLSP符号Ilsp、適応/固定選択部130において求めた適応/固定インデクスAFSEL、比較部B140において求めた1段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL1と2段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL2とゲイン正負インデクスIs1s2、パラメータ符号化部141自身において求めたゲイン量子化インデクスIgをまとめて音声符号とし
、まとめた音声符号を伝送部144へ出力する。
適応符号帳更新部143は、比較部A132において求めた適応/固定ベクトルAF(k)と比較部B140において求めた確率的ベクトルST(k)に、パラメータ符号化部141で求めた適応/固定ベクトル側本ゲインGafと確率的ベクトル側本ゲインGstをそれぞれ乗じた後に加算する(数28)の処理を行って駆動音源ex(k)(0≦k≦Ns−1)を生成し、生成した駆動音源ex(k)(0≦k≦Ns−1)を適応符号帳128に出力する。
Figure 0004525694
この時、適応符号帳128内の古い駆動音源は破棄され、適応符号帳更新部143より受けた新しい駆動音源ex(k)で更新されることになる。
ここでは次に、日本国内のハーフレートディジタル携帯電話における音声符号化/復号化標準方式であるPSI−CELP開発した音声復号化装置(この復号化装置は、前述の符号化装置と対を成す装置である)の機能ブロック図(図12)を用いて、CELP型の音声復号化装置についてさらに詳しく説明する。
図12において、パラメータ復号化部502は、図11に記載した従来のCELP型音声符号化装置から送られた音声符号(パワインデクスIpow、LSP符号Ilsp、適応/固定インデクスAFSEL、1段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL1、2段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL2、ゲイン量子化インデクスIg、ゲイン正負インデクスIs1s2)を伝送部501を通して獲得する。
次に、パワ量子化テーブル格納部505に格納されたパワ量子化用テーブル(表1参照)からパワインデクスIpowの示すスカラー値を読み出し復号化フレームパワspowとしてパワ復元部517へ出力し、LSP量子化テーブル格納部504に格納されたLSP量子化用テーブルからLSP符号Ilspの示すベクトルを読み出し復号化LSPとしてLSP補間部506へ出力する。適応/固定インデクスAFSELを適応ベクトル生成部508と固定ベクトル読み出し部511と適応/固定選択部512へ出力し、1段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL1と2段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL2を確率的ベクトル読み出し部515へ出力する。ゲイン量子化テーブル格納部503に格納されたゲイン量子化用テーブル(表5参照)からゲイン量子化インデクスIgの示すベクトル(CAaf(Ig),CGst(Ig))を読み出し、符号化装置側と同様、(数27)によりAF(k)に実際に適用する適応/固定ベクトル側本ゲインGafおよびST(k)に実際に適用する確率的ベクトル側本ゲインGstを求め、求めた適応/固定ベクトル側本ゲインGafと確率的ベクトル側本ゲインGstをゲイン正負インデクスIs1s2とともに駆動音源生成部513へ出力する。
LSP補間部506は、符号化装置と同じ方法で、パラメータ復号化部502より受けた復号化LSPから復号化補間LSPωintp(n,i)(1≦i≦Np)をサブフレーム毎に求め、求めたωintp(n,i)をLPCに変換することで復号化補間LPCを得、得られた復号化補間LPCをLPC合成フィルタ部516へ出力する。
適応ベクトル生成部508は、パラメータ復号化部502より受けた適応/固定インデクスAFSELに基づき、適応符号帳507から読み出したベクトルにポリフェーズ係数格納部509に格納されたポリフェーズ係数(表3参照)の一部を畳みこんで分数ラグ精度の適応ベクトルを生成し、適応/固定選択部512へ出力する。固定ベクトル読み出し部511は、パラメータ復号化部502より受けた適応/固定インデクスAFSELに基づき、固定符号帳510から固定ベクトルを読み出して適応/固定選択部512へ出力する。
適応/固定選択部512は、パラメータ復号化部502より受けた適応/固定インデクスAFSELに基づき、適応ベクトル生成部508から入力された適応ベクトルと固定ベクトル読み出し部511から入力された固定ベクトルのどちらか一方のベクトルを選択して適応/固定ベクトルAF(k)とし、選択した適応/固定ベクトルAF(k)を駆動音源生成部513へ出力する。確率的読み出し部は、パラメータ復号化部502より受けた1段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL1と2段目確率的ベクトル本選択後インデクスSSEL2に基づき、確率的符号帳514から1段目確率的ベクトルと2段目確率的ベクトルをそれぞれ読み出し、読み出した1段目確率的ベクトルと2段目確率的ベクトルそれぞれにゲイン正負インデクスの1段目情報S1と2段目情報S2を乗じて確率的ベクトルをST(k)を生成し、生成した確率的ベクトルを駆動音源生成部513へ出力する。
