JP6714236B2 - 水難救助装置 - Google Patents

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Description

本発明は、浮具と、揚力を発生させる複数の回転翼を有し、ホバリングが可能な無人航空機と、無人航空機を操縦する無線コントローラとを備える水難救助装置に関し、特に無人航空機が無線による遠隔制御が可能なマルチコプターである水難救助装置に関する。本明細書では、回転翼を3個以上備える無人航空機をマルチコプターと呼称し、例えば、回転翼が3つのトライコプター、4つのクアッドコプター、6つのヘキサコプターおよび8つのオクトコプターもマルチコプターに含まれる。
平成17〜26年の過去10年間で水難に遭った人の数は1500〜1900人/年で推移しており(出典:警視庁「平成26年中における水難の概況)、そのうち、約半数は死亡または行方不明となっている。一旦事故が起きると、命に関わる重大事故になる可能性が高いのが、水難の特徴である。
水難救助において、最も必要とされることは、水難者に捕まることができる浮遊物を迅速に提供することである。
例えば、特許文献1には、ペットボトルロケットを使用した水難救助装置が開示されている。この水難救助装置は、底部が切除されたペットボトルから成る胴体部と、柔らかい素材から成り前記胴体部の先端側を閉塞するカバーと、先端部が開口部となっているペットボトルから成り底部又は近傍部分が前記胴体部の下端部に接合されている加圧タンクと、一端が前記加圧タンクの下方部分に接合されているスカート部と、前記スカート部の外周面に配置された複数の尾翼とから成るペットボトルロケットと、発射台と、前記スカート部に取り付け又は形成されたリング状金具又は挿通穴と、前記リング状金具又は挿通穴に挿通されている糸又は紐と、前記糸又は紐を供給可能又は巻き取り可能に保持する巻取部(リール)と、前記糸又は紐の他端に接続されている浮き輪とを備えたものである。
特開2009−269508号公報
しかしながら、ペットボトルロケット等の飛翔体を水難者に向けて発射する水難救助装置では、水難者が遠方にいる場合、飛翔体の到達距離に限界があり、届かない場合があった。また、発射後の飛翔体の飛行は自動制御されないため、水難者が掴むことができる範囲内に正確に着水させることは困難であった。
また、マルチコプターを用いて浮き輪を空中から落下させる水難救助装置では、浮き輪の体積により風の影響を受けやすく、マルチコプターを水難者の頭上付近にホバリングさせることは困難であった。そして、落下させた浮き輪も空気抵抗やマルチコプターからの風の影響を受けてしまい、水難者が掴むことができる範囲内に正確に着水させることは困難であった。さらに、水難者が浮き輪に掴まることができても、別途救助を待たなくてはならず、水難者が漂流し、見失う恐れもあった。
そこで、本発明は、水難者の手が届く範囲内に精度良く浮具を届けることができ、水難者を陸地から救助することができる水難救助装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、浮具と、揚力を発生させる複数の回転翼を有し、ホバリングが可能な無人航空機と、無人航空機を操縦する無線コントローラとを備える水難救助装置において、前記浮具が、砲弾形の浮具であり、前記無人航空機が、浮具発射機構と、無線コントローラとの無線通信を可能とする無線通信部と、浮具が連結されたラインと、ラインを巻回するスプールを有するリールと、制御部とを備え、前記浮具発射機構の少なくとも一部が、圧縮気体を噴出することで推進力を付与すること、前記無人航空機に浮力を付与する固定浮具を備え、前記固定浮具の少なくとも一部が、前記浮具発射機構に圧縮気体を供給するエアータンクを兼用すること、前記無線コントローラにより、前記浮具発射機構を操作することにより前記浮具を水難者側へ発射することができる水難救助装置である。
