JP4515410B2 - 非磁性部を含む磁性層を備えた薄膜磁気ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、磁性層を備えた電磁コイル素子を備えている磁気記録用の薄膜磁気ヘッド、この薄膜磁気ヘッドを備えたヘッドジンバルアセンブリ(HGA)及びこのHGAを備えた磁気ディスク装置に関する。
近年、磁気ディスク装置における大容量小型化の要求に伴い、さらなる記録密度の向上が不可欠となっている。この高記録密度化における重要なポイントとして、薄膜磁気ヘッドが備えている電磁コイル素子の磁極において、トラック幅方向の幅をさらに小さくする狭トラック幅化と、この磁極から発生する書き込み磁界強度の向上とが挙げられる。
一般に、薄膜磁気ヘッドの電磁コイル素子は、ギャップ層を挟んだ下部磁性層(リーディング側の磁性層)及び上部磁性層(トレーリング側の磁性層)を備えている。ここで、下部磁性層は、上部磁性層の磁極部分と同じトラック幅方向の幅の矩形隆起部分と、その下に位置する、非常に広い幅を有する部分とからなり、電磁コイル素子のコイル層を流れる書き込み電流によって誘導される磁束を効率よくギャップ層位置に導くとともに、狭トラック幅化への対応を図っている。
この下部磁性層の構造として、特許文献1及び2には、下部磁性層の非常に広い幅を有する部分の中に、非磁性層を備えた構造が開示されている。これらの構造においては、下部磁性層は、電磁コイル素子に隣接するデータ読み出し用の磁気抵抗(MR)効果素子の上シールド層を兼ねている。特許文献1及び2においては、このような構造中に形成された非磁性層によって、電磁コイル素子からの磁界によるMR効果素子の出力特性への悪影響の低減を図っている。
特開2001−110010号公報 特開2000−315302号公報
しかしながら、磁極の狭トラック幅化が進むと、磁極からの漏れ磁界の影響が増大し、磁気記録媒体である磁気ディスク上の隣接するトラックに対して、不要な書き込み又は消去(Adjacent Track Erase(ATE))を行ってしまう可能性が高くなる問題が生じていた。
特に、磁気ディスクの内周部及び外周部においては、ヘッドのトラックに対する角度であるスキュー角が大きくなって、リーディング側の磁極が隣接トラックに接近することになる。その結果、リーディング側の磁極からの漏れ磁界が、ATEを引き起こす可能性が高くなる。これへの対策として、リーディング側の磁極の飽和磁束密度を制限して漏れ磁界を小さくすることが考えられるが、この制限によって書き込み磁界強度自体が低下してしまうことも避けられない。
また、ATEを抑制する他の手段として、下部磁性層のネックデプスを大きくすることも考えられる。ここで、ネックデプスとは、下部磁性層の矩形隆起部分の積層方向の長さであり、実際には、上部磁性層の磁極部分をマスクとしてイオンエッチングを行って矩形隆起部分を形成する際に、調整される量となる。しかしながら、単にエッチング量を増大させて、ネックデプスの増加を図っても、上部磁性層の磁極部分が短くなってしまうことや、さらには、磁極幅のばらつきが増大し磁極幅の制御性が損なわれてしまう等の不都合が発生するので、所定値以上にネックデプスを大きくできないのが現状である。
さらに、特許文献1及び2に開示された、非磁性層を備えた下部磁性層を用いても、MR効果素子との間の磁気的なシールド作用が付加されるだけであり、リーディング側の磁極からの漏れ磁界を抑制することはできない。
従って、本発明の目的は、狭トラック幅化の下で、磁極幅の制御性と十分な書き込み磁界強度とを確保しつつ、ATEを抑制することができる薄膜磁気ヘッド、この薄膜磁気ヘッドを備えたHGA、このHGAを備えた磁気ディスク装置を提供することにある。
本発明について説明する前に、明細書において用いられる用語の定義を行う。基板の素子形成面に形成された磁気ヘッド素子の積層構造において、基準となる層よりも基板側にある構成要素を、基準となる層の「下」又は「下方」にあるとし、基準となる層よりも積層される方向側にある構成要素を、基準となる層の「上」又は「上方」にあるとする。例えば、「絶縁層上に下部磁性層がある」とは、下部磁性層が、絶縁層よりも積層される方向側にあることを意味する。
本発明によれば、浮上面(ABS)を有する基板の素子形成面に形成された下部磁性層と、上部磁性層と、ABS側の端部が下部磁性層及び上部磁性層に挟持されたギャップ層と、少なくとも下部磁性層及び上部磁性層の間を通過するように形成されているコイル層とを備えた電磁コイル素子を備えている薄膜磁気ヘッドであって、下部磁性層が
下部ヨーク層と
この下部ヨーク層のABS側の端部上であってヘッド端面に達する位置に形成されており、自身の厚さt IN と、自身の浮上面側の端及びこの端の反対側の端の間の距離h IN とが、h IN <2.5×t IN の関係を満たす非磁性部と
この非磁性部上及び下部ヨーク層のABS側の端部上に形成されていて上面がギャップ層と接面しており、浮上面側のヘッド端面における端面が、トラック幅方向の幅が所定の磁極幅で規定された形状となっている、少なくとも0.25μmの厚さt LP を有する下部磁極層
を備えている薄膜磁気ヘッドが提供される。
薄膜磁気ヘッドが、このような非磁性部及び下部磁極層を備えている場合、上部磁極層とともに書き込み磁界を規定する下部磁極層が、磁極幅から相当にはみ出した部分、例えばショルダー部分等を有しておらず、さらに、下部ヨーク層とは非磁性部を介して離隔している。そのため、たとえヘッドのスキュー角が大きくなっても、下部磁極層からのATEを引き起こし得る漏れ磁界が抑えられて、同磁界が隣接トラックに及ぶ程度が非常に小さくなる。その結果、ATEが抑制される。
また、非磁性部の存在によって、下部磁極層のネックデプスをそれほど大きくしなくとも、十分な書き込み磁界強度とを確保しつつ、ATEが抑制可能となる。従って、上部磁極層の当初の積層量をさほど大きくする必要が無くなり、形成がより容易になる。さらに、エッチング量が従来よりも小さく済むので、磁極幅のばらつきが抑えられて、磁極幅の制御性が損なわれない。すなわち、狭トラック幅化の下で、磁極幅の制御性と十分な書き込み磁界強度とを確保しつつ、ATEを抑制することができる。ここで、非磁性部の厚さt IN と距離h IN とが、h IN <2.5×t IN の関係を満たしているので、十分な書き込み磁界を確保しつつ、ATE漏れ磁界をより確実に小さく抑えることができる。さらに、下部磁極層の厚さt LP が、0.25μm以上の値を確保することによって、従来と比較してATEの抑制効果がより確実に得られる。
