JP4483360B2 - 円筒状基体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、円筒状基体の製造方法、特に表面研磨液を噴射ノズルから円筒状基体表面の表面に噴射し、この噴射により前記表面を粗面化する湿式ホーニング法による円筒状基体の製造方法に関する。
円筒状基体の表面処理については以下の背景技術が知られている。例えば、電子写真感光体の表面処理については、その表面を粗面化することが必要となる場合がある。
レーザービームをライン走査する方式の電子写真装置においては、レーザー光を用いて形成する画像に干渉縞模様が現れるという問題がある。この干渉縞の発生は、照射され電子写真感光体の感光層内で吸収されなかったレーザーの透過光が感光層内あるいは感光体基体で多重反射され、感光層表面において入射光と干渉することに起因されるものとされている。この干渉縞の発生を防止する手段として、下記特許文献1において、感光体基体又は感光層の表面を粗面化し、これらの表面に光散乱性を付与する技術が示されている。
感光体基体表面又は感光層の表面に光散乱性を付与するこの粗面化方法の一つとして、下記特許文献2〜8に記載されている湿式ホーニング法が挙げられる。
湿式ホーニング法は、短時間の加工で容易に安定して粗面化させることが出来ること、所望の粗さを正確に得ることが出来ること、及び塗膜欠陥の原因となる異常凹凸部が極めて少ない均一な粗さを持つ粗面が得られること等から、生産上の観点から、また、黒斑点や干渉縞模様に対する画質安定性の点から、陽極酸化法あるいはバフ研磨法等の他の粗面化処理法に比べて優れている場合がある。
下記特許文献7には、この粗面化による品質(ホーニング品質)を落とさずに製造コストを抑制するために、無切削基体を2種類の研磨材を懸濁した液をそれぞれ2つの噴射ノズルから噴射して処理する方法が記載されている。
また、下記特許文献8には、方向性を有する表面模様発生の防止のため、2つの噴射ノズルを基体の表面に対して30°から120°の異なる角度に配置し、ホーニング処理する方法が記載されている。
特公平5−26191号公報 特開平2−37358号公報 特開平2−191963号公報 特開平5−216261号公報 特開平11−231560号公報 特公平6−41108号公報 特開平6−67441号公報 特開2002−361557号公報
上記特許文献7に係る湿式ホーニング法は、研磨材を2種類使用する関係上、撹拌タンク、ポンプ、配管等を2系統用意する必要があり、設備コスト及びランニングコストが大きくかかってしまう場合がある。
また、上記特許文献8に係る湿式ホーニング法は、基体の中心軸に対し垂直に噴射していないため、研磨材の衝突エネルギーを粗面化に十分生かし切れず、粗面化処理の効率が低下してしまい生産性が劣ってしまう場合がある。
このように湿式ホーニング法による粗面化技術についての課題が数多く述べられてきてはいるが、湿式ホーニング法の高速処理技術に関しては、ほとんど述べられていないのが現状である。
湿式ホーニング法における高速処理において、障害となるのが単位面積あたりの基体表面に如何に多くの研磨材を衝突させるかという点である。高速処理により表面の粗面化が不十分なものとなってしまう場合がある。
高速処理時に多くの研磨材を衝突させる方法としては、(1)研磨液の濃度を上げるか、(2)研磨液の流量を増やすことである。(1)研磨液の濃度を上げる場合の不具合としては、液流路の磨耗が発生してしまう場合があることである。一方、(2)研磨液の流量を増やす場合の欠点としては、液濃度を上げる場合と同様に液流路の磨耗が発生してしまう場合があることである。
以上のように処理速度増加による生産性向上を目的とした場合、1つの噴射ノズルでのホーニングは、設備が単純である反面、液流量及び噴射力増加による噴射ノズルや配管などの設備の磨耗、更に研磨材の破損により噴射力の向上には限度があり、処理速度の高速化には向いていない場合がある。
したがって、このような設備の磨耗を防止しながら液流量を増やすには、噴射ノズル(ホーニングノズル)を単数で行わず少なくとも2個以上の複数で行うことが有効である。例えば2対状の噴射ノズルを用いることである。
