JP4503889B2 - 通信先特定情報を隠蔽した通信コネクション確立システム - Google Patents

通信先特定情報を隠蔽した通信コネクション確立システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネット電話システムなどにおいて、通信の際に必要となる通信先システムの電話番号、FAX番号、メールアドレス、チャットシステムのハンドルネーム、接続先サーバ名などの通信先特定情報を隠蔽したまま、通信元システムから通信先システムへの通信コネクションの確立を支援する通信コネクション確立システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、LANの広帯域化等をはじめとするネットワーク技術の進歩と、パーソナルコンピュータの多機能化、CPUの高速化等をはじめとするコンピュータ技術の進歩に伴い、インターネット上のパーソナルコンピュータ間で音声データを高速に送受信することが可能となってきた。このインターネットを介した音声データ送受信システムは、インターネット電話システムやコンピュータテレフォニーと称されることが多い。従来の電話システムを用いた音声データの送受信に比べて料金が安いというメリットなどにより、IP網上のパーソナルコンピュータを用いたインターネット電話システム用のアプリケーションソフトが急速に市場で広がりつつある。
【0003】
このインターネット電話システムのサービスとして、ワンクリック電話発信サービスが知られている。ワンクリック電話発信サービスとは、ワールドワイドウェブを利用してブラウザでホームページを閲覧している利用者が、ホームページ上に掲載された電話発信表示アイコンをクリックするだけで、表示先に対して自動的に電話発信を行うサービスである。このワンクリック電話発信サービスは、ウェブを利用したコールセンターやヘルプデスクのサービスを実現するための重要な要素技術として注目されている。また、iモードに代表されるブラウザ機能を有した携帯電話端末から、ウェブに記載された電話番号を選択し発呼ボタンを押すだけで通信相手側に発信を行うという発信支援サービスも広がりつつある。
【0004】
このワンクリック電話発信サービスを実現するために、ホームページ上に電話発信表示アイコンを設け、HTMLソースに電話番号やメールアドレスなどの通信先特定情報を書き込んでおく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のワンクリック電話発信サービスは、利用者の電話発信のためのオペレーションを不要とする便利な機能であり、利用者の利便性向上が期待できる。しかし、従来のワンクリック電話発信サービスには以下の問題が知られている。
【0006】
第1の問題は、セキュリティの低下やプライバシーの侵害が生じやすくなるという問題である。従来技術においてワンクリック電話発信サービスを実現するためには、HTMLソースに電話番号やメールアドレスなどの通信先特定情報を書き込んでおく必要があるため、通信先特定情報をインターネット上に直接公開することとなってしまう。このように通信先特定情報をインターネット上に公開することは、プライバシー上の問題が生じ、悪意の利用者による盗用悪用の危険性も生じる。HTMLの記述の工夫により、電話番号やメールアドレスなどの通信先特定情報をブラウザから直接閲覧できなくすることも可能であるが、依然、HTMLソース上には電話番号そのものが記載されていることに変わりはなく、通信先特定情報が盗まれる危険性がある。
【0007】
第2の問題は、悪意を持ったウェブサイトによる詐欺行為が可能であるという問題である。例えば、利用者がホームページ上の電話発信表示アイコンをクリックすれば、過大な課金が生じるサイトへ電話が発信されるように仕組んでおくことが可能である。この場合、ワンクリックにより電話発信をしてしまった利用者に対して過大な料金が請求されることとなり、実際にこのような事件が社会問題化している。また、利用者がホームページ上の電話発信表示アイコンをクリックすれば、全く無関係な電話番号に対して発信されるように仕組んでおくことも可能である。この場合、当該電話番号の持ち主は、不特定多数の知らない相手からの不要な電話を受けることとなる。
【0008】
従来技術によるワンクリック電話発信サービスは、上記のような問題を抱えている。これらの問題は、ワールドワイドウェブ上で電話番号などの通信先特定情報が直接公開されており、盗用を防止する手段がなく、また、ワンクリック電話発信について何の制限も無いことに起因している。
【0009】
本発明は、ワンクリック電話発信サービスにおける利用者の利便性という利点を維持しつつ、電話番号やメールアドレスなどの通信先特定情報を隠蔽したまま、所望の相手との間に通信コネクションを確立するシステムを提供することを目的とする。
【0010】
また、本発明は、ワンクリック電話発信サービスにおける利用者の利便性という利点を維持しつつ、悪意のウェブサイトによる詐欺行為を防止し、正常な通信コネクションの確立のみが可能となるように発信制限ができる通信コネクション確立システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の通信コネクション確立システムは、通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムにおいて、前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する情報公開部と、前記通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、通信先特定情報に関連付けられた代替情報を通知する代替情報通知部を備え、ネットワーク上または前記通信元システム内に、前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換する変換処理部を備えたことを特徴とする。
【0012】
ここで通信先特定情報とは、通信の際に必要となる通信先システムの電話番号、FAX番号、メールアドレス、チャットシステムのハンドルネーム、接続先サーバ名などの情報をいう。
【0013】
上記構成により、通信先システムの通信先特定情報を通信元システムに対して隠蔽したまま通信コネクションの確立を行なうことができる。照会サーバは、通信先特定情報を隠蔽し、他の情報のみを公開するので、通信先特定情報が盗用されることはない。また、通信元システムは、変換処理部により代替情報から通信先システムの通信先特定情報を得ることができるので、当該通信先特定情報を基にして通信先システムとの通信コネクションを確立することができる。
【0014】
なお、代替情報が暗号化された情報であり、変換処理部において代替情報を復号することによって通信先システムの通信先特定情報を得ることとすれば、通信先特定情報のセキュリティが向上する。
