JP4510895B2 - ナノスケール状態機械、ナノスケールパイプライン及び他のナノスケール電子回路において用いるためのナノスケールラッチ及びインピーダンス符号化ロジック - Google Patents

ナノスケール状態機械、ナノスケールパイプライン及び他のナノスケール電子回路において用いるためのナノスケールラッチ及びインピーダンス符号化ロジック Download PDF

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Description

本発明はナノスケールエレクトロニクスに関し、詳細には、ナノスケールラッチ、及びインピーダンス駆動ナノスケールロジックにおいてインピーダンス符号化ナノスケールラッチを用いるための方法に関する。
[発明の背景]
何年にもわたって研究開発を重ねてきた結果として、ナノスケールエレクトロニクス分野において大きな成果が上げられてきた。ナノスケールエレクトロニクスは一般的には、種々の方法のうちのいずれかによって製造され、100nmより狭い幅を有する信号線と、1個〜数十個又は数百個の分子からそれぞれ形成される能動電子部品及び受動電子部品とを含む電子回路を指している。1つの有望なナノスケール電子回路アーキテクチャでは、第1の組の近接配置される平行なナノワイヤと、その上に置かれる第2の組の近接配置される平行なナノワイヤからナノワイヤクロスバーが形成され、第1の組のナノワイヤからのナノワイヤが第2の組のナノワイヤからのナノワイヤと交差する重なり領域、すなわちナノワイヤ接合部内に、ダイオード、抵抗及び受動接続子等の電子部品が形成される。
図1A〜図1Cは、簡単な汎用ナノワイヤクロスバーを示す。図1A〜図1Cは全て同じ図示規則を使用しているので、簡潔にするために、その構成は図1Aだけを参照しながら説明される。図1Aでは、第1の組の平行なナノワイヤが垂直線102〜105によって表され、第2の組の平行なナノワイヤが水平線106〜108、110及び111によって表される。2組の平行なナノワイヤは、第1の組のナノワイヤと第2の組のナノワイヤとの間の特定のナノワイヤ接合部において選択的に形成されるナノスケール電子部品とともに、例示的なナノワイヤクロスバー100を構成する。図1Aでは、ナノスケール電子部品は円板112〜117によって表される。ナノスケール電子部品は、ナノスケールダイオード、ナノスケール抵抗、ナノスケール接続点及びナノスケールトランジスタを含む。
図1Bは、ナノワイヤクロスバーによって実現される電子回路の動作を示す。図1A〜図1Cの例示的なナノワイヤクロスバーのナノワイヤ106〜108のような、第2の組のナノワイヤのうちの第1のグループのナノワイヤは入力信号線としての役割を果たすことができ、図1A〜図1Cの例示的なナノワイヤクロスバーのナノワイヤ110のような、第2の組のナノワイヤのうちの第2のグループのナノワイヤは出力信号線としての役割を果たすことができる。図1A〜図1Cの例示的なナノワイヤクロスバー100は、ナノスケール論理回路を具現しており、3ビットの信号が入力され、1ビットの信号が出力される。
ナノワイヤクロスバーは一般的に、第1の平行なナノワイヤの組及び第2の平行なナノワイヤの組の中に数十〜数百の平行なナノワイヤを含み、それらのナノワイヤは、入力信号線、出力信号線及び内部信号線として概ね自由に割り当てることができる。このように割り当てることは、ナノワイヤと付加的な信号線及び回路とを相互接続することによって行われる。ナノワイヤクロスバーの論理機能は、ナノワイヤクロスバー内の特定のナノワイヤ接合部にナノスケール電子部品112〜117を選択的に形成することによって決定される。特定のタイプのナノワイヤクロスバーでは、ナノワイヤ接合部はプログラムし直すことができる。それゆえ、そのようなリプログラマブルナノワイヤクロスバーによって実装される電子回路は、繰返し定義し直すことができる。図1Bに示されるように、入力「101」が高電圧及び低電圧として符号化され、図1A〜図1Cに示される例示的なナノワイヤクロスバーの入力信号線106〜108に入力されるとき、出力信号線110上に信号「1」が出力される。
図1Cは、図1Bに示されるのとは異なる論理入力/論理出力対を示す。図1Cでは、例示的なナノワイヤクロスバーは、入力信号「100」を出力信号「0」に変換する。その例示的なナノワイヤクロスバーのための完全な論理的記述は、取り得る論理入力/論理出力対の表から成るか、又は別法では、取り得る論理入力/論理出力対を導出することができる1つ若しくは複数のブール論理式から成るであろう。一般的に、ナノワイヤクロスバーを用いて、信号線又はビット内の任意幅の入力論理信号を、任意幅の出力論理信号に変換する任意の論理回路を実現することができる。
ナノワイヤ接合部においてダイオードのようなナノスケール部品を利用するナノワイヤクロスバーが、新世代のナノスケールエレクトロニクスの重要な論理部品として提案されている。ダイオード−抵抗ロジックは本質的に、ダイオードによる電圧降下並びにプルアップ抵抗及びプルダウン抵抗に起因して、信号を劣化させる。ダイオードロジックを縦続接続することによって、信号劣化が累積されるので、ダイオードロジックが任意の多数の段数で縦続接続されるとき、そのような縦続接続された論理回路が使用できなくなるほどの大きな信号劣化が引き起こされる。信号劣化は、ありとあらゆるダイオード−抵抗論理ステージを通じて累積するので、信号の完全な状態を復元するために、ダイオード−抵抗論理ステージ間で劣化した信号を増幅する必要がある。また、ダイオード−抵抗ロジックは、論理状態を記憶する能力を欠いているので、逐次的なダイオード−抵抗ロジックを実現することは難しい。
[発明の概要]
本発明の種々の実施の形態は、インピーダンス駆動ロジックを利用するナノスケール電子回路内に論理値をインピーダンス状態として格納する、論理状態を記憶するインピーダンス符号化ナノスケールラッチの実現及び使用に関する。これらの実施の形態のうちの特定の実施の形態では、インピーダンス駆動ロジックを利用するナノスケール電子回路とともに、ナノスケールラッチを用いることによって、縦続接続される一連の論理回路に沿って電圧余裕が累積的に劣化することが避けられ、中間の論理値が一時的に格納されるようになり、それにより、複雑なナノスケール論理回路パイプライン、ナノスケール論理回路に基づく状態機械、並びに種々の異なる相互接続トポロジ及び対応する機能を有する他の複雑な論理デバイスを実現するために、ナノワイヤクロスバーにより実現される論理回路を、ナノスケールラッチを通じて、他のナノワイヤクロスバーにより実現される論理回路に実用的に相互接続できるようになる。
[発明の詳細な説明]
本発明の種々の実施形態は、ナノスケールインピーダンス駆動論理回路(「NIDLC」)によって生成され、使用される論理状態を格納するためのナノスケールインピーダンス符号化ラッチ(「NIEL」)を構成及び使用することに関する。NIELによって、NIDLCが縦続接続され、1ステージのロジックにおいて実現可能な機能よりも複雑な論理機能を作り出すことができるようになる。インピーダンス駆動論理ステージを通り抜ける際に劣化する信号を、1つ又は複数の介在するNIELの動作を通じて、高める、すなわち復元することができる。NIDLC及び介在するNIELをクロック制御して、パイプライン、状態機械、及びさらに複雑な論理回路を作り出すことができる。以下の説明は、(1)ヒステリシス抵抗、(2)NIEL、(3)ラッチアレイ、(4)ダイオード−抵抗ロジック、(5)インピーダンス駆動ロジック、(6)インピーダンス符号化論理ステージ及びインピーダンス駆動論理ステージ、(7)パイプライン、(8)パイプライン動作、(9)状態機械、(10)例示的な状態機械及び(11)例示的な状態機械の動作を含む、多数の分節において、一般的な情報、並びに本発明の概要及び詳細の両方を提供する。
