JP4136537B2 - Pneumatic tire - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤにかかり、特に、低摩擦係数の氷上路でのブレーキ、トラクション性能の向上、及び雪上性能の向上を図った空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気入りタイヤの中で、氷上性能の向上を図ったスタッドレスのトレッドパターンは、図3に示すように、周方向(矢印A方向、及び矢印B方向)に延びるジグザグ溝100及びストレート溝102と、横溝104とで区画されたサイプ106付きのブロック108を備えたブロックパターンが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
低摩擦係数(μ)の氷上路(氷温0°C近辺)では、タイヤと氷路(実接地面内)の間で非常に薄い擬似水膜が発生し、この水膜の影響で非常に滑り易い状態となっている。
【0004】
より高い制動駆動力を得るためには、氷表面での摩擦力を得るために、より多くの接地面積を稼ぎ、かつこの擬似水膜を効率良く除去することが有効である。
【0005】
これまでのブロックパターンにサイプを刻むパターンでは、接地面積の確保とブロック接地時にブロックと氷路面内にできた水膜の除去の両立は難しかった。
【0006】
また、ブロックパターンのために、除水のためにより多くのサイプを刻もうとするとブロック剛性が低下し、操縦安定性等の悪化にもつながる。
【0007】
本発明は上記事実を考慮し、氷上性能、雪上性能、及び操縦安定性を両立することのできる空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、トレッドにタイヤ周方向に沿って実質上平行に延びる一対の周方向主溝を配置することにより、前記トレッドが前記一対の周方向主溝間に配置される中央陸部列と、前記一対の周方向主溝のタイヤ軸方向外側の両側陸部列とに区画され、前記中央陸部列、及び前記両側陸部列が、各々陸部横断方向に延びる複数の横溝によって区画された複数のブロックから構成されている空気入りタイヤであって、前記中央陸部列は、トレッド平面視でタイヤ軸方向に長い略三角形状を呈した複数の三角ブロックが、最も角度の小さい頂点と、前記頂点と対向する底辺とが、タイヤ周方向に交互に配置されるようにタイヤ周方向に沿って隣接する同士で互いに反対向きに配置され、前記三角ブロックは、タイヤ周方向に延びる少なくとも一つの補助溝によって、タイヤ軸方向に複数の小ブロックに分割されており、前記両側陸部列の前記ブロックは、トレッド平面視で6角形を呈している、ことを特徴としている。
【0009】
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0010】
先ず、トレッドにタイヤ周方向に沿って実質上平行に延びる一対の周方向主溝を配置したので、ウエットハイドロプレーニング性能、氷雪上での横滑り性能を確保することができる。
【0011】
また、トレッドに一対の周方向主溝を配置したことにより、大きく分けて3つのブロック列が形成されることになり、一対の周方向主溝間の中央領域は氷上性能に対して有効に、その両側の両側領域は雪上性能に対して有効となるように設定することができる。
【0012】
トレッドに設けた複数の横溝により、雪上走行に必要なブロックエッジ成分を確保することができる。
【0013】
三角形ブロックの頂点付近は、剛性が低く、接地時の動きが大きく、一方、底辺付近は剛性が高く、接地時に倒れ込み難い。
【0014】
複数の三角ブロックを、最も角度の小さい頂点と、頂点と対向する底辺とが、タイヤ周方向に交互に配置されるように隣接する同士で互いに反対向きに配置することで、底辺付近を確実に接地させて面接触により氷路面との摩擦を稼ぎ、頂点付近は、ブロックが動くことにより、隣接する三角ブロックの底辺付近が接地する前に、ワイパー効果により路面上の擬似水膜を取り去り、隣接する三角ブロックの底辺付近を路面に対して確実に接地させ、氷上でのブレーキ性能、及びトラクション性能を向上することができる。
【0015】
トレッド幅が広くなってくると、トレッドを一対の周方向主溝でタイヤ軸方向に三分割すると、中央陸部列の剛性が高過ぎる場合があるため、氷雪上性能に有効なブロック剛性にするために、補助溝で三角ブロックをタイヤ軸方向に分割すると良い。
【0016】
また、補助溝を設けることで、横方向(コーナリングに有効)なエッジができるため、氷雪上でのコーナリング性能が向上する。
両側陸部列のトレッド平面視で6角形を呈しているブロックを区画する横溝において、その溝幅をタイヤ軸方向中央部で最小幅とすると、一定幅とするよりも路面接地時に発生するノイズが少なくなり、両側陸部列の偏摩耗(ヒール・アンド・トゥ摩耗)も生じ難くなる。
さらに、両側陸部列のトレッド平面視で6角形を呈しているブロックを区画する横溝において、その溝幅をタイヤ軸方向中央部からタイヤ赤道面側、及びトレッド端側に向けて漸増させたので、溝ボリュームを稼ぎ、雪上性能を確保することが出来る。
また、両側陸部列のタイヤ軸方向中央付近の周方向ブロック剛性を高めることができ、氷上ブレーキ、及び氷上トラクション時のブロックの倒れ込みを抑制し、氷上性能向上にもつながる。
【0017】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記補助溝は、複数の前記三角ブロックをタイヤ周方向に見たときに、一方の三角ブロックではタイヤ赤道面を挟んで右側に、前記一方の三角ブロックに隣接する他方の三角ブロックではタイヤ赤道面を挟んで左側に配置されており、タイヤ赤道面を挟んで右側の前記補助溝と左側の前記補助溝との間を左右補助溝間領域としたときに、前記横溝は、前記左右補助溝間領域に配置される部分が、前記左右補助溝間領域のタイヤ軸方向外側の領域に配置される部分よりも幅狭に設定された幅狭部とされ、前記幅狭部は、負荷転動によって路面と接地した時に互いに対向する溝壁同士が接触してトレッド幅方向中央部分にタイヤ周方向に実質上連続した擬似周方向リブを形成するように溝幅が設定されており、前記擬似周方向リブは、幅が踏面幅の5〜25%の範囲に設定されている、ことを特徴としている。
【0018】
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0019】
横溝の幅狭部が路面と接地すると、互いに対向する溝壁同士が接触してトレッド幅方向中央部分にはタイヤ周方向に実質上連続した擬似周方向リブが形成される。
【0020】
これにより、トレッド中央区域のブロック剛性が高まり、かつ実接地面積も増えるので、氷上でのブレーキ性能、及びトラクション性能を向上しつつ、タイヤ周方向に連続する完全なリブ対比でブロックエッジ成分を稼げるため、雪上でのブレーキ性能、及びトラクション性能も向上する。
【0021】
ここで、擬似周方向リブの幅が踏面幅の5%未満になると、擬似周方向リブとしての機能が低下し、氷上性能があまり向上しなくなる。
【0022】
一方、擬似周方向リブの幅が踏面幅の25%を越えると、擬似周方向リブのネガティブ率の低い領域が広くなりすぎ、雪上性能の悪化が懸念される。
【0023】
したがって、擬似周方向リブの幅は、踏面幅の5〜25%の範囲に設定することが好ましい。
【0024】
なお、ここでいう踏面幅とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2002年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、静止した状態で平板に対し垂直に置き、最大負荷能力を負荷したときの接地面のタイヤ軸方向の幅である。
【0025】
なお、タイヤの使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
【0026】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記一対の周方向主溝は、タイヤ赤道面を挟み略左右対称に配置され、その間隔は前記トレッドの踏面幅の35〜65%に設定されている、ことを特徴としている。
【0027】
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0028】
一対の周方向主溝は、基本的には両側陸部列の大きさが小さくなり過ぎないよう、即ち、基本的な剛性を確保可能なように配置する。
【0029】
一対の周方向主溝の間隔がトレッドの踏面幅の35%未満になると、中央陸部列の面積が小さくなり過ぎ、氷上性能の悪化につながる。
【0030】
一方、一対の周方向主溝の間隔がトレッドの踏面幅の65%を越えると、両側陸部列の剛性が小さくなり過ぎ、偏摩耗性能、氷雪上でのコーナリング性能の悪化につながる。
【0031】
また、一対の周方向主溝をタイヤ赤道面を挟み略左右対称に配置しないと、両側陸部列の一方の大きさが小さくなり過ぎ、他方の大きさが大きくなり過ぎてしまい、左右のバランスが取れなくなる。
【0032】
したがって、一対の周方向主溝をタイヤ赤道面を挟み略左右対称に配置し、その間隔をトレッドの踏面幅の35〜65%に設定することが好ましい。
【0033】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記一対の周方向主溝は、その溝幅が前記トレッドの踏面幅の7〜20%の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
【0034】
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0035】
基本的に、トレッドには周方向主溝が2本しかないため、ウエットハイドロプレーニング性能を確保するため、この周方向主溝は、太めの設定とする。
【0036】
ここで、周方向主溝の溝幅がトレッドの踏面幅の7%未満になると、排水性能が低下し、ウエットハイドロプレーニング性能の悪化が懸念される。
【0037】
一方、周方向主溝の溝幅がトレッドの踏面幅の20%を越えると、両側陸部列の偏摩耗(片落摩耗)が懸念される。
【0038】
したがって、周方向主溝の溝幅をトレッドの踏面幅の7〜20%の範囲内に設定することが好ましい。
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記三角ブロックには、前記三角ブロックの長手方向に沿って延びるサイプが複数本形成され、前記サイプのタイヤ周方向の配置本数が、前記頂点から前記底辺に向けて漸増している、ことを特徴としている。
