JP4492794B2 - 監視システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線タグを用いて撮影対象の映像を撮影する監視システムに関する。
セキュリティーや省力化を目的としたカメラを用いた遠隔による監視システムやモニターシステムは、種々のものが既に提唱されている。一方、小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書き込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システムが知られている。無線タグは、所定の無線タグ情報を記憶するIC回路部とこのIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナとを備えており、リーダ/ライタ側よりIC回路部の無線タグ情報(識別情報)を読み取り、当該無線タグを識別することができる。
従来、これらのような、カメラによる映像撮影機能と、無線タグを用いた無線通信による識別機能をとを組み合わせた監視システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この従来技術は、所定の監視領域を固定式のカメラ(撮影装置)で撮影する一方、その監視領域に格子状に多数配置したリーダ(読み取り装置)によって人物の所持した無線タグと情報通信を試みる。そして、最も受信信号強度が強いリーダの位置を当該人物の位置と推定して当該人物の素性を識別し、カメラの撮影映像中該当する位置に映されている人物像と結びつける。この結果、カメラで姿が撮影されているにもかかわらず、当該位置に位置するリーダによって無線タグ情報を取得することができない人物は、侵入者であると判定するものである。
特開2004−30022号公報(段落番号0008〜0014、図1〜図3)
近年、店舗・建造物内各部を遠隔モニターするモニターシステムや、テレビ会議システム等、例えば上記従来技術のように所定の領域を固定的に撮影するのではなく所定の複数の撮影対象を目標としてカメラ撮影を行いたいニーズがある。上記従来技術のように1つの固定カメラによる撮影ではこれに対応できない。各撮影対象に対して1つの固定カメラを配置して撮影するのでは、システムが複雑化し、コストを増大させる。また、各撮影対象部位が移動しうる場合には、固定カメラではその都度撮影方向をセットし直さなければならない。いずれにしても、従来は、移動しうる複数の撮影対象の撮影において、十分対応できるものではなかった。
本発明の目的は、移動しうる複数の撮影対象を1つの撮影装置で確実に撮影できる、監視システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、予め定められた複数の監視対象にそれぞれ関連づけて取り扱われる複数の無線タグと、前記監視対象を撮影するための撮影装置と、前記撮影装置による撮影映像を表示する表示部とを有する、監視システムであって、前記撮影装置は、無線通信用のアンテナ、このアンテナを介し前記無線タグと無線情報通信を行う通信手段、及び、前記アンテナの指向方向を変化させる指向方向変化手段を備え、前記無線タグの存在する方向を、無線通信を介してサーチするサーチ手段と、所定の方向を撮影するための撮像手段と、前記複数の監視対象にそれぞれ対応した、前記サーチ手段のサーチ対象とする前記複数の無線タグの識別情報を読み込む識別情報入力手段と、前記識別情報入力手段で読み込んだ識別情報に対応する無線タグを前記サーチ手段が検出した場合に、前記撮像手段の前記撮影方向を、その検出した無線タグの存在する方向に変化させる撮影用駆動手段と、前記通信手段での無線情報通信における受信信号強度を検出する強度検出手段と、前記強度検出手段の検出結果により、前記無線タグの遠近方向の移動を判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に応じて、前記無線タグが近づく方向に移動したと判定されたときには前記撮像手段をズームアウトするように、前記無線タグが遠ざかる方向に移動したと判定されたときには前記撮像手段をズームインするように、変倍制御を行う変倍制御手段とを有し、前記サーチ手段は、前記複数の識別情報に対応する前記複数の無線タグを、前記識別情報入力手段で読み込んだ順番に対応して検出し、前記撮影用駆動手段は、前記撮像手段の前記撮影方向をその順番に検出した無線タグの存在する方向に順次変化させるとともに、当該撮影方向を順次変化させるときに、前記複数の無線タグのうち一つの無線タグの存在する方向に変化させた後、所定時間が経過したら、前記複数の無線タグのうち他の無線タグの存在する方向に切り替え、前記表示部は、前記撮影用駆動手段により撮影方向が切り替えられるのに応じて前記撮像手段により順次撮影される、各無線タグに関連づけられた前記監視対象を切り替えて表示することを特徴とする
本願第1発明においては、撮像手段の撮影方向を変化させる撮影用駆動手段を設けることにより、1つの撮影装置で複数の方向に存在する撮影対象を撮影可能となる。特にこのとき、サーチ手段が、撮影対象に関連づけた無線タグの存在する方向をサーチし、撮影用駆動手段がそのサーチ結果に応じて上記撮影方向を変化させることにより、各撮影対象が移動した場合でも、その移動に対応して確実に撮影対象を捕捉し、撮影を行うことができる。
また、通信手段が、アンテナの指向方向を変化させながら、アンテナを介して無線タグと無線情報通信を行い、撮影対象の無線タグをサーチすることができる。
また、サーチ対象の無線タグの識別情報が識別情報入力手段にて入力され、これに対応する無線タグをサーチ手段が検出すると、影用駆動手段がその検出した方向に撮影方向を変化させる。これにより、目標とする撮影対象を捕捉して撮影することができる。
また、撮影用駆動手段が、撮像手段の撮影方向を、サーチ手段が順番に検出した無線タグの存在する方向に順次変化させることにより、複数の撮影対象を順番に検出してそれに向けて撮影方向を切り替えながら、確実に各撮影対象を捕捉し撮影することができる。
