JP4512926B2 - コーティング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性で透明なアクリル系の紫外線カット用コーティング液材を窓ガラスにコーティングするためのコーティング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
私達は太陽光の恩恵を受けつつ地球上で生活している。太陽からは幅広い波長の電磁波が放射され、その中には地球上の生物に極めて有害な短波長(190〜280nm)の紫外線(UV−C)が含まれているが、幸いにも地球を取巻く大気中のオゾンがUV−Cを吸収し、地球上の生物の生命を守ってくれている。しかし、それより少し波長の長い(280〜320nm、320〜400nm)紫外線UV−B、UV−Aが地表面上に到達しており、日焼けや皮膚がん等の発生率を高めるような害をもたらしている。
【0003】
また、近年、人工化学物質によってオゾンが破壊され、徐々に大気中のオゾン濃度が減少しつつあり、紫外線量の増加が懸念されている。
【0004】
本出願人の出願にかかる特開平7−325390号公報(文献A)には、合成樹脂エマルジョンに粒径100μmの無機質粒子と有効量の紫外線吸収剤とを含有させてなる被膜形成用組成物が示されており、その組成物を用いて窓ガラス等の対象物にフローコーティング等の方法により被膜を形成させる被膜形成方法についても示されている。ただし、そのコーティング装置については特に説明はなく、塗布液を窓ガラスの表面に沿って流下させると共に窓ガラスの下側で回収して再び上部に供給するという方法的な記載にとどまっている。
【0005】
特開平6−320096号公報(文献B)には、紫外線等のカット用塗料をガラス面などにフローコーティングする方法およびそのための装置が示されている。この文献において具体的に言及のある塗料は一液性または二液性の溶剤系塗料であり、その装置としては、塗料を貯蔵するタンクからポンプにより塗料を吸引し、吸引した塗料を塗布ノズルから被コーティング面にフローコーティングする機構のものが示されている。
【0006】
特開平7−328507号公報(文献C)には、紫外線・近紫外線カットコーティング剤等の液状コーティング剤をショーウインド等に塗布する装置および方法が示されている。その装置としては、コーティング液を収容するタンクの上方に吸引装置を接続すると共に、タンクの上部にコーティング液を回収するための吸引パイプを連結し、タンクの下部には連結口を設けて吐出パイプを接続すると共にその連結口内に回転羽根を軸支し、さらにその吐出パイプの先端には幅の広い吐出口を接続した構造のものが示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の文献Aには、紫外線カット用のコーティング剤(塗料)をガラスに対して現場においてフローコーティングするのに適した組成物が示されている。上述の文献B、Cには、紫外線カット用塗料を窓ガラス等に向けてフローコーティングする装置(タンク内の塗料を吸引により取り出す装置、塗料を収容するタンク内を陰圧にする機構の装置)が示されている。
【0008】
本発明は、このような背景下において、これら従来の装置とは原理、機構ないし構造の異なる紫外線カット用コーティング液材のコーティング装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のコーティング装置は、
水性で透明なアクリル系の紫外線カット用コーティング液材を窓ガラスにコーティングするためのコーティング装置であって、
台車(2) 上に、
・前記の紫外線カット用コーティング液材を封入可能でかつエアー源としてのコンプレッサ(1) により加圧される圧力タンク(3) と、
・窓ガラスを伝ってその下方に溜まる余剰液を回収するためのバケツ(4) と、
・その余剰液の吸入と前記バケツ(4) への吐出を行うためのエアー源で駆動されるポンプ(5)
とを設置してあること、
