JP4524987B2 - 電池用リード端子、電池、並びに電池用リード端子の接続方法 - Google Patents

電池用リード端子、電池、並びに電池用リード端子の接続方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池素子の外部端子に十分な強度を以て接続される電池用リード端子、この電池用リード端子が接続された電池、並びにこの電池用リード端子の接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年においては、例えばノート型パーソナルコンピュータ、携帯型電話機、カメラ一体型VTR(video tape recorder)、PDA(Personal Digital Assistants)等の電子機器の電源として、軽量で高エネルギー密度な二次電池の開発が進められている。この高いエネルギー密度を有する二次電池としては、例えば鉛電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池等といった水系電解液電池よりも大きなエネルギー密度を有するリチウムイオン二次電池がある。
【0003】
このリチウムイオン二次電池は、例えば正極及び負極を有する電池素子と、電池素子を収納する有底筒状容器であり、負極と電気的に接続されることで外部負極端子となる外装缶と、外装缶の開口部を閉蓋し、正極と電気的に接続されることで外部正極端子となる蓋体とを有している。そして、このリチウムイオン二次電池は、外装缶の開口部に、蓋体がガスケットを介して圧入された後に、外装缶の開口部をかしめることで蓋体が固定されて外装缶の開口部を閉蓋することから、電池素子が外装缶内に密閉封入されたている。このため、リチウムイオン二次電池は、外部負極端子の外装缶と外部正極端子の蓋体とがガスケットにより絶縁された状態になる。
【0004】
このような構成のリチウムイオン二次電池は、上述した電子機器等の電源として用いる場合、図16に示す電池パック100の状態にされる。この電池パック100は、例えば2本のリチウムイオン二次電池101が、電池に対して過充電保護、過放電保護、充放電制御等を行う回路基板102に接続された状態で一対の収納ケース103等に収納された構成になっている。具体的には、リチウムイオン二次電池101を例えばニッケル、鉄、ステンレス等の導電性金属等からなる帯状のリード端子104を介して直列状態で回路基板102に接続される。このとき、電池パック100では、例えばリチウムイオン二次電池101における外部端子となる外装缶105や蓋体106等とリード端子104との接続を抵抗溶接法等で行っている。
【0005】
この抵抗溶接法は、図17に示すように、例えばリード端子104を蓋体106等に接触させた状態で、リード端子104の主面上に配置させた一対の電極棒107,108の一方から他方に1200A程度の電流を流した際にリード端子104と蓋体106との間で生じる電気抵抗による発熱を利用してリード端子104と蓋体106とを溶接させる方法である。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−15722号公報(第3−4頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような方法でリード端子104をリチウムイオン二次電池101に接続させた場合、図18に示すように、例えば電極棒107から電極棒108に流れる電流の一部に図18中矢印Xで示す経路でリード端子104中を流れるものが発生してしまう。
【0008】
このため、リチウムイオン二次電池101とリード端子104との接続においては、図18中矢印Yで示す経路の電流、すなわち外装缶105や蓋体106を流れる電流が減って電気抵抗による発熱量が少なくなり、リード端子104と外装缶105や蓋体106との溶接強度が弱くなることがある。特に、外装缶105や蓋体106より電気抵抗の小さな導電性金属等でリード端子104を形成した場合、電極棒107から電極棒108に流れる電流のうちリード端子104中を流れる電流の割合が多くなって、リード端子104と外装缶105や蓋体106との溶接強度が更に弱くなってしまう。
【0009】
このようなリチウムイオン二次電池101では、例えば電池パック100を電子機器等から外した際に誤って落としたりして衝撃等を受けた場合に、リード端子104と外装缶105や蓋体106との溶接強度が弱いことから、リード端子104と外装缶105や蓋体106との接続が外れて電池パック100を使用不能にさせてしまうことがある。
【0010】
このような問題を解決する手段としては、図19に示すように、例えばリード端子104に孔部109を設け、この孔部109が電極棒107,108の間に配されるようにして抵抗溶接することで、電極棒107から電極棒108に流れる電流のうちリード端子104中を流れる電流の割合を少なくすること等が提案されている。(例えば、特許文献1を参照。)
しかしながら、このような提案でも、図19中矢印Zで示す経路を流れる電流、すなわちリード端子104の孔部109の周囲を流れてしまう電流があり、電極棒107から電極棒108に流れる電流のうちリード端子104中を流れる電流の割合を少なくしてリード端子104と外装缶105や蓋体106との溶接強度を大幅に向上させることは困難である。このため、リチウムイオン二次電池101では、外装缶105や蓋体106に、リード端子を適切な溶接強度を以て溶接できていないのが現状である。
【0011】
そこで、本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、電池素子の外部端子に適切な接続強度を以て接続できる電池用リード端子、この電池用リード端子が接続された電池、並びに電池用リード端子の接続方法を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成する本発明に係る電池用リード端子は、電池素子の外部端子に接続される電池用リード端子であって、帯状の導電性金属からなる一対のリードと、一対のリードを所定の間隔で並んだ状態に保持する一対のリード及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを備え、一対のリードは、電池素子の外部端子に接触させた状態で一方のリードから他方のリードに上記電池素子の外部端子を介して電流を流すことで、電池素子の外部端子と溶接により接続されることを特徴としている。
【0013】
この電池用リード端子では、一対のリード及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材によって所定の間隔で並んでいると共に電池素子の外部端子に接触させた状態の一対のリードに一方のリードから他方のリードに電流を流すことで、全ての電流が電池素子の外部端子を介して一方のリードから他方のリードに流れることになる。したがって、この電池用リード端子では、一対のリードと電池素子の外部端子との間の電気抵抗が大きくなって電気抵抗による発熱も大きくなることから、一対のリードと電池素子の外部端子とを適切に溶接でき、一対のリードと電池素子の外部端子との接続強度を向上できる。
【0014】
本発明に係る電池用リード端子は、電池素子の外部端子に接続される電池用リード端子であって、板状の導電性金属からなる複数のリード片と、複数のリード片を所定の間隔で並んだ状態に保持する複数のリード片及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを備え、複数のリード片は、電池素子の外部端子に接触させた状態で隣り合う一方のリード片から他方のリード片に電池素子の外部端子を介して電流を流すことで、電池素子の外部端子と溶接により接続されることを特徴としている。
【0015】