駆動音源生成部513は、適応/固定選択部512から受けた適応/固定ベクトルAF(k)と確率的ベクトル読み出し部515から受けた確率的ベクトルST(k)に、パラメータ復号化部502で求めた適応/固定ベクトル側本ゲインGafと確率的ベクトル側本ゲインGstをそれぞれ乗じ、ゲイン正負インデクスIs1s2に基づき加算もしくは減算して駆動音源ex(k)を得、得られた駆動音源をLPC合成フィルタ部516と適応符号帳507へ出力する。ここで、適応符号帳507内の古い駆動音源は、駆動音源生成部513から入力された新しい駆動音源で更新される。
LPC合成フィルタ部516は、駆動音源生成部513で生成した駆動音源に対し、LSP補間部506より受けた復号化補間LPCで構成した合成フィルタを用いてLPC合成を行い、フィルタの出力をパワ復元部517へ出力する。パワ復元部517は、まず、LPC合成フィルタ部516で求めた駆動音源の合成ベクトルの平均パワを求め、次に、パラメータ復号化部502より受けた復号化パワspowを求めた平均パワで除算し、除算結果を駆動音源の合成ベクトルに乗じて合成音を生成し部位518へ出力する。
図11に記載した音声符号化装置や図12に記載した音声復号化装置は、符号帳に格納ベクトルを音源とする音声分析および音声合成を行うものであり、符号化装置と復号化装置それぞれが同じ符号帳を保持しておく必要がある。また、符号帳内に格納しておく複数の代表ベクトルは、LBGアルゴリズム(非特許文献3参照)等によって作成するのが一般的である。
"High Quality Speech at Low Bit Rate" M.R Schroeder Proc.ICASSP’85 pp.937−940 「ピッチ同期雑音励振源をもつCELP符号化(PSI−CELP)」,三木聡,守谷健弘,間野一則,大室仲,電子情報通信学会論文誌 A,Vol.J77−A,No.3,pp.314−324 "An Algorithm for Vector Quantizer Design,"YOSEPH LINDE,ANDRES BUZO,ROBERT M.GRAY,IEEE TRANSACTIONS ON COMMUNICATIONS,VOL.COM−28,NO.1,JANUARY 1980,pp.84−95
この音声符号化装置においては、以下のような問題がある。
(課題) 線形予測分析して得られた音声の線形予測係数(LPC)の量子化は、一般にLPCを線スペクトル対(LSP)に変換した後に行われる。しかし、立ち上がり部など音声の特徴が大きく変化するフレーム付近ではLSPの量子化特性が不十分になることがあり、その結果、合成音に異音が含まれることがある。
本発明は、合成音中の異音が低減可能な音声符号化装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、従来のCELP型の音声符号化装置内のLSP量子化・復号化部を、生成した複数の復号化LSPを比較し、前記複数の復号化LSPの中から、前記復号化LSPの量子化誤差パワを変換して得られた復号化LSP選択基準値が最小となる復号化LSPを選択し、選択した復号化LSPを処理フレームに対する復号化LSPとして新たに採用する機能を有するLSP量子化誤差比較部を備えたLSP量子化・符号化部に置き換える
以上のように本発明によれば、LSP量子化において、量子化対象LSPを複数個用意した上で全て量子化・復号化し、合成音の異音が最も少なくなる量子化対象LSPを選択するため、合成音中に含まれる異音を低減することができるという有利な効果が得られる。
本発明は、バッファ内の処理フレームに対して線形予測分析を行って線形予測係数を得、前記線形予測係数を変換して量子化対象LSPを生成するLPC分析部と、前記量子化対象LSPを入力し、前記LPC分析部において前記線形予測係数を変換して得られた前記量子化対象LSP以外量子化対象LSPを複数生成する量子化対象LSP追加部と、量子化テーブルを格納するLSP量子化テーブル格納部と、前記入力された量子化対象LSPおよび前記生成された複数の量子化対象LSPを量子化・復号化し、前記量子化テーブルを参照してそれぞれの量子化対象LSPに対する復号化LSPを複数生成するLSP量子化・復号化部と、前記生成された複数の復号化LSPの中から、前記復号化LSPの量子化誤差パワを変換して得られた復号化LSP選択基準値が最小となる復号化LSPを選択し、選択した復号化LSPを処理フレームに対する復号化LSPとして新たに採用するLSP量子化誤差比較部とを備えることを特徴とする音声符号化装置であり、LSPの量子化特性が不十分になった場合に生じる可能のある合成音中の異音を低減するという作用を有する。
ここで、LPC分析部が、バッファ内の先読み区間に対して線形予測分析を行って前記先読み区間に対する線形予測係数を得、前記線形予測係数を変換して前記先読み区間に対するLSPを生成して量子化対象LSP追加部へ出力する機能を併せ持ち、前記量子化対象LSP追加部が、前記LPC分析部において求めた処理フレームの量子化対象LSPを
記憶する現フレームLSP記憶部と、前記LPC分析部において求めた前記先読み区間に対するLSPを記憶する先読み区間LSP記憶部と、前処理フレームの復号化LSPを記憶する前フレームLSP記憶部と、これら3つの記憶部から読み出したLSPを用いた線形補間計算により量子化対象LSPを複数個追加する機能を有する線形補間部とによって構成されるものであっても、同様の作用を呈する。
