JP4516023B2 - 硫酸カリの回収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、硫酸塩に富んだ苦汁から硫酸カリ(SOP)を回収するための、一体化した方法を提供する。この方法は、苦汁及び石灰のみを原材料として必要とし、SOPに加えて、低ボロン含有Mg(OH)2、せっこう及び塩を副生物として得ることができ、これら全てが純粋な形態で得られる。
SOPは50%のK2O及び18%のSを含む二元肥料である。最も低い塩指標を有し実質的に塩化物を含まないため、そのことがSOPを塩化カリウム(MOP)よりも優れた肥料としている。一方、死海におけるように、特にブライン/苦汁の硫酸塩含量が低い場合、MOPは簡単に製造できてそのためにSOPと比べて安価である。低硫酸塩の苦汁はないが、海及び下層土由来の苦汁を十分に有するインドのような国は、SOPがそのような苦汁源から経済的に製造できるならば、多大な恩恵にあずかることになる。肥料としての用途に加えて、硫酸カリウムは多くの工業的用途をなお有している。
Mg(OH)2はパルプ及び紙工業において商業的に使用され、制酸剤及び難燃剤としても使用されている。加えて、廃水及び酸性廃液の処理は、その用途として非常に成長している分野である。Mg(OH)2はまた、マグネシア(MgO)、炭酸マグネシウム及び他のマグネシウム化成品の製造にも使用される。B23不純物の少ないMg(OH)2は、耐火グレードのMgOの製造に特に適している。高品質のせっこう(CaSO4・2H2O)は、白色セメント工業、及び高強度のα型及びβ型焼きせっこうの製造に用途がある。少量の塩化カリウムを含む塩化ナトリウムは食用塩工業に用途がある。
MOPを硫酸と反応させることを含むよく知られたMannheim法を参照すると、この方法の主な問題は、エネルギー集約的であり、HClに釣り合う量の用途が近隣にない場合はHClの管理に支障をきたすことである。J.A.Fernandez Lozano及びA.Wint(「Production of potassium sulphate by an ammoniation process」,Chemical Engineer,349,pp 688−690,October 1979)は、アンモニア存在下でせっこうと反応させることにより、MOPからSOPを生成させる方法を開示している。この方法の原理は、アンモニアの存在下で0℃における、せっこうと塩化カリウムの間の複分解反応である。この方法の主な欠点は、エネルギー集約的であり、安全に操業するために反応装置の設計を慎重に行う必要があることである。
H.Scherzberg他(「Messo pilots new potassium sulphate process」,Phosphorous&Potassium,178,March−April 1992,p−20)は、MOPを硫酸ナトリウムと反応させてグラセライト複塩(3K2SO4・Na2SO4)を生成することを含む方法について成功した試みを記載している。グラセライトをその次にMOPと反応させてSOPが生成する。この方法の主な欠点は、そのような原材料を入手する手段を持たない者には適さないことであり、その上、この方法には、冷却が必要であることを含むいくつかの複雑な単位操作が含まれる。このような方法は大量スケールにおける制約を有する。
H.Scherzberg及びR.Schmitz(「Duisberg’s alternative to Mannheim」,Phosphorous&Potassium,178,March−April 1992,p−20)は、KCl及びMgSO4又はNa2SO4からSOPを生成させるための一体化した方法を記載している。この方法の主な欠点は原材料中のNaCl量が工程に決定的な影響を及ぼすことであって、そのようなものであるために、海水苦汁から得られるような粗製混合塩にはあまり適用されないことである。別の欠点は、この方法が加熱及び冷却を含むためにエネルギー集約的となることである。さらに別の欠点は、得られる副生成物が濃厚溶液状態のMgCl2であり、本発明の一体化した方法の一部として生成する低B23含有Mg(OH)2と比べて市場が限られ魅力により乏しいことである。
G.D.Bhatt他(「Mixed Salt from Sea Bittern」,Salt Research&Industry,2,126−128,1969)は、天日濃縮と分別結晶化によって海水苦汁から混合塩、すなわちNaCl及びカイナイト(kainite)(KCl・MgSO4・3H2O)の混合物を含む混合塩を生成させる方法を記載している。
Patel他(Salt Research&Industry,Vol.6,No.14,1969)は、混合塩から純粋な形態でシンゲナイト(syngenite)を調製する方法を開示している。K.P.Patel,R.P.Vyas及びK.Seshadri(「Potassium Sulphate from Syngenite」,Salt Research&Industry,Vol.6,No.2,April 1969)は、シンゲナイト(K2SO4・CaSO4・H2O)を熱水で浸出し、その後天日濃縮により回収することによって、SOPを調製する方法を開示している。この方法の主な欠点はエネルギー集約的であることである。その上、混合塩からシンゲナイトを生成させることはそれ自体が厄介な問題である。
