JP4489539B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明はレーダ装置に関する。特に、ターゲットに向けて電波を送信するとともに、ターゲットからの反射波を受信し、送信波と受信波を乗算した検波電圧からターゲットを探知するレーダ装置に関する。
ドップラ効果を利用するレーダ装置が知られている。ドップラ効果を利用するレーダ装置は、電波をターゲットに向けて送信する送信アンテナと、ターゲットで反射した電波を受信する受信アンテナと、送信アンテナの送信出力と受信アンテナの受信出力を乗算する検波回路を利用する。検波回路からは、ドップラ効果によるうなりの振動電圧が出力され、その振動の周波数からターゲットの移動速度を測定することができる。
特許文献1にドップラ効果を利用する人体検知装置が記載されている。この装置は、発振器と、発振器の出力波をターゲット(人体)に向けて送信する送信アンテナと、ターゲットからの反射波を受信する受信アンテナと、発振器の出力波と受信アンテナの受信波を乗算するミクサを備えている。ミクサの出力する検波電圧は、ターゲットの存否や移動速度によって変化することから、ミクサの出力する検波電圧に基づいてターゲットの存否を検知するようにしている。
特開2002−277558号公報
ドップラ効果を利用するレーダ装置は、例えばFM−CW方式のレーダ装置やパルス方式のレーダ装置に比して、構成が簡単であるという利点を備えている。しかしながら、近年では非接触式のセンサが様々な電気製品に必要とされており、さらに構成が簡単なレーダ装置が必要とされている。
本発明は、上記の課題を解決する。本発明は、構成が簡単なレーダ装置を具現化するための技術を提供する。
本発明が提供する一つのレーダ装置は、エミッタが接地されているトランジスタと、一端がトランジスタのベースに接続されており、他端がトランジスタのコレクタに接続されており、両端間にコンデンサが介在している伝送線路と、トランジスタのコレクタ電圧を測定する電圧測定手段とを備えている。伝送線路の少なくとも一部は、マイクロストリップ線路によって形成されている。
このレーダ装置は、トランジスタのベースに適当なバイアス電圧(直流電圧)を供給し、トランジスタのコレクタに適当な電源電圧(直流電圧)を供給すると、動作を開始する。このとき、伝送線路に介在するコンデンサによって、伝送線路によって接続されているベースとコレクタの間は、直流に対して遮断される。
トランジスタでは、ベース電流に生じた微小な振動が、コレクタ電流の大きな振動となって現れる。その結果、トランジスタでは、ベース側電圧(ベース−エミッタ間電圧)の微小な振動成分が、コレクタ側電圧(コレクタ−エミッタ間電圧)の大きな振動に増幅される。よく知られているように、トランジスタでは、ベース側電圧の振動に対して、コレクタ側電圧の振動は位相が反転することとなる。
トランジスタのコレクタ側電圧の振動は、伝送線路を伝播してトランジスタのベースに帰還する。振動電圧の位相は伝送線路を伝播している間に変化し、所定の周波数の振動については、トランジスタのコレクタでの振動の位相とベースでの振動の位相が逆位相(位相差が180度)となる。トランジスタは、振動電圧の位相を反転させることから、コレクタでの振動の位相とベースでの振動の位相が逆位相となるときに、正帰還の状態となる。トランジスタと伝送線路で構成される回路は、増幅と正帰還の循環によって、所定の周波数で発振する。このトランジスタの発振によって高周波が生成され、生成された高周波をレーダ装置の送信波に利用することができる。このレーダ装置では、トランジスタが発振器および増幅器として機能するとともに、伝送線路が帰還回路として機能することによって、レーダ装置の送信波用の発振回路が構成される。
レーダ装置で生成された高周波信号は、伝送線路を形成するマイクロストリップ線路をアンテナとして周囲に放射される。放射された高周波電波はターゲットによって反射され、その反射波は当該マイクロストリップ線路をアンテナとして受信される。即ち、伝送線路を構成するマイクロストリップ線路は、高周波電波の送受信アンテナとしても機能する。その結果、トランジスタのベースには、送信している高周波電圧と受信している高周波電圧が併せて入力される。
トランジスタは、ベースに入力する電圧とコレクタから出力する電圧との関係に非線形性を有している。この非線形性を利用して、トランジスタは高周波信号の検波回路(ミクサ)等に用いられている。このレーダ装置においても、トランジスタは、送信している高周波電圧と受信している高周波電圧を検波し、コレクタから検波電圧を出力する。トランジスタは、検波回路(ミクサ)としても機能する。
トランジスタのコレクタ電圧は電圧測定手段によって測定される。電圧測定手段が測定したコレクタ電圧から、トランジスタが出力している検波電圧を知ることができる。トランジスタが出力する検波電圧から、例えばターゲットの存否や、ターゲットの移動速度を探知することができる。
