JP4524709B2 - 情報処理装置および方法、並びに、プログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、並びに、プログラム Download PDF

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本発明は、情報処理装置および方法、並びに、プログラムに関し、特に、アイテムに対して与えられたユーザの評価をより有効に活用できるようにした情報処理装置および方法、並びに、プログラムに関する。
従来、ユーザの嗜好に基づいて、テレビジョン番組、楽曲、商品などの各種のアイテムを検索して推薦する、いわゆる、コンテンツパーソナライゼーションのための発明が提案されている(例えば、特許文献1または非特許文献1参照)。コンテンツパーソナライゼーションには、ユーザの評価に基づく協調フィルタリング(CF)や、情報の内容に基づくコンテントベーストフィルタリング(CBF)といった手法が広く使われている。
特開2004−194107号公報 P. Resnick, N. Iacovou, M. Suchak, P. Bergstrom, and J. RIedl. "GroupLens: Open Architecture for Collaborative FilterIng of Netnews." Conference on Computer Supported Cooperative Work, pp. 175-186, 1994.
ところで、従来、協調フィルタリングなどで、ユーザの評価に基づいてアイテムの推薦を行う場合に、より適切なアイテムを推薦できるようにするために、アイテムに対して与えられたユーザの評価をより有効に活用できるようにすることが望まれている。
本発明は、このような状況を鑑みてなされたものであり、アイテムに対して与えられたユーザの評価をより有効に活用できるようにするものである。
本発明の一側面の情報処理装置は、各アイテムに対して各ユーザが与えた評価値を取得するアイテム評価取得手段と、注目するユーザが評価したアイテム数、前記注目するユーザが各アイテムに与えた評価値、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価数、および、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価値のうち少なくとも1つを用いて、前記注目するユーザの評価の傾向を示すユーザ統計量を計算するユーザ統計量計算手段と、各ユーザから各アイテムに与えられた評価値の平均値である評価平均値、前記評価値の分散である評価分散値、および、評価数を含むアイテム統計量を計算するアイテム統計量計算手段と、前記評価平均値、前記評価分散値、および評価数の組み合わせに基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を示すアイテムタイプを判定するアイテムタイプ判定手段と、前記ユーザ統計量、前記アイテム統計量、および前記アイテムタイプのうち少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザに対するアイテムに関する情報の提示を制御する提示制御手段を備える
所定の手法を用いてアイテムのクラスタリングを行うアイテムクラスタリング手段をさらに設け、前記ユーザ統計量計算手段には、前記注目するユーザが評価したアイテム数のクラスタ別の分布に基づいて、前記ユーザ統計量を計算させることができる。
前記ユーザ統計量は、前記注目するユーザが評価したアイテム数の前記クラスタ別の分布と前記注目するユーザが属するコミュニティ全体の評価数の前記クラスタ別の分布との類似度を示すコミュニティ代表度を含むことができる。
前記ユーザ統計量は、前記コミュニティ代表度の時系列の平均に基づくトレンディ度をさらに含むことができる。
前記提示制御手段には、前記ユーザ統計量により表される前記注目するユーザの性質に応じた情報を選択して提示するように制御させることができる。
前記アイテム統計量は、評価数の時系列の変化を表す統計量をさらに含み、前記アイテムタイプ判定手段は、さらに前記評価数の時系列の変化を表す統計量に基づいて、前記アイテムタイプを判定するようにすることができる。
前記評価数の時系列の変化を表す統計量は、入手可能になった時期からの評価数の減衰速度の平均に対する各アイテムの評価数の減衰速度の相対値に基づく瞬発度、各アイテムの評価数が増加する期間の長さと増加数の度合いを示す口コミ度、および、各アイテムの評価数の時系列の安定度を示す定番度のうち少なくとも1つを含み、前記ユーザ統計量は、前記注目するユーザが評価したアイテムのうち、入手可能になってから所定の期間内に評価した、前記瞬発度が所定の閾値以上であるアイテムが占める割合に基づくミーハー度、前記注目するユーザが評価したアイテムのうち、入手可能になってから所定の期間内に評価した、前記口コミ度が所定の閾値以上であるアイテムが占める割合に基づく目利き度、および、前記注目するユーザが評価したアイテムのうち前記定番度が所定の閾値以上であるアイテムが占める割合に基づく保守度のうち少なくとも1つを含むことができる。
前記アイテム統計量は、各アイテムの評価数に基づくメジャー度をさらに含み、前記ユーザ統計量は、前記注目するユーザが評価したアイテムの前記メジャー度の平均に基づくミーハー度、前記注目するユーザがアイテムに与えた評価値とそのアイテムの前記メジャー度との相関関係に基づくメジャー志向度、前記注目するユーザがアイテムに与えた評価値とそのアイテムの前記評価平均値との相関関係に基づく普通度、および、前記注目するユーザが評価したアイテムの前記評価平均値の平均に基づく評判志向度を含むことができる。
前記提示制御手段には、前記ユーザ統計量により表される前記注目するユーザの性質に関連する、前記アイテム統計量により表されるアイテムの性質を強調して提示させることができる。
前記ユーザ統計量により表される前記注目するユーザの性質に関連する、前記アイテム統計量により表される性質を持つアイテムを抽出する抽出手段をさらに設け、前記提示制御手段には、前記注目するユーザに対して前記抽出されたアイテムを提示するように制御させることができる。
本発明の一側面の情報処理方法は、情報処理装置が、各アイテムに対して各ユーザが与えた評価値を取得し、注目するユーザが評価したアイテム数、前記注目するユーザが各アイテムに与えた評価値、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価数、および、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価値のうち少なくとも1つを用いて、前記注目するユーザの評価の傾向を示すユーザ統計量を計算し、各ユーザから各アイテムに与えられた評価値の平均値である評価平均値、前記評価値の分散である評価分散値、および、評価数を含むアイテム統計量を計算し、前記評価平均値、前記評価分散値、および評価数の組み合わせに基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を示すアイテムタイプを判定し、前記ユーザ統計量、前記アイテム統計量、および前記アイテムタイプのうち少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザに対するアイテムに関する情報の提示を制御するステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、各アイテムに対して各ユーザが与えた評価値を取得し、注目するユーザが評価したアイテム数、前記注目するユーザが各アイテムに与えた評価値、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価数、および、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価値のうち少なくとも1つを用いて、前記注目するユーザの評価の傾向を示すユーザ統計量を計算し、各ユーザから各アイテムに与えられた評価値の平均値である評価平均値、前記評価値の分散である評価分散値、および、評価数を含むアイテム統計量を計算し、前記評価平均値、前記評価分散値、および評価数の組み合わせに基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を示すアイテムタイプを判定し、前記ユーザ統計量、前記アイテム統計量、および前記アイテムタイプのうち少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザに対するアイテムに関する情報の提示を制御するステップを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の一側面においては、各アイテムに対して各ユーザが与えた評価値が取得され、注目するユーザが評価したアイテム数、前記注目するユーザが各アイテムに与えた評価値、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価数、および、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価値のうち少なくとも1つを用いて、前記注目するユーザの評価の傾向を示すユーザ統計量が計算され、各ユーザから各アイテムに与えられた評価値の平均値である評価平均値、前記評価値の分散である評価分散値、および、評価数を含むアイテム統計量が計算され、前記評価平均値、前記評価分散値、および評価数の組み合わせに基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を示すアイテムタイプが判定され、前記ユーザ統計量、前記アイテム統計量、および前記アイテムタイプのうち少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザに対するアイテムに関する情報の提示が制御される。
本発明の一側面によれば、アイテムに対して与えられたユーザの評価をより有効に活用することができる。特に、本発明の一側面によれば、アイテムに関する情報を適切にユーザに提示することができる。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について説明する。
図1は、本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態を示すブロック図である。図1の情報処理システム1は、アイテム、アイテムに関する情報、および、情報処理システム1のユーザに関する情報などをユーザに提供するシステムである。ここで、アイテムとは、テレビジョン番組、動画、静止画、文書、楽曲、ソフトウエア、情報などの各種のコンテンツ、および、各種の商品などである。情報処理システム1は、ユーザインタフェース部11および情報処理部12を含むように構成される。
ユーザインタフェース部11は、ユーザが、情報処理部12に対して情報や指令を入力したり、情報処理部12から提供されるアイテムや情報をユーザに提示する場合に用いられる。ユーザインタフェース部11は、キーボード、マウスなどからなる入力部21、および、専用のモニタ、または、CE(Consumer Electronics)機器に備えられているディスプレイなどからなる表示部22を含むように構成される。
情報処理部12は、アイテム評価取得部31、履歴保持部32、アイテム統計量計算部33、アイテムタイプ決定部34、アイテム類似度計算部35、類似アイテム抽出部36、ユーザ統計量計算部37、ユーザ類似度計算部38、類似ユーザ抽出部39、予測評価値計算部40、推薦アイテム抽出部41、情報提示部42、アイテム情報保持部43、および、ユーザ情報保持部44を含むように構成される。
アイテム評価取得部31は、入力部21を介して各ユーザにより入力された各アイテムに対する評価を示す情報の取得、および、取得した情報の履歴保持部32に保持されているアイテム評価履歴への記録の制御を行う。
アイテム統計量計算部33は、図4などを参照して後述するように、履歴保持部32に保持されているアイテム履歴情報に基づいて、各アイテムに対する評価の傾向を示すアイテム統計量を計算する。アイテム統計量計算部33は、計算したアイテム統計量を示す情報を、必要に応じて、アイテムタイプ決定部34、アイテム類似度計算部35、および、ユーザ統計量計算部37に供給する。
アイテムタイプ決定部34は、図4などを参照して後述するように、アイテム統計量に基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を表すアイテムタイプを決定する。アイテムタイプ決定部34は、各アイテムのアイテムタイプを示す情報を情報提示部42に供給する。
アイテム類似度計算部35は、図8などを参照して後述するように、アイテム統計量に基づいて、アイテム間の評価の傾向の類似度を示すアイテム類似度を計算する。アイテム類似度計算部35は、計算したアイテム類似度を示す情報を類似アイテム抽出部36に供給する。
類似アイテム抽出部36は、図8などを参照して後述するように、アイテム類似度に基づいて、各アイテムについて、そのアイテムに類似するアイテムである類似アイテムを抽出する。類似アイテム抽出部36は、各アイテムの類似アイテムを示す情報を情報提示部42に供給する。
ユーザ統計量計算部37は、図10などを参照して後述するように、アイテム評価履歴およびアイテム統計量に基づいて、各アイテムに対して与えた評価の傾向による各ユーザの性質を表すユーザ統計量を計算する。ユーザ統計量計算部37は、計算したユーザ統計量を示す情報を、必要に応じて、ユーザ類似度計算部38および情報提示部42に供給する。
ユーザ類似度計算部38は、図13などを参照して後述するように、ユーザ統計量に基づいて、ユーザ間の類似度を示すユーザ類似度を計算する。ユーザ類似度計算部38は、計算したユーザ類似度を示す情報を、必要に応じて、類似ユーザ抽出部39および予測評価値計算部40に供給する。
類似ユーザ抽出部39は、図13などを参照して後述するように、ユーザ類似度に基づいて、各ユーザに類似するユーザである類似ユーザを抽出する。類似ユーザ抽出部39は、各ユーザの類似ユーザを示す情報を、必要に応じて、推薦アイテム抽出部41および情報提示部42に供給する。
予測評価値計算部40は、図15などを参照して後述するように、アイテム評価履歴およびユーザ類似度に基づいて、ユーザが未評価のアイテムに対する評価値の予測値である評価予測値を計算する。予測評価値計算部40は、計算した予測評価値を示す情報を推薦アイテム抽出部41に供給する。
推薦アイテム抽出部41は、図15および図16などを参照して後述するように、予測評価値、アイテム評価履歴、および、類似ユーザに関する情報に基づいて、各ユーザに推薦する推薦アイテムを抽出する。推薦アイテム抽出部41は、抽出した推薦アイテムを示す情報を情報提示部42に供給する。
情報提示部42は、各アイテムに関する情報のアイテム情報保持部43への記録、および、各ユーザに関する情報のユーザ情報保持部44への記録の制御を行う。また、情報提示部42は、ユーザインタフェース部11の入力部21を介して入力される、アイテムや各種の情報の提示の指令に対して、要求されたアイテムや情報をアイテム情報保持部43およびユーザ情報保持部44から取得し、表示部22に送信することにより、ユーザへのアイテムおよび各種の情報の提示の制御を行う。
なお、ユーザインタフェース部11と情報処理部12を、1つの装置により構成するようにしてもよいし、個別の装置として構成するようにしてもよい。ユーザインタフェース部11と情報処理部12が個別の装置により構成される場合、ユーザインタフェース部11は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、CE機器などのユーザ端末により構成され、情報処理部12は、例えば、Webサーバやアプリケーションサーバなどの各種のサーバにより構成される。この場合、情報処理システム1においては、複数のユーザインタフェース部11が、例えば、インターネットなどのネットワークを介して情報処理部12に接続される。また、情報処理部12を複数の装置により構成するようにすることも可能である。
なお、以下、ユーザインタフェース部11がユーザ端末により構成され、情報処理部12がサーバにより構成される場合の例について説明する。
次に、図2乃至図16を参照して、情報処理システム1の処理について説明する。
まず、図2のフローチャートを参照して、情報処理システム1により実行されるアイテム評価取得処理について説明する。この処理は、例えば、ユーザが、ユーザインタフェース部11の入力部21を介して、所望するアイテムの提示の指令を入力し、その指令が情報処理部12の情報提示部42に送信されたとき、開始される。
ステップS1において、表示部22は、アイテムを提示する。具体的には、情報提示部42は、ユーザにより要求されたアイテムに関する情報をアイテム情報保持部43から取得し、ユーザインタフェース部11の表示部22に送信する。表示部22は、受信した情報に基づいて、ユーザにより要求されたアイテムに関する情報を表示する。例えば、ユーザにより要求されたアイテムが音楽のアルバムである場合、アーティスト名、アルバム名、楽曲名、試聴サンプル、そのアルバムに対するレビュー文などが表示される。
ステップS2において、アイテム評価取得部31は、提示したアイテムに対してユーザが与えた評価を取得する。具体的には、例えば、ユーザは、提示されたアイテムを試聴したり、購入したり、試用したり、使用したりした後、入力部21を介して、そのアイテムに対する評価を入力する。このとき入力されるアイテムの評価には、例えば、そのアイテムに対する評価を数値化した評価値、レビュー文などが含まれる。また、アイテムに対する評価値は、例えば、ユーザが直接値を入力したり、「満足」「やや満足」「普通」「やや不満」「不満」などの選択肢の中からユーザが選択することにより入力される。
なお、ユーザが直接評価値を入力するのではなく、ユーザのアイテムの利用履歴などに基づいて、情報処理システム1側で評価値を決定するようにしてもよい。例えば、ユーザが特定のアイテムを繰り返し利用したり、TV番組情報ページであれば録画予約をしたりするなど、そのアイテムに対して高い評価を持っていると考えられる行動を行った場合、そのアイテムに対するユーザの評価値を自動的に高い値に設定するようにすることが考えられる。
入力部21は、入力されたアイテムに対する評価を示す情報をアイテム評価取得部31に送信し、アイテム評価取得部31は、その情報を取得する。
ステップS3において、アイテム評価取得部31は、取得したアイテムの評価を記録する。すなわち、アイテム評価取得部31は、取得したアイテムの評価を、履歴保持部32に保持されているアイテム評価履歴に記録する。その後、アイテム評価取得処理は終了する。そして、このアイテム評価取得処理が繰り返されることにより、アイテム評価履歴には、各アイテムに対して各ユーザが与えた評価の履歴が蓄積される。
