JP4503837B2 - 方向付けられた単方向dc磁界を使用する治療 - Google Patents

方向付けられた単方向dc磁界を使用する治療 Download PDF

Info

Publication number
JP4503837B2
JP4503837B2 JP2000558876A JP2000558876A JP4503837B2 JP 4503837 B2 JP4503837 B2 JP 4503837B2 JP 2000558876 A JP2000558876 A JP 2000558876A JP 2000558876 A JP2000558876 A JP 2000558876A JP 4503837 B2 JP4503837 B2 JP 4503837B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic field
patient
electromagnet
magnetic
support
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000558876A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003521269A (ja
Inventor
ボンリー、ディーン・アール
Original Assignee
ボンリー、ディーン・アール
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ボンリー、ディーン・アール filed Critical ボンリー、ディーン・アール
Publication of JP2003521269A publication Critical patent/JP2003521269A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4503837B2 publication Critical patent/JP4503837B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N2/00Magnetotherapy
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N2/00Magnetotherapy
    • A61N2/02Magnetotherapy using magnetic fields produced by coils, including single turn loops or electromagnets
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N2/00Magnetotherapy
    • A61N2/004Magnetotherapy specially adapted for a specific therapy
    • A61N2/008Magnetotherapy specially adapted for a specific therapy for pain treatment or analgesia

