JP4522136B2 - 接着剤用ケース - Google Patents

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Description

本発明は、接着剤が充填された包袋を簡単な操作で破袋して吐出口より取り出すことが出来る接着剤用ケースに係り、特に該吐出口にノズルを装着することによって、吐出口の内底部に収納した刃状部材で前記包袋を破袋して接着剤を取出すことが出来る接着剤用ケースに関するものである。
従来より、接着剤として多種にわたる有機系物質や無機系物質が使用されており、例えば特開平6−321258号公報(特許文献1)に示す如く、製品形態も使用後の廃棄物量の削減や環境への配慮のために、複合フィルムより成る包袋状のフィルムや金属を含むラミネートフィルム製の折り畳み可能なチューブ等が使用されている。
1液性の接着剤に関して、このような可とう性を有する貯蔵形態の接着剤は、場合によっては、専用のケースに装填して、コーキングガンなどのディスペンサーによって接着剤を吐出して使用されている。接着剤の吐出を行う際には、接着剤の充填された包袋状のフィルムの一端を、カッターナイフや針金、千枚通し、キリ等のような鋭利なもので突き破るか、あるいは切断して、はじめて接着剤の吐出が可能となる。
また、最近ではノズルの一端を鋭利な円筒形状に突き出し、手を汚すことなく、ノズルを取り付ける動作のみで、包袋の突き破りを完結させるという接着剤用ケースが既に実用化されている。
2液性の接着剤に関しても、主剤と硬化剤を所定の容量比で貯蔵し、使用時には主剤と硬化剤を吐出せしめ、混合させるための包袋状のフィルムやケース、2液性接着剤専用のディスペンサー、吐出口に取り付けるスタティックミキサー等のノズルが既に実用化されている。特に、建築、土木関係の用途に関しては、従来の2液性の接着剤をあらかじめ混合、撹拌することなく、人体への付着や接触等による悪影響を低減化できるものとして、注目されている。
この2液性接着剤用の包袋やケースは、主剤と硬化剤を分離した状態で貯蔵、輸送される。接着剤の使用時にはディスペンサーのプランジャーが、ケースに装填されたピストンを押すことにより、2液をそれぞれ吐出口まで独立、分離した状態で押し出し、スタティックミキサーにて均一に混合することによって硬化反応が起きる。2液性接着剤に関しても、主剤と硬化剤の吐出を行う際に、接着剤の充填された包袋状のフィルムの一端を、カッターナイフや針金、千枚通し、キリ等のような鋭利なもので突き破るか、あるいは切断するという作業が行われる。
さらに、近年においては、ディスペンサーでピストンが押されることにより、接着剤の充填された包袋状のフィルムが膨らもうとする作用を利用して、吐出口の底部に設けられた突起物が包袋を突き破り、吐出を可能とするといったケースも実用化されており、作業性が良好で、接触などの危険性の少ないものとして注目されている。
また、例えば実開平10−94(特許文献2)に示す如く、異なる2種類の接着剤を別々に収納し得る2個の円筒容器の底部分に、圧力によって除去可能な切除部分を設け、一方でこれ等の2個の円筒の底部に装着し得る放出ノズルの内面に前記切除部分を押圧して切除し得るエゼクターを設け、放出ノズルを円筒に取付けることによって、切除部分を切除して2個の円筒内の接着剤を放出ノズルにより取り出すことが出来るようにした技術も知られている。
特開平6−321258号公報 実開平10−94
しかしながら、上記のような接着剤の充填された包袋状のフィルムを突き破り、接着剤の吐出を可能とする方法として、針金やカッターナイフのような鋭利なものを使用する場合、作業工程が増えるばかりか、突き破る際に手を汚したり、怪我をする危険性があった。
また、ノズルの一端を鋭利な円筒形状に突き出し、ノズルを取り付ける動作のみで包袋の突き破りを完結させるという方法は、吐出口の断面積以上に包袋を突き破ることができず、突き破った後の包袋片が、吐出口方向に入り込むことで接着剤の吐出抵抗が大きくなり、吐出性、すなわち作業性を悪化させるという問題があった。