K.Sehsadri他(「Manufacture of Potassium chloride and byproducts from Sea Bittern」,Salt Research and Industry,April−July 1970,Vol.7,page 39−44)は、苦汁から得られる混合塩(NaCl及びカイナイト)を適当な比率で高密度の苦汁を用いて分散し、110℃に加熱してキーセライト(kieserite)(MgSO4・H2O)を形成させ、高温条件下でスラリーを濾過してキーセライトを分離する方法を開示している。濾液を周囲温度に冷却して、カーナライト(carnallite)が結晶化する。塩化マグネシウムを溶液に移動させる一方、水を用いてカーナライトを分解して塩化ナトリウムと塩化カリウムの固体混合物を得る。塩化カリウムと塩化ナトリウムの固体混合物を既知の手法を用いて精製して、純粋な塩化カリウムが生成する。この方法の欠点は、苦汁中の硫酸塩含有物を利用できないことであり、代わりに、どのような場合であっても肥料としてSOPより劣っているMOPを生成させるのに、わざわざ手の込んだ方法を提供していることである。
Vohra,Rajinder N.他による、2001年10月29日付の米国特許出願番号20030080066では、高純度塩、塩化カリウム、及び7.5g/LのBrを含む最終苦汁を回収するための一体化した方法が開示されている。この方法は、ソーダ灰工業の蒸留廃棄物又は石灰石と酸から生成した塩化カルシウムを用いてブラインを脱硫酸することに基づいている。この特許出願の主な欠点は、蒸留廃棄物が近隣で入手できない場合、この方法はより魅力的ではなく、工業グレードの塩を生成せずに苦汁からカーナライトを得なければならない場合、この方法がより経済的ではなくなることである。さらに前述の場合のように、苦汁中の硫酸塩含有物を利用してMOPよりもSOPを生成させることが望ましい。
Michael Freeman(「Great Salt Lake − A fertile harvest for IMC」,Phosphorus&Potassium,225,Jan−Feb,2000)は、0.2〜0.4%のKClを含むブラインを濃縮し、混合塩を収集し、浮選によって高塩化ナトリウム画分を分離し、硫酸塩に富んだブラインを用い浸出することによりシェーナイト(schoenite)を生成し、シェーナイトを熱水に溶解させ、SOPの分別結晶化を行い、及び元のKの最大30%を含む母液を蒸発池へ再循環させることを含む方法を記載している。この方法の主な欠点は、(i)処分に問題がある有機化学品を使用することを含む浮選が必要であること、(ii)高温で分別結晶化を行ってシェーナイトからSOPを回収するために外部の熱が必要であること、(iii)30%ものKを蒸発池へ再循環させる必要があり、ブラインの他の成分で再び汚染されることである。
Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,Sixth Edition,1999のPotassium compoundsの章において、シチリアにおけるSOPの製造方法の記載がある。カイナイト(KCl・MgSO4・2.75H2O)を浮選によりカリ鉱石から得る。その後、工程の後段階からのカリウムとマグネシウムの硫酸塩を含む母液と攪拌することによって、約25℃でシェーナイトに転換する。シェーナイトを濾別し、約48℃で水を用いて分解する。このことにより、硫酸マグネシウムと一部の硫酸カリウムが溶解し、ほとんどの硫酸カリウムは結晶化する。結晶は濾過して乾燥し、硫酸塩の母液はカイナイト−シェーナイト転換段階へ再循環させる。この方法の主な欠点は、カリウムの多量の損失を伴うことが不可避である、カイナイトのシェーナイトへの転換の際に得られる母液の行方について何ら言及されていないことであり、SOPの分別結晶化を有効なものとするのに外部熱源を必要とすることである。
Song,Wenyi;Liu,Yu;Zhao,Shixiang;Dai,Fangfaによる、2000年8月29日付の中国特許CN2000−112497は、硫酸塩型K含有苦汁からK2SO4を調製する方法を表題としている。この方法は、苦汁を濃縮し、NaClを分離し、濃縮して10〜45%のNaClを含むK−Mg粗製塩を得て、粉砕し、飽和した苦汁と混合して20〜40%の濃度の溶液を得て、逆浮選によってNaClを除去し、濃縮し、脱水して5%未満のNaClを含むK−Mg精製塩を得て、そのK−Mg塩と水を特定の比率で混合し、混合物を10〜60°Fで0.5〜3時間反応させ、分離してシェーナイトを得て、KCl及び水と特定の比率で混合し、混合物を10〜70°Fで0.25〜3時間反応させ、及び分離してK2SO4を得ることを含む。この方法の欠点は、(i)混合塩の精製に、有機化学品の使用を含む逆浮選というより望ましくない方法によってNaClを除去することを含む、手の込んだ方法が必要であること、(ii)様々な廃液流を取り扱う方法についての言及が欠落していること、及び(iii)工程の一部としてKClを生成する方法について何ら言及されていないため外部から調達するKClに依存していることである。
J.H.Hildebrand(「Extraction of Potash and other Constituents from sea water Bittern」,Journal of Industrial and Engineering Chemistry,Vol.10,No.2,1918,pp 96−106)は、海水苦汁からのカリ回収における理論的側面について記載しており、抽出方法を提案している。この方法によれば、苦汁を100〜120℃の温度で濃縮して、塩化ナトリウムとキーセライト(MgSO4・H2O)の固体混合物を形成し、この混合物を加熱した遠心分離機の中で高温条件下で分離し、カーナライトを分離するために母液を冷却器で冷却する。カーナライトを分解し、水を用いて洗浄して塩化カリウムが生成する。この方法の欠点は、エネルギー必要量に関して要求が多く、及び十分に純粋なカーナライトが得られないことである。この方法の主な欠点は、キーセライトのNaClによる汚染であり、販売可能な状態の製品を得るためにはさらに精製する必要が生じうることである。この方法の他の欠点は、SOPの生成には硫酸塩を利用することが好ましいと思われるが、キーセライト状態の苦汁から硫酸塩を除去するのにエネルギーを必要とすることである。
