JP2016073042A - 電力管理システム及び電力管理方法 - Google Patents

電力管理システム及び電力管理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016073042A
JP2016073042A JP2014198235A JP2014198235A JP2016073042A JP 2016073042 A JP2016073042 A JP 2016073042A JP 2014198235 A JP2014198235 A JP 2014198235A JP 2014198235 A JP2014198235 A JP 2014198235A JP 2016073042 A JP2016073042 A JP 2016073042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage battery
deterioration
power
degree
operation plan
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014198235A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6374747B2 (ja
Inventor
弘嗣 判谷
Hiroshi Hanya
弘嗣 判谷
中森 勇一
Yuichi Nakamori
勇一 中森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
Priority to JP2014198235A priority Critical patent/JP6374747B2/ja
Publication of JP2016073042A publication Critical patent/JP2016073042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6374747B2 publication Critical patent/JP6374747B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/50Systems or methods supporting the power network operation or management, involving a certain degree of interaction with the load-side end user applications

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】蓄電池の劣化の程度を従来に比較して低下させ、蓄電池の寿命を延ばすことによりランニングコストを低減させる電力管理システムを提供する。【解決手段】本発明は、施設における蓄電池を含む電気設備の需要予測を満たす、所定の時間単位毎の運転の計画を示す運転計画を作成する運転計画作成部と、蓄電池の劣化の要因となるパラメータと当該蓄電池の劣化の程度との対応を示す蓄電池劣化モデルが予め書き込まれて記憶されている劣化データベースと、運転計画における蓄電池の劣化の程度を電池劣化モデルにより判定し、運転計画から蓄電池の最も劣化の程度が低い運転計画を抽出する運転パターン評価部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅の電力管理システム及び電力管理方法に関する。
近年、太陽光発電などの再生可能エネルギー(自然エネルギー)を利用した発電装置と蓄電池を蓄えた電力管理システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、電力管理システムとして、蓄電池の蓄電量を考慮しつつ、予測される発電電力と予測される消費電力とに基づいて、蓄電池に対する充電及び放電を制御し、エネルギーの有効活用が行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−044733号公報 特開2013−215092号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2の各々の電力管理システムにおいては、充電及び放電を繰り返すことにより蓄電池が徐々に劣化していく。この劣化とは蓄電池の電池容量や出力電圧の低下などである。
そして、劣化の程度が所定を超えた場合に蓄電池の交換が必要となり、蓄電池の交換を頻繁に行う場合、蓄電池を用いて需要家施設の電力を管理する電力管理システムのランニングコストが高くなるという問題がある。
したがって、蓄電池を用いた電力管理システムのランニングコストを低下するためには、蓄電池の劣化を低減させて、蓄電池の寿命を延ばして蓄電池の交換の頻度を低下させる必要がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、蓄電池の劣化の程度を従来に比較して低下させ、蓄電池の寿命を延ばすことによりランニングコストを低減させる電力管理システム及び電力管理方法を提供する。
本発明の電力管理システムは、施設における蓄電池を含む電気設備の需要予測を満たす、所定の時間単位毎の運転の計画を示す運転計画を作成する運転計画作成部と、前記蓄電池の劣化の要因となるパラメータと当該蓄電池の劣化の程度との対応を示す蓄電池劣化モデルが予め書き込まれて記憶されている劣化データベースと、前記運転計画における前記蓄電池の劣化の程度を前記蓄電池劣化モデルにより判定し、前記運転計画から前記蓄電池の最も劣化の程度が低い前記運転計画を抽出する運転パターン評価部とを備えることを特徴とする。
本発明の電力管理システムは、運転パターン評価部が、前記運転計画から運転パターンを抽出し、前記時間単位毎の前記蓄電池の劣化の程度を前記蓄電池劣化モデルにより判定し、前記運転計画における全ての前記時間単位における前記蓄電池の劣化の程度を示す総合評価を求め、当該総合評価が前記蓄電池の最も劣化の程度が低いことを示す前記総合評価の前記運転パターンに対応する前記運転計画を抽出することを特徴とする。
本発明の電力管理システムは、前記蓄電池劣化モデルが、前記蓄電池の劣化の要因となる保存劣化モデルあるいはサイクル劣化モデルにおける複数のパラメータの組合せに対し、前記蓄電池の劣化の程度が対応付けられていることを特徴とする。
本発明の電力管理方法は、運転計画作成部が、施設における蓄電池を含む電気設備の需要予測を満たす、所定の時間単位毎の運転の計画を示す運転計画を作成する運転計画作成過程と、運転パターン評価部が、前記運転計画における前記蓄電池の劣化の程度を、劣化データベースに予め書き込まれて記憶されている前記蓄電池の劣化の要因となるパラメータと当該蓄電池の劣化の程度との対応を示す蓄電池劣化モデルにより判定し、前記運転計画から前記蓄電池の最も劣化の程度が低い前記運転計画を抽出する運転パターン評価過程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、蓄電池の劣化の程度を従来に比較して低下させ、蓄電池の寿命を延ばすことによりランニングコストを低減させる電力管理システム及び電力管理方法を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態による電力管理システムの構成例を示す図である。 図1における電力管理システム2の構成例を示す図である。 基本モデルに対応する一次元充放電モデル500を示す概念図である。 蓄電池劣化モデルデータベース27に書き込まれて記憶されている蓄電池劣化モデルの一例を示す図である。 運転パターン記憶部26に書き込まれて記憶されている、運転パターン評価部23が運転計画から抽出する蓄電池103の運転パターンの一例を示す図である。 運転パターン記憶部26に書き込まれて記憶されている、運転パターン評価部23が運転計画から抽出する蓄電池103の運転パターンの他の例を示す図である。 生成された運転計画の各々から最も蓄電池103の劣化を低減する運転計画を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による電力管理システムの他の構成例を示す図である。 図8における電力管理システム2’の構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形態による電力管理システムの構成例を示す図である。
この図1に示す電力管理システム1は、1つの施設100において利用される電力を管理するもので、例えばHEMS(Home Energy Management System)といわれるものに対応する。また、施設100は、例えば住宅、商業施設、産業施設、公共施設などのうちのいずれかである。
図1に示す施設100においては、太陽電池101、パワーコンディショナ(PCS:Power Conditioning System)102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105、負荷106及び電力管理システム2を備える。
太陽電池101は、光起電力効果により光エネルギーを電力に変換する電力発生装置(太陽光発電装置)である。太陽電池101は、例えば施設100の屋根などのように太陽光を効率的に受けられる場所に設置されることで、太陽光を電力に変換する。
パワーコンディショナ102は、太陽電池101から出力される直流の電力を、施設100で用いられる電圧及び周波数に対応する交流に変換する。
