JP4511887B2 - 地雷除去装置 - Google Patents

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    • F41H11/30Self-propelled mine-clearing vehicles; Mine-clearing devices attachable to vehicles with rollers creating a surface load on the ground, e.g. steadily increasing surface load, for triggering purposes

Description

本発明は、地雷を爆破処理した際に、地雷除去装置が傾いて走行不能な姿勢になっても、自力で走行可能な姿勢に復帰できる地雷除去装置に関する。
一般に、地雷除去作業は、金属探知機によって手作業で行うのが主流である。しかし、金属探知機による手作業による地雷除去作業は、非常に危険を伴うものであり、時間を要する作業である。
そこで、乗車式の地雷除去装置や遠隔操作の可能な対人地雷誘爆装置が提供されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
これにより、安全かつ能率的に地雷を爆破処理することができるようになった。
特開2001−153597号公報 特開2001−241895号公報
しかし、乗車式の地雷除去装置は、操縦者が地雷除去装置に乗車しなければならないため、危険を充分に回避することができない。また、遠隔操作できる対人地雷誘爆装置は、装置自体が転倒した場合など、装置が走行できない姿勢になった場合には、作業者は再走行できるように、装置に接近しなければならず、作業者の危険を回避することができないという問題がある。
本発明は、以上のような従来の技術が有する問題を解決するために提案されたものであり、遠隔操作が可能で、かつ、地雷除去装置が爆破処理などによって走行できない姿勢になった場合であっても、自力で走行可能な状態に復帰することができる地雷除去装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の地雷除去装置は、円筒形状の駆動部本体と、この駆動部本体より重量が軽量であって、前記駆動部本体の外周に、回転可能に取り付けられた地雷除去用ローラと、前記駆動部本体の内部に備えられた前記地雷除去用ローラの駆動手段とを有し、この駆動手段により前記地雷除去用ローラを回転・走行させ、地雷に衝撃を与えて爆破する構成としてある。
このような構成からなる地雷除去装置は、地雷除去用ローラが駆動手段によって回転し、地雷除去装置を走行可能させることができる。また、円筒形状の駆動部本体とその外周に設けられたローラから構成されているので、転がりやすい形状となっている。このため、地雷除去装置が走行できない姿勢になっても、地雷除去装置自体の重心の変化や衝撃によって、走行可能な姿勢に容易に復帰させることができる。
本発明の地雷除去装置は、前記地雷除去ローラに、該ローラと同心かつ相対回転可能に設けられたロータリージョイントと、前記地雷除去用ローラの外側において、前記ロータリージョイントに固定され、このロータリージョイントを中心に、回動するガイドアームと、このガイドアームに取り付けられ、このガイドアームに沿って移動可能な錘と、前記地雷除去装置の正常走行時には、前記錘を前記地雷除去用ローラと同心上に固定し、前記地雷除去装置の姿勢矯正時には、前記錘を前記地雷除去用ローラの外周方向へ移動させる錘固定・移動手段と、前記錘を前記ガイドアームに沿って急激に移動させ、前記地雷除去用ローラに衝撃を加えるローラ衝撃手段と、を有する姿勢制御手段を備えた構成としてある。
このような構成からなる地雷除去装置は、姿勢制御手段を使用して、地雷除去装置の重心を移動させ、さらに、地雷除去装置に衝撃を加えることができるため、地雷除去装置が走行できない姿勢になっても、地雷除去装置の重心の変化や衝撃によって、走行可能な姿勢に容易に復帰させることができる。