第2の発明は、浮具と、揚力を発生させる複数の回転翼を有し、ホバリングが可能な無人航空機と、無人航空機を操縦する無線コントローラと、搬送可能なリール装置とを備え、前記浮具が、砲弾形の浮具であり、前記無人航空機が、浮具発射機構と、無線コントローラとの無線通信を可能とする無線通信部と、制御部とを備え、前記浮具発射機構の少なくとも一部が、圧縮気体を噴出することで推進力を付与すること、前記無人航空機に浮力を付与する固定浮具を備え、前記固定浮具の少なくとも一部が、前記浮具発射機構に圧縮気体を供給するエアータンクを兼用すること、前記リール装置が、浮具が連結されたラインと、ラインを巻回するスプールを有するリールとを備え、前記無線コントローラにより、前記浮具発射機構を操作することにより前記浮具を水難者側へ発射することができる水難救助装置である。
第3の発明は、第1または2の発明において、前記無人航空機が、前記回転翼が配設された複数のアームと、複数のアームと連結されたフレームとを備え、前記浮具発射機構が、前記アームまたは前記フレームに配設されることを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、前記固定浮具が、前記無人航空機に7.5kg以上の浮力を付与することを特徴とする。
第5の発明は、第4の発明において、前記浮具に機械要素による推進力を付与する推進力付与機構を更に備えることを特徴とする。
第6の発明は、第1ないし4のいずれかの発明において、前記浮具が、1個あたり1.5〜4リットルの空気室を備え、前記浮具の総浮力が7.5kg以上であることを特徴とする。
第7の発明は、第1ないし6のいずれかの発明において、前記リールが、前記ラインの引張力より生じるスプールの回転に制動力を付与するドラグ機構と、前記ラインの引張力が所定の値以下となった場合に前記スプールを巻取方向に回転させることで前記ラインを巻き取る自動巻取機構を備えることを特徴とする。
第8の発明は、第1ないし7のいずれかの発明において、前記無人航空機が、撮像装置と、スピーカとを備え、前記無線コントローラが、マイクを備え、前記スピーカが、前記マイクに入力された音声を出力することを特徴とする。
本発明によれば、水難者の手が届く範囲内に精度良く浮具を届けることができ、水難者を陸地から救助することが可能となる。
第一実施形態例に係る無人航空機を示す底面図である。 第一実施形態例に係る無人航空機の使用態様を示す図である。 第二実施形態例に係る無人航空機の使用態様を示す図である。 第三実施形態例に係る無人航空機を示す底面図である。 第三実施形態例に係る発射機構の構成概要を示す要部断面側面図である。
[第一実施形態例]
[構成]
第一実施形態例に係る水難救助装置は、無線操縦により無人航空機を水難者Hの頭上まで飛行させ、浮具およびラインの一端が繋がれたライン環を水難者Hに発射し、ラインを送り出しながらラインの他端側を救助者Sに運搬する装置である。図1,2を参照しながら第一実施形態例に係る水難救助装置の構成を説明する。
本実施形態例に係る水難救助装置は、無人航空機1と、無線コントローラとを主な構成要素としている。
図1に示すように、無人航空機1は、本体10と、4本のアーム11と、4個の回転翼12と、4個のモータ13と、撮像装置14と、ライン環22と、取付ライン21と、ライン20と、リール23と、4個の浮具30と、4組の浮具発射機構(31〜35)と、制御部と、バッテリと、無線通信部とを主な構成要素としている。
本体10は、制御部および無線通信部の装置やバッテリ等を備える箱体である。本体10は、軽量であり、かつ、厳しい環境下(風雨、塩水、日射、低温・高温)においても使用できるよう、高強度・耐久性を備えた樹脂材料(例えばガラス繊維や炭素繊維等で強化された樹脂)からなる。
4本のアーム11は、本体10の側面上部の4つの角に放射状に設けられた棒状部材である。詳細には、4本のアーム11は、本体10の中心に対し等間隔(90°間隔)に設けられている。アーム11は、本体10から外方に延出され、回転翼12の回転によって下方に生じる風が本体10にぶつかって揚力が低下することを防止する。アーム11は、本体10と同様の樹脂材料からなる。
回転翼12a〜12dは、回転により無人航空機1に揚力を与えるためのものであり、1つの回転軸に対して対向する2枚の羽を備える。なお、羽の枚数は、重量と必要な揚力・回転翼の回転数等のバランスを考慮して適宜設定することができ、例えば3枚以上であってもよい。
回転翼12a〜12dは、それぞれフレーム11a〜11dの先端付近の上方に設けられており、回転翼12a〜12dの回転軸は本体10の中心に対し回転対称の位置関係にある。