この電池用リード端子では、複数のリード片及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材によって所定の間隔で並んでいると共に電池素子の外部端子に接触させた状態の複数のリード片における隣り合う一方のリード片から他方のリード片に電流を流すことで、全ての電流が電池素子の外部端子を介して隣り合う一方のリード片から他方のリード片に流れることになる。したがって、この電池用リード端子では、複数のリード片と電池素子の外部端子との間の電気抵抗が大きくなって電気抵抗による発熱も大きくなることから、複数のリード片と電池素子の外部端子とを適切に溶接でき、複数のリード片と電池素子の外部端子との接続強度を向上できる。
【0016】
本発明に係る電池は、外部端子を備える電池素子と、外部端子に接続される電池用リード端子とを有する電池であって、電池用リード端子が、帯状の導電性金属からなる一対のリードと、一対のリードを所定の間隔で並んだ状態に保持する一対のリード及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを有し、電池素子の外部端子に接触させた状態の一対のリードの何れか一方のリードから他方のリードに電池素子の外部端子を介して電流を流すことで、電池用リード端子が電池素子の外部端子と溶接により接続されることを特徴としている。
【0017】
この電池では、電池用リード端子において、一対のリード及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材によって所定の間隔で並んでいると共に電池素子の外部端子に接触させた状態の一対のリードに一方のリードから他方のリードに電流を流すことで、全ての電流が電池素子の外部端子を介して一方のリードから他方のリードに流れることになる。したがって、この電池では、電池用リード端子における一対のリードと電池素子の外部端子との間の電気抵抗が大きくなって電気抵抗による発熱も大きくなることから、一対のリードと電池素子の外部端子とを適切に溶接でき、電池用リード端子と電池素子の外部端子との接続強度を向上できる。
【0018】
本発明に係る電池は、外部端子を備える電池素子と、外部端子に接続される電池用リード端子とを有する電池であって、電池用リード端子が、板状の導電性金属からなる複数のリード片と、複数のリード片を所定の間隔で並んだ状態に保持する複数のリード片及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを備え、電池の外部端子に接触させた状態の複数のリード片の隣り合う一方のリード片から他方のリード片に電池の外部端子を介して電流を流すことで、電池用リード端子が電池素子の外部端子と溶接により接続されることを特徴としている。
【0019】
この電池では、電池用リード端子において、複数のリード片及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材により所定の間隔で並んでいると共に電池素子の外部端子に接触させた状態の複数のリード片における隣り合う一方のリード片から他方のリード片に電流を流すことで、全ての電流が電池素子の外部端子を介して隣り合う一方のリード片から他方のリード片に流れることになる。したがって、この電池では、複数のリード片と電池素子の外部端子との間の電気抵抗が大きくなって電気抵抗による発熱も大きくなることから、複数のリード片と電池素子の外部端子とを適切に溶接でき、電池用リード端子と電池素子の外部端子との接続強度を向上できる。
【0020】
本発明に係る電池用リード端子の接続方法は、帯状の導電性金属からなる一対のリードを、一対のリード及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材で所定の間隔で並んだ状態に保持させることで電池用リード端子を作製する第1の工程と、電池用リード端子における一対のリードを電池素子の外部端子に接触させた状態で、一方のリードから他方のリードに電池素子の外部端子を介して電流を流すことにより、電池素子の外部端子に電池用リード端子を溶接させる第2の工程とを有することを特徴としている。
【0021】
この電池用リード端子の接続方法では、一対のリード及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材により所定の間隔で並んでいると共に電池素子の外部端子に接触させた状態の一対のリードに一方のリードから他方のリードに電流を流すことで、全ての電流を電池素子の外部端子を介して一方のリードから他方のリードに流すことができる。したがって、この電池用リード端子の接続方法では、一対のリードと電池素子の外部端子との間の電気抵抗が大きくなって電気抵抗による発熱も大きくなることから、一対のリードと電池素子の外部端子とを適切に溶接でき、電池用リード端子を電池素子の外部端子に高い接続強度で接続できる。
【0022】
本発明に係る電池用リード端子の接続方法は、板状の導電性金属からなる複数のリード片を、複数のリード片及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材で所定の間隔で並んだ状態に保持することで電池用リード端子を作製する第1の工程と、電池用リード端子における複数のリード片を電池素子の外部端子に接触させた状態で、隣り合う一方のリード片から他方のリード片に電池素子の外部端子を介して電流を流すことにより、電池素子の外部端子に電池用リード端子を溶接させる第2の工程とを有することを特徴としている。
【0023】
この電池用リード端子の接続方法では、複数のリード片及び電池素子の外部端子より電気抵抗の大きな保持部材により所定の間隔で並んでいると共に電池素子の外部端子に接触させた状態の複数のリード片における隣り合う一方のリード片から他方のリード片に電流を流すことで、全ての電流を電池素子の外部端子を介して隣り合う一方のリード片から他方のリード片に流すことができる。したがって、この電池用リード端子の接続方法では、複数のリード片と電池素子の外部端子との間の電気抵抗が大きくなって電気抵抗による発熱も大きくなることから、複数のリード片と電池素子の外部端子とを適切に溶接でき、電池用リード端子を電池素子の外部端子に高い接続強度で溶接できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した電池用リード端子及びこのリード端子が接続された電池、並びに電池に対する電池用リード端子の接続方法について、図1に示す電池1を参照にして説明する。この電池1は、発電要素となる略円柱状の電池素子2と、この電池素子2と例えば回路基板等とを接続させるリード端子3とによって構成されている。そして、この電池1は、回路基板等と一緒に収納ケース等に収納され、例えばノート型パーソナルコンピュータ等の電子機器等に設けられた装着部に装着されることで電子機器等に対して所定の電圧の電力を安定して供給することが可能な電池パック等の電力供給源となる。
【0025】
電池1において、電池素子2は、電気を発電させる発電素子4と、発電素子4内でイオンを移動させる電解液5と、発電素子4及び電解液5を収納する外装缶6と、外装缶6の開口部を閉蓋する蓋体7とを有している。
【0026】
発電素子4は、正極活物質としてリチウム遷移金属複合酸化物等を用いる帯状の正極8と、負極活物質として炭素質材料等を用いる帯状の負極9とが、正極8と負極9とが接触しないようにこれらを互いに遮蔽する帯状のセパレータ10を介して積層され、長手方向に捲回された構成になっている。このような発電素子4が発電要素となる電池素子2は、正極8と負極9との間でリチウムイオンを行き来させることで電池反応が行われる、いわゆるリチウムイオン二次電池である。
【0027】
正極8は、正極活物質と結着剤とを含有する正極合剤塗液を正極集電体11の主面に塗布、乾燥、加圧することにより、正極集電体11の主面上に正極合剤層12が圧縮形成された構造となっている。正極8には、正極端子13が正極集電体11の所定の位置に溶接等で電気的に接続されている。この正極端子13には、例えばアルミニウム等の導電性金属からなる短冊状金属片等を用いる。
【0028】