本発明の地雷除去装置の前記錘固定・移動手段は、前記ガイドアームに沿って移動するスライダと、このスライダに設けられ、前記錘に形成された係合穴に挿脱する係合ピンと、前記スライダを、回転軸を介して移動させる軸回転モータと、を有する構成としてある。
このような構成からなる本発明の地雷除去装置によれば、係合ピンを錘に形成された嵌合穴に挿入することで、錘を固定することができる。また、係合ピンを挿入してスライダを移動させることで、錘を移動させることができる。
本発明の地雷除去装置の前記ローラ衝撃手段は、前記ガイドアームの一端部に備えられ、この端部方向へ前記錘固定・移動手段によって前記錘を移動させることにより、反発力を蓄積させ、この反発力によって、前記錘を急激に移動させるばねと、前記ガイドアームの他端部に備えられ、急激に移動させた前記錘を衝突させ、衝撃を発生させるストッパーと、を有する構成としてある。
このような構成からなる本発明の地雷除去装置によれば、錘をストッパーに衝突させることによって、地雷除去用ローラに衝撃を加え、その衝撃によって、走行できなくなった地雷除去装置を移動させ、走行可能な状態に戻すことができる。
本発明の地雷除去装置の前記姿勢制御手段は、前記ガイドアームを、所定方向に回転させるためのガイドアーム回転手段を有する構成としてある。
また、前記ガイドアーム回転手段は、前記地雷除去装置の傾斜方向を検知する傾斜検知センサと、この傾斜検知センサにより検知した傾斜方向にもとづいて、前記ガイドアームを所定方向へ回転させるアーム駆動手段と、を有する構成としてある。
このような構成からなる本発明の地雷除去装置によれば、装置の傾き方向に応じて、適切な方向にガイドアームを回転させることができることから、回転させたガイドアームの方向に錘を移動させることができる。これにより、地雷除去装置の重心を移動させ、地雷除去装置を走行可能な状態に戻すことができる。
本発明の地雷除去装置は、前記駆動部本体と前記地雷除去用ローラとの間にベアリングを有し、このベアリングの中央部には、前記駆動部本体外部から伝播される衝撃を緩和するためのダンパーを有し、前記ベアリングの外側部には、前記地雷除去用ローラの回転摩擦を緩和するためのボールを有する構成としてある。
このような構成からなる本発明の地雷除去装置によれば、地雷除去装置の外部から伝わる衝撃や、地雷除去用ローラが回転するときの駆動部本体とローラとの間の摩擦をベアリングによって減少させることができる。
本発明の地雷除去装置によれば、前記姿勢制御手段の制御を無線で行う遠隔操作手段を有する構成としてある。
このような構成からなる本発明の地雷除去装置によれば、地雷除去装置が走行できない姿勢になっても、地雷除去装置の姿勢制御手段を遠隔操作することができることから、遠隔操作する者の安全を確保することができる。
以上のように、本発明の地雷除去装置によれば、爆破処理した際に、地雷除去装置が走行不能な姿勢になった場合であっても、地雷除去装置は、自力で容易に走行可能な姿勢に復帰することができる。また、コントローラを使用して遠隔操作により地雷除去装置を走行させ、捜索した地雷を爆破処理することができるため、作業者の安全を確保することができる。
以下、本発明に係る地雷除去装置及びそれを制御するコントローラの好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
[地雷除去装置]
図1は、本発明の地雷除去装置の概略構成図であり、図2は、図1の地雷除去装置の縦断面図の一部である。
本発明の地雷除去装置1は、駆動部10とローラ部20と姿勢制御手段30から構成されている。
駆動部10は円筒状に形成され、かつ、地雷を爆破したときの衝撃に耐えられる金属材で形成されている。また、ローラ部20を構成するローラ21a、21b及び姿勢制御手段30を保護するカバー25も、爆破に耐え得る金属材で形成されている。
駆動部10の内部には、地雷捜査用レーダ(図示せず)や後述する駆動モータなどが備えられている。
駆動部本体11の内部には、地雷除去装置1の姿勢を安定に保つための、ウェイト13が、内部円周面の周方向へ移動可能に内蔵され、ウェイトおさえ14により、横方向への移動が制限されている。