さらに、吐出口底面の突起物により、フィルム状の包袋を突き破る方法に関しては、ピストンからの力により、包袋を破るという原理に依存しているため、確実に突き破ることができず、包袋の形状や材質によっては、吐出部位で破ることが出来ずに、包袋が所定の部位以外で破裂してしまい、接着剤用ケース内を汚染してしまうといった問題や、包袋が突起物によって突き破れたとしても、破れた部位の断面積は吐出口の断面積以上にはならず、ひいては吐出抵抗が大きくなり、作業が困難になるといった問題もあった。
そのため、包袋状のフィルムに充填された接着剤を装填して用いる接着剤用ケースとして、刃物で突き破るなどの余計な作業をすることなく確実に該包袋を突き破り、しかも人体への接触や怪我などの危険性が無く、かつ突き破った包袋の開口面積が吐出口の断面積よりも大きく、吐出抵抗が少なく作業性の良い接着剤用のケースの出現が切に望まれていた。
さらに、前述の特許文献2に記載された技術は、接着剤が円筒容器に収納されている場合には有効であるが、前述の特許文献1に示すようなプラスチック材等の複合フィルム或はアルミ箔等の金属を含むラミネートフィルムを用いて製造した包袋の中に収納した接着剤の場合には、この技術は使用することが出来ない問題があった。
本発明に係る接着剤用ケースは、前述の従来の多くの問題点に鑑み全く新規に開発された技術であって、特に、包袋状のフィルムに充填された接着剤を装填して用いる接着剤用ケースにおいて、吐出口における該包袋状のフィルムの突き破り作業が、ノズルを取り付けるという1つの作業だけで簡便かつ確実に完結し、接触や怪我などの危険性が無く、さらに突き破った該包袋の開口部が該吐出口の断面積よりも大きく、開口部の実質的な面積が維持され、接着剤の吐出に際して作業性の良い接着剤用ケースを提供することを目的としたものである。
前記目的を達成するための本発明に係る第1発明の接着剤用ケースは、ノズルを装着し得る吐出口が端部に設けられかつ内部に接着剤が充填された包袋を収納し得る中空のシリンダーよりなる接着剤用ケースに於て、前記包袋を突き破ることが可能な刃状部品が該吐出口の内底部に収納されており、該刃状部品の一端に連設された押し棒の先端が前記吐出口の開口部に露出して構成され、前記シリンダーの吐出口に前記ノズルを装着した際に、該ノズルが吐出口の開口部に露出した押し棒を押して刃状部品を移動させて前記包袋を破断させることを特徴とした接着剤用ケースである。
また、接着剤用ケースの第2発明は、前記刃状部品の外形面積が前記吐出口の断面積より大きく形成されていることを特徴とした第1発明の接着剤用ケースである。
また、接着剤用ケースの第発明は、前記刃状部品が破断された包装の破断片を押えて前記吐出口内に入り込むことを防止していることを特徴とした第1発明又は第2発明の接着剤用ケースである。
本発明に係る第1発明の接着剤用ケースは、前述のような構成と作用とを有するので、接着剤が充填された包袋をシリンダーよりなる接着剤用ケースに収納し、シリンダーに設けられた吐出口にノズルを装着することによって、ノズルによって押されて移動する吐出口内に設けられた押し棒と、この押し棒に連設された刃状部品によって前記包袋を破断して、接着剤をノズルより取り出すことが出来る。従って、接着剤の取り出し作業が極めて簡単であり、しかも接着剤用ケースは繰り返し使用出来るので経済的である。また、ノズルをシリンダーの吐出口に装着することによって、吐出口の押し棒を押して刃状部品を移動させて包袋を破断させて包袋内の接着剤を取り出すことが出来る
本発明に係る第2発明の接着剤用ケースは、前記刃状部品の外形面積を吐出口の断面積より大きくしたので、前記包袋を巾広く破断し、包袋の破断片が吐出口を閉鎖することを防止すると共に、包袋内の接着剤を残らず取り出すことが出来る。
本発明に係る第発明の接着剤用ケースは、包袋を破断した刃状部品で破断片をそのまま押えて破断片が吐出口に入り込んで吐出口を閉鎖することを防止出来る。
本発明に係る接着剤用ケースの一実施例を図により説明する。図1は本発明に係る接着剤用ケースの要部の断面説明図、図2は接着剤用ケース内に収納された接着剤を取り出す状態の要部の断面説明図である。
図1及び図2に於て、1は接着剤用ケースであって、中空シリンダーより形成されており、かつその上部には吐出口2が起立突設されている。吐出口2の外周には螺旋状のネジ3が設けられている。この中空シリンダーよりなる接着剤用ケース1は下部(底部)が開放されており、この下部より接着剤13が充填された包袋4を自由に出し入れすることが出来るように構成されている。該包袋4の開口部はリングによって閉鎖されてクリップ部5を形成している。
