JP4490035B2 - 疾患軽減製剤 - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、ヒト及び動物における疾患、特に炎症性疾患を治療又は軽減するための製剤に関する。具体的には、本発明は、炎症性呼吸器疾患、例えばヒト、特に小児における喘息を治療するための製剤に関する。
【0002】
喘息は再発性気道閉塞を特徴とする気道の慢性疾患である。喘息の周知の治療の一例としては、吸入コルチコステロイド剤、抗ヒスタミン剤及び吸入βアゴニスト気管拡張剤、例えばVentolin(登録商標)のような医薬を毎日投与することが挙げられる。このような治療の目的は、状態を管理するか又は改善すること、すなわち、喘鳴及び/又は息切れ及び/又は咳の症状軽減を可能にすることである。残念ながら、このような治療をもってしても、喘息患者は重い喘息発作又は喘息クリーゼを起こしやすい。このような発作又はクリーゼは、他の病気、例えば風邪又はインフルエンザ、アレルゲン(例えば花粉、ハウスダストなど)で引き起こされるか、又はこれらによって悪化させられ、或いは運動によって悪化させられるおそれがある。このようなクリーゼポイントは、間断のない咳やその他の呼吸困難を伴うことがあり、入院及び/又は外来患者緊急治療により、反復気管支拡張療法、酸素療法を施し、また、高用量の経口グルココルチコステロイド剤を投与することを必要とする場合がある。
【0003】
喘息治療の主要な目標は、緊急治療及び/又は経口コルチコステロイド治療を必要とするクリーゼを予防することである。これには2つの主な理由がある。第1には、このようなクリーゼは、喘息に関連した罹患及び死亡の主要な原因であるからである。第2には、ステロイド剤、特に高用量での経口ステロイド剤の反復使用は、文献によく記録されている多様な不都合な影響と関連するからである。
【0004】
吸入器を使用した喘息の吸入療法は、重篤な急性発作以外の発作に対する標準的な治療であるが、いくつかの欠点を有している。この吸入療法は、吸入器の放出と吸入との調和を必要とする。このことは多くの人にとって、特に小児にとっては困難である。またこの吸入療法においては、かなりの呼吸の努力が必要となり、このことは喘息患者にとっては困難である。
【0005】
β2気管支拡張剤、例えばサルブタモール(Ventolin)及びテルブタリン(Bricanyl)は通常、吸入によって摂取されるが、経口摂取の場合もある。経口摂取の場合、これらの化合物は、振せん及び/又は心血管の副作用を誘発するといった、かなりの不都合な作用(このような不都合な作用は吸入投与にも付随するが、可能性は低い)を有している。副作用は高用量で特に不都合に発生する。急性喘息発作に用いられる経口ステロイド剤、例えばプレドニゾロン及びプレドニゾンもよく知られた(そしてかなりの)副作用を有している。これらの化合物は一般には、発作を軽減する一方でこれらの副作用を回避するために、短期間摂取される。
【0006】
このように喘息の周知の経口治療を施しても、グルココルチコステロイド剤に関連する重篤で周知の副作用を蒙るか、或いは、大きな効果を立証できないかのいずれかである。従って、喘息及びその他の呼吸器疾患に対する効果的な経口治療の必要性はかなり高い。
【0007】
本発明によれば、(a)血小板活性化因子(PAF)阻害剤と、(b)アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤とを含む組成物が提供される。好ましくは、抗酸化剤(b)はNADPHオキシド阻害剤である。好ましくは抗酸化剤(b)は、グルタチオン合成を増加させる。抗酸化剤(b)は好ましくは好中球酸化的バースト拮抗体である。
【0008】
血小板活性化因子(PAF)は、エーテル結合されたリン脂質(アセチルグリセロールエーテルホスホコリン)である。このリン脂質は、ホスホリパーゼA2によって細胞膜から移動されたリン脂質から、種々異なる種類の刺激された細胞(例えば好塩基球、好中球、単球、マクロファージ、内皮細胞)によって生成される。PAFは、その血管作用特性に関連して、ヒスタミンの100〜10,000倍の効力を有している。平滑筋作用の1つとして、PAFは強力な気管支収縮剤である。PAFはまた他の細胞を刺激して、これらの細胞の機能活性及び代謝活性を高め、すなわち、これらの細胞をより効果的な機能のためにプライミング又は活性化する。PAFは、強力な血小板凝集剤及び全身性アナフィラキシー症状の誘発剤である。
【0009】
PAF阻害剤とは、任意のメカニズムによりPAFを阻害する薬剤を意味するものである。
【0010】
好ましくは、血小板活性化因子(PAF)阻害剤(a)はギンコリド(gingkolide)である。好ましくはギンコリド源は、ギンコウ・ビロバ(イチョウ、gingko biloba)、又はギンコウ・ビロバの抽出物又は成分である。
ギンコリド、例えばギンコリドBは、強力な(PAF)阻害作用を示す。このようなPAF阻害作用により、気管支収縮を低減し、気道過敏及び好酸球応答の誘発を低減することができる。
【0011】
ギンコリドB(分子式C202410)の構造を以下に示す。
【化1】
Figure 0004490035
ギンコリドはギンコウ・ビロバL、Ginkgoaceaeの根、樹皮及び/又は葉から分離された生体活性テルペンである。その他の好適なギンコリドは、例えば極性有機溶媒によりギンコウ・ビロバL、Ginkgoaceaeの根、樹皮及び/又は葉から抽出可能なギンコリド化合物である。
【0012】
アラキドン酸(AA)は、エイコサノイド、例えばプロスタグランジン、ロイコトリエン及び多数の他のメディエータが生成される基質である。エイコサノイドは、炎症性応答をほぼその局面ごとに集合的に媒介することができる。AAは膜リン脂質と脂肪酸とから、種々のホスホリパーゼの効果を介して生成される。AAは細胞内に保存されることはないが、しかし極めて迅速に生成され代謝されることによりメディエータになる。エイコサノイドが(AAから)形成される過程は、アラキドン酸AAカスケードと呼ばれ、よく知られている。AAカスケード中の主な媒介酵素は、シクロオキシゲナーゼのクラスであり、主にアスピリン及びその他のNSAIDS、並びにCOX−2阻害剤によって阻害される酵素である。
【0013】
「アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤」とは、AAカスケードの任意の段に(例えば媒介酵素の阻害により)影響を与える任意の抗酸化剤を意味する。この抗酸化剤は、2つの態様の作用、すなわち:(i)抗酸化剤作用、及び(ii)AAカスケードに影響を与える作用を有すると云える。
【0014】
好ましくは抗酸化剤(b)はアポシニンである。このアポシニンは、分離形(例えばアポシニン)、前躯体、例えば二量体、グルコシド(例えばアンドロシン)、グリコーン又はアセトバニロン(acetovanillone)形、及び/又は天然形(例えばPicrorhiza kurroa形)のアポシニンであってよい。これらの形態についてはさらに詳しく後述する。
【0015】
本発明による組成物、製剤及び方法は、ヒトの患者を治療するための医薬品として(又は医薬品の製造において)有用であり、且つ/又は、ヒト以外の動物を治療するのための動物用医薬品として(又は動物用医薬品の製造において)有用である。なぜならば、これらは後述の試験データに示すような活性を実証するからである(例えば例13参照)。試験が示すように、本発明による組成物及び/又は製剤は、炎症性疾患の治療又は改善又は軽減に用いるのに適している。これらの組成物及び/又は製剤は、炎症性呼吸器疾患の改善又は軽減に用いられるのが好ましい。「炎症性呼吸器疾患」は、呼吸器疾患、例えば喘息、アレルギー性気道疾患及び気腫(例えば遺伝性気腫)、呼吸器系に現れるアレルギー症状、運動誘発性の喘息及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)(気管支炎)を含む。この製剤は、関節炎やリウマチ様変形性関節炎のような炎症性関節疾患、(アトピー性)皮膚炎、リーシュマニア症、及び/又は、潰瘍(胃潰瘍を含む)、胃潰瘍症候群、潰瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、過敏性腸疾患及びクローン病のような胃腸管炎症性疾患を使用することもできる。これらの製剤は血小板誘発性の血液凝固を防止するのに使用することもでき、ひいては、血小板誘発性の血液凝固によって引き起こされる状態(例えば冠動脈疾患、動脈閉塞、PAD(末梢動脈疾患)及び卒中)を治療、管理及び/又は予防するのに用いるのに適している。これらの製剤及び組成物は、血栓症及び心臓関連の問題(例えば虚血及び血流の問題、実験的心筋虚血により誘発される不整脈)の治療、管理及び/又は予防、細動脈痙攣及び血栓形成により引き起こされる問題の予防又は低減に用いることもできる。
【0016】
これらの組成物及び製剤は、枯草熱(アレルギー性鼻炎)の治療、管理又は予防に使用することができる。このための好ましい組成物はジメチルスルホンを含む。
【0017】