また、撮影用駆動手段が、撮影方向を順次変化させるときに、一つの無線タグの存在する方向に変化させた後、所定時間が経過したら、他の無線タグの存在する方向に切り替えることにより、所定時間ごとに撮影方向を各撮影対象に自動的に順次切り替えながら、撮影することができる。
また、強度検出手段の検出結果に基づき判定手段が無線タグの遠近方向の移動を判定することにより、撮影対象が移動して距離が遠くなり受信信号強度が小さくなったらこれに対応して倍率を上げたり(ズームイン)、逆に距離が近くなり受信信号強度が大きくなったらこれに対応して倍率を制御する(ズームアウト)ことができる。
第2発明は、上記第1発明において、前記撮影装置は、前記サーチ手段が、前記識別情報入力手段で読み込んだ前記識別情報に対応する前記無線タグを検出できなかった場合に、検出不可を表す信号を前記表示部へ出力する信号出力手段をさらに備え、前記表示部は、前記検出不可を表す信号を入力した場合には、対応するエラー表示を行うことを特徴とする。
本発明の監視システムによれば、移動しうる複数の撮影対象を1つの装置で確実に撮影することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。本実施形態は、例えば店舗等のモニター(監視)システムに本発明を適用した例である。
図1は、本実施形態の撮影装置を備えたモニターシステムの概略を表すシステム構成図である。
図1において、このモニターシステム100は、本実施形態による撮影装置(カメラ装置)101と、このカメラ装置101に適宜の通信ネットワーク(回線、無線等)NWで接続された操作・表示端末102とから構成されている。操作・表示端末102から操作入力された探索対象の無線タグT(後述)の情報(識別情報であるID情報)が通信ネットワークNWを介しカメラ装置101へ出力され、カメラ装置101からは撮影した映像(静止画像または動画画像)の信号が操作・表示端末102へと出力される。
操作・表示端末102は、例えばパソコンで構成されており、操作部(操作手段)102Aと、表示部102Bと、CPUやROMやRAM(いずれも図示省略)を備えた本体部102Cとを備えている。操作部102Aは、操作入力手段として適宜のキー、ボタン、スイッチ、パッド等を備えており、表示やサーチ等に係わる種々の操作入力が行えるようになっている。
カメラ装置101は、最下部に位置する台座111と、台座111の上方に固定された制御部120と、この制御部120から突出するように設けたアンテナ130と、台座111に対し図示しない駆動手段を介し回転可能に設けられたターンテーブル112と、このターンテーブル112と共に回転するように設けられたカメラ113とを備えている。カメラ113は、所定方向を撮影する撮像手段としてのレンズ部114と、このレンズ部114のレンズの変倍制御(ズーミング)及び焦点位置制御(ピント調整)を行う公知の変倍・焦点制御手段(図示せず)とを備えている。
図2は、上記カメラ装置101の検索(サーチ)対象である物品・部材等に添付された無線タグTに備えられた無線タグ回路素子Toの機能的構成の一例を表すブロック図である。
図2において、無線タグ回路素子Toは、カメラ装置101のアンテナ130とUHF帯等の高周波を用いて非接触で信号の送受信を行うアンテナ151(タグ側アンテナ)と、このアンテナ151に接続されたIC回路部150とを有している。
IC回路部150は、アンテナ151により受信された搬送波を整流する整流部152と、この整流部152により整流された搬送波のエネルギを蓄積し駆動電源とするための電源部153と、上記アンテナ151により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部(後述)157に供給するクロック抽出部154と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部155と、上記アンテナ151に接続された変復調部156と、上記整流部152、クロック抽出部154、及び変復調部156等を介して上記無線タグ回路素子Toの作動を制御するための制御部157とを備えている。
変復調部156は、アンテナ151により受信された上記カメラ装置101のアンテナ130からの通信信号の復調を行うと共に、上記制御部157からの返信信号に基づき、アンテナ130より受信された搬送波を反射変調する。
制御部157は、上記変復調部156により復調された受信信号を解釈し、上記メモリ部155において記憶された情報信号に基づいて返信信号を生成し、上記変復調部156により返信する制御等の基本的な制御を実行する。
図3は、上記制御部120の機能的構成の詳細を表す機能ブロック図である。図3において、制御部120は、CPU(中央演算装置)121と、上記ネットワークNWを介した信号授受の制御を行うネットワーク通信制御部122と、例えばRAMやROMからなるメモリ123と、上記カメラ114の撮影動作における各種制御(ズームイン・ズームアウト等の変倍制御、あるいはピント合わせ等の焦点位置制御等)を行う撮影制御部124と、上記ターンテーブル112の回転駆動制御を行う駆動制御部125と、アンテナ130を介し無線タグTの上記無線タグ回路素子Toとの通信制御を行うRF通信制御部140とを備えている。
図4は、上記RF通信制御部140及びアンテナ130の詳細構成を表す機能ブロック図である。
図4において、アンテナ130は、この例では、1つの送信アンテナ(アンテナ素子)10と、3つの受信アンテナ(アンテナ素子)11A,11B,11Cとから構成されている。
RF通信制御部140は、上記送信アンテナ10及び受信アンテナ11A,11B,11Cを介し上記無線タグ回路素子ToのIC回路部150の情報(無線タグ情報)へアクセスする(読み取り又は書き込みを行う)ための送信部212及び受信部213(=高周波回路)と、受信アンテナ11Aに係わる位相制御ユニット203Aと、受信アンテナ11Bに係わる位相制御ユニット203Bと、受信アンテナ11Cに係わる位相制御ユニット203Cと、これら位相制御ユニット203A,203B,203Cからの出力を加算する加算器205とを有し、無線タグ回路素子ToのIC回路部150から読み取られた信号を処理して情報を読み出すとともに無線タグ回路素子ToのIC回路部150へアクセスするためのアクセス情報を生成する機能を含む上記CPU121と接続されている。
