JP4508476B2 - 歯の分光学的特性に基づく歯色識別法と歯色判定器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯科診療における歯色の識別法と判定器に関する。
【0002】
【従来の技術】
歯科における修復治療において、その修復物の機能性、適合性とともに、近年は特に審美性が重要な要素になりつつある。審美性を左右する要素としては形状とともに色調の調和がある。特に色調については、天然歯との調和を考慮すべきであり、修復物作成のための技巧技術とともに、歯の色を正確に判断し、記録・伝達するシステムが重要である。歯科分野では、歯の色見本(シェードガイド)を用いて、比色により色を特定し、記録・伝達する。すなわち、臨床においては、決められた照明条件のもとで、歯科医師が歯とシェードガイドとを比較し、最も近いと思われるものを1つ選び、その番号でコード化を行う。すなわちコード番号を伝えられた歯科技工士はその指示された番号のサンプルに一致するように修復物を作成していた。
【0003】
上記、従来の色認識は、人間の視覚を標準とした視感度曲線を基礎とした3つの基底ベクトルで色を表現し、認識および表色においても既成の3次元空間に展開することによって行っている。一般には、光源を含む色を記述する空間として、XYZ表色系や、物の色を記述するL*a*b*表色系等が広く用いられている。
また、色は、感覚という側面をもっていることから、従来の色認識法は合理的であるともいえる。しかし、異なる色を識別する、という目的を達成するためには、必ずしも一般的な色として認識する必要はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、
(1)決められた照明条件のもとでシェードガイドの色と歯の色が同じに見えたとしても、照明条件が変わると同じ色に見える保障はない。
(2)比色、すなわち人の目によって色見本と対象物を比較する方法は、観測条件、照明光源などの条件を標準化して行われるが、測色ごとの観測者に固有の揺らぎなどの誤差は避けられない。
(3)修復物と歯が同じ材料でできているのではないので、それぞれの分光反射特性を同じにすることはできない。したがって、ある照明条件で同じに見えても、照明光が変わると見え方がちがってしまう、メタメリズム(条件等色)の問題が生じてしまい、色見本と歯との比色を行う限り、前記(1)、の問題を避けることはできない。
【0005】
また、前記▲2▼、の問題は光電式色彩計を用いることによって、原理的には避けることができる。しかし、機器に固有の識別精度の限界があり、視感測色法に比べて優位であると一概に言い切ることはできない。
これら、前記従来法に共通の問題の原点は、色を人間の視覚又は視覚を基準とした表色系で表現しようとするところにあるため、問題を根本的に解決する方法は、色の原因である分光反射率に立脚した表色系を採用することである。
従って、可視波長域(波長400nm−700nm)における物体の分光反射率または分光透過率で物体の色を特定することができれば、照明条件や観測条件とは無関係に対象物の色の特性を議論することができる。
しかし、このための分光測色は、一つの色を波長分解能で決まる多数の数値(一般に十数から数百)の集合(多次元ベクトル)として記述するので、高価な測定装置と膨大なデータを処理する演算装置を必要とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記に鑑み本発明者等は鋭意実験研究の結果、以下の手段によりこれらの課題を解決した。
(1)歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間の作成手段と、
低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転する手段により作製された基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタと、光源と、同光源からの光を歯に照射するためのライトガイドと、前記歯の画像を通すためのイメージガイドと、前記イメージガイドを通ってきた画像を3方向に分割するための2個のハーフミラーと、前記ハーフミラーにより分割され前記3枚のフィルタを通過した画像を取得するための各3個のレンズ及び撮像素子と、前記フィルタを通して前記歯を観察して分類し、歯色をコード番号化して表示する手段とからなるハンドピース型の歯色判定器を使用して、歯の分光学的特性に基づく歯色を識別する方法であり、
色の分類法及びスペクトル分布再構成法として、統計的パターン認識法として用いられている主成分分析法を基礎とした方法、独立成分分析法、または教師無しニューラルネットワークによる方法を採用した、歯の色の分類法であって、歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間を作り、
