JP4493261B2 - 磁気ディスクおよびサーボ方式 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録装置として広く普及しているHDD(ハードディスクドライブ)においてデータの保存を行う磁気ディスクおよびサーボ方式に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来のHDDの外観構成を示す斜視図である。符号66で示すHDDは、情報記憶装置として広く普及しており、磁気ディスク61に書き込まれているサーボ信号に基づいて磁気ヘッド63の位置決めを行っている。また、符号62はスピンドルモータ、64はアクチュエータ、および65は制御回路である。
【0003】
従来のHDDにおけるサーボ信号記録方式は、データ面サーボ方式、サーボ面サーボ方式、ハイブリッドサーボ方式の3種類に分類される。
【0004】
まず、図7を参照して、従来のデータ面サーボ方式(セクターサーボ方式ともいう)について説明する。この方式では、磁気ディスク61のデータ面を一定領域毎に区切り(例えば、トラックとセクタ)、各領域の先頭にサーボ信号71を書き込む。このような構成の場合、制御はサンプリング制御となるが、データ72のあるデータ面とサーボ信号71のあるサーボ面とが同一の磁気ディスクの同一面であるため、サーボ動作中の位置決め精度は比較的高い。一方、高速で、連続的な制御は困難である。
【0005】
次に、図8を参照して、従来のサーボ面サーボ方式について説明する。この方式では、磁気ディスク61が2枚以上の複数枚あり、その中の一面61aの全面をサーボ信号71とするサーボ信号記録面とし、他の面61bの全面をデータ72とするデータ情報記録面としている。このような構成の場合、高速で、ほぼ連続的な制御が可能であり、サーボ帯域も高周波とすることが可能である。しかし、データ面とサーボ面とが違う磁気デイスクの面であるため、磁気ディスクの偏芯や部品のばらつき等による誤差を吸収できず、高精度な位置決めは期待出来ない。
【0006】
次に、図9を参照して、従来のハイブリッドサーボ方式について説明する。この方式では、磁気ディスク61が複数枚あり、上述の図8のサーボ面サーボ方式と同様に、それら磁気ディスクの中の一面61aを全面サーボ信号71aとし、さらに上述の図7のデータ面サーボ方式と同様に、他の一面のデータ面61bにも一定領域の先頭毎にサーボ信号71bを書き込んでいる。そして、2つのサーボ信号71a、71bについて制御回路65おいて協調動作するように処理し、サーボ動作を行っている。このような構成の場合、連続的な制御が可能であり、かつサーボ動作中の位置決め精度は高い。しかし、複数の磁気ディスク61、複数の磁気ヘッド63が必ず必要であるため、依然ばらつきの要因は存在し、製造コストも高い。
【0007】
さらに、図10および図11を参照して、一般的なサーボ信号について説明する。まず、図10に示すように、サーボ信号71は磁気ディスク上に、等間隔に複数のビット101を配置したクロックパターン102と、各トラック103を中心として半径方向へ線対称に配置されたA相104・B相105と、A相104・B相105よりも半ピッチずらして配置されたC相106・D相107からなる位置検出パターン108と、から構成される。なお、符号109はトラック番号検出信号である。
【0008】
クロックパターン102の信号により、例えばPLL(位相ロックループ)を用いてサーボタイミングクロックを生成する。このサーボタイミングクロックを基にA相104・B相105の信号を再生し、信号振幅について(A相−B相)を計算する。目標トラック103に対して磁気ヘッド63の位置がずれていた場合には、A相104・B相105の信号に振幅差が現れるため、目標トラック103に対する相対位置を検出することが可能である。また、A相104・B相105の各中心付近(トラックピッチ110から約半分ずれた位置)を磁気ヘッド63が通過した場合に、磁気ヘッド63の特性により再生出力が飽和してしまい、正確な位置検出が出来ない。そこで、C相106・D相107を設けることでその補完を行い、精度の高い位置検出が可能となる。
【0009】
磁気ヘッド63の絶対位置を知るためには、トラック番号を知る必要がある。トラック番号を知る方法としては、サーボパターン71にトラック番号を検出するための専用番号109を追加する方法(グレイコード)と、基準トラックからトラック103が移り変わる毎にカウンタを増減させる方法と、の2方法がある。
【0010】
