JP4525185B2 - 映像記録再生装置 - Google Patents

Description

本発明は、外部出力端子を介して接続された映像表示装置に映像信号を出力して映像を表示する映像記録再生装置に係り、特に簡単なスイッチ操作により映像表示装置の表示画面のアスペクト比の設定を切り換えることができる映像記録再生装置に関する。

一般に、映像表示装置の画面に映像を表示する場合、１６：９、４：３、或いは４：３レターボックスのいずれかの所望の表示画面のアスペクト比に設定して、映像表示装置の画面に映像を表示することができるようになっている。外部入力端子に入力されたアスペクト比コントロール信号により表示画面のアスペクト比を自動的に切り換える映像表示装置は、アスペクト比コントロール信号の電圧が０Ｖの場合、表示画面のアスペクト比を４：３に、５Ｖの場合、表示画面のアスペクト比を１６：９に切り換えるようになっていて、アスペクト比コントロール信号が映像信号に重畳され、映像信号により表示画面のアスペクト比が自動的に切り換えられる。また、ユーザが表示画面のアスペクト比を設定したい場合、各種モード等の設定を行うメニュ画面を表示して、メニュ画面に表示された設定項目の表示画面のアスペクト比の設定を選択して設定することができるようになっている。しかし、メニュ画面による表示画面のアスペクト比の設定では、リモコン装置等の複雑なキー操作をして表示画面のアスペクト比を設定しなければならず、簡単に、表示画面のアスペクト比を切り換えることができないという問題点があった。

背景技術としては、表示画面のアスペクト比の切り換えを外部入出力端子から供給されるコントロール信号、リモコン装置のキー操作によるユーザコントロール信号の中の最新に入力された信号により切り換えるようにしたものがあった（例えば、特許文献１参照）。

また、表示画面のアスペクト比とは異なるアスペクト比の映像を画面に表示する場合、全面表示モードと一部表示モードとを切り換える際に、アスペクト比の切り換え、シャッタ機構の駆動、画面の焼き付き防止回路の駆動を行うようにしたものがあった（例えば、特許文献２参照）。
実開平５−９７１７６号公報 特開平５−７５９５２号公報

しかしながら、背景技術で述べたもののうち前者においては、表示画面のアスペクト比の切り換えを外部入出力端子から供給されるコントロール信号と、リモコン装置のキー操作によるユーザコントロール信号との中の最新に入力された信号により切り換えることができたが、コントロール信号が外部入出力端子から入力されると、ユーザが設定した表示画面のアスペクト比が変更されるため、その都度、ユーザが所望の表示画面のアスペクト比に切り換えなければならないという問題点があった。

また、後者においては、表示画面のアスペクト比とは異なるアスペクト比の映像を画面に表示する場合、全面表示モードと一部表示モードとの切り換える際に、アスペクト比の切り換え、シャッタ機構の駆動、画面の焼き付き防止回路の駆動を行うことができたが、表示画面のアスペクト比の切り換えを違和感なく行うようにしたものであって、簡単に、ユーザが所望の表示画面のアスペクト比に切り換えることができるようにしたものではなかった。

本発明は、背景技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複雑なキー操作を行うことなく、簡単に、表示画面のアスペクト比の設定を所望の表示画面のアスペクト比に切り換えることができる映像記録再生装置を提供しようとするものである。