接着剤用ケース1の下部(底部)にはプランジャーに取り付けられたピストン(図示せず)が挿入されており、該プランジャーを押し引きすることによって、ピストンがシリンダー内で往復移動出来るように構成されている。
前記吐出口2は図に示す如く、接着剤用ケース1の天井部に連通されており、かつこの吐出口2の内底部には、後述の刃状部品6を収納するための巾広の収納凹所7が設けられている。また、接着剤用ケース1の天井部中央には、前記包袋4のクリップ部5を納めることが出来る天井凹所7bが設けられている。
前記吐出口2の内底部の収納凹所7内には、刃状部品6がほぼ水平方向に収納されている。この刃状部品6の元部下面には先端が鋭角に形成された切刃6aが突設されている。該刃状部品6の元部上面には押し棒8が連設されている。両者の連設部には刃状部品6の動きをなめらかにするためのV状切り込み9が設けられている。
また、前記収納凹所7の一部には、刃状部品6の先端部を嵌入し得る嵌入凹所7aが設けられている。刃状部品6の元部に連設された押し棒8は吐出口2内に挿通され、かつその押し棒8の上端は所定の長さで吐出口2の上端より露出されている。
10は前記吐出口2に装着し得るノズルであって、その内底部には吐出口2のネジ3と螺合し得るネジ11が設けられている。このノズル10の通路は吐出口2の通路より小径に形成されている。従って、前記ネジ11が設けられた内底部と通路の下端とには巾広の水平段差12が形成されている。
次に、包袋4内に収納された接着剤を接着剤用ケース1より取り出すに当っては、図2に示すように、包袋4を接着剤用ケース1内に収納し、ネジ3、11を利用してノズル10を吐出口2に螺合して装着すると、ノズル10の前記水平段差12が押し棒8の上端に当接されて押し棒8を押し下げ、この押し棒8の下端に連設された刃状部品6の元部を下降させて、刃状部品6の切刃6aで包袋4の背部を巾広く切断し、包袋4内の接着剤13を流出させて、接着剤13を吐出口2を介してノズル10の先端より注出させることが出来る。
前述のように刃状部品6と押し棒8との連設部にはV状切り込み9が設けられているので、押し棒8がノズル10によって押圧されると、刃状部品6の元部は嵌入凹所7aに嵌入されている先端部を支点としてスムーズに大きく回動して包袋4を巾広く破断させることが出来る。
かつ、押し棒8はノズル10によって常時押圧されているので、刃状部品6はそのままの状態で固定され、これによって包袋4の破断片4aを刃状部品6によって押さえて、破断片4aが吐出口2の通路に侵入して、吐出口2を閉鎖することを防止出来る。
また、接着剤用ケース1の底部に挿入された図示しないピストンをプランジャーで移動させることによって、接着剤用ケース1内の包袋4に充填されている接着剤を徐々にノズル10より注出して、残らず効率良く取り出すことが出来る。接着剤用ケース1内に収納された包袋4の接着剤を全部残らず取り出した後は、接着剤用ケース1内に新しい包袋4を入れ替えることによって同様に接着剤13を取り出すことが出来る。
本発明における接着剤用ケース1は、ノズル10の取り付け作業に付随して、吐出口2に沿って設けられた押し棒8を介して、実質的に包袋4の形状に実質的に沿った刃状部品6で、包袋4のフィルムを吐出口2の断面積より大きく突き破ることを特徴としているので、種々の形状を持った刃状部品6の大きさは、包袋4を破る有効面積が吐出口2の断面積以上に成るように設計することが好ましい。
包袋4を破る開口径の有効面積が吐出口2の断面積以下では、接着剤13の吐出抵抗が大きくなり、作業性の低下を招く。この有効面積が吐出口2の断面積以上になると、吐出の抵抗が最も低くなるが、あまりにも大きいと包袋4を突き破るための刃状部品6も大きくなり、接着剤用ケース1に収まらなくなる。好適には、吐出口2の断面積の1.1〜4倍であり、1.5〜2.5倍が最適な設計値となる。
本発明における刃状部品6の態様は、包袋4の形状に実質的に沿うように設計することが重要であり、例えば、包袋4の端部がソーセージ形状の場合、刃状部品6は、面方向に丸み部分、すなわち、略球状の曲面を有する板状の部品として形成することが好ましい。このように刃状部品6は、包袋4の形状により、様々な形状の成形部品を形成することが出来る。刃状部品6の一部または周囲全体に、鋭利な刃状な部位を形成することが可能であり、先端が尖りやすい略三角形や多角形の形状が好ましい。