このレーダ装置は、主に、トランジスタと伝送線路から構成されている。トランジスタは発振器や増幅器や検波回路等の機能を併せて果たしており、伝送線路は帰還回路や送受信アンテナ等の機能を併せて果たしている。それにより、このレーダ装置は、極めて簡単な構成によって実現することができる。
本発明が提供する他のレーダ装置は、エミッタが接地されている第1トランジスタと、エミッタが接地されている第2トランジスタと、一端が第1トランジスタのベースに接続されており、他端が第2トランジスタのコレクタに接続されており、両端間にコンデンサが介在している第1伝送線路と、一端が第2トランジスタのベースに接続されており、他端が第1トランジスタのコレクタに接続されており、両端間にコンデンサが介在している第2伝送線路と、第1トランジスタと第2トランジスタの少なくとも一方のコレクタ電圧を測定する電圧測定手段とを備えている。第1伝送線路と第2伝送線路の少なくとも一方は、その少なくとも一部がマイクロストリップ線路によって形成されている。
このレーダ装置は、各トランジスタのベースに適当なバイアス電圧(直流電圧)を供給し、各トランジスタのコレクタに適当な電源電圧(直流電圧)を供給すると、動作を開始する。このとき、各伝送線路に介在するコンデンサによって、一方のトランジスタのベースと他方のトランジスタのコレクタの間は、直流に対して遮断される。
このレーダ装置の各トランジスタでは、ベース側電圧の微小な振動成分が、コレクタ側電圧の大きな振動に増幅される。
第1トランジスタのコレクタ側電圧の振動は、第2伝送線路と第2トランジスタと第1伝送線路を順に伝播し、第1トランジスタのベースに帰還する。振動電圧の位相は第2伝送線路と第2トランジスタと第1伝送線路を伝播している間に変化し、所定の周波数の振動については、第1トランジスタのコレクタでの振動の位相とベースでの振動の位相が逆位相(位相差が180度)となる。第1トランジスタは、振動電圧の位相を反転させることから、コレクタでの振動の位相とベースでの振動の位相が逆位相となるときに、正帰還の状態となる。第1トランジスタは、増幅と正帰還の循環によって、所定の周波数で発振する。第2トランジスタも同様に、所定の周波数で発振する。このトランジスタの発振によって高周波信号が生成され、生成された高周波をレーダ装置の送信波に利用することができる。
レーダ装置で生成された高周波信号は、第1伝送線路や第2伝送線路を構成するマイクロストリップ線路をアンテナとして周囲に放射される。放射された高周波電波はターゲットによって反射され、その反射波は当該マイクロストリップ線路をアンテナとして受信される。即ち、各伝送線路を構成するマイクロストリップ線路は、高周波電波の送受信アンテナとしても機能する。その結果、各トランジスタのベースには、送信している高周波電圧と受信している高周波電圧が併せて入力される。
各トランジスタは、送信している高周波電圧と受信している高周波電圧を検波し、コレクタから検波電圧を出力する。各トランジスタは、検波回路(ミクサ)としても機能する。
第1トランジスタが出力する検波電圧は、第2伝送線路、第2トランジスタ、第1伝送線路を順に伝播し、第1トランジスタのベースに帰還する。検波電圧の周波数は十分に低いことから、各伝送線路を伝播する間では位相がほとんど変化せず、第1、第2トランジスタによる2回の位相反転によって、検波電圧は正帰還することとなる。それにより、第1トランジスタが出力する検波電圧は増幅されることとなる。同様に、第2トランジスタが出力する検波電圧も増幅される。
少なくとも一方のトランジスタのコレクタ電圧は、電圧測定手段によって測定される。電圧測定手段が測定したコレクタ電圧から、トランジスタが出力している検波電圧を知ることができる。このレーダ装置では、トランジスタが出力している検波電圧が増幅されているので、トランジスタが出力している検波電圧をより確実に測定することができる。それにより、例えばターゲットの存否や、ターゲットの移動速度を高い感度で探知することができる。
このレーダ装置は、主に、2つのトランジスタとそれらを接続する2つの伝送線路から構成されている。各トランジスタは発振器や増幅器や検波回路等としての機能を併せて果たしており、各伝送線路は帰還回路や送受信アンテナとしての機能を併せて果たしている。それにより、このレーダ装置は、極めて簡単な構成によって実現することができる。
本発明によるレーダ装置では、伝送線路の少なくとも一部がマイクロストリップ線路で形成されている。
マイクロストリップ線路は、高周波信号に対して、分布定数のインダクタ(コイル)とキャパシタ(コンデンサ)として機能する。伝送線路にマイクロストリップ線路を用いることにより、インダクタやキャパシタを用いることなく、伝送線路のインダクタンスやキャパシタンスを設定することができる。
また本発明によるレーダ装置では、電圧測定手段が、ローパスフィルタ回路を介してコレクタ電圧を測定することが好ましい。
