JP4522889B2 - シリコンウエハ載置用冶具および微細構造体の表面形状検出方法 - Google Patents

シリコンウエハ載置用冶具および微細構造体の表面形状検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、XYステージ等の支持台上に配設され、MEMS(マイクロ電子機械システム、Micro Electro Mechanical System)、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の微細構造体を配設しているシリコンウエハを、ロボットハンド等、搬送部の搭載部にその外周を支持された状態から、その上に載置し、載置した状態で、顕微鏡等により前記シリコンウエハに配設された前記微細構造体の表面凹凸を検知するためのシリコンウエハ載置用冶具(ホルダーとも言う)と、そのようなシリコンウエハ載置用冶具を用いた微細構造体の表面凹凸検出方法に関する。
従来より、表面に微小な高さの凹凸を有する試料の凹凸部の観察や、凹凸度合、形状の検出を簡単に行うことができる装置として、単色のレーザーを用いた共焦点型レーザー顕微鏡が知られている。
この顕微鏡においては、基本的には、共焦点光学系を高さ方向(以下、Z軸方向とも呼ぶ)へスキヤンし、検出器で取り込まれたデータの中で最も検出値が高い時、即ち、被測定物の表面からの反射光が最も強い光学系のZ軸位置を、合焦点の位置と判断し、これを測定対象物の表面高さデータとして対応付け、合焦点での像観察や凹凸形状の段差や長さの測定が行われる。
観察部(モニター)が合焦点位置検出の検出器を兼ねる形態のもの、観察部とは別に共焦点の検出器を設ける形態等がある。
そして、半導体レーザを用い、あるいは、レーザ発信管を用い、レーザー光を得ても良く、ピンホールで絞り、点光源として使用する。
レーザ発信管を用いたレーザー光としては、現在、アルゴンレーザーは近紫外光(360nm位)から緑色(514nm)まで、ヘリウム−ネオンレーザーは緑色(543nm)から赤色(633nm)の光を出すことができるが、よく使用される波長はアルゴンレーザーの488nmとヘリウム−ネオンレーザーの543nmである。
半導体レーザーにも各種波長のものがある。
特開2002−258161号公報
一方、近年では、MEMSをはじめとする超微細加工デバイスなどの表面微細形状計測を確実にサポートすることが必要となってきた。
そして、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の微細構造体を配設しているシリコンウエハに対し、微細構造体の表面凹凸を確実に計測することが、求められるようになってきた。
このような中、最近では、精度の良い次世代用の共焦点レーザ顕微鏡が開発されている。
例えば、オリンパス社では、次世代共焦点レーザ顕微鏡としてLEXTが開発されている。
オリンパス社のこの顕微鏡は、短波長光源で発生しやすい収差を抑えた408nm専用光学系で、0.12μmラインアンドスペースを確実に認識でき、0.01μmの高さ分解能がある。
しかし、このような顕微鏡を用いた計測においても、シリコンウエハに形成された、MEMS、配線構造体あるいはこれらを形成ためのする中間構造体等の微細構造体の表面凹凸を検出する場合、このような微細構造体の非計測面側を損傷しないように非接触の状態にして、検出することが要求されることがある。
実際には、このような微細構造体を、その周辺部にて保持し、非計測面側を非接触の状態にして、品質的にも問題ない状態で、表面形状を検出することができる、簡単な構造の載置用の冶具(ホルダーとも言う)は、従来は無く、これが求められていた。
上記のように、近年、MEMSをはじめとする超微細加工がますます盛んに行われるようになってきたが、シリコンウエハに形成されたMEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体における表面凹凸を検出する場合、このような構造体の非検出面側を損傷しないように非接触の状態にして、表面凹凸を検出することが要求されることがあるが、このような構造体を、その周辺部にて保持し、非検出面側を非接触の状態にして、品質的にも問題ない状態で、表面凹凸を検出することができる、載置用の冶具が無く、これが求められていた。
