JP4499002B2 - 超電導回路 - Google Patents

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Description

本発明は、単一磁束量子を用いた超電導回路に関し、詳しくは周波数を逓倍することにより高周波クロックを生成する超電導回路に関する。
超電導体の巨視的量子効果として、超電導体でループを形成するとループ内の磁束が量子化される。このように超電導体の中で量子化された磁束の最小単位のことをSFQ(Single Flux Quantum:単一磁束量子)と呼ぶ。磁束量子を情報担体とする論理回路がSFQ回路であり、2個のジョセフソン接合を含む超電導ループに磁束量子が入った状態を論理”1”、磁束量子が入っていない状態を論理”0”に対応させる。
SFQ回路の基本構造である超電導ループを多数個接続すると,超電導体とジョセフソン接合で構成されるはしご型線路ができる。これがJTL(Josephson Transmission Line:ジョセフソン伝送線)であり、磁束量子を伝搬させることができる。即ち、あるループで発生したSFQはその隣のジョセフソン素子のスイッチングを引き起こし、隣のループにSFQが発生する。この連鎖反応によりSFQが伝播していく。これによりフリップフロップ等の様々な論理回路をSFQ回路により形成することができる。このようなSFQ回路は、例えば、高速信号を測定する超電導サンプラや、高速信号や微小信号用のA/D変換器等のアナログ要素を含む回路等、様々なアナログ/デジタル処理回路への応用が期待される。
このような超電導アナログ/デジタル回路において、高周波且つ高精度のクロック信号が必要とされる。例えば、周波数帯域が10MHzでありビット数が14bitの性能を有する超電導体/半導体ハイブリット型のシグマデルタA/Dコンバータを実現するためには、周波数が20GHzでジッタが2ps以下のサンプリングクロックが必要となる。
しかし高周波の信号を、外部の常温環境下での半導体回路から低温環境下の超電導回路に供給することには困難が伴う。これは信号線を通じての熱伝播を抑えるために、信号線長を長くすること及び信号線幅を狭くすること等が要求され、そのような信号線では高周波の信号が伝播し難いからである。
従って、外部から高周波の信号を直接に供給するのではなく、周波数を抑えた信号を外部から超電導回路に供給し、超電導回路の内部で周波数を逓倍することが好ましい。例えば、外部から10GHzの正弦波を入力し、超電導回路のチップ内に設けたダブラー回路により20GHzのクロックパルスを生成することなどが考えられる。
超電導回路で構成された周波数逓倍回路としては、例えばラダー+コンディショナー回路(非特許文献1)やフリークエンシー・マルチプライヤー(非特許文献2)等が開発されている。ラダー+コンディショナー回路は、JTLを複数段積み重ねたラダー回路とJTLを用いたコンディショナー回路とが組み合わされた構成となっている。入力として供給されるパルス信号をラダー回路の各段のJTLで遅延させることにより、異なる遅延時間を有する複数のパルス信号を重ね合わせ、更にコンディショナー回路により、重ね合わさったパルス信号の各パルスの間隔が等しくなるように調整する。しかしラダー回路の各段のJTLでの遅延時間を精度よく設定することが難しく、またコンディショナー回路によるパルス間隔の調整能力にも限界があるために、パルス間隔を精度よく均等にすることが困難であった。
フリークエンシー・マルチプライヤーはトランス結合を利用した位相の変化に基づいて周波数を逓倍する回路である。図1は、従来のフリークエンシー・マルチプライヤーの回路構成を示す回路図である。
図1のフリークエンシー・マルチプライヤー10は、トランス回路11、インダクタ12−1乃至12−5、インダクタ13−1乃至13−5、電流源14−1乃至14−4、電流源15−1乃至15−4、ジョセフソン接合16−1乃至16−6、ジョセフソン接合17−1乃至17−6、インダクタ18、電流源19、及びジョセフソン接合20を含む。またトランス回路11の1次側インダクタL11には、交流電源21から抵抗22を介して正弦波電流Iinが入力される。