トランジスタのコレクタでは、トランジスタの発振による高周波電圧と、トランジスタの検波による検波電圧が出力されている。また、検波電圧には、周波数が比較的に低い成分と、周波数が比較的に高い成分が混在している。ターゲットの看視に必要なのは、検波電圧の周波数が比較的に低い成分である。ローパスフィルタ回路を介してコレクタ電圧を測定することにより、必要な電圧をより正確に測定することが可能となる。
本発明により、構成が簡単なレーダ装置を具現化することが可能となる。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(形態1)レーダ装置は、トランジスタのコレクタに直流の電源電圧を印加するための電源入力回路を備えている。電源入力回路は、直流電源とインダクタと抵抗を備えており、それらが直列に接続されている。電源入力回路のインダクタ側の一端が、コンデンサよりもコレクタ側の伝送線路に接続されている。即ち、電源入力回路は、コンデンサとコレクタの間の伝送線路に直流の電源電圧を印加する。
(形態2)レーダ装置は、トランジスタのベースに直流のバイアス電圧を印加するためのバイアス電圧入力回路を備えている。バイアス電圧入力回路は、直流電源とインダクタと抵抗を備えており、それらが直列に接続されている。バイアス電圧入力回路のインダクタ側の一端が、コンデンサよりもベース側の伝送線路に接続されている。即ち、バイアス電圧入力回路は、コンデンサとベースの間の伝送線路に直流のバイアス電圧を印加する。
(形態3)電圧測定器は、ローパスフィルタ回路を介して、電源入力回路のインダクタと抵抗の間における電位を測定する。
本発明を実施する実施例について図面を参照して説明する。本実施例は、本発明の技術を、高周波(例えばマイクロ波やミリ波)電波を用いるレーダ装置に具現化するものである。
図1に示すように、本実施例のレーダ装置10は、トランジスタ1と、一端がトランジスタ1のベースに接続されており、他端がトランジスタ1のコレクタに接続されている伝送線路3を備えている。伝送線路3上にはコンデンサ5が介在している。伝送線路3は、コンデンサ5の一端からトランジスタ1のベースへと伸びているベース側線路6と、コンデンサ5の他端からトランジスタ1のコレクタへと伸びているコレクタ側線路4を備えている。レーダ装置10では、トランジスタ1と伝送線路3によってループ状の回路が構成されている。トランジスタ1のエミッタは接地されて用いられる。
レーダ装置10では、コレクタ側線路4とベース側線路6が、マイクロストリップ線路で構成されている。
図2は、図1のII−II断面図であり、コレクタ側線路4を構成しているマイクロストリップ線路の断面構成をよく示している。図2に示すように、コレクタ側線路4は、接地されている導体基板4aと、導体基板4a上に形成されている誘電体層4bと、誘電体層4b上に形成されているストリップ導体4cを備えている。誘電体層4bは、テフロン(登録商標)樹脂で形成されており、誘電率が略2.6であり、厚みDが略0.8ミリメートルである。ストリップ導体4cは、銅で形成されており、幅Wが略2ミリメートルであり、厚みが略0.02ミリメートルである。ベース側線路6についても、コレクタ側線路4と略同様に構成されている。
トランジスタ1のベースからコレクタまで、伝送線路3が伸びている長さは略50mmである。
上記した伝送線路3の構成は、具体的な一例を示すものである。よく知られているように、伝送線路3の構成を変更することによって、伝送線路3の電気的な特性を変更することができる。特にマイクロストリップ線路は、高周波信号に対して、分布定数のインダクタ(コイル)とキャパシタ(コンデンサ)として機能する。マイクロストリップ線路を用いる場合、誘電体層4bの誘電率や、誘電体層4bの厚さDや、スリップ導体4cの幅Wや、スリップ導体4cの厚さTを変更することにより、レーダ装置10のループ状回路の電気特性を変更することができる。伝送線路3の具体的な形態は、レーダ装置10に所望する特性に合わせて設定するとよい。
図1に示すように、レーダ装置10は、コレクタ側線路4に直流電圧VAを入力するための電源入力回路7を備えている。電源入力回路7は、コレクタ側線路4に接続されており、伝送線路3全体のほぼ中間位置(長手方向からみて)に接続されている。電源入力回路7は、インダクタ(コイル)7aと、抵抗7bと、直流電圧の入力端子7cを備えており、それらが直列に接続されている。入力端子7cに入力された直流電圧VAは、抵抗7bとインダクタ7aを介してコレクタ側線路4に入力される。
レーダ装置10は、トランジスタ1のベースにバイアス電圧VBを入力するためのバイアス電圧入力回路9を備えている。バイアス電圧入力回路9は、ベース側線路6に接続されている。バイアス電圧入力回路9は、インダクタ9aと、抵抗9bと、直流電圧の入力端子9cを備えており、それらが直列に接続されている。入力端子9cに入力された直流のバイアス電圧VBは、抵抗9bとインダクタ9aを介してベース側線路6に入力される。バイアス電圧VBによって、トランジスタ1の動作点が設定される。
