JP4485630B2 - ウォーターロケットの発射台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は山間の渓谷、河川、家屋などを横断して電線を延設するためなどに使用するウォーターロケットの発射台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば山間の渓谷を横断して送電線又は配電線といった電線を延設する場合、山間の渓谷を挟んで対向する傾斜面に位置する所では、電線に延線用ロープを接続すると共に該延線用ロープを作業員が手に持って、一方の傾斜面を降り険しい渓谷を渡って他方に辿り着き再び傾斜面を登り、その後、作業員が前記延線用ロープを引き寄せることにより渓谷間に電線を横断して延設する方法が採られていた。しかし、この方法では労力が多くて非能率的であるばかりか危険を伴うという理由から、近時、飛翔する矢を備えた銃が用いられている。すなわち、細くて軽いガイドロープの一端を前記延線用ロープに接続すると共にその他端を前記矢に止着し、該矢を装着した銃を作業員が一方の山の傾斜面から他方の山の傾斜面に向けて撃ち前記矢を他方の山の傾斜面に届かせ、そこで作業員が前記ガイドロープ、延線用ロープ、更には電線をたぐり寄せるという方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記矢を備えた銃を使用する方法にあっては、労力も要らず能率的かつ安全である反面、銃の取扱いを許可された作業員が必要であり、しかもその作業を行うに事前に当局の許可を必要とすることから、その作業者や作業日程に制約を受け、簡便にかつ迅速に作業を行うことが困難となっていたという課題が有った。
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、何ら許可を受けずに誰でも簡便に取り扱えしかも作業の迅速化を図ることができるウォーターロケットと該ウォーターロケットの発射台を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明に係るウォーターロケットは、複数のタンク部が縦長かつ連通状に配置されると共に下端のタンク部に噴射口を設け、該噴射口に前記タンク部を密封するエアバルブを取外し可能に取着し、前記タンク部内に水と圧縮空気を封入し、前記エアバルブが外されることにより前記噴射口から水を噴射して飛翔するようにしたウォーターロケットであって、その外周面にウォーターロケットが発射台に移動自在に配置されるための支持部材を設けると共に前記エアバルブには発射台側に取り付けられる所定長さの解除ワイヤーを接続するようにした構成からなる。
【0005】
また、ウォーターロケットの発射台は下端の噴射口から水を噴射することによって飛翔するウォーターロケットの発射台であって、該ウォーターロケットが移動できかつ先端側が上傾するように設置される支持杆部と、前記ウォーターロケットを支持杆部に沿ってその先端側へ弾発付勢する弾発手段と、該弾発手段を拘束または解除するロック手段と、前記ウォーターロケットの噴射口を閉塞または開放する閉栓手段とを備え、該閉栓手段は、前記ロック手段が解除され弾発手段の弾発付勢によりウォーターロケットが支持杆部に沿って移動している間に解かれ、噴射口から水が噴射し得るようにした構成からなる。
【0006】
そこで、まず、ウォーターロケットの下端からタンク部内へ所要量の水を入れ噴射口にエアバルブを取着して密封し、また、ガイドロープを支着する。一方、発射台の支持杆部に前記ウォーターロケットを移動自在に配置すると共に弾発手段を先端側へ弾発付勢し、更に、ロック手段によりそのように付勢された弾発手段を拘束しておく。そして、前記噴射口からタンク部内へ空気を送り込み、タンク部内を所定の気圧に保持する。
【0007】
最後に、前記支持杆部の傾斜角度を設定し、この状態で前記ロック手段を解除して弾発手段の付勢によりウォーターロケットに加速度を与える。これにより、ウォーターロケットは、勢い良く支持杆部の先端側へ向けて発射されるが、支持杆部に沿って移動している間に前記閉栓手段の解除ワイヤーによりエアバルブが外れ噴射口が開放され、そこから水を噴射することによりその推進力で飛翔する。これにより、前記ガイドロープがほとんど瞬時に遠くへ飛送されることとなり、その後前記ガイドロープ,延線用ロープ、更には電線を引き寄せることにより簡便かつ迅速に電線が架設されることとなる。
【0008】
前記ウォーターロケットは、タンク部を3個または4個内装し、内圧は例えば約10気圧程度に設定される。これは、前記タンク部として市販の炭酸飲料を封入する合成樹脂製の所謂ペットボトルを使用しているためで、他に耐圧用のタンク部を別途成形するようにすれば内圧を更に高められ、飛距離も伸ばすことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るウォーターロケットと該ウォーターロケットの発射台の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、ウォーターロケットの斜視図、図2は同側面図である。このウォーターロケットAは先端が尖った円筒状に成形され、3本の縦長状のタンク部1が一直線状に配置されている。各タンク部1同志は接続部材2により互いに連通し、後端に位置するタンク部1の後端に噴射口3が設けられている。本発明にあっては前記タンク部1として、市販の合成樹脂製の飲料用容器(所謂ペットボトル)、特に耐圧性の強い炭酸飲料用の容器が使用されている。このように、既存の飲料用容器を使用すると、比較的簡便にウォーターロケットAが製作でき、しかもリサイクルに役立つという効果が有るが、ウォーターロケットAの飛距離やタンク部1の許容内圧を独自に設定するため、別途専用のタンク部1を製作するようにしても良い。
【0010】
前記各タンク部1はそれぞれ頭部1aと底部1bが連結されるようになっている。そして、接続部材2は図3(イ)に示すように一方の細径の頭部1aの取出口1cに螺合して嵌着されるキャップ体4と、該キャップ体4の外側面にワッシャ5を介して接合する他方の底部1bとキャップ体4とを両側からスペーサー6を介装して一体に挟着固定する一対の雌雄挟着具7a,7bと、からなる。該雄挟着具7aは通孔8を有する円筒部9の一端縁にフランジ10が周設されると共に他端部外周面に前記雌挟着具7bの螺子孔11に螺合する雄螺子部13が刻設されている。14は前記キャップ体4の外周面に嵌着される補強の為のリングである。
【0011】
前記キャップ体4は、前記飲料用容器の合成樹脂製のキャップを利用するものであるが、図3(ロ)に示すようにアルミ製であって専用のキャップ体4aを使用するようにしても良い。このようにしても強度を充分保持できる。なお、他の構成部分は前記説明とほぼ同一であって詳しい説明は省略する。
【0012】
また、前記噴射口3は、図4に示すように取出口1cに噴射ノズル15を取着して成形される。該噴射ノズル15は、内周面に雌螺子部16を有し前記取出口1cに螺合する太径筒部17と、該太径筒部17と一体に成形されかつ同軸状をなす細径筒部18とからなる。該細径筒部18には、基端側の外周面に後記するエアバルブ26を取着するための凹環部19が周設されている。細径筒部18の孔すなわち噴射口3の内径は、そこから噴出される水の推進力に関係し、所定の寸法に設定される。
【0013】
前記各タンク部1間及び前端と後端に位置するタンク部1の前方と後方には、同じ外径の円筒状の継ぎ部20が一体に連接されている。21は、前端に位置する継ぎ部20aの前端に嵌着され、先端が尖ったトップキャップであり、22は後端に位置する継ぎ部20の外周面に放射状に4枚突設された翼であり、飛行性の安定化を図っている。このようにしてウォーターロケットAが成形されるが、図5に示すようにその前側と後側の外周面適宜位置に、後記するガイドレール49内に摺動自在に嵌入してウォーターロケットAを吊すための支持部材23が設けられている。各支持部材23は外周面に結束バンド24で固定され、両側に前記ガイドレール49内に嵌入するコロ25が回転自在に軸着されている。
【0014】
前記前側の継ぎ部20aは飛翔したウォーターロケットAが着地した際の衝撃を緩衝する機能を備えている。また、ウォーターロケットAは全体に透明な合成樹脂により成形されていることが好ましく、これにより、タンク部1に入る水の量が外から視認でき至便である。
【0015】
26は前記噴射ノズル15に取外し可能に取着される閉栓手段としてのエアバルブであり、該エアバルブ26は、図6,図7に示すようにバルブ本体27と該バルブ本体27内に内装される弁体28とバルブ本体27に外装される外嵌体29とからなっている。前記バルブ本体27は、前端が開口し前記噴射ノズル15の細径筒部18が嵌入する嵌合筒部30と隔壁部31を介して後方へ突設され前記弁体28が挿通される導入筒部32とから一体に形成される。前記外嵌体29は、嵌合筒部30の軸線方向に沿って摺動自在に設けられる。そして、前記嵌合筒部30の外周面に周設された環状リブ33と外嵌体29との間には圧縮コイル34が介装されており、前記外嵌体29を常に嵌合筒部30の前端開口側へ付勢している。外嵌体29は、その内周面に嵌合筒部30の前端縁外周面に周設される鍔部35に当接して外嵌体29を停止させるストッパ片36が等間隔に4個突設されている。一方、前記嵌合筒部30の外周面に、前記ストッパ片36間に位置して差込口37が貫設される凹窪部38が同じく4個所設けられ、各凹窪部38内に前記外嵌体29が嵌合筒部30の前端側へ摺動する毎に先端爪部39aが前記各差込口37を介して嵌合筒部30内へ突入するくの字型のロック部材39が揺動自在に配設されている。
【0016】
前記弁体28は例えば自転車のチューブの空気弁と同じ仕組であって、外周面に螺子溝が刻設され、基端が嵌合筒部30内に臨み、先端は導入筒部32から後方へ突出している。40は弁体28を前記導入筒部32に固定する固定ナット、41は弁体28の先端に螺合する袋ナットである。42は、噴射ノズル15からエアバルブ26を自動的に外すために使用される閉栓手段としての解除ワイヤーであり、前記外嵌体29の外周面に周設される環状フランジ43に開設された両側の取付孔44に止着されている。なお、前記嵌合筒部30の内周面には適所に気密性を保つべくゴムパッキン45が装着されている。
【0017】
そこで、前記エアバルブ26の嵌合筒部30の前端開口から噴射ノズル15を押し込むと、その先端がゴムパッキン45を介して弁体28の基端に当接した位置で、凹環部19内に各ロック部材39の爪部39aが入り込み、しかも圧縮コイル34により外嵌体29が前側へ付勢され各ロック部材39を内側へ押圧することから、その状態はしっかりと維持され、噴射ノズル15の抜脱を阻止することとなる。この状態で、前記解除ワイヤー42が後方へ引かれると、外嵌体29が圧縮コイル34の付勢に抗して後方へ摺動し、これに伴い各ロック部材39が開放されその爪部39aが凹環部19から自由に出られるようになり、逆に噴射ノズル15の外周面により爪部39aが外側へ押されてロックが解かれ、噴射ノズル15がバルブ本体27すなわちエアバルブ26から取外し可能となる。
【0018】
次に、前記ウォーターロケットの発射台について説明する。該発射台Bは図8に示すように先端側へ上傾して地面から所定の角度に傾斜し得る支持杆部46と該支持杆部46を支持する2本の丸パイプ状の脚杆47とから概略構成されている。前記支持杆部46は図10に示すように横断面が方形状をなし、下側壁46aにその長手方向に沿って縦長溝48が開設されている。また、該下側壁46aの裏側に縦長溝48を挟んだ両側に位置してその長手方向に沿って前記ウォーターロケットAの支持部材23のコロ25が差し込まれる横断面L型のガイドレール49が対向して取着されている。該ガイドレール49と共に前記支持杆部46は前後で2分割され、図11に示すように前半支持杆部46bの後端を後半支持杆部46cの前端に突出するようにして嵌着される封止栓68に嵌合している。該封止栓68には外周面にスプリング50により出没自在な係合球51が設けられ、該係合球51が前半支持杆部46bの内周面に設けられた窪部52に嵌入されるようにしている。
【0019】
前記支持杆部46の下端には台座53が配置され、該台座53の上面に立設される台柱54の上端二又部に前記支持杆部46の下端が傾動自在に軸支55される。前記後半支持杆部46cの前端部には前記一対の脚杆47を固定するための固定部材56が一体に設けられる。該固定部材56は、後端支持杆部46cに嵌合固定される枠体57の両側面に自在に回動する主腕片58を有し、該各主腕片58には略同大の副腕片59が重合されるようになっている。そして、これら主腕片58と副腕片59とで形成される環筒部60に前記各脚杆47が挿通され、各主腕片58と副腕片59とを互いに螺子61締めすることにより各脚杆47が固定される。なお、各脚杆47は、順次細径となるパイプを複数本連結して伸縮自在に長さが調節できる公知の構成である。
【0020】
前記支持杆部46内には、図9に示すように後半支持杆部46c側に位置させて比較的長い弾発手段としての圧縮スプリング62が内装され、その先端にコマ63が取着されている。そして、該コマ63に、前記縦長溝48から下方へ伸び前記ウォーターロケットAに加速度を与えるため該ウォーターロケットAを押し出す円環状の押出板64が一体に設けられる。また、前記コマ63には前記巻取ワイヤー65の一端が止着される。該巻取ワイヤー65は圧縮スプリング62内を後方へ延設され、圧縮スプリング62の後端が受け止められる制止枠66を介して支持杆部46の下側壁46aに開設された引出口67から外側へ引き出される。そして、この巻取ワイヤー65の他端が後記するワイヤー巻取装置72に巻き取られることとなる。
【0021】
そこで、ガイドレール49の先端から各コロ25を挿入してウォーターロケットAを支持杆部46に沿って支持すると共にその後端を押出板64で受け止めておく。そして、この状態で前記巻取ワイヤー65を引き圧縮スプリング62を所定量収縮させてから、前記巻取ワイヤー65を開放すると圧縮スプリング62が復元し、その復元力によりウォーターロケットAに加速度が与えられる。前記圧縮スプリング62の復元力は非常に強く、このためコマ63が後半支持杆部46の先端に設けた封止栓68に衝突する虞が有る。そこで、該封止栓68の内側に緩衝用のウレタンゴム69と高密スポンジ70が一体に設けられている。これに対し、前記コマ63の前端面には圧縮バネ71が取着され、これらが衝突することにより前記圧縮スプリング62の復元力の余力を吸収するようにしている。
【0022】
72は支持杆部46の後部に設けられるロック手段としてのワイヤー巻取装置であり、図12,図13に示すように前面が開放した箱枠体73内に支持杆部46と直交する回転軸74が横架され、該回転軸74に前記巻取ワイヤー65を巻回するためのドラム75とその一側に位置してスプロケット76が一体に設けられている。77は前記回転軸74の一端に着脱自在に取着されるハンドルである。また、箱枠体73後部には、前記スプロケット76と対向位置して該スプロケット76の一方向、すなわち巻取ワイヤー65を引き出す方向のみの回転を停止し得る留め具78が配置されている。該留め具78は支軸79に軸支され揺動自在に設けられる。また、前記支軸79にねじりバネ79aが装着され、これにより、前記留め具78はその一端が常にスプロケット76と噛合するように付勢されている。また、留め具78の他端にはプッシュプルワイヤー80の一端が取着され、該プッシュプルワイヤー80の他端にレバー81を握ることにより前記留め具78とスプロケット76との噛合を解く発射ハンドル82が取着されている。前記スプロケット76の他側に位置するドラム75と一体に設けられたドラム板75aにピン孔83が開設され、箱枠体73の側壁に開設された窓口84を介してピン孔83にロックピン85が挿入でき、挿入したロックピン85が窓口84の内周縁に当ることによりスプロケット74の回転を停止するようになっている。これは、前記発射ハンドル82を間違えて握り、ウォーターロケットAが誤って発射されてしまうのを防止するためである。
【0023】
前記支持杆部46の上面には、該支持杆部46の傾き角度を調整するための分度器86と左右の水平度を調整する水平器87が配設されている。また、前記両脚杆47間にウォーターロケットAに支着するガイドロープ89を収納するための収納具90が備えられている。91はウォーターロケットAを高所作業車(図示せず。)の作業者が乗るバケットから飛翔させるとき、該バケットに設けられたフックに発射台Bを吊り下げるため支持杆部46に取り付けられた吊り下げ金具である。これは地上からの飛翔経路に樹木などの障害物がある場合に有効的である。
【0024】
本実施の形態にあっては、ウォーターロケットAに3個のタンク部1を用いたが、必要であれば4個、またはそれ以上であっても良く、逆に2個でも使用可能である。また、弾発手段の1つとして圧縮スプリング62を使用したが、これ以外に、引張ゴムまたは引張コイルバネを使用してウォーターロケットAを引き出すようにしても良い。
【0025】
本発明に係るウォーターロケットと該ウォーターロケットの発射台は上記構成よりなり、次に、ウォーターロケットの発射手順を説明する。まず、図14に示すように地面に両脚杆47を伸ばして発射台Bを据置する。次に、ウォーターロケットAの噴射ノズル15を取り外して後端の取出口1cからタンク部1内へ所定量の水を入れる。そして、噴射ノズル15を再び取り付けた後、該噴射ノズル15にエアバルブ26を取り付ける。この状態で、ガイドレール49の先端から該ガイドレール49内にコロ25を挿入してウォーターロケットAをガイドレール49に沿って摺動させ、その後端部を図15に示すように押出板64に受け止めさせる。このとき、収納具90内のガイドロープ89の先端をウォーターロケットAの後端部に開設された小孔92に挿通して止着しておく。また、エアバルブ26に取着された解除ワイヤー42の後端を押出板64の透孔64aを介して箱枠体73の前端に係留する。該解除ワイヤー42は、図16に示すようにウォーターロケットAがガイドレール49に沿って移動している間に、真直ぐに張られそれ以上伸びない長さに設定してある。この状態で、箱枠体73のハンドル77を回転させて巻取ワイヤー65をドラム75に巻き取る。この際、スプロケット76と留め具78が互いに噛合しているので、ドラム75は巻取ワイヤー65を巻き取る方向には回転するが、逆方向には回転しない。このようにして順次巻取ワイヤー65を巻き取り、押出板64が図16鎖線のように所定の位置に達した時に停止させる。そして、ロックピン85をドラム板75aのピン孔83に挿通してロックし、スプロケット76の無用の回転を防止する。
【0026】
次に、エアーコンプレッサーの噴出口(図示せず。)を前記エアバルブ26の弁体28に接続してタンク部1内に所定量の空気を送り込む。そして、タンク部1内の水が全て噴射ノズル15側へ溜るまで待つ。また、前記支持杆部46の傾斜角度、方向の微調整を行う。このようにして準備が整えば、前記ピン孔83からロックピン85を抜き、発射ハンドル82を握る。
【0027】
前記発射ハンドル82のレバー81を握ることにより、留め具78がスプロケット76から外れ、スプロケット76を自由に回転し得るようにさせる。これにより圧縮スプリング62がその復元力により復元し、これに伴い押出板64が図16実線に示すようにウォーターロケットAを押し出し加速度を与える。ウォーターロケットAは、押出板64に押されながらガイドレール49に沿って先端側に進む。この際、ウォーターロケットAがガイドレール49の途中まで来ると、前記解除ワイヤー42がいっぱいに張られ、更にウォーターロケットAが進むと、噴射ノズル15からエアバルブ26が外れ、噴射口3から勢いよく水が噴射され、ウォーターロケットAがそのまま自力で飛翔することとなる。
【0028】
そこで、例えば図17に示すように山間の渓谷を挟んで対向する傾斜面C1,C2間に電線を横断して延設する場合、一方の傾斜面C1から他方の傾斜面C2に向けてガイドロープ89を付けたウォーターロケットAを打つことにより、他方の傾斜面C2にガイドロープ89をほぼ瞬時に送ることができ、後は他方の傾斜面C2の作業員がガイドロープ89更には該ガイドロープ89に継がれた電線を手採るようにする。
このように、本発明は簡単な装置からなり、しかも、推進力は噴射される水であることからコストが掛からない。また、簡単な操作で行なえるので、電線の架設工事の他、緊急時にロープを対岸に渡すような救助活動などにも利用できる。また、ウォーターロケットのタンク部として市販の空のペットボトルを利用すればリサイクルにも役立つ。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係るウォーターロケットと該ウォーターロケットの発射台は、圧縮空気と水を封入したウォーターロケットを発射台の弾発手段により加速度を与え、次に水を噴射してその推進力で飛翔させるようにしたものであるから、取扱かい上特別の許可も必要なく、誰でも操作でき作業者や作業日程に制約を受けることがない。よって、簡単かつ迅速に作業が行なえるという効果が有る。
また、構造も簡単であって製作も容易であり、製作コストも低廉になし得るという効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウォーターロケットの斜視図。
【図2】ウォーターロケットの正面図。
【図3】タンク部の接続部位の拡大断面図。
【図4】ウォーターロケットの噴射口部位の拡大断面図。
【図5】図2のX−X線断面図。
【図6】エアバルブの分解斜視図。
【図7】噴射口にエアバルブを装着した状態の断面図。
【図8】発射台の全体斜視図。
【図9】支持杆部の拡大正面図。
【図10】図8のY−Y線拡大断面図。
【図11】支持杆部の継ぎ部の一部断面平面図。
【図12】発射台のワイヤ巻取装置部位の正面断面図。
【図13】同平面断面図。
【図14】ウォーターロケットをセットした状態の発射台の正面図。
【図15】発射台の押出板部位の正面断面図。
【図16】ウォーターロケットの発射動作を説明する発射台の正面図。
【図17】ウォーターロケットの使用方法を説明する概略図。
【符号の説明】
1 タンク部
3 噴射口
23 支持部材
26 開栓手段(エアバルブ)
42 開栓手段(解除ワイヤー)
46 支持杆部
62 弾発手段(圧縮スプリング)
72 ロック手段(ワイヤー巻取装置)
89 ガイドロープ
A ウォーターロケット
B 発射台

Claims (1)

  1. 下端の噴射口から水を噴射することによって飛翔するウォーターロケットの発射台であって、該ウォーターロケットが移動できかつ先端側が上傾するように設置される支持杆部と、前記ウォーターロケットを支持杆部に沿ってその先端側へ弾発付勢する弾発手段と、該弾発手段を拘束または解除するロック手段と、前記ウォーターロケットの噴射口を閉塞または開放する閉栓手段とを備え、
    該閉栓手段は、前記ロック手段が解除され弾発手段の弾発付勢によりウォーターロケットが支持杆部に沿って移動している間に解かれ、噴射口から水が噴射し得るようにしたことを特徴とするウォーターロケットの発射台。
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