図3は、情報処理システム1のユーザをユーザu1乃至u5の5人、情報処理システム1で扱うアイテムをアイテムi1乃至i5の5種類とし、各アイテムの評価値が、最低の1点から最高の5点までの5段階評価で表される場合の、評価値に関するアイテム評価履歴の例を示している。図3のアイテム評価履歴の各欄の値は、その欄に対応するユーザが、その欄に対応するアイテムに与えた評価値を示している。例えば、図3において、ユーザu1のアイテムi2に対する評価値は5点であり、ユーザu5のアイテムi5に対する評価値は3点である。なお、アイテム評価履歴の空欄は、その欄に対応するユーザが、その欄に対応するアイテムを未評価であることを示している。
なお、以下、履歴保持部32に図3のアイテム評価履歴が保持されている場合の処理を具体例として挙げながら説明を行う。
次に、図4のフローチャートを参照して、情報処理システム1により実行されるアイテム性質計算処理について説明する。
ステップS21において、アイテム統計量計算部33は、履歴保持部32に保持されているアイテム評価履歴を取得する。
ステップS22において、アイテム統計量計算部33は、アイテム評価履歴に基づいて、アイテム統計量を計算する。アイテム統計量は、与えられた評価の数を示す評価数Ni、評価値の平均を示す評価平均値avg(Ri)、および、評価値の分散を示す評価分散値var(Ri)の3種類の統計量を少なくとも含む。
なお、評価数Niは、そのアイテムに対するユーザ群の関心の度合いを示す。一般に、各アイテムに与えられる評価の数は、ごく少数の人気アイテムに集中し、それ以外は少数の評価が幅広いアイテムに与えられる、いわゆるロングテール的な傾向を示す。従って、評価数Niの代わりに、評価数Niの対数log Niなどを利用するようにしてもよい。なお、以下、評価数Niの対数log Niを、メジャー度Miとも称する。
評価平均値avg(Ri)は、そのアイテムの一般的な良し悪しの尺度となる。
評価分散値var(Ri)は、そのアイテムに対するユーザ間の評価のブレを示す。
図5は、図3のアイテム評価履歴に基づいて計算されたアイテム統計量を示している。図5の2行目は、各アイテムの評価数Ni、および、メジャー度Mi(括弧内の数字)を示し、3行目は、各アイテムの評価平均値avg(Ri)を示し、4行目は、各アイテムの評価分散値var(Ri)を示している。例えば、図5において、アイテムi1の評価数N1は2点、メジャー度M1は0.69、評価平均値avg(R1)は4.5点、評価分散値var(R1)は0.25である。
アイテム統計量計算部33は、注目するアイテム(以下、注目アイテムと称する)を1つ選択し、注目アイテムのアイテム統計量を計算する処理を、全てのアイテムが注目アイテムとなるまで繰り返し、各アイテムのアイテム統計量を計算する。アイテム統計量計算部33は、計算した各アイテムのアイテム統計量を示す情報をアイテムタイプ決定部34に供給する。
ステップS23において、アイテムタイプ決定部34は、アイテム統計量に基づいて、各アイテムの順位または集合を求める。具体的には、アイテムタイプ決定部34は、例えば、アイテム統計量に含まれる統計量(評価数Ni、評価平均値avg(Ri)、評価分散値var(Ri))ごとにアイテムの順位付けを行う。
図6は、図5のアイテム統計量に基づいて順位付けした場合のアイテムの順位を示している。図6の2行目は、評価数Niの昇順にアイテムを並べた順位Pniを示し、3行目は、評価平均値avg(Ri)の昇順にアイテムを並べた順位Paiを示し、4行目は、評価分散値var(Ri)の昇順にアイテムを並べた順位Pviを示している。例えば、図6において、アイテムi1の評価数の順位Pn1は1位、評価平均値の順位Pa1は5位、評価分散値の順位Pv1は3位である。
あるいは、アイテムタイプ決定部34は、例えば、アイテム統計量に含まれる統計量(評価数Ni、評価平均値avg(Ri)、評価分散値var(Ri))ごとに、任意の閾値を用いて、アイテムをグループ分けする。例えば、アイテムタイプ決定部34は、評価数Niを用いて、評価数Niが閾値以上であるメジャーなアイテムの集合Smjと、評価数Niが閾値未満であるマイナーなアイテムの集合Smnにグループ分けしたり、評価平均値avg(Ri)を用いて、評価平均値avg(Ri)が閾値以上である評価の高いアイテムの集合Sahと、評価平均値avg(Ri)が閾値未満である評価の低いアイテムの集合Salにグループ分けしたり、評価分散値var(Ri)を用いて、評価分散値var(Ri)が閾値以上である評価のバラツキの大きいアイテムの集合Svhと、評価分散値var(Ri)が閾値未満である評価のバラツキの小さいアイテムの集合Svlにグループ分けしたりする。
ステップS24において、アイテムタイプ決定部34は、アイテムタイプを決定する。例えば、アイテムタイプ決定部34は、ステップS23においてアイテムの順位付けを行った場合、その順位を適切に組み合わせることにより、各アイテムのアイテムタイプを決定する。例えば、アイテムタイプ決定部34は、以下の式(1)により、各アイテムの名作度MPiを求める。
名作度MPi=評価数の順位Pni+評価平均値の順位Pai−評価分散値の順位Pvi
・・・(1)
すなわち、名作度MPiは、評価数が多く、評価平均値が高く、評価分散値が小さいほど大きくなる。従って、名作度MPiが高いアイテムは、多くの人から平均して高い評価を受けていることになる。アイテムタイプ決定部34は、名作度MPiが所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「名作」に決定する。
また、例えば、アイテムタイプ決定部34は、以下の式(2)により、各アイテムの隠れた名作度SMPiを求める。
隠れた名作度SMPi=−評価数の順位Pni+評価平均値の順位Pai ・・・(2)
すなわち、隠れた名作度SMPiは、評価数が少なく、評価平均値が高いほど大きくなる。従って、隠れた名作度SMPiが高いアイテムは、少数の人から平均して高い評価を受けていることになる。アイテムタイプ決定部34は、隠れた名作度SMPiが所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「隠れた名作」に決定する。
図7は、図6のアイテムの順位に基づく各アイテムの名作度MPiおよび隠れた名作度SMPiを示している。図7の2行目は、各アイテムの名作度MPiを示し、3行目は、各アイテムの隠れた名作度SMPiを示している。例えば、図7において、アイテムi1の名作度MP1は3であり、隠れた名作度SMP1は4である。
また、例えば、アイテムタイプ決定部34は、ステップS23においてアイテムのグループ分けを行った場合、各アイテムが属する集合の組み合わせにより、各アイテムのアイテムタイプを決定する。例えば、アイテムタイプ決定部34は、積集合Smj∩Sah∩Svlに含まれるアイテムは、評価数Niが多く、評価平均値avg(Ri)が高く、評価分散値var(Ri)が小さいので、そのアイテムのアイテムタイプを「名作」に決定する。また、アイテムタイプ決定部34は、積集合Smn∩Sahに含まれるアイテムは、評価数Niが少なく、評価平均値avg(Ri)が高いので、そのアイテムのアイテムタイプを「隠れた名作」に決定する。
アイテムタイプ決定部34は、注目アイテムを1つ選択し、注目アイテムのアイテムタイプを決定する処理を、全てのアイテムが注目アイテムとなるまで繰り返し、各アイテムのアイテムタイプを決定する。アイテムタイプ決定部34は、決定した各アイテムのアイテムタイプを示す情報を情報提示部42に供給する。情報提示部42は、アイテム情報保持部43に保持されている各アイテムの情報に、決定された各アイテムのアイテムタイプを追加する。
ステップS25において、情報提示部42は、アイテムタイプをユーザに提示する。例えば、情報提示部42は、図2のステップS1と同様の処理により、ユーザにアイテムの情報を提示する場合、そのアイテムのアイテムタイプを示す情報も表示部22に送信する。表示部22は、ユーザにより要求されたアイテムに関する情報とともに、そのアイテムのアイテムタイプ(例えば、「名作」、「隠れた名作」など)も合わせて表示する。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各アイテムのアイテムタイプを適切に決定し、決定したアイテムタイプをユーザに提示することができる。これにより、ユーザは、各アイテムに与えられた評価の傾向を正確に知ることができる。
次に、図8のフローチャートを参照して、情報処理システム1により実行される類似アイテム抽出処理について説明する。
アイテム統計量計算部33は、ステップS41において、図4のステップS21の処理と同様に、アイテム評価履歴を取得し、ステップS42において、図4のステップS22の処理と同様に、アイテム統計量を計算し、計算したアイテム統計量を示す情報をアイテム類似度計算部35に供給する。
ステップS43において、アイテム類似度計算部35は、アイテム類似度を計算する。例えば、アイテム類似度計算部35は、アイテムiとアイテムjの間のアイテム類似度Sim(i,j)を、式(3)のようなアイテムiのメジャー度Miとアイテムjのメジャー度Mjの差に対して単調減少する関数を用いて計算する。
Sim(i,j)=1/(|Mi−Mj|+ε)(εは正の定数) ・・・(3)
すなわち、式(3)により求められるアイテム類似度Sim(i,j)は、アイテム間のメジャー度の差|Mi−Mj|が小さいほど大きくなり、両者が類似していることを示す。
図9は、図5のメジャー度Miに基づいて、ε=0.01とし、式(3)を用いて計算した場合の、アイテムi1と他のアイテムとのアイテム類似度Sim(1,j)を示している。例えば、図9において、アイテムi1とアイテムi2のアイテム類似度Sim(1,2)は2.41であり、アイテムi1とアイテムi3のアイテム類似度Sim(1,3)は1.08であり、アイテムi1とアイテムi4のアイテム類似度Sim(1,4)は1.42であり、アイテムi1とアイテムi5のアイテム類似度Sim(1,5)は2.41である。
なお、アイテムiのベクトルをvi=(Mi,avg(Ri),var(Ri))、アイテムjのベクトルをvj=(Mj,avg(Rj),var(Rj))と定義し、ベクトルviとベクトルvjとの間のユークリッド距離に対して単調減少する関数(例えば、ユークリッド距離の逆数)を用いて、アイテム類似度Sim(i,j)を計算したり、ベクトルviとベクトルvjのコサイン類似度をアイテム類似度Sim(i,j)として計算するようにしてもよい。この場合、ベクトルviおよびvjを構成する各要素(メジャー度、評価平均値、評価分散値)の値の分布の傾向が互いに異なるため、各要素について、平均値が0、分散が1となるように正規化した値を、ベクトルviおよびvjの各要素の値とするようにしてもよい。
アイテム類似度計算部35は、注目アイテムを1つ選択し、注目アイテムと他のアイテムとの間のアイテム類似度Sim(i,j)を計算する処理を、注目アイテムを変更しながら、全アイテム間のアイテム類似度Sim(i,j)を計算するまで繰り返す。アイテム類似度計算部35は、計算したアイテム類似度Sim(i,j)を示す情報を類似アイテム抽出部36に供給する。
なお、アイテム統計量だけでなく、各アイテムに関する情報を利用して、新たなアイテム類似度Sim'(i,j)を求めるようにしてもよい。例えば、アイテムが文書である場合、各アイテムの各単語の出現頻度を要素とする単語ベクトルを作成し、単語ベクトル同士のコサイン距離Cos(i,j)と、上述したアイテム統計量に基づくアイテム類似度Sim(i,j)を用いて、以下の式(4)により、新たなアイテム類似度Sim'(i,j)を計算することが考えられる。
Sim'(i,j)=Cos(i,j)+Sim(i,j) ・・・(4)
ステップS44において、類似アイテム抽出部36は、類似アイテムを抽出する。例えば、類似アイテム抽出部36は、注目アイテムを1つ選択し、注目アイテムとの間のアイテム類似度Sim(i,j)が所定の閾値以上となるアイテムを、注目アイテムの類似アイテムとして抽出する処理を、全てのアイテムが注目アイテムとなるまで繰り返し、各アイテムの類似アイテムを抽出する。
あるいは、類似アイテム抽出部36は、注目アイテムとの間のアイテム類似度Sim(i,j)が高い順にアイテムをソートした場合に上位のN個に含まれるアイテムを、注目アイテムの類似アイテムとして抽出する処理を、全てのアイテムが注目アイテムとなるまで繰り返し、各アイテムの類似アイテムを抽出する。例えば、図9のアイテム類似度において、N=2とした場合、アイテムi1との間のアイテム類似度Sim(1,j)が上位2つのアイテムi2およびアイテムi5が、アイテムi1の類似アイテムとして抽出される。
類似アイテム抽出部36は、抽出した各アイテムの類似アイテムを示す情報を情報提示部42に供給する。情報提示部42は、アイテム情報保持部43に保持されている各アイテムの情報に、抽出された各アイテムの類似アイテムの情報を追加する。
ステップS45において、情報提示部42は、類似アイテムをユーザに提示する。例えば、情報提示部42は、上述した図2のステップS1と同様の処理により、ユーザにアイテムの情報を提示する場合、そのアイテムの類似アイテムを示す情報も表示部22に送信する。表示部22は、ユーザにより要求されたアイテムに関する情報とともに、そのアイテムの類似アイテムに関する情報も合わせて表示する。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、評価の傾向が類似するアイテムを適切に抽出し、ユーザに提示することができる。
なお、以上の説明では、全てのアイテムについて、他のアイテムとの間のアイテム類似度を計算し、類似アイテムを抽出する例を示したが、必要なアイテムについてのみ、例えば、要求されたアイテムについてのみ処理を行うようにしてもよい。また、各種の条件(例えば、ジャンル、発売日など)を用いて、類似アイテムを抽出する範囲を制限するようにしてもよい。
次に、図10のフローチャートを参照して、情報処理システム1により実行されるユーザ性質計算処理について説明する。
アイテム統計量計算部33は、ステップS61において、図4のステップS21の処理と同様に、アイテム評価履歴を取得し、ステップS62において、図4のステップS22の処理と同様に、アイテム統計量を計算し、計算したアイテム統計量を示す情報をユーザ統計量計算部37に供給する。
ステップS63において、ユーザ統計量計算部37は、ユーザ統計量を計算する。ここで、ユーザ統計量に含まれる統計量の例について説明する。
例えば、注目するユーザuが評価済みのアイテムの集合Cuに含まれるアイテムのメジャー度Miの平均avg_u(Mi)および分散var_u(Mi)は、ユーザuがどのようなアイテムに対して評価をつけているかの傾向を表す指標になる。特に、メジャー度Miの平均avg_u(Mi)は、ユーザuが評価済みのアイテムに対する評価数Niの平均(より厳密には、評価数Niの対数の平均)を示しており、この値が大きければ人気のあるアイテムに関心を持つ傾向があり、小さければ人気の無いアイテムに関心を持つ傾向があると言える。すなわち、メジャー度Miの平均avg_u(Mi)は、ユーザのミーハーの度合いを示すものであると言える。従って、以下、メジャー度Miの平均avg_u(Mi)を、ミーハー度MHuとも称する。また、以下、メジャー度Miの分散var_u(Mi)を、メジャー度分散値var_u(Mi)と称する。
図11は、図3のアイテム評価履歴および図5のアイテム統計量に基づいて計算した場合の各ユーザのミーハー度MHuおよびメジャー度分散値var_u(Mi)を示している。図11の2行目は、アイテムi1乃至i5のメジャー度Miを示し、3行目乃至7行目の2乃至6列目は、ユーザu1乃至u5が評価済みのアイテムのメジャー度Miを示し、3行目乃至7行目の7列目は、ユーザu1乃至u5のミーハー度MHuを示し、3行目乃至7行目の8列目は、ユーザu1乃至u5のメジャー度分散値var_u(Mi)を示している。例えば、図11では、ユーザu1のミーハー度MH1は1.27、メジャー度分散値var_1(Mi)は0.058である。
また、集合Cuに含まれるアイテムに対するユーザuの評価値Ruiとメジャー度Miの相関係数Cor(Rui,Mi)は、ユーザuが評価済みのアイテムに対するユーザuの評価値Ruiと評価数Niの平均(より厳密には、評価数Niの対数の平均)との相関を示し、ユーザuがどのようなタイプのアイテムに高い評価をつける傾向にあるかを示す指標になる。例えば、相関係数Cor(Rui,Mi)が大きければ、ユーザuは、多くの人の関心を集めるアイテムに高い評価を与えやすい傾向にあり、メジャー志向をもつ、あるいは、フォロワー的な性質であると言える。
さらに、集合Cuに含まれるアイテムに対するユーザuによる評価値Ruiと評価平均値avg(Ri)との相関係数Cor(Rui,avg(Ri))は、ユーザuが評価済みのアイテムに対するユーザuの評価値Ruiと評価平均値avg(Ri)との相関を示し、ユーザuが平均的なユーザであるか否かを示す指標になる。例えば、相関係数Cor(Rui,avg(Ri))が大きければ、ユーザuは、普通度が高い、すなわち、平均的な価値観を有すると言える。
ユーザ統計量計算部37は、注目するユーザ(以下、注目ユーザと称する)を1人選択し、注目ユーザのユーザ統計量を計算する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザのユーザ統計量を計算する。
なお、ユーザ統計量として、上述したミーハー度MHu、メジャー度分散値var_u(Mi)、相関係数Cor(Rui,Mi)、および、相関係数Cor(Rui,avg(Ri))を全て計算するようにしてもよいし、必要なものだけ計算するようにしてもよい。
ステップS64において、ユーザ統計量計算部37は、ユーザ相対統計量を計算する。ここで、ユーザ相対統計量に含まれる相対統計量の例について説明する。
例えば、全ユーザのミーハー度MHuの平均値avg(MHu)からの注目ユーザのミーハー度MHuのズレである相対ミーハー度MHu-avg(MHu)は、全ユーザに対する注目ユーザのミーハーの度合いを示す。例えば、相対ミーハー度MHu-avg(MHu)が大きいユーザは、全ユーザの中でもミーハーである度合いが強いと言える。
図12は、図11のミーハー度MHuに基づいて計算した各ユーザの相対ミーハー度MHu-avg(MHu)を示している。例えば、図12では、ユーザu1の相対ミーハー度MH1-avg(MHu)は、−0.004である。
ユーザ統計量計算部37は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザのユーザ相対統計量を計算する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザのユーザ相対統計量を計算する。そして、ユーザ統計量計算部37は、各ユーザのユーザ統計量およびユーザ相対統計量を示す情報を情報提示部42に供給する。情報提示部42は、ユーザ情報保持部44に保持されている各ユーザの情報に、取得したユーザ統計量およびユーザ相対統計量を追加する。
