本発明の第1の実施形態に係る水素燃料供給システム12が適用された燃料電池システム10について、図面に基づいて説明する。
(燃料電池システム構成)
図1には、燃料電池システム10のシステム構成図(システムフローシート)が示されている。この図に示される如く、燃料電池システム10は、水素燃料供給システム12と、水素燃料供給システム12から水素燃料の供給を受けて発電を行う燃料電池14と、水素燃料供給システム12と燃料電池との間で熱交換を行う熱交換器16とを主要構成要素として構成されている。
水素燃料供給システム12は、一対の反応器18を備えている。一対の反応器18は、それぞれ筒状に形成されたハウジングの内部に改質触媒を配設して構成されており、それぞれ供給される炭化水素ガス(ガソリン、メタノール、天然ガス等)と改質用ガス(水蒸気、酸素)を触媒反応させることで、水素ガスを含む燃料ガスを生成する(改質反応を行う)ようになっている。改質反応は、以下の式(1)乃至(4)で表される各反応を含む。したがって、改質工程で得た燃料ガスには、水素(H2)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)、分解炭化水素や未反応の原料炭化水素(CxHy)等の可燃性ガス、二酸化炭素(CO2)、水(H2O)等の不燃性ガスを含むようになっている。
CnHm+nH2O → nCO +(n+m/2)H2 … (1)
CnHm+n/2O2 → nCO + m/2H2 … (2)
CO+H2O ⇔ CO2+H2 … (3)
CO+3H2 ⇔ CH4+H2O … (4)
この改質反応は、所定の温度以上(本実施形態では、700℃)で行われるようになっている。そして、各反応器18は、改質反応によって低下した触媒温度を上昇するために、改質反応とは独立して、供給された再生用ガスと酸素とを反応させて触媒を加熱すると共に該触媒に蓄熱する再生反応を行うようになっている。この実施の形態では、再生用ガス(後述するアノードオフガス)を燃焼することで、各反応器18の触媒を上記した改質反応を行い得る温度まで昇温する構成としている。したがって、各反応器18は、改質反応と再生反応とを選択的に行い得る構成である。
燃料電池14は、水素燃料供給システム12からアノード電極(水素極)に供給される上記改質反応によって得た燃料ガス(水素、一酸化炭素、及び未反応の炭化水素を含むガス)と、カソード電極(酸素極)に供給される酸素とを電気化学的反応させることで発電を行う構成とされている。この実施形態では、燃料電池14は、アノード電極とカソード電極との間に水素分離膜が設けられた水素分離膜式燃料電池(HMFC)とされており、上記燃料ガスのうち水素分離膜を透過した水素のみをカソード極の酸素と反応させる(すなわち、燃料ガスのうち水素ガスのみを発電に用いる)ようになっている。このため、燃料電池14のアノードオフガスは、主に一酸化炭素及び炭化水素(水素を含む場合もある)が混合した可燃性ガスである。一方、燃料電池14のカソードオフガスは、酸素と水素との反応によって生成された水(水蒸気)及び酸素を含む空気である。
そして、各種ガスの流れについては後述するが、燃料電池システム10では、上記アノードオフガスを反応器18の再生用ガスとして利用するようになっている。また、燃料電池システム10では、カソードオフガスが含む水蒸気及び酸素を、上式(1)、(2)の如く改質反応ガスである炭化水素ガスと反応させるようになっている。さらに、燃料電池14は、その反応温度を略一定の運転温度(例えば、300℃〜600℃であり、この実施形態では略400℃)に保つために冷却用空気にて冷却される構成とされている。燃料電池14を冷却して昇温された冷却用空気は、再生反応を行うための支燃ガスである酸素含有ガス、すなわち燃焼用空気として利用されるようになっている。したがって、燃料電池システム10は、基本的には炭化水素原料と、カソード用及び冷却用の空気とを供給するだけで作動するようになっている。
熱交換器16は、燃料電池14のアノード電極に供給される高温ガスとしての燃料ガス(700℃)と、低温ガスとしてのカソードオフガス(400℃)との熱交換を行い、燃料電池システムの熱効率を向上するようになっている。
水素燃料供給システム12は、一対の反応器18への改質反応ガス(炭化水素ガス、水蒸気、酸素)の流路、改質反応によって生成された燃料ガスの流路、再生用ガス及び燃焼用空気の各流路、並びに再生排ガスの流路を切り換えるための切換装置20を備えている。以下の説明では、2つの反応器18を区別する場合に、各図の紙面上側に示す一方の反応器18を第1反応器18A、他方の反応器18を第2反応器18Bということとする。
切換装置20は、第1反応器18Aに改質反応ガスを供給して改質反応を行わせている期間に第2反応器18Bに再生用ガス及び燃焼用空気を供給して再生反応を行わせる状態と、第1反応器18Aに再生用ガス及び燃焼用空気を供給して再生反応を行わせている期間に第2反応器18Bに改質反応ガスを供給して改質反応を行わせる状態とを切り換える構成とされている。以下、切換装置20の具体的構成例を説明する。なお、以下の説明では、反応器18が改質反応を行っている状態(期間)を改質工程、反応器18が再生反応を行っている状態(期間)を再生工程という場合がある。
図1に示される如く、水素燃料供給システム12は、原料供給ライン21備えており、原料供給ライン21上には、図示しない燃料タンクから液体の炭化水素原料を供給する燃料ポンプ22が配置されている。原料供給ライン21における燃料ポンプ22の下流には、蒸発器(気化器)24が配置されており、例えば燃料電池システム10の排ガスとの熱交換によって炭化水素原料を蒸発させるようになっている。また、原料供給ライン21における蒸発器24の下流には、混合器26が配置されている。混合器26は、炭化水素燃料と後述するカソードオフガス(式(1)の水蒸気及び式(2)の酸素)とを混合して、改質反応ガスとして下流に排出するようになっている。なお、カソードオフガスが高温であることから、液体の炭化水素原料を混合器26内に噴射する構成(インジェクション)を採用することで、蒸発器24を備えない構成とすることも可能である。さらに、蒸発器24と混合器26との間には、炭化水素原料遮断手段としてのバルブV0が配設されている。