蓄電池103は、施設100に設けられる定置用蓄電池であり、充電制御の際に入力される電力を蓄積し、また、蓄積した電力を放電して出力する。この蓄電池103には、例えばリチウムイオン電池などを採用することができる。
インバータ104は、複数の蓄電池103ごとに対応して備えられるもので、蓄電池103に充電するための電力の交流直流変換または蓄電池103から放電により出力される電力の直流交流変換を行う。つまり、蓄電池103が入出力する電力の双方向変換を行う。
具体的に、蓄電池103に対する充電時には、商用電源ACまたはパワーコンディショナ102から電力経路切替部105を介して充電のための交流の電力がインバータ104に供給される。インバータ104は、このように供給される交流の電力を直流に変換し、蓄電池103に充電のための電力として供給する。
また、蓄電池103の放電時には、蓄電池103から直流の電力が出力される。インバータ104は、このように蓄電池103から出力される直流の電力を交流に変換して電力経路切替部105に供給する。
電力経路切替部105は、電力管理システム2の制御に応じて電力経路の切り替えを行う。
上記の制御に応じて、電力経路切替部105は、施設100において、商用電源ACを負荷106に供給するように電力経路を形成することができる。
また、電力経路切替部105は、施設100において、太陽電池101により発生された電力をパワーコンディショナ102から負荷106に供給するように電力経路を形成することができる。
また、電力経路切替部105は、施設100において、商用電源ACと太陽電池101の一方または両方から供給される電力をインバータ104経由で蓄電池103に充電するように電力経路を形成することができる。
また、電力経路切替部105は、施設100において、蓄電池103から放電により出力させた電力を、インバータ104経由で負荷106に供給するように電力経路を形成することができる。
負荷106は、施設100において自己が動作するために電力を消費する機器や設備などを一括して示したものである。
電力管理システム2は、施設100における電力を管理する。このために、電力管理システム2は、施設100における電気設備(太陽電池101、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105、負荷106のすべてまたは一部)を制御する。
そのうえで、本実施形態の電力管理システム2は、EMS(Energy Management System、エネルギー管理システム)の機能を有し、特に施設100において運用される蓄電池103の充電及び放電の制御を行う蓄電池制御装置としての機能を含む。また、電力管理システム2は、後述するように、負荷106の負荷状態に応じた商用電源ACからの購入電力の入力や、蓄電池103の充電及び放電などの制御を示す運転計画の生成を行い、運転計画に対応する電源ACからの商用電力の入力及び蓄電池の制御のパターンを示す運転パターンを生成する。
図2は、図1における電力管理システム2の構成例を示す図である。電力管理システム2は、データ入出力部21、運転計画作成部22、運転パターン評価部23、運転制御部24、過去データ記憶部25、運転パターン記憶部26及び蓄電池劣化データベース27を備えている。
データ入出力部21は、太陽電池101、PCS102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105及び負荷106との各々の間において、それぞれの制御あるいは状態を示すデータの送受信を行う。
運転計画作成部22は、運転計画を作成する対象の日(以下、対象日であり計画を立てる日の翌日を含む)の天気予報と、対象日の季節、曜日、天気予報の天気などの組合せに対応した過去における一日の実測された所定の時間毎(時間単位毎)の消費電力、購入電力、発電電力、放電電力及び充電電力と、対象日の負荷106の稼働状態を示す電力の需要予測とに基づいて、線形計画法などにより対象日の電力の需要予測を満たす運転計画を生成する。すなわち、運転計画作成部22は、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105及び負荷106の各々を制御するための運転計画を生成する。
運転計画作成部22は、線形計画法により運転計画を作成するため、対象日の負荷106の消費電力の需要を満たす運転計画の解が複数存在することから、複数の運転計画を作成し、運転パターン記憶部26に対して運転計画それぞれを識別する運転計画識別情報を付加して、運転計画を書き込んで記憶させる。
ここで、消費電力は、負荷106の消費電力である。購入電力は、商用電源ACから購入する電力である。発電電力は、太陽電池101などの発電装置が発電する電力である。放電電力は、蓄電池103に蓄電された電力を放電して供給する電力である。充電電力は、蓄電池103に対して、購入電力あるいは発電電力から充電する電力である。
運転パターン評価部23は、運転パターン記憶部26から順次運転計画を読み出し、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105及び負荷106の各々を制御する運転計画から、蓄電池103のみの制御を示す運転パターンを抽出する。また、運転パターン評価部23は、各運転計画の運転計画識別情報に対応させて、抽出した運転パターンを運転パターン記憶部26に書き込んで記憶させる。
運転パターン評価部23は、蓄電池劣化モデル(電池劣化モデル)を蓄電池劣化モデルデータベース27から読み出す。そして、運転パターン評価部23は、蓄電池劣化モデルを用いて、運転パターンの評価を行い、運転パターンテーブルとして運転パターン記憶部26に対して書き込んで記憶させる。
ここで、運転パターンの評価を行う際に用いる蓄電池劣化モデルについて説明する。蓄電池劣化モデルは、保存劣化モデルとサイクル劣化モデルとがある。
保存劣化モデルは、保存劣化としての劣化機能を基本モデルに与えるデータである。保存劣化は、例えば温度に対応して蓄電状態の蓄電池に発生する劣化であり、蓄電池103の充電が完了してから放電を開始するまでの保存時間と周囲の温度とに主に依存する。ただし、保存劣化は、充電中及び放電中においても進行することから、保存劣化モデルデータ312としては、温度に対応させて充電中及び放電中の時間を考慮して構築されてよい。ここで、基本モデルは、蓄電池103の内部状態を推定するためのモデルである。本実施形態においては、一例として保存劣化モデルによる劣化の程度を用いて説明する。
図3は、基本モデルに対応する一次元充放電モデル500を示す概念図である。図3(a)は、蓄電池(リチウムイオン電池)の基本構成例を示すイメージ図であり、図3(b)は、それを一次元にモデル化したイメージ図である。
一次元充放電モデル500は、蓄電池103を、負極501と正極502とセパレータ503をそれぞれ面方向に均質化した一次元モデルとして扱う。負極501としての負極合材層には負極活物質511が存在し、正極502としての正極合材層には正極活物質512が存在する。
また、負極501、正極502、セパレータ503による一次元充放電モデル500は、固相と液相に分けられる。
一次元充放電モデル500の負極501、正極502、セパレータ503の各領域における放電時におけるLi(リチウム)とLiイオンの放電時における輸送過程イメージは以下のようになる。
つまり、負極501の固相(活物質)では、Liは中心から表面への拡散フラックスが生じる。正極502の固相では、Liは表面から中心へと拡散する。
負極501の液相(空隙)では、界面反応によって固相から放出されたLiイオンがセパレータ503の方向に輸送される。ここで、セパレータ503は反応が無いため、Liイオンは正極502の方向に泳動しながら拡散していく。正極502の液相は、界面反応によって固相へLiイオンが吸収される
負極501としての負極合材層と、正極502としての正極合材層は、それぞれ、固相におけるLi濃度と電位、液相における塩濃度と電位が算出される。セパレータは、塩濃度と電位が算出される。
このような、基本モデルは、例えば以下の文献に記載されている。
“Journal of The Electrochemical Society,141(1),1-10(1994)”
また、劣化モデルのうちサイクル劣化モデルは、前述もしたように、充放電サイクルを繰り返すことによる蓄電池103の劣化である。サイクル劣化モデルでは、充放電が行われるのに応じて負極活物質511の表面に不働態SEI(Solid Electrolyte Interface)膜が形成され、この不働態SEI膜が成長していくことにより電池容量の低下やインピーダンス(内部抵抗)の増加などの劣化をもたらすものとしている。サイクル劣化モデルは、不働態SEI膜の成長による状態変化をモデル化したものである。
また、劣化モデルのうち保存劣化モデルは、前述のように蓄電状態の蓄電池に発生する劣化である。保存劣化モデルも、例えば、保存時間の経過に応じた特定の活物質の特性変化や特定の構造の変化などが劣化をもたらすものとして、このような劣化要因の変化による蓄電池の状態変化をモデル化したものである。
なお、本実施形態において述べたサイクル劣化モデルについては、例えば以下の文献に記載されている。
“Journal of The Electrochemical Society,151(2),A196-A203(2004)”
図2に戻り、蓄電池劣化モデルデータベース27には、蓄電池劣化モデルとして、例えば保存劣化モデルが予め書き込まれて記憶されている。本実施形態の蓄電池劣化モデルは一例であり、保存劣化モデルあるいはサイクル劣化モデルにおける複数のパラメータの組合せと蓄電池の劣化の程度とを対応付けて構成しても良い。
