JP4500896B2 - 遺伝子検査システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遺伝子検査に関連するデータを通信回線を介して送受信する遺伝子検査システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、膠原病等の疾病の発症に関わる疾患遺伝子の検査を希望する者は、居住地域の医療機関で検査を受けることが困難であるため、一般に大学病院等の居住地域外の検査機関で検査を行う必要があった。ところが、遺伝子の検査を請け負う大学病院等の検査機関には、検査対象者の情報に関して法律上の守秘義務がある医師等の医療従事者以外に、法律上の守秘義務がない遺伝子検査従事者や事務職員が勤務しているため、これらの者が検査対象者の氏名、住所等の個人情報と遺伝子の検査結果データとをセットで把握することができないようにする必要がある。そこで、検査対象者が検体を検査機関に直接持参するか、又は匿名で郵送すると共に、検査対象者と検査機関との間に通信の中継機関を設けて、検査機関に検査対象者の氏名、住所等の個人情報を通知しないようにした遺伝子検査システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2003−18142号公報(第1−13頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1に示されるような遺伝子検査システムでは、検査機関が、検査対象者のカルテ情報や薬歴情報を有しておらず、検体の検査結果データのみに基づいて検査対象者の疾病になる可能性を判定するため、検査対象者の疾病になる可能性を正確に判定することができず、検査結果データを適切な診療の実施や適切な薬剤の処方につなげることができないという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、検査対象者又は/及びその家族の疾病になる可能性を正確に判定することができるようにして、検査結果データを適切な診療の実施や適切な薬剤の処方につなげることを可能にすると共に、検査対象者のプライバシーを保護することが可能な遺伝子検査システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、遺伝子の検査対象者の近隣にあって、検査対象者から遺伝子検査の依頼を受け付ける医療機関の側に配された医療機関側情報端末と、医療機関から検査対象者の遺伝子検査を依頼されて、この遺伝子検査の実施、又はこの遺伝子検査の提携先検査機関への仲介を行う研究センタの側に配されたセンタ側サーバと、検査対象者の側に配された検査対象者側情報端末とを備え、医療機関側情報端末とセンタ側サーバとはインターネットを介して接続されており、検査対象者側情報端末は、医療機関側情報端末及びセンタ側サーバとインターネットを介して接続されており、センタ側サーバは、検査対象者の検査結果データを格納したデータベースを保持し、検査対象者の検査結果データに加えて、医療機関側情報端末から送信された検査対象者のカルテ情報、家系情報及び医療画像情報を前記データベースに格納し、カルテ情報、家系情報、医療画像情報及び検査結果データに基づいて、検査対象者又は/及びその家族に関する疾病の可能性を判定し、医療機関側情報端末は、センタ側サーバのデータベースに格納された検査対象者の検査結果データをインターネットを介して受信し、センタ側サーバのデータベースには、検査結果データを含む検査対象者の各種医療データが格納されており、医療データは、医療機関側情報端末から参照可能な医療機関用データと、この医療機関用データから抽出されて検査対象者側情報端末から参照可能な検査対象者用データとより構成され、検査対象者用データは、医療機関用データから検査対象者に開示すべきでない項目のデータを取り除いたデータであるものである。
【0007】
上記構成においては、遺伝子の検査対象者の近隣にあり、検査対象者のカルテ情報や薬歴情報を有している可能性の高い医療機関が、検査対象者の検査結果データを入手することができるので、この検査対象者の検査結果データと検査対象者のカルテ情報及び薬歴情報とに基づいて、検査対象者又は/及びその家族の疾病になる可能性を正確に判定することができる可能性が高まる。これにより、医療機関が、適切な診療の実施や適切な薬剤の処方を行うことができる。また、検査対象者の検査結果データのみに基づいて、検査対象者又は/及びその家族に関する疾病の可能性を判定した場合と比べて、疾病の可能性をより正確に判定することができる。さらにまた、検査対象者に開示すべきでない情報を検査対象者側情報端末から参照できないようにすることができる。
【0010】
また、センタ側サーバは、医療機関における医師から検査対象者への検査結果データに関する説明が済んだ旨の通知データを医療機関側情報端末から受信するまで、検査対象者側情報端末から検査対象者用データを参照できないようにしてもよい。これにより、検査対象者が、医師から検査結果データに関する説明を受ける前に、センタ側サーバの検査対象者用データに含まれる検査結果データを知ってしまう事態の発生を防ぐことができるので、検査対象者が、必要以上に精神的なショックを受けることを防ぐことができる。
【0011】
また、センタ側サーバは、検査対象者側情報端末に暗号化したパスワードを送信すると共に、検査対象者側情報端末から検査対象者用データの送信要求があったときに、検査対象者側情報端末からパスワードを復号したパスワードを受信した場合に限り、検査対象者側情報端末に要求された検査対象者用データを送信するようにすることが望ましい。これにより、検査対象者用データに含まれる検査対象者の最高レベルの機密情報である遺伝子の検査結果データや、検査対象者の氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0012】
また、センタ側サーバは、前記暗号化したパスワードを電子署名と共に送信するようにすることが望ましい。これにより、検査対象者が、検査対象者側情報端末により受信したパスワードの送信元がセンタ側サーバであるか否かを電子署名を用いて正確に確認することができる。
【0013】
また、センタ側サーバは、上記のパスワード、検査対象者用データ及び医療機関用データのうち少なくとも1つを楕円曲線暗号方式で暗号化して、検査対象者側情報端末又は/及び医療機関側情報端末に送信するようにしてもよい。通常の公開鍵暗号化方式で用いられているRSA方式に比べて短い長さの鍵で高い安全性を確保することが可能な楕円曲線暗号方式を用いて上記のパスワード等のデータを暗号化することにより、RSA方式で上記のパスワード等のデータを暗号化した場合と比べて、検査対象者用データ又は/及び医療機関用データに含まれる検査対象者の遺伝子の検査結果データや、氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0014】