原料供給ライン21の下流端には、環状のブリッジ管路28が接続されている。このブリッジ管路28には、4つのバルブV1A、V1B、V2B、V2Aが各図において反時計回りにこの順で直列に配置されている。原料供給ライン21の下流端は、ブリッジ管路28におけるバルブV1AとバルブV1Bとの間に接続されている。ブリッジ管路28におけるバルブV2AとバルブV2Bとの間には、排気ライン30の上流端が接続されている。排気ライン30上には、排気処理器32が配置されている。排気処理器32は、ハウジング内に酸化触媒を内蔵して構成されており、再生反応で燃焼しなかった再生用ガスを酸化処理(浄化)するようになっている。排気ライン30の下流端は、排気口30Aとされている。また、排気ライン30における排気処理器32の下流からは、排気戻しライン34が分岐しており、排気戻しライン34は混合器26に排ガスを導入可能に接続されている。排気戻しライン34にはバルブV3が配設されている。なお、この基本構成に係る燃料電池システム10では、排気処理器32を備えなくても良い。
また、ブリッジ管路28におけるバルブV1AとバルブV2Aとの間からは、一端が第1反応器18Aの第1出入口18Cに接続された第1ライン36Aの他端が接続されている。さらに、ブリッジ管路28におけるバルブV1BとバルブV2Bとの間からは、一端が第2反応器18Bの第1出入口18Dに接続された第2ライン36Bの他端が接続されている。第1ライン36A、第2ライン36Bは、それぞれ改質反応を行う第1反応器18A、第2反応器18Bへの上記改質反応ガスの供給用、再生反応を行う第1反応器18A、第2反応器18Bからの再生排ガスの排出用として、選択的に用いられるようになっている。
さらに、第1反応器18Aにおける第1出入口18Cと反対側(ガス流れ方向の反対側)に配置された第2出入口18Eには、第3ライン38Aの一端が接続されており、第2反応器18Bにおける第1出入口18Dと反対側に配置された第2出入口18Fには、第4ライン38Bの一端が接続されている。第3ライン38A、第4ライン38Bの各他端は、それぞれ環状のブリッジ管路40に接続されている。このブリッジ管路40には、4つのバルブV5A、V5B、V6B、V6Aが各図において反時計回りにこの順で直列に配置されている。第3ライン38Aの他端は、ブリッジ管路40におけるバルブV5AとバルブV6Aとの間に接続されており、第4ライン38Bの他端は、ブリッジ管路40におけるバルブV5BとバルブV6Bとの間に接続されている。
このブリッジ管路40におけるバルブV6AとバルブV6Bとの間には、燃料ガス供給ライン42の一端が接続されている。燃料ガス供給ライン42の他端は、熱交換器16の高温ガス入口16A(燃料電池14の燃料ガス入口14A)に接続されている。また、ブリッジ管路40におけるバルブV5AとバルブV5Bとの間には、再生用ガス導入ライン44の一端が接続されている。再生用ガス導入ライン44の他端は、燃料電池14のアノードオフガス出口14Bに接続されている。
また、燃料ガス供給ライン42からは、下流端が排気口46Aである排気ライン46が分岐しており、排気ライン46上には、排気処理器48が配置されている。排気処理器48は、ハウジング内に酸化触媒を内蔵して構成されており、基本的には水素燃料供給システム12のスタートアップ時の排ガス(燃焼ガス)を浄化するようになっている。排気ライン46における排気処理器48の上流にはバルブV7が配設されている。
さらに、切換装置20は、一端が混合器26に接続され、該混合器26に水蒸気及び酸素を供給する水蒸気供給ライン50を備えている。水蒸気供給ライン50は、その他端が熱交換器16の低温ガス出口16Dに接続されており、燃料電池14のカソードオフガスを混合器26に送給するようになっている。水蒸気供給ライン50上にはバルブV9が配設されている。
また、切換装置20は、一端が後述する再生用混合器80Aにおける燃焼用空気入口82に接続された燃焼用空気供給ライン52A、及び一端が再生用混合器80Bにおける燃焼用空気入口82に接続された燃焼用空気供給ライン52Bを備えている。燃焼用空気供給ライン52A上にはバルブV4Aが配設されており、燃焼用空気供給ライン52B上にはバルブV4Bが配設されている。燃焼用空気供給ライン52A、52Bの各他端(上流端)は、それぞれ一端が燃料電池14の冷却用空気出口14Fに接続された冷却用空気排出ライン54の他端に接続されている。
この冷却用空気排出ライン54からは、下流端が排気口56Aである排気ライン56が分岐しており、排気ライン56上にはバルブV8が配設されている。バルブV8は、任意の弁開度を取り得る構成とされており、この弁開度に応じて、排気ライン56による排気量、すなわち燃焼用空気供給ライン52A、52Bを通じて反応器18に供給する燃焼用空気の供給量を調整可能とされている。
さらに、切換装置20は、再生用ガス(可燃ガス)と燃焼用空気(支燃ガスである酸素を含有するガス)とを各反応器18に供給される前に混合して再生用混合ガスを得るための再生用混合器80を備えている。再生用混合器80の構造については後述する。この第1の実施形態では、再生用混合器80は、各反応器18ごとに設けられており、これらを区別して説明する場合には、第1反応器18Aに対応する再生用混合器80を再生用混合器80A、第2反応器18Bに対応する再生用混合器80を再生用混合器80Bということとする。
再生用混合器80Aは、その燃焼用空気入口82が上記の通り燃焼用ガス供給ライン52Aに接続されており、該燃焼用空気供給ライン52Aから燃焼用空気が供給されるようになっている。また、再生用混合器80Aは、その再生用ガス入口84に一端が第3ライン38Aから分岐した再生用ガスライン55Aが接続されており、該再生用ガスライン55Aから再生用ガスが供給されるようになっている。再生用混合器80Aの再生用混合ガス出口86は、一端が第1反応器18A第2出入口18Eに接続された再生用混合ガスライン88Aの他端が接続されている。