【0045】
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0046】
三角ブロックの頂点は、タイヤ周方向のブロックの厚みが薄く、剛性も低いため、サイプの配置本数を少なく設定するが、底辺側はタイヤ周方向のブロックの厚みが徐々に増えるため、サイプの配置本数を頂点から底辺に向けて増大させることができる。
【0047】
このようにして三角ブロックに複数本のサイプを配置することで、小片ブロックを多数形成し、氷雪上で有効なエッジ成分を得ることができる。
【0048】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向のサイプ間隔を略一定にした、ことを特徴としている。
【0049】
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0050】
三角ブロックにおいて、タイヤ周方向のサイプ間隔を略一定にしたことにより、極端に剛性の低い所を作らず、剛性の均一化を図ることができる。
【0051】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記三角ブロックは、第1の横溝と、一定角度で傾斜して前記第1の横溝よりもタイヤ軸方向に対する角度が大きい第2の横溝とがタイヤ周方向に交互に配置されることによって区画されている、ことを特徴としている。
【0052】
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0053】
第1の横溝はタイヤ軸方向に対する角度が第2の横溝よりも小さいので直進に近い領域でのトラクション、及びブレーキングに有効となり、第2の横溝はタイヤ軸方向に対する角度が第1の横溝よりも大きいのでコーナリング時のトラクション性能、及びブレーキ性能に有効に働き、したがって、あらゆる操舵角領域で有効の氷雪上性能を発揮できるようになる。
【0054】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の横溝のタイヤ軸方向に対する角度は鋭角側から計測して0〜20°の範囲内、前記第2の横溝のタイヤ軸方向に対する角度は10〜45°の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
【0055】
次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0056】
第1の横溝の角度は直進に近い状態での氷雪上性能向上を狙うため、タイヤ軸方向に近い0〜20°の範囲内に設定する。この第1の横溝と組み合わせて三角ブロックを形成するために、第2の横溝の角度は10〜45°の範囲内に設定する。
【0057】
なお、第2の横溝の角度が45°を越えると、トラクション性能、及びブレーキ性能が悪化する。
【0058】
請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載の空気入りタイヤにおいて、前記両側陸部列のトレッド平面視で6角形を呈している前記ブロックを区画する横溝は、前記第1の横溝を一方のトレッド端から他方のトレッド端に向けて連続して設ける共に、前記第2の横溝を一方のトレッド端から他方のトレッド端に向けて連続して設け、前記第1の横溝と前記第2の横溝とを交差させることによって形成している、ことを特徴としている。
【0059】
次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0060】
両側陸部列のブロックを区画する横溝は、周方向主溝内の水の一部分をトレッド端外側へ排出することができる。
【0061】
両側陸部列のブロックを区画する横溝を、第1の横溝、及び第2の横溝とを交差させて作ることにより、接地中央付近の水を第1の横溝、及び第2の横溝を介してトレッド端外側へ効率的に排出することができる。
【0062】
また、三角ブロックの頂点が周方向主溝内に突出している場合、突出部分が周方向主溝内の水の流れの抵抗となるが、上述したように、両側陸部列のブロックを区画する横溝(第1の横溝、及び第2の横溝)がトレッド端外側へ排出するので、排水性能の低下が抑えられる。
【0063】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記三角ブロックの前記頂点は、周方向に隣接する他の三角ブロックの底辺よりも前記周方向主溝内方へ突出しており、かつ前記周方向主溝内に突出した突出部分は、前記頂点に向けて高さが漸減する面取りが施されている、ことを特徴としている。
【0064】
次に、請求項10に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0065】
三角ブロックの頂点を周方向主溝内へ突出させることで、周方向主溝内においても、ブロックエッジ成分を増加して雪上性能の向上を図ることができる。
【0066】
ただし、三角ブロックの頂点付近は剛性的に不利なため面取りを施し、頂点に向けて深さを漸増させる形態としたので、タイヤが雪内に貫入した際にエッジとして働くようになる。
【0067】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の空気入りタイヤにおいて、前記面取りの開始位置は、少なくともタイヤ周方向に隣接する他の三角ブロックの底辺よりもタイヤ赤道面側であり、前記周方向主溝内への前記三角ブロックの前記頂点の突出量は、前記周方向主溝の溝幅の30〜70%の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
【0068】
次に、請求項11に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0069】
面取りの開始位置を、少なくともタイヤ周方向に隣接する他の三角ブロックの底辺よりもタイヤ赤道面側に配置することで、接地表面上でもエッジが出入りすることになり、雪上性能向上につながる。
【0070】
さらに、エッジ効果を考えると、三角ブロックの頂点の突出量を周方向主溝の溝幅の30%以上は必要となる。
【0071】
また、三角ブロックの頂点の突出量は、周方向主溝の排水性、即ちハイドロプエーニング性を考慮すると、周方向主溝の溝幅の70%以下に抑えることが好ましい。
【0072】
請求項12に記載の発明は、請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記補助溝のタイヤ周方向に対する角度は、鋭角側から計測して0°〜45°の範囲内に設定されている、ことを特徴としている。
【0073】
次に、請求項12に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0074】
補助溝の角度が0°のときは、周方向溝と同様に横方向への引っ掛かりとして作用する。補助溝の角度が増すと、前後方向のエッジ成分が増加するため、トラクション性能、及びブレーキ性能(特に操舵時)に有効になるが、45°を越えるとブロックに鋭角部分ができるため、45°以下が好ましい。
【0075】
【発明の実施の形態】
本発明の空気入りタイヤの一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
【0076】
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10(タイヤサイズ:205/65R15)のトレッド12には、タイヤ赤道面CLの両側に、それぞれタイヤ周方向(矢印A方向,及び矢印B方向)に沿って直線状に延びる周方向主溝14がタイヤ赤道面CLを対称軸として左右対称位置に配置されている。
【0077】
周方向主溝14の溝幅SWは、トレッド12の踏面幅TWの7〜20%の範囲内に設定することが好ましい。本実施形態では、トレッド12の踏面幅TWが167mm、周方向主溝14の溝幅SWが11mmであり、周方向主溝14の溝幅SWは、トレッド12の踏面幅TWの6.5%に設定されている。
【0078】
また、一対の周方向主溝14の間隔Pは、トレッド12の踏面幅TWの35〜65%の範囲内に設定することが好ましい。本実施形態では、一対の周方向主溝14の間隔Pが、トレッド12の踏面幅TWの50%に設定されている。
【0079】
なお、トレッド12において、適宜一対の周方向主溝14の間を中央陸部列、一対の周方向主溝14のタイヤ軸方向外側を両側陸部列と呼ぶことにする。
【0080】
また、一対の周方向主溝14の間には、一方の周方向主溝14から他方の周方向主溝14まで連続して延びる第1の横溝16と、同じく一方の周方向主溝14から他方の周方向主溝14まで連続して延び、第1の横溝16と同一方向に傾斜すると共に第1の横溝16よりもタイヤ軸方向に対する角度が大きい第2の横溝18とが、タイヤ周方向に交互に配置されている。
【0081】
ここで、第1の横溝16のタイヤ軸方向に対する角度θ1は鋭角側から計測して0〜20°の範囲内、第2の横溝18のタイヤ軸方向に対する角度θ2は10〜45°の範囲内に設定することが好ましい。
【0082】
さらに、θ1とθ2の角度差は、12〜40°の範囲内に設定することが好ましい。
【0083】
本実施形態では、第1の横溝16のタイヤ軸方向に対する角度θ1が8°、第2の横溝18のタイヤ軸方向に対する角度θ2が25°に設定されている。
【0084】
一対の周方向主溝14の間には、これら一対の周方向主溝14、第1の横溝16、及び第2の横溝18によって区画される、トレッド平面視でタイヤ軸方向に長い略三角形を呈する三角ブロック20が、タイヤ周方向に沿って複数配置されている。
【0085】
また、三角ブロック20は、タイヤ周方向に対し、前述した第1の横溝16及び第2の横溝18とはタイヤ赤道面CLに対して反対方向に傾斜して一定幅で一直線状に延びる補助溝22によって、トレッド平面視で略三角形を呈する三角小ブロック20Aと、略台形を呈する台形小ブロック20Bとにタイヤ軸方向に2分割されている。
【0086】
なお、補助溝22は、タイヤ赤道面CLよりも、三角形の最も短い底辺側に寄った位置に形成されている。
【0087】
ここで、補助溝22のタイヤ周方向に対する角度θ3は、鋭角側から計測して0°〜45°の範囲内に設定することが好ましい。
【0088】
本実施形態の補助溝22は、溝幅HWが4.8mm、タイヤ周方向に対する角度θ3が10°に設定されている。