しかしながら、上述のように噴射ノズルを複数にする場合、噴射ノズルの配置が問題となることを本発明者らは見出した。複数の噴射ノズルを用い、これらを処理する円筒状基体の軸に対して高さを変えて配置すると湿式ホーニング処理に時間を要してしまうことを見出した。
すなわち、湿式ホーニング処理では、処理対象となる円筒状基体が同位置で回転し、噴射ノズルがこの円筒状基体の軸に対して上下運動することで前記円筒状基体の全表面が粗面化されるのが通常である。この時、前記円筒状基体の軸に対して上下運動方向に複数の噴射ノズルを設けたのでは、単数の噴射ノズルに比べ、余計な移動距離(円筒状基体との相体移動距離)を要してしまうことになる場合がある。
以下図5A〜図5Cの模式図により説明する。図5Aには、単一噴射ノズルの湿式ホーニング処理工程が示される。単一の噴射ノズルの場合は、回転する円筒状基体の軸方向に距離aだけ噴射ノズル10を移動させれば円筒基体1の全面を粗面化できることになる。
円筒状基体1の軸に対して上下方向に2対の噴射ノズル10、20を距離bだけ離した2対の噴射ノズルを用いた湿式ホーニング処理工程が図5Bに示される。ここで、上の噴射ノズル10と下の噴射ノズル20のどちらもがその上下運動により円筒状基体の表面全部を粗面化する。
2対の噴射ノズルのうち、上の噴射ノズル10が円筒状基体1の表面全部を粗面化するには、円筒状基体1の下部へと至ったとき、下の噴射ノズル20を距離bだけ単一噴射ノズルの場合よりも下げなければならない。一方で、下の噴射ノズル20が円筒状基体1の表面全部を粗面化するには、円筒状基体1の上部へと至ったとき、上の噴射ノズル10を距離bだけ単一噴射ノズルの場合よりも上げなければならない。
以上のように2対の上下方向に配置された噴射ノズルでは単一噴射ノズルの移動必要距離aよりも距離bだけ余計な移動距離を有することになる。このような余計な移動距離は、湿式ホーニングの高速化処理の妨げとなる。また、さらに多くの噴射ノズルを設けた場合には、その多くの噴射ノズルを設けた分だけさらに多くの移動距離を要することになってしまう場合がある。
本発明は、上記課題等を少なくとも1つ解決するためになされたものであり、円筒状基体表面の粗面形状をできるだけ保持しつつ、湿式ホーニング処理をより高速化できる円筒状基体の製造方法、製造装置およびこれらにより製造される円筒状基体を提供することをその目的とする。
本発明は、表面研磨液を噴射ノズルから円筒状基体表面に対して噴射し、この噴射により前記表面を粗面化する湿式ホーニング法による電子写真感光体用円筒状基体の製造方法において、前記円筒状基体表面に前記表面研磨液が噴射される位置に複数の噴射ノズルが配置され、かつ、前記複数の噴射ノズルのうち少なくとも2つ以上の噴射ノズルが前記円筒状基体軸方向に対して垂直な略同一水平面上に配置されてなり、前記少なくとも2つ以上の噴射ノズルの噴射軸は、前記表面研磨液の噴射方向について、前記円筒状基体の略中心部で焦点が結ばれることで形成されるノズルのなす角度θ1が10°〜30°であり、前記噴射ノズル先端と前記円筒状基体表面との噴射軸上の距離が、50mm〜200mmであり、電子写真感光体用円筒状基体の反射率変動が1.5%未満であることを特徴とする。
上記円筒状基体の製造方法であって、前記円筒状基体表面における前記表面研磨液の噴射圧が0.2MPa〜0.6MPaであると好適である。
上記円筒状基体の製造方法であって、前記噴射ノズル先端からの前記表面研磨液の噴射拡散角度θ2が5°〜30°であると好適である。
上記円筒状基体の製造方法であって、前記表面研磨液が前記円筒状基体表面に噴射される際に、その表面に形成される表面噴射領域の形状が楕円形状であると好適である。
本発明は、上記円筒状基体の製造方法により製造された円筒状基体であって、前記円筒状基体表面の平均の表面粗さ(Ra)が0.10μm〜0.30μmであることを特徴とする。
本発明は、湿式ホーニングによる円筒状基体の粗面化において、同じ水平面上に設置した複数のノズルを円筒状基体の中心軸方向に垂直に向けて粗面化することにより、均一な粗面形状を確保しつつ、処理速度増加による生産性向上を達成することができる。例えば、本法において、レーザー光によって画像形成する電子写真技術において、干渉縞模様の無い電子写真感光体を得ることができる電子写真感光体の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る円筒状基体の湿式ホーニング装置100の概略図である。本実施形態においては、円筒状基体として円筒形状の感光体基体1を例示して説明する。