ここで、上述したトラック幅方向の幅が所定の磁極幅で規定された形状が、この磁極幅を有する矩形又は略矩形であることが好ましい
さらに、非磁性部の上面が、下部ヨーク層のABS側の端部における最上面と同じ高さであることも好ましい。又は、非磁性部の下面が、下部磁極層の下面と同じ高さであることも好ましい。
さらにまた、上部磁性層が、下面がギャップ層と接面している上部磁極層と、ABS側の端部が上部磁極層と接面している上部ヨーク層とを備えていることが好ましい。
本発明によれば、さらに、上述した薄膜磁気ヘッドと、この薄膜磁気ヘッドを支持する支持機構とを備えたHGAが提供される。
本発明によれば、さらにまた、このHGAを少なくとも1つ備えており、少なくとも1つの磁気記録媒体と、少なくとも1つの磁気記録媒体に対して薄膜磁気ヘッドが行う書き込み及び読み出し動作を制御するための記録再生回路とをさらに備えた磁気ディスク装置が提供される。
本発明による薄膜磁気ヘッド、HGA及び磁気ディスク装置によれば、狭トラック幅化の下で、磁極幅の制御性と十分な書き込み磁界強度とを確保しつつ、ATEを抑制することができる。
以下に、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面において、同一の要素は、同一の参照番号を用いて示されている。また、図面中の構成要素内及び構成要素間の寸法比は、図面の見易さのため、それぞれ任意となっている。
図1は、本発明による磁気ディスク装置の一実施形態における要部の構成を概略的に示す斜視図である。
図1において、10は、スピンドルモータ11の回転軸の回りを回転する複数の、磁気記録媒体としての磁気ディスク、12は、薄膜磁気ヘッド(スライダ)21をトラック上に位置決めするためのアセンブリキャリッジ装置、13は、この薄膜磁気ヘッドの書き込み及び読み出し動作を制御するための記録再生回路をそれぞれ示している。
アセンブリキャリッジ装置12には、複数の駆動アーム14が設けられている。これらの駆動アーム14は、ボイスコイルモータ(VCM)15によってピボットベアリング軸16を中心にして角揺動可能であり、この軸16に沿った方向にスタックされている。各駆動アーム14の先端部には、HGA17が取り付けられている。各HGA17には、薄膜磁気ヘッド(スライダ)21が、各磁気ディスク10の表面に対向するように設けられている。磁気ディスク10、駆動アーム14、HGA17及びスライダ21は、単数であってもよい。
記録再生回路13は、図示していないが、記録再生制御LSIと、記録再生制御LSIから記録データを受け取るライトゲートと、ライトゲートからの信号を後述する書き込み用の電磁コイル素子に出力するライト回路と、後述する読み出し用のMR効果素子にセンス電流を供給する定電流回路と、MR効果素子の素子出力電圧を増幅する増幅器と、記録再生制御LSIに対して再生データを出力する復調回路とを備えている。
図2は、本発明によるHGA、及びこのHGAの先端部に装着されている薄膜磁気ヘッド(スライダ)の一実施形態を示す斜視図である。
図2に示すように、HGA17は、サスペンション20の先端部に、磁気ヘッド素子を有するスライダ21を固着し、さらにそのスライダ21の端子電極に配線部材25の一端を電気的に接続して構成される。
サスペンション20は、ロードビーム22と、このロードビーム22上に固着され支持された弾性を有するフレクシャ23と、ロードビーム22の基部に設けられたベースプレート24と、フレクシャ23上に設けられておりリード導体及びその両端に電気的に接続された接続パッドからなる配線部材25とから主として構成されている。なお、図示されていないが、サスペンション20の途中にヘッド駆動用ICチップを装着してもよい。
同じく図2において、薄膜磁気ヘッド(スライダ)21は、適切な浮上量を得るように加工されたABS30と、素子形成面31上に形成された磁気ヘッド素子32と、素子形成面31上に形成された被覆層71の層面から露出したそれぞれ2つからなる信号端子電極36及び37とを備えている。ここで、磁気ヘッド素子32は、読み出し用のMR効果素子33と、書き込み用の電磁コイル素子34とから構成されている。さらに、信号端子電極36及び37は、MR効果素子33及び電磁コイル素子34にそれぞれ接続されている。
MR効果素子33及び電磁コイル素子34においては、素子の一端がABS30側のヘッド端面300に達している。これらの端が磁気ディスクと対向することによって、信号磁界の感受による読み出しと信号磁界の印加による書き込みとが行われる。
図3(A)は、本発明による薄膜磁気ヘッドの要部の構成を示す、図2のA−A線断面図である。また、図3(B)は、同構成におけるヘッド端面300を正面とした斜視図である。
図3(A)において、210はスライダ基板であり、磁気ディスク表面に対向するABS30を有している。このスライダ基板210のABS30を底面とした際の一つの側面である素子形成面31に、読み出し用のMR効果素子33と、書き込み用の電磁コイル素子34と、これらの構成要素を保護する被覆層71とが主に形成されている。
MR効果素子33は、MR積層体332と、この積層体を挟む位置に配置されている下部シールド層330及び上部シールド層334とを含む。MR積層体332は、面内通電型(CIP(Current In Plain))巨大磁気抵抗(GMR(Giant Magneto Resistive))多層膜、垂直通電型(CPP(Current Perpendicular to Plain))GMR多層膜、又はトンネル磁気抵抗(TMR(Tunnel Magneto Resistive))多層膜を含み、非常に高い感度で磁気ディスクからの信号磁界を感受する。上下部シールド層334及び330は、MR積層体332が雑音となる外部磁界を受けることを防止する。
このMR積層体332がCIP-GMR多層膜を含む場合、上下部シールド層334及び330の各々とMR積層体332との間に絶縁用の上下部シールドギャップ層がそれぞれ設けられる。さらに、MR積層体332にセンス電流を供給して再生出力を取り出すためのMRリード導体層が形成される。一方、MR積層体332がCPP-GMR多層膜又はTMR多層膜を含む場合、上下部シールド層334及び330はそれぞれ上下部の電極としても機能する。この場合、上下部シールドギャップ層とMRリード導体層とは不要であって省略される。ただし、MR積層体332のヘッド端面300とは反対側のシールド層間には絶縁層が形成され、MR積層体332のトラック幅方向の両側には、絶縁層、又は縦バイアス磁界を印加するための、バイアス絶縁層及びハードバイアス層が形成される。