また、LSP量子化・復号化部が、複数のゲイン候補を格納するゲイン情報格納部と、前記複数のゲイン候補を参照して適応ゲインを選択する適応ゲイン選択部と、LSP量子化テーブル格納部より読み出したコードベクトルに、前記適応ゲインを乗じるゲイン乗算部と、前記適応ゲインを乗じたコードベクトルにより量子化対象LSPをベクトル量子化してベクトル量子化LSPを生成するLSP量子化部と、前記ベクトル量子化LSPと前記量子化対象LSPを入力し、前記ベクトル量子化LSPを復号化して復号化LSPを生成・出力するとともに、前記ベクトル量子化LSPと前記量子化対象LSPとの差分であるLSP量子化誤差を算出して前記適応ゲイン選択部へ出力するLSP復号化部とを有し、前記適応ゲイン選択部が、前処理フレームにおける適応ゲインの大きさ及びLSP量子化誤差の大きさを基準にして、処理フレームにおける適応ゲインを、前記ゲイン情報格納部に格納された前記複数のゲイン候補をもとに適応的に調節しながら求めることにより、前記LSP量子化・復号化部が前記量子化対象LSPをベクトル量子化するものであっても、同様な作用を呈する。
なお、本願においては、以下の異なる態様の発明も含みうる。
(課題1) 固定符号帳を備えることを特徴に有する音声符号化装置/復号化装置においては、複数の固定ベクトルをそのまま固定符号帳(ROM)に格納しておく必要があるため、メモリ容量が大きくなってしまう。
上記課題1を解決するための発明として、従来のCELP型音声符号化装置の固定ベクトル読み出し部および固定符号帳を、入力されるシードの値に応じて異なるベクトル系列を出力する発振器および複数個のシード(発振器の種)を格納するシード格納部にそれぞれ置き換える。これにより、固定ベクトルをそのまま固定符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなり、メモリ容量を大幅に削減できる。すなわち、発振器から出力されるベクトル系列を、固定ベクトルとして用いることでメモリ容量を大幅に低減できる。
具体的には、複数個のシードを格納するシード格納部と、前記シード格納部が格納するシードの値に応じて異なるベクトル系列を出力する発振器と、前記ベクトル系列を音源ベクトルとして入力し且つLPC合成して合成音を得るLPC合成フィルタ部とを備えたことを特徴とする音声符号化装置/復号化装置であり、固定ベクトルをそのまま固定符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減するという作用を有する。
ここで、発振器が、非線形発振器であっても、同様の作用を呈する。
また、非線形発振器が、非線形ディジタルフィルタであっても、同様の作用を呈する。
そして、非線形ディジタルフィルタは、状態変数にゲインを乗ずる乗算器と、入力ベクトル及び前記乗算器の出力を入力し且つ非線形加算特性を有する加算器とを有し、更に前記非線形ディジタルフィルタは、シード格納部から前記状態変数の初期値を入力するとともに、極がZ平面における単位円外に存在するべく前記乗算器の係数を固定し、前記入力ベクトルがゼロ系列である再帰構造のディジタルフィルタであることが好適である。
そして、非線形ディジタルフィルタは、構造が2次直接II型構造であるとともに、加算器の非線形加算特性が2の補数特性であっても、同様の作用を呈する。
さらに、本願においては、以下のさらに異なる態様の発明をも含みうる。
(課題2) 確率的符号帳を備えることを特徴とする音声符号化装置/復号化装置においては、複数の確率的ベクトルをそのまま確率的符号帳(ROM)に格納しておく必要があるために、メモリ容量が大きくなってしまう。
上記課題2を解決するための発明として、従来のCELP型音声符号化装置/音声復号化装置の適応符号帳として、過去の音源ベクトルを格納する音源格納部を用い、さらに従来の確率的ベクトル読み出し部を、過去の音源ベクトルに変換を施して新たなベクトルを生成する音源加算ベクトル生成部に置き換え、音源加算ベクトル生成部において生成された音源ベクトルを確率的ベクトルとして用いる。これにより、確率的ベクトルを生成するために必要なROM情報がなくなるので、確率的符号帳が不要となり、メモリ容量を大幅に削減できる。すなわち、適応符号帳に格納された過去の音源信号に数種の処理を施して生成した音源加算ベクトルを固定ベクトルもしくは確率的ベクトルとして用いることで、メモリ容量を大幅に低減できる。
具体的には、過去の音源ベクトルを格納する音源格納部と、前記過去の音源ベクトルと生成ベクトル特定番号とを入力して音源加算ベクトルを生成する音源加算ベクトル生成部と、前記音源加算ベクトルを入力してLPC合成し、合成音を生成するLPC合成フィルタ部とを備えることを特徴とする音声符号化装置/復号化装置であり、確率的ベクトルをそのまま確率的符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減するという作用を有する。
そして、より具体的には、音源加算ベクトル生成部が、音源格納部の異なる位置から異なる長さの要素ベクトルを複数個読み出す処理を行う読み出し処理部と、読み出し処理後の複数個のベクトルを逆順に並べ換える処理を行う逆順化処理部と、逆順化処理後の複数個のベクトルにそれぞれ異なるゲインを乗じる処理を行う乗算処理部と、乗算処理後の複数個のベクトルのベクトル長を短くする処理を行う間引き処理部と、間引き処理後の複数個のベクトルのベクトル長を長くする処理を行う内挿処理部と、内挿処理後の複数個のベクトルを加算する処理を行う加算処理部と、生成ベクトル特定番号を入力し、前記生成ベクトル特定番号に応じた具体的な処理方法を決定し各処理部に指示し、その具体的処理内容を決定する際に参照する番号変換対応マップを保持する機能を併せ持つ処理決定・指示部とにより構成されるものが好適である。