前記コンプレッサ(1) には圧力レギュレータ(7) が内蔵され、前記圧力タンク(3) には圧力レギュレータ(8) が設けられ、これらの圧力レギュレータ(7) と圧力レギュレータ(8) とはエアーホース(9A)を介して接続されること、
そして、該エアーホース(9A)から分岐したエアーホース(9B)が、前記のポンプ(5) に設置の圧力レギュレータ(10)に接続されること、
前記圧力タンク(3) にはそこに封入されている前記液材を取り出すためのパイプ(11)が設けられ、該パイプ(11)には液ホース(12)を介して手元コック(14)付のコーティング用のノズル(13)が設けられること、
前記ポンプ(5) は、ダイヤフラムを備えかつエアー源で駆動されるダイヤフラムポンプであること、および、
該ポンプ(5) の吸入側には吸入ホース(17)、吐出側には吐出ホース(18)がそれぞれ接続され、もってダイヤフラムの作動による前記の余剰液の吸入とその余剰液の前記バケツ(4) への回収を可能にしてあること、
を特徴とするものである。
【0010】
(作用)
本発明のコーティング装置は、圧力タンク(3) に封入したコーティング液材をそのタンク内の圧力を利用してノズル(13)に対して送るものであるので、安定して均一な吐出を行うことができる。また、余剰の液を台車(2) 上に設置されたバケツ(4) へ返すことができる。装置は極めてコンパクトであり、対象窓ガラスに対して容易に持ち運ぶことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
(紫外線カット用コーティング液材)
本発明のコーティング装置は、水性で透明なアクリル系の紫外線カット用コーティング液材を窓ガラスにコーティングするための装置であるので、まずその液材について説明する。
【0013】
水性で透明なアクリル系の紫外線カット用コーティング液材の基材としては、アクリル系合成樹脂エマルジョンを用いることができる。
【0014】
アクリル系合成樹脂エマルジョンとしては、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン、アクリル−スチレン共重合体エマルジョンをはじめとするアクリル共重合体系合成樹脂エマルジョンが用いられ、使用目的に応じてこれらの中から耐候性、被膜強度、コストなどを加味して適当なものを選択使用する。
【0015】
アクリル共重合体系合成樹脂エマルジョンの固形分濃度に特に限定はないが、通常は10〜75重量%の範囲から選ぶことが多い。ただし、特に薄膜化を図るときは、さらに水で希釈して用いることもできる。
【0016】
通常、アクリル共重合体系合成樹脂エマルジョンは、無機質微粒子(殊にコロイド領域の粒径の無機質微粒子、中でもコロイド状のシリカ)を含むものが用いられる。特に、コロイド領域の粒径の無機質微粒子の共存下にモノマー成分をエマルジョン重合して得たものが好適である。そのようにして得た無機質微粒子含有合成樹脂エマルジョンを用いると、ガラスに対する密着性確保、透明性維持の点で有利となるからである。
【0017】
合成樹脂エマルジョン中の樹脂分1重量部に対する無機質微粒子の量は、0.05〜1.5重量部、好ましくは0.1〜1重量部の範囲から選ばれる。無機質微粒子の割合が余りに少ないときは対象物に対する密着性、透明性、硬度などの点で所期の効果が得られず、余りに多いときは密着性、透明性などの点でかえって不利となる。
【0018】
そして無機質微粒子含有合成樹脂エマルジョンには、中波長ないし長波長(すなわち280〜400nm)の紫外線を吸収しうる紫外線吸収剤を含有させる。このような紫外線吸収剤の例としては、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、アクリロニトリル系、シアノアクリレート系、金属錯塩系などあるいはこれらの複合形などがあげられる。
【0019】
紫外線吸収剤の含有量は、コーティング被膜が20μmのとき、波長370nm以下の紫外線を95〜100%吸収し得るだけの量を添加するのが好ましい。
【0020】