電磁コイル素子34は、下部磁性層340、ギャップ層341、コイル層343、コイル絶縁層344及び上部磁性層345を備えている。コイル層343は、少なくとも下部磁性層340及び上部磁性層345の間を通過するように形成されている。下部磁性層340及び上部磁性層345は、コイル層343によって誘導された磁束の導磁路となっている。
ここで、下部磁性層340は、下部ヨーク層3400と、下部ヨーク層3400のABS側(ヘッド端面300側)の端部上であってヘッド端面300に達する位置に形成された、本発明の特徴の1つである非磁性部35と、非磁性部35上及び下部ヨーク層3400のABS側の端部上に形成されており、上面がギャップ層341と接面している下部磁極層3401とを備えている。
下部磁極層3401においては、飽和磁束密度が下部ヨーク層3400よりも大きく設定されており、例えば少なくとも2.0テスラ(T)以上となっている。また、上部磁性層345は、下面がギャップ層341と接面している上部磁極層3450と、ABS側の端部が上部磁極層3450と接面している上部ヨーク層3451とを備えている。ここで、上部磁極層3450は第1の上部磁極層3450aとその上に積層された第2の上部磁極層3450bとから構成されており、少なくとも第1の上部磁極層3450aの飽和磁束密度は、上部ヨーク層3451よりも大きく、例えば少なくとも2.0T以上となっている。なお、上部磁極層3450は、このように2層ではなくて単層であってもかまわない。
下部磁極層3401及び上部磁極層3450が、ギャップ層341のうちABS側(ヘッド端面300)側の端部を挟持している。このギャップ層341の端部位置からの漏洩磁界によって磁気ディスクに書き込みが行なわれる。なお、下部磁極層3401及び上部磁極層3450の磁気ディスク側の端は、ヘッド端面300に達しているが、ヘッド端面300には、極めて薄い保護膜としてダイヤモンドライクカーボン(DLC)等のコーティングが施されている。なお、コイル層343は同図において1層であるが、2層以上又はヘリカルコイルでもよい。
また、上部シールド層334と下部磁性層340との間には、MR効果素子33及び電磁コイル素子34を分離するための絶縁材料又は金属材料等からなる非磁性層が設けられているが、後述するように同層は必ずしも必要ではなく、同層を省略して、下部磁性層を上部シールド層で兼用してもよい。
非磁性部35は、例えばSiO、SiO、Al、SiN、AlN、DLC等である非磁性の絶縁材料、又は、例えばTi、Zr、Hf、Nb、Ta、Cr、Mo、W、Ir、Cu、Ag、Au、Al等、又はこれらの元素の2つ以上からなる合金等である非磁性金属材料から構成されている。
図3(B)によれば、非磁性部35においては、その一端がヘッド端面300(同斜視図の正面)に達しており、記録媒体に対向する面35aを有している。非磁性部35のトラック幅方向の幅wINは、下部磁極層3401及び上部磁極層3450のトラック幅を規定する磁極幅wPO、さらには記録媒体上のトラックピッチよりも十分に大きく設定されており、例えば約0.5〜約30μmである。また、非磁性部35の厚さ(積層方向の最大長)をtINとし、非磁性部35のABS側(ヘッド端面300側)の端(端面35a)と、この端とは反対側の端との距離をhINとすると、厚さtIN(μm)及び距離hIN(μm)は、後に詳細に説明するように、
(1) hIN<2.5×tIN
の関係を満たすように設定されている。
さらに、図3(B)によれば、ヘッド端面300における下部磁極層3401の端面3401aは、非磁性部35の端面上に位置しており、所定の磁極幅wPOでトラック幅方向の幅が規定された矩形又は略矩形となっている。ここで、矩形又は略矩形の範囲として、製造プロセス上、側面に若干の傾斜又は凹凸が発生することにより形状が矩形から若干ずれて、例えば台形状又は逆台形状となる場合の、その形状も含まれる。さらに、後に詳述するように、同じく製造プロセス上、層の下端部に厚さ0.1μm未満の裾(ショルダー部分)が形成された形状も、その範囲に含まれる。
なお、図3(B)においては、非磁性部35の上面35bは、下部ヨーク層3400のABS側の端部における最上面3400bと同じ高さとなっている。
以上述べたような非磁性部35及び下部磁極層3401が設けられることによって、十分な書き込み磁界を確保しながらATEが抑制される。実際、上部磁極層3450とともに書き込み磁界を規定する下部磁極層3401が、磁極幅wPOから相当にはみ出した部分、例えばショルダー部分等を有しておらず、さらに、下部ヨーク層3400とは非磁性部35を介して離隔している。そのため、たとえスキュー角が大きくなっても、下部磁極層3401からのATEを引き起こし得る漏れ磁界(以後、ATE漏れ磁界とする。図7(B)参照。)が抑えられて隣接トラックに及ぶ程度が非常に小さくなる。その結果、ATEが抑制される。また、特に、非磁性部35の厚さtINと距離hINとが、式(1)の関係を満たす場合、後に詳細に説明するように、十分な書き込み磁界を確保しつつ、ATE漏れ磁界をより確実に小さく抑えることができる。
図4(A)〜(E)は、本発明による薄膜磁気ヘッドの変更態様における、ABS側のヘッド端面近傍の構成を示す斜視図であり、図4(F)及び(G)は、非磁性部の断面形状の変更態様を示す断面図である。ここで、図4(F)及び(G)における断面は、図2のA−A線断面に相当する。
図4(A)の薄膜磁気ヘッドによれば、ABS側のヘッド端面(同斜視図の正面)近傍において、上下部磁極層420及び401と下部ヨーク層400とは、図3(B)の構成要素それぞれと同様となっているが、非磁性部43においては、そのショルダー(肩)部分43bが、図3(B)の非磁性部35のように素子形成面に対して傾いていない。このような構成においても、下部磁極層401からのATE漏れ磁界が抑えられて隣接トラックに及ぶ程度が非常に小さくなる。その結果、十分な書き込み磁界を確保しつつ、ATE漏れ磁界を小さく抑えることができる。なお、コイル層44は、この変更態様において、ギャップ層41の上方に形成されているが、下方に形成されていてもよい。
図4(B)によれば、ABS側のヘッド端面近傍において、非磁性部46は、その上部に、下部磁極層451と同じ磁極幅wPOを有するネック部分46cを備えている。このような構成においても、十分な書き込み磁界を確保しつつ、ATE漏れ磁界を小さく抑えることができる。