ステップS65において、情報提示部42は、ユーザ統計量およびユーザ相対統計量に基づいて、ユーザの性質をユーザに提示する。例えば、情報提示部42は、入力部21を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザ統計量およびユーザ相対統計量に基づいてユーザAの性質を求め、ユーザAの情報に含めて表示部22に送信する。表示部22は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAの性質を表示する。例えば、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのユーザAのプロフィール等を示すマイページに、ミーハー度MHuまたは相対ミーハー度MHu-avg(MHu)に基づいて、「ユーザAのミーハー度:★★★★☆」などの表示が行われる。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各ユーザの性質を正確に求め、ユーザに提示することができる。
次に、図13のフローチャートを参照して、情報処理システム1により実行される類似ユーザ抽出処理について説明する。
アイテム統計量計算部33は、ステップS81において、図4のステップS21の処理と同様に、アイテム評価履歴を取得し、ステップS82において、図4のステップS22の処理と同様に、アイテム統計量を計算し、計算したアイテム統計量を示す情報をユーザ統計量計算部37に供給する。
ステップS83において、ユーザ統計量計算部37は、図10のステップS63の処理と同様に、ユーザ統計量を計算し、計算したユーザ統計量を示す情報をユーザ類似度計算部38に供給する。
ステップS84において、ユーザ類似度計算部38は、ユーザ統計量に基づいて、ユーザ類似度を計算する。例えば、ユーザ類似度計算部38は、各ユーザが評価済みのアイテムの集合に含まれるアイテムのメジャー度Miが、それぞれ正規分布していると仮定し、以下の式(5)により、ユーザuが評価済みのアイテムの集合Cuに含まれるアイテムのメジャー度Miの分布と、ユーザvが評価済みのアイテムの集合Cvに含まれるアイテムのメジャー度Miの分布との間のKL距離(カルバック・ライブラー情報量)を、ユーザuとユーザvとの間のユーザ間距離D(u,v)として計算する。
Figure 0004524709
なお、式(5)において、μuは、ユーザuが評価済みのアイテムの集合Cuにおけるアイテムのメジャー度Miの平均avg_u(Mi)(すなわち、ミーハー度MHu)を示し、σu 2は、集合Cuにおけるアイテムのメジャー度分散値var_u(Mi)を示し、μvは、ユーザvが評価済みのアイテムの集合Cvにおけるアイテムのメジャー度Miの平均avg_v(Mi)(すなわち、ミーハー度MHv)を示し、σv 2は、集合Cvにおけるアイテムのメジャー度分散値var_v(Mi)を示している。
なお、KL距離は、uとvに関して対称にならないため、(D(u,v)+D(v,u))/2をユーザuとユーザvの間のユーザ間距離として求めるようにしてもよい。
そして、ユーザ類似度計算部38は、例えば、以下の式(6)のように、ユーザ間距離D(u,v)に対して単調減少する関数を用いて、ユーザuとユーザvとの間のユーザ類似度SimU(u,v)を計算する。
SimU(u,v)=1−D(u,v) ・・・(6)
図14は、図11のユーザ統計量に基づいて、上述した式(5)および式(6)を用いて計算した場合の、ユーザu3と他のユーザとの間のユーザ間距離D(u,v)およびユーザ類似度SimU(u,v)を示している。例えば、図14では、ユーザu3とユーザu1との間のユーザ間距離D(3,1)は0.25であり、ユーザ類似度SimU(3,1)は0.75である。
ユーザ類似度計算部38は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザと他のユーザとの間のユーザ間距離D(u,v)およびユーザ類似度SimU(u,v)を計算する処理を、注目ユーザを変更しながら、全ユーザ間のユーザ間距離D(u,v)およびユーザ類似度SimU(u,v)を計算するまで繰り返す。ユーザ類似度計算部38は、計算したユーザ類似度SimU(u,v)を示す情報を類似ユーザ抽出部39に供給する。
ステップS85において、類似ユーザ抽出部39は、類似ユーザを抽出する。例えば、類似ユーザ抽出部39は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザとの間のユーザ類似度SimU(u,v)が所定の閾値以上となるユーザを、注目ユーザの類似ユーザとして抽出する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまて繰り返し、各ユーザの類似ユーザを抽出する。あるいは、類似ユーザ抽出部39は、注目ユーザとの間のユーザ類似度SimU(u,v)が高い順にソートした場合に上位のN人に含まれるユーザを、注目ユーザの類似ユーザとして抽出する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまて繰り返し、各ユーザの類似ユーザを抽出する。
類似ユーザ抽出部39は、抽出した各ユーザの類似ユーザを示す情報を情報提示部42に供給する。情報提示部42は、ユーザ情報保持部44に保持されている各ユーザの情報に、抽出された各ユーザの類似ユーザの情報を追加する。
ステップS86において、情報提示部42は、類似ユーザをユーザに提示する。例えば、情報提示部42は、入力部21を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザAの情報とともに、ユーザAの類似ユーザを示す情報を表示部22に送信する。表示部22は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAの類似ユーザを表示する。例えば、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などのユーザAのプロフィール等を示すマイページに、「ユーザAに似ているユーザ」として、類似ユーザのリストが表示される。
このようにして各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、アイテムに対する評価の傾向が類似するユーザ、換言すれば、価値観や嗜好が類似するユーザを適切に抽出し、ユーザに提示することができる。
なお、以上の説明では、全てのユーザについて、他のユーザとのユーザ類似度を計算し、類似ユーザを抽出する例を示したが、必要なユーザについてのみ、例えば、要求されたユーザについてのみ処理を行うようにしてもよい。また、各種の条件(例えば、性別、年齢、住所など)を用いて、類似ユーザを抽出する範囲を制限するようにしてもよい。
次に、図15のフローチャートを参照して、情報処理システム1により実行されるアイテム推薦処理について説明する。
アイテム統計量計算部33は、ステップS101において、図4のステップS21の処理と同様に、アイテム評価履歴を取得し、ステップS102において、図4のステップS22の処理と同様に、アイテム統計量を計算し、計算したアイテム統計量を示す情報をユーザ統計量計算部37に供給する。
ステップS103において、ユーザ統計量計算部37は、図10のステップS63の処理と同様に、ユーザ統計量を計算し、計算したユーザ統計量を示す情報をユーザ類似度計算部38に供給する。
ステップS104において、ユーザ類似度計算部38は、図13のステップS84の処理と同様に、ユーザ類似度を計算し、計算したユーザ類似度を示す情報を予測評価値計算部40に供給する。
ステップS105において、予測評価値計算部40は、予測評価値を計算する。例えば、ユーザuが未評価のアイテムiに対するユーザuの予測評価値Rui'は、ユーザ類似度SimU(u,v)を用いて、以下の式(7)に基づいて計算される。
Figure 0004524709
なお、式(7)において、avg_Ruは、ユーザuが評価済みのアイテムの集合Cuに含まれるアイテムに対するユーザuの評価値の平均値を示し、avg_Rvは、ユーザvが評価済みのアイテムの集合Cvに含まれるアイテムに対するユーザvの評価値の平均値を示し、Rviは、ユーザvのアイテムiに対する評価値を示している。なお、式(7)において、アイテムiの評価を行っていないユーザのデータは使用されない。
式(7)によれば、ユーザuとの間のユーザ類似度SimU(u,v)が大きいユーザの評価値Rviに対する重みが大きくなり、ユーザuとの間にユーザ類似度SimU(u,v)が小さいユーザの評価値Rviに対する重みが小さくなり、ユーザuとの間のユーザ類似度SimU(u,v)が大きいユーザのアイテムiに対する評価値Rviが、予測評価値Rui'により大きく反映される。
なお、上述した非特許文献1には、式(7)のSimU(u,v)の代わりに、ユーザuとユーザvの間の評価値についてのピアソンの相関計数を用いる例が示されている。
予測評価値計算部40は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザが未評価のアイテムの中から注目アイテムを1つ選択し、注目ユーザの注目アイテムに対する予測評価値Rui'を計算する処理を、注目ユーザが未評価の全てのアイテムが注目アイテムとなるまで繰り返すとともに、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザの未評価の各アイテムに対する予測評価値を計算する。予測評価値計算部40は、計算した予測評価値Rui'を示す情報を推薦アイテム抽出部41に供給する。
ステップS106において、推薦アイテム抽出部41は、推薦アイテムを抽出する。例えば、推薦アイテム抽出部41は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザの予測評価値Rui'が所定の閾値以上となるアイテムを推薦アイテムとして抽出する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザに対する推薦アイテムを抽出する。また、例えば、推薦アイテム抽出部41は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザの予測評価値Rui'が高い順にアイテムをソートした場合に、上位のN個に含まれるアイテムを推薦アイテムとして抽出する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザに対する推薦アイテムを抽出する。
推薦アイテム抽出部41は、各ユーザに対する推薦アイテムを示す情報を情報提示部42に供給する。情報提示部42は、ユーザ情報保持部44に保持されている各ユーザの情報に、抽出された推薦アイテムの情報を追加する。
ステップS107において、情報提示部42は、推薦アイテムをユーザに提示する。例えば、情報提示部42は、必要に応じて、ユーザインタフェース部11の所有者であるユーザに対する推薦アイテムを示す情報を表示部22に送信し、表示部22は、その推薦アイテムのリストを表示する。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、適切なアイテムを各ユーザに推薦することができる。
次に、図16のフローチャートを参照して、アイテム推薦処理の第2の実施の形態について説明する。
アイテム統計量計算部33は、ステップS121において、図4のステップS21の処理と同様に、アイテム評価履歴を取得し、ステップS122において、図4のステップS22の処理と同様に、アイテム統計量を計算し、計算したアイテム統計量を示す情報をユーザ統計量計算部37に供給する。
ステップS123において、ユーザ統計量計算部37は、図10のステップS63の処理と同様に、ユーザ統計量を計算し、計算したユーザ統計量を示す情報をユーザ類似度計算部38に供給する。
ステップS124において、ユーザ類似度計算部38は、図13のステップS84の処理と同様に、ユーザ類似度を計算し、計算したユーザ類似度を示す情報を類似ユーザ抽出部39に供給する。
ステップS125において、類似ユーザ抽出部39は、図13のステップS85の処理と同様に、類似ユーザを抽出し、抽出した類似ユーザを示す情報を推薦アイテム抽出部41に供給する。
ステップS126において、推薦アイテム抽出部41は、推薦アイテムを抽出する。具体的には、推薦アイテム抽出部41は、履歴保持部32に保持されているアイテム評価履歴を取得する。推薦アイテム抽出部41は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザが未評価のアイテムのうち、注目ユーザの類似ユーザが高い評価値を与えているアイテムを推薦アイテムとして抽出する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザに対する推薦アイテムを抽出する。例えば、類似ユーザの評価値の平均値または最高値が所定の閾値以上となるアイテム、所定の閾値以上の評価値を与えている類似ユーザの数または割合が所定の閾値以上となるアイテムなどが、注目ユーザに対する推薦アイテムとして抽出される。
例えば、図14のユーザ類似度SimU(u,v)に基づいて、ユーザu3の類似ユーザとしてユーザu5が抽出された場合、推薦アイテムを抽出する評価値の閾値を3点とすると、図3のアイテム評価履歴に基づいて、ユーザu3が未評価のアイテムのうち、ユーザu5の評価値が3点以上であるアイテムi5が、ユーザu3に対する推薦アイテムとして抽出される。
推薦アイテム抽出部41は、各ユーザに対する推薦アイテムを示す情報を情報提示部42に供給する。情報提示部42は、ユーザ情報保持部44に保持されている各ユーザの情報に、抽出された推薦アイテムの情報を追加する。
ステップS127において、図15のステップS107の処理と同様に、推薦アイテムがユーザに提示される。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、適切なアイテムを各ユーザに推薦することができる。
以上のようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、アイテムに関する記述(メタデータ)からは分からない各アイテムの社会的位置づけや、各ユーザの社会的位置づけを求めることができる。また、似たタイプの他のユーザの嗜好が反映され、よりユーザの嗜好にあったアイテムを推薦することが可能になる。
なお、以上の説明では、情報処理部12が各ユーザの各アイテムに対する評価を収集する例を示したが、例えば、他の装置で収集したアイテムの評価を情報処理部12が取得して、上述した処理を行うような実施の形態も考えられる。
ここで、図17および図18を参照して、アイテムタイプの他の例について説明する。図17は、アイテムタイプを決定するための各指標の計算式を表にまとめたものであり、図18は、アイテムの評価平均値、評価分散値、評価数の大小と、各アイテムタイプとの関係を表にまとめたものである。
名作度は、上述したように、「評価数の順位Pni+評価平均値の順位Pai−評価分散値の順位Pvi」により求められ、評価数が多く、評価平均値が高く、評価分散値が小さいほど大きくなる。すなわち、名作度が高いアイテムは、大多数のユーザから高い評価を受けているアイテムである。
隠れた名作度は、上述した「−評価数の順位Pni+評価平均値の順位Pai」以外にも、「−評価数の順位Pni+評価平均値の順位Pai−評価分散値の順位Pvi」により求めるようにしてもよい。後者の場合、評価数が少なく、評価平均値が高く、評価分散値が小さいほど大きくなる。すなわち、隠れた名作度が高いアイテムは、少数ながらも高い評価を受けているアイテムである。
問題作度は、「評価数の順位Pni+評価平均値の順位Pai+評価分散値の順位Pvi」により求められ、評価数が多く、評価平均値が高く、評価分散値が大きいほど大きくなる。すなわち、問題作度が高いアイテムは、多くの人から高い評価を受けている反面、ユーザによって評価のバラツキが大きく、話題になったが評価が分かれているアイテムであると言える。アイテムタイプ決定部34は、例えば、問題作度が所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「問題作」に決定する。
マニア好み度は、「−評価数の順位Pni+評価平均値の順位Pai+評価分散値の順位Pvi」により求められ、評価数が少なく、評価平均値が高く、評価分散値が大きいほど大きくなる。すなわち、マニア好み度が高いアイテムは、少数の人から高い評価を受けている反面、ユーザによって評価のバラツキが大きく、中には好きな人もいるといったアイテムであると言える。アイテムタイプ決定部34は、例えば、マニア好み度が所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「マニア好み」に決定する。
駄作度は、「評価数の順位Pni−評価平均値の順位Pai−評価分散値の順位Pvi」により求められ、評価数が多く、評価平均値が低く、評価分散値が小さいほど大きくなる。すなわち、駄作度が高いアイテムは、多くの人から平均して低い評価を受けており、話題になったが出来が酷いアイテムであると言える。アイテムタイプ決定部34は、例えば、駄作度が所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「駄作」に決定する。
問題外度は、「−評価数の順位Pni−評価平均値の順位Pai−評価分散値の順位Pvi」により求められ、評価数が少なく、評価平均値が低く、評価分散値が小さいほど大きくなる。すなわち、問題外度が高いアイテムは、少数の人から平均して低い評価を受けており、ほとんど誰も見向きもしないアイテムであると言える。アイテムタイプ決定部34は、例えば、問題外度が所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「問題外」に決定する。
量産作度は、「+評価数の順位Pni−評価平均値の順位Pai+評価分散値の順位Pvi」により求められ、評価数が多く、評価平均値が低く、評価分散値が大きいほど大きくなる。従って、量産作度が高いアイテムは、多くの人から平均して低い評価を受けている反面、ユーザによって評価のバラツキが大きく、話題になったが出来がいまいちなアイテムであると言える。アイテムタイプ決定部34は、量産作度が所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「量産作」に決定する。
下手物度は、「−評価数の順位Pni−評価平均値の順位Pai+評価分散値の順位Pvi」により求められ、評価数が少なく、評価平均値が低く、評価分散値が大きいほど大きくなる。従って、下手物度が高いアイテムは、少数の人から平均して低い評価を受けている反面、ユーザによって評価のバラツキが大きく、マイナーだが中には好きな人もいるアイテムであると言える。アイテムタイプ決定部34は、例えば、下手物度が所定の閾値以上のアイテムのアイテムタイプを「下手物」に決定する。
また、アイテムタイプ決定部34は、例えば、メジャー度が所定の閾値A以上のアイテムのアイテムタイプを「メジャー」に決定し、メジャー度が閾値Aより低い所定の閾値B以下のアイテムのアイテムタイプを「マイナー」に決定する。
なお、以下、ユーザuの評価値Ruiとメジャー度Miの相関係数Cor(Rui,Mi)をメジャー志向度と称し、ユーザuによる評価値Ruiと評価平均値avg(Ri)との相関係数Cor(Rui,avg(Ri))を普通度と称する。