これらの組成物は、ヒト以外の動物、例えばイヌ、ブタ、ウマ種、家禽、及びキジのような飼育猟鳥を治療するための動物用医薬品として(又は動物用医薬品の製造において)使用することができる。これらの組成物は、炎症性疾患、例えば季節性掻痒性皮膚炎、蹄葉炎、湿疹様皮膚炎、COPD、跛行、窒素尿、皮膚炎、レインスコールド、変形性関節症、股関節異形成及びリーシュマニア症、ウマ胃潰瘍症候群又はこれらの後遺症を治療するのに使用することができる。
【0018】
製薬上有意な量の有効成分、つまり抗酸化剤(b)(例えばアポシニン)とPAF阻害剤(例えばギンコウ・ビロバ)との組み合わせは相乗作用を有することができる。この相乗作用は、疾患、例えば喘息の著しく効果的な治療をもたらす。本発明の製剤を使用した治療は、喘息症状及び他の全身の徴候を最大95%だけ低減し、一層元気かつ幸福にし、血色(酸化の改善を示す)を良くし、小児の成長及び発育を明らかに進ませる、というように、全身の健康状態にかなりの利益をもたらすことができる。クリーゼの量も有意に低減することができ、ひいては入院治療又は外来治療の必要性も減らすことができる。
【0019】
「本発明の製剤を使用した治療」とは、予防(発作を予防するか又は少なくとも発作頻度を低減し、ひいては健康レベルを維持し、且つ/又は、状態の発生を防止すること)を目的とした予防用量又は維持用量での製剤の投与と、未治療の場合には入院することになるような慢性の発作又はクリーゼ症状を緩和するための(一般的にはより高い)「治療レベル」における治療との双方を意味するものである。従ってこの製剤は、コルチコステロイド、特に経口コルチコステロイド治療のような、有害と考えられる治療の必要性を取り除くか又は低減する。しかし、これらの製剤/組成物は、コンベンショナルな喘息治療(Ventolin、酸素療法、コルチコステロイド剤、呼吸技術など)との組み合わせで悪影響なしに投与することができ、また、コンベンショナルな治療の用量を低減することを可能にする(用量節減)。
【0020】
抗酸化剤(b)として使用するのに適した組成物の例は、NADPH−オキシダーゼ阻害剤、例えばカテコール及びこれらの代謝体、及びメチル化カテコール、例えばアポシニンである。
【0021】
好ましくは、抗酸化剤(b)は、植物フェノール、4−ヒドロキシ−3−メトキシアセトフェノンであるアポシニンであり、下記の式を有している:
【化2】
Figure 0004490035
【0022】
アポシニンはアラキドン酸カスケードを妨害し、グルタチオン合成を増加させ、しかも好中球酸化的バースト拮抗体である。これらの作用は、アポシニンを含む製剤により示される、治療効果の増大に貢献することができる。
【0023】
抗酸化剤(b)は、アポシニン誘導体又はフェノン誘導体であってもよい。好適なフェノン誘導体のいくつかの例が米国特許第5,481,043号明細書に開示されている。
【0024】
(抗酸化剤(b)として使用するのに適した)NADPH−オキシダーゼ阻害剤は、植物物質又は植物抽出物に見出すことができる。例えば、植物ピクロリザ・クロア(Picrorhiza kurroaアポシナム・カンナビナム(Apocynum cannabinumアポシナム・ベネタム(Apocynum venetum又はアポシナム・アンドロサエミフォリウム(Apocynum androsaemifoliumの抽出物中に、アポシニンが見出される。本発明の製剤は「単離形」NADPH−オキシダーゼ阻害剤(例えば「単離形アポシニン」)を含むことができる。「分離形」NADPH−オキシダーゼ阻害剤は、合成されたNADPH−オキシダーゼ阻害剤、又は、植物から抽出されて精製されたNADPH−オキシダーゼ阻害剤である。アポシニン(又はその他のNADPH−オキシダーゼ阻害剤)は、植物からの直接的な抽出物として(すなわち、未精製の植物又は根の抽出物の形の化合物の未分解混合物の部分として)、本発明による製剤中に存在してよい。このような抽出物を「天然形」NADPH−オキシダーゼ阻害剤(又はアポシニン)と呼ぶ。例えば、Picrorhiza kurroaの形で本発明による製剤中に存在するアポシニンを「天然形アポシニン」と呼ぶ。天然形アポシニンは例えば、アンドロシン及び他のイリドイドグルコシドを含むことができる。
【0025】
好ましくは、この組成物は精製形又は合成形のNADPH−オキシダーゼ阻害剤、すなわち「単離形」NADPH−オキシダーゼ阻害剤である。
【0026】
さらに別の好ましい実施態様の場合、NADPH−オキシダーゼ阻害剤である抗酸化剤(b)は、単離形及び天然形の双方で存在する。
【0027】
上述のように、好ましい抗酸化剤(b)はアポシニンである。アポシニンが「単離形」で製剤に使用される場合、製剤は天然形のアポシニン、例えばPicrorhiza kurroa、Apocynum cannabinum、Apocynum venetum及びApocynum androsaemifoliumのような植物を含有するアポシニン、最も好ましくはPicrorhiza kurroaからの抽出物をも含むことがさらに好ましい。「単離形」活性存在物と組み合わせて天然形の活性存在物を使用することにより、単離形(例えば精製又は合成アポシニン)と天然形(例えばPicrorhiza kurroa中に含有されるアポシニン)との間にさらなる相乗作用がもたらされる。好ましいPicrorhiza kurroaは、よく知られているような標準イリドイドグルコシド画分を基準とした標準形である。標準形の好ましいPicrorhiza kurroaは、集合的に「カトキン(Kutkin最小4%」として知られる標準イリドイドグルコシド画分を含む。カトキン(Kutkin最小2% とカトキン(Kutkin最小8%との間の標準イリドイドグルコシド画分も好ましい。下記の例では、標準形のPicrorhiza kurroaは、集合的に「カトキン(Kutkin最小2%」として知られる標準イリドイドグルコシド画分を含む。
【0028】
この組成物は、天然形のNADPH−オキシダーゼ阻害剤、例えばPicrorhiza kurroaである抗酸化剤(b)を単独で含んでいてよい。ただしこの場合には、副作用(例えばPicrorhiza kurroa中の他の種により発生するおそれのある胃の不調)を予防するために、Picrorhiza kurroaの量を制限する必要がある。しかし念のために述べておくと、ほとんどのヒトの患者は、不快感なしに1日当たり最大2,000mgのPicrorhiza kurroa(カトキン(Kutkin最小2%)を服用することができる。
【0029】
好ましい組成物は:
a) ギンコウ・ビロバと
b) 抗酸化剤、好ましくはNADPH−オキシダーゼ阻害剤、好ましくはアポシニンと
を含み;
ギンコウ・ビロバ:抗酸化剤の重量比は約3:10〜約3.4:1、好ましくは0.5:1〜約3:1、さらに好ましくは約2.1:1〜2.7:1である。
【0030】
上述の比において、抗酸化剤の重量は、分離形(例えば分離形アポシニン)の重量を意味する。
【0031】
従って本発明の別の観点によれば、炎症性疾患、血栓症、心臓の問題、及び/又は、血小板誘発性の血液凝固によって引き起こされる状態を治療又は軽減するのに用いられる医薬品が提供され、この医薬品は、(a)血小板活性化因子(PAF)阻害剤と、(b)アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤とを含む。好ましくは、抗酸化剤(b)はNADPHオキシド阻害剤である。好ましくは、抗酸化剤(b)はグルタチオン合成を増加させる。抗酸化剤(b)は好中球酸化的バースト拮抗体であることが好ましい。
【0032】
好ましくは、血小板活性化因子(PAF)阻害剤は、ギンコウ・ビロバである。抗酸化剤(b)はアポシニンであることが好ましい。
アポシニンは分離形であってよい。好ましくは製剤はさらに、天然形アポシニンを含む。好ましくは製剤は、ヒトの炎症性疾患の治療のための製剤である。好ましくは製剤は、炎症性呼吸器疾患を治療するために用いられる。
【0033】
好ましい呼吸器疾患用医薬品は:
a) ギンコウ・ビロバと
b) 抗酸化剤、好ましくはNADPH−オキシダーゼ阻害剤、好ましくはアポシニンと
を含み;
ギンコウ・ビロバ:抗酸化剤の重量比は約3:10〜約60:1、好ましくは約6:1〜約0.4:1、より好ましくは約2.4:1〜約0.45:1、さらにより好ましくは2.1:1及び約1.4:1である。
【0034】
上述の比において、抗酸化剤の重量は、単離形(例えば単離形アポシニン)の重量を意味する。
【0035】
前の段落に記載の製剤及び組成物は、ギンコウ・ビロバが天然形であることを想定している。好ましくはギンコウ・ビロバは濃縮標準形であって、例えば、オーストラリア国MediHerbによって販売されているギンコウ・ビロバ錠剤(ギンコウ・フラボン・グリコシドとして標準化された、2.0g乾燥葉ギンコウ・ビロバと当量のギンコウ・ビロバ濃縮抽出物を含有する500mg錠剤)のような、天然形ギンコウ・ビロバの濃度の4倍と当量の濃縮抽出物である。従って、このような濃縮標準形のギンコウ・ビロバを含む好ましい製剤は:
a) ギンコウ・ビロバ(濃縮標準形)と
b) 抗酸化剤、好ましくはNADPH−オキシダーゼ阻害剤、好ましくはアポシニンと
を含み;
ギンコウ・ビロバ:抗酸化剤の重量比はギンコウ・ビロバ:抗酸化剤の重量比は約30:1〜約75:1000、好ましくは約3:1〜約1:1、より好ましくは約3:2である。
