JP4518639B2 - Pneumatic tire - Google Patents

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気入りタイヤに係り、さらに詳細には排水性能を向上すると共に良好な氷雪路面走行時の性能を長期にわたり維持できる空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
排水性能を向上するために、図9に示されるように、角部が面取りされたブロックを有するトレッドを備えた空気入りタイヤが知られている。このような空気入りタイヤでは、摩耗によるブロック間の溝の容積の減少率は、角部が面取りされていないブロックを有する空気入りタイヤの場合のそれと比べて非常に大きい。
【0003】
ところで、溝の容積はタイヤの雪上性能に大きく影響しており、溝の容積が大きい程雪上性能は良好となる。図9に示すブロックを有するタイヤの初期の雪上性能は、角部が面取りされていないタイヤのそれに比べ良好であるが、前述のとおり摩耗による溝の容積の減少率が大きいので、摩耗による雪上性能の低下率が著しく大きい。
【0004】
氷雪路面用タイヤには一定の性能をある程度の期間維持することが要求されるため、初期雪上性能がいかに良好でも図9に示すようなブロックを有する空気入りタイヤを氷雪路面用タイヤとして使用することはできない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮してなされたものであり、雪上性能の低下、さらに氷上性能の低下を抑制できると共に排水性能を向上することができる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、角部の少なくとも一部が、その表面が角部の頂点に向けて徐々に低くなるように面取りされた複数のブロックを有するトレッドを備え、面取りされた角部には、前記角部を形成する一方のブロック端面側から前記角部を形成する他方のブロック端面側に向けて前記ブロックの上面の面取りされた部分の縁と略平行に延びるサイプが形成された空気入りタイヤを提供する。
【0007】
本発明の空気入りタイヤでは、面取りされた角部の一部が摩耗により路面に接触するようになったときには、面取りされた角部に形成されたサイプが路面と接触するようになる。サイプが接地により開くと、サイプの中に雪が入り込み、雪をグリップすることができるため、溝の容積減少による雪上性能の低下を相殺できる。
【0008】
また、面取りされた角部の一部が摩耗により路面に接触するようになったときには、摩耗により溝の容積が減るだけでなく、踏面(タイヤの路面に接触する面)の面積が増加する。踏面の面積はタイヤの氷上性能に関係し、踏面の面積が大きい程氷上性能は良好となる。従って、トレッドゴムの劣化による氷上性能の低下を踏面の面積の増加により抑制することができる。さらに、摩耗により路面と接触するようになったサイプは凍った路面上の水膜を切ってブロックを路面と接触させる。これにより摩擦力、ひいては路面をグリップする力が得られ、氷上性能の低下が防止される。
【0009】
面取りされた角部に形成されるサイプの数は少なくとも1本あればよいが、複数であることが好ましい。摩耗の度合いが進むにつれて、溝の容積は減るが、サイプの数が複数である場合には、氷雪路面に有効に作用するサイプの数も増えるため、良好な氷雪性能がサイプの数が1本のときよりもさらに長期にわたって維持される。
【0010】
また、本発明の空気入りタイヤは角部を面取りすることにより得られる効果である良好な排水性能も有する。
【0011】
複数のブロックの面取りされた角部以外の部分にもサイプを形成することができ、その場合面取りされた角部以外の部分に形成されたサイプの下端(タイヤ半径方向内側の端部)の高さは角部に形成されたサイプの下端の高さと同じであることが好ましい。このようにすると、面取りされた角部に形成されたサイプが、摩耗末期まで有効に働くことができる。
【0012】
トレッドはタイヤ周方向に対して傾斜する傾斜溝を有することができ、その場合傾斜溝とタイヤ周方向との角度は45°を越えることが好ましい。このようにすると、雪路面走行時にタイヤ周方向に有効な、換言すれば駆動や制動に有効なエッジ成分が多く得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本実施の形態の空気入りタイヤを詳細に説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態の空気入りタイヤのトレッドの一部を示す。この図に示されるように、本実施の形態の空気入りタイヤのトレッド10には、タイヤ周方向に沿って延びる複数の主溝12が等間隔で形成されている。また、トレッド10にはトレッドの一端から他端に延びるV字の傾斜溝14が形成されており、これらの主溝12と傾斜溝14とによって複数のブロック16が区画されている。
【0015】
