JP4525662B2 - 再フラグメント化装置、再フラグメント処理方法及び再フラグメント化プログラム - Google Patents

再フラグメント化装置、再フラグメント処理方法及び再フラグメント化プログラム Download PDF

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Description

本発明は再フラグメント化装置、再フラグメント処理方法及び再フラグメント化プログラムに関し、例えば、IPv4通信網内のルータに適用し得る。
例えば、IPv4通信網において、経路途中にMTU(Maximum Transmission Unit)サイズの小さなネットワークが存在する場合、ルータによって、IPパケットのフラグメンテーションが行われる。しかし、フラグメント化と再構成は、ルータにとっても、通信相手のコンピュータにとっても負荷のかかる処理であり、可能ならば避けることが望ましい。そこで、予め通信ルートのMTUが分かっていれば、最初からそのMTUサイズに合わせて、フラグメンテーションの不要な適切なサイズのIPパケットを送信することができる。このような経路途中のMTUサイズを調査する方法を「PMTU検出(Path MTU discovery)」といい、RFC1191(非特許文献1)で標準化されている。
PMTUの原理を簡単に説明する。DFフラグ(フラグメント禁止フラグ)を有効にして、サイズをいろいろに変更したIPパケットを送信してみる。MTUサイズを超える大きなパケットをDFフラグ付きで送信すると、その直前のルータから「ICMPあて先不達」のメッセージが戻ってくる(このときに、ICMPヘッダ中に正しいMTU値をセットしてから返すように求められている)。これにより、特定のネットワークにおけるMTUサイズを知ることができる。但し、フラグメント化されたパケットのルーティングや、(セキュリティ上の理由などによって)それに対するICMPあて先不達メッセージの送信を禁止しているようなルータがあれば(このようなルータは外部に対しては何もメッセージを返さないから「ブラックホール・ルータ」と呼ばれることがある)、このPMTU機能は正しく働かない。そのため、Windows(登録商標) OSなどでも、この機能を使うかどうかをレジストリで制御することができるようにしている(非特許文献2)。
RFC1191 Microsoft Windows 2000 TCP/IP実装詳細
現状、フラグメントパケットをさらに小さく分割しなければならない場合、その小さなMTUの設定されたネットワーク装置(例えばルータ)において、全てのフラグメントパケットを集積し元のパケットを再構築してから、さらに小さなMTUに合わせて再分割し、新たなフラグメントパケットを生成するのが一般的である。この手法では、途中のネットワーク装置で元のパケットを構築する時間及び再度フラグメントパケットを生成する時間が必要となるため、このような分割が必要となるポイント毎に遅延要因が増大することになり、通信障害が発生する可能性が高まる。
また、PMTU検出においては、パケット送信元がパケットの宛先毎にPMTUを把握する必要があり、実際の通信に先立って通信を行おうとする相手毎にPMTUを検出するための処理を行わなければならない。また、その通信経路上にICMPパケットの通過を阻害するネットワーク機器がある場合には、PMTU検出の機能が働かない。
そのため、通信に先立つPMTU検出を不要としながら、再フラグメントを行っても、網での伝送遅延を小さくできる再フラグメント化装置、再フラグメント処理方法及び再フラグメント化プログラムが望まれている。
第1の本発明は、到来したフラグメントパケットに基づいて、より小さいペイロードの再フラグメントパケットを形成して送出する再フラグメント化装置において、(1)到来したフラグメントパケットのペイロードから、再フラグメントパケットの1パケット分又はそれより少ないペイロード分を抽出する再フラグメント用ペイロード抽出手段と、(2)上記再フラグメント用ペイロード抽出手段で抽出されたペイロードに、到来したフラグメントパケットのヘッダを付与するヘッダ付与手段と、(3)上記ヘッダ付与手段により付与されたヘッダの一部若しくはヘッダに対する誤り検出用情報を、再フラグメントパケット向けに修正するヘッダ修正手段と、(4)上記ヘッダ修正手段の修正によって得られた再フラグメントパケットを送出する再フラグメントパケット送出手段と、(5)到来したフラグメントパケットのペイロードの全てが、上記再フラグメントパケット送出手段によって今まで送出された1又は複数の再フラグメントパケットのペイロードに分