以下、本発明の実施の形態について、図1から図10を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図である。図1において、11はシード格納部、12は発振器、13はLPC合成フィルタ部であり、14はシード格納部11から出力されて発振器12に入力されるシード(発振の種)、15は発振器12から出力されたベクトル系列である音源ベクトル、16はLPC合成フィルタ部13から出力される合成音である。
発振器12は、入力されるシードの値に応じて異なるベクトル系列を出力するもので、LPC合成フィルタ部13は、入力された音源ベクトル15をLPC合成して合成音16を出力する。
本実施の形態は、図11に示す従来のCELP型音声符号化装置の固定ベクトル読み出し部134および固定符号帳133を、あるいは、図12に示す従来のCELP型音声復号化装置の固定ベクトル読み出し部511および固定符号帳510を、発振器12およびシード格納部11でそれぞれ置き換えたもので、固定ベクトルをそのまま固定符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減することができる。
(実施の形態2)
図2は、本実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図である。図2において、21はシード格納部、22は非線形発振器、23はLPC合成フィルタ部であり、24はシード格納部21から出力されて非線形発振器22に入力されるシード(発振の種)、25は非線形発振器22から出力されたベクトル系列である音源ベクトル、26はLPC合成フィルタ部23から出力される合成音である。
非線形発振器22は、入力されるシードの値に応じて異なるベクトル系列を出力するもので、LPC合成フィルタ部23は、入力された音源ベクトル25をLPC合成して合成音26を出力する。
本実施の形態は、図11に示す従来のCELP型音声符号化装置の固定ベクトル読み出し部134および固定符号帳133を、あるいは、図12に示す従来のCELP型音声復号化装置の固定ベクトル読み出し部511および固定符号帳510を、非線形発振器22およびシード格納部21でそれぞれ置き換えたもので、固定ベクトルをそのまま固定符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減することができる。
(実施の形態3)
図3は、本実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図である。図3において、31はシード格納部、32は非線形ディジタルフィルタ、33はLPC合成フィルタ部であり、34はシード格納部31から出力されて非線形ディジタルフィルタ32に入力されるシード(発振の種)、35は非線形ディジタルフィルタ32から出力されたベクトル系列である音源ベクトル、36はLPC合成フィルタ部33から出力される合成音である。
非線形ディジタルフィルタ32は、入力されるシードの値に応じて異なるベクトル系列を出力するもので、LPC合成フィルタ部33は、入力された音源ベクトル25をLPC合成して合成音36を出力する。
本実施の形態は、図11に示す従来のCELP型音声符号化装置の固定ベクトル読み出し部134および固定符号帳133を、あるいは、図12に示す従来のCELP型音声復号化装置の固定ベクトル読み出し部511および固定符号帳510を、非線形ディジタルフィルタ32およびシード格納部31でそれぞれ置き換えたもので、固定ベクトルをそのまま固定符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減することができる。
(実施の形態4)
図4は、本実施の形態による非線形ディジタルフィルタのブロック図である。図4において、40は非線形ディジタルフィルタ、41は加算器、42〜43は状態変数1〜N、44〜45は乗算器1〜Nの係数、46はシード(発振の種)、47は入力ベクトル、48は音源ベクトルである。
図4において、非線形ディジタルフィルタ40は、入力ベクトル47からゼロが入力さ
れる毎に、1サンプル(y(k))ずつ出力する作用を行うもので、非線形加算特性を有する加算器41、ディジタルフィルタの状態(y(k−1)〜y(k−N)の値)を保存する作用を有する状態変数1〜N(42〜43)、状態変数に保存された値にゲインを乗ずる作用を有する乗算器1〜N(44〜45)から構成されていて、乗算器1〜N(44〜45)はディジタルフィルタの極がZ平面における単位円外に存在するようにゲインの値が固定されていて、状態変数の初期値はシードによって設定される。
本実施の形態は、非線形ディジタルフィルタとして、特に、極がZ平面における単位円外に存在するべく乗算器1〜Nの係数44〜45を固定すること、加算器41が非線形加算特性を有すること、状態変数1〜N(42〜43)の初期値となるシード46がシード格納部から与えられること、入力ベクトルがゼロ系列である再帰構造のディジタルフィルタを用いることに特徴を有し、図11に示す従来のCELP型音声符号化装置の固定ベクトル読み出し部134および固定符号帳133を、あるいは、図12に示す従来のCELP型音声復号化装置の固定ベクトル読み出し部511および固定符号帳510を、非線形ディジタルフィルタ40およびシード格納部でそれぞれ置き換えたもので、固定ベクトルをそのまま固定符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減することができる。