正極8において、正極合剤層12に含有される正極活物質には、リチウムイオンをドープ/脱ドープすることが可能な材料を用いる。具体的には、例えば化学式LiMO(xは0.5以上、1.1以下の範囲であり、Mは遷移金属のうちの何れか一種又は複数種の化合物である。)等で示されるリチウム複合酸化物、TiS、MoS、NbSe、V等のリチウムを含有しない金属硫化物、金属酸化物、或いは特定のポリマー等を用いる。これらのうち、リチウム複合酸化物としては、例えばLiCoO、LiNiO、LiNiCo1−y(x、yは電池の充放電状態によって異なり、通常0<x<1、0.7<y<1.02である。)や、LiMn等で示されるスピネル型リチウム・マンガン複合酸化物等が挙げられる。そして、正極2では、正極活物質として、上述した金属硫化物、金属酸化物、リチウム複合酸化物等のうちの何れか一種又は複数種を混合して用いることも可能である。
【0029】
正極8では、正極合剤層12の結着剤として、非水電解液電池の正極合剤に用いられる例えばポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等といった結着剤を用いることができる他に、正極合剤層12に導電材として炭素質材料等を添加したり、公知の添加剤等を添加したりすることができる。また、正極8では、正極集電体11に、例えばアルミニウム等、導電性金属からなる箔状金属や網状金属等を用いる。
【0030】
負極9は、負極活物質と結着剤とを含有する負極合剤塗液を負極集電体14の主面に塗布、乾燥、加圧することにより、負極集電体14の主面上に負極合剤層15が圧縮形成された構造となっている。負極9には、負極端子16が負極集電体14の所定の位置に接続されている。この負極端子16には、例えば銅、ニッケル等の導電性金属からなる短冊状金属片等を用いる。
【0031】
負極9において、負極合剤層15に含有される負極活物質には、リチウム、リチウム合金、又はリチウムイオンをドープ/脱ドープできる炭素質材料等が用いられる。リチウムイオンをドープ/脱ドープできる炭素質材料としては、例えば2000℃以下の比較的低い温度で焼成して得られる低結晶性炭素材料、結晶化しやすい原材料を3000℃付近の高温で焼成した人造黒鉛等の高結晶性炭素材料等を用いることが可能である。具体的には、熱分解炭素類、コークス類、黒鉛類、ガラス状炭素繊維、有機高分子化合物焼成体、炭素繊維、活性炭等の炭素質材料を用いることが可能である。コークス類としては、例えばピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス等がある。なお、有機高分子化合物焼成体とは、フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したものである。これらの炭素質材料は、電池素子2を充放電した際に、負極9側にリチウムが析出することを抑制させることが可能である。
【0032】
また、上述した炭素質材料の他には、負極活物質として例えばリチウムと化合可能な金属、合金、元素、及びこれらの化合物等が挙げられる。負極活物質としては、例えばリチウムと化合可能な元素をMとしたときにMM'Li(M'はLi元素及びM元素以外の金属元素であり、xは0より大きな数値であり、y及びzは0以上の数値である。)の化学式で示される化合物である。この化学式においては、例えば半導体元素であるB、Si、As等も金属元素として挙げられる。具体的には、例えばMg、B、Al、Ga、In、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、Bi、Cd、Ag、Zn、Hf、Zr、Y、B、Si、As等の元素及びこれらの元素を含有する化合物、Li−Al、Li−Al−M(Mは2A族、3B族、4B族の遷移金属元素のうち何れか一種又は複数種である。)、AlSb、CuMgSb等が挙げられる。
【0033】
特に、リチウムと化合可能な元素には、3B族典型元素が好ましく、これらの中でもSi、Snが好ましく、更にはSiを用いることが好ましい。具体的には、MSi、MSn(MはSi、Sn以外の一種以上の元素であり、xは0以上の数値である。)の化学式で示されるSi化合物、Sn化合物として、例えばSiB、SiB、MgSi、MgSn、NiSi、TiSi、MoSi、NiSi、CaSi、CrSi、CuSi、FeSi、MnSi、NbSi、TaSi、VSi、WSi、ZnSi等が挙げられ、これらのうちの何れか一種又は複数種を混合して用いる。
【0034】
さらに、負極活物質としては、1つ以上の非金属元素を含有する炭素以外の4B族の元素化合物も利用できる。この化合物には、複数種の4B族の元素を含有していても良い。具体的には、例えばSiC、Si、SiO、GeO、SiO(0<x≦2)、SnO(0<x≦2)、LiSiO、LiSnO等が挙げられ、これらのうちの何れか一種又は複数種を混合して用いる。
【0035】
負極9では、負極合剤層15の結着剤として、非水電解液電池の負極合剤に用いられる例えばポリフッ化ビニリデンやポリテトラフルオロエチレン等といった結着剤を用いることができる。負極9では、負極集電体14に、例えば銅等といった導電性金属からなる箔状金属や網状金属等を用いる。
【0036】
セパレータ10は、正極8と負極9とを離間させるものであり、この種の非水電解液電池の絶縁性微多孔膜として通常用いられている公知の材料を用いることができる。具体的には、例えばポリプロピレン、ポリエチレン等の高分子フィルムが用いられる。また、リチウムイオン伝導度とエネルギー密度との関係から、セパレータ10の厚みはできるだけ薄い方が好ましく、その厚みを30μm以下にして用いる。
【0037】
このような構成の発電素子4は、正極8と負極9とがセパレータ10を介して積層され、長手方向に捲回された捲回体であり、捲回軸方向の一端面より正極端子13が突出し、他端面より負極端子16が突出した構造になっている。
【0038】
電解液5は、例えば非水溶媒に電解質塩を溶解させた非水電解液である。電解液5において、非水溶媒としては、例えば環状の炭酸エステル化合物、水素をハロゲン基やハロゲン化アクリル基で置換した環状炭酸エステル化合物や鎖状炭酸エステル化合物等を用いる。具体的には、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4メチル1,3ジオキソラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラン、アセトニトリル、プロピオニトリル、アニソール、酢酸エステル、酪酸エステル、プロピオン酸エステル等が挙げられ、これらのうちの一種以上を用いる。特に、非水溶媒としては、電圧安定性の点からプロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートを使用することが好ましい。
【0039】
また、電解質塩としては、例えばLiPF、LiClO、LiAsF、LiBF、LiB(C、LiCHSO、LiCFSO、LiCl、LiBr等が挙げられ、これらのうちの一種以上を用いる。
【0040】
外装缶6は、例えば鉄、アルミニウム、ステンレス等の導電性金属等からなる有底筒状容器であり、缶底部6aが円状等の形状を有している。外装缶6には、例えば矩形状、扁平円状等の缶底部6aを有する有底筒状容器を用いることもできる。
【0041】
この外装缶6は、両端面に内部短絡を防止するためのインシュレータ17が配置された発電素子4が挿入され、発電素子4の他端面より突出する負極端子16が缶底部6aに溶接等で電気的に接続されることで電池素子2の外部負極端子となる。
【0042】
この外装缶6には、その開口部付近に内径全周に亘って内側にくびれるビード部6bが設けられている。このビード部6bは、蓋体7が外装缶6の開口部にガスケット18を介して圧入されて閉蓋する際に、蓋体7の台座となって蓋体7が外装缶6の開口部に配置される位置を決定すると共に、外装缶6に収納された発電素子4が飛び出すことを防止する。
【0043】
そして、この外装缶6は、発電素子4が収納され、開口部に蓋体7がガスケット18を介して圧入された状態で、ビード部6bより上方の縁部付近を内側に曲げ加工、いわゆるかしめ加工されたかしめ部6cに蓋体7が強固に固定されて発電素子4を密閉封入させる。また、外装缶6は、かしめ加工が施された際に、かしめ部6cの縁部全周でガスケット18がはみ出るようにされており、縁部と蓋体7とが接触しないようにされている。