回転翼12a〜12dは、回転の反作用によって無人航空機1が本体10の中心周りに回転することを防止している。すなわち、回転翼(12a,12c)が正方向に回転して反作用により生じる本体10中心周りのトルクをキャンセルし、回転翼(12b,12d)が逆方向に回転して反作用により生じる本体10中心周りのトルクをキャンセルしている。
回転翼12の個数は、例示の4個に限られず、3個または5個以上であってもよいが、5個以上の場合、偶数個(例えば、6個または8個)であることが好ましい。偶数個であれば、正方向に回転する回転翼と逆方向に回転する回転翼を同数個ずつ設けることができるので、トルクを打ち消すための制御が容易となるからである。偶数個の回転翼を設ける場合も、本体10の中心に関して等間隔で回転対称に配置し、回転方向が正方向と逆方向の回転翼を交互に配置することが好ましい。
モータ13a〜13dは、回転翼12a〜12dに回転の動力を与えるものであり、メンテナンスフリーの観点からは、摩耗部品のないモータ(例えばブラシレスモータ)を用いることが好ましい。モータ13a〜13dは、それぞれ4本のアーム11の先端付近に設けられており、シャフトを介して回転翼12a〜12dの中心に接合されている。
モータ13a〜13dは、制御部により独立して回転方向および回転速度を変えることができ、これにより揚力が調整される。回転翼12a〜12dの揚力のバランスによって、無人航空機1の高度・機体の傾き・機体方向が制御される。
撮像装置14は、無人航空機1の救助者Sが撮像された映像を見ながら水難者Hを捜索し、水難者Hに無人航空機1を接近させるためのデジタルカメラであり、例えばCCDカメラで構成される。撮像装置14は、広大な海上や夜間においても水難者Hを認識できるよう、例えば、水難者Hの体温を捉えることのできる赤外線カメラで構成してもよい。撮像装置14は、上空から水面Wの水難者Hを撮像できるよう、本体10の底面に対物面を下方に向けて設置されている。なお、無線コントローラで撮像装置14の対物面の向きを変えたり、ズーミングを行ったりすることができる構成としてもよい。
ライン20は、救助の際に引張りや岩礁や浮遊物等との接触により切れない程度の強度が必要であるのと共に軽量性も要求されるため、例えば釣り用のナイロン糸またはワイヤで構成される。なお、より細いラインで強度を確保する観点からは、これらを編み込んだものを用いることが好ましい。
ライン20は、浮具30に掴まった水難者Hを引張り、安全な場所に引き上げるための強度が必要であることから、例えば100〜130lb以上の釣り用ラインを使用する。ライン20の一端はライン環22に固定され、他端は後述するリール23のスプールに固定されている。ライン20は、無人航空機1により運搬され、一端側は水難者Hへ発射され、他端側は救助者Sに渡される。
取付ライン21は、一端がライン環22の周長を浮具30の個数分だけ実質等分した位置に固定され、他端が浮具30に固定された紐材である。取付ライン21は、浮具30の推進力により生じる衝撃に耐えうる強度のものを使用する。
ライン環22は、取付ライン21a〜21dを介して浮具30が取付けられており、水難者Hが浮具30を手繰り寄せたり、救助の際に水難者Hの体に巻きつけ漂流を防いだりするためのものである。ライン環22は、水難者Hが掴みやすいよう、水面Wに浮かぶフローティングライン、または、多数の浮きが略等間隔に配置されたラインにより構成することが好ましい。ライン環22は、水難者Hが容易に視認できるような色(例えば蛍光色)とすることが好ましい。
ライン環22が形成する環の大きさは、水難者Hを囲んで水面Wに浮遊した状態で水難者Hが自力で掴みに行ける程度の大きさであり、例えば、直径3〜6mまたは5〜10mである。ライン環22は、後述するように、環の開口部内に水難者Hが入るように発射される(図2参照)。
リール23は、本体10の下部に設けられ、ライン20を巻回するための円筒状のスプールと、スプールの円筒中心軸に設けられ、スプールを回転させるための棒状のシャフトと、ドラグ機構を主な構成要素とする。リール23は、ドラグ機構によりライン20の張力を一定の範囲内に維持することで、無人航空機1が飛行中の姿勢を崩すことを防止する。
ライン環22およびライン20は、スプールの正回転により巻き取られ、リール23に収納されている。ライン20またはライン環22が引張られると、スプールが逆回転してライン20を送り出す。