一方、再生用混合器80Bは、その燃焼用空気入口82が上記の通り燃焼用ガス供給ライン52Bに接続されており、該燃焼用空気供給ライン52Bから燃焼用空気が供給されるようになっている。また、再生用混合器80Bは、その再生用ガス入口84に一端が第4ライン38Bから分岐した再生用ガスライン55Bが接続されており、該再生用ガスライン55Bから再生用ガスが供給されるようになっている。再生用混合器80Bの再生用混合ガス出口86は、一端が第2反応器18B第2出入口18Fに接続された再生用混合ガスライン88Bの他端が接続されている。
また、第3ライン38Aにおける再生用ガスライン55Aの分岐部38Cと、第1反応器18Aとの間には、該分岐部38C側から第2出入口18Eへのガス流入を阻止する逆止弁CV1Aが配設されている。さらに、再生用ガスライン55Aには、該再生用ガスライン55Aを開閉するバルブV12Aが配設されている。またさらに、再生用混合ガスライン88Aには、第1反応器18A側から再生用混合器80A側へのガス流入を阻止する逆止弁CV2Aが配設されている。
同様に、第4ライン38Bにおける再生用ガスライン55Bの分岐部38Dと、第2反応器18Bとの間には、該分岐部38D側から第2出入口18Fへのガス流入を阻止する逆止弁CV1Bが配設されている。また、再生用ガスライン55Bには、該再生用ガスライン55Bを開閉するバルブV12Bが配設されている。さらに、再生用混合ガスライン88Bには、第2反応器18B側から再生用混合器80B側へのガス流入を阻止する逆止弁CV2Bが配設されている。
これらにより、第1反応器18Aからブリッジ管路40側に排出されるガスは、第2出入口18E、第3ライン38A(逆止弁CV1A)を経由してブリッジ管路40に至り、ブリッジ管路40側から第1反応器18A側に流れるガス(再生用ガス)は、第3ライン38A、再生用ガスライン55A(バルブV12A)、再生用混合器80A、再生用混合ガスライン88A(逆止弁CV2A)、第2出入口18Eを経由して第1反応器18Aに至るようになっている。同様に、第2反応器18Bからブリッジ管路40側に排出されるガスは、第2出入口18F、第4ライン38B(逆止弁CV1B)を経由してブリッジ管路40に至り、ブリッジ管路40側から第2反応器18B側に流れるガスは、第4ライン38B、再生用ガスライン55B(バルブV12B)、再生用混合器80B、再生用混合ガスライン88B(逆止弁CV2B)、第2出入口18Fを経由して第2反応器18Bに至るようになっている。
以上説明した切換装置20は、バルブV1A、V1Bの開閉に応じて一対の反応器18への改質反応ガス(炭化水素ガス、水蒸気、酸素)の流路を切り換え、バルブV6A、V6Bの開閉に応じて改質反応によって生成された燃料ガスの流路を切り換え、バルブV5A、V5B、V12A、V12Bの開閉に応じて再生用ガス(アノードオフガス)の流路を切り換え、バルブV4A、V4Bの開閉に応じて燃焼用空気(冷却用空気)の流路を切り換え、バルブV2A、V2Bの開閉に応じて再生排ガスの流路を切り換えるようになっている。各バルブは電磁弁とされており、後述する制御装置70からの作動信号に基づいて開閉する(バルブV8は弁開度の調節)を行う構成である。切換装置20のバルブ開閉による切り換え動作、すなわち水素燃料供給システム12の具体的な動作については、燃料電池システム10の作用として制御装置70の動作と共に後述する。なお、上記した逆止弁CV2A、CV2Bを設けない構成としても良く、各逆止弁CV1A、CV1B、CV2A、CV2Bに代えて制御装置70の作動信号に基づいて開閉する電磁開閉弁を備える構成としても良い。
燃料電池14の燃料ガス入口14Aと熱交換器16の高温ガス出口16Bとは燃料ガスライン58によって接続されている。これにより、燃料電池14の燃料ガス入口14Aには、改質工程を行う反応器18、第3ライン38A又は第4ライン38B、ブリッジ管路40のバルブV6A又はバルブV6B、燃料ガス供給ライン42、熱交換器16内の高温ガス流路、燃料ガスライン58を通過した燃料ガスが送給される構成である。燃料ガス入口14Aから燃料電池14内に導入された燃料ガスは、アノード電極に供給されて上記の通り水素ガスのみが発電に使用され、残余の可燃性ガス成分はアノードオフガスとして燃料電池14のアノードオフガス出口14Bから排出されるようになっている。アノードオフガスは、再生用ガス導入ライン44、バルブV5A又はバルブV5B、第3ライン38A又は第4ライン38Bを通じて、再生用ガスとして反応器18に供給される構成である。
また、燃料電池14のカソード用空気入口14Cには、一端が空気ポンプ60の吐出側に接続されたカソード用空気供給ライン62の他端が接続されている。カソード用空気供給ライン62上にはバルブV10が配設されている。カソード用空気入口14Cから燃料電池14内に導入された空気(酸素)は、カソード電極に導入されて、上記の通り水素分離膜を透過してきた水素と反応するようになっている。この反応によって生成された水蒸気、未反応の空気は、カソードオフガスとしてカソードオフガス出口14Dから排出されるようになっている。
燃料電池14のカソードオフガス出口14Dと熱交換器16の低温ガス入口16Cとは、低温ガスライン64にて接続されている。したがって、カソードオフガス出口14Dから排出されたカソードオフガスは、低温ガスライン64、熱交換器16内の低温ガス流路、水蒸気供給ライン50を通じて混合器26に導入され、混合器26内で炭化水素原料と混合されるようになっている。この混合ガスが、原料供給ライン21、ブリッジ管路28のバルブV1A又はバルブV1B、第1ライン36A又は第2ライン36Bを通じて改質反応ガスとして反応器18に供給される構成である。