上記各成分を有する被膜形成用組成物には、必要に応じ、増粘剤、低温安定剤、造膜助剤、垂れ防止剤、界面活性剤、消泡剤、着色剤、溶剤などの添加剤を含有させることができる。着色剤を含有させるときは、透明性を低下させないように有機系の着色剤(染料や有機顔料)を選択する。透明度は、被膜厚みが100μmのとき透過率が90%以上になるように留意する。
【0021】
以上のようにして調合された紫外線カット用コーティング液材は、適宜水で希釈して粘度調整でき、粘度カップ計9〜15秒に調整して窓ガラスコーティングできる。
【0022】
参考のため、図1及び図2に上記コーティング液材を厚さ3mmのフロート板ガラスに、厚さ20μm及び100μmでコーティングした場合の透過率特性を示す。図1は波長300〜450nm域を、図2は波長185〜3200nm域を示す。曲線Aは板ガラスそのもの、曲線Bは板ガラスに20μmのコーティング膜を施した場合、曲線Cは板ガラスに100μmのコーティング膜を施した場合の透過率である。
【0023】
図示のように、3mm厚の板ガラスは、波長280〜320nmの紫外線UV−Bを吸収する機能は少しあるが、波長320〜400nmの紫外線UV−Aを吸収する機能はほとんどなく、可視光線400〜800nmに対しては、反射を含めて80%程度透過している。
【0024】
これに対し厚さ20μmのコーティング膜は、波長370nm以下の紫外線をほぼ100%吸収し、波長370から400nmにかけては、その吸収率を100〜0%にかけて次第に少なくしている。
【0025】
一方、厚さ100μmのコーティング膜は、可視光400〜800nmに対しては、3〜5%程度透過度を低くするのみで、370〜400nmの紫外線に対しては吸収力を10%程度高めている。
【0026】
(コーティング装置)
図3は、本発明のコーティング装置の概要を示した説明図である。図示のように本装置は、エアー源としてのコンプレッサ(1) と、台車(2) に載置した特殊ステンレス製の圧力タンク(3) と、液回収用のバケツ(4) と、エアー圧駆動のダイヤフラム式ポンプ(5) とを備えて成る。
【0027】
前記圧力タンク(3) は、上部に平面的に楕円形となる蓋(図示せず)を有し、それに対し僅かに小さな径に明けられたタンク本体の孔部に対し、斜めに差し込んだ上で水平姿勢とした状態で、その上部に設けたシール部材でタンク本体との間をシールするようになっている。コーティング液材は、この蓋を開けて7〜8分目まで封入される。
【0028】
前記コンプレッサ(1) は、それに電源コード(6) が接続され、100ボルト電源にて駆動される。その内部には圧力レギュレータ(7) が内蔵され、6kg/cm2 の圧力エアーを出力する。一般にコンプレッサ(1) は屋外に配置され、対象窓ガラスの位置する付近に台車(2) が配置される。コンプレッサ(1) の圧力レギュレータ(7) と台車(2) 上の圧力タンク(3) と接続される圧力レギュレータ(8) とはエアーホース(9A)を介して接続される。
【0029】
前記エアーホース(9A)は前記圧力タンク(3) 側のレギュレータ(8) の手前で分岐され、エアーホース(9B)を介してポンプ(5) と接続される圧力レギュレータ(10)と接続されている。圧力タンク(3) の駆動圧は3〜5kg/cm2 、ポンプ(5) の駆動圧は2〜3kg/cm2 程度である。
【0030】
前記圧力タンク(3) には、その底部にパイプ(11)が挿通され、そのパイプ(11)には、液ホース(12)を介してノズル(13)が接続されている。ノズル(13)には、その内部を通る液の流量を調整可能のコック(14)が設けられている。また、ノズル(13)先端部分には少しの液を吸収可能のスポンジ材(15)が挿通されている。スポンジ材(15)は、作業中、ノズル(13)からしたたり落ちる数滴の液を受けとめるためのものである。従って、圧力タンク(3) の内部に紫外線カット用コーティング液材を封入しておけば、そのタンク(3) の加圧によってノズル(13)から一定圧の液を吐出させることが可能である。
【0031】