図4(C)の薄膜磁気ヘッドによれば、ABS側のヘッド端面近傍において、非磁性部50のショルダー部分50bが、下部ヨーク層470のショルダー部分470bと連なっており、両側でそれぞれ1つの斜面を形成している。このような構成においても、下部磁極層471からのATE漏れ磁界が抑えられて隣接トラックに及ぶ程度が非常に小さくなる。その結果、十分な書き込み磁界を確保しつつ、ATE漏れ磁界を小さく抑えることができる。なお、同図において、コイル層51及び52は、それぞれギャップ層48の上下に位置しているが、このようにコイル層が2層構造であってもよいし、どちらか一方の単層構造であってもよい。
図4(D)によれば、ABS側のヘッド端面近傍において、ABS側のヘッド端面から見て非磁性部54の奥側には、図3(B)のように下部ヨーク層ではなく、下部磁極層531がその位置を占めており、非磁性部54の下面が、下部磁極層531の下面と同じ高さとなっている。このような構成においても、十分な書き込み磁界を確保しつつ、ATE漏れ磁界を小さく抑えることができる。
図4(E)の薄膜磁気ヘッドによれば、ABS側のヘッド端面近傍において、上下部磁極層570及び561と非磁性部58とは、図3(B)の構成要素それぞれと同様となっているが、下部ヨーク層560が、MR積層体55の上シールド層を兼ねている。このような構成においても、十分な書き込み磁界を確保しつつ、ATE漏れ磁界を小さく抑えることができる。
ここで、本発明による非磁性部の断面形状について説明する。以上に述べた図3(B)及び図4(A)〜(E)に示された非磁性部においては、図2のA−A線断面に相当する断面をとると、その断面形状が矩形となっている。しかしながら、図4(F)に示した非磁性部59のように、その断面形状において、ヘッド端面300から離れた側の下方の角が丸くなっていたり、その丸くなる度合いが大きくなって下方表面が凸状の曲面になっている態様も、ATE漏れ磁界が抑制可能となるので、本発明の範囲となる。さらに、図4(G)に示した非磁性部59′のように、下方表面が傾いた平面、又は若干凹状の曲面になっている態様も、なおATE漏れ磁界が抑制可能となり、本発明の範囲となる。
図5は、本発明による薄膜磁気ヘッドの製造工程の一部を説明する、図2のA−A線断面図である。
まず、図5(A)に示すように、例えばアルティック(Al−TiC)等から形成されたスライダ基板(ウエハ基板)210上に、例えばスパッタリング法によって、例えばAl、SiO等からなる厚さ0.1〜5μm程度の下地絶縁層60を形成する。次いで、下地絶縁層60上に、例えばフレームめっき法等によって、例えばNiFe、CoFeNi、CoFe、FeN若しくはFeZrN等、又はこれらの材料の多層膜からなる厚さ0.5〜3μm程度の下部シールド層(下部電極層)330を形成する。その後、例えばスパッタリング法等によって、例えばAl、SiO等からなる絶縁膜を成膜し、化学的機械的研磨(CMP)法等によって平坦化することにより、平坦化層61を形成する。
次いで、図5(B)に示すように、下部シールド層(下部電極層)330上に、MR積層体332及び絶縁層333を形成する。さらに、図示されていないが、必要であればMR積層体332のトラック幅方向の両側に、バイアス絶縁層及びハードバイアス層を形成する。MR積層体332は、例えば、TMR効果多層膜を含む場合、反強磁性層と、この反強磁性層によって磁化方向が固定されている磁化固定層と、非磁性誘電材料からなるトンネルバリア層と、このトンネルバリア層を介して磁化固定層とトンネル交換結合をなす磁化自由層とが順次積層されて形成される。
次いで、図5(C)に示すように、絶縁層333上及びMR積層体332上に、例えばフレームめっき法等によって、例えばNiFe、CoFeNi、CoFe、FeN若しくはFeZrN等、又はこれらの材料の多層膜からなる厚さ0.5〜3μm程度の上部シールド層(上部電極層)334を形成する。以上の工程によって、MR効果素子33の形成を完了する。その後、Al、SiO等からなる絶縁膜を例えばスパッタリング法等によって成膜し、CMP法等によって平坦化して平坦化層62を形成する。
次いで、図5(D)に示すように、上部シールド層(上部電極層)334上に、例えばスパッタリング法、化学気相成長(CVD)法等によって、例えばAl、SiO、AlN又はDLC等の絶縁材料又はTi、Ta又はPt等の金属材料からなる厚さ0.1〜0.5μm程度の非磁性層63を、MR効果素子33と後に形成する電磁コイル素子34とを分離するために形成する。次いで、非磁性層63上に、例えばスパッタリング法、フレームめっき法等によって、例えばNiFe、CoFeNi、CoFe、FeN、FeZrN等、又はこれらの材料の多層膜を含む厚さ0.5〜3.5μm程度の下部磁性層340を形成する。ここで、下部磁性層340は、下部ヨーク層3400、非磁性部35及び下部磁極層3401から構成されているが、この構成の形成方法については後に図6を用いて詳述する。その後、例えばAl、SiO等の絶縁膜を例えばスパッタリング法等によって成膜し、例えばCMP法等によって平坦化することによって平坦化層64を形成する。
次いで、同じく図5(D)に示すように、例えばスパッタリング法、CVD法等によって、例えばAl、SiO、AlN又はDLC等の絶縁材料からなる厚さ0.01〜0.1μm程度のギャップ層341を形成する。その後、レジストマスクパターンを介して、例えばイオンミリング法、反応性イオンエッチング法等のドライエッチング法等によって、ギャップ層341の一部を除去して下部磁性層340を露出させることにより、バックギャップ部65を形成する。次いで、ギャップ層341上に、例えばフレームめっき法等によって、例えばCu等からなる厚さ1〜5μm程度のコイル層343を形成する。
次いで、同じく図5(D)に示すように、コイル層343を覆うように、例えばフォトリソグラフィ法等によって、例えば加熱キュアされたノボラック系等のレジストからなる厚さ0.5〜7μm程度のコイル絶縁層344を形成する。次いで、ギャップ層341上に、例えばフレームめっき法を含むパターンめっき法等によって、例えばNiFe、CoFeNi、CoFe、FeN若しくはFeZrN等、又はこれらの材料の多層膜からなる厚さ0.5〜3.0μm程度の上部磁極層3450及びバックコンタクト磁極層3452を形成する。ここで、上部磁極層3450の形成方法については、後に図6を用いて詳述する。