[ヒステリシス抵抗]
図2は、2本のナノワイヤを相互接続するナノワイヤ接合部に形成することができるナノスケールヒステリシス抵抗の電子工学的な挙動を示す。図2では、横軸202に電圧がプロットされ、縦軸204に電流がプロットされる。プロットされた電流/電圧関係、すなわち図2の線分は、ナノスケールヒステリシス抵抗を低インピーダンス論理状態0(図4Aの402)から高インピーダンス論理状態1(図4Aの404)に切り替え、再び元に戻すことを示す、図2の動作ループを形成する。相対的にわずかに傾いた線分206は、高インピーダンス論理状態1、すなわち開いた状態にあるナノスケールヒステリシス抵抗のための電流/電圧関係を表す。線分206の小さな傾きは、オームの法則によって表されるように、高インピーダンス、すなわち開いた(open)スイッチに印加される電圧が変化しても、電流は相対的に小さくしか変化しないことを表す。
Δic/ΔVc=1/Ropen
closedは、先に説明されたように相対的に小さいので、結果として、電流変化対電圧変化比が大きくなる。相対的に大きく傾いた線208は、ナノスケールヒステリシス抵抗の低インピーダンス論理状態0、すなわち閉じた(closed)状態を表しており、オームの法則によって表されるように、印加される電圧の変化が相対的に小さくても、相対的に大きな電流変化が引き起こされる。
Δic/ΔVc=1/Rclosed
線分206によって表される、開いた、高インピーダンス状態では、ナノスケールヒステリシス抵抗の中に流れる電流の量は、電圧軸上の点210にある正の印加電圧Vcloseに達するまで、概ね一定のままである。その点において、ナノスケールヒステリシス抵抗はインピーダンス状態の変化を受け、その状態変化の過程において、ナノスケールヒステリシス抵抗の中に流れる電流の量は、垂直線分212が低インピーダンスの閉じた状態にあるナノスケールヒステリシス抵抗のための電流/電圧関係を表す傾いた線分208と交差する点214まで、垂直線分212に沿って大幅に増加する。印加される正の電圧がVcloseよりも高い電圧まで増加すると、それに応じて、傾いた線208の正の方向への延長線に沿って電流が増加するであろう。印加される電圧が減少する場合には、それに応じて、ナノスケールヒステリシス抵抗の中に流れる電流が減少し、点216まで線分208に沿って下がる。負の印加電圧Vopenを表す点216では、ヒステリシス抵抗の中に流れる電流が、垂直線218に沿って急激に減少し、高インピーダンスの開いた状態を表す、わずかに傾いた線分206と交差する。こうして、負の印加電圧Vopenにおいて、ヒステリシス抵抗は、低インピーダンスの閉じた状態から高インピーダンスの開いた状態への状態変化を受ける。Vopenよりも大きな負の電圧を印加することによって、線分208を負の電圧方向に延長することによって表されるような、負の方向における電流の増加が引き起こされるであろう。
d +220〜Vd -222の範囲から外れる電圧が印加されると、ナノスケールヒステリシス抵抗は不可逆的に破壊されることがあるので、一般的に、ナノスケールヒステリシス抵抗は、負の電圧Vopenよりやや低い電圧から正の電圧Vcloseよりやや高い電圧までの電圧範囲において動作する。ただし、Vd +は、それ以上ではヒステリシス抵抗が破損する正の破壊電圧であり、Vd―は、それ以下ではヒステリシス抵抗が破損する負の破壊電圧である。ヒステリシス抵抗を含むNIELの論理状態、すなわちインピーダンス状態は、抵抗と直列に、ナノスケールヒステリシス抵抗によって相互接続されるナノワイヤ間に電圧を印加し、ナノスケールヒステリシス抵抗の端子間での電流の流れ又は電圧降下を確定することによって判定することができる。大きな電圧降下、すなわち小さな電流は、ナノスケールヒステリシス抵抗が開いた、高インピーダンス状態にあることを指示し、一方、相対的に低い電圧降下、すなわち相対的に大きな電流は、ナノスケールヒステリシス抵抗が低インピーダンスの閉じた状態にあることを指示する。
特定のナノスケールヒステリシス抵抗の実施態様の物理的特性によって、Vopen及びVcloseの絶対値及び極性は異なることがある。たとえば、Vopenが正の電圧であり、Vcloseが負の電圧であるナノスケールヒステリシス抵抗の実施態様、又は言い換えると、上記のヒステリシス抵抗に対してVopen及びVcloseの電圧の極性が反転された実施態様も実現可能である。Vopen、Vclose、Vd +、及びVd -の絶対値も、実施態様が異なれば大きく異なることがある。
[インピーダンス符号化ラッチ]
図3は、NIELを実現するために、本発明の種々の実施形態においてヒステリシス抵抗がいかに利用されるかを示す。ナノスケールヒステリシス抵抗は、2つの異なるインピーダンス状態302及び304のうちの一方をとるように電気的に制御することができる。第1の状態302では、ナノスケールヒステリシス抵抗のインピーダンスは相対的に低く、低インピーダンス接続を通じて2本のナノワイヤの相互接続を提供する。以下の説明では、この状態を、ブール値「0」インピーダンス論理状態と呼ぶことにし、図式的な表現では閉じたヒステリシス抵抗スイッチ303として表す。ナノスケールヒステリシス抵抗によってとられることがある第2の状態は相対的に高いインピーダンス状態304である。相対的に高いインピーダンス状態を、ブール論理状態「1」と呼ぶことにし、図式的な表現では開いたヒステリシス抵抗スイッチ305として表す。それゆえ、ナノスケールヒステリシス抵抗は、電流レベル又は電位ではなく、インピーダンス状態として論理状態を格納する。低インピーダンス状態302は基本的には、2本のナノワイヤ間の低インピーダンス相互接続を表し、一方、高インピーダンス状態は、基本的には2本のナノワイヤ間が相互接続されていないものと見なすことができ、それゆえ、開いたスイッチ305として図式的に表される。
図4A〜図4Cは、ナノスケールヒステリシス抵抗の1論理記憶素子NIELとしての使用を示す。図4A〜図4Cでは、異なる時点におけるデバイスのインピーダンス状態又は論理状態を示すために、ナノスケールヒステリシス抵抗のスイッチに似た図式的表現(図3における303及び305)が利用される。最初に、1素子NIELは、以前の論理状態値、すなわち内容を含むが、それはもはや必要とされないこともある。したがって、図4Aに示されるように、そのNIELは、閉じた状態402にあるか、又は開いた状態404にあるかのいずれかの場合がある。閉じた状態、開いた状態のいずれであっても、最初のステップにおいて、垂直ナノワイヤ405及び406に相対的に大きな正の電圧が印加され、ナノスケールヒステリシス抵抗に、Vopenよりもさらに大きな負の値である、負の電圧降下を与える。