地雷除去装置1の駆動部本体11は、ローラ21a,21bより重いため、ローラ21a、21bが回転するときは、通常、駆動部本体11は、ローラ21a、21bとともに回転することはない。
しかし、地雷除去装置1の前進時または後退時に、駆動部本体11がローラ21a、21bとともに、回転しそうになったときには、ウェイト13は、地雷除去装置1の進行方向とは、逆の方向(重力方向)に移動する。これにより、地雷除去装置1の駆動部本体11は、回転することなく、同じ姿勢を保つことができる。
駆動部本体11の外周には、図1に示すように、開口部15が複数設けられ、開口部15には、地雷探査用レーダのレーダアンテナ16が設置されている。地雷爆破の影響などにより、使用中のレーダアンテナ16が破損等しても、他のレーダアンテナ16を使用することができる。
レーダアンテナ16が破損等した場合には、アンテナ部外枠12の止め具12aを外し、アンテナ部外枠12を回転させ、他のレーダアンテナ16を地雷探査に使用することができる。
地雷探査レーダには、マルチスペクトラム画像レーザレーダを使用することができる。マルチスペクトラム画像レーザレーダは、地雷等の物質本来が発生する熱の波長(近赤外・遠赤外)を受光部(図示せず)で集光し、波長ごとのスペクトラム画像を合成して、地表の温度分布を画像化するレーダである。これにより、地表の温度分布から、地雷の埋設箇所を発見することができる。
画像処理した画像データは、無線で地雷除去装置1の操作者が使用するコントローラの表示ディスプレイに表示することができ、地雷が埋められている位置を確認することができる。
ローラ部20は、ローラ21a、21bから構成され、各ローラは、図2に示すように、駆動部10両側から相対回転可能に、ずれ止め凸部26によって係合されている。
また、ローラ21a、21bの表面は、多数のビット22が設けられている。地雷除去装置1が走行してローラ21a、21bが回転すると、ビット22が地雷と接触または押圧し、地雷を爆破させる。
ビット22は、底面に設けた突起22aをローラ21a、21bの孔に嵌合することによって取り付けてある。このため、地雷を爆破処理した場合に、ビット22が破損したときであっても、突起22aをローラ21のビット取り付け孔に圧入して、ビット22を着脱することができる。
なお、ローラ21a、21bの表面部及びビット22は、セラミックなどを防弾鋼板に重ね合わせたり挟み込んだりした複合装甲により形成するのが好ましい。このようにすると、地雷除去装置1が走行して、地雷を爆発させたときの衝撃を左右のローラ21a、21b及びビット22によって緩和することができる。
ローラ21a、21bの内部側面部には、後述する内歯車18cが係合するインターナルギヤ23aを備えた周溝23が形成されている。また、周溝23の中心には、姿勢制御手段30と連結されるロータリージョイント24が設けられている。
図3は、駆動モータ、遊星ギヤボックス、内歯車、及び緩衝器の設置場所を示す図である。
駆動部本体11の内部には、駆動モータ18a、遊星ギヤボックス18b及び内歯車18cが備えられている。
駆動モータ18aの回転力は、遊星ギヤボックス18bを介して内歯車18cに伝えられる。内歯車18cと周溝23に形成されたインターナルギア23aは係合し、左右の各ローラ21は、駆動モータ18aの回転力により回転する。
地雷除去装置1は、左右に旋回できるように、左右のローラ21a、21bは、独立の駆動モータ18aを備えている。したがって、右方向に地雷除去装置1を旋回させる場合には、例えば、右側の駆動モータ18aを前進方向に駆動させ、左側の駆動モータ18aの駆動を停止させることにより、右方向に旋回させることができる。
地雷除去装置は、一般的に重い方が地雷処理能力は上昇する。しかし、電動モータを使用する場合には、地雷除去装置の重量は軽量化し、地雷処理能力は低下する傾向にある。このため、地雷除去装置の内部に地雷探査レーダを設置することにより、確実に地雷を発見、処理することにより、地雷処理能力を向上させるのが好ましい。
なお、地雷除去装置1の動力としては、液体燃料を使用するエンジンを使用してもよいが、二酸化炭素等の排出を抑えるために、電動の駆動モータを使用するのが好ましい。