ドラグ機構は、シャフトに接続され、ライン20の引張力により生じるスプールの回転に制動力を付与するものであり、例えばスタードラグで構成されている。ドラグ機構は、リール23から引き出されたライン20の張力を一定の範囲内に維持する張力安定装置として機能する。
ドラグ機構には、ライン20に弛みが生じた際にラインを巻き取ることで、一定トルクを保つ自動巻取機能を付加してもよい。自動巻取機能は、例えば、ギヤードモーターにより実現される。自動巻取機能を付加することで、無人航空機1が風で押し戻された場合などでもライン20の張力を一定の範囲内に維持することが可能となり、しかもライン20が障害物や回転翼12等に引っ掛かることを防止することが可能となる。
浮具30は、水難者Hが溺れてしまわないように、水難者Hに浮力を与える砲弾形の浮具である。また、浮具30は、ライン環22を環状に広げながら飛翔し、水難者Hの周辺に着水するものである。浮具30は、推進力付与機構301と、空気室302とを備える。
浮具30は、後述する浮具発射機構(31〜35)から発射され、推進力付与機構301の起動で推進力が与えられることにより飛翔する。浮具30の円錐形の先端部には、水難者Hを傷つけないようにクッション性を持たせることが好ましい。
浮具30の表面は、水難者Hの周囲に着水した後に認識しやすいように、例えば蛍光塗料で着色されている。また、水中で掴んでも滑りにくくするため、例えば滑り止めの表面加工を施すことが好ましい。
推進力付与機構301は、浮具30の下半部に設けられた圧力タンクと噴射口とで構成されている。図示とは異なり、圧力タンクを浮具とは別に設置し、銛を打ち出すように筒の一端から圧縮空気の噴出により浮具を発射する構造としてもよい。推進力付与機構301は、噴射口を閉じた状態で圧力タンクに圧縮空気を封入し、噴射口を開けると、圧縮空気が噴射口から噴出し、噴出した空気の反作用により浮具30に推進力を与えるものである。推進力により得られる浮具30の飛距離は数m〜10数mあれば足りる。
なお、推進力付与機構301の推進力の生成は、圧縮空気によるものに限られず、例えば、圧縮気体の作用により液体を噴出して推進力を得るもの、バネの反発等による機械要素による力を推進力とするもの、火薬の爆発等の化学要素による力を利用してもよい。また、推進力付与機構301は、浮具30に限られず、後述する浮具発射機構(31〜35)に設けられてもよい。
空気室302は、浮具30の胴部に設けられた空気を密封する空間であり、例えば、ペットボトルにより構成される。空気室302の体積1リットルあたり約1kgの浮力が発生することを考慮し、浮具30の総浮力および浮具30の個数を設定する。浮具30の総浮力は、例えば法定浮力(標準体重の大人1人が淡水中に24時間浮き続けられるための浮力)である7.5kg以上であることが好ましい。風の影響を小さくする観点からは、1個あたりの浮具30の空気室302の体積は、例えば1.5〜4リットルに設定される。
風の影響を小さくする観点からは、浮具30の個数は少ない方が好ましいが、ライン環22を広面積に開口させるという観点からは3個または4個とすることが好ましい。
浮具30は、アーム11a〜11d間の中心位置に後述する浮具発射機構により配置する。アーム11の数が、3本、4本、6本、または8本の場合には、浮具の個数をアーム11の数と同数またはその約数、かつ、複数とし、浮具発射機構により浮具30が相互に等間隔となるように放射状に配置することが好ましい。
浮具発射機構(31〜35)は、固定具31と、ジョイント32と、起動機構33と、ワイヤ34と、ガイド35とを主な構成要素としており、浮具30を保持し、遠隔操作により浮具30の推進力付与機構301を起動させ、水難者Hの周囲に向けて発射するためのものである。
浮具発射機構(31〜35)は、放射状に配置することで、浮具30発射時の反作用による荷重を相互にキャンセルさせるようにする。
固定具31は、本体10の底部に放射状に設けられた4個の金具であり、ジョイント32を固定する。固定具31は、ジョイント32と推進力付与機構301の噴射口を嵌合したときに、浮具30の頂部が本体10中心から放射状にかつ斜め下方に向くようにジョイント32を固定している。これにより、4個の浮具30は推進力付与機構301の起動後、水面Wに向かって放射状に飛翔することができる。