大きな正の電圧を印加することにより、ナノスケールヒステリシス抵抗に破壊的な負の電位がかかる可能性が生まれる。この可能性は、ダイオード412を通じて、水平ナノワイヤ408をグランド410に相互接続することによって緩和される。ダイオード412は、この最初のステップ中だけ順方向バイアスをかけられ、ヒステリシス抵抗を保護するために必要とされる、グランドへの低インピーダンス経路を与える。入力信号が入力抵抗を通じてグランドに接地されるだけであったなら、ヒステリシス抵抗が最初に閉じているときに、分圧回路が形成されるので、スイッチを開くためにヒステリシス抵抗にVopenの電圧降下を生み出すために、垂直ナノワイヤに印加される負の電圧がVopenよりも大きくならざるを得なくなる。しかし、垂直ナノワイヤに、Vopenよりも大きな負の電圧を印加し、スイッチを開いて、高インピーダンス状態にする際に、分圧回路の中に流れる電流が急速に減少し、その時点で、印加された負の電圧の大半が、ヒステリシス抵抗での電圧降下となる。絶対値において印加される負の電圧がVd -を超えるとき、ヒステリシス抵抗は不可逆的に破壊されることがある。したがって、ダイオード412は、接合部が高インピーダンス状態に遷移するときに接合部電圧が破壊的なスパイクを呈するのを防ぐ低インピーダンス経路を提供する。
NIELの垂直ワイヤ405及び406、すなわち制御電圧入力405及び406に相対的に大きな正の電圧が印加されると、ナノスケールヒステリシス抵抗は、図2の閉じた状態の低インピーダンス線分208と開いた状態の高インピーダンス線分206とを結ぶ、図5の垂直な線分218に沿って、開いた状態416になる。こうして、NIELの初期論理状態に関係なく、正の電圧405及び406を印加することによって、そのNIELは開いた論理状態にされる。
次に、負の電圧420が垂直ワイヤに印加される。この負の電圧が印加されることによって、ナノスケールヒステリシス抵抗の端子間に、正の電圧Vcloseよりも小さな正の電圧が導入される。それゆえ、負の電圧420が印加されることにより、ナノスケールヒステリシス抵抗の端子間の電位は、図2の曲線212によって表される状態遷移が生じる点までは上がらない。その時点で、そのNIELは、入力値を受信する準備ができている。
図4Aに示されるようにNIELが入力値を受信する準備ができた後に、図4Bに示されるように、水平ナノワイヤ、又は入力/出力ナノワイヤ信号線に入力値を入力し、NIELに格納することができる。ナノスケールヒステリシス抵抗の正の電圧降下がVcloseを超えるように、水平ナノワイヤ422に正の電圧が印加されるとき、図2の線分212によって表される状態遷移が生じ、ヒステリシスナノスケールインピーダンスを強制的に閉じた状態424にする。水平ナノワイヤ426に低い電圧が印加されるか、又は電圧が印加されないとき、ナノスケールヒステリシス抵抗は開いた状態428のままである。言い換えると、NIELを入力受信状態にする垂直ナノワイヤに印加される負の電圧は十分に小さい絶対値を有し、ナノスケールヒステリシス抵抗にかかる負の電圧の絶対値を確実にVcloseの絶対値よりも小さい値であるが、水平ナノワイヤに相対的に高い電圧の論理入力信号422を印加することに起因して電位が上がる結果として、ナノスケールヒステリシス抵抗に印加される全電位がVcloseまで上昇するほど十分に大きい絶対値を有する。図4Cに示されるように、NIELは、入力値を受信する準備ができているときに、入力の正の電圧の論理状態「1」信号を閉じたスイッチ状態430として格納し、入力の無電圧の論理状態「0」信号を開いたスイッチ438として格納する。垂直ナノワイヤ442に0Vが印加されるとき、又は言い換えると、垂直ナノワイヤが強制的に接地されるとき、NIELに格納される論理状態が、水平ナノワイヤの電圧状態を支配することができる。閉じた状態432では、水平ナノワイヤ408に印加される電圧は、閉じたスイッチを通じて、グランドへの低インピーダンス経路を有し、一方、開いた状態440では、NIEL内にグランドへの低インピーダンス経路は存在しない。こうして、NIEL内のグランドへの低インピーダンス経路の存否の影響が、水平ナノワイヤの電圧状態に作用することがある。
要約すると、図4Aに示されるように、NIELは、その初期インピーダンス状態に関係なく、最初に制御電圧入力に正の電圧を印加して、NIELを無条件に開き、その後、負の電圧を印加して、ラッチを入力受信状態にすることによって、入力を受信する準備ができる。図4Bに示されるように、入力受信状態では、高電圧入力信号によって、ナノスケールヒステリシス抵抗が強制的に閉じた状態に遷移し、一方、低電圧又は無電圧の信号を入力すると、ナノスケールヒステリシス抵抗は強制的に開いた状態のままにされる。以下に説明されるように、NIELのインピーダンス状態を用いて、そのNIELが相互接続される後置ナノワイヤクロスバー論理デバイス内の信号線の電圧状態を支配することもできる。
[ラッチアレイ]
図5は、一連の1素子NIELによって実現される5素子NIELアレイを示す。図5では、5素子NIELアレイのための概略図502が、5素子NIELアレイのブロック図状の表現504に等価であることが示される。明確にするために、後続の図面では後者の表現が用いられる。上記のように、ナノスケールヒステリシス抵抗506、507及び508を含む、開いた状態のナノスケールヒステリシス抵抗は、論理値「1」510、511及び512を格納することを表すものとし、閉じた状態のナノスケールヒステリシス抵抗514、515は、論理値「0」516及び517を格納するものとしていることに留意されたい。垂直ナノワイヤ518は制御入力520に対応し、水平ナノワイヤ522〜526は、入力信号線528〜532及び出力信号線534〜538の両方に対応する。入力/出力信号線は、特定の時点において入力線として、又は出力線としてだけの役割を果たすことができ、それらの状態が入力であるか、出力であるかは、制御電圧入力520に印加される電圧、及びそれらの線が、図示されない付加的な回路要素によって駆動されるか否かによることに留意することが重要である。
[従来のダイオード−抵抗ロジック]
図6A及び図6Bは、従来のダイオードロジックを用いて簡単な論理回路を実現するダイオード部品を含む簡単な、例示的なクロスバーの概略図、及びその論理回路の対応するブロック図状の表現を示す。ナノスケール回路の概略図602は、5本の入力信号線604〜608と、抵抗614〜616を通じてグランド618に相互接続される3本の出力信号線610〜612と、ダイオード626のようなダイオードを通じて入力信号線604〜608及び出力信号線610〜612と相互接続される4つの垂直ナノワイヤ620〜623とを示す。垂直ナノワイヤは、抵抗628〜631を介して、駆動電圧線632にも相互接続される。信号線と垂直ワイヤとの間にダイオードを選択的に挿入することによって、図6に示されるロジックが形成される。ダイオードを基にして、論理信号を反転するクロスバーを実装することは難しいので、各入力信号A604及びB606はそれぞれ、相補入力信号(Aバー)605及び(Bバー)607と対にされる。この仮想的な応用形態では相補信号は不要であるので、その仮想的な論理回路では、入力信号Cは、相補入力信号を与えられない。