上記目的を達成するため本発明においては、記録再生部から出力する映像音声信号にアスペクト比コントロール信号が重畳された信号を装置の外部に配置された映像表示装置に対し出力する外部出力端子と、ユーザの手動操作による指示を入力する入力手段と、前記入力手段から入力される指示に基づいて装置全体を制御する制御手段と、ＯＮに切り換えて接続されたときに互いに異なるレベルの電圧値信号を前記制御手段に対しそれぞれ入力する第１および第２の設定切換接点と、開放された第３設定切換接点との少なくとも３種の設定切換接点を有するアスペクト比切換スイッチが少なくとも二つ設けられたアスペクト比切換手段とを備え、前記映像表示装置は、前記外部出力端子から入力する映像音声信号による映像を当該映像音声信号に重畳されている前記アスペクト比コントロール信号によるアスペクト比の表示画面で画面表示するものであり、前記制御手段は、二つの前記アスペクト比切換スイッチが共に前記第１設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチから共にハイレベルの電圧値信号が入力したときに、第１のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第１のアスペクト比の表示画面に切り換える第１のアスペクト比設定制御機能と、二つの前記アスペクト比切換スイッチが共に前記第２設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチから共にローレベルの電圧値信号が入力したときに、第２のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第２のアスペクト比の表示画面に切り換える第２のアスペクト比設定制御機能と、二つの前記アスペクト比切換スイッチが互いに異なる前記設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチのうちの一方からハイレベルの電圧値信号が、且つ他方からローレベルの電圧値信号がそれぞれ入力したときに、第３のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第３のアスペクト比の表示画面に切り換える第３のアスペクト比設定制御機能と、二つの前記アスペクト比切換スイッチが共に前記第３設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチの何れか一方からもハイレベルまたはローレベルの電圧値信号が入力しなかったときに限り、前記映像表示装置に表示されたメニュ画面のアスペクト比設定画面に基づきユーザが前記入力手段を操作して任意に設定した第４のアスペクト比を有効として、この第４のアスペクト比を設定するための第４のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第４のアスペクト比の表示画面に切り換える第４のアスペクト比設定制御機能とを有している。

二つの前記アスペクト比切換スイッチは、外部からの視認により切換状態が判別できる種別のものを用いて、装置の前面パネルに設けられていることが好ましい。

これらの手段により、複雑なキー操作を行うことなく、簡単に、表示画面のアスペクト比の設定を所望の表示画面のアスペクト比に切り換えることができる。

請求項１記載の発明に係る映像記録再生装置によれば、少なくとも３種の設定切換接点を有するアスペクト比切換スイッチが少なくとも２つ設けられたアスペクト比切換手段において、二つのアスペクト比切換スイッチの各々の設定切換接点から共にハイレベルの電圧値信号が入力したときに映像表示装置を第１のアスペクト比の表示画面に切り換え、二つのアスペクト比切換スイッチの各々の設定切換接点から共にローレベルの電圧値信号が入力したときに映像表示装置を第２のアスペクト比の表示画面に切り換え、二つのアスペクト比切換スイッチの各々の設定切換接点から互いにレベルの異なる電圧値信号が入力したときに映像表示装置を第３のアスペクト比の表示画面に切り換えるようにしているので、複雑なキー操作を行うことなく、二つのアスペクト比切換スイッチのＯＮ／ＯＦＦを切り換えることにより、簡単に、ユーザが所望のアスペクトの表示画面に切り換えることができる。また、二つのアスペクト比切換スイッチから共に電圧値信号が入力しなかったときに限り、ユーザが設定した第４のアスペクト比を有効として、映像表示装置を第４のアスペクト比の表示画面に切り換えるようにしているので、ユーザが任意に設定したアスペクト比の表示画面に切り換えることもできる。

請求項２記載の発明に係る映像記録再生装置によれば、二つの前記アスペクト比切換スイッチは、外部からの視認により切換状態が判別できる種別のものを用いて、装置の前面パネルに設けられているので、ユーザが所望のアスペスト比の表示画面に簡単に切り換えることができるとともに、装置の電源がＯＦＦ状態であっても、二つのアスペクト比切換スイッチの切換状態を視認によって判別することで、現在設定されている表示画面のアスペクト比を容易に知ることができる。

以下、適宜図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態を詳述する。図１は本発明の一実施例の映像記録再生装置の構成を示すブロック図であり、図２は本発明の一実施例の映像記録再生装置を示す図であり、図３は本発明の一実施例の映像記録再生装置のアスペクト比切換スイッチによる表示画面のアスペクト比の切換を示す説明図である。

まず、図１は本発明の一実施例の映像記録再生装置の構成を示すブロック図を基に説明する。

映像記録再生装置１は、アンテナ１１により受信されたテレビ放送電波から選択されたチャンネルのテレビ放送を受信するチューナ２と、チューナ２により受信されたテレビ放送の映像音声信号を検波して増幅する検波増幅回路３と、記録媒体に映像音声信号を記録再生する記録再生部４と、記録再生部４により再生された映像音声信号を増幅して出力する増幅出力回路５と、文字情報信号を映像信号に重畳して、文字情報を映像表示装置３０の画面に表示するＯＳＤ（Ｏｎ−Ｓｃｒｅｅｎ Ｃｈａｒａｃｔｅｒ Ｄｉｓｐｌａｙ）回路６と、映像記録再生装置１のシステム全体をコントロールするマイコン７と、映像表示装置３０の表示画面のアスペクト比を設定するアスペクト比切換スイッチ８、９と、リモコン装置２０から送信された赤外線信号のリモコン信号を所定の電気信号に変換するリモコン受信部１０とで構成されている。なお、アスペクト比切換スイッチ８、９とリモコン受信部１０の受光部とは、図２に示すように、映像記録再生装置１の前面パネルに設けられている。