割して挿入されたかを確認し、挿入されていない場合に、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段の処理を再起動させる終了判定手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明は、到来したフラグメントパケットに基づいて、より小さいペイロードの再フラグメントパケットを形成して送出する再フラグメント処理方法において、(0)ヘッダ付与手段、ヘッダ修正手段、再フラグメントパケット送出手段及び終了判定手段を有し、(1)上記再フラグメント用ペイロード抽出手段は、到来したフラグメントパケットのペイロードから、再フラグメントパケットの1パケット分又はそれより少ないペイロード分を抽出し、(2)上記ヘッダ付与手段は、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段で抽出されたペイロードに、到来したフラグメントパケットのヘッダを付与し、(3)上記ヘッダ修正手段は、上記ヘッダ付与手段により付与されたヘッダの一部若しくはヘッダに対する誤り検出用情報を、再フラグメントパケット向けに修正し、(4)上記再フラグメントパケット送出手段は、上記ヘッダ修正手段の修正によって得られた再フラグメントパケットを送出し、(5)上記終了判定手段は、到来したフラグメントパケットのペイロードの全てが、上記再フラグメントパケット送出手段によって今まで送出された1又は複数の再フラグメントパケットのペイロードに分割して挿入されたかを確認し、挿入されていない場合に、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段の処理を再起動させることを特徴とする。
第3の本発明の再フラグメント化プログラムは、コンピュータを、(1)到来したフラグメントパケットのペイロードから、再フラグメントパケットの1パケット分又はそれより少ないペイロード分を抽出する再フラグメント用ペイロード抽出手段と、(2)上記再フラグメント用ペイロード抽出手段で抽出されたペイロードに、到来したフラグメントパケットのヘッダを付与するヘッダ付与手段と、(3)上記ヘッダ付与手段により付与されたヘッダの一部若しくはヘッダに対する誤り検出用情報を、再フラグメントパケット向けに修正するヘッダ修正手段と、(4)上記ヘッダ修正手段の修正によって得られた再フラグメントパケットを送出する再フラグメントパケット送出手段と、(5)到来したフラグメントパケットのペイロードの全てが、上記再フラグメントパケット送出手段によって今まで送出された1又は複数の再フラグメントパケットのペイロードに分割して挿入されたかを確認し、挿入されていない場合に、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段の処理を再起動させる終了判定手段として機能させることを特徴とする。
本発明の再フラグメント化装置、再フラグメント処理方法及び再フラグメント化プログラムによれば、通信に先立つPMTU検出を不要としながら、再フラグメントを行っても網での伝送遅延を小さくできる。
(A)主たる実施形態
以下、本発明による再フラグメント化装置、再フラグメント処理方法及び再フラグメント化プログラムの一実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)実施形態の構成
図2は、この実施形態に関係する各種装置の接続関係などの説明図である。
以下では、第1のノード(例えば、通信端末)1−1と第2のノード1−2との間で交換されるトラフィックが、インターネット1−6内に設けられている、実施形態の再フラグメント化装置を搭載している通信装置(例えばルータ)1−3を必ず通ることを前提としている。通信装置1−3の両端のインタフェース、すなわち、第1のノード側インタフェース1−4と第2のノード側インタフェース1−5とで、インタフェースのMTUとして異なる値が設定されているとする。このとき、MTUが小さいインタフェースからMTUが大きいインタフェースにトラフィックが流れる場合は問題ないが、MTUが大きいインタフェースからMTUが小さいインタフェースにトラフィックが流れる場合にはフラグメント処理が必要になる。通常パケットのフラグメント処理は、RFC791で規定されている通りで問題ないが、フラグメントパケットをさらにフラグメント処理する場合は、全てのフラグメントパケットを収集して元のパケットを構築してから再度フラグメントを行う方式が一般的である。
