JP4515943B2 - 発電機の励磁制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発電機の励磁制御装置、特に発電機起動時の励磁電圧が許容値を越えないようにできる発電機の励磁制御装置に関する。
従来の発電機の励磁制御装置において、発電機が負荷運転中に、発電機の出力電圧の低下を検出した時、界磁電流は過励磁制限設定器の設定により、定格界磁電流以下に制限し、発電機が耐えられないほどの過励磁状態まで至らず、過励磁制限動作のまま、運転を継続するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−189699号公報(段落番号0028及び図1)
このような発電機の励磁制御装置において、発電機の起動時において励磁装置へのフイードバック信号である発電機電圧信号が喪失した場合、電圧偏差が大きくなり、励磁装置が出力可能な最大電圧まで励磁電圧が上昇し、発電機が過励磁状態となるという問題点があった。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、起動時に励磁装置へのフイードバック信号である発電機電圧信号が喪失した場合においても発電機の励磁電圧が許容値を越えないように制限できる発電機の励磁制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る発電機の励磁制御装置は、
起動状態判定手段と励磁電圧制限手段とを備えた発電機の励磁制御装置であって、
起動状態判定手段は、発電機のパラメータに基づいて発電機が起動中であるか起動が完了したかの発電機状態を判定するものであり、
励磁電圧制限手段は、点弧角演算手段と点弧角制限手段と点弧パルス発生手段とを有し、
点弧角演算手段は発電機の発生電圧と発電機が発生すべき設定電圧との偏差に基づいて発電機を励磁する励磁装置のサイリスタの点弧角を算出して点弧角制限手段に出力するものであり、
点弧角制限手段は、起動状態判定手段が発電機が起動中であると判定したとき点弧角が第一の制限値を下回らないように制限して点弧パルス発生手段に出力するとともに起動状態判定手段が発電機の起動が完了したと判定したとき点弧角が第一の制限値よりも小さい第二の制限値を下回らないように制限して点弧パルス発生手段に出力するものであって、第一の制限値は発電機の励磁電圧が許容値を越えないように制限する値であり、
点弧パルス発生手段は、点弧角制限手段の出力に基づいてサイリスタを点弧する点弧パルスを出力しサイリスタを制御するものである。
この発明に係る発電機の励磁制御装置は、
起動状態判定手段と励磁電圧制限手段とを備えた発電機の励磁制御装置であって、
起動状態判定手段は、発電機のパラメータに基づいて発電機が起動中であるか起動が完了したかの発電機状態を判定するものであり、
励磁電圧制限手段は、点弧角演算手段と点弧角制限手段と点弧パルス発生手段とを有し、
点弧角演算手段は発電機の発生電圧と発電機が発生すべき設定電圧との偏差に基づいて発電機を励磁する励磁装置のサイリスタの点弧角を算出して点弧角制限手段に出力するものであり、
点弧角制限手段は、起動状態判定手段が発電機が起動中であると判定したとき点弧角が第一の制限値を下回らないように制限して点弧パルス発生手段に出力するとともに起動状態判定手段が発電機の起動が完了したと判定したとき点弧角が第一の制限値よりも小さい第二の制限値を下回らないように制限して点弧パルス発生手段に出力するものであって、第一の制限値は発電機の励磁電圧が許容値を越えないように制限する値であり、
点弧パルス発生手段は、点弧角制限手段の出力に基づいてサイリスタを点弧する点弧パルスを出力しサイリスタを制御するものであるので、
起動時に励磁電圧が許容値を越えないように制限されるので励磁装置へのフイードバック信号である発電機電圧信号が喪失した場合においても発電機の励磁電圧が許容値を越えないようにできる。
実施の形態1.