【0015】
ここで、変換処理部における復号処理で用いる復号鍵情報が、照会サーバのアドレス情報であることが好ましい。
【0016】
なぜならば、代替情報と、当該代替情報を通信元システムに照会した照会サーバのアドレス情報が対応し合い、変換処理部の復号処理アルゴリズムにより正しく復号されなければ、正しいアドレス情報を得ることができないこととなるからである。例えば、不正ウェブサイトが代替情報を不正に複製して照会サーバになりすましても、照会サーバのアドレス情報が合致しないこととなり、また、悪意のあるウェブサイトが自分のアドレス情報を用いて代替情報を暗号化して作成しても、変換処理部が備えた復号処理アルゴリズムと正しく対応するとは限らない。
【0017】
次に、本発明の第2の通信コネクション確立システムは、通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムにおいて、前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する情報公開部と、通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、前記通信先特定情報に関連付けられた代替情報を通知する代替情報通知部を備え、ネットワーク上に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継する中継装置を備え、前記中継装置が、前記通信元システムから渡された前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換する変換部と、前記変換した通信先特定情報を基に前記通信先システムへの通信コネクションを確立し、通信を制御する通信制御部を備えたことを特徴とする。
【0018】
上記構成により、中継装置により通信コネクションの確立と通信の中継が行われるので、通信先システムの通信先特定情報が通信元システムに直接知られることがない。さらに、通信先システムの通信先特定情報に対するセキュリティが向上する。
【0019】
また、中継装置が、通信コネクション確立に先立ち、通信元システム、通信先システム、照会サーバの信用をチェックする機能を備えることにより、さらに本発明の通信コネクション確立システムのセキュリティが向上する。
【0020】
次に、本発明の第3の通信コネクション確立システムは、通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムにおいて、前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する情報公開部と、通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、通信先特定情報を組み込んだ通信コネクション確立用ソフトウェアを送信する通信コネクション確立用ソフトウェア送信部を備え、前記通信元システムが、前記照会サーバから送信された通信コネクション確立用ソフトウェアを実行する通信コネクション確立用ソフトウェア実行環境を備え、前記通信コネクション確立用ソフトウェアを実行することにより前記通信先システムに対する通信コネクションを確立することを特徴とする。
【0021】
上記構成により、通信先システムの通信先特定情報が組み込まれた通信コネクション確立ソフトウェアを通信元システムにダウンロードし、通信元システム内の通信コネクション確立ソフトウェア実行環境において当該ソフトウェアを実行し、自動的に通信先システムへの通信コネクションの確立を行なうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の通信コネクション確立システムの実施形態について説明する。
【0023】
通信先特定情報とは通信の際に必要となる通信先システムの電話番号、FAX番号、メールアドレス、チャットシステムのハンドルネーム、接続先サーバ名などの情報をいう。以下の実施形態では、通信先特定情報を電話番号とし、通信元システムと通信先システム間でコンピュータテレフォニーによる音声通信コネクションが確立される例を説明する。
【0024】
(実施形態1)
本発明の実施形態1の通信コネクション確立システムは、通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムである。ここで、通信先システムの通信先特定情報は照会サーバにより直接公開されずに隠蔽されたまま、通信元システムにより通信コネクションが確立される。この実施形態では照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する。通信元システムは、通信コネクションを確立したい通信先システムの通信先特定情報を照会サーバに対して問い合わせ、照会サーバは通信先システムの通信先特定情報に代え、代替情報を通知する。通信元システムは代替情報を通信先システムの通信先特定情報に変換する変換処理部により通知された代替情報を通信先システムの通信先特定情報に変換し、当該通信先特定情報を基に通信先システムへの通信コネクションを確立する。
【0025】
なお、変換処理部は、通信元システム内に存在しても良く、通信元システムからアクセス可能なネットワーク上に置かれていても良い。
【0026】
図1は、本発明の実施形態1の通信コネクション確立システムの概略構成例を示す図である。図1の構成では通信元システムが変換処理部を自ら備えている。
【0027】
100が照会サーバ、200が通信元システム、300が通信先システムである。例えば、ワールドワイドウェブシステムにおいて、照会サーバ100は通信先特定情報を照会するウェブサーバと位置づけられる。この例では通信先特定情報が電話番号であるので、事業者電話番号案内サイト、個人電話番号案内サイト、出会い系サイトなど、電話番号を照会するサーバである。通信元システム200は照会サーバ100が公開している情報を閲覧するウェブクライアントシステムと位置づけられ、通信先システム300は照会サーバ100により照会を受ける者の利用システムと位置づけられる。
【0028】
照会サーバ100は、情報公開部110、代替情報通知部120を備えている。
【0029】
情報公開部110は、通信先システム300の通信先特定情報を隠蔽して、他の情報のみを公開する部分である。公開する情報はシステムの運用によるが、例えば、システム名などシステムを特定する情報(例えば“morinaga”)やその他属性情報の公開が想定される。システムを特定する情報に加えて通信先特定情報に関連付けられた代替情報(例えば“ABC”)を公開しても良い。ここで、通信先特定情報を隠蔽するレベルは複数想定できる。第1のレベルはワールドワイドウェブクライアントのブラウザ上に通信先システム300の通信先特定情報が直接表示されないようにHTMLを記述するレベルである。第2のレベルはHTMLソース自体に通信先特定情報を含めないレベルである。後者の方が通信先特定情報の隠蔽の度合いが高くなり、セキュリティが向上する。