駆動部本体11とローラ21a、21bの間には、ローラの相対回転を可能とし、摩擦や地雷爆破による衝撃等を和らげるために、軸受兼用の緩衝器40が設けられている(図4参照)。駆動部本体11には、緩衝器40を収納する穴17が形成されている。
図4(a)は、緩衝器の概略拡大図を、(b)は、緩衝器の配置図を示すものである。
緩衝器40は、ダンパー41、ばね42、ボール43およびボール受け皿44によって構成されている。
緩衝器40の中央にはダンパー41が設けられ、その両側には、ばね42が備えられている。また、緩衝器40の両先端部は、ボール43が回転できるように、すり鉢上に形成されたボール受け皿44が設けられ、受け皿にはボール43が備えられている。
緩衝器40は、駆動部本体11に形成された穴17に挿入される。駆動部本体11と各ローラ21を係合させ、各ローラ21に形成されたねじ孔にねじ27を螺合させることによって、緩衝器40を、駆動部本体11の内部で固定させることができる。
ローラ21a、21bが駆動モータ12によって回転するときには、図4(b)に示すように、ねじ27と接触する側のボール43が、受け皿44の上で回転する。これにより、ローラ21a、21bと駆動部本体11との摩擦を解消して、円滑な地雷除去装置1の走行が可能になる。また、ローラ21a、21bに地雷爆発による振動や衝撃が加わっても、ダンパー41やばね42などの振動吸収部材により、駆動部10に衝撃や振動が伝わりにくい構造になっている。
姿勢制御手段30は、地雷除去装置1の両端部に備えられ、姿勢制御手段30を保護するため、カバー25が被せられている。
地雷除去装置1が、姿勢を崩して走行できなくなったときには、姿勢制御手段30によって、地雷除去装置1を走行可能な状態に戻すことができる。
図5は、姿勢制御手段を示すものであり、(a)は、正面図、(b)は、側面図である。また、図6は、図5(b)の錘付近の部分断面図である。
姿勢制御手段30は、錘31、ガイドアーム32、ばね33、ストッパー34、傾斜検知センサ35、ガイドアーム回転手段36及び錘移動手段37から構成されている。
ガイドアーム回転手段36は、アーム回転用モータ361、アーム回転用歯車362及びアーム外歯車363によって構成されている。
ガイドアーム32の回転は、アーム回転用モータ361が回転することにより、アーム回転用歯車362が回転し、さらに、アーム外歯車363が回転して行われる。
なお、ガイドアーム32と連結されているロータリージョイント24は、各ローラ21に相対回転可能に取り付けられている。したがって、ローラ21が回転できない状態であっても、ロータリージョイント24は、回転できる。
錘移動手段37は、回転軸371、支持軸372、軸回転モータ373、スライダ374、係合ピン375、支柱376、光センサ377及び反射板378から構成されている。
係合ピン375を錘31の上部に形成された係合穴31aに挿入し、係合ピン375をスライダ374によって移動させることにより、錘31を移動させることができる。
スライダ374は、回転軸(ボールスクリュ)371によって移動され、支持棒372によってガイドされ、軸回転モータ373が駆動することにより、移動する。
また、係合ピン375は、電磁ソレノイドによって上下に移動可能であり、錘の係合穴31aに係合ピン375を係合させることができる。
光センサ377は、スライダ374の下部に備えられ、錘31の方向に光が発射される。反射板378は錘31に取り付けられ、光センサ377は、錘に取り付けられた反射板378から反射された光を検知できる構造になっている。
つぎに、地雷除去装置が走行できなくなった場合を図7に例示する。
この場合、地雷除去装置1は、地雷爆発後のくぼみ91に転落し、さらに、地雷爆破後に撒き上げられ、再びくぼみに埋め戻された土砂92によって、地雷除去装置1は、走行できなくなっている。
ここで、地雷除去装置1が地雷処理作業中、走行できなくなった場合とは、ローラ21が土中に埋まり、土の重さでローラ21を回転させることができない場合や、ローラ21と地面の接触面積が小さ過ぎるか、又は、接触面積がなくて、ローラ21を回転させても、地雷除去装置1を走行できない場合をいう。