これに応じてトランス回路11の2次側インダクタL21に正弦波電流Iが生成されるが、この正弦波電流Iが最初は図示する矢印の向きに流れるとする。電流源14−1からジョセフソン接合16−1に供給されるバイアス電流と正弦波電流Iとの和がジョセフソン接合16−1の臨界電流を超えると、ジョセフソン接合16−1がスイッチオンしてパルスを生成する。このパルスにより次段のジョセフソン接合16−2がスイッチオンしてパルスを生成する。このようにしてパルスが順次後段に伝播されていく。
交流電源21からの正弦波電流Iinの位相がπずれた点では、トランス回路11の2次側インダクタL21に生成される正弦波電流Iが、図示する矢印の向きとは逆になる。電流源15−1からジョセフソン接合17−1に供給されるバイアス電流と正弦波電流Iとの和がジョセフソン接合17−1の臨界電流を超えると、ジョセフソン接合17−1がスイッチオンしてパルスを生成する。このパルスにより次段のジョセフソン接合17−2がスイッチオンしてパルスを生成する。このようにしてパルスが順次後段に伝播されていく。
このようにしてフリークエンシー・マルチプライヤー10の上段の回路及び下段の回路をそれぞれ伝播したパルスが、合流バッファ回路23において合流する。合流後の信号によりジョセフソン接合20がスイッチングされ、このスイッチングにより生じる電圧が出力電圧VOUTとなる。
上記説明では、簡単のために、バイアス電流と正弦波電流Iとの和がジョセフソン接合の臨界電流を超えるとスイッチングが起こると説明した。しかし実際にはジョセフソン接合のスイッチングにより磁束量子が発生し、周回電流が生成されて正弦波電流Iに重ね合わさせるので、フリークエンシー・マルチプライヤー10の実際の動作は上記説明とは若干異なることになる。その結果、パルス間隔が等間隔とはならないという問題が生じる。
図2は、図1に示すフリークエンシー・マルチプライヤー10の動作波形を示す図である。図2の(a)にはトランス回路11の1次側インダクタL11へ入力される交流電流Iinを示す。(b)にはトランス回路11の2次側インダクタL21に流れる電流Iを示す。(b)において点線で示す波形が、2次側インダクタL21により生成される正弦波電流である。また実線で示す波形が、ジョセフソン接合のスイッチングにより生じる磁束量子が発生する電流IΦ0と点線で示した正弦波電流との和である。従って、トランス回路11の2次側インダクタL21に流れる電流Iは実線で示す波形となる。
図1のフリークエンシー・マルチプライヤー10においては、等間隔のパルスを生成するために、トランス回路11の2次側インダクタL21の両端にそれぞれ接続される上段の回路と下段の回路は、対称な構造である必要がある。従って、図2(b)に示すようにジョセフソン接合16−1の閾値Ith(J1)及びジョセフソン接合17−1の閾値Ith(J2)は、同一の大きさ(電流の向きを反映して符号は逆)となっている。
図2(b)に示されるように、時間t1までは初期状態(磁束量子が存在しない状態)であり、2次側インダクタL21に流れる電流Iは点線で示す正弦波電流と等しい。時間t1において、この電流Iが閾値Ith(J1)(電流Iに対する閾値であり電流源14−1のバイアス電流分を含む値)を超えると、ジョセフソン接合16−1がスイッチしてインダクタL21を含む超電導閉ループ内に磁束量子を生成させ、ループ内で反時計回りの周回電流IΦ0を生成する。2次側インダクタL21に流れる電流Iは、この周回電流IΦ0の分だけ正弦波電流からずれた大きさとなる。またこのジョセフソン接合16−1のスイッチングで発生したパルスが回路を伝播していき、図1の上段に示す電圧V1が、図2(c)に示すようにパルス状の変化を示す。
その後時間t2において電流Iが閾値Ith(J2)(電流Iに対する閾値であり電流源15−1のバイアス電流分を含む値)を超えると、ジョセフソン接合17−1がスイッチしてインダクタL21を含む超電導閉ループ内に磁束量子を生成させ、ループ内で時計回りの周回電流IΦ0を生成する。2次側インダクタL21に流れる電流Iは、この周回電流IΦ0の分だけ変位して正弦波電流と等しい大きさに戻る。時間t1で発生した磁束量子と時間t2で発生した磁束量子とが打ち消しあって、磁束量子がない状態となる。またこのジョセフソン接合17−1のスイッチングで発生したパルスが回路を伝播していき、図1の下段に示す電圧V2が、図2(d)に示すようにパルス状の変化を示す。
次に時間t3において電流Iが閾値Ith(J2)を超えると、ジョセフソン接合17−1がスイッチしてインダクタL21を含む超電導閉ループ内に磁束量子を生成させ、ループ内で時計回りの周回電流IΦ0を生成する。2次側インダクタL21に流れる電流Iは、この周回電流IΦ0の分だけ正弦波電流からずれた大きさとなる。またこれに伴うパルス伝播により、図2(d)に示す電圧V2が、更なるパルス状の変化を示す。