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Magnetic Treatment Devices (AREA)
  • Hard Magnetic Materials (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Thermotherapy And Cooling Therapy Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に磁界を使用する病気の治療に関し、とくに比較的高い強度の、ゼロ周波数の適当な方位の磁界を使用する変質した組織および骨の治療に関する。
【0002】
【従来の技術】
人間の病気の治療に磁界または磁気波を使用することが試みられている。以下はこのような治療の参考文献のリストの一部である:
Smith 米国特許第96,044号明細書
Slater et al. 米国特許第 561,448号明細書
Bachelet 米国特許第 849,653号明細書
Hahnemann 米国特許第 2,161,292号明細書
Manning 米国特許第 3,893,462号明細書
Brus et al. 米国特許第 4,481,091号明細書
Castel 米国特許第 4,587,957号明細書
Liboff et al. 米国特許第 5,087,336号明細書
Liboff et al. 米国特許第 5,183,456号明細書
Liboff et al. 米国特許第 5,211,622号明細書
種々の研究者が、整合する共振周波数を持つ特有の物質を刺激しようとして特有の低周波数の磁界を使用している。残念ながら、物質が励起されると、それらの共振周波数はシフトし、磁界の効果がなくなる。
【0003】
この効果に対向するために、別の研究者はその範囲を掃引する種々の磁気周波数を使用するか、あるいは磁界のインパルスを使用している。しかしながら、いずれも損傷を受けた、あるいは病んでいる組織を実質的に回復させることには成功していない。
【発明が解決しようとする課題】
したがって、磁界を使用して病気を治療する効果的な方法が求められている。
【課題を解決するための手段】
本発明は、高い強度の“治療”磁界を使用することにより自然に存在しているような比較的弱い磁界中にいる患者を治療する方法に関する。
【0004】
治療磁界は、患者の体内の細胞の最近の分裂の大部分が行われる期間中に地球磁界が通過したのと実質的に同じ方向に患者の体を通過するように整列されなければならない。したがって、本発明の第1のステップは、最近の細胞分裂中における患者の体に関する地球磁界の方向を決定することである。
【0005】
本発明の次のステップは、比較的高い強度の磁界内において治療される患者の体の部分の位置を定めることである。治療磁界は、第1のステップで決定された地球磁界の方向にある程度対応するように方位付けられる。最低限、治療磁界は、第1のステップで決定された地球磁界の90°以内に入っているように方位付けられていなければならない。角度が90°より大きいと、結果的に治療磁界の成分が第1のステップで決定された地球磁界の方向に対して逆平行になってしまう。
【0006】
本発明の特徴として、治療磁界は、フリンジまたは“帰路”磁界が患者の体のいずれの部位も第1のステップで決定された地球磁界の方向に関して鈍角方向に通過しないように制限される。
【0007】
本発明の別の特徴として、治療磁界はゼロ周波数を有する。すなわち、それは周波数変調の生じない“DC”磁界である。
【0008】
本発明のさらに別の特徴として、治療磁界は強度が少なくとも500ガウスである。さらに高い強度の磁界が可能であり、良好な効果のために使用されてもよい。本発明の好ましい実施形態において、少なくとも2000ガウスの治療磁界の強度が使用される。20,000ガウスの治療磁界強度を使用して良好な結果が得られている。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のこれらおよびその他の特徴、利点および目的は、以下の明細書を図面と共に考察することにより当業者に明らかになるであろう。
治療中、治療磁界は、患者の体内の細胞の最近の分裂の大部分が行われた期間中に地球磁界が通過したのと実質的に同じ方向に患者の体を通過するように整列されなければならない。したがって、図1に示されているように、本発明の第1のステップ20は、地球磁界が、最近の患者の細胞の分裂の大部分が行われた期間中にその患者の体を通過した地球磁界の優勢な方位を決定することである。この方向の決定は、体の細胞分裂のほぼ70%が睡眠の最初の2時間内に発生するために簡単になる。したがって、地球上の場所および患者が眠っている姿勢を知ることにより、患者に関する地球磁界の方向を決定することができる。人間は動くため、地球磁界は1日のうちにその人間に関して種々の方位をとるが、ここでは便宜上“周囲方向”という用語で、地球磁界が睡眠の最初の2時間のあいだに人間の体を通過する方向を示す。
【0010】
たとえば、北半球であお向けの姿勢で眠っている者は、北半球でうつ伏せの姿勢で眠っている他の者が経験するその磁界に対して実質的に逆平行である周囲方向の地球磁界を受ける。同様に、北半球においてあお向けの姿勢で眠っている者は、南半球でうつ伏せの姿勢で眠っている他者と同じ周囲方向の地球磁界を受ける。周囲方向の地球磁界は、一貫して特定の側で眠る人間に対して決定されることもできる。
【0011】
地球磁界の周囲方向を決定する第1のステップ20は、一貫した姿勢で眠らない患者にとって問題である。このような場合、細胞の最近の分裂の大部分が行われた方位が存在しない。時間が許すならば、本発明による治療を試みる前に十分な日数のあいだ一貫した姿勢で眠ることを試みるように、このような者を指導することができる。
【0012】
患者の身体の異なった部分は、患者の睡眠パターンに応じて異なった方位または一貫しない方位を有している可能性があることを認識しなければならない。たとえば、患者の胴体が静止したままであっても、患者の手足や頭は睡眠の最初の2時間のあいだに姿勢を変える傾向が強い。
【0013】
また、患者は睡眠の最初の2時間のあいだのその睡眠中の姿勢を正しく認知していないかもしれないことを認識すべきである。治療を始める前に、患者をある期間のあいだ観察して、その患者の優勢な睡眠中の姿勢を確認してもよい。
【0014】
本発明の第2のステップ22は、治療磁界内において治療される患者の身体の部分の位置を定めることである。
【0015】
治療磁界は、いくつかの基準を満たしていなければならない。第1に、治療磁界の方向は、第1のステップで決定された周囲方向の90°内に入っていなければならない。角度が鈍角だと、結果的に治療磁界の成分が周囲方向に対して逆平行になってしまう。治療磁界は周囲方向により近く、できれば平行であることが好ましい。
【0016】
第2に、治療磁界はフリンジまたは“帰路”磁界が患者の体のいずれかの部位を望ましくない方向に通過しないように適当に制限されなければならない。この“逆磁界防止”制限は、磁石間における実質的に単方向磁界内に患者の体全体がおさまるほど広い表面積を有する磁石を使用するか、あるいは磁界の帰路を磁気回路により設けるかのいずれかによって行うことができる。
【0017】
第3に、治療磁界はゼロ周波数を有していなければならない。すなわち、それは変調の生じない“DC”磁界でなければならない。それは周波数成分を有してはならず、あるいはパルス化されてはならない。