【0044】
蓋体7は、電池素子2の電池内圧が所定の圧力以上になると電池素子2に流れる電流を遮断する電流遮断機構部19と、電池素子2に所定の温度以上又は所定の電流値以上の電流が流れると電気抵抗を上昇させて電池素子2に流れる電流を小さくさせるPTC(positive temperature coefficient)素子20と、電池素子2の外部正極端子となる端子板21とが順次積層されてガスケット18に収納された状態で、外装缶6の開口部に圧入される。
【0045】
電流遮断機構部19は、電池内圧が所定値以上に上昇した場合に破れて電池内部の気体等を電池外部に逃がす安全弁22と、正極端子13が接続される接続板23と、接続板23が接続されるディスク24と、安全弁22とディスク24とを絶縁するディスクホルダ25とによって構成されている。
【0046】
安全弁22は、例えばアルミニウム等の導電性金属等からなり、円盤状金属板にプレス加工等を施すことで、外装缶6に収納された発電素子4側に突出する皿部22aと、皿部22aの略中央から発電素子4側に突出する凸部22bとが形成されている。また、安全弁22は、皿部22aに電池内圧が所定値以上に上昇した際に破れる図示しない肉薄部等が設けられている。
【0047】
接続板23は、例えばアルミニウム等の導電性金属等からなり、一主面には安全弁22の凸部22bが、他主面には発電素子4が突出する正極端子13が超音波溶接等で溶接されることで接続されている。
【0048】
ディスク24は、例えば平面性を保持できるある程度の剛性を有する金属板等からなり、略中央部に安全弁22の凸部22bが挿入される孔部24aが設けられている。
【0049】
ディスクホルダ25は、例えば絶縁性樹脂材料等からなり、円環状を呈して内周側に安全弁22の皿部22aと、ディスク24とが嵌合されることで、これらを保持している。また、ディスクホルダ25には、嵌合された安全弁22の皿部22aとディスク24とを接触しないように離間させる離間部25aが内周全周に亘って内側に突出するように設けられている。さらに、このディスクホルダ25には、離間部25aの略中央部に安全弁22の凸部22bが挿入される孔部25bが設けられている。
【0050】
そして、電流遮断機構部19は、ディスクホルダ25の内周側に安全弁22の皿部22aとディスク24とがディスクホルダ25の離間部25aにより接触しないように嵌合され、安全弁22の凸部22bがディスクホルダ25の孔部25b及びディスク24の孔部24aに挿入されて接続板23に例えば抵抗溶接法や超音波溶接法等で溶接された構成になっている。すなわち、電流遮断機構部19は、接続板23、ディスク24、ディスクホルダ25、安全弁22が順次積層され、安全弁22の凸部がディスクホルダ25及びディスク24を貫通するようにして接続板23に接続された構成になっている。
【0051】
このような構成の電流遮断機構部19では、電池内圧が上昇するに従って、安全弁22の皿部22aが発電素子4側とは反対の外側に膨らむように変形して行く。そして、安全弁22の皿部22aの変形に伴って凸部22bに接続されている接続板23の外側に移動しようとするのをディスク24が抑えることから、安全弁22の凸部22bと接続板23との接続が途切れることになる。このようにして、電流遮断機構部19では、電池内圧が上昇した際に、発電素子4と蓋体7との接続を遮断して、これ以上電流が流れて電池内圧が更に上昇することを抑制させる。
【0052】
PTC素子20は、電池温度が所定値以上に上昇したり、所定値以上の電流が流れたりして温度が上昇すると、その電気抵抗を大きくさせて、電池素子2に流れる電流を小さくさせるようにする。これにより、電池素子2では、PTC素子20が電流値を制御して電池内部の温度上昇を抑制させることが可能になる。
【0053】
また、PTC素子20は、その電気抵抗が大きくなって電池素子2に流れる電流が小さくなり温度が下がると、その電気抵抗が小さくなって、再び電池素子2に電流が流れるようにさせる。
【0054】
端子板21は、例えば鉄、アルミニウム、ステンレス、ニッケル等のうちの何れか一種又は複数種を含む導電性金属等からなり、接続板23、安全弁22、PTC素子20を介して発電素子4から突出する正極端子13と電気的に接続されることから、電池素子2の正極外部端子として機能する。
【0055】
この端子板21には、例えば円盤状金属板にプレス加工等を施すことで、外装缶6に収納された発電素子4側とは反対側に突出する端子部21aが設けられる。この端子部21aは、正極外部端子となる端子板21の外部に対する正極側の接続部となり、外部からの接続端子が例えば接触や溶接等により接続されることになる。また、この端子板21には、例えば電池内圧の上昇により安全弁22が破れて外部に放出された気体等を逃がす図示しないガス抜け孔等が設けられている。
【0056】
このような構成の電池素子2は、例えば回路基板等と接続させるためのリード端子3が正極外部端子及び負極外部端子等に取り付けられている。具体的に、この電池素子2には、外部端子となる外装缶6の缶底部6aや蓋体27の端子部21aにリード端子3が例えば抵抗溶接法により溶接されることで取り付けられている。
【0057】
このリード端子3は、図2に示すように、例えばニッケル、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム等のうちの何れか一種又は複数種を含む帯状の導電性金属等からなる一対のリード26a,26bが、所定の間隔に並べた状態で絶縁性樹脂等からなる保持フィルム27に保持されたものである。
【0058】
このリード端子3において、保持フィルム27には、一対のリード26a,26bが臨む窓部27aが設けられている。このリード端子3は、例えば保持フィルム27の主面に粘着層を設け、この粘着層に一対のリード26a,26bを貼り付けたり、保持フィルム27の主面に熱による融着で一対のリード26a,26bを貼り付けたりすることで形成される。保持フィルム27には、例えば耐熱性及び絶縁性に優れるポリイミド系樹脂等を用いることが好ましいが、耐熱性及び絶縁性に優れる樹脂材料であれば限定されることなく用いることが可能である。
【0059】
このリード端子3では、電池素子2の外部端子に接続させる際に、一対のリード26a,26bが保持フィルム27で一体化されていることから、電池素子2の外部端子に対する位置出しが容易にできて接続時の作業性が良くなる。
【0060】
また、図1に示すリード端子3では、一対のリード26a,26bの一主面が保持フィルム27に貼り付けられた構成になっているが、このことに限定されることはなく、図3に示すように、一対のリード26a,26bを挟むように二枚の保持フィルム27を貼り合わせた構成にすることもできる。この場合、リード端子3は、窓部27aが二枚の保持フィルム27の相対する位置に設けられ、その両主面で一対のリード26a,26bが窓部27aから臨むようにさせる。
【0061】
次に、以上のような構成のリード端子3を電池素子2の外部端子となる外装缶6の缶底部6a又は蓋体27の端子部21aに、図4に示す抵抗溶接機40を用いて溶接により接続する方法について説明する。なお、ここでは、リード端子3を蓋体7の端子部21aに接続する場合を例に挙げて説明する。
【0062】
先ず、リード端子3と蓋体7の端子部21aとの接続に用いる抵抗溶接機40について説明する。この抵抗溶接機40は、被溶接物に対して電流を流す一対の電極棒41a,41bを備える溶接ヘッド42と、電極棒41a,41bの何れかに電流を供給する溶接トランス部43、電極棒41a,41bに流れる電流等を制御する制御部44、制御部44に溶接動作を開始のオン信号を送るスイッチ部45を有している。
【0063】
溶接ヘッド42は、コイルバネ等の図示しない付勢部材等を介してエアシリンダ等で上下に駆動されるクランプ部46と、このクランプ部46の駆動に連動して動く一対の電極棒保持部47a,47bと、被溶接物となる電池素子2を載置して電池素子2が外部短絡しないように絶縁材料で形成された載置台48とを備えている。そして、溶接ヘッド42においては、電極棒41a,41bが、互いに絶縁された状態の一対の電極棒保持部47a,47bにそれぞれ保持されている。また、溶接ヘッド42は、一対の電極棒41a,41bが被溶接物に所定の圧力値で押圧したときにオン信号を発信する図示しないリミットスイッチも内蔵している。