「湿式ホーニング装置」
本実施形態の湿式ホーニング装置100は、湿式ホーニング処理がその内部で行われる湿式ホーニング槽30を有している。その内部には、湿式ホーニング処理の処理対象となる円筒形状の感光体基体1、この感光体基体1に研磨材を噴射する2対の噴射ノズル3a、3bが設置されている。
湿式ホーニング槽30は、内部底面が下げ底構造となっている。この下げ底構造の最も下げ底となっている中央部底面には、使用済の研磨材を再利用するための再利用輸送管40の一端が接続されている。この再利用輸送管40の他端は、圧力ポンプ2を介して噴射ノズル3a、3bに接続されている。
感光体基体1は、湿式ホーニング槽30の内部に中央部付近にその長手方向を縦として縦配置される。湿式ホーニング槽30には、円筒軸を中心として均一の速度で感光体基体1を回転させる回転機構(図示せず)が備えられている。
2対の噴射ノズル3a、3bは、感光体基体1の円筒軸に対して、略同じ高さについて、同一水平面上に配置されている(図3)。(図1では、説明の便宜上、噴射ノズル3a、3bは上下方向にずらして説明されている。)また、さらに2対の噴射ノズル3a、3bは、その研磨材を噴射する噴射口4a、4bが感光体基体1の円筒表面と対向して配置されている。
図2に示すように、2対の噴射ノズル3a、3bは、噴射口4a、4bの中心軸である噴射軸7a、7bを感光体基体の断面中心部8で焦点を結ぶようにして配置されている。本実施形態においては、この2対の噴射ノズル3a、3bの2方向の噴射軸7a、7bと感光体基体1の断面中心部8とで形成される角度をθ1としている。また、2対の噴射ノズル3a、3bのうち、いずれか一方の円筒軸方向に対して垂直な略水平面方向(横方向)の噴射液の広がり角度をθ2としている。
これら噴射ノズル3a、3bについて、噴射口4a、4bと感光体基体1の表面とは距離Lを隔てて配置されている。図4には、噴射ノズル3aと感光体基体1の表面との配置図が示される。噴射ノズル3aの噴射軸7aは感光体基体1の円筒軸に対して垂直になるように、噴射ノズル3aを配置させている。
2対の噴射ノズル3a、3bは、それぞれ外部圧縮空気供給管5a、5bの一端に接続され、さらに再利用輸送管40の一端と接続されている。外部圧縮空気供給管5a、5bはホーニング槽30から引き出され、そのもう一端は外部圧縮空気タンク(図示せず)へ接続されている。この外部圧縮空気タンクでは、外部空気圧縮機により常に0.6MPa以上に空気が圧縮されている。噴射ノズル3a、3bと外部圧縮空気タンクとの間には、外部圧縮空気タンクから噴射ノズル3a、3bへと圧縮空気を送る為の空気噴射圧力制御バルブ(図示せず)が設けられている。また、2対の噴射ノズル3a、3bは、円筒状基体円筒軸方向以上の長さ幅を上下移動できる上下移動機構が備えられている。
「湿式ホーニング装置による感光体基体の製造方法」
次に、図1の湿式ホーニング装置100を用いた湿式ホーニング法について説明する。当初、噴射ノズル3a、3bは円筒状基体1の上端位置の略同一水平方向面位置にある。この状態で、円筒状基体1を均一速度で回転させる。この回転始動後、噴射ノズル3a、3bの噴射口4a、4bから研磨材を円筒状基体1の表面に向けて噴射する。噴射された液状の研磨材は縦、横にある幅の形状6a、6b(例えば、扇状)で円筒状基体1の表面へと向かって噴射される。
この液状の研磨材はその噴射6a、6b中に、研磨材と共に含有された圧縮空気と混合して霧状となる。この霧状となった研磨材6a、6bが円筒状基体1の表面に噴射され、この円筒状基体1表面に当たった箇所の円筒状基体1の表面が粗面化される。
液状の研磨材は、表面研磨後、湿式ホーニング槽30の底面の下げ底構造部に溜められる。溜められた研磨材は、ポンプ2により、圧力搬送され、再利用輸送管40を通じて再び噴射ノズル3a、3bへと供給され、表面研磨材の再利用がなされる。