図1〜図3は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図、図2及び図3は動作を説明するためのフローチャートである。図1において、発電機の励磁制御装置は次のように構成されている。発電機状態判別部10は発電機電圧判別部11を有する。発電機状態判別部10には図示しない操作盤から起動指令Sが入力されるとともに、発電機電圧信号Vgが入力される。発電機電圧判別部11は発電機の状態を判別して点弧角下限リミット値切替部12へ発電機の起動状態判別信号を出力する。第一の点弧角下限リミット値α1及び第二の点弧角下限リミット値α2が下限リミット値記憶部13に記憶されている。下限リミット値記憶部13から点弧角下限リミット値切替部12へ第一及び第二の点弧角下限リミット値α1及びα2が与えられる。
点弧角下限リミット値切替部12は、点弧角リミット部16へ点弧角下限リミット指令値θαを出力する。電圧偏差算出部14には発電機電圧信号Vgと図示しない電圧設定器に設定された発電機が出力すべき発電機の設定電圧Vrが与えられ、発電機電圧信号Vgと設定電圧Vrの電圧偏差ΔVを演算して点弧角演算部15へ出力する。点弧角演算部15は、電圧偏差算出部14からの電圧偏差出力ΔVに応じた励磁装置のサイリスタの点弧パルス角度θを演算する。点弧角リミット部16は点弧角下限リミット値切替部12からの点弧角下限リミット指令値θαを下回らないように点弧角演算部15から出力された点弧角θの制限を行い指令点弧角θcとして点弧パルス発生部17へ出力する。点弧パルス発生部17は点弧角リミット部16から出力され指令点弧角θcに応じた位相のパルスを発生する。
次に、動作について説明する。
まず、発電機電圧判別部11の動作を図2のフローチャートにより説明する。ステップS11において、発電機電圧判別部11は起動指令Sが発信されているか否かを判定し、起動指令Sが発信されていればステップS12において発電機電圧信号Vgに基づいて発電機電圧が所定値以下であるか否かを判定する。ステップS12において発電機電圧が所定値以下であれば、発電機は起動中であると判定し、ステップS13において起動中信号A1を点弧角下限リミット値切替部12に出力する。ステップS12において発電機電圧が所定値を越えていれば、発電機は起動が完了したと判定し、ステップS14において起動完了信号A2を点弧角下限リミット値切替部12に出力する。
次に、点弧角下限リミット値切替部12は発電機電圧判別部11から入力される信号が起動中信号A1であれば、点弧角下限リミット指令値θαを第一の点弧角下限リミット値α1に切り替え、点弧角リミット部16へ出力する。発電機電圧判別部11から入力される信号が起動完了信号A2であれば、点弧角下限リミット指令値θαを第一の点弧角下限リミット値α1よりも小さい第二の点弧角下限リミット値α2に切り替え、点弧角リミット部16へ出力する。なお、第一の制限値は発電機の起動時に過励磁にならないように界磁電圧に制限する値に設定される。第二の制限値は、通常の運転時にサイリスタが転流失敗しないような値に設定される。
電圧偏差算出部14は、発電機電圧信号Vgと設定電圧Vrとの電圧偏差ΔVを算出する。点弧角演算部15は、電圧偏差ΔVに応じてサイリスタの点弧角θを演算する。点弧角演算部15で演算された点弧角θは、点弧角リミット部16に出力される。点弧角リミット部16は図3のフローチャートのように動作する。すなわち、ステップS16において、点弧角θが点弧角下限リミット指令値θαを下回っていないか否かを判定し、下回っていなければステップS17において指令点弧角θcとして点弧角θを点弧パルス発生部17へ出力する。下回っていればステップS18において指令点弧角θcとして点弧角下限リミット指令値θαを点弧パルス発生部17へ出力する。点弧パルス発生部17は図示しない励磁用の整流器のサイリスタに指令点弧角θcを出力し、整流器の出力電圧を制御する。なお、運転を停止した場合はステップS19において終了する。
以上のように、発電機状態判別部10の発電機電圧判別部11において発電機が起動中であると判定されると、点弧角下限リミット値切替部12から点弧角下限リミット値θαとして第二の点弧角下限リミット値α2より大きい第一の点弧角下限リミット値α1が点弧角リミット部16に出力され、点弧角リミット部16からは指令点弧角θcとして第一の点弧角下限リミット値α1を下回らない値が出力される。発電機電圧判別部11において発電機が起動完了したと判定されると、点弧角下限リミット値切替部12から点弧角下限リミット値θαとして第二の点弧角下限リミット値α2が点弧角リミット部16に出力され、点弧角リミット部16からは指令点弧角θcとして第二の点弧角下限リミット値α2を下回らない値が出力される。
以上のように、この実施の形態によれば、点弧角下限リミット値θαを切り替えることが可能であるので、発電機の起動状態に応じて出力される界磁電圧の下限を制限し、発電機の励磁電圧が許容値を越えないようにすることが可能となる。例えば、発電機を起動する場合、起動前の保守作業等により誤って発電機電圧検出用トランス回路を開放した状態で起動する可能性がないとは言えない。このような場合に備えて起動時の点弧角下限リミット値θαを通常時とは異なる設定、すなわち、起動直後は界礎電圧の上昇を抑えるよう第一の点弧角下限リミット値α1を下回らないように設定することで万一発電機電圧検出用トランス回路を開放した状態で起動した場合にでも発電機が過励磁となることを防止できる。また、発電機が異常なく起動が完了したことを確認した後に第二の点弧角下限リミット値α2に変更して最大界磁電圧相当にすれば通常の運転状態とすることができる。
実施の形態2.