【0030】
ここで、代替情報は、一定の変換ルールで通信先特定情報と関連付けられた情報であり、この一定の変換ルールは後述する通信元システム200内またはネットワーク上に存在する変換処理部240に既知のものである必要がある。この一定の変換ルールは特に限定されない。例えば、文字列を選択して通信先特定情報と対応づけたものでも良い。この場合、変換処理部240はその対応関係をリストとして保持する。本実施形態1の説明では、変換ルールとして文字列と通信先特定情報と対応づけるものを採用する。
【0031】
代替情報通知部120は、通信元システム200から通信先システム300の通信先特定情報の問い合わせを受け、対応する代替情報を通知する部分である。
【0032】
通信元システム200は、ユーザインタフェース210、情報検索部220、代替情報取得部230、変換処理部240、通信制御部250を備えている。
【0033】
ユーザインタフェース210は、ユーザに対する入出力インタフェースを提供する部分であり、表示装置、キーボード、ポインティングデバイスなどのハードウェアおよびそれらのドライバソフトなどのソフトウェアを備えている。
【0034】
情報検索部220は、ネットワークを介して照会サーバ100にアクセスし、照会サーバ100がネット上に公開している情報を検索する部分である。例えば、ワールドワイドウェブのブラウザ機能を備えている。
【0035】
代替情報取得部230は、照会サーバ100に対して所望の通信先システムの通信先特定情報を問い合わせ、その回答を受け取る部分である。
【0036】
変換処理部240は、代替情報取得部230が取得した通信先システム300の代替情報を通信先システム300の通信先特定情報に変換する部分である。変換方法は、代替情報と通信先特定情報の関係により決まる。この例では、代替情報と通信先特定情報の対応を示す変換リストを備え、入力された代替情報に対応する通信先特定情報を得るものである。変換リストはあらかじめ通信元システム200の変換処理部240に保持されているものとする。保持していない場合は何らかの方法で変換リストの配布を受ける必要がある。
【0037】
通信制御部250は、変換処理部240により得た通信先システム300の通信先特定情報を基に、通信先システム300に対する通信コネクションを確立し、通信を制御する部分である。
【0038】
次に、通信元システム200と通信先システム300との間に通信コネクションが確立されるまでの流れを図2のフローチャートに示す。
【0039】
通信元システム200の利用者は、ユーザインタフェース210を介して情報検索部220を操作して照会サーバ100にアクセスし、照会サーバ100が公開している情報を検索、閲覧する(ステップS201)。ここでは、照会サーバ100が照会可能なシステムに関し、システム名や各種属性情報など、通信先特定情報以外の情報が表示されている。
【0040】
利用者は、情報検索の結果、通信を行ないたい相手が見つかるとユーザインタフェース210を介して発信指示を出す。発信指示を受け、情報検索部220は照会サーバ100に対して通信先システム300の通信先特定情報を問い合わせる(ステップS202)。ここでは、“morinaga”システムに対する通信先特定情報が問い合わされたものとする。
【0041】
照会サーバ100は、通信元システム200から通信先システム300の通信先特定情報の問い合わせを受けると、その回答として、問い合わせのあった通信先システム300の通信先特定情報に対応する代替情報を検索し、通信元システム200に通知する(ステップS203)。ここで、代替情報通知部120は図3(a)に示す代替情報リストを保持しており、代替情報リストから該当する代替情報を検索して通知する。ここでは、“morinaga”に対応する代替情報“ABC”が通信元システム200に通知される。
【0042】
ここで、代替情報のみが通信元システム200に渡されることとなり、通信元システム200の利用者は通信先システム300の通信先特定情報である電話番号を直接知ることはできない。例えば、通信先システム300の電話番号が“078−123−4567”であり、その代替情報が“ABC”であれば、代替情報“ABC”のみが通信元システムに知られ、電話番号“078−123−4567”は隠蔽されることとなる。
【0043】
代替情報取得部230により代替情報を受けた通信元システム200は、この代替情報を変換処理部240に渡し、所望の通信先システム300の通信先特定情報に変換する(ステップS204)。
【0044】
ここで、変換処理部240は図3(b)に示す変換リストを保持している。図3の変換リストは、左欄が代替情報欄、右欄が対応する通信先特定情報欄である。いま、代替情報欄において“ABC”を検索し、対応する通信先特定情報欄を求めると通信先システム300の通信先特定情報である電話番号“078−123−4567”が得られる。
【0045】
変換処理部240は変換して得られた通信先システム300の通信先特定情報を通信制御部250に渡し、通信制御部250が通信先システム300に対する通信コネクションを確立する(ステップS205)。ここでは、電話番号“078−123−4567”を基に電話が自動発信され、通信システム300との間にVoIP(Voice over IP)やインターネット電話による通信コネクションが確立される。
【0046】
ここで、セキュリティを高めるため、変換処理部240の保持する変換リストのデータが通信元システム200の利用者には直接見られないように制御することが好ましい。また、通信制御部250は、通信相手の電話番号が利用者に直接見られないように制御することが好ましい。
【0047】
以上が、通信元システム200と通信先システム300との間に通信コネクションが確立されるまでの流れの一例である。
【0048】
図4は、本発明の実施形態1の通信コネクション確立システムの他の概略構成例を示す図である。図4の構成では、変換処理部240aが通信元システム200a内になく、ネットワーク上にあり、通信元システム200aからアクセス可能な状態となっている。
【0049】
代替情報取得部230を介して取得された代替情報“ABC”はネットワークを介して変換処理部240aに送られ、変換処理部240aは受け取った代替情報“ABC”を通信先特定情報“078−123−4567”に変換して通信元システム200aに返す。通信元システム200aは受け取った通信先特定情報を基に通信制御部250により通信先システム300に対する通信コネクションを確立する。
【0050】
なお、通信元システム200aが、ネットワークを介して変換処理部240aにアクセスする以外の処理の流れは、上記実施形態と同様で良いのでここでの説明は省略する。
【0051】