次に、図19乃至図54を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図19は、本発明を適用した情報処理システムの第2の形態を示すブロック図である。図19の情報処理システム101は、ユーザインタフェース部111および情報処理部112を含むように構成される。ユーザインタフェース部111は、入力部121および表示部122を含むように構成される。情報処理部112は、アイテム評価取得部131、履歴保持部132、アイテム統計量計算部133、アイテムタイプ決定部134、アイテム類似度計算部135、類似アイテム抽出部136、ユーザ統計量計算部137、ユーザ類似度計算部138、類似ユーザ抽出部139、予測評価値計算部140、推薦アイテム抽出部141、情報提示部142、アイテム情報保持部143、ユーザ情報保持部144、ユーザクラスタ生成部145、アイテムクラスタ生成部146、および、提示ルール保持部147を含むように構成される。
なお、図中、図1と対応する部分については、下2桁が同じ符号を付してあり、処理が同じ部分に関しては、その説明は繰り返しになるので省略する。
アイテム統計量計算部133は、図34などを参照して後述するように、履歴保持部132に保持されているアイテム履歴情報に基づいて、各アイテムに対する評価の傾向を示すアイテム統計量を計算する。アイテム統計量計算部133は、計算したアイテム統計量を示す情報を、必要に応じて、アイテムタイプ決定部134、アイテム類似度計算部135、ユーザ統計量計算部137、および、情報提示部142に供給する。
ユーザ統計量計算部137は、図20などを参照して後述するように、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴、情報提示部142を介してアイテム情報保持部143から取得するアイテム情報、アイテム統計量計算部133から供給されるアイテム統計量、ユーザクラスタ生成部145から供給されるユーザクラスタ情報、および、アイテムクラスタ生成部146から供給されるアイテムクラスタ情報に基づいて、各アイテムに対して与えた評価の傾向による各ユーザの性質を表すユーザ統計量を計算する。ユーザ統計量計算部137は、計算したユーザ統計量を示す情報を、必要に応じて、ユーザ類似度計算部138および情報提示部142に供給する。
推薦アイテム抽出部141は、図1の推薦アイテム抽出部41の処理に加えて、図48などを参照して後述するように、情報提示部142を介してアイテム情報保持部143から取得したアイテム情報、および、情報提示部142を介してユーザ情報保持部144から取得したユーザ情報に基づいて、各ユーザに提示するアイテムを抽出する。推薦アイテム抽出部141は、抽出したアイテムを示す情報を情報提示部142に供給する。
情報提示部142は、図1の情報提示部42の処理に加えて、図45などを参照して後述するように、提示ルール保持部147に保持されている提示ルール、アイテム情報保持部143に保持されているアイテム情報、および、ユーザ情報保持部144に保持されているユーザ情報に基づいて、表示部122を介してアイテムに関する情報の提示の制御を行う。
ユーザクラスタ生成部145は、図21などを参照して後述するように、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴に基づいて、所定の手法を用いてユーザのクラスタリングを行う。ユーザクラスタ生成部145は、クラスタリングの結果生成されたユーザクラスタに関するユーザクラスタ情報をユーザ統計量計算部137に供給する。
アイテムクラスタ生成部146は、図23などを参照して後述するように、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴に基づいて、所定の手法を用いてアイテムのクラスタリングを行う。アイテムクラスタ生成部146は、クラスタリングの結果生成されたアイテムクラスタに関するアイテムクラスタ情報をユーザ統計量計算部137に供給する。
提示ルール保持部147は、外部から、あるいは、ユーザインタフェース部111の入力部121を介して入力される、アイテムに関する情報をユーザに提示する場合のルールを定めた提示ルールを取得し、保持する。
次に、図20乃至図54を参照して、情報処理システム101の処理について説明する。
なお、情報処理システム101は、情報処理システム1と同様に、図2のアイテム評価取得処理、図4のアイテム性質計算処理、図8の類似アイテム抽出処理、図10のユーザ性質計算処理、図13の類似ユーザ抽出処理、図15のアイテム推薦処理、および、図16のアイテム推薦処理を実行可能である。なお、その説明は繰り返しになるので省略する。
まず、図20乃至図42を参照して、情報処理システム101がユーザおよびアイテムの性質を求める処理について説明する。
最初に、図20のフローチャートを参照して、ユーザ統計量の一種である評判志向度を計算するユーザ性質(評判志向度)計算処理について説明する。
ステップS201において、アイテム統計量計算部133は、図4のステップS21と同様の処理により、アイテム評価履歴を取得する。なお、以下、図3のアイテム評価履歴を取得した場合の処理を具体例として挙げながら説明を行う。
ステップS202において、アイテム統計量計算部133は、アイテム評価履歴に基づいて、各アイテムの評価平均値を計算する。これにより、図5の3行目に示される各アイテムの評価平均値が計算される。アイテム統計量計算部133は、計算した各アイテムの評価平均値を示す情報をユーザ統計量計算部137に供給する。
ステップS203において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザが評価したアイテムの評価平均値の平均を計算する。具体的には、ユーザ統計量計算部137は、注目するユーザを1人選択し、注目ユーザが評価したアイテムの評価平均値の平均を計算する。例えば、ユーザu1が注目ユーザである場合、ユーザu1が評価したアイテムi2,i3,i5の評価平均値avg(Ri)は、それぞれ4.33、4.4、2.67となっている。従って、ユーザu1が評価したアイテムi2,i3,i5の評価平均値avg(Ri)の平均は3.8(=(4.33+4.4+2.67)÷3)となる。ユーザ統計量計算部137は、計算した評価平均値の平均を、注目ユーザの評判志向度とする。ユーザ統計量計算部137は、この計算処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返す。
ユーザ統計量計算部137は、各ユーザの評判志向度を示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、ユーザ情報保持部144に保持されている各ユーザの情報に、取得した評判志向度を追加する。
ステップS204において、情報提示部142は、評判志向度をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、入力部121を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザAの評判志向度を他の情報とともに表示部122に送信する。表示部122は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAの評判志向度を表示する。
このとき、ユーザAの評判志向度の値をそのまま表示するようにしてもよいし、全ユーザの評判志向度の平均と分散を用いてユーザAの評判志向度を正規化した値を表示するようにしてもよい。また、例えば、ユーザAの評判志向度が所定の閾値を超える場合、「あなたは評判志向度が高いです」といったメッセージを表示するようにしてもよい。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各ユーザの評判志向度を求め、提示することができる。
なお、図13を参照して上述した類似ユーザ抽出処理においてユーザ間の類似度を求める際に、この評判志向度を用いるようにしてもよい。
次に、図21のフローチャートを参照して、ユーザ統計量の一種である多数派度を計算するユーザ性質(多数派度)計算処理について説明する。
ステップS221において、ユーザクラスタ生成部145は、ユーザクラスタを生成する。具体的には、まず、ユーザクラスタ生成部145は、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴を取得する。ユーザクラスタ生成部145は、取得したアイテム評価履歴に基づいて、例えば、各アイテムに与えた評価値を成分とする行列(以下、ユーザ・アイテム評価行列と称する)をユーザ毎に生成する。ユーザクラスタ生成部145は、生成したユーザ・アイテム評価行列を用いて、各ユーザがアイテム空間に配置されているものとして扱い、そのアイテム空間において、例えば、k-means法などの所定の方法を用いてユーザのクラスタリングを行う。
なお、ユーザのクラスタリングに用いるデータは、特定のデータに限定されるものではなく、例えば、ユーザの嗜好情報など他のデータを用いるようにしてもよい。ここで言うユーザの嗜好情報とは、例えば、ユーザが好きと評価した(例えば、5段階中4または5の評価値を与えた)アイテムのメタデータを要素とするベクトルにより表現される。この場合、ユーザのクラスタリングはこのコンテンツメタデータ空間上で行われる。
また、各ユーザを1つのユーザクラスタに分類してしまわずに、例えば、ソフトクラスタリングの手法を用いて、各ユーザが各ユーザクラスタに帰属する度合いを示す帰属重みを求めるようにしてもよい。
なお、以下、5600人のユーザが、図22に示されるようにユーザクラスタ1乃至4の4つのユーザクラスタに分類された場合について説明する。なお、図22の例においては、ユーザクラスタ1に100人のユーザが属し、ユーザクラスタ2に4000人のユーザが属し、ユーザクラスタ3に1000人のユーザが属し、ユーザクラスタ4に500人のユーザが属している。
ユーザクラスタ生成部145は、各ユーザクラスタに属するユーザおよび人数等を示すユーザクラスタ情報をユーザ統計量計算部137に供給する。
ステップS222において、ユーザ統計量計算部137は、相対ユーザ数を計算する。具体的には、ユーザ統計量計算部137は、各ユーザクラスタに属するユーザ数を全ユーザ数で割ることにより、各ユーザクラスタの相対ユーザ数を計算する。例えば、図22の例では、ユーザクラスタ1の相対ユーザ数は0.0179(≒100÷5600)となる。
ステップS223において、ユーザ統計量計算部137は、各ユーザが属するユーザクラスタの相対ユーザ数を各ユーザの多数派度に設定する。そして、ユーザ統計量計算部137は、各ユーザの多数派度を示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、ユーザ情報保持部144に保持されている各ユーザの情報に、取得した多数派度を追加する。
ステップS224において、情報提示部142は、多数派度をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、入力部121を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザAの多数派度を他の情報とともに表示部122に送信する。表示部122は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAの多数派度を表示する。
このとき、例えば、ユーザAの多数派度の値をそのまま表示してもよいし、ユーザAの多数派度が所定の閾値B以上である場合、「あなたは多数派です」といったメッセージを表示し、多数派度が閾値Bより低い所定の閾値C以下である場合、「あなたは少数派です」といったメッセージを表示するようにしてもよい。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各ユーザの多数派度を求め、提示することができる。
なお、図13を参照して上述した類似ユーザ抽出処理においてユーザ間の類似度を求める際に、この多数派度を用いるようにしてもよい。
次に、図23のフローチャートを参照して、ユーザ統計量の一種である偏り度を計算するユーザ性質(偏り度)計算処理について説明する。
ステップS241において、アイテムクラスタ生成部146は、アイテムクラスタを生成する。具体的には、アイテムクラスタ生成部146は、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴を取得する。アイテムクラスタ生成部146は、取得したアイテム評価履歴に基づいて、例えば、各ユーザから付与された評価値を成分とする行列(以下、アイテム・ユーザ評価行列と称する)をアイテム毎に生成する。アイテムクラスタ生成部146は、生成したアイテム・ユーザ評価行列を用いて、各アイテムがユーザ空間に配置されているものとして扱い、そのユーザ空間において、例えば、k-means法などの所定の方法を用いてアイテムのクラスタリングを行う。アイテムクラスタ生成部146は、各アイテムクラスタに属するアイテムおよびアイテム数等を示すアイテムクラスタ情報をユーザ統計量計算部137に供給する。
なお、アイテムのクラスタリングに用いるデータは、特定のデータに限定されるものではなく、例えば、アイテムのメタデータを用いるようにしてもよい。アイテムのメタデータを用いる場合、各アイテムはメタデータを要素とするベクトルで表され、メタデータ空間上でアイテムのクラスタリングが行われる。
また、各アイテムを1つのアイテムクラスタに分類してしまわずに、例えば、ソフトクラスタリングの手法を用いて、各アイテムが各アイテムクラスタに帰属する度合いを示す帰属重みを求めるようにしてもよい。
なお、以下、1200個のアイテムが、図24に示されるようにアイテムクラスタ1乃至4の4つのアイテムクラスタに分類された場合について説明する。なお、図24の例においては、アイテムクラスタ1に200個のアイテムが属し、アイテムクラスタ2に450個のアイテムが属し、アイテムクラスタ3に250個のアイテムが属し、アイテムクラスタ4に300個のアイテムが属している。
ステップS242において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザのアイテムクラスタ別の相対評価数を計算する。具体的には、まず、ユーザ統計量計算部137は、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴を取得する。ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザを1人選択し、取得したアイテム評価履歴に基づいて、注目ユーザが評価したアイテム数を、アイテムクラスタ別に集計する。そして、ユーザ統計量計算部137は、集計結果に基づいて、注目ユーザが評価したアイテムが、各アイテムクラスタに属する割合を示す相対評価数を計算する。
例えば、ユーザu10が評価したアイテム数を、図24に示される4つのアイテムクラスタ別に集計した結果が、図25に示されるようになった場合について考える。すなわち、ユーザu10が評価したアイテムのうち、15個がアイテムクラスタ1に属し、40個がアイテムクラスタ2に属し、10個がアイテムクラスタ3に属し、20個がアイテムクラスタ4に属しているものとする。
まず、ユーザ統計量計算部137は、各アイテムクラスタに属するアイテムのうちユーザu10が評価したアイテムが占める割合をアイテムクラスタ毎に求める。例えば、アイテムクラスタ1に属するアイテムのうちユーザu10が評価したアイテムが占める割合は0.075(=15÷200)、アイテムクラスタ2に属するアイテムのうちユーザu10が評価したアイテムが占める割合は0.0889(≒40÷450)、アイテムクラスタ3に属するアイテムのうちユーザu10が評価したアイテムが占める割合は0.04(=10÷250)、アイテムクラスタ4に属するアイテムのうちユーザu10が評価したアイテムが占める割合は0.0667(≒20÷300)となる。
次に、ユーザ統計量計算部137は、アイテムクラスタ毎に求めた割合の和が1になるように正規化することにより、各アイテムクラスタに対する相対評価数を求める。例えば、ユーザu10のアイテムクラスタ1に対する相対評価数は0.277(≒0.075/(0.075+0.0889+0.04+0.0667))となる。同様に、アイテムクラスタ2に対する相対評価数は0.329(≒0.0889/(0.075+0.0889+0.04+0.0667))、アイテムクラスタ3に対する相対評価数は0.148(≒0.04/(0.075+0.0889+0.04+0.0667))、アイテムクラスタ4に対する相対評価数は0.246(≒0.0667/(0.075+0.0889+0.04+0.0667))となる。
すなわち、この相対評価数は、各アイテムクラスタに属するアイテム数の偏りの影響を除去して、ユーザu10が評価したアイテムが各アイテムクラスタに属する割合を示したものである。
また、図26は、ユーザu11が評価したアイテム数および相対評価数の分布の例を示している。例えば、図26において、ユーザu11が評価したイテムのうち、90個がアイテムクラスタ1に属し、アイテムクラスタ1に対する相対評価数は0.842となっている。
ステップS243において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザが評価したアイテムのクラスタ偏り(偏り度)を計算する。例えば、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザの相対評価数の分散を偏り度として計算する。例えば、図25に示されるユーザu10の相対評価数の分散、すなわち偏り度は0.00434となり、図26に示されるユーザu11の相対評価数の分散、すなわち偏り度は0.117となる。
この偏り度は、ユーザが評価したアイテム数のアイテムクラスタ別の分布の偏りの度合いを示している。例えば、アイテムが映像コンテンツである場合、偏り度が大きいユーザは、特定の特徴を持つアイテムに対してこだわりを持って視聴していることが分かる。一方、偏り度が小さいユーザは、満遍なくアイテムを視聴しており、好悪の少ないユーザであることが分かる。
なお、他にも、例えば、相対評価数のエントロピーに対して単調減少する関数を用いて、偏り度を計算するようにしてもよい。
ユーザ統計量計算部137は、ステップS242およびS243の処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザの偏り度を計算する。そして、ユーザ統計量計算部137は、各ユーザの偏り度を示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、ユーザ情報保持部144に保持されている各ユーザの情報に、取得した偏り度を追加する。
ステップS244において、情報提示部142は、偏り度をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、入力部121を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザAの偏り度を他の情報とともに表示部122に送信する。表示部122は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAの偏り度を表示する。