地雷除去装置1が走行できない場合には、姿勢制御手段30の傾斜検知センサ35によって、地雷除去装置1の傾斜方向を検知する(例えば、図7で図示する傾斜方向)。
図7に示す場合、地中から浮き上がっている側の姿勢制御手段30bの傾斜検知センサ35が、地雷除去装置1の傾斜方向を検知すると、傾斜検知センサ35は、ガイドアーム32を回転させて、ストッパー34を傾斜の下方へ移動させる。錘31をばね33の反発力を利用して、勢いよくスライドさせ、ストッパー34に衝撃を加える。これにより、地雷除去装置1の重心が傾斜方向に移動し、また、錘31の衝撃が地雷除去装置1に加わり、地雷除去装置1を水平方向に移動させることができる。
同様に、地中に沈んでいる側の姿勢制御手段30aの傾斜検知センサ35が、傾斜方向を検知すると、ガイドアーム32を回転させて、ストッパー34を傾斜の上方へ移動させる。以下、姿勢制御手段30bの場合と同様に、ストッパー34に衝撃を加える。これにより、地雷除去装置1の重心が移動し、また、錘31の衝撃が地雷除去装置1に加わり、地雷除去装置1を水平方向に移動させることができる。
両側の姿勢制御手段30の動作が相俟って、地雷除去装置1を走行可能な姿勢に戻す。
図8、図9は、錘をガイドアームに沿ってスライドさせる構造を説明するための姿勢制御手段の側面図である。
地雷除去装置1が走行及び地雷作業中は、錘31は、錘の係合穴31aに係合ピン375が係合され、ガイドアーム32の中央部付近に固定されている(図8(a)に示す状態)。
地雷除去装置1が走行できなくなったとき、傾斜検出センサ35が、地雷除去装置の傾斜方向を検知し、ガイドアーム回転手段によって、所定方向へガイドアーム32を回転させる。
次に、軸回転モータ373を駆動させ、回転軸371を回転させることにより、傾斜検知センサ35方向へスライダ374と係合ピン375を移動させる。係合ピン375は、錘の係合穴31aに係合されているため、錘31は、係合ピン375とともに傾斜検知センサ35方向へ移動する。錘31を傾斜検出センサ35方向へ移動させると、ばね33は、錘31と傾斜検査センサ35の間に挟まれ圧縮される(図8(b)に示す状態)。
係合ピン375を電磁ソレノイドなど使用することにより、上方向へ移動させると、錘の係合穴31aから係合ピン375が外され(図8(c)に示す状態)、ばねの反発力によって、錘31は、勢いよくストッパー34方向へ移動する(図8(d)に示す状態)。
錘31がストッパー34側へ移動することにより、地雷除去装置1の重心が移動し、また、錘31がストッパー34に衝突することにより、地雷除去装置1に錘31の衝撃が加えられる。これにより、地雷除去装置1が走行不能な姿勢から走行可能な姿勢となる。
軸回転モータ373を駆動させ、スライダ374を錘31方向へ移動させるとともに、スライダ374に取り付けられた光センサ377から下向きに光を発射する(図9(a)に示す状態)。
光センサ377から発射した光が、錘31に取り付けられた反射板378により反射して、光センサ377が、反射板378で反射した光を感知したときには、軸回転モータ373の駆動を停止させる(図9(b)に示す状態)。
係合ピン375を錘31の係合穴31aに係合させ(図9(c)に示す状態)、再び、軸回転モータ373を駆動させ、回転軸371を回転させることにより、錘31をばね33方向へ移動させることができる。
これにより、一回の錘31の移動操作では、地雷除去装置1が走行できない場合であっても、走行できるまで、錘31の衝撃を地雷除去装置1に加えることができる。
また、姿勢制御手段30と駆動モータ18aを同時に作動させて、ローラ21a、21bを回転させる力を加えることにより、地雷除去装置1を走行可能な状態に戻すこともできる。
なお、再び、地雷除去装置1が走行可能な状態に戻すことができた場合には、錘31を、図8(a)に示す位置に戻し、再び、地雷除去作業を開始することができる。
[コントローラ]
図10は、本発明の地雷除去装置を制御するコントローラの概略構成図である。