以上、本実施形態1に示した通信コネクション確立システムによれば、公開されるものは代替情報であり、通信先システムの通信先特定情報を通信元システムに対して隠蔽したまま通信コネクションを確立することができる。
【0052】
(実施形態2)
本発明の実施形態2の通信コネクション確立システムは、代替情報と通信先特定情報の変換ルールとして暗号方式を用いたものである。例えば、DESなどの暗号化アルゴリズムを用いる。照会サーバの代替情報通知部の通知する代替情報が暗号化された情報であり、通信元システムの変換処理部は復号化アルゴリズムおよび復号鍵情報を保持しており、代替情報を復号することによって通信先システムの通信先特定情報を得る。
【0053】
図5は、実施形態2の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図である。
【0054】
照会サーバ100bは、図1の照会サーバ100の構成と同様であるが、本実施形態2では、代替情報が暗号化されたものとなっている。この例では、通信先システム300の通信先特定情報である電話番号が所定の暗号化アルゴリズム、例えば、DES方式により暗号化されている。代替情報通知部120bは、所定の暗号化アルゴリズムで暗号化された代替情報を通知する。また、代替情報通知部120bは、暗号化された代替情報を復号化するための復号鍵情報も通知する。
【0055】
ここで、復号鍵情報は、通信元システム200bに対して安全に配送される必要がある。復号鍵情報の配送にあたり、通信元システム200bの信用をチェックし、公開鍵暗号方式による鍵配送などセキュリティを確保することが好ましい。鍵配送のタイミングは、照会処理の前にあらかじめ配送しておいても良いし、代替情報通知部120bが代替情報を通信元システム200bに通知する際に併せて配送しても良い。
【0056】
通信元システム200bは、図1の通信元システム200の構成と同様で良いが、本実施形態2では、変換処理部240bが、照会サーバ100bが採用している暗号方式に対応した復号モジュール241を備え、復号モジュール241は復号化アルゴリズムを備えている。この例では、照会サーバ100bが用いたDES方式に対応した復号化アルゴリズムを備えている。
【0057】
照会サーバ100bにおける代替情報の暗号化処理と、通信元システム200bにおける復号化処理以外の処理の流れについては、実施形態1で説明した図2のフローチャートと同様であり、ここでの説明は省略する。
【0058】
なお、本実施形態2の構成として示した図5の構成は通信元システムが変換処理部を内蔵する構成であるが、実施形態1の図4のように、変換処理部がネットワーク上に配置された構成でも良い。
【0059】
(実施形態3)
本発明の実施形態3の通信コネクション確立システムは、代替情報と通信先特定情報の変換ルールとして暗号方式を用いた点は実施形態2と同様であるが、復号鍵情報として照会サーバ自身のURLアドレスを用いるものである。照会サーバ自身のURLアドレスを復号鍵として用いるため、悪意のウェブサイトによる、正規の照会サーバの「なりすまし」を防止することができる。
【0060】
図6は、実施形態3の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図である。
【0061】
照会サーバ100cは、実施形態2の100bの構成と同様で良いが、本実施形態3では、代替情報が暗号化されたものとなっており、その復号鍵が照会サーバ100cのURLアドレスを使用して生成する。なお、用いる暗号方式が任意のビット長ではなく特定のビット長に制限されたデータを復号鍵として用いる場合は、URLアドレスに基づいて当該ビット長のデータを生成して復号鍵とする。この例では、通信先システム300の通信先特定情報である電話番号がDES方式により暗号化されており、復号鍵情報は、照会サーバ100cのURLアドレス(www.fj.com)の文字列に基づいて、MD5等のハッシュ関数を用いて128ビットのハッシュ値として生成される。
【0062】
通信元システム200cは、実施形態2の通信元システム200bの構成と同様で良いが、本実施形態3では、復号鍵情報が照会サーバ100cのURLアドレスより生成されたデータであり、その鍵配送のタイミングは、照会サーバ100cの代替情報通知部120が代替情報を通信元システム200cに通知する際に併せて配送する方式とする。
【0063】
照会サーバ100cのURLを復号鍵情報として用いることにより以下の効果が得られる。照会サーバ100cが通信元システム200cに代替情報と復号鍵情報を通知する時点において、代替情報と照会サーバ100cのURLアドレスの両者が真正で対応し合うものでなければ、通信元システム200cにおいて代替情報を正しく復号できないこととなる。このことから、悪意のウェブサイトが正規の照会サーバのデータを盗用してコピーし、照会サーバに成りすましたとしても、通知する代替情報と悪意のウェブサイトのURLアドレスが正しく対応せず、通信コネクションを確立することができないこととなる。このように、善意の通信元システム200cによる誤った通信コネクションの確立を防止することができる。
【0064】
なお、復号鍵情報として照会サーバ100cのURLアドレスを用いた処理以外の部分の処理の流れについては、実施形態1または実施形態2で説明したものと同様であり、ここでの説明は省略する。
【0065】
(実施形態4)
本発明の実施形態4の通信コネクション確立システムは、ネットワーク上に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継する中継装置を備え、中継装置が通信元システムから通信先システムへの通信コネクションを確立し、両者間の通信を仲介するシステムである。
【0066】
図7は、実施形態4の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図である。
【0067】
照会サーバ100dは、実施形態1の照会サーバ100と同様の構成で良い。
【0068】
通信元システム200dは、ユーザインタフェース210、情報検索部220、代替情報取得部230、通信制御部250、中継依頼部260を備えている。変換処理部は通信元システム200d内部に持たない。
【0069】
情報検索部220と代替情報取得部230の働きは実施形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0070】
中継依頼部260は、中継装置400に対して、通信先システム300までの通信コネクション確立と、通信の中継を依頼する部分である。
【0071】
本実施形態4の通信コネクション確立システムは、通信元システム200dが、通信コネクション確立と通信の中継を中継装置に依頼し、自らは通信先システムへの自動発信を行なわない。このことにより、照会サーバ100dへの情報検索から通信先システム300への通信コネクション確立まで、一切、通信先システムの通信先特定情報を持つ機会がなくなり、通信先特定情報の隠蔽性がさらに高まることとなる。