図3は、IPパケット(IPv4パケット)のヘッダフォーマットを示す説明図である。図3に示すヘッダフォーマットにおいて、フラグメントに関係するのは、フラグメントの組立のための識別値が挿入される「Identification」と、Bit1(以下、DFフラグと呼ぶ)にフラグメントの可/不能が挿入され、Bit2(以下、MFフラグと呼ぶ)に最後のフラグメントかフラグメントの継続かが挿入される「Flags」と、元のデータのどこにフラグメントの先頭が属するかを指示する「フラグメントオフセット」とである。この点に着目すると、フラグメントパケットの再フラグメントが必要になった場合には、「Flags」、「フラグメントオフセット」及びIPヘッダのヘッダチェックサムだけを書き換えれば良いことが分かる。
この実施形態は、再フラグメントが必要になった場合に、以上のような書き換え対象が限定されていることに着目し、元のパケットに戻す冗長な処理を不要としたものである。ネットワークの途中で何度もフラグメントパケットを元のパケットに戻す冗長な処理を不要にすると、遅延の改善やパケット損失率の改善につながる。
図4は、実施形態の再フラグメント化装置が搭載されている通信装置1−3の機能的構成を示すブロック図である。ここで、通信装置1−3は、例えば、ハードウェア的な通信部の他は、通信処理やデータ処理(再フラグメント処理を含む)等を実行するためのCPU、ROM、RAM等を有しており、CPUが実行するプログラム(再フラグメント化プログラムを含む)がインストールされている。上述したプログラムを含め、通信装置1−3の機能的構成を示すと図4に示すようになる。
図4において、通信装置1−3は、トラフィック識別部5−1、フラグメント処理部5−2、出力インタフェース部(出力IF部)5−3、5−5、及び、制御部5−4を有する。
トラフィック識別部5−1は、当該通信装置3に入力される全てのトラフィックを識別するものである。トラフィック識別部5−1は、当該通信装置1−3宛のパケットを制御部5−4に与え、それ以外のトラフィックをフラグメント処理部5−2に与えるものである(なお、トラフィック識別部5−1においてフラグメント処理が不要なことが判別できる中継トラフィックがある場合には出力インタフェース部5−3、5−5に与える)。
制御部5−4は、当該通信装置1−3の全体を制御するものである。制御部5−4は、例えば、各出力インタフェース部5−3、5−5のMTUの値等の情報を管理しており、フラグメント処理部5−2にそれらの情報を伝達するものである。なお、各出力インタフェース部5−3、5−5の値は、制御部5−4への設定次第で自由に変更可能である。
フラグメント処理部5−2は、図5及び図1に示すパケット処理(フラグメント処理や再フラグメント処理を含む)を行い、処理後のトラフィックを出力インタフェース部5−3、5−5に与えるものである(なお、処理によりパケットが廃棄されることもあり得る)。
各出力インタフェース部5−3、5−5は、担当する方向へのトラフィックの送出を行うものである。
(A−2)実施形態の動作
次に、上述したフラグメント処理部5−2が実行する、当該装置が中継する受信したパケットの処理を、図5及び図1のフローチャートを参照しながら説明する。
図5は、受信パケットの処理を示すフローチャートであり、図1は、図5の「再フラグメント処理」(再フラグメント処理方法)の詳細を示すフローチャートである。
フラグメント処理部5−2は、初期状態において(ステップ3−1)、当該装置が中継する受信パケットが与えられると、その受信パケットの上述したDFフラグが1(フラグメント不能)となっているか否かを判別する(ステップ3−2)。
DFフラグが1となっている場合(フラグメント不能である場合)には、フラグメント処理部5−2は、その受信パケットの出力側の出力インタフェース部5−3又は5−5のMTUと、受信パケットのパケット長とを比較する(ステップ3−3)。そして、パケット長がMTUを越えている場合には受信パケットを廃棄し(ステップ3−4)、一方、パケット長がMTU以下の場合には、該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から、受信パケットをそのまま送出させる(ステップ3−11)。
受信パケットのDFフラグが0となっている場合(フラグメント可である場合)には、フラグメント処理部5−2は、さらに、受信パケットの上述したMFフラグが1(フラグメント継続)となっているか否かを判別する(ステップ3−5)。MFフラグが1となっている場合は、別のフラグメントパケットが続くことを示しており、このことは、受信パケットが、最初かあるいは途中のフラグメントパケットであることを意味している。