位相制御ユニット203A,203B,203Cは、CPU121からの位相制御信号を入力しこれに応じて受信アンテナ11A,11B,11Cにおける受信電波信号の位相を可変に設定する移相器206A,206B,206Cと、CPU121からの信号を入力しこれに応じて移相器206A,206B,206Cから入力した信号を可変に増幅し上記加算器205に出力する可変ゲインアンプ(増幅率可変アンプ)208A,208B,208Cとを備えている。
送信部212は、送信アンテナ10を介し無線タグ回路素子Toに対して信号を送信するものであり、無線タグ回路素子ToのIC回路部150の無線タグ情報にアクセスする(読み取り/書き込みを行う)ための搬送波を発生させる搬送波発生部として機能する水晶発振回路215と、上記CPU121から供給される信号に基づいて上記搬送波発生部により発生させられた搬送波を変調(この例ではCPU121からの「TX_ASK」信号に基づく振幅変調)する搬送波変調部として機能する送信乗算回路216(但し「TX_ASK信号」の場合は増幅率可変アンプ等を用いてもよい)と、その送信乗算回路216により変調された変調波を増幅(この例ではCPU121からの「TX_PWR」信号によって増幅率を決定される増幅)する変調波増幅部として機能する送信アンプ217とを備えている。そして、上記搬送波発生部により発生される搬送波は、好適には周波数300MHz以上とされ、望ましくは900MHz近傍あるいは2.45GHz近傍とされ、上記送信アンプ217の出力は、送信アンテナ10に伝達されて無線タグ回路素子ToのIC回路部150に供給される。
受信部213は、受信アンテナ11A,11B,11Cにより受信された無線タグ回路素子Toからの反射波を入力する受信アンテナ11A,11B,11Cで受信され上記位相制御ユニット203A,203B,203Cを経て加算器205で合算された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記搬送波発生部により発生させられた搬送波とを掛け合わせる受信第1乗算回路218と、その受信第1乗算回路218の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第1バンドパスフィルタ219と、この第1バンドパスフィルタ219の出力を増幅して第1リミッタ220に供給する受信第1アンプ221と、上記受信アンテナ11A,11B,11Cで受信され上記位相制御ユニット203A,203B,203Cを経て加算器205で合算された無線タグ回路素子Toからの反射波と上記搬送波発生部により発生された後に位相を90°遅らせた搬送波とを掛け合わせる受信第2乗算回路222と、その受信第2乗算回路222の出力から必要な帯域の信号のみを取り出すための第2バンドパスフィルタ223と、この第2バンドパスフィルタ223の出力を入力するとともに増幅して第2リミッタ224に供給する受信第2アンプ225とを備えている。そして、上記第1リミッタ220から出力される信号「RXS−I」及び第2リミッタ224から出力される信号「RXS−Q」は、上記CPU121に入力されて処理される。
また、受信第1アンプ221及び受信第2アンプ225の出力は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)回路226にも入力され、それらの信号の強度を示す信号「RSSI」がCPU121に入力され、CPU121はこの信号強度に応じて通信対象の無線タグTまでの距離を適宜の公知の手法で算出するようになっている(後述の図6のステップS45参照)。このようにして、本実施形態のカメラ装置101のRF通信制御部140では、I−Q直交復調によって無線タグ回路素子Toからの反射波の復調が行われる。
CPU121は、いわゆるマイクロコンピュータであり、詳細な図示を省略するが、中央演算処理装置であるCPU、ROM、及びRAM等から構成され、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。このCPU121は、上述した高周波回路受信部213からの受信信号、上記操作部102Aの操作信号等を入力した後所定の演算処理を行い、上述した高周波回路送信部212への増幅制御信号及び変調制御信号、位相制御ユニット203A,203B,203Cへの位相制御信号、操作・表示端末102への画像処理制御信号等を出力する。
なお、上記CPU121は、例えば上記ネットワーク通信制御部122(又はそれとは別の入出力インターフェイス)を介し、図示しないルートサーバ、他の端末、汎用コンピュータ、及び情報サーバ等との間で情報のやりとりが可能なように構成してもよい。
以上の構成において、本実施形態のモニターシステム100では、例えば、店舗等の建造物内における所定の複数の監視対象箇所・部材・人物等を自動切換にて順次カメラ装置101のレンズ部114の撮影方向を変えていき、監視を行う。
図5は、このモニターシステム100を店舗に適用した場合の一例を表す平面図である。この例では、モニターポイントとして、予め店舗300内の所定の商品棚301、商品棚301に配置された所定の商品302、所定の店員303、レジスター304等が設定されている。そして、これらに対しそれぞれ無線タグTが配置(添付、同梱、所持等)されており、各無線タグTをサーチしてその存在方向を探知してカメラ装置101のレンズ部114をその方向に向けて撮影しながら、所定時間ごとに順次モニターを行うものである。カメラ装置101で撮影した映像信号は、通信ネットワークNWを介して監視室305(店舗300の一角あるいは近所の別室でもよいし、比較的遠く離れた遠隔地でもよい)に設けられた操作・表示端末102に送られ、その表示部102Bに表示される。