【0072】
なお、中継依頼部260は、中継装置400に対する通信コネクション確立と通信の中継にあたり、代替情報を中継装置400に渡すこととなる。
【0073】
中継装置400は、変換処理部410と中継部420を備えている。
【0074】
変換処理部410は、実施形態1において、通信元システム200aからアクセス可能な状態で、ネットワーク上に設けられた変換処理部240aと同様のものである。通信元システム200dから中継依頼として渡された代替情報“ABC”を変換して通信先システム300の通信先特定情報“078−123−4567”を得る。
【0075】
中継部420は、変換処理部410により得た通信先特定情報を基に通信先システム300に対して自動発信し、通信コネクションを確立する部分である。また、この図7の例では、通信元システム200dとの間にも通信コネクションを確立し、通信元システム200dとの通信先システム300間の通信を中継する形となっている。
【0076】
以上、上記構成により、中継装置が、通信元システムと通信先システム間の通信コネクション確立と通信を中継するので、通信元システムは、一切、通信先システムの通信先特定情報を知り得る機会がなくなり、通信先システムの通信先特定情報の隠蔽性がさらに高まることとなる。
【0077】
次に、中継装置を用いた他の構成例を説明する。図8は、実施形態4の通信コネクション確立システムの他の概略構成を示す図である。
【0078】
照会サーバ100e、通信元システム200eの構成は、図7の照会サーバ100d、通信元システム200dと同様であるが、中継装置400eの中継部420eの働きが異なっている。また、通信先システム300eの働きも異なっている。
【0079】
通信先システム200eによる照会サーバ100eの情報検索処理、通信先システム200eの問い合わせによる代替情報の取得処理、通信先システム200eによる中継装置400eへの中継依頼処理、中継装置400eの変換処理部410による代替情報の変換処理は、上記と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0080】
中継装置400eの中継部420eは、変換された通信先特定情報を受け取ると、通信先システム300eに対して、通信元システム200eに対して通信コネクションを確立し、通信を行なうように依頼する。依頼情報の一つとして通信元システム200eの通信先特定情報を送信する。
【0081】
中継装置400eから依頼を受けた通信先システム300eは、依頼情報として渡された通信元システム200eの通信先特定情報を基に、通信元システム200eに対して通信コネクションを確立し、通信を行なう。
【0082】
以上、上記構成により、中継装置の仲介により、通信先システムから通信元システムへの自動発信によって通信コネクションが確立されるので、通信元システムは、一切、通信先システムの通信先特定情報を知り得る機会がなくなり、通信先システムの通信先特定情報の隠蔽性が高まることとなる。
【0083】
(実施形態5)
実施形態5の通信コネクション確立システムは、通信先システムの通信先特定情報が固定された通信コネクション確立用ソフトウェアを動的にダウンロードし、通信元システムから自動発信するものである。
【0084】
図9は、実施形態5の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図である。
【0085】
照会サーバ100fは、情報公開部110、通信コネクション確立ソフトウェア格納部130、通信コネクション確立ソフトウェア送信部140を備えている。
【0086】
情報公開部110は、実施形態1で説明したものと同様でありここでの説明は省略する。
【0087】
実施形態5の通信コネクション確立システムでは、代替情報通知部120に代え、通信コネクション確立ソフトウェア格納部130と通信コネクション確立ソフトウェア送信部140を備えている。
【0088】
通信コネクション確立ソフトウェア格納部130は、通信先特定情報が組み込まれた通信コネクション確立ソフトウェアを格納している部分であり、このソフトウェアは、通信元システム200fで動作可能なソフトウェアモジュールとして記述されているものとする。
【0089】
通信コネクション確立ソフトウェア送信部140は、通信元システム200fからの通信先システム情報の問い合わせを受け、通信先システムの通信先特定情報が組み込まれた通信コネクション確立ソフトウェアを通信コネクション確立ソフトウェア格納部130から取り出して、通信元システム200fに対して送信する部分である。
【0090】
通信元システム200fは、ユーザインタフェース210、情報検索部220、代替情報取得部230、通信制御部250に加え、通信コネクション確立ソフトウェア実行環境270を備えている。
【0091】
ユーザインタフェース210と情報検索部220と代替情報取得部230は、実施形態1で説明したものと同様であるのでここでの説明は省略する。
【0092】
通信コネクション確立ソフトウェア実行環境270は、照会サーバ100fからダウンロードした通信コネクション確立ソフトウェアを実行する環境である。
【0093】
なお、この通信コネクション確立ソフトウェアの実行技術として、Java(R)など中間言語を用いる技術等を適用することが好ましい。この技術は、クライアントシステム側に中間言語型のソフトウェアモジュールを解釈して動作する仮想マシンを用意し、必要なときだけ必要に応じて、中間言語型のソフトウェアモジュールを動的にサーバからダウンロードして動作させる技術である。インターネットなどのオープンな動作環境において好ましく、また、ソフトウェアモジュールの容量が小さいものとなるので、ネットワークで高速にダウンロードできる点でも好ましい。通信コネクション確立ソフトウェアが中間言語で記述され、通信コネクション確立ソフトウェア実行環境270がこの中間言語を実行する仮想マシンの実行環境であれば良い。また、中間言語型に限らず、Active−X等の技術を使用しても同様に実現することが可能である。
【0094】
通信コネクション確立ソフトウェア実行環境270において、通信コネクション確立ソフトウェアが実行されることにより、通信制御部250を介して、通信先システム300への通信コネクションの確立が行われる。
【0095】
上記構成によれば、通信先システムの通信先特定情報が組み込まれた通信コネクション確立ソフトウェアがダウンロードされ、通信元システムの通信コネクション確立ソフトウェア実行環境270において自動的に通信先システムへの通信コネクションの確立が行なわれるので、通信元システムの利用者が直接通信先システムの通信先特定情報を知ることはなく、通信先特定情報の隠蔽性が保たれる。
【0096】