円筒状基体1を回転して一周させ、その表面が噴射される研磨材6a、6bにより粗面化されると、2対の噴射ノズル3a、3bは下方向へと移動する。すなわち、まだ粗面化されていない円筒状基体1の表面に対応する位置へと移動する。その移動後の位置に対応する円筒状基体1の表面部分一周を同様に粗面化する(一周粗面化工程)。この一周粗面化工程が終了した後に、さらに下方向、まだ粗面化がされていない円筒状基体1の表面位置へと移動し、一周粗面化工程を行う。これを繰り返し、噴射ノズル3a、3bを円筒状基体の下端面に対応する位置まで移動させる。この位置で一周粗面化工程が行われ、円筒状基体1の全面の粗面化が終了し、円筒状基体1の円筒状表面全体が粗面化される。
ここで2対の噴射ノズルは3a、3bは、円筒状基体1の円筒軸の略同一水平方向面位置にあるので、上下方向に噴射ノズルを配置した場合と比較して、単一噴射ノズルの場合と、略同一の移動距離程度で足りることになる。よって、噴射ノズル3a、3bによる表面粗面化処理工程が高速で行えることになる。すなわち、図3において、噴射ノズル3a、3bの上下方向への配置位置の相違が殆どないことになり、噴射ノズル3a、3bを略同一の移動距離aだけ移動させることだけでよいことになる。よって、噴射ノズルの上下方向への配置位置の相違による移動距離を要することがなく、単一噴射ノズルの場合と同程度の高速処理が可能となる。さらに、2つ以上の噴射ノズル3a、3bを有しているので、単一噴射ノズルの場合と比較して、同一時間において、表面の粗面化が十分に行えることになる。
図2では、2対の噴射ノズル3a、3bの噴射軸は、基体の略中心部、断面中心部8で焦点が結ばれているがこれに限られるものではない。噴射軸7a、7bは断面中心部8以外、例えば感光体基体1の表面部で焦点が結ばれていてもよい。2対の噴射ノズルは3a、3bは、円筒状基体1の円筒軸に対して略同一水平面位置にあればよいが、このような噴射ノズル3a、3bの噴射軸は、基体の略中心部、断面中心部8で焦点が結ばれているという構成とすることで、噴射液が感光体基体1と直角に当たることになり、噴射されるエネルギーを効率良く利用でき、感光体基体1の表面粗面化に有効に利用することができる。
また、本実施形態では2対の噴射ノズル3a、3bを用いているがさらに噴射ノズル数を増やし、3対以上の噴射ノズルを適用することも可能である。このとき3対以上の噴射ノズルのうち少なくとも2つ以上の噴射ノズルが感光体基体1の円筒軸に対して略同一水平面位置にあれば、上下方向に並べるよりも移動距離を短くすることができる。
噴射ノズルの配置は、円筒軸方向に対して略同一水平面の位置であればよく、例えば1つの噴射ノズルに対して他の噴射ノズルが感光体基体1を隔てて対向位置に配置されていてもよい。
なお、さらに好適な態様では、湿式ホーニング処理方法としては、基体の処理面の均一性を高めるために、感光体基体1を回転させて、噴射ノズル3の噴射口4と感光体基体1表面との距離を一定に保ったまま、感光体基体1を中心軸に沿って移動させることにより、螺旋状に処理すると好適である。この場合においては、先ず、支持体に保持された感光体基体1を湿式ホーニング槽30の中央部に配置し、垂直方向に移動している感光体基体1を軸中心に回転させると共に、同様にポンプ2により外部撹拌槽から送液される研磨液を、噴射ノズルから噴射させることによって、基体の表面を研磨する湿式ホーニング処理が行われる。
「諸条件」
感光体基体1の表面に当たる表面研磨液の圧力は、噴射圧が0.2MPa〜0.6MPaである。噴射圧が0.2MPaより小さいと目的の表面粗さを得ることができなくなる。その為、電子写真技術においては干渉縞模様の防止ができなくなってしまう。また、噴射圧が0.6MPaよりも大きいと、円筒状基体への研磨材の衝突が強いために、円筒状基体表面に凹み異常が発生したり、研磨材の破壊が促進したりしてしまう。
噴射軸7a、7bと感光体基体1の断面中心部8とで形成される角度θ1は、10°〜50°である。10°未満では噴射ノズル同士がぶつかるため、物理的に設置が不可能となる。50°より大きいと噴射液同士の衝突により噴射力が低下するため、十分な粗面化がなされない。