前記ポンプ(5) の吸入側には吸入口(16)を備えた吸入ホース(17)が接続されている。吐出側には吐出ホース(18)が接続され、その先端は前記バケツ(4) の上方に明けた小孔の中に挿通されている。従ってエアホース(9B)、レギュレータ(10)を介してポンプ(5) に所定のエアーを送ることにより、ダイヤフラムの作動によって、吸入ホース(17)の吸入口(16)から液を吸入し、バケツ(4) 内に液を回収可能である。ポンプ(5) の作動はレギュレータ(10)の後部に取付けられたバルブ(19)の開閉操作によって行われる。
【0032】
(コーティング操作)
図4は、上記のコーテイング装置を用いてコーティングを行うときの窓ガラス(20)の内側を示す説明図である。一般に、紫外線カット用コーティング液材のコーティングは、窓ガラス(20)の内側から行われる。内側からの方が施工が容易で、機能的には内側で十分であり、かつその管理(清掃、保全)も容易であるからである。逆に、外側からコーティングすると、コーティング時の風によってゆがみが生じ、また虫によって傷つけられる等の弊害がある。
【0033】
窓ガラス(20)へのコーティングは、まず準備作業から入る。準備の一つは、窓ガラス(20)の清掃である。清掃は通常の清掃と同様であるが、一切の汚れを除き、油脂分を一切除去することが肝要である。油膜除去のためには、コンパウンドでの研磨、アルコール拭取り等を行う。
【0034】
次の準備の一つは、マスキングと、養生と、目貼りである。マスキング及び養生は窓ガラス(20)のコーティングを行う面の境界を定めるものであり、養生はコーティング剤の飛散を防止するものであるが、これらは帯状のビニルロールにマスキングテープを取付けたビニル・テープロールを用いて丁寧に行われる。目貼りは窓の隙間からコーティング面に秒速50cm以上の風が来ることのないよう洩れなく行う。特に鍵の隙間には十分注意する。窓(20)の下方には、ビニールで余剰液を溜め置くための池(21)を形成しておく。
【0035】
さらなる準備は、窓ガラス(20)面に対しての足場の準備である。通常、1m×2mサイズの窓ガラス(20)に対しては、脚立1本で良い。ショーウィンドウのように横幅数mの窓ガラス(20)に対しては、十分な長さの道板を用意し、作業を安全に行えるようにする。最後に、図3示した装置に関し、コンプレッサ(1) を屋外へ配置し、台車(2) を窓ガラス(20)の近傍へ配置する。
【0036】
以上の準備を終えて後のコーティング作業は、窓ガラス(20)への日照が無いときを狙って行う。窓ガラス(20)全面へ一様な日照が有るときはコーティング可能ではあるが、同時に気温が高いような場合には乾燥が速きに過ぎ品質劣化の恐れがある。日照が窓ガラス(20)の一部に有るような場合には乾燥ムラが生じるのでコーティング不能であり、要すれば窓ガラス(20)の裏面に日照防止用のシートを張る。
【0037】
また別の注意としては、コーティング作業中に虫が寄らないようにすることである。コーティング面に小さな虫が付着すると、それを取り除くのが大変であり、それを取除いても傷になる恐れがある。そのために、作業に入る前に虫を逃がし、部屋を閉め切って作業することが好ましい。要すれば電撃殺虫器を配置する。
【0038】
コーティングは、通常2名の作業員で行う。一人は前記脚立を使って前記ノズル(13)を手に持ち、窓ガラス(20)に向ってコーティングする主作業員である。後一人は、安全監視と、池(21)に溜った液を吸入ホース(17)でバケツ(4) に返す副作業員である。
【0039】
図4を参照して、ノズル(13)を使っての基本的なコーティング方式を説明する。主作業員が右利きである場合には、ノズル(13)を右手に持ち、窓ガラス(20)左端下方からコーティング開始する。左利きの場合には、ノズル(13)を左手に持ち、逆に窓ガラス(20)の右端下方から始めても良い。
【0040】
ノズル(13)からは、30〜70cc/Sの液を吐出するよう調整されている。吐出量は、ノズル(13)のコック(14)の調整によっても行いうるが、一般には、それは全開で、レギュレータ(8) を使って圧力タンク(3) の圧力調整で行う。(なお、以下においては、図4〜6における「丸付き数字1〜4」を、[1], [2], [3], [4]と置き換えてある。)