(実施形態6)
本発明の通信コネクション確立システムは、上記に説明した構成を実現する処理ステップを記述したプログラムを提供し、コンピュータにインストールすることにより構築することができる。本発明の通信コネクション確立システムを実現する処理ステップを備えたプログラムは、図10に図示した記録媒体の例に示すように、CD−ROM1002やフレキシブルディスク1003等の可搬型記録媒体1001だけでなく、ネットワーク上にある記録装置内の記録媒体1000や、コンピュータのハードディスクやRAM等の記録媒体1005などに記録して提供することができ、さらには、ネットワークを通じてダウンロードすることも可能である。当該プログラムは、実行時にはコンピュータ1004上にローディングされ、実行される。
【0097】
本発明の通信先特定情報を隠蔽した通信コネクション確立システムおよび方法について以下の項を開示する。
【0098】
(付記1) 通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムにおいて、
前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する情報公開部と、前記通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、当該通信先特定情報に関連付けられた代替情報を通知する代替情報通知部を備え、
前記通信元システムが、前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換する変換処理部を備えたことを特徴とする通信コネクション確立システム。
【0099】
(付記2) 通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムにおいて、
前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する情報公開部と、前記通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、当該通信先特定情報に関連付けられた代替情報を通知する代替情報通知部を備え、
前記通信元システムがアクセス可能なネットワーク上に前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換する変換処理部を備えたことを特徴とする通信コネクション確立システム。
【0100】
(付記3) 通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムにおいて、
前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する情報公開部と、通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、当該通信先特定情報に関連付けられた代替情報を通知する代替情報通知部を備え、
ネットワーク上に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継する中継装置を備え、
前記中継装置が、前記通信元システムから渡された前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換する変換処理部と、前記変換した通信先特定情報を基に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継する中継部を備えたことを特徴とする通信コネクション確立システム。
【0101】
(付記4) 前記代替情報が暗号化された情報であり、前記変換処理部において、前記代替情報を復号することによって前記通信先システムの通信先特定情報を得る付記1から3のいずれかに記載の通信コネクション確立システム。
【0102】
(付記5)前記変換処理部における復号処理で用いる復号鍵情報が、前記照会サーバのアドレス情報である付記4に記載の通信コネクション確立システム。
【0103】
(付記6) 通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立するシステムにおいて、
前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報以外の情報のみを公開する情報公開部と、通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、通信先特定情報を組み込んだ通信コネクション確立用ソフトウェアを送信する通信コネクション確立用ソフトウェア送信部を備え、
前記通信元システムが、前記照会サーバから送信された通信コネクション確立用ソフトウェアを実行する通信コネクション確立用ソフトウェア実行環境を備え、前記通信コネクション確立用ソフトウェアを実行することにより前記通信先システムに対する通信コネクションを確立することを特徴とする通信コネクション確立システム。
【0104】
(付記7) 通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立する方法であって、
前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報に関連付けられた代替情報のみを公開し、通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受けた場合、前記代替情報を通知し、
前記通信元システムが、前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換することを特徴とする通信コネクション確立方法。
【0105】
(付記8) 通信元システムが照会サーバから通信先システムに関する情報を得てネットワーク上に通信コネクションを確立する方法であって、
前記照会サーバが、通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報に関連付けられた代替情報のみを公開し、通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受けた場合、前記代替情報を通知し、
ネットワーク上に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継する中継装置を設け、前記中継装置により、前記通信元システムから渡された前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換し、前記変換した通信先特定情報を基に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継することを特徴とする通信コネクション確立方法。
【0106】