円筒軸方向に対して垂直な略水平面方向(横方向)の噴射液の広がり角度θ2は、5°〜30°である。θ2が5°未満では単位面積あたりに衝突させる研磨材量を稼ぐためには上下方向(縦方向)に80°以上に広げる必要があり、縦方向に噴射範囲が広がる分、噴射ノズル4と感光体基体1との相対移動距離が大きくなり多くの処理時間がかかってしまう。また、θ2が30°より大きいと、縦方向は40°以下に狭まるが、噴射範囲が横方向に広がるため、2つのノズルの噴射液が衝突する量が多くなり、粗面効率にとって好ましくない。
噴射ノズルの噴射口と感光体基体1の表面との最小の距離(噴射軸上の距離)Lは50mm〜300mmである。50mm未満では、噴射される研磨液が十分微粒化しないため、粗面化が不十分となってしまう。また、300mmより遠いと、縦方向の噴射範囲が広くなるため、処理時間が長くなってしまう。
噴射ノズルから表面研磨液が感光体基体1表面に当たる際に、その表面に形成される表面噴射領域の形状は楕円形状である。表面噴射領域の形状を楕円形状とすることで、円錐型の表面噴射領域を形成するパターンと同等の噴射面積を得ながら、なるべく噴射液同士を衝突させないなどの粗面化処理が可能となる。
このようにして処理された感光体基体表面の平均の表面粗さ(Ra)が0.10μm〜0.30μmである。
感光体基体1の回転速度に特に制限はないが、好ましくは100rpm〜400rpmである。この回転速度が100rpm未満であると表面の研磨が過剰となる傾向にあり、400rpmを超えると基体の表面が不均一となる傾向にある。
なお、上記の湿式ホーニング処理の後、研磨液よりも低濃度(好ましくは0.1〜1.0重量%)の研磨材を含有する洗浄液をスプレーノズルから噴射させて感光体基体1の表面を洗浄することは、後述する洗浄工程において洗浄の精度及び効率が向上する傾向にあるので好ましい。粗面化された感光体基体1は感光体基体1表面に付着した研磨材を除去する為にブラシ洗浄及び水による濯ぎ洗浄がなされる。濯ぎ洗浄された感光体基体1は塗布前に基体に付着した水分を除去する為に乾燥機に入れられ、温風乾燥される。水滴の残留は基体上にシミを発生させ、画質欠陥の原因となる。乾燥後の基体は冷却され、塗布工程へ移載される。
塗布工程においては、基体表面に下引き層を含む感光層を塗布する。例えば、基体上に下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を構成するようにする。
塗布方法については、浸漬塗布、スプレー塗布、フローコート塗布等の様々な塗布方法があるが、感光層の塗布液の特性に応じた塗布方法を選択するものであり、塗布方法を限定するものではない。また、1層塗布毎に塗液面を乾燥させる必要があるが、塗液の種類により強制乾燥が不要なものもあるため、必ずしも乾燥機を使用する必要はない。以上、塗布工程によって基体上に機能層が積層され、その結果、電子写真感光体が製造される。
なお、本実施形態による湿式ホーニング法は感光体基体1だけでなく、円筒状基体一般に適用できる。例えば、転写ベルト等の円筒状基体にも適用できる。例えば、微粒凹凸を湿式ホーニングにより、円筒状基体表面につけることで、表面膜を剥がしやすくすることができる。
(実施例1)
以下、本発明の効果を電子写真感光体用の基体をホーニング処理する方法について実施例を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
アルミニウムを主成分とする円筒基体(以下、アルミニウム管とする)をダイヤモンドバイトを用いてφ60mmに鏡面切削加工した後、その表面粗さRaを0.03μm〜0.06μmの平滑面とするように仕上げた。切削工程終了後、脱脂洗浄、濯ぎ洗浄そして温純水引き上げ乾燥工程の順で処理を行った。脱脂洗浄工程及び濯ぎ洗浄工程は35kHz〜40kHzの超音波発振機により洗浄中の基体に超音波を印加した。脱脂洗浄工程で使用する界面活性剤は非イオン性界面活性剤であり、脱脂洗浄工程で使用した水は0.1μS/cm以下のイオン交換水である。