なお、図5は、図4の非線形ディジタルフィルタ40の加算器41の特性の概念図であり、2の補数特性を有する加算器41の入出力関係を表した図である。加算器41は、まず、加算器41への入力値の総和である加算器入力和55を求め、次に、その入力に対する加算器出力56を算出するために用いる特性である。非線形ディジタルフィルタ40として、特に、構造を2次直接II型構造とし、加算器41の非線形加算特性を2の補数特性とすることを特徴とする非線形ディジタルフィルタ40を用い、さらにシード格納部が、特に、(表6)に記載した32wordsのシードベクトルを格納している。
Figure 0004525694
(実施の形態5)
図6は、本実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図である。図6において、61は音源格納部、62は音源加算ベクトル生成部、63はLPC合成フィルタ部であり、64は音源格納部61に格納された過去の音源ベクトル64、65は音源加算ベクトル生成部62から出力される音源ベクトル、66はLPC合成フィルタ部63から出力される合成音、67は音源加算ベクトル生成部に入力される生成ベクトル特定番号である。
音源加算ベクトル生成部62は、過去の音源ベクトル64に、入力された生成ベクトル特定番号67の値によって異なる処理を行い、異なる音源加算ベクトルを生成し、LPC合成フィルタ部63は入力された音源ベクトル65をLPC合成して合成音66を出力する。
本実施の形態は、図11に示す従来のCELP型音声符号化装置の確率的ベクトル読み出し部138および確率的符号帳137を、あるいは、図12に示す従来のCELP型音声復号化装置の確率的ベクトル読み出し部515および確率的符号帳514を、音源加算ベクトル生成部62および音源格納部61でそれぞれ置き換えたもので、確率的ベクトルをそのまま確率的符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減することができる。
(実施の形態6)
図7は、本実施の形態による音源加算ベクトル生成部のブロック図である。図7において、68は音源格納部、69は音源加算ベクトル生成部、70は読み出し処理部、71は逆順化処理部、72は乗算処理部、73は間引き処理部、74は内挿処理部、75は加算処理部、76は処理決定・指示部、77は加算処理部75から出力される音源加算ベクトル、78は音源加算ベクトル77が音源加算ベクトル生成部69から出力された音源ベクトルである。
音源加算ベクトル生成部69は、音源格納部68の異なる位置から異なる長さの要素ベクトルを複数個読み出す処理を行う読み出し処理部70と、読み出し処理後の複数個の要素ベクトルを逆順に並べ換える処理を行う逆順化処理部71と、逆順化処理後の複数個のベクトルにそれぞれ異なるゲインを乗じる処理を行う乗算処理部72と、乗算処理後の複数個のベクトルのベクトル長を短くする処理を行う間引き処理部73と、間引き処理後の複数個のベクトルのベクトル長を長くする処理を行う内挿処理部74と、内挿処理後の複数個のベクトルをたしあわせる処理を行う加算処理部75と、入力された生成ベクトル特定番号の値に応じた具体的な処理方法を決定し各処理部に指示する機能およびその具体的処理内容を決定する際に参照する番号変換対応マップ(表7)を保持する機能を併せ持つ処理決定・指示部76とによって構成される。
Figure 0004525694
ここで、音源加算ベクトル生成部69について、さらに詳しく説明する。音源加算ベクトル生成部69は、読み出し処理部70、逆順化処理部71、乗算処理部72、間引き処理部73、内挿処理部74、加算処理部75のそれぞれの具体的処理方法を、入力された生成ベクトル特定番号79(7bitsのビット列で0から127の整数値をとる)と、
番号変換対応マップ(表7参照)を比較して決定し、その具体的処理方法を各処理部へ出力する。
読み出し処理部73は、まず、入力された生成ベクトル特定番号の下位の4ビット列(n1:0から15の整数値)に注目し、音源格納部68の端からn1の位置まで長さ100の要素ベクトル1(V1)を切り出す。次に、入力された生成ベクトル特定番号の下位の2ビット列と上位3ビット列を結合した5ビット列(n2:0から31の整数値)に注目し、音源格納部68の端からn2+14(14から45の整数値)の位置まで長さ78の要素ベクトル2(V2)を切り出す。さらに、入力された生成ベクトル特定番号の上位の5ビット列(n3:0から31の整数値)に注目し、音源格納部68の端からn3+46(46から77の整数値)の位置から長さNs(=52)の要素ベクトル3(V3)を切り出して、V1、V2、V3を逆順化処理部へ出力する処理を行う。
逆順化処理部74は、生成ベクトル特定番号の最下位1ビットが’0’なら、V1とV2とV3を逆順に並べ変えたベクトルを新たにV1、V2、V3として乗算処理部72へ出力し、’1’ならV1とV2とV3をそのまま乗算処理部72へ出力する処理を行う。
乗算処理部75は、生成ベクトル特定番号の上位7ビット目と上位6ビット目を結合した2ビット列に注目し、そのビット列が、’00’ならV2の振幅を−2倍し、’01’ならV3の振幅を−2倍し、’10’ならV1の振幅を−2倍し、’11’ならV2の振幅を2倍したベクトルを、新たなV1、V2、V3として間引き部76へ出力する。
間引き処理部76は、入力された生成ベクトル特定番号の上位4ビット目と上位3ビット目を結合した2ビット列に注目し、そのビット列が、’00’ならV1、V2、V3から1サンプル置きに26サンプル取り出したベクトルを新たなV1、V2、V3として内挿処理部74へ出力し、’01’ならV1、V3からは1サンプル置きに、V2からは2サンプル置きに26サンプル取り出したベクトルを、新たなV1、V3、V2として内挿処理部74へ出力し、’10’ならV1からは3サンプル置きに、V2、V3からは1サンプル置きに26サンプル取り出したベクトルを新たなV1、V2、V3として内挿処理部77へ出力し、’11’ならV1からは3サンプル置きに、V2からは2サンプル置きに、V3からは1サンプル置きに26サンプル取り出したベクトルを新たなV1、V2、V3として内挿処理部77へ出力する。