本発明はこれに対応するもので、具体的には、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の、シリコンウエハに形成された構造体における凹凸を、その周辺部にて保持し、非検出面側を非接触の状態にして、品質的にも問題ない状態で、検出すること可能とする、載置用の冶具を提供しようとするものである。
同時に、そのような冶具を用いた表面凹凸検出方法を提供しようとするものである。
本発明の請求項1に係るシリコンウエハ載置用冶具は、シリコンウエハに配設された微細構造体の表面形状の検知を共焦点式レーザ顕微鏡により行う際に、ステージ上に固定されて用いるシリコンウエハ載置用冶具であって、前記シリコンウエハ載置用冶具は、シリコンウエハの非測定面である下側の面を非接触状態として、前記シリコンウエハをその外周部にて保持する支持部を備え、前記支持部は、前記シリコンウエハの外周部の下側の面にて前記シリコンウエハを載置するための第1の面部と、前記シリコンウエハ外周形状に沿うように配され、前記シリコンウエハの側面部の移動を制限して該シリコンウエハの搭載位置を決める第2の面部と、前記第1の面に載置されたシリコンウエハ上面より上側に1mm以内にある第3の面部と、により構成され、前記支持部には、前記シリコンウエハを搬送する搬送部の搭載部の通路としての欠け部が、前記シリコンウエハ外周形状を跨ぐ直線方向に2箇所設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に係るシリコンウエハ載置用冶具は、請求項1記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記第1の面部の幅が5mm以内であることを特徴とするものである。
本発明の請求項3に係るシリコンウエハ載置用冶具は、請求項1または2に記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記第1の面部には、載置するシリコンウエハの外周の下側の面を吸引する真空吸引部を備えていることを特徴とするものである。
本発明の請求項4に係るシリコンウエハ載置用冶具は、請求項1ないし3のいずれかに記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記支持部はAlからなることを特徴とするものである。
本発明の請求項5に係るシリコンウエハ載置用冶具は、請求項4に記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記Alは表面処理されたものであることを特徴とするものである。
本発明の請求項6に係るシリコンウエハ載置用冶具は、請求項1ないし5のいずれかに記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、シリコンウエハに配設された前記微細構造体の表面凹凸を検知する際に、共焦点型のレーザー顕微鏡装置のXYステージ上に配設して用いられる、シリコンウエハ載置用の冶具であることを特徴とするものである。
尚、それ自体に剛性が十分でなく、雰囲気の振動により振動してしまう程度の大きさ及び厚さのシリコンウエハ、例えば、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の微細構造体を配設するために薄肉化した8インチサイズの0.25mm厚レベルのシリコンウエハも、ここで言う、シリコンウエハに当たる。
また、XYステージとはXY移動可能なステージのことで、Z方向にも移動可能なXYZステージを含むものである。
本発明の請求項7に係る微細構造体の表面形状検出方法は、請求項1乃至6のいずれかに記載のシリコンウエハ載置用冶具を用い、前記微細構造体の表面形状の検出を行うものであることを特徴とするものである。
本発明の請求項8に係る微細構造体の表面形状検出方法は、請求項7記載の微細構造体の表面形状検出方法であって、前記真空吸引部によりシリコンウエハの外周部の下側の面を吸引固定しながら検出を行うことを特徴とするものである。