ナノスケール回路602は従来どおりに動作し、それを理解するのは比較的容易である。図6の例において、且つ先行の例及び後続の例において、高電圧入力信号は論理状態「1」と呼ぶことにし、低電圧又は無電圧入力信号は論理状態「0」と呼ぶことにする。入力信号線A及びBがいずれもハイである、すなわち論理状態「1」であるとき、垂直線620は相対的に高い電圧状態を保持し、結果として、順方向バイアスをかけられたダイオード638を通じて、垂直線620が出力信号線610と相互接続され、出力信号線610上の電圧が上昇する。しかしながら、信号線A604及びB606の一方又は両方が相対的に低い電圧、又は無電圧状態になる場合には、順方向バイアスをかけられたダイオード634及び636が、線620から入力信号線A604及びB606の一方又は両方に電流が流れるための低インピーダンス経路を与える。後者の場合に、電源線620の電位は、入力信号線A604及びB606の一方又は両方の相対的に低い電圧又は無電圧状態まで降下し、それゆえ、出力信号線610は接地される。出力信号線610が論理状態「1」になるためには、入力信号線A及びBはいずれも論理状態「1」でなければならないので、ナノスケール回路602は、信号線A及びB上に入力される信号に応答して、出力信号線610上に論理状態A∧Bを出力する。ナノスケール回路602内の残りのダイオード相互接続を同様に解析すると、出力信号線611が論理状態¬A∨¬B又は¬(A∧B)を表し、出力信号線612が、入力信号線C608への入力と同じ論理状態を出力することが明らかになる。
別法では、概略形式602において示されるナノスケール回路の機能は、図6Bに示されるように、ブロック図状の形式640で表すことができる。以下の説明では、図6Aに示される従来の論理回路の機能が、図6Bに示される機能ブロックによって表されるナノワイヤクロスバーにおいて実現され、それは、前置NIELからのインピーダンス符号化入力を利用して、後置NIELに格納される論理状態を出力する。以下に説明されるナノワイヤクロスバーの機能は、図6Aに示される従来の回路の機能と同じであるが、その実施態様が異なる。たとえば、グランド618への抵抗接続614〜616は、クロスバーにおいては不要であり、代わりにNIELによって提供される。さらに重要なのは、図6Aに示される従来の回路の場合のように、入力信号が電圧符号化されるのではなく、代わりに、前置NIEL内で符号化されるインピーダンスであることである。それゆえ、NIELを通じて相互接続されるナノワイヤクロスバーの縦続接続内のナノワイヤクロスバーは、新たなタイプの論理回路を表しており、その回路は、インピーダンス符号化された入力を演算して、後置NIEL内に論理状態を格納するために用いられるか、又は論理回路縦続からの最終的な電圧信号出力として用いられる、出力電圧信号を生成する。
[インピーダンス駆動ダイオードロジック]
本発明の種々の実施形態は、NIELと密接に関連付けられるNIDLCを用いる。NIDLCは、先に説明された従来のダイオードロジックと同じようには動作しない。図7は、その入力を駆動する前置NIELアレイ702、及びその出力を取り込む後置NIELアレイ704に相互接続されるNIDLCを示す。図7に示されるように、NIDLC700への入力は、前置NIEL702から駆動されるか、又は主に外部信号源から入力される場合には、電気的に等価なものから駆動される。クロスバーの上半分では、ANDゲートがダイオード706〜709及びプルアップ抵抗710〜712で実装され、下半分では、ORゲートがダイオード714〜716で実装される。ORゲート718及び720の出力は後置出力ラッチ704内に駆動される。NIDLCは、1つ又は複数の入力NIEL及び1つ又は複数の出力NIELと相互接続されることがある。
インピーダンス駆動ダイオードクロスバーロジックと従来のダイオードクロスバーロジックとの違いは、(1)従来のダイオードクロスバーロジックの場合のように高電圧又は低電圧によってではなく、インピーダンス駆動ダイオードクロスバーロジック内のグランドへの高インピーダンス(論理1)又は低インピーダンス(論理0)のいずれかの経路によって入力論理信号が表されること、及び(2)従来のダイオードロジックのプルダウン抵抗が明らかには存在しないが、実際には、出力ラッチそのものの内部インピーダンスによって与えられることを含む。図7の入力ラッチ702のような入力ラッチではなく、ダイオードロジックによって駆動される1つ又は複数の出力ラッチ718とともにAND/ORダイオードロジック700が、一緒に1つのステージを構成する。1つのステージのための入力ラッチは多くの場合に、別の前置ステージのための出力ラッチであることに留意されたい。「1つのステージをクロック制御する」という言い回しは、入力信号を読み取り、ダイオードクロスバーロジック内の1つ又は複数の論理関数を計算し、その結果を出力ラッチ内にラッチするという3段階の過程を制御することを指している。クロック制御過程を制御することは、以下の3つのステップを含む。
(1)最初に、クロスバーと相互接続されるプルアップ抵抗におけるVlogic、並びに入力ラッチ及び出力ラッチにおけるVlatchを含む、その回路に印加される全ての電圧を0Vに設定する。したがって、その回路での電力損はなく、入力ラッチは出力モードになるように準備され、ダイオードロジックによって読み取るための準備ができている。
(2)次に、Vlatchに十分に大きな正の電圧を印加することによって出力ラッチを無条件に開き、以前に閉じていた場合には、各クラッチを開く。その後、出力ラッチへのVlatch入力は0Vに戻される。
(3)次に、論理回路のVlogic入力に正の電圧を印加し、且つ出力ラッチのVlatch入力に負の電圧を印加し、その間、任意の入力ラッチのVlatch入力に0Vを印加し続ける。これにより、そのステージが、NIDLC内に存在するダイオードによって暗示される論理関数を計算し、そのラッチに関連付けられる関数について計算された値が1と求められた場合には、各出力ラッチを閉じ、一方、その関数について計算された値が0である場合には、各出力ラッチを開いたままにする。入力が論理0であるときに、ラッチが反転して論理1を格納し、その逆もあることに留意されたい。
図8A〜図8Cは、2つの1素子NIEL及び1つのNIDLCを含む例示的なナノスケール回路を示す。図8Aは、その回路の簡単な概略図であり、第1の1素子NIEL802と、合わせてNIDLCを構成する、直列に接続されるANDゲート804及びORゲート806と、第2の1素子NIEL808とを含む。図8Bは、図8Aに示される簡単な回路の回路レベルの表現810を示す。図8Cは、第1のNIEL802が格納された値を出力する準備ができており、且つ第2のNIEL808が論理部品804及び806からの入力を受信する準備ができているものと仮定した場合の図8A及び図8Bの回路と等価な回路図を示す。図8B及び図8Cでは、正の破壊電圧Vd +及び負の破壊電圧Vd -はそれぞれ2.5V及び2.5Vであると仮定され、開電圧Vopen及び閉電圧Vcloseはそれぞれ−1.5V及び1.5Vであると仮定される。さらに、プルアップ抵抗812のインピーダンスは、第1のナノスケールヒステリシス抵抗814のインピーダンスと第2のナノスケールヒステリシス抵抗816のインピーダンスとの間の中間の値であると仮定される。各ダイオードの端子間での電圧降下は0.7ボルトであると仮定される。さらに、プルアップ抵抗812に印加される電圧は1.5ボルトであると仮定される。ダイオード818の端子間での電圧降下に起因して、点A820における電圧は−0.7Vであり、NIDLCに駆動電圧が印加されるときに、ラッチが開かないようにする安全余裕を与える。最後に、ラッチ書込み電圧822は−1.0ボルトに設定され、第2のナノスケールヒステリシス抵抗816の端子間での最大電圧降下を2.5V−Vdiodeにする。