MFフラグが1(フラグメント継続)となっている場合には、フラグメント処理部5−2は、その受信パケットの出力側の出力インタフェース部5−3又は5−5のMTUと、受信パケットのパケット長とを比較する(ステップ3−7)。パケット長がMTUを越えている場合には、図1に詳細を示す再フラグメント処理を実行した後(ステップ3−9)、宛先側に該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から、再フラグメント処理で分離されたパケットを送出させ(ステップ3−11)、一方、パケット長がMTU以下の場合には、該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から、受信パケットをそのまま送出させる(ステップ3−11)。
なお、図5では、ステップ3−9の再フラグメント処理には、分離パケットの送出処理を含まないように記載しているが、後述する再フラグメント処理の詳細処理の説明から明らかなように、再フラグメント処理の一連の処理の中で、ステップ3−11に相当する分離パケットの送出処理が実行される。
受信パケットのDFフラグが0、MFフラグが0(フラグメント終了)の場合(ステップ3−5でFalse)には、フラグメント処理部5−2は、さらに、受信パケットの上述したフラグメントオフセットの値が0となっているか否かを判別する(ステップ3−6)。
フラグメントオフセットの値が0以外の場合は、その受信パケットが最終のフラグメントパケットであることを意味している。この場合には、フラグメント処理部5−2は、他のフラグメントパケット(最初あるいは途中のフラグメントパケット)と同様に処理する(ステップ3−7、3−9、3−11)。
フラグメントオフセットの値が0の場合には、そのパケットがフラグメントパケットとして分割されていない、通常のパケットであることを意味している。この場合には、フラグメント処理部5−2は、受信パケットの出力側の出力インタフェース部5−3又は5−5のMTUと、受信パケットのパケット長とを比較する(ステップ3−8)。パケット長がMTUを越えている場合には、RFC791に規定されているフラグメント処理を実行した後(ステップ3−10)、該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から、フラグメント処理で分割されたパケットを送出させ(ステップ3−11)、一方、パケット長がMTU以下の場合には、該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から、受信パケットをそのまま送出させる(ステップ3−11)。
次に、上述したステップ3−9における再フラグメント処理の詳細を、図1のフローチャートを参照しながら説明する。
この処理では、3つの変数(パラメータ)N、L、Uを用いる。変数Nは、フラグメントの分割回数を表し、変数Lは、IPヘッダを除いた搬送対象となるデータのペイロード長(搬送されずに残っているペイロード長)を表し(単位は[バイト])、変数Uは、1パケット(分離後の1パケット)当たりに搬送できるデータのペイロード長である(単位は[バイト])。
変数Uは、MTUの定められたインタフェース毎に固有の値であり、フラグメントオフセットが8バイト単位となっているため、(1)式によって表すことができる。(1)式において、IHL(Internet Header Length)に4を掛けているのは、IHLがロングワード(32ビット=4バイト)単位の値となっているので、バイト単位に変換するためである。
U=({(出力IFのMTU)−(IHL×4)}/8の小数点以下切下げ)×8
…(1)
再フラグメント処理が開始された時点では、他の2つの変数N、Lの値は、(2)式、(3)式のように定義されている。すなわち、フラグメント処理部5−2は、初期化処理で、変数N、Lの値を(2)式、(3)式に示す初期値に設定する(ステップ4−1)。
N=0 …(2)
L=(パケット長)−{4×(IHL)} …(3)
続いて、フラグメント処理部5−2は、搬送対象ペイロードの初めから先頭1パケット(Uバイト)分のペイロードを分離する(ステップ4−2)。次に、分離したペイロードに対する処理を行い、元のフラグメントパケット(処理対象となっている受信パケット)のIPヘッダが付与され、フラグメントオフセットの値が、(4)式で表される値に書き換えられる(ステップ4−3)。但し、N=0の場合には、フラグメントオフセットの値は元のフラグメントパケットのフラグメントオフセット値と同一である。
フラグメントオフセット=(元パケットのオフセット値)+N×U/8 …(4)