このアルミニウム管に対し湿式ホーニング装置によってその表面の粗面化処理を行った。ホーニング噴射ノズルを基体の中心軸に対し、垂直な面に2個設置し、ノズル−基体中心−ノズルのなす角度θ1を30°とした。研磨液が基体に0.2MPaの圧力で衝突するエネルギーを持つ噴射液の横方向の噴射角度θ2は20°である。噴射ノズル先端から基体表面までの距離Lはそれぞれ50mmとした。又、ホーニング時の基体の回転数は100rpmとし、基体の上端から粗面化を開始した。
その粗面化処理においては、酸化アルミニウムを主成分とする研磨材を10重量%で水に懸濁させ、これを10kg/minの流量で噴射ノズルに送り込んで、処理速度1000mm/min、圧縮空気圧0.1〜0.2MPaで前記アルミニウム管に吹きつけ、表面粗さRa:0.15〜0.25μmになるようにした。なお、前記研磨材として、昭和電工株式会社製の酸化アルミニウム(アルナビーズ(CB−A35S)、平均粒径35μm)を用いた。
前記の粗面化したアルミニウム管について、以下の洗浄処理を行った。前記アルミニウム管に対し、まず水でシャワーを吹きかけ、その後、水を吹きかけながら、処理部材としてのナイロン製ブラシを該アルミニウム管に接触させ、該アルミニウム管と共に同方向に100rpmで回転させながら60秒間押付処理を行った。次に導電度0.1〜1.0μS/cm、温度18〜25℃の純水による濯ぎ洗浄を行い、50℃の温純水引き上げ後に135℃で熱風乾燥を行った。
次に、これらの洗浄処理を行なった感光体基体上に、有機ジルコニウム化合物(商品名:オルガチックスZC540、松本製薬(株)製)100部、シランカップリング剤(商品名:A1100、日本ユニカー(株)製)10部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BM−S、積水化学(株)製)10部及びn−ブチルアルコール130部を混合し、得られた塗布液を浸漬塗布法により塗布し、140℃で15分間加熱して、1.0μmの下引き層を形成した。
次に、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学(株)製)の2%シクロヘキサノン溶液に、金属含有又は否金属含有ヒドロキシフタロシアノン顔料を、顔料と樹脂との比を2:1に混合し、次いでサンドミルにより3時間分散処理を行なった。得られた分散液をさらに酢酸n−ブチルで希釈して下引き層上に浸漬塗布し、0.15μm厚の電荷発生層を形成した。
次に、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(m−トリル)ベンジジン4部及びポリカーボネートZ樹脂6部を、モノクロロベンゼン36部に溶解させた溶液を電荷発生層上に浸漬塗布し、115℃で40分間乾燥して、24μm厚の電荷輸送層を形成した。以上のようにして電子写真感光体を得た。
画質評価での干渉縞発生の有無について、得られた電子写真感光体を反射率変動評価機(富士ゼロックス社内製)にて評価した。反射率変動評価機では感光体にレーザー光を照射し、干渉して明るくなった干渉光の光量の入射光に対する割合を反射率a%とし、干渉して暗くなった干渉光の光量の入射光に対する割合を反射率b%とするときの反射率の差(a−b)を測定する。この(a−b)を反射率変動と呼ぶ。この反射率変動は得られた電子写真感光体の反射率変動の最大値を測定し、干渉縞発生度合いの評価を行なった。評価基準としては、反射率変動が、1.5%未満の場合を◎、1.5%以上〜2.0%未満の場合を○、2.0%以上の場合を×とする。
感光基体1表面に衝突する研磨液の圧力は富士写真フィルム社製富士プレスケール極超低圧用感圧紙を使用して評価した。0.2MPa以上の圧力が感圧紙にかかると、白い紙が赤く変色する。
(実施例2)
ノズル先端から基体表面までの距離Lを120mmとして、それ以外の条件は実施例1と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
(実施例3)
ノズル先端から基体表面までの距離Lを200mmとし、ノズルからの横方向の噴射拡散角度θ2を5°とし、それ以外の条件は実施例1と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
参考実施例4)
ノズル先端から基体表面までの距離Lを300mmとして、それ以外の条件は実施例1と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