【0089】
ここで、タイヤ赤道面CLを挟んで右側の補助溝22と左側の補助溝22との間を左右補助溝間領域としたときに、第1の横溝16の左右補助溝間領域に配置される部分は、左右補助溝間領域のタイヤ軸方向外側の領域に配置される部分よりも幅狭に設定された幅狭部16Aとされ、同様に、第2の横溝18の左右補助溝間領域に配置される部分は、左右補助溝間領域のタイヤ軸方向外側の領域に配置される部分よりも幅狭に設定された幅狭部18Aとされ、幅狭部16A、及び幅狭部18Aは、負荷転動によって路面と接地した時に、互いに対向する溝壁同士が接触してトレッド幅方向中央部分に実質上連続した擬似周方向リブ24(2点鎖線で図示する部分)となるように溝幅が設定されている。
【0090】
本実施形態の幅狭部16Aの溝幅、及び幅狭部18Aの溝幅は、それぞれ1.5mmに設定されている。
【0091】
ここで、擬似周方向リブ24の幅(平均値)RWは、踏面幅TWの5〜25%の範囲に設定することが好ましい。本実施形態では、擬似周方向リブ24の幅RWが18mm、踏面幅TWが167mmであるので、擬似周方向リブ24の幅RWは、踏面幅TWの11%である。
【0092】
三角小ブロック20Aの最も角度の小さい鋭角端部付近は、周方向主溝14の内部へ突出している。
【0093】
ここで、周方向主溝14内への三角ブロック20の頂点の突出量Sは、周方向主溝14の溝幅SWの30〜70%の範囲内に設定することが好ましい。
【0094】
本実施形態では、周方向主溝14内への三角ブロック20の頂点の突出量Sは、周方向主溝14の溝幅SWの52%に設定されている。
【0095】
三角小ブロック20Aの最も角度の小さい鋭角端部付近は、図2に示すように、頂点に向けて高さが漸減する面取り26が施されている。
【0096】
図1に示すように、面取り26の開始位置26Aは、周方向主溝14のタイヤ赤道面CL側の溝壁(三角ブロック20の底辺)よりもタイヤ赤道面CL側に位置している。
【0097】
三角ブロック20には、ほぼ三角ブロック20の長手方向に沿って延びる直線状のサイプ28が複数本形成されている。
【0098】
サイプ28のタイヤ周方向の配置本数は、三角形の頂点から底辺に向けて漸増しており、また、タイヤ周方向のサイプ間隔が略一定に設定されている。
【0099】
なお、三角ブロック20のサイプ28の幅は、0.5mmに設定されている。
【0100】
周方向主溝14のタイヤ軸方向外側には、周方向主溝14からトレッド端12Eへ向けて延びる第3の横溝30がタイヤ周方向に複数形成されている。
【0101】
したがって、周方向主溝14のタイヤ軸方向外側には、周方向主溝14、及び第3の横溝30で区画されたショルダーブロック32がタイヤ周方向に複数配置されている。
【0102】
本実施形態の第3の横溝30は、第1の横溝16、及び第2の横溝18をトレッド端12Eへ向けて延長して、延長した第1の横溝16、及び第2の横溝18を互いに交差させたような形状を呈している。
【0103】
したがって、第3の横溝30は、タイヤ軸方向中央部分が最も幅狭となっており、タイヤ赤道面CL側、及びトレッド端12Eへ向けて溝幅が漸増している。
【0104】
第3の横溝30が上述したような形状を呈しているため、ショルダーブロック32のトレッド平面視形状は、六角形を呈している。
【0105】
このショルダーブロック32には、タイヤ軸方向に隣接する三角ブロック20のサイプ28と略同方向に延びる直線状のサイプ34が複数本形成されている。
【0106】
サイプ34のタイヤ周方向の配置本数は、周方向主溝14側からトレッド端12Eに向けて漸増しており、また、タイヤ周方向のサイプ間隔が略一定に設定されている。
【0107】
ショルダーブロック32のサイプ34の幅は、0.5mmに設定されている。
【0108】
なお、本実施形態の空気入りタイヤ10では、トレッド12のネガティブ率が30.5%に設定されている。
(作用)
先ず、トレッド12にタイヤ周方向に沿って実質上平行に延びる一対の周方向主溝14を配置したので、基本的なウエットハイドロプレーニング性能、氷雪上での横滑り性能を確保することができる。
【0109】
また、トレッド12に一対の周方向主溝14を配置したことにより、大きく分けて3つのブロック列が形成されることになり、一対の周方向主溝14間の中央領域を氷上性能に対して有効に、その両側の両側領域を雪上性能に対して有効となるように設定することができる。
【0110】
トレッド12に複数の第1の横溝16、及び第2の横溝18を設けたので、雪上走行に必要なブロックエッジ成分を確保することができる。
【0111】
複数の三角ブロック20を、最も角度の小さい頂点と、頂点と対向する底辺とが、タイヤ周方向に交互に配置されるように隣接する同士で互いに反対向きに配置したので、三角ブロック20の底辺付近を確実に接地させて面接触により氷路面との摩擦を稼ぎ、三角ブロック20の頂点付近が接地時に動き、隣接する他の三角ブロック20の底辺付近が接地する前にワイパー効果により路面上の擬似水膜を取り去り、隣接する他の三角ブロック20の底辺付近を路面に対して確実に接地させ、氷上でのブレーキ性能、及びトラクション性能を向上することができる。
【0112】
本実施形態の三角ブロック20は、補助溝22によってタイヤ軸方向に分割されており、氷雪上性能に有効なブロック剛性にされている。
【0113】
また、三角ブロック20に補助溝22を設けたので、横方向(コーナリングに有効)なエッジが確保でき、氷雪上でのコーナリング性能が向上する。
【0114】
負荷転動時には、タイヤ赤道面CL上に実質上連続した擬似周方向リブ24が形成される。このため、トレッド中央区域のブロック剛性が高まり、かつ実接地面積も増え、氷上でのブレーキ性能、及びトラクション性能を向上しつつ、タイヤ周方向に連続する完全なリブ対比でブロックエッジ成分を稼げるため、雪上でのブレーキ性能、及びトラクション性能も向上する。
【0115】
なお、擬似周方向リブ24の幅RWが踏面幅TWの5%未満になると、擬似周方向リブ24としての機能が低下し、氷上性能があまり向上しなくなる。
【0116】
一方、擬似周方向リブ24の幅RWが踏面幅TWの25%を越えると、擬似周方向リブ24のネガティブ率の低い領域が広くなりすぎ、雪上性能の悪化が懸念される。
【0117】
一対の周方向主溝14の間隔Pが踏面幅TWの35%未満になると、中央陸部列の面積が小さくなり過ぎ、氷上性能の悪化につながる。
【0118】
一方、一対の周方向主溝14の間隔Pが踏面幅TWの65%を越えると、両側陸部列の剛性が小さくなり過ぎ、偏摩耗性能、氷雪上でのコーナリング性能の悪化につながる。
【0119】
また、一対の周方向主溝14をタイヤ赤道面CLを挟み略左右対称に配置しないと、両側陸部列の一方の大きさが小さくなり過ぎ、他方の大きさが大きくなり過ぎてしまい、左右のバランスが取れなくなる。
【0120】
周方向主溝14の溝幅MWが踏面幅TWの7%未満になると、排水性能が低下し、ウエットハイドロプレーニング性能の悪化が懸念される。
【0121】
一方、周方向主溝14の溝幅MWが踏面幅TWの20%を越えると、両側陸部列の偏摩耗(片落摩耗)が懸念される。
【0122】
ショルダーブロック32を区画している第3の横溝30において、その溝幅をタイヤ軸方向中央部で最小幅とすると、一定幅とするよりも路面接地時に発生するノイズが少なくなり、両側陸部列の偏摩耗(ヒール・アンド・トゥ摩耗)も生じ難くなる。
【0123】
さらに、この第3の横溝30は、その溝幅をタイヤ軸方向中央部からタイヤ赤道面CL側、及びトレッド端12E側に向けて漸増させているので、溝ボリュームを稼ぎ、雪上性能を確保することが出来る。
【0124】
また、ショルダーブロック列(両側陸部列)のタイヤ軸方向中央付近の周方向ブロック剛性を高まるので、氷上ブレーキ、及び氷上トラクション時のブロックの倒れ込みを抑制し、氷上性能向上にもつながる。
【0125】
三角ブロック20に複数本のサイプ28を配置し、小片ブロックを多数形成したので、氷雪上で有効なエッジ成分を得ることができる。
【0126】
また、三角ブロック20において、タイヤ周方向のサイプ間隔を略一定にしたことにより、極端に剛性の低い所を作らず、剛性の均一化を図ることができる。
【0127】
第1の横溝16はタイヤ軸方向に対する角度が第2の横溝18よりも小さいので直進に近い領域でのトラクション、及びブレーキングに有効となり、第2の横溝18はタイヤ軸方向に対する角度が第1の横溝16よりも大きいのでコーナリング時のトラクション性能、及びブレーキ性能に有効に働き、したがって、あらゆる操舵角領域で有効の氷雪上性能を発揮できるようになる。
【0128】
第1の横溝16の角度θ1は直進に近い状態での氷雪上性能向上を狙うため、タイヤ軸方向に近い0〜20°の範囲内に設定する。この第1の横溝16と組み合わせて三角ブロック20を形成するために、第2の横溝18の角度θ2は10〜45°の範囲内に設定する。
【0129】
なお、第2の横溝18の角度θ2が45°を越えると、トラクション性能、及びブレーキ性能が悪化する。
【0130】
第3の横溝30が、第1の横溝16、及び第2の横溝18をトレッド端12Eへ向けて延長して、延長した第1の横溝16、及び第2の横溝18を互いに交差させたような形状を呈しており、タイヤ軸方向中央部分が最も幅狭で、タイヤ赤道面CL側、及びトレッド端12Eへ向けて溝幅が漸増しているので、接地中央付近の水を第1の横溝16、第2の横溝18、及び第3の横溝30を介してトレッド端12E外側へ効率的に排出することができる。
【0131】
また、三角ブロック20の頂点が周方向主溝14内に突出している場合、突出部分が周方向主溝14内の水の流れの抵抗となる場合があるが、上述したように、第3の横溝30がトレッド端12E外側へ排出するので、排水性能の低下が抑えられる。
【0132】
また、ヒール・アンド・トゥ摩耗を抑制する効果がある。
【0133】
また、タイヤ幅方向に対する横溝角度が異なるため、ノイズ性が向上する。
【0134】
さらに、ヒール・アンド・トゥ摩耗が少なくなるので、摩耗後のノイズも良化する。
【0135】
三角ブロック20の頂点を周方向主溝14内へ突出させることで、周方向主溝14内においても、ブロックエッジ成分を増加して雪上性能の向上を図ることができる。
【0136】
ただし、三角ブロック20の頂点付近は剛性的に不利なため面取り26を施し、頂点に向けて深さを漸増させる形態としたので、雪内に貫入した際にエッジとして働くようになる。
【0137】