【0064】
溶接トランス部43は、図示しない溶接トランスより導出される一対のウェルドケーブル49a,49bを介して溶接ヘッド43の一対の電極棒保持部47a,47bにそれぞれ接続されている。
【0065】
制御部44は、中央演算処理装置(Central Processing Unit:以下、CPUという。)等を備えており、外部より送信されたオン信号や命令信号等の電気信号に従って抵抗溶接機40全体を制御する。この制御部44は、装置全体のオン/オフを制御する電源スイッチ44a、溶接動作モードの切り替え等を行うモード切替スイッチ44b、一対の電極棒41a,41bにかかる電圧や流れる電流等を表示するモニタ部44c等を備えている。また、制御部44は、溶接ヘッド42に接続されて溶接ヘッド42と電気信号のやり取りを行うためのアクチュエータケーブル50や、溶接トランス部43に接続されて溶接トランス部43と電気信号のやり取りを行うためのパワーケーブル51や、一対の電極棒保持部47a,47bにそれぞれ接続されて電極棒41a,41b間の電圧を検出する電圧検出用ケーブル52等も備えている。
【0066】
スイッチ部45は、ケーブルによって制御部44と接続され、溶接動作を開始させるためのオン信号を制御部44に送る、いわゆる足踏みスイッチである。
【0067】
このような構成の抵抗溶接機40を用いてリード端子3を蓋体7の端子部21aに接続する際は、図5に示すように、先ず、溶接ヘッド42の載置台48に蓋体7と溶接棒41a,41bが相対するように電池素子2を載置する。
【0068】
次に、蓋体7の端子部21aには、図6に示すように、リード端子3の窓部27aが相対するように配置させ、窓部27aで露出している一対のリード26a,26bが接触される。
【0069】
次に、抵抗溶接機40のスイッチ部45をオンにしてリード端子3を蓋体7の端子部21aに溶接する。
【0070】
具体的に、スイッチ部45をオンにすると、制御部44は、ケーブルを介して制御部44にオン信号が送られ、このオン信号によりCPUがクランプ部46を動作させる命令信号を溶接ヘッド42に送る。送られてクランプ部46を降下させる。
【0071】
次に、溶接ヘッド42は、制御部44からの命令信号によりクランプ部46を降下させ、この降下に伴い一対の電極棒41a,41bが一対のリード26a,26bそれぞれを押圧する。
【0072】
次に、溶接ヘッド42は、一対の電極棒41a,41bが一対のリード26a,26bそれぞれを押圧する圧力が所定値に達すると、内蔵するリミットスイッチがオンとなってオン信号を発信する。
【0073】
次に、制御部44は、溶接ヘッド42のリミットスイッチが発信したオン信号がアクチュエータケーブル50を介して伝達され、このオン信号によりCPUが所定値の電流を電極棒41aに流すための命令信号をトランス部43に送る。
【0074】
次に、制御部44より送られた命令信号により溶接トランス部43が発した電流は、ウェルドケーブル49a、電極棒保持部47aを介して電極棒41aから端子部21aへ流れる。
【0075】
このとき、リード端子3には、図7に示すように、一方の電極棒41aから他方の電極棒41bに1200A程度の電流を流すことで、一方のリード26aから他方のリード26bに端子部21aを介して図7中矢印Aで示す経路で電流が流れることになる。これにより、リード端子3は、一対のリード26a,26bと端子部21aとの間で生じる電気抵抗による発熱を利用して一対のリード26a,26bが端子部21aに溶接され、蓋体7の端子部21aに接続される。
【0076】
このようにして、電池素子2の外部端子にリード端子3が取り付けられた電池1を作製することができる。なお、この電池1には、外装缶6と蓋体7とがリード端子3を介して接触して外部短絡しないように、蓋体7に接続されたリード端子3と外装缶7との間に介在される絶縁ワッシャ28と絶縁チューブ29とが取り付けられている。具体的に、絶縁ワッシャ28は蓋体7の上方に取り付けられ、絶縁チューブ29は少なくとも外装缶6のかしめ部6cと外周面とを覆うようにされている。
【0077】
以上で説明したような接続方法では、溶接のために用いられる全ての電流を、所定の間隔で並んでいる一対のリード26a,26bの一方から他方に電池素子2の外部端子を介して流すことができる。
【0078】
したがって、この方法によれば、一対のリード26a,26bと電池素子2の外部端子との間の電気抵抗を大きくでき、電気抵抗による発熱も大きくできることから、一対のリード26a,26bと電池素子の外部端子とが強固に溶接されてリード端子3と電池素子2の外部端子との接続強度を向上できる。
【0079】
そして、このような接続方法で作製された電池1では、例えば電池パック等に収納された状態で誤って地面等に落とされて衝撃等を受けても、電池素子2の外部端子とリード端子3との接続強度が向上されていることから、衝撃等により電池素子2とリード端子3との接続が外れて電池パック等が使用不能になることを防止できる。
【0080】
また、この電池1では、例えば外部からの衝撃等を受けて仮にリード端子3における一対のリード26a,26bの何れか一方が電池素子2の外部端子から外れたとしても、一対のリード26a,26bのうちの他方で電池素子2の外部端子との電気的な接続を保持し続けることができる。
【0081】
次に、第2の実施の形態として電池60について図面を参照にして説明する。なお、以下の説明では、電池60が上述した電池1と同様に電池素子2にリード端子3が接続された構成になっていることから、電池素子2及びリード端子3については説明を省略すると共に図面において同じ符号を付するものとする。
【0082】
以上では、第1の実施の形態として1つの電池素子2にリード端子3が接続された状態を説明しているが、このことに限定されることはなく、図8に示すように、例えばリード端子3で複数の電池素子2を並列に接続させた状態の電池60でも電池1と同様の作用効果を得ることができる。
【0083】
この電池60は、リード端子3における保持フィルム27に窓部27aを接続される電池素子2の数だけ設けることで、窓部27aに対応する位置に電池素子2が接続されたものである。そして、この電池60は、図9に示すように、リード端子3における一対のリード26a,26bの端部が回路基板61の接続ランド部61aに例えばはんだ付け等で接続された状態で電池パック等に収納される。
【0084】
この電池60では、上述した電池1と同様に、それぞれの電池素子2の外部端子とリード端子3との接続強度が向上された状態で電池素子2が互いに接続されていることから、例えば電池パック等を誤って落としたりして衝撃等を受けた場合でも電池素子2同士の電気的な接続が途切れてしまうことを防止できる。なお、ここでは、複数の電池素子2を並列に接続させているが、複数の電池素子2を直列に接続させることも可能である。
【0085】
次に、第3の実施の形態として、図10及び図11に示す電池70及びリード端子71について図面を参照にして説明する。なお、以下の説明では、リード端子71が上述したリード端子3と同様に電池素子2に接続されて電池70を構成することから、電池素子2については説明を省略すると共に図面において同じ符号を付するものとする。
【0086】
上述した実施の形態においては、一対のリード26a,26bを所定の間隔に並べた状態でシート状の保持フィルム27に保持させたリード端子3を用いた電池1例に挙げて説明しているが、このことに限定されることはなく、例えば所定の間隔で並んでいる一対のリード72a,72bの一方の端部が導電性金属等からなる保持片73で接続されたリード端子71を用いた電池70にも適用可能である。
【0087】
このような構成の電池70は、例えば回路基板等と接続させるためのリード端子71が電池素子2の正極外部端子及び負極外部端子等に取り付けられたものである。具体的に、電池70は、電池素子2の外部端子となる外装缶6の缶底部6aや蓋体27の端子部21aにリード端子71が例えば抵抗溶接法により溶接されたものである。