地雷除去装置1を操作するためのコントローラ2は、操作スティック51a,51b、表示ディスプレイ52、通信アンテナ53、各種スイッチ54〜56、各種調整つまみ57〜59から構成されている。また、コントローラ2には、アラームランプ60、電源ランプ61、スピーカ62、音声ボリューム63が備えられている。
操作スティック51a,51bは、地雷除去装置1の移動制御を行う制御棒であり、表示ディスプレイ52は、地雷除去装置1の備えられている地雷探知レーダで検知した地雷の画像データを表示する。また、通信アンテナ53は、コントローラ2と地雷除去装置1との間の通信用アンテナである。
スイッチ54は、コントローラ2の電源スイッチであり、スイッチ55は、地雷除去装置1の始動スイッチであり、スイッチ56は、地雷除去装置1の撤収スイッチである。また、つまみ57は、表示ディスプレイ52の輝度調整つまみであり、つまみ58は、地雷除去装置1に備えられているレーダによる捜査範囲を変更するつまみであり、つまみ59はガイドアームハンマー始動スイッチである。
コントローラ2の左側に備えられている操作スティック51aは、地雷除去装置1のローラ20aの駆動モータ12を制御し、コントローラ2の右側に備えられている操作スティック51bは、ローラ20bの駆動モータ12を制御する。
具体的には、操作スティック51a、51bを前側に倒すことにより、左右の駆動モータ12が作動して、地雷除去装置1が前進する。また、操作スティック51a、51bを後ろ側に倒すと、左右の駆動モータ12が前進の場合と逆回転に作動して、地雷除去装置1が後進する。さらに、左右の操作スティック51a、51bのどちらかのスティックを倒すことにより、倒したスティック側の駆動モータが作動し、地雷除去装置1を旋回させることができる。
また、地雷除去装置1の位置および地雷除去装置1とコントローラ2の距離は、地雷除去装置1の駆動中(始動スイッチ入力後、撤収スイッチ入力前まで)は、地雷除去装置1の駆動部10に備えられた制御部(図示せず)により計測される。したがって、地雷除去装置1とコントローラ2の距離が一定距離以下となった場合には、アラームランプ60により警告ランプが発光し、また、スピーカ62により警告音が発せられる。
これにより、コントローラの操作者は、地雷除去装置1が接近したことを認識することができる。また、コントローラ2を使用することにより、地雷除去装置1を遠隔操作することができるため、コントローラの操作者は、安全な場所で地雷除去装置1を操作することができる。さらに、コントローラ2の表示ディスプレイ52によって、地雷除去装置1に設置された地雷探知レーダにて捜索された地雷の画像データを表示することができることから、効率的に地雷除去作業をすることができる。
なお、コントローラによる地雷除去装置の制御および地雷除装置からコントローラへ送られる情報の受信は、無線により行われる。また、送受信される情報は、外部(関係者以外)からの不正受信、不正制御を防止するため、暗号化して行うのが好ましい。
以上、本発明の地雷除去装置について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明にかかる地雷除去装置は、上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、ローラ21は駆動部本体11に一つだけ備えられた地雷除去装置1であってもよいし、姿勢制御手段30も地雷除去装置1の両側に設けなくても片側一つであってもよい。また、地雷除去装置1は、内部に地雷探知レーダを備えたものであるが、このレーダがなくても爆破処理できることはいうまでもない。さらに、光センサ377に使用する光は、光センサが、反射した光を検知できるものであればよく、例えば、赤外レーザ光であってもよい。
本発明の地雷除去装置の概略構成図である。 本発明のは地雷除去装置の縦断面図の一部である。 駆動モータ、遊星ギヤボックス、内歯車、及び緩衝器の設置場所を示す図である。 緩衝器を示す図であって、(a)は、緩衝器40の概略図、(b)は、緩衝器40の配置図である。 姿勢制御手段を示す図であって、(a)は、正面図、(b)は、側面図である。 姿勢制御手段の概略断面図である。 地雷除去装置が走行できなくなった場合の一例を示す図である。 錘を移動させる構造を説明するための姿勢制御手段の側面図である。 錘を移動させる構造を説明するための姿勢制御手段の側面図である。 地雷除去装置を制御するコントローラの概略図である。