内挿処理部77は、生成ベクトル特定番号の上位3ビット目に注目し、その値が、’0’ならV1、V2、V3をそれぞれ長さNs(=52)のゼロベクトルの偶数番目サンプルに代入したベクトルを新たなV1、V2、V3として加算処理部75へ出力し、’1’ならV1、V2、V3をそれぞれ長さNs(=52)のゼロベクトルの奇数数番目サンプルに代入したベクトルを新たなV1、V2、V3として加算処理部75へ出力する。
加算処理部75は、内挿処理部74より生成された3つのベクトル(V1,V2,3)を加算して音源加算ベクトル77を生成して出力する。
本実施の形態は、図11に示す従来のCELP型音声符号化装置の確率的ベクトル読み出し部138および確率的符号帳137を、あるいは、図12に示す従来のCELP型音声復号化装置の確率的ベクトル読み出し部515および確率的符号帳514を、音源加算ベクトル生成部72および音源格納部71でそれぞれ置き換えたもので、確率的ベクトルをそのまま確率的符号帳(ROM)に格納しておく必要がなくなるため、メモリ容量を大幅に削減することができる。
(実施の形態7)
図8は、本実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図である。図8において、80はバッファ、81はLPC分析部、82は量子化対象LSP追加部、83はLSP量子化テーブル格納部、84はLSP量子化・復号化部、85はLSP量子化誤差比較部であり、86は量子化対象LSP追加部から出力される量子化対象LSP、87はLSP量子化・復号化部から出力される復号化LSPである。
LPC分析部81は、バッファ80内の処理フレームに対して線形予測分析を行ってLPCを得、得たLPCを変換して量子化対象LSPを生成し、生成した量子化対象LSPを量子化対象LSP追加部へ出力する。
量子化対象LSP追加部82は、LPC分析部81において処理フレームのLPCを変換することで直接的に得られた量子化対象LSP以外に、複数の量子化対象LSPを生成する。
LSP量子化テーブル格納部83は、LSP量子化・復号化部84が参照する量子化テーブルを格納し、LSP量子化・復号化部84は、生成された量子化対象LSP86を量子化・復号化し、それぞれの復号化LSPを生成する。
LSP量子化誤差比較部85は、生成した複数の復号化LSPを比較し、最も異音が少なくなる復号化LSPをクローズドループで1つ選択し、選択した復号化LSPを処理フレームに対する復号化LSPとして新たに採用するものである。
本実施の形態により、LSPの量子化特性が不十分になった場合に生じる可能のある合成音中の異音を低減することができる。
(実施の形態8)
図9は、本実施の形態による量子化対象LSP追加部のブロック図である。図9において、90はLPC分析部、91は量子化対象LSP追加部、92は現フレームLSP記憶部、93は先読み区間LSP記憶部、94は前フレームLSP記憶部、95は線形補間部、96はLSP量子化・復号化部、97はLSP量子化・復号化部96から出力される復号化LSPである。
LPC分析部90は、バッファ内の先読み区間に対して線形予測分析を行って先読み区間に対するLPCを得、得られたLPCを変換して先読み区間に対するLSPを生成して量子化対象LSP追加部91へ出力する機能を併せ持つ。
量子化対象LSP追加部91は、LPC分析部90において求めた処理フレームの量子化対象LSPを記憶する現フレームLSP記憶部92と、LPC分析部90において求めた先読み区間のLSPを記憶する先読み区間LSP記憶部93と、前処理フレームの復号化LSPを記憶する前フレームLSP記憶部94と、上記3つの記憶部から読み出したLSPに対して線形補間計算を行い量子化対象LSPを複数個追加する線形補間部95によって構成されている。処理フレームの量子化対象LSPと先読み区間のLSPと前処理フレームの復号化LSPに対して線形補間計算を行うことで、量子化対象LSPを複数個追加生成し、生成した量子化対象LSPを全てLSP量子化・復号化部96へ出力する。
ここで、量子化対象LSP追加部91について、さらに詳しく説明する。LPC分析部90が、バッファ内の処理フレームに対して線形予測分析を行い予測次数Np(=10)次のLPCα(i)(1≦i≦Np)を得、得られたLPCを変換して量子化対象LSPω(i)(1≦i≦Np)を生成し、生成した量子化対象LSPω(i)(1≦i≦Np)を量子化対象LSP追加部91内の現フレームLSP記憶部92へ格納する。さらにバ
ッファ内の先読み区間に対して線形予測分析を行って先読み区間に対するLPCを得、得られたLPCを変換して先読み区間に対するLSPωf(i)(1≦i≦Np)を生成し、生成した先読み区間に対するLSPωf(i)(1≦i≦Np)を量子化対象LSP追加部91内の先読み区間LSP記憶部93へ格納する。
次に、線形補間部95が、現フレームLSP記憶部92から処理フレームに対する量子化対象LSPω(i)(1≦i≦Np)を、先読み区間LSP記憶部93から先読み区間に対するLSPωf(i)(1≦i≦Np)を、前フレームLSP記憶部94から前処理フレームに対する復号化LSPωqp(i)(1≦i≦Np)をそれぞれ読み出し、(数29)に示した変換を行うことによって、量子化対象追加第1LSPω1(i)(1≦i≦Np)、量子化対象追加第2LSPω2(i)(1≦i≦Np)、量子化対象追加第3LSPω3(i)(1≦i≦Np)をそれぞれ生成する。