低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転させ、
基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタを作製し、
光源からの光はライトガイドを通して歯に照射させ、前記歯の画像はイメージガイドに通し、前記イメージガイドを通った画像を2個のハーフミラーで3方向に分割し、前記ハーフミラーにより分割された画像は前記3枚のフィルタを通過させ、フィルタ毎に設けられた3個のレンズ及び撮像素子により撮像して
前記歯を観察し、歯色をコード番号化して表示し、歯の色を3回の光強度測定データのみから正確に分類するようにしたことを特徴とする歯の分光学的特性に基づく歯色識別法。
(2)歯色判定器がハンドピース型であり、色の分類法及びスペクトル分布再構成法として、統計的パターン認識法として用いられている主成分分析法を基礎とした方法、独立成分分析法、または教師無しニューラルネットワークによる方法を採用した、歯色判定器であって、歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間の作成手段と、低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転する手段により作製された基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタと、光源と、同光源からの光を歯に照射するためのライトガイドと、前記歯の画像を通すためのイメージガイドと、前記イメージガイドを通ってきた画像を3方向に分割するための2個のハーフミラーと、前記ハーフミラーにより分割され前記3枚のフィルタを通過した画像を取得するための各3個のレンズ及び撮像素子と、
前記フィルタを通して前記歯を観察して分類し、歯色をコード番号化して表示する手段とからなり、歯の色を3回の光強度測定データのみから正確に分類できるようにしたことを特徴とする歯の分光学的特性に基づく歯色判定器。
【0007】
(4)色の分類法及びスペクトル分布再構成法として、統計的パターン認識法として用いられている主成分分析法を基礎とした方法、独立成分分析法、教師無しニューラルネットワークによる方法等を採用した、歯色判定器であって、天然歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間の作成手段と、前記作成手段により作成された基底ベクトルに相当する分光透過率を持つフィルタと、同フィルタを通して前記歯を観察し分類表示する手段とからなり、天然歯の色を少数回の光強度測定データのみから正確に分類できるようにしたことことを特徴とする歯の分光学的特性に基づく歯色判定器。
(5)色の分類法及びスペクトル分布再構成法として、統計的パターン認識法として用いられている主成分分析法を基礎とした方法、独立成分分析法、教師無しニューラルネットワークによる方法等を採用した、歯色判定器であって、天然歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間の作成手段と、前記手段により作成された前記基底ベクトルに相当する分光放射率を持つ光を合成して、その光によって歯を照明し、観察して分類表示する手段からなり、天然歯の色を少数回の光強度測定データのみから正確に分類できるようにしたことを特徴とする歯の分光学的特性に基づく歯色判定器。
(6)低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転することによって識別を行う手段、を採用してなることを特徴とする(4)又は(5)項に記載の歯色判定器。
(7)歯色判定器が、ハンドピース型であることを特徴とする(4)〜(6)項のいずれか1項に記載の歯色判定器。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
発明者等はこれまでに、色の分類法及びスペクトル分布再構成法として、統計的パターン認識法として広く用いられている主成分分析法を基礎とした方法、及び教師無しニューラルネットワークによる方法等を提案してきた。
下記にその(文献(1)−(4))を記載する。
(1) 特許第2669173号公報、(発明の名称、光源装置)
(2) T.Jaaskelainen, J.Parkkinen, S.Toyooka, Vector subspace model for color representation, J. Optical Society of America,A, Vol.7,No.4, PP.725-73
(3) M.Hauta-Kasari, K.Miyazawa, S.Toyooka, and J.Parkkinen, Spectral vision system for measuring color images, J.Optical Society of America, A, Vol.16, PP.2352-2362