2つの事例を考える必要がある。第1の事例では、第1のラッチ802が論理値「1」を含み、又は言い換えると、そのラッチが開いている。これは、抵抗812の端子間での電圧降下が非常に小さいことを意味し、点A820及びB824の両方における電圧が1.5V−0.7V=0.8Vであることを意味する。それゆえ、第2のナノスケールヒステリシス抵抗816の端子間において1.8Vの電圧降下が観測され、それはナノスケールヒステリシス抵抗の切替閾値を超えているが、破壊閾値より低い。それゆえ、第2のNIEL808は強制的に閉じられる。第2の事例では、第1のNIEL802が論理値「0」を含む。この第2の事例では、第1のナノスケールヒステリシス抵抗814の端子間での電圧降下はほとんどなく、全ての電圧が抵抗812及び2つのダイオード818及び824にかかる。それゆえ、点A820及びB824の電圧が0.0であることを意味し、そのことから、第1のナノスケールヒステリシス抵抗814の端子間で電圧降下が生じないこと、及び第2のナノスケールヒステリシス抵抗816の端子間で1.0ボルトの電圧降下が生じることを意味する。第2のナノスケールヒステリシス抵抗816の端子間での電圧降下はVopen閾値より低く、第2のNIEL808は閉じたままである。要約すると、図8A及び図8Bに示される簡単な回路は、ナノスケールヒステリシス抵抗のための臨界電圧に対応する電圧範囲内で動作することができ、そのナノスケール電子回路は、ナノスケールヒステリシス抵抗の端子間で、それらのヒステリシス抵抗を不可逆的に破壊するほどの大きな電圧降下を引き起こすことなく動作することができる。
図9A〜図9Eは、1クロスバー、2ラッチナノスケール電子回路の動作を示す。図9Aに示されるナノスケール電子回路は、図5を参照して先に説明されたNIELと同じ前置5素子NIELアレイ902と、図8Aを参照して先に説明された従来の論理回路の論理機能を提供するNIDLC904と、図5を参照して先に説明されたNIELに類似の後置3素子NIEL906とを組み合わせる。前置5素子NIELアレイ902の格納されているインピーダンス符号化された論理内容は入力としてNIDLC904に向けられ、NIDLCからの論理出力が、3素子NIEL906に向けられる。初期条件として、第1のNIELは現在、論理値「10011」を格納し、第2のNIELは現在、論理値「101」を格納する。図9B及び図9Cに示される一連のステップでは、NIEL902の5素子の現在の内容が、NIDLC904の中に駆動され、結果として生成される出力が3素子NIEL906に格納される。その後、図9D及び図9Eに示される一連のステップでは、新たな入力値が5素子NIELアレイ902の中に駆動される。これらの一連のステップは、ナノスケール論理回路パイプライン又は状態機械において多数回繰り返すことができる。
図9Bに示されるように、最初のステップでは、前置5素子NIELアレイ902の制御電圧入力908が、NIDLC904に入力される駆動電圧910と同様に、グランドに駆動される。5個の内部ラッチが無条件に開かれるように、後置3素子NIEL906の制御電圧入力912に十分に大きな正の電圧が印加される。したがって、後置5素子NIELアレイは、NIDLCから入力論理状態を受信する準備ができており、3素子NIELの以前のインピーダンス符号化された内容はクリアされる。次に、図9Cに示されるステップでは、NIDLC904に正の駆動電圧、すなわちVlogicが印加され910、3素子NIEL906の制御電圧入力912に負の電圧が印加される。この結果として、インピーダンス符号化された論理状態が前置NIEL902の5素子からNIDLC904に入力され、それにより、後置3素子NIEL906内の内部ラッチのインピーダンス状態を設定する出力電圧回路が作り出される。
次に、図9Dに示されるステップでは、後置3素子NIEL906のための制御電圧入力912が、NIDLC904のための駆動電圧入力910と同様に、グランドに駆動される。前置5素子ラッチ902の制御電圧入力908に正の電圧が印加され、前置5素子NIELアレイの内容がクリアされる。図9Eに示される最後のステップでは、前置5素子NIELアレイ902の制御電圧入力908に負の電圧が印加され、前置5素子NIELアレイが、新たな入力論理信号「01010」を受信できるようにする。この時点で、図9B及び図9Cに示されるステップを繰り返して、3素子NIELアレイ906に第2の論理値を入力することができる。
NIEL電圧を操作する結果として、その電圧状態がNIELによって支配される下流の信号線の論理状態が、ラッチのインピーダンス状態を設定するために用いられる信号線の論理状態に対して反転されることに留意することが重要である。図4B及び図4Cから明らかなように、相対的に高い電圧の入力信号を用いて、NIELが閉じた低インピーダンス状態に設定され、一方、低インピーダンスの閉じた状態は、後置ナノワイヤクロスバーが起動されNIELの制御電圧入力が強制的に接地されるときに、後置相互接続される信号線をグランドに引き込むための役割を果たす。逆に、NIELが入力信号受信状態に入れられるときに、そのNIELに入力される低電圧又はグランドレベル信号は、NIELを開いた高インピーダンス状態のままにし、一方、高インピーダンスの開いた状態は、後置ナノワイヤクロスバーが起動されるときに、後置相互接続される信号線の電圧状態に作用しない。それゆえ、NIELが論理状態記憶デバイスと見なされるとき、論理「1」信号の入力を介して格納される論理状態は、NIELから論理「0」状態として読み出され、論理「0」信号の入力を介して格納される論理状態は、NIELから論理「1」状態として読み出される。
また、縦続接続される論理回路と直列に接続される、論理状態をインピーダンス状態として符号化するNIELを用いることにより、各論理回路が、前置論理回路から出力される電圧余裕とは個別に入力される論理電圧によって駆動されるので、縦続接続される論理回路を通じて累積される電圧余裕の劣化を改善するという所望の効果がもらされる。言い換えると、縦続接続される論理回路を通じて電圧余裕の劣化が累積されるのではなく、その縦続全体として、その縦続接続内の最後の論理回路に起因する電圧余裕の圧縮だけが観測される。入力電圧余裕は、縦続接続内の各論理回路に印加される。
以下に説明されるように、論理状態を種々の異なる態様でともに接続して、複雑な論理回路を形成することができる。そのような回路では、NIELアレイは、前置ナノスケールクロスバー及び後置ナノスケールクロスバーと相互接続されるものと見なすことができる。図9Cの第1のNIELアレイ902の場合のように、そのNIELアレイの制御電圧入力が強制的に接地され、前置ナノスケールクロスバーのVlogic入力が強制的に接地され、さらに、後置ナノスケールクロスバーのVlogic入力に正の電圧が印加されるとき、そのNIELアレイの入力/出力信号線は出力モードにある。図9Cの第2のNIELアレイ902の場合のように、ラッチが開いた状態にある場合に、NIELの制御電圧入力に負の電圧が印加され、前置ナノスケールクロスバーのVlogic入力に正の電圧が印加され、後置ナノスケールクロスバーのVlogic入力が強制的に接地されるとき、そのNIELアレイの入力/出力信号線は入力モードにある。言い換えると、NIELアレイを通じて1つの方向に情報を伝搬するために、ラッチへの制御電圧入力、並びに前置ナノスケールクロスバー及び後置ナノスケールクロスバーへのVlogic入力はいずれも、同期してクロック制御されなければならない。図5に示されるNIELアレイのようなNIELを含むナノスケール電子回路を、図2を参照して説明された印加電圧範囲内で動作させることに注意を払わなければならない。