【0018】
第4に、治療磁界は少なくとも500ガウスの十分な強度を有していなければならない。磁界の強度は、少なくとも2000ガウス、できればさらに高いものであることが好ましい。実験では、20,000ガウスの磁界強度を使用して良好な結果が得られている。
[本発明を実施する装置]
本発明の方法10の第2のステップ22において要求される治療磁界は、本発明の原理を逸脱することなく多数の異なった装置を使用して供給されることができる。たとえば、十分な磁界強度の磁界を発生させるために永久磁石または電磁石のいずれも使用可能である。同様に、帰路磁界が患者の体を通過しないことを確実にするために、単一の磁石または多数の磁極の磁石ならびに帰路磁界用の関連する磁気回路の種々の構成を使用してよい。さらに、治療磁界が患者の体を正しい方位で確実に通過するようにするために、磁石または患者支持台、あるいはこれら両者が調節されてもよい。
【0019】
図2を参照すると、本発明を行う装置30が示されている。この装置30は2個の主な素子である治療磁界を生成する磁界発生器32と、治療磁界内における患者の位置を定める患者支持台34とから構成されている。
【0020】
図2に示されている磁界発生器32は、上部電磁石36と下部電磁石38とを有する磁気回路35を含んでおり、これら磁石36および38は、それらの隣接する磁極面42の間がギャップ40だけ隔てられており、それらの反対側の磁極46上のC形のコア44(または“Cコア”)で結合している。Cコア44は磁界用の帰路を提供し、磁気回路35を完成させる。Cコア44のサイズおよび磁気容量は、事実上全ての帰路磁界がCコア44を流れるように十分に大きくなければならない。Cコア44を通過しない帰路磁界は、おそらく正しい方位に対応しない方向に患者の体の部分を通過する。図2に示されている実施形態においては、Cコア44は、直径8インチ(20.3cm)の円形断面を有している。
【0021】
磁気回路35は、これに安定性および可動性を提供するAフレーム型の支持構造48によって支持されている。ピボット接合部50により磁気回路35を水平軸を中心として回転させることができるように構成され、それによって磁気回路35を異なった構成の患者支持台と共に使用することが可能になる。また、支持構造38とCコア44とが結合していることにより、Cコア44が上昇および下降することが可能になる。支持構造48はまた磁気回路35の移動を容易にする複数のホイール52を備えている。
【0022】
図3を参照すると、2個の電磁石36、38が固体コア54上に巻かれている。コア54は、直径が4乃至10インチ(10.16乃至25.4cm)であり、さらに大きい直径が好ましい。コア54は、Cコア44と一体であるように構成されてもよい。コア54は、ソフトな焼なまし鋼のような磁気材料から形成されることができる。積層変成器コア材料もまた使用されることができる。しかしながら、本発明を実施するために使用される電磁石36、38は交流磁界を使用しないため、積層コア材料は必要ではなく、あるいは非積層コア材料のほうが好ましい場合もある。
【0023】
各電磁石36、38は銅線の9,000以上の巻回から構成され、コア54の長さに沿って24インチ(60.96cm)の長さに26インチ(66.0cm)の直径になるまで巻かれている。上部電磁石36は下部電磁石38の正の磁極と面することになる。
【0024】
図3に示されているように、上部電磁石36の断面は、第1の3つのグループの巻回層を巻かれたコア54を示している。第1のグループの巻線層60は、コア54の周囲に直接巻かれている。第1のグループの巻線層60は、ほぼ0.75インチ(1.905cm)の厚さに巻かれている。次に、複数の縦方向のスペーサストリップ62が巻回された巻線の周囲に配置されている。スペーサストリップ62は非磁性の耐熱材料から構成され、隣接する前の巻回を被覆するように十分な長さを有していなければならない。スペーサストリップ62は、冷却剤が通過することのできるほぼ0.25インチ(0.635cm)の厚さの通路を提供する。スペーサストリップ62が位置された後、スペーサストリップ62上に第2のグループの巻線の巻回が巻かれる。上部電磁石36は、巻回とスペーサが交互の多数の層から形成されている。下部電磁石38も同様の方法で構成されている。
【0025】
スペーサストリップ62は、冷却媒体が中心コア54に平行な縦方向に電磁石36を通過するための、遮るもののない通路を提供する。良好な冷却を行うために、冷却用空気を冷却してダクトにより電磁石36、38を強制的に通過させることができる。
【0026】
当業者は、冷却された空気以外の冷却媒体が使用可能なことを認識すべきである。水または非導電性の油のような液体が使用可能である。さらに、電磁石36、38は液体水素、ヘリウム、窒素または液体空気により低温に冷却されることができる。
【0027】
再び図2を参照すると、示されている患者支持台34は、患者があおむけの姿勢で横たわるように設計されている。患者はプラットフォーム68上に背中が向くように横たわり、一段高いセクション70が患者の膝から下の脚を快適な位置で支持する。セクション69および70は、患者の脚をもっと高いまたは低い位置に上げるように調節可能である。
【0028】
一段高いセクション70はプラットフォーム68に沿って縦方向に移動可能に構成され、患者がギャップ40内において治療されるようにその体の部分を位置させることができる。
【0029】
患者支持台34は、長時間の治療中患者を快適な状態にしておくように人間工学的に設計されている。プラットフォーム68は、患者の頭が高くなるようにわずかに傾斜されている。図2に示されている実施形態において、この傾斜は22.5°である。一段高いセクション70もまた同じ角度で傾斜されている。プラットフォーム68と一段高いセクション70を結合している短いセクション69は、プラットフォーム68に関して122°の角度をなしている。
【0030】
下部電磁石38のコアは、プラットフォーム68の上面と事実上じかに接するように電磁石の巻回巻線より上方に突出していることが好ましい。プラットフォーム中の縦方向のスロット74により、磁界発生器32がプラットフォーム68に沿って容易に移動することができる。図2に示されている実施形態では、縦方向のスロット74の幅は4インチ(10.16cm)である。スロット74の幅より広いコアはスロット74に適合するように先細にされなければならない。
【0031】
この下部電磁石38のコアの突出のために、ギャップの幅が減少し、それによって患者を非相補的な方向に通過することのできるフリンジ磁界が最小になる。
【0032】
図2の患者支持台34は主に、あおむけまたはうつ伏せのいずれかの姿勢で眠っている患者向けに設計されている。上述したように、上部および下部電磁石36、38を通っている電流の方向を逆にすることによって正または負の磁界を発生させることができる。図4を参照すると、本発明の方法10において水平な患者支持台72を使用することもできる。水平な患者支持台72により、患者が家で眠っている状態と類似するように患者の位置を定めるというオプションが増える。したがって、水平な患者支持台72により、患者は治療中うつ伏せまたはあおむけの姿勢で横たわることが可能になる。この水平な患者支持台72では、患者は横向きに横たわることも可能になり、横向きで睡眠をとっている者が本発明による治療を受けることができる。