本発明の請求項9に係る微細構造体の表面形状検出方法は、請求項7または8に記載の微細構造体の表面形状検出方法であって、共焦点型のレーザー顕微鏡装置を用いて微細構造体の表面凹凸を検査光であるレーザー光にて検出するものであることを特徴とするものである。

(作用)
本発明のシリコンウエハ載置用冶具は、このような構成にすることにより、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の、シリコンウエハをその周辺部にて保持し、該シリコンウエハに形成された構造体における表面形状を、非検出面側を非接触の状態にして、品質的にも問題ない状態で、検出することができる、載置用の冶具の提供を可能としている。
具体的には、前記シリコンウエハ載置用冶具は、載置するシリコンウエハの下側の面を非接触状態として、その外周部にて保持する、載置するシリコンウエハ外周形状に沿う形状の支持部を備えたもので、前記支持部は、載置するシリコンウエハ外周形状に沿うように配され、シリコンウエハ外周の底部にてシリコンウエハを載せるための第1の面部と、載置するシリコンウエハ外周形状に沿うように配され、載置するシリコンウエハの側面部の位置移動を制限し、該シリコンウエハの搭載位置を決める第2の面部とを有し、前記搬送部の搭載部にて、前記第1の面部の上側から、第1の面部に載せるものであり、且つ、少なくとも、支持部の前記載置するシリコンウエハ外周形状に沿う形状には、前記搬送部の搭載部の通路としての欠け部が設けられており、第3の面を、載置するシリコンウエハ上面より上側に1mm以内としていることにより、これを達成している。
詳しくは、支持部は、載置するシリコンウエハ外周形状に沿うように配され、シリコンウエハ外周の底部にてシリコンウエハを載せるための第1の面部を備えていることにより、非検出面側を非接触の状態にすることを可能としている。
支持部の前記載置するシリコンウエハ外周形状に沿う形状には、前記搬送部の搭載部の通路としての欠け部が、前記外周形状を跨ぐように、設けられており、搬送部の搭載部の通路を確保し、その搭載を安定的に可能としている。
また、第3の面を、載置するシリコンウエハ上面より上側に1mm以内としていることにより、XYステージ等、支持台の移動による風の影響を受けずらいものとしている。
前記支持部の各箇所の断面形状としては、シリコンウエハ側に、前記第1の面と前記第2の面をその辺部として切り欠き部を形成する態様のものが挙げられる。
この場合は、その作製が容易な構造と言える。
また、前記第1の面側には、搭載するシリコンウエハの外周の底部を吸引する真空吸引部を備えている請求項3の発明の構成とすることにより、載置状態を安定にでき、特に上記のように共焦点型のレーザ顕微鏡装置において用いられる場合には、その検出を安定的に行うことを可能としている。
この場合、先に述べたように、支持部には搬送部の搭載部の通路としての欠け部が設けられており、シリコンウエハ自体が空気等の振動により共振し難い構造となるようである。
また、支持部はAlからなる請求項4の発明の構成とすることにより、シリコンウエハ載置用冶具全体を軽量化でき、シリコンウエハへの汚染を防止できるものとしている。
支持部のAlとしては、表面処理されたものが好ましい。
特に、共焦点型のレーザ顕微鏡装置において、シリコンウエハに配設された前記微細構造体の表面凹凸を検出する際に、XYステージ上に配設して用いられる、シリコンウエハ載置用の冶具である場合、特に有効である。
本発明の微細構造体の表面形状検出方法は、このような構成にすることにより、シリコンウエハに配設された、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の微細構造体の形状情報を得るために、微細構造体の表面形状を検査光にて検出する方法において、非検出面側を非接触の状態にして、品質的にも問題ない状態で、検出することができるものとしている。
そして、シリコンウエハ載置用冶具の第1の面側には、搭載するシリコンウエハの外周の底部を吸引する真空吸引部を備えている、請求項8の発明の構成とすることにより、載置するシリコンウエハを安定して保持固定できるものとしている。