過去データ記憶部25には、季節、曜日、天気などの組合せに対応して、実際に測定して得られた過去における一日の所定の時間毎の消費電力、購入電力、発電電力、放電電力及び充電電力などのデータが書き込まれて記憶されている。
運転パターン記憶部26には、運転計画及び運転パターンテーブル(後述)が書き込まれて記憶されている。
図4は、蓄電池劣化モデルデータベース27に書き込まれて記憶されている蓄電池劣化モデルの一例を示す図である。
図4に示す蓄電池劣化モデルは、一例として周囲の環境温度に対する保存劣化モデルである。この保存劣化モデルを示す蓄電池劣化モデルテーブルは、「温度状態」及び「温度数値」に対応して、「SOC:0%」、「SOC:50%」、「SOC:100%」とする蓄電池の残存容量の最大容量に対する比率であるSOC(State Of Charge)が示されている。また、「SOC:0%」、「SOC:50%」、「SOC:100%」の下の欄には、蓄電池103の劣化の程度として「劣化小」、「劣化中」及び「劣化大」示されている。「温度状態」は、低温、中温あるいは高温のいずれかの温度の状態に置かれていることを示している。この蓄電池劣化モデルテーブルにおいては、例えば、温度状態において、低温が15℃近傍であり、中温が25℃近傍であり、高温が35℃近傍である。
この蓄電池劣化モデルテーブルおいて、温度状態が低温であるとき、SOCが「0%」の場合に、蓄電池の劣化程度が「劣化小」であり、SOCが「100%」の場合に、蓄電池の劣化程度が「劣化中」であり、SOCが「50%」の場合に蓄電池の劣化程度が「劣化大」となる。
また、温度状態が中温であるとき、SOCが「0%」の場合に、蓄電池の劣化程度が「劣化小」であり、SOCが「100%」の場合に、蓄電池の劣化程度が「劣化中」であり、SOCが「50%」の場合に蓄電池の劣化程度が「劣化大」となる。
温度状態が高温であるとき、SOCが「0%」の場合に、蓄電池の劣化程度が「劣化小」であり、SOCが「50%」の場合に、蓄電池の劣化程度が「劣化中」であり、SOCが「100%」の場合に蓄電池の劣化程度が「劣化大」となる。
蓄電池劣化モデルは、劣化に影響を及ぼすパラメータと劣化の程度が関連づけられれば、どのようなものでもよく、例として蓄電池の電気化学反応現象を考慮した物理モデル、蓄電池の挙動を抵抗や静電容量などからなる回路に置き換えた等価回路モデルなどがよく知られている。
もちろん、この蓄電池103の蓄電池劣化モデルとして、蓄電池103と同一の型番(製品)を実際に、各温度及び各SOCの状態を再現し、「劣化」の程度を測定して作成しても良い。以下の説明は、一例として蓄電池103の「劣化」の程度を測定して作成した蓄電池劣化モデルを利用して行う。
蓄電池103の「劣化」の程度の精度は、「温度状態」における温度範囲、及びSOCの%の範囲のそれぞれをより細かくすることにより向上させることができる。
また、本実施形態における蓄電池劣化モデルは一例であり、蓄電池劣化モデルの作成において、保存劣化モデルにおける「温度状態」及びSOCだけでなく、サイクル劣化を含めた他の劣化の要因となるパラメータを用いることにより、より「劣化」の程度を高い精度により評価することができる。
図5は、運転パターン記憶部26に書き込まれて記憶されている、運転パターン評価部23が運転計画から抽出する蓄電池103の運転パターンの一例を示す図である。この図5において、運転パターン評価部23は、「劣化」の状態の項目に対して、蓄電池劣化モデルに基づいて評価し、運転パターンテーブルに書き込んで記憶させる。図5の運転パターンは、制御対象の当日の7:00から翌日の7:00までの蓄電池103の運転状態を示している。
運転パターンは、「時間」に対応して、「温度状態」、「系統から」、「PVから」、「バッテリから」、「SOC」、「状態」、「劣化」の各々が書き込まれて記憶されている。
「時間」は、蓄電池103の運転状態における劣化を評価する時間範囲を示している。この時間範囲を小さくするほど、劣化の評価の精度を向上させることができる。「温度状態」は、施設100が建っている地域の対象日の気温(正確には蓄電池103近傍の気温)が低温、中温あるいは高温のいずれかの温度の状態に置かれていることを示している。
上記時間範囲である時間における「系統から」は、電力が商用電源AC(系統電源)から負荷106に供給されている状態を示している。この「系統から」の状態は、不使用、待機、使用の3種類がある。「系統から」が使用の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路として商用電源ACを自身の内部スイッチ(不図示)の一方の端子に接続し、かつこの内部スイッチをオン状態としている状態を示している。内部スイッチの他方の端子は、負荷106に接続されている。「系統から」が待機の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路として商用電源ACを自身の内部スイッチの一方の端子に接続し、内部スイッチをオフ状態としている状態を示している。「系統から」が不使用の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路として商用電源ACを自身の内部スイッチの一方の端子に接続しておらず、かつ内部スイッチをオフ状態としている状態を示している。待機及び不使用の場合には、商用電源ACから負荷106に対する電力の供給は行われない。使用の場合にのみ、商用電源ACから負荷106に対する電力の供給が行われる。
時間範囲である時間における「バッテリから」は、蓄電池103から負荷106に電力が供給されている状態を示している。この「バッテリから」の状態は、不使用、待機、使用の3種類がある。「バッテリから」が使用の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路がインバータ104及び負荷106を接続し、かつインバータ104が稼働している状態を示している。「バッテリから」が待機の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路がインバータ104及び負荷106を接続しておらず、インバータ104が稼働している状態を示している。「バッテリから」が不使用の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路がインバータ104及び負荷106を接続しておらず、かつインバータ104も稼働していない状態を示している。「系統から」と同様に、待機及び不使用の場合には、蓄電池103から負荷106に対する電力の供給は行われない。使用の場合にのみ、蓄電池103から負荷106に対する電力の供給が行われる。
時間範囲である時間における「PVから」は、太陽電池101から負荷106に電力が供給されている状態を示している。この「PVから」の状態は、未供給(未発電)及び供給(発電)の2種類がある。「PVから」が供給(発電)の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路がPCS102及び負荷106を接続して、かつ太陽電池101が発電している状態を示している。「バッテリから」が未供給(未発電)の場合は、図1の電力経路切替部105の電力経路がPCS102及び負荷106を接続しておらず、かつ太陽電池101が発電していない状態を示している。
「系統から」と同様に、未供給(未発電)の場合には、PCS102を介して太陽電池101から負荷106に対する電力の供給は行われない。供給(発電)の場合にのみ、太陽電池101から負荷106に対する電力の供給が行われる。
ここに示した電力管理システム1の運用モードでは、太陽電池101の発電量が負荷106の使用電力量を上回った場合、すなわち余剰電力が発生した場合は、商用電源ACに対して逆潮流させて系統を通じて電力会社等に買い取ってもらう。
「SOC」は、蓄電池103の蓄電池の残存容量の最大容量に対する比率であるSOCを示している。
「状態」は、蓄電池103が充電、充電(深夜電力)、放電、あるいは待機の状態のいずれにあるかを示している。充電(深夜電力)は、太陽電池101の発電電力ではなく、商用電力ACから購入した安い夜間電力により充電している状態を示している。
「劣化」は、図4に示して蓄電池劣化モデルテーブルにおいて、温度状態及びSOCの劣化の要因となるパラメータの組合せに対応した蓄電池103の劣化の状態の程度を示している。
後述するように本実施形態では、1日の終わり23:00の時点では、蓄電池103はフルに放電された状態で、SOCが0%となっている。その後に商用電力ACからの深夜電力により、蓄電池103は満充電され、SOCは100%となる。その後、蓄電池103は翌朝7:00まで待機状態となる。
従って、図5において、時間「7:00−9:00」の時間範囲において、「7:00」の時点においては蓄電池103は満充電となっている。
そして、 時間「7:00−9:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温から高温に変化する状態であり、「系統から」が不使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が使用であり、「SOC」が時間「1:00−7:00」の時間帯のSOC(100%)から低下することを示す「↓」が記載されている。また、蓄電池103の制御の「状態」が放電であり、「温度状態」が中温から高温に変化し、「劣化」の程度が中から中に変化するため、図5においては「劣化」の程度が中→中と示されている。