【0088】
リード端子71において、一対のリード72a,72bは、上述したリード端子3における一対のリード26a,26bと同様のものである。
【0089】
リード端子71において、保持片73は、少なくとも一対のリード72a,72b、外装缶6及び端子板21に用いられた導電性金属よりも電気抵抗が大きな金属材料等からなり、一対のリード72a,72bと同じ程度の厚みの板材である。そして、この保持片72は、電池素子2における外部端子が接続された位置より遠い方の一対のリード72a,72bの隣り合う端部を架け渡すように例えば抵抗溶接法等で溶接により接続させることで一対のリード72a,72bを保持している。
【0090】
このような構成のリード端子71は、例えば保持片73が取り付けられた位置から近い方の一対のリード72a,72bの端部を回路基板等に接続させることで電池素子2と回路基板等とを電気的に接続させるものである。
【0091】
このリード端子71では、電池素子2の外部端子に接続させる際に、一対のリード72a,72bが保持片73で一体化されていることから、電池素子2の外部端子に対する位置出しが容易にできて接続時の作業性が良くなる。なお、図10では、リード端子71が電池素子2を並列状態に接続させているが、電池素子2を直列状態に接続させることも可能である。
【0092】
そして、このリード端子71は、上述したリード端子3と同様に、抵抗溶接機40により電池素子2の外部端子に接続される。なお、ここでは、リード端子71を蓋体7の端子部21aに接続する場合を例に挙げて説明する。
【0093】
リード端子71を端子部21aに接続させる際は、図12に示すように、一対のリード72a,72bを蓋体7の端子部21aに接触させた状態で、抵抗溶接機40に備わる一対の電極棒41a,41bの先端を、一対のリード72a,72bそれぞれに突き当て、電極棒41aから電極棒41bに1200A程度の電流を流す。
【0094】
このとき、リード端子71では、一対のリード72a,72bを、これら及び端子板21より大きな電気抵抗の保持片73で所定の間隔を以て保持させていることにより、一対のリード72a,72bを端子部21aに溶接させるための電流が保持片73に流れることを抑制できる。このため、リード端子71では、一対のリード72a,72bを端子部21aに溶接させるための殆ど全ての電流が、一方のリード72aから他方のリード72bに端子部21aを介して流れることになる。
【0095】
これにより、リード端子71は、一対のリード72a,72bと端子部21aとの間で生じる電気抵抗による発熱を利用して一対のリード72a,72bが端子部21aに溶接され、蓋体7の端子部21aに接続される。このようにして、電池素子2の外部端子にリード端子71が取り付けられた電池70が作製される。
この電池70では、リード端子71を電池素子2の外部端子に接続させる際に、一対のリード72a,72b及び電池素子2の外部端子より大きな電気抵抗の保持片73で一対のリード72a,72bを保持させることにより、溶接のために用いられる殆ど全ての電流を一対のリード72a,72bの一方から他方に電池素子2の外部端子を介して流すことができる。
【0096】
したがって、この電池70では、一対のリード72a,72bと電池素子2の外部端子との間の電気抵抗を大きくでき、電気抵抗による発熱も大きくできることから、一対のリード72a,72bと電池素子2の外部端子とが強固に溶接されてリード端子71と電池素子2の外部端子との接続強度を向上できる。
【0097】
この電池70では、リード端子71を電池素子の外部端子に接触させる際に、リード端子3のような窓部27aと電池素子2の外部端子とを対応させる位置出しを行う必要が無く、リード端子71の所定の位置を電池素子2の外部端子に接続できることから製造時の作業性が良くなる。
【0098】
また、この電池70では、例えば外部からの衝撃等を受けて仮にリード端子71における一対のリード72a,72bの何れか一方が電池素子の外部端子から外れたとしても、一対のリード72a,72bのうちの他方で電池素子2との電気的な接続を保持し続けることができる。
【0099】
なお、電池70においては、保持片73が金属材料等で形成されることに限定されることはなく、例えば板状の絶縁性樹脂等で形成させることも可能である。この場合、例えば保持片73の一主面に接着部材等を設けて一対のリード72a,72bを保持片73の一主面に接着することで一対のリード72a,72bを保持させる。この電池70では、リード端子71を電池素子2の外部端子に接続させる際に、絶縁樹脂等からなる保持片73で一対のリード72a,72bが保持されていることから、溶接のために用いられる全ての電流を一対のリード72a,72bの一方から他方に電池素子2の外部端子を介して流すことができる。したがって、この電池70では、一対のリード72a,72bと電池素子2の外部端子との間の電気抵抗が更に大きくなって電気抵抗による発熱も更に大きくできることから、リード端子71と蓋体7の接続部21aとの接続強度を更に向上できる。
【0100】
次に、第4の実施の形態として、図13及び図14に示す電池80及びリード端子81について図面を参照にして説明する。なお、以下の説明では、リード端子81が上述したリード端子3と同様に電池素子2に接続されて電池80を構成することから、電池素子2については説明を省略すると共に図面において同じ符号を付するものとする。
【0101】
上述した実施の形態においては、一対のリードを所定の間隔に並べた状態で保持部材に保持させたリード端子3,71を用いた電池1,70を例に挙げて説明しているが、このことに限定されることはなく、例えば所定の間隔で複数並んでいるリード片82が保持フィルム83で保持されたリード端子81を用いた電池80にも適用可能である。
【0102】
このような構成の電池80は、例えば回路基板等と接続させるためのリード端子81が電池素子2の正極外部端子及び負極外部端子等に取り付けられたものである。具体的に、電池80は、電池素子2の外部端子となる外装缶6の缶底部6aや蓋体27の端子部21aにリード端子81が例えば抵抗溶接法により溶接されたものである。
【0103】
電池80に用いられるリード端子81は、例えばニッケル、鉄、銅、ステンレス、アルミニウム等のうちの何れか一種又は複数種を含む板状の導電性金属等からなる複数のリード片82が、所定の間隔に並べた状態で絶縁性樹脂等からなるシート状の保持フィルム83に保持されたものである。
【0104】
このリード端子81において、保持フィルム83には、複数のリード片82に対応する位置に複数のリード片82が臨む窓部83aがリード片82の数だけ設けられている。このリード端子81は、例えば保持フィルム83の主面に粘着層を設け、この粘着層に複数のリード82を窓部83aに対応する位置に貼り付けたりすることで形成される。保持フィルム83には、例えば耐熱性及び絶縁性に優れるポリイミド系樹脂等を用いることが好ましいが、耐熱性及び絶縁性に優れる樹脂材料であれば限定されることなく用いることが可能である。
【0105】
このリード端子81は、隣り合うリード片83が1つの電池素子2の外部端子に接続されることにより、電池素子2の外部端子を介してリード片82同士が電気的に接続されることになる。そして、このリード端子81は、隣り合うリード片82が電池素子2の外部端子を介して接続され、複数のリード片82のうち端のリード片82aを回路基板等に接続させることで電池素子2と回路基板等とを電気的に接続させる、いわゆる導電線である。
【0106】
また、このリード端子81は、複数の電池素子2を接続させる場合、1つのリード片82に隣り合う電池素子2の外部端子を接続させることで、リード片82と電池素子2の外部端子とが交互に接続されて電池素子2同士を接続できる。この場合、リード端子81においては、複数のリード片82のうち、回路基板等が接続されているのとは反対側の端のリード片82bを、電池素子2の外部端子が複数接続されないことから他のリード片82より小さくできる。これにより、リード片82の使用量を減らすことができ、低コスト化を図れる。
