JP4508973B2 - イメージセンサおよび画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、イメージセンサおよび画像読取装置に関し、特に光プリンタ等の書込み光学系やスキャナ等の読取り光学系用のユニットに搭載する結像光学系において懸念されるゴーストや迷光の発生を効果的に防止しようとするものである。
光プリンタ等の書き込み光学系及びスキャナ等の読み取り光学系用のユニットには、イメージセンサが搭載されている。
密着型のイメージセンサ(コンタクトイメージセンサ)は、図1に示すように、棒状光源1、結像光学系2および受光素子(ラインイメージセンサ)3とで構成され、棒状光源1で被読取画像(原稿ともいう)4を照射し、原稿4から反射した光を結像光学系2を介して受光素子3にて検出する仕組みになっている。なお、図中番号5は基板である。
そして、結像光学系2としては、特許文献1に開示されているような平板状レンズアレイが用いられている。
上記した平板状レンズアレイは、球面あるいは非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配置されたもので、かかるレンズアレイの材料としては透明樹脂等が用いられる。かような結像光学系において重要なことは、画質低下の原因となるゴーストや迷光を効果的に防止することである。画質低下の原因となるゴーストや迷光を防止するためには、結像に不要な光がレンズに入射しないようにしなければならず、そのためレンズ表面には遮光膜が設けられている。
しかしながら、レンズ表面に遮光膜を設けただけでは、レンズ内部で発生する迷光を防止することはできない。レンズ内部の迷光を防止するには、レンズ内部に遮光膜を設けて、隣のレンズから不必要な光が入射しないように各レンズを分離する必要があるが、レンズアレイを射出成型などの一体成形で作る場合には、レンズ内部に遮光膜を設けることはできない。
そこで、レンズの上方(原稿からの反射光が入射する側)にスリットを設けてゴーストや迷光の発生を防止する技術が提案されている(例えば特許文献1)。
特開2003−202411号公報
課題1
採光用のスリットは、通常、イメージセンサヘの組込みが容易となるように、フード状部材に形成される。しかしながら、コンタクトイメージセンサでは、センサ光軸近傍に光源が配置されているため、スリット付きのフードが光源の光路を遮光してしまい、原稿への照明光が一部遮断されてしまうという問題があった。
すなわち、原稿に照射される光量は、光源と原稿の距離が近いほど大きくなるため、光源はセンサ光軸近傍に配置する必要がある。特に結像光学系として平板状レンズアレイを使用する場合には、レンズ幅が広くなるため、この点がとりわけ重要となる。
しかしながら、原稿面での光量が最大となる位置に光源を配置した場合、図1に示したように、スリット付きフードに照射光の一部が遮られてしまい、かえって光量が小さくなる。一方、照射光がフードによって遮られない位置に光源を設定すると、光源と原稿面の距離が離れるため、原稿面での光量はやはり小さくなり、画像の品質が低下するという問題がある。
課題2
スリットは、レンズ長手方向にわたって開口精度および直線精度すなわち受光精度が高くなければ、全てのゴーストを効果的に防止することができない。また、開口部で光が乱反射すると、ゴーストが発生して、画像品質が低下するという問題がある。
例えば、スリット付きフードを、樹脂の射出成型等により作製すると、樹脂成型品は自己形状保持強度が弱いため、受光精度が劣化し、レンズ長手方向全ての位置においてゴースト発生を防止することができなくなる。一方、フードを金属で作製する場合、樹脂製の場合と比較して、自己形状保持強度は大きくなるが、スリット開口部で光の乱反射が発生し易いという問題がある。
本発明は、上記の課題を有利に解決するもので、スリット付きフードを設置した場合でも、光源をセンサ光軸近傍に配置することができ、従って照射光量が低下しないコンタクトイメージセンサを提供することを目的とする。