【0041】
主作業員は、ノズル(13)を右手に持ち、窓ガラス(20)の左端下方の[1] 点から上端の[2] 点へ向け、10cm/S程度の一様な速度で素速く立ち上げる。ノズル(13)の移動軌跡(23)に付けた矢印はノズル(13)の向きを示す。立ち上げ時のノズル(13)の向きは、水平外向き姿勢より10°〜15°程度下向きとするのが良い。ノズル(13)からの吐出流を下方へうまく流すためである。
【0042】
左端上方コーナの[2] 点では、ノズル(13)の向きを次第に上方へ向け、窓ガラス(20)上端横方向への軌跡に移る。このとき、コーナの[2] 点では、ノズル(13)の吐出量を半分程度に絞ることが望ましい。コーナエッジをきれいに仕上げるためである。エッジ仕上げて素早く吐出量を元に戻す。
【0043】
窓ガラス(20)の上方横移動では、ノズル吐出方向を進行方向に対し15°〜30°程度遅らせる。窓ガラス(20)の表面にコーティング液の川面(24)を途切れなく均一に形成するためである。移動速度は川面(24)を形成するために、またガラス温度を含めて液をガラス面になじませるため、30〜50mm/S程度の低速ないし微速で行うのが基準である。ガラス幅が小さい場合には、川面(24)が途切れても即修正可能であるので、より高速で行うこともできる。
【0044】
左端コーナの[3] 点では、ノズル(13)を持ち換え、吐出量を絞り、コーナ仕上げし、左端下方の[4] 点に移動する。このときのノズル吐出方向は、流れを考慮してほぼ水平外方向とする。
【0045】
以上のコーティング作業により、窓ガラス(20)に均一な川面(24)が形成されると、その自然放置を待って窓ガラス(20)にコーティング膜が形成される。コーティング膜は、液、気温、湿度により若干の変化があるが、窓ガラス(20)上方で20〜30μm、下方で50〜80μmとなる。修正塗りを行ったような場合には下方で100〜120μmとなることもある。このように、上下で膜厚が異なっても透明度に余り変化はなく、紫外線カット効果に問題はない。
【0046】
乾燥は5〜10分程度でベタツキがなくなる。完全乾燥し所要の硬度(例えばJIS鉛筆硬度2H)が出るには1ケ月を要す。この間、窓ガラスの清掃は禁物である。マスキング、養生用のテープは、約30分後に外してコーティング作業を終了する。窓には、乾燥時期を知らせるために、コーティング作業月日を示したラベルを貼っておくことが望ましい。
【0047】
ところで、図3に示すコーティング装置に関し、副作業員は、池(21)へコーティング材の余剰液が溜まるたびに、バルブ(19)を操作して、吸入口(16)を池(21)へ入れなければならない。現場は狭く装置バルブ(19)の方へ近づき難いときがある。
【0048】
そのため、エアーホース(9B)を吸入ホース(17)に沿って吸入口(16)へ引き、ここにバルブ(19)を取付け、その通りをポンプ(5) のエアー駆動口へ返すようにすればよい。
【0049】
このように改造をすれば改造されたバルブ(19)を吸入口(16)位置で操作することでポンプ(5) を作動させることができ、狭い現場で移動しなくてもよくなる。
【0050】
図5は、窓ガラス(20)上方でのコーナ間移動軌跡(23A) の特殊例を示す説明図である。図示のようにノズル(13)の向きを調整しながら、軌跡(23A) をジクザクに取り、均一な川面(24)を形成することができる。即ち、ノズル(13)を進行方向に対する遅れ方向から垂直姿勢近くまで立ち上げつつ右上方に移動し、少し戻ると同時にノズル(13)を遅らせることを繰り返す。これにより吐出流を川面(24)の上方で均一に流動させ、それから下る川面(24)を均一化させることができる。このようにすれば川面(24)が小刻みに流動化され、途切れることのない川面(24)を形成できる。
【0051】