三角ブロック20において、面取り26の開始位置26Aを、タイヤ周方向に隣接する他の三角ブロック20の底辺よりもタイヤ赤道面CLに配置したので、接地表面上でもエッジが出入りすることになり、雪上性能向上につながる。
【0138】
なお、三角ブロック20の頂点の突出量Sが周方向主溝14の溝幅の30%未満になると、エッジ効果が不足する。
【0139】
また、三角ブロック20の頂点の突出量Sが周方向主溝の溝幅の70%を越えると、周方向主溝14の排水性が低下し、ハイドロプエーニング性が低下する虞がある。
【0140】
補助溝22の角度θ3が0°のときは、周方向主溝14と同様に横方向への引っ掛かりとして作用する。補助溝22の角度θ3が増すと、前後方向のエッジ成分が増加するため、トラクション性能、及びブレーキ性能(特に操舵時)に有効になるが、45°を越えると三角ブロック20に鋭角部分ができるため、45°以下が好ましい。
(その他の実施形態)
なお、本実施形態の第3の横溝30は、第1の横溝16、及び第2の横溝18の延長線上に配置していたが、本発明はこれに限らず、第3の横溝30は、場合によっては第1の横溝16、及び第2の横溝18の延長線上に配置されていなくても良い。
【0141】
また、上記実施形態の各部の寸法、角度等は一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であるのは勿論である。
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、従来例のタイヤと、本発明の適用された実施例のタイヤとを用意し、雪上フィーリング、雪上ブレーキ、雪上トラクション、氷上フィーリング、氷上ブレーキ、及び氷上トラクションについて、それぞれ比較を行った。
【0142】
実施例のタイヤ:前述した実施形態の空気入りタイヤ。
【0143】
従来例のタイヤ:図3に示すトレッドパターンを有する空気入りタイヤ。なお、タイヤサイズは実施例のタイヤと同一であり、トレッドのネガティブ率は30%に設定。
【0144】
雪上フィーリング:圧雪路面のテストコースにおける制動性、発進性、直進性、及びコーナリング性の総合評価。評価は従来例を100とする指数で表しており、数値が大きいほど性能が良いことを表している。
【0145】
雪上ブレーキ:圧雪上を40km/hからフル制動したときの制動距離を計測した。評価は、従来例の制動距離の逆数を100とする指数で表しており、数値が大きいほど性能が良いことを表している。
【0146】
雪上トラクション:圧雪上での50mの距離での発進からの加速タイムを計測した。評価は、従来例の加速タイムの逆数を100とする指数で表しており、数値が大きいほど性能が良いことを表している。
【0147】
氷上フィーリング:氷板路面のテストコースにおける制動性、発進性、直進性、及びコーナリング性の総合評価。評価は従来例を100とする指数で表しており、数値が大きいほど性能が良いことを表している。
【0148】
氷上ブレーキ:氷板上を20km/hからフル制動したときの制動距離を計測した。評価は、従来例の制動距離の逆数を100とする指数で表しており、数値が大きいほど性能が良いことを表している。
【0149】
氷上トラクション:氷板上での20mの距離での発進からの加速タイムを計測した。評価は、従来例の加速タイムの逆数を100とする指数で表しており、数値が大きいほど性能が良いことを表している。
【0150】
評価は以下の表1に記載した通りである。
【0151】
【表1】
試験の結果、本発明の適用された実施例のタイヤは、従来例のタイヤに比較して、雪上フィーリング、雪上ブレーキ、雪上トラクション、氷上フィーリング、氷上ブレーキ、及び氷上トラクションの全ての項目に対して、性能が向上していることが分かる。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の空気入りタイヤによれば、氷上性能、雪上性能、及び操縦安定性を両立することができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図2】 三角ブロックの断面図である。
【図3】 従来例の空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
14 周方向主溝
16 第1の横溝(横溝)
16A 幅狭部
18 第2の横溝(横溝)
18A 幅狭部
20 三角ブロック(ブロック)
20A 三角小ブロック(小ブロック)
20B 台形小ブロック(小ブロック)
22 補助溝
24 擬似周方向リブ
26 面取り
26A 開始位置
28 サイプ
30 第3の横溝(横溝)
TW 踏面幅
CL タイヤ赤道面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a pneumatic tire, and more particularly, to a pneumatic tire that achieves braking on an icy road with a low coefficient of friction, improved traction performance, and improved performance on snow.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, in a pneumatic tire, a studless tread pattern with improved performance on ice has a
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
A very thin pseudo water film is generated between the tire and the ice road (within the actual ground contact surface) on the icy road (with an ice temperature of around 0 ° C) with a low coefficient of friction (μ). It is slippery.
[0004]
In order to obtain a higher braking driving force, it is effective to gain more contact area and efficiently remove the pseudo water film in order to obtain a frictional force on the ice surface.
[0005]
In the conventional pattern of sipe engraved on the block pattern, it has been difficult to secure both the contact area and the removal of the water film formed on the block and the icy road surface when the block is grounded.
[0006]
In addition, because of the block pattern, if more sipes are cut for water removal, the block rigidity is lowered, leading to deterioration in steering stability and the like.
[0007]
In view of the above facts, an object of the present invention is to provide a pneumatic tire that can achieve both on-ice performance, on-snow performance, and steering stability.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the tread is disposed between the pair of circumferential main grooves by arranging a pair of circumferential main grooves extending substantially parallel to the tire circumferential direction on the tread. A land portion row and a pair of land portion rows on the outer side in the tire axial direction of the pair of circumferential main grooves, and the central land portion row and the both side land portion rows each extend in a land crossing direction. The pneumatic tire is composed of a plurality of blocks defined by transverse grooves, and the central land portion row has a plurality of triangular blocks having a substantially triangular shape that is long in the tire axial direction in a tread plan view. Are arranged opposite to each other along the tire circumferential direction so that the apex and the base opposite to the vertex are alternately arranged in the tire circumferential direction, and the triangular blocks are arranged in the tire circumferential direction. Little to extend By one of the auxiliary groove with, is divided into a plurality of small blocks in the tire axial direction, the blocks of the two side land portion row, and has a hexagonal tread plan view, is characterized in that.