次いで、図5(E)に示すように、例えばAl、SiO等の絶縁膜を例えばスパッタリング法等によって成膜し、例えばCMP法等によって平坦化することによって平坦化層66を形成する。次いで、図5(F)に示すように、例えばAl、SiO等からなる絶縁層67を例えばスパッタリング法、CVD法等によって形成する。その後、レジストマスクパターンを介して、例えばイオンミリング法、反応性イオンエッチング法等のドライエッチング法等によって下地を露出させることにより、上部磁極層−ヨーク接合部680と、バックコンタクト磁極層−ヨーク接合部681と、コイル引き出し部682とを形成する。
次いで、同じく図5(F)に示すように、例えばフレームめっき法等によって、例えばNiFe、CoFeNi、CoFe、FeN若しくはFeZrN等、又はこれらの材料の多層膜からなる厚さ0.5〜3μm程度の上部ヨーク層3451及びコイルリード層69を形成する。ただし、コイルリード層69は、別途、例えばフレームめっき法等によってCu等の材料から形成されてもよい。以上の工程によって上部磁極層3450、バックコンタクト磁極層3452及び上部ヨーク層3451が形成されることにより、上部磁性層345の形成が完了する。
次いで、例えばAl、SiO等の絶縁膜を例えばスパッタリング法等によって成膜し、例えばCMP法等によって平坦化することによって平坦化層70を形成する。次いで、この平坦化された面上に、例えばスパッタリング法等によって、例えばAl、SiO等からなる被覆層71を形成する。以上によって、MR効果素子及び電磁コイル素子の形成工程が完了する。
図6(A1)〜(D)は、電磁コイル素子34における上下部磁性層の端部の形成工程を説明するための、ABSに平行な面による断面図である。但し、図6(A2)及び(A3)は、図2のA−A線断面図となっている。
最初に、図6(A1)に示すように、スライダ基板の素子形成面(図示せず)に、例えばスパッタリング法、又はめっき法等を用いて、厚さ約0.5〜約3μmの下部ヨーク膜80を形成し、下部ヨーク膜80上に、例えばスパッタリング法を用いて、厚さ約0.1〜約0.4μmの非磁性部膜81を形成する。ここで、非磁性部膜81の形成においては、図6(A2)のように、形成された下部ヨーク膜80のヘッド端面300近傍に、例えばフォトリソグラフィ法及びイオンミリング法等を用いて所定の大きさの窪みを形成し、この上に非磁性部膜81の材料を成膜した後、例えばCMP法を用いて平坦化してもよい。又は、他の形成方法として、図6(A3)のように、第1の下部ヨーク膜80a′を形成し、次いで、形成された第1の下部ヨーク膜80a′のヘッド端面300の近傍上に、例えばスパッタリング法及びフォトリソグラフィ法等を用いて非磁性部膜81を形成し、その後、第2の下部ヨーク膜80b′を成膜した後、例えばCMP法を用いて平坦化してもよい。
次いで、図6(B)に示すように、非磁性部膜81及び下部ヨーク膜80上に、厚さ約0.25〜約0.6μmの、例えば2.0T以上の高飽和磁束密度を有する下部磁極膜82、及び厚さ約0.01〜約0.1μmのギャップ膜83を順次形成する。次いで、図6(C)に示すように、ギャップ膜83上に、例えばスパッタリング法を用いて、例えば2.0T以上の高飽和磁束密度を有する材料からなるめっき電極膜84を形成した後、めっき電極膜84を電極としたフレームめっき法を含むパターンめっき法等を用いて、厚さが約2.0〜約4.0μmであって、トラック幅方向の幅が約0.2〜約0.4μmである上部磁極膜85を形成する。
次いで、この上部磁性膜85をマスクにして、イオンミリング法等のイオンビームエッチング法を用いて、図6(D)に示すように、下部磁極膜82とめっき電極膜84及び上部磁極膜85とをトリミングした、トラック幅方向の磁極幅WPO=約0.15〜約0.3μmを有する下部磁極層3401、第1及び第2の上部磁極層3450a及び3450b(上部磁極層3450)を形成する。このエッチングの際、まず、イオンビームを積層面(基板の素子形成面)に垂直又は略垂直となる入射角で入射させて、次いで、積層面に対して所定の斜め方向となる入射角での入射に変更する。これにより、良好な矩形状パターンを形成することができるともに、側壁への再付着物を除去することができる。なお、トリミングするとは、トラック幅方向の幅を、膜厚方向に関して均一に狭く加工することである。この際、深さ方向(膜厚方向)にもエッチングされるが、幅と深さのエッチング比は、このイオンビームの入射角及び入射量の組合せによって、変更、調整が可能となる。
また、このエッチングによって、下部磁極層3401の下端面に接面した非磁性部35が形成される。非磁性部35の形状、特にショルダー部分35aの傾斜角度、及び下部磁極層3401との境界付近のネック部分の有無は、非磁性部35の構成材料のエッチングレート、イオンビームの入射角及び入射量の組合せ等の条件によって、変更、調整が可能となる。なお、以上のエッチング工程において、イオンビームエッチングの代わりに反応性イオンエッチングを用いても、同様の形成工程を実行することができる。また、本発明による薄膜磁気ヘッドを製造するための工程は、上述したものに限定されることなく、その他の種々の材料、膜厚及び方法が適用可能である。
以上に述べた形成方法によれば、非磁性部35の形成によって、下部磁極層3401のネックデプスNDをそれほど大きくしなくとも、十分な書き込み磁界強度とを確保しつつ、ATEが抑制可能となる。従って、上部磁極膜85の当初の成膜量をさほど大きくする必要が無くなる。さらに、エッチング量が従来よりも小さく済むので、磁極幅WPOのばらつきが抑えられて、磁極幅WPOの制御性が損なわれない。
以下、本発明による薄膜磁気ヘッドにおける、ATEを抑制する効果について、書き込み磁界及びATE漏れ磁界のシミュレーション結果、並びに実施例及び従来例を用いて説明する。
(書き込み磁界及びATE漏れ磁界のシミュレーション)
図7(A)は、本発明による薄膜磁気ヘッドのABS側のヘッド端面における磁極の構成図であり、図7(B)は、図7(A)に示した本発明のヘッド及び従来のヘッドにおける、書き込み電流と、書き込み磁界強度及びATE漏れ磁界強度との関係を示すグラフである。