また、本発明は、自己形状保持強度が大きく、受光精度が高いスリット付きフードを用いた画像品質の良いコンタクトイメージセンサを提供することを目的とする。
さて、発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、以下に述べる知見を得た。
すなわち、フード部材の素材として金属板を利用すれば、部材の薄肉化が図れるので、その分光源からの光が遮断されにくくなる。さらに、スリット付きフードの光源側の角部分を面取り形状とすれば、光源をさらに原稿に近づけても、光源からの光が遮断されなくなる。
これにより、上記した課題1を有利に解決することができる。
また、スリット付きフードを金属製とすれば、自己形状保持強度が高くなるため、受光精度が向上する。特にかかるフードに、強度向上のためのベンド部を長手方向にわたって設けると、受光精度の一層の向上を図ることができる。さらに、スリットを、光の入射側から打ち抜き加工により形成することにより、打ち抜き断面が台形の開口部を得ることができ、その結果、スリット開口部での光の乱反射を防止することができる。
加えて、金属製のスリット付きフードの表裏面に、適切な表面処理を施すことにより、迷光(フレア)の発生を効果的に防止することができる。
これにより、上記した課題2を有利に解決することができる。
本発明は、上記の知見に立脚するものである。
すなわち、本発明の要旨構成は次のとおりである。
(1)被読取画像に光を照射する棒状光源、該被読取画像から反射した光をスリットを介して採光するスリット付きフード、該スリットを通過した光を集光する結像光学系および該結像光学系を通過した光を受光する受光素子を、ハウジングに組み込んだ構造になるイメージセンサにおいて、
該スリット付きフードとして、薄肉厚の金属製フードを用い、かつ該スリット付きフードの棒状光源側の角部分を面取り形状としたことを特徴とするイメージセンサ。
)前記スリット付きフードに、強度向上のためのベンド部を長手方向にわたって設けたことを特徴とする上記(1)に記載のイメージセンサ。
)前記スリットは、光の入射側からの打ち抜き加工により形成したものであることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のイメージセンサ。
)前記スリット付きフードと前記ハウジングのいずれか一方に、両者を嵌合するための位置決め用の突起部を設け、他方には、該突起部と嵌まり合う位置決め用の穴または凹部を設けたことを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載のイメージセンサ。
)前記スリット付きフードに設けた位置決め用の穴のスリット長手方向の長さを、前記位置決め用突起部のスリット長手方向の長さよりも大きくしたことを特徴とする上記()に記載のイメージセンサ。
)前記棒状光源を、前記結像光学系の両側に設けたことを特徴とする上記(1)〜()のいずれかに記載のイメージセンサ。
)前記スリット付きフードの形状をキャップ形状とし、このキャップ形状のスリット付きフードと前記ハウジングのいずれか一方に、両者を嵌合するための位置決め用の突起部を設け、他方には、該突起部と嵌まり合う位置決め用の穴または凹部を設けたことを特徴とする上記()に記載のイメージセンサ。
)前記スリット付きフードの裏面に黒色塗装処理を施す一方、表面には黒色塗装処理または黒色化成処理を施すことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のイメージセンサ。
)反射角θ=0°のときの反射率In/Io(1/sr)が0.6以下で、かつ反射角θ=50°のときの反射率In/Ioが0.3以下であることを特徴とする上記()に記載のイメージセンサ。
10)上記(1)〜()のいずれかに記載のイメージセンサを備える画像読取装置。