図4は、この発明を実施するための実施の形態2である発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図である。図4において、発電機の励磁制御装置は次のように構成されている。点弧角下限リミット値自動演算部23は、与えられたパラメータに基づいて、発電機が起動中の場合の第一の点弧角下限リミット値α1及び起動が正常に完了したときの第二の点弧角下限リミット値α2を、次の式(1)、(2)のようにして算出する。
起動中 :点弧角下限リミット値 α1=acos(Vf0/1.35/VAC)−x (1)
起動完了時:点弧角下限リミット値 α2=acos(Vfmax÷1.35÷VAC)−x (2)
ここに、 Vf0 :発電機無負荷時の界磁電圧
Vfmax:最大界磁電圧
VAC :励磁電源電圧
x :点弧角指令θcと実際の点弧角の補正定数
その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
この実施の形態においては、点弧角下限リミット値自動演算部23を設けて起動時及び起動完了後の第一及び第二の点弧角下限リミット値α1及びα2を自動的に算出し、点弧角下限リミット値切替部12に与える。点弧角下限リミット値切替部12が、発電機電圧判別部11から与えられる発電機の起動状態信号A1,A2に基づき点弧角下限リミット指令値θαを第一の点弧角下限リミット値α1または第二の点弧角下限リミット値α2に切り替える。その他の動作については、実施の形態1と同様である。
このように点弧角下限リミット指令値θαを切り替えることで、起動正常時は点弧角下限リミット指令値θαは励磁装置が許容最大界磁電圧を出力しうる値に切り替わるので、界礎電圧の最大値は
1.35×(VAC)×cos(acos(Vfmax÷1.35÷VAC))=Vfmax
となり、最大界磁電圧を出力することができる。
また起動中は、界磁電圧の最大値は
1.35×VAC×cos(acos(Vf0÷1.35÷VAC))=Vf0
となり、無負荷時界磁電圧に制限される。
従って、発電機電圧検出回路の故障などにより、発電機電圧を正常に検出できない場合においても発電機電圧は定格電圧以上には上昇しないので、発電機が過励磁になることを防止でき、安全に発電機を起動することができる。また、点弧角下限リミット値自動演算部23により、発電機が起動中の場合の第一の点弧角下限リミット値α1及び起動が正常に完了したときの第二の点弧角下限リミット値α2を自動的に算出するので、第一及び第二の制限値の設定が容易であり、設定の誤りも防止できる。
実施の形態3.
図5及び図6は、この発明を実施するための実施の形態3を示すものであり、図5は発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図、図6は発電機状態判別部30の動作を示すフローチャートである。図5において、発電機状態判別部30は発電機電圧判別部11及び起動時間監視部32を有する。発電機電圧判別部11は図1に示した発電機電圧判別部11と同様のものであり、発電機が起動中か否かを判定して、起動中信号A1あるいは起動完了信号A2を点弧角下限リミット値切替部12へ発信する。起動時間監視部32は、起動時間を監視して所定時間内に起動が完了しないとき、点弧パルス発生部17へパルス停止信号PSを出力する。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
以上のように構成された発電機の励磁制御装置において、図6のフローチャートに示すように、発電機電圧判別部11は起動指令Sを受けると発電機電圧信号Vgに基づいて発電機電圧が発電機電圧が所定値以下か否かを判定して起動中信号A1あるいは起動完了信号A2を点弧角下限リミット値切替部12へ出力するのは、図1に示したものと同様である(ステップS11〜S14)。一方、ステップS13において発電機の起動中信号A1が出されている場合、発電機状態判別部30の起動時間監視部32は、ステップS31において起動信号Sを受けてからの経過時間が所定値以下かどうかを判定する。ステップS31において、経過時間が所定値以下であれば異常はないのでステップS11へ戻り、再び起動指令Sの有無及び発電機電圧のチェックをする。ステップS31において、経過時間が所定値を越えていれば起動異常であるとして、ステップS32において、点弧パルス発生部17へ点弧パルス停止指令PSを出力する。点弧パルス発生部17は、点弧パルス停止指令PSを受けて点弧パルスの発生を停止し、整流器の出力電圧を零にする。
このようにして、発電機の起動異常を監視して、異常の場合その励磁を停止できる。
実施の形態4.