【0036】
なお、本発明による製剤において、抗酸化剤(b)(例えばNADPH−オキシダーゼ阻害剤のような抗酸化剤、例えばアポシニン)のレベルが上記のように特定した最小値よりも高いと、製剤は治療上の処置にとって一層好適なものになる一方、抗酸化剤(b)の量を上述の最小値の付近にすると、製剤は標準的な予防上の処置にとって一層好適なものになる。
【0037】
好ましくはこの組成物(又は製剤)はさらに、製剤の脂質溶解性を向上させる薬剤を含む。このような薬剤は特に経口経路により吸収率を改善し、ひいては生体利用効率を改善する。脂質溶解性を向上させる好ましい薬剤は、製薬上容認可能な界面活性剤及び/又は脂肪酸の源、例えばホスファチジルコリン(レシチン)である。
【0038】
好ましくは、これらの組成物又は製剤はさらに、ジメチルスルホンを含む。このような製剤は、枯草熱(アレルギー性鼻炎)に特に適している。
【0039】
この製剤はさらに、付加的な成分、製薬学的にコンベンショナルなキャリヤ、稀釈剤、矯味剤、乳化剤及び安定剤を含んでよい。好ましくは、この製剤はさらに下記のi)〜v)のうちの1つ又は2つ以上を含む:
i) 免疫系を向上させる薬剤、例えば抗ウイルス作用、抗菌作用及び抗酸化作用を有するラクトフェリン;
ii) ビタミン又は鉱物の天然源、例えばミツバチ花粉(bee pollen);
iii) ビタミン、鉱物及びアミノ酸の源、例えば天然源、例えばクロレラ;
iv) 微量元素源、例えばフカス・ベシクローサス(Fucus vesiculosus;及び/又は
v) 味質マスキング剤、例えばヨーグルト、果汁、蜂蜜及びシロップ。
これらの組成物及び製剤は経口投与に適している。従って、別の観点において本発明は、炎症性疾患、血栓症、心臓の問題、及び/又は、血小板誘発性の血液凝固によって引き起こされる状態を治療又は軽減するための、経口により生体利用可能な製剤を提供し、この製剤は、血小板活性化因子(PAF)阻害剤と、(b)アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤とを含む。好ましくは、抗酸化剤(b)はNADPHオキシド阻害剤である。好ましくは、抗酸化剤(b)はグルタチオン合成を増加させる。抗酸化剤(b)は好中球酸化的バースト拮抗体であることが好ましい。
【0040】
血小板活性化因子(PAF)阻害剤(a)は、ギンコウ・ビロバであることが好ましい。抗酸化剤(b)はアポシニンであることが好ましい。
【0041】
さらに別の観点では、本発明は、炎症性呼吸器疾患を治療するための、経口により生体利用可能な医薬品を提供し、この医薬品はギンコウ・ビロバとアポシニンとを含む。アポシニンは、単離形(例えば二量体、グリコーンとしてのアポシニン又はアセトヴァニロン形アポシニン)、又は天然形(例えばPicrorhiza kurroa形)であってよい。好ましくはアポシニンは天然形及び単離形で存在する。
従って本発明は、経口活性の抗喘息製剤を提供することができる。これらの製剤は言うまでもなく、その他の投与手段、例えば粘膜送達経路(例えば直腸経路、鼻経路、膣経路)及び局所投与にも適している。
【0042】
本発明によれば、さらに、ヒト又はその他の動物における炎症性疾患、血栓症、心臓の問題、及び/又は、血小板誘発性の血液凝固によって引き起こされる状態を治療又は軽減する方法が提供され、この方法は、(a)血小板活性化因子(PAF)阻害剤と、(b)アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤とを患者に投与するステップを含む。
【0043】
好ましくは、抗酸化剤(b)はNADPHオキシド阻害剤である。好ましくは、抗酸化剤(b)はグルタチオン合成を増加させる。抗酸化剤(b)は好中球酸化的バースト拮抗体であることが好ましい。本発明はまた、ヒト又はその他の動物の炎症性疾患を治療するための薬剤を製造するうえで、(a)血小板活性化因子(PAF)阻害剤と、(b)アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤とを使用することを含む方法を提供する。
【0044】
好ましくはこの方法は、炎症性呼吸器疾患、例えば上の段落に記載した疾患、例えば喘息、アレルギー性気道疾患及び気腫(例えば遺伝性気腫)、枯草熱、アレルギー性鼻炎、呼吸器系に現れるアレルギー症状、運動誘発性の喘息及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)(気管支炎)を治療(及び/又は改善又は軽減)するのに用いられる。この方法はまた、炎症性関節疾患、関節炎及びリウマチ様変形性関節炎のような炎症性疾患、及び/又は、潰瘍性大腸炎、腹腔疾患、胃潰瘍症候群、過敏性腸症候群、過敏性腸疾患及びクローン病のような胃腸管の炎症性疾患を治療するのに用いることもできる。この方法は、血小板誘発性の血液凝固、血栓症、心臓の問題、及び/又は、上述の他の状態を予防するのに用いることができる。
【0045】
好ましくは、血小板活性化因子(PAF)阻害剤はギンコウ・ビロバである。好ましくはこの製剤は、一日用量当たり1mg/kg体重〜25mg/kg体重の(ギンコウフラボングリコシド−24%として標準化された)ギンコウ・ビロバ濃度で、ヒトに投与される。
【0046】
好ましくは抗酸化剤(b)はアポシニンである。好ましくはこの製剤は、一日用量当たり60μg/kg体重〜20mg/kg体重のアポシニン濃度で、ヒトに投与される。
【0047】
好ましくはこの方法はさらに、上述のような天然形抗酸化剤(b)、例えばPicrorhiza kurroaを投与するステップを含む。好ましくはこの製剤は、一日用量当たり1mg/kg体重〜35mg/kg体重のPicrorhiza kurroa濃度で投与される。このような好ましいPicrorhiza kurroa一日用量は、集合的に「カトキン(Kutkin最小4%」として知られる標準イリドイドグルコシド画分を基準としている。
【0048】
上述の範囲は、ヒトの患者に対する維持用量(予防処置用)である。(例えば治療開始又は急性発作の治療のための)負荷用量に関しては、一日用量を1〜5日間、好ましくは3日間にわたって2倍にすることが望ましい。
【0049】
10〜30日のより長い期間にわたって臨床的な利益を提供する蓄積作用を利用することができる。
【0050】
一日用量は、単独のカプセル、錠剤、又は当業者に良く知られているその他の固体形又は液体形として提供するか、又は、分割された用量(例えば1〜3回用量)で提供することにより一日用量全体を形成することができる。ギンコウ・ビロバ及び抗酸化剤(b)、例えばアポシニンの用量は一緒にカプセル、錠剤などで提供するか、又は、これら2つの化合物を順次投与するために、別々のカプセル又は錠剤(ギンコウ・ビロバの用量又は部分用量を含有するカプセル、及び、抗酸化剤(b)、例えばアポシニンを含有する別個のカプセル)として提供することができる。
【0051】
下記のものは、動物の治療のための好ましい組成物/用量である。好ましい血小板活性化因子(PAF)阻害剤はギンコウ・ビロバである。好ましくは抗酸化剤(b)はアポシニンである。好ましくはこの方法はさらに、上述のように天然形抗酸化剤(b)、例えばPicrorhiza kurroaを投与するステップを含む。
【0052】
イヌに関して、好ましい用量は、一日用量当たり1mg/kg体重〜7mg/kg体重の(ギンコウ・フラボン・グリコシド−24%として標準化された)ギンコウ・ビロバ濃度;一日用量当たり0.6mg/kg体重〜35mg/kg体重のアポシニン濃度である。用量は3mg/kg体重〜6.6mg/kg体重のPicrorhiza kurroaの一日用量を含んでもよい。Picrorhiza kurroaの好ましい一日用量は、集合的に「カトキン(Kutkin最小4%」として知られる標準イリドイドグルコシド画分を基準としている。
【0053】
ウマに関して、好ましい用量は、一日用量当たり4mg/kg体重〜23mg/kg体重の(ギンコウ・フラボン・グリコシド−24%として標準化された)ギンコウ・ビロバ濃度;一日用量当たり0.2mg/kg体重〜1.1mg/kg体重のアポシニン濃度である。用量は1mg/kg体重〜5.6mg/kg体重のPicrorhiza kurroaの一日用量を含んでもよい。Picrorhiza kurroaの好ましい一日用量は、集合的に「カトキン(Kutkin最小4%」として知られる標準イリドイドグルコシド画分を基準としている。
【0054】
本発明のさらに別の観点によれば、ヒト又はその他の動物における炎症性疾患、血栓症、心臓の問題、及び/又は、血小板誘発性の血液凝固によって引き起こされる状態を治療又は予防するための製剤の部分から成るキットが提供され、このキットは、少なくとも1用量の(a)血小板活性化因子(PAF)阻害剤と、(b)アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤とを含む。好ましくは、血小板活性化因子(PAF)阻害剤はギンコウ・ビロバである。好ましくは抗酸化剤(b)はアポシニンである。
【0055】