図1に示すように、レーダ装置10は、電源入力回路7のインダクタ7aと抵抗7bの間のノードCに接続されているローパスフィルタ回路8と、ローパスフィルタ回路8に接続されている電圧測定器2を備えている。即ち、電圧測定器2は、ローパスフィルタ回路8を介して、ノードCの電圧(電位)を測定するように構成されている。低周波成分に関していえば、トランジスタ1のコレクタ電圧と、コレクタ側線路4の電圧と、ノードCにおける電圧は略同一であることから、電圧測定器2は、ローパスフィルタ回路8を介してトランジスタ1のコレクタ電圧を測定することとなる。そのことから、ローパスフィルタ回路8と電圧測定器2をコレクタ側線路4のどの位置に接続した場合でも、電圧測定器2が測定する電圧は略同一となり、高周波成分を除去したコレクタ電圧を測定することができる。ただし、本実施例のように、電源入力回路7のインダクタ7aを介して接続しておくと、その接続によってコレクタ側線路4の電気特性に与える影響を少なくすることができる。
図1に示すように、ローパスフィルタ回路8は、例えば抵抗器8aとコンデンサ8bによって構成されるRC型ローパスフィルタ回路を用いることができる。
上記のように構成されたレーダ装置10では、電源入力回路7の入力端7cに直流電圧VAを印加し、バイアス電圧入力回路9の入力端9cにバイアス電圧VBを印加することによって、レーダ装置10の動作が開始される。このとき、コンデンサ5は、直流電圧を絶縁するように作用することから、トランジスタ1のコレクタ側に印加される直流電圧VAが、トランジスタ1のベースに印加されることはない。
直流電圧VAには略4から10ボルトの直流電圧を用いることができ、バイアス電圧VBには略0.8ボルトの直流電圧を用いることができる。
トランジスタ1では、ベース電流に生じた微小な振動が、コレクタ電流の大きな振動となって現れる。その結果、トランジスタ1では、ベース側電圧の微小な振動成分が、コレクタ側電圧の大きな振動となって現れる。よく知られているように、トランジスタでは、ベース側電圧の振動に対して、コレクタ側電圧の振動は位相が反転することとなる。
トランジスタ1のコレクタ側電圧の振動は、伝送線路3を伝播し、トランジスタ1のベースに帰還する。振動電圧の位相は伝送線路3を伝播している間に変化し、所定の周波数の振動電圧については、トランジスタ1のコレクタでの振動の位相とベースでの振動の位相が、逆位相(位相差が180度)となる。トランジスタ1は、振動電圧の位相を反転させることから、コレクタでの振動の位相とベースでの振動の位相が逆位相となるときに、正帰還の関係となる。トランジスタ1と伝送線路3で構成するループ状回路は、増幅と正帰還の循環によって、所定の周波数で発振する。トランジスタ1が発振することによって、レーダ装置10のループ状回路に高周波信号が生成される。このように、レーダ装置10では、トランジスタ1が増幅器として機能するとともに、伝送線路3が帰還回路として機能することによって、高周波信号を生成する発振回路が構成される。生成される高周波信号は、レーダ装置10の送信波に利用することができる。このとき、インダクタ7a、9aによって、ループ状回路に生成された高周波信号が、電源電圧VAやベース電圧VBの供給側に伝播してしまうことが抑止される。
トランジスタ1の発振周波数は、トランジスタ1の電気特性や、伝送線路3の電気特性や、印加しているバイアス電圧VB等によって決まる。それらを調節することによって、トランジスタ1の発振周波数を調節することができる。
レーダ装置10で生成された高周波信号は、コレクタ側線路4やベース側線路6をアンテナとして周囲に放射される。即ち、高周波電波となって送信される。図1に示すように、送信された電波WTは、レーダ装置10の近傍に位置するターゲットTで反射される。その反射波WRは、コレクタ側線路4やベース側線路6をアンテナとして受信される。即ち、コレクタ側線路4やベース側線路6は、高周波電波の送受信アンテナとしても機能する。特に本実施例のレーダ装置10では、コレクタ側線路4やベース側線路6にマイクロストリップ線路が採用されているので、高周波電波を送信しやすく、また受信しやすい構成となっている。
コレクタ側線路4やベース側線路6によって受信された高周波電波WRは、コレクタ側線路4やベース側線路6を伝播し、レーダ装置10が発振している高周波信号とともに、トランジスタ1のベースに入力される。
一般にトランジスタは、ベースに入力する電圧とコレクタから出力する電圧との関係に非線形性を有している。この非線形性を利用して、トランジスタは高周波信号の検波回路等に用いられている。レーダ装置10においても、トランジスタ1は、発振(送信)している高周波信号と受信している高周波信号を検波し、両者を乗算した検波電圧VDをコレクタから出力する。