図6は、上記のような店舗300内の監視を行うために、カメラ装置101のCPU121が行う無線タグのサーチ(探索)に係わる制御手順を表すフローチャートである。
図6において、操作・表示端末102の操作部102Aにおいてモニター(監視)開始の指示入力(例えばキー操作)があり、この指令信号がネットワークNW及びネットワーク通信制御部122を介しCPU121に入力されると、このフローが開始される。まずステップS5において、レンズ部114のズーミング判断のための距離検出を行う(後述のステップS45参照)ための初期値を適宜の値に設定する(初期化)。
その後、ステップS10において、通信ネットワークNW及びネットワーク通信制御部122を介し、上記操作・表示端末102(指令端末)より上記のようにモニターすべき所定の複数箇所(図5の例では9箇所)に配置した無線タグTの無線タグ回路素子Toの識別情報(タグID)をすべて入力する。
そして、ステップS15において、サーチ時において受信アンテナ11A,11B,11Cの(受信)指向性を単一方向に保持しつつその方向を変化させるとき(詳細は後述)におけるある基準位置(例えばカメラ装置101の台座111の真左側方向を0°)からの指向性の角度(以下適宜、指向角という)θの初期値をθ=θSTART(この例では0°)に設定する。なお、このθSTARTの値は、予めメモリ123内に固定的に記憶されていてもよいし、書き換え可能に記憶されていてもよいし、サーチの都度操作・表示端末102から入力するようにしてもよい。
その後、ステップS20において、上記ステップS10で入力したモニター対象の複数のタグIDの中から、まず1番目の探索対象のタグIDを決定する(操作・表示端末102からのタグID入力時にその順番まで指定しても良いし、CPU121側で適宜の手法で自動的に決定するようにしてもよい)。
そして、ステップS100に移り、RF通信制御部140を介し、受信アンテナ11A,11B,11Cの(受信)指向性を単一方向に保持しつつその方向を変化させる公知のフェイズドアレイ処理(PAA制御)を行い無線タグTのサーチを行い(詳細は後述の図8参照)、無線タグTの存在する方向θT(以下適宜、単にタグ方向θTという)を検知する。
その後ステップS25において、RF通信制御部140によって当該サーチ対象の無線タグTが検知されたかどうかを判定する。無線タグTが検知されていたときは判定が満たされ、ステップS30に移る。
ステップS30では、1つのモニター箇所における撮影時間をカウントするタイマ(図3では図示を省略したが制御部120内に設けられている)のカウント値を0にリセットする(0から改めてカウントを開始する)。
そして、ステップS35において、撮影制御部124を介しカメラ113を制御し、レンズ部114による撮影を行う。映像信号は撮影制御部124及びネットワーク122通信部を介し、さらに通信ネットワークNWを介して監視室305内の操作・表示端末102に送られ、これによって当該撮影映像が表示部102Bに画面表示される。
その後、ステップS40に移り、駆動制御部125を介しターンテーブル112を駆動し、上記タグ方向θTのほうにカメラ装置101のレンズ部114を向ける。
そして、ステップS45において、無線タグTがタグ方向θT内において遠近方向に移動したかどうかを判定する。具体的には、この時点で上記RF通信制御部140の受信部213のRSSI回路226からの信号強度RSSIに基づき算出される対象タグTの距離が前回記憶値(上記ステップS5や後述のステップS60参照)より大きくなったり小さくなったりしたかを判定する。無線タグの信号強度RSSIと距離との関係は、図7のような二次曲線で表されるので、信号強度RSSIの今回測定値をR1とすると、それに対応する距離K1が導出される。距離の前回記憶値がK0であったとすると、K1−K0<0であれば、無線タグTがカメラ装置101との遠近方向において前回より接近したことになり、K1−K0>0であれば前回より離隔したと判定できる。
無線タグTが移動していた場合は判定が満たされ、ステップS50に移る。無線タグTがカメラ装置101に対して接近していた場合(=上記距離が小さくなっていた場合)には判定が満たされてステップS55Aに移り、撮影制御部124を介しカメラ113を制御してズームアウト動作を行わせ、無線タグTがカメラ装置101に対して離れていた場合(=上記距離が大きくなっていた場合)には判定が満たされずステップS55Bに移り、撮影制御部124を介しカメラ113を制御してズームイン動作を行わせる。ステップS55A又はステップS55Bが終了したら、ステップS60に移る。
ステップS60では、このときの対象タグTの距離をメモリ123に記憶させ、ステップS65に移る。
ステップS65では、上記ステップS30でリセットしたタイマカウント値が所定時間t(この例では15秒)経過したかどうかを判定する。時間tが経過したらステップS70に移る。ステップS70では、上記ステップS10で入力したモニター対象の複数のタグIDのうち次の2番目の探索対象とするタグIDを決定する。
なお、上記ステップS25において無線タグTが検知されておらず判定が満たされなかった場合は、ステップS75に移り、ネットワーク通信制御部122及び通信ネットワークNWを介し上記操作・表示端末102に検知不可の旨の信号を出力し、表示部102Bに対応する表示(エラー表示)を行わせた後、上記ステップS70に移る。
ステップS70が終了するとステップS80に移り、操作・表示端末102の操作部102Aからのモニター(監視)終了の指示入力(例えばキー操作)が、ネットワークNW及びネットワーク通信制御部122を介し入力されたかどうかを判定する。このような停止指示が入力されていなければ判定が満たされずステップS100に戻って同様の手順を繰り返し、停止指示が入力されたら判定が満たされ、このフローを終了する。
図8は、上記ステップS100の詳細手順を表すフローチャートである。この例では、3つの受信アンテナ11A,11B,11Cに対し1つの返答信号が角度を持って斜めから伝搬した場合にそれら受信アンテナ11A,11B,11Cでその行路長の差だけ受信電波の位相に差が出ることを利用し、無線タグTの存在方向の検出を行う。