複数の部分から成るキットを例えば、ギンコウ・ビロバの用量又は部分用量を含有するカプセルと、抗酸化剤(b)(例えばアポシニン)の用量又は部分用量を含有する別個のカプセルとを含有するブリスターパックとして提供することが考えられる。このパックは、用量を順次投与するための指示書を付けて提供することができる。
【0056】
一緒に又は別個に投与する場合、化合物(a)及び(b)は、(a)及び(b)のそれぞれの好適な血中濃度を維持するようにするべきである。別個に投与する場合、化合物(a)及び(b)は互いに4時間以内、好ましくは2時間、より好ましくは同時に与えるべきである。
【0057】
好ましくは炎症疾患は炎症性呼吸器疾患、例えば喘息である。疾患はアレルギー性の性質を有していてよい。
【0058】
製剤は例えば丸薬又はカプセル剤の形態で経口投与されるのが好ましいが、他の周知のコンベンショナルな投与技術を用いることも可能である。
【0059】
本発明の組成物(及び製剤)は単独治療手段として用いられてよい。本発明の組成物(及び製剤)はコンベンショナルな薬剤(例えば不所望な副作用を有するステロイド剤や抗ヒスタミン剤のような抗アレルギー剤)と併用されてもよい。このような併用は、コンベンショナルな薬剤の所要用量を低減し、ひいては副作用の可能性/発生を低減する。ヒトや動物の患者の治療中に生じる治療薬の副作用(例えば抗アレルギー剤の副作用)の軽減は、「用量削減」として知られている。
【0060】
従って、本発明のさらに別の観点によれば、治療薬の用量を節減する方法が提供され、この方法は、(a)血小板活性化因子(PAF)阻害剤と、(b)アラキドン酸カスケードを妨害する抗酸化剤とを患者に投与するステップを含む。好ましくは血小板活性化因子(PAF)阻害剤はギンコウ・ビロバである。好ましくは抗酸化剤(b)はアポシニンである。製剤は治療薬(例えば抗アレルギー剤)と同時に又は異なる時間に、同一投与経路又は異なる投与経路により投与されてよい。
【0061】
例及び説明は(至るところで)喘息に関連するが、しかし、本発明の製剤が、他の疾患、特に上述のようなその他の炎症性疾患を治療、改善又は予防するのに適していることは明らかである。これらは例えば気腫のような他の呼吸器炎症性疾患であってもよい。また、とりわけ本発明の製剤がアレルギー発作又はアレルギー反応の症状、例えば虫刺され症状を治療又は軽減するのに適していることは明らかである。本発明の製剤は、炎症性胃腸管障害の治療、軽減又は予防に適している。本発明の製剤はイヌやウマのような動物の炎症性疾患、例えば炎症性呼吸器疾患の治療又は予防に適している。
【0062】
発明の詳細な説明
以下に本発明の実施例を、添付の図面に関連して説明する。
例調製物
例1
下記の試薬を混合した:
【0063】
アポシニン 100mg
Picrorhiza kurroa 200mg
ラクトフェリン 60mg
ギンコウ・ビロバ** 150mg
ミツバチ花粉 120mg
クロレラ・ピレノイドーサ(Chlorella pyrenoidosa 250mg
ホスファチジルコリン(レシチン) 100mg
Fucus vesiculosus 20mg
【0064】
ラクトフェリン、ミツバチ花粉、Chlorella pyrenoidosa、ホスファチジルコリン(レシチン)及びFucus vesiculosusは、ビヒクルとして使用する。
【0065】
**使用されるギンコウ・ビロバは、(1:4の比で濃縮された)乾燥葉と当量であり、かつギンコウ・フラボン・グリコシド−18%として標準化された濃縮抽出物である。従って同一濃度の場合、600mgの「天然」ギンコウ・ビロバが使用されることになる。
【0066】
この混合物を細分し、投与に適する形態、例えば経口投与用カプセル形態で調製した。
【0067】
例1A
下記の化合物を混合し、成人及び比較的高年齢の小児に使用した。
【0068】
アポシニン 180g
Picrorhiza kurroa 360g
ギンコウ・ビロバ** 260g
Chlorella pyrenoidosa 100g
ホスファチジルコリン(レシチン) 100g
【0069】
**ギンコウ・ビロバ:乾燥葉1:4と当量であり、ギンコウ・フラボン・グリコシド−24%として標準化された濃縮抽出物。
【0070】
16kg体重当たり425mg(サイズ0のカプセル):これを1日2回、午前2/5用量、午後3/5用量に適宜分割した。
【0071】
例1B
下記の化合物を混合し、比較的低年齢の小児に使用した:
【0072】
アポシニン 100g
Picrorhiza kurroa 200g
ギンコウ・ビロバ** 150g
ミツバチ花粉 100g
Chlorella pyrenoidosa 280g
ホスファチジルコリン(レシチン) 150g
Fucus vesiculosus 20g
【0073】
**ギンコウ・ビロバ:乾燥葉1:4と当量であり、ギンコウ・フラボン・グリコシド−24%として標準化された濃縮抽出物。
【0074】
8kg体重当たり425mg(サイズ0のカプセル):これを1日2回、午前2/5用量、午後3/5用量に適宜分割した。低年齢の小児のために、カプセルを開き、内容物をフルーツヨーグルトに混合することができる。
【0075】
例2−小児喘息の予防処置
被験者である現在10歳の女児は、4歳の時に気管支喘息の最初の発作を起こした。このとき以来被験者の状態はひどく重く、緊急入院及び/又は外来患者緊急治療を何度も必要とした。酸素療法や、気管支拡張療法の繰返しやコルチコステロイド剤を必要とする長期にわたる間断のない咳及びおよそ3日間にわたる呼吸困難として現れた喘息クリーゼを受けて、例1に基づく製剤を被験者に毎日処方した。
【0076】
使用される用量は、8kg体重当たり425mgの、例1から成る混合組成物(一日総用量:2,125mg)であり、この用量を1日2回、朝2/5用量と午後3/5用量とに分割した。15日間の治療の終了時には、被験者は80〜90%だけ症状がなくなり、全身の健康状態、活気及び一般的な生活状態が全体的に改善された。被験者は毎日の投与(コルチコステロイド剤、抗ヒスタミン剤及び/又は気管支拡張剤の単独又は組み合わせの投与;治療前5年間にわたり必要とされてきた投与)をもはや必要としなくなった。観察又は報告された副作用や問題はない。
【0077】
運動誘発性の喘息はまだ発生した。しかしこの喘息の発生頻度は著しく少なくなり、このような喘息は著しく管理しやすくなり、気管支拡張剤療法は概ね最小限で済んだ。このような療法の必要性は、呼吸訓練によりさらに低減された。
【0078】
同様の有意な応答が生後18ヶ月〜15歳の小児に観察された。ただし、低年齢の小児の場合、カプセルを開き、用量をより口当たりのよい媒体、例えばフルーツヨーグルト又は蜂蜜中に混合することにより投与することができる。
【0079】
常に即座に臨床的な利益が得られるとは限らないが、10〜20日間の期間にわたって、安定性及びホメオスタシスへの回帰という蓄積した利益が得られることにより、健康状態が一様に改善される。全ての「予防治療アプローチ」と同様に、コンプライアンスの問題が残される。被験者が製剤の服用を中止すると、臨床的な問題が再発するおそれがある。
【0080】
例2の治療進行中、ギンコウ・ビロバとアポシニンとの相乗作用が認められた。
【0081】
比較例1
例1の混合物での治療前に、被験者をギンコウ・ビロバ単独で治療した。患者の状態はいくらか改善したが、しかし他の薬物療法がまだ必要とされた。ギンコウ・ビロバ療法中、薬物(Ventolin吸入剤)の使用頻度は毎日から週2/3回に減った。
【0082】
比較例2
上述のように、例1の混合物は第1の被験者の場合に症状を90%だけ改善し、複数の試験は一般的に85〜95%の改善をもたらした。すなわち被験者はこのとき85〜95%だけ症状がなくなった。しかしギンコウ・ビロバを省いた第2の混合物の投与により示された症状改善度は60%にすぎなかった。さらに例1の混合物で15日間治療すると、改善度が増大し、驚くべきことに症状が90%のレベルまでなくなった。
【0083】
例3−小児喘息の治療:治療用量
例2は、発作の予防又は発作頻度の減少、ひいては健康レベルの維持を目的とした予防用量又は維持用量を提供する。この製剤は、未治療の場合には入院させることになるようなクリーゼ症状(例えば長期間にわたる間断のない咳)を緩和するために「治療レベル」で被験者を治療するのにも適している。治療レベルでの処置に際し、一日用量は3〜5倍だけ増加する。すなわち、一日用量は1275〜2125mg/kg体重に増加する。一般に、治療レベルでの投与から3日後に、クリーゼ症状は軽減されていることになり、次いで被験者の用量は例2の維持用量に減らすことができる。
【0084】
例4−成人の喘息治療
成人男性被験者が、ネコに対するアレルギーによって引き起こされたおよそ6〜7年間にわたる喘息の問題を報告した。この被験者は本発明による治療の前に、プリベンティル(preventil)及びバンセリル(vanceril)を処方された。これらの吸入剤は過去6年間被験者によって毎日使用されていた(毎日2,3回、それぞれの吸入剤を2吹きする)。薬剤を減らそうという試みは問題をはらんでおり、不快を伴い、不眠や息切れのような症状を招いた。
【0085】
例1の用量及び製剤を1週間投与した後、被験者は「素晴らしい」気分であると報告した。この被験者はまた、喘息の再発又はその他の副作用を伴うことなくプリベンティル及びバンセリルの使用頻度を減らすことができたとも報告した(1日1吹きの頻度に低減)。