このとき、例えば、ユーザAの偏り度の値をそのまま表示してもよいし、ユーザAの偏り度が所定の閾値B以上である場合、「あなたはこだわり派です」といったメッセージを表示し、閾値Bより低い所定の閾値C未満である場合、「あなたは幅広い趣味をお持ちです」といったメッセージを表示するようにしてもよい。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各ユーザの偏り度を求め、提示することができる。
なお、図13を参照して上述した類似ユーザ抽出処理においてユーザ間の類似度を求める際に、この偏り度を用いるようにしてもよい。
次に、図27のフローチャートを参照して、ユーザ統計量の一種であるコミュニティ代表度を計算するユーザ性質(コミュニティ代表度)計算処理について説明する。
ステップS261において、アイテムクラスタ生成部146は、上述した図23のステップS241と同様の処理により、アイテムクラスタを生成する。アイテムクラスタ生成部146は、生成したアイテムクラスタに関するアイテムクラスタ情報をユーザ統計量計算部137に供給する。なお、以下、上述した図24に示されるように、1200個のアイテムがアイテムクラスタ1乃至4の4つのアイテムクラスタに分類された場合について説明する。
ステップS262において、ユーザ統計量計算部137は、全ユーザの延べ評価数をアイテムクラスタ別に集計する。具体的には、まず、ユーザ統計量計算部137は、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴を取得する。ユーザ統計量計算部137は、取得したアイテム評価履歴に基づいて、全ユーザの全アイテムに対する延べ評価数を、アイテムクラスタ別に集計する。この集計結果により、どのアイテムクラスタがユーザに関心を持たれているかが分かる。
なお、以下、図28に示されるように、アイテムクラスタ1の延べ評価数が1100、アイテムクラスタ2の延べ評価数が5500、アイテムクラスタ3の延べ評価数が2500、アイテムクラスタ4の延べ評価数が2800になった場合の例について説明する。
ステップS263において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザの評価アイテム数の分布と全ユーザの延べ評価数の分布との類似度を計算する。例えば、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザが評価したアイテム数を、アイテムクラスタ別に集計する。そして、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザのアイテムクラスタ別の評価アイテム数を要素とするベクトルと、全ユーザのアイテムクラスタ別の延べ評価数を要素とするベクトルとの間の距離(例えば、コサイン類似度、ユークリッド距離など)を、アイテムクラスタ上におけるユーザが評価したアイテム数の分布と全ユーザの延べ評価数の分布との類似度として計算する。すなわち、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザの評価アイテム数のアイテムクラスタ別の分布と、注目ユーザが属するコミュニティ全体の評価数のアイテムクラスタ別の分布との類似度を計算する。
例えば、類似度としてコサイン類似度を用いた場合、上述したユーザu10の評価アイテム数の分布(図25)と全ユーザの延べ評価数の分布(図28)との類似度は0.976となり、上述したユーザu11の評価アイテム数の分布(図26)と全ユーザの延べ評価数の分布(図28)との類似度は0.291となる。
この類似度が高い場合、注目ユーザが属するコミュニティ全体の評価傾向と注目ユーザの評価傾向とが似ているということであり、注目ユーザがコミュニティを代表するユーザであると言える。逆に、この類似度が低い場合、注目ユーザが、コミュニティ全体の傾向とは異なる評価傾向を持ったユーザであると言える。従って、ユーザu10の方が、ユーザu11より、ユーザu10およびユーザu11が属するコミュニティを代表していると言える。なお、以下、この類似度をコミュニティ代表度と称する。
なお、コミュニティ全体の評価数のアイテムクラスタ別の分布を求める際に、必ずしも全ユーザの延べ評価数を用いる必要はなく、例えば、コミュニティから所定の人数のユーザを無作為に抽出して、抽出したユーザの延べ評価数を用いるようにしてもよい。
ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザのコミュニティ代表度を計算する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザのコミュニティ代表度を計算する。そして、ユーザ統計量計算部137は、各ユーザのコミュニティ代表度を示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、ユーザ情報保持部144に保持されている各ユーザの情報に、取得したコミュニティ代表度を追加する。
ステップS264において、情報提示部142は、コミュニティ代表度をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、入力部121を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザAのコミュニティ代表度を他の情報とともに表示部122に送信する。表示部122は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAのコミュニティ代表度を表示する。
このとき、例えば、ユーザAのコミュニティ代表度の値をそのまま表示してもよいし、ユーザAのコミュニティ代表度が所定の閾値B以上である場合、「あなたはこのコミュニティの代表的なユーザです」といったメッセージを表示し、コミュニティ代表度が閾値Bより低い所定の閾値C未満である場合、「あなたはコミュニティの中でも特異な存在です」といったメッセージを表示するようにしてもよい。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各ユーザのコミュニティ代表度を求め、提示することができる。
なお、図13を参照して上述した類似ユーザ抽出処理においてユーザ間の類似度を求める際に、このコミュニティ代表度を用いるようにしてもよい。
次に、図29のフローチャートを参照して、ユーザ統計量の一種である一貫度、トレンディ度およびマイブーム度を計算するユーザ性質(一貫度・トレンディ度・マイブーム度)計算処理について説明する。
ステップS281において、アイテムクラスタ生成部146は、上述した図23のステップS241と同様の処理により、アイテムクラスタを生成する。アイテムクラスタ生成部146は、生成したアイテムクラスタに関するアイテムクラスタ情報をユーザ統計量計算部137に供給する。なお、以下、上述した図24に示されるように、1200個のアイテムがアイテムクラスタ1乃至4の4つのアイテムクラスタに分類された場合について説明する。
ステップS282において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザのアイテムクラスタ別の評価アイテム数を期間毎に集計する。具体的には、まず、ユーザ統計量計算部137は、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴を取得する。ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザを1人選択し、取得したアイテム評価履歴に基づいて、注目ユーザが評価したアイテム数を、所定の期間毎にアイテムクラスタ別に集計する。
なお、ここでいう期間は、アイテムの発売時期やユーザのサービス利用開始時期とは関係なく、1月、2月、3月などのように絶対的な基準で決まる期間(以下、絶対期間と称する)である。また、絶対期間の長さは、例えば、全ユーザ共通で同じ長さ(例えば、1ヶ月)に設定しても良いし、ユーザ毎に所定の数のアイテムを評価するまでの期間に設定してもよい。なお、後者の場合、期間ごとにその長さが変動する場合がある。
図30乃至図32は、絶対期間1乃至3におけるユーザu20乃至u22のアイテムクラスタ別の評価アイテム数の分布を示している。例えば、図30において、ユーザu20が評価したアイテムのうちアイテムクラスタ1に属するアイテムの数は、絶対期間1において5、絶対期間2において5、絶対期間3において0となっている。また、例えば、図31において、ユーザu21が評価したアイテムのうちアイテムクラスタ2に属するアイテムの数は、絶対期間1において40、絶対期間2において5、絶対期間3において0となっている。さらに、例えば、図32において、ユーザu22が評価したアイテムのうちアイテムクラスタ3に属するアイテムの数は、絶対期間1において30、絶対期間2において20、絶対期間3において10となっている。
ステップS283において、ユーザ統計量計算部137は、評価アイテム数の分布の変化度を計算する。すなわち、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザのアイテムクラスタ別の評価アイテム数の分布が時系列に変化している度合いを計算する。例えば、ユーザ統計量計算部137は、期間毎の評価アイテム数の分布をアイテムクラスタ空間上のベクトルにより表し、各ベクトル間のコサイン類似度を、評価アイテム数の分布の変化度として計算する。
例えば、ユーザu20の場合、絶対期間1と絶対期間2との間、絶対期間2と絶対期間3との間、絶対期間1と絶対期間3との間のコサイン類似度は、それぞれ、0.981、0.975、0.994となる。また、ユーザu21の場合、絶対期間1と絶対期間2との間、絶対期間2と絶対期間3との間、絶対期間1と絶対期間3との間のコサイン類似度は、それぞれ、0.288、0.638、0.0111となる。さらに、ユーザu22の場合、絶対期間1と絶対期間2との間、絶対期間2と絶対期間3との間、絶対期間1と絶対期間3との間のコサイン類似度は、それぞれ、0.464、0.359、0.0820となる。
このコサイン類似度が高いほど、注目ユーザの評価アイテム数のアイテムクラスタ別の分布の時系列の変化が小さく、注目ユーザが、各期間において一貫して同じ傾向でアイテムを評価していることを示している。なお、以下、このコサイン類似度を一貫度と称する。すなわち、一貫度は、注目ユーザが評価したアイテム数のアイテムクラスタ別の分布の時系列の安定度を示す。なお、コサイン類似度以外の類似尺度を、一貫度として用いるようにしてもよい。
ステップS284において、ユーザ統計量計算部137は、評価アイテム数の分布が変化しているか否かを判定する。例えば、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザの一貫度が、全ての期間において所定の閾値(例えば、0.5)以下である場合、評価アイテム数の分布が変化していると判定し、それ以外の場合、評価アイテム数の分布が安定していると判定する。あるいは、例えば、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザの一貫度が、全ての期間において所定の閾値(例えば、0.9)以上である場合、評価アイテム数の分布が安定していると判定し、それ以外の場合、評価アイテム数の分布が変化していると判定する。例えば、ユーザu20乃至u22の場合、ユーザu20は、評価アイテム数の分布が安定していると判定され、ユーザu21およびu22は、評価アイテム数の分布が変化していると判定される。
なお、判定に用いる閾値は、事前に適当な値に設定するようにしてもよいし、例えば、全ユーザの延べ評価数の分布に基づいて、期間毎に変動させるようにしてもよい。
ユーザ統計量計算部137が、注目ユーザの評価アイテム数の分布が変化していると判定した場合、処理はステップS285に進む。
ステップS285において、ユーザ統計量計算部137は、全ユーザのアイテムクラスタ別の延べ評価数を期間毎に集計する。具体的には、ユーザ統計量計算部137は、アイテム評価履歴に基づいて、全ユーザの延べ評価数を、所定の期間毎にアイテムクラスタ別に集計する。この集計結果により、期間毎にどのアイテムクラスタがユーザに関心を持たれているかが分かる。
図33は、絶対期間1乃至3における全ユーザのアイテムクラスタ別の延べ評価数の分布を示している。例えば、図33において、アイテムクラスタ1に属するアイテムに対する延べ評価数は、絶対期間1において500、絶対期間2において4000、絶対期間3において500となっている。
ステップS286において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザの評価アイテム数の分布と全ユーザの延べ評価数の分布との期間毎の類似度を計算する。すなわち、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザの期間毎のコミュニティ代表度を計算する。
例えば、コサイン類似度を用いてコミュニティ代表度を計算した場合、ユーザu21のコミュニティ代表度は、絶対期間1で0.999、絶対期間2で0.987、絶対期間3で1.000となる。一方、ユーザu22の評価数のコミュニティ代表度は、絶対期間1で0.269、絶対期間2で0.326、絶対期間3で0.325となる。
このコミュニティ代表度が平均して高い場合、注目ユーザは、世の中(注目ユーザが属するコミュニティ)の動向にあわせて行動(例えば、アイテムの視聴など)を変えるトレンディ傾向を持つユーザであると言える。逆に、このコミュニティ代表度が平均して低い場合、注目ユーザは、自分以外のユーザの行動は気にせず、興味を持つアイテムがその時々で変わっていくマイブーム型の傾向を持つユーザであると言える。
ここで、例えば、コミュニティ代表度の平均値が0.9以上であればトレンディ型、0.4以下であればマイブーム型と決めておけば、ユーザu21はトレンディ型のユーザに分類され、ユーザu22は、マイブーム型のユーザに分類される。なお、以下、このコミュニティ代表度の時系列の平均をトレンディ度と称し、トレンディ度の逆数をマイブーム度と称する。
その後、処理はステップS287に進む。
一方、ステップS284において、注目ユーザの評価アイテム数の分布が安定していると判定された場合、ステップS285およびS286の処理はスキップされ、処理はステップS287に進む。
ユーザ統計量計算部137は、ステップS282乃至S286の処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザの一貫度およびトレンディ度を計算する。ただし、ステップS285の処理は、ユーザ間で集計期間が変化しなければ、毎回行う必要はない。そして、ユーザ統計量計算部137は、各ユーザの一貫度およびトレンディ度を示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、ユーザ情報保持部144に保持されている各ユーザの情報に、取得した一貫度およびトレンディ度を追加する。
ステップS287において、情報提示部142は、一貫度およびトレンディ度をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、入力部121を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザAの一貫度およびトレンディ度を他の情報とともに表示部122に送信する。表示部122は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAの一貫度およびトレンディ度(あるいは、マイブーム度)を表示する。
このとき、例えば、ユーザAの一貫度およびトレンディ度の値をそのまま表示してもよいし、一貫度およびトレンディ度により判別されるユーザAの性質(一貫型、トレンディ型またはマイブーム型)を表示するようにしてもよい。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各ユーザの一貫度およびトレンディ度(あるいは、マイブーム度)を求め、提示することができる。
なお、図13を参照して上述した類似ユーザ抽出処理においてユーザ間の類似度を求める際に、これらの一貫度およびトレンディ度を用いるようにしてもよい。
次に、図34のフローチャートを参照して、アイテム統計量の一種である瞬発度、口コミ度、定番度および固定ファン度を計算するアイテム性質(瞬発度・口コミ度・定番度・固定ファン度)計算処理について説明する。
ステップS301において、アイテム統計量計算部133は、全アイテムの評価数の時系列の変化を集計する。具体的には、アイテム統計量計算部133は、履歴保持部132に保持されているアイテム評価履歴を取得する。アイテム統計量計算部133は、アイテム評価履歴に基づいて、各アイテムについて各ユーザから付与された評価数を期間毎に集計する。
なお、ここでいう期間は、例えば、アイテムが入手可能になってから第1週目、第2週目、第3週目などのように、各アイテムが入手可能になった時点を基準とする相対的な期間(以下、相対期間と称する)である。また、相対期間の長さは、アイテムの種類に合わせて適切な値に設定される。例えば、アイテムが音楽コンテンツである場合、音楽コンテンツはある程度の時間をかけて売れていくものなので、1期間の長さは、例えば1ヵ月に設定される。一方、アイテムがウェブサイトのニュース記事である場合、ウェブサイトのニュース記事は即時性が強いので、1期間の長さは、例えば1日に設定される。
また、アイテム統計量計算部133は、全ユーザの全アイテムに対する延べ評価数を相対期間毎に集計する。
図35は、相対期間1乃至4におけるアイテムの評価数の集計結果の例を示している。例えば、図35において、全アイテムの延べ評価数は、相対期間1において53000、相対期間2において30000、相対期間3において4000、相対期間4において3000となっている。また、アイテム1の評価数は、相対期間1において500、相対期間2において100、相対期間3において15、相対期間4において10となっている。
ステップS302において、アイテム統計量計算部133は、各期間の直前の期間に対する相対評価数を計算する。具体的には、アイテム統計量計算部133は、2番目以降の各相対期間について、その相対期間の評価数の直前の相対期間の評価数に対する割合を、前期相対評価数として計算する。
例えば、図36は、図35の集計結果について、前期相対評価数を計算した結果を示している。例えば、図36において、全アイテムの相対期間1に対する相対期間2の前期相対評価数(以下、単に相対期間2の前期相対評価数と称する)は0.57(=30000÷53000)、相対期間2に対する相対期間3の前期相対評価数(以下、単に相対期間3の前期相対評価数と称する)は0.13(=4000÷30000)、相対期間3に対する相対期間4の前期相対評価数(以下、単に相対期間4の前期相対評価数と称する)は0.75(=3000÷4000)となっている。また、アイテム1の相対期間2の前期相対評価数は0.2(=100÷500)、相対期間3の前期相対評価数は0.15(=15÷100)、相対期間4の前期相対評価数は0.67(=10÷15)となっている。