また、シリコンウエハ載置用冶具の支持部はAlからなる請求項9の発明の構成とすることにより、シリコンウエハ載置用冶具全体を軽量化でき、シリコンウエハへの汚染を防止できるものとしている。
支持部のAlとしては、表面処理されたものが好ましい。
特に、共焦点型のレーザ顕微鏡装置を用いて微細構造体の表面凹凸を検査光であるレーザ光にて検出する請求項11の発明の構成とすることにより、有効なものとしている。
本発明は、上記のように、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の、シリコンウエハをその周辺部にて保持し、該シリコンウエハに形成された構造体における表面形状を、非検出面側を非接触の状態にして、品質的にも問題ない状態で、検出することができる、載置用の冶具の提供と、そのような冶具を用いた微細構造体の表面形状検出方法の提供を可能とした。
本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1(a)は本発明のシリコンウエハ載置冶具の実施の形態の第1の例の概略平面図で、図1(b)は図1(a)のA1−A2における支持部の断面図で、図1(c)は図1(b)において図1(a)に示す支持部にシリコンウエハを搭載した状態を示した図で、図2(a)は本発明のシリコンウエハ載置冶具の実施の形態の第2の例の概略平面断面図で、図2(b)は図2(a)のB1−B2における支持部の断面図で、図2(c)は図2(b)において図2(a)に示す支持部にシリコンウエハを搭載した状態を示した図で、図3は、図1あるいは図2に示すシリコンウエハ載置冶具を用いた共焦点型のレーザ顕微鏡装置における、該シリコンウエハ載置冶具へのシリコンウエハ搭載部の概略図で、図4は共焦点型のレーザ顕微鏡装置の1例の概略構成図である。
図1(a)、図2(a)中の点線部は搬送部のシリコンウエハ搭載部(ハンドとも言う)150で、太線矢印は、その移動方向を示している。
図1〜図4中、100はシリコンウエハ載置用冶具、110は(シリコンウエハ載置冶具の)支持部、111は第1の面部(搭載面部とも言う)、112は第2の面部(位置決め面部とも言う)、113は第3の面部、114は切りかけ部、114aは隙間、115は欠け部(搭載部の通路)、118は真空吸引部、120はシリコンウエハ、121は測定面、122は非測定面、130はXYステージ(台部)、150は(搬送部の)搭載部、200はシリコンウエハ載置用冶具、210は(シリコンウエハ載置冶具の)支持部、211は第1の面部(搭載面部とも言う)、212は第2の面部(位置決め面部とも言う)、213は第3の面部、214は切りかけ部、214aは隙間、215は欠け部(搭載部の通路)、217は保持部、218は真空吸引部、220はシリコンウエハ、221は測定面、222は非測定面、230はXYステージ(台部)、250は(搬送部の)搭載部、310はXYステージ、320はカセットマガジン、330は搬送部(搬送ロボットとも言う)、331は搭載部(ハンドとも言う)、332は回転軸、333は支持部、410は半導体レーザー、411はレーザー光、420は対物レンズ、425はオートコリメータ、427はハーフミラー、430は検出器、440は試料、450は駆動部、460は位置センサー、470はメモリー、480はデータ処理部である。
はじめに、本発明のシリコンウエハ載置用冶具の実施の形態の第1の例を図1に基づいて説明する。
本例のシリコンウエハ載置用冶具100は、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の微細構造体を配設している8インチサイズの厚さ0.25mmの薄肉のシリコンウエハを、その上に載置するためのシリコンウエハ載置冶具で、特に、シリコンウエハに配設された前記微細構造体の表面凹凸を検出する際に、そのXYステージ上に配設して用いられる、共焦点型のレーザ顕微鏡装置用のシリコンウエハ載置冶具(ホルダー)である。
そして、本例のシリコンウエハ載置用冶具100は、支持部110にて、載置するシリコンウエハの下側の面を非接触状態として、その外周部にて保持するもので、支持部120は載置するシリコンウエハ外周形状に沿う形状である。