刃状部品6の材質としては、様々な種類が使用可能であり、金属、プラスティック、繊維補強プラスティック、セラミック等が挙げられるが、経済性を考慮して補強プラスティックが好ましく、炭素繊維入りの射出成形プラスティックが最適である。本発明における刃状部品6は接着剤13の充填された包袋4と吐出口2の底面の間にあることが必須であり、吐出口2に取り付けても包袋状のフィルムに取り付けても構わない。
また、本発明における刃状部品6は、部品全体が包袋4に押し込まれる構造をとっても良いが、一端を支点として固定し、他の一端が包袋4に押し込まれるような構造をとっても良い。しかしながら、該部品が押し込まれる際の、ストロークを大きくするためには、てこの原理を利用して、一端を固定し、支点に近い部分を押し棒8で押すように配置させる構造が好ましい。また、本発明における刃状部品6は、一度突き破ったフィルムの破断片4aを吐出口2に入り込むのを防ぐ蓋の役割も発揮する。
本発明におけるノズル10の取り付け動作と連動して、刃状部品6を押す作用を有する押し棒8は、吐出口2に沿って配備されることが必須であるが、吐出口2の何処に配置されても構わない。しかしながら、上述のように刃状部品6を包袋4に押し込み、突き破るストロークを大きくするためには、該成形部品の支点に近い部分を押すように吐出口2に配置させることが好ましい。
また、該押し棒8と該刃状部品6は、一体化していても良く、この際には動作をなめらかにするために、該押し棒8と該成形部品6の結合部に切り込み等を設けることも可能である。本発明における押し棒8の形状は特に制限を受けるものではないが、略円柱状や板状の角柱形状、円弧柱状が好ましい。円柱の場合は、直径1〜5mm好ましく、より好ましくは2〜3mmである。板状の場合は、厚みが1〜3mm、幅が2〜5mmが好適である。
円弧柱状では、吐出口2の曲面に沿うように設計することが好ましい。該押し棒8の長さについては、ノズル10と本発明における刃状部品6が該押し棒8を介して連動する長さであれば、何ら制約を受けるものではない。
ただし、ノズル10を取り付けた際に、本発明における刃状部品6が、接着剤13の充填された包袋4を突き破り、ノズル10との間隔を維持する、いわゆる支え棒の役割を発揮出来るように、長さを調整することが重要である。該押し棒8の材質としては、様々な種類が使用可能であり、金属、プラスティック、繊維補強プラスティック、セラミック等が挙げられるが、経済性を考慮して補強プラスティックが好ましく、炭素繊維入りの射出成形プラスティックが最適である。
本発明における包袋4を形成するフィルムの材質としては、あらゆるものが使用可能であり、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、非延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデンコート二軸延伸ポリプロピレン、延伸ナイロン6、非延伸ナイロン6、ポリ塩化ビニリデンコートナイロン6、延伸ナイロン66,非延伸ナイロン66、ポリ塩化ビニリデンコートナイロン66、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニリデンコートポリエチレンテレフタレート等が挙げられ、これらは単独または複数のラミネートフィルムとして使用出来る。
単独で用いる場合は、押し出し成形によるシームレスチューブや、フィルムをヒートシーラー等で封筒貼りや合掌張りしたチューブが使用できる。ラミネートの方法としては、接着剤を用いるドライラミネートや溶融させて共押出しするエクトリュージョンラミネート等が挙げられる。また、ガスバリアや遮光の目的で、アルミシート層やアルミ蒸着層、シリカ蒸着層を使用することも可能である。
包袋4を構成するフィルムの厚みとしては、特に制限はないが、あまりにも厚すぎると、本発明における刃状部品6でフィルムを突き破ることが困難になり、薄すぎると貯蔵、輸送時に包袋状のフィルムが破裂してしまう恐れがある。実質的な厚みとしては、10〜300μmの範囲が良く、好適には50〜200μm、さらに好ましくは80〜120μmである。