ステップS303において、アイテム統計量計算部133は、瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度を計算する。具体的には、例えば、図37に示されるように、アイテムが入手可能になった時期にいちばん評価され、すぐに評価数が減衰するようなアイテムは、瞬発度が高いと言える。例えば、アイテムが映像コンテンツである場合、ポッと出て、最初にいちばん多く視聴され、すぐに視聴されなくなるアイテムが、瞬発度が高いアイテムである。
アイテム統計量計算部133は、この各アイテムの瞬発度を、全アイテムの平均的な傾向よりも、どれぐらい速く評価数が減衰するかにより決定する。例えば、図36の例において、全アイテムの相対期間2と相対期間3の前期相対評価数の平均が0.35であるのに対し、アイテム1の相対期間2と相対期間3の前期相対評価数の平均は0.18である。従って、アイテム1は、全アイテムの平均と比較して2倍程度の速さで評価数が減衰していると言える。
ここでは、アイテム1の相対期間2と相対期間3の前期相対評価数の平均を全アイテムの相対期間2と相対期間3の前期相対評価数の平均で割った値である1.9(=0.35÷0.18)をアイテム1の瞬発度とする。すなわち、瞬発度は、入手可能になった時期からの評価数の減衰速度の平均に対する各アイテムの評価数の相対減衰速度の相対値を示す。
また、例えば、図38に示されるように、最初はそれほど評価されなかったが、次第に評価されるようになったアイテムは、口コミで広まるタイプのものであり、口コミ度が高いといえる。例えば、アイテムが映像コンテンツである場合、じわじわと視聴数や売り上げ数が伸びていくアイテムが、口コミ度が高いアイテムである。例えば、図36の例において、アイテム2の前期相対評価数は、相対期間2乃至4で全て1以上、かつ、相対期間3において3.3と大きな値となっている。従って、アイテム2は、発表後じわじわと人気が出て、相対期間3においてブレイクしたと考えられる。
例えば、相対期間2から相対期間4までの前期相対評価数を全て掛け合わせた値を、口コミ度とする。この場合、アイテム2の口コミ度は5.35(=1.2×3.3×1.35)となる。あるいは、例えば、集計期間の最後の相対期間における評価数が最初の相対期間における評価数より多い場合のみ、前期相対評価数が最後に1以下だった次の相対期間から最後に1以上だった相対期間までの前期相対評価数を掛け合わせた値を、口コミ度として求めるようにしてもよい。このように、口コミ度は、各アイテムの評価数が増加する期間の長さと増加数の度合いを示す。
さらに、例えば、図39に示されるように、時期によらずに安定して評価されるアイテムは、定番度の高いアイテムであると言える。例えば、アイテムが映像コンテンツである場合、長期間に渡って安定して視聴されたり売れたりするアイテムが、定番度の高いアイテムである。すなわち、前期相対評価数の平均mが1に近く、分散σ2が小さく、それらを満たす期間pが長いほど、定番度が高いと言える。従って、例えば、定番度は、p×N(m;1,σ2)などにより定義することができる。なお、関数N()は、以下の式(8)により表される正規分布の確率密度関数である。
Figure 0004524709
また、期間pは、前期相対評価数が、所定の範囲内(例えば、0.8〜1.2)に連続して入り、かつ、その各相対期間において、評価数が、定番として認知される程度の所定の閾値を超えている期間とする。
図36のアイテム3の場合、相対期間2乃至4における前期相対評価数の平均m=0.98、分散σ2=0.012なので、定番度は10.7(=3×{1÷(2π×0.012)0.5×exp(−(0.98−1)2÷(2×0.012))})となる。このように、定番度は、各アイテムの評価数の時系列の安定度を示す。
また、定番度の高いアイテムのうち、特に狭い範囲のユーザに固定して評価されているアイテムは、固定ファンが付いているアイテムであると考えられる。
図40は、相対期間1乃至4におけるアイテム3の評価数の遷移を示し、図41は、相対期間1乃至4におけるアイテム4の評価数の遷移を示している。アイテム3およびアイテム4は、各相対期間における評価数の合計は同じである。ただし、相対期間1乃至4において、アイテム3は、ユーザ1001乃至1100の合計100人のユーザにより評価されているのに対し、アイテム4は、ユーザ2001乃至2020の合計20人のユーザにより評価されている。ここで、固定ファン度を所定の期間におけるユーザ1人当たりの評価数の平均と定義する。従って、相対期間1におけるアイテム3の固定ファン度は1.2(=120÷100)、アイテム4の固定ファン度は6=(120÷20)となる。例えば、アイテムが映像コンテンツである場合、特定の人に長期的に視聴されたり売れたりするアイテムが、固定ファン度の高いアイテムである。
アイテム統計量計算部133は、注目アイテムを1つ選択し、注目アイテムの瞬発度、口コミ度、定番度および固定ファン度を求める処理を、全てのアイテムが注目アイテムとなるまで繰り返し、各アイテムの瞬発度、口コミ度、定番度および固定ファン度を求める。アイテム統計量計算部133は、求めた各アイテムの瞬発度、口コミ度、定番度および固定ファン度を示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、アイテム情報保持部143に保持されている各アイテムの情報に、求めた各アイテムの瞬発度、口コミ度、定番度および固定ファン度を追加する。
なお、このとき、求めた各アイテムの瞬発度、口コミ度、定番度および固定ファン度を示す情報を、アイテム統計量計算部133からアイテムタイプ決定部134に供給して、各アイテムのアイテムタイプを決定するようにしてもよい。例えば、瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度が、それぞれ所定の閾値を上回ったアイテムのアイテムタイプが、それぞれ瞬発系、口コミ系、定番系、固定ファン系に決定される。
ステップS304において、情報提示部142は、瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、図4のステップS1と同様の処理により、ユーザにアイテムの情報を提示する場合、そのアイテムの瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度を示す情報も表示部122に送信する。表示部122は、ユーザにより要求されたアイテムに関する情報とともに、そのアイテムの瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度も合わせて表示する。
このとき、アイテムの瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度の値をそのまま表示するようにしてもよいし、瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度により決定されるアイテムのアイテムタイプ、すなわち、瞬発系、口コミ系、定番系、固定ファン系を表示するようにしてもよい。
このようにして、各アイテムに対して与えられたユーザの評価を有効に活用して、各アイテムの瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度を求め、ユーザに提示することができる。これにより、ユーザは、各アイテムに与えられた評価の傾向を正確に知ることができる。
次に、図42のフローチャートを参照して、ユーザ統計量の一種であるミーハーB度、目利き度、保守度および固定ファン度を計算するユーザ性質(ミーハーB度・目利き度・保守度・固定ファン度)計算処理について説明する。
ステップS321において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザが評価したアイテムの性質を取得する。具体的には、ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザに関するアイテム評価履歴を履歴保持部132から取得する。また、ユーザ統計量計算部137は、情報提示部142を介して、注目ユーザが評価したアイテムの性質(瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度)を示す情報をアイテム情報保持部143から取得する。
ステップS322において、ユーザ統計量計算部137は、ユーザのミーハーB度、目利き度、保守度、固定ファン度を計算する。例えば、注目ユーザが特定の性質のアイテムを多く評価している場合、これにより注目ユーザの新たな性質を定義することができる。ここで、多く評価しているか否かの判定は、注目ユーザが評価した全アイテム数に占めるその特定の性質を有するアイテムの割合、または、注目ユーザの延べ評価数に占めるその特定の性質を有するアイテムに対する延べ評価数の割合などにより判定される。ここで、延べ評価数とは、注目ユーザが同じアイテムを複数回評価した場合に、それぞれ1回としてカウントしたものである。
例えば、瞬発度が高いアイテムは、一般に事前の広告などで認知度が高められている場合が多い。従って、注目ユーザが、瞬発度の高いアイテムを入手可能になってすぐに評価している場合、その注目ユーザは、ミーハーであると言える。なお、以下、図10などを参照して上述した、アイテムのメジャー度に基づくミーハー度と、これから述べるアイテムの瞬発度に基づくミーハー度を区別するために、前者をミーハーA度と称し、後者をミーハーB度と称する。
例えば、注目ユーザが評価したアイテムのうちの40%が、瞬発度が所定の閾値以上の瞬発系のアイテムだったとして、そのうち80%のアイテムを相対期間1のうちに評価している場合、0.4×0.8=0.32を注目ユーザのミーハーB度と定義する。すなわち、ミーハーB度は、注目ユーザが評価したアイテムのうち、入手可能になってから所定の期間内に評価した瞬発系のアイテムが占める割合に基づく。このとき、ミーハーBを評価する期間は、アイテムの瞬発度を評価する場合の相対期間と必ずしも一致する必要はなく、例えば、より短い期間に区切って評価するようにしてもよい。また、例えば、注目ユーザが評価したアイテムにおける瞬発系のアイテムの比率の影響を弱めて、(0.4)0.5×0.8=0.51を、ミーハーB度として定義するようにしてもよい。
逆に、ミーハーB度の低いユーザは、瞬発系のアイテムを時間が経ってから評価していることになり、ヒットを後追いするヒットフォロワ型のユーザであるといえる。
また、例えば、注目ユーザが、口コミ度の高いアイテムを、アイテムが入手可能になってすぐに評価している場合、その注目ユーザは、流行を予知する目利きのユーザであると言える。
例えば、注目ユーザが評価したアイテムのうちの40%が、口コミ度が所定の閾値以上の口コミ系のアイテムだったとして、そのうち80%のアイテムを相対期間1のうちに評価している場合、0.4×0.8=0.32を注目ユーザの目利き度と定義することができる。すなわち、目利き度は、注目ユーザが評価したアイテムのうち、入手可能になってから所定の期間内に評価した口コミ系のアイテムが占める割合に基づく。このとき、注目ユーザがあるアイテムを評価したのが、そのアイテムの全体の評価数が最も多くなった相対期間より前であればあるほど目利きである度合いが高いと考えることもできる。また、目利き度を評価する期間は、アイテムの口コミ度を評価する場合の相対期間と必ずしも一致する必要はなく、例えば、より短い期間に区切って評価するようにしてもよい。また、注目ユーザが評価したアイテムにおける口コミ度の高いアイテムの比率の影響を弱めて、(0.4)0.5×0.8=0.51を、目利き度として定義するようにしてもよい。
逆に、目利き度の低いユーザは、口コミ系のアイテムを時間が経ってから評価していることになり、ヒットを後追いする口コミフォロワ型のユーザであると言える。
さらに、例えば、注目ユーザが、定番度が高いアイテムばかり評価している場合、その注目ユーザは保守的であると言える。例えば、注目ユーザが評価したアイテムのうち定番度が所定の閾値以上の定番系のアイテムが占める割合を、そのまま保守度と定義することができる。
また、例えば、注目ユーザが、固定ファン度が高いアイテムばかり評価している場合、その注目ユーザは、特定のアイテムの固定ファンであると言える。例えば、注目ユーザが評価したアイテムのうち固定ファン度が所定の閾値以上の固定ファン系のアイテムが占める割合を、そのまま固定ファン度と定義することができる。
ユーザ統計量計算部137は、注目ユーザを1人選択し、注目ユーザのミーハーB度、目利き度、保守度および固定ファン度を計算する処理を、全てのユーザが注目ユーザとなるまで繰り返し、各ユーザのミーハーB度、目利き度、保守度および固定ファン度を計算する。そして、ユーザ統計量計算部137は、求めた各ユーザのミーハーB度、目利き度、保守度および固定ファン度を示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、ユーザ情報保持部144に保持されている各ユーザの情報に、取得したユーザのミーハーB度、目利き度、保守度および固定ファン度を追加する。
ステップS323において、情報提示部142は、ミーハーB度、目利き度、保守度、固定ファン度をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、入力部121を介して、ユーザAに関する情報の提示の指令が入力された場合、ユーザAのミーハーB度、目利き度、保守度、固定ファン度をユーザAの情報に含めて表示部122に送信する。表示部122は、要求されたユーザAの情報とともに、ユーザAのミーハーB度、目利き度、保守度、固定ファン度を表示する。
このようにして、アイテム統計量(瞬発度、口コミ度、定番度、固定ファン度)により表されるアイテムの性質のうち注目ユーザが評価したアイテムの多くが有する性質に基づいて、注目ユーザのユーザ統計量(ミーハーB度、目利き度、保守度、固定ファン度)を求め、ユーザに提示することができる。
ここで、図43および図44を参照して、以上で説明したユーザの性質およびアイテムの性質についてまとめる。
図43は、アイテムの性質をまとめた表である。アイテムの性質は、アイテムの性質を求めるために用いられる元データにより、大きく3つのグループに分類される。
1つ目のグループは、図4などを参照して上述したように、アイテム評価履歴に基づいて求められる性質である。このグループは、メジャー度、評価平均値、評価分散値を含む。
2つ目のグループは、図4および図17などを参照して上述したように、メジャー度、評価平均値および評価分散値を含むアイテム統計量に基づいて求められる性質である。このグループは、名作、隠れた名作、問題作、マニア好み、駄作、問題外、量産物、下手物を含む。
3つ目のグループは、図34などを参照して上述したように、評価数の時系列の推移に基づいて求められる性質である。このグループは、瞬発系、口コミ系、定番系、固定ファン系を含む。
なお、各性質の概要については上述しているので、その説明は繰り返しになるので省略する。
図44は、ユーザの性質をまとめた表である。ユーザの性質は、ユーザの社会的位置付けに関わる性質、ユーザのアイテムの内容を志向する傾向に関わる性質、ユーザの新しい情報をキャッチするアンテナに関わる性質、その他の性質の4つに分類される。
社会的位置づけに関わる性質のグループは、ミーハーA度(その逆のマニア度)、メジャー志向度(その逆の天の邪鬼度)、多数派度(その逆の少数派度)、コミュニティ代表度、トレンディ度(その逆のマイブーム度)を含む。
ミーハーA度が高いユーザは、メジャー度が高いメジャーアイテムに対する評価数が多い傾向にあるユーザ、すなわち、メジャーアイテムに対して多くの評価を付与する傾向にあるユーザである。一方、マニア度が高い(ミーハーA度が低い)ユーザは、メジャー度が低いマイナーアイテムに対する評価数が多い傾向にあるユーザ、すなわち、マイナーアイテムに対して多くの評価を付与する傾向にあるユーザである。このように、ミーハーA度とマニア度は、アイテムのメジャー度と関連する。
メジャー志向度が高いユーザは、メジャーアイテムに高い評価を与える傾向にあるユーザである。一方、天の邪鬼度度が高い(メジャー志向度が低い)ユーザは、マイナーアイテムに高い評価を与える傾向にあるユーザである。このように、メジャー志向度と天の邪鬼度は、アイテムのメジャー度と関連する。
多数派度が高いユーザは、ユーザ数の多いユーザクラスタに所属する傾向にあるユーザである。一方、少数派度が高い(多数派度が低い)ユーザは、ユーザ数の少ないユーザクラスタに所属する傾向にあるユーザである。
コミュニティ代表度が高いユーザは、アイテムクラスタ別の評価数の分布が、ユーザ全体による分布と類似する傾向にあるユーザである。
トレンディ度が高いユーザは、アイテムクラスタ別の評価数の分布の時系列の推移が、ユーザ全体による分布に同期して変化する傾向にあるユーザである。逆に、マイブーム度が高い(トレンディ度が低い)ユーザは、アイテムクラスタ別の評価数の分布の時系列の推移が、ユーザ全体による分布にほとんど同期せずに変化する傾向にあるユーザである。
ユーザのアイテムの内容を志向する傾向に関わる性質のグループは、普通度および評判志向度を含む。
普通度が高いユーザは、各アイテムに対する評価値が、評価平均値と相関が高くなる傾向にあるユーザである。このように、普通度は、アイテムの評価平均値と関連する。
評判志向度が高いユーザは、評価平均値が高いアイテムに評価を付与する傾向にあるユーザである。このように、評判志向度は、アイテムの評価平均値と関連する。
ユーザの新しい情報をキャッチするアンテナに関わる性質のグループは、ミーハーB度(その逆のヒットフォロワ度)、および、目利き度(その逆の口コミフォロワ度)を含む。
ミーハーB度が高いユーザは、瞬発度が高い瞬発系のアイテムに対して早くから評価を付与する傾向にあるユーザである。一方、ヒットフォロワ度の高い(ミーハーB度が低い)ユーザは、瞬発系のアイテムに対して早くから評価を付与する傾向にないユーザである。このように、ミーハーB度およびヒットフォロワ度は、アイテムの瞬発度と関連する。
目利き度が高いユーザは、口コミ度が高い口コミ系のアイテムに対して、そのアイテムが注目され盛り上がる前から評価を付与する傾向にあるユーザである。一方、口コミフォロワ度が高い(目利き度が低い)ユーザは、口コミ系のアイテムに対して、そのアイテムが注目され盛り上がる前から評価を付与する傾向にないユーザである。このように、目利き度および口コミフォロワ度は、アイテムの口コミ度と関連する。
その他の性質のグループは、偏り度、一貫度、保守度および固定ファン度を含む。
偏り度が高いユーザは、評価を付与したアイテムが特定のアイテムクラスタに大きく偏る傾向にあるユーザである。
一貫度が高いユーザは、アイテムクラスタ別の評価アイテム数の分布の時系列の変化が小さい傾向にあるユーザ、すなわち、アイテムクラスタ別の評価アイテム数の分布が時間とともにあまり変化しない傾向にあるユーザである。
保守度が高いユーザは、定番度が高い定番系アイテムに対する評価数が多い傾向にあるユーザ、すなわち、定番系アイテムに対して多くの評価を付与する傾向にあるユーザである。このように、保守度は、アイテムの定番度と関連する。
固定ファン度が高いユーザは、固定ファン度が高い固定ファン系のアイテムに対する評価数が多い傾向にあるユーザ、すなわち、固定ファン系アイテムに対して多くの評価を付与する傾向にあるユーザである。このように、固定ファン度は、アイテムの固定ファン度と関連する。