以上のように構成された映像記録再生装置について、以下その動作について説明する。

アスペクト比切換スイッチ８、９は、それぞれ１回路３接点（各接点を以下、Ｈ接点、Ｍ接点、Ｌ接点と呼ぶ）となっていて、Ｈ接点は電源電圧＋５Ｖに接続され、Ｌ接点は０Ｖに接地され、Ｍ接点はいずれにも接続されず開放されている。表示画面のアスペクト比は、図３に示すように、アスペクト比切換スイッチ８、９を切り換えることにより所定の表示画面のアスペクト比に切り換えることができるようになっている。例えば、アスペクト比切換スイッチ８、９をともにＨ接点に切り換えると、表示画面のアスペクト比が１６：９に切り換えられ、アスペクト比切換スイッチ８、９をともにＬ接点に切り換えると、表示画面のアスペクト比が４：３に切り換えられるようになっている。また、アスペクト比切換スイッチ８をＨ接点に、アスペクト比切換スイッチ９をＬ接点に切り換えるか、或いは、アスペクト比切換スイッチ８をＬ接点に、アスペクト比切換スイッチ９をＨ接点に切り換えると、表示画面のアスペクト比が４：３レターボックスに切り換えられるようになっている。なお、アスペクト比切換スイッチ８、９をＭ接点に切り換えると、リモコン装置２０のキー操作によりメニュ画面に表示された設定項目の表示画面のアスペクト比の設定を選択して、表示画面のアスペクト比を設定することができるようになっている。

マイコン７は、アスペクト比切換スイッチ８、９の切換状態を常時監視して、映像表示装置３０に映像音声信号を出力する際、アスペクト比切換スイッチ８、９がＭ接点以外の接点、即ち、Ｈ接点又はＬ接点に切り換えられている場合、アスペクト比切換スイッチ８、９の切換状態に応じて、その表示画面のアスペクト比のアスペクト比コントロール信号を映像信号に重畳して外部出力端子Ｔを介して映像表示装置３０に出力する。映像表示装置３０は、映像信号に重畳されたアスペクト比コントロール信号に基づいて表示画面のアスペクト比を切り換えて映像を表示するようになっている。また、アスペクト比切換スイッチ８、９が映像記録再生装置１の前面パネルに設けられているので（図２参照）、映像表示装置３０の電源をＯＮにしなくても、アスペクト比切換スイッチ８、９の位置を見ることにより、現在設定されている表示画面のアスペクト比が容易にわかる。また、アスペクト比切換スイッチ８、９の組み合わせにより設定された表示画面のアスペクト比の設定は、アスペクト比切換スイッチ８、９の接点をＨ接点、Ｌ接点以外に切り換えない限り、その表示画面のアスペクト比の設定が保持されるので、映像信号にアスペクト比コントロール信号が重畳されていても、ユーザが設定した所望の表示画面のアスペクト比が変更されることがなく、ユーザがその都度所望のアスペクト比に切り換えなければならないという煩わしさを解消することができる。

また、アスペクト比切換スイッチ８、９がＭ接点に切り換えられている場合は、リモコン装置２０のメニュキー（図示せず）が操作されると、マイコン７は、文字情報信号と制御信号とをＯＳＤ回路６に送出して、映像表示装置３０の画面にメニュ画面（図示せず）を表示し、メニュ画面の表示画面のアスペクト比の設定画面（図示せず）により表示画面のアスペクト比を設定することができるようにする。ユーザは、リモコン装置２０の操作キーを操作することにより、表示画面のアスペクト比を設定することができる。これにより、リモコン装置２０のキー操作により、映像表示装置３０の画面に表示されたメニュ画面の表示画面のアスペクト比の設定を選択して詳細設定が可能になる。メニュ画面により表示画面のアスペクト比が設定されている場合に、表示画面のアスペクト比の設定を映像信号に対応させるように設定されている場合、映像信号にアスペクト比コントロール信号が重畳されて外部出力端子Ｔを介して映像表示装置３０に出力されるので、映像信号に設定された表示画面のアスペクト比に切り換えられて映像表示装置３０の画面に映像が表示される。