更に時間t4において電流Iが閾値Ith(J1)を超えると、ジョセフソン接合16−1がスイッチしてインダクタL21を含む超電導閉ループ内に磁束量子を生成させ、ループ内で反時計回りの周回電流IΦ0を生成する。2次側インダクタL21に流れる電流Iは、この周回電流IΦ0の分だけ変位して正弦波電流と等しい大きさに戻る。時間t3で発生した磁束量子と時間t4で発生した磁束量子とが打ち消しあって、磁束量子がない状態となる。またこれに伴うパルス伝播により、図2(c)に示す電圧V1が、更なるパルス状の変化を示す。
このようにして入力正弦波の1周期Tの間に、t1、t2、t3、t4のタイミングで4つのパルスが発生される。これらのパルスが合流バッファ回路23で合成されて、出力電圧VOUTは、図2(e)に示す波形となる。この出力電圧VOUTにおいて、パルス間の時間間隔はΔt1、Δt2、Δt1、Δt2、・・・となる。
時間t1でのパルスと時間t3でのパルスとは、図2(b)に示されるように正弦波電流の波形に依存したタイミングで発生するので、互いに正弦波の半周期分ずれることになる。従って、これらのパルスのタイミングの精度に関しては問題がない。即ち図2(e)においてΔt1+Δt2は入力正弦波の半周期に等しい。
しかし時間t2でのパルスと時間t4でのパルスとは、図2(b)に示されるように正弦波電流に周回電流IΦ0が重畳した波形に依存したタイミングで発生する。従って、時間t1のパルスと時間t2のパルスとの間隔、及び時間t3のパルスと時間t4のパルスとの間隔は、正弦波入力とは無関係な時間長となる。即ち図2(e)においてΔt1及びΔt2のそれぞれは、入力正弦波の1/4周期ではなく、入力正弦波の周期とは無関係な長さとなる。また周回電流IΦ0の大きさは、回路パラメータにより変動するので、精度よく時間t2のパルス及び時間t4のパルスのタイミングを設定することが難しい。
このように従来のフリークエンシー・マルチプライヤーでは、均等な間隔のパルス信号を生成することが困難であった。
A. Yoshida et al, "Frequency Multiply Circuit for Superconducting A/D Converter," IEEE Transactions on Applied Superconductivity, Vol. 15, No. 2, pp 431-434 (2005) J. C. Lin et al, "Design of SFQ-Counting Analog-to-Digital Converter," IEEE Transactions on Applied Superconductivity, Vol. 5, No. 2, pp 2252-2259 (1995)
以上を鑑みて、本発明は、ジッタが小さく精度の高いクロック信号を生成可能な超電導回路によるクロック発生回路を提供することを目的とする。
超電導回路は、交流入力を1次側インダクタに受け取り2次側インダクタに第1の交流出力を生成する第1のトランスと、該交流入力を1次側インダクタに受け取り2次側インダクタに第2の交流出力を生成する第2のトランスと、該第1のトランスの該2次側インダクタに結合され該第1の交流出力に応じた単一磁束量子パルスを出力端に生成する第1のパルス発生回路と、該第2のトランスの該2次側インダクタに結合され該第2の交流出力に応じた単一磁束量子パルスを出力端に生成する第2のパルス発生回路と、該第1のパルス発生回路の該出力端と第2のパルス発生回路の該出力端とに結合され該第1のパルス発生回路からの該単一磁束量子パルスと該第2のパルス発生回路からの該単一磁束量子パルスとを重ね合わせたパルス信号を出力する合流回路を含み、該第1のパルス発生回路及び該第2のパルス発生回路の各々は、該2次側インダクタを含む超電導ループと、該超電導ループ内に設けられ該単一磁束量子パルスを生成する第1のジョセフソン接合と、該超電導ループ内に設けられ該2次側インダクタを流れる電流に対する閾値が該第1のジョセフソン接合とは異なる第2のジョセフソン接合を含む。