(4) K.Miyazawa, M.Hauta-Kasari, and S.Toyooka, Rewritable broad-band color filters for spectral image analysis, Optical Review, 8, PP.112-119
【0009】
上記の手段と、歯科の分野における従来の色認識法との違いを要約すると、以下のようになる。
天然歯においては、青―緑成分はほとんど吸収され、赤―黄成分のみが反射されて目に到達し、歯の色として認識される。歯の色は一般に緑成分や青成分は非常に弱い。
また、明度に関しては、中間明度値より大きく、L*=65〜85の範囲に分布している。さらに、彩度はそれほど強くなく、無彩色の近傍にある。
L*a*b*空間を表す球体においては、Y軸、R軸、L軸近傍の小さなバナナ状の空間に収まるデータがすべてである。
従って、例えば主成分分析によって計算した基底ベクトルを用いるとすると、対象に固有の直交基底ベクトルが張る部分空間全体に広く分散するような色空間を任意に作ることができる。
【0010】
図1はVITAPAN 3DMASTERの義歯色見本26本を色相の5グループに分類したサンプルの外観斜視図である。
図において、サンプル台のNo、1〜No、5はグループ名、Mは中央,Lは左側、Rは右側のサンプルで、さらに、グループNo毎に、左端後方よりサンプル名(番号)を、
1M1(1)、1M2(2)、2L1.5(3)、2L2.5(4)、2M1(5)、2M2(6)、2M3(7)、2R1.5(8),2R2.5(9)、3L1.5(10)、3L2.5(11)、3M1(12)、3M2(13)、3M3(14)、3R1.5(15)、3R2.5(16)、4L1.5(17)、4L2.5(18)、4M1(19)、4M2(20)、4M3(21)、4R1.5(22)、4R2.5(23)、5M1(24)、5M2(25)、5M3(26)、のように付した。
測定は、各サンプルのほぼ中央直径6mmの部分の分光反射率を、波長380nm〜750nmの間で10nm間隔で分光測色計で測定した。
【0011】
各サンプルをそれぞれ10回測定して平均をとった結果を次図に示す。
図2は上記サンプルのスペクトル図である。
図において、横軸は波長(nm)、縦軸は反射率(%)、サンプルデータの曲線は、左上方より前記(1)〜(26)の各サンプル順である。
このように、対象とするサンプルのデータを採取する過程を「学習過程」を呼ぶ。
【0012】
次に得られた各相関行列の固有値に対すると固有ベクトルを計算する。
固有値が大きい順に、対応する固有ベクトルを、第一基底ベクトル、第二基底ベクトル、という具合に順序付ける。上位3つの基底ベクトルを下図に示す。
図3は第一〜第三基底ベクトルを現す曲線である。
図において横軸は波長(nm)、縦軸は基底ベクトルの要素を現す正負値、
▲1▼は第一基底ベクトル、▲2▼は第二基底ベクトル、▲3▼は第三基底ベクトルを示す。
第一基底ベクトルは、サンプル全体のスペクトル分布の平均値を反映しており、赤黄寄りであることから、正値の要素のみからなる緩やかな右上がりの曲線になっている。
以下、第二(▲2▼線)、第三(▲3▼線)はいずれも正と負の要素からなり、次数が進むにつれて変化が急になる。これらの3つのベクトルは互いに直交している。
【0013】
次に、これらの基底ベクトルが作る空間に、別途測定した前記シェードガイドのサンプルベクトルと基底ベクトルの内積を計算すると、部分空間上の位置が一意に決定される。
そして、このようにして求めたサンプルの部分空間上の点と、学習で求めた全てのシェードガイドの位置の間の距離を計算すると、その距離が最低になるシェードガイドの番号が、サンプルの最も確からしいシェードガイドとして分類することができる。
【0014】
図4は26個のシェードガイドサンプル全てについての分類結果である。
図示したように、「1次元空間」は第一基底ベクトルのみ、すなわち1次元空間で展開して推定した結果である。○印は正しく推定されたもの、記号が書いてあるものは、誤分類されたサンプルである。
例えば、「1次元空間」の2番目の欄には「1M1(1)」とあるが、これは本来「1M2(2)」と分類されるべきサンプルが誤って「1M1(1)」と分類されたことを示している。
「2次元空間」は、第一及び第二基底ベクトルが張る2次元空間に展開した結果である。
「1次元空間」では正解率は50%だが、「2次元空間」になると全て正しく分類されている。「3次元空間」は3つの基底ベクトルを用いた場合であり、
これは基底ベクトルの数という意味では従来の3次元色空間に相当するが、分類精度は直交空間で展開する本方法がはるかに勝っている。
この結果から、実施例の学習データに関しては、2次元空間で微妙な色の違いの認識と分類が可能であることが確かめられた。
【0015】
以上述べた実施例は、分類過程においてはコンピュータ上で内積を計算している。しかし、この操作を光学的に並列的に行うことは簡単である。