【0086】
例5
被験者は、2歳のとき以来喘息を患っている4歳の男児であった。被験者の家系の父方に慢性の継続的な喘息病歴があった。被験者の喘息は呼吸器感染によって容易に引き起こされるが、環境アレルゲンによってはさほど容易には引き起こされなかった。時折、急性症状発現により緊急入院及び緊急事態処理が必要となった。以前の治療には、サルブタモール(Ventolin)及び吸入コルチコステロイド剤(例えば:Pulmicort/ブデソニド)が必要に応じて使用された。被験者を例1Bで4ヶ月間治療した。その後の呼吸器感染中の臨床試験は、喘息の臨床的症状/徴候を示さなかった。治療開始以来、喘息をコントロールするのに、サルブタモール又は吸入コルチコステロイド剤は必要とならなかった。感染中の咳込み症状発現中に時折サルブタモールを投与したが、しかしこれは喘息をコントロールするためのものではなかった。サルブタモールの「ミスト吸入」からの刺激作用が痰を伴う咳を引き起こし、この咳が咳込みを消散させるものと思われる。
【0087】
例6
被験者は70歳の男性であり、時々発症する喘息によって悪化させられる慢性閉塞性肺疾患(COPD)を長期間患っている。被験者は、典型的な顕著な樽胸外見を有しており、痰を伴う慢性の咳と相俟って慢性的な息切れを示した。以前の治療はサルブタモール(Ventolin)及び吸入コルチコステロイド剤(例えば:Pulmicort/ブデソニド)で必要に応じて行われた。被験者を例1Aの組成物で治療し、最初の治療から3週間後、さらにその後3ヶ月間にわたって臨床的に観察したところ、顔色が有意に変化(青ざめた色から赤色/ピンク色への変化)し、痰を伴う咳が最小限になったことが判った。患者は「気分」が幾分改善されたと主張し、例1A組成物を用いた治療の続行を求めた。呼吸器の不快さを最小限に抑えながら臨床的改善が続けられた。
【0088】
慢性閉塞性肺疾患に加えて、この患者はリウマチ様関節炎を患っていた。例1A組成物を服用して以来、この状態の有意な改善が観察された。患者は現在、数年の間不可能であった仕事や徒歩旅行を企画することができる。
【0089】
例7
被験者は13歳の男児であり、この被験者は、5歳のときから喘息を患っており、家系の父方に慢性の継続的な喘息病歴があった。呼吸器感染及び環境アレルゲンによって発作が容易に引き起こされた。或るとき、急性の継続的な症状発現時に、5日間の緊急入院が必要となった。被験者はサルブタモール(Ventolin)及び吸入コルチコステロイド剤(例えば:Pulmicort/ブデソニド)で必要に応じて治療を受けた。被験者を入院後から6ヶ月間、例1B組成物で治療した。14日間の治療後、被験者は喘息の更なる臨床的症状を示さなかった。被験者が組成物を服用している6ヶ月間、無症候状態が続いた。組成物の服用を中断した後、およそ4週間後に喘鳴/喘息が再発した。
【0090】
例8
被験者は8歳の男児であり、激しいスポーツ/運動によって引き起こされる喘息を患っていた。被験者はサルブタモール(Ventolin)及び吸入コルチコステロイド剤(例えば:Pulmicort/ブデソニド)で必要に応じて治療を受けた。入院期間後、被験者に例1B組成物を投与した。10日間の治療後、被験者はスポーツ活動中に喘息の臨床的症状を示さなかった。
【0091】
例9
被験者は40歳の女性であり、幼少時から喘息を患っており、花粉及び動物に対してアレルギーを有していた。以前の治療手段には、サルブタモール(Ventolin)及び吸入コルチコステロイド剤(例えば:Pulmicort/ブデソニド)が含まれた。例1組成物を28日間服用した後、毎日の吸入コルチコステロイド剤を全て中断し(この薬剤を多年にわたり毎日摂取していた)、患者は喘息が完全に消散したと報告した。
【0092】
例10
被験者は40歳の男性であり、幼少時から喘息を患っており、動物(ネコ及びウマ)に対してアレルギーを有していた。被験者のアレルギーは夏季に悪化し、混合花粉に対する付加的なアレルギーを有し得ることを示唆した。被験者はプリベンティル及びバンセリルで6年間にわたって治療を受けた(1日2、3回、それぞれ2吹き)。例1組成物で7日間治療した後、被験者の喘息症状は、「大事をとって」プリベンティル及びバンセリルを最小限使用(それぞれ1日1吹き)する状態で消散した。この組成物でさらに2週間治療した後、被験者は、プリベンティル及びバンセリルの摂取を中止し、この際に喘息症状が戻ることはなかった。
【0093】
例11
この患者は複数の薬剤(コルチコステロイド剤/気管支拡張剤)を服用する長期間にわたる慢性喘息患者である。約10日間にわたって例1A組成物を服用した後、患者は自分の胸部鬱血がなくなり、より大胆に呼吸するようになったと報告した。患者はもはや「2階に駆け上がることを躊躇」しなくなったことを示唆した。
【0094】
例12
同じ家系に属する2人の子供はいずれも、喘息様症状を伴う慢性呼吸器疾患の長期間にわたる病歴を有し、よく用いられるコルチコステロイド剤/気管支拡張剤を使用しても大きな恩恵を受けることはなかった。2人の患者は例1組成物を服用した結果、気管支の合併症がなくなった。8歳の女児は朝1カプセル、夕2カプセルを服用し、6歳の男児は朝夕それぞれ1カプセルを服用した。子供はそれぞれ1日当たり1カプセルのジメチルスルホンをも服用した。
【0095】
例13 in vitro研究
抽出物調製
メタノール中に一晩浸漬した試料を攪拌することにより、成分の抽出物を調製した。混合物を遠心分離し、上澄みを引き出し、乾燥させることにより、抽出溶媒の全ての痕跡を除去した。結果として得られた固形物を正常食塩溶液(0.9%、w/v NaCl)中に飽和濃度で再懸濁した。
【0096】
抽出No. 成分 溶媒
2 アポシニン メタノール
5 Picrorhiza kurroa メタノール
8 ギンコウ・ビロバ メタノール
【0097】
方法
抽出物2,5及び8を0.9%生理食塩水中に飽和濃度で元に戻した。
健康な有志から得たクエン酸処理全血を、血小板リッチ血漿(PRP)を得るために900rpmで20分間回転させた。次いで採血から1時間以内に生来の血小板凝集率を測定した。抽出物2,5及び8を450μlのPRPに単独で(6μl)、又は2つの抽出物の組み合わせで(それぞれ3μl)、又は全ての抽出物の組み合わせで(それぞれ2μl)添加した。PRPを次いでADP(Sigma)4x10-6Mで刺激した。6μlの生理食塩水を対照のためにPRPに添加した。PAP4C血小板凝集測定器(米国BioData Corp. Horsham)で10分間にわたって凝集率を測定した。
【0098】
作用薬の用量は、最適状態に僅かに及ばない凝集をもたらし、ひいては最大阻害効果を示すように選択した。抽出物の用量は、単独で使用した場合に血小板に対して効果を示すように、また、組み合わせで使用する場合には付加作用及び/又は相乗作用を示すように選択した。全てのデータを最大凝集率として記録する。
【0099】
結果
結果を下記の表(「表例13」)及び図1〜3に示す。
対照の処置において、ADP 4x10-6Mは、78.5%の凝集率をもたらす(表1及び図1)。
抽出物2:(図1+2)ADPに応答した凝集率は対照と比較して32%だけ減少した。
抽出物5:(図1+2)凝集率は6%だけ低減された。
抽出物8:(図1+2)凝集率は29%だけ低減された。
抽出物2+5:(図1+3)ADPにより誘発された凝集率は15%だけ低減された。
抽出物2+8:(図1+3)ADPに応答した凝集率は31%だけ低減された。
抽出物5+8:(図1+3)ADPに応答した凝集率は45%だけ低減された。
抽出物2+5+8:(図1+3)ADPに応答した凝集率は43%だけ低減された。
【0100】
議論
抽出物2,5及び8は全て、ADPに応答する血小板凝集率を低減した。抽出物2+5及び2+8の組み合わせも、ADPにより誘発される凝集率を低減させた。抽出物5+8の組み合わせを血小板に添加すると、ADPに応答する凝集率が45%だけ低減され、抽出物2+5+8の組み合わせは応答を35%だけ低減した。これらの凝集率低減は両方とも、抽出物単独の付加作用によって予測し得るものよりも大きかった。従ってこれらの組み合わせ{(5+8):Picrorhiza kurroa及びギンコウ・ビロバ)及び(2+5+8:アポシニン及びPicrorhiza kurroa及びギンコウ・ビロバ)において、抽出物により引き起こされる阻害作用は、予測される付加作用よりも少なくとも大きく働く。
【0101】
喘息治療にはロイコトリエン・レセプター拮抗体が目下使用され、承認されている。これらの化合物は血小板と免疫細胞との間の信号伝達に影響を与える。これらのレセプターと関連する経路の成分、例えばアラキドン酸代謝及びPAF刺激は全て、アポシニン、Picrorhiza kurroa及びギンコウ・ビロバの混合物の抽出物によって阻害されると考えられる。
【0102】
各成分の抽出物が血小板及びPMN(データは示さない)の活性に影響を与えるという事実は、これらの抽出物が多数の種々異なる活性化経路の別個の要素に影響を与えることを示唆している。これらの抽出物は、血小板に対するよりもPMNに対して高い効果を実証する。この効果は喘息における抗炎症性混合物としての抽出物の一次作用を裏付けると考えられる。