本発明の少なくとも1つの実施例によれば、超電導ループ内に閾値が異なる第1のジョセフソン接合と第2のジョセフソン接合とを設け、一方の接合で単一磁束量子をプリセットし他方の接合で単一磁束量子をリセットする。この際、第1のジョセフソン接合と第2のジョセフソン接合とで閾値を異ならせることで、各ジョセフソン接合が交流入力の1周期に一回だけスイッチして単一磁束量子を発生するように構成することができる。従って、第1のジョセフソン接合が発生した単一磁束量子パルスを出力として取り出すことにより、等間隔のパルスを得ることができる。更に、第1のパルス発生回路と第2のパルス発生回路とのパルスを重ね合わせることで、交流入力に対して周波数が2倍の高速なクロック信号を生成することができる。これにより、入力周波数を逓倍した高速クロック信号を、ジッタが小さく精度の高いクロック信号として生成することができる。
以下に、本発明の実施例を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図3は、本発明によるクロック発生回路の実施例の構成を示す図である。図3のクロック発生回路30は、トランス回路31−1、トランス回路31−2、インダクタ32−1乃至32−6、インダクタ33−1乃至33−6、バイアス用電流源34−1乃至34−5、バイアス用電流源35−1乃至35−5、ジョセフソン接合36−1乃至36−7、ジョセフソン接合37−1乃至37−7、抵抗R1、抵抗R2、インダクタ38、バイアス用電流源39、及びジョセフソン接合40を含む。トランス回路31−1の1次側インダクタL11及びトランス回路31−2の1次側インダクタL12には、交流電源41から抵抗42を介して正弦波電流Iinが入力される。
トランス回路31−1、インダクタ32−1乃至32−4、電流源34−1乃至34−4、ジョセフソン接合36−1乃至36−4、及び抵抗R1で、第1のパルス発生回路51−1を構成する。またトランス回路31−2、インダクタ33−1乃至33−4、電流源35−1乃至35−4、ジョセフソン接合37−1乃至37−4、及び抵抗R2で、第2のパルス発生回路51−2を構成する。インダクタ32−6、インダクタ33−6、電流源34−5、電流源35−5、ジョセフソン接合36−5乃至36−7、ジョセフソン接合37−5乃至37−7で、合流バッファ回路52を構成する。
図3に示すクロック発生回路30においては、交流電源41からの入力正弦波電流の1周期に等しい間隔の第1のパルスをパルス発生回路51−1により発生し、入力正弦波電流の1周期に等しい間隔で且つ第1のパルスとは半周期タイミングがずれた第2のパルスをパルス発生回路51−2により発生する。第1のパルスと第2のパルスとは合流バッファ回路52により重ね合わされて、クロック信号出力となる。
パルス発生回路51−1において、ジョセフソン接合36−1(Jr1)及び電流源34−1がプリセット回路53−1を構成する。またパルス発生回路51−2において、ジョセフソン接合37−1(Jr2)及び電流源35−1がプリセット回路53−2を構成する。
パルス発生回路51−1のプリセット回路53−1により、トランス回路31−1の2次側インダクタL21を含む超電導閉ループに磁束量子をプリセットする。その後、この超電導閉ループにおいて、ジョセフソン接合36−2により逆向きに磁束量子を発生させて磁束量子がない状態にすると共に、これに伴うパルスをパルス発生回路51−1内で伝播させて電圧V1として出力する。この際に、ジョセフソン接合36−1(Jr1)の閾値Ith(Jr1)とジョセフソン接合36−2(Js1)の閾値Ith(Js1)とを異なるように設定することで、パルス発生回路51−1から正弦波入力の1周期に1つだけパルスが出力されるように構成することができる。パルス発生回路51−2についても同様であり、ジョセフソン接合37−1(Jr2)の閾値Ith(Jr2)とジョセフソン接合37−2(Js2)の閾値Ith(Js2)とを異なるように設定することで、パルス発生回路51−2から正弦波入力の1周期に1つだけパルスが出力されるように構成することができる。
図1に示す従来のフリークエンシー・マルチプライヤー10においては、ジョセフソン接合16−1の閾値Ith(J1)とジョセフソン接合17−1の閾値Ith(J2)とは、同一の大きさである必要があった。そのために上段の回路で1周期に2つのパルスが発生し、下段の回路でも1周期に2つのパルスが発生し、正弦波入力の周期とは無関係のパルスが含まれてしまうという問題があった。図3に示す本発明のクロック発生回路30においては、プリセット回路を設け、このプリセット回路のジョセフソン接合の閾値と伝播パルスを発生する回路のジョセフソン接合の閾値とを異ならせることで、正弦波入力の周期とは無関係なパルスの発生を抑制することができる。