図7及び図8は、この発明を実施するための実施の形態4を示すものであり、図7は発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図、図8は起動状態判別及び制御部の動作を示すフローチャートである。図7において、起動状態判別及び制御部40は、発電機電圧判別部11及び起動時間監視及びリトライ信号発信部44を有する。また、点弧角下限リミット値自動演算部23と点弧角下限リミット値切替部12の間に第一の点弧角下限リミット値減少部45が設けられている。
起動状態判別及び制御部40は、図8のフローチャートに示すように、発電機が起動開始すると、発電機電圧判別部11により、発電機電圧が規定値に達したかどうかを監視する。発電機電圧が所定値以下であれば起動中、所定値を越えれば起動正常として、それぞれ起動中信号A1あるいは起動完了信号A2を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する(ステップS11〜S14)。
発電機が運転中であれば、ステップS31において起動時間監視及びリトライ信号発信部44は起動信号Sを受けてからの経過時間が所定値以下か否かを判定し、所定値以下であれば起動に異常ないとしてステップS11へ戻り、S11以降の動作を繰り返す。ステップS31において、経過時間が所定値を越えていると判定された場合は、リトライ回数nを1増やすとともに第一の点弧角下限リミット値減少部45に指令を発して第一の点弧角下限リミット値α1を励磁を上げる方向に所定値分減少させて新たな第一の点弧角下限リミット値α11に変更する。これにより、点弧角リミット部16及び点弧パルス発生部17は新たな第一の点弧角下限リミット値α11いっぱいまで点弧角を小さくすることが可能となる。
次に、ステップS32において、リトライ回数が所定の回数Kに達したどうかを判定し、所定の回数Kに達していなければステップS11へ戻り、ステップS11以降の動作を繰り返す。ステップS32において、リトライ回数が所定の回数Kに達したと判定された場合、すなわちリトライ回数が規定回数に達しても発電機電圧が規定値に達しない場合は、ステップS32においてリトライを停止するとともに点弧パルスを停止する。
以上のように、この実施の形態によれば第一の点弧角下限リミット値α1が発電機の起動に不十分な値に設定されていたとしても、第一の点弧角下限リミット値α1がリトライごとに変更されるので、起動可能な点弧角のリミット値に変更することが可能となる。第一の点弧角下限リミット値α1を、無負荷時の点弧角に設定することで起動中は界磁電圧が無負荷定格値に制限されるので発電機を安全に起動できるが、発電機データの実機との誤差、励磁装置のサイリスタの点弧回路の点弧角の精度等により無負荷定格界磁電圧相当の点弧角が計算により求めた値と実機では差が生じる可能性があり、起動時にこれら計算値に基づいて第一の点弧角下限リミット値α1を設定した場合、規定の発電機電圧を得ることができないことも考えられる。このような場合でも、この実施の形態によれば確実に起動することができる。
実施の形態5.
図9及び図10は、この発明の実施の形態5を示すものであり、図9は発電機状態判別部の構成図、図10はその動作を示すフローチャートである。図9において、発電機状態判別部50は、発電機電圧判別部11及び発電機電流判別部52を有する。このような発電機状態判別部50を、図1、図4、図5、図7に示した発電機電圧判別部11の代わりに用いる。なお、発電機状態判別部50には、図示しない発電機の電流測定装置から発電機電流信号Jgが入力される。その他の構成については、実施の形態1〜形態4と同様のものであるので、図示及び説明を省略する。
次に、発電機状態判別部50の動作について図10のフローチャートにより説明する。ステップS11,S12において、発電機状態判別部50の発電機電圧判別部11は発電機電圧が所定値以下であるかどうか判定し、所定値以下であればステップS13において起動中信号A1を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する。ステップS12において発電機電圧が所定値を越えていれば、ステップS51において発電機電流が所定値以下かどうか判定し、所定値以下であればステップS13へ行き起動中信号A1を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する。ステップS51において発電機電流が所定値を越えていれば、起動完了としてステップS52において起動完了信号A2を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する。
実施の形態1から4では起動状態の検出は、起動指令Sを受け取った後の発電機電圧を検出することで行うものを示した。これに対し、この実施の形態においては図10のフローチャートに示すように、発電機電圧と発電機電流が共に所定値を越えたとき正常に起動完了とする。これにより起動状態の判別をより確実に行うことが可能となる。
実施の形態6.