また、医療機関側情報端末は、検査対象者に関するカルテ情報等の各種医療データの中から氏名、住所等の個人情報を取り除き、検査対象者のID番号を付与してセンタ側サーバに送信し、センタ側サーバは、受信した検査対象者の各種医療データをデータベースに格納することが望ましい。これにより、検査対象者の遺伝子の検査結果データや、検査対象者に関する氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0015】
また、検査対象者の検査結果に応じた治療薬を製造する製薬メーカの側に配された製薬メーカ側情報端末をさらに備え、センタ側サーバは、製薬メーカ側情報端末に、検査対象者の検査結果データに加えて、検査対象者の薬歴情報又は/及び副作用情報のデータを送信し、製薬メーカ側情報端末は、検査結果データに加えて、薬歴情報又は/及び副作用情報のデータに基づいて、検査対象者に適した治療薬を判定するようにしてもよい。これにより、製薬メーカ側情報端末が、検査結果データのみに基づいて検査対象者に適した治療薬を判定する場合と比べて、検査対象者に適した治療薬をより正確に判定することができる。
【0017】
また、医療機関は、検査対象者から採取した血液等の検体に、検査対象者の氏名、住所等の個人情報ではなく、検査対象者のID番号を付与して、研究センタ又はその提携先検査機関に送るようにすることが望ましい。これにより、検査対象者の氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0018】
また、医療機関は、検査対象者の氏名、住所等の個人情報ではなく、検査対象者のID番号を使用して、研究センタ又は提携先検査機関と検査対象者との間における検体、検査結果、検査費及び領収書のやりとりを仲介することが望ましい。これにより、主に研究センタ又はその提携先検査機関の従業者への検査対象者の氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0019】
また、研究センタ又は提携先検査機関が行う遺伝子検査は、関節リウマチ等の膠原病の発症に係る疾患遺伝子の検査であってもよい。これにより、膠原病の発症に係る疾患遺伝子の検査において、上記に記載の作用を得ることができる。
【0020】
また、上記の検査の対象となる遺伝子は、検査対象者の第1染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、第8染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、及びX染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子のうち少なくとも1つの遺伝子であることが望ましい。これにより、検査対象者又は/及びその家族が慢性関節リウマチになる可能性を的確に判定することができる。
【0021】
また、上記の第1染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子は、マイクロサテライトマーカーD1S214及び/又はD1S253がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子であり、第8染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子は、マイクロサテライトマーカーD8S556がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子であり、X染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子は、マイクロサテライトマーカーDXS1001、DXS1047、DXS1205、DXS1227及び/又はDXS1232がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子であることが望ましい。これにより、上記に記載の作用を的確に得ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用した膠原病遺伝子検査システムにおける物、情報、金銭等の流れを示す。この膠原病遺伝子検査システム1(以下、遺伝子検査システムと略す)において主要な役割を果たすのは、遺伝子の検査対象者2と、この検査対象者2の近隣地域における関節リウマチ等の膠原病治療に関する代表的な病院、クリニックから構成される医療機関5と、この医療機関5から検査対象者2の遺伝子検査を受け付けて、その検査結果データや検査対象者2に関する電子カルテ等のデータを格納したデータベース(DB)を保持する研究センタ6と、研究センタ6からの遺伝子検査の委託を受け付ける研究室7(請求項における提携先検査機関)である。
【0023】
図に示されるように、検査対象者2は、医療機関5に対して遺伝子検査依頼や検査料の支払い等を行う。医療機関5は、検査対象者2から検体を採取して、その検体と検査料を研究センタ6に郵送すると共に、医療機関5内に設置されているパソコン(図2における医療機関側PC21に相当)から、インターネット10を介して、研究センタ6内に設置されているサーバ(図2におけるDBサーバ41に相当)に、検査対象者2のID番号を付した電子カルテ等のデータを送信する。研究センタ6内のサーバは、この検査対象者2の電子カルテ等のデータを受信してDB内に格納する。また、研究センタ6は、医療機関5から送られた検査料の中から検査対象者2に関する検査関連データの管理料を引いた額を、図に示される検査委託費として研究室7に支払う。
【0024】
これに対して、研究室7は、委託された検査を行って、図に示される検査結果データを研究室7内に設置されているパソコン(図2における研究室側PC51に相当)から研究センタ6内のサーバに送信する。研究センタ6内のサーバは、この検査対象者2の検査結果データを受信してDB内に格納する。そして、この検査結果データと医療機関5から送信された検査対象者2の電子カルテ等のデータとに基づいて、検査対象者2又はその家族に関する疾病の可能性を判定してその判定結果のデータをDB内に格納すると共に、これらのデータに基づいて、検査対象者2に最適な料理のレシピや検査対象者2への生活指導書を作成する。上記の検査結果データ、判定結果データ、レシピ及び生活指導書は、研究センタ6内のサーバからインターネット10を介して医療機関5内のパソコンに送信されて、医療機関5内のパソコンに接続されたプリンタにより印字される。図に示されるように、これらの検査結果データ、レシピ等は、医療機関5から検査対象者2へ渡される。
【0025】
また、この遺伝子検査システム1には、図に示されるように、製薬メーカ8が関与している。この製薬メーカ8は、研究センタ6と遺伝子検査に係わる疾病の共同研究を行い、研究センタ6からDB内に蓄積された検査対象者2の検査結果データを含む研究成果の提供を受ける見返りとして、研究センタ6に対して遺伝子検査に係わる疾病の研究費を提供する。また、製薬メーカ8は、研究センタ6及び研究室7と創薬に関連する情報の交換を行う。