まずステップS101において、上記指向角θの値に応じ、受信アンテナ11A,11B,11Cに係る位相を決定し、これに対応した位相制御信号を位相制御ユニット203A,203B,203Cに出力する。具体的には該受信電波の隣接するアンテナでの受信信号の位相差は図9に示すように、隣接する受信アンテナ間隔をd、受信電波の波長をλ、指向角をθとして(2・π・d・cosθ)/λであり、対応する位相差が位相制御ユニット203A,B,Cにそれぞれ与えられる。
その後、ステップS102で、上記のように受信アンテナ11A,11B,11Cの位相を設定した(言いかえれば指向角θを設定した)条件のもと、送信アンテナ10よりサーチ対象無線タグTに対する呼びかけ信号であるScrollID信号を出力させる。詳細には、「TX_ASK」信号を生成して送信乗算回路216に出力し、送信乗算回路216で対応する上記振幅変調が行われアクセス情報としての「Scroll
ID」信号となる。一方CPU121は「TX_PWR」信号を生成して送信アンプ217に出力し、送信アンプ217でその「TX_PWR」信号に基づく増幅率で信号増幅が行われ、最終的に送信アンテナ10を介し送信され、サーチ対象である無線タグTの無線タグ回路素子Toからの返信を促す。
その後、ステップS103で、上記「Scroll ID」信号に対応してサーチ対象の無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された返答信号(=リプライ信号;タグ識別情報等の無線タグ情報)を受信アンテナ11A,11B,11Cより受信し、位相制御ユニット203A,203B,203Cでその位相を制御し、加算器205及び受信部213を介し取り込む、このときのRSSI回路226からの受信信号強度信号「RSSI」が入力され、その値がステップS104でメモリ123に記憶される。
そしてステップS105で、θが、予め指向角θを順次変化させるときの最終値として設定されたθEND(例えばθEND=180°)に等しくなったかどうかを判定する。最初はθ=θSTARTであるから判定が満たされず、ステップS106で予め定められたθSTEP(例えばθSTEP=30°)だけ加え、ステップS101に戻り、同様の手順を繰り返す。
こうしてステップS101〜ステップS106を繰り返してθの値にθSTEPを小刻みに加え、全受信アンテナ11A,11B,11Cによって生じる指向性を単一方向に保持しつつその指向角θを徐々に変化させながら、信号送信及び受信を繰り返しその都度受信信号を記憶していく。そしてθ=θENDになったらステップS105の判定が満たされ、ステップS107に移る。
ステップS107では、上記繰り返しの間にステップS104で記憶した信号強度に基づき、無線タグTの存在する指向性方向θTを決定する(例えば最も信号強度が大きかった指向角方向とする)。
以上において、カメラ装置101のアンテナ130及び制御部120が、各請求項記載の、撮影対象に関連づけて取り扱われる無線タグの存在する方向を、無線通信を介してサーチするサーチ手段を構成し、そのうち制御部120のRF通信制御部140の送信部212、受信部213、位相制御ユニット203A〜Cが、アンテナを介し、撮影対象に関連づけて取り扱われる無線タグと無線情報通信を行う通信手段を構成し、さらにそのうち位相制御ユニット203A〜Cが、アンテナの指向方向を変化させる指向方向変化手段を構成する。位相制御ユニット203A〜Cは、複数のアンテナ素子からなるアンテナによる指向性の方向を制御する指向性制御手段をも構成する。
また、CPU121の実行する図6に示すフローのステップS10は、操作手段で入力された、サーチ手段のサーチ対象とする無線タグの識別情報を読み込む識別情報入力手段に相当する。
さらに、レンズ部114が所定の方向を撮影するための撮像手段を構成し、ターンテーブル112が、サーチ手段によるサーチ結果に応じ、撮像手段の撮影方向を変化させる撮影用駆動手段を構成する。
以上のように構成した本実施形態においては、カメラ装置101に備えたターンテーブル112でカメラ113の撮影方向を変化させることにより、1つの撮影装置で複数の撮影対象(図5の例では所定の商品棚301、商品302、店員303、レジスター304等)を撮影可能となる。特にこのとき、制御部120及びアンテナ130によって各撮影対象に関連づけた無線タグTの方向をサーチし、ターンテーブル112がそのサーチしたタグ方向θTにカメラ113を向けることにより、各撮影対象が移動した場合でも、その移動に対応して確実に撮影対象を捕捉し、撮影を行うことができる。
特に、上記モニターシステム100では、制御部120が各撮影対象の無線タグTの存在方向を順番に検出し、ターンテーブル112がその順番に検出したタグ方向θTに向けて撮影方向を切り替えながら、確実に各撮影対象を捕捉し撮影することができる。
また、RF通信制御部140は、上記サーチ時に位相制御ユニット203A〜Cで複数のアンテナによる指向性を単一の方向に保持しつつその方向を順次変化させるいわゆるフェイズドアレイ制御を行うことにより、高速にアンテナ指向性を変化させることができる効果もある。
なお、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、その趣旨及び技術思想を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。以下、そのような変形例を順を追って説明する。
(1)録画を行う場合
図10は、この変形例におけるモニターシステムの概略を表すシステム構成図である。
図10において、このモニターシステムでは、記録手段としての録画装置160が通信ネットワークNWを介しカメラ装置101及び操作・表示端末102に接続されている。カメラ装置101には映像信号出力手段(図示せず)が新たに設けられ、これによって操作・表示端末102の適宜の操作等に基づきカメラ103で撮影した映像信号が映像信号出力手段より出力され、通信ネットワークNWを介し録画装置160に入力されて撮影映像を録画できるようになっている。またこの録画映像は、操作・表示端末102からの適宜の操作等に基づき、録画装置160で再生され、その映像信号は通信ネットワークNWを介して操作・表示端末102に入力され、操作・表示端末102でその再生映像を見られるようになっている(すなわちカメラ装置101での撮影映像を録画装置160で録画しながら操作・表示端末102でその映像を見ることが可能)。