[0009]
Next, the operation of the pneumatic tire according to claim 1 will be described.
[0010]
First, since the pair of circumferential main grooves extending substantially parallel to the tire circumferential direction are arranged on the tread, wet hydroplaning performance and skid performance on ice and snow can be ensured.
[0011]
In addition, by arranging a pair of circumferential main grooves in the tread, three block rows are formed roughly, and the central region between the pair of circumferential main grooves is effective for performance on ice, Both side regions on both sides can be set to be effective for performance on snow.
[0012]
A plurality of lateral grooves provided in the tread can secure a block edge component necessary for running on snow.
[0013]
Near the apex of the triangular block, the rigidity is low and the movement at the time of grounding is large. On the other hand, the area near the bottom is high in rigidity and is difficult to fall down when grounding.
[0014]
By arranging multiple triangular blocks in opposite directions so that the apex with the smallest angle and the base opposite to the apex are alternately arranged in the tire circumferential direction, the vicinity of the base is reliably secured Make contact with the surface to gain friction with the icy road surface, and move the block near the top to remove the pseudo water film on the road surface by the wiper effect before the bottom of the adjacent triangular block touches the ground. Thus, the vicinity of the bottom of the triangular block can be reliably grounded to the road surface, and the braking performance and traction performance on ice can be improved.
[0015]
When the tread width becomes wider, if the tread is divided into three in the tire axial direction by a pair of circumferential main grooves, the rigidity of the central land row may be too high, so the block rigidity is effective for performance on ice and snow. For this purpose, the triangular block may be divided in the tire axial direction by the auxiliary groove.
[0016]
Further, by providing the auxiliary groove, an edge in the lateral direction (effective for cornering) can be formed, so that cornering performance on ice and snow is improved.
In the lateral groove that defines the hexagonal block in the tread plan view of the land sections on both sides, if the groove width is the minimum width at the center in the tire axial direction, the noise generated when the road surface is grounded rather than a constant width. It is less likely to cause uneven wear (heel and toe wear) on both side land sections.
Furthermore, in the lateral grooves that define the hexagonal blocks in the tread plan view of the land sections on both sides, the groove width is gradually increased from the tire axial center to the tire equator side and the tread end side. , You can earn groove volume and ensure performance on snow.
In addition, the circumferential block rigidity in the vicinity of the center in the tire axial direction of both land portions can be increased, and the falling of the block during ice braking and traction on ice can be suppressed, leading to improved performance on ice.
[0017]
According to a second aspect of the present invention, in the pneumatic tire according to the first aspect, the auxiliary groove sandwiches the tire equator plane when one of the triangular blocks is viewed in the tire circumferential direction. In the right side, the other triangular block adjacent to the one triangular block is disposed on the left side with the tire equatorial plane in between, and between the auxiliary groove on the right side and the auxiliary groove on the left side with the tire equatorial plane in between. , The width of the lateral groove is narrower than the portion of the lateral groove between the left and right auxiliary grooves than the portion of the left and right auxiliary grooves in the region outside the tire axial direction. The narrow portion is a pseudo portion that is substantially continuous in the tire circumferential direction at the center portion in the tread width direction when the groove walls facing each other come into contact with each other when contacted with the road surface by load rolling. Form circumferential ribs So that is set with a groove width, the pseudo circumferential rib has a width that is set in a range of 5-25% of the tread width, is characterized in that.