Figure 0004525694
生成したω1(i)、ω2(i)、ω3(i)をLSP量子化・復号化部96へ出力し、LSP量子化・復号化部96が、4つの量子化対象LSPω(i),ω1(i),ω2(i),ω3(i)を全てベクトル量子化・復号化した後に、ω(i)に対する量子化誤差のパワEpow(ω)、ω1(i)に対する量子化誤差のパワEpow(ω1)、ω2(i)に対する量子化誤差のパワEpow(ω2)、およびω3(i)に対する量子化誤差のパワEpow(ω3)をそれぞれ求め、求めたそれぞれの量子化誤差パワに対して(数30)の変換を施して復号化LSP選択基準値STDlsp(ω),STDlsp(ω1),STDlsp(ω2),およびSTDlsp(ω3)を求める。
Figure 0004525694
求めた復号化LSP選択基準値を比較して、その値が最小となるような量子化対象LSPに対する復号化LSPを処理フレームに対する復号化LSPωq(i)(1≦i≦Np)として選択・出力するとともに、次フレームのLSPをベクトル量子化する際に参照できるよう、前フレームLSP記憶部94に格納する。
本実施の形態は、LSPの有する補間特性の高さ(補間したLSPを用いて合成しても、異音が起こらない)を有効に利用し、語頭のようにスペクトルが大きく変動する区間に対しても異音が生じないようにLSPをベクトル量子化できるようにするもので、LSPの量子化特性が不十分になった場合に生じる可能のある合成音中の異音を低減することができる。
(実施の形態9)
図10は、本実施の形態によるLSP量子化・復号化部のブロック図である。図10において、100はLSP量子化テーブル格納部、101はLSP量子化・復号化部、102はゲイン情報格納部、103は適応ゲイン選択部、104はゲイン乗算部、105はLSP量子化部、106はLSP復号化部であり、107はLSP量子化・復号化部101に入力される量子化対象LSP、108は適応ゲイン選択部から出力される適応ゲイン、109はLSP復号化部106から出力されて適応ゲイン選択部103に入力されるLSP量子化誤差、110はLSP復号化部から出力されてLSP量子化・復号化部101から出力される復号化LSPである。
LSP量子化・復号化部101は、適応ゲイン選択部103において適応ゲインを選択する際に参照する複数のゲイン候補を格納するゲイン情報格納部102、LSP量子化テーブル格納部100より読み出したコードベクトルに、適応ゲイン選択部103において選択した適応ゲインを乗じるゲイン乗算部104、適応ゲインを乗じたコードベクトルを用いて量子化対象LSPをベクトル量子化するLSP量子化部105、ベクトル量子化したLSPを復号化して復号化LSP110を生成・出力する機能と、量子化対象LSPと復号化LSPの差分であるLSP量子化誤差109を求めて適応ゲイン選択部103へ出力する機能とを有するLSP復号化部106、前処理フレームのLSPをベクトル量子化した時にコードベクトルに乗じた適応ゲインの大きさと前フレームに対するLSP量子化誤差109の大きさを基準にして、処理フレームの量子化対象LSPをベクトル量子化す
る時にコードベクトルに乗じる適応ゲインを、ゲイン格納部102に格納されたゲイン生成情報をもとに適応的に調節しながら求め、求めた適応ゲインをゲイン乗算部104に出力する適応ゲイン選択部103によって構成されており、コードベクトルに乗じる適応ゲインを適応的に調節しながら、量子化対象LSPをベクトル量子化および復号化するものである。
ここで、LSP量子化・復号化部101について、さらに詳しく説明する。ゲイン情報格納部102は、適応ゲイン選択部103が参照する4つのゲイン候補(0.9,1.0,1.1,1.2)を格納しており、適応ゲイン選択部103は、前フレームの量子化対象LSPを量子化した際に生じたパワERpowを、前処理フレームの量子化対象LSPをベクトル量子化した時に選択した適応ゲインGqlspの2乗で除算する(数31)式により、適応ゲイン選択基準値Slspを求める。
Figure 0004525694
求めた適応ゲイン選択の基準値Slspを用いた(数32)によって、ゲイン情報格納部102より読み出した4つのゲイン候補(0.9,1.0,1.1,1.2)から1つのゲインを選択して、適応ゲインGlspとしてゲイン乗算部104へ出力する。
Figure 0004525694
選択した適応ゲインGlspおよび量子化に伴い生じた誤差を、次フレームの量子化対象LSPをベクトル量子化する時まで、変数Gqlspおよび変数ERpowに保存しておく。
ゲイン乗算部104は、LSP量子化テーブル格納部100より読み出したコードベクトルに適応ゲイン選択部103において選択した適応ゲインGlsp108を乗じてLSP量子化部105へ出力し、LSP量子化部105は、適応ゲインを乗じたコードベクトルを用いて量子化対象LSP107をベクトル量子化し、LSP復号化部106は、LSP量子化部105で量子化したLSPを復号化して復号化LSPを得、得られた復号化L
SP110を出力するとともに、得られた復号化LSPを量子化対象LSPから減算してLSP量子化誤差109を求め、求めたLSP量子化誤差109のパワERpowを計算して適応ゲイン選択部103へ出力する。
本実施の形態は、LSPの量子化特性が不十分になった場合に生じる可能のある合成音中の異音を低減することができる。
本発明による音声符号化装置は、メモリ容量が少なく、また、合成音中の異音を低減することができるという効果を有し、移動体通信分野におけるディジタル携帯電話等に有用である。