なお、カメラ装置101の上記映像信号出力手段は、上記のように映像信号を録画装置160へと出力するとき、撮影対象となっている無線タグTの識別情報(タグID)を映像信号とともに記録手段へ出力し、録画装置160でこのタグIDも併せて記録するようにしてもよい。
(2)テレビ会議システムへの適用
上記実施形態は、本発明を店舗等のモニターシステムに適用した場合を例に挙げて説明したが、本発明の適用対象はこれに限られず、他のシステム、例えばテレビ会議システムに適用することも可能である。
図11は、この変形例によるテレビ会議システム400のシステム構成を表す説明図である。上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図11において、この例では、A地点の会議場401で会議に参加する者402全員がそれぞれタグIDの異なる無線タグTを予め所持している。そして、操作・表示端末102側から撮影対象として一人を選択してその参加者402の所持する無線タグTのタグIDを指定すると、上記実施形態同様、これに応じてカメラ装置101が当該無線タグTをサーチしてその存在方向を探知する。そして、ターンテーブル112を駆動することでレンズ部114をその参加者402の方向に向けて撮影し、撮影した映像信号が通信ネットワークNWを介して別のB地点の会議場403に設けられた操作・表示端末102に送られ、その表示部102Bに表示される。これによりB地点会議場403側にて、撮影したい所望の参加者402(例えば発言者、リーダー、特に注目したい人、キーパーソン等)を適宜切り替え指定しながら撮影し、その映像を見ることができる。
図12は、上記のテレビ会議システム400において、カメラ装置101のCPU121が行う無線タグのサーチ(探索)に係わる制御手順を表すフローチャートであり、上記実施形態の図6に相当する図である。図6と同様の手順には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図12において、図6と同様、まずステップS5において距離検出値の初期化を行った後、ステップS10に相当するステップS10′に移る。
ステップS10′では、通信ネットワークNW及びネットワーク通信制御部122を介し、上記操作・表示端末102(指令端末)より撮影すべき1人の参加者402の所持する無線タグTの無線タグ回路素子Toの識別情報(タグID)を入力する。その後ステップS15で図6と同様にθSTARTを設定する。
ステップS15の後は(図6のステップS20は省略されて)ステップS100に移り、図6同様、公知のフェイズドアレイ処理(PAA制御)を行い無線タグTのサーチを行った後、ステップS25においてサーチ対象の無線タグTが検知されたかどうかを判定する。
ステップS25で無線タグTが検知されていたときは判定が満たされ、(図6のステップS30は省略されて)ステップS35に移り、レンズ部114による撮影を行う。以降、ステップS60までは図6と同様であり、タグ方向θTのほうにレンズ部114を向け、無線タグTが移動したかどうかを判定し、その結果に応じてカメラ113にズームアウト又はズームイン動作を行わせ、対象タグTの距離をメモリ123に記憶させる。
ステップS60が終了したら、(図6のステップS65及びステップS70は省略されて)ステップS80に移り、撮影終了の指示入力(例えばキー操作)が、ネットワークNW及びネットワーク通信制御部122を介し入力されたかどうかを判定する。判定が満たされない場合はステップS100に戻って同様の手順を繰り返し、判定が満たされたらこのフローを終了する。
本変形例のテレビ会議システム400においても、上記実施形態同様、カメラ装置101に備えたターンテーブル112でカメラ113の撮影方向を変化させることで、1つの撮影装置で複数の撮影対象(図12の例では参加者402全員)を撮影を行える。また制御部120及びアンテナ130によって各撮影対象に関連づけた無線タグTの方向をサーチし、ターンテーブル112がそのサーチしたタグ方向θTにカメラ113を向けることにより、撮影対象となっている参加者402が移動した場合でも、その移動に対応して確実に撮影対象を捕捉し、撮影を行うことができる。
(3)ビームアンテナを用いる場合
すなわち、アンテナの指向方向を変化させる手段として、上記実施形態のようにアンテナの指向性を切り替えるのではなく、ビームアンテナを用いてその配置方向自体をターンテーブル112(アンテナ用駆動手段;あるいはターンテーブル112とは別個に駆動手段を設けてもよい)で変化させる場合である。
図13は、上記のような変形例の一つとして、上記(2)の変形例によるテレビ会議システムにおいて、上記ビームアンテナを用いた場合を表すシステム構成図である。上記実施形態や(2)の変形例等と同等の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図13において、この変形例によるテレビ会議システム400′は、撮影装置(カメラ装置)101′と、上記操作・表示端末102とから構成されている。カメラ装置101′は、最下部の台座111のすぐ上部に回転可能にターンテーブル112が設けられており、上記ビームアンテナ130′を備えた制御部120とカメラ113とが、一体となって上記ターンテーブルにより回転可能に構成されている。
図14は、上記のテレビ会議システム400′において、カメラ装置101のCPU121が行う無線タグのサーチ(探索)に係わる制御手順を表すフローチャートであり、上記変形例の図12に相当する図である。図12と同様の手順には同一の符号を付し、適宜説明を省略又は簡略化する。