さらに、燃料電池14の冷却用空気入口14Eは、一端が空気ポンプ66の吐出側に接続された冷却用空気供給ライン68の他端が接続されている。冷却用空気供給ライン68上にはバルブV11が配設されている。冷却用空気入口14Eから燃料電池14内に導入された空気は、図示しない冷却空気流路を流動しつつ該燃料電池14を冷却して運転温度を略一定温度に保つようになっている。燃料電池14を冷却した後の冷却用空気は、冷却用空気出口14Fから排出され、冷却用空気排出ライン54、燃焼用空気供給ライン52A又は燃焼用空気供給ライン52Bを通じて再生工程の燃焼用空気として反応器18に送給されるようになっている。
再生工程で発生した再生排ガス(燃焼ガス)は、第1ライン36A又は第2ライン36B、ブリッジ管路28のバルブV2A又はバルブV2B、排気ライン30を通じて排気口30Aからシステム外に排出されるようになっている。
また、燃料電池システム10は、制御装置70を備えている。図2に示される如く、制御装置70は、切換装置20の各バルブ(バルブV0、V1A、V1B、V2A、V2B、V3、V4A、V4B、V5A、V5B、V6A、V6B、V7、V8、V9、V12A、V12B)、燃料電池14への空気供給用の各バルブV10、V11、燃料ポンプ22、及び各空気ポンプ60、66に電気的に接続されており、各バルブの開閉(バルブV8については弁開度の調節)及び各ポンプの作動、停止(燃料又は空気の供給量の制御)を制御する構成とされている。この制御装置70は、図4に示すフローチャートに示す如き動作を行うようになっている。この動作については、燃料電池システム10の作用と共に後述する。
(再生用混合器の構成)
図3(A)及び図3(B)に示される如く、再生用混合器80は、内部に燃焼用空気と再生用ガスとの混合用の空間である混合室90Aを形成するハウジング90を備えている。この実施形態では、ハウジング90は、略円筒状に形成された円筒部92と、内外面が共に円錐状に形成されると共に円筒部92の軸線方向一端側に同軸的に連続する上流コニカル部94と、内外面が共に円錐状に形成されると共に円筒部92の軸線方向他端側に同軸的に連続する下流コニカル部96とを備えている。
ハウジング90の上流コニカル部94の軸心部には、燃焼用空気入口82が設けられており、燃焼用空気はハウジング90の軸線に略沿って混合室90Aに導入されるようになっている。円筒部92の外周部には、それぞれ混合室90A内に再生用ガスを吹き込み可能な複数(この実施形態では4つ)の再生用ガス入口84が、周方向に等間隔に配置されている。各再生用ガス入口84は、図3(B)に示す如くリングヘッダ84Aを介して再生用ガスライン55A又は55Bに接続されており、図3(A)に示す如くハウジング90の軸線(燃焼用空気流)に対する略直交方向に沿って再生用ガスを吹き込むようになっている。下流コニカル部96の軸心部には、再生用混合ガス出口86が設けられている。
これにより、再生用混合器80では、燃焼用空気入口82から混合室90Aに供給された燃焼用空気が上流コニカル部94内で径方向に拡散しながら軸線方向に流れ、円筒部92内で各再生用ガス供給口84から供給された再生用ガスと接触して混合されて再生用混合ガスとなり、下流コニカル部96で流速を増して再生用混合ガス出口86から排出される構成とされている。燃焼用空気と再生用ガスとは、比較的広い空間であり流速を低下させる円筒部92内で十分に(時間をかけて)混合され、均一な再生用混合ガスとして排出されるようになっている。
次に、燃料電池システム10の作用を、図5及び図6に示す動作説明図を参照しつつ説明する。
図5には、第1反応器18Aが改質工程を行うと共に第2反応器18Bが再生工程を行う状態がシステム構成図にて示されており、図6には、第1反応器18Aが再生工程を行うと共に第2反応器18Bが改質工程を行う状態がシステム構成図にて示されている。なお、燃料電池システム10の動作を表す各図において、開放状態のバルブを白抜きで示すと共に閉止状態のバルブを黒塗りで示し、かつバルブが閉じて流体の流れが遮断されている流路を想像線にて示すこととする。
図5に示される状態では、バルブV0、V1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V9、V10、V11、V12Bが開放されている。一方、バルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V12Aが閉止されている。これにより、炭化水素原料は、原料供給ライン21(バルブV0)を通じて混合器26に至り、混合器26にて水蒸気、空気(酸素)と混合され改質反応ガスとなる。混合器26から排出された改質反応ガスは、ブリッジ管路28(バルブV1A)、第1ライン36Aを経由して第1反応器18A内に供給される。第1反応器18A内では、触媒と改質反応ガスとの接触により上式(1)乃至(4)の反応を含む改質反応が行われ、水素、一酸化炭素等を含む燃料ガスが生成される。
この燃料ガスは、第3ライン38A、ブリッジ管路40(バルブV6A)を通じて熱交換器16に導入され、該熱交換器16にて改質用ガスであるカソードオフガスと熱交換を行って冷却される。このとき、逆止弁CV2Aによって、再生用混合器80Aに燃料ガスが逆流する(導入される)ことが防止されている。
熱交換器16にて冷却された燃料ガスは、燃料ガスライン58、燃料電池14の燃料ガス入口14Aを通じて燃料電池14内のアノード電極に導入される。燃料電池14には、カソード用空気供給ライン62、カソード用空気入口14Cを通じて、カソード電極に空気すなわち酸素が常時供給されている。アノード電極からは、水素分離膜を通じて水素ガスのみがプロトンとなってカソード電極に移動し、この水素とカソード電極に供給された酸素との反応によって発電が行われる。また、燃料電池14には、冷却用空気供給ライン68、冷却用空気入口14Eを通じて、冷却用空気が常時供給されており、運転温度が略一定温度(400℃)に保たれている。