【0033】
図5のaおよびbを参照すると、水平な患者支持台72における横方向のスロット76は、下部電磁石38の突出したコア54が水平な患者支持台72の中央を容易に通過可能にしている。
【0034】
患者を強制的にあおむけまたはうつ伏せの姿勢で寝かせる患者支持台は、横向きで睡眠をとっている患者を治療するために使用されることができることが認められるであろう。このような場合においては、磁界発生器32は、上部電磁石36および下部電磁石38が同じ高さになるように、回転されることができなければならない。さらに、Cコア44は、患者が何等妨げられることなく電磁石36、38間に横たわることができるように回転されることができなければならない。
【0035】
図6を参照すると、単一の電磁石80を使用する本発明による治療用磁界を発生するための別の装置78が示されている。単一の電磁石80は、患者支持台のすぐ下に位置されている。
【0036】
図7を参照すると、図6に示されている装置78の単一の電磁石80は、長さ2フィート(60.96cm)×幅3インチ(7.62cm)の長方形のコア92上に巻かれている。電磁石80は図3を参照して上述したように多数の銅線の巻回から構成され、ほぼ1フィート(30.48cm)の巻回である。
【0037】
磁気共鳴映像(MRI)装置はまた本発明による治療用の磁界を生じるように改造されることができる。MRI装置は、管内において体の構成を判断して決定するために高い周波で変調されたDC磁界を使用する。変調をディスエーブルすることによって、本発明によって要求されるDC磁界をMRI装置により発生させることができる。
【0038】
図8を参照すると、ややもたれた姿勢で座っている患者96と共に管状型式の磁気共鳴映像装置が示されている。このような姿勢で患者96が座ることを可能にするには、比較的大きい直径のMRI管が必要であることに注意すべきである。患者96を強いて平らに横たえた場合、磁界は本発明の方法10の第1のステップ20(図1)において決定された地球磁界の周囲方向と整列されることができない。
【0039】
しかしながら、改造されたMRI装置94は、その管の直径が一般に小さいため本発明を実施するのに理想的ではない。さらに、比較的大きい直径のMRI管であっても、患者の脚を磁界に対して垂直に適合させることはできず、したがって脚に対して最大の効果は得られないことが認められるであろう。
[理論的背景]
本発明の磁界が患者の体の組織と相互作用する正確なメカニズムは知られていないが、以下において発生すると考えられていることを説明する。
磁界中の電子の動作は複雑な現象であるため、必然的にこの説明はかなり簡単化されたものとなる。これらの現象は、原子より小さい粒子が量子力学の法則に従うため、古典的な物理学だけを使用して調査されることはできない。ボーアの原子モデルにおいて、電子は原子の核の周囲の円軌道をたどる。量子力学では、原子核の近くの範囲の限定された空間領域中でのみ電子は発見される見込みがあるが、それはそれらのスピンではないことが明確に述べられている。電子は核を取囲んでいる軌道シェルを満たすと、スピンの一方が他方のものと逆になるように対にされ、それによって磁気双極子モーメントを互いに打ち消す。対でない電子が存在すると、常磁性および強磁性特性が生じる。
【0040】
s殻中に価電子(すなわち、最も外側の相互作用する電子)を有する、すなわち、周期律表のはじめの2列であるアルカリ金属(ナトリウム、カリウムを含む)およびアルカリ土類(カルシウムを含む)の原子の場合、電子密度雲の形状は球形であり、したがって、磁界が電子の軌道の形状に与える最終的な影響は、軌道が全ての方向において対称的なのでゼロである。
【0041】
pまたはd殻における価電子について、磁界の影響は、いくつかが高エネルギ状態を有し、いくつかが低エネルギ状態を有するいくつかの異なったレベルに殻を分割することである。殻が完全に満たされている(希ガスの場合のように、ヘリウムから始まる周期列および亜鉛から始まる列の金属)場合、これらのエネルギレベル差は完全に消えて、原子を磁界の内側にないものと等しいエネルギ状態にしておく。部分的に満たされた電子殻に対しては、電子は最初に低エネルギ状態を占有し、その後高エネルギ状態を満たす。そのため、軌道上の電子は、可能ならば、最も低い潜在エネルギ状態になるようにその軌道の配列を変える。これは、磁界によって電流ループに与えられるトルクに類似している。
【0042】
しかしながら、磁界中の軌道上の電子の角速度は、
ωL =−e/2m(/B) (1)
によって表され、ここでωL は角速度(“ラーモア周波数”とも呼ばれる)であり、eは電子の電荷(1.6×1019C)であり、mは電子の質量(9.1×10-31 kg)であり、(/B)はW/m2 での磁界ベクトルである(1ガウス=10-4W/m2 )。電子は外部から与えられた磁界にさらされたときに、周波数の増加を受ける。以下の表には、外的磁界による単一の電子の可能な最大の周波数増加が示されている。
表(1)
Figure 0004503837
電子が受ける実際の周波数変化は、電子軌道の配向に応じて、とくに多電子原子ではもっと小さい可能性がある。ナトリウムおよびカリウムの両者は、単一のs殻価電子を有し、カルシウムはこれを2つ有している。炭素、燐、酸素および塩素はそれぞれ、少なくとも1つの対をなしていない電子をp殻の軌道に有しており、最大周波数増加を受けやすい。その他の電子は特有の配向を有しており、周波数増加を受ける可能性があるが、その程度は最大ではない。
【0043】
この周波数の増加は、明らかに患者の体内における化学反応の速度を増加させ、それによって損傷を受けたり弱っている器官および組織を回復させると共にこの回復を速める。
【0044】
磁界における電子に作用する起電力(emf)は、
δ=−dφ/dt=−A(dB/dt) (2)
ここでギリシャ文字の符号φは磁束を表し、Aは電子の軌道の垂直エリアであり、Bは磁界であり、tは時間である。軌道が磁界に対して垂直でない場合、AはAsinθになり、この場合θは軌道の平面と磁界の方向との間の角度である。
【0045】
一般的な傾向として、原子は周期表の下にいくにしたがって大きくなり、左から右にいくにしたがって小さくなる。
【0046】
以下の回数にわたって磁界を0.5w/m2 (5000ガウス)変化させた結果電子に作用した起電力を以下の表に示す。
【0047】
表(2)
Figure 0004503837
明らかに、5000ガウスの磁界の導入のよるemfの変化は、全ての元素において無視できるほど僅かである。
[ケーススタディ]
ケーススタディ#1:神経膠芽腫のIV期の癌を患っており、磁気共鳴映像(MRI)の最も活発な状態から運動機能を司る脳の領域における壊死が確認された48歳の男性。患者1は、筋肉が痙性麻痺の症状を示して歩行または起立不能な昏睡状態に達した。
【0048】
本発明にしたがって3,000乃至10,000ガウスの磁界を脳内の腫瘍領域全体に与えることにより患者1を治療した。磁界は、11日の期間にわたり1日当たり14時間与えられた。その結果、患者1は治療の終了時にはしゃべったり歩行したりすることが可能になった。
【0049】
この改善は、腫瘍の大きさの減少による“デバルキング(debulking) ”すなわち患部領域の圧力の減少の結果であったかもしれないという懸念があった。しかしながら、MRIは患部領域が壊死していることを示していた。したがって、機能が戻ったのはデバルキングのためであるはずはなかった。