【0026】
また、この遺伝子検査システム1には、図に示されるように、遺伝子検査に係わる疾病の友の会事務局9とその会員3が関与している。友の会事務局9内には、遺伝子検査に係わる疾病の各種情報を内包するHTMLデータを格納したウェブサーバ(図2における友の会側ウェブサーバ71に相当)が設置されている。上記のHTMLデータは、一般情報のホームページ用データと詳細情報のホームページ用データとに分類されている。一般情報のホームページには誰でもアクセスできるが、詳細情報のホームページにアクセスするためにはパスワードの入力が必要である。このパスワードは、会費を支払った会員3のみに与えられ、検査対象者2以外でも会員になることはできる。会員3は、自分のパソコン(図2における情報被提供者側PC11に相当)で友の会事務局9内のウェブサーバにアクセスすることにより、図中の矢印Bに示されるように、インターネット10を介した疾病や治療に関する講義の受講や、疾病及びその治療方法の研究に関する最新のトピックス等の情報提供を受けることができる。
【0027】
また、図中の矢印Aに示される会費を納めた会員3は、友の会事務局9に疾病や治療に関する質問を行うことができる。さらにまた、会員3及び会員3以外の検査対象者2からなる情報被提供者4は、自分のパソコン(図2における情報被提供者側PC11に相当)から友の会事務局9内のウェブサーバに疾病や治療に関するデータの送信(図中の矢印Aに示される情報提供)を行うことができる。情報被提供者4から提供された情報は、友の会事務局9内のウェブサーバ上のホームページに掲載されるので、情報被提供者4間の情報交換を行うことができ、患者等の情報被提供者4間の連携を図ることができる。
【0028】
なお、上記の研究室7における関節リウマチ等の膠原病の発症に係る遺伝子の検査は、検体の第1染色体のマイクロサテライトマーカーD1S214及び/又はD1S253がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、第8染色体のマイクロサテライトマーカーD8S556がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、及びX染色体のマイクロサテライトマーカーDXS1001、DXS1047、DXS1205、DXS1227及び/又はDXS1232がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子について行われる。また、この検査は、上記の各マイクロサテライトマーカーをプライマーとして検査対象者2のゲノムDNAをPCR増幅し、これらのPCR産物を健常者の同一PCR産物と比較する方法により行われる。
【0029】
次に、上記の遺伝子検査システム1のハードウェア構成について図2を参照して説明する。遺伝子検査システム1は、上記の情報被提供者4の側に配された情報被提供者側PC(Personal Computer)11(検査対象者側情報端末、情報被提供者側情報端末)、医療機関5の側に配された医療機関側PC21(医療機関側情報端末)、研究センタ6内に配されたセンタ側ウェブサーバ31とDBサーバ41(センタ側サーバ)とからなる研究センタ側システム30、研究室7の側に配された研究室側PC51、製薬メーカ8の側に配された製薬メーカ側PC61(製薬メーカ側情報端末)、及び友の会事務局9の側に配された友の会側ウェブサーバ71(情報提供者側サーバ)から構成される。上記の情報被提供者側PC11は、装置全体の制御を行うCPU12と、各種のプログラム等のデータを記憶したハードディスク14と、装置使用時に各種のプログラムやデータがローディングされるメモリ13と、各種の指示を入力するためのマウス、キーボード等からなる操作部15と、CRT、液晶ディスプレイ等の表示部16と、通信回線を介して外部の装置とデータの入出力を行うための入出力部17とを有している。
【0030】
また、図に示されるように、医療機関側PC21、センタ側ウェブサーバ31、DBサーバ41、研究室側PC51、製薬メーカ側PC61、及び友の会側ウェブサーバ71も、情報被提供者側PC11と略同様な構成となっている。医療機関側PC21内のハードディスク24には、図に示されるように、医療機関5の医師が検査対象者2を診療した際に作成した電子カルテ等のデータを記憶したローカルDB28と、検査対象者2のID番号等のデータを記憶したマスタ29とが格納されている。また、DBサーバ41内のハードディスク44には、各医療機関5と研究センタ6とが参照可能な共用DB48(請求項における医療機関用データ)と、検査対象者2が参照可能な検査対象者用公開DB49(請求項における検査対象者用データ)と、センタ側ウェブサーバ31を介してDBサーバ41にアクセスした一般の人が誰でも参照可能な統計データ等からなる一般用公開DB50とが格納されている。さらにまた、研究室側PC51内のハードディスク54には、上記のDBサーバ41内の共用DB48及び検査対象者用公開DB49に含まれる検査結果レコードの元になる検査結果データ58が格納されている。
【0031】
また、製薬メーカ側PC61内のハードディスク64には、DBサーバ41及び研究室側PC51から送信された検査結果データ69と、この検査結果データ69に基づく研究の所産である創薬情報68とが格納されている。さらにまた、友の会側ウェブサーバ71には、疾病・治療に関する講義やトピックス等の情報を記憶した公開DB78が格納されている。
【0032】
次に、上記の遺伝子検査システム1を構成する各PC11、21、51、61と各サーバ31、41、71との間において送受信されるデータについて説明する。図に示されるように、情報被提供者側PC11は、DBサーバ41から送信された生活指導書等の情報と、友の会側ウェブサーバ71から送信された講義等の情報をインターネット10を介して入出力部17により受信し、また、友の会側ウェブサーバ71に対してアンケート結果等の情報を送信する。また、情報被提供者4の中の検査対象者2は、情報被提供者側PC11を用いてDBサーバ41内の検査対象者用公開DB49に格納された自分の検査結果データ等を参照することが可能である。
【0033】
また、図に示されるように、医療機関側PC21は、患者(検査対象者2)のID番号を付した電子カルテ情報等のデータを入出力部27よりインターネット10を介してDBサーバ41に送信し、また、DBサーバ41から送信された検査対象者2の検査結果データ等を入出力部27により受信する。
【0034】
センタ側ウェブサーバ31は、一般のパソコンからの要求に応じて、DBサーバ41内の一般用公開DB50に記憶された統計データ等の公開情報を入出力部37により該当のパソコンへ送信する。また、DBサーバ41は、医療機関側PC21、研究室側PC51、製薬メーカ側PC61から送信された各種データを入出力部47により受信すると共に、情報被提供者側PC11、医療機関側PC21、研究室側PC51及び製薬メーカ側PC61からの要求に応じて、各DB48乃至50に格納された各種データを入出力部47により要求元のパソコンへ送信する。