(付記9) 通信先システムの通信先特定情報を隠蔽したまま、通信元システムから通信先システムへの通信コネクションを確立する通信コネクション確立システムを構築する処理ステップを備えたプログラムであって、
前記通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報に関連付けられた代替情報のみを公開する通信先特定情報隠蔽処理ステップと、前記通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、前記代替情報を通知する代替情報通知処理ステップを備えた照会サーバプログラムと、
前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換する変換処理ステップを備えた変換処理プログラムを備えたことを特徴とするプログラム。
【0107】
(付記10) 通信先システムの通信先特定情報を隠蔽したまま、通信元システムから通信先システムへの通信コネクションを確立する通信コネクション確立システムを構築する処理ステップを備えたプログラムであって、
前記通信先システムの通信先特定情報を隠蔽して当該通信先特定情報に関連付けられた代替情報のみを公開する通信先特定情報隠蔽処理ステップと、前記通信元システムから前記通信先システムの通信先特定情報の問い合わせを受け、前記代替情報を通知する代替情報通知処理ステップを備えた照会サーバプログラムと、
前記通信元システムからの発信中継依頼を受け、前記通信元システムから渡された前記代替情報を前記通信先システムの通信先特定情報に変換する変換処理ステップと、前記変換した通信先特定情報を基に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を制御する通信制御処理ステップを備えた中継プログラムを備えたことを特徴とするプログラム。
【0108】
【発明の効果】
本発明の通信コネクション確立システムによれば、代替情報のみを公開し、通信先特定情報を隠蔽することができ、通信先システムの通信先特定情報を通信元システムに対して隠蔽したまま通信コネクションを確立することができる。
【0109】
また、本発明の通信コネクション確立システムによれば、代替情報の暗号化を行ない、その復号鍵情報を照会サーバのURLとすることができ、代替情報と照会サーバのURLアドレスの両者が真正で対応し合うものでなければ、代替情報を正しく復号できないこととなるので、悪意のウェブサイトが正規の照会サーバのデータを盗用してコピーし、照会サーバに成りすまことを防止することができる。
【0110】
また、本発明の通信コネクション確立システムによれば、中継装置の仲介により、通信先システムから通信元システムへの自動発信によって通信コネクションが確立されるので、通信元システムは、一切、通信先システムの通信先特定情報を知り得る機会がなくなり、通信先システムの通信先特定情報の隠蔽性が高まることとなる。
【0111】
また、本発明の通信コネクション確立システムによれば、通信先システムの通信先特定情報が組み込まれた通信コネクション確立ソフトウェアがダウンロードされ、通信元システムの通信コネクション確立ソフトウェア実行環境において自動的に通信先システムへの通信コネクションの確立が行なわれるので、通信元システムの利用者が直接通信先システムの通信先特定情報を知ることはなく、通信先特定情報の隠蔽性が保たれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図
【図2】 通信元システム200と通信先システム300との間に通信コネクションが確立されるまでの流れ示すフローチャート
【図3】 変換処理部240が保持している変換リストの例を示す図
【図4】 本発明の実施形態1の通信コネクション確立システムの他の概略構成例を示す図
【図5】 実施形態2の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図
【図6】 実施形態3の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図
【図7】 実施形態4の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図
【図8】 実施形態4の通信コネクション確立システムの他の概略構成を示す図
【図9】 実施形態5の通信コネクション確立システムの概略構成を示す図
【図10】 本発明の実施形態6の通信コネクション確立システムを実現する処理プログラムを記録した記録媒体の例を示す図
【符号の説明】
100,100a〜100f 通信元システム
110 情報公開部
120 代替情報通知部
130 通信コネクション確立ソフトウェア格納部
140 通信コネクション確立ソフトウェア送信部
200,200a〜200f 照会サーバ
220 情報検索部
230 代替情報取得部
240,240a,240b 変換処理部
241 復号モジュール
250 通信制御部
260 中継依頼部
270 通信コネクション確立ソフトウェア実行環境
300,300a〜300f 通信先システム
400 中継装置
410 変換処理部
420 中継部
1000 ネットワーク上にある記録装置内の記録媒体
1001 可搬型記録媒体
1002 CD−ROM
1003 フレキシブルディスク
1004 コンピュータ
1005 コンピュータのハードディスクやRAM等の記録媒体

Claims (7)

  1. 通信元装置と通信先装置を有し、照会サーバを介して、通信先装置を特定する通信先特定情報に基づいて通信元装置と通信先装置との通信コネクションを確立するシステムにおいて、
    前記照会サーバは、
    前記通信先装置に関連する情報であって、前記通信先特定情報以外の情報からなる表示情報と、当該表示情報に関連付けられた代替情報とが記録された代替情報格納部と、
    前記表示情報を公開し、その公開された表示情報の取得要求を前記通信元装置から受付ける情報公開部と、
    前記代替情報格納部から前記表示情報に関連付けられた代替情報を取得し、前記取得要求元の通信元装置に通知する代替情報通知部とを備え、
    前記通信元装置は、
    前記通信先特定情報が前記代替情報と対応付けられ、前記表示情報とは対応付けられていない変換情報を格納する変換情報格納部と、
    前記代替情報通知部から通知された代替情報を前記変換情報を用いて前記通信先装置の通信先特定情報に変換する変換処理部とを備えることにより、前記表示情報と前記通信先特定情報とを異なる装置に分散配置したことを特徴とする、通信コネクション確立システム。
  2. 通信元装置と通信先装置を有し、照会サーバを介して、通信先装置を特定する通信先特定情報に基づいて通信元装置と通信先装置との通信コネクションを確立するシステムにおいて、
    前記照会サーバは、
    前記通信先装置に関連する情報であって、前記通信先特定情報以外の情報からなる表示情報と、当該表示情報に関連付けられた代替情報とが記録された代替情報格納部と、