燃料電池14のカソードオフガス出口14Dから排出された水蒸気、酸素を含むカソードオフガスは、熱交換器16の低温ガス流路に導入されて上記の通りアノード電極に導入される燃料ガスと熱交換を行う。その後、このカソードオフガスは、水蒸気供給ライン50を通じて混合器26に導入され、上記の通り炭化水素原料と混合して改質反応ガスとなり、第1反応器18Aに導入される。
燃料電池14のアノードオフガス出口14Bから排出された一酸化炭素、炭化水素原料を含むアノードオフガスは、再生用ガス導入ライン44、ブリッジ管路40(バルブV5B)、第4ライン38B、再生用ガスライン55Bを通じて再生用ガスとして各再生用ガス入口84から再生用混合器80Bに導入される。このとき、再生用ガスの上流である分岐部38D側の方が第2反応器18B内よりも高圧であるため、第2反応器18Bから分岐部38Dへのガス逆流が逆止弁CV1Bによって阻止されている。一方、燃料電池14の冷却用空気出口14Fから排出された冷却用空気は、冷却用空気排出ライン54、燃焼用空気供給ライン52B(バルブV4B)を通じて、燃焼用空気として燃焼用空気入口82から再生用混合器80Bに導入される。
再生用混合器80B内では燃焼用空気と再生用ガスが混合されて再生用混合ガスが生成される。この再生用混合ガスは、再生用混合ガスライン88B、第2出入口18Fを経由して第2反応器18Bに供給される。この第2反応器18B内では、再生用混合ガス(再生用ガス)が触媒に接触しつつ触媒燃焼する。これにより、第2反応器18Bの触媒温度が改質反応を行い得る温度まで上昇すると共に改質に必要な蓄熱が行われる。この燃焼によって生じた燃焼ガスである再生排ガスは、第2ライン36B、ブリッジ管路28(バルブV2B)、排気ライン30を通じてシステム外に排出される。
燃料電池システム10の制御装置70は、図4に示すフローチャートのステップS10において、第1反応器18Aを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミングでないと判断すると、ステップS16に進んで、上記の通りバルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、、V12Bが開放されると共にバルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V12Aが閉止された状態を維持する。一方、制御装置70は、改質反応を行っていた第1反応器18Aの触媒温度が低下し、改質反応を維持できなくなる場合(所定時間の経過、触媒温度が閾値を下回る等の制御パラメータにより判断される)、切換装置20を切り換えることで、第1反応器18Aを改質工程から再生工程に切り換える。また、この切り換えとほぼ同時に、第2反応器18Bを再生工程から改質工程に切り換える。すなわち、制御装置70は、第1反応器18Aを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミングであると判断すると、ステップS12に進み、バルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V12Bを閉止すると共に、バルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V12Aを開放する。これにより、燃料電池システム10は、図5に示す状態から図6に示す状態に切り換わる。
図5の状態と異なる部分を説明すると、混合器26から排出された改質反応ガスは、ブリッジ管路28(バルブV1B)、第2ライン36Bを経由して第2反応器18B内に供給され、触媒との接触により改質反応が行われ、水素、一酸化炭素等を含む燃料ガスが生成される。この燃料ガスは、第4ライン38B、ブリッジ管路40(バルブV6B)を通じて熱交換器16・燃料電池14内のアノード電極に導入される。燃料電池14から排出されたカソードオフガスは、熱交換器16を通過した後、混合器26に導入され、上記の通り炭化水素原料と混合して改質反応ガスとなり、第2反応器18Bに導入される。
燃料電池14から排出されたアノードオフガスは、再生用ガス導入ライン44、ブリッジ管路40(バルブV5A)、第3ライン38A、再生用ガスライン55Aを通じて再生用ガスとして再生用ガス入口84から再生用混合器80Aに導入される。一方、燃料電池14から排出された冷却用空気は、冷却用空気排出ライン54、燃焼用空気供給ライン52A(バルブV4A)を通じて燃焼用空気として燃焼用空気入口82から再生用混合器80Aに導入される。そして、再生用混合器80A内では燃焼用空気と再生用ガスが混合されて再生用混合ガスが生成され、この再生用混合ガスは、再生用混合ガスライン88B、第2出入口18Eを経由して第1反応器18Aに供給される。
この第1反応器18A内では、燃焼用空気と共に触媒に接触した再生用ガスの燃焼によって、触媒温度が改質反応を行い得る温度まで上昇すると共に改質に必要な蓄熱が行われる。この燃焼によって生じた燃焼ガスである再生排ガスは、第1ライン36A、ブリッジ管路28(バルブV2A)、排気ライン30を通じてシステム外に排出される。
また、制御装置70は、図4に示すフローチャートのステップS14において、第2反応器18Bを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミング(第1反応器18Aを再生交代から改質工程へ切り換えるタイミング)でないと判断すると、ステップS12に戻って、上記の通りバルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V12Aが開放されると共にバルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V12Bが閉止された状態を維持する。一方、制御装置70は、第2反応器18Bを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミングであると判断すると、ステップS16に進み、バルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V12Aを閉止すると共に、バルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V12Bを開放する。これにより、燃料電池システム10は、図6に示す状態から図5に示す状態に切り換わる。したがって、ステップS12及びS16のバルブ開閉状態の何れか一方が本発明における第1状態に相当し、他方が第2状態に相当する。