【0035】
研究室側PC51は、図に示されるように、DBサーバ41等に検査結果データ等を入出力部57により送信する。また、製薬メーカ側PC61は、DBサーバ41等から検査結果データ等を入出力部67により受信すると共に、図に示されるように、創薬情報等のデータを入出力部67によりDBサーバ41等に送信する。さらにまた、友の会側ウェブサーバ71は、講義等の情報を入出力部77により情報被提供者側PC11に送信すると共に、アンケート結果等の情報を入出力部77により情報被提供者側PC11から受信する。
【0036】
次に、図3を参照して、上記図2中の医療機関側PC21において行われている検査対象者2に関する個人情報の漏洩防止方法について説明する。上記図2中の医療機関側PC21内のハードディスク24には、図に示されるように、ローカルDB28及びマスタ29が格納されている。このローカルDB28は、各医療機関5の医師が各検査対象者2を診療した際に作成した電子カルテデータを蓄積した電子カルテDB80と、各検査対象者2の家族の発病状況に関する情報である家系情報のデータを蓄積した家系情報DB81と、各検査対象者2の医療画像のデータを蓄積した医療画像DB82とから構成されている。また、上記のマスタ29には、検査対象者2の氏名又はカルテ番号と検査対象者2のID番号とを対応付けるための管理データを格納した検査対象者管理マスタ83が内包されている。医療機関側PC21は、ローカルDB28内の電子カルテデータ、家系情報データ及び医療画像データをDBサーバ41に送信する際に、上記の検査対象者管理マスタ83内の管理データを用いて、送信対象となる電子カルテ等のデータに検査対象者2のID番号を付与すると共に、送信対象となる電子カルテ等のデータから検査対象者2の氏名、住所等の個人情報を取り除いてからデータの送信を行う。これにより、検査対象者2の個人情報の医療機関5以外への漏洩を防ぐことができる。
【0037】
次に、図4を参照して、上記DBサーバ41における各DB48乃至50へのデータの蓄積方法について説明する。共用DB編集プログラム84(以下、共用DB編集PGと略す)は、図中の矢印Cに示されるように、医療機関側PC21から検査対象者2の電子カルテデータ、家系情報データ及び医療画像データが送信されると、これらのデータに基づいて検査対象者2の電子カルテレコード88、家系情報レコード89及び医療画像レコード90を作成して、共用DB48内に格納する。また、共用DB編集PG84は、図中の矢印Dに示されるように、研究室側PC51から検査対象者2の検査結果データが送信されると、この検査結果データに基づいて検査対象者2の検査結果レコード91を作成すると共に、この検査結果データに加えて、上記の検査対象者2に関する電子カルテレコード88、家系情報レコード89及び医療画像レコード90を参照して、検査対象者2又はその家族に関する疾病の可能性を判定し、その判定結果のレコード92を共用DB48内に格納する。さらにまた、共用DB編集PG84は、図中の矢印Fに示されるように、製薬メーカ側PC61から創薬情報データが送信されると、この創薬情報データに基づいて検査対象者2の創薬情報レコード93を作成して、共用DB48内に格納する。
【0038】
また、図中の開示情報抽出プログラム85(以下、開示情報抽出PGと略す)は、共用DB48内にレコード88乃至93が追加されると、各レコード88乃至93の中から検査対象者2に開示すべきでない項目のデータを取り除いて、検査対象者2が情報被提供者側PC11により参照可能な項目のみからなるレコード94乃至99を編集し、これらのレコード94乃至99を検査対象者用公開DB49内に格納する。
【0039】
また、図中の統計データ作成プログラム86(以下、統計データ作成PGと略す)は、定期的に検査対象者用公開DB49内の各レコード94乃至99に基づいて統計データを作成して、この統計データを統計データレコード100として一般用公開DB50内に格納する。
【0040】
上記のように、DBサーバ41内のDBを医療機関側PC21から参照可能な共用DB48と、検査対象者2が情報被提供者側PC11から参照可能な検査対象者用公開DB49とに分けたことにより、検査対象者2に開示すべきでない情報を情報被提供者側PC11から参照できないようにすることができる。
【0041】
また、DBサーバ41は、医師から検査対象者2への検査結果データに関する説明が済んだ旨の通知データを医療機関側PC21から受信するまで、検査対象者2が情報被提供者側PC11から検査対象者用公開DB49内の自分のレコード94乃至99を参照できないようにする。これにより、検査対象者2が、医師からのインフォームドコンセントを受ける前に、発病の可能性が高いことを知ってしまうことを防ぐことができるので、検査対象者2が、必要以上に精神的なショックを受けることを防ぐことができる。
【0042】
次に、図5を参照して、医師から説明が済むまで検査対象者2が情報被提供者側PC11から検査対象者用公開DB49内の自分のレコード94乃至99を参照できないようにするための工夫について説明する。図5は、検査対象者用公開DB49内の検査結果レコード97と判定結果レコード98の内容を示す。検査結果レコード97には、検査対象者2のID番号101、第1染色体における変異102、第8染色体における変異103等の検査結果のデータに加えて、説明済フラグ104が含まれている。また、判定結果レコード98には、検査対象者2のID番号105、遺伝子検査結果から判定した(疾病の)可能性106(以下、遺伝子検査可能性という)、電子カルテから判定した(疾病の)可能性107(以下、電子カルテ可能性という)、家系情報から判定した(疾病の)可能性108(以下、家系情報可能性という)、医療画像から判定した(疾病の)可能性109(以下、医療画像可能性という)、上記の各可能性106乃至109から総合的に判定した(疾病の)可能性111(以下、総合可能性という)に加えて、説明済フラグ112が含まれている。検査結果レコード97の説明済フラグ104及び判定結果レコード98の説明済フラグ112は、共に初期状態において“0”(オフ)になっている。DBサーバ41は、これらの説明済フラグ104、112が“0”のときには、情報被提供者側PC11から該当のレコードの参照要求があっても、その要求を受け付けない。しかし、医療機関側PC21から検査対象者2への検査結果データに関する説明が済んだ旨の通知データを受信すると、これらの説明済フラグ104、112を“1”(オン)に書き換えて、それ以降は、情報被提供者側PC11から参照要求を受け付ける。なお、図には示していないが、検査対象者用公開DB49内の検査結果レコード97及び判定結果レコード98以外のレコード94、95、96、99にも、それぞれ上記と同様な説明済フラグが設けられており、DBサーバ41は、これらのレコードについても、説明済フラグが“0”のときには、情報被提供者側PC11からの参照要求を受け付けない。