よく知られているように、ターゲットTが比較的に速い速度で移動していると、ターゲットによる反射波WRではドップラ効果による周波数変化が生じる。その結果、検波電圧VDはうなりの周波数で変動する。
一方、ターゲットTが停止、あるいは低速で移動している場合、詳しくは後記するが、トランジスタ1のコレクタから出力される検波電圧VDは、レーダ装置10とターゲットTとの間の距離をL、レーダ装置10が発振(送信)している高周波信号の周波数をf、電波の空気中における速度(光速に略等しい)をcとすると、
VD=Acos(4πLf/c) ・・(A)
となる。波長λ=c/fとなることから、
VD=Acos(4πL/λ) ・・(B)
となる。(A)、(B)式から明らかなように、検波電圧VDは、レーダ装置10からターゲット1までの距離Lによって変化する。
トランジスタ1のコレクタから出力される検波電圧VDは、その周波数が十分に低い(あるいは振動しない)ことから、電圧測定器2によって測定される。図3は、横軸にターゲットTまでの距離Lを示し、縦軸に電圧測定器2によって測定される電圧VCを示すグラフである。なお、ターゲットTの速度は十分に低いとする。図3に示すように、電圧VCは、所定の電圧V0を基準値として、距離Lに対して周期的に振動する。電圧V0は、供給している電源電圧VA等によって決まるものであり、電圧V0に対する増減分が検波電圧VDとなる。
ターゲットTの移動速度vが比較的に遅い場合、検波電圧VDは距離Lの変化に起因して振動する。検波電圧VDの周波数をFとすると、(B)式から、
F=2・v/λ=2・(v/c)・f
となる。従って、電圧測定器2で測定した電圧VCの変動周波数から、ターゲットTの速度vを計算することができる。
検波電圧VDの振幅は、ターゲットTからの反射波WRの強度によって変化し、ターゲットTが遠方に行くほど小さくなる。その結果、レーダ装置10の近傍にターゲットTが存在していなければ、電圧測定器2から出力される電圧VDは、基準電圧V0に略等しくなる。従って、電圧測定器2から出力される電圧VCと基準電圧V0との差分に基づいて、ターゲット1の存否を検出することもできる。ただし、図3に示すように、ターゲット1までの距離Lが所定距離(例えばL=λ/8、3λ/8、5λ/8、・・)で静止している場合、電圧VCが基準電圧V0と等しくなり、ターゲットTの存否を検出することができない。そのことから、例えばレーダ装置10の看視範囲を波長λに応じて限定し、上記の所定距離を含まないようにするのがよい。換言すれば、レーダ装置10に所望する看視範囲(距離)に応じて、レーダ装置10の発振周波数を調節するとよい。先に説明したように、例えばトランジスタ1や伝送線路3の電気特性を変更したり、ベース電圧VDを変更することによって、レーダ装置10の発振周波数を調節することが可能である。例えば看視範囲をλ/8未満とすれば、看視範囲に存在するターゲットを見落とすことがない。
トランジスタ1が出力する検波電圧VDについての説明を補足する。例えば、レーダ装置10が高周波電波WTを時刻t1において送信し、その高周波電波が距離Lの位置にある反射体で反射され、その反射波WRを時刻t3において受信したとする。ターゲットTが停止、あるいは低速で移動している場合、トランジスタ1のベースには、受信電波による電圧sin(2πf・t1)と、発振信号による電圧sin(2πf・t3)が入力される。各電圧の振幅については後記するので、ここでは扱わない。トランジスタ1から出力される検波電圧VDは、
VD=sin(2πf・t3)×sin(2πf・t1)
= [cos{2πf(t3−t1)}]/2
−[cos{2πf(t3+t1)}]/2
となる。
時間(t3−t1)は、時刻t1に電波が送信されてから、ターゲットTで反射されて、時刻t3に受信されるまでの時間である。即ち、
(t3−t1)=2・L/c
となる。また、時間(t3+t1)については、
(t3+t1)=2・t3−(t3−t1)
=2・t3−2・L/c
となる。従って、検波電圧VDは、
M=[cos{2πf(2・L/c)}]/2
−[cos{2πf(2・t3−2・L/c)}]/2
となる。上記した時刻t3における検波電圧VDは、時刻t3に限らず一般的な時刻tについて成り立つので、
M=[cos{2πf(2・L/c)}]/2
−[cos{2πf(2・t−2・L/c)}]/2
となる。
上式において、第2項は振動数2fの高い周波数で振動する項であり、ローパスフィルタ回路8によって除去される成分である。また、上記では送信出力と受信出力の振幅について詳しく記述していないが、検波後の振幅はターゲット1の電波反射率とターゲット1までの距離Lなどによって変化することが一般に知られている。従って、検波電圧VDは、
VD=Acos(4πLf/c)または、
VD=Acos(4πL/λ))と表される。
これが前記した(A)、(B)式である。