【0103】
抽出物の血小板凝集に対する効果は、ADPにより誘発される凝集を著しく阻害することを示す。ADPにより誘発される凝集は、シクロオキシゲナーゼ酵素活性に決定的に依存する。この酵素はアスピリンによりブロックされ、血液凝結防止に幅広く使用される酵素クラスである。これらの結果は、血栓症及び心臓関連の問題(例えば虚血及び血流の問題、実験的心筋虚血により誘発される不整脈、細動脈痙攣及び血栓形成により引き起こされる問題)を軽減するのに、この混合物を使用可能であることを強く裏付けるものである。
【0104】
アスピリンの使用時に胃腸の顕著な問題が見られるという事実から、アスピリン療養に代え得るものとしてこの混合物が提供される。さらに、アスピリンが喘息を誘発するおそれがあることは文献によく記録されている。本発明の組成物は、喘息治療に有用であると共に、喘息又は同様の状態の傾向にある患者の血栓のような状態を治療するのに、アスピリン(又はアスピリンタイプのNSAID)の代わりに使用することができる。
【0105】
表例13:抽出物2,3及び8の単独又は組み合わせの存在における、ADPに応答する凝集率(%)を示す生データである。
【表1】
Figure 0004490035
【0106】
獣医学例
例14(イヌ)
用量
アポシニン:1日当たり、10mg〜50mg/15kg体重
ギンコウ・ビロバ:1日当たり、20mg〜100mg/15kg体重
Picrorhiza kurroa:1日当たり、50mg〜100mg/15kg体重
ホスファチジルコリン:1日当たり、100mg〜200mg/15kg体重
【0107】
この投薬計画は、負荷用量(高価:1日当たり、アポシニン50mg/15kg体重;1日当たり、ギンコウ・ビロバ100mg/15kg体重;1日当たり、Picrorhiza kurroa100mg/15kg体重;及び1日当たり、ホスファチジルコリン200mg/15kg体重)と、維持用量(低価:1日当たり、アポシニン10mg/15kg体重;1日当たり、ギンコウ・ビロバ20mg/15kg体重;1日当たり、Picrorhiza kurroa50mg/15kg体重;及び1日当たり、ホスファチジルコリン100mg/15kg体重)とを伴う。
【0108】
負荷用量投与は、個々に認められる臨床的な必要性に従って3〜10日間行われる。負荷用量投与に続いて維持用量の投与が必要に応じて最低(通常)30日間続行される。これらの用量は、個体の大きさ/体重に従って秤量される。
【0109】
この組成物は、変形性関節炎問題、股関節異形成及び成犬(老齢/硬化)を治療するのに使用することができる。急性の事例において、非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)が必要となるが、本発明を実施する組成物を付加的に補足すると、NSAID用量を通常、推奨/助言される抗炎症薬用量の1/8に低減して、同じ臨床的疼痛軽減を達成することができる。
【0110】
例14A:後肢の膝関節及び左肘関節に閉塞性変形性関節症(O/A)を有するヴィスズラ(Viszla)(現在8歳)。当初(2歳のとき)、後肢にかかる体重に耐えられなかった。当該組成物で治療した後、今では臨床的に正常/健康である(NSAID又はその他の抗炎症薬を必要とせずに著しく改善した)。
【0111】
例14B:8歳のときからO/Aを患った雑種犬。当該組成物で治療した後、今では臨床的に正常/健康である(NSAID又はその他の抗炎症薬を必要とせずに著しく改善した)。
【0112】
例14C:股関節異形成を患うドーベルマン。本発明の製剤を摂取して、健康になった(NSAID又はその他の抗炎症薬を必要とせずに著しく改善した)。本発明の製剤を摂取していないときには不健康であり、ジャンプできなった。
【0113】
例14D:(数匹は)関節炎を患う複数のラブラドール:本発明の製剤を摂取して健康になった(NSAID又はその他の抗炎症薬を必要とせずに著しく改善した)。以前は不健康であった。
【0114】
例14E:リーシュマニア症の治療(イヌ科)
この疾患は地中海沿岸の国々を苦しめる、命に関わる問題である。この疾患は最良の場合でも身体を衰弱させ、継続的な対症薬物療法を必要とするが、予後は良くない。多重のリンパ節腫脹を患い、全身にわたって膿疱滲出性外傷のある、やせ衰えたグレートデンは、全てのコンベンショナルな治療計画が失敗したあと、80%脱毛状態にあった。このような状態はこの疾患の末期の典型である。本発明の製剤(例14)で治療してから10週間後、このイヌと、同種の他の正常かつ健康なイヌとを区別することができなかった。すなわち、このイヌは臨床的に正常となった。
【0115】
例15(ウマ)
ウマ(450kg体重)に対する用量
アポシニン:1日当たり、100mg〜500mg
ギンコウ・ビロバ:1日当たり、2,000mg〜10,000mg
Picrorhiza kurroa:1日当たり、500mg〜2,500mg
ホスファチジルコリン:1日当たり、2,000mg〜10,000mg
【0116】
この投薬計画は、負荷用量(高価:1日当たり、アポシニン100mg;1日当たり、ギンコウ・ビロバ2000mg;1日当たり、Picrorhiza kurroa500mg;及び1日当たり、ホスファチジルコリン2,000mg)と、維持用量(低価:1日当たり、アポシニン500mg;1日当たり、ギンコウ・ビロバ10000mg;1日当たり、Picrorhiza kurroa2500mg;及び1日当たり、ホスファチジルコリン10000mg)とを伴う。
【0117】
負荷用量投与は、個々に認められる臨床的な必要性に従って3〜10日間行われる。負荷用量投与に続いて維持用量の投与が必要に応じて最低(通常)30日間投与続行される。これらの用量は、個体の大きさ/体重に従って秤量される。用量は動物の飼料に粉末として添加される。
【0118】
これらの組成物は下記の例に使用される:
【0119】
JMJ(アポシニン混合物)
400kgのJMJ混合物はアポシニン(アセトバニロン)0.188kgとPicrorhiza kurroa根9.2kgを含む。
【0120】
FRS(ギンコウ・ビロバ混合物)
103kgのFRSは5kgのギンコウ・ビロバを含む。
【0121】
D−トックス(D−Tox)
D−トックスは、15.05gのD−トックス当たり、1gのギンコウ・ビロバを含む。
【0122】
JMJ、FRA及びD−トックスは、Penrhos, Raglan, Monmouthshire在、Nutrilabsから入手可能である。これらの物質を本発明による下記の例の組成物を製造するのに使用した。これらの組成物は下記の例A〜AAに使用した。下記のものは450kgのウマに対する一日用量である。下記の例の組成物の場合、いかなる急性期中にも「健康良好状態」に迅速に戻るのを助成するために、一日用量の3倍の負荷用量を用いることができる。
【0123】
例PR
ジメチルスルホン(MSM) 2g
FRS 10g
JMJ 10g
アポシニン 75mg
フェルラ酸 100mg
Picrorhiza kurroa 100mg
膵臓抽出物 100mg
【0124】
例MG
例PRと同じであるが、しかし薬用シャンプーと、局所塗布のためのMSM/亜鉛を基剤とするクリームとを含む。
【0125】
例LA
ジメチルスルホン(MSM) 2g
FRS 15g
JMJ 10g
アポシニン 200mg
Picrorhiza kurroa 250mg
キチン/キトサン 1g
Salvia miliotorrhiza 2g
スライブ(Thrive) 6g
上記のものは450kgのウマに対する一日用量である。
【0126】
例RE
ジメチルスルホン(MSM) 3g
FRS 10g
JMJ 10g
アポシニン 200mg
Picrorhiza kurroa 250mg
【0127】
例SU
MSM 2g
FRS 10g
JMJ 15g
グルコサミン 500mg
アポシニン 200mg
キチン 2g
【0128】
例D−Ty
ビブルナム・オプラス(Viburunum opulus(樹皮) 2g
FRS混合物 10g
JMJ 10g
フェルラ酸 200mg
シミシフガ・ラセモサ(Cimicifuga racemosa 1g
バイナトーン(Bynatone)(11)# 5g
【0129】
例PF
ジメチルスルホン(MSM) 2g
FRS 15g
JMJ 10g
アポシニン 200mg
Picrorhiza kurroa 250mg
キチン/キトサン 1g
サルビア・ミリオトリザ(Salvia miliotorrhiza 2g
スライブ(Thrive)(RTM) 6g
【0130】
例DE
ジメチルスルホン(MSM) 2g
エキセタム・アルベンス(Equisetum arvense 2g
FRS 10g
JMJ 15g
ウルチカ・ジオイカ(Urtica dioica 2g
アンジェリカ・シネンシス(Angelica sinensis 1g
肝臓抽出物 100mg
Salvia miliotorrhiza 1g
レマンニア・グルチノサ(Rehmannia glutinosa 1g
【0131】
下記の組成物及び方法は、本発明の範囲内にある。
【0132】