ジョイント32は、推進力付与機構301の噴射口を開閉自在とするためのものであり、例えば、ワンタッチジョイントで構成され、噴射口と嵌合する閉位置と、噴射口を開放する開位置を有する。ジョイント32は、圧縮空気を封入可能とする逆止弁を備える。
ジョイント32を浮具30の噴射口に嵌合させ、ジョイント32の逆止弁に空気入れ等を接続し、空気を送り込むことで、浮具30の圧力タンクに圧縮空気を蓄えることができる。この状態で、ジョイント32を開位置に動かされると、浮具30の推進力付与機構301が起動する。すなわち、浮具30の噴射口が開き、浮具30の圧力タンクが開放される。
起動機構33は、推進力付与機構301を起動させるためのものであり、例えば直線方向に駆動するアクチュエータで構成され、無線コントローラからの指示を受け、ジョイント32を閉位置から開位置に動かす。起動機構33は、ガイド35により案内されたワイヤ34を介して4個のジョイント32に接続されており、一度の動作で4個のジョイント32を同時に動かすことが可能となっている。浮具30を同時に発射し、発射時の反作用を打ち消し合うことにより、無人航空機1の姿勢の崩れを最小限とすることを可能としている。
本実施形態例の浮具発射機構は、浮具30の圧力タンクへの圧縮空気の供給を空気入れにより行い、推進力付与機構301の起動をアクチュエータで行う構成としているが、この構成に限られず、別途エアータンクを設けて圧縮空気を蓄えておき、起動機構に電磁弁を用いる構成としてもよい。この場合、電磁弁を介してエアータンクと浮具30とを連結する筒状のジョイントを接続し、電磁弁を開くことによりジョイントに圧縮空気が送り込まれて4個の浮具30を同時に発射する。
本体10に内蔵される制御部は、処理装置と、XYZ方向の加速度やヨー・ロール・ピッチ方向の角速度等を検出するセンサ群とを主な構成要素とし、無線コントローラの指示によりモータ13や起動機構33等の装置を制御する。
本体10に内蔵されるバッテリは、処理装置やモータ13等の装置に電源を供給するものであり、小型かつ大容量の観点から、例えばリチウムポリマー型のバッテリである。
本体10に内蔵される無線通信部は、例えば、2.4GHzもしくは5GHz帯の周波数帯域の無線通信により、無線コントローラからの指示を受信したり、撮像装置14が撮像した映像を送信したりする。
図示しない無線コントローラは、無人航空機1や起動機構33を遠隔操作するためのものであり、コントローラ本体と、2本の操作スティックと、モニタと、発射ボタンとを主な構成要素としている。
図示しない2本の操作スティックは、それぞれ360°自在に倒すことができ、制御部に対し、例えばスロットル(上昇・下降)、ラダー(左右旋回)、エレベータ(前進・後退)、エルロン(左右移動)およびこれらを組み合わせた動作を指示することができる。
図示しないモニタは、撮像装置14が撮像した映像を表示するためのものであり、例えば液晶モニタで構成される。モニタを見ながら操作スティックを操作できるので、無人航空機1を移動させながら水難者Hを捜索することが可能である。また、無人航空機1の位置を調整して水難者Hの頭上に正確にホバリングさせることができ、浮具30の着弾の位置精度を高めることができる。
なお、モニタは無線コントローラとは別途に構成されていてもよい。
発射ボタンは、救助者に押下されることで無線通信を介して制御部に対し、起動機構33が浮具30の推進力付与機構301を起動させることができる。
なお、無線コントローラにマイクを設け、無人航空機1の本体10にスピーカを設け、マイクから入力された音声をスピーカから出力する構成としてもよい。この場合、水難者Hに救助に来た旨の呼びかけを行ったり、浮具30やライン環22の使用に関する指示を出したりすることができる。
[使用態様]
図2を参照しながら、無人航空機1の使用態様について説明する。
水難が発生すると、救助者Sは、浮具20の推進力付与機構301の圧力タンクに水空気を入れ、浮具発射機構(31〜35)にセットする。そして、救助者Sは、ジョイント32を閉位置にセットし、空気入れを使って推進力付与機構301の圧力タンクに圧縮空気を送り込む。
続いて、救助者Sは、無線コントローラの操作スティックを操作して無人航空機1を操縦し、水難者Hの頭上の所定高さ(例えば、5〜10m)まで移動させる。無人航空機1が機動性を有すること、および、救助者Sがモニタで撮像装置14の映像を見ながら水難者Hを捜索することができることから、無人航空機1は水難者Hの元へ迅速に到達することができる。