【0043】
次に、図6のフローチャートを参照して、上記の判定結果レコード98内に含まれる総合可能性111の判定方法について説明する。DBサーバ41は、この判定処理の前にメモリ43上の総合判定用ワークを0クリアする(S1)。そして、判定結果レコード98内の遺伝子検査可能性106、電子カルテ可能性107、家系情報可能性108及び医療画像可能性109に対して、それぞれの重要性に応じた重み付けを行った上で、これらを総合判定用ワークに加算する(S2)。そして、この総合判定用ワーク内の値を4で除した値を判定結果レコード98内の総合可能性111のエリアにセットし、判定結果レコード98をリライトする。これにより、検査対象者2の検査結果レコード97の内容のみに基づいて総合可能性111を判定した場合と比べて、検査対象者2又はその家族に関する疾病の可能性をより正確に判定することができる。
【0044】
次に、図7のフローチャートを参照して、本遺伝子検査システム1に採用されている遺伝子の検査結果データの漏洩を防ぐための工夫について説明する。検査対象者2の検査結果データは、検査対象者2にとって最高レベルの機密情報である。本遺伝子検査システム1では、DBサーバ41が、情報被提供者側PC11へ送信するパスワード、検査結果及び判定結果等のデータと、医療機関側PC21へ送信する検査結果及び判定結果等のデータとを楕円曲線暗号方式により暗号化すると共に、これらの送信データに楕円曲線暗号方式により作成した電子署名を添付する方法により、検査対象者2の検査結果データの漏洩、改ざん等を防いでいる。
【0045】
すなわち、研究センタ内のDBサーバ41は、医療機関5内の医療機関側PC21から検査依頼の通知を受信した時点で、図7中のS11に示されるように、医師用の公開鍵を医療機関側PC21に送信する。そして、研究室側PC51から検査対象者2の検査結果データが送信されると、DBサーバ41は、この検査結果データに基づいて作成した検査結果レコード91と判定結果レコード92(図4参照)とからなる医師用検査結果データを暗号化して、この医師用検査結果データと検査対象者2用の公開鍵とを医療機関側PC21に送信する(S12)。医療機関側PC21は、受信した医師用検査結果データを、上記のS11の処理においてDBサーバ41から送信された医師用の公開鍵を用いて復号する(S13)。医療機関5内の医師は、検査対象者2に復号した医師用検査結果データを見せて、検査結果の説明を行った後に(S14)、医療機関側PC21内の検査対象者管理マスタ83に格納されている検査対象者2のID番号と、S12の処理においてDBサーバ41から送信された検査対象者2用の公開鍵とを検査対象者2に知らせる(S15)。
【0046】
次に、医療機関5内の医師は、医療機関側PC21を用いてDBサーバ41に検査対象者2への説明が済んだ旨の通知データを送信する(S16)。DBサーバ41は、医療機関側PC21から検査対象者2への説明が済んだ旨の通知データを受信すると、検査対象者用公開DB49内の各レコードの説明済フラグをオンに書き換える(S17)。そして、検査対象者2用のパスワードを楕円曲線暗号方式により暗号化すると共に(S18)、このパスワードに個人鍵を用いて楕円曲線暗号方式により電子署名を施して、復号用のプログラムと一緒に情報被提供者側PC11に送信する(S19)。情報被提供者側PC11は、これらのデータを受信すると、受信したデータ中の電子署名を復号して、送信元がDBサーバ41であることを確認した上で、受信した復号用のプログラムとS15の処理で入手した検査対象者2用の公開鍵とを用いて、受信した検査対象者2用のパスワードを復号する(S20)。
【0047】
次に、検査対象者2が、上記のパスワードとS15の処理で入手したID番号とを用いて、DBサーバ41に自分の検査結果等のデータの送信を依頼すると(S21)、DBサーバ41は、検査対象者用公開DB49内の検査結果レコード97等のデータに楕円曲線暗号方式で電子署名と暗号化とを施して(S22)、情報被提供者側PC11に送信する(S23)。情報被提供者側PC11は、これらのデータを受信すると、受信したデータ中の電子署名を復号して、送信元がDBサーバ41であることを確認した上で、受信した検査結果レコード97等のデータを、S19の処理で受信した復号用のプログラムとS15の処理で入手した検査対象者2用の公開鍵とを用いて復号する(S24)。
【0048】
上記のように、DBサーバ41が、情報被提供者側PC11に暗号化したパスワードを送信すると共に、情報被提供者側PC11から検査結果等のデータの送信要求があったときに、情報被提供者側PC11から復号したパスワードを受信した場合に限り、情報被提供者側PC11に要求された検査結果等のデータを送信するようにしたことにより、検査対象者2の最高レベルの機密情報である遺伝子の検査結果データの漏洩を防ぐことができる。これにより、検査対象者2のプライバシーを保護することができる。
【0049】
また、DBサーバ41が、暗号化したパスワードを電子署名と共に送信するようにしたことにより、検査対象者2が、情報被提供者側PC11により受信したパスワードの送信元がDBサーバ41であるか否かを電子署名を用いて正確に確認することができる。
【0050】
また、DBサーバ41が、上記のパスワードや検査結果等のデータを楕円曲線暗号方式で暗号化して、情報被提供者側PC11及び医療機関側PC21に送信するようにしたことにより、通常の公開鍵暗号化方式で用いられているRSA方式で上記の各データを暗号化した場合と比べて、検査対象者2に関する遺伝子の検査結果等のデータの漏洩を防ぐことができる。
【0051】
次に、図8を参照して、上記の楕円曲線暗号方式について説明する。楕円曲線暗号は、楕円曲線における有利点の加算を用いた暗号系である。暗号に用いられる楕円曲線は、素数qで決定される素体{GF(q)}上の楕円曲線と呼ばれ、以下の式で表される。
【数1】
Figure 0004500896
【0052】
ここで、a,b∈GF(q)であり、a,bは、4a3+27b2≠0を満たす数である。また、b mod qとは、bをqで割った余りを表す。図8(a)に示されるE1と図8(b)に示されるE2とは、楕円曲線の例である。
【0053】
楕円曲線状の有理点とは、上記(1)式を満たす素体{GF(q)}上の点であり、{a,b,q}の値が決まれば、上記の楕円曲線上の点の数は決まる。これを曲線の位数と呼び、#Eで表す。
【0054】
楕円曲線状の加法は、以下のように定義される。すなわち、図8(a)(b)に示される点P1と点P2とを足した点は、点P1と点P2を結ぶ直線が再度楕円曲線E1又はE2と交わる点P3のy座標の符号を反転した点P4となる。また、点P1と点P2とが同じ点である場合には、その点での接線を引く。
【0055】
ある決められた楕円曲線上の点Gがある場合に、その点を上記の方法でi回加算した結果、点Wが得られたとすると、Wは、iとGから容易に求めることができるが、iは、GとWから容易に求めることができない。点Gと点Wが与えられたときにiを求めることを楕円曲線上の離散対数問題という。楕円曲線暗号は、この「楕円曲線上の離散対数問題」を用いて構成される暗号である。