図7(A)に、以下図7(B)、図8及び図9に示すシミュレーションに用いたヘッドの磁極構成の各寸法が記載されている。同図によれば、下部磁極層3401(飽和磁束密度B=2.4T)の厚さであってネックデプスNDでもある長さが0.4μm、ギャップ層341の厚さ(ギャップ長)が0.09μm、第1の上部磁極層3450a(B=2.4T)の厚さが0.1μm、第2の上部磁極層3450b(B=1.8T)の厚さが1.3μm、これら各層のトラック幅方向の幅が0.17μmである。なお、下部ヨーク層3400の飽和磁束密度Bは1.8Tである。また、非磁性部35はヘッド端面において台形状であり、下辺が3.0μmであって上辺が0.17μmである。以下のシミュレーションにおいては、非磁性部35の厚さtIN及び距離hINを種々に変化させている。なお、図7(B)のシミュレーションにおいては、厚さtIN=0.2μmであって距離hIN=0.3μmである。なお、非磁性部35において、図2のA−A線断面の断面形状は矩形となっている。
また、以下のシミュレーションに用いた従来のヘッドは、非磁性部を備えておらず、図7(A)の非磁性部35の位置まで下部ヨーク層3400とした構成を有している。
図7(B)によれば、書き込み磁界強度は、本発明のヘッド及び従来のヘッドともに、書き込み電流の増加と共に急激に増大した後、所定値に漸近する傾向を示す。両者のグラフはほぼ重なっているので、本発明のヘッドにおいては、非磁性部35が設けられているにもかかわらず、従来と比較して書き込み磁界強度が十分に確保されていることがわかる。
次いで、ATE漏れ磁界強度について説明する。ATE漏れ磁界強度は、ABS側のヘッド端面上であって、下部磁極層3401の端面付近において、その上端のギャップ層近傍を除いて磁界強度が最も強く分布している領域での磁界の最大値として定義される。図7(B)によれば、ATE漏れ磁界強度は、本発明のヘッド及び従来のヘッドともに、書き込み電流の増加と共に単調に増加する傾向を示すが、同じ書き込み電流の条件において、本発明のヘッドにおけるATE漏れ磁界は、従来のヘッドにおけるATE漏れ磁界よりも小さく抑えられている。
従って、本発明の薄膜磁気ヘッドによれば、従来程度の十分な書き込み磁界強度を確保しつつ、従来よりもATEを抑制可能であることが理解される。
図8(A)は、本発明による薄膜磁気ヘッドにおける、非磁性部35の厚さtIN及び距離hINと書き込み磁界強度Hとの関係を示すグラフであり、図8(B)は、非磁性部35の厚さtIN及び距離hINとATE漏れ磁界強度HATEとの関係を示すグラフであり、図8(C)は、非磁性部35の厚さtIN及び距離hINと、HATE/Hとの関係を示すグラフである。なお、各図のHATE及びHは、書き込み電流が40mAの場合の値である。
図8(A)によれば、本発明のヘッドにおいて、非磁性部35の厚さtIN及び距離hINが小さくなるほど(同図において左下に行くほど)、書き込み磁界強度Hは大きくなる傾向にある。これに対して、図8(B)によれば、厚さtINが小さくなり距離hINが大きくなるほど(同図において左上に行くほど)、ATE漏れ磁界強度HATEは大きくなる傾向にある。
ここで、実際に、書き込みを行う際、書き込み電流値を調整する上で重要となるのは、書き込み磁界強度HとATE漏れ磁界強度HATEとの比HATE/Hである。この比の値が小さくなるほど、書き込みの際のATEを小さく抑えることができる。図8(C)によれば、この比HATE/Hは、厚さtINが大きくなり距離hINが小さくなるほど(同図において右下に行くほど)小さくなる。ここで、境界線CTH(破線)は、厚さtIN及び距離hINがゼロである従来のヘッドに相当する位置(原点)を通っている。従って、この境界線CTHよりも右下の領域、すなわち、
(1) hIN(μm)<2.5×tIN(μm)
の関係を満たす範囲において、書き込みの際のATEを従来よりも確実に小さく抑えることができる。
次いで、下部磁極層3401の大きさ及び形状について考察する。
図9(A)は、下部磁極層3401のネックデプスNDと厚さtLPとを規定する概略図であり、図9(B)〜(D)は、種々のND及びtLPを有するヘッド、並びに従来のヘッドにおける、書き込み電流と、書き込み磁界強度H、ATE漏れ磁界強度HATE及びHATE/Hとの関係をそれぞれ示すグラフである。
ここで、図9(B)〜(D)における、ヘッドA〜C及び従来のヘッドの磁極の構成を表1に示す。なお、同表に記載された値以外の構成は、各ヘッドとも図7(A)の構成と同様である。また、表1に示した距離hINは、図9(A)には示されていないが、図7(A)に示されているように、非磁性部35のABS側の端及びこの端の反対側の端の間の距離である。
Figure 0004515410
表1において、ヘッドA及びBは、本発明のヘッドであり、下部磁極層3401のネックデプスNDと厚さtLPとが同値である。これは、図9(A)を見れば明らかなように、ヘッドA及びBにおいては、下部磁極層3401は裾(ショルダー部分)を持たず、矩形であることを意味している。これに対して、ヘッドCにおいては、ネックデプスNDが厚さtLPよりも0.1μm大きくなっており、下部磁極層3401が裾を持っていることを意味している。
図9(B)によれば、ヘッドAにおいては、従来のヘッドとほぼ同等の書き込み磁界強度Hが実現している。ヘッドBにおいては、特に書き込み電流が大きな領域において、書き込み磁界強度Hが、従来のヘッドよりも若干小さくなっている。ヘッドCにおいては、従来のヘッドよりも大きな書き込み磁界強度Hが得られている。
図9(C)によれば、ヘッドA及びBにおいて、ATE漏れ磁界強度HATEが、従来のヘッドよりも小さく抑えられている。特に、ヘッドAにおいて、抑制の度合いが顕著である。これに対して、ヘッドCにおいては、下部磁極層が裾を持っていることが影響して、ATE漏れ磁界強度HATEが、従来のヘッドよりも大きくなってしまっている。
図9(D)によれば、上述した結果から求めた書き込み磁界HとATE漏れ磁界HATEとの比HATE/Hについては、ヘッドAが従来のヘッドよりも十分にかつ最も小さくなる傾向を示している。ヘッドBも、ヘッドAに比べるとその度合いは小さいが、従来のヘッドよりも小さくなる傾向を示している。ここで、ヘッドBは、tLP=ND=0.25μmであり、ヘッドAでの値よりも0.1μm小さいが、この値以上の値を確保することによって、従来と比較してATEの抑制効果がより確実に得られることが理解される。すなわち、本発明の非磁性部を備えた磁極の構成において、下部磁極層の厚さは、0.25μm以上であることがより好ましい。
ヘッドCにおいて、比HATE/Hは、従来のヘッドと同じか、又は書き込み電流の小さな領域で大きくなる傾向を示している。ヘッドCにおいては、上述したように下部磁極層が裾を持っており、この裾部分の厚さは、tLP―ND=0.1μmである。従って、たとえヘッドが非磁性部を備えていても、下部磁極層がヘッドCのような裾を有している場合、本発明のヘッドが奏するATE抑制効果は得られないことが理解される。