次に、図45乃至図54を参照して、情報処理システム101が、ユーザに対してアイテムに関する情報を提示する処理について説明する。
まず、図45のフローチャートを参照して、情報ブロックのパーソナライズ処理について説明する。なお、情報ブロックとは、ユーザに情報を提示する際の1つの単位である。また、以下、この処理において情報を提示する対象となるユーザを注目ユーザと称する。
ステップS401において、情報提示部142は、提示ルール保持部147に保持されている提示ルールを取得する。ここで、提示ルールとは、ステップS402以降の処理の分岐条件、および、情報ブロックの表示ルールを定義するものである。なお、この提示ルールは、システム提供者が自由に変更することが可能である。
ステップS402において、情報提示部142は、注目ユーザが、グループ1の性質を持つか否かを判定する。具体的には、情報提示部142は、注目ユーザに関する情報をユーザ情報保持部144から取得する。情報提示部142は、注目ユーザのミーハーA度が所定の閾値以上、注目ユーザのミーハーB度が所定の閾値以上、注目ユーザのメジャー志向度が所定の閾値以上、注目ユーザのトレンディ度が所定の閾値以上、注目ユーザの偏り度が所定の閾値以下のうちいずれかの条件を満たす場合、注目ユーザが、グループ1の性質を持つと判定し、処理はステップS403に進む。
ステップS403において、情報提示部142は、広告を提示する。具体的には、情報提示部142は、注目ユーザに対する広告に関する情報を生成し、表示部122に送信する。表示部122は、取得した情報に基づいて広告を表示する。その後、処理はステップS404に進む。
一方、ステップS402において、注目ユーザが、グループ1の性質を持たないと判定された場合、ステップS403の処理はスキップされ、処理はステップS404に進む。
ステップS404において、情報提示部142は、注目ユーザが、グループ2の性質を持つか否かを判定する。具体的には、情報提示部142は、注目ユーザのミーハーA度が所定の閾値以上、注目ユーザのミーハーB度が所定の閾値以上、注目ユーザのメジャー志向度が所定の閾値以上、注目ユーザの多数派度が所定の閾値以上、注目ユーザのトレンディ度が所定の閾値以上、注目ユーザのヒットフォロワ度が所定の閾値以上、注目ユーザの口コミフォロワ度が所定の閾値以上のうちいずれかの条件を満たす場合、注目ユーザが、グループ2の性質を持つと判定し、処理はステップS405に進む。
ステップS405において、情報提示部142は、ランキングを提示する。具体的には、情報提示部142は、各アイテムの評価数に基づくランキングに関する情報を生成し、表示部122に送信する。表示部122は、取得した情報に基づいてアイテムのランキングを表示する。その後、処理はステップS406に進む。
一方、ステップS404において、注目ユーザが、グループ2の性質を持たないと判定された場合、ステップS405の処理はスキップされ、処理はステップS406に進む。
ステップS406において、情報提示部142は、注目ユーザが、グループ3の性質を持つか否かを判定する。具体的には、情報提示部142は、注目ユーザのミーハーA度が所定の閾値未満、注目ユーザのトレンディ度が所定の閾値未満(マイブーム度が所定の閾値以上)、注目ユーザの偏り度が所定の閾値以上のうちいずれかの条件を満たす場合、注目ユーザが、グループ3の性質を持つと判定し、処理はステップS407に進む。
ステップS407において、情報提示部142は、注目ユーザに対して推薦リストを提示する。具体的には、情報提示部142は、例えば、上述した図15または図16のアイテム推薦処理により抽出される注目ユーザに対する推薦アイテムのリストを生成し、表示部122に送信する。表示部122は、取得したリストに基づいて、注目ユーザに対する推薦リストを表示する。その後、処理はステップS408に進む。
一方、ステップS406において、注目ユーザが、グループ3の性質を持たないと判定された場合、ステップS407の処理はスキップされ、処理はステップS408に進む。
ステップS408において、情報提示部142は、注目ユーザが、グループ4の性質を持つか否かを判定する。具体的には、情報提示部142は、注目ユーザの評判志向度が所定の閾値以上である場合、注目ユーザが、グループ4の性質を持つと判定し、処理はステップS409に進む。
ステップS409において、情報提示部142は、アイテムの評価情報を表示する。具体的には、情報提示部142は、あるアイテムの名前や詳細情報を提示する場合、そのアイテムに付与された評価の統計量(例えば、評価平均値など)を、そのアイテムに関する情報とともに表示部122に送信する。表示部122は、取得したアイテムの名前や詳細情報を表示する場合に、取得した評価統計量も表示する。その後、処理はステップS410に進む。
一方、ステップS408において、注目ユーザが、グループ4の性質を持たないと判定された場合、ステップS409の処理はスキップされ、処理はステップS410に進む。
ステップS410において、情報提示部142は、注目ユーザが、グループ5の性質を持つか否かを判定する。具体的には、情報提示部142は、注目ユーザの目利き度が所定の閾値以上である場合、注目ユーザが、グループ5の性質を持つと判定し、処理はステップS411に進む。
ステップS411において、情報提示部142は、new comerを提示する。具体的には、情報提示部142は、まだ評価の定まっていないアイテムに関する情報を生成し、表示部122に送信する。表示部122は、取得した情報を、new comerに関する情報として表示する。例えば、音楽配信サービスの場合、まだ評価の定まっていない新人アーティストの情報が表示される。その後、情報ブロックのパーソナライズ処理は終了する。
一方、ステップS410において、注目ユーザが、グループ5の性質を持たない判定された場合、ステップS411の処理はスキップされ、情報ブロックのパーソナライズ処理は終了する。
このようにして、ユーザ統計量により表される注目ユーザの性質に応じた情報を選択して提示することができる。
なお、以上のように、注目ユーザの性質により表示する情報ブロックを選択する以外にも、例えば、情報ブロックの表示の優先順位や大きさなどを変更するようにしてもよい。
図46は、この情報ブロックのパーソナライズ処理により、音楽配信サービスにおいて、ミーハーA度と評判志向度の高いユーザに対して表示される画面の例を示している。ミーハーA度と評判志向度の高いユーザは、図45の処理により、グループ1、グループ2、グループ4の性質を持つと判定される。従って、図46の画面において、音楽コンテンツの新着情報ウインドウ203とともに、アイテムのランキングを表示するランキングウインドウ201、および、広告ウインドウ202が表示される。
また、図47は、この情報ブロックのパーソナライズ処理により、音楽配信サービスにおいて、マイブーム度と目利き度の高いユーザに対して表示される画面の例を示している。マイブーム度と目利き度の高いユーザは、図45の処理により、グループ3、グループ5の性質を持つと判定される。従って、図47の画面において、音楽コンテンツの新着情報ウインドウ213とともに、推薦アイテムのリストを表示する推薦リストウインドウ212、および、ブレイク前のnew comerに関する情報を表示するnew comerウインドウ212が表示される。
次に、図48のフローチャートを参照して、フィルタリング処理について説明する。なお、以下、この処理において情報を提示する対象となるユーザを注目ユーザと称する。
ステップS431において、推薦アイテム抽出部141は、ベースリストを作成する。推薦アイテム抽出部141は、クエリ検索などにより、所定の条件に合致するアイテムを抽出し、抽出したアイテムのリスト、すなわち、ベースリストを作成する。例えば、アイテムが音楽コンテンツの場合、所定のジャンル(例えば、ポップス、ジャズ、クラッシックなど)の音楽を演奏するアーティストのリストがベースリストとして作成される。
ステップS432において、推薦アイテム抽出部141は、ベースリストからアイテムを1つ選択する。以下、選択されたアイテムを注目アイテムと称する。
ステップS433において、推薦アイテム抽出部141は、ユーザに合う性質を持つアイテムであるか否かを判定する。具体的には、推薦アイテム抽出部141は、情報提示部142を介して注目ユーザのユーザ情報をユーザ情報保持部143から取得する。推薦アイテム抽出部141は、図44のテーブルに従って、注目ユーザが有する性質と関連するアイテムの性質を抽出する。
また、推薦アイテム抽出部141は、情報提示部142を介して注目アイテムのアイテム情報をアイテム情報保持部143から取得する。推薦アイテム抽出部141は、取得したアイテム情報に基づいて、注目アイテムにおける、注目ユーザが有する性質と関連するアイテムの性質の度合いを求める。推薦アイテム抽出部141は、求めたアイテム性質の度合いが所定の閾値以上である場合、注目アイテムが注目ユーザに合う性質を持つアイテムであると判定し、処理はステップS434に進む。例えば、注目ユーザが、ミーハーAの性質を持っている(ミーハーA度が所定の閾値以上である)場合、注目アイテムのメジャー度が所定の閾値以上であれば、この条件に適合する。
ステップS434において、推薦アイテム抽出部141は、注目アイテムを新規リストに追加する。その後、処理はステップS435に進む。
一方、ステップS433において、推薦アイテム抽出部141は、求めたアイテム性質の度合いが所定の閾値未満である場合、注目アイテムが注目ユーザに合う性質を持つアイテムでないと判定し、ステップS434の処理はスキップされ、処理はステップS435に進む。
ステップS435において、推薦アイテム抽出部141は、ベースリストが終了したか否かを判定する。推薦アイテム抽出部141は、まだベースリストの中に注目アイテムとして処理していないアイテムが残っている場合、ベースリストが終了していないと判定し、処理はステップS432に戻る。その後、ステップS435において、ベースリストが終了したと判定されるまで、ステップS432乃至S435の処理が繰り返され、ベースリストの中から、注目ユーザに合う性質を持つアイテムが抽出され、新規リストに追加される。
一方、ステップS435において、ベースリストが終了したと判定された場合、処理はステップS436に進む。
ステップS436において、情報提示部142は、新規リストをユーザに提示する。具体的には、推薦アイテム抽出部141は、生成した新規リストを情報提示部142に供給する。情報提示部142は、新規リストに含まれるアイテムに関する情報をアイテム情報保持部143から取得し、取得した情報を表示部122に送信する。表示部122は、取得した情報に基づいて、新規リストに含まれるアイテムに関する情報を表示する。その後、フィルタリング処理は終了する。
例えば、注目ユーザのミーハーA度および評判志向度が高く、図49に示されるようなアイテム性質を持つアイテム1乃至5によりベースリストが構成されている場合について考える。なお、図中、丸がついている欄は、対応するアイテムの性質の度合いが高いことを示している。例えば、アイテム1は、メジャー度が高く、評価平均値が低く、口コミ度が高い。
この場合、図44のテーブルから、ミーハーA度に関連するアイテム性質としてメジャー度が抽出され、評判志向度に関連するアイテム性質として評価平均値が抽出される。従って、図49のベースリストから、メジャー度または評価平均値が高いアイテム1、2、4、5が抽出され、新規リストとして注目ユーザに提示される。
このようにして、ユーザ統計量により表される注目ユーザの性質に関連する、アイテム統計量により表される性質を持つアイテムを抽出して、注目ユーザに提示することができる。
なお、アイテムの抽出処理を行った結果、新規リストにアイテムが1つも含まれない場合、ベースリストに含まれる全てのアイテムに関する情報を提示するようにしてもよい。
次に、図50のフローチャートを参照して、アイテム性質強調表示処理について説明する。なお、以下、この処理において情報を提示する対象となるユーザを注目ユーザと称し、情報が提示される対象となるアイテムを注目アイテムと称する。
ステップS451において、情報提示部142は、アイテム情報を取得する。すなわち、情報提示部142は、注目アイテムのアイテム情報をアイテム情報保持部143から取得する。情報提示部142は、取得したアイテム情報を表示部122に送信する。
ステップS452において、情報提示部142は、上述した図48のステップS433の推薦アイテム抽出部141による処理と同様の処理により、注目アイテムが注目ユーザに合う性質を持つアイテムであるか否かを判定する。注目アイテムが注目ユーザに合う性質を持っていると判定された場合、処理はステップS453に進む。
ステップS453において、情報提示部142は、ユーザに合う性質の強調表示を表示部122に指示する。具体的には、情報提示部142は、ステップS452において、注目アイテムが持っていると判定した、注目ユーザに合うアイテム性質を示す情報を表示部122に送信し、そのアイテム性質を強調して表示するように指示する。その後、処理はステップS454に進む。
一方、ステップS452において、注目アイテムが注目ユーザに合う性質を持っていないと判定された場合、ステップS453の処理はスキップされ、処理はステップS454に進む。
ステップS454において、表示部122は、アイテム情報をユーザに提示する。すなわち、表示部122は、注目アイテムに関する情報を表示する。
図51は、このアイテム性質強調表示処理により、音楽配信サービスにおいて、ミーハーA度と評判志向度の高い注目ユーザに対して表示される画面の例を示している。領域221には、音楽コンテンツである注目アイテムのアルバムジャケットが表示され、領域222には、注目アイテムのアルバム名、アーティスト名、ジャンル、発売年月日、アイテム性質が表示され、領域223には注目アイテムに対するレビュー文が表示されている。領域222の表示により、注目アイテムは、メジャー度および口コミ度が高いメジャー系かつ口コミ系のアイテムであることが分かる。
ここで、図44のテーブルにより、ミーハーA度と評判志向度の高いユーザに関連するアイテム性質は、メジャー度と評価平均値である。従って、領域222に表示されているアイテム性質のうち、メジャーの文字が太く大きく強調して表示されている。これにより、注目ユーザに対して、より注目アイテムに関心を持たせるようにすることが可能である。
このようにして、ユーザ統計量により表される注目ユーザの性質に関連する、アイテム統計量により表されるアイテムの性質を強調して提示することができる。
なお、図51がウェブサイトで表示される画面である場合、例えば、アイテム性質「メジャー」を含むタグにclass属性を追加し、スタイルシートを用いることにより、強調表示を実現することができる。
次に、図52のフローチャートを参照して、ヒット予測処理について説明する。なお、以下、この処理の対象となるアイテムを注目アイテムと称する。
ステップS471において、アイテム統計量計算部133は、アイテムに対して評価を付与しているユーザの性質を取得する。具体的には、アイテム統計量計算部133は、注目アイテムに関するアイテム評価履歴を履歴保持部132から取得する。アイテム統計量計算部133は、取得したアイテム評価履歴に基づいて、注目アイテムに対して評価を付与したユーザを抽出する。なお、このとき、注目アイテムに対して評価を付与したユーザを全員抽出せずに、例えば、所定の数のユーザを抽出したり、注目アイテムの発売直後から一定の期間内に評価を付与したユーザを抽出したりするようにしてもよい。アイテム統計量計算部133は、情報提示部142を介して、抽出したユーザのユーザ情報をユーザ情報保持部144から取得する。アイテム統計量計算部133は、抽出したユーザが各ユーザ性質を所有する割合(以下、所有率と称する)を集計する。
図53および図54は、アイテム1およびアイテム2を評価したユーザのユーザ性質の所有率の例を示している。例えば、図53は、アイテム1を評価したユーザのうち、ミーハーA度が所定の閾値以上のミーハーAの性質を有するユーザの割合が0.3、ミーハーB度が所定の閾値以上のミーハーBの性質を有するユーザの割合が0.2、メジャー志向度が所定の閾値以上のメジャー志向の性質を有するユーザの割合が0.1、目利き度が所定の閾値以上の目利きの性質を有するユーザの割合が0.02、多数派度が所定の閾値以上の多数派の性質を有するユーザの割合が0.1であることを示している。
また、図54は、アイテム2を評価したユーザのうち、ミーハーA度が所定の閾値以上のミーハーAの性質を有するユーザの割合が0、ミーハーB度が所定の閾値以上のミーハーBの性質を有するユーザの割合が0.03、メジャー志向度が所定の閾値以上のメジャー志向の性質を有するユーザの割合が0.1、目利き度が所定の閾値以上の目利きの性質を有するユーザの割合が0.4、多数派度が所定の閾値以上の多数派の性質を有するユーザの割合が0.02であることを示している。
アイテム統計量計算部133は、注目アイテムを評価したユーザの各ユーザ性質の所有率を示す情報をアイテムタイプ決定部134に供給する。
ステップS472において、アイテムタイプ決定部134は、グループ1の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高いか否かを判定する。具体的には、アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムを評価したユーザのミーハーA、ミーハーB、および、メジャー志向の所有率の和を求める。アイテムタイプ決定部134は、求めた所有率の和が所定の閾値を超える場合、グループ1の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高いと判定し、処理はステップS473に進む。
例えば、図53および図54より、アイテム1を評価したユーザのミーハーA、ミーハーB、および、メジャー志向の所有率の和は0.6となり、アイテム2を評価したユーザのミーハーA、ミーハーB、および、メジャー志向の所有率の和は0.13となる。例えば、閾値を0.4とした場合、アイテム1は、グループ1の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高いと判定され、アイテム2は、グループ1の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高くないと判定される。
ステップS473において、アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムの短期的なヒットを予測する。すなわち、アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムが近い将来に多くの評価が付くと予測する。アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムが短期的なヒットをすると予測したことを示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、アイテム情報保持部143に保持されている注目アイテムの情報に、短期的なヒットをすると予測されたことを記録する。その後、処理はステップS474に進む。