特に、本例の場合、支持部110を、直接、載置するXYステージ130に配設して使用するものであり、固定部は図示していないが、支持部110は、XYステージ側に固定されている。
支持部110は、載置するシリコンウエハ外周形状に沿うように配され(図1(c)参照、シリコンウエハ120の外周の底部122にてシリコンウエハ120を載せるための第1の面部111と、載置するシリコンウエハ120の外周形状に沿うように配され、載置するシリコンウエハ120の側面部の位置移動を制限し、該シリコンウエハ120の搭載位置を決める第2の面部112とを備え、載置するシリコンウエハ120を、その上側から、該シリコンウエハ120を搭載するための搬送部の搭載部150にて、前記第1の面部111に載せるものであり、且つ、少なくとも、支持部110の前記載置するシリコンウエハ120の外周形状に沿う形状には、前記搬送部の搭載部150の通路としての欠け部115が設けられている。
尚、シリコンウエハ120の側面部を第2の面部112が押圧することがないようにして、搬送部の搭載部150にて、前記第1の面部111に載せることができるように、第2の面部122の位置は決められている。
例えば、図1(c)のようにシリコンウエハ120を第1の面部111に載置され、シリコンウエハ120と第2の面部112との間に隙間114aが発生する。
第1の面部111の幅は、シリコンウエハ120の有効領域の確保と、その第1の面部111での保持から5mm以内とする。
本例における支持部110の形状の概略は、円の一部を欠いた、2つの円弧を合わせた、形状である。
そして、図1(b)に示すように、支持部120の各箇所の断面形状は、いずれも、シリコンウエハ120側に、第1の面部111と第2の面部112をその辺部として切り欠き部114を形成するものであり、
第1の面部111側には、搭載するシリコンウエハ120の外周の底部122を吸引する真空吸引部118を備えている。
真空吸引部118は、真空吸引用の空洞路を配したもので、図示していないが、これには配管を介して吸引用のポンプや、減圧部が接続している。
本例における支持部120はAlからなり、これにより、シリコンウエハ載置用冶具全体を軽量化でき、シリコンウエハへの汚染を防止できるものとしている。
該Alとしては表面処理されたものが好ましい。
また、支持部120はAlとすることにより、真空吸引部118を所望に形成し易いものとしている。
本例のシリコンウエハ載置用冶具100が供される共焦点式レーザ顕微鏡の1例を図4に示し、その光学系のスキャン(Z軸方向移動)と反射光の強度把握動作等を以下簡単に説明しておく。
簡単には、半導体レーザー410から発せられたレーザー光411を、オートコリメータ425、対物レンズ420を通し、測定対象物(試料とも言う)440に照射しながら、対物レンズ420を図3の上下方向であるZ軸方向に移動させ(スキャンさせ)、Z軸方向の各位置に対応した、測定対象物440からの反射光の強度を、検出器430にて測定し、Z軸方向の各位置をパラメータとした反射光の強度データを得るものである。
尚、図示していないが、測定対象物(試料とも言う)440はXYステージ上に載置く用冶具に搭載され、XY移動できる。
Z軸方向の移動は、位置センサー460の管理のもと、駆動部450にて行う。
ここでは、検出器430からのデータはメモリー470に取得され、取得されたデータはデータ処理部480にて処理され、処理結果により駆動部450の動作を適宜制御する。
図4に示す共焦点走査型レーザー顕微鏡は、観察部(モニター)が検出器430を兼ねるものであるが、観察部とは別に共焦点の検出器を設けても良い。
検出器430としてCCDイメージセンサを用いる共焦点走査型レーザー顕微鏡の場合も、基本的には同様で、この場合、測定対象物表面の各点からの反射光がそれぞれ所定位置のCCD素子に取り込まれることとなり、対物レンズ420をZ軸方向へスキヤンし、Z軸方向の各位置における反射光をそれぞれ取り込むことにより、各点毎に、合焦点位置を求められる。
本例のシリコンウエハ載置用冶具100を上記ような共焦点式レーザ顕微鏡のXYステージ(図3(a)の310に相当)上に固定して、そこにシリコンウエハ120の搭載が行われるが、例えば、図3に示すようにして行う。