すなわち、時間「7:00−9:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入せず、蓄電池103から放電して電力を供給しているため、蓄電池103のSOCは100%から50%に変化している状態である。この時間「7:00−9:00」における温度状態が中温から高温に変化し、SOCが100%から50%に変化しているため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中から中に変化する(中で変化しない)と判定されている。
時間「9:00−12:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温の状態であり、「系統から」が待機であり、「バッテリから」が待機であり、「SOC」が50%である。また、「PVから」が供給(発電)であり、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が高温であり、「劣化」の程度が中の状態であるため、図5においては「劣化」の程度が中と示されている。
すなわち、時間「9:00−12:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入せず、かつ蓄電池103から放電もせず、太陽電池101の発電する電力のみが供給されているため、蓄電池103のSOCは50%から変化しない状態である。この時間「9:00−12:00」における温度状態が高温であり、SOCが50%で保持されるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中であると判定されている。
時間「12:00−14:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温の状態であり、「系統から」が不使用であり、「バッテリから」が使用であり、「SOC」が50%から0%に変化する。また、「PVから」が供給(発電)であり、蓄電池103の制御の「状態」が放電であり、「温度状態」が高温であり、「劣化」の程度が中から小に変化する状態であるため、図5においては「劣化」の程度が中→小と示されている。
すなわち、時間「12:00−14:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入しておらず、かつ太陽電池101の発電する電力を供給しており、また、蓄電池103から放電を行っている。このため、蓄電池103のSOCは50%から0%に変化している状態である。この時間「12:00−14:00」における温度状態が高温であり、SOCが50%から0%に変化するため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中→小であると判定されている。
時間「14:00−18:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温の状態であり、「系統から」が待機であり、「PVから」が供給(発電)であり、「バッテリから」が待機であり、「SOC」が0%である。また、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が高温であり、「劣化」の程度が小の状態であるため、図5においては「劣化」の程度が小と示されている。
すなわち、時間「14:00−18:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入しておらず、蓄電池103から放電を行っておらず、一方、太陽電池101の発電する電力が供給されており、この時間「14:00−18:00」における温度状態が高温であり、SOCが0%であるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が小であると判定されている。
時間「18:00−20:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温から中温に変化する状態であり、「系統から」が使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が不使用であり、「SOC」は0%である。また、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が高温から中温に変化し、「劣化」の程度が小であるため、図5においては「劣化」の程度が小と示されている。
すなわち、時間「18:00−20:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入して電力を供給し、一方、太陽電池101が発電を行っておらず、かつ蓄電池103からの放電を行っていない。この時間「18:00−20:00」における温度状態が高温から中温に変化し、SOCが0%であるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度は小であると判定されている。
時間「20:00−23:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温の状態であり、「系統から」が使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が不使用であり、「SOC」が0%の状態である。また、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が中温であるため、「劣化」の程度が小であるため、図5においては「劣化」の程度が小と示されている。
すなわち、時間「20:00−23:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入しており、一方、太陽電池101が発電を行っておらず、かつ、蓄電池103が放電も充電もしていないため、蓄電池103のSOCは0%が保持されている状態である。この時間「20:00−23:00」における温度状態が中温であり、SOCが0%であるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が小であると判定されている。
時間「23:00−翌日1:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温であり、「系統から」が使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が不使用(充電中)であり、「SOC」が0%から100%に変化しており、「状態」が充電(深夜電力)であり、「劣化」の程度が小から大に変化し、さらに大から中に変化している。
すなわち、時間「23:00−1:00」において、蓄電池103は、夜間電力により商用電源ACから電力の供給を受けて、蓄電池103からの放電により電力を失っておらず、蓄電池103の充電状態が満充電とされる処理が行われ、1:00においてSOCが100%である。この時間「23:00−1:00」における温度状態が中温であり、SOCが0%から50%、50%から100%に変化しているため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が小から大に変化し、さらに大から中に変化しているため、小→大→中と判定されている。
時間「翌日1:00−翌日7:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温であり、「系統から」が待機または使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が不使用であり、「SOC」が100%であり、「状態」が満充電で待機であり、「劣化」の程度が中である。
すなわち、時間「翌日1:00−翌日7:00」において、蓄電池103は、夜間電力による充電によりSOCが100%となっており、満充電での待機状態であるために、商用電源ACから電力の供給を受けない。また、負荷106が稼働していない場合、蓄電池103からの放電が行われないため、蓄電池103が電力を失うことがなく、蓄電池103の充電状態が満充電とされている。このとき、負荷106が稼働する際、蓄電池103からの放電により電力が負荷106に供給されるのではなく、負荷106は商用電源ACから電力の供給を受ける。この時間「翌日1:00−翌日7:00」における温度状態が中温であり、SOCが100%であるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中と判定されている。
図6は、運転パターン記憶部26に書き込まれて記憶されている、運転パターン評価部23が運転計画から抽出する蓄電池103の運転パターンの他の例を示す図である。図6の運転パターンは、図5と同様に、前日の23:00から制御対象の当日の23:00までの蓄電池103の運転状態を示している。
運転パターンは、「時間」に対応して、「温度」、「系統から」、「PVから」、「バッテリから」、「SOC」、「状態」、「劣化」の各々が書き込まれて記憶されている。この運転パターンにおける各項目は、図5と同様であるため、説明を省略する。
図6において、時間「7:00−9:00」の時間範囲において、「7:00」の時点においては蓄電池103は満充電となっている。