[0018]
Next, the operation of the pneumatic tire according to claim 2 will be described.
[0019]
When the narrow portion of the lateral groove contacts the road surface, the opposing groove walls come into contact with each other, and a pseudo circumferential rib substantially continuous in the tire circumferential direction is formed at the center portion in the tread width direction.
[0020]
As a result, the block rigidity in the tread central area is increased and the actual contact area is also increased, so that the brake edge and traction performance on ice can be improved, and the block edge component can be earned by completely comparing the ribs continuous in the tire circumferential direction. Therefore, braking performance on snow and traction performance are also improved.
[0021]
Here, when the width of the pseudo circumferential rib is less than 5% of the tread width, the function as the pseudo circumferential rib is lowered, and the performance on ice is not improved so much.
[0022]
On the other hand, if the width of the quasi-circumferential rib exceeds 25% of the tread width, the area of the quasi-circumferential rib having a low negative rate becomes too wide, and there is a concern that the performance on snow may deteriorate.
[0023]
Therefore, the width of the pseudo circumferential rib is preferably set in a range of 5 to 25% of the tread width.
[0024]
The tread width here means that the pneumatic tire is mounted on a standard rim prescribed by JATMA YEAR BOOK (2002 edition, Japan Automobile Tire Association Standard), and the size and ply rating applicable to JATMA YEAR BOOK. When 100% of the air pressure (maximum air pressure) corresponding to the maximum load capacity (internal pressure-load capacity correspondence table) is filled, placed in a stationary state perpendicular to the flat plate and loaded with the maximum load capacity This is the width in the tire axial direction of the contact surface.
[0025]
In addition, when the TRA standard and the ETRTO standard are applied in the place of use or manufacturing place of the tire, the respective standards are followed.
[0026]
According to a third aspect of the present invention, in the pneumatic tire according to the first or second aspect, the pair of circumferential main grooves are disposed substantially symmetrically with respect to the tire equatorial plane, and the interval therebetween is the tread. It is characterized by being set to 35 to 65% of the tread width.
[0027]
Next, the operation of the pneumatic tire according to claim 3 will be described.
[0028]
The pair of circumferential main grooves are basically arranged so that the size of the both side land portion rows does not become too small, that is, the basic rigidity can be secured.
[0029]
When the distance between the pair of circumferential main grooves is less than 35% of the tread surface width, the area of the central land portion row becomes too small, leading to deterioration of on-ice performance.
[0030]
On the other hand, when the distance between the pair of circumferential main grooves exceeds 65% of the tread surface width, the rigidity of the land sections on both sides becomes too small, leading to deterioration in uneven wear performance and cornering performance on ice and snow.
[0031]
Also, if the pair of circumferential main grooves are not arranged substantially symmetrically across the tire equatorial plane, the size of one of the land sections on both sides will be too small and the size of the other will be too large, Can not be removed.
[0032]
Therefore, it is preferable that the pair of circumferential main grooves are disposed substantially symmetrically with the tire equatorial plane interposed therebetween, and the interval is set to 35 to 65% of the tread width of the tread.
[0033]
According to a fourth aspect of the present invention, in the pneumatic tire according to any one of the first to third aspects, the pair of circumferential main grooves has a groove width of 7 to 7 times the tread width of the tread. It is characterized by being set within a range of 20%.
[0034]
Next, the operation of the pneumatic tire according to claim 4 will be described.
[0035]
Basically, since the tread has only two circumferential main grooves, the circumferential main grooves are set to be thick in order to ensure wet hydroplaning performance.
[0036]
Here, when the groove width of the circumferential main groove is less than 7% of the tread surface width, the drainage performance is lowered, and there is a concern that the wet hydroplaning performance is deteriorated.
[0037]
On the other hand, if the groove width of the circumferential main groove exceeds 20% of the tread surface width, there is a concern about uneven wear (single drop wear) of both side land sections.
[0038]
Therefore, it is preferable to set the groove width of the circumferential main groove within a range of 7 to 20% of the tread surface width.
[0039]
[0040]
[0041]
[0042]
[0043]
[0044]
Claim 5The invention described inThe method according to any one of claims 1 to 4.In the pneumatic tire, a plurality of sipes extending along the longitudinal direction of the triangular block are formed in the triangular block, and the number of sipes arranged in the tire circumferential direction gradually increases from the apex toward the base. It is characterized by that.
[0045]
next,Claim 5The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0046]
At the apex of the triangular block, the thickness of the block in the tire circumferential direction is thin and the rigidity is low, so the number of sipes is set to be small, but the thickness of the block in the tire circumferential direction gradually increases on the bottom side, so The number can be increased from the apex to the base.
[0047]
By arranging a plurality of sipes in the triangular block in this way, a large number of small block can be formed, and an effective edge component on ice and snow can be obtained.
[0048]
Claim 6The invention described inClaim 5The pneumatic tire described in 1 is characterized in that the sipe interval in the tire circumferential direction is substantially constant.
[0049]
next,Claim 6The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0050]
In the triangular block, by making the sipe interval in the tire circumferential direction substantially constant, it is possible to make the rigidity uniform without creating an extremely low rigidity place.
[0051]
Claim 7The invention described inThe method according to any one of claims 1 to 6.In the pneumatic tire, the triangular blocks are alternately arranged in the tire circumferential direction with first lateral grooves and second lateral grooves inclined at a constant angle and having a larger angle with respect to the tire axial direction than the first lateral grooves. It is characterized by being partitioned by being done.
[0052]
next,Claim 7The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0053]
Since the first lateral groove has an angle with respect to the tire axial direction that is smaller than that of the second lateral groove, it is effective for traction and braking in a region close to straight traveling, and the second lateral groove has an angle with respect to the tire axial direction that is greater than that of the first lateral groove. Therefore, the traction performance and the braking performance during cornering work effectively, and therefore, the performance on ice and snow can be exhibited in all steering angle regions.
[0054]
Claim 8The invention described inClaim 7In the pneumatic tire according to claim 1, the angle of the first lateral groove with respect to the tire axial direction is within a range of 0 to 20 ° measured from an acute angle side, and the angle of the second lateral groove with respect to the tire axial direction is 10 to 45 °. It is set within the range of.
[0055]
next,Claim 8The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0056]
The angle of the first lateral groove is set within a range of 0 to 20 ° close to the tire axial direction in order to improve performance on ice and snow in a state close to straight traveling. In order to form a triangular block in combination with the first lateral groove, the angle of the second lateral groove is set within a range of 10 to 45 °.
[0057]
If the angle of the second lateral groove exceeds 45 °, the traction performance and the brake performance are deteriorated.
[0058]
Claim 9The invention described inClaim 7 or claim 8In the pneumatic tire of the present invention, the lateral groove that defines the hexagonal block in the tread plan view of the both-side land portion row continues from the first tread groove toward the other tread edge. The second lateral groove is formed continuously from one tread end toward the other tread end, and is formed by intersecting the first lateral groove and the second lateral groove. It is characterized by.
[0059]
next,Claim 9The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0060]
The lateral grooves that divide the blocks of the both-side land portion rows can discharge a part of the water in the circumferential main grooves to the outside of the tread end.
[0061]
By creating a transverse groove that divides the block of the land section row on both sides by intersecting the first transverse groove and the second transverse groove, water near the ground center is passed through the first transverse groove and the second transverse groove. It can be efficiently discharged to the outside of the tread end.
[0062]
Further, when the apex of the triangular block protrudes into the circumferential main groove, the protruding portion serves as a resistance to the flow of water in the circumferential main groove. Since the horizontal grooves (the first horizontal groove and the second horizontal groove) discharge to the outside of the tread end, a decrease in drainage performance can be suppressed.