ただし、薄膜磁気ヘッドの実際の製造プロセス上、例えばエッチング工程におけるエッチング終点の厳密な管理が極めて困難であることから、下部磁極層を矩形状に形成する意図を持ってしても、形成された下部磁極層の下端部において若干の裾が見られることはあり得る。また、側面が積層面に対して垂直方向から若干傾くこと、又は多少の凹凸を含むことも十分にあり得る。しかしながら、例えば、本発明の磁極構成を有しているが、結果として下部磁極層がヘッドCよりも小さい裾を持ったヘッドにおいても、十分なATE抑制効果が得られることが実験により確認されている。従って、本発明の下部磁極層のABS側のヘッド端面における端面形状が「矩形又は略矩形」という場合、上述したような製造プロセス上形成されてしまう厚さ0.1μm未満の裾や側面の若干の傾斜又は凹凸も、その範囲に含まれることは明らかである。
(実施例)
以下、本発明の実施例及び従来例を用いて、本発明による薄膜磁気ヘッドのATE抑制効果を説明する。
なお、実施例として用いられた本発明のヘッドの構成は、図7(A)の構成において、厚さtIN=0.2μm及び距離hIN=0.3μmとしたものである。
図10は、種々の実効トラック幅Wを有する本発明のヘッド及び従来のヘッドにおけるオーバーライト(OW)特性を示すグラフである。
ここで、ヘッドの実効トラック幅Wは、対象となるヘッドを用いて記録媒体上にトラックを書き込み、この書き込まれたトラックに対して、実際にトラック幅方向にスキャンしながら読み出しを行い、トラック幅方向の出力分布を得た上で、その分布幅から決定されている。また、OW特性は、対象となるヘッドを用いて、所定の低周波数の信号を記録媒体に書き込み、さらにこの信号の10倍の高周波数の信号をその上に上書きした際の、読み出し信号における最初に書き込まれた低周波数信号の残留分の比をデシベル換算した値によって表示されている。
図10によれば、本発明のヘッド及び従来ヘッドともに、実効トラック幅Wが大きくなるにつれてOW特性が向上しており、両者のデータは、ほぼ同一曲線付近に分布している。従って、本発明による薄膜磁気ヘッドは、従来のヘッドと同等のOW特性を保持していることがわかる。
図11は、本実施例において行ったATE測定の実施方法を説明するための概略図及びグラフである。
ATEの測定においては、最初に、対象のヘッドを用いて、約2インチ径の磁気ディスク上に、所定数のトラック(図11(A)に示す、中心のTを除くT−3〜T)を書き込んだ。この際、トラックピッチは、そのヘッドの実効トラック幅Wとし、書き込み周波数をf(約300MHz)とした。次いで、書き込まれたトラックからの周波数f近傍の出力成分を、トラック幅方向(ディスク径方向)に沿ってMR効果素子を用いて測定した。これにより、図11(B)のような、横軸をディスク径方向での位置とした出力電圧プロファイルP1が得られた。
次いで、図11(A)のトラックTの位置に、周波数fよりも大きい書き込み周波数fでの書き込みを約10000回行った(図11(C))。その後、再度、周波数f近傍の出力成分を測定すると、図11(D)のような出力電圧プロファイルP2が得られた。出力電圧プロファイルP2においては、P1に比べて、一般に、各トラック位置でのピークが減衰している。この減衰の程度によって、そのヘッドのATEの大きさを評価した。なお、トラックT位置では、周波数fの出力成分は測定されず、出力は見られなかった。
図12は、種々の実効トラック幅Wを有する本発明のヘッド及び従来のヘッドにおける、ATEによる出力電圧への影響を示すグラフである。
図12に結果を示した、ATEによる出力電圧への影響を調べる実験においては、図11を用いて説明した方法を用いて、各実効トラック幅Wを有するヘッドにおいて図11(D)の出力電圧プロファイルを決定し、プロファイル中の各トラックに対応するピークの減衰の程度を測定した。ここで、図12(A)は外周側の隣接トラックT、図12(B)は内周側の隣接トラックT−A、図12(C)は外周側のトラックT〜Tのうち最も減衰したトラック、図12(D)は内周側のトラックT−3〜T―1のうち最も減衰したトラック、に対応しており、各グラフの縦軸は、トラックTへの約10000回の書き込み後の、対象トラックでの出力電圧値の、当初電圧値に対する比を、パーセント表示したものである。この出力電圧比が100%から小さくなればなるほど、そのトラックがATEによる信号データ消去作用をより強く受けたことになる。
図12(A)及び(B)によれば、本発明によるヘッドと従来のヘッドは、実効トラック幅Wと出力電圧比との関係について同一の傾向を示しており、両者の差は見られない。これに対して、図12(C)及び(D)によれば、本発明によるヘッドは、同じ実効トラック幅Wにおいて従来のヘッドよりも出力電圧比が大きくなっている。従って、本発明のヘッドにおいては、隣接トラックからさらに離れたトラックにおいて、明確なATEの抑制効果が見られることが理解される。
図13は、種々の実効トラック幅Wを有する本発明のヘッド及び従来のヘッドにおける、ATEによるSN比への影響を示すグラフである。
図13に結果を示した、ATEによるSN比への影響を調べる実験においては、図11を用いて説明した方法を用いて、各実効トラック幅Wを有するヘッドにおいて図11(D)の出力電圧プロファイルを決定し、プロファイル中の各トラックでのノイズ電圧と出力電圧との比、すなわちSN比を測定した。ここで、図13(A)は外周側の隣接トラックT、図13(B)は内周側の隣接トラックT−A、図13(C)は外周側のトラックT〜Tのうち最も減衰したトラック、図13(D)は内周側のトラックT−3〜T―1のうち最も減衰したトラック、に対応しており、各グラフの縦軸は、トラックTへの10000回の書き込みによる、対象トラックでのSN比の劣化分、すなわちSN劣化量=(当初SN比)−(Tへの書き込み後のSN比)、を表示したものである。このSN劣化量が大きいほど、そのトラックがATEによるノイズ増大作用をより強く受けたことになる。