また、図3には示さなかったが交流電源41と直列に直流電源を付加し、直流オフセット電流を調整することにより超電導回路の製造プロセスにおけるバラツキを補正して、生成するパルスの間隔が等間隔となるように調整することができる。
図4は、図3のパルス発生回路51−1の動作を説明するための信号波形図である。図4の(a)にはトランス回路31−1の1次側インダクタL11へ入力される交流電流Iinを示す。(b)にはトランス回路31−1の2次側インダクタL21に流れる電流IL1を示す。(b)において点線で示す波形が、2次側インダクタL21により生成される正弦波電流である。また実線で示す波形が、ジョセフソン接合のスイッチングにより生じる磁束量子が発生する電流IΦ0と点線で示した正弦波電流との和である。従って、トランス回路31−1の2次側インダクタL21に流れる電流IL1は実線で示す波形となる。
図3のパルス発生回路51−1においては、上述のように、ジョセフソン接合36−1(Jr1)の閾値Ith(Jr1)とジョセフソン接合36−2(Js1)の閾値Ith(Js1)とを異なるように設定する。図4(b)に示す例では、閾値Ith(Jr1)は、閾値Ith(Js1)よりも大幅に小さい値(電流の向きを反映して符号は逆)となっている。
図4(b)に示されるように、時間t1までは初期状態(磁束量子が存在しない状態)であり、2次側インダクタL21に流れる電流IL1は点線で示す正弦波電流と等しい。時間t1において、この電流IL1が閾値Ith(Jr1)(電流IL1に対する閾値であり電流源のバイアス電流分を含む値)を超えると、ジョセフソン接合36−1がスイッチしてインダクタL21を含む超電導閉ループ内に磁束量子を生成させ、ループ内で反時計回りの周回電流IΦ0を生成する。2次側インダクタL21に流れる電流IL1は、この周回電流IΦ0の分だけ正弦波電流からずれた大きさとなる。このジョセフソン接合36−1のスイッチングで発生したパルスは、図4(c)に示すようにジョセフソン接合36−1(Jr1)の電圧Vr1として現れるが、抵抗R1に吸収されて消滅する。
その後時間t2において電流IL1が閾値Ith(Js1)(電流Iに対する閾値であり電流源のバイアス電流分を含む値)を超えると、ジョセフソン接合36−2がスイッチしてインダクタL21を含む超電導閉ループ内に磁束量子を生成させ、ループ内で時計回りの周回電流IΦ0を生成する。2次側インダクタL21に流れる電流IL1は、この周回電流IΦ0の分だけ変位して正弦波電流と等しい大きさに戻る。時間t1で発生した磁束量子と時間t2で発生した磁束量子とが打ち消しあって、磁束量子がない状態にリセットされる。またこのジョセフソン接合36−2のスイッチングで発生したパルスが回路を伝播していき、パルス発生回路51−1の出力電圧V1(図3参照)が、図4(d)に示すようにパルス状の変化を示す。
図4(b)に示されるように、閾値Ith(Js1)が点線で示す正弦波電流の振幅よりも大きい値に設定してあるので、時間t2と同一の周期内でジョセフソン接合36−2(Js2)が再度スイッチすることはない。従って、時間t2の後には、時間t1から1周期経過するまで待ってから、プリセット用のジョセフソン接合36−1(Jr1)がスイッチすることになる。
このようにして入力正弦波の1周期Tの間に、t1及びt2のタイミングで2つのパルスが発生される。各周期の時間t2で発生されるパルスが図4(d)に示すように出力として取り出され、このパルス信号の間隔Δtは入力正弦波の1周期Tに等しい長さとなる。なおこの例では、時間t2において発生するパルスを出力として取り出しているが、逆に時間t1において発生するパルスを出力として取り出してもよい。
図5は、図3のクロック発生回路30の動作を示す信号波形図である。(a)にはトランス回路31−1及びトランス回路31−2の1次側インダクタへ入力される交流電流Iinを示す。(b)には第1のパルス発生回路51−1においてトランス回路31−1の2次側インダクタL21に流れる電流IL1を示す。(c)には第1のパルス発生回路51−1においてプリセット回路53−1のジョセフソン接合Jr1(36−1)の電圧Vr1を示す。(d)には第1のパルス発生回路51−1の出力電圧V1を示す。