以上、本発明を実施するための最良の形態について詳述したが、本発明はこれに限らず、当業者の通常の知識の範囲内でその変形や改良が可能である。例えば、映像表示装置に表示される映像の表示画面のアスペクト比をそれぞれ１回路３接点を有する２つのスイッチの組み合わせにより設定することを説明したが、２回路６接点を有する１つのスイッチにより設定するようにしてもよい。

また、映像表示装置に表示される映像の表示画面のアスペクト比をそれぞれ１回路３接点を有する２つのスイッチの組み合わせにより設定することを説明したが、表示画面のアスペクト比を設定する複数の押しボタンスイッチを映像記録再生装置の前面パネルに設け、それらの押しボタンスイッチを操作して、表示画面のアスペクト比を切り換えるようにしてもよい。複数の押しボタンスイッチは互いに連動しているものを採用すると更に操作性が向上するとともに、押しボタンスイッチの押し込み状態を見て、現在設定されている表示画面のアスペクト比の設定が容易にわかる。

本発明の一実施例の映像記録再生装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施例の映像記録再生装置を示す図である。 本発明の一実施例の映像記録再生装置のアスペクト比切換スイッチによる表示画面のアスペクト比の切換を示す説明図である。

符号の説明

１ 映像記録再生装置
２ チューナ
３ 検波増幅回路
４ 記録再生部
５ 増幅出力回路
６ ＯＳＤ回路
７ マイコン
８、９ アスペクト比切換スイッチ
１０ リモコン受信部
Ｔ 外部出力端子
２０ リモコン装置
３０ 映像表示装置

Claims (2)

1. 記録再生部から出力する映像音声信号にアスペクト比コントロール信号が重畳された信号を装置の外部に配置された映像表示装置に対し出力する外部出力端子と、
   ユーザの手動操作による指示を入力する入力手段と、
   前記入力手段から入力される指示に基づいて装置全体を制御する制御手段と、
   ＯＮに切り換えて接続されたときに互いに異なるレベルの電圧値信号を前記制御手段に対しそれぞれ入力する第１および第２の設定切換接点と、開放された第３設定切換接点との少なくとも３種の設定切換接点を有するアスペクト比切換スイッチが少なくとも二つ設けられたアスペクト比切換手段とを備え、
   前記映像表示装置は、前記外部出力端子から入力する映像音声信号による映像を当該映像音声信号に重畳されている前記アスペクト比コントロール信号によるアスペクト比の表示画面で画面表示するものであり、
   前記制御手段は、
   二つの前記アスペクト比切換スイッチが共に前記第１設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチから共にハイレベルの電圧値信号が入力したときに、第１のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第１のアスペクト比の表示画面に切り換える第１のアスペクト比設定制御機能と、 二つの前記アスペクト比切換スイッチが共に前記第２設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチから共にローレベルの電圧値信号が入力したときに、第２のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第２のアスペクト比の表示画面に切り換える第２のアスペクト比設定制御機能と、 二つの前記アスペクト比切換スイッチが互いに異なる前記設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチのうちの一方からハイレベルの電圧値信号が、且つ他方からローレベルの電圧値信号がそれぞれ入力したときに、第３のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第３のアスペクト比の表示画面に切り換える第３のアスペクト比設定制御機能と、
   二つの前記アスペクト比切換スイッチが共に前記第３設定切換接点に切り換え接続されて当該両アスペクト比切換スイッチの何れか一方からもハイレベルまたはローレベルの電圧値信号が入力しなかったときに限り、前記映像表示装置に表示されたメニュ画面のアスペクト比設定画面に基づきユーザが前記入力手段を操作して任意に設定した第４のアスペクト比を有効として、この第４のアスペクト比を設定するための第４のアスペクト比コントロール信号を映像音声信号に重畳することにより前記映像表示装置を第４のアスペクト比の表示画面に切り換える第４のアスペクト比設定制御機能とを有していることを特徴とする映像記録再生装置。
2. 二つの前記アスペクト比切換スイッチは、外部からの視認により切換状態が判別できる種別のものを用いて、装置の前面パネルに設けられていることを特徴とする請求項１に記載の映像記録再生装置。
   

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