A. このウマは13歳のウェールズ・セクションBの雌である。このウマは、2歳のときから、季節性掻痒性皮膚炎を患っていた。未治療のままにしておけば、このウマは赤むけになるまで身体を擦ってしまうところである。獣医師の助言を求め、ベンジルベンゾエートの投与と馬屋に入れておくこととを助言された。例PRを試し、3週間以内に改善が見られた。この雌馬は今は、極めて暑い日にだけしか身体を擦らず、ベンジルベンゾエートは、極めて限られた基準でしか使用されない。この雌馬の健康レベルは現在、極めて高いことが示されている。
【0133】
B. このウマは3歳のウェールズ・コブである。季節性掻痒性皮膚炎が見られた。獣医師の助言を求め、ベンジルベンゾエートが処方された。例PRを試し、5日後にこのウマは極めて元気になり、低維持レベルの例PRを続けている。この動物は2年ぶりに、他の製品としてはハエ忌避剤しか用いずに夏を越した。
【0134】
C. このウマは16.2h.hの14歳の雌である。このウマは、4歳のときから夏の間だけ腹部に季節性掻痒性皮膚炎を患っていた。このウマはまた、脚が当てがわれたときなど、その部位に触られると攻撃的になった。獣医師の助言を求め、多くの種々異なる解決策を試したが、効果がなかった。最後の手段として例PRを試し、桶一杯で改善が見られた。この雌馬は現在時々腹部を擦るにすぎず、極めて満足しているように見える。このウマには乗りやすくなり、満足して乗馬できるようになった。
【0135】
D. 22歳のこのウマは、多年にわたり季節性掻痒性皮膚炎を患っていた。獣医師の助言を求め、馬屋に入れることと、ベンジルベンゾエート、ニンニク及び抗ヒスタミンの注射を助言された。助言に応じて例PRを試した。1ヶ月以内に改善が見られた。6週間以内に毛髪の再生が見られた。これに対して抗ヒスタミン剤治療はもはや必要でなくなった。このウマはまだ時々身体を擦るものの、以前は露出していた部分にたてがみを有している。尾はもはや擦り切れていない。
【0136】
E. 上述のウマDと同じ馬屋に収容されている5歳のウマは、多年にわたり季節性掻痒性皮膚炎を患っていた。例PRを試した。1ヶ月以内に改善が見られ、6週間以内に毛髪の再生が見られた。抗ヒスタミン剤はもはや必要でない。
【0137】
F. このウマは、激しい湿疹様皮膚炎を患っており、過去6年間毎年馬屋に入れられると、この皮膚炎が肢全体に広がった。獣医師の助言を求め、種々の治療が試みられた。その結果は、症状を改善するもの(ペリジン(Peridine)・シャンプー)から状態を悪化させるもの(液状パラフィン)まで、まちまちであった。助言に応じて、例MGが試され、1週間以内に改善が見られた。皮膚炎が全体に広がっていた肢は80%改善し、湿疹様皮膚炎は冬中全く生じなかった。
【0138】
G. このウマは13.2h.h.で10歳のニューフォーレスト種の雌である。このウマは4年間蹄葉炎を患っていた。獣医師の助言を求めた。エックス線により状態を確認し、ハートバー(heartbar)蹄鉄を着け、食餌の繊維質を増やし、放牧を制限することが助言されたが、限定された範囲の結果しか得られなかった。例Lを使用し、2週間以内に改善が見られた。このポニーは現在元気で健康であり、蹄葉炎は見られない。管理対策全体の一部として例Lを使用している。
【0139】
H. このウマは、13.2h.hで12歳の雌である。このウマは以前妊娠していたときに、蹄葉炎を患った。このウマは再び妊娠して太りすぎ、蹄葉炎が再発した。施された治療は成功せず、これを受けて例Lを試すことを決めた。治療開始から2日間以内に改善が見られた。6週間以内に、蹄には蹄葉炎の徴候が見られなくなった。
【0140】
I. このウマは、14歳のアラビア種の雌である。このウマは、多年にわたり慢性COPDを患っていた。獣医師の助言を求め、ベンチプルミン(Ventipulmin)及びステロイド剤を試した。この雌ウマは、馬場に歩いていけないほど悪化した。例REを試し、1日以内に改善が見られた。現在このウマは幸福であり健全な動物である。
【0141】
J. (跛行及び動作障害を引き起こしていた)雌ウマの飛節変形に対する例SUによる治療は、動作及び健全性において「信じがたい差異」をもたらした。馬場馬術競技の後、局所的な腫れ、熱及び間欠的な跛行が近前面に見られた。獣医師の助言を求めた。制動靭帯の軽度の損傷であると診断された。このウマの肢にコルチゾンを注射し、運動をコントロールして馬屋のボックスで休ませるように助言された。この雌ウマは既に例SUを施されていたので、このウマにD−トックスを同様に試すことが示唆された(すなわち、ギンコウ・ビロバの有効濃度を上昇させて治療を続行した)。D−トックスの治療単位を開始してから3日後、腫れ及び熱の双方が目覚しく減少した。開始から11日後、肢は真直ぐになり熱は全てなくなった。この雌ウマはまだボックスで休んではいたが、毎日最大1時間半にわたって牧草地に連れ出されるようになった。全体としてみると、この雌ウマは1ヶ月単位のD−トックス治療を受けた。D−トックス終了から2日後、僅かな腫れ及び熱の傾向が再び見られたが、この症状は、注意深く管理して次の2日間で消失した。この雌馬は治療全体を通して、例SUを摂取し続けた。
【0142】
従って例SUプラスD−トックスは、本発明の範囲内にある。ギンコウ・ビロバの濃度上昇は慢性症状を管理するのに用いることができる。
【0143】
K. 数多くの外傷(路面での激しい転倒及び重篤な疝痛発作)後、このウマはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)及びダニアレルギーをほぼ同時に発症した。これらの問題の発生はまた、夏季の放牧を逸し、1エーカーという乏しい放牧に頼らざるをえなかったことと一致した。馬場の近隣では、肥料の山を燃やし続けており(1年365日)、その恒風が馬場全体に行き渡る。このような風が呼吸器の状態に関与しているに違いないと所有者は考える。COPDは、競技及び運動の続行を不可能にした。ウマKはまた、蹴爪突起及び踵のダニアレルギー反応を患っており、アレルギー反応は滲出、出血、膿及び痂皮を引き起こした。このことはウマが働きたがらないことに関与する。ベンチプルミン(Ventipulmin)(クレンブテロール)及びデルモビオン(Dermobion)(ニトロフアゾン、プレドニゾロン、ネオマイシン、クロロフィル、肝油)が主治医である獣医師によって処方された。ベンチプルミンには効果がなかった。デルモビオンだけが短時間作用した。所有者は、例REに「より長続きする有益な効果」があると報告した。D−トックスを加え、所有者はさらに、咳の完治と共に3週間以内での改善を報告した。敏速な作業中に僅かな呼吸器音がまだ聞こえるが、治療前には、このウマは敏速な作業を行うことは全くできなかった。これらの音は、永続的な肺の損傷によるものと考えられる。それというのもウマのこの症状は長い間(〜5年間)続いているものだからである。ウマKは現在、何の問題もなく2時間にわたって走ることができる。
【0144】
L. 所有者の15歳の雌ウマLは体重又は蹄葉炎の問題を以前は抱えていなかった。獣医師は蹄葉炎と診断し、フィナジン(Finadyne)注射を処方し、次いで粉剤と矯正用蹄鉄とブート(Bute:フェニルブタゾン)を施した。血液検査でホルモンのアンバランスが明らかになった。この雌ウマに2ヶ月間ブートを投与したが、ウマはこれに反応せず、口の周りに潰瘍ができ、鼻には腫れが生じた。所有者はD−トックス及び例LAを試すように推奨された。1週間以内に改善が見られた。このウマは現在95%健康である。
【0145】
M. 注意深い管理計画にもかかわらず、このウマは、極めて重篤な蹄葉炎の急性徴候にかかった。このウマは、ほとんど動くことができなかった。獣医師の助言を求め、1日4袋のブートと共に、8つ全てのデジタルパルスに対してパーキュトール(Percutol)軟膏を試し、6週間ボックスで休ませた。大きな改善は見られず、改善が示されなければちょうど24時間後に獣医が安楽死させることになった。所有者はD−トックス及び例LAを試すように助言された。D−トックスを開始してから24時間以内に、ウマは安楽死を猶予された。そして4日以内にウマはかなり自由に動けるようになった。ウマは現在、1日当たり最大3時間放牧されて改善し続けている。或る日、僅かなパルスが感知された。食餌制限を保ち、D−トックスを増加させ(すなわちギンコウ・ビロバの増加)、ウマは24時間以内に再び元気になった。
【0146】
N. このウマはトラケーナー x アラブ種の雌である。このウマは最近6年間にわたって、時々窒素尿の間欠的な発作に苦しんでいた。これらの発作の具体的な理由は見当たらなかった。これらの発作は通常、運動直後に発生した。獣医師の助言を求め、ビタミンE及びセレンが示唆された。これには何の効果もなかった。この雌ウマに対して最初はD−トックスで治療開始した。D−トックス治療を8ヶ月続けたあと、例D−Tyに変えた。D−Tyを最初に導入してから、麻痺発生は見られなかった。ウマには塩、広範囲にわたるビタミン及び鉱物の供給体と一緒に一すくい(11g)のD−Tyを与えている。
【0147】
O. このウマは25歳のアングロアラブ種である。このウマは、最近5年間にわたって、頻繁に湿疹様皮膚炎を患っていた。獣医師の忠告を求め、白鉛ローションの使用を助言された。所有者は例MG及びNAFティーツリー・オイル・シャンプー(NAF Teatree Oil Shampoo)を試すことを決めた。3週間以内に腫れは低減し、痂皮は軟化して落下し、皮膚は極めて急速に治癒し始めた。1ヶ月以内に、5年ぶりでこの状態は完治した。