その後、変数Lを、L=L−Uに更新すると共に、変数Nを1インクリメントする(ステップ4−4)。
続いて、フラグメント処理部5−2は、変数Lが変数U以下か否かを判別する(ステップ4−5)。この判別は、元のフラグメントパケットにおける、分離パケットへの移行がなされていない残りのペイロードが1パケット分以下か否かの判別になっている。
変数Lが変数Uの値を超えていれば、1分離パケットに納まりきらないため、フラグメント処理部5−2は、分離したパケットのMFフラグを1にし、IPヘッダのチェックサムを再計算し、該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から、分離パケットを送出した後(ステップ4−6;図5のステップ3−11参照)、上述したステップ4−2からステップ4−5までの処理を繰り返す。このようにして戻ったステップ4−2でのペイロード分離は、残っている中の先頭側からの1パケット分の分離である。
ステップ4−5の判別で、変数Lが変数Uの値以下であるという結果を得る場合は、残りのペイロード部分が、1分離パケットに納まる場合である。そこで、フラグメント処理部5−2は、残りのペイロードに、元フラグメントパケットのIPヘッダを付与し、フラグメントオフセットの値を上述した(4)式で計算された値に書き換える(ステップ4−7)。
次に、フラグメント処理部5−2は、元のフラグメントパケットのMFフラグが1となっているか否かを判別する(ステップ4−8)。
元のフラグメントパケットのMFフラグが1となっている場合は、その後に到来する元のフラグメントパケットを分離した分離パケットが継続することを示すため、フラグメント処理部5−2は、そのままMFフラグを1とし、IPヘッダのチェックサムを再計算して書き換え(ステップ4−9)、該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から分離パケットを送出させ(ステップ4−11;図5のステップ3−11参照)、再フラグメント処理を完了する。
これに対して、MFフラグが0となっている場合は、この元のフラグメントパケットが最終フラグメントとなっていることを意味しており、最終の元のフラグメントパケットから分離した最終の分離パケットであるため、フラグメント処理部5−2は、そのままMFフラグを0とし、IPヘッダのチェックサムを再計算して書き換え(ステップ4−10)、該当する出力インタフェース部5−3又は5−5から分離パケットを送出させ(ステップ4−11;図5のステップ3−11参照)、再フラグメント処理を完了する。
(A−3)実施形態の効果
上記実施形態によれば、受信したフラグメントパケットの系列から元のパケットを再構築することなく、受信したフラグメントパケット毎の逐次処理で、受信したフラグメントパケットに対する再フラグメント化を実行しており、エンドツーエンドの伝送遅延を小さくすることができる。
また、ネットワークの途中で元のパケットを再構築する機会を削減しているので、再構築失敗による通信障害の可能性を削減することができる。
さらに、元のパケットを再構築していた場合の伝送遅延に対処するPMTU検出のような処理を、通信に先立って行う必要がないため、即座に任意の通信先に対して通信が可能となり、また、ICMPパケットを阻害するルータに影響を受けることもない。
以上のように、上記実施形態によれば、通信開始までの時間の短縮、フラグメントパケットによる伝送区間がある場合における伝送遅延の短縮、パケット損失率の削減等を期待することができる。
(B)他の実施形態
上記実施形態では、再フラグメント化装置を通信装置自体に搭載した場合を示したが、通信装置に対する外付け装置(コネクタ接続、ケーブル接続は問わない)として、再フラグメント化装置を構築するようにしても良い。なお、再フラグメント化装置を搭載又は外付けする通信装置の種類は限定されず、要は、異なるMTUのインタフェースに対応しなければならない通信装置であれば良い。
また、上記実施形態では、再フラグメント化プログラムと、CPUなどの汎用的なプログラムの実行構成とで再フラグメント化装置を構築した場合を示したが、上述した図1の処理(図5の処理を含んでいても良い)を行う専用装置として再フラグメント化装置を構築しても良く、その専用装置がICチップとして構築しても良い。
さらに、上記実施形態では、IPパケットに係る再フラグメント化に適用したものを示したが、パケットの種類はIPパケットに限定されるものではない。