先ず、搬送部330が、カセットマガジン320から、シリコンウエハ120を、その搭載部(ハンド)311の支持部333(図3(b))に載せた状態で取り出し、XYステージ310側に回転して、図1(a)に示す欠け部150を搭載部(ハンド)311の通路として、シリコンウエハ120が支持部110の第3の面部113上をシリコンウエハ載置用冶具100側に直線的に移動し、所定の位置にて搭載部311を下降し、第1の面部111上側から第1の面部111上にシリコンウエハ120を搭載する。
シリコンウエハ120をシリコンウエハ載置用冶具100の第1の面部111上に搭載後、真空吸引部118にて吸引して固定する。
勿論、搭載するまでは真空吸引部118にて吸引は行わない。
搭載部311をXYステージ310に接触しない位置で動作させて搭載するが、搭載後、XYステージ310に接触しないように搭載部311を下降した状態で、搭載部311を図1(a)に示す欠け部150から取り出す。
このようにして、シリコンウエハ120のシリコンウエハ載置用冶具100への搭載が行われる。
シリコンウエハ120のシリコンウエハ載置用冶具100からの取り出しは、上記動作の逆で行う。
次いで、本発明のシリコンウエハ載置用冶具の実施の形態の第2の例を図2に基づいて説明する。
本例のシリコンウエハ載置用冶具200も、第1の例と同様、MEMS、配線構造体、あるいはこれらを形成するための中間構造体等の微細構造体を配設している厚さ0.25mmの薄肉のシリコンウエハを、その上に載置するためのシリコンウエハ載置冶具で、特に、シリコンウエハに配設された前記微細構造体の表面凹凸を検知する際に、そのXYステージ上に配設して用いられる、共焦点型のレーザ顕微鏡装置用のシリコンウエハ載置冶具(ホルダー)であり、載置するシリコンウエハ外周形状に沿う形状の支持部110にて、載置するシリコンウエハの下側の面を非接触状態として、その外周部にて保持するものである。
第2の例の場合は、第1の例のように、支持部110を、直接、載置するXYステージに配設して使用するものではなく、図2(b)に示すように、支持部210を保持固定する保持部217を備えたもので、図示していないが、保持部217が、XYステージ側に固定されている。
第2の例は、保持部217を設け、保持部217にてXYステージ側に固定される以外は、第1の例と基本的に同じで、各部の説明は省く。
上記の第1の例、第2の例は、1例で、本発明のシリコンウエハ載置用冶具は、これらに限定されるものではない。
第1の例のシリコンウエハ載置用冶具、第2の例のシリコンウエハ載置用冶具に適宜他の機能を取りつけても良い。
本発明の微細構造体の表面形状検出方法の実施の形態例としては、上記第1のシリコンウエハ載置用冶具100を前述のような共焦点式レーザ顕微鏡に適用し、そのXYステージに、直接、支持部110取りつけて、検出を行うものや、上記第2のシリコンウエハ載置用冶具200を前述のような共焦点式レーザ顕微鏡に適用し、そのXYステージに保持部217を介して支持部210つけて、表面の凹凸検出を行うものが挙げられるが、これらに限定はされない。
図1(a)は本発明のシリコンウエハ載置冶具の実施の形態の第1の例の概略平面図で、図1(b)は図1(a)のA1−A2における支持部の断面図で、図1(c)は図1(b)において図1(a)に示す支持部にシリコンウエハを搭載した状態を示した図である。 図2(a)は本発明のシリコンウエハ載置冶具の実施の形態の第2の例の概略平面断面図で、図2(b)は図2(a)のB1−B2における支持部の断面図で、図2(c)は図2(b)において図2(a)に示す支持部にシリコンウエハを搭載した状態を示した図である。 図1あるいは図2に示すシリコンウエハ載置冶具を用いた共焦点型のレーザ顕微鏡装置における、該シリコンウエハ載置冶具へのシリコンウエハ搭載部の概略図である。 共焦点型のレーザ顕微鏡装置の1例の概略構成図である。
符号の説明
100 シリコンウエハ載置用冶具
110 (シリコンウエハ載置冶具の)支持部
111 第1の面部(搭載面部とも言う)
112 第2の面部(位置決め面部とも言う)
113 第3の面部
114 切りかけ部
114a 隙間
115 欠け部(搭載部の通路)
118 真空吸引部
120 シリコンウエハ