[パイプライン]
図10A及び図10Bは、ナノスケールラッチによって容易にされる数多くの異なる相互接続トポロジのうちの2つを示す。図10Aはパイプラインを示しており、それはNIELによって容易にされる数多くの異なる相互接続トポロジのうちの1つである。上記のように、そのパイプラインは、第1のクロックサイクルにおいて奇数ラッチから論理値が読み出されて偶数ラッチに入力され、且つ、後続の第2のクロックサイクルにおいて偶数ラッチから値が読み出されて奇数ラッチに入力されるように、クロック制御することができる。2クロックサイクル後に、第1のNIDLCによって論理値が変換され、介在するラッチ内に格納され、第3のラッチ内に格納するために第2のNIDLCによって変換される。そのパイプラインによれば、単一の大規模な論理デバイスでは実現することが難しいか、又は不可能である複雑なロジックを実現するために、多数の小さなNIDLCを直列に組み合わせることができるようになる。
[パイプライン動作]
図11A〜図11Dは、本発明の一実施形態を表す、NIELを用いることによってNIDLCをさらに複雑にするための手法を示す。図11Aでは、4つの異なるNIDLC1102〜1105が3つのNIEL1106〜1108を通じて相互接続され、4つの異なるNIDLCによって表される論理演算を縦続接続しており、図11B〜図11Dでも同じ図示規則を用いる。これらの4つのNIDLCは合わせて1つの論理機能を実現しており、その論理機能は、個々のクロスバーのそれぞれによって生成される論理機能のいずれか1つよりも複雑である。ただし、これは、所望の(全体的な)機能を一連の単純な論理ステージに分割することによって達成される。4つの個々のナノワイヤクロスバーは、製造及び使用するのを容易にするサイズであるが、所望の全体的な機能をただつ1の論理ステージにおいて実現する場合に必要とされるナノワイヤクロスバーサイズよりも小さい。直に相互接続すると、許容できない信号劣化が生じることになるので、4つのナノワイヤクロスバーは直に相互接続することはできない(或るステージの出力が次のステージの入力を駆動することはできない)。図11A〜図11Dの例では、NIEL1106のような各NIELは、4つの異なるブール論理値1110〜1113を格納するための4つの素子を含む。
3つのNIELを通じて相互接続される4つの縦続接続されるナノワイヤクロスバーの動作が図11B〜図11Dに示される。最初に、入力信号1116及び論理電圧1118が第1のナノワイヤクロスバー1102に加えられ、論理値「1001」として第1のNIEL1106に格納される出力信号1120を生成する。ただし、図2を参照して以下に記述されるように、そのNIELは、正の閉電圧Vclose(先に参照された)を印加し、その後、開電圧Vopenよりも小さな負の値の電圧を印加することによって、出力信号を受信する準備ができている。後に説明されるように、このステップにおいて、入力信号及び論理電圧は、ナノワイヤクロスバー1104にも加えられるが、意味のあるデータが未だラッチ1107に伝搬していないので、これらの動作は図11Bには示されない。次に、図11Cに示されるように、第1のNIEL1106に格納された論理値を、入力論理電圧1124によって起動される第2のナノワイヤクロスバー1103への入力1122として用いて、第2のNIEL1107に格納される第2の出力信号1126が生成される。このステップでは、NIEL1106に読出し電圧が印加され、NIELは、Vcloseを印加し、その後、開電圧Vopenよりも小さな負の値の電圧を印加することによって、ナノワイヤクロスバー1103から出力される信号を受信する準備ができている。ここでも、このステップにおいて、ナノワイヤクロスバー1105に対して類似の動作が行われるが、ラッチ1108が未だ意味のあるデータを含んでいないので、図11Cには示されない。次に、図11Dに示されるように、第2のNIEL1107に格納されている論理値を、入力論理電圧1130によって起動される第3のナノワイヤクロスバー1104への入力1128として用いて、第3のNIEL1108に格納される第3の出力信号1132が生成される。同時に、第1のナノワイヤクロスバー1102に、入力論理電圧1118とともに、新たな入力信号1134が加えられ、第1のNIEL1106の中に駆動される新たな出力信号1136が生成される。ここでも、上記のように、それらのラッチも出力及び入力するための準備ができている。一連の図11B〜図11Dの各図は1クロックサイクルを表すことができる。1クロックサイクルにおいて、読出し電圧が印加される前置NIELから入力信号を受信するために、奇数番号のナノワイヤクロスバーが起動され、後置NIELに格納される出力信号が生成される。ただし、後置NIELは、Vcloseを印加し、その後、開電圧Vopenよりも小さな負の値の電圧を印加することによって出力信号を受信する準備ができている。後続のクロックサイクルでは、偶数番号のナノワイヤクロスバーが起動され、先行するクロックサイクル中に前置NIELに格納されている入力信号を受信して後置NIELに格納される論理信号を出力する。こうして、各ナノワイヤクロスバー及びNIELがクロック制御されて、縦続接続されたロジックに沿って1つの方向に計算された値の流れが生成される。他のタイプの相互接続トポロジを用いて、状態機械並びにパイプライン及び状態機械から派生する任意の複雑な論理回路を作り出すことができる。
[状態機械]
図10Bは、簡単な2ラッチ状態機械を示す。状態機械は、論理回路を通じて互いに相互接続される、多数の論理値保持ラッチを含む。状態機械がクロック制御されるとき、ラッチに格納される値が確定的に変化する。パイプライン及び状態機械の組み合わせが、任意の所望の論理回路を形成することができる。
[状態機械の実施例]
図12は、NIDLC及びNIELで実現される例示的な2ビットカウンタ状態機械の概略図を示す。図12に示される2ビットカウンタ状態機械1200は、入力信号線R1202及びその相補的な信号線1204と、第1の4素子ラッチ1206と、第1のNIDLC1210及び第2のNIDLC1212によって相互接続される第2の4素子NIEL1208とを含む。
[例示的な状態機械の動作]