また、本発明における接着剤用ケース1は、1液性のみならず、2液性の接着剤用ケースとしても使用可能である。接着剤用ケース1のシリンダーとしては、実質的に中空のものであれば良く、形状は自在に設計可能であるが、一般に普及しているディスペンサーの構造から鑑みて、略円筒状のものが好ましい。シリンダー部にはピストンを装填することも出来、この際には、摩擦抵抗を軽減し、包袋状のフィルムの噛み込みを防止する目的で、シリンダー内壁に長手方向に線条の溝を複数設けたり、表面を梨地処理、エンボス加工したりすることも可能である。
吐出口2はシリンダーの1端に設けられていることが必要であり、シリンダーと一体化しても良いが、シリンダーと分割できる構造になっている方が好ましい。この際、シリンダーへの接着剤13の逆流を防ぐ目的で、吐出口2と接着剤13の充填された包袋4は、適当なシール剤で密着させていることがより好ましい。本発明における接着剤用ケース1の材質としては、様々な種類が使用可能であり、紙、金属、プラスティック、繊維補強プラスティック、セラミック等が挙げられるが、経済性を考慮してプラスティック、紙が好ましく、射出成形プラスティックが最適である。
本発明における接着剤用ケース1の吐出口2に取り付けるノズル10は、何ら制約を受けることはなく、市販にあるものや一般的な形状のものが使用可能である。2液性の接着剤用ケースの場合は、市販のスタティックミキサー等が使用出来る。いずれも嵌合部からの漏れの無いものを使用することが重要である。また、本発明における押し棒8の一端がノズル10の取り付け動作と連動するように、ノズル10の内壁の一部に前述のような水平段差12等の平坦な肩部を設けておくか、そのような形状を有するノズルを選択することが重要な要素となる。
以上、実施例が示すように、接着剤用ケース1は、ノズル10取り付けの動作に連動して作用する刃状部品6が、吐出口2の断面積以上にフィルムを突き破り、破れたフィルムからなる破断片4aが吐出口2に入り込むのを防ぎ、押し棒8が支え棒の役割を果たして開口部の面積を維持するので吐出抵抗を低下させると共にそれを維持するので、作業性を著しく改善した接着剤用ケース1を構成することが可能である。
尚、用いられる接着剤13の種類としては、有機系としてエポキシ樹脂やビニルエステル樹脂、シリコン変性樹脂、ウレタン変性樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、フラン樹脂、シアノアクリレート樹脂等がある。また、無機系としてはセメントモルタル、モルタル、エポキシモルタルなどがあり、それぞれ被着体の種類や用途によって使い分けられている。
本発明の接着剤用ケースは、建築、土木、医療、エレクトロニクス、機械工業、粉体工業、金属加工などあらゆる分野に於て、種々の接着剤を包袋状のフィルムを装填して使用する接着剤用ケースとして、接着剤を吐出、混合する場合に好適に利用出来るものである。
本発明に係る接着剤用ケースの要部の断面説明図である。 接着剤用ケース内に収納された接着剤を取り出す状態の要部の断面説明図である。
1 ・・・接着剤用ケース
2 ・・・吐出口
3 ・・・ネジ
4 ・・・包袋
4a ・・・破断片
5 ・・・クリップ部
6 ・・・刃状部品
6a ・・・切刃
7 ・・・収納凹所
7a ・・・嵌入凹所
7b ・・・天井凹所
8 ・・・押し棒
9 ・・・V状切り込み
10 ・・・ノズル
11 ・・・ネジ
12 ・・・水平段差
13 ・・・接着剤

Claims (3)

  1. ノズルを装着し得る吐出口が端部に設けられかつ内部に接着剤が充填された包袋を収納し得る中空のシリンダーよりなる接着剤用ケースに於て、前記包袋を突き破ることが可能な刃状部品が該吐出口の内底部に収納されており、該刃状部品の一端に連設された押し棒の先端が前記吐出口の開口部に露出して構成され
    前記シリンダーの吐出口に前記ノズルを装着した際に、該ノズルが吐出口の開口部に露出した押し棒を押して刃状部品を移動させて前記包袋を破断させることを特徴とした接着剤用ケース。
  2. 前記刃状部品の外形面積が前記吐出口の断面積より大きく形成されていることを特徴とした請求項1の接着剤用ケース。
  3. 前記刃状部品が破断された包装の破断片を押えて前記吐出口内に入り込むことを防止していることを特徴とした請求項1又は請求項2の接着剤用ケース。
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