【0056】
上記の楕円曲線暗号に使用する楕円曲線としては、曲線の位数#Eが素数、又はほぼ素数であることが望ましい。また、楕円曲線の位数の性質を表す指標であるtraceが、0〜2にならないことが望ましい。そして、これらの要求を満たす曲線を生成するためには、Schoof法又は虚数乗法法を用いて曲線の位数を計算することが望ましい。
【0057】
次に、図9を参照して、本遺伝子検査システム1において行われている検査対象者2に関する個人情報の漏洩防止方法の全体について説明する。医療機関5は、検査対象者2の氏名、住所等の個人情報ではなく、検査対象者2のID番号を使用して、検査対象者2と研究センタ6及び研究室7との間における検体、検査結果、検査費及び領収書のやりとりを仲介することにより、主に研究センタ6及び研究室7の従業者への検査対象者2の氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。医療機関5は、検体に、検査対象者2の氏名、住所等の個人情報ではなく、検査対象者2のID番号を付与して、研究センタ6又は研究室7に郵送する。また、研究センタ6は、検査対象者2に対してではなく、医療機関5に対して領収書を発行する。これにより、研究センタ6が、領収書を発行するに際して、検査対象者2の氏名、住所等の個人情報を知る必要がなくなる。
【0058】
次に、図10のフローチャートを参照して、本遺伝子検査システム1における製薬メーカ8が検査対象者2に適した薬を作るために採用している方法について説明する。DBサーバ41は、検査対象者2の電子カルテレコード88、家系情報レコード89、医療画像レコード90、検査結果レコード91及び判定結果レコード92(図4参照)の作成が終了すると、これらの電子カルテレコード88、家系情報レコード89、検査結果レコード91及び判定結果レコード92の内容を製薬メーカ側PC61に送信する。製薬メーカ側PC61は、DBサーバ41より受信した検査対象者2の電子カルテレコード88内の薬歴情報と副作用情報とを抽出して(S31)、DBサーバ41より受信した検査対象者2の検査結果レコード91及び判定結果レコード92の内容に加えて、上記の薬歴情報及び副作用情報を考慮して、検査対象者2に適した薬を判定する(S32)。そして、この判定結果のデータを創薬情報として自装置内のハードディスク64(図2参照)に格納すると共に、判定結果のデータを上記図4中の矢印Fに示される創薬情報データとしてDBサーバ41に送信する。製薬メーカ8は、上記S32の判定結果に応じた薬を作る。これにより、製薬メーカ8が、検査対象者2に最適な副作用のない薬を作ることができる。
【0059】
上述したように、本実施形態による遺伝子検査システム1によれば、DBサーバ41が、検査対象者2の検査結果データに加えて、医療機関側PC21から送信された検査対象者2のカルテ情報、家系情報及び医療画像情報に基づいて、検査対象者2又はその家族に関する疾病の可能性を判定するようにした。これにより、検査対象者2の検査結果データのみに基づいて疾病の可能性を判定する場合と比べて、疾病の可能性をより正確に判定することができる。また、研究センタ6又は研究室7は、従来の大学病院等の検査機関と異なり、検査対象者2の診断や治療を行う必要がなくなるので、遺伝子検査や遺伝子関連の研究に専念することができる。
【0060】
本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、本実施形態では、研究センタ6側のDBサーバ41が、検査対象者2又はその家族に関する疾病の可能性を判定したが、医療機関側PCが、ローカルDB内に格納された検査対象者のカルテ情報及び薬歴情報とDBサーバより受信した検査対象者の検査結果データとに基づいて、検査対象者又はその家族の疾病になる可能性を判定してもよい。また、医療機関の医師が、DBサーバより受信した検査対象者の検査結果データと医療機関が保持する検査対象者のカルテ情報及び薬歴情報とに基づいて、検査対象者又はその家族の疾病になる可能性を判定してもよい。また、上記の実施形態では、研究センタ6側のDBサーバ41が、検査対象者2又はその家族のいずれか一方の疾病の可能性を判定したが、検査対象者及びその家族の両方の疾病の可能性を判定してもよい。
【0061】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、医療機関側情報端末が、センタ側サーバのデータベースに格納された検査対象者の検査結果データをインターネットを介して受信するようにしたことにより、遺伝子の検査対象者の近隣にあり、検査対象者のカルテ情報や薬歴情報を有する可能性の高い医療機関が、医療機関側情報端末により受信した検査対象者の検査結果データと検査対象者のカルテ情報及び薬歴情報とに基づいて、検査対象者又は/及びその家族の疾病になる可能性を正確に判定することができる可能性が高まる。これにより、検査結果データを適切な診療の実施や適切な薬剤の処方につなげることができる。また、研究センタ又は提携先検査機関は、従来の大学病院等の検査機関と異なり、検査対象者の診断や治療を行う必要がなくなるので、遺伝子検査や遺伝子関連の研究に専念することができる。
【0062】
また、センタ側サーバが、検査対象者の検査結果データに加えて、医療機関側情報端末から送信された検査対象者のカルテ情報、家系情報及び医療画像情報のうち少なくとも1つに基づいて、検査対象者又は/及びその家族に関する疾病の可能性を判定することにより、検査対象者の検査結果データのみに基づいて疾病の可能性を判定する場合と比べて、疾病の可能性をより正確に判定することができる。
【0063】
また、センタ側サーバのデータベースに格納される検査対象者の各種医療データが、医療機関側情報端末から参照可能な医療機関用データと、この医療機関用データから抽出されて検査対象者側情報端末から参照可能な検査対象者用データとより構成されるものとすることにより、検査対象者に開示すべきでない情報を検査対象者が参照できないようにすることができる。
【0064】
また、センタ側サーバが、医療機関における医師から検査対象者への検査結果データに関する説明が済んだ旨の通知データを医療機関側情報端末から受信するまで、検査対象者側情報端末から検査対象者用データを参照できないようにすることにより、検査対象者が、医師からのインフォームドコンセントを受ける前に、発病の可能性が高いことを知ってしまう事態の発生を防ぐことができる。これにより、検査対象者が、必要以上に精神的なショックを受けることを防ぐことができる。
【0065】