【0107】
このリード端子81では、電池素子2の外部端子に接続させる際に、複数のリード片82が保持フィルム83で一体化されていることから、電池素子2の外部端子に対する位置出しが容易にできて接続時の作業性が良くなる。
【0108】
なお、図13では、リード端子81が電池素子2を並列状態に接続させているが、電池素子2を直列状態に接続させることも可能である。また、図14に示すリード端子81では、複数のリード片83の一主面が保持フィルム83に貼り付けられた構成になっているが、このことに限定されることはなく、複数のリード片83を挟むように二枚の保持フィルム83を貼り合わせた構成にすることもできる。この場合、リード端子81は、窓部83aが二枚の保持フィルム83の相対する位置に設けられ、その両主面で複数のリード片83がそれぞれの窓部83aより臨むようにさせる。
【0109】
そして、このリード端子81は、上述したリード端子3やリード端子71と同様に、抵抗溶接機40により電池素子2の外部端子に接続される。なお、ここでは、リード端子81を蓋体7の端子部21aに接続する場合を例に挙げて説明する。
【0110】
リード端子81を端子部21aに接続させる際は、図15に示すように、先ず、リード端子81の隣り合う窓部83aの両方を蓋体7の端子部21aに相対するように配置させ、窓部83aで露出している隣り合うリード片82を端子部21aにそれぞれ接触させる。そして、隣り合うリード片82を端子部21aに接触させた状態で、抵抗溶接機40に備わる一対の電極棒41a,41bの先端を、隣り合うリード片82それぞれに突き当て、電極棒41aから電極棒41bに1200A程度の電流を流す。
【0111】
このとき、リード端子81では、隣り合うリード片82を絶縁性樹脂等からなる保持フィルム83が所定の間隔を以て保持していることから、隣り合うリード片82を端子部21aに溶接させるための電流全てが隣り合うリード片82のうちの電極棒41aと接触している方から電極棒41bと接触している方に端子部21aを介して流れることになる。
【0112】
これにより、リード端子81は、隣り合うリード片82と端子部21aとの間で生じる電気抵抗による発熱を利用して隣り合うリード片82が端子部21aにそれぞれ溶接され、蓋体7の端子部21aに接続される。このようにして、電池素子2の外部端子にリード端子81が取り付けられた電池80が作製される。 この電池80では、リード端子81を電池素子2の外部端子に接続させる際に、隣り合うリード片82が絶縁性樹脂からなる保持フィルム83で保持されており、溶接のために用いられる全ての電流を隣り合うリード片82の一方から他方に電池素子2の外部端子を介して流すことができる。
【0113】
したがって、この電池80では、隣り合うリード片82と電池素子2の外部端子との間の電気抵抗を大きくでき、電気抵抗による発熱も大きくできることから、隣り合うリード片82と電池素子2の外部端子とが強固に溶接されてリード端子81と電池素子2の外部端子との接続強度を向上できる。
【0114】
また、この電池80では、リード端子81における複数のリード片82のうち、回路基板等が接続されているリード片82aとは反対側の端のリード片82bが、1つの電池素子2しか接続されずに導電線として機能しないことからリード片82bを除去してもリード端子81と電池素子2の外部端子との接続強度を向上できる。具体的には、リード片82bを除去し、例えば電池素子2の外部端子に電極棒41aを直接突き当てると共にリード片82に電極棒41bを突き当てた状態で電流を流しても、全ての電流が外部端子を介してリード片82に流れることからリード端子81と電池素子2の外部端子との接続強度を向上できる。
【0115】
しかしながら、この場合、電池80では、電池素子2の外部端子における電極棒41aが直接突き当てられた位置に、電流を流した際の電気抵抗の熱で溶解されたことによる溶接痕できてしまい、この溶接痕から電池素子2の外部端子が腐食してしまうことがある。
【0116】
このため、電池80では、リード片82bを配置し、リード片82,82bを介して電極棒41a、41bより電流を流すことで、溶接時に電池素子2の外部端子に形成される溶接痕が大気中にむき出しになることを防ぎ、溶接痕から電池素子2の外部端子が腐食してしまうことを防止している。
【0117】
なお、上述した実施の形態においては、電池素子2として円筒形のリチウムイオン二次電池を例に挙げて説明しているが、このことに限定されることはなく、例えば角型、薄型、コイン型、ボタン型等その形状に関係なく、外部端子にリード端子が取り付けられる電池であれば一次電池等にも適用可能である。
【0118】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、電池素子と電池用リード端子とを接続するための電流全てを一対のリードにおける一方のリードから他方のリードに外部端子を介して流すことにより、一対のリードと外部端子との間の電気抵抗や電気抵抗に伴う発熱が大きくなることから、一対のリードと外部端子とが強固に溶接されて電池用リード端子と電池素子の外部端子との接続強度を向上できる。
【0119】
また、本発明によれば、電池素子と電池用リード端子とを接続するための電流全てを複数のリード片における隣り合う一方のリード片から他方のリード片に外部端子を介して流すことにより、複数のリード片と外部端子との間の電気抵抗や電気抵抗に伴う発熱が大きくなることから、複数のリード片と外部端子とが強固に溶接されて電池用リード端子と電池素子の外部端子との接続強度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電池の内部構造を示す斜視図である。
【図2】同リード端子を示す平面図である。
【図3】同リード端子を示す斜視図である。
【図4】同リード端子を電池素子に溶接するのに用いる抵抗溶接機を示す斜視図である。
【図5】同リード端子を電池素子に接続する方法を説明するための図であり、溶接ヘッドに電池素子を載置した状態を示す斜視図である。
【図6】同リード端子を電池素子に接続する方法を説明するための図であり、電池素子にリード端子を介して溶接棒を突き当てた状態を示す斜視図である。
【図7】同リード端子を電池素子に接続する方法を説明するための図であり、リード端子に溶接のための電流が流れる状態を模式的に示す断面図である。
【図8】同リード端子が複数の電池素子を接続させた状態を示す斜視図である。
【図9】同電池を回路基板にリード端子を介して接続した状態を示す斜視図である。
【図10】同電池の他の構成例を示す斜視図である。
【図11】同リード端子の他の構成例を示す斜視図である。
【図12】同リード端子を電池素子に接続する方法を説明するための図であり、電池素子に他の構成例のリード端子を介して溶接棒を突き当てた状態を示す斜視図である。
【図13】同電池の他の構成例を示す斜視図である。
【図14】同リード端子の他の構成例を示す斜視図である。
【図15】同リード端子を電池素子に接続する方法を説明するための図であり、電池素子に他の構成例のリード端子を介して溶接棒を突き当てた状態を示す斜視図である。
【図16】従来の電池パックを示す分解斜視図である。
【図17】従来のリード端子をリチウムイオン二次電池に溶接する状態を示す斜視図である。
【図18】同リード端子に溶接のための電流が流れる状態を模式的に示す断面図である。
【図19】同リード端子をリチウムイオン二次電池に溶接する状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,60,70,80 電池、2 電池素子、3,71,81 リード端子、4 発電素子、5 電解液、6 外装缶、6a 缶底部、7 蓋体、8 正極、9 負極、10 セパレータ、18 ガスケット、19 電流遮断機構部、21端子板、21a端子部、26a,26b,72a,72b リード、27,83 保持フィルム、27a 窓部、40 抵抗溶接機、41a,41b 電極棒、73 保持片、82,82a,82b リード片、83a 窓部