図13A〜図13Jは、図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す。図13Aは、図12に示されるナノスケール状態機械のブロック図状の表現を示す。そのブロック図状の表現は、R1202及び相補的な(Rバー)1204入力信号線と、第1のNIDLC1210と、第2のNIDLC1212と、第1のラッチ1206と、第2のラッチ1208とを示す。第1のラッチ1214及び第2のラッチ1216のための入力制御電圧経路が示される。第1のNIDLC1210及び第2のNIDLC1212のための論理電圧入力1218及び1220が示される。図13A〜図13Jでは、論理回路出力信号及び論理回路入力信号のためのブール式が明示されており、それらの式は図12に示されるダイオードロジックに対応する。上記式のように、それらのラッチは、各NIELへの入力、及び各NIELからの出力のための式を反転することによって、図13A〜図13Jに示される出力上で格納される論理値を反転することに留意されたい。2ビットカウンタの2つのビットは、ビット0 1222及びその相補的なビット1224、並びにビット1 1226及びその相補的なビット1228を含む。その状態機械は、10進数の「0」、「1」、「2」及び「3」に対応する2ビット2進数値「00」、「01」、「10」及び「11」の中で繰返しカウントするために、2つのビット「b0」及び「b1」の値を変更するように動作する。入力信号R1202は、ハイであるときに、状態機械をリセットする役割を果たす。図6A〜図6C及び図9A〜図9Eを参照して先に説明されたように、NIELに入力される論理状態は、NIELから読み出されるときに反転される。こうして、図13Aでは、第1のNIEL1206は、一番上の内部ラッチから一番下の内部ラッチまで降順に、論理状態b0、¬b0、b1及び¬b1を受信して格納するが、一番上の内部ラッチから一番下の内部ラッチまで降順に、論理状態¬b0、b0、¬b1及びb1に対応するインピーダンス状態を出力する。
図13B〜図13Dは、図12及び図13Aに示される2ビットカウンタナノスケール状態機械のリセットを示す。最初に、第2のラッチ1208内の値は未知であり、第1のラッチ1206は、上記のように、制御電圧入力1214に正の電圧を印加することによってクリアされる。このラッチクリアステップは、図13C〜図13Jの後続の一連のステップでは示されないことに留意されたい。
次に、図13Cでは、第1のNIDLC1210の駆動電圧入力1218に論理電圧が供給され、第1のラッチ1206の制御電圧入力1214に負の電圧が印加され、第2のNIDLC1212の駆動電圧入力1220と同様に、第2のラッチ1208の制御電圧入力がグランドに駆動されるのと同時に、入力R1202への電位として、論理値「1」が印加される。この結果として、入力Rとともに、第2のラッチ1208に格納される全ての値が第1のNIDLC1210に入力されて、第1のラッチ1206に出力され、その中に格納されるブール値「0101」が生成される。論理値「0101」は、第1のNIDLC1210の出力を表すブール式から容易に導出することができる。一例として、信号Rに対する相補信号(Rバー)がハイであり、ブール論理式¬(R∨b0)が強制的にブール値「0」になるので、出力b0 1230はローである。
次に、図13Dに示されるステップでは、入力制御電圧が反転されて、第1のラッチ1206から反転された論理状態が検索され、反転された論理状態「1010」が第2のラッチ1208にコピーされる。第1のラッチ1206に格納される2進数の数値は、その時点で「0」であることに留意されたい。この時点で、リセットが完了する。
図13E〜図13Jは、第1のラッチに数値「1」、「2」及び「3」を入れるための状態機械の動作を示しており、後続のサイクルが、第1のラッチに格納されるそのサイクルの最初の値として数値「0」を用いて、さらに繰返しカウントを開始する。図13E及び後続の図面では、ブール値「0」が、低電圧又は無電圧として信号線R1202に入力される。第1のNIDLC1210が起動されて、第2のラッチ1208に格納されている値が第1のNIDLCに入力され、第1のラッチ1206に値が出力される。第1のラッチに格納される、結果として生成される値は数値「1」である。図13Fに示されるように、第2のサイクルは、第1のラッチの内容を第2のラッチに移し、第2のラッチからの値を第1のNIDLC1210に入力し戻して、数値「2」を生成する。図13Hに示されるように、後続のサイクルは、その内容を第1のラッチから第2のラッチに移し、それらの値を第1のNIDLC1210に入力し戻して、図13Iに示されるように、第1のラッチ1206に格納される値「3」を生成する。最後に、図13Jに示されるように、数値「3」を反転された形で第2のラッチ1208に移すために、制御電圧入力が反転される。図13Jに示される状態は、次のステップにおいて、その時点で値「3」を格納している第1のラッチ1206に値「0」を入れて、状態機械を準備して、カウントサイクルをもう一度開始する。
本発明は特定の実施形態に関して記述されてきたが、本発明がこの実施形態に限定されることは意図していない。本発明の精神の中にある変更が、当業者には明らかであろう。異なる分子接合型のヒステリシス抵抗は、異なる電流/電圧曲線を示すことがあり、これまでに説明されたものとは異なる極性及び絶対値の電圧を印加するのに応答して、開くことも、閉じることもある。上記のように、NIEL及びNIDLCから任意の複雑な回路を製造することができる。
これまでの記述では、本発明を完全に理解してもらうために、説明の便宜上、特定の用語が用いられてきた。しかしながら、本発明を実施するために、具体的な細部が不要であることは当業者には明らかであろう。本発明の具体的な実施形態のこれまでの説明は、例示及び説明するために提示された。それらの実施形態は、本発明を包括的に述べることや、開示されるのと全く同じ形態に限定することは意図していない。上記の教示に鑑みて、数多くの変更及び変形が可能であることは明らかである。それらの実施形態は、本発明の原理及びその実用的な応用形態を最もわかりやすく説明し、それにより、当業者が、考えている特定の用途に相応しいように種々の変更を加えて本発明及び種々の実施形態を最も有効に利用できるようにするために図示及び記述される。本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によって規定されることが意図されている。
簡単な汎用ナノワイヤクロスバーを示す図である。 簡単な汎用ナノワイヤクロスバーを示す図である。 簡単な汎用ナノワイヤクロスバーを示す図である。 2つのナノワイヤを相互接続するナノワイヤ接合部に形成することができるナノスケールヒステリシス抵抗の電子工学的な挙動を示す図である。 ナノスケールラッチを実現するために、本発明の種々の実施形態においてヒステリシス抵抗がいかに用いられるかを示す図である。 ナノスケールヒステリシス抵抗の1素子ナノスケールラッチとしての使用を示す図である。 ナノスケールヒステリシス抵抗の1素子ナノスケールラッチとしての使用を示す図である。 ナノスケールヒステリシス抵抗の1素子ナノスケールラッチとしての使用を示す図である。 一連の1素子ナノスケールラッチによって実装される5素子ナノスケールラッチを示す図である。 簡単な論理回路を実現するダイオード部品を含む簡単な、例示的なナノワイヤクロスバーの概略図である。 図6Aの論理回路の対応するブロック図である。 前置インピーダンス符号化ナノスケールラッチアレイ及び後置インピーダンス符号化ナノスケールラッチアレイに相互接続されるインピーダンス駆動ナノスケールダイオード論理回路を示す図である。 本発明のインピーダンス駆動ダイオードロジックを利用して最も簡単に実現することができる論理回路を説明するための図である。 本発明のインピーダンス駆動ダイオードロジックを利用して最も簡単に実現することができる論理回路を説明するための図である。 本発明のインピーダンス駆動ダイオードロジックを利用して最も簡単に実現することができる論理回路を説明するための図である。 1ロジック回路、2ラッチのナノスケール電子回路の動作を示す図である。 1ロジック回路、2ラッチのナノスケール電子回路の動作を示す図である。 1ロジック回路、2ラッチのナノスケール電子回路の動作を示す図である。 