また、センタ側サーバが、検査対象者側情報端末に暗号化したパスワードを送信すると共に、検査対象者側情報端末から検査対象者用データの送信要求があったときに、検査対象者側情報端末からパスワードを復号したパスワードを受信した場合に限り、検査対象者側情報端末に要求された検査対象者用データを送信するようにすることにより、検査対象者用データに含まれる検査対象者の最高レベルの機密情報である遺伝子の検査結果データや、検査対象者の氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。これにより、検査対象者のプライバシーを保護することができる。
【0066】
また、センタ側サーバが、暗号化したパスワードを電子署名と共に送信するようにすることにより、検査対象者が、検査対象者側情報端末により受信したパスワードの送信元がセンタ側サーバであるか否かを電子署名を用いて正確に確認することができる。
【0067】
また、センタ側サーバが、上記のパスワード、検査対象者用データ及び医療機関用データのうち少なくとも1つを楕円曲線暗号方式で暗号化して、検査対象者側情報端末又は/及び医療機関側情報端末に送信するようにすることにより、通常の公開鍵暗号化方式で用いられているRSA方式で上記の各データを暗号化した場合と比べて、検査対象者の遺伝子の検査結果データや、氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0068】
また、医療機関側情報端末が、検査対象者に関するカルテ情報等の各種医療データの中から氏名、住所等の個人情報を取り除き、検査対象者のID番号を付与してセンタ側サーバに送信し、センタ側サーバが、受信した検査対象者の各種医療データをデータベースに格納することにより、検査対象者の遺伝子の検査結果データや、検査対象者に関する氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0069】
また、製薬メーカ側情報端末が、センタ側サーバから送信された検査結果データに加えて、センタ側サーバから送信された薬歴情報又は/及び副作用情報のデータに基づいて、検査対象者に適した治療薬を判定することにより、製薬メーカ側情報端末が、検査結果データのみに基づいて検査対象者に適した治療薬を判定する場合と比べて、検査対象者に適した治療薬をより正確に判定することができる。これにより、製薬メーカが、検査対象者に最適な副作用のない薬を作ることができる。
【0070】
また、情報提供者側サーバが、疾病に関する講義を含む各種情報を情報被提供者側情報端末に送信することにより、検査対象者を含む疾病の情報の被提供者が、情報被提供者側情報端末を用いて疾病に関する各種情報を入手することができる。
【0071】
また、医療機関が、検査対象者から採取した血液等の検体に、検査対象者の氏名、住所等の個人情報ではなく、検査対象者のID番号を付与して、研究センタ又はその提携先検査機関に送ることにより、主に研究センタ又はその提携先検査機関の従業者への検査対象者の氏名、住所等の個人情報の漏洩を防ぐことができる。
【0072】
また、医療機関が、検査対象者の氏名、住所等の個人情報ではなく、検査対象者のID番号を使用して、研究センタ又は提携先検査機関と検査対象者との間における検体、検査結果、検査費及び領収書のやりとりを仲介することにより、上記に記載の効果を的確に得ることができる。
【0073】
また、上記の研究センタ又は提携先検査機関が行う遺伝子検査を、関節リウマチ等の膠原病の発症に係る疾患遺伝子の検査とすることにより、検査対象者又は/及びその家族が関節リウマチ等の膠原病になる可能性を的確に判定することができる。
【0074】
また、上記の検査の対象となる遺伝子を、検査対象者の第1染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、第8染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、及びX染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子のうち少なくとも1つの遺伝子とすることにより、検査対象者又は/及びその家族が慢性関節リウマチになる可能性を的確に判定することができる。
【0075】
また、上記の第1染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子を、マイクロサテライトマーカーD1S214及び/又はD1S253がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子とし、第8染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子を、マイクロサテライトマーカーD8S556がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子とし、X染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子を、マイクロサテライトマーカーDXS1001、DXS1047、DXS1205、DXS1227及び/又はDXS1232がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子とすることにより、上記に記載の効果を的確に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による遺伝子検査システムにおける物、情報、金銭等の流れを示す図。
【図2】 上記遺伝子検査システムのハードウェア構成図。
【図3】 図2中の医療機関側PC内のローカルDBとマスタの内容を示す図。
【図4】 図2中のDBサーバ内における各DBへのデータの蓄積方法を示す図。
【図5】 図4中の検査対象者用公開DB内の検査結果レコードと判定結果レコードの内容を示す図。
【図6】 上記判定結果レコード内に含まれる総合可能性の項目の編集方法を示すフローチャート。
【図7】 上記DBサーバから情報被提供者側PC及び医療機関側PCへの検査結果等の送信処理を示すフローチャート。
【図8】 (a)(b)は、いずれも楕円曲線暗号方式に使用される楕円曲線の例を示す図。
【図9】 上記遺伝子検査システムにおける個人情報の漏洩防止方法の説明図。
【図10】 図2中の製薬メーカ側PCにおける検査対象者に適した薬の判定処理を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 遺伝子検査システム
2 検査対象者
4 情報被提供者
5 医療機関
6 研究センタ
7 研究室(提携先検査機関)
10 インターネット
11 情報被提供者側PC(検査対象者側情報端末、情報被提供者側情報端末)
21 医療機関側PC(医療機関側情報端末)
41 DBサーバ(センタ側サーバ)
48 共用DB(医療機関用データ)
49 検査対象者用公開DB(検査対象者用データ)
61 製薬メーカ側PC(製薬メーカ側情報端末)
71 友の会ウェブサーバ(情報提供者側サーバ)

Claims (12)

  1. 遺伝子の検査対象者の近隣にあって、検査対象者から遺伝子検査の依頼を受け付ける医療機関の側に配された医療機関側情報端末と、
