JP4494869B2 - 車両用フロアーマット及びその製法 - Google Patents
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Description
を接着・乾燥する際に、加熱していた(例えば、特許文献1参照)。例えば、エマルジョ
ンの接着剤を塗布後、ドライヤーで加熱乾燥させて(すなわち、水分を飛ばして)いた。
しかし、上記加熱によりカーペットの風合いが損なわれるとともに、製造効率が悪いと
いう欠点があった。
十分ではなかった。
、製造効率が悪いという点である。また、車両室内の吸音特性が不十分な点である。
また、自動車に敷設される車両用フロアーマットであって、裏面側の多孔質シート部材と、表て面側のカーペットとを、合成ゴム系ホットメルト接着剤の噴霧及び自然冷却によって隙間をもって散点状乃至網目状に形成された噴霧付着自然冷却接着層を介して、積層して構成され、しかも、該噴霧付着自然冷却接着層の厚さを 100μm 〜 300μm に設定し、さらに、上記噴霧付着自然冷却接着層の上記隙間を表面張力にて形成される水滴を遮水可能に設定して、上記噴霧付着自然冷却接着層が遮水性を有すると共に通気性を有するものである。
また、製造効率が良い。また、車両室内の騒音を十分に吸収することができる。また、本
発明の車両用フロアーマットの製法によれば、カーペットの風合いの生きた美しい車両用
フロアーマットを製造することができる。
えば、自動車の運転席の足元に敷設して使用される。
裏面M1 側の不織布Cと、表て面M2 側のカーペットAとが、合成ゴム系ホットメルト
接着剤Hの噴霧付着自然冷却接着層Sを介して、積層されている。なお、表て面M2 とは
、第1の実施の形態及び第2の実施の形態に於ては、図2・図3に2点鎖線にて示すよう
に、後述のループパイルR又はカットパイル(図示省略)の先端が接する平面をいうと定
義する。
BにループパイルR又はカットパイル(図示省略)を付設したものから成る。ループパイ
ルR又はカットパイルは、例えば、ポリプロピレン又はナイロンから成る。
、噴霧付着自然冷却接着層Sは、SBS(ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン
)、SEBS{ポリスチレン−ポリ(エチレン/ブチレン)−ポリスチレン}、SIS(
ポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン)等の合成ゴム系樹脂から成る。そして、
噴霧付着自然冷却接着層Sは、繊維状に形成されている。
〜6400Hzの高周波吸収特性を有する。すなわち、各々の周波数域に於て、顕著な吸収特性
を発揮する。
噴霧付着自然冷却接着層Sの厚さtは、 100μm ≦t≦ 300μm に設定されている。t
< 100μm の場合は、十分に騒音を吸収することができない。また、 300μm <tの場合
は、後述のようにホットメルト(溶融樹脂)を自然冷却して、噴霧付着自然冷却接着層S
を形成する際に、自然冷却するのに多くの時間がかかる。
合は、高級感に欠けると共に、十分に騒音を吸収することができない。また、35mm<Tの
場合は、カーペットAのループパイルRが横倒しになり、あるいは、実用上厚くなり過ぎ
て車内に敷くと足が引掛かる等の不具合を生ずる。
質シート部材C′と、表て面M2 側のカーペットAとが、合成ゴム系ホットメルト接着剤
Hの噴霧付着自然冷却接着層Sを介して、積層されている。多孔質シート部材C′は、例
えば、発泡ウレタンから成り、遮水性を有するとともに、通気性を有する。多孔質シート
部材C′は2000〜6400Hzの高周波吸収特性を有する。つまり、この高周波数域で顕著な吸
収特性を発揮する。