符号の説明
1 地雷除去装置
2 コントローラ
10 駆動部
11 駆動部本体
12 レーダ部外枠
13 ウェイト
14 ウェイトおさえ
15 開口部
16 レーダアンテナ
17 穴
18a 駆動モータ
18b 遊星ギヤボックス
18c 内歯車
20 ローラ部
21a、21b ローラ
22 ビット
23 周溝
23a インターナルギア
24 ロータリージョイント
25 カバー
26 ずれ止め凸部
30a、30b 姿勢制御手段
31 錘
32 ガイドアーム
33 ばね
34 ストッパー
35 傾斜検出センサ
36 ガイドアーム回転手段
37 錘移動手段
40 緩衝器
41 ダンパー
42 ばね
43 ボール
44 ボール受け皿

Claims (7)

  1. 円筒形状の駆動部本体と、
    この駆動部本体より重量が軽量であって、前記駆動部本体の外周に、回転可能に取り付けられた地雷除去用ローラと、
    前記駆動部本体の内部に備えられた前記地雷除去用ローラの駆動手段と
    姿勢制御手段とを有し、
    前記姿勢制御手段が、
    前記地雷除去ローラに、該ローラと同心かつ相対回転可能に設けられたロータリージョイントと、
    前記地雷除去用ローラの外側において、前記ロータリージョイントに固定され、このロータリージョイントを中心に、回動するガイドアームと、
    このガイドアームに取り付けられ、このガイドアームに沿って移動可能な錘と、
    前記地雷除去装置の正常走行時には、前記錘を前記地雷除去用ローラと同心上に固定し、前記地雷除去装置の姿勢矯正時には、前記錘を前記地雷除去用ローラの外周方向へ移動させる錘固定・移動手段と、
    前記錘を前記ガイドアームに沿って急激に移動させ、前記地雷除去用ローラに衝撃を加えるローラ衝撃手段と、
    を有し、
    前記駆動手段により前記地雷除去用ローラを回転・走行させ、地雷に衝撃を与えて爆破することを特徴とする地雷除去装置。
  2. 前記錘固定・移動手段が、
    前記ガイドアームに沿って移動するスライダと、
    このスライダに設けられ、前記錘に形成された係合穴に挿脱する係合ピンと、
    前記スライダを、回転軸を介して移動させる軸回転モータと、
    を有する請求項記載の地雷除去装置。
  3. 前記ローラ衝撃手段が、
    前記ガイドアームの一端部に備えられ、この端部方向へ前記錘固定・移動手段によって前記錘を移動させることにより、反発力を蓄積させ、この反発力によって、前記錘を急激に移動させるばねと、
    前記ガイドアームの他端部に備えられ、急激に移動させた前記錘を衝突させ、衝撃を発生させるストッパーと、
    を有する請求項1又は2記載の地雷除去装置。
  4. 前記姿勢制御手段が、前記ガイドアームを、所定方向に回転させるためのガイドアーム回転手段を有する請求項1〜3のいずれか一項記載の地雷除去装置。
  5. 前記ガイドアーム回転手段が、
    前記地雷除去装置の傾斜方向を検知する傾斜検知センサと、
    この傾斜検知センサにより検知した傾斜方向にもとづいて、前記ガイドアームを所定方向へ回転させるアーム駆動手段と、
    を有する請求項記載の地雷除去装置。
  6. 前記駆動部本体と前記地雷除去用ローラとの間にベアリングを有し、
    このベアリングの中央部には、前記駆動部本体外部から伝播される衝撃を緩和するためのダンパーを有し、
    前記ベアリングの外側部には、前記地雷除去用ローラの回転摩擦を緩和するためのボールを有する、請求項1〜5のいずれか一項記載の地雷除去装置。
  7. 前記姿勢制御手段の制御を無線で行う遠隔操作手段を有する請求項1〜6のいずれか一項記載の地雷除去装置。
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