(実施例2) 図4は、本実施例のレーダ装置30の構成を示している。図4に示すように、レーダ装置30は、第1トランジスタ11と、第2トランジスタ21を備えている。第1トランジスタ11と第2トランジスタ21は共に、エミッタが接地されて用いられる。第1トランジスタ11と第2トランジスタ21は、互いに同一仕様のものでもよいし異なる仕様のものでもよい。本実施例の第1トランジスタ11と第2トランジスタ21は、npn型バイポーラトランジスタである。なお、第1トランジスタ11と第2トランジスタ21には、電界効果型トランジスタ等を用いることもできる。
レーダ装置30は、第1トランジスタ11のベースと第2トランジスタ21のコレクタを接続している第1伝送線路13を備えている。第1伝送線路13上には第1コンデンサ15が介在している。第1伝送線路13では、第1コンデンサ15の一端と第1トランジスタ11のベースを接続している第1ベース側線路16と、第1コンデンサ15の他端と第2トランジスタ21のコレクタを接続している第1コレクタ側線路14が形成されている。第1伝送線路13は、第1コンデンサ15を介して第1トランジスタ11のベースと第2トランジスタ21のコレクタを接続している。
レーダ装置30は、第2トランジスタ21のベースと第1トランジスタ11のコレクタを接続している第2伝送線路23を備えている。第2伝送線路23上には第2コンデンサ25が介在している。第2伝送線路23では、第2コンデンサ25の一端と第2トランジスタ21のベースを接続している第2ベース側線路26と、第2コンデンサ25の他端と第1トランジスタ11のコレクタを接続している第2コレクタ側線路24が形成されている。第2伝送線路23は、第2コンデンサ25を介して第2トランジスタ21のベースと第1トランジスタ11のコレクタを接続している。
レーダ装置30では、第1トランジスタ11と、第1伝送線路13と、第2トランジスタ21と、第2伝送線路23とが順に接続されたループ状の回路が構成されている。
第1伝送線路13と第2伝送線路23は、互いに同一となるように構成してもよいし、異なるように構成してもよい。
レーダ装置30では、第1コレクタ側線路14と、第1ベース側線路16と、第2コレクタ側線路24と、第2ベース側線路26が、マイクロストリップ線路で構成されている。詳しくは、図2に示した構成によるマイクロストリップ線路を採用している。また、伝送線路13、23の長さがそれぞれ略50mmとなるように形成されている。なお、第1伝送線路13や第2伝送線路23の具体的な形態は、レーダ装置30に所望する特性に合わせて設定するとよい。
図4に示すように、レーダ装置30は、第1コレクタ側線路14に直流電圧VAを入力するための第1電源入力回路17を備えている。第1電源入力回路17は、第1コレクタ側線路14に接続されており、第1伝送線路13のおよそ中間位置(長手方向からみて)に接続されている。第1電源入力回路17は、インダクタ17aと抵抗17bと直流電圧の入力端子17cを備えており、それらが直列に接続されている。入力端子17cに入力された直流電圧VAは、抵抗17bとインダクタ17aを介して第1コレクタ側線路14に入力される。
レーダ装置30は、第2コレクタ側線路24に直流電圧VAを入力するための第2電源入力回路27を備えている。第2電源入力回路27は、第2コレクタ側線路24に接続されており、第2伝送線路23のおよそ中間位置(長手方向からみて)に接続されている。第2電源入力回路27は、インダクタ27aと抵抗27bと直流電圧の入力端子27cを備えており、それらが直列に接続されている。入力端子27cに入力された直流電圧VAは、抵抗27bとインダクタ27aを介して第2コレクタ側線路24に入力される。
レーダ装置30は、第1トランジスタ11のベースにバイアス電圧VBを入力するための第1バイアス電圧入力回路19を備えている。バイアス電圧入力回路19は、第1ベース側線路16に接続されている。第1バイアス電圧入力回路19は、インダクタ19aと抵抗19bと直流電圧の入力端子19cを備えており、それらが直列に接続されている。入力端子19cに入力された直流のバイアス電圧VBは、抵抗19bとインダクタ19aを介して第1ベース側線路16に入力される。バイアス電圧VBによって、第1トランジスタ11の動作点が設定される。
レーダ装置30はまた、第2トランジスタ21のベースにバイアス電圧VBを入力するための第2バイアス電圧入力回路29を備えている。第2バイアス電圧入力回路29は、第2ベース側線路26に接続されている。バイアス電圧入力回路29は、インダクタ29aと抵抗29bと直流電圧の入力端子29cを備えており、それらが直列に接続されている。入力端子29cに入力された直流のバイアス電圧VBは、抵抗29bとインダクタ29aを介して第2ベース側線路26に入力される。バイアス電圧VBによって、第2トランジスタ21の動作点が設定される。
なお、第1ランジスタ11と第2トランジスタ21に印加するバイアス電圧VBは、同一であってもよいし、互いに異なるようにしてもよい。