この空気入りタイヤは、この空気入りタイヤを車両に取り付ける際の回転方向(矢印R方向)が指定された方向性タイヤであり、各ブロック16では、タイヤ赤道面CL側で、且つ主溝12と傾斜溝14とによって形成された角度が鋭角である角部18(図1のブロック16Aでは右下の角部、ブロック16Bでは左下の角部)が先に接地する。
【0016】
図2、3に示されるように、この角部18は面取りされており、その表面はその頂点18Aに向けて徐々に低くなっており、ブロック16(図2、3では16B)の上面20の面取りされた部分の縁20Aはゆるいカ−ブを描いている。また、ブロック16の端面22、24の面取りされた部分の縁(図2では、縁22Aのみ図示)もゆるいカーブを描いている。
【0017】
また、ブロック16には、傾斜溝14に沿った端部に平行な複数のサイプ26が形成されている。さらに、角部18にも複数のサイプ28、30が形成されている。
【0018】
サイプ26の下端26Aとサイプ28の下端28Aとサイプ30の下端30Aは同じ高さに位置している。
【0019】
図4、5に示すように、このようなブロック16を備えた空気入りタイヤが摩耗し、角部18の一部が路面と接触するようになると、角部18に形成されたサイプ28、30のうち頂点18Aから最も遠いサイプ28が路面と接触する。このため、エッジ成分(ブロック16の、サイプの両側の部分)の数が増えて、凍った路面上の水膜を切りやすくなる。また、サイプ26の深さが摩耗により減少しサイプ26の排水効果が低下しても、新たにサイプ28の排水効果が得られる。このため、滑りやすい凍った路面を走行する場合の性能の低下が防止される。さらに、踏面の面積の増加によっても氷上性能の低下が抑制される。また、雪がサイプ26だけでなくサイプ28にも入り込むようになるため、雪路面走行時の性能の低下が防止される。
【0020】
さらに摩耗が進むと、溝の容積はさらに減少する反面、サイプ30の効果が新たに得られる。このため本実施の形態では、良好な氷雪路面走行時の性能が長期にわたり維持される。
【0021】
また、本実施の形態の空気入りタイヤは、ブロックの最初に接地する角部18が面取りされることにより得られる良好な排水性能も有している。
【0022】
本実施の形態の効果を実証するために、ハイドロプレーニングを発生させる速度と、氷路面又は雪路面走行時のトラクション性能を評価した。サイズが205/55R16の本実施の形態及び比較例のタイヤを、幅が6.5J×16のリムに組み付け、内圧が200kPaとなるようにタイヤに空気を充填した。
【0023】
ハイドロプレーニングを発生させる速度は、空気を充填したタイヤをテスト車両の四輪に装着し、ドライバーと588Nの荷重を加え、水深10mmの路面を除々に速度を上げながら走行し、車輪が空転状態になったときの速度を測定することにより求めた。結果を図6に示す。
【0024】
図6において、Aは、面取りされた角部にサイプが形成された本実施の形態の空気入りタイヤの結果であり、Bは面取りされた角部にサイプが形成されていない比較例1の空気入りタイヤの結果であり、Cは角部が面取りされていない比較例2の空気入りタイヤの結果である。なお、傾斜溝とタイヤ周方向との角度は60°であった。図6から、角部が面取りされた、本実施の形態の空気入りタイヤと比較例1の空気入りタイヤは、角部が面取りされていない比較例2の空気入りタイヤに比べ、ハイドロプレーニングを起こす速度が速く、優れた排水性能を有していることがわかる。
【0025】
また、トラクション性能は、前記空気入りタイヤをテスト車輪の四輪に装着し、ドライバーと588Nの荷重を加え、雪で覆われた路面又は凍った路面を走行し、スリップ率0〜100%までの発生軸力の積分値を求め、摩耗量に対する積分値の変化を調べた。結果を図7及び図8に示す。図中、○は本実施の形態の空気入りタイヤの結果であり、△は比較例1の空気入りタイヤの結果であり、×は比較例2の空気入りタイヤの結果である。
【0026】
図7において、比較例1及び本実施の形態の空気入りタイヤの初期氷上性能よりも比較例2の空気入りタイヤのそれの方が良いのは、比較例2の空気入りタイヤの踏面の面積の方が比較例1及び本実施の形態の空気入りタイヤの初期の踏面の面積より広いからである。これらの空気入りタイヤの氷上性能はトレッドゴムの劣化により低下するが、比較例1及び本実施の形態の空気入りタイヤの氷上性能の低下率が比較例2の空気入りタイヤのそれよりも小さいのは、比較例1及び本実施の形態の空気入りタイヤでは摩耗により踏面の面積が増加するからである。また、本実施の形態の空気入りタイヤでは、面取りされた角部に形成されたサイプが路面と接触するようになると、氷上性能の低下がさらに抑制される。
【0027】
図8において、比較例2の空気入りタイヤの初期雪上性能よりも比較例1及び本実施の形態の空気入りタイヤのそれの方が良いのは、比較例2の空気入りタイヤの初期の溝の容積よりも比較例1及び本実施の形態の空気入りタイヤのそれの方が大きいからである。これらの空気入りタイヤの雪上性能は摩耗による溝の容積の減少に伴い低下するが、溝の容積の減少率が大きい比較例1の空気入りタイヤの雪上性能の低下率は比較例2の空気入りタイヤのそれよりも大きい。本実施の形態の空気入りタイヤでは、初期の低下率は大きいが、面取りされた角部に形成されたサイプが路面と接触するようになると、雪上性能の低下が抑制される。