一方、ステップS472において、アイテムタイプ決定部134は、求めた所有率の和が所定の閾値以下である場合、グループ1の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高くないと判定し、ステップS473の処理はスキップされ、処理はステップS474に進む。
ステップS474において、アイテムタイプ決定部134は、グループ2の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高いか否かを判定する。具体的には、アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムを評価したユーザの目利きの所有率が所定の閾値を超える場合、グループ2の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高いと判定し、処理はステップS475に進む。
例えば、図53および図54より、アイテム1を評価したユーザの目利きの所有率は0.02であり、アイテム2を評価したユーザの目利きの所有率は0.4となる。例えば、閾値を0.3とした場合、アイテム1は、グループ2の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高くないと判定され、アイテム2は、グループ2の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高いと判定される。
ステップS475において、アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムの長期的なヒットを予測する。すなわち、アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムが長期にわたって評価が付与されると予測する。アイテムタイプ決定部134は、注目アイテムが長期的なヒットをすると予測したことを示す情報を情報提示部142に供給する。情報提示部142は、アイテム情報保持部143に保持されている注目アイテムの情報に、長期的なヒットをすると予測されたことを記録する。その後、処理はステップS476に進む。
一方、ステップS474において、アイテムタイプ決定部134は、求めた所有率の和が所定の閾値以下である場合、グループ2の性質を持つユーザが評価を付与する割合が高くないと判定し、ステップS475の処理はスキップされ、処理はステップS476に進む。
ステップS476において、情報提示部142は、ヒット予測をユーザに提示する。例えば、情報提示部142は、ユーザに注目アイテムの情報を提示する場合、そのアイテムのヒット予測を示す情報も表示部122に送信する。表示部122は、注目アイテムに関する情報とともに、そのアイテムのヒット予測も合わせて表示する。例えば、注目アイテムが音楽コンテンツである場合、短期的なヒット予測がされているとき、「赤丸急上昇!」といったメッセージを表示し、長期的なヒットが予測されているとき、「注目のアーティスト」といったメッセージを表示したりする。
このようにして、ユーザの評価に基づいて、アイテムのヒットを的確に予測することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
図55は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)301,ROM(Read Only Memory)302,RAM(Random Access Memory)303は、バス304により相互に接続されている。
バス304には、さらに、入出力インタフェース305が接続されている。入出力インタフェース305には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部306、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部307、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる記憶部308、ネットワークインタフェースなどよりなる通信部309、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア311を駆動するドライブ310が接続されている。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU301が、例えば、記憶部308に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース305及びバス304を介して、RAM303にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU301)が実行するプログラムは、例えば、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)等)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア311に記録して、あるいは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供される。
そして、プログラムは、リムーバブルメディア311をドライブ310に装着することにより、入出力インタフェース305を介して、記憶部308にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部309で受信し、記憶部308にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM302や記憶部308に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
本発明を適用した情報処理システムの一実施の形態を示すブロック図である。 アイテム評価取得処理を説明するためのフローチャートである。 アイテム評価履歴の例を示す図である。 アイテム性質計算処理を説明するためのフローチャートである。 アイテム統計量の例を示す図である。 アイテム統計量の順位の例を示す図である。 アイテムタイプの指標の例を示す図である。 類似アイテム抽出処理を説明するためのフローチャートである。 アイテム類似度の例を示す図である。 ユーザ性質計算処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザ統計量の例を示す図である。 相対ミーハー度の例を示す図である。 類似ユーザ抽出処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザ間距離およびユーザ類似度の例を示す図である。 アイテム推薦処理を説明するためのフローチャートである。 アイテム推薦処理の第2の実施の形態を説明するためのフローチャートである。 アイテムタイプを決定するための各指標の計算式をまとめた表である。 アイテムの評価平均値、評価分散値、評価数の大小と、各アイテムタイプとの関係をまとめた表である。 本発明を適用した情報処理システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。 ユーザ性質(評判志向度)計算処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザ性質(多数派度)計算処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザをユーザクラスタに分類した例を示す図である。 ユーザ性質(偏り度)計算処理を説明するためのフローチャートである。 アイテムをアイテムクラスタに分類した例を示す図である。 ユーザの評価アイテム数をアイテムクラスタ別に集計した結果の例を示す図である。 ユーザの評価アイテム数をアイテムクラスタ別に集計した結果の他の例を示す図である。 ユーザ性質(コミュニティ代表度)計算処理を説明するためのフローチャートである。 全ユーザのアイテムの延べ評価数をアイテムクラスタ別に集計した結果の例を示す図である。 ユーザ性質(一貫度・トレンディ度・マイブーム度)計算処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザのアイテムクラスタ別の評価数の分布の時間推移の例を示している。 ユーザのアイテムクラスタ別の評価数の分布の時間推移の他の例を示している。 ユーザのアイテムクラスタ別の評価数の分布の時時間推移のさらに他の例を示している。 全ユーザのアイテムクラスタ別の延べ評価数の分布の時間推移の例を示している。 アイテム性質(瞬発度・口コミ度・定番度・固定ファン度)計算処理を説明するためのフローチャートである。 相対期間毎のアイテムの評価数の集計結果の例を示す図である。 図35のアイテムの集計結果について、前期相対評価数を計算した結果を示す図である。 瞬発系のアイテムの評価数の時間推移の例を示す図である。 口コミ系のアイテムの評価数の時間推移の例を示す図である。 定番系のアイテムの評価数の時間推移の例を示す図である。 アイテムに対するユーザ毎の評価数の時間推移の例を示す図である。 アイテムに対するユーザ毎の評価数の時間推移の他の例を示す図である。 ユーザ性質(ミーハーB度・目利き度・保守度・固定ファン度)計算処理を説明するためのフローチャートである。 アイテムの性質をまとめた表である。 ユーザの性質をまとめた表である。 情報ブロックのパーソナライズ処理を説明するためのフローチャートである。 音楽配信サービスにおいて、情報ブロックのパーソナライズ処理によりユーザに対して表示される画面の例を示す図である。 音楽配信サービスにおいて、情報ブロックのパーソナライズ処理によりユーザに対して表示される画面の他の例を示す図である。 フィルタリング処理を説明するためのフローチャートである。 フィルタリング処理の具体例を説明するための図である。 アイテム性質強調表示処理を説明するためのフローチャートである。 音楽配信サービスにおいて、アイテム性質強調表示処理によりユーザに対して表示される画面の例を示す図である。 ヒット予測処理を説明するためのフローチャートである。 ユーザ性質の所有率の例を示す図である。 ユーザ性質の所有率の他の例を示す図である。 コンピュータの構成例を示す図である。
符号の説明
1 情報処理システム, 11 ユーザインタフェース部, 12 情報処理部, 21 入力部, 22 表示部, 31 アイテム評価取得部, 32 履歴保持部, 33 アイテム統計量計算部, 34 アイテムタイプ決定部, 35 アイテム類似度計算部, 36 類似アイテム抽出部, 37 ユーザ統計量計算部, 38 ユーザ類似度計算部, 39 類似ユーザ抽出部, 40 予測評価値計算部, 41 推薦アイテム抽出部, 42 情報提示部, 43 アイテム情報保持部, 44 ユーザ情報保持部, 101 情報処理システム, 111 ユーザインタフェース部, 112 情報処理部, 121 入力部, 122 表示部, 131 アイテム評価取得部, 132 履歴保持部, 133 アイテム統計量計算部, 134 アイテムタイプ決定部, 135 アイテム類似度計算部, 136 類似アイテム抽出部, 137 ユーザ統計量計算部, 138 ユーザ類似度計算部, 139 類似ユーザ抽出部, 140 予測評価値計算部, 141 推薦アイテム抽出部, 142 情報提示部, 143 アイテム情報保持部, 144 ユーザ情報保持部, 145 ユーザクラスタ生成部, 146 コンテンツクラスタ生成部, 147 提示ルール保持部

Claims (12)

  1. 各アイテムに対して各ユーザが与えた評価値を取得するアイテム評価取得手段と、
    注目するユーザが評価したアイテム数、前記注目するユーザが各アイテムに与えた評価値、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価数、および、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価値のうち少なくとも1つを用いて、前記注目するユーザの評価の傾向を示すユーザ統計量を計算するユーザ統計量計算手段と、
    各ユーザから各アイテムに与えられた評価値の平均値である評価平均値、前記評価値の分散である評価分散値、および、評価数を含むアイテム統計量を計算するアイテム統計量計算手段と、
    前記評価平均値、前記評価分散値、および評価数の組み合わせに基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を示すアイテムタイプを判定するアイテムタイプ判定手段と
    前記ユーザ統計量、前記アイテム統計量、および前記アイテムタイプのうち少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザに対するアイテムに関する情報の提示を制御する提示制御手段
    を含む情報処理装置。
  2. 所定の手法を用いてアイテムのクラスタリングを行うアイテムクラスタリング手段を
    さらに含み、
    前記ユーザ統計量計算手段は、前記注目するユーザが評価したアイテム数のクラスタ別の分布に基づいて、前記ユーザ統計量を計算する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ユーザ統計量は、前記注目するユーザが評価したアイテム数の前記クラスタ別の分布と前記注目するユーザが属するコミュニティ全体の評価数の前記クラスタ別の分布との類似度を示すコミュニティ代表度を含む
    請求項に記載の情報処理装置。
  4. 前記ユーザ統計量は、前記コミュニティ代表度の時系列の平均に基づくトレンディ度をさらに含む
    請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記提示制御手段は、前記ユーザ統計量により表される前記注目するユーザの性質に応じた情報を選択して提示するように制御する
    請求項1乃至のいずれかに記載の情報処理装置。
  6. 前記アイテム統計量は、評価数の時系列の変化を表す統計量をさらに含み、
    前記アイテムタイプ判定手段は、さらに前記評価数の時系列の変化を表す統計量に基づいて、前記アイテムタイプを判定する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記評価数の時系列の変化を表す統計量は、入手可能になった時期からの評価数の減衰速度の平均に対する各アイテムの評価数の減衰速度の相対値に基づく瞬発度、各アイテムの評価数が増加する期間の長さと増加数の度合いを示す口コミ度、および、各アイテムの評価数の時系列の安定度を示す定番度のうち少なくとも1つを含み、
    前記ユーザ統計量は、前記注目するユーザが評価したアイテムのうち、入手可能になってから所定の期間内に評価した、前記瞬発度が所定の閾値以上であるアイテムが占める割合に基づくミーハー度、前記注目するユーザが評価したアイテムのうち、入手可能になってから所定の期間内に評価した、前記口コミ度が所定の閾値以上であるアイテムが占める割合に基づく目利き度、および、前記注目するユーザが評価したアイテムのうち前記定番度が所定の閾値以上であるアイテムが占める割合に基づく保守度のうち少なくとも1つを含む
    請求項に記載の情報処理装置。
  8. 前記アイテム統計量は、各アイテムの評価数に基づくメジャー度をさらに含み、
    前記ユーザ統計量は、前記注目するユーザが評価したアイテムの前記メジャー度の平均に基づくミーハー度、前記注目するユーザがアイテムに与えた評価値とそのアイテムの前記メジャー度との相関関係に基づくメジャー志向度、前記注目するユーザがアイテムに与えた評価値とそのアイテムの前記評価平均値との相関関係に基づく普通度、および、前記注目するユーザが評価したアイテムの前記評価平均値の平均に基づく評判志向度を含む
    請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記提示制御手段は、前記ユーザ統計量により表される前記注目するユーザの性質に関連する、前記アイテム統計量により表されるアイテムの性質を強調して提示する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記ユーザ統計量により表される前記注目するユーザの性質に関連する、前記アイテム統計量により表される性質を持つアイテムを抽出する抽出手段を
    さらに含み、
    前記提示制御手段は、前記注目するユーザに対して前記抽出されたアイテムを提示するように制御する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 情報処理装置が、
    各アイテムに対して各ユーザが与えた評価値を取得し、
    注目するユーザが評価したアイテム数、前記注目するユーザが各アイテムに与えた評価値、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価数、および、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価値のうち少なくとも1つを用いて、前記注目するユーザの評価の傾向を示すユーザ統計量を計算し、
    各ユーザから各アイテムに与えられた評価値の平均値である評価平均値、前記評価値の分散である評価分散値、および、評価数を含むアイテム統計量を計算し、
    前記評価平均値、前記評価分散値、および評価数の組み合わせに基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を示すアイテムタイプを判定し、
    前記ユーザ統計量、前記アイテム統計量、および前記アイテムタイプのうち少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザに対するアイテムに関する情報の提示を制御する
    ステップを含む情報処理方法。
  12. 各アイテムに対して各ユーザが与えた評価値を取得し、
    注目するユーザが評価したアイテム数、前記注目するユーザが各アイテムに与えた評価値、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価数、および、前記注目するユーザが評価したアイテムに対して各ユーザから与えられた評価値のうち少なくとも1つを用いて、前記注目するユーザの評価の傾向を示すユーザ統計量を計算し、
    各ユーザから各アイテムに与えられた評価値の平均値である評価平均値、前記評価値の分散である評価分散値、および、評価数を含むアイテム統計量を計算し、
    前記評価平均値、前記評価分散値、および評価数の組み合わせに基づいて、与えられた評価の傾向による各アイテムの性質を示すアイテムタイプを判定し、
    前記ユーザ統計量、前記アイテム統計量、および前記アイテムタイプのうち少なくとも1つに基づいて、前記注目するユーザに対するアイテムに関する情報の提示を制御する
    ステップを含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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