【0050】
ケーススタディ#2:ウィルス性脳炎を患い、右側の視神経領域が壊死した31歳の女性。患者2は、右側の視神経の完全な壊死と診断され、その診断は磁気共鳴映像により確認された。患者2は、病状が深刻な段階の2か月間入院していた。
【0051】
本発明にしたがって3,000乃至10,000ガウスの磁界を1日当たり2時間7日間にわたって患部領域に与えることにより患者2を治療した。
【0052】
その結果、この患者の視力は60%回復し、とくにある辺縁視以外完全に回復した。
【0053】
ケーススタディ#3:癌を患い、脊髄組織の一部を除去された22歳の男性。患者3は、8か月前に、腹面(前方)側に神経組織の僅かなストランドを残して、椎骨のC4からT1領域の脊髄のIV期の神経膠芽腫を外科手術で切除した。
【0054】
シカゴ地区のクリニックによると、患者3は外科手術後に続いて放射線および化学療法を受けた後でさえ、癌が依然として存在していた。患者3は、右親指の触感以外そのウエストから下が麻痺していた。これは明らかに脊髄のC4からT1セクションに唯一残っている神経組織に対応していた。
【0055】
本発明にしたがって1日当たり10乃至15時間を11日間にわたって椎骨のC4からT1領域に対して5,000ガウスの磁界を与えて患者3を治療した。総治療期間はほぼ130時間であった。
【0056】
4か月後のフォローアップ検査において、患者3が得ていた機能は、この期間のあいだに失われていた。さらに11日間にわたる120時間の追加治療の結果、最初の一連の治療で得られていた運動機能と感覚が同様に得られた。
一年後、患者3の癌は増殖していないことが報告されている。
【0057】
ケーススタディ#4:8か月前の交通事故のためにほとんど切断された脳梁および多数の脳挫傷の形態の重傷の脳損傷を患っている23歳の男性。X線検査の報告および医師の診断によると、脳梁の切断および多数の脳挫傷が存在していた。患者4は2か月間意識不明であった。彼の意識が回復した時、彼の目、腕、脚および足等の身体機能が左右相称に協調していないことが認められた。さらに、彼の短期間の記憶、認識推理能力、嗅覚および味覚は失なわれていたことが認められた。
【0058】
患者4はその後の6か月間にカリォルニア州ロサンゼルスで優秀な医師および理学療法士よるリハビリテーションを受けた。その期間中に彼は、負傷兵のように脚が硬直した状態で歩行するのに十分な運動機能を回復した。また、集中することにより、両手を若干使えるまで回復した。腕、目および足は依然として左右相称に協調しておらず、短期間の記憶、嗅覚および味覚も失われたままであった。彼は、手洗所の案内板等のある基本的な標識を認識する以外は読むことができなかった。
【0059】
本発明にしたがって1日当たり17乃至18時間の強い単方向磁界により8日間にわたって患者4を治療した。その結果、治療5日目に、この患者の両目が協調を開始し、焦点が合い始めた。治療6日目に彼は読むことが可能になり、治療中に本1冊を読んだ。治療7日目に、彼は治療中別の本を読んだ。
【0060】
残念ながら、患者4は、家庭の緊急事態のために治療を止めて、モンタナにある家に戻らなければならなかった。しかしながら、彼の帰宅前のテストおよび検査から、彼の短期間の記憶が回復しており、認識推理力が戻っており、臭いと味を認識できることが立証された。彼はまた筋肉の協調性に問題はあるものの、短い距離を走ることができた。
【0061】
ケーススタディ#5:脳橋梗塞のために両瞼を除く全身麻痺に侵された30歳の男性。患者5は負傷した時に脊椎指圧療法の学生であり、仲間の学生から頸部椎骨に対して手技を施されていた。彼の頸動脈の1つが損傷を受け、そのために血塊が脳橋につかえて、脳橋梗塞を引き起こした。彼が意識を取戻した時、彼は両瞼を除く全身が麻痺していることが認められた。目は焦点を合わせることができたが、協調することができなかった。
【0062】
患者5は、回復するために南カリフォルニアの各所の多くのクリニックで治療を受けた。8年の治療の結果、彼の頭の左半分の感覚および運動機能が回復した。彼はまた左手の人差し指を動かすことができた。
【0063】
その後、本発明にしたがって1日当たり3乃至4時間づつ30日間、すなわち合計120時間にわたって頭部全体に対する単方向磁界の印加により患者5を治療した。
【0064】
その結果、患者5の頭部および頸部の右側の全ての運動機能および感覚機能が回復し、彼は頭をあげて、ほほ笑み、また、表情を全体的に使うことができるようになった。彼の食道の反射運動は回復した。彼は依然として歩行できなかったが、ある運動機能は回復した。全身の感覚のほとんどが回復した。目の協調が回復した。
【0065】
ある検査中に、彼の頭骨は脱臼しており、彼の脊髄を締めつけていることが認められた。彼の頭骨が本来の位置に戻されたとき、彼は全ての身体機能を取戻した。彼は、脊椎に対して頭骨を正しく固定し整合するために整形外科治療クリニックに送られた。
【0066】
患者5は話す能力を取戻してはいないが、言葉は学習されるので、おそらくこの能力はゆっくりと回復すると思われる。彼は話し方を再学習する必要があるのかもしれない。
【0067】
以下のケーススタディは、本発明の適切なレベルおよび効果を決定する際に行われた。
【0068】
ケーススタディ#6:2年前に交通事故で頭部を損傷した55歳の女性。彼女は耐えがたい長期の頭痛と、胆のうが脂肪を分解することができず、そのため食事制限が要求される胆のう機能不全に苦しんでいた。
【0069】
本発明にしたがって1日当たり10時間づつ5日間、合計50時間にわたって頭部に3,000ガウスの磁界を与えて患者6を治療した。その結果、彼女の頭痛は完全に消えた。患者6はまた、本発明にしたがって肝臓と胆のうを3,000ガウスの磁界により合計30時間にわたって治療した。その結果、彼女の消化機能は正常に戻った。
【0070】
ケーススタディ#7:蜘蛛膜下出血を起こした65歳の男性。ほぼ2か月後の彼の症状は、(1)両脚と大臀筋の衰弱、(2)聴覚の部分的喪失、(3)全身衰弱、(4)卒中以前のレベルより低下した視力、(5)定常的な精神疲労、および(6)乏しい記憶および認識推理力(一例として、患者7は彼の小切手帳の差引勘定をもはや加算または減算することができなかった)であった。
【0071】
本発明にしたがって6日間にわたって72時間のあいだ頭部に3,000ガウスの磁界を与えて患者7を治療した。その結果、彼の(1)両脚の筋力の60%が回復し、(2)聴覚が正常に戻り、(3)心身のはたらきが正常に戻って、筋肉が強くなり続け、(4)視力が正常に戻り、(5)精神疲労がほとんど消え、(6)知的鋭敏さが正常に改善し、優れた記憶力および認識推理力を取戻した。
【0072】
ケーススタディ#8:ほぼ11か月前に転移した黒色腫瘍であると診断された66歳の男性。その元の位置は肛門であったが、肺および主として肺領域の周囲のリンパ系に転移した。
【0073】
本発明にしたがって1日当たり12時間づつ6日間、合計72時間にわたって肺に2,500ガウスの磁界を与えて患者8を治療した。患者8はまた、1日当たり12個のManaloeカプセルと、12個のPhytaloeカプセルと、1日当たり20グラムの乳清プロテイン(Immunocal)を服用した。その結果、中軸左側のリンパ節の癌は完全に消えた。患者8はまた、運動ルーチンの測定によって精力および身体能力が増進していた。6日間の治療後、患者8は1つのワークアウトにおける腕たて伏せの回数を60回から94回に増やした。放射線学的検査で、彼の両肺間の縦隔領域における主な病変は、直径が5cmから2.5cmに萎縮していると判断された。