D.J.Mehta他(「Production of Potassium Sulphate from Mixed Salt obtained from Salt Works of Little Rann Of Kutch」,Salt Research&Industry,Vol.2,No.4,October 1965)は、カッチ小湿地の塩工場から入手できる2種類の混合塩から硫酸カリウムを生成させるために、浮選法を用いた方法を記載している。この方法は、硫酸塩を高濃度で含有する海水苦汁を使用する場合に適切さを欠くという欠点を有し、高価で、煩雑で、汚染のもととなるフロス浮選を必要とする。
Margarete Seeger,Walter Otto,Wilhelm Flich,Friedrich Bickelhaupt及びOtto.S.Akkermanによって書かれた、Ullmann’s Encyclopedia of Industrial Chemistry,Sixth Edition,2002,(Electronic Version)のマグネシウム化合物について取り扱っている章を参照すると、そこでは海水から水酸化マグネシウムを調製する方法が記載されている。その中で、低ボロン含有マグネシアの調製には、マグネシア中のB23含量を0.05%未満に維持するために、最高でpH12となる海水のオーバーライミングが必要であることが記載されている。オーバーライミングは、石灰のコストがより高いこと、上澄みを中和する必要があること、及び濾過が容易でないコロイド懸濁液が生じることを含んでいる。他の欠点は、海の中に排出して戻される、塩化カルシウムを含む廃液の用途を欠いていることである。
Wendling他による「Process for the manufacture of potassium sulphate by treatment of solution containing magnesium chloride and potassium chloride」という表題の特許出願第423211号、CA1203666には、カーナライト鉱石の溶液のような塩化マグネシウムを含む溶液から硫酸カリウムを生成させる方法と、特にカーナライトを処理するための平衡状態にある一単位の母液の記載されている。この方法によると、塩化ナトリウムとシェーナイト(K2SO4・MgSO4・6H2O)が沈殿するように、硫酸ナトリウム及び塩化カリウムを塩化マグネシウムを含む溶液に添加し、得られたシェーナイトを既知の方法で処理して硫酸カリウムが生成する。この方法の主な欠点は、硫酸ナトリウムを外部から調達することが必要であり、廃液流中にKClを損失する問題に対する解決についての言及が欠落していることである。
H.Gurbuz他(「Recovery of Potassium Salts from Bittern by Potassium Pentaborate Crystallisation」,Separation Science&Technology,31(6),1996,pp.857〜870)は、水の存在下で天然ホウ砂と再循環させたH3BO3との反応から五ホウ酸ナトリウムが生成することを開示しており、その後苦汁を用いて処理して選択的に五ホウ酸カリウムを沈殿させ、その次に五ホウ酸カリウムを硫酸で酸性にし、分別結晶化してK2SO4の除去及びH3BO3の再循環を工程中に行う。この方法の主な欠点は、母液がかなりの量のボロンを含み、そのことがボロンを回収するために複雑な手順を必要とし、その上そのような母液から得られたMgOは工業用途には不適当な場合があることである。その上、そのような方法は硫酸塩の少ない苦汁については依然として一考する価値があるが、硫酸塩含量の多い苦汁の場合好ましい手段ではないことがある。さらに、他の欠点は高収率のために酸性化した生成物を冷却する必要があることである。
A.S.Mehta(Indian Chemical Engineer,45(2),2003,p.73)は、苦汁から臭素を製造する方法を記載している。苦汁を硫酸を用いてpH3.0〜3.5に酸性化し、臭化物イオンをその後塩素を用いて酸化し、蒸気の助けを借りて揮散除去する。酸性の脱臭素化した苦汁を石灰を用いて中和し、その後生成するスラッジを除去し、廃液を排出する。インド、グジャラートのカッチ大湿地にある天然塩床の近隣に位置する臭素プラントは、前述の方法で臭素を生産するために天然の苦汁を利用し、湿地の中に廃液を排出している。スラッジの処理はこれらプラントにおける厄介な難題となっている。
Chr.Balarew,D.Rabadjieva及びS.Tepavitcharova(「Improved Treatment of Waste Brines」,International Symposium on Salt 2000,page 551〜554)は、海洋化学物質の回収について記載している。著者らは、利用できる苦汁の一部からMg(OH)2を沈殿させるために石灰を使用すること、及びカーナライトを経由してKClを回収するために、得られたCaCl2溶液を用いて残った苦汁を脱硫酸することを記載している。著者らは、硫酸塩に富んだ苦汁からSOPを生成させるための方法論を利用する計画について全く議論していない。その上、後ほど明らかになるが、原料苦汁から直接生成したMg(OH)2は、SOPの生成につながる本発明のMg2+源から調製したMg(OH)2と比べてかなり高いB23含量を有している。