1ロジック回路、2ラッチのナノスケール電子回路の動作を示す図である。 1ロジック回路、2ラッチのナノスケール電子回路の動作を示す図である。 ナノスケールラッチによって容易にされる数多くの異なる相互接続トポロジの1つを示す図である。 ナノスケールラッチによって容易にされる数多くの異なる相互接続トポロジの1つを示す図である。 本発明の一実施形態を示す、ナノスケールインピーダンス符号化ラッチを用いることによってナノスケールインピーダンス駆動論理回路を複雑にするための手法を示す図である。 本発明の一実施形態を示す、ナノスケールインピーダンス符号化ラッチを用いることによってナノスケールインピーダンス駆動論理回路を複雑にするための手法を示す図である。 本発明の一実施形態を示す、ナノスケールインピーダンス符号化ラッチを用いることによってナノスケールインピーダンス駆動論理回路を複雑にするための手法を示す図である。 本発明の一実施形態を示す、ナノスケールインピーダンス符号化ラッチを用いることによってナノスケールインピーダンス駆動論理回路を複雑にするための手法を示す図である。 インピーダンス駆動ナノワイヤクロスバーダイオード論理回路及びインピーダンス符号化ナノスケールラッチで実現される例示的な状態機械の概略図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。 図12に示されるナノスケール状態機械の動作を示す図である。

Claims (9)

  1. 論理値を格納するナノスケールラッチであって、
    グランドと、
    ナノスケール制御電圧入力線と
    ナノスケール入力/出力信号線と
    前記制御電圧入力と前記入力/出力信号線とを相互接続するナノスケールヒステリシス抵抗であって、低インピーダンスの閉じた状態にあるときに第1の論理値を表し、高インピーダンスの開いた状態にあるときに第2の論理値を表す、ナノスケールヒステリシス抵抗と
    前記入力/出力信号線と前記グランドとを相互接続し、前記ラッチが非破壊的に無条件に前記開いた状態になることができるようにするナノスケールダイオードと
    を備えることを特徴とする、論理値を格納するナノスケールラッチ。
  2. 多数の付加的なナノスケール入力/出力信号線をさらに備え、各付加的な入力/出力信号線は、論理値を格納する別個のナノスケールヒステリシス抵抗によって前記ナノスケール制御電圧入力線と相互接続され、且つナノスケールダイオードにより前記グランドと相互接続されることを特徴とする、請求項1に記載の論理値を格納するナノスケールラッチ。
  3. 前記ナノスケール制御電圧入力線に、絶対値が閾値電圧V 0 よりも大きな第1の極性の電圧を印加することによって、前記ナノスケールラッチを、開いた高ピンピーダンス状態にし、
    前記ナノスケール制御電圧入力線に、絶対値が閾値電圧V c よりも大きな第2の極性の電圧を印加することによって、前記ナノスケールラッチを、閉じた低ピンピーダンス状態にすることを特徴とする、請求項に記載の論理値を格納するナノスケールラッチ。
  4. 前記制御電圧入力線に絶対値がV 0 以上の前記第1の極性の電圧を印加して、前記ナノスケールラッチを開いた状態にすること、
    前記ナノスケール制御電圧信号線に絶対値がV c より小さい前記第2の極性の電圧を印加して、前記ナノスケールラッチを前記開いた状態のままにしておくこと、及び
    前記ナノスケール入力/出力信号線に前記第1の極性の電圧を有する論理信号を入力し、
    前記論理信号の前記電圧を前記ナノスケール制御電圧線に印加された前記電圧と組み合わせて、絶対値がV c 以上の合成された電圧を生成するときに、前記ナノスケールラッチを前記閉じた状態に設定し、
    前記ナノスケール制御電圧線に印加された前記電圧と組み合わせられた前記論理信号の前記電圧が、絶対値がV c 以上の合成された電圧を生成し損なうときに、前記ナノスケールラッチを前記開いた状態のままにしておくことによって、
    論理値が前記ナノスケール入力/出力信号線に入力され、前記ナノスケールラッチ内に格納されることを特徴とする、請求項に記載の論理値を格納するナノスケールラッチ。
  5. 前記ナノスケール制御電圧信号線を強制的に前記グランドに接地すること、及び
    バイアスをかけられていないダイオードを用いること等の分離技法を通じて、前記入力/出力線上の駆動電圧を切断し、前記印加される電圧が、前記ナノスケールラッチ内の低インピーダンス経路を通じて前記グランドに引き込まれるか否かを判定すること
    によって、論理値が前記ナノスケールラッチから読み出されることを特徴とする、請求項に記載の論理値を格納するナノスケールラッチ。
  6. インピーダンス符号化ナノスケール論理回路であって、
    ナノスケールラッチであって、グランドと、ナノスケール制御電圧入力線と、ナノスケール入力/出力信号線と、前記制御電圧入力線と前記入力/出力信号線とを相互接続するナノスケールヒステリシス抵抗であって、低インピーダンスの閉じた状態にあるときに第1の論理値を表し、高インピーダンスの開いた状態にあるときに第2の論理値を表す、ナノスケールヒステリシス抵抗と、前記入力/出力信号線とグランドとを相互接続し、前記ラッチが非破壊的に無条件に前記開いた状態になることができるようにするナノスケールダイオードとを備える、ナノスケールラッチと、
    論理電圧入力と、論理状態を前記ナノスケールラッチに格納するために該ナノスケールラッチの前記ナノスケール入力/出力信号線と相互接続される出力信号線とを有する前置ナノワイヤクロスバーと、
    論理電圧入力と、前記ナノスケールラッチからインピーダンス符号化された論理状態を読み出すために該ナノスケールラッチの前記ナノスケール入力/出力信号線と相互接続される入力信号線とを有する後置ナノワイヤクロスバーと
    を備えることを特徴とする、インピーダンス符号化ナノスケール論理回路。
  7. パイプライン、複雑な論理回路、及び状態機械
    のうちの1つを形成するために互いに相互接続されることを特徴とする、多数の請求項6に記載のインピーダンス符号化ナノスケール論理回路。
  8. 前記ナノスケールラッチの前記制御電圧入力線に電圧を印加して、該ナノスケールラッチを入力受信状態にしながら、前記前置ナノワイヤクロスバー及び前記後置ナノワイヤクロスバーの前記論理電圧入力を強制的に前記グランドに接地すること、
    前記前置ナノワイヤクロスバーの前記論理電圧入力に電圧を印加すること、並びに
    前記ナノスケールラッチの前記制御電圧入力線に電圧を印加すること
    によって、論理値が前記ナノスケールラッチに入力されて格納されることを特徴とする、請求項6に記載のインピーダンス符号化ナノスケール論理回路。
  9. 前記ナノスケールラッチの前記制御電圧入力線を強制的に前記グランドに接地すること、前記後置ナノワイヤクロスバーの前記論理電圧入力に電圧を印加すること、及び、前記前置ナノワイヤクロスバーの前記論理電圧入力を強制的に前記グランドに接地することによって、前記ナノスケールラッチから論理値が読み出され、該ナノスケールラッチが低インピーダンス状態にあるときに、前記ナノスケール入力/出力信号線は該ナノスケールラッチを通じて前記グランドに接地されることを特徴とする、請求項6に記載のインピーダンス符号化ナノスケール論理回路。
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