図11及び図12は、この発明の実施の形態6を示すものであり、図11は発電機状態判別部の構成図、図12はその動作を示すフローチャートである。図11において、発電機状態判別部60は、発電機電圧判別部11、界磁電流判別部62、及び界磁電圧判別部63を有する。このような発電機状態判別部60を、図1、図4、図5、図7に示した発電機電圧判別部11の代わりに用いる。なお、発電機状態判別部60には、図示しない発電機から界磁電流信号Jf及び界磁電圧信号VJが入力される。その他の構成については、実施の形態1〜形態4と同様のものであるので、図示及び説明を省略する。
次に、発電機状態判別部60の動作について図12のフローチャートにより説明する。ステップS11,S12において、発電機状態判別部60の発電機電圧判別部11は発電機電圧が所定値以下であるかどうか判定し、所定値以下であればステップS13において起動中信号A1を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する。ステップS12において発電機電圧が所定値を越えていれば、ステップS61において界磁電流判別部62が界磁電流Jfが所定値以下かどうか判定し、所定値以下であればステップS13へ行き起動中信号A1を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する。
ステップS61において界磁電流Jfが所定値を越えていればステップS62へ行き、界磁電圧判別部63が界磁電圧Vfが所定値以下かどうか判定する。ステップS62において、界磁電圧Vfが所定値以下であればステップS13へ行き起動中信号A1を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する。ステップS62において、界磁電圧が所定値を越えていれば、起動完了としてステップS63において起動完了信号A2を点弧角下限リミット値切替部12へ出力する。
実施の形態1から4では起動状態の検出は、起動指令Sを受け取った後の発電機電圧を検出することで行うものを示したが、この実施の形態においては図12のフローチャートに示すように発電機電圧と界磁電流と界磁電圧が全て所定値を越えたとき起動正常とする。これにより起動状態の判別をより確実に行うことができる。
以上の実施の形態においては、発電機の励磁装置におけるサイリスタの点弧角を制御して発電機の起動時に発電機の励磁電圧が許容値を越えないように制御するものについて説明したが、これに限られるものではなく、他の電圧制限手段例えば電界効果トランジスタ等を用いて直流出力電圧を制御するものであっても、同様の効果を奏する。
なお、この発明における発電機のパラメータとは、上述の発電機の電圧、電流、界磁電流、界磁電圧等である。
以上のように、この発明による発電機の励磁制御装置は、
発電機のパラメータに基づいて発電機が起動中であるか起動が完了したかの発電機状態を判定する起動状態判定手段と、
起動状態判定手段が発電機が起動中であると判定したとき発電機の励磁電圧が許容値を越えないように制限する励磁電圧制限手段とを備えたものであるので、
起動時に励磁電圧が許容値を越えないように制限されるので励磁装置へのフイードバック信号である発電機電圧信号が喪失した場合においても発電機の励磁電圧が許容値を越えないようにできる。
そして、励磁電圧制限手段は、点弧角演算手段と点弧角制限手段と点弧パルス発生手段とを有し、
点弧角演算手段は発電機の発生電圧と発電機が発生すべき設定電圧との偏差に基づいて発電機を励磁する励磁装置のサイリスタの点弧角を算出して点弧角制限手段に出力するものであり、
点弧角制限手段は、起動状態判定手段が発電機が起動中であると判定したとき点弧角が第一の制限値を下回らないように制限して点弧パルス発生手段に出力するとともに起動状態判定手段が発電機の起動が完了したと判定したとき点弧角が第一の制限値よりも小さい第二の制限値を下回らないように制限して点弧パルス発生手段に出力するものであって、第一の制限値は発電機の励磁電圧が許容値を越えないように制限する値であり、
点弧パルス発生手段は、点弧角制限手段の出力に基づいてサイリスタを点弧する点弧パルスを出力しサイリスタを制御するものであることを特徴とするので、
起動時に点弧角が第一の制限値を下回らないように制限されるので励磁装置へのフイードバック信号である発電機電圧信号が喪失した場合においても発電機の励磁電圧が許容値を越えないようにできる。
さらに、点弧角制限手段は、第一及び第二の制限値を算出する制限値演算手段を有するものであって、算出された第一及び第二の制限値に基づいて点弧角を制限するものであることを特徴とするので、第一及び第二の制限値の設定が容易であり、設定の誤りも防止できる。
また、起動状態判定手段は、発電機の電圧に基づいて発電機状態を判定するものであることを特徴とするので、発電機の起動状態を電圧により判定するのが一般的である。
そして、起動状態判定手段は、発電機の電圧及び電流に基づいて発電機状態を判定するものであることを特徴とするので、電圧だけで判定する場合よりも確実になる。
さらに、起動状態判定手段は、発電機の電圧と界磁電流と界磁電圧とに基づいて発電機状態を判定するものであることを特徴とするので、さらに確実に判定できる。
また、発電機の電圧が所定時間以内に所定の電圧に達しないとき点弧パルス発生手段からの点弧パルスの出力を停止するパルス出力停止手段を設けたものであることを特徴とするので、正常に起動しない場合発電機の励磁を停止することができる。