スリット付きフード(以下、スリットフードという)として、薄肉厚の金属板を用いることによって、部材の薄肉化が図れるため、樹脂等でスリットフードを形成した場合と比較して、光源からの光が遮断されにくくなる。また、金属製としたことで、自己形状保持強度が大きくなり、受光精度が向上する。この効果は、フードの長手方向にわたって、強度向上のためのベンド部を設けることにより、一層向上する。さらに、スリットフードの光源側の角部分を面取り形状とすることにより、光源をさらに原稿に近づけても、光源からの光が遮断されなくなる。
スリットを打ち抜き加工により形成することにより、打ち抜き断面が台形の開口部を得ることができるので、スリット開口部での光の乱反射を防止することができる。
棒状光源を結像光学系の片側のみに配置した場合において、スリットフードに設けた位置決め用の穴と、ハウジングに設けた位置決め用の突起部を嵌合させて組み立てることにより、容易に精度良くハウジングにスリットフードを搭載することが可能となる。この場合に、位置決め用の穴のスリット長手方向の長さを、突起部のスリット長手方向の長さよりも大きくすることにより、樹脂製のハウジングと金属製フードとの熱膨張係数の差を吸収することができるので、さらに精度が向上する。
棒状光源を結像光学系の両側に配置した場合において、スリットフードの形状をキャップ形状とし、このキャップ形状のスリットフードとハウジングのいずれか一方に突起を設け、他方には凹部を設け、これらを嵌合させることにより、ハウジングに対して精度良いスリットフードの搭載が可能となる。
以下、本発明を具体的に説明する。
図2に、本発明の基礎となったイメージセンサを示す。図2において、構成の骨子は、前掲した図1と共通するので同一の符号を付して示し、図中番号6が被読取画像から反射した光を採光するスリット、7がこのスリット6をそなえる金属製のフードである。かかるフードの素材である金属としては、鉄や鋼等が最適であるが、金属であれば非鉄金属であっても構わないのは言うまでもない。そして、8は被読取画像を載置するためのガラス板、9はハウジングである。
上記のイメージセンサは、同図に示したとおり、被読取画像(原稿ともいう)4に光を照射する棒状光源1と、この棒状光源1から原稿4に向けて照射され原稿で反射したまたは原稿を透過した光をスッリト6を介して採光するスリットフード7と、このスリット6を通過した光を集光する結像光学系である平板状レンズアレイ2と、この平板状レンズアレイ2を通過した光を受光する受光素子3をそなえる基板5とを、ハウジング9に組み込んだ構造になっている。
同図に示したところにおいて、照明装置(棒状光源)1から射出した光は、ガラス板8の上にセットした原稿4の略同一箇所を照射するようになっている。なお、照明装置は、図2に示したように、平板状レンズアレイの片側のみに1つ配置する構成にしてもよいし、後述するように両側に2つ配置する構成にしてもよい。
また、スリット6は、開口部がセンサ光軸に略一致するような位置に設けられる。なお、スリットフード7とガラス板8の間隔を調整するために、スリットフード7とガラス板8の間にスペーサ(図示せず)を挿入してもよい。
さて、本発明では、上述したように、スリットフード7を金属製としたので、従来の樹脂製の場合に比べると大幅な薄肉化を達成することができる。従って、棒状光源1の配置位置を従来と同じ(図1と同じ)にした場合には、このスリットフード7によって遮光される照明光の割合が大幅に減少する。その結果、画像品質の向上を図ることができる。
ところで、図2からも明らかなように、本発明に従いスリットフード7を金属製にすると樹脂製の場合に比べると大幅な薄肉化ができるので、フード7の厚みを薄くできた分だけ棒状光源1をセンサ光軸に近づけることが可能となる。
しかしながら、棒状光源1を、単にセンサ光軸に近づけた場合には、やはりスリットフード7で照射光の一部が遮られてしまい、その分光量が少なくなる。
そこで、本発明では、棒状光源1をセンサ光軸に近づけても、照射光がスリットフード7で遮光されないように、図3に示すように、スリットフード7の棒状光源側の角部分を面取り形状とするのである。
このような構成とすることにより、光源の光路が確保され、照射光はスリットフード7で遮光されることなく全て原稿4に向かうことになり、光量を大幅に増量することが可能となる。図中、番号10が面取り部である。