【0028】
以上のように、本実施の形態では、一定の氷雪性能が長期間維持されることがわかる。
【0029】
上記実施の形態では、ブロックの平面形状は平行四辺形であるが、菱形、その他の四角形でもよく、また4角形以外の多角形でもよい。
【0030】
さらに、上記実施の形態では、サイプ28、30の平面形状はジグザグであるが、波形でも、直線状でも、湾曲していてもよい。
【0031】
また、角部18に形成されるサイプの数は1又は3以上の整数でもよく、上から見たときの角部18の面積に応じて適宜決定される。
【0032】
さらに、角部18に形成されるサイプ28、30はサイプ26と同方向に配置されても異なる方向に配置されてもよい。また、サイプ28、30の間隔はサイプ26同士の間隔と同じでも異なってもよい。
【0033】
また、角部18に形成されるサイプの下端の高さとその他のサイプの下端の高さは同じでなくてもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明は、面取りされた角部にサイプを形成したので、氷雪路面走行時の性能の低下を抑制できると共に排水性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の空気入りタイヤのトレッドの一部の平面図である。
【図2】図1のトレッドのブロックを拡大した斜視図である。
【図3】図2のブロックの平面図である。
【図4】図2のブロックが摩耗したときの斜視図である。
【図5】図4のブロックの平面図である。
【図6】ハイドロプレーニングが発生するときの速度を示すグラフである。
【図7】摩耗量と氷路面走行時のトラクション性能との関係を示すグラフである。
【図8】摩耗量と雪路面走行時のトラクション性能との関係を示すグラフである。
【図9】従来のブロックを示す斜視図である。
【符号の説明】
10 トレッド
16 ブロック
18 角部
18A 頂点
28 サイプ
30 サイプ
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly to a pneumatic tire capable of improving drainage performance and maintaining good performance on an icy and snowy road surface over a long period of time.
[0002]
[Prior art and problems to be solved by the invention]
In order to improve drainage performance, as shown in FIG. 9, a pneumatic tire including a tread having a block with chamfered corners is known. In such a pneumatic tire, the reduction rate of the groove volume between the blocks due to wear is much larger than that in the case of a pneumatic tire having blocks whose corners are not chamfered.
[0003]
By the way, the volume of the groove greatly affects the on-snow performance of the tire, and the larger the groove volume, the better the performance on snow. The initial performance on the snow of the tire having the block shown in FIG. 9 is better than that of the tire whose corners are not chamfered. However, as described above, the decrease rate of the groove volume due to wear is large. The rate of decline is significantly large.
[0004]
Since the snow and snow road surface tire is required to maintain a certain level of performance for a certain period of time, a pneumatic tire having a block as shown in FIG. 9 should be used as a snow and snow road surface tire, no matter how good the initial snow performance is. I can't.