また、制御装置70は、上記各反応器18の改質工程と再生工程との切り換え制御を行いつつ、燃料電池14の負荷に応じて燃料ガスの供給量(改質工程を行う反応器18に対する原料供給量)を調整する制御、再生工程を行う際の触媒燃焼温度を所定温度範囲に保持する制御を行っている。この実施形態では、制御装置70は、再生工程での空気過剰率(燃焼ストイキ)を予め設定した制御目標(この実施形態では1.1)となるように燃焼用空気(燃料電池14の冷却後の空気)の反応器18への供給量、すなわちバルブV8の弁開度や空気ポンプ66の吐出量を制御して、触媒燃焼温度を800℃乃至900℃に保っている。
以上により、燃料電池システム10では、各反応器18が改質工程と再生工程とを交互に繰り返し断続的(バッチ的)に燃料ガスを生成する構成でありながら、燃料電池14に対し連続的に燃料ガスを供給して連続的に安定して発電を行うことができる構成を実現している。また、燃料電池システム10では、燃料電池14が水素分離膜によって燃料ガスから水素のみを分離して発電に用い、残余のガスを再生工程の燃料として用いるため、改質工程にて得た燃料ガス中の一酸化炭素を、さらに水と反応させて水素及び二酸化炭素を得るシフト反応を行う必要がない。シフト反応は反応速度が遅く大型の反応器を必要とするが、このシフト反応を行う必要がないため、燃料電池システム10をコンパクトに構成することができる。
ここで、燃料電池システム10を構成する水素燃料供給システム12では、反応器18とは独立して設けられ再生用ガスと燃焼用空気とを反応器18への供給前に混合する再生用混合器80を設けたため、再生工程を行う反応器18には均一に混合された再生用混合ガスが供給される。すなわち、再生用混合器80を備えない構成(再生用ガスと燃焼用空気とをそれぞれ別個に反応器に供給する構成、再生用ガスと燃焼用空気とを合流させて反応器に供給するものの混合を行わない構成等)では懸念される、改質工程から再生工程への切り換え初期に再生用混合ガスに再生用ガスの濃度が部分的に高くなる(空気過剰率が1未満にとなる)不均一部分が生じることが抑制される。
これにより、再生用混合ガスの不均一に起因して反応器18内で局所的に触媒燃焼温度が高くなる部分が生じることが防止され、該局所的な高温部への接触又は接近に伴う再生用ガスの自己着火、気相燃焼の発生が抑制される。すなわち、再生用ガスの濃度が高い部分が触媒燃焼すると、該高濃度部分の燃焼温度が高くなって反応器18内に局所的な高温部分が形成され、この局所的な高温部(からの輻射熱)を熱源とする再生用ガスの自己着火、気相燃焼が発生し易いが、本実施形態では再生用混合器80によって均一な再生用混合ガスを得ることで上記ような再生用ガスの自己着火、気相燃焼の発生が抑制される。
このように、本実施形態に係る燃料電池システム10では、改質工程から再生工程への切り換え時に逆火現象が生じることを防止して、再生工程を行う反応器18や周辺機器・部材等が逆火現象によって損傷を被ることを防止することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態又は前出の構成と基本的に同一の部品・部分には、第1の実施形態又は前出の構成と同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
(第2の実施形態)
図7(A)には、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システム10(水素燃料供給システム12)を構成する再生用混合器100が軸直角断面図にて示されており、図7(B)には再生用混合器100が側面図にて示されている。すなわち、第2の実施形態では、燃料電池システム10が再生用混合器80に代えて再生用混合器100を有している(図示省略)。
再生用混合器100は、燃焼用空気入口82から混合室90A内に供給される燃焼用空気の流れに旋回成分を付与する旋回付与手段としての旋回付与部102を備えている。旋回付与部102は、複数(この実施形態では3本)のパイプ104をそれぞれハウジング90の軸線に対する捻れ方向から燃焼用空気が供給されるように、燃焼用空気供給口82への接続側端部を屈曲又は湾曲した複数のパイプ104と、各パイプ部104の上流端を連通するヘッダ部106とで構成されている。ヘッダ部106には燃焼用空気供給ライン52A又は52Bの下流端が接続されている。再生用混合器100の他の構造は再生用混合器80の対応する構造と同じである。
この再生用混合器100では、ヘッダ部106に供給された燃焼用空気は、各パイプ104に分岐し、各パイプ104内を通過してハウジング90の軸線に対する捻れ方向から混合室90Aに供給される。すなわち、燃焼用空気の流れにはハウジング90の軸線方に沿う成分の他に旋回成分が付与され、この燃焼用空気は、混合室90A内でハウジング90の内周面にもガイドされながら図7(A)に示す如くハウジング90の軸線廻りに旋回しながら、再生用ガスと接触し易い状態でハウジング90の軸線方向に流れる。これにより、燃焼用空気は、ハウジング90の外周側から混合室90Aに供給される再生用ガスと効果的に混合され、一層均一化された再生用混合ガスを反応器18に供給することができる。
したがって、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に又は同等以上に、改質工程から再生工程への切り換え時に逆火現象が生じることを防止して、再生工程を行う反応器18や周辺機器・部材等が逆火現象によって損傷を被ることを防止することができる。