また、本発明では、スリットフード7の強度を一層向上させ、レンズ長手方向にわたる開口精度および直線精度すなわち受光精度を高くするために、スリットフード7にその長手方向にわたってベンド部を設けることもできる。
かかるベンド部は、棒状光源の光路及び樹脂レンズプレートの入光光路の邪魔にならないように、図4に示すように、スリットフード7の棒状光源側の角部分に設けた面取り部10に形成することが有利である。図中、番号11がベンド部である。
本発明において、照明装置(棒状光源)の取り付け角度は、ガラス板と照明装置の出射面が平行な場合を0°とすると、0°より大きく45°以下とするのが好ましい。0°とするとガラス板で照明光が全反射してしまい、また45°を超えるとイメージセンサの高さ寸法が大きくなるだけでなく、配光性が悪化するからである。
上記の照明装置としては、例えば白色の樹脂ケース内にアクリルなどの透明樹脂からなる棒状導光体を収納したものが有利に適合する。樹脂ケースの少なくとも一端には発光ユニットが取り付けられ、この発光ユニットからの光が棒状導光体内で全反射して、棒状導光体の射出面から光が射出され、上記した原稿に照射される。
平板状レンズアレイは、球面あるいは非球面の微小レンズが所定のピッチで平板上に規則的に配置された樹脂レンズプレートを、各微小レンズの光軸が一致するように、少なくとも2枚重ね合わせて形成される樹脂正立レンズアレイが好適である。
かような樹脂レンズプレートは射出成型により作製することができる。射出成型により作製された樹脂レンズプレートは、長尺の長方形状であり、中央部のレンズ形成領域には、樹脂レンズプレートの長手方向(イメージセンサの主走査方向に相当する)に多数の球面あるいは非球面の微小レンズが配置され、長手方向に直交する方向(副走査方向)に複数列の球面あるいは非球面の微小レンズが配置された構造になっている。
かかる樹脂レンズプレートは、焦点深度が比較的深いので、原稿の浮きによる原稿照度の低下や、レンズの焦点ズレによる読みとり画像のボケ等が発生しにくく、読みとり画像品位が高いという利点もある。
かかるレンズプレートは、レンズプレートの周囲に設けたアンダーカット部と、ハウジングに設けた突起部とを嵌合させて、ハウジング中に収納される。レンズプレートの周囲がハウジングで覆われることによって、原稿からレンズに入射する光のうち、像点の結像に寄与しない光線や外乱光を遮蔽することができる。ハウジングの内壁には光吸収性処理が施すことが好ましい。
フードに設けるスリットの幅は、レンズプレートのレンズが形成されている領域(レンズ形成領域)の副走査方向の幅と等しいかまたはそれよりも狭くする。
スリットフードは、金属製であれば特に限定はされないが、特に剛性が高い鋼板製とするのが好適である。
ここに、スリットの断面形状は、図5に示すように、入射側(原稿からの反射光が入射する側)の方が、レンズ側よりも開口部面積が小さくなるような台形とすることが有利である。そして、この台形断面における傾斜角θは、レンズアレイの視野角と同一かまたはそれよりも大きい角度とすることが好ましい。というのは、傾斜角θが視野角よりも小さいと、図6に示すように、開口部の側壁部で光が反射し、ゴーストが発生する原因になるからである。
なお、視野角とは、以下の角度をいう。
被読取画像の1点から出射した光線は、複層レンズアレイ上の任意のマイクロレンズに入射した後、光センサアレイ上の、被読取画像の1点に対応する画素に入射する。この光センサアレイに入射する光線のうち、レンズ光軸から最も大きく傾いた光線の角度のことを視野角という。
かような台形断面形状になるスリットは、図7に示すように、打ち抜き加工によって形成することができる。この際、図示したように、パンチ12とダイス13のクリアランスを大きめにとり、スリットの入射側(原稿からの反射光が入射する側)からパンチで打ち抜くことによって、スリットの断面形状すなわち台形断面における傾斜角θを適宜調整することができる。
次に、棒状光源を、平板状レンズアレイの片側に1つのみ配置する場合におけるスリットフードとハウジングの組み立てについて説明する。
この場合に、両者の組み立ては、例えば図8に示すように、ハウジング9に設けた位置決め用の突起部(ピンともいう)14を、スリットフード7に設けた位置決め用の穴15に嵌合させて行う。ハウジング9に設ける位置決め用のピン14の形状は、凸状であれば特に限定はされない。スリットフード7に設ける穴15は、貫通孔でもよいし、凹部としてもよい。また、逆に、ハウジング9に穴または凹部を設け、スリットフード7に突起部を設けるようにしてもよい。
また、位置決め用の突起部14は円形とし、スリットフード7の穴15は長穴形状とすることが好ましい。かような穴は、少なくとも端部に各1つずつ計2つ設ければ、組み立ては可能であるが、2つの穴をいずれも長穴形状とすると、長手方向の位置精度が確保できない。そこで、図9に示すように、少なくとも端部に各1つ、中央に1つ、計3つの穴を設け(図9では、端部に各2つ、中央に1つ、計5つの穴を設けた場合を示している)、中央の穴を丸穴とし、端部の穴をそれぞれ長穴とすれば、中央の丸穴部分で位置精度を確保し、端部の長穴部分で熱膨張係数の差を吸収することが可能となる。また、熱膨張係数差を吸収するには、突起部の長手方向よりも穴または凹部の長手方向の長さが大きい形状であれば良いので、穴または凹部の形状は、楕円形に限らず、四角形などを選択することもできる。
なお、スリットフードは、金属板で形成されているので導体であるが、表面にさらに導電性膜を形成してもよい。導体である金属板または上記した導電性膜の電位を調整できるようにすれば、電位を調整して感光体と同電位に保つことで、トナーが引き寄せられるのを防ぎ、レンズプレートにトナーが付着するのを防止することができるので好ましい。
参考のため、図10に、ハウジング9に対する、棒状光源1、平板状レンズアレイ2、受光素子3付き基板5およびスリットフード7の組み込み要領を示す分解図を、斜視面で示す。
次に、棒状光源を、平板状レンズアレイの両側にそれぞれ配置する場合について説明する。
この場合には、スリットフードは、棒状光源を平板状レンズアレイの両側に配置する必要上、キャップ形状とする必要がある。そして、棒状光源側の角部分すなわちキャップの両肩部は面取り形状とする必要がある。さらに好ましくは、図11示すように、面取り部10に、強度向上のためのベンド部11を長手方向にわたって設けることである。
また、この場合に、スリットフード7に設けたスリット6は、光軸に対して精度良く配置する必要があるので、ハウジング9に、スリットを位置決め出来る段差を設けて、双方の嵌合によリスリット位置の精度を高めることが望ましい。
このような構成にすることにより、平板状レンズアレイの両側から光を照射することができるので、棒状光源を平板状レンズアレイの片側のみに配置する場合に比べて、光量を倍増することができる。
なお、かようなキャップ形状のスリットフード7を、ハウジング9に組み込むには、図12に示すように、例えばハウジング9に、両者を嵌合するための位置決め用の突起部14をスリットフード7の長手方向に数ヶ所設け、一方スリットフード7には、該突起部14と嵌まり合う位置決め用の穴を設けて、両者を嵌合させるようにすればよい。かような突起部および穴は、上記と逆に配置してもよいのは言うまでもない。
このような構造とすることにより、スリットフードとハウジングの取付け作業性が向上し、コストの低減を図ることができる。
次に、スリット付きフードの表裏面に、適切な表面処理を施す場合について説明する。
図13に、金属(鉄)製のスリット付きフードの表面(原稿側)および裏面(レンズ側)にそれぞれ、種々の表面処理を施したときのフレア(迷光)発生量について調査した結果を示す。
実験は、金属製フードの表裏面に種々の表面処理を施した後、光源から赤色(R)、緑色(G)または青色(B)を照射して、各色についてどの程度フレアが発生するかを測定することにより行った。
図13の横軸の「塗装」とは、黒色塗料を表面に吹き付けた処理のことである。この実験では、大日野工業社製のヒノブラックを用いて塗装を行った。塗装後の表面は、ある程度の粗さを有する梨地状であった。また、「化成」とは、金属を薬剤に浸漬することにより、表面を酸化させて黒色化した処理である。化成後の表面は、ある程度の粗さを有する梨地状であった。さらに、「亜鉛メッキ」とは、金属製フードの表面に亜鉛メッキを施したものである。メッキ後の金属表面は、ほぼ平滑で、黒色を呈していた。
図13に示したとおり、表裏面の両方を塗装処理した場合が最もフレア発生量が低く、ついで表面は化成処理・裏面は塗装処理とした場合がフレア発生量が低いことが分かる。
これに対し、表面は塗装処理・裏面は化成処理とした場合には、Rのフレア発生量が多かった。これは、フレア発生の原因が、主に金属製フード裏面での反射に起因することを意味している。従って、表面よりも裏面の方の反射性能を改善するのが有利であることが分かる。
また、表裏面が平滑な亜鉛メッキの場合には、R,G,Bの全てにおいてフレア量が多かった。なお、図13には開示していないが、表裏面とも化成処理した場合には一層フレア量が多くなった。
図13より、表裏面とも塗装処理とした場合が最もフレア量が小さく、優れていることがわかる。しかしながら、塗装処理はコストが嵩むため、コストを抑えるためには「裏面は塗装処理・表面は化成処理」とすることが好ましい。
図14は、表裏面の両方に同じ表面処理を施した金属製フードと、何も処理を施していない金属製フードの表面反射を測定した結果である。
この測定に際しては、図15に示すように、原稿側からレンズに向かってレーザーを照射し、レンズから反射角θの位置にセンサーを置き、パワーメータで反射光の測定を行った。使用レーザーは、633nmのHe−Neレーザー、出力:5mW、パワーメータ(センサー)はアドバンチスト社製のQ8230を用いた。
図14において反射率を示す縦軸は、(In/Io)/立体角(単位:1/sr)であり、反射測定値とレーザー出力の比を立体角で除したものである。ここで、Inは反射測定値(各角度の反射光をパワーメータで測定した値)を表し、Ioはレーザー出力(レーザー光を直接パワーメータで測定した値)を表す。
また、立体角は、次のようにして求められる。センサの受光部面積をAとし、レーザー照射位置(反射位置)からセンサ受光部までの距離をrとしたとき、立体角はA/4πr2(単位:sr(ステラジアン))で表される。
また、図14に示した「塗装処理(1)」とは、金属製フードの表裏面とも塗装処理を施したサンプルである。「塗装処理(2)」とは、「塗装処理(1)」と同様であるが、塗料の種類が異なるサンプルであり、表面粗さをより大きくしたものである。
「化成処理(1)」とは、金属製フードの表裏面とも化成処理を施したサンプルであり、処理後の表面は灰色であった。一方、「化成処理(2)」とは、「化成処理(1)」と同様であるが、いわゆる黒染め処理(酸化鉄を表面に発生させる)であり、表面は黒色であった。
なお「処理なし」とは、何の処理も施していない金属製フードである。
図14に示したとおり、反射光が最も少なかったのは、表面を粗くした塗装処理(塗装処理(2))であった。塗装処理または化成処理を施したフードは、無処理のフードよりも反射光が少なくなることが分かる。特に、反射角θが大きい場合には、無処理のフードは反射光が多く、画像劣化の原因になると考えられる。
図14より、反射性能が良好といえるのは、反射角θ=0°のときの反射率In/Io(1/sr)が0.6以下で、かつ反射角θ=50°のときの反射率In/Ioが0.3以下の場合である。
そして、上述したようなイメージセンサを画像読取装置に搭載することにより、小型でかつ受光精度のよい画像読取装置を得ることができる。