図4(a)は、カーペットAを図示省略した状態を示す。前述のように、噴霧付着自然
冷却接着層Sは、散点状乃至網目状に形成されている(図4では、点々にて示す)。水に
濡れた場合、図4(b)の2点鎖線にて示すように、水は表面張力にて所定体積以上の水
滴Wとなる。この水滴Wが、散点状乃至網目状の噴霧付着自然冷却接着層Sの隙間S1 よ
りも大きいので、遮水される。
まず、ロール状態から繰出しつつ送られる長尺状カーペットAの裏面A1 側に、加圧エ
アにて加熱溶融した合成ゴム系ホットメルト接着剤Hを噴霧して、付着する。具体的には
、溶解タンクY内で加熱により液状としたホットメルト接着剤Hを、ノズルNに送り、こ
のノズルNからカーテン状(平板状)に、噴霧する。ノズルNは、加圧エア入口Eを有し
、噴霧の際には、図5の矢印Jに示すように、加圧エア入口Eに加圧エアを吹込む。塗布
幅方向に微細かつ均一に噴霧することができる。10はコンプレッサ等のエアー発生装置で
あり、配管11にて加圧エア入口Eに連通連結されている。
ちに加圧ローラK,Kにて、カーペットAと、不織布C又は多孔質シート部材C′を、相
互にプレスして、積層する。次に、自然冷却(自然放熱)する。その後、所定枚葉形状(
例えば、図1に示すような形状)に打ち抜く(製造工程は図示省略)。
も良い。また、不織布C又は多孔質シート部材C′が裏面M1 側にすべり止め加工層を有
するも良い。つまり、不織布C又は多孔質シート部材C′の裏面M1 側にすべり止め加工
を施す―――アクリル樹脂をスプレーにて積層させる―――も良い。
着剤Hを噴霧して、付着し、上記所定形状と平面視形状が同一の不織布C又は多孔質シー
ト部材C′を、直ちに相互にプレスして、カーペットAと、不織布C又は多孔質シート部
材C′を、積層し、次に、自然冷却するも良い。
また、噴霧付着自然冷却接着層Sが 500〜2000Hzの低周波吸収特性を有し、不織布C又
は多孔質シート部材C′が2000〜6400Hzの高周波吸収特性を有するので、広範囲にわたる
波長の車両室内騒音を吸収することができる。つまり、広範囲にわたる波長の車両室内騒
音のエネルギーを消耗させて、吸音することができるので、高級乗用車に好適である。特
に、低中周波に効力を発揮するので自動車内部の静粛性を保つのに好適である。
、合成ゴム系ホットメルト接着剤Hの噴霧付着自然冷却接着層Sを介して、積層したので
、カーペットAを加熱せずに製造することができ、カーペットAの風合いが生かされて、
美しい。
また、裏面M1 側の多孔質シート部材C′と、表て面M2 側のカーペットAとを、合成
ゴム系ホットメルト接着剤Hの噴霧付着自然冷却接着層Sを介して、積層したので、カー
ペットAを加熱せずに製造することができ、カーペットAの風合いが生かされて、美しい
。
そして、ゴム系ホットメルト接着剤Hは粘着性及び撥水性に富んだもので、噴霧付着自
然冷却接着層Sは通気性は勿論遮水性も有するので、水が付着した場合にも水をこの接着
層Sが保持し、放出可能にするので乾燥も速くなる。
霧して、付着し、不織布C又は多孔質シート部材C′を、直ちに相互にプレスして、カー
ペットAと、不織布C又は多孔質シート部材C′を、積層し、次に、自然冷却するので、
カーペットAの風合いが生きた美しい車両用フロアーマットを製造することができる。ま
た、製造の効率が良い。
また、ロール状態から繰出しつつ送られる長尺状カーペットAの裏面A1 側に、加圧エ
アにて加熱溶融した合成ゴム系ホットメルト接着剤Hを噴霧して、付着し、ロール状態か
ら繰出される長尺状の不織布C又は長尺状の多孔質シート部材C′を、直ちに加圧ローラ
Kにて、カーペットAと、不織布C又は多孔質シート部材C′を、相互にプレスして、積
層し、次に、自然冷却し、その後、所定枚葉形状に打ち抜くので、カーペットAの風合い