図14において、図12と異なる点は、図12のステップS40に代えて、新たにステップS40′を設けている点である。すなわち、ステップS25で無線タグTが検知されステップS35でレンズ部114による撮影を開始した後、ステップS40′では、駆動制御部125を介しターンテーブル112を回転駆動し、上記タグ方向θTのほうにカメラ装置101のレンズ部114とビームアンテナ130′とを向ける。
以降は、図12と同様であるので説明を省略する。
本変形例のテレビ会議システム400′においても、上記(2)の変形例と同様の効果等を得る。
なお、上記ビームアンテナ130′を、上記実施形態のモニターシステム100のカメラ装置101に適用してもよく、この場合も上記実施形態と同様の効果を得る。
(4)アダプティブ制御
上記実施形態では、指向性制御を用いたタグ探索処理(ステップS100参照)として、3つの受信アンテナ11A,11B,11Cによる指向性を単一の方向に保持しつつその指向角θをθSTEPずつ順次変化させ、そのときのアンテナ11A,11B,11Cの受信信号強度に応じてサーチ対象の無線タグ回路素子Toの存在方向を推定した(いわゆるフェイズドアレイアンテナ制御)。
しかしながら、ステップS100において実行するCPU121によるタグ探 索処理の手法はこれに限られず、他の手法でもよい。図15は、それらのうち、いわゆるアダプティブ制御による制御手順を表すフローチャートであり、前述の図8に相当する図である。図8と同等の手順は同一の符号を付し、説明を省略する。
図15において、この変形例では、前述の実施形態のように受信アンテナ11A,11B,11Cによる指向性を単一方向に保持しつつその指向角θを徐々に変化させるのではなく、各受信アンテナ11A,11B,11Cによる指向性を受信感度が最適となるように変化させる。そのために、CPU121から各受信アンテナ11A,11B,11Cに係る位相制御ユニット203A,203B,203Cへの位相制御信号において各受信アンテナ11A,11B,11Cごとに所定の重み付けを行い、この重み付けを変動させながら送信・受信を繰り返し収束演算を行う。
まず、ステップS111において移相器206A〜Cの位相と可変ゲインアンプ208A〜Cのゲイン(信号の振幅)の初期値を設定する。
その後図8と同様、ステップS102及びステップS103において、送信アンテナ10よりScrollID信号を出力させ、サーチ対象の無線タグTの無線タグ回路素子Toから送信された返答信号を受信アンテナ11A,11B,11Cより位相制御ユニット203A,203B,203Cで受信し、加算器205及び受信部213を介し取り込む。
上記ステップS103が終了した後、ステップS112で、受信信号RXS−I,RXS−Qの値に応じ、受信アンテナ11A,11B,11Cに係る重み付けを決定し、その後ステップS113でこれに対応する位相及び振幅(ゲイン)を設定しこれに応じた位相制御信号を位相制御ユニット203A,203Bに出力する。
このときの重みの値は制御部120内のメモリ123に記憶されながらそれまでに記憶されたものとその大きさが比較されており、後述するようにステップS114の判定が満たされずステップS102に戻って同様の演算を繰り返していくときにそれまでの記憶値に比べ変化が所定値以下とみなされると演算が収束したと判定される。前述のようにこの変形例では受信アンテナ11A,11B,11Cで生成される指向性がその受信信号強度が最大値すなわち最適感度となるように模索する。また妨害信号が検出された場合はこの妨害信号が小さくなるようにさらに指向性が最適化される。重みの値がほぼ一定となり演算が収束した場合はステップS114の判定が満たされるが、それでない場合は判定が満たされず、ステップS102に戻って同様の演算手順を繰り返す。
このようしてステップS102→ステップS103→ステップS112→ステップS113→ステップS114→ステップS102→…と繰り返して受信アンテナ11A,11B,11Cそれぞれについてその受信感度が最適となる指向性が見つかったら演算が終了してステップS114の判定が満たされ、ステップS115に移る。
ステップS115では、上記収束結果に基づき無線タグTの存在する方向θTを推定し、このフローを終了する。
以上説明した本変形例のアダプティブ制御による手法によっても、上記実施形態とほぼ同様の効果を得る。
(5)その他
(1)アンテナ数のバリエーション
上記実施形態では、アンテナとしては、1つの送信アンテナ10と、3つの受信アンテナ11A,11B,11Cとが設けられていたが、これに限られない。
例えば、受信アンテナ11は上記のように3つには限られず、2つ設けてもよい。例えば上記実施形態より受信アンテナ11Cを省略して2つとし、これに対応して、受信アンテナ11Cに係わる位相制御ユニット203Cを省略してもよい。逆に、受信アンテナ11を4つ以上設けてもよい。特に、受信アンテナ11の数が増加するほど、受信信号による情報量が多くなり、指向性も鋭くなることから、サーチ対象の無線タグTの存在位置の推定精度が向上する効果がある。
さらに、送信アンテナ10と受信アンテナ11のように機能を分けず、送信・受信兼用アンテナを用いてもよい。この場合、その兼用アンテナとこれに対応する位相制御ユニットとの間に新たにサーキュレーダ等の送受分離器を設け、この送受分離器に送信部212の送信アンプ217の出力側を接続すればよい。さらに、アンテナ11Aのみならず、アンテナ11Bやアンテナ11Cについても同様にして送受信兼用アンテナとしてもよい。
また、アンテナ130,130′として八木アンテナを用いても良いし、2次元アレイアンテナとしても良い。
(2)駆動手段のバリエーション
上記実施形態においては、撮影用駆動手段としてターンテーブル112を設けたが、その代わりに、任意方向に向けられる回転駆動装置でも良い。あるいは水平方向回転にも限られず、上下方向に回転あるいは俯仰動させる駆動手段を設けてもよい。また、レンズ部114を含むカメラ113全体を回転駆動するのにも限られず、レンズ部114のみを回転又は俯仰動させるようにしてもよい。この場合も、同様の効果を得る。
(3)無線タグTの関連づけ