    前記表示情報を公開し、その公開された表示情報の取得要求を前記通信元装置から受付ける情報公開部と、
    前記代替情報格納部から前記表示情報に関連付けられた代替情報を取得し、前記取得要求元の通信元装置に通知する代替情報通知部とを備え、
    前記通信元装置は、
    前記通信先特定情報が前記代替情報と対応付けられ、前記表示情報とは対応付けられていない変換情報を格納する変換情報格納部と、
    前記通信元システムがアクセス可能なネットワーク上に前記代替情報通知部から通知された代替情報を前記変換情報を用いて前記通信先装置の通信先特定情報に変換する変換処理部とを備えることにより、前記表示情報と前記通信先特定情報とを異なる装置に分散配置したことを特徴とする、通信コネクション確立システム。
  3. 通信元装置と通信先装置を有し、照会サーバを介して、通信先装置を特定する通信先特定情報に基づいて通信元装置と通信先装置との通信コネクションを確立するシステムにおいて、
    前記照会サーバは、
    前記通信先装置に関連する情報であって、前記通信先特定情報以外の情報からなる表示情報と、当該表示情報に関連付けられた代替情報とが記録された代替情報格納部と、
    前記表示情報を公開し、その公開された表示情報の取得要求を前記通信元装置から受付ける情報公開部と、
    前記代替情報格納部から前記表示情報に関連付けられた代替情報を取得し、前記取得要求元の通信元装置に通知する代替情報通知部とを備え、
    前記通信元装置は、
    前記通信先特定情報が前記代替情報と対応付けられ、前記表示情報とは対応付けられていない変換情報を格納する変換情報格納部を備え、
    ネットワーク上に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継する中継装置を備え、
    前記中継装置が、
    前記代替情報通知部から通知された代替情報を前記変換情報を用いて前記通信先装置の通信先特定情報に変換する変換処理部と、
    前記変換した通信先特定情報を基に前記通信元システムと前記通信先システム間の通信を中継する中継部を備えることにより、前記表示情報と前記通信先特定情報とを異なる装置に分散配置したことを特徴とする、通信コネクション確立システム。
  4. 通信元装置と通信先装置との通信コネクションを確立する方法において、
    前記通信先装置に関連する情報であって、通信先特定情報以外の情報からなる表示情報と、当該表示情報に関連付けられた代替情報とが代替情報格納部に記録されており、
    情報公開部により前記表示情報を公開し、その公開された表示情報の取得要求を前記通信元装置から受付け、
    代替情報通知部により前記代替情報格納部から前記表示情報に関連付けられた代替情報を取得し、前記取得要求元の通信元装置に通知し、
    前記通信元装置は、
    前記通信先特定情報が前記代替情報と対応付けられ、前記表示情報とは対応付けられていない変換情報を変換情報格納部に格納しており、
    変換処理部により前記代替情報通知部から通知された代替情報を前記変換情報を用いて前記通信先装置の通信先特定情報に変換することにより、前記表示情報と前記通信先特定情報とを異なる装置に分散配置したことを特徴とする、通信コネクション確立方法。
  5. 通信元装置と通信先装置を有し、通信先装置を特定する通信先特定情報に基づいて通信元装置と通信先装置との通信コネクションを確立するシステムを構築する処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、
    前記表示情報を公開し、その公開された表示情報の取得要求を前記通信元装置から受付ける情報公開ステップと、
    前記通信先装置に関連する情報であって、前記通信先特定情報以外の情報からなる表示情報と、当該表示情報に関連付けられた代替情報とが記録された代替情報格納部から前記表示情報に関連付けられた代替情報を取得し、前記取得要求元の通信元装置に通知する代替情報通知ステップと、
    前記代替情報通知ステップで通知された代替情報を、前記通信先特定情報が前記代替情報と対応付けられ、前記表示情報とは対応付けられていない変換情報を用いて前記通信先装置の通信先特定情報に変換する変換処理ステップと実行させることにより、前記表示情報と前記通信先特定情報とを異なる装置に分散配置したことを特徴とする、通信コネクション確立プログラム。
  6. 通信先装置を特定する通信先特定情報に基づいて通信元装置と通信先装置との通信コネクションを確立するシステムにおける通信元装置であって、
    前記通信先特定情報以外の情報からなり前記通信先装置に関連する情報を有する表示情報と、当該表示情報に関連付けられた代替情報とが記録された代替情報格納部と、前記表示情報を公開し、その公開された表示情報の取得要求を前記通信元装置から受付ける情報公開部と、前記代替情報格納部から前記表示情報に関連付けられた代替情報を取得し、前記取得要求元の通信元装置に通知する代替情報通知部とを備えた照会サーバから、前記代替情報を受信する受信部と、
    前記通信先特定情報が前記代替情報と対応付けられ、前記表示情報とは対応付けられていない変換情報を格納する変換情報格納部と、
    前記代替情報通知部から通知された代替情報を前記変換情報を用いて前記通信先装置の通信先特定情報に変換する変換処理部とを備えることにより、前記表示情報と前記通信先特定情報とを異なる装置に分散配置したことを特徴とする、通信コネクション確立システムにおける通信元装置。
  7. 通信先装置を特定する通信先特定情報に基づいて通信元装置と通信先装置との通信コネクションを確立するシステムにおける変換処理装置であって、
    前記通信先特定情報以外の情報からなり前記通信先装置に関連する情報を有する表示情報と、当該表示情報に関連付けられた代替情報とが記録された代替情報格納部と、前記表示情報を公開し、その公開された表示情報の取得要求を前記通信元装置から受付ける情報公開部と、前記代替情報格納部から前記表示情報に関連付けられた代替情報を取得し、前記取得要求元の通信元装置に通知する代替情報通知部とを備えた照会サーバから、前記通信元装置が受信した前記代替情報を、前記通信元装置から受信する受信部と、
    前記通信先特定情報が前記代替情報と対応付けられ、前記表示情報とは対応付けられていない変換情報を格納する変換情報格納部と、
    前記代替情報通知部から通知された代替情報を前記変換情報を用いて前記通信先装置の通信先特定情報に変換する変換処理部とを備えることにより、前記表示情報と前記通信先特定情報とを異なる装置に分散配置したことを特徴とする、通信コネクション確立システムにおける変換処理装置。
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