[0005]
The present invention has been made in view of the above facts, and an object of the present invention is to provide a pneumatic tire capable of suppressing a decrease in performance on snow and a decrease in performance on ice and improving drainage performance.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention comprises a tread having a plurality of blocks chamfered so that at least a part of the corner is gradually lowered toward the apex of the corner, and the chamfered corner includes the corner. Provided is a pneumatic tire in which a sipe extending substantially parallel to the edge of the chamfered portion of the upper surface of the block is formed from one block end surface forming the corner toward the other block end surface forming the corner. To do.
[0007]
In the pneumatic tire of the present invention, when a part of the chamfered corner portion comes into contact with the road surface due to wear, the sipe formed on the chamfered corner portion comes into contact with the road surface. When the sipe is opened by grounding, snow enters the sipe and can grip the snow, so that a decrease in performance on snow due to a decrease in groove volume can be offset.
[0008]
Further, when a part of the chamfered corner portion comes into contact with the road surface due to wear, not only the volume of the groove is reduced due to the wear, but also the area of the tread surface (surface contacting the road surface of the tire) is increased. The area of the tread is related to the performance of the tire on ice, and the larger the area of the tread, the better the performance on ice. Accordingly, a decrease in performance on ice due to deterioration of the tread rubber can be suppressed by increasing the tread area. Furthermore, the sipe that has come into contact with the road surface due to wear cuts the water film on the frozen road surface to bring the block into contact with the road surface. As a result, a frictional force and a force for gripping the road surface can be obtained, and a drop in performance on ice can be prevented.
[0009]
The number of sipes formed at the chamfered corner may be at least one, but a plurality is preferred. As the degree of wear progresses, the volume of the groove decreases. However, when there are multiple sipes, the number of sipes that effectively act on the snowy and snowy road surface also increases. It is maintained for a longer period of time.
[0010]
The pneumatic tire of the present invention also has good drainage performance, which is an effect obtained by chamfering corners.
[0011]
Sipes can also be formed on portions other than the chamfered corners of the plurality of blocks, and in this case, the height of the lower end of the sipe formed on the portion other than the chamfered corners (the inner end in the tire radial direction) The height is preferably the same as the height of the lower end of the sipe formed at the corner. If it does in this way, the sipe formed in the chamfered corner | angular part can work | work effectively until the last stage of wear.
[0012]
The tread can have an inclined groove that is inclined with respect to the tire circumferential direction. In this case, the angle between the inclined groove and the tire circumferential direction is preferably more than 45 °. In this way, many edge components effective in the tire circumferential direction when traveling on a snowy road surface, in other words, effective in driving and braking can be obtained.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the pneumatic tire of the present embodiment will be described in detail.
[0014]
FIG. 1 shows a part of the tread of the pneumatic tire of the present embodiment. As shown in this figure, a plurality of main grooves 12 extending along the tire circumferential direction are formed at equal intervals in the tread 10 of the pneumatic tire of the present embodiment. Further, a V-shaped inclined groove 14 extending from one end of the tread to the other end is formed in the tread 10, and a plurality of blocks 16 are partitioned by the main groove 12 and the inclined groove 14.
[0015]
This pneumatic tire is a directional tire in which a rotation direction (arrow R direction) when the pneumatic tire is attached to a vehicle is designated. In each block 16, the tire equatorial plane CL side and the main groove 12 The corner 18 (the lower right corner in the block 16A in FIG. 1 and the lower left corner in the block 16B) having an acute angle formed with the inclined groove 14 is grounded first.
[0016]
As shown in FIGS. 2 and 3, this corner 18 is chamfered, its surface gradually decreases toward its apex 18A, and the top surface 20 of the block 16 (16B in FIGS. 2 and 3). The edge 20A of the chamfered portion depicts a loose curve. Further, the edges of the chamfered portions of the end faces 22 and 24 of the block 16 (only the edge 22A is shown in FIG. 2) also draw a loose curve.
[0017]
The block 16 is formed with a plurality of sipes 26 parallel to the end portions along the inclined grooves 14. Further, a plurality of sipes 28 and 30 are also formed in the corner portion 18.
[0018]
The lower end 26A of the sipe 26, the lower end 28A of the sipe 28, and the lower end 30A of the sipe 30 are located at the same height.