また、時間「7:00−9:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温から高温に変化する状態であり、「系統から」が使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、かつ「バッテリから」が不使用であり、「SOC」が時間「1:00−7:00」の時間帯のSOC(100%)から低下せず100%で保持されていることが記載されている。また、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が中温から高温に変化し、「劣化」の程度が中から大に変化するため、図6においては劣化の「程度」が中→大と示されている。
すなわち、時間「7:00−9:00」において、太陽電池101からの発電電力を使用せず、かつ蓄電池103から放電せずに、商用電力ACからの系統電力を購入して電力を供給しているため、蓄電池103のSOCは100%の状態で保持されている。この時間「7:00−9:00」における温度状態が中温から高温に変化し、SOCが100%に保持されているため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中から大に変化すると判定されている。
時間「9:00−12:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温の状態であり、「系統から」が待機であり、「PVから」が供給(発電)であり、「バッテリから」が待機であり、「SOC」が100%である。また、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が高温であり、「劣化」の程度が大の状態であるため、図6においては劣化の程度が大と示されている。
すなわち、時間「9:00−12:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入せず、かつ蓄電池103から放電もせず、太陽電池101の発電する電力のみが供給されているため、蓄電池103のSOCは100%から変化しない状態である。この時間「9:00−12:00」における温度状態が高温であり、SOCが100%で保持されるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が大であると判定されている。
時間「12:00−14:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温の状態であり、「系統から」が不使用であり、「PVから」が供給(発電)であり、「バッテリから」が使用であり、「SOC」が100%から50%に低下するため「↓」が記載されている。また、蓄電池103の制御の「状態」が放電であり、「温度状態」が高温であり、「劣化」の程度が大から中に変化する状態であるため、図6においては「劣化」の程度が大→中と示されている。
すなわち、時間「12:00−14:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入しておらず、一方、太陽電池101の発電する電力を供給しており、かつ、蓄電池103から放電を行っているため、蓄電池103のSOCは100%から50%に変化する状態である。この時間「12:00−14:00」における温度状態が高温であり、SOCが100%から50%に変化するため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が大から中に変化すると判定されている。
時間「14:00−18:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温の状態であり、「系統から」が待機であり、「PVから」が供給(発電)であり、「バッテリから」が待機であり、「SOC」が50%である。また、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が高温であり、「劣化」の程度が中の状態であるため、図6においては「劣化」の程度が中と示されている。
すなわち、時間「14:00−18:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入しておらず、かつ蓄電池103から放電を行っていないため、太陽電池101の発電する電力のみが供給されているため、蓄電池103のSOCは50%から変化しない状態である。この時間「14:00−18:00」における温度状態が高温であり、SOCが50%で保持されるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中であると判定されている。
時間「18:00−20:00」の時間範囲においては、「温度状態」が高温から中温に変化する状態であり、「系統から」が不使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が使用であり、「SOC」が50%から0%に変化している状態である。また、蓄電池103の制御の「状態」が放電であり、「温度状態」が高温から中温に変化し、「劣化」の程度が中から小に変化するため、図6においては「劣化」の程度が中→小と示されている。
すなわち、時間「18:00−20:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入しておらず、太陽電池101が発電を行っておらず、一方、蓄電池103からの放電により電力を供給しているため、蓄電池103のSOCは50%から0%に変化している状態である。この時間「18:00−20:00」における温度状態が高温から中温に変化し、SOCが50%から0%に変化するため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中から小に変化すると判定されている。
時間「20:00−23:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温の状態であり、「系統から」が使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が不使用であり、「SOC」が0%の状態である。また、蓄電池103の制御の「状態」が待機であり、「温度状態」が中温であるため、「劣化」の程度が小であるため、図6においては「劣化」の程度が小と示されている。
すなわち、時間「20:00−23:00」において、商用電力ACからの系統電力を購入しており、一方、太陽電池101が発電を行っておらず、かつ、蓄電池103からの放電も充電もしていないため、蓄電池103のSOCは0%が保持されている状態である。この時間「20:00−23:00」における温度状態が中温であり、SOCが0%であるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が小であると判定されている。
時間「23:00−翌日1:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温であり、「系統から」が使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が不使用(充電中)であり、「SOC」が0%から100%に変化しており、「状態」が充電(深夜電力)であり、「劣化」の程度が小から大に変化し、さらに大から中に変化している。
すなわち、時間「23:00−1:00」において、蓄電池103は、夜間電力により商用電源ACから電力の供給を受けて、蓄電池103からの放電により電力を失っておらず、蓄電池103の充電状態が満充電とされる処理が行われ、1:00においてSOCが100%である。この時間「23:00−1:00」における温度状態が中温であり、SOCが0%から50%、50%から100%に変化しているため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が小から大に変化し、さらに大から中に変化しているため、小→大→中と判定されている。
時間「翌日1:00−翌日7:00」の時間範囲においては、「温度状態」が中温であり、「系統から」が待機または使用であり、「PVから」が未供給(未発電)であり、「バッテリから」が不使用であり、「SOC」が100%であり、「状態」が満充電で待機であり、「劣化」の程度が中である。
すなわち、時間「翌日1:00−翌日7:00」において、蓄電池103は、夜間電力による充電によりSOCが100%となっており、満充電での待機状態であるために、商用電源ACから電力の供給を受けない。また、負荷106が稼働していない場合、蓄電池103からの放電が行われないため、蓄電池103が電力を失うことがなく、蓄電池103の充電状態が満充電とされている。このとき、負荷106が稼働する際、蓄電池103からの放電により電力が負荷106に供給されるのではなく、負荷106は商用電源ACから電力の供給を受ける。この時間「翌日1:00−翌日7:00」における温度状態が中温であり、SOCが100%であるため、図4に示す蓄電池劣化モデルテーブルに基づき、「劣化」の程度が中と判定されている。
図6に示す運転パターンは、図5の運転パターンに比較して、劣化の程度が高いため、本実施形態においては、図5のパターンが運転計画として選択される。
図2に戻り、運転パターン評価部23は、運転計画から抽出した運転パターンの各々を、運転パターン記憶部26に対して書き込んで記憶させる。