(第3の実施形態)
図8(A)には、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池システム10(水素燃料供給システム12)を構成する再生用混合器110が軸直角断面図にて示されており、図8(B)には再生用混合器110が側面図にて示されている。すなわち、第3の実施形態では、燃料電池システム10が再生用混合器80に代えて再生用混合器110を有している(図示省略)。
再生用混合器110は、旋回付与部102と、旋回促進手段としてのスワーラ112とを備えている。スワーラ112は、再生用ガスと接触した燃焼用空気を再生用空気と共に混合室90Aの軸心側から円筒部92の周面側に案内することで、再生用混合ガス(燃焼用空気)の旋回を促進するようになっている。具体的には、図9(B)に示される如く、スワーラ112は、断面視で先端側ほど小径になる山形(テーパ状)に形成されたスワーラ部114と、スワーラ部114の外周から径方外側に延設された円環状のベース部116とで構成されている。この実施形態では、スワーラ部114の表面(外周面)は、母線が外側に凹となる曲線状に形成された湾曲面とされている。
スワーラ112は、スワーラ部114が円筒部92内に位置すると共にベース部116が円筒部92と下流コニカル部96との境界部に位置するように、混合室90A(ハウジング90)内に配設されている。すなわち、スワーラ部114の表面が燃焼用空気流の上流側及びハウジング90の内周面側を共に向く構成とされている。これにより、再生用混合器110における混合室90Aは、主にスワーラ部114の表面とハウジング90の内周面との間の空間とされており、円筒部92の内側では、燃焼用空気流の下流側ほど流路断面積が小さくなる構成とされている。また、ベース部116は、その径が円筒部92の内径に対応しており、円筒部92と下流コニカル部96側とを連通する複数(この実施形態では4つ)のスリット118を有している(図9(A)参照)。再生用混合器110の他の構造は再生用混合器100の対応する構造と同じである。
この再生用混合器110では、ヘッダ部106に供給された燃焼用空気は、各パイプ104に分岐し、各パイプ104内を通過してハウジング90の軸線に対する捻れ方向から混合室90Aに供給される。そして、燃焼用空気は、混合室90A内でスワーラ112の表面に沿うように流れる(ハウジング90の軸線方向に沿う直進を阻止される)ことで、図8(A)に示す如くハウジング90の軸線廻りの旋回を促進されながら、該ハウジング90の軸線方向に流れる。これにより、燃焼用空気は、ハウジング90の外周側から混合室90Aに供給される再生用ガスと一層効果的に混合され、より一層均一化された再生用混合ガスを反応器18に供給することができる。
したがって、第3の実施形態では、第1の実施形態と同様に又は同等以上に、改質工程から再生工程への切り換え時に逆火現象が生じることを防止して、再生工程を行う反応器18や周辺機器・部材等が逆火現象によって損傷を被ることを防止することができる。
(第4の実施形態)
図10(A)には、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池システム10(水素燃料供給システム12)を構成する再生用混合器110のスワーラ120が側面図にて示されており、図10(B)にはスワーラ120が正面図にて示されている。すなわち、第4の実施形態では、再生用混合器110がスワーラ112に代えてスワーラ120を有して構成されている(図示省略)。
スワーラ120は、その燃焼用空気流の上流側及びハウジング90の内周面側を共に向くテーパ状のスワーラ部114の表面に、該燃焼用空気流流の旋回を促進するためガイド部122が設けられている。ガイド部122は、スワーラ部114の母線に対し同じ方向に同じ量だけ湾曲(傾斜)した複数のガイド突状124によって構成されている。各ガイド突状の湾曲方向は、旋回付与部102による燃焼用空気の旋回を促進する方向とされている。
このスワーラ120を備えた再生用混合器110は、ガイド部122が再生用混合ガスの旋回を一層促進するため、混合室90Aを通過する燃焼用空気流の主流が旋回流となり、より一層効果的に均一化された再生用混合ガスを反応器18に供給することができる。
したがって、第4の実施形態では、第1の実施形態と同様に又は同等以上に、改質工程から再生工程への切り換え時に逆火現象が生じることを防止して、再生工程を行う反応器18や周辺機器・部材等が逆火現象によって損傷を被ることを防止することができる。
(第5の実施形態)
図11には、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池システム130のシステム構成が示されている。この図に示される如く、燃料電池システム130は、切換装置20に代えて切換装置132を備えた水素燃料供給システム134を備えている。切換装置132は、単一の再生用混合器80を備える点で、各反応器18の数に応じた数の再生用混合器80を有する切換装置20とは異なる。以下、具体的に説明する。
切換装置132では、再生用混合器80の燃焼用空気入口82が冷却用空気排出ライン54の下流端に接続されている。また、再生用混合器80は、再生用ガス導入ライン44を分割した上流側ライン44Aの下流端が再生用ガス入口84(リングヘッダ84A)に接続されると共に、再生用ガス導入ライン44の下流側ライン44Bの上流端が再生用混合ガス出口86に接続されている。すなわち、この実施形態では、切換装置20における再生用ガス導入ライン44の途中に再生用混合器80を配置すると共に、この再生用混合器80に冷却用空気排出ライン54から燃焼用空気を供給するようにしてある。したがって、切換装置132は、燃焼用空気供給ライン52A、52B、再生用ガスライン55A、55B、再生用混合ガスライン88A、88B、バルブV4A、V4B、V12A、V12B及び逆止弁CV1A、CV2A、CV1B、CV2Bを備えないシンプルな構成とされている。