図5は前記色分類のための、分光画像撮像装置の構成原理図で、
図5の(イ)図はアクティブ型、(ロ)図はパッシブ型、の分光画像撮像装置をそれぞれ示し、
(イ)図は、前記図3に示す基底ベクトルに相当する分光放射強度を持つ光を合成し、それで対象物体を照明する。
(ロ)図は、基底ベクトルに相当する分光透過率を持つフィルタを作成し、それを通して対象物体を観察する。
図において、20は分光放射強度を持つ合成光源、21は被写体、22は撮像装置、23は自然光源、24は分光透過率を持つフィルタを示す。
【0016】
しかし、ここで問題となることは、第二以上の基底ベクトルは正負の要素からなることで、負の要素を持つ分光放射強度や、負の要素を持つ分光透過率を定義することはできないため、直交基底ベクトルはあくまでも数学的な記述に過ぎない。
この問題を解決するために、発明者等は、非負の要素のみからなるフィルタ関数を、ニューラルネットワーク最適化法で求める方法を提案した。
しかし、この方法では直交空間を張ることができないので、微妙な色の差を識別しようとすると、誤差が入り込む余地が大きいことがわかった。そこで、本発明はそれとは別な、より簡単な方法で解決を図った。
【0017】
「2次元空間」を例にとると、図6に示すように第一基底ベクトルと第二(正)基底ベクトル、第三(負)基底ベクトルの3種類の基底ベクトルができる。
すなわち、負の要素からなる部分を切りとって、正の部分のみからなる曲線を作り、元々負の値をとる部分を全てゼロとする。
次に、逆に正の要素からなる部分を切り取って、負の部分のみからなる曲線を作り、それを正負反転する。
【0018】
図6は基底ベクトルの正の部分のみの曲線からなる図表で、
(イ)図は、第一基底ベクトルと第2基底ベクトルの正要素のみの図、
(ロ)図は、第二基底ベクトルの負要素及びそれを上下反転した曲線図である。
図において、▲1▼は負要素、▲2▼はそれを上下反転した曲線を示す。
このような分光放射率を持つ光源、または分光透過率をもつフィルタを物理的に実現することは容易である。
このようにして得られた3種類の前記フィルタで分類を行う際には、
第一基底ベクトルに相当する要素の値は、フィルタ1を通して観察された光強度となり、
第二基底ベクトルに相当する要素の値は、フィルタ2(正)を通して観察した光強度から、フィルタ2(負)を通して観察した光強度を差し引いた値となり、
2次元空間上の位置が一つ決定される。
【0019】
ここで示した実施例における学習データは、特定のサンプル集合として、VITAPAN 3DMASTERを用いた。しかし、これは実施例を実験的に示すためであり、特にこのサンプルにこだわるものではない。実際には、すでに普及しているシェードガイドばかりでなく、多くの人の歯の分光特性を測定し、できるだけ多くの歯の分光反射特性からなるデータベースを構築し、それらから計算した基底ベクトルが張る部分空間に相当するフィルタを作成すれば、歯をより忠実に再現する簡便な「歯色判定器」を実現することができる。
【0020】
上記に基づき、以下に歯色の判定に特化した各種の歯色判定器の構成図を示す。
図7は、固定した3枚のフィルタによるハンドピース型歯色判定器の構成図で、第一〜第三基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタによっている。
図において、1はハンドピース型歯色判定器、2は収納ケース、3は観察口、4はキャップ、5は光源、6はライトガイド、7はイメージガイド、8はハーフミラー、9はフィルタ、10はレンズ、11は撮像素子、14は歯、15は歯肉、を示す。
観察口3からの天然歯14の画像は、イメージガイド7を通って2枚のハーフミラー8により、それぞれ第一〜第三基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタ9に入り、その通過画像はそれぞれ3個の撮像素子11で撮像され、信号線25を通って画像処理部・表示部18において処理され、歯色は数字として表示される。また、光源5は、内蔵され、複数のライトガイド6により天然歯14を照射している。そして、収納ケース2は小型軽量でハンド操作が容易な構造になっている。さらに、観察口3の正面図を後記(図12)に示す。
【0021】
図8は、3枚のフィルタの順次設定によるハンドピース型歯色判定器の構成図で、
第一〜第三基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタを順次機械的に設定している。図において12は回転板、13はモータ、19は回転軸を示す。
観察口3からの歯14の画像は、イメージガイド7を通って後記(図13)に示す回転板12にセットされ、モータ13によって順次回転し、それぞれ第一〜第三基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタ9に入り、その通過画像は撮像素子11で撮像され、信号線25を通って画像処理部・表示部18において処理され、数字として表示される。光源5及び収納ケース2は前記図7と同様である。