図11において、従来の磁気ディスク61では、ディスク全面に磁性体が存在しているが、微視的には形状・サイズともランダムな結晶粒111の集合体である。このようなランダムな結晶粒111からなる磁気ディスク61の磁化を行った場合には、ビット101の境界はそれら結晶粒111に沿うため、図11の(B)に示すようなジグザグ状となる。これは、磁気ヘッド63による信号再生時のノイズ原因となる。ビットサイズの微細化を進めると、それに伴い再生信号出力も減少するため、そのノイズの影響が相対的に大きくなり、磁気ディスクの高密度化に対する課題となっていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明者らは、図12に示すような、パターンドメディア(特開2001−110050号公報を参照)を用いれば、上記のようなビット101の境界のジグザグ状が原因のノイズを解消できるのではないかと考えた。このパターンドメディア121では、図12に示すように、形状・サイズを人工的に揃えたビット101を、離散化して規則的に配列している。これにより、ビット101間の磁気的な干渉が無くなるためにノイズが低減する。また、ビットサイズを微細化しても磁気ヘッド63による信号再生時に十分なS/N比(信号対雑音比)を確保でき、高密度化を行うことが可能となる。
【0012】
一方、このようなパターンドメディア121において、信号の再生/記録を行う場合には、各ビット101が離散化かつ微細化されているために、磁気ヘッド3の精密な位置決めが必要となる。
【0013】
ところが、従来のHDDでは、トラックピッチは約1μm、サーボサンプリングレートは数十kHz程度でしかない。
【0014】
パターンドメディア121では、トラックピッチは従来の1/10である0.1μmと考えられる。また、必要サンプリングレートもそれに比例して上昇し、数百kHz〜1MHzと大きな値となる。そして、パターンドメディア121のビット上に描かれたサーボパターンの偏芯を20μmとすると、その偏芯を上記のトラックピッチの1/10程度にまで圧縮する必要がある。これを一度のフィードバック制御で行うとすると、60dB以上のハイゲインが必要となる。
【0015】
従来のHDDに最も多く採用されている図7で説明したデータ面サーボ方式(セクターサーボ方式)は、セクタ毎のサンプリング制御である。そのため、この方式を図12で説明した上記のパターンドメディアへ適用することを考えると、上記段落に記載のような必要サンプリングレートの上昇により、セクタ数(即ち、サンプリングレート)が不足する可能性がある。このサンプリングレートの不足により、サーボ性能が低下した場合には、従来の磁気ディスク61では図7で示すように磁性体(磁気ディスク61のサーボ面)が連続的な磁性体であるため、目標トラック103に対する磁気ヘッド63の位置に一時的なずれが発生しても目標トラック103の位置に復帰可能である。それに対し、図12のパターンドメディア121で、目標トラック103に対する磁気ヘッド63の位置にずれが発生すると、離散化された磁性体であるビット101を見失い、つまり磁気ヘッド63がビット101が存在しない領域に位置してしまうと、位置情報が全く得られなくなってしまうため、最悪の場合はサーボ制御不能となる可能性があった。
【0016】
また、従来のサーボ面サーボ方式、ハイブリッドサーボ方式では、前述したように、高精度な位置決めができない、コストが高いというような難点があるので、これら方式をパターンドメディア121へ適用することは不適切である。
【0017】
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、その目的は、ノイズの減少が期待できるパターンドメディアを利用した磁気ディスクであって、磁気ヘッドの安定した精密位置決めが実現可能な磁気ディスク、およびその磁気ディスクに適したHDDのサーボ方式を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の記録ディスクは、形状・大きさを人工的に揃え、離散化した磁気ビットを規則的に配置したパターンドメディアであって、サーボ領域とデータ領域の両方を備えた上部記録層と、全面を連続サーボ領域とした連続的な磁性体からなる下部記録層と、前記上部記録層と前記下部記録層との間に介在して両記録層の磁気的な干渉を防ぐ分離層とを基板の片面側に堆積させた構造を有することを特徴とする。
【0019】
ここで、好ましくは、前記下部記録層へのサーボ動作用のデータの書込みは磁気転写技術を用いて行われる。
【0020】
また、上記目的を達成するため、本発明のサーボ方式は、本発明による上記の磁気ディスクと、該磁気ディスクを回転させるスピンドルモータと、該磁気ディスクのデータを再生/記録する磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを駆動するアクチュエータと、該磁気ヘッドの位置決めやデータ処理を行う制御回路とを含むハードディスクドライブのサーボ方式であって、一つの前記磁気ヘッドにより前記磁気ディスクの前記上部記録層のデータと前記下部記録層のデータとを同時に再生し、前記下部記録層に書き込まれたデータによる連続サーボ動作と前記上部記録層の前記サーボ領域のデータによる離散サーボ動作の協調動作により、上部記録層のサーボ領域では離散サーボ動作を行い、上部記録層のデータ領域では連続サーボ動作を行うことで前記磁気ヘッドの位置決めを行うことを特徴とする。