Lu Zhengの中国特許第1084492号には、苦汁と塩化カリウムからSOPを生成させる方法が記載されている。この方法では、苦汁は濃縮、冷却、浮選によって処理され、その後塩化カリウムと反応して、硫酸カリウム及び工業塩と残留ブラインの副生成物になる。この方法の主な欠点は、混合塩からNaClを除去するために浮選のような分離技術を含む必要があることであり、シェーナイトからSOPを生成させるのに必要なKClを別に調達しなければならないことである。その上、カリの回収に関する全収率は95%であるが、別に調達されるKClに関する収率については言及されていない。
本発明の重要な目的は、価値のある副生成物の生成と一体化することによって費用効率の高い方法で、海水苦汁及び天然苦汁のような硫酸塩に富んだ苦汁源から優れた肥料であるSOPを生成させることである。
他の目的は、混合塩からNaClを除去するために浮選する必要をなくすことであり、、代わりに母液(SEL)中でNaClを洗脱し、同時にカイナイトをシェーナイトに転換することである。
他の目的は、水の存在下でKClと反応させる既知の方法により、周囲条件下でシェーナイトからSOPを生成させることであり、ここではMOPはSELから生成し、外部から調達する必要がない。
他の目的は、混合塩からSOPの形態のカリを最大限回収することである。
他の目的は、カーナライトの生成を促進するために、費用効果的にSELを脱硫酸することである。
他の目的は、再使用する水を回収するために、多重効用蒸発器中で脱硫酸されたSELを濃縮することである。
他の目的は、分離されたNaClを食用塩として利用することである。
他の目的は、石灰を用いて処理することによりCaCl2とMg(OH)2を費用効果的に生成させるために、MgCl2に富んだカーナライト分解液(CDL)を利用することである。
他の目的は、水を節約し洗液中の残留CaCl2を再循環させることとなる、生石灰から消石灰の調製にMg(OH)2濾過からの洗液を利用することである。
他の目的は、SELの脱硫酸のために前記CaCl2溶液を利用することである。
他の目的は、前述の方法でCDLを再循環させることにより、CDL中に失われるKClを回収することである。
他の目的は、前記Mg(OH)2から生成したMgOが、非常に低い(<0.03%)水準のB23不純物を含んでいることを示すことである。
他の目的は、工程中の廃液の生成を最小限にすることであり、代わりに、カリの回収を強化するために廃液を利用し又は付加価値のある生成物に転換することである。
他の目的は、硫酸のような酸を苦汁の酸性化に使用して、代わりにそのような苦汁を速やかに混合塩の生成に有用なものとする場合、スラッジの生成をなくすために酸性の脱臭素化された苦汁を中和する目的で、従来から使用されている消石灰を本発明のプロセス中に生成するMg(OH)2に置き換えることである。
本発明は、苦汁から硫酸カリを調製するための一体化した方法を提供し、以下のことを含む。
(i)苦汁を分別結晶化して高いカイナイト含量のカイナイト型混合塩及びMgCl2に富んだ最終苦汁を得て、さらに該MgCl2に富んだ最終苦汁を脱硫酸すること。
(ii)該カイナイト型混合塩を水及び以下の工程(xiii)において得られる母液を用いて処理し、該混合塩からほぼ全てのNaClを洗脱すると同時にカイナイトをシェーナイトに転換すること。
(iii)該シェーナイトを濾過して濾液を分離すること。
(iv)CaCl2水溶液を用いて該濾液を脱硫酸すること。
(v)工程(iv)で生成したせっこうを濾過し、その濾液を以下の工程(vii)において得られるMgCl2に富んだ濾液と混合すること。
(vi)工程(v)で得られた溶液を濃縮し、周囲温度まで冷却して粗カーナライトを結晶化させること。
(vii)該粗カーナライトを遠心分離し、その必要量の濾液を工程(v)へ再循環させること。
(viii)該粗カーナライトを工程(vi)からの適当量の水を用いて分解し、粗KCl及びカーナライト分解液を生成すること。
(ix)該粗KClを濾過し、付着しているMgCl2を除去するため水を用いて洗浄し、さらにMOP及びNaClを生成するために高温浸出すること。
(x)工程(viii)からの該カーナライト分解液及び工程(ix)からの洗液を混合し、消石灰を用いて処理すること。
(xi)そのスラリーを濾過してそのケーキを洗浄し、Mg(OH)2及び工程(iv)の該脱硫酸処理のためのCaCl2含有濾液を生成すること。
(xii)工程(iii)において生成した該シェーナイトを、工程(ix)において生成したMOPを用いて既知の方法により処理して周囲条件下でSOPを生成すること。
(xiii)該SOPを濾過し、その母液(以下「KEL」という。)を分離して集めること。
(xiv)工程(ii)の該処理において工程(xiii)の該KELを再循環させること。
前記方法の特定の工程は、外部から調達したCaCl2と水によって最初に引き起こされるが、それ以降は前述の本発明の方法の中で、それらの大半が生成することに注目してもよい。
本発明の実施態様においては、密度が29〜34°Be’(比重1.25〜1.31)の苦汁を先行技術に記載されている混合塩の生成に用い、その後固体塊からNaClを同時に浸出しながらシェーナイトに転換する。
本発明の他の実施態様においては、カイナイトのシェーナイトへの転換及びNaClの混合塩からの浸出を妨げずに、混合塩からKを失うことを最小限にする目的で、水と、KCl及びMgSO4に富みNaCl及びMgCl2が少ないKELを0.3〜0.5:1の比率で用いて混合塩を処理する。
本発明の他の実施態様においては、シェーナイトをMOP及び水と、1:0.3〜0.6:1〜2の比率で反応させてSOP及びKELを生成する。ここではMOPはSELからその場(in situ)で生成する。