[0019]
As shown in FIGS. 4 and 5, when the pneumatic tire provided with such a block 16 is worn and a part of the corner 18 comes into contact with the road surface, the sipes 28 and 30 formed in the corner 18. Among them, the sipe 28 farthest from the vertex 18A comes into contact with the road surface. For this reason, the number of edge components (parts on both sides of the sipe of the block 16) increases, and it becomes easy to cut the water film on the frozen road surface. Further, even if the depth of the sipe 26 is reduced due to wear and the drainage effect of the sipe 26 is lowered, the drainage effect of the sipe 28 is newly obtained. For this reason, the fall of the performance at the time of drive | working on the slippery frozen road surface is prevented. Furthermore, a decrease in performance on ice is also suppressed by increasing the tread area. In addition, since snow enters not only the sipe 26 but also the sipe 28, a decrease in performance when traveling on a snowy road surface is prevented.
[0020]
As wear further progresses, the volume of the groove further decreases, but the effect of the sipe 30 is newly obtained. For this reason, in this Embodiment, the performance at the time of favorable icy and snowy road surface maintenance is maintained over a long term.
[0021]
In addition, the pneumatic tire of the present embodiment also has good drainage performance obtained by chamfering the corner 18 that contacts the first part of the block.
[0022]
In order to verify the effect of the present embodiment, the speed at which hydroplaning occurs and the traction performance during running on an icy road surface or a snowy road surface were evaluated. The tires of the present embodiment and comparative example having a size of 205 / 55R16 were assembled to a rim having a width of 6.5 J × 16, and the tire was filled with air so that the internal pressure was 200 kPa.
[0023]
Hydroplaning speed is achieved by mounting tires filled with air on the four wheels of the test vehicle, applying a load of 588 N with the driver, and gradually increasing the speed on a road surface with a depth of 10 mm, causing the wheels to idle. It was determined by measuring the speed at which it became. The results are shown in FIG.
[0024]
In FIG. 6, A is the result of the pneumatic tire of the present embodiment in which the sipe is formed at the chamfered corner, and B is the air of Comparative Example 1 in which the sipe is not formed at the chamfered corner. It is a result of an entering tire, and C is a result of the pneumatic tire of Comparative Example 2 in which corners are not chamfered. The angle between the inclined groove and the tire circumferential direction was 60 °. From FIG. 6, the pneumatic tire of the present embodiment with the corners chamfered and the pneumatic tire of Comparative Example 1 cause hydroplaning as compared with the pneumatic tire of Comparative Example 2 with no corners chamfered. It can be seen that it has a high speed and excellent drainage performance.
[0025]
In addition, the traction performance is that the pneumatic tire is mounted on four test wheels, the driver and the load of 588N are applied, the road is covered with snow or the road is frozen, and the slip rate is 0 to 100%. The integral value of the generated axial force was obtained, and the change of the integral value with respect to the wear amount was examined. The results are shown in FIGS. In the figure, ◯ is the result of the pneumatic tire of the present embodiment, Δ is the result of the pneumatic tire of Comparative Example 1, and x is the result of the pneumatic tire of Comparative Example 2.
[0026]
In FIG. 7, that of the pneumatic tire of Comparative Example 2 is better than that of Comparative Example 1 and the initial on-ice performance of the pneumatic tire of the present embodiment. This is because the area is larger than the initial tread area of the pneumatic tire of Comparative Example 1 and the present embodiment. Although the performance on ice of these pneumatic tires decreases due to deterioration of the tread rubber, the rate of decrease in performance on ice of the pneumatic tires of Comparative Example 1 and the present embodiment is smaller than that of the pneumatic tire of Comparative Example 2. This is because in the pneumatic tire of Comparative Example 1 and the present embodiment, the area of the tread surface increases due to wear. Moreover, in the pneumatic tire of the present embodiment, when the sipe formed at the chamfered corner portion comes into contact with the road surface, the decrease in performance on ice is further suppressed.