が生きた美しい車両用フロアーマットを製造することができる。また、製造の効率が良い
。
トAの裏面A1 側に噴霧して、本発明の実施品(実施例)を製造した。比較のために、接
着剤をロールコーティング(塗布)した従来品を製造した。上記実施例及び従来例のそれ
ぞれについて、音の周波数と吸音率の関係を調べた。図6に測定結果を示す。なお、図6
に於て、実施例(実施品)の測定結果を実線にて示し、従来例(従来品)の測定結果を点
線にて示す。
音率を示すことが分かる。
A1 裏面
C 不織布
C′ 多孔質シート部材
H (合成ゴム系)ホットメルト接着剤
K 加圧ローラ
M1 裏面
M2 表て面
S 噴霧付着自然冷却接着層
S 1 隙間
t 厚さ寸法
W 水滴
Claims (3)
- 自動車に敷設される車両用フロアーマット(M)であって、
裏面(M1 )側の不織布(C)と、表て面(M2 )側のカーペット(A)とを、合成ゴム系ホットメルト接着剤(H)の噴霧及び自然冷却によって隙間(S 1 )をもって散点状乃至網目状に形成された噴霧付着自然冷却接着層(S)を介して、積層して構成され、しかも、該噴霧付着自然冷却接着層(S)の厚さ(t)を 100μm 〜 300μm に設定し、さらに、上記噴霧付着自然冷却接着層(S)の上記隙間(S 1 )を表面張力にて形成される水滴(W)を遮水可能に設定して、上記噴霧付着自然冷却接着層(S)が遮水性を有すると共に通気性を有することを特徴とする車両用フロアーマット。 - 自動車に敷設される車両用フロアーマット(M)であって、
裏面(M1 )側の多孔質シート部材(C′)と、表て面(M2 )側のカーペット(A)とを、合成ゴム系ホットメルト接着剤(H)の噴霧及び自然冷却によって隙間(S 1 )をもって散点状乃至網目状に形成された噴霧付着自然冷却接着層(S)を介して、積層して構成され、しかも、該噴霧付着自然冷却接着層(S)の厚さ(t)を 100μm 〜 300μm に設定し、さらに、上記噴霧付着自然冷却接着層(S)の上記隙間(S 1 )を表面張力にて形成される水滴(W)を遮水可能に設定して、上記噴霧付着自然冷却接着層(S)が遮水性を有すると共に通気性を有することを特徴とする車両用フロアーマット。 - 自動車に敷設される車両用フロアーマット(M)の製法であって、
ロール状態から繰出しつつ送られる長尺状カーペット(A)の裏面(A1 )側に、加圧
エアにて加熱溶融した合成ゴム系ホットメルト接着剤(H)を噴霧して、付着し、ロール
状態から繰出される長尺状の不織布(C)又は長尺状の多孔質シート部材(C′)を、直
ちに加圧ローラ(K)にて、上記カーペット(A)と、上記不織布(C)又は多孔質シー
ト部材(C′)を、相互にプレスして、積層し、次に、加熱せずに自然冷却し、上記合成
ゴム系ホットメルト接着剤(H)の上記噴霧及び上記自然冷却によって隙間(S 1 )をもって散点状乃至網目状に形成されると共に厚さ寸法(t)が 100μm 〜 300μm であって、かつ、上記隙間(S 1 )が表面張力にて形成される水滴(W)を遮水可能として遮水性を有すると共に通気性を有する噴霧付着自然冷却接着層(S)を、上記長尺状不織布(C)又は長尺状多孔質シート部材(C′)と、上記長尺状カーペット(A)の間に介在させ、その後、所定枚葉形状に打ち抜くことを特徴とする車両用フロアーマットの製法。
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- 2004-05-24 JP JP2004152987A patent/JP4494869B2/ja not_active Expired - Lifetime
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