図4に示すように、レーダ装置30は、第1電源入力回路17のインダクタ17aと抵抗17bの間のノードC1に接続されているローパスフィルタ回路18と、ローパスフィルタ回路18に接続されている電圧測定器12を備えている。電圧測定器12は、実施例1で説明した電圧測定器2と同様に、ローパスフィルタ回路18を介して第2トランジスタ21のコレクタ電圧を測定することとなる。
上記のように構成されたレーダ装置30では、第1電源入力回路17の入力端17cと第2電源入力回路27の入力端27cに直流電圧VAを印加し、第1バイアス電圧入力回路19の入力端19cと第2バイアス電圧入力回路29の入力端29cにバイアス電圧VBを印加することによって、レーダ装置30の動作が開始される。このとき、第1コンデンサ15や第2コンデンサ25は、直流電圧を絶縁するように作用することから、直流電圧VAが、第1トランジスタ11や第2トランジスタ21のベースに印加されることはない。
直流電圧VAには略4から10ボルトの直流電圧を用いることができ、バイアス電圧VBには略0.8ボルトの直流電圧を用いることができる。
各トランジスタ11、21では、ベース電流に生じた微小な振動が、コレクタ電流の大きな振動となって現れる。その結果、各トランジスタ11、21では、ベース側電圧の微小な振動成分が、コレクタ側電圧の大きな振動となって現れる。よく知られているように、トランジスタでは、ベース側電圧の振動に対して、コレクタ側電圧の振動は位相が反転することとなる。
第1トランジスタ11のコレクタ側電圧の振動は、第2伝送線路23と第2トランジスタ21と第1伝送線路13を順に伝播し、第1トランジスタ11のベースに帰還する。振動電圧の位相は第2伝送線路23と第2トランジスタ21と第1伝送線路13を伝播している間に変化し、所定の周波数の振動電圧については、第1トランジスタ11のコレクタでの振動の位相とベースでの振動の移動が、逆位相(位相差が180度)となる。第1トランジスタ11は、振動電圧の位相を反転させることから、コレクタでの振動の位相とベースでの振動の位相が逆位相となるときに、正帰還の関係となる。第1トランジスタ11は、この増幅と正帰還の循環によって、所定の周波数で発振する。同様に、第2トランジスタ21も所定の周波数で発振する。第1トランジスタ11と第2トランジスタ21の発振により、レーダ装置30のループ状の回路には高周波信号が生成される。レーダ装置30では、トランジスタ11、21が増幅器として機能するとともに、トランジスタ11、21と伝送線路13、23によるループ状回路が帰還回路として機能することによって、高周波信号を生成する発振回路が構成される。
レーダ装置30で生成された高周波信号は、第1伝送線路13や第2伝送線路23をアンテナとして周囲に放射される。即ち、高周波電波となって送信される。図4に示すように、送信された電波WTは、レーダ装置30の近傍に位置するターゲットTで反射される。その反射波WRは、コレクタ側線路14、24やベース側線路16、26をアンテナとして受信される。即ち、コレクタ側線路14、24やベース側線路16、26は、高周波電波の送受信アンテナとしても機能する。
コレクタ側線路14、24やベース側線路16、26によって受信された高周波電波WRは、コレクタ側線路14、24やベース側線路16、26を伝播し、レーダ装置30が発振(送信)している高周波信号とともに、各トランジスタ11、21のベースに入力される。レーダ装置30においても、各トランジスタ11、21は、発振(送信)している高周波電圧と受信している高周波電圧を検波し、両者を乗算した検波電圧VDをコレクタから出力する。実施例2では、第2トランジスタ21が出力した検波電圧VDが、電圧測定器12によって測定される。電圧測定器12が測定する電圧VCは、図3に示したように、ターゲットTまでの距離によって変動する。電圧測定器12の測定値に基づいて、ターゲットTの存否を検出したり、ターゲットTの速度を検出することができる。
電圧測定器12は、ノードC1における電圧にかえて、第2電源入力回路27上のノードC2(図4参照)における電圧を測定してもよい。即ち、電圧測定器12は、ローパスフィルタ回路18を介して、第1トランジスタ11のコレクタ電圧を測定するものでもよい。
本実施例のレーダ装置30では、ループ状の回路に2つのトランジスタ11、21が介在している。トランジスタ11、21が出力する検波電圧VDは、周波数が十分に低いことから、各伝送線路13、23を伝播する間では位相の変化がほとんどなく、各トランジスタ11、21を通過する際に位相が反転(180度の移相)される。各トランジスタ11、21が出力する検波電圧VDは、2度の位相反転によって正帰還する。その結果、各トランジスタ11、21が出力する検波電圧VDは、各トランジスタ11、21でより増幅され、コレクタ電圧に明らかに発現するようになる。即ち、図3に示す電圧測定器12の測定電圧VCの振動成分VDの振幅がより大きくなり、検波電圧VDをより確実に抽出することができる。本実施例のレーダ装置30は、実施例1のレーダ装置10に比して、高い感度を備えている。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