そして、運転パターン評価部23は、運転パターンテーブルを順次読み出し、それぞれの運転パターンテーブルにおける「時間」毎の蓄電池103の「劣化」の程度を、蓄電池劣化モデルに基づいて評価する。また、運転パターン評価部23は、運転パターン記憶部26における運転パターンテーブルに対し、評価した「劣化」の程度をそれぞれの「時間」に対応する蓄電池103の「劣化」の項に書き込む。
運転パターン評価部23は、運転パターン記憶部26における各運転計画に対応する運転パターンテーブルを参照し、1日全体における「劣化」の程度を示す総合評価が最も小さい運転パターンテーブルを抽出する。すなわち、運転パターン評価部23は、複数ある運転パターンから最も蓄電池103の劣化が小さいことを示す総合評価を有する運転パターンテーブルを抽出する。そして、運転パターン評価部23は、抽出した運転パターンに対応する運転計画を運転制御部24に対して出力する。ここで、「劣化」の程度において、大を「1」とし、中を「0.5」とし、小を0とし、「大→中」あるいは「中→大」を0.75、「中→小」あるいは「小→中」を0.25として、運転パターン評価部23が、一日の各「時間」に対応する数値化した「劣化」の程度を積算し、積算した結果において最も小さな積算値(総合評価)の運転パターンを、運転における蓄電池103の劣化が最も小さな運転パターンとして抽出するように構成しても良い。温度とSOCと劣化の程度とをより詳細に設定することにより、より詳細に運転計画を評価することができる。
運転制御部24は、運転パターン評価部23から入力される運転計画に基づき、商用電源ACからの電源の購入、蓄電池103の放電など、あるいは負荷106の運転の制御を行う。
図7は、生成された運転計画の各々から最も蓄電池103の劣化を低減する運転計画を抽出する処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1:
運転計画作成部22は、運転計画を作成する対象日(例えば、明日)の運転計画を作成するため、例えば、上記対象日の天気予報データをインターネットなどのネットワークを介して、天気予報を通知する気象サイトから読み込む。
ステップS2:
次に、運転計画作成部22は、上記対象日の天気と同様の過去の天気における消費電力、購入電力、発電電力、放電電力及び充電電力などのデータを、過去データ記憶部25から読み込む。
ステップS3:
そして、運転計画作成部22は、対象日における負荷106の消費電力の需要予測と、対象日と同様の過去の天気における消費電力、購入電力、発電電力、放電電力及び充電電力などのデータとから、施設100における各設備の対象日の運転計画を作成する。
運転計画作成部22は、作成した対象日の運転計画の各々を、運転パターン記憶部26に対して書き込んで記憶させる。
ステップS4:
運転パターン評価部23は、蓄電池103の蓄電池劣化モデルテーブルを、蓄電池劣化モデルデータベース27から読み出す。
ステップS5:
運転パターン評価部23は、運転パターン記憶部25から運転計画を順次読み出し、この運転計画から運転パターンを抽出し、運転パターンテーブルを作成する。
そして、運転パターン評価部23は、作成した運転パターンテーブルを、抽出元である運転計画に対応して、運転パターン記憶部26に書き込んで記憶させる。
ステップS6:
運転パターン評価部23は、蓄電池劣化モデルテーブルを参照し、運転パターンテーブルの各「時間」の蓄電池103の「劣化」の程度を判定する。ここで、運転パターン評価部23は、各「時間」の「劣化」の程度の判定において、この「時間」における温度状態及びSOCの組合せを蓄電池劣化モデルテーブルから検出し、この組合せにおける「劣化」の程度を、運転パターンテーブルの各時間における「劣化」の程度を判定結果として抽出することにより行う。
例えば、運転パターン評価部23は、図5における「時間」が「9:00−12:00」の場合、「温度状態」が高温であり、蓄電池103からの放電が行われておらず、SOCが50%であるため、図4の蓄電離劣化モデルテーブルにおいて、「劣化」の程度として中を抽出する。
そして、運転パターン評価部23は、「時間」毎の蓄電池103の「劣化」の程度の判定結果を、運転パターン記憶部26における処理対象の運転パターンテーブルに書き込んで記憶させる。
ステップS7:
次に、運転パターン評価部23は、運転パターン記憶部25に記憶されている運転計画において、運転パターンを抽出していない運転計画の有無を検出する。すなわち、運転パターン評価部23は、蓄電池103の「劣化」の程度を判定していない運転計画の有無を検出する。
このとき、運転パターン評価部23は、蓄電池103の「劣化」の程度を判定していない運転計画がない場合、処理をステップS8へ処理を進める。一方、運転パターン評価部23は、蓄電池103の「劣化」の程度を判定していない運転計画がある場合、すなわち蓄電池103の「劣化」の程度を判定する運転計画がある場合、処理をステップS5へ処理を進める。
ステップS8:
運転パターン評価部23は、運転パターン記憶部25において、各運転計画に対応する運転パターンテーブルを順次参照し、それぞれの運転パターンテーブルにおける各時間の「劣化」の程度を読み出し、蓄電池103の「劣化」の程度の1日の総合評価を求める。
そして、運転パターン評価部23は、運転パターン記憶部25における運転パターンテーブルのなかで最も上記総合評価の良い運転パターンテーブル、すなわち蓄電池103の「劣化」の程度が最も小さい運転パターンテーブルを抽出する。このように、運転パターン評価部23は、複数ある運転パターンから最も蓄電池103の劣化が小さいことを示す総合評価を有する運転パターンテーブルを抽出する。
ここで、運転パターン評価部23は、蓄電池103の「劣化」の程度が最も小さい運転パターンテーブルを抽出する際、総合評価として、すでに説明したように「劣化」の程度を数値化し、各「時間」の劣化の程度を積算した積算結果を総合評価として用いるように構成しても良い。このとき、運転パターン評価部23は、「劣化」の程度の数値を蓄電池103の劣化が小さいほど大きくした場合、総合評価の数値が最も大きい運転パターンテーブルを選択し、一方、「劣化」の程度の数値を蓄電池103の劣化が小さいほど小さくした場合、総合評価の数値が最も小さい運転パターンテーブルを選択するように構成する。
上述したように、本実施形態によれば、運転計画作成部22が作成する将来の評価対象日の複数個の運転計画から、蓄電池103の劣化が最も小さい運転計画を容易に抽出することが可能なため、蓄電池103の劣化が小さな運転計画により施設100の電気設備を制御させ、蓄電池103の「劣化」の程度を抑制するができる。これにより、本実施形態によれば、蓄電池103の劣化を抑制し、蓄電池103の寿命を従来に比較して延ばすことができ、蓄電池103の交換の頻度を従来より低下させることで、電力管理システムのランニングコストを従来に比較して低減させることができる。
図8は、本発明の一実施形態による電力管理システムの他の構成例を示す図である。この図8において、図1に示した施設100と同様な構成を有する施設200が複数設けられている。この施設200が施設100と異なる構成は、電力管理システム2の代わりに電力管理装置3が設けられている点である。図8においては、図1と同様な構成に対しては同一の符号を付してある。電力管理装置3は、施設200内の電気設備(太陽電池101、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105、負荷106のすべてまたは一部)の制御を、供給された運転計画に従い行う、電力管理システム2における運転制御部24の機能のみを有している。電力管理システム2’は、図1の電力管理システム2と同様の構成であるが、電力管理システム2における運転制御部24の機能を有していない。電力管理システム2’と各施設200とは、インターネットなどを含むネットワーク300を介してデータの送受信を行う。
図9は、図8における電力管理システム2’の構成例を示す図である。電力管理システム2は、データ入出力部21’、運転計画作成部22’、運転パターン評価部23’、過去データ記憶部25’、運転パターン記憶部26’及び蓄電池劣化データベース27’を備えている。
データ入出力部21’は、ネットワーク300を介して、施設200の各々の間において、それぞれの施設200の制御あるいは状態を示すデータの送受信を行う。
運転計画作成部22’は、季節、曜日、天気などの組合せに対応して、実際に測定して得られた過去における一日の所定の時間毎の消費電力、購入電力、発電電力、放電電力及び充電電力と、運転計画を作成する対象の日(明日を含む対象の日)の天気予報と、明日の負荷106の稼働状態を示す需要予測とに基づいて、対象の日の運転計画を施設200毎に生成する。すなわち、運転計画作成部22は、施設200毎における電気設備であるパワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105及び負荷106の各々を制御するための運転計画を生成する。
ここで、運転計画作成部22’は、それぞれの施設200における評価対象日の電力の需要予測を行い、この需要予測に基づき、施設200毎の運転計画を作成する。このとき、運転計画作成部22’は、電力の管理を行う全ての施設200において、太陽電池101の発電予測や消費電力の予測などにより、各施設200における消費電力に対応する余剰電力あるいは不足電力を求める。そして、運転計画作成部22’は、各施設200における余剰電力あるいは不足電力などに基づき、各施設200間における電力の融通を含めて、各施設200の蓄電池103の電力の充放電を含めた運転計画を作成する。