図6は、川面(24)が途切れたとき又は途切れそうになったときに操作する移動軌跡(23B) の特殊例を示す説明図である。即ち、川面(24)が途切れそうな位置でノズル(13)を一度下に向けて、再度振り戻す。これにより、ノズル(13)から吐出される液を途切れそうな川面(24)位置に覆うことができ、途切れ防止ができる。このように、川面(24)が途切れそうなときは即修正を行って、全軌跡終了後には途切れのない川面(24)が形成されることが必要である。もし、全軌跡終了後に途切れ部分を残した場合には、その部分の修正のために、全面修正が必要となるからである。
【0052】
以上のコーティング作業により、窓ガラス(20)には厚さ20〜80μmのコーティング膜が形成される。この膜には、図1で示す通り厚さ20μmで有害紫外線を有効に吸収できる紫外線吸収剤が含まれており、窓ガラス(20)の全面において、有害な紫外線を有効にカットできる。
【0053】
図7は、太陽光の窓ガラス(20)への入射によるエネルギーの流れの変化を示した説明図であり、コーティング無しの場合(a)とコーティング膜(25)を形成した場合(b)とを対比してある。
【0054】
図7(a)に示すように、太陽からの入射エネルギーE0 は、約80%が透過し透過エネルギーE1 として室内へ入射される。これには勿論紫外線のエネルギーも含まれている。また、入射エネルギーの10%強は反射され反射エネルギーE2 として室外へ放出される。さらに、残り10%弱のエネルギーはガラス内に吸収され、吸収エネルギーE3 として、放射と対流熱伝導で室外及び室内へ放出される。吸収エネルギーE3 の室外及び室内放出エネルギーを夫々E31、E32とする。結局、室内へは、透過エネルギーE1 と、室内への吸収エネルギーE32の和Q1 =E1 +E32が入力されている。
【0055】
一方、図7(b)に示すように、ガラスに紫外線カット用コーティング膜(25)を形成すると、透過エネルギーE1 の一部E4 が吸収され、残りエネルギーE5 が室内へ入力される。吸収エネルギーE4 のうち、室外及び室内へ放出されるエネルギーを夫々E41、E42とする。結局室内へは入射エネルギーE0 の一部E5 と、ガラス及びコーティング膜(25)で吸収され室内側へ放出されるエネルギーE32+E42の和で、Q2 =E5 +E32+E42となる。この量は、コーティング膜無しの場合に室内へ入力されたエネルギーQ1 から、コーティング膜25によって吸収され室外へ放出されたエネルギーE41を差引いた量で、Q2 =Q1 −E41となる。
【0056】
従って、窓ガラス(20)に紫外線カット用コーティング膜(25)を施す事により、ガラス面を透過していた紫外線エネルギーが熱エネルギーに変換され、変換された熱は室内外へ放射、対流によって出て行き、総合結果として室内へ入る熱量が少なくなる。即ち、日射しの強い夏場は入射エネルギーを少なくして冷房負荷の軽減を図ることができる。また、冬場では、コーティング膜(25)が断熱材の役目をして、暖房負荷の軽減を図ることができる。さらに、コーティング膜(25)の断熱効果をもって結露防止することができる。
【0057】
以上の実施形態建物の窓ガラスの場合について例示したが、本発明これに限定されるものではなく、例えば、自動車のウインドガラス、電車等乗り物の窓ガラスでは、工場出荷のときはガラス単体で、既設のものにあっては上記例と同様手順でコーティングできる。
【0058】
工場においてガラス単位でコーティングする場合には、ガラスを逆さに立てることができるので、上下逆さに2回のフローコーティングを行うと良い。このようにすれば、フローコート法による上下厚み変化を防止でき、上下共に同一厚みのコーティング膜を形成できる。
【0059】
さらに、本発明の装置を用いて窓ガラス(20)に対するコーティングを行えば、紫外線を有効カットし得るので、紫外線に対し趨光性のある昆虫類の飛来を防止することができる。
【0060】
【発明の効果】
水性で透明なアクリル系の紫外線カット用の水性コーティング液材を用いることは、コーティングを安全、衛生的に行うことができ、コーティング膜の紫外線吸収機能を保証できる。形成されたコーティング膜には、紫外線カット、褪色防止、防水、防虫効果がある。
【0061】