本方法の他の実施態様においては、カーナライトからMOPが生成し、そのカーナライトは、順に、SELを脱硫酸し、脱硫酸された苦汁1部に対してMgCl2液0.7〜0.9部の比で、400〜440g/LのMgCl2液を用いて処理し、及び大気圧で120〜128℃の温度に溶液が到達するまで強制濃縮することによって得られる。
本方法の他の実施態様においては、NaClを除去した後に得られる濾液を室温まで冷却し、その際に濾過することでカーナライトを得る。一方、濾液は400〜440g/LのMgCl2を含み、カーナライトをさらに生成させるための、新しいロットの脱硫酸されたSELへ再循環のため戻される。
本方法の他の実施態様においては、湿ったカーナライトを水と1:0.4〜0.6の比率で処理して粗KClを得る。
本方法の他の実施態様においては、カーナライト分解液中の塩化マグネシウムは、最終液中のMgCl2と足し合わされ、石灰を用いて処理して、Mg(OH)2及びSELの脱硫酸に必要とする量の塩化カルシウム水溶液(濃度20〜30%w/v)を生成する。
本方法の他の実施態様においては、Mg(OH)2を800〜900℃の温度で焼成して、0.04%未満のB23を含むMgOを生成する。
本方法の他の実施態様においては、せっこう、Mg(OH)2及びKClの精製中に生じる洗液と共に、強制濃縮段階からの水を再循環させることにより、新たな水の必要量が最小限に抑えられる。
本方法の他の実施態様においては、スラッジの生成をなくすために、混合生産に理想的な原材料である酸性化されかつ脱臭素化された苦汁を石灰の代わりに粗Mg(OH)2を用いて中和する。
主な進歩性は、混合塩中のカイナイトをシェーナイトに転換し、混合塩からNaClを浸出させる段階を、混合塩中のKClの損失を最小限にしながら単一の操作で同時に行える点にあると認識される。他の進歩性は、代わりにシェーナイト生成の廃濾液からMOPを生成させることにより、外部から調達するMOPの必要が最小限である点にあると認識される。他の進歩性は、脱硫酸されたSEL中のMgCl2からその場で生成した塩化カルシウムを用いて、MOP生成に必要なSELの脱硫酸をすることにあり、そのMgCl2はカーナライト分解液及び最終液のMgCl2に富んだ流れとなって表れる。他の進歩性は、Mg(OH)2の生成をSELの脱硫酸と一緒にしたおかげで、ブライン又は苦汁からMg(OH)2を生成させる他の場合に直面するCaCl2廃棄物の管理の問題がないことにある。他の進歩性は、主としてMg(OH)2の生成にCDLを使用し、Mg(OH)2中、及びその結果Mg(OH)2から得られるMgO中のB23不純物が大幅に減少していることである。他の進歩性は、混合塩の生成の前に、酸性化されかつ脱臭素化された苦汁を中和するために、粗Mg(OH)2を局所的に使用することである。他の進歩性は、回収を強化し、かつ廃液処理の問題に同時に対処しつつ、新しい水の必要量を最小限にするために液状の廃液を再循環させることである。
以下の実施例は実例として挙げたものであり、本発明の範囲を限定するものとみなしてはならない。
例1:典型的な方法において、29.5°Be’(比重1.255)の海水苦汁200m3をラインド・パン(lined pan)の中で天日濃縮した。主に粗製塩を含む最初の画分(20トン)を34°Be’(比重1.306)で除去した。苦汁をさらに35.5°Be’(比重1.324)に濃縮し、sels混合物画分(15トン)を分離した。得られた苦汁(100m3)を第2のラインド・パンに移し、天日濃縮を継続して、カイナイト型混合塩16トンと最終苦汁26m3を得た。シェーナイトを生成させるために、混合塩を後の実施例に記載するようにさらに処理した。一方、最終苦汁の一部は外部から調達した塩化カルシウムを用いて脱硫酸して、脱硫酸された最終苦汁を生成した。脱硫酸された最終苦汁の一部は続いて消石灰を用いて処理して、塩化カルシウム及び水酸化マグネシウムを生成した。塩化カルシウム水溶液は濾過して、実施例6のSELの脱硫酸に使用した。脱硫酸された最終苦汁の他の部分は、脱硫酸されたSELからカーナライトの生成を促進するため同じ実施例中でMgCl2源として使用した。また、下層土苦汁及び臭素回収後に得られた苦汁のような他の苦汁源を用いて同様の実験を行った。
例2:KCl−15.5%、NaCl−14.6%、MgSO4−39.5%の化学組成を有するカイナイト型混合塩142.0kgを140Lの水を用いて処理し、容器の中で2.5時間攪拌した。スラリーをバスケット型遠心分離機を用いて濾過し、固形生成物としてシェーナイト32.0kg(分析結果 K2SO4−38.0%、MgSO4−30.2%、NaCl−1.2%)及び濾液(SEL)200L(分析結果 KCl−7.6%、NaCl−16.1%、MgSO4−21.1%、MgCl2−8.4%)を得た。シェーナイトは、MOP12.5kgを水49.0Lに溶解した溶液を用い、3.5時間撹拌しながら処理した。スラリーを濾過して、SOP16.0kg(分析結果 K2SO4−95.0%、NaCl−1.0%、MgSO4−1.0%、)及び濾液(KEL)60L(分析結果 KCl−15.0%、NaCl−1.5%、MgSO4−9.7%、MgCl2−3.9%)を得た。
例3:実施例2と同様の組成を有する混合塩60.0kgを、実施例2で得られたKELと一緒にした。追加の水27Lを添加し、内容物を2.5時間攪拌した。スラリーを遠心分離機中で濾過して、シェーナイト26.0kg(分析結果 K2SO4−39.7%、MgSO4−29.5%、NaCl−0.7%、MgCl2−0.6%)及び濾液(SEL)95.0L(分析結果 KCl−9.9%、NaCl−13.0%、MgSO4−18.6%、MgCl2−6.0%)を得た。シェーナイトはMOP10.4kgを水38Lに溶解した溶液と、容器の中で3.5時間撹拌しながら反応させた。得られたスラリーを遠心分離機を用いて濾過して、SOP14.5kg(分析結果 K2SO4−98.1%、NaCl−0.2%、MgSO4−1.4%)及び濾液(KEL)45L(分析結果 K2SO4−12.4%、KCl−6.15%、NaCl−0.9%、MgSO4−1.0%、MgCl2−10.2%)を得た。