実施例1のレーダ装置の構成を示す図。 マイクロストリップ線路の断面構成を示す図。 ターゲットまでの距離と検波電圧との関係を示す図。 実施例2のレーダ装置の構成を示す図。
符号の説明
10・・実施例1のレーダ装置
30・・実施例2のレーダ装置
1、11、21・・トランジスタ
2、12・・電圧測定器
3、13、23・・伝送線路
4、14、24・・コレクタ側線路
5、15、25・・コンデンサ
6、16、26、・・ベース側線路
7、17、27、・・電源入力回路
8、18・・ローパスフィルタ回路
9、19、29、・・バイアス電圧入力回路

Claims (8)

  1. エミッタが接地されているトランジスタと、
    一端がトランジスタのベースに接続されており、他端がトランジスタのコレクタに接続されており、両端間にコンデンサが介在している伝送線路と、
    トランジスタのコレクタ電圧を測定する電圧測定手段を備え
    前記伝送線路の少なくとも一部は、マイクロストリップ線路によって形成されており、
    前記トランジスタのベースには直流のバイアス電圧が印加されるとともに、前記トランジスタのコレクタに直流の電源電圧が印加されることによって、前記トランジスタと前記伝送線路で構成される回路には高周波信号が生成され、
    生成された高周波信号は、前記伝送線路を構成するマイクロストリップ線路をアンテナとし、送信波となって周囲に放射されるとともに、ターゲットによって反射されたその反射波が、当該マイクロストリップ線路をアンテナとして受信され、
    前記トランジスタのコレクタから出力される送信波と受信波の検波電圧が、前記電圧測定手段によって測定される、
    ことを特徴とするレーダ装置。
  2. コンデンサとベースの間の伝送線路に直流のバイアス電圧を印加するバイアス電圧入力回路をさらに備えることを特徴とする請求項1のレーダ装置。
  3. コンデンサとコレクタの間の伝送線路に直流の電源電圧を印加する電源入力回路をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2のレーダ装置。
  4. 前記電圧測定手段が、ローパスフィルタ回路を介してコレクタ電圧を測定することを特徴とする請求項1からのいずれかのレーダ装置。
  5. エミッタが接地されている第1トランジスタと、
    エミッタが接地されている第2トランジスタと、
    一端が第1トランジスタのベースに接続されており、他端が第2トランジスタのコレクタに接続されており、両端間にコンデンサが介在している第1伝送線路と、
    一端が第2トランジスタのベースに接続されており、他端が第1トランジスタのコレクタに接続されており、両端間にコンデンサが介在している第2伝送線路と、
    第1トランジスタと第2トランジスタの少なくとも一方のコレクタ電圧を測定する電圧測定手段を備え
    前記第1伝送線路と前記第2伝送線路の少なくとも一方は、その少なくとも一部がマイクロストリップ線路によって形成されており、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタのそれぞれのベースには直流のバイアス電圧が印加されるとともに、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタのそれぞれのコレクタに直流の電源電圧が印加されることによって、前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第1伝送線路及び前記第2伝送線路で構成される回路には高周波信号が生成され、
    生成された高周波信号は、前記第1伝送線路又は前記第2伝送線路を構成するマイクロストリップ線路をアンテナとし、送信波となって周囲に放射されるとともに、ターゲットによって反射されたその反射波が、当該マイクロストリップ線路をアンテナとして受信され、
    前記第1トランジスタと第2トランジスタの少なくとも一方のコレクタから出力される送信波と受信波の検波電圧が、前記電圧測定手段によって測定される、
    ことを特徴とするレーダ装置。
  6. コンデンサとベースの間の伝送線路に直流のバイアス電圧を印加するバイアス電圧入力回路をさらに備えることを特徴とする請求項のレーダ装置。
  7. コンデンサとコレクタの間の伝送線路に直流の電源電圧を印加する電源入力回路をさらに備えることを特徴とする請求項5又は6のレーダ装置。
  8. 前記電圧測定手段が、ローパスフィルタ回路を介してコレクタ電圧を測定することを特徴とする請求項からのいずれかのレーダ装置。
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