そして、救助者Sは無線コントローラのマイクで浮具30を発射する旨を伝え、浮具30に掴まるよう指示し、無線コントローラの発射ボタンを押し、起動機構33に浮具30の推進力付与機構301を起動させる。
推進力付与機構301が起動すると、浮具30は、ライン環22の環を開口しながら飛翔する。開口したライン環22は水難者Hを囲んで着水する。被救護者はライン環22を掴んで浮具30を手繰り寄せることで、自力で浮具30に掴まることができる。
水難者Hが浮具30に掴まると、救助者Sは無人航空機1を無線操縦し、救助者Sの元に帰還させる。その間、リール23よりライン20が送り出される。リール23のドラグ機構により、ライン20にかかる張力は一定の範囲内に維持され、無人航空機1はライン20の張力変化により姿勢を崩すことなく安定して飛行することができる。なお、無人航空機1を自律飛行可能に構成し、無線コントローラまで自動運転で帰還するようにしてもよい。
水難者Hは、無人航空機1とライン20により繋がっているため、漂流しても再度捜索する必要はなく、別途の救助を待つ必要もない。
その後、救助者Sは、ライン20を引張り、水難者Hを引揚げて保護する。
以上に説明した第一実施形態例の水難救助装置によれば、水難者Hが掴める範囲内に確実に浮具を届けるのと共に、遠方にいる水難者を陸地から救助することが可能となる。
[第二実施形態例]
第二実施形態例の水難救助装置は、ラインを送り出す始点を救助者S側にしている点で、第一実施形態例の水難救助装置と相違する。以下では、相違点を中心に説明し、共通する構成については第一実施形態例と同一の符号を付し、説明を割愛する。
図3は第二実施形態例に係る無線航空機2を示す図である。
本実施形態例に係る水難救助装置は、ライン環22が本体10の底部に設けられたライン係止機構24に係止され、リール23が救助者S側に設置されるリールベース25に設けられる構成を採用している点で第一実施形態例に係る水難救助装置と相違する。
リール23は、第一実施形態例と同様である。リール23とリールベース25とにより、搬送可能なリール装置が構成される。
ライン係止機構24は、ライン環22が弛んで回転翼12や障害物等に引っ掛からないようにするためにライン環22を束ねて係止するためのものであり、例えば磁力等の弱い係止力でライン環22を係止する閉位置と、係止を解除する開位置を有する。ライン係止機構24は、ジョイント32と同様に救助者Sの指示で起動機構33により開位置に動かされ、ライン環22の係止を解除する。
リールベース25は、救助者Sの側でリール23を支持し、リール23を回転させるための持ち運び可能な台であり、ライン20に引張られて移動しない程度の重量を有する。なお、リールベース25にモータおよび制御回路を備える巻取機構を設け、ライン20を自動で巻き取り、或いは半自動で巻き取りを支援するようにしてもよい。
無人航空機2は、リール23を搭載していないので、リール23の存在による風の影響をなくすことができ、より安定して飛行することができる。
無線航空機2の使用時においては、救助者Sは、リールベース25を救助者Sの近く載置する。無人航空機2の飛行中、リール23はライン20を送り出す。リール23のドラグ機構により、ライン20にかかる張力は一定の範囲内に維持され、無人航空機2はライン20の張力変化により姿勢を崩すことなく安定して飛行することができる。
無人航空機2が水難者Hの元に到達すると、救助者Sの指示により起動機構33は、ライン係止機構24を開位置に動かし、推進力付与機構301を起動する。すると、束ねられていたライン環22がほどけ、浮具30が放射状に飛翔し、ライン環22は環状に開口しながら水難者Hに発射される。
その後、無人航空機2は救助者Sの無線操縦により救助者Sの元に帰還する。
以上に説明した第二実施形態例の水難救助装置によっても、水難者が掴める範囲内に確実に浮具を届けるのと共に、遠方にいる水難者を陸地から救助することが可能となる。
[第三実施形態例]
第三実施形態例の水難救助装置は、無人航空機3がフロート付きフレーム140を備えている点で、第一実施形態例の水難救助装置と主に相違する。以下では、相違点を中心に説明し、共通する構成については第一実施形態例の符号に百を付加した符号を付し、説明を割愛する場合がある。