【0074】
ケーススタディ#9:6年前から進行性のアルツハイマー病を患い、最後にとった食事の内容や彼女がいる場所を忘れてしまう75歳の女性。彼女は、1時間のあいだに1分おきに同じ質問を繰り返す。彼女の人格は、彼女自身を表現する能力が制限された。
【0075】
本発明にしたがって1日当たり3時間づつ4日間、合計12時間にわたって脳に4,000ガウスの磁界を与えて患者9を治療した。その結果、患者9の記憶力が改善された。彼女は自分が最後の食事で食べたいくつかのものを思い出すことができた。患者9はもはや質問の繰り返しをしなかった。また、彼女の人格は正常の80%まで回復した。しかしながら、さらに治療を続けて行わなかったので、彼女はすぐに昔の状態に戻った。
【0076】
ケーススタディ#10:患者10は女性であり、ものを一気に飲み込むことが困難であった。彼女はまた寒い感じを受けていた。
この患者10の治療は、本発明にしたがって1セッション当たり2.5時間を4セッション、合計10時間にわたって彼女の脳に3,000ガウスの磁界を与えることにより行われた。その結果、患者は(1)体が暖かいという感じが増加し、(2)体力が向上し、(3)飲み下しが改善し(食べ物が喉につかえなくなり)、(4)腸全体の機能が回復し、(5)機敏さが増し、(6)首の筋肉痛が減少し、(7)注意力が増し、(8)平衡が良好であり、(9)筋肉強度の増加により両腕を頭上に上げることができるようになった。
【0077】
ケーススタディ#11:脳卒中の発作により脳の左側で出血し、その結果右半身が麻痺した48歳の女性。作業療法および集中治療の結果、発作から15か月後に彼女はある感覚と運動機能を回復した。それでもなお、治療の開始時の患者11は(1)言語障害があり、(2)右半分の顔面が麻痺し、(3)右腕の三角筋および二頭筋しか機能せず、(4)右脚の機能が制限され(患者11は歩行器の助けによりかろうじて歩行することが可能であった)、(5)人格が制限されていた。
【0078】
本発明にしたがって3,000ガウスの磁界を28日間にわたって300時間脳に与えて患者11を治療した。その結果、彼女は体の両側の感覚および運動機能が大幅に回復し、実質的に体の右側が改善された。彼女の言語能力はほぼ正常に戻り、顔面麻痺はなくなり、右腕の機能が回復し(指の機能は回復しなかったが)、彼女は補助なしに歩行することができ、彼女は以前の人格を取戻し、彼女の家族を喜ばせた。
【0079】
ケーススタディ#12:17年前から特発性神経障害(筋ジストロフィー)を患っている68歳の男性。彼の全ての筋肉の機能は低下してしまっていた。彼の左脚の筋肉は衰弱のために萎んでいた。彼は過度の筋肉疲労のために一日2時間しか働くことができなかった。彼は左脚に固定器を着けて、ゆっくり、注意深く短い距離を歩行することしかできなかった。
【0080】
本発明にしたがって3,000ガウスの磁界を25.5時間小脳に与えて患者12を治療した。その結果、彼の左足の筋力が回復した。わずか10時間の治療の後、彼は山野を7マイルハイキングし、他のハイカーに遅れずについていくことができた。彼は1日ほぼ12時間のフルタイム労働に復帰できており、“すばらしい!”と報告している。左足の背面屈曲動作は依然として弱いが、その他の彼の筋肉は正常な機能レベルに戻っている。
【0081】
ケーススタディ#13:11年前にテニス事故で左膝の前方十字靭帯を怪我した22歳の女性。彼女は、運動範囲を広げると共に継続的な痛みを軽減しようとして6年間に6度の外科手術を受けた。治療する前、彼女の曲げ延ばしの運動範囲は共に10°に減少していた。
【0082】
本発明にしたがって5,000ガウスの磁界を1.5時間左膝の前方十字靭帯に与えて患者13を治療した。その結果、彼女の左膝の痛みは全てなくなり、彼女は全範囲にわたって動くことかできた。しかしながら、彼女は自分の左膝が今でも右膝より弱いと思っている。
【0083】
ケーススタディ#14:6年間パーキンソン病を患っている73歳の女性。彼女の症状には(1)平衡感覚の低下、(2)彼女の左手が最も顕著である全身に及ぶ衰弱、(3)便秘、(4)鬱、(5)後方および横方向に踏み出すことができない、(6)手をたたいたり、万歳をすることができない、(7)筋肉が弱くなったために顔に表情がないことが含まれる。
【0084】
本発明にしたがって4,000ガウスの磁界を14日間にわたって97.5時間脳に与えて患者14を治療した。その結果、彼女の平衡感覚は現在良好である。彼女の全体的な体力は良好であり、彼女の左手が正常な強さに戻っている。彼女の便秘は解消されている。彼女の感情的な傾向は良好である。彼女は後方および横方向に歩行することができ、ダンスさえ可能である。彼女は、拍手および万歳をすることができる。彼女の無表情はほほ笑みに代っている。
【0085】
ケーススタディ#15:鬱血性心不全を患っている91歳の女性。彼女は歩行すると常に息切れおよび激しい動悸にみまわれる。
【0086】
本発明にしたがって2週間にわたって患者15を治療した。その結果、彼女は現在一時に2マイル歩行することができる。
【0087】
ケーススタディ#16:血圧値が190/105の高血圧を患っている68歳の男性。
【0088】
本発明にしたがって6日間にわたってほぼ50時間患者16を治療した。その結果、彼の血圧は138/78に下がった。
【0089】
ケーススタディ#17:効果をもたらさない心房結節の62歳の男性。
【0090】
本発明にしたがって12時間の1セッションのあいだ患者17を治療した。その結果、彼の心臓はその心房の細動を止めた。
【0091】
以下のようなケーススタディによれば、本発明による治療方法が筋肉および中枢神経系を含む一般的な組織再生にとって有益であることを示す傾向が認められる。別のケーススタディはまだ結果が出ておらず、脳性麻痺、自閉症、注意力散漫な活動過多障害のような脳の病気に関するリサーチが行われている。
【0092】
上述した明細書の中で使用した用語および表現はここでは限定的なものではなく単なる説明用語として使用されており、このような用語および表現の使用によりここに図示および説明されている特徴の等価なものおよびその部分を排除するものではない。本発明の技術的範囲は添付された請求の範囲のみにより規定され限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による患者の治療方法のブロック図。
【図2】 本発明にしたがって患者を治療するために方向付けられた単方向のDC磁界を発生する2個の電磁石を使用する装置の斜視図。
【図3】 図2のライン3−3における電磁石の簡単な断面図。
【図4】 図2の水平方向の患者支持台および図2の磁界発生器の側面図。
【図5】 磁界発生器が治療位置にある状態の図4の患者支持台の一部分の図4のライン5A−5Aにおける断面図、および磁界発生器が患者支持台から分離された状態の図5のaに示されている患者支持台の一部分の平面図。
【図6】 本発明にしたがって患者を治療するために方向付けられた単方向のDC磁界を発生する単一の電磁石を使用する別の装置の斜視図。
【図7】 図6のライン7−7における電磁石の断面平面図。
【図8】 本発明にしたがって患者を治療するために改造された管型の磁気共鳴像装置の斜視図。