また、以上においては、無線タグTは対象物(物品・部材等)に直接添付、あるいはその対象物物品(書類等も含む)の梱包される箱に添付、あるいは同梱、さらには対象となる者が所持していたが、これに限られず他の形態でもよく、要するに、関連づけて取り扱われていれば足りる。
なお、以上で用いた「Scroll ID」等の信号及びコマンドは、EPC globalが策定したAuto−ID Class1仕様に準拠しているものとする。EPC globalは、流通コードの国際機関である国際EAN協会と、米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利法人である。なお、他の規格に準拠した信号でも、同様の機能を果たすものであればよい。
本発明の一実施形態の撮影装置を備えたモニターシステムの概略を表すシステム構成図である。 図1に示したカメラ装置のサーチ対象である物品・部材等に添付された無線タグに備えられた無線タグ回路素子の機能的構成の一例を表すブロック図である。 図1に示した制御部の機能的構成の詳細を表す機能ブロック図である。 図3に示したRF通信制御部及びアンテナの詳細構成を表す機能ブロック図である。 図1に示すモニターシステムを店舗に適用した場合の一例を表す平面図である。 店舗内の監視を行うために、カメラ装置のCPUが行う無線タグのサーチに係わる制御手順を表すフローチャートである。 信号強度RSSIと距離との関係を表す図である。 図6のステップS100の詳細手順を表すフローチャートである。 受信アンテナの位相決定原理を表す説明図である。 録画を行う変形例におけるモニターシステムの概略を表すシステム構成図である。 テレビ会議システムに適用した変形例のシステム構成を表す説明図である。 図11に示したテレビ会議システムにおいて、カメラ装置のCPUが行う無線タグのサーチに係わる制御手順を表すフローチャートであ テレビ会議システムにおいてビームアンテナを用いた変形例を表すシステム構成図である。 テレビ会議システムにおいて、カメラ装置のCPUが行う無線タグのサーチに係わる制御手順を表すフローチャートである。 アダプティブ制御を用いた変形例によるCPUの実行する制御手順を表すフローチャートである。
符号の説明
10 送信アンテナ(アンテナ素子)
11A〜C 受信アンテナ(アンテナ素子)
100 モニターシステム
101 カメラ装置(撮影装置)
101′ カメラ装置(撮影装置)
102 操作・表示端末
102A 操作部
112 ターンテーブル(撮影用駆動手段;アンテナ用駆動手段)
114 レンズ部(撮像手段)
120 制御部(サーチ手段)
121 CPU(識別情報入力手段)
130 アンテナ(サーチ手段)
130′ ビームアンテナ(サーチ手段)
160 録画装置(記録手段)
203A〜C 位相制御ユニット(通信手段、指向方向変化手段、指向性制御手段)
212 送信部(通信手段)
213 受信部(通信手段)
301 商品棚(撮影対象)
302 商品(撮影対象)
303 店員(撮影対象)
304 レジスタ(撮影対象)
400 テレビ会議システム
400′ テレビ会議システム
402 会議参加者(撮影対象)
T 無線タグ

Claims (2)

  1. 予め定められた複数の監視対象にそれぞれ関連づけて取り扱われる複数の無線タグと、
    前記監視対象を撮影するための撮影装置と、
    前記撮影装置による撮影映像を表示する表示部と
    を有する監視システムであって、
    前記撮影装置は、
    無線通信用のアンテナ、このアンテナを介し前記無線タグと無線情報通信を行う通信手段、及び、前記アンテナの指向方向を変化させる指向方向変化手段を備え、前記無線タグの存在する方向を、無線通信を介してサーチするサーチ手段と、
    所定の方向を撮影するための撮像手段と、
    前記複数の監視対象にそれぞれ対応した、前記サーチ手段のサーチ対象とする前記複数の無線タグの識別情報を読み込む識別情報入力手段と、
    前記識別情報入力手段で読み込んだ識別情報に対応する無線タグを前記サーチ手段が検出した場合に、前記撮像手段の前記撮影方向を、その検出した無線タグの存在する方向に変化させる撮影用駆動手段と、
    前記通信手段での無線情報通信における受信信号強度を検出する強度検出手段と、
    前記強度検出手段の検出結果により、前記無線タグの遠近方向の移動を判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に応じて、前記無線タグが近づく方向に移動したと判定されたときには前記撮像手段をズームアウトするように、前記無線タグが遠ざかる方向に移動したと判定されたときには前記撮像手段をズームインするように、変倍制御を行う変倍制御手段と
    を有し、
    前記サーチ手段は、
    前記複数の識別情報に対応する前記複数の無線タグを、前記識別情報入力手段で読み込んだ順番に対応して検出し、
    前記撮影用駆動手段は、
    前記撮像手段の前記撮影方向をその順番に検出した無線タグの存在する方向に順次変化させるとともに、当該撮影方向を順次変化させるときに、前記複数の無線タグのうち一つの無線タグの存在する方向に変化させた後、所定時間が経過したら、前記複数の無線タグのうち他の無線タグの存在する方向に切り替え、
    前記表示部は、
    前記撮影用駆動手段により撮影方向が切り替えられるのに応じて前記撮像手段により順次撮影される、各無線タグに関連づけられた前記監視対象を切り替えて表示する
    ことを特徴とする監視システム。
  2. 請求項1記載の監視システムにおいて、
    前記撮影装置は、
    前記サーチ手段が、前記識別情報入力手段で読み込んだ前記識別情報に対応する前記無線タグを検出できなかった場合に、検出不可を表す信号を前記表示部へ出力する信号出力手段をさらに備え、
    前記表示部は、
    前記検出不可を表す信号を入力した場合には、対応するエラー表示を行う
    ことを特徴とする監視システム。
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