そして、本発明のコーティング装置は、圧力タンク(5) からの吐出であるので、上記の紫外線カット用の水性コーティング液材を安定かつ均一に吐出することができる。また、本発明のコーティング装置は極めてコンパクトに構成されているので、対象窓ガラス(20)に対して容易に持ち運びすることができる。
【0062】
そして、本発明のコーティング装置を用いて窓ガラス(20)にフローコーティングするときには、窓ガラス(20)面に均一な川面(24)が形成されるので、表面が極めて滑らかでゆがみがなく、かつ紫外線を十分にカットできる高品質のコーティング膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コーティング液材を板ガラスにコーティングした場合の各波長に対する透過率を示す光学特性図である。
【図2】 図1の光学特性を波長幅を拡大して示す光学特性図である。
【図3】 本発明のコーティング装置の概要を示した説明図である。
【図4】 上記のコーテイング装置を用いてコーティングを行うときの窓ガラス(20)の内側を示す説明図である。
【図5】 窓ガラス上方でのコーナ間移動軌跡(23A) の特殊例を示す説明図である。
【図6】 川面(24)が途切れたとき又は途切れそうになったときに操作する移動軌跡(23B) の特殊例を示す説明図である。
【図7】 太陽光の窓ガラス(20)への入射によるエネルギーの流れの変化を示した説明図であり、コーティング無しの場合(a)とコーティング膜(25)を形成した場合(b)とを対比してある。
【符号の説明】
(1) …コンプレッサ
(2) …台車
(3) …圧力タンク
(4) …(液回収用の)バケツ
(5) …ポンプ(ダイヤフラム式ポンプ)
(6) …電源コード
(7) …圧力レギュレータ
(8) …圧力レギュレータ
(9A), (9B)…エアーホース
(10)…圧力レギュレータ
(11)…パイプ
(12)…液ホース
(13)…ノズル
(14)…コック
(15)…スポンジ材
(16)…吸入口
(17)…吸入ホース
(18)…吐出ホース
(19)…バルブ
(20)…窓ガラス
(21)…池
[(22)は欠番]
(23)…軌跡、(23A) …コーナ間移動軌跡、(23B) …移動軌跡
(24)…川面
(25)…コーティング膜

Claims (1)

  1. 水性で透明なアクリル系の紫外線カット用コーティング液材を窓ガラスにコーティングするためのコーティング装置であって、
    台車(2) 上に、
    ・前記の紫外線カット用コーティング液材を封入可能でかつエアー源としてのコンプレッサ(1) により加圧される圧力タンク(3) と、
    ・窓ガラスを伝ってその下方に溜まる余剰液を回収するためのバケツ(4) と、
    ・その余剰液の吸入と前記バケツ(4) への吐出を行うためのエアー源で駆動されるポンプ(5)
    とを設置してあること、
    前記コンプレッサ(1) には圧力レギュレータ(7) が内蔵され、前記圧力タンク(3) には圧力レギュレータ(8) が設けられ、これらの圧力レギュレータ(7) と圧力レギュレータ(8) とはエアーホース(9A)を介して接続されること、
    そして、該エアーホース(9A)から分岐したエアーホース(9B)が、前記のポンプ(5) に設置の圧力レギュレータ(10)に接続されること、
    前記圧力タンク(3) にはそこに封入されている前記液材を取り出すためのパイプ(11)が設けられ、該パイプ(11)には液ホース(12)を介して手元コック(14)付のコーティング用のノズル(13)が設けられること、
    前記ポンプ(5) は、ダイヤフラムを備えかつエアー源で駆動されるダイヤフラムポンプであること、および、
    該ポンプ(5) の吸入側には吸入ホース(17)、吐出側には吐出ホース(18)がそれぞれ接続され、もってダイヤフラムの作動による前記の余剰液の吸入とその余剰液の前記バケツ(4) への回収を可能にしてあること、
    を特徴とするコーティング装置。
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