(e)には第2のパルス発生回路51−2においてトランス回路31−2の2次側インダクタL22に流れる電流IL2を示す。(f)には第2のパルス発生回路51−2においてプリセット回路53−2のジョセフソン接合Jr2(37−1)の電圧Vr2を示す。(g)には第2のパルス発生回路51−2の出力電圧V1を示す。(h)には、クロック発生回路30の出力電圧VOUTを示す。
図5(a)乃至(d)に示す信号波形は、図4(a)乃至(d)に示す信号波形と同様である。図5(d)に示すように、第1のパルス発生回路51−1により、入力正弦波の1周期に等しい間隔のパルス信号が出力電圧V1として生成される。
図5(e)乃至(g)に動作波形が示される第2のパルス発生回路51−2は、入力正弦波に応じた動作が第1のパルス発生回路51−1とは逆位相となるように回路が構成されていることを除き、第1のパルス発生回路51−1と同一の構成である。従って、図5(f)に示すように、プリセット用のジョセフソン接合Jr2(37−1)が1周期に一回スイッチングしてパルスを発生すると共に、(g)に示すように、パルス発生回路51−2の出力電圧V2として1周期に一回パルスが生成される。
(d)に示す第1のパルス発生回路51−1の出力パルス信号と(h)に示す第2のパルス発生回路51−2の出力パルス信号とが、合流バッファ回路52により重ね合わされて、(h)に示すクロック発生回路30の出力電圧VOUTとなる。このクロック発生回路30の出力は、パルス間隔が等しく且つ入力正弦波の1周期の間に2つパルスが発生する信号となる。即ち、入力信号の周波数を2倍にするダブラー回路として機能する。なお最終出力VOUTにおけるパルス間隔を等間隔とするためには、パルス発生回路51−1とパルス発生回路51−2とが同一の構成及び特性である必要がある。
上記説明した本発明の構成では、ジョセフソン接合Jr1(又はJr2)とジョセフソン接合Js1(又はJs2)とが異なる閾値となるように設定しているが、これはジョセフソン接合自体の臨界電流或いはバイアス電流の少なくとも一方を異ならせることで実現できる。例えば、図3のクロック発生回路30において、プリセット用のジョセフソン接合Jr1(又はJr2)とSFQパルス伝播用(リセット用)のジョセフソン接合Js1(又はJs2)とが、同一の臨界電流値(スイッチする電流値)となるように構成し、それぞれに印加するバイアス電流の値を異ならせることで、異なる閾値となるように設定すればよい。この際、マージンが広い安定な動作を確保するためには、SFQパルス伝播用の接合とプリセット用の接合に印加するバイアスの大小関係は、それぞれの臨界電流値が同一である場合、前者の方が小さい方が好ましい。このように設定した場合、プリセット用の接合は、トランス結合が生成する正弦波電流とバイアス電流との和で臨界電流値に達する。一方、SFQパルス伝播用の接合は、トランス結合が生成する正弦波電流とバイアス電流とに加え、更にプリセット用の接合のスイッチングにより生成した1個の磁束量子による周回電流が印加されて、臨界電流値に達する。即ち、SFQパルス伝播用の接合の方が電流要素が1つ多いということになる。従って、それぞれの接合の臨界電流値が同じ場合には、SFQパルス伝播用の接合へのバイアス電流は、プリセット用の接合へのバイアス電流より小さくすることが好ましい。
上記説明のように、SFQパルス伝播用の接合とプリセット用の接合とで臨界電流値を同一としバイアス電流を異なる値に設定することで異なる閾値を実現する代わりに、SFQパルス伝播用の接合とプリセット用の接合とで臨界電流値を異なる値に設定するように構成してもよい。この場合であっても、等間隔のパルスを発生するという同様の効果が得られる。
図6は、本発明によるクロック発生回路の別の実施例の構成を示す図である。図6において、図3と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図6のクロック発生回路30Aは、トランス回路31−1、トランス回路31−2、インダクタ32−1乃至32−6、インダクタ33−1乃至33−6、ジョセフソン接合36−1乃至36−7、ジョセフソン接合37−1乃至37−7、抵抗R1、抵抗R2、インダクタ38、バイアス用電流源39、ジョセフソン接合40、抵抗R3、抵抗42、抵抗64、抵抗65、及び抵抗66−1乃至66−8を含む。これらが超電導回路60として構成され、その外部には交流電源41、バイアス用の電流源61乃至63が設けられる。