図4は第三実施形態例に係る無人航空機3の底面図である。無人航空機3は、本体110から延出される4本のアーム111a〜111dを備えている。アーム111a〜111dは、第一実施形態例とは異なり、長さ方向の中心またはその付近回転翼112a〜112dがそれぞれ配置されている。アーム111a〜111dの本体110とは反対側の端部は、直方体形状のフレーム140に連結されている。
フレーム140は、19本のロッド部材からなる。詳細には、底面の各辺を構成するロッド部材141a〜141d、底面を補強するロッド部材142、上面の各辺を構成するロッド部材143a〜143d、底面と上面とを連結するロッド部材144a〜144fにより構成される。各ロッド部材の本数は例示の本数に限定されず、強度や重量などを考慮し、任意の本数を採用することができる。
底面の各辺を構成するロッド部材141a〜141dには、4個の固定浮具151a〜151dと、4個のエアータンク152a〜152dとが配設されている。本実施形態例では、4個の固定浮具151a〜151dおよび4個のエアータンク152a〜152dを、いずれも同容量のペットボトルにより構成した。固定浮具151a〜151dおよびエアータンク152a〜152dの容量は、無人航空機3自体を着水させ、救命具として使用することが可能な浮力を有するように構成されている。すなわち、エアータンク152a〜152dは無人航空機3用の浮具としても機能する。
アーム111a〜111dの本体110とは反対側の端部近傍には、4組の発射機構(161〜163)が配設される。図5に示すように、この発射機構は、外筒161と、ピストン162と、連結具163とを備えて構成される。
外筒161内にはピストン162が摺動自在に配設されており、発射準備時にはピストン162は外筒161の最奥部に位置している。外筒161は、エアータンク152と配管153により流体的に連通され、エアータンク152と反対側の端部は開口している。ピストン162は連結具163を介して浮具130と接続されている。エアータンク152から供給される圧縮気体Gの作用によりピストン162を進出移動させることにより、浮具130がピストン162および連結具163と共に外筒161の開口端より飛翔する。
配管153は、配管153a,153bの2又に分岐しており、分岐の一方の配管153aには、バルブ155aを介してエアータンク152が接続されている。バルブ155aはエアータンク152の連通を開閉自在としており、使用時には手動で開状態とされる。配管153には、電磁弁154が設けられており、電磁弁154を閉状態とすると外筒161とエアータンク152の連通が遮断され、電磁弁154を開状態とすると外筒161とエアータンク152が連通される。電磁弁154の開閉は、無線コントローラにより遠隔操作することが可能である。
エアータンク152への圧縮気体Gの貯留は、配管153の分岐の他方である配管153bにバルブ155bを介してコンプレッサー171を接続することにより行われる。電磁弁154を閉状態とし、2個のバルブ155a,155bを手動で開状態とし、コンプレッサー171より空気を供給すると、エアータンク152に圧縮空気Gが貯留される。エアータンク152への空気の供給が終わると、バルブ155bを手動で閉状態としてコンプレッサー171は取り外される。
浮具130は、空気室を備えているが、第一実施形態例とは異なり推進力付与機構は備えていない。本実施形態例では、4個の浮具130a〜130dをペットボトルにより構成した。
無人航空機3は、第一実施形態例のようにリール23を本体10に搭載することもできるし、第二実施形態例のように本体10にライン係止機構24を設け、岸側に設置されたリール装置(23,25)と連係させることも可能である。
以上に説明した第三実施形態例の水難救助装置によれば、水難者が掴める範囲内に確実に浮具を届けることも可能であるし、無人航空機3自体を浮具として提供し、遠方にいる水難者を陸地から救助することが可能となる。
以上、本発明の好ましい実施形態例について説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態の記載に限定されるものではない。上記実施形態例には様々な変更・改良を加えることが可能であり、そのような変更または改良を加えた形態のものも本発明の技術的範囲に含まれる。