Claims (10)

  1. 一定のDC磁界を患者に供給する装置において、
    一定のDC磁界内の位置にいる患者を支持するように構成され、配置されている患者支持台と、
    一定のDC磁界が治療を受ける患者の体の部分を単方向に通過し、帰路磁界が患者の体を流れないよう、少なくとも500ガウスの磁界強度で一定のDC磁界を提供するように構成され、配置されている磁界発生器とを具備し、
    前記磁界発生器は、一定のDC磁界が患者の体の一方の側から他方の側に向けて患者の体の部分を単方向に通過するように配置された1対の磁極端部と、それら磁極端部を連結する磁路を構成している磁気コアとを具備している、一定のDC磁界を患者に供給する装置。
  2. 前記磁界発生器を支持するように構成され、配置されている支持構造をさらに具備する請求項1記載の装置。
  3. 前記支持構造は、水平軸を中心として回転可能である請求項2記載の装置。
  4. 前記支持構造は、上下方向に移動可能である請求項2記載の装置。
  5. 前記1対の磁極端部には、それぞれ、第1の電磁石と第2の電磁石が設けられ、
    第1の電磁石は前記患者支持台の第1の側面に配置され、
    第2の電磁石は、磁力線が、第1の電磁石から、患者に占有されるべき空間を通して、第2の電磁石へ直接通過するように、前記患者支持台の第2の側面に配置され、前記患者支持台に対して第1の電磁石とは反対に配置され、
    前記磁気コアは第1の電磁石のコアから第2の電磁石のコアに延びており、前記DC磁界に磁界の帰路を提供する、請求項1乃至4いずれか1項記載の装置。
  6. 前記電磁石は、
    磁気材料で形成されるコアと、
    複数の層でコアの回りに巻かれている導線の巻線と、
    少なくとも2つのグループの層にグループ分けされている層とを具備しており、
    各グループの層は、複数の非磁性のスペーサによって隔てられており、スペーサは、間を冷却剤が流れるように、グループの層の各隣接する組の間にスペースを提供する請求項項記載の装置。
  7. 前記1対の磁極端部には、それぞれ、第1の電磁石と磁気回路の端部部材が設けられ、
    第1の電磁石は前記患者支持台の第1の側面に配置され、
    磁気回路の端部部材は、磁力線が、第1の電磁石から、患者に占有されるべき空間を通して、磁気回路の端部部材へ直接通過するように、前記患者支持台の第2の側面に配置され、前記患者支持台に対して第1の電磁石とは反対に配置され、
    前記磁気コアは第1の電磁石のコアから磁気回路の端部部材に延びており、前記DC磁界に磁界の帰路を提供する、請求項1乃至4いずれか1項記載の装置。
  8. 前記患者支持台は、磁界の中であお向けの姿勢で患者を支持するように構成され、配置されている請求項1乃至7いずれか1項記載の装置。
  9. 前記患者支持台は、磁界の中でうつ伏せの姿勢で患者を支持するように構成され、配置されている請求項1乃至7いずれか1項記載の装置。
  10. 前記コアは焼きなました軟鋼を含んでいる請求項5乃至7いずれか1項記載の装置。
JP2000558876A 1998-07-13 1999-07-12 方向付けられた単方向dc磁界を使用する治療 Expired - Fee Related JP4503837B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/115,330 1998-07-13
US09/115,330 US6210317B1 (en) 1998-07-13 1998-07-13 Treatment using oriented unidirectional DC magnetic field
PCT/IB1999/001812 WO2000002619A2 (en) 1998-07-13 1999-07-12 Treatment using oriented unidirectional dc magnetic field