トランス回路31−1の1次側インダクタ及びトランス回路31−2の1次側インダクタには、外部の交流電源41から抵抗42を介して正弦波電流が入力される。SFQパルス伝播用のジョセフソン接合36−2には、抵抗64を介して、電流源61からバイアス電流が供給される。SFQパルス伝播用のジョセフソン接合37−2には、抵抗65を介して、電流源62からバイアス電流が供給される。またプリセット用のジョセフソン接合36−1及び37−1には、それぞれ抵抗66−1及び66−2を介して、電流源63からバイアス電流が供給される。更に、SFQパルス伝播用のジョセフソン接合36−3乃至36−5及びジョセフソン接合37−3乃至37−5には、それぞれ抵抗66−3乃至66−5及び抵抗66−6乃至66−8を介して、電流源63からバイアス電流が供給される。
このように図6に示すクロック発生回路30Aでは、第1のパルス発生回路のプリセット用のジョセフソン接合36−1と、第1のパルス発生回路のSFQパルス伝播用のジョセフソン接合36−2とには、それぞれ独立の電流源63及び61からバイアス電流を供給することで、それぞれ独立にバイアス電流値を設定可能となっている。同様に、第2のパルス発生回路のプリセット用のジョセフソン接合37−1と、第2のパルス発生回路のSFQパルス伝播用のジョセフソン接合37−2とには、それぞれ独立の電流源63及び62からバイアス電流を供給することで、それぞれ独立にバイアス電流値を設定可能となっている。
このように各部に独立に電流を供給する構成とすれば、各部のバイアス電流値を独立に調整することができる。これにより、超電導回路の製造プロセスにおけるバラツキを補正して、生成するパルスの間隔が等間隔となるように調整することができる。
図7は、本発明によるクロック発生回路の更に別の実施例の構成を示す図である。図7において、図3と同一の構成要素は同一の番号で参照し、その説明は省略する。
図7のクロック発生回路30Bは、トランス回路31−1、トランス回路31−2、インダクタ32−1乃至32−6、インダクタ33−1乃至33−6、ジョセフソン接合36−1乃至36−7、ジョセフソン接合37−1乃至37−7、抵抗R1、抵抗R2、インダクタ38、バイアス用電流源39、ジョセフソン接合40、抵抗R3、抵抗42、及び抵抗73−1乃至73−10を含む。これらが超電導回路70として構成され、その外部には交流電源41、バイアス用の電流源71及び72が設けられる。
トランス回路31−1の1次側インダクタ及びトランス回路31−2の1次側インダクタには、外部の交流電源41から抵抗42を介して正弦波電流が入力される。図示される第1のパルス発生回路74−1の各ジョセフソン接合36−1乃至36−4には、それぞれ対応する抵抗73−1乃至73−4を介して、電流源71からバイアス電流が供給される。また第2のパルス発生回路74−2の各ジョセフソン接合37−1乃至37−4には、それぞれ対応する抵抗73−6乃至73−9を介して、電流源72からバイアス電流が供給される。
このように図7に示すクロック発生回路30Bでは、第1のパルス発生回路74−1及び第2のパルス発生回路74−2に、それぞれ独立の電流源71及び電流源72からバイアス電流を供給することで、それぞれ独立にバイアス電流値を設定可能となっている。これにより、超電導回路の製造プロセスにおけるバラツキを補正して、生成するパルスの間隔が等間隔となるように調整することができる。
図8は、本発明によるクロック発生器の応用例の構成を示す図である。図8の回路は、超電導A/Dコンバータ80、交流入力回路81、及び出力回路82を含む。超電導A/Dコンバータ80は、本発明によるクロック発生器であるダブラー回路83、1次デルタ・シグマ・モジュレータ84、及びデシメーションフィルタ85を含む。
ダブラー回路83は、図3、図6、図7に示したクロック発生回路であり、交流入力回路81から供給される例えば10GHzの正弦波信号を入力として、入力の各周期において2つのパルスを有する2倍の周波数(20GHz)のクロック信号を生成する。ダブラー回路83が生成した例えば20GHzの高速クロック信号は、1次デルタ・シグマ・モジュレータ84に入力される。1次デルタ・シグマ・モジュレータ84はこの高速クロック信号に同期して動作して、アナログ入力信号をA/D変換し、アナログ入力電圧値に対応するデジタル符号を、1ビット出力信号の時系列として出力する。アナログ入力電圧値を表現するように変調された1ビット出力信号は、デシメーションフィルタ85により一種の積分処理(平均化処理)されて、アナログ入力電圧値に対応する複数ビットのデジタルデータがデシメーションフィルタ85から出力回路82に供給される。