【0022】
(作用)
本発明では、一つの磁気ヘッドにより複数の記録層のデータを同時に再生し、下部の記録層のデータによる連続サーボ動作と、上部の記録層のデータによる離散サーボ動作とを協調動作させることで、磁気ヘッドの安定した精密位置決めを実現する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(2層記録媒体の構成)
図1は、本発明を適用する2層の記録層を持つ媒体(磁気ディスク)11の構成を示し、(A)はその上面図、(B)はその断面図である。この2層記録媒体11は、上部記録層12と、下部記録層13と、これら上下の記録層について磁気的な干渉を防ぐ分離層14と、を基板15の片側に堆積させた構造を有している。
【0024】
なお、図1の構成は理解しやすい様に概略を模式的に示すもので、実際には、例えば、基板15、第1の下地層(図示しない)、下部記録層13、分離層14、第2の下地層(図示しない)、上部記録層12、カーボン保護層(図示しない)を順に積層した構造体となっている。
【0025】
2層記録媒体11は、上部記録層12は例えば3000Oe程度の低保磁力Hc1とし、後述の図3に示す磁気ヘッド33による記録を可能とする。下部記録層13は例えば6000Oe程度の高保磁力Hc2(Hc1≪Hc2)とし、磁気ヘッド33による記録は不可であるが、製造メーカ側で磁気転写等の技術を用いることで、サーボ情報や消去不可である情報を埋め込み、ROM領域として使用することができる。
【0026】
磁気転写技術の基本的な内容に関しては、特開2001−34939号公報に開示されている。また、上記のような2層記録媒体への転写技術の詳細については、本出願人が提案した特願2001−279907号(平成13年9月14日出願)に詳述されている。
【0027】
本発明に対する理解をより容易にするため、その特願2001−279907号に詳述されている2層記録媒体への転写技術の概要を以下に簡潔に説明する。
【0028】
まず、初期化工程において、2層記録媒体11に対して水平方向の磁界であって、上記のHc1およびHc2よりも大きい外部磁界Hc3を印加することにより、上部記録層12,下部記録層13ともに初期磁化される。
【0029】
次に、下部記録層13への転写工程において、線形状または島形状のパターンに加工された軟磁性層(軟磁性パターン)が表面部分に埋め込まれた非磁性基板からなる磁気転写マスターディスク(図示しない)を、上記の2層記録媒体11の上部記録層12に密着または近接させた状態で、外部磁界Hexを2層記録媒体11に対して水平方向に印加する。この時、外部磁界Hexは初期磁界Hc3と反対方向の磁界で、大きさはHc1≪Hex、Hc2≒Hexを満たすものとする。
【0030】
この結果、外部磁界Hexが上部記録層12の保磁力Hc1よりも十分大きいので、マスタディスクの軟磁性パターン(図示しない)の存在のいかんに関わらず、上部記録層12は外部磁界Hexの磁界の方向(即ち、初期磁化と反対方向)に一様に磁化される。一方、下部記録層13では軟磁性パターンの下の漏れ磁界が磁化を反転させる程大きくないため、軟磁性パターンの下では初期磁化はそのまま保たれるが、軟磁性パターンが無い部分では外部磁界Hexにより磁化は反転する。このように、下部記録層13には、マスタディスクの軟磁性パターンの転写が行われる。
【0031】
このようにして、ユーザー側では書き込み、消去が不可能な下部記録層13には、上記の磁気転写技術を用いて、全面を連続サーボ領域とした従来の磁気ディスクと同等となるように、サーボ信号が全面に記録される。
【0032】
2層記録媒体11に記録された信号の再生は1個の磁気ヘッド33で行う為、下部記録層13と上部記録層12の信号が重畳されて検出されるが、下部記録層13と上部記録層12の再生信号の分離を行う方法として、例えば再生信号の振幅の相違を用いる方法がある。すなわち、磁性体がいったん大きな磁場を経験すると、磁場が零でも一定の残留磁化が残る。磁場体の内部には残留磁化が残ることにより、その磁化を打ち消そうとする方向に磁場が発生し、これを減磁場という。予め、各記録層の残留磁化による出力電圧は判っているので、磁気ヘッド33で読み取った再生信号を高周波でサンプリングし、波形解析を行うことにより、再生信号が何れの記録層によるのかを把握することが出来る。
【0033】