本発明の一実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図 本発明の一実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図 本発明の一実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図 本発明の一実施の形態による非線形ディジタルフィルタのブロック図 本発明の一実施の形態による非線形ディジタルフィルタの加算器特性の概念図 本発明の一実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図 本発明の一実施の形態による音源加算ベクトル生成部のブロック図 本発明の一実施の形態による音声符号化装置/復号化装置の主要部のブロック図 本発明の一実施の形態による量子化対象LSP追加部のブロック図 本発明の一実施の形態によるLSP量子化・復号化部のブロック図 従来のCELP型音声符号化装置を示すブロック図 従来のCELP型音声符号化装置を示すブロック図
符号の説明
11 シード格納部
12 発振器
13 LPC合成フィルタ部
21 シード格納部
22 非線形発振器
23 LPC合成フィルタ部
31 シード格納部
32 非線形ディジタルフィルタ
33 LPC合成フィルタ部
40 非線形ディジタルフィルタ
41 加算器
61 音源格納部
62 音源加算ベクトル生成部
63 LPC合成フィルタ部
68 音源格納部
69 音源加算ベクトル生成部
70 読み出し処理部
71 逆順化処理部
72 乗算処理部
73 間引き処理部
74 内挿処理部
75 加算処理部
76 処理決定・指示部
80 バッファ
81 LPC分析部
82 量子化対象LSP追加部
83 LSP量子化テーブル格納部
84 LSP量子化・復号化部
85 LSP量子化誤差比較部
90 LPC分析部
91 量子化対象LSP追加部
92 現フレームLSP記憶部
93 先読み区間LSP記憶部
94 前フレームLSP記憶部
95 線形補間部
96 LSP量子化・復号化部
100 LSP量子化テーブル格納部
101 LSP量子化・復号化部
102 ゲイン情報格納部
103 適応ゲイン選択部
104 ゲイン乗算部
105 LSP量子化部
106 LSP復号化部

Claims (3)

  1. バッファ内の処理フレームに対して線形予測分析を行って線形予測係数を得、前記線形予測係数を変換して量子化対象LSPを生成するLPC分析部と、
    前記量子化対象LSPを入力し、前記LPC分析部において前記線形予測係数を変換して得られた前記量子化対象LSP以外の量子化対象LSPを複数生成する量子化対象LSP追加部と、
    量子化テーブルを格納するLSP量子化テーブル格納部と、
    前記入力された量子化対象LSPおよび前記生成された複数の量子化対象LSPを量子化・復号化し、前記量子化テーブルを参照してそれぞれの量子化対象LSPに対する復号化LSPを複数生成するLSP量子化・復号化部と、
    前記生成された複数の復号化LSPの中から、前記復号化LSPの量子化誤差パワを変換して得られた復号化LSP選択基準値が最小となる復号化LSPを選択し、選択した復号化LSPを処理フレームに対する復号化LSPとして新たに採用するLSP量子化誤差比較部と、
    を具備することを特徴とする音声符号化装置。
  2. 前記LPC分析部が、
    バッファ内の先読み区間に対して線形予測分析を行って前記先読み区間に対する線形予測係数を得、前記線形予測係数を変換して前記先読み区間に対するLSPを生成して量子化対象LSP追加部へ出力する機能を併せ持ち、
    前記量子化対象LSP追加部が、
    前記LPC分析部において求めた処理フレームの量子化対象LSPを記憶する現フレームLSP記憶部と、
    前記LPC分析部において求めた前記先読み区間に対するLSPを記憶する先読み区間LSP記憶部と、
    前処理フレームの復号化LSPを記憶する前フレームLSP記憶部と、
    これら3つの記憶部から読み出したLSPを用いた線形補間計算により量子化対象LSPを複数個追加する機能を有する線形補間部と、
    により構成されることを特徴とする請求項1記載の音声符号化装置。
  3. 前記LSP量子化・復号化部が、
    複数のゲイン候補を格納するゲイン情報格納部と、
    前記複数のゲイン候補を参照して適応ゲインを選択する適応ゲイン選択部と、
    LSP量子化テーブル格納部より読み出したコードベクトルに、前記適応ゲインを乗じるゲイン乗算部と、
    前記適応ゲインを乗じたコードベクトルにより量子化対象LSPをベクトル量子化してベクトル量子化LSPを生成するLSP量子化部と、
    前記ベクトル量子化LSPと前記量子化対象LSPを入力し、前記ベクトル量子化LSPを復号化して復号化LSPを生成・出力するとともに、前記ベクトル量子化LSPと前記量子化対象LSPとの差分であるLSP量子化誤差を算出して前記適応ゲイン選択部へ出力するLSP復号化部と、
    を有し、
    前記適応ゲイン選択部が、
    前処理フレームにおける適応ゲインの大きさ及びLSP量子化誤差の大きさを基準にして、処理フレームにおける適応ゲインを、前記ゲイン情報格納部に格納された前記複数のゲイン候補をもとに適応的に調節しながら求めること、
    を特徴とする請求項2記載の音声符号化装置。
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