例4:混合塩104kg(分析結果 KCl−14.1%、NaCl−16.5%、MgSO4−41.6%)を、KEL100L(分析結果 K2SO4−13.9%、NaCl−2.8%、MgCl2−11.6%)及び水40Lと2時間反応させた。スラリーを遠心分離して、シェーナイト34.8kg(分析結果 K2SO4−37.0%、MgSO4−30.3%、NaCl−4.9%)及び濾液(SEL)190.0L(分析結果 KCl−9.5%、NaCl−13.0%、MgSO4−15.1%、MgCl2−8.0%)を得た。シェーナイトをさらに、MOP12.5kgを水46Lに溶解した溶液と3.5時間反応させて、SOP17.5kgとKEL80Lを得た。SOPを分析したところ、K2SO4−97.3%、NaCl−0.2%、MgSO4−3.0%であり、KELは、KCl−16.7%、NaCl−1.3%、MgSO4−11.0%、MgCl2−2.7%であった。
例5:この実験では、混合塩150kg(分析結果 KCl−13.1%、NaCl−19.8%、MgSO4−38.0%、MgCl2−1.9%)をKEL160L(分析結果 KCl−17.0%、NaCl−3.3%、MgSO4−9.0%、MgCl2−1.9%)及び水60Lと一緒に容器に入れ、2時間攪拌した。得られたスラリーを遠心分離して、シェーナイト49.9kg(分析結果 K2SO4−42.0%、MgSO4−32.2%、NaCl−0.7%)及び濾液(SEL)255L(分析結果 KCl−10.5%、NaCl−12.3%、MgSO4−13.7%、MgCl2−6.70%)を得た。シェーナイトは、MOP19.0kgを水75Lに溶解した溶液と、容器の中で3.5時間連続撹拌しながら反応させた。スラリーを遠心分離して、SOP27.0kg(分析結果 K2SO4−94.3%、NaCl−0.2%、MgSO4−3.7%)及び濾液(KEL)85L(KCl−15.5%、NaCl−0.8%、MgSO4−10.5%、MgCl2−3.0%)を得た。
例6:KCl−1.15%、NaCl−1.3%、MgCl2−41.2%、CaSO4−痕跡量の化学組成を有する実施例1で得られた脱硫酸された最終苦汁59Lを、水40Lで希釈して、新しく調製した消石灰(活性濃度87.7%)14.7kgを用いて1時間処理した。得られたスラリーを濾過し、ケーキを水30Lを用いて洗浄した。CaCl2−22.3%、MgCl2−3.0%を含む総濾液90Lを得た。固体の水酸化マグネシウムをさらに水100Lを用いて洗浄し、溶解性の不純物を除去した。Mg(OH)2含量が86.9%のMg(OH)215.7kgをトレー乾燥機中で乾燥して得た。Mg(OH)2の一部は850℃で焼成して90.0%のMgOを得た。22.3%のCaCl2を含む濾液90Lを用いて、実施例3で得られたSEL90Lを脱硫酸した。得られたスラリーを濾過して、脱硫酸されたSEL142Lとせっこう副生成物21.0kgを得た。脱硫酸されたSEL57Lを、Mg濃度が10.3%である実施例1の脱硫酸された最終苦汁41Lと混合した。得られた溶液をオープンパン蒸発器で、溶液が120℃の沸点に到達するまで強制濃縮した。高温液を濾過して、組成がNaCl−85%、KCl−2.9%、MgCl2−12.1%である粗NaCl5.5kgを分離した。濾液をタンクの中で冷却して、カーナライトを結晶化した。得られたスラリーを濾過して、カーナライト11.3kg(分析結果 KCl−21.7%、NaCl−9.7%、MgCl2−31.4%、CaSO4−2.7%)及び最終苦汁48L(分析結果 MgCl2−40.2%、KCl−0.8%、NaCl−1.1%)を得た。カーナライト9.2kgを水3.6Lを用いて分解し、濾過して、KCl−4.6%、NaCl−2.8%、MgCl2−30.5%、CaSO4−痕跡量の化学組成を有するカーナライト分解液(CDL)8.0L及びKCl−75.3%、NaCl−20.2%、MgCl2−2.0%、CaSO4−2.5%の化学組成を有するCDP2.9kgを得た。CDPを周囲温度(30℃)で水1.9Lを用いて処理し、KCl−90.0%、NaCl−3.3%、MgCl2−0.4%、CaSO4−6.0%の組成を有するKCl2.0kg及びKCl−14.0%、NaCl−20.0%の化学組成を有する飽和溶液2.2Lを得た。
例7:前記実施例で得られたCDL10L、その中のマグネシウム含有物を回収するために前記実施例で生成した粗製塩を洗浄するのに用いた、KCl−7.0%、NaCl−8.2%、MgCl2−21.5%、CaSO4−痕跡量の化学組成を有する冷たい浸出液5.7L及び水15Lを、90%活性を有する新しく調製した消石灰2.5kgで1時間処理した。得られたスラリーを濾過し、固体のケーキを水10Lを用いて洗浄して、7.7%のCaCl2を含む濾液34Lを得た。固体の水酸化マグネシウムをさらに水30Lを用いて洗浄し、溶解性の不純物を除去した。Mg(OH)2を乾燥して、Mg(OH)22.3kgを得て、それを焼成して、0.034%のB23を不純物として含む92%のMgOを得た。ブラインを含むCaCl234Lを、KCl−7.2%、NaCl−12.4%、MgSO4−16.0%、MgCl2−6.5%の化学組成を有するSEL17Lを脱硫酸するのに用いた。得られたスラリーを濾過して湿った硫酸カルシウム5.2kgを除去し、Mg含量が2.03%である脱硫酸されたSEL49Lを得た。前記実験から得られたMg濃度が9.6%である最終苦汁75Lを脱硫酸されたSELに添加した。