(2層パターンドメディアの構成)
図2は、本発明の一実施形態における2層パターンドメディア21の構成を示し、(A)はその上面図、(B)はその断面図である。
【0034】
本発明の2層パターンドメディア21は、上述の2層記録媒体11と同じく、上部記録層22と、下部記録層13と、上下の記録層について磁気的な干渉を防ぐ分離層14とを基板15の片側に堆積させた構造を有している。
【0035】
上部記録層22は前述の図12に示すような形状・サイズを人工的に揃えたビット23を、離散化して規則的に配列した構成のパターンドメディアであり、データ領域と離散化したサーボ領域とから構成される。一方、下部記録層13は従来の磁気ディスクと同等の構造であり、全面サーボ領域とする。サーボパターンの下部記録層13への記録は、上述のように磁気転写技術等を用いる。
【0036】
(サーボ方式)
次に、図3のHDDの構成図と図4のフローチャートを参照して、本発明の一実施形態における2層パターンドメディア21に対するのサーボ動作について説明する。
【0037】
一つの磁気ヘッド33によって、上下部記録層22、13の信号を同時に読み込む(図4のステップ41)。読み込まれた信号は、制御回路35において、例えばコードや帯域周波数の違いにより分離する(ステップ42)。分離した上下部記録層22、13の信号について、並列処理を行う。
【0038】
上部記録層22の検出信号(ステップ43)により、サンプリング制御の位置補正(ステップ46)、およびデータの再生/記録を行う(ステップ48)。ここで、磁気ヘッド33の位置決め精度は、トラック幅の1/10程度の高精度とし、磁気ヘッド33をトラック中心に位置補正する。
【0039】
下部記録層13は、全てサーボ領域であるため、位置検出→位置補正を繰り返し、ほぼ連続でサーボ動作を行う(ステップ44→45、47→49、44→45、…)。この時、上下部記録層22、13のサーボ動作を連携しており、ステップ46の上部記録層22によるサーボ動作が完了して、ステップ48のデータ領域のデータ再生/記録の開始となるタイミングで、上部記録層22によるサーボ動作を補完するように、ステップ49での下部記録層13によるサーボ動作を行う。その後、ステップ41の信号一括読込みに再び戻り、上述の動作を繰り返す。
【0040】
図5は上記の本発明のサーボ動作と比較するために、従来のサーボ動作を示すフローチャートである。まず、クロックパターンを読込み(ステップ51)、クロックパターンの信号により、例えばPLLを用いてサーボタイミングクロックを生成し(ステップ52)、サーボタイミングクロックを基に位置検出パターンを読込み(ステップ53)、位置検出パターンの信号からA相−B相、C相−D相の信号振幅値を算出し(ステップ54)、目標トラックに対して磁気ヘッドの位置がずれていた場合には、A相・B相、C相・D相の信号に振幅差が現れるため、これら振幅値から目標トラックに対する相対位相を検出し(ステップ55)、サーボパターンのトラック番号の検出、または基準トラックからトラックが移り変わる毎にカウンタを増減させることで、トラック位置を検出し(ステップ56)、磁気ヘッド63の絶対位置を検出し(ステップ57)、これら検出値を基に磁気ヘッド63の位置を補正してから(ステップ58)、データの再生/記録を行っている(ステップ59)。その後、再びクロックパターンの読込みのステップ51に戻り、上述の動作を繰り返す。
【0041】
このように、図6〜図10に示したような従来の磁気ディスク61では、データ領域において実質的なサーボ動作は行われていなかったため(ステップ59)、アクチュエータ64への最終指令値による加速度や、ノイズの影響により磁気ヘッド63の位置がずれる可能性があった。従って、図11のパターンドメディア121で磁気ヘッド63の位置ずれが起きて、ビット101が存在しない領域に位置してしまうと、位置情報が全く得られなくなってしまうため、最悪の場合、制御不能になることが考えられる。
【0042】
それに対し、本発明では上下部記録層22、13により連続でサーボがかかっているので(図4のステップ43、46、およびステップ44、45、47、49)、ビット23を見失うことが防止でき、安定した高精度の位置決めが可能である。
【0043】
(他の実施形態)