運転計画作成部22’は、線形計画法により各施設200の運転計画を作成するため、評価対象日の負荷106の消費電力の需要を満たす運転計画の解が施設200毎に複数存在し、複数の運転計画を作成する。そして、運転計画作成部22’は、作成した運転計画の各々を、運転パターン記憶部26’に対して、施設200及び運転計画それぞれを識別する施設運転計画識別情報を付加して、各施設200の運転計画を書き込んで記憶させる。
ここで、消費電力は、負荷106の消費電力である。購入電力は、商用電源ACから購入する電力である。発電電力は、太陽電池101などの発電装置が発電する電力である。放電電力は、蓄電池103に蓄電された電力を放電して供給する電力である。充電電力は、蓄電池103に対して、購入電力あるいは発電電力から充電する電力である。
運転パターン評価部23’は、運転パターン記憶部26’から、順次各施設の運転計画を読み出し、パワーコンディショナ102、蓄電池103、インバータ104、電力経路切替部105及び負荷106の各々を制御する運転計画から、蓄電池103のみの制御を示す運転パターンを抽出する。また、運転パターン評価部23’は、各施設200の運転計画毎に対応させて、抽出した運転パターンを運転パターン記憶部26’に書き込んで記憶させる。
運転パターン評価部23’は、各施設200の蓄電池劣化モデルを蓄電池劣化モデルデータベース27から読み出す。そして、運転パターン評価部23’は、蓄電池劣化モデルを用いて、各施設200毎に運転パターンの評価を行い、運転パターンテーブルとして運転パターン記憶部26’に対して書き込んで記憶させる。また、運転パターン評価部23’は、運転パターン評価部23と同様に、各施設200の運転パターンテーブルに対して蓄電池103の「劣化」の程度の総合評価を行い、全ての施設200における最も蓄電池103の「劣化」の程度の小さい運転計画を施設200毎に抽出する。そして、運転パターン評価部23’は、抽出した運転計画それぞれを、対応する施設200に対してネットワーク300を介して供給する。
過去データ記憶部25’には、季節、曜日、天気などの組合せに対応して、実際に測定して得られた過去における一日の所定の時間毎の消費電力、購入電力、発電電力、放電電力及び充電電力などのデータが、施設200毎に書き込まれて記憶されている。
運転パターン記憶部26’には、運転計画及び運転パターンテーブルが施設運転計画識別情報に対応して書き込まれて記憶されている。
保存劣化データベース27’には、各施設200における蓄電池103の蓄電池劣化モデルテーブル(図4の構成と同様)が、施設200毎に予め書き込まれて記憶されている。
上述したように、本実施形態によれば、運転計画作成部22’が作成する各施設200毎の将来の評価対象日の複数個の運転計画から、それぞれの施設200において蓄電池103の劣化を最も小さい運転計画を容易に抽出することが可能なため、各施設200の蓄電池103の劣化が小さな運転計画により施設200の電気設備を制御させ、蓄電池103の「劣化」の程度を抑制するができる。これにより、本実施形態によれば、各施設200の蓄電池103の劣化を抑制し、蓄電池103の寿命を従来に比較して延ばすことができ、電力管理システムのランニングコストを低減させることができる。
また、図2の電力管理システム2及び図9の電力管理システム2’の各々における蓄電池103の「劣化」の程度を低減する運転計画の作成の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより運転計画の作成を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
2,2’…電力管理システム
3…電力管理装置
21,21’…データ入出力部
22,22’…運転計画作成部
23,23’…運転パターン評価部
24…運転制御部
25,25’…過去データ記憶部
26,26’…運転パターン記憶部
27,27’…保存劣化データベース
100,200…施設
101…太陽電池
102…PCS
103…蓄電池
104…インバータ
105…電力経路切替部
106…負荷
300…ネットワーク
AC…商用電源

Claims (4)

  1. 施設における蓄電池を含む電気設備の需要予測を満たす、所定の時間単位毎の運転の計画を示す運転計画を作成する運転計画作成部と、
    前記蓄電池の劣化の要因となるパラメータと当該蓄電池の劣化の程度との対応を示す蓄電池劣化モデルが予め書き込まれて記憶されている劣化データベースと、
    前記運転計画における前記蓄電池の劣化の程度を前記蓄電池劣化モデルにより判定し、前記運転計画から前記蓄電池の最も劣化の程度が低い前記運転計画を抽出する運転パターン評価部と
    を備えることを特徴とする電力管理システム。
  2. 運転パターン評価部が、
    前記運転計画から運転パターンを抽出し、前記時間単位毎の前記蓄電池の劣化の程度を前記蓄電池劣化モデルにより判定し、前記運転計画における全ての前記時間単位における前記蓄電池の劣化の程度を示す総合評価を求め、当該総合評価が前記蓄電池の最も劣化の程度が低いことを示す前記総合評価の前記運転パターンに対応する前記運転計画を抽出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力管理システム。
  3. 前記蓄電池劣化モデルが、前記蓄電池の劣化の要因となる保存劣化モデルあるいはサイクル劣化モデルにおける複数のパラメータの組合せに対し、前記蓄電池の劣化の程度が対応付けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力管理システム。
  4. 運転計画作成部が、施設における蓄電池を含む電気設備の需要予測を満たす、所定の時間単位毎の運転の計画を示す運転計画を作成する運転計画作成過程と、
    運転パターン評価部が、前記運転計画における前記蓄電池の劣化の程度を、劣化データベースに予め書き込まれて記憶されている前記蓄電池の劣化の要因となるパラメータと当該蓄電池の劣化の程度との対応を示す蓄電池劣化モデルにより判定し、前記運転計画から前記蓄電池の最も劣化の程度が低い前記運転計画を抽出する運転パターン評価過程と
    を含むことを特徴とする電力管理方法。
JP2014198235A 2014-09-29 2014-09-29 電力管理システム及び電力管理方法 Active JP6374747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198235A JP6374747B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 電力管理システム及び電力管理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014198235A JP6374747B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 電力管理システム及び電力管理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016073042A true JP2016073042A (ja) 2016-05-09
JP6374747B2 JP6374747B2 (ja) 2018-08-15

Family

ID=55865104

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014198235A Active JP6374747B2 (ja) 2014-09-29 2014-09-29 電力管理システム及び電力管理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6374747B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018105645A1 (ja) * 2016-12-09 2018-06-14 日本電気株式会社 運転制御システム及びその制御方法
WO2020090949A1 (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 株式会社Gsユアサ 蓄電素子評価装置、コンピュータプログラム、蓄電素子評価方法、学習方法及び生成方法
EP4012514A1 (de) * 2020-12-11 2022-06-15 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum erstellen eines betriebsplans zur steuerung von energiekomponenten einer gebäudeinfrastruktur
SE2151358A1 (en) * 2021-11-05 2023-05-06 Centre Nat Rech Scient Joint optimization of routes and driving parameters for cycle degradation minimization in electric vehicles

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20130138285A1 (en) * 2011-11-30 2013-05-30 Nec Laboratories America, Inc. Systems and methods for using electric vehicles as mobile energy storage