[0063]
Claim 10The invention described inThe method according to any one of claims 1 to 9.In the pneumatic tire, the apex of the triangular block protrudes inward of the circumferential main groove from the bottom of another triangular block adjacent in the circumferential direction, and protrudes into the circumferential main groove The portion is characterized by chamfering in which the height gradually decreases toward the apex.
[0064]
next,Claim 10The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0065]
By projecting the apex of the triangular block into the circumferential main groove, the block edge component can be increased in the circumferential main groove to improve the performance on snow.
[0066]
However, since the vicinity of the apex of the triangular block is disadvantageous in terms of rigidity, chamfering is performed and the depth is gradually increased toward the apex, so that it acts as an edge when the tire penetrates into the snow.
[0067]
Claim 11The invention described inClaim 10In the pneumatic tire according to claim 1, the start position of the chamfering is at least on the tire equator surface side from the bottom of another triangular block adjacent in the tire circumferential direction, and the triangular block is inserted into the circumferential main groove. The protrusion amount of the apex is set within a range of 30 to 70% of the groove width of the circumferential main groove.
[0068]
next,Claim 11The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0069]
By arranging the chamfering start position at least on the tire equator surface side from the bottom of other triangular blocks adjacent in the tire circumferential direction, the edge enters and exits even on the ground contact surface, leading to improved performance on snow.
[0070]
Further, considering the edge effect, the protrusion amount of the apex of the triangular block needs to be 30% or more of the groove width of the circumferential main groove.
[0071]
Further, the amount of protrusion at the apex of the triangular block is preferably suppressed to 70% or less of the groove width of the circumferential main groove in consideration of the drainage property of the circumferential main groove, that is, the hydro-peening property.
[0072]
Claim 12The invention described inThe method according to any one of claims 1 to 11.In the pneumatic tire, the angle of the auxiliary groove with respect to the tire circumferential direction is set in a range of 0 ° to 45 ° as measured from the acute angle side.
[0073]
next,Claim 12The operation of the pneumatic tire described in 1 will be described.
[0074]
When the angle of the auxiliary groove is 0 °, it acts as a catch in the lateral direction like the circumferential groove. When the angle of the auxiliary groove increases, the edge component in the front-rear direction increases, which is effective for traction performance and braking performance (especially during steering). However, if the angle exceeds 45 °, an acute angle portion is formed in the block, so 45 ° The following is preferred.
[0075]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the pneumatic tire of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 and 2.
[0076]
As shown in FIG. 1, the tread 12 of the pneumatic tire 10 (tire size: 205 / 65R15) of the present embodiment has tire circumferential directions (arrow A direction and arrow B direction) on both sides of the tire equatorial plane CL. ), The circumferential
[0077]
The groove width SW of the circumferential
[0078]
Further, the interval P between the pair of circumferential
[0079]
In the tread 12, a space between the pair of circumferential
[0080]
Further, between the pair of circumferential
[0081]
Here, the angle θ1 of the first
[0082]
Furthermore, it is preferable to set the angle difference between θ1 and θ2 within a range of 12 to 40 °.
[0083]
In the present embodiment, the angle θ1 of the first
[0084]
Between the pair of circumferential
[0085]
In addition, the triangular block 20 is an auxiliary groove that extends in a straight line with a constant width and inclines in the opposite direction to the tire equatorial plane CL with respect to the tire circumferential direction, with respect to the first
[0086]
The auxiliary groove 22 is formed at a position closer to the shortest bottom side of the triangle than the tire equatorial plane CL.
[0087]
Here, the angle θ3 of the auxiliary groove 22 with respect to the tire circumferential direction is preferably set within a range of 0 ° to 45 ° as measured from the acute angle side.
[0088]
The auxiliary groove 22 of the present embodiment has a groove width HW of 4.8 mm and an angle θ3 with respect to the tire circumferential direction set to 10 °.
[0089]
Here, when the area between the right auxiliary groove 22 and the left auxiliary groove 22 between the tire equatorial plane CL is defined as an area between the left and right auxiliary grooves, the first
[0090]
The groove width of the narrow portion 16A and the groove width of the narrow portion 18A of this embodiment are each set to 1.5 mm.
[0091]
Here, it is preferable to set the width (average value) RW of the pseudo
[0092]
The vicinity of the acute angle end portion with the smallest angle of the triangular small block 20 </ b> A protrudes into the circumferential
[0093]
Here, the protrusion amount S of the apex of the triangular block 20 into the circumferential
[0094]
In the present embodiment, the protrusion amount S of the apex of the triangular block 20 into the circumferential
[0095]
As shown in FIG. 2, a
[0096]
As shown in FIG. 1, the
[0097]
The triangular block 20 is formed with a plurality of
[0098]
The number of
[0099]
The width of the
[0100]
A plurality of third
[0101]
Therefore, a plurality of
[0102]
In the third
[0103]
Therefore, the third
[0104]
Since the third
[0105]
The
[0106]
The number of
[0107]
The width of the
[0108]
In the
(Function)
First, since the pair of circumferential
[0109]
Further, by arranging the pair of circumferential
[0110]
Since the plurality of first
[0111]
Since the plurality of triangular blocks 20 are arranged opposite to each other so that the apex having the smallest angle and the base opposite to the apex are alternately arranged in the tire circumferential direction, the base of the triangular block 20 is arranged. Make sure the ground is in contact with the ground and make friction with the icy road surface by surface contact. The vicinity of the top of the triangular block 20 moves at the time of ground contact, and the vicinity of the bottom of another adjacent triangular block 20 contacts the ground by the wiper effect. By removing the pseudo water film, the vicinity of the bottom of another adjacent triangular block 20 can be reliably grounded to the road surface, and the braking performance and traction performance on ice can be improved.
[0112]
The triangular block 20 of the present embodiment is divided in the tire axial direction by the auxiliary groove 22 and has a block rigidity effective for performance on ice and snow.
[0113]
Further, since the auxiliary groove 22 is provided in the triangular block 20, an edge in the lateral direction (effective for cornering) can be secured, and the cornering performance on ice and snow is improved.
[0114]
At the time of load rolling, a substantially continuous
[0115]
When the width RW of the pseudo
[0116]
On the other hand, if the width RW of the pseudo
[0117]
When the distance P between the pair of circumferential
[0118]
On the other hand, if the distance P between the pair of circumferential
[0119]
Further, if the pair of circumferential
[0120]
When the groove width MW of the circumferential
[0121]
On the other hand, if the groove width MW of the circumferential
[0122]
In the third
[0123]
Further, the third
[0124]
In addition, since the circumferential block rigidity near the center in the tire axial direction of the shoulder block row (both side land portion rows) is increased, it is possible to suppress the falling of the block during ice braking and traction on ice and improve the performance on ice.
[0125]
Since a plurality of
[0126]
Further, in the triangular block 20, the sipe interval in the tire circumferential direction is made substantially constant, so that it is possible to make the rigidity uniform without creating an extremely low rigidity place.
[0127]
Since the first
[0128]
The angle θ1 of the first
[0129]
If the angle θ2 of the second lateral groove 18 exceeds 45 °, the traction performance and the brake performance are deteriorated.
[0130]
The third
[0131]
In addition, when the apex of the triangular block 20 protrudes into the circumferential
[0132]
It also has the effect of suppressing heel and toe wear.
[0133]
Further, since the lateral groove angle with respect to the tire width direction is different, noise characteristics are improved.
[0134]
Furthermore, since heel and toe wear is reduced, noise after wear is also improved.