図13(B)によれば、本発明によるヘッドと従来のヘッドは、実効トラック幅WとSN劣化量との関係について同一の傾向を示しており、両者の差は見られない。これに対して、図12(A)、(C)及び(D)によれば、本発明によるヘッドは、同じ実効トラック幅Wにおいて従来のヘッドよりもSN劣化量が小さくなっている。従って、本発明のヘッドにおいては、出力電圧比では明確でなかった外周側の隣接トラックにおいても、明確なATEの抑制効果が得られることが理解される。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明による磁気ディスク装置の一実施形態における要部の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明によるHGA、及びこのHGAの先端部に装着されている薄膜磁気ヘッドの一実施形態を示す斜視図である 本発明による薄膜磁気ヘッドの要部の構成を示す、図2のA−A線断面図、及び同構成におけるヘッド端面を正面とした斜視図である。 本発明による薄膜磁気ヘッドの変更態様における、ABS側のヘッド端面近傍の構成を示す斜視図、及び非磁性部の断面形状の変更態様を示す断面図である。 本発明による薄膜磁気ヘッドの製造工程の一部を説明する、図2のA−A線断面図である。 電磁コイル素子における上下部磁性層の端部の形成工程を説明するための、ABSに平行な面による断面図である。 本発明による薄膜磁気ヘッドのABS側のヘッド端面における磁極の構成図、並びに図7(A)に示した本発明のヘッド及び従来のヘッドにおける、書き込み電流と、書き込み磁界強度及びATE漏れ磁界強度との関係を示すグラフである。 本発明による薄膜磁気ヘッドにおける、非磁性部の厚さtIN及び距離hINと書き込み磁界強度H及びATE漏れ磁界強度HATEとの関係を示すグラフである。 下部磁極層のネックデプスNDと厚さtLPとを規定する概略図、並びに種々のND及びtLPを有するヘッドにおける、書き込み電流と書き込み磁界強度H及びATE漏れ磁界強度HATEとの関係を示すグラフである。 種々の実効トラック幅Wを有する本発明のヘッド及び従来のヘッドにおけるOW特性を示すグラフである。 本実施例において行ったATE測定の実施方法を説明するための概略図及びグラフである。 種々の実効トラック幅Wを有する本発明のヘッド及び従来のヘッドにおける、ATEによる出力電圧への影響を示すグラフである。 種々の実効トラック幅Wを有する本発明のヘッド及び従来のヘッドにおける、ATEによるSN比への影響を示すグラフである。
符号の説明
10 磁気ディスク
11 スピンドルモータ
12 アセンブリキャリッジ装置
13 記録再生回路
14 駆動アーム
15 ボイスコイルモータ(VCM)
16 ピボットベアリング軸
17 ヘッドジンバルアセンブリ(HGA)
20 サスペンション
21 スライダ
210 スライダ基板
22 ロードビーム
23 フレクシャ
24 ベースプレート
25 配線部材
30 浮上面(ABS)
300 ヘッド端面
31 素子形成面
32 磁気ヘッド素子
33 MR効果素子
330 下部シールド層
332、55 MR積層体
333 絶縁層
334 上部シールド層
34 電磁コイル素子
340 下部磁性層
3400、400、470、530、560 下部ヨーク層
3401、401、451、471、531、561 下部磁極層
341、41、48 ギャップ層
343、44、51、52 コイル層
344 コイル絶縁層
345 上部磁性層
3450、420、490、570 上部磁極層
3451 上部ヨーク層
3452 バックコンタクト磁極層
35、43、46、50、54、58、59、59′ 非磁性部
36、37 信号端子電極
60 下地絶縁層
61、62、64、66、70 平坦化層
63 非磁性層
65 バックギャップ部
67 絶縁層
680 上部磁極層−ヨーク接合部
681 バックコンタクト磁極層−ヨーク接合部
682 コイル引き出し部
69 コイルリード層
71 被覆層
80 下部ヨーク膜
81 非磁性部膜
82 下部磁極膜
83 ギャップ膜
84 めっき電極膜
85 上部磁極膜

Claims (7)

  1. 浮上面を有する基板の素子形成面に形成された下部磁性層と、上部磁性層と、浮上面側の端部が該下部磁性層及び該上部磁性層に挟持されたギャップ層と、少なくとも該下部磁性層及び該上部磁性層の間を通過するように形成されているコイル層とを備えた電磁コイル素子を備えている薄膜磁気ヘッドであって、
    前記下部磁性層が
    下部ヨーク層と
    前記下部ヨーク層の浮上面側の端部上であってヘッド端面に達する位置に形成されており、自身の厚さt IN と、自身の浮上面側の端及び該端の反対側の端の間の距離h IN とが、h IN <2.5×t IN の関係を満たす非磁性部と
    前記非磁性部上及び前記下部ヨーク層の浮上面側の端部上に形成されていて、上面が前記ギャップ層と接面しており、浮上面側のヘッド端面における端面が、トラック幅方向の幅が所定の磁極幅で規定された形状となっている、少なくとも0.25μmの厚さt LP を有する下部磁極層
    を備えていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。
  2. トラック幅方向の幅が前記所定の磁極幅で規定された前記形状が、該磁極幅を有する矩形又は略矩形であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。
  3. 前記非磁性部の上面が、前記下部ヨーク層の浮上面側の端部における最上面と同じ高さであることを特徴とする請求項1又は2に記載の薄膜磁気ヘッド。
  4. 前記非磁性部の下面が、前記下部磁極層の下面と同じ高さであることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  5. 前記上部磁性層が、下面が前記ギャップ層と接面している上部磁極層と、浮上面側の端部が該上部磁極層と接面している上部ヨーク層とを備えていることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッド。
  6. 請求項1からのいずれか1項に記載の薄膜磁気ヘッドと、該薄膜磁気ヘッドを支持する支持機構とを備えていることを特徴とするヘッドジンバルアセンブリ。
  7. 請求項に記載のヘッドジンバルアセンブリを少なくとも1つ備えており、少なくとも1つの磁気記録媒体と、該少なくとも1つの磁気記録媒体に対して前記薄膜磁気ヘッドが行う書き込み及び読み出し動作を制御するための記録再生回路とをさらに備えていることを特徴とする磁気ディスク装置。
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