JP2013106476A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Toshiba Corp 充放電計画立案システムおよび充放電計画立案方法
JP2013247726A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Toshiba Corp 蓄電池劣化制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013106476A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Toshiba Corp 充放電計画立案システムおよび充放電計画立案方法
US20130138285A1 (en) * 2011-11-30 2013-05-30 Nec Laboratories America, Inc. Systems and methods for using electric vehicles as mobile energy storage
JP2013247726A (ja) * 2012-05-24 2013-12-09 Toshiba Corp 蓄電池劣化制御装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018105645A1 (ja) * 2016-12-09 2018-06-14 日本電気株式会社 運転制御システム及びその制御方法
WO2020090949A1 (ja) * 2018-10-31 2020-05-07 株式会社Gsユアサ 蓄電素子評価装置、コンピュータプログラム、蓄電素子評価方法、学習方法及び生成方法
EP3875976A4 (en) * 2018-10-31 2022-01-05 GS Yuasa International Ltd. DEVICE FOR EVALUATING AN ELECTRICITY STORAGE ELEMENT, COMPUTER PROGRAM, METHOD FOR EVALUATING AN ELECTRICITY STORAGE ELEMENT, LEARNING METHOD, AND GENERATING METHOD
EP4012514A1 (de) * 2020-12-11 2022-06-15 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum erstellen eines betriebsplans zur steuerung von energiekomponenten einer gebäudeinfrastruktur
SE2151358A1 (en) * 2021-11-05 2023-05-06 Centre Nat Rech Scient Joint optimization of routes and driving parameters for cycle degradation minimization in electric vehicles

Also Published As

Publication number Publication date
JP6374747B2 (ja) 2018-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Lagrange et al. Sustainable microgrids with energy storage as a means to increase power resilience in critical facilities: An application to a hospital
Ulleberg The importance of control strategies in PV–hydrogen systems
Firouzmakan et al. A comprehensive stochastic energy management system of micro-CHP units, renewable energy sources and storage systems in microgrids considering demand response programs
Le et al. Optimal sizing of renewable energy storage: A techno-economic analysis of hydrogen, battery and hybrid systems considering degradation and seasonal storage
Kumar et al. Optimal techno-economic sizing of a solar-biomass-battery hybrid system for off-setting dependency on diesel generators for microgrid facilities
KR101298500B1 (ko) 마이크로그리드 시뮬레이션 장치 및 전력 관리 시스템
US20180262003A1 (en) Power control device, operation plan planning method, and recording medium
JP6374747B2 (ja) 電力管理システム及び電力管理方法
Hosseina et al. Optimal scheduling for distribution network with redox flow battery storage
Rajbhandari et al. Load prioritization technique to guarantee the continuous electric supply for essential loads in rural microgrids
JP6069738B2 (ja) 充放電制御システム、充放電制御方法、および充放電制御プログラム
Thakkar et al. Hydrogen storage based micro-grid: A comprehensive review on technology, energy management and planning techniques
Shayan et al. A novel approach of synchronization of the sustainable grid with an intelligent local hybrid renewable energy control
Zhang et al. Optimization and sustainability analysis of a hybrid diesel-solar-battery energy storage structure for zero energy buildings at various reliability conditions
JP2017174277A (ja) 運転計画算出装置、運転計画算出方法および運転計画算出プログラム
JP2016116401A (ja) 電力負荷平準化装置
Liu et al. A prediction‐based optimization strategy to balance the use of diesel generator and emergency battery in the microgrid
Hasan et al. Optimization and planning of renewable energy sources based microgrid for a residential complex
KR102240556B1 (ko) 이종 신재생 에너지원이 결합된 발전원 운영 방법 및 장치
JP2012092579A (ja) 中水利用管理システム
He et al. Battery storage optimization in wind energy microgrids based on contracted fitness-dependent optimization algorithm
Coppez et al. South African renewable energy hybrid power system storage needs, challenges and opportunities
Sharma et al. Smart energy technologies and building architecture: An overview
Nguyen Optimization in microgrid design and energy management
Mbuwir et al. Reinforcement learning-based battery energy management in a solar microgrid

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180618

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180720

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6374747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151