第5の実施形態に係る燃料電池システム130の作用における第1の実施形態と異なる部分を説明する。図12に示されるように第1反応器18Aが改質工程を行うと共に第2反応器18Bが再生工程を行う状態では、各バルブ(バルブV4A、V4Bを除く)の開閉状態は第1の実施形態(図5)と同じであり、燃料電池14を冷却した冷却用空気が燃焼用空気として冷却用空気排出ライン54を経由して再生用混合器80に供給される。一方、再生用ガスは、再生用ガス導入ライン44(上流側ライン44A)を経由して再生用混合器80に供給される。再生用混合器80内で燃焼用空気と再生用ガスが混合されて生成された再生用混合ガスは、再生用ガス導入ライン44(下流側ライン44B)、ブリッジ管路40(バルブV5B)、第4ライン38B、第2出入口18Fを経由して第2反応器18Bに供給される。
この第2反応器18B内では、再生用混合ガス(再生用ガス)が触媒に接触しつつ触媒燃焼する。また、図示及び説明を省略するが、燃料電池システム130における第1反応器18Aが再生工程を行うと共に第2反応器18Bが改質工程を行う状態では、同状態の燃料電池システム10(図6参照)と各バルブ(バルブV4A、V4Bを除く)の開閉状態が同じである。
この第5の実施形態に係る燃料電池システム130(水素燃料供給システム134)によっても、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同様の効果を得ることができる。すなわち、燃料電池システム130では、改質工程から再生工程への切り換え時に逆火現象が生じることを防止して、再生工程を行う反応器18や周辺機器・部材等が逆火現象によって損傷を被ることを防止することができる。
(第6の実施形態)
図13には、本発明の第6の実施形態に係る燃料電池システム140のシステム構成が示されている。この図に示される如く、燃料電池システム140は、切換装置20に代えて切換装置142を備えた水素燃料供給システム144を備えている。切換装置142は、単一の再生用混合器80を備える点で、第5の実施形態の切換装置132と共通し、各反応器18の数に応じた数の再生用混合器80を有する切換装置20とは異なる。以下、具体的に説明する。
切換装置142では、再生用混合器80の再生用ガス入口84(リングヘッダ84A)が再生用ガス導入ライン44の下流端に接続されている。また、再生用混合器80は、冷却用空気排出ライン54を分割した上流側ライン54Aの下流端に燃焼用空気入口82が接続されると共に、冷却用空気排出ライン54を分割した下流側ライン54Bの上流端が再生用混合ガス出口86に接続されている。すなわち、この実施形態では、切換装置20における冷却用空気排出ライン54の途中に再生用混合器80を配置すると共に、この再生用混合器80に再生用ガス導入ライン44から再生用ガスを供給するようにしてある。
したがって、切換装置142は、第3ライン38A、第4ライン38Bが対応する反応器18から燃料ガスを排出する専用ラインとされると共に、燃焼用空気供給ライン52A、52Bが対応する反応器18に再生用混合ガスを供給する専用ラインとされている。このため、切換装置142は、ブリッジ管路40を備えず、第3ライン38A及び第4ライン38Bが合流部38Cにて合流するようになっており、バルブV6A、V6Bはそれぞれ第3ライン38Aに、第4ライン38Bに設けられている。また、切換装置142は、再生用ガスライン55A、55B、再生用混合ガスライン88A、88B、バルブV5A、V5B、V12A、V12B及び逆止弁CV1A、CV2A、CV1B、CV2Bを備えないシンプルな構成とされている。
第6の実施形態に係る燃料電池システム140の作用における第1の実施形態と異なる部分を説明する。図14に示されるように第1反応器18Aが再生工程を行うと共に第2反応器18Bが改質工程を行う状態では、各バルブ(バルブV5A、V5Bを除く)の開閉状態は第1の実施形態(図6)と同じであり、燃料電池14を冷却した冷却用空気が燃焼用空気として冷却用空気排出ライン54(上流側ライン54A)を経由して再生用混合器80に供給される。一方、再生用ガスは、再生用ガス導入ライン44を経由して再生用混合器80に供給される。再生用混合器80内で燃焼用空気と再生用ガスが混合されて生成された再生用混合ガスは、冷却用空気排出ライン54(下流側ライン54B)、燃焼用空気供給ライン52A(バルブV4A)、第2出入口18Eを経由して第1反応器18Aに供給される。
この第1反応器18A内では、再生用混合ガス(再生用ガス)が触媒に接触しつつ触媒燃焼する。また、図示及び説明を省略するが、燃料電池システム140における第1反応器18Aが改質工程を行うと共に第2反応器18Bが再生工程を行う状態では、同状態の燃料電池システム10(図5参照)と各バルブ(バルブV5A、V5Bを除く)の開閉状態が同じである。
この第6の実施形態に係る燃料電池システム140(水素燃料供給システム144)によっても、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同様の効果を得ることができる。すなわち、燃料電池システム140では、改質工程から再生工程への切り換え時に逆火現象が生じることを防止して、再生工程を行う反応器18や周辺機器・部材等が逆火現象によって損傷を被ることを防止することができる。
なお、上記第5及び第6の実施形態では、水素燃料供給システム134、144が再生用混合器80を備えた例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、第5及び第6の実施形態に第2乃至第4の実施形態に係る再生用混合器100、110を適用しても良い。また、本発明は、再生用混合器の具体的構成に限定されることはなく、上記した再生用混合器80、100、110に代えて他の形式の混合器を採用しても良い。