【0022】
図9は、チューナブルフィルタによるハンドピース型歯色判定器の構成図で、第一〜第三基底ベクトルに相当する分光透過率を調整選択できるチューナブルフィルタによっている。
図において16はチューナブルフィルタを示す。前記図8と同様にイメージガイド7を通った画像は、第一〜第三基底ベクトルに相当する分光透過率を調整選択されたチューナブルフィルタ16を通過し、その画像は撮像素子11で撮像され、以下前図と同様にして、処理・表示される。
【0023】
図10は、チューナブルフィルタを光源の前に設置したハンドピース型歯色判定器の構成図で、
前記チューナブルフィルタ16を光源の前にセットして、基底ベクトルに相当する分光放射強度を持つ照射光を光源とし、前記図9と同様にイメージガイド7を通った画像は撮像素子11で撮像され、以下前図と同様にして処理・表示される。
【0024】
図11は、チューナブル光源によるハンドピース型歯色判定器の構成図で、
基底ベクトルに相当する分光放射強度を持つ照射光を光源として内蔵している。図において、17はチューナブル光源を示す。前図10と同様にイメージガイド7を通った画像は撮像素子11で撮像され、以下前図と同様にして処理・表示される。
【0025】
図12はハンドピース型歯色判定器の観察口の正面図である。
照射光は周縁の8カ所のライトガイド6の開口部より、被写体(歯14)を照射し、その反射光は観察口3より入力される。
【0026】
図13は図8のフィルタ順次設定用回転板の正面図である。
前記第一〜第三基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタ9に、回転板12に3等分角度にて配設されており、回転軸19先端の固設箇所を中心に回転し、順次切り替える。
【0027】
以上述べた本願発明によって、
判定するべき色見本を作成する代わりに、判定した色に相当するスペクトル分布を持つ光を合成することにより、シェードガイドのような色見本が無くとも、判定色を認識することができる。
また、臨床においては、患者が納得するために色見本との比色というプロセスは残るが、実際的な差し歯または入れ歯の色合わせを行う作業は、全て部分空間上及び、それを実現するフィルタを通した測定データレベルによって、歯色はコード番号化されるため、その指示及び了解は客観的かつ正確であり、作業効率の向上に有効である。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、次のような優れた効果が発揮される。
請求項1の発明によれば、
歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間を作り、低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転させ、
基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタを作製し
光源からの光はライトガイドを通して歯に照射させ、前記歯の画像はイメージガイドに通し、前記イメージガイドを通った画像を2個のハーフミラーで3方向に分割し、前記ハーフミラーにより分割された画像は前記3枚のフィルタを通過させ、フィルタ毎に設けられた3個のレンズ及び撮像素子により撮像して前記歯を観察し、
歯色をコード番号化して表示し、歯の色を3回の光強度測定データのみから正確に分類する歯色識別法により、歯を簡単に忠実に識別することができる。
【0029】
本発明の請求項2の発明によれば、
歯色判定器がハンドピース型であり、歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間の作成手段と、
低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転する手段により作製された基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタと、光源と、同光源からの光を歯に照射するためのライトガイドと、前記歯の画像を通すためのイメージガイドと、前記イメージガイドを通ってきた画像を3方向に分割するための2個のハーフミラーと、前記ハーフミラーにより分割され前記3枚のフィルタを通過した画像を取得するための各3個のレンズ及び撮像素子と、
前記フィルタを通して前記歯を観察して分類し、歯色をコード番号化して表示する手段とからなり、歯の色を3回の光強度測定データのみから正確に分類できるようにした歯の分光学的特性に基づく歯色判定器であるため、実用性に優れた歯色判定機を簡便に作成することができ、
また、歯色判定機器がハンドピース型であるため、小型軽量であり、歯科診療作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】VITAPAN 3DMASTERの義歯色見本26本を色相の5グループに分類したサンプルの外観斜視図