実施形態の再フラグメント処理の詳細を示すフローチャートである。 実施形態に関係する各種装置の接続関係などの説明図である。 IPパケット(IPv4パケット)のヘッダフォーマットを示す説明図である。 実施形態の再フラグメント化装置が搭載されている通信装置の機能的構成を示すブロック図である。 実施形態のフラグメント処理部が実行する受信パケットの処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1―1、1−2…ノード、1−3…通信装置(再フラグメント化装置を搭載)、1−6…インターネット、5−1…トラフィック識別部、5−2…フラグメント処理部、5−3、5−5…出力インタフェース部、5−4…制御部。

Claims (3)

  1. 到来したフラグメントパケットに基づいて、より小さいペイロードの再フラグメントパケットを形成して送出する再フラグメント化装置において、
    到来したフラグメントパケットのペイロードから、再フラグメントパケットの1パケット分又はそれより少ないペイロード分を抽出する再フラグメント用ペイロード抽出手段と、
    上記再フラグメント用ペイロード抽出手段で抽出されたペイロードに、到来したフラグメントパケットのヘッダを付与するヘッダ付与手段と、
    上記ヘッダ付与手段により付与されたヘッダの一部若しくはヘッダに対する誤り検出用情報を、再フラグメントパケット向けに修正するヘッダ修正手段と、
    上記ヘッダ修正手段の修正によって得られた再フラグメントパケットを送出する再フラグメントパケット送出手段と、
    到来したフラグメントパケットのペイロードの全てが、上記再フラグメントパケット送出手段によって今まで送出された1又は複数の再フラグメントパケットのペイロードに分割して挿入されたかを確認し、挿入されていない場合に、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段の処理を再起動させる終了判定手段と
    を有することを特徴とする再フラグメント化装置。
  2. 到来したフラグメントパケットに基づいて、より小さいペイロードの再フラグメントパケットを形成して送出する再フラグメント処理方法において、
    ヘッダ付与手段、ヘッダ修正手段、再フラグメントパケット送出手段及び終了判定手段を有し、
    上記再フラグメント用ペイロード抽出手段は、到来したフラグメントパケットのペイロードから、再フラグメントパケットの1パケット分又はそれより少ないペイロード分を抽出し、
    上記ヘッダ付与手段は、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段で抽出されたペイロードに、到来したフラグメントパケットのヘッダを付与し、
    上記ヘッダ修正手段は、上記ヘッダ付与手段により付与されたヘッダの一部若しくはヘッダに対する誤り検出用情報を、再フラグメントパケット向けに修正し、
    上記再フラグメントパケット送出手段は、上記ヘッダ修正手段の修正によって得られた再フラグメントパケットを送出し、
    上記終了判定手段は、到来したフラグメントパケットのペイロードの全てが、上記再フラグメントパケット送出手段によって今まで送出された1又は複数の再フラグメントパケットのペイロードに分割して挿入されたかを確認し、挿入されていない場合に、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段の処理を再起動させる
    ことを特徴とする再フラグメント処理方法。
  3. コンピュータを、
    到来したフラグメントパケットのペイロードから、再フラグメントパケットの1パケット分又はそれより少ないペイロード分を抽出する再フラグメント用ペイロード抽出手段と、
    上記再フラグメント用ペイロード抽出手段で抽出されたペイロードに、到来したフラグメントパケットのヘッダを付与するヘッダ付与手段と、
    上記ヘッダ付与手段により付与されたヘッダの一部若しくはヘッダに対する誤り検出用情報を、再フラグメントパケット向けに修正するヘッダ修正手段と、
    上記ヘッダ修正手段の修正によって得られた再フラグメントパケットを送出する再フラグメントパケット送出手段と、
    到来したフラグメントパケットのペイロードの全てが、上記再フラグメントパケット送出手段によって今まで送出された1又は複数の再フラグメントパケットのペイロードに分割して挿入されたかを確認し、挿入されていない場合に、上記再フラグメント用ペイロード抽出手段の処理を再起動させる終了判定手段と
    して機能させることを特徴とする再フラグメント化プログラム。
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