上記のような構成により、高速で高精度なクロック信号を超電導回路内で生成して、このクロック信号に同期したA/D変換動作を実行することで、高速で動作するデルタ・シグマ型A/D変換器を超電導回路により実現することができる。なお上記応用例では、超電導A/Dコンバータ80の全体を超電導回路のみで構成しているが、例えばデシメーションフィルタ85の部分については常温動作の半導体回路で構成することで、超電導回路と半導体回路とからなるハイブリッド構成としてもよい。
なお上記各実施例の説明において、入力信号は正弦波信号であるとして説明したが、正弦波信号に限定されるものではない。本発明で用いる入力信号は交流信号でありさえすればよく、例えば三角波の信号を入力としても上記実施例で説明した回路は問題なく動作することができる。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内で様々な変形が可能である。
従来のフリークエンシー・マルチプライヤーの回路構成を示す回路図である。 図1に示すフリークエンシー・マルチプライヤーの動作波形を示す図である。 本発明によるクロック発生回路の実施例の構成を示す図である。 図3のパルス発生回路の動作を説明するための信号波形図である。 図3のクロック発生回路の動作を示す信号波形図である。 本発明によるクロック発生回路の別の実施例の構成を示す図である。 本発明によるクロック発生回路の更に別の実施例の構成を示す図である。 本発明によるクロック発生器の応用例の構成を示す図である。
符号の説明
30 クロック発生回路
31−1,31−2 トランス回路
32−1〜32−6 インダクタ
33−1〜33−6 インダクタ
34−1〜34−5 バイアス用電流源
35−1〜35−5 バイアス用電流源
36−1〜36−7 ジョセフソン接合
37−1〜37−7 ジョセフソン接合
R1,R2 抵抗
38 インダクタ
39 バイアス用電流源
40 ジョセフソン接合
51−1,51−2 パルス発生回路
52 合流バッファ回路
53−1,53−2 プリセット回路

Claims (5)

  1. 交流入力を1次側インダクタに受け取り2次側インダクタに第1の交流出力を生成する第1のトランスと、
    該交流入力を1次側インダクタに受け取り2次側インダクタに第2の交流出力を生成する第2のトランスと、
    該第1のトランスの該2次側インダクタに結合され該第1の交流出力に応じた単一磁束量子パルスを出力端に生成する第1のパルス発生回路と、
    該第2のトランスの該2次側インダクタに結合され該第2の交流出力に応じた単一磁束量子パルスを出力端に生成する第2のパルス発生回路と、
    該第1のパルス発生回路の該出力端と第2のパルス発生回路の該出力端とに結合され該第1のパルス発生回路からの該単一磁束量子パルスと該第2のパルス発生回路からの該単一磁束量子パルスとを重ね合わせたパルス信号を出力する合流回路
    を含み、該第1のパルス発生回路及び該第2のパルス発生回路の各々は、
    該2次側インダクタを含む超電導ループと、
    該超電導ループ内に設けられ該単一磁束量子パルスを生成する第1のジョセフソン接合と、
    該超電導ループ内に設けられ該2次側インダクタを流れる電流に対する閾値が該第1のジョセフソン接合とは異なる第2のジョセフソン接合
    を含むことを特徴とする超電導回路。
  2. 該第1のジョセフソン接合と該第2のジョセフソン接合とでは、接合の臨界電流或いは印加されるバイアス電流の少なくとも一方が異なることを特徴とする請求項1記載の超電導回路。
  3. 該第1のパルス発生回路に該バイアス電流を供給する経路と該第2のパルス発生回路に該バイアス電流を供給する経路とが独立に設けられていることを特徴とする請求項2記載の超電導回路。
  4. 該第1のジョセフソン接合の該閾値と該第2のジョセフソン接合の該閾値との何れか一方は該2次側インダクタが生成する交流出力の振幅よりも大きな絶対値を有することを特徴とする請求項1記載の超電導回路。
  5. 該第1のパルス発生回路或いは該第2のパルス発生回路の何れか一方を単独に用いてパルス信号を出力することを特徴とする請求項1記載の超電導回路。
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