[0027]
In FIG. 8, that of the pneumatic tire of the comparative example 1 and the pneumatic tire of the present embodiment is better than that of the pneumatic tire of the comparative example 2 than the initial snow performance of the pneumatic tire of the comparative example 2. This is because the comparative example 1 and the pneumatic tire of the present embodiment are larger than the volume. The on-snow performance of these pneumatic tires decreases as the groove volume decreases due to wear, but the decrease rate of the on-snow performance of the pneumatic tire of Comparative Example 1 with a large decrease rate of the groove volume is that of Comparative Example 2. Greater than that of a tire. In the pneumatic tire of the present embodiment, the initial rate of decrease is large, but when the sipe formed at the chamfered corner comes into contact with the road surface, the decrease in performance on snow is suppressed.
[0028]
As described above, in the present embodiment, it is understood that a constant ice / snow performance is maintained for a long time.
[0029]
In the above embodiment, the planar shape of the block is a parallelogram, but it may be a rhombus, other quadrangles, or a polygon other than a quadrangle.
[0030]
Furthermore, in the above embodiment, the planar shape of the sipes 28 and 30 is zigzag, but it may be corrugated, linear, or curved.
[0031]
Further, the number of sipes formed in the corner 18 may be 1 or an integer of 3 or more, and is appropriately determined according to the area of the corner 18 when viewed from above.
[0032]
Furthermore, the sipes 28 and 30 formed in the corner 18 may be disposed in the same direction as the sipes 26 or in different directions. Further, the distance between the sipes 28 and 30 may be the same as or different from the distance between the sipes 26.
[0033]
Moreover, the height of the lower end of the sipe formed in the corner | angular part 18 and the height of the lower end of the other sipe do not need to be the same.
[0034]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the sipe is formed at the chamfered corner, it is possible to suppress a decrease in performance when traveling on an icy and snowy road surface and to improve drainage performance.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a part of a tread of a pneumatic tire according to an embodiment.
2 is an enlarged perspective view of a block of the tread in FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is a plan view of the block of FIG. 2;
FIG. 4 is a perspective view when the block of FIG. 2 is worn.
FIG. 5 is a plan view of the block of FIG. 4;
FIG. 6 is a graph showing the speed at which hydroplaning occurs.
FIG. 7 is a graph showing the relationship between the amount of wear and the traction performance when traveling on an icy road.
FIG. 8 is a graph showing the relationship between the amount of wear and the traction performance when running on a snowy road surface.
FIG. 9 is a perspective view showing a conventional block.
[Explanation of symbols]
10 tread 16 block 18 corner 18A vertex 28 sipe 30 sipe

Claims (4)

角部の少なくとも一部が、その表面が角部の頂点に向けて徐々に低くなるように面取りされた複数のブロックを有するトレッドを備え、
面取りされた角部には、前記角部を形成する一方のブロック端面側から前記角部を形成する他方のブロック端面側に向けて前記ブロックの上面の面取りされた部分の縁と略平行に延びるサイプが形成された空気入りタイヤ。
A tread having a plurality of blocks chamfered so that at least a part of the corner gradually lowers its surface toward the apex of the corner;
The chamfered corner extends substantially parallel to the edge of the chamfered portion of the upper surface of the block from one block end surface forming the corner toward the other block end surface forming the corner. A pneumatic tire with sipe formed.
前記面取りされた角部に複数のサイプが形成された請求項1記載の空気入りタイヤ。  The pneumatic tire according to claim 1, wherein a plurality of sipes are formed at the chamfered corners. 前記複数のブロックの前記面取りされた角部以外の部分にサイプが形成され、前記面取りされた角部以外の部分に形成されたサイプの下端の高さは前記角部に形成されたサイプの下端の高さと同じである請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。  A sipe is formed at a portion other than the chamfered corner portion of the plurality of blocks, and a height of a lower end of the sipe formed at a portion other than the chamfered corner portion is a lower end of the sipe formed at the corner portion. The pneumatic tire according to claim 1, wherein the pneumatic tire is the same as the height of the pneumatic tire. 前記トレッドはタイヤ周方向に対して傾斜する傾斜溝を有し、前記傾斜溝とタイヤ周方向との角度は45°を越える請求項1から3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。  The pneumatic tire according to any one of claims 1 to 3, wherein the tread has an inclined groove inclined with respect to a tire circumferential direction, and an angle between the inclined groove and the tire circumferential direction exceeds 45 °.
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