また、上下部記録層22、13による本発明のサーボ動作の分担について、別の実施形態が可能である。この場合は、下部記録層13のサーボ領域により、フィードフォワード制御を行う。位置決め精度はやや粗めとし、例えばトラック幅程度まで偏芯を圧縮する。そして、上部記録層22のサーボ領域により、フィードバック制御を行う。この時、下部記録層13のサーボ動作により圧縮された誤差を、上部記録層22のサーボ動作によって、さらにトラック幅の1/10程度まで圧縮し、高精度の位置決めを行う。この協調動作により、トータルでのサーボゲインを増加することが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ領域とサーボ領域とを備えたパターンドメディアである上部記録層と、全面をサーボ領域とした従来の磁気ディスクと同等の下部記録層と、上部記録層と下部記録層との磁気的な干渉を防ぐ分離層とを基板の片面に堆積させた構造を有する磁気ディスクを用いてサーボ動作を行うので、一つの磁気ヘッドにより複数の記録層のデータを同時に再生し、下部記録層のデータによる連続サーボ動作と、上部記録層のデータによる離散サーボ動作とを協調動作させることができ、これにより安定した精密位置決めを行うことができるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する2層の記録層を持つ2層記録媒体(磁気ディスク)の構成を示し、(A)はその上面図、(B)はそのA−A切断線に沿う断面図である。
【図2】本発明の一実施形態における2層パターンドメディア(2層パターンド媒体)の構成を示し、(A)はその上面図、(B)はそのB−B切断線に沿う断面図である。
【図3】本発明の一実施形態における2層パターンドメディアを搭載したHDDの外観構成を一部切り欠きで示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態における2層パターンドメディアに対するサーボ動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明のサーボ動作と比較するために、従来のサーボ動作を示すフローチャートである。
【図6】従来のHDDの外観構成を示す斜視図である。
【図7】従来のデータ面サーボ方式による媒体とHDDの外観構成を示す斜視図である。
【図8】従来のサーボ面サーボ方式による媒体とHDDの外観構成を示す斜視図である。
【図9】従来のハイブリッドサーボ方式による媒体とHDDの外観構成を示す斜視図である。
【図10】一般的なサーボ信号の配列構成を示す模式図である。
【図11】従来の磁気ディスクの磁性体の微視的な結晶粒と磁化されたビットの形状の一例を示す図で、(A)はその平面図、(B)はその一部拡大図である。
【図12】本発明に利用可能なパターンドメディアの構成を説明する図で、(A)はその平面図、(B)はその一部拡大図、(C)はそのC−C切断線に沿う断面図である。
【符号の説明】
11 2層記録媒体(磁気ディスク)
12 上部記録層
13 下部記録層
14 分離層
15 基板
21 2層パターンドメディア(2層パターンド媒体)
22 上部記録層
23 ビット
32、62 スピンドルモータ
33、63 磁気ヘッド
34、64 アクチュエータ
35、65 制御回路
36、66 HDD
61、61a,61b 磁気ディスク
71、71a,71b サーボ信号
72 データ
101 ビット
102 クロックパターン
103 トラック
104 A相
105 B相
106 C相
107 D相
108 位置検出パターン
109 トラック番号検出信号
110 トラックピッチ
111 結晶粒
121 パターンドメディア(パターンド媒体)

Claims (3)

  1. 形状・大きさを人工的に揃え、離散化した磁気ビットを規則的に配置したパターンドメディアであって、サーボ領域とデータ領域の両方を備えた上部記録層と、
    全面を連続サーボ領域とした連続的な磁性体からなる下部記録層と、
    前記上部記録層と前記下部記録層との間に介在して両記録層の磁気的な干渉を防ぐ分離層と
    を基板の片面側に堆積させた構造を有することを特徴とする磁気ディスク。
  2. 請求項1に記載の磁気ディスクにおいて、前記下部記録層へのサーボ動作用のデータの書込みは磁気転写技術を用いて行われることを特徴とする磁気ディスク。
  3. 請求項1に記載の磁気ディスクと、該磁気ディスクを回転させるスピンドルモータと、該磁気ディスクのデータを再生/記録する磁気ヘッドと、該磁気ヘッドを駆動するアクチュエータと、該磁気ヘッドの位置決めやデータ処理を行う制御回路とを含むハードディスクドライブのサーボ方式であって、
    一つの前記磁気ヘッドにより前記磁気ディスクの前記上部記録層のデータと前記下部記録層のデータとを同時に再生し、
    前記下部記録層に書き込まれたデータによる連続サーボ動作と前記上部記録層の前記サーボ領域のデータによる離散サーボ動作の協調動作により、上部記録層のサーボ領域では離散サーボ動作を行い、上部記録層のデータ領域では連続サーボ動作を行うことで前記磁気ヘッドの位置決めを行う
    ことを特徴とするサーボ方式。
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