121 測定面
122 非測定面
130 XYステージ(台部)
150 (搬送部の)搭載部
200 シリコンウエハ載置用冶具
210 (シリコンウエハ載置冶具の)支持部
211 第1の面部(搭載面部とも言う)
212 第2の面部(位置決め面部とも言う)
213 第3の面部
214 切りかけ部
214a 隙間
215 欠け部(搭載部の通路)
217 保持部
218 真空吸引部
220 シリコンウエハ
221 測定面
222 非測定面
230 XYステージ(台部)
250 (搬送部の)搭載部
310 XYステージ
320 カセットマガジン
330 搬送部(搬送ロボットとも言う)
331 搭載部(ハンドとも言う)
332 回転軸
333 支持部
410 半導体レーザー
411 レーザー光
420 対物レンズ
425 オートコリメータ
427 ハーフミラー
430 検出器
440 試料
450 駆動部
460 位置センサー
470 メモリー
480 データ処理部


Claims (9)

  1. シリコンウエハに配設された微細構造体の表面形状の検知を共焦点式レーザ顕微鏡により行う際に、ステージ上に固定されて用いるシリコンウエハ載置用冶具であって、前記シリコンウエハ載置用冶具は、シリコンウエハの非測定面である下側の面を非接触状態として、前記シリコンウエハをその外周部にて保持する支持部を備え、前記支持部は、前記シリコンウエハの外周部の下側の面にて前記シリコンウエハを載置するための第1の面部と、前記シリコンウエハ外周形状に沿うように配され、前記シリコンウエハの側面部の移動を制限して該シリコンウエハの搭載位置を決める第2の面部と、前記第1の面に載置されたシリコンウエハ上面より上側に1mm以内にある第3の面部と、により構成され、前記支持部には、前記シリコンウエハを搬送する搬送部の搭載部の通路としての欠け部が、前記シリコンウエハ外周形状を跨ぐ直線方向に2箇所設けられていることを特徴とするシリコンウエハ載置用冶具。
  2. 請求項1に記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記第1の面部の幅が5mm以内であることを特徴とするシリコンウエハ載置用冶具。
  3. 請求項1または2に記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記第1の面部には、載置するシリコンウエハの外周の下側の面を吸引する真空吸引部を備えていることを特徴とするシリコンウエハ載置用冶具。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記支持部はAlからなることを特徴とするシリコンウエハ載置用冶具。
  5. 請求項4に記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、前記Alが表面処理されたものであることを特徴とするシリコンウエハ載置用冶具。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のシリコンウエハ載置用冶具であって、シリコンウエハに配設された前記微細構造体の表面凹凸を検知する際に、共焦点型のレーザー顕微鏡装置のXYステージ上に配設して用いられる、シリコンウエハ載置用の冶具であることを特徴とするシリコンウエハ載置用冶具。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項記載のシリコンウエハ載置用冶具を用い、前記微細構造体の表面形状の検出を行うものであることを特徴とする微細構造体の表面形状検出方法。
  8. 請求項7に記載の微細構造体の表面形状検出方法であって、前記真空吸引部によりシリコンウエハの外周部の下側の面を吸引固定しながら検出を行うことを特徴とする微細構造体の表面形状検出方法。
  9. 請求項7または8に記載の微細構造体の表面形状検出方法であって、共焦点型のレーザー顕微鏡装置を用いて微細構造体の表面凹凸を検査光であるレーザー光にて検出するものであることを特徴とする微細構造体の表面形状検出方法。
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