1〜3 無人航空機
10,110 本体
11,111 アーム
12,112 回転翼
13,113 モータ
14 撮像装置
20 ライン
21 取付ライン
22 ライン環
23 リール
24 ライン係止機構
25 リールベース
30,130 浮具
31 発射台
32 係止部
33 起動機構
34 ワイヤ
35 ガイド
140 フレーム
141〜144 ロッド部材
151 固定浮具
152 エアータンク
153 配管
154 電磁弁
155 バルブ
161 外筒
162 ピストン
163 連結具
171 コンプレッサー
H 水難者
S 救助者
W 水面
G 圧縮気体

Claims (8)

  1. 浮具と、揚力を発生させる複数の回転翼を有し、ホバリングが可能な無人航空機と、無人航空機を操縦する無線コントローラとを備える水難救助装置において、
    前記浮具が、砲弾形の浮具であり、
    前記無人航空機が、浮具発射機構と、無線コントローラとの無線通信を可能とする無線通信部と、浮具が連結されたラインと、ラインを巻回するスプールを有するリールと、制御部とを備え、
    前記浮具発射機構の少なくとも一部が、圧縮気体を噴出することで推進力を付与すること、
    前記無人航空機に浮力を付与する固定浮具を備え、前記固定浮具の少なくとも一部が、前記浮具発射機構に圧縮気体を供給するエアータンクを兼用すること、
    前記無線コントローラにより、前記浮具発射機構を操作することにより前記浮具を水難者側へ発射することができる水難救助装置。
  2. 浮具と、揚力を発生させる複数の回転翼を有し、ホバリングが可能な無人航空機と、無人航空機を操縦する無線コントローラと、搬送可能なリール装置とを備え、
    前記浮具が、砲弾形の浮具であり、
    前記無人航空機が、浮具発射機構と、無線コントローラとの無線通信を可能とする無線通信部と、制御部とを備え、
    前記浮具発射機構の少なくとも一部が、圧縮気体を噴出することで推進力を付与すること、
    前記無人航空機に浮力を付与する固定浮具を備え、前記固定浮具の少なくとも一部が、前記浮具発射機構に圧縮気体を供給するエアータンクを兼用すること、
    前記リール装置が、浮具が連結されたラインと、ラインを巻回するスプールを有するリールとを備え、
    前記無線コントローラにより、前記浮具発射機構を操作することにより前記浮具を水難者側へ発射することができる水難救助装置。
  3. 前記無人航空機が、前記回転翼が配設された複数のアームと、複数のアームと連結されたフレームとを備え、
    前記浮具発射機構が、前記アームまたは前記フレームに配設されることを特徴とする請求項1または2に記載の水難救助装置。
  4. 前記固定浮具が、前記無人航空機に7.5kg以上の浮力を付与することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の水難救助装置。
  5. 前記浮具に機械要素による推進力を付与する推進力付与機構を更に備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の水難救助装置。
  6. 前記浮具が、1個あたり1.5〜4リットルの空気室を備え、前記浮具の総浮力が7.5kg以上であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の水難救助装置。
  7. 前記リールが、前記ラインの引張力より生じるスプールの回転に制動力を付与するドラグ機構と、前記ラインの引張力が所定の値以下となった場合に前記スプールを巻取方向に回転させることで前記ラインを巻き取る自動巻取機構を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の水難救助装置。
  8. 前記無人航空機が、撮像装置と、スピーカとを備え、
    前記無線コントローラが、マイクを備え、
    前記スピーカが、前記マイクに入力された音声を出力することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の水難救助装置。
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