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003521269A JP2003521269A (ja) 2003-07-15
JP4503837B2 true JP4503837B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=22360680

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000558876A Expired - Fee Related JP4503837B2 (ja) 1998-07-13 1999-07-12 方向付けられた単方向dc磁界を使用する治療

Country Status (10)

Country Link
US (1) US6210317B1 (ja)
EP (1) EP1096972B1 (ja)
JP (1) JP4503837B2 (ja)
KR (1) KR100589973B1 (ja)
AT (1) ATE306968T1 (ja)
AU (1) AU6363199A (ja)
DE (1) DE69927816T2 (ja)
DK (1) DK1096972T3 (ja)
ES (1) ES2255307T3 (ja)
WO (1) WO2000002619A2 (ja)

Families Citing this family (42)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL124722A0 (en) * 1998-06-02 1999-01-26 Oron Amir Ischemia laser treatment
US6641520B2 (en) * 2001-01-29 2003-11-04 Electro Magnetic Resources Corp. Magnetic field generator for therapeutic applications
US6678546B2 (en) * 2001-01-30 2004-01-13 Fischer Imaging Corporation Medical instrument guidance using stereo radiolocation
US7303578B2 (en) * 2001-11-01 2007-12-04 Photothera, Inc. Device and method for providing phototherapy to the brain
US20030109906A1 (en) * 2001-11-01 2003-06-12 Jackson Streeter Low level light therapy for the treatment of stroke
US9993659B2 (en) * 2001-11-01 2018-06-12 Pthera, Llc Low level light therapy for enhancement of neurologic function by altering axonal transport rate
US7534255B1 (en) 2003-01-24 2009-05-19 Photothera, Inc Low level light therapy for enhancement of neurologic function
US10683494B2 (en) * 2001-11-01 2020-06-16 Pthera LLC Enhanced stem cell therapy and stem cell production through the administration of low level light energy
US8308784B2 (en) * 2006-08-24 2012-11-13 Jackson Streeter Low level light therapy for enhancement of neurologic function of a patient affected by Parkinson's disease
US6719765B2 (en) 2001-12-03 2004-04-13 Bonutti 2003 Trust-A Magnetic suturing system and method
US20030144712A1 (en) * 2001-12-20 2003-07-31 Jackson Streeter, M.D. Methods for overcoming organ transplant rejection
US10695577B2 (en) * 2001-12-21 2020-06-30 Photothera, Inc. Device and method for providing phototherapy to the heart
US7316922B2 (en) * 2002-01-09 2008-01-08 Photothera Inc. Method for preserving organs for transplant
US20040153130A1 (en) * 2002-05-29 2004-08-05 Amir Oron Methods for treating muscular dystrophy
US20040132002A1 (en) * 2002-09-17 2004-07-08 Jackson Streeter Methods for preserving blood
US6899667B2 (en) * 2002-10-21 2005-05-31 Paul F. Becker Method and apparatus for the treatment of physical and mental disorders with low frequency, low flux density magnetic fields
US7819794B2 (en) * 2002-10-21 2010-10-26 Becker Paul F Method and apparatus for the treatment of physical and mental disorders with low frequency, low flux density magnetic fields
KR20040047381A (ko) * 2002-11-29 2004-06-05 김고정 초장파 발생장치
US7153256B2 (en) * 2003-03-07 2006-12-26 Neuronetics, Inc. Reducing discomfort caused by electrical stimulation
US8118722B2 (en) 2003-03-07 2012-02-21 Neuronetics, Inc. Reducing discomfort caused by electrical stimulation
US7344555B2 (en) 2003-04-07 2008-03-18 The United States Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Light promotes regeneration and functional recovery after spinal cord injury
AT412324B (de) * 2003-04-24 2005-01-25 Nikolai N Dr Korpan Erfassung bzw. beeinflussung physiologischer und/oder pathologischer zustände
US8177702B2 (en) 2004-04-15 2012-05-15 Neuronetics, Inc. Method and apparatus for determining the proximity of a TMS coil to a subject's head
US7857746B2 (en) * 2004-10-29 2010-12-28 Nueronetics, Inc. System and method to reduce discomfort using nerve stimulation
US8088058B2 (en) * 2005-01-20 2012-01-03 Neuronetics, Inc. Articulating arm
US7396326B2 (en) * 2005-05-17 2008-07-08 Neuronetics, Inc. Ferrofluidic cooling and acoustical noise reduction in magnetic stimulators
US7824324B2 (en) 2005-07-27 2010-11-02 Neuronetics, Inc. Magnetic core for medical procedures
JP4671287B2 (ja) * 2005-12-22 2011-04-13 独立行政法人国立がん研究センター 磁気発生装置
US20070179570A1 (en) * 2006-01-30 2007-08-02 Luis De Taboada Wearable device and method for providing phototherapy to the brain
US7575589B2 (en) * 2006-01-30 2009-08-18 Photothera, Inc. Light-emitting device and method for providing phototherapy to the brain
US20090254154A1 (en) 2008-03-18 2009-10-08 Luis De Taboada Method and apparatus for irradiating a surface with pulsed light
US10357662B2 (en) * 2009-02-19 2019-07-23 Pthera LLC Apparatus and method for irradiating a surface with light
US20080221211A1 (en) * 2007-02-02 2008-09-11 Jackson Streeter Method of treatment of neurological injury or cancer by administration of dichloroacetate
US9757585B2 (en) * 2007-06-05 2017-09-12 P Tech, Llc Magnetic joint implant
US7848035B2 (en) * 2008-09-18 2010-12-07 Photothera, Inc. Single-use lens assembly
US10188868B2 (en) * 2013-11-29 2019-01-29 Nexstim Oyj Device support apparatus
US9925388B2 (en) * 2014-03-26 2018-03-27 Northeastern University Device and method for deep transcranial magnetic stimulation
KR20160097578A (ko) * 2015-02-09 2016-08-18 연세대학교 산학협력단 뇌종양 치료 또는 예방을 위한 교류 자기장 자극시스템
AT517737B1 (de) * 2015-10-02 2018-07-15 Pontemed Ag Magnetische Stimulationsvorrichtung
US11850440B2 (en) 2019-08-22 2023-12-26 University Of Iowa Research Foundation Therapeutic systems using magnetic fields
US11071875B2 (en) 2018-02-20 2021-07-27 University Of Iowa Research Foundation Therapeutic systems using magnetic and electric fields
JP2020048985A (ja) * 2018-09-27 2020-04-02 スミダコーポレーション株式会社 生体刺激用磁場発生装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61154575A (ja) * 1984-12-28 1986-07-14 斎藤 行正 ヘルスコイル装置
JPS6368180A (ja) * 1986-09-11 1988-03-28 日本電子株式会社 温熱治療装置
US5087336A (en) * 1989-01-09 1992-02-11 Life Resonances, Inc. Methods and apparatus for regulating transmembrane ion movement utilizing selective harmonic frequencies and simultaneous multiple ion regulation
JPH02134169A (ja) * 1988-11-16 1990-05-23 Noboru Yoshimura 癌治療装置
DE3911393A1 (de) * 1989-04-07 1990-10-11 Werner Kraus Verfahren und einrichtung zum zuechten von haut
US5183456A (en) * 1989-11-15 1993-02-02 Life Resonances, Inc. Method and apparatus for the treatment of cancer
US5131904A (en) * 1990-05-04 1992-07-21 Richard Markoll Treatment of arthritis with magnetic field therapy and apparatus therefor
JPH0586357U (ja) * 1991-10-29 1993-11-22 株式会社日本メディックス 生体刺激装置
DE4440898A1 (de) * 1994-11-17 1996-05-23 Mathias Krakruegge Magnetfeld-Therapiegerät
US5817000A (en) * 1995-09-13 1998-10-06 Souder; James Magnetic therapy device

Also Published As

Publication number Publication date
EP1096972A2 (en) 2001-05-09
DK1096972T3 (da) 2006-01-09
WO2000002619A2 (en) 2000-01-20
JP2003521269A (ja) 2003-07-15
ES2255307T3 (es) 2006-06-16
AU6363199A (en) 2000-02-01
DE69927816D1 (de) 2005-11-24
KR100589973B1 (ko) 2006-06-15
EP1096972B1 (en) 2005-10-19
KR20010074716A (ko) 2001-08-09
WO2000002619A3 (en) 2000-04-13
US6210317B1 (en) 2001-04-03
DE69927816T2 (de) 2006-07-20
ATE306968T1 (de) 2005-11-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4503837B2 (ja) 方向付けられた単方向dc磁界を使用する治療
AU2003272273B2 (en) Methods for treating central nervous system damage
RU2127574C1 (ru) Способ оздоровления человека
Kasnakova et al. Comprehensive rehabilitation of herniated disc in the lumbar section of the spine
Walsh et al. Systemic disease mimicking musculoskeletal dysfunction: a case report involving referred shoulder pain
Kannao et al. The outcomes of a Mckenzie-based approach combined with other interventions for a patient with low back pain and PIVD
Paddison et al. Spinal cord injury
RU2142772C1 (ru) Способ лечения шейно-грудного остеохондроза с грыжей дисков
Eidenberger Physiotherapeutic management in breast cancer patients
Beazell Dysfunction of the longus colli and its relationship to cervical pain and dysfunction: a clinical case presentation
RU2147857C1 (ru) Способ восстановительного лечения больных при переломах костей таза после оперативного вмешательства
PRZEKOP Professionally Directed Non-Pharmacological Management of Chronic Pain
Kunkel Physical Therapy Interventions for Persons With an Oncologic and/or Lymphedema Diagnosis
Mathew Physical Therapy for Spinal Conditions
Roland The Place of Physical Education in Rehabilitation
Beeby et al. Treatment of patients with radical mastectomies
Wang et al. Development of a Rehabilitation Instrument of Neurological Training for Cervical Spine
RU2197302C2 (ru) Способ лечения аденомы простаты
Kumar et al. Fundamental of Physiotherapy
Podbereznykh et al. Evaluation of the effectiveness of rehabilitation measures in patients with ischemic stroke in the early rehabilitation period on the basis of the Bu «Surgut clinical trauma hospital»
Hochschuler et al. Treat Your Back Without Surgery: The Best Nonsurgical Alternatives for Eliminating Back and Neck Pain
Stanly et al. Sciences of pilates exercises
Stanos et al. Physical medicine approaches to assessing and treating pain
May The changing face of physical medicine
Siegel et al. Polarity Therapy: Healing with Life Energy

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080902

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081127

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090302

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090908

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100108

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100304

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100422

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4503837

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees