JP4489640B2 - 電力供給制御装置、電力供給制御方法、電力供給システム、及びプログラム - Google Patents

電力供給制御装置、電力供給制御方法、電力供給システム、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力供給制御装置、電力供給制御方法、電力供給システム、及びプログラムに関する。特に本発明は、電力供給を制御する電力供給制御装置、電力供給制御方法、及び電力供給システム、並びに、電力供給制御装置用のプログラムに関する。
従来、分散型電源として利用される燃料電池を用いたシステムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このシステムでは、電力系統に接続された負荷の要求電力が燃料電池の発電電力を超えた場合、電源系統から電力が負荷に供給される。
特開2004-039506
しかし、燃料電池の供給できる最大発電電力以上の電力を負荷が消費しようとすると、電源系統から受け取る電力が増大する。電源系統から受け取る電力が増大すると電力コストが増加してしまい、分散型電源を利用するメリットを利用者が十分に享受することができない。分散型電源システムにおいては、分散型電源の供給能力の範囲内で負荷に給電することができるのが望ましい。しかし分散型電源システム全体において電力の需給が逼迫すると、例えば集合住宅の共用エレベータ等、給電が遮断されるのが望ましくない機器まで給電が遮断されてしまう場合がある。したがって、分散型電源システムの利用者にとっては、負荷の重要度に応じた品質の電力を予め確保しておくことができるのが望ましい。
そこで本発明は、上記の課題を解決することができる電力供給システム、電力供給方法、及び建造物を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の形態における電力制限装置は、独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断部と、複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限部と、利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御部と、入力制御部から入力された負荷への供給電力枠が、入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、入力制御部から入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納部と、複数の負荷に供給される電力量の合計値が、発電動作判断部により発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断部と、制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択部と、負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、電力制限部によって制限する制限制御部とを備える。
負荷選択部は、制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、複数の負荷のうち、それぞれの負荷に対応づけて供給電力枠格納部に格納されている供給電力枠を超えた電力を消費している負荷を、電力供給を制限すべき負荷として更に選択し、制限制御部は、負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、当該負荷に対応づけて供給電力枠格納部に格納されている供給電力枠の範囲内に電力制限部によって制限してよい。
負荷選択部は、制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、対応づけられた供給電力枠が供給電力枠格納部に格納されていない負荷を、電力供給を制限すべき負荷として更に選択してよい。
供給電力枠格納部は、それぞれの確率指標に対応づけて格納している供給電力枠の合計が、それぞれの確率指標で示される供給確率で複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、それぞれの確率指標における電力枠を越えない範囲で複数の負荷のそれぞれに供給すべき供給電力枠を配分し、配分した供給電力枠を負荷および確率指標のそれぞれに対応づけて格納してよい。
複数の負荷に供給する電力量毎に、当該電力量を発電することができる組合せの発電部が少なくとも動作する確率を示す供給確率を算出する供給確率算出部と、供給確率算出部が算出した供給確率を示す確率指標を利用者に提示する提示制御部とをさらに備え、入力制御部は、提示制御部が提示した確率指標毎に、当該確率指標で示される供給確率で利用者が希望する負荷への供給電力枠を入力してよい。
複数の発電部のそれぞれが動作する確率を示す動作確率を格納する信頼度格納部をさらに備え、供給確率算出部は、信頼度格納部に格納された複数の発電部のそれぞれの動作確率に基づいて供給確率を算出してよい。
入力制御部は、利用者が希望する負荷への期間毎の供給電力枠を、当該期間毎の供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標とともに入力し、供給電力枠格納部は、入力制御部から入力された負荷への期間毎の供給電力枠が、入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で供給することのできる供給電力枠を当該期間において越えない場合に、入力制御部から入力された負荷への期間毎の供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納し、負荷選択部は、制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された時刻において、電力が供給されている負荷のうち、当該時刻を含む期間においてより低い供給確率を示す確率指標に対応づけて供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択してよい。
複数の発電部のそれぞれが運用される期間を示す運用期間情報を格納する運用期間情報格納部をさらに備え、供給確率算出部は、運用期間情報格納部が格納する運用期間情報および信頼度格納部が格納する複数の発電部のそれぞれの動作確率に基づいて、期間毎の供給確率を算出し、提示制御部は、供給確率算出部によって算出された期間毎の供給確率を示す確率指標を利用者に提示してよい。
運用期間情報格納部は、複数の発電部が運用された履歴に基づいて、複数の発電部の組合せ毎に、当該組合せの発電部のみが運用された期間毎の割合を、当該組合せおよび当該期間に対応づけて格納してよい。
複数の発電部のそれぞれが負荷に供給することができる最大の電力量は略同一であり、供給確率算出部は、複数の発電部の中の所定数の発電部によって発電することができる最大電力量毎に、当該所定数の発電部が少なくとも動作する確率を算出してよい。
発電動作判断部は、独立して発電することができる複数の発電部の個数を計数し、制限判断部は、複数の負荷に供給される電力量の合計値が、発電動作判断部により計数された個数の発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断してよい。
提示制御部は、供給確率算出部が算出した供給確率を示す確率指標を利用者の各々に提示し、入力制御部は、提示制御部が提示した確率指標毎に、当該確率指標で示される供給確率で利用者の各々が希望する負荷への供給電力枠を利用者の各々から入力し、電力制限部は、負荷に供給する電力量を利用者毎に制限してよい。
複数の発電部は、複数の負荷のそれぞれの近傍に分散して設けられた分散型電源であってよい。
制限判断部は、複数の発電部によって発電された電力を蓄電する蓄電池に蓄電されている電力量がより少ない場合に、負荷への供給電力量がより少ない段階で電力供給を制限すべき旨を判断してよい。
本発明の第2の形態における電力供給制限方法は、独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断段階と、複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限段階と、利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御段階と、入力制御段階において入力された負荷への供給電力枠が、入力制御段階において入力された確率指標で示される供給確率で複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、入力制御段階において入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納段階と、複数の負荷に供給される電力量の合計値が、発電動作判断段階において発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断段階と、制限判断段階において負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて供給電力枠格納段階において供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択段階と、負荷選択段階において選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、電力制限段階により制限する制限制御段階とを備える。
本発明の第3の形態によると、電力の供給を制御する電力供給制御装置用のプログラムであって、当該電力供給制御装置を、独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断部、複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限部、利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御部、入力制御部から入力された負荷への供給電力枠が、入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、入力制御部から入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納部、複数の負荷に供給される電力量の合計値が、発電動作判断部により発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断部、制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択部、負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、電力制限部によって制限する制限制御部として機能させる。
本発明の第4の形態における電力供給システムは、独立して発電する複数の発電部と、独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断部と、複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限部と、利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御部と、入力制御部から入力された負荷への供給電力枠が、入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、入力制御部から入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納部と、複数の負荷に供給される電力量の合計値が、発電動作判断部により発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断部と、制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択部と、負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、電力制限部によって制限する制限制御部とを備える。
複数の発電部によって発電された電力を蓄電する蓄電池をさらに備え、制限判断部は、蓄電池に蓄電されている電力量がより少ない場合に、負荷への供給電力量がより少ない段階で電力供給を制限すべき旨を判断してよい。
複数の発電部は、異なる場所に分散して設けられた複数の分散型電源であってよい。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた発明となりうる。
本発明によれば、負荷への給電品質を予め確保することができるシステムを提供することができる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、この発明の一実施形態に係る電力供給システムの利用環境の一例を示す。電力供給システムは、複数の電力需要家78のそれぞれに設けられた発電部40、発電部40の電力を複数の電力需要家78のそれぞれに設けられた負荷44に電力を供給する電力ネットワーク150、負荷44への供給電力量を制御する給電制御装置70、利用者端末120、及び電力供給制御装置110を備える。
電力供給制御装置110は、利用者180に負荷44に供給すべき電力の品質レベル毎に、品質レベルに応じた電力単価を利用者端末120に提示して、利用者180が負荷44に供給を希望する電力の品質レベルに応じた供給電力枠を利用者180に選択させる。そして電力供給制御装置110は、利用者端末120から入力された供給電力枠を負荷44毎に記録しておく。そして電力供給制御装置110は、負荷44の消費電力が発電部40の供給能力の上限値に近づいた場合に、最も低い品質レベルの供給電力枠が記録された負荷44への給電を給電制御装置70により遮断する。
なお、利用者端末120は、電力需要家78毎に設けられたパーソナルコンピュータ等であってよい。また、電力供給制御装置110は、電力ネットワーク150を通じて品質レベル及び単価を利用者端末120に通知し、利用者端末120から電力ネットワーク150を通じて供給電力枠を受け取ってよい。他にも、電力供給制御装置110と利用者端末120は、携帯電話等の情報携帯端末であってよく、インターネット等の通信回線を介しての通信又は無線通信等により、品質レベル及び単価を情報携帯端末に提示し、当該情報携帯端末から入力された供給電力枠を受け取ってもよい。
なお、電力供給制御装置110は、利用者180が取得した供給電力枠を売却する旨の通知を利用者端末120から受け付けて、売却する旨を通知された供給電力枠を、他の利用者180の利用者端末120に提示してよい。これにより、電力供給制御装置110は、利用者180間で電力枠を取引させることができる。他にも、電力供給制御装置110は、利用者180が利用する複数の負荷44毎に供給電力枠を登録させてよい。例えば、電力供給制御装置110は、パーソナルコンピュータに供給する電力の品質を、電灯より高い品質で電力を供給すべく、パーソナルコンピュータ及び電灯に供給する供給電力枠を記録してよい。
以上説明した電力供給制御装置110によれば、システム全体において電力の需給が逼迫した場合に、一般家庭の外灯等への電力の供給を遮断することによって、病院の生命維持装置等、より安定して電力を供給すべき機器に供給する電力を確保することができる。また、電力供給制御装置110によれば、望ましい品質の電力を利用者180が柔軟に設定することができる。また、電力供給制御装置110は、品質の低い供給電力枠を利用者180が設定する代償として、より廉価な単価で利用者180に電力を提供することができる。電力の需給が逼迫しない限り電力供給制御装置110によって負荷44への電力が制限されることはないので、利用者180は廉価に電力を利用することができるという利益を享受することができる。
図2は、電力枠と電力単価の対応関係の一例を示す。電力供給制御装置110は、負荷44に供給することができる電力を複数の電力枠に分割する。図2の例では、電力供給制御装置110は、1kW毎に5つの電力枠(1kW枠、2kW枠、3kW枠、4kW枠、5kW枠)に分割する。具体的には、1kW枠とは、システムの発電能力の上限が1kWの場合でも負荷44に電力を供給することができる電力枠を示し、2kW枠とは、システムの発電能力が2kWの場合でも、電力を供給することができる電力枠を示す。
例えば、電力供給システムが1kWの定格電力を持つ5台の発電部40を有する場合においては、1kW枠とは、電力供給システムの発電部40のうち、少なくとも1台以上の発電機が動作していれば、負荷44に電力を供給することができる電力枠を意味する。したがって、図2の例における1kW枠は、他の電力枠よりも供給確率がより高く、より品質が高い電力枠であるといえる。そして、電力供給制御装置110は、より高い品質の電力枠の順(1kW枠、2kW枠、3kW枠、4kW枠、5kW枠の順)により高い電力単価を設定して、利用者端末120に提示する。そして、利用者端末120は、利用者180に電力枠を選択させるとともに、当該電力枠の範囲内で負荷44に供給を希望する電力量を、供給電力枠として入力させる。
図3は、電力供給システムの構成の一例を示す。電力需要家78のそれぞれには、電力を消費する負荷44が設けられている。電力供給システムは、それぞれの電力需要家78に設けられた負荷44に電力を供給する。電力需要家78とは、例えば集合住宅の住居であってよいし、工場等であってもよい。
電力供給システムは、電力需要家78のそれぞれに設けられた複数の発電部40、複数の蓄電池42、複数の給電制御装置70、複数の利用者端末120、及び複数の電流計52、並びに、電力ネットワーク150及び電力供給制御装置110を備える。電力供給制御装置110は、電力制限部46、提示制御部48、入力制御部50、制限判断部54、発電動作判断部56、供給電力枠格納部58、負荷選択部60、制限制御部62、運用期間情報格納部64、供給確率算出部66、及び信頼度格納部68を備える。複数の発電部40は、複数の負荷44のそれぞれの近傍に分散して設けられた分散型電源として機能してよい。
発電部40は、電力を発電し、負荷44に供給する。また、それぞれの発電部40は、電力ネットワーク150を介していずれの負荷44に対しても電力を供給することができる。発電部40は、例えば固体電解質燃料電池(PEFC)などの燃料電池であってよい。また、発電部40が燃料電池である場合、発電部40は、都市ガス、プロパンガス等を改質して水素ガスを生成する改質器から供給される水素ガスを燃料として発電してよく、また外部から供給される水素ガスを燃料として発電してもよい。
発電動作判断部56は、独立して発電している複数の発電部40を判断する。電力制限部46は、複数の発電部40が電力を供給すべき複数の負荷44のうちの一部の負荷44に供給する電力量を、他の負荷44とは独立に制限する。具体的には、電力制限部46は、電力需要家78のそれぞれに設けられた給電制御装置70を用いて供給する電力量を制限する。給電制御装置70は、具体的には、負荷44に供給する電力を負荷44の個々に遮断するブレーカであってよい。
入力制御部50は、利用者が希望する負荷44への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷44に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する。供給電力枠格納部58は、入力制御部50から入力された負荷44への供給電力枠が、入力制御部50から入力された確率指標で示される供給確率で複数の発電部40から供給することのできる電力枠を越えない場合に、入力制御部50から入力された負荷44への供給電力枠を、当該負荷44および当該確率指標に対応づけて格納する。
制限判断部54は、複数の負荷44に供給される電力量の合計値が、発電動作判断部56により発電していると判断された発電部40から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷44への電力供給を制限すべき旨を判断する。そして、負荷選択部60は、制限判断部54によって負荷44への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷44のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて供給電力枠格納部58に供給電力枠が格納されている負荷44を、電力供給を制限すべき負荷44として優先して選択する。そして、制限制御部62は、負荷選択部60によって選択された電力供給を制限すべき負荷44に供給する電力量を、電力制限部46を用いて制限する。このため、電力供給制御装置110は、利用者180にとって望ましい品質の電力を負荷44に供給することができる。
なお、負荷選択部60は、制限判断部54によって負荷44への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、複数の負荷44のうち、それぞれの負荷44に対応づけて供給電力枠格納部58に格納されている供給電力枠を超えた電力を消費している負荷44を、電力供給を制限すべき負荷44として更に選択する。制限制御部62は、負荷選択部60によって選択された電力供給を制限すべき負荷44に供給する電力量を、当該負荷44に対応づけて供給電力枠格納部58に格納されている供給電力枠の範囲内に電力制限部46を用いて制限する。
具体的には、制限制御部62は、電力供給を制限すべき負荷44として選択された負荷44への給電を制御する給電制御装置70に対し、当該負荷44に供給すべき供給電力枠を指示する。そして、給電制御装置70は、電力ネットワーク150から受け取る電力量を、制限制御部62から指示された供給電力枠の範囲内に制限する。給電制御装置70は、例えばインバータ装置等を用いて電力ネットワーク150から受け取る電力量を制御することができる。なお、給電制御装置70は、負荷44の消費電力が制限制御部62から指示された供給電力枠の範囲内になるように、負荷44に対して消費電力の低下を指示してもよい。このため、電力供給制御装置110は、利用者180が確保した電力枠の範囲内に負荷44への供給電力量を制限することができる。
なお、負荷選択部60は、制限判断部54によって負荷44への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷44のうち、対応づけられた供給電力枠が供給電力枠格納部58に格納されていない負荷44を、電力供給を制限すべき負荷44として更に選択してもよい。この場合、利用者180によって供給電力枠が登録されてない負荷44は、電力需給が逼迫した場合に優先的に電力制限が加えられる。
なお、供給電力枠格納部58は、それぞれの確率指標に対応づけて格納している供給電力枠の合計が、それぞれの確率指標で示される供給確率で複数の発電部40から供給することのできる電力枠を越えない場合に、それぞれの確率指標における電力枠を越えない範囲で複数の負荷44のそれぞれに供給すべき供給電力枠を配分し、配分した供給電力枠を負荷44および確率指標のそれぞれに対応づけて格納してもよい。このため、利用者180から供給電力枠の入力がなされなかった場合でも、供給電力枠を自動的に割り振ることができる。そして、電力供給システムは、割り振られた供給電力枠の品質レベルに基づいて、電力料金を適切に計算することができる。
信頼度格納部68は、複数の発電部40のそれぞれが動作する確率を示す動作確率を格納する。供給確率算出部66は、複数の負荷44に供給する電力量毎に、当該電力量を発電することができる組合せの発電部40が少なくとも動作する確率を示す供給確率を算出する。具体的には、供給確率算出部66は、信頼度格納部68に格納された複数の発電部40のそれぞれの動作確率に基づいて供給確率を算出する。
提示制御部48は、供給確率算出部66が算出した供給確率を示す確率指標を利用者に提示する。そして、入力制御部50は、提示制御部48が提示した確率指標毎に、当該確率指標で示される供給確率で利用者が希望する負荷44への供給電力枠を入力する。このため、電力供給制御装置110は、発電部40の故障確率に基づいて電力枠毎の供給確率を計算して、利用者180に提示することができる。
なお、入力制御部50は、利用者が希望する負荷44への期間毎の供給電力枠を、当該期間毎の供給電力枠の電力を当該負荷44に供給すべき供給確率を示す確率指標とともに入力する。そして、供給電力枠格納部58は、入力制御部50から入力された負荷44への期間毎の供給電力枠が、入力制御部50から入力された確率指標で示される供給確率で供給することのできる供給電力枠を当該期間において越えない場合に、入力制御部50から入力された負荷44への期間毎の供給電力枠を、当該負荷44および当該確率指標に対応づけて格納する。そして、負荷選択部60は、制限判断部54によって負荷44への電力供給を制限すべき旨が判断された時刻において、電力が供給されている負荷44のうち、当該時刻を含む期間においてより低い供給確率を示す確率指標に対応づけて供給電力枠格納部58に供給電力枠が格納されている負荷44を、電力供給を制限すべき負荷44として優先して選択する。このため、利用者180は、希望する期間毎の供給電力枠を電力供給制御装置110に登録しておくことができる。そして、電力供給制御装置110は、利用者180が希望する期間毎の供給電力枠に応じて適切に電力量を制御することができる。
運用期間情報格納部64は、複数の発電部40のそれぞれが運用される期間を示す運用期間情報を格納する。そして、供給確率算出部66は、運用期間情報格納部64が格納する運用期間情報および信頼度格納部68が格納する複数の発電部40のそれぞれの動作確率に基づいて、期間毎の供給確率を算出する。そして、提示制御部48は、供給確率算出部66によって算出された期間毎の供給確率を示す確率指標を利用者に提示する。
なお、運用期間情報格納部64は、複数の発電部40が運用された履歴に基づいて、複数の発電部40の組合せ毎に、当該組合せの発電部40のみが運用された期間毎の割合を、当該組合せおよび当該期間に対応づけて格納してよい。このため、発電部40の運用実績に応じて、供給確率を適切に計算することができる。例えば、昼間より消費電力量が低下する夜間においては、消費電力の低下に応じて発電部40の運用台数が昼間より削減される場合がある。このように発電部40の運用台数が期間に応じて変化する場合でも、電力供給制御装置110は発電部40の運用実績に応じた期間毎の供給確率を利用者180に提示することができる。そして、利用者180は、負荷44への供給電力の期間毎の品質を、電力供給制御装置110に登録することができる。
なお、複数の発電部40のそれぞれが負荷44に供給することができる最大の電力量は略同一であってよい。この場合、供給確率算出部66は、複数の発電部40の中の所定数の発電部40によって発電することができる最大電力量毎に、当該所定数の発電部40が少なくとも動作する確率を算出する。この場合、電力供給制御装置110は所定数の発電部40が動作する確率に基づいて供給確率を算出すればよいので、より容易に供給確率を算出することができる。
また、複数の発電部40のそれぞれが負荷44に供給することができる最大の電力量が略同一である場合、発電動作判断部56は、独立して発電することができる複数の発電部40の個数を計数する。そして、制限判断部54は、複数の負荷44に供給される電力量の合計値が、発電動作判断部56により計数された個数の発電部40から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷44への電力供給を制限すべき旨を判断する。このため、電力供給制御装置110は、所定数の発電部40が動作しているか否かに基づいて電力の需給が逼迫しているか否かを判断すればよいので、負荷44への電力供給を制限すべきか否かをより迅速に判断することができる。
なお、提示制御部48は、供給確率算出部66が算出した供給確率を示す確率指標を利用者の各々に提示する。そして、入力制御部50は、提示制御部48が提示した確率指標毎に、当該確率指標で示される供給確率で利用者の各々が希望する負荷44への供給電力枠を利用者の各々から入力する。具体的には、利用者端末120に電力枠及び確率指標データを送信し、利用者端末120から入力された供給電力枠データを供給電力枠格納部58に送信してよい。
蓄電池42は、複数の発電部40毎に設けられている。蓄電池42は、発電部40による発電電力の合計値が、負荷44による消費電力の合計値より大きい場合に、余剰分の発電電力により充電される。蓄電池42は、例えば鉛蓄電池などの二次電池であってよく、キャパシタ、コンデンサ等の蓄電デバイスであってもよい。なお、蓄電池42は、いずれの発電部40からの電力によって充電されるように設けられている。なお、蓄電池42に蓄電された電力量は、例えば蓄電池42のそれぞれの出力端の電圧に基づいて検出される。
そして、制限判断部54は、複数の発電部40によって発電された電力を蓄電する蓄電池42に蓄電されている電力量がより少ない場合に、負荷44への供給電力量がより少ない段階で電力供給を制限すべき旨を判断する。このため、蓄電池42を含めた電力の需給を判断して、負荷44に供給する電力量を適切に管理することができる。例えば、蓄電池42に蓄電された電力量が少ないということは、システム全体の電力供給能力に余裕が少ないことを意味する。この場合、制限判断部54は、システム全体の電力供給能力により余裕がある段階で電力供給を制限するので、より安定的にシステムを運用することができる。
以上説明したように、本実施形態の電力供給システムによれば、負荷44のそれぞれに供給すべき電力の品質と電力量とを、負荷44のそれぞれの利用者180が柔軟に設定することができる。そして、より高い電力の品質を設定した利用者180は、より高い品質で電力を利用することができる。このため、例えば集合住宅におけるエレベータ、病院における生命維持装置等に供給する電力の品質を、他の負荷より高く設定しておくことによって、電力不足により重要な負荷44が停止する確率を低減することができる。
図4は、供給電力枠格納部58が格納する供給電力枠の一例をテーブル形式で示す図である。供給電力枠格納部58は、負荷44を識別する負荷ID(#401、#402、#403、・・・)のそれぞれについて、供給確率を示す確率指標(A〜J)で負荷44のそれぞれに供給すべき電力量を供給電力枠として格納する。そして、供給電力枠格納部58は、供給電力枠データを、一日を1時間毎の時間帯に分割した期間毎に格納する。なお、供給電力枠格納部58は、供給電力枠を、更に曜日毎に格納してもよい。図4の例では、月曜日の12時から13時までの時間帯における供給電力枠データの一例が示されている。
図4の例では、負荷ID#401への供給電力枠として、最も低い供給確率を示す確率指標Eの電力枠が1000W分確保されている。また、負荷ID#402への供給電力枠として、確率指標D、C、及びEで供給される供給される電力枠が、それぞれ500W分確保されている。また、負荷ID#403への供給電力枠として、最も高い供給確率を示す確率指標Aで供給される電力枠が500W分、及び確率指標Dで供給される電力枠が1000W分確保されている。このように、利用者180は、負荷44に供給すべき電力の品質を柔軟に確保することができる。なお、供給電力枠格納部58は、既に格納している供給電力枠の電力と利用者180から新たに入力された供給電力枠の電力との合計値が、設定された電力枠の電力を超える場合には、利用者180から新たに入力された供給電力枠を格納しない。
図5は、供給電力枠データの登録フローの一例を示す。供給確率算出部66は、電力枠毎に供給確率を計算する(S502)。そして、提示制御部48は、供給確率に応じた電力の単価を計算する(S504)。そして、提示制御部48は、S502において計算された供給確率を示す確率指標を、利用者端末120に送信する(S506)。そして、利用者180は、電力枠に割り当てられた確率指標毎に、当該電力枠の範囲内で負荷44に供給を希望する供給電力枠を入力する(S508)。そして、供給電力枠格納部58は、S508において利用者180から入力された供給電力枠を、負荷44と、確率指標に対応づけて格納する(S510)。
なお、電力供給制御装置110は、予め定めたシステムの利用期間毎、例えば一年の四半期毎に、利用者180から供給電力枠の入力を受け付けてよい。そして、供給電力枠格納部58は、利用者180から入力された供給電力枠の電力が電力枠分の電力に満たない場合には、満たない分の電力をそれぞれの負荷44に供給電力枠として配分してよい。
図6は、電力の供給を制御する処理フローの一例を示す。制限判断部54は、動作している発電部40が発電することができる最大発電電力の合計値(最大電力)から、負荷44によって消費されている電力の合計値(消費電力)を減じた余裕電力が、基準電力より小さいか否かを判断する(S602)。S602において、余裕電力が、基準電力以上である場合(S602:NO)には、S602の処理を繰り返す。
S602において、余裕電力が基準電力より小さい場合(S602:YES)、負荷選択部60は、負荷44のそれぞれの消費電力を取得する(S604)。そして、負荷選択部60は、供給電力枠が供給電力枠格納部58に格納されていない負荷44が、電力を消費しているか否かを判断する(S606)。
S606において、供給電力枠が供給電力枠格納部58に格納されていない負荷44が電力を消費している場合(S606:YES)、負荷選択部60は当該負荷44を、電力の供給を制限すべき負荷44として選択し、制限制御部62は選択された負荷44に供給する電力の供給を制限する(S632)。そして、制限判断部54は、S602の判断に処理を移す。
S606において、供給電力枠が供給電力枠格納部58に格納されていない負荷44が電力を消費していない場合(S606:NO)、供給電力枠の電力を超えた量の電力を消費している負荷44の存在を判断する(S608)。S608において、供給電力枠の電力を超えた量の電力を消費している負荷44が存在している場合(S608:YES)には、制限制御部62は、負荷44に供給する電力を、供給電力枠の電力の範囲内に制限する(S642)。そして、制限判断部54は、S602の判断に処理を移す。
S608において、供給電力枠の電力を超えた量の電力を消費している負荷44が存在しない場合(S608:NO)、余裕電力が基準電力よりも大きくなるまで、低い供給確率を示す確率指標の供給電力枠が供給電力枠格納部58に格納されている負荷44を負荷選択部60が順に選択して、制限制御部62が当該負荷44への電力の供給を制限する(S610)。以上説明したように、電力供給制御装置110によって、より高い供給確率の供給電力枠が確保された負荷44への電力供給を安定して提供することができる。
なお、制限判断部54は、S602において、蓄電池42に蓄電された電力量がより小さい場合に、余裕電力との比較に用いる基準電力の値をより小さく設定する。これによって、蓄電池42に蓄電された電力量が少なく、システム全体の電力供給能力に余裕が少ない場合に、電力供給制御装置110は、システム全体の電力供給能力に余裕がある段階で電力供給を制限するので、より安定的にシステムを運用することができる。
図7は、動作確率の一例を示す。図7の例では、発電部40のそれぞれの最大発電電力が略同一であり、かつ、発電部40のそれぞれの動作確率が略同一である場合における、各電力枠の電力を供給することができる発電部40が動作する動作確率の一例を示す。供給確率算出部66は、所定台数の発電部40が動作している場合に供給できる最大電力量毎に電力枠を設定する(n台枠、(n−1)台枠、(n−2)台枠、・・・)。そして、供給確率算出部66は、それぞれの電力枠以上の電力量を発電することができる発電部40が動作する動作確率を、発電部40が動作している動作台数毎に算出する。例えば、n台の発電部40が動作している場合における、n台枠の電力枠の供給確率は、一の発電部40が動作する確率pを用いて、pのn乗で示される(P(n:n))。
なお、各発電部40の動作確率は、発電部40のそれぞれについて予め定められてよい。例えば、発電部40のそれぞれが動作が停止する停止確率が予め与えられており、動作確率は1から停止確率を引いた値であってよい。停止確率には、発電部40が故障により停止する確率を含んでよい。また、発電部40がガス等の燃料の供給を受けて発電する燃料電池等である場合には、発電部40が動作しない確率は、発電部40への燃料供給が停止される確率を含んでよい。
図8は、運用期間情報格納部64が格納するデータの一例をテーブル形式で示す。運用期間情報格納部64は、例えば一日を1時間毎に分割した各時間帯において発電部40が運用されるべき台数の運用割合を格納する。図8の例では、12時から13時までの期間において、n台の発電部40が運用される運用割合はPo(n)である。また、運用期間情報格納部64は、発電部40が運用されるべき台数の割合を、平日と、土曜日および日曜日とに分けて管理してよい。これにより、供給確率算出部66は、発電部40が運用される運用割合に基づいて供給確率を適切に計算することができる。
なお、動作台数がn台の運用割合をPo(n)とするとき、発電部40の全台数におけるPo(n)の和は、各期間において1となる。また、運用期間情報格納部64は、発電部40が実際に運用された期間に基づいて、発電部40が運用される台数の割合を決定してよい。また、運用期間情報格納部64は、実際に運用された台数の割合の、予め定められた日数における平均値を格納してもよい。
図9は、供給確率算出部66による供給確率の計算結果の一例を示す。供給確率算出部66は、運用台数毎に電力枠の電力を供給することができる確率を計算して、その確率に当該運用台数で運用される割合を乗じた値の、運用台数についての和を供給確率とする。具体的には、k台枠の供給確率は、各動作台数nの場合におけるk台枠の動作確率をP(k:n)とすると、総合の供給確率は、P(k:n)に発電部40がn台で運用される割合Po(n)を乗じた値を、全てのnについて合計した値となる。なお、k>nの場合は、P(k:n)は0とする。以上、図7から図9にかけて説明したように、電力供給制御装置110は、発電部40の運用状態に応じた負荷44への供給確率を適切に計算することができる。
図10は、動作する発電部40の組合せの一例を示す。図10の例では、発電部40の台数が3台の場合の組合せの一例であり、動作する発電部40の組合せとして7つの組合せ(組合せ1、組合せ2、組合せ3、組合せ4、組合せ5、組合せ6、及び組合せ7)が存在する。以下、説明を簡潔なものにするために、発電部40の台数が3台のケースを使用して、発電部40が発電する最大の電力量が同一でない形態における供給確率の算出方法の一例を説明する。また、以下の形態では、発電部40の動作確率が同一でない場合を含む。
図11は、電力枠に対する発電部40の組合せ毎の動作確率の一例を示す。図11の例では、3台の発電部40の動作確率及び最大発電電力は、それぞれp1、p2、及びp3、並びに、1kW、1kW、1.5kWであるとする。供給確率算出部66は、発電部40が供給することができる最大電力量の組合せ毎に、電力枠を設定する(1kW枠、1.5kW枠、2kW枠、2.5kW枠、及び3.5kW枠)。そして、供給確率算出部66は、電力枠のそれぞれについて、運用される発電部40の組合せ毎に動作確率を算出する。具体的には、組合せ1における3.5kW枠の電力枠の組合せ動作確率P(3.5:1)はp1×p2×p3であり、2.5kW枠の組合せ動作確率P(2.5:1)は、P(3.5:1)+p1×(1−p2)×p3+(1−p1)×p2×p3で表される。
図12は、運用期間情報格納部64が格納する運用期間情報の一例をテーブル形式で示す。運用期間情報格納部64は、運用される発電部40の組合せ毎に、運用されるべき期間毎の、全組合せに対する運用割合を格納する。運用割合とは、各組合せの発電部40のみが運用された期間の比率を示す。例えば、12時から13時の時間帯において組合せA又は組合せBのいずれかで運用される場合では、組合せAの発電部40のみが運用される期間が42分であり、組合せBの発電部40のみが運用される期間が18分である場合は、組合せA及び組合せBの運用割合はそれぞれ70%及び30%とする。
なお、運用期間情報格納部64は、発電部40が運用された実績に基づいて各組合せの発電部40が運用された運用割合を計算し、当該運用割合を運用期間情報として格納してよい。例えば、12時から13時の時間帯において運用された期間を組合せ毎に合計して、当該合計値を全運用期間で割った値を運用割合として計算する。また、運用期間情報格納部64は、予め定めた日数における運用実績に基づいて運用割合を算出してよい。
なお、運用期間情報格納部64は、運用期間情報を更に季節毎に格納してもよい。また、運用期間情報格納部64は、運用期間情報を更に曜日毎に格納してもよい。これにより、各期間においてより適切な運用期間情報を格納することができる。
図13は、供給確率算出部66によって計算される供給確率の一例を示す。供給確率算出部66は、電力枠毎に、組合せのそれぞれにおいて当該電力枠の電力を供給することができる組合せ動作確率と運用割合との積を計算し、当該積の組合せのそれぞれにおける和を供給確率する。具体的には、3.5kW枠の供給確率は、Po1×P(3.5:1)であり、2.5kW枠の供給確率は、Po1×P(2.5:1)+Po3×P(2.5:3)+Po4×P(2.5:4)となる。以上、図10から図13にかけて説明したように、発電部40が発電することができる最大電力量が同一でない場合においても、供給確率算出部66は、運用されるべき発電部40の組合せに応じて供給確率を適切に計算することができる。
以上説明したように、本実施形態の電力供給システムによれば、利用者180のそれぞれが負荷44に供給を希望する電力の品質を設定して、設定された品質に応じて利用者180に電力を提供することができる。例えば、集合住宅におけるエレベータ等の重要な機器に対して、集合住宅の外灯よりも高い品質で電力を提供することができる。また、利用者180が希望する電力品質に応じた電力単価を設定することができる。例えば、低品質の電力が供給されればよいと考える利用者180に対しては、高品質の電力を要求する利用者180より廉価な電力単価で電力を提供することができる。
図14は、本実施形態に係る電力供給制御装置110のハードウェア構成の一例を示す。電力供給制御装置110は、ホスト・コントローラ1582により相互に接続されるCPU1505、RAM1520、グラフィック・コントローラ1575、及び表示装置1580を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1584によりホスト・コントローラ1582に接続される通信インターフェイス1530、ハードディスクドライブ1540、及びCD−ROMドライブ1560を有する入出力部と、入出力コントローラ1584に接続されるROM1510、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ1582は、RAM1520と、高い転送レートでRAM1520をアクセスするCPU1505、及びグラフィック・コントローラ1575とを接続する。CPU1505は、ROM1510、及びRAM1520に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等がRAM1520内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置1580上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ1575は、CPU1505等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ1584は、ホスト・コントローラ1582と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ1540、通信インターフェイス1530、CD−ROMドライブ1560を接続する。ハードディスクドライブ1540は、CPU1505が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェイス1530は、ネットワーク通信装置1598に接続してプログラムまたはデータを送受信する。CD−ROMドライブ1560は、CD−ROM1595からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。
また、入出力コントローラ1584には、ROM1510と、フレキシブルディスク・ドライブ1550、及び入出力チップ1570の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM1510は、電力供給制御装置110が起動時に実行するブート・プログラムや、電力供給制御装置110のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ1550は、フレキシブルディスク1590からプログラムまたはデータを読み取り、RAM1520を介してハードディスクドライブ1540、及び通信インターフェイス1530に提供する。入出力チップ1570は、フレキシブルディスク・ドライブ1550や、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
CPU1505が実行するプログラムは、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ1540にインストールされ、RAM1520に読み出されてCPU1505により実行される。
CPU1505により実行されるプログラムは、電力供給制御装置110を、図1から図13に関連して説明した電力制限部46、提示制御部48、入力制御部50、制限判断部54、発電動作判断部56、供給電力枠格納部58、負荷選択部60、制限制御部62、運用期間情報格納部64、供給確率算出部66、及び信頼度格納部68として機能させる。
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク1590、CD−ROM1595の他に、DVDやPD等の光学記録媒体、MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムを電力供給制御装置110に提供してもよい。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
一実施形態に係る電力供給システムの利用環境の一例を示す図である。 電力枠と電力単価の対応関係の一例を示す図である。 電力供給システムの構成の一例を示す図である。 供給電力枠格納部58が格納する供給電力枠の一例をテーブル形式で示す図である。 供給電力枠データの登録フローの一例を示す図である。 電力の供給を制御する処理フローの一例を示す図である。 動作確率の一例を示す図である。 運用期間情報格納部64が格納するデータの一例をテーブル形式で示す図である。 供給確率算出部66による供給確率の計算結果の一例を示す図である。 動作する発電部40の組合せの一例を示す図である。 電力枠に対する発電部40の組合せ毎の動作確率の一例を示す図である。 運用期間情報格納部64が格納する運用期間情報の一例をテーブル形式で示す図である。 供給確率算出部66によって計算される供給確率の一例を示す図である。 電力供給制御装置110のハードウェア構成の一例を示す図である。
符号の説明
40 発電部
42 蓄電池
44 負荷
46 電力制限部
48 提示制御部
50 入力制御部
52 電流計
54 制限判断部
56 発電動作判断部
58 供給電力枠格納部
60 負荷選択部
62 制限制御部
64 運用期間情報格納部
66 供給確率算出部
68 信頼度格納部
70 給電制御装置
78 電力需要家
100 集合住宅
110 電力供給制御装置
120 利用者端末
150 電力ネットワーク

Claims (19)

  1. 独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断部と、
    前記複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限部と、
    利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御部と、
    前記入力制御部から入力された負荷への供給電力枠が、前記入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で前記複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、前記入力制御部から入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納部と、
    前記複数の負荷に供給される電力量の合計値が、前記発電動作判断部により発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断部と、
    前記制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて前記供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択部と、
    前記負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、前記電力制限部によって制限する制限制御部と
    を備える電力供給制御装置。
  2. 前記負荷選択部は、前記制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、前記複数の負荷のうち、それぞれの負荷に対応づけて前記供給電力枠格納部に格納されている供給電力枠を超えた電力を消費している負荷を、電力供給を制限すべき負荷として更に選択し、
    前記制限制御部は、前記負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、当該負荷に対応づけて前記供給電力枠格納部に格納されている供給電力枠の範囲内に前記電力制限部によって制限する
    請求項1に記載の電力供給制御装置。
  3. 前記負荷選択部は、前記制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、対応づけられた供給電力枠が前記供給電力枠格納部に格納されていない負荷を、電力供給を制限すべき負荷として更に選択する
    請求項1に記載の電力供給制御装置。
  4. 前記供給電力枠格納部は、それぞれの確率指標に対応づけて格納している供給電力枠の合計が、それぞれの確率指標で示される供給確率で前記複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、それぞれの確率指標における電力枠を越えない範囲で前記複数の負荷のそれぞれに供給すべき供給電力枠を配分し、配分した供給電力枠を負荷および確率指標のそれぞれに対応づけて格納する
    請求項2に記載の電力供給制御装置。
  5. 前記複数の負荷に供給する電力量毎に、当該電力量を発電することができる組合せの発電部が少なくとも動作する確率を示す供給確率を算出する供給確率算出部と、
    前記供給確率算出部が算出した供給確率を示す確率指標を利用者に提示する提示制御部と
    をさらに備え、
    前記入力制御部は、前記提示制御部が提示した確率指標毎に、当該確率指標で示される供給確率で利用者が希望する負荷への供給電力枠を入力する
    請求項4に記載の電力供給制御装置。
  6. 前記複数の発電部のそれぞれが動作する確率を示す動作確率を格納する信頼度格納部
    をさらに備え、
    前記供給確率算出部は、前記信頼度格納部に格納された前記複数の発電部のそれぞれの動作確率に基づいて前記供給確率を算出する
    請求項5に記載の電力供給制御装置。
  7. 前記入力制御部は、利用者が希望する負荷への期間毎の供給電力枠を、当該期間毎の供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標とともに入力し、
    前記供給電力枠格納部は、前記入力制御部から入力された負荷への期間毎の供給電力枠が、前記入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で供給することのできる供給電力枠を当該期間において越えない場合に、前記入力制御部から入力された負荷への期間毎の供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納し、
    前記負荷選択部は、前記制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された時刻において、電力が供給されている負荷のうち、当該時刻を含む期間においてより低い供給確率を示す確率指標に対応づけて前記供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する
    請求項6に記載の電力供給制御装置。
  8. 前記複数の発電部のそれぞれが運用される期間を示す運用期間情報を格納する運用期間情報格納部
    をさらに備え、
    前記供給確率算出部は、前記運用期間情報格納部が格納する運用期間情報および前記信頼度格納部が格納する前記複数の発電部のそれぞれの動作確率に基づいて、期間毎の前記供給確率を算出し、
    前記提示制御部は、前記供給確率算出部によって算出された期間毎の前記供給確率を示す確率指標を利用者に提示する
    請求項7に記載の電力供給制御装置。
  9. 前記運用期間情報格納部は、前記複数の発電部が運用された履歴に基づいて、前記複数の発電部の組合せ毎に、当該組合せの発電部のみが運用された期間毎の割合を、当該組合せおよび当該期間に対応づけて格納する
    請求項8に記載の電力供給制御装置。
  10. 前記複数の発電部のそれぞれが負荷に供給することができる最大の電力量は略同一であり、
    前記供給確率算出部は、前記複数の発電部の中の所定数の発電部によって発電することができる最大電力量毎に、当該所定数の発電部が少なくとも動作する確率を算出する
    請求項5に記載の電力供給制御装置。
  11. 前記発電動作判断部は、独立して発電することができる前記複数の発電部の個数を計数し、
    前記制限判断部は、前記複数の負荷に供給される電力量の合計値が、前記発電動作判断部により計数された個数の発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する
    請求項10に記載の電力供給制御装置。
  12. 前記提示制御部は、前記供給確率算出部が算出した供給確率を示す確率指標を利用者の各々に提示し、
    前記入力制御部は、前記提示制御部が提示した確率指標毎に、当該確率指標で示される供給確率で利用者の各々が希望する負荷への供給電力枠を利用者の各々から入力し、
    前記電力制限部は、前記負荷に供給する電力量を利用者毎に制限する
    請求項5に記載の電力供給制御装置。
  13. 前記複数の発電部は、前記複数の負荷のそれぞれの近傍に分散して設けられた分散型電源である
    請求項12に記載の電力供給制御装置。
  14. 前記制限判断部は、前記複数の発電部によって発電された電力を蓄電する蓄電池に蓄電されている電力量がより少ない場合に、負荷への供給電力量がより少ない段階で電力供給を制限すべき旨を判断する
    請求項11に記載の電力供給制御装置。
  15. 独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断段階と、
    前記複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限段階と、
    利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御段階と、
    前記入力制御段階において入力された負荷への供給電力枠が、前記入力制御段階において入力された確率指標で示される供給確率で前記複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、前記入力制御段階において入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納段階と、
    前記複数の負荷に供給される電力量の合計値が、前記発電動作判断段階において発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断段階と、
    前記制限判断段階において負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて前記供給電力枠格納段階において供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択段階と、
    前記負荷選択段階において選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、前記電力制限段階により制限する制限制御段階と
    を備える電力供給制御方法。
  16. 電力の供給を制御する電力供給制御装置用のプログラムであって、当該電力供給制御装置を、
    独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断部、
    前記複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限部、
    利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御部、
    前記入力制御部から入力された負荷への供給電力枠が、前記入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で前記複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、前記入力制御部から入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納部、
    前記複数の負荷に供給される電力量の合計値が、前記発電動作判断部により発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断部、
    前記制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて前記供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択部、
    前記負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、前記電力制限部によって制限する制限制御部
    として機能させるプログラム。
  17. 複数の発電部と、
    独立して発電している複数の発電部を判断する発電動作判断部と、
    前記複数の発電部が電力を供給すべき複数の負荷のうちの一部の負荷に供給する電力量を、他の負荷とは独立に制限する電力制限部と、
    利用者が希望する負荷への供給電力枠を、当該供給電力枠の電力を当該負荷に供給すべき供給確率を示す確率指標と共に入力する入力制御部と、
    前記入力制御部から入力された負荷への供給電力枠が、前記入力制御部から入力された確率指標で示される供給確率で前記複数の発電部から供給することのできる電力枠を越えない場合に、前記入力制御部から入力された負荷への供給電力枠を、当該負荷および当該確率指標に対応づけて格納する供給電力枠格納部と、
    前記複数の負荷に供給される電力量の合計値が、前記発電動作判断部により発電していると判断された発電部から供給することのできる最大電力量に近づいた場合に、負荷への電力供給を制限すべき旨を判断する制限判断部と、
    前記制限判断部によって負荷への電力供給を制限すべき旨が判断された場合に、電力が供給されている負荷のうち、より低い供給確率を示す確率指標に対応づけて前記供給電力枠格納部に供給電力枠が格納されている負荷を、電力供給を制限すべき負荷として優先して選択する負荷選択部と、
    前記負荷選択部によって選択された電力供給を制限すべき負荷に供給する電力量を、前記電力制限部によって制限する制限制御部と
    を備える電力供給システム。
  18. 前記複数の発電部によって発電された電力を蓄電する蓄電池
    をさらに備え、
    前記制限判断部は、前記蓄電池に蓄電されている電力量がより少ない場合に、負荷への供給電力量がより少ない段階で電力供給を制限すべき旨を判断する
    請求項17に記載の電力供給システム。
  19. 前記複数の発電部は、異なる場所に分散して設けられた複数の分散型電源である
    請求項18に記載の電力供給システム。
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