そして、発電機の電圧が予め定められた時間以内に予め定められた電圧に達しないとき第一の制限値を減少させる制限値変更手段を設けたものであることを特徴とするので、例えば第一の制限値が誤っていた場合でも第一の制限値を正常に起動可能な値に変更することができる。
この発明の実施の形態1である発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図である。 図1の発電機の励磁制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図1の発電機の励磁制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態2である発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図である。 この発明の実施の形態3である発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図である。 図5の発電機の励磁制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態4である発電機の励磁制御装置の構成を示す構成図である。 図7の発電機の励磁制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態5である発電機状態判別部の構成を示す構成図である。 図9の発電機状態判別部の動作を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施の形態6である発電機状態判別部の構成を示す構成図である。 図11の発電機状態判別部の動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
10 発電機状態判別部、11 発電機電圧判別部、
12 点弧角下限リミット値切替部、13 下限リミット値記憶部、
14 電圧偏差算出部、15 点弧角演算部、16 点弧角リミット部、
17 点弧パルス発生部、23 点弧角下限リミット値自動演算部、
30 発電機状態判別部、32 起動時間監視部、40 起動状態判別及び制御部、
44 起動時間監視及びリトライ信号発信部、50 発電機状態判別部、
52 発電機電流判別部、60 発電機状態判別部、62 界磁電流判別部、
63 界磁電圧判別部。

Claims (7)

  1. 起動状態判定手段と励磁電圧制限手段とを備えた発電機の励磁制御装置であって、
    上記起動状態判定手段は、上記発電機のパラメータに基づいて上記発電機が起動中であるか起動が完了したかの発電機状態を判定するものであり、
    上記励磁電圧制限手段は、点弧角演算手段と点弧角制限手段と点弧パルス発生手段とを有し、
    上記点弧角演算手段は上記発電機の発生電圧と上記発電機が発生すべき設定電圧との偏差に基づいて上記発電機を励磁する励磁装置のサイリスタの点弧角を算出して上記点弧角制限手段に出力するものであり、
    上記点弧角制限手段は、上記起動状態判定手段が上記発電機が起動中であると判定したとき上記点弧角が第一の制限値を下回らないように制限して上記点弧パルス発生手段に出力するとともに上記起動状態判定手段が上記発電機の起動が完了したと判定したとき上記点弧角が上記第一の制限値よりも小さい第二の制限値を下回らないように制限して上記点弧パルス発生手段に出力するものであって、上記第一の制限値は上記発電機の励磁電圧が許容値を越えないように制限する値であり、
    上記点弧パルス発生手段は、上記点弧角制限手段の出力に基づいて上記サイリスタを点弧する点弧パルスを出力し上記サイリスタを制御するものである
    発電機の励磁制御装置。
  2. 上記点弧角制限手段は、上記第一及び第二の制限値を算出する制限値演算手段を有するものであって、算出された上記第一及び第二の制限値に基づいて上記点弧角を制限するものであることを特徴とする請求項1に記載の発電機の励磁制御装置。
  3. 上記起動状態判定手段は、上記発電機の電圧に基づいて上記発電機状態を判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の発電機の励磁制御装置。
  4. 上記起動状態判定手段は、上記発電機の電圧及び電流に基づいて上記発電機状態を判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の発電機の励磁制御装置。
  5. 上記起動状態判定手段は、上記発電機の電圧と界磁電流と界磁電圧とに基づいて上記発電機状態を判定するものであることを特徴とする請求項1に記載の発電機の励磁制御装置。
  6. 上記発電機の電圧が所定時間以内に所定の電圧に達しないとき上記点弧パルス発生手段からの上記点弧パルスの出力を停止するパルス出力停止手段を設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発電機の励磁制御装置。
  7. 上記発電機の電圧が予め定められた時間以内に予め定められた電圧に達しないとき上記第一の制限値の値を減少させる制限値変更手段を設けたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発電機の励磁制御装置。
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