Claims (21)

  1. 電池素子の外部端子に接続される電池用リード端子であって、
    帯状の導電性金属からなる一対のリードと、
    上記一対のリードを所定の間隔で並んだ状態に保持する上記一対のリード及び上記電池素子の上記外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを備え、
    上記一対のリードは、上記電池素子の外部端子に接触させた状態で一方のリードから他方のリードに上記電池素子の外部端子を介して電流を流すことで、上記電池素子の外部端子と溶接により接続されることを特徴とする電池用リード端子。
  2. 上記保持部材は、シート状の絶縁性樹脂からなり、上記一対のリードが臨むと共に上記電流が通る窓部を1つ以上有していることを特徴とする請求項1記載の電池用リード端子。
  3. 上記保持部材は、上記一対のリード及び上記外部端子より電気抵抗の大きな金属からなり、上記一対のリードの隣り合う長手方向の一方の端部を架け渡すように接続されていることを特徴とする請求項1に記載の電池用リード端子。
  4. 電池素子の外部端子に接続される電池用リード端子であって、
    板状の導電性金属からなる複数のリード片と、
    上記複数のリード片を所定の間隔で並んだ状態に保持する上記複数のリード片及び上記電池素子の上記外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを備え、
    上記複数のリード片は、上記電池素子の外部端子に接触させた状態で隣り合う一方のリード片から他方のリード片に上記電池素子の外部端子を介して電流を流すことで、上記電池素子の外部端子と溶接により接続されることを特徴とする電池用リード端子。
  5. 上記保持部材は、シート状の絶縁性樹脂からなり、上記複数のリード片と相対する位置に上記電流が通る窓部が複数設けられていることを特徴とする請求項4記載の電池用リード端子。
  6. 上記複数のリード片のうちの1つに、複数の上記電池素子の外部端子が複数接続されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電池用リード端子。
  7. 上記複数のリード片のうちの上記電池素子の外部端子が1つしか接続されないリード片は、上記電池素子の外部端子が複数接続されるリード片より小さくなっていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の電池用リード端子。
  8. 外部端子を備える電池素子と、上記外部端子に接続される電池用リード端子とを有する電池であって、
    上記電池用リード端子は、帯状の導電性金属からなる一対のリードと、上記一対のリードを所定の間隔で並んだ状態に保持する上記一対のリード及び上記電池素子の上記外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを有し、
    上記電池素子の外部端子に接触させた状態の上記一対のリードの何れか一方のリードから他方のリードに上記電池素子の外部端子を介して電流を流すことで、上記電池素子の外部端子と溶接により接続されてなることを特徴とする電池。
  9. 上記保持部材は、シート状の絶縁性樹脂からなり、上記一対のリードが臨むと共に上記電流が通る窓部を1つ以上有していることを特徴とする請求項8記載の電池。
  10. 上記保持部材は、上記一対のリード及び上記外部端子より電気抵抗の大きな金属からなり、上記電池素子の外部端子が接続された位置より遠い方の上記一対のリードの隣り合う長手方向の端部を架け渡すように接続されていることを特徴とする請求項8に記載の電池。
  11. 外部端子を備える電池素子と、上記外部端子に接続される電池用リード端子とを有する電池であって、
    上記電池用リード端子は、板状の導電性金属からなる複数のリード片と、上記複数のリード片を所定の間隔で並んだ状態に保持する上記複数のリード片及び上記電池素子の上記外部端子より電気抵抗の大きな保持部材とを備え、
    上記電池の外部端子に接触させた状態の上記複数のリード片の隣り合う一方のリード片から他方のリード片に上記電池の外部端子を介して電流を流すことで、上記電池素子の外部端子と溶接により接続されてなることを特徴とする電池。
  12. 上記保持部材は、シート状の絶縁性樹脂からなり、上記複数のリード片と相対する位置に上記電流が通る窓部が複数設けられていることを特徴とする請求項11記載の電池。
  13. 上記複数のリード片のうちの1つに上記電池素子の外部端子を複数接続することで、上記電池素子が電気的に複数接続されていることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電池。
  14. 上記複数のリード片のうちの上記電池素子の外部端子が1つしか接続されないリード片は、上記電池素子の外部端子が複数接続されるリード片より小さくなっていることを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の電池。
  15. 電池素子の外部端子に電池用リード端子を接続させる際に、
    帯状の導電性金属からなる一対のリードを、上記一対のリード及び上記電池素子の上記外部端子より電気抵抗の大きな保持部材により所定の間隔で並んだ状態に保持させることで上記電池用リード端子を作製する第1の工程と、
    上記電池用リード端子における上記一対のリードを上記電池素子の外部端子に接触させた状態で、一方のリードから他方のリードに上記電池素子の外部端子を介して電流を流すことにより、上記電池素子の外部端子に上記電池用リード端子を溶接させる第2の工程とを有することを特徴とする電池用リード端子の接続方法。
  16. 上記第1の工程において、シート状の絶縁性樹脂からなる上記保持部材の主面に上記一対のリードを貼り付けるように保持させ、上記保持部材に上記一対のリードが臨むと共に上記電流が通る窓部を1つ以上設けることを特徴とする請求項15記載の電池用リード端子の接続方法。
  17. 上記第1の工程において、上記一対のリード及び上記外部端子より電気抵抗の大きな金属からなる上記保持部材を、上記電池素子の外部端子が接続された位置より遠い方の上記一対のリードの隣り合う長手方向の端部を架け渡すように接続させることで、上記一対のリードを保持させることを特徴とする請求項15に記載の電池用リード端子の接続方法。
  18. 電池素子の外部端子に電池用リード端子を接続させる際に、
    板状の導電性金属からなる複数のリード片を、上記複数のリード片及び上記電池素子の上記外部端子より電気抵抗の大きな保持部材で所定の間隔で並んだ状態に保持することで上記電池用リード端子を作製する第1の工程と、
    上記電池用リード端子における上記複数のリード片を上記電池素子の外部端子に接触させた状態で、隣り合う一方のリード片から他方のリード片に上記電池素子の外部端子を介して電流を流すことにより、上記電池素子の外部端子に上記電池用リード端子を溶接させる第2の工程とを有することを特徴とする電池用リード端子の接続方法。
  19. 上記第1の工程において、シート状の絶縁性樹脂からなる上記保持部材の主面に上記複数のリード片を貼り付けるように保持させ、上記保持部材の上記複数のリード片と相対する位置に上記電流が通る窓部を複数設けることを特徴とする請求項18記載の電池用リード端子の接続方法。
  20. 上記第2の工程において、上記複数のリード片のうちの1つに、複数の上記電池素子の外部端子を溶接により複数接続させることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の電池用リード端子の接続方法。
  21. 上記第2の工程において、上記複数のリード片のうちの上記電池素子の外部端子が1つしか接続されないリード片を、複数の上記電池素子の外部端子が複数接続されるリード片より小さくすることを特徴とする請求項18又は請求項19記載の電池用リード端子の接続方法。
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