    前記医療機関から前記検査対象者の遺伝子検査を依頼されて、この遺伝子検査の実施、又はこの遺伝子検査の提携先検査機関への仲介を行う研究センタの側に配されたセンタ側サーバと
    前記検査対象者の側に配された検査対象者側情報端末とを備え、
    前記医療機関側情報端末と前記センタ側サーバとはインターネットを介して接続されており、
    前記検査対象者側情報端末は、前記医療機関側情報端末及び前記センタ側サーバとインターネットを介して接続されており、
    前記センタ側サーバは、
    前記検査対象者の検査結果データを格納したデータベースを保持し、
    前記検査対象者の検査結果データに加えて、前記医療機関側情報端末から送信された前記検査対象者のカルテ情報、家系情報及び医療画像情報を前記データベースに格納し、
    前記カルテ情報、家系情報、医療画像情報及び前記検査結果データに基づいて、前記検査対象者又は/及びその家族に関する疾病の可能性を判定し、
    前記医療機関側情報端末は、前記センタ側サーバのデータベースに格納された前記検査対象者の検査結果データをインターネットを介して受信し、
    前記センタ側サーバのデータベースには、前記検査結果データを含む前記検査対象者の各種医療データが格納されており、
    前記医療データは、前記医療機関側情報端末から参照可能な医療機関用データと、この医療機関用データから抽出されて前記検査対象者側情報端末から参照可能な検査対象者用データとより構成され、
    前記検査対象者用データは、前記医療機関用データから前記検査対象者に開示すべきでない項目のデータを取り除いたデータであることを特徴とする遺伝子検査システム。
  2. 前記センタ側サーバは、前記医療機関における医師から検査対象者への前記検査結果データに関する説明が済んだ旨の通知データを前記医療機関側情報端末から受信するまで、前記検査対象者側情報端末から前記検査対象者用データを参照できないようにしたことを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  3. 前記センタ側サーバは、
    前記検査対象者側情報端末に暗号化したパスワードを送信すると共に、
    前記検査対象者側情報端末から前記検査対象者用データの送信要求があったときに、前記検査対象者側情報端末から前記パスワードを復号したパスワードを受信した場合に限り、前記検査対象者側情報端末に要求された検査対象者用データを送信するようにしたことを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  4. 前記センタ側サーバは、前記暗号化したパスワードを電子署名と共に送信するようにしたことを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  5. 前記センタ側サーバは、前記パスワード、前記検査対象者用データ及び前記医療機関用データのうち少なくとも1つを楕円曲線暗号方式で暗号化して、前記検査対象者側情報端末又は/及び前記医療機関側情報端末に送信するようにしたことを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  6. 前記医療機関側情報端末は、前記検査対象者に関するカルテ情報等の各種医療データの中から氏名、住所等の個人情報を取り除き、前記検査対象者のID番号を付与して前記センタ側サーバに送信し、
    前記センタ側サーバは、受信した前記検査対象者の各種医療データを前記データベースに格納するようにしたことを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  7. 前記検査対象者の検査結果に応じた治療薬を製造する製薬メーカの側に配された製薬メーカ側情報端末をさらに備え、
    前記センタ側サーバは、前記製薬メーカ側情報端末に、前記検査対象者の検査結果データに加えて、前記検査対象者の薬歴情報又は/及び副作用情報のデータを送信し、
    前記製薬メーカ側情報端末は、前記検査結果データに加えて、前記薬歴情報又は/及び副作用情報のデータに基づいて、前記検査対象者に適した治療薬を判定することを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  8. 前記医療機関は、前記検査対象者から採取した血液等の検体に、前記検査対象者の氏名、住所等の個人情報ではなく、前記検査対象者のID番号を付与して、前記研究センタ又は前記提携先検査機関に送るようにしたことを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  9. 前記医療機関は、前記検査対象者の氏名、住所等の個人情報ではなく、前記検査対象者のID番号を使用して、前記研究センタ又は前記提携先検査機関と前記検査対象者との間における検体、検査結果、検査費及び領収書のやりとりを仲介するようにしたことを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  10. 前記研究センタ又は提携先検査機関が行う遺伝子検査は、関節リウマチ等の膠原病の発症に係る疾患遺伝子の検査であることを特徴とする請求項に記載の遺伝子検査システム。
  11. 前記検査の対象となる遺伝子は、前記検査対象者の第1染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、第8染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子、及びX染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子のうち少なくとも1つの遺伝子であることを特徴とする請求項10に記載の遺伝子検査システム。
  12. 前記第1染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子は、マイクロサテライトマーカーD1S214及び/又はD1S253がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子であり、前記第8染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子は、マイクロサテライトマーカーD8S556がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子であり、前記X染色体内に位置する慢性関節リウマチの疾患遺伝子は、マイクロサテライトマーカーDXS1001、DXS1047、DXS1205、DXS1227及び/又はDXS1232がハイブリダイズするDNA配列から±1センチモルガン以内に位置する疾患遺伝子であることを特徴とする請求項11に記載の遺伝子検査システム。
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