【図2】図1のサンプルのスペクトル図
【図3】第一〜第三基底ベクトルのデータ曲線図
【図4】26個のシェードガイドサンプル全てについての分類結果図
【図5】分光画像撮像装置の構成原理図
【図6】基底ベクトルの正の部分のみの曲線からなる図表
【図7】固定した3枚のフィルタによるハンドピース型歯色判定器の構成図
【図8】3枚のフィルタの順次設定によるハンドピース型歯色判定器の構成図
【図9】チューナブルフィルタによるハンドピース型歯色判定器の構成図
【図10】チューナブルフィルタを光源の前に設置したハンドピース型歯色判定器の構成図
【図11】チューナブル光源によるハンドピース型歯色判定器の構成図
【図12】ハンドピース型歯色判定器の観察口の正面図
【図13】フィルタ順次設定用回転板の正面図
【符号の説明】
1:ハンドピース型歯色判定器
2:収納ケース
3:観察口
4:キャップ
5:光源
6:ライトガイド
7:イメージガイド
8:ハーフミラー
9:フィルタ
10:レンズ
11:撮像素子
12:回転板
13:モータ
14:歯
15:歯肉
16:チューナブルフィルタ
17:チューナブル光源
18:画像処理部・表示部
19:回転軸
20:分光放射強度を持つ合成光源
21:被写体
22:撮像装置
23:自然光源
24:分光透過率を持つフィルタ
25:信号線
Claims (2)
- 歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間の作成手段と、
低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転する手段により作製された基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタと、光源と、同光源からの光を歯に照射するためのライトガイドと、前記歯の画像を通すためのイメージガイドと、前記イメージガイドを通ってきた画像を3方向に分割するための2個のハーフミラーと、前記ハーフミラーにより分割され前記3枚のフィルタを通過した画像を取得するための各3個のレンズ及び撮像素子と、前記フィルタを通して前記歯を観察して分類し、歯色をコード番号化して表示する手段とからなるハンドピース型の歯色判定器を使用して、歯の分光学的特性に基づく歯色を識別する方法であり、
色の分類法及びスペクトル分布再構成法として、統計的パターン認識法として用いられている主成分分析法を基礎とした方法、独立成分分析法、または教師無しニューラルネットワークによる方法を採用した、歯の色の分類法であって、歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間を作り、
低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転させ、
基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタを作製し、
光源からの光はライトガイドを通して歯に照射させ、前記歯の画像はイメージガイドに通し、前記イメージガイドを通った画像を2個のハーフミラーで3方向に分割し、前記ハーフミラーにより分割された画像は前記3枚のフィルタを通過させ、フィルタ毎に設けられた3個のレンズ及び撮像素子により撮像して
前記歯を観察し、歯色をコード番号化して表示し、歯の色を3回の光強度測定データのみから正確に分類するようにしたことを特徴とする歯の分光学的特性に基づく歯色識別法。 - 歯色判定器がハンドピース型であり、色の分類法及びスペクトル分布再構成法として、統計的パターン認識法として用いられている主成分分析法を基礎とした方法、独立成分分析法、または教師無しニューラルネットワークによる方法を採用した、歯色判定器であって、歯及びシェードガイドの分光放射率測定データからなるデータベースから導かれる少数の基底ベクトルが張る低次元部分空間の作成手段と、
低次元部分空間の直交空間を張る基底ベクトルの負の要素を、その部分のみを切り離して正負反転する手段
により作製された基底ベクトルに相当する分光透過率を持つ3枚のフィルタと、
光源と、同光源からの光を歯に照射するためのライトガイドと、前記歯の画像を通すためのイメージガイドと、前記イメージガイドを通ってきた画像を3方向に分割するための2個のハーフミラーと、前記ハーフミラーにより分割され前記3枚のフィルタを通過した画像を取得するための各3個のレンズ及び撮像素子と、
前記フィルタを通して前記歯を観察して分類し、歯色をコード番号化して表示する手段とからなり、
歯の色を3回の光強度測定データのみから正確に分類できるようにしたことを特徴とする歯の分光学的特性に基づくハンドピース型の歯色判定器。
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