従来のコンタクトイメージセンサの断面図である。 本発明の基礎となったコンタクトイメージセンサの断面図である。 スリットフードの棒状光源側の角部分を面取り形状とした本発明に従うコンタクトイメージセンサの断面図である。 スリットフードの面取り部に形成したベンド部を示した図である。 本発明に従う好適スリット断面形状を示した図である。 従来のスリット断面形状を示した図である。 打ち抜き加工によりスリットの断面形状を台形断面とする手法の説明図である。 棒状光源を平板状レンズアレイの片側に1つのみ配置する場合における、スリットフードとハウジングの嵌合要領を示した図である。 スリットフードとハウジングの熱膨張係数差の吸収が可能な組み立て要領を示した図である。 ハウジングに対する、棒状光源、平板状レンズアレイ、受光素子付き基板およびスリットフードの組み込み要領を示す分解斜視図である。 棒状光源を平板状レンズアレイの両側に配置した場合における、本発明に従う好適コンタクトイメージセンサの断面図である。 スリットフードをキャップ形状とした場合における、スリットフードとハウジングの嵌合要領を示した図である。 金属製のスリット付きフードの表裏面にそれぞれ、種々の表面処理を施したときのフレア(迷光)発生量を比較して示したグラフである。 表裏面の両方に同じ表面処理を施した金属製フードと、何も処理を施していない金属製フードの表面反射状況を示したグラフである。 表面反射の測定要領を示した図である。
符号の説明
1 棒状光源
2 結像光学系(平板状レンズアレイ)
3 受光素子(ラインイメージセンサ)
4 被読取画像(原稿)
5 基板
6 スリット
7 フード
8 ガラス板
9 ハウジング
10 面取り部
11 ベンド部
12 パンチ
13 ダイス
14 位置決め用突起部
15 位置決め用穴

Claims (10)

  1. 被読取画像に光を照射する棒状光源、該被読取画像から反射した光をスリットを介して採光するスリット付きフード、該スリットを通過した光を集光する結像光学系および該結像光学系を通過した光を受光する受光素子を、ハウジングに組み込んだ構造になるイメージセンサにおいて、
    該スリット付きフードとして、薄肉厚の金属製フードを用い、かつ該スリット付きフードの棒状光源側の角部分を面取り形状としたことを特徴とするイメージセンサ。
  2. 前記スリット付きフードに、強度向上のためのベンド部を長手方向にわたって設けたことを特徴とする請求項1に記載のイメージセンサ。
  3. 前記スリットは、光の入射側からの打ち抜き加工により形成したものであることを特徴とする請求項1または2に記載のイメージセンサ。
  4. 前記スリット付きフードと前記ハウジングのいずれか一方に、両者を嵌合するための位置決め用の突起部を設け、他方には、該突起部と嵌まり合う位置決め用の穴または凹部を設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のイメージセンサ。
  5. 前記スリット付きフードまたは前記ハウジングのいずれかに設けた位置決め用の穴または凹部のスリット長手方向の長さを、前記位置決め用突起部のスリット長手方向の長さよりも大きくしたことを特徴とする請求項に記載のイメージセンサ。
  6. 前記棒状光源を、前記結像光学系の両側に設けたことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載のイメージセンサ。
  7. 前記スリット付きフードの形状をキャップ形状とし、このキャップ形状のスリット付きフードと前記ハウジングのいずれか一方に、両者を嵌合するための位置決め用の突起部を設け、他方には、該突起部と嵌まり合う位置決め用の穴または凹部を設けたことを特徴とする請求項に記載のイメージセンサ。
  8. 前記スリット付きフードの裏面に黒色塗装処理を施す一方、表面には黒色塗装処理または黒色化成処理を施すことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のイメージセンサ。
  9. 反射角θ=0°のときの反射率In/Io(1/sr)が0.6以下で、かつ反射角θ=50°のときの反射率In/Ioが0.3以下であることを特徴とする請求項に記載のイメージセンサ。
  10. 請求項1〜のいずれかに記載のイメージセンサを備える画像読取装置。
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