得られた溶液混合物をオープンパン蒸発器中で、溶液の沸点が126℃になるまで強制濃縮した。高温液をタンクの中で冷却して、カーナライトを結晶化させた。得られたスラリーを濾過して、KCl−14.3%、NaCl−12.7%、MgCl2−31.9%、CaSO4−1.9%の化学組成を有するカーナライト18.8kg、及びMgCl2−46.1%、KCl−0.2%、NaCl−0.5%の化学組成を有する最終苦汁46.5Lを得た。カーナライト18.8kgを水8Lを用いて分解し、濾過して、KCl−4.8%、NaCl−3.2%、MgCl2−32.5%、CaSO4−痕跡量の化学組成を有するCDL15.5L、及びKCl−33.9%、NaCl−46.3%、MgCl2−1.4%、CaSO4−5.1%、水分−13%の化学組成を有するCDP5.7kgを得た。後に詳述するように、このCDPを後の実施例で得られたCDPと一緒に既知の方法によって高温浸出して、KClを分離した。
例8:KCl−5.0%、NaCl−3.2%、MgCl2−32.5%、CaSO4−痕跡量の化学組成を有する上記実験で得られたCDL15.5L及び水15Lを、90.0%活性を有する新しく調製した消石灰3.0kgを用いて1時間処理した。得られたスラリーを濾過し、固体を水10Lを用いて洗浄して、10.60%のCaCl2を含む濾液27.5Lを得た。固体の水酸化マグネシウムをさらに水30Lを用いて洗浄し、溶解性の不純物を除去した。Mg(OH)2を乾燥してMg(OH)22.9kgを得て、続いて焼成して、95%のMgO含量及び0.03%のB23不純物を有する腐食性の焼成MgOを得た。CaCl2を含む溶液を用いて、KCl−7.2%、NaCl−12.4%、MgSO4−16.0%、MgCl2−6.5%の化学組成を有するSEL25Lを脱硫酸した。得られたスラリーを濾過し、硫酸カルシウム5.7kgを除去し、Mg含量が3.05%である脱硫酸されたSEL46Lを得た。前記実験から得られたMg濃度が11.8%である最終苦汁33Lを脱硫酸されたSELに添加した。得られた溶液混合物を、溶液の沸点が125℃になるまでオープンパン蒸発器中で強制濃縮した。高温液をタンクの中で冷却して、カーナライトを結晶化させた。得られたスラリーを濾過し、KCl−15.0%、NaCl−24.7%、MgCl2−25.1%、CaSO4−4.0%の化学組成を有するカーナライト14kg、及びMgCl2−44.8%、KCl−0.1%、NaCl−0.46%の化学組成を有する最終苦汁33.8Lを得た。カーナライト14.0kgを水6.3Lを用いて分解し、濾過して、KCl−5.6%、NaCl−4.4%、MgCl2−27.6%、CaSO4−痕跡量の化学組成を有するCDL12L、及びKCl−26.1%、NaCl−51.1%、MgCl2−7.1%、CaSO4−5.1%、水分−9.0%の化学組成を有するCDP5.0kgを得た。実施例7のCDP10.8kgと一緒に、この得られたCDPを既知の方法で高温浸出し、93.6%KCl含量を有するMOP3.5kgを得た。
例9:この例においては、前記実施例8で生成したMOPを使用してSOPを調製した。カイナイト型混合塩9.0kg(分析結果 KCl−14.2%、NaCl−16.5%、MgSO4−40.2%、MgCl2−1.2%)を水8Lと2時間反応させた。スラリーを遠心分離して、シェーナイト3.0kg(分析結果 K2SO4−35.5%、MgSO4−31.0%、NaCl−3.3%)及び濾液(SEL)9.5L(分析結果 KCl−7.6%、NaCl−12.6%、MgSO4−15.1%、MgCl2−9.5%)を得た。シェーナイト0.488kgをさらに、MOP0.190kg(前記実施例8から得られた)を水0.753Lに溶解した溶液と3.5時間反応させ、SOP0.255kg及びKEL0.860Lを得た。SOPを分析したところ、K2SO4−93.0%、NaCl−0.6%、MgSO4−5.4%であり、KELは、KCl−14.8%、NaCl−1.4%、MgSO4−7.7%、MgCl2−4.1%であった。

Claims (27)

  1. 苦汁から硫酸カリ(SOP)を調製するための一体化した方法であって、
    (i)苦汁を分別結晶化して高いカイナイト(kainite)含量のカイナイト型混合塩及びMgCl2に富んだ最終苦汁を得、さらに該MgCl2に富んだ最終苦汁を脱硫酸し、
    (ii)該カイナイト型混合塩を、最初はを用いて、その後は水及び以下の工程(xiii)において得られる母液(以下、KELという。)を用いて処理し、該混合塩からほぼ全てのNaClを洗脱すると同時にカイナイトをシェーナイト(schoenite)に転換し、
    (iii)該シェーナイトを濾過してその濾液(以下、SELという。)を分離し、
    (iv)CaCl2水溶液を用いて該SELを脱硫酸し、
    (v)工程(iv)で生成したせっこうを濾過し、その濾液を以下の工程(vii)において得られるMgCl2に富んだ濾液が存在する場合はその工程(vii)のMgCl 2 に富んだ濾液と混合し、
    (vi)工程(v)の得られた溶液を濃縮し、周囲温度まで冷却して粗カーナライト(crude carnallite)を結晶化させ、
    (vii)該粗カーナライトを遠心分離し、MgCl 2 に富んだ濾液を必要量工程(v)へ再循環させ、
    (viii)該粗カーナライトを工程(vi)での濃縮によって得られた水を用いて分解し、粗KCl及びカーナライト分解液を生成し、
    (ix)該粗KClを濾過し、付着しているMgCl2を除去するため水を用いて洗浄し、さらにMOP及びNaClを生成させるために高温浸出し、
    (x)工程(viii)からの該カーナライト分解液及び工程(ix)からの洗液を混合し、消石灰を用いて処理し、