【0148】
P. このウマは14.2h.h.で12歳のコブである。このウマは季節性掻痒性皮膚炎(皮膚掻痒)をかなり長期間にわたって患っていた。獣医師の忠告を求め、「種々のローションや薬」が処方された。有意な効果は何もなかった。所有者は例PRを試すことを決め、2週間以内に改善を見た。まだ僅かに引掻くことはあるが、深刻ではない。炎症又は脱毛部分はなく、樹木やフェンスにぶつかることもずっとない。所有者は例PRの使用を1週間停止し、すぐに逆戻りを認めた。
【0149】
Q. このウマは30歳で13h.hのポニーであり、痒がり始めたところであった。このウマは一度に最大30分にわたって身体を擦り、噛んだあとに、出血して脱毛滲出部分が形成された。わき腹、胸、腰及び肩が影響を受けたが、たてがみや尾は影響を受けなかった。この状態が冬中続いたので、季節性掻痒性皮膚炎は度外視された。獣医師の忠告を求めた。皮膚の掻き取りを行ったが、何も見出されなかった。「非特異的アレルギー」と診断され、薬用シャンプーとステロイド剤が処方された。ウマの所有者は、ステロイドの回避を切望し、例PRを使用した。2日間で改善が見られた。所有者は2週間以内に結果が得られたことに非常に満足している。
【0150】
S. このウマは5歳で15.2h.hの去勢馬であり、2歳半のときから季節性掻痒性皮膚炎を患っていた。所有者はいくつかの種々の製品を試したが、効果はなく、馬の顔面、たてがみ及び尾は擦られて赤むけになっていた。例PRは、数週間以内に改善をもたらした。4月から9月後半に投与して、季節性掻痒性皮膚炎は現在は完全に良好にコントロールされている。
【0151】
T. このウマは16h.hで12歳のアングロアラブ種であり、季節性掻痒性皮膚炎を患い、虫刺され痕を作った。最初に見られたのは1999年の夏であった。例PRは開始から4週間以内に改善をもたらし、所有者は6週間以内に結果が得られたことに非常に満足した。目立った虫刺され痕は即座に消えた。
【0152】
U. このウマは19歳で12h.h.のウェールズ・セクションA去勢馬である。12歳のときから季節性掻痒性皮膚炎が発生した。最初は軽度であったが、今やたてがみ、尾、腰及び首を赤むけになるまで擦っている。例PRは90%の改善をもたらした。所有者は予防薬として使用すればもっと効果的であったと考えている。注意深く管理して、ウマは現在見事な外被を有している。
【0153】
V. このウマは14歳でアイリッシュ・スポーツ・ホースであり、常に湿疹様皮膚炎を常に患っており、蹴爪突起に痂皮が見られ、白い肢に腫れが見られた。所有者は例DEを試し、腫れが即座に低減したことを認めた。痂皮が取り除かれると、フデレックス・クリーム(Fuderex Cream)も局所に使用した。痂皮が再発しないことを観察した。所有者は危険期間全体を通して予防手段として例DE及びフデレックス・クリームの使用を続けた。ウマは元気であり続け、悪影響を受けなかった。
【0154】
W. このウマは11歳のクリスデール去勢馬であり、湿疹様皮膚炎を毎年患った。獣医師の助言を求め、種々の注射、抗生物質、洗剤及びクリームが試されたが、ほとんど又は全く成功しなかった。このウマは刈り込まれていない伝統的な密なふさ毛を有しているため、課題は特に大きかったにもかかわらず、例DEは2週間以内で完全をもたらした。
【0155】
X. この動物は10h.h.で10歳のロバであり、毎年レインスコールド(放線菌感染皮膚病)を患っていた。獣医師の助言を求め、ヒビスクラブ(Hibiscrub)による局所治療が処方された。問題が悪化したときに1治療単位の抗生物質が用いられた。所有者は例DEを試すことにより問題の再発を防止することを助言された。初期段階では僅かな痂皮形成が見られたので、課題がまだ存在することは明らかであったが、この痂皮は、これまでの年ほどはひどくなく、すぐに完全に無くなった。
【0156】
Y. このウマは10歳のミニチュア・シェットランド種であり、1997年に初めて蹄葉炎の発作を起こした。このウマはその後1998年5月のショーに参加するまでは、更なる発作に見舞われることはなかった。このショーでウマは、豊富な牧草地に放牧されるように管理された。所有者の説明によれば、この時以来ウマは常に「ピリピリして」いる。エックス線撮影をしたウマの専門家から獣医師の助言が求められ、獣医師は損傷はさほど大きくないと言った。電解質が処方されたが、これらには何の効果もなく、改善は見られなかった。例PFでの治療は効果的であり、所有者は「改善にびっくり」した。例PFの開始から1ヶ月以内に、ウマは長い間の状態よりも元気になり、数年ぶりに、面白半分にバッキング・ブロンコを披露した。
【0157】
Z. このウマは20歳のポニーであり、2000年6月に最初の蹄葉炎発作を起こした。獣医師の助言を求め、抗炎症薬及び鎮痛剤の注射、ペースト及び1ヶ月の治療単位の粉剤が与えられた。例PFで改善が見られ、所有者は、1ヶ月以内で効果を発揮した製品の性能に非常に満足していることを明らかにした。ウマは現在健康で、元気に出歩き、足にも蹄底にもただれはない。
【0158】
A.A. このウマは3歳のシェットランド去勢馬であり、皮膚の問題に極めてひどく苦しんでいる。春季及び夏季の季節性掻痒性皮膚炎に加えて、このウマは年中、発疹、痂皮、ただれ及び外被の不良状態に苦しんでいる。獣医師の助言を求め、皮膚炎と診断された。デルモビオン及び殺虫作用のあるシャンプーが処方されたが、改善は見られなかった。所有者はまた、多くの他の入手可能なシャンプー、洗剤、クリーム及び栄養補給剤を試したが、効果は何も無かった。例PRを開始してから3週間以内に改善が見られた。このウマは現在、きれいな外被と、長さ15cmのたてがみと、完全な尾とを持っている。外被には輝きがあり、たてがみは絹のようである。このウマはもはや引掻くことをせず、ウマの気質も改善された。これはこのウマがもはやイライラしていないことによると考えられる。
【0159】
例16
例REプラス
この例は、1日当たり20gで、450kg体重のウマを治療するためのものである。最大10日間の負荷用量には100g/日が必要とされてよい。
【0160】
例REのそれぞれ20.2gは:
【0161】
ジメチルスルホン(MSM) 3g
アセトバニロン(アポシニン) 1g
ホスファチジルコリン(レシチン) 0.5g
ギンコウ・ビロバ(葉) 2g
ギンコウ・ビロバ
(標準抽出物:
22%ギンコウ・フラボン・グリコシド) 0.1g
Picrorhiza kurroa 1g
【0162】
を含む。
【0163】
バランスはハーブ抽出物及びビタミンである。
他の組成物が本発明の範囲内にあることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、ADP 4x10-6に応答する最大血小板凝集率に対する、抽出物2、5及び8の単独又は組み合わせでの効果を示す図である(例13)。
【図2】 図2は、1)対照;2)6μl抽出物2;3)6μl抽出物5;及び4)6μl抽出物8で処置した試料中の、ADP 4x10-6に対する血小板凝集応答を示す図である(例13)。
【図3】 図3は、1)3μl抽出物2及び3μl抽出物5;2)3μl抽出物2及び3μl抽出物8;3)3μl抽出物5及び3μl抽出物8;及び4)2μl抽出物2及び2μl抽出物5及び2μl抽出物8で処置した試料中の、ADP4x10-6に対する血小板凝集応答を示す図である(例13)。

Claims (3)

  1. アポシニン、Picrorhiza kurroa(最小2%のカトキン(Kutkin)として標準化、又は当量);ラクトフェリン;ギンコウ・ビロバ(ギンコウ・フラボン・グリコシド18%として標準化、又は当量);ミツバチ花粉;クロレラ・ピレノイドーサ(Chlorella pyrenoidosa,;ホスファチジルコリン;及びフカス・ベシキュローサス(Fucus vesiculosus)を、100:200:60:150:120:250:100:20の比(重量部)で含む、喘息の治療又は軽減するための医薬組成物。
  2. アポシニン、Picrorhiza kurroa(最小2%のカトキン(Kutkin)として標準化、又は当量);ギンコウ・ビロバ(ギンコウ・フラボン・グリコシド24%として標準化、又は当量);クロレラ・ピレノイドーサ(Chlorella pyrenoidosa);及びホスファチジルコリンを、180:360:260:100:100の比(重量部)で含む、喘息の治療又は軽減するための医薬組成物。
  3. アポシニン、Picrorhiza kurroa(最小2%のカトキン(Kutkin)として標準化、又は当量);ギンコウ・ビロバ(ギンコウ・フラボン・グリコシド24%として標準化、又は当量);ミツバチ花粉;クロレラ・ピレノイドーサ(Chlorella pyrenoidosa);ホスファチジルコリン;及びフカス・ベシキュローサス(Fucus vesiculosus)を、100:200:150:100:280:150:20の比(重量部)で含む、喘息の治療又は軽減するための医薬組成物。
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