[0135]
By projecting the apex of the triangular block 20 into the circumferential
[0136]
However, since the vicinity of the apex of the triangular block 20 is disadvantageous in terms of rigidity, the
[0137]
In the triangular block 20, since the start position 26A of the
[0138]
When the protrusion amount S of the apex of the triangular block 20 is less than 30% of the groove width of the circumferential
[0139]
Moreover, if the protrusion amount S of the apex of the triangular block 20 exceeds 70% of the groove width of the circumferential main groove, the drainage of the circumferential
[0140]
When the angle [theta] 3 of the auxiliary groove 22 is 0 [deg.], It acts as a catch in the lateral direction like the circumferential
(Other embodiments)
In addition, although the 3rd
[0141]
In addition, the dimensions, angles, and the like of each part of the above embodiment are examples, and it is needless to say that they can be changed as appropriate without departing from the spirit of the present invention.
(Test example)
In order to confirm the effect of the present invention, a tire of a conventional example and a tire of an embodiment to which the present invention is applied are prepared, and a snow feeling, a snow brake, a snow traction, an ice feeling, an ice brake, and an ice traction are prepared. Each was compared.
[0142]
Example tire: The pneumatic tire of the above-described embodiment.
[0143]
Conventional tire: a pneumatic tire having the tread pattern shown in FIG. The tire size is the same as the tire of the example, and the tread negative rate is set to 30%.
[0144]
Feeling on snow: Comprehensive evaluation of braking performance, starting performance, straight traveling performance, and cornering performance on a test course on a snowy road surface. The evaluation is represented by an index with the conventional example being 100, and the larger the value, the better the performance.
[0145]
Snow brake: The braking distance was measured when full braking was performed from 40 km / h on snow. The evaluation is represented by an index with the reciprocal of the braking distance of the conventional example being 100, and the larger the value, the better the performance.
[0146]
Snow traction: Acceleration time from starting at a distance of 50m on snow was measured. The evaluation is represented by an index in which the reciprocal of the acceleration time of the conventional example is 100, and the larger the value, the better the performance.
[0147]
Feeling on ice: Comprehensive evaluation of braking performance, starting performance, straight traveling performance, and cornering performance on a test course on an ice sheet. The evaluation is represented by an index with the conventional example being 100, and the larger the value, the better the performance.
[0148]
Brake on ice: A braking distance was measured when full braking was performed from 20 km / h on an ice plate. The evaluation is represented by an index with the reciprocal of the braking distance of the conventional example being 100, and the larger the value, the better the performance.
[0149]
Ice traction: Acceleration time from starting at a distance of 20 m on an ice plate was measured. The evaluation is represented by an index in which the reciprocal of the acceleration time of the conventional example is 100, and the larger the value, the better the performance.
[0150]
Evaluation is as described in Table 1 below.
[0151]
[Table 1]
As a result of the test, the tire of the example to which the present invention was applied was compared with the tire of the conventional example in all items of snow feeling, snow brake, snow traction, ice feeling, ice brake, and ice traction. On the other hand, it can be seen that the performance is improved.
[0152]
【The invention's effect】
As described above, according to the pneumatic tire of the present invention, there is an excellent effect that both on-ice performance, on-snow performance, and steering stability can be achieved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a tread of a pneumatic tire according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a triangular block.
FIG. 3 is a plan view of a tread of a conventional pneumatic tire.
[Explanation of symbols]
10 Pneumatic tire
12 tread
14 Circumferential main groove
16 First lateral groove (lateral groove)
16A narrow part
18 Second lateral groove (horizontal groove)
18A narrow part
20 Triangular block (block)
20A triangular small block (small block)
20B Trapezoidal small block (small block)
22 Auxiliary groove
24 Pseudo circumferential rib
26 Chamfering
26A Start position
28 Sipe
30 Third lateral groove (horizontal groove)
TW tread width
CL tire equator
Claims (12)
前記中央陸部列は、トレッド平面視でタイヤ軸方向に長い略三角形状を呈した複数の三角ブロックが、最も角度の小さい頂点と、前記頂点と対向する底辺とが、タイヤ周方向に交互に配置されるようにタイヤ周方向に沿って隣接する同士で互いに反対向きに配置され、
前記三角ブロックは、タイヤ周方向に延びる少なくとも一つの補助溝によって、タイヤ軸方向に複数の小ブロックに分割されており、
前記両側陸部列の前記ブロックは、トレッド平面視で6角形を呈しており、
前記両側陸部列のトレッド平面視で6角形を呈している前記ブロックを区画する横溝は、タイヤ軸方向中央部で最小幅となり、タイヤ赤道面側及びトレッド端側に向けて溝幅が漸増している、ことを特徴とする空気入りタイヤ。By arranging a pair of circumferential main grooves extending substantially parallel to the tread in the tire circumferential direction, a central land portion row in which the tread is arranged between the pair of circumferential main grooves, and the pair of circumferences A plurality of blocks partitioned by a plurality of lateral grooves each extending in a crossing direction of the land portion. A constructed pneumatic tire,
The central land portion row includes a plurality of triangular blocks having a substantially triangular shape that is long in the tire axial direction in a tread plan view, and the apex having the smallest angle and the base opposite to the apex are alternately arranged in the tire circumferential direction. Arranged adjacent to each other along the tire circumferential direction so as to be arranged in opposite directions,
The triangular block is divided into a plurality of small blocks in the tire axial direction by at least one auxiliary groove extending in the tire circumferential direction,
The blocks of the both-side land sections are hexagons in a tread plan view ,
The lateral grooves that define the hexagonal blocks in the tread plan view of the two land side rows have the smallest width at the center in the tire axial direction, and the groove width gradually increases toward the tire equatorial plane side and the tread end side. and it is, the pneumatic tire, characterized in that.
タイヤ赤道面を挟んで右側の前記補助溝と左側の前記補助溝との間を左右補助溝間領域としたときに、
前記横溝は、前記左右補助溝間領域に配置される部分が、前記左右補助溝間領域のタイヤ軸方向外側の領域に配置される部分よりも幅狭に設定された幅狭部とされ、
前記幅狭部は、負荷転動によって路面と接地した時に互いに対向する溝壁同士が接触してトレッド幅方向中央部分にタイヤ周方向に実質上連続した擬似周方向リブを形成するように溝幅が設定されており、
前記擬似周方向リブは、幅が踏面幅の5〜25%の範囲に設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。When the plurality of triangular blocks are viewed in the tire circumferential direction, the auxiliary groove has a tire equatorial plane on the right side of one triangular block and a tire equatorial plane on the other triangular block adjacent to the one triangular block. Is placed on the left side of
When the area between the left side auxiliary groove and the left side auxiliary groove across the tire equator plane is the left and right auxiliary groove area,
The lateral groove is a narrow portion where the portion disposed in the region between the left and right auxiliary grooves is set to be narrower than the portion disposed in the region on the tire axial direction outer side of the region between the left and right auxiliary grooves,
The narrow portion has a groove width so that when facing the road surface by load rolling, the groove walls facing each other come into contact with each other to form a pseudo circumferential rib substantially continuous in the tire circumferential direction at the center portion in the tread width direction. Is set,
The pneumatic tire according to claim 1, wherein the pseudo circumferential rib has a width set in a range of 5 to 25% of a tread width.
前記周方向主溝内への前記三角ブロックの前記頂点の突出量は、前記周方向主溝の溝幅の30〜70%の範囲内に設定されている、ことを特徴とする請求項10に記載の空気入りタイヤ。The start position of the chamfer is at least on the tire equator side than the bottom of another triangular block adjacent in the tire circumferential direction,
The amount of projection of the apex of the triangular blocks into the circumferential main groove, the is set within 30% to 70% of the range of the groove width of the circumferential main grooves, that in claim 10, wherein The described pneumatic tire.
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