    (xi)そのスラリーを濾過してそのケーキを洗浄し、Mg(OH)2及び工程(iv)の該脱硫酸処理のためのCaCl2含有濾液を生成し、
    (xii)工程(iii)において生成した該シェーナイトを、工程(ix)において生成したMOPを用いて既知の方法により処理して周囲条件下でSOPを生成し、
    (xiii)該SOPを濾過し、KELを分離して集め、
    (xiv)工程(ii)の該処理において工程(xiii)の該KELを再循環させる
    ことを含む方法。
  2. 前記苦汁が、海水苦汁及び下層土苦汁、並びに脱臭素化された苦汁の廃液のような廃棄苦汁源から選択される、請求項に記載の方法。
  3. 前記混合塩が、15〜22%のKCl、15〜22%のNaCl、28〜40%のMgSO4、5〜10%のMgCl2を含む、請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
  4. 混合塩1質量部が、KEL0.75〜1.25容積部及び水0.3〜0.7容積部を用いて処理される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記KELが、15〜17%のKCl、1〜3%のNaCl、10〜12%のMgSO4、及び2〜3%のMgCl2を含む、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. SELが、8〜10%のKCl、6〜12%のNaCl、12〜14%のMgSO4、及び5〜7%のMgCl2を含む、請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
  7. 前記シェーナイトが、40〜45%のK2SO4、30〜35%のMgSO4、及び0.5〜2.0%のNaClを含む、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 工程(iv)の前記脱硫酸反応において、CaCl2と硫酸塩の化学量論比が、1.1:1〜0.9:1である、請求項1〜7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 工程(iv)の前記脱硫酸反応において、CaCl2と硫酸塩の化学量論比が1:1である、請求項に記載の方法。
  10. 脱硫酸されたSEL1容積部が、36〜38°Be’(比重1.33〜1.38)のMgCl2に富んだ最終苦汁0.5〜1.5容積部と混合される、請求項に記載の方法。
  11. 脱硫酸されたSEL1容積部が、37°Be’(比重1.342)の最終苦汁0.7〜0.9容積部と混合される、請求項10に記載の方法。
  12. 脱硫酸されたSEL1容積部が、硫酸塩を含まないMgCl2に富んだ最終苦汁と混合される、請求項に記載の方法。
  13. カーナライトを生成するための脱硫酸したSELの前記濃縮が、ソーラーパン中又は多重効用蒸発器中で同時に水を回収しながら行われる、請求項1から12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 前記工程(vi)の溶液が、120〜128℃の範囲内の温度に到達するまで濃縮を継続する、請求項1〜13のいずれか1つに記載の方法。
  15. 前記工程(vi)の溶液が、122〜124℃の範囲内の温度に到達するまで濃縮を継続する、請求項14に記載の方法。
  16. 得られた前記カーナライトが、15〜20%のKCl、15〜20%のNaCl、及び28〜32%のMgCl2を有する、請求項1〜15のいずれか1つに記載の方法。
  17. 前記カーナライト1質量部が、水0.4〜0.6容積部を用いて分解され、その後そのケーキを少量の水を用いて洗浄する、請求項1〜16のいずれか1つに記載の方法。
  18. 工程(xi)でMg(OH)2及びCaCl2 含有濾液を生成するための石灰とMgCl2のモル比が、0.8〜1.0の範囲内である、請求項1〜17のいずれか1つに記載の方法。
  19. 工程(xi)でMg(OH)2及びCaCl2 含有濾液を生成するための石灰とMgCl2のモル比が0.90である、請求項18に記載の方法。
  20. 得られた前記Mg(OH)2を焼成して、94〜98%の純度であって0.02〜0.04%のB23を含むMgOを生成する、請求項1〜19のいずれか1つに記載の方法。
  21. 酸性化されかつ脱臭素化された苦汁をカリ源として使用し、その苦汁を中和するために、純度を上げずに前記Mg(OH)2を使用する請求項1〜20のいずれか1つに記載の方法。
  22. 粗KClの高温浸出に際して得られた前記MOPが、92〜98%の範囲内の純度及び1〜5%のNaCl含量を有する、請求項1〜21のいずれか1つに記載の方法。
  23. 粗KClの高温浸出に際して得られた前記MOPが、95%より多いKCl及び2%より少ないNaClを有する、請求項22に記載の方法。
  24. 粗KClの高温浸出に際して得られた前記NaClが、97%より多いNaClを含む、請求項1又は2のいずれかに記載の方法。
  25. 工程(xii)において、20〜45℃の範囲の周囲温度、シェーナイト1質量部を、MOP0.3〜0.6質量部及び水1〜2容積部を用いて処理する、請求項1〜24のいずれか1つに記載の方法。
  26. 工程(xii)において、20〜45℃の範囲の周囲温度、シェーナイト1質量部を、MOP0.4質量部及び水1.5容積部を用いて処理する、請求項25に記載の方法。
  27. 生成した前記SOPが、50〜52%の範囲内のK2O含量及び0.5〜2.0%の範囲内の塩化物を有する、請求項1〜26のいずれか1つに記載の方法。
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