参考実施例5)
ノズル先端から基体表面までの距離Lを120mmとし、ノズルからの噴射拡散角度θ2を30°として、それ以外の条件は実施例1と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
(実施例6)
ノズルとノズルのなす角θ1を10°とし、ノズルからの噴射拡散角度θ2を10°として、それ以外の条件は参考実施例5と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
(実施例7)
ノズルとノズルのなす角度θ1を20°として、それ以外の条件は実施例6と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
(実施例8)
ノズルとノズルのなす角度θ1を30°として、それ以外の条件は実施例7と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
参考実施例9)
ノズルとノズルのなす角度θ1を50°として、それ以外の条件は実施例8と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
(実施例10)
噴射ノズルの数を3対とし、処理速度を1500mm/minとし、それぞれのノズルとノズルのなす角度θ1を10°として、各ノズルからの噴射拡散角度θ2を5°とし、それ以外の条件は実施例8と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
(比較例1)
ノズル1個を使用し、処理速度1000mm/min、として、それ以外の条件は実施例2と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
(比較例2)
ノズル1個を使用し、処理速度500mm/min、として、それ以外の条件は比較例1と同様にしてホーニング処理し、電子写真感光体を得た。その電子写真感光体について前記反射率変動測定機にて反射率変動を評価した。
これらの結果を、下記表1に示す。
Figure 0004483360
(評価結果)
実施例及び比較例ともに各5回実験を実施し、その平均値を表1に記載した。実施例1から参考実施例4において、ノズル先端から基体表面までの距離Lを遠ざけるにつれて反射率変動は大きくなり、300mmまでは反射率変動は2.0%を超えなかった。実施例2、参考実施例5、実施例8において、噴射液の拡散角度θ2が広がるにつれて、反射率変動は大きくなり、30°までは反射率変動が2.0%を超えなかった。実施例6から参考実施例9において、ノズルとノズルのなす角度θ1を広げた場合、反射率変動は大きくなる傾向を示し、50°までは反射率変動が2.0%を超えなかった。比較例1では反射率変動は2.0%を超えるが、処理速度を500mm/minに遅くした比較例2では反射率変動は2.0%以下に低下した。処理速度が早いと干渉防止にとって不利となるが、実施例10において噴射ノズルを3対にすることで、比較例1の処理速度の1.5倍としても、反射率変動は2.0%を超えることはなかった。
本実施形態における湿式ホーニング装置の概略図である。 本実施形態におけるノズルとノズルのなす角度とノズルから噴射する研磨液の噴射角度に関する概略図である 本実施形態におけるノズルの高さに関する設置位置の概略図である。 本実施形態におけるノズルを基体の中心軸に垂直に向けたノズルの先端と基体表面との距離に関する概略図である。 従来技術に係る課題を説明する概略図である。 従来技術に係る課題を説明する概略図である。 従来技術に係る課題を説明する概略図である。
符号の説明
1 感光体基体、2 ポンプ、3 噴射ノズル、4 噴射口、5 空気供給管、30 湿式ホーニング槽、100 湿式ホーニング装置。

Claims (1)

  1. 表面研磨液を噴射ノズルから円筒状基体表面に対して噴射し、この噴射により前記表面を粗面化する湿式ホーニング法による電子写真感光体用円筒状基体の製造方法において、
    前記円筒状基体表面に前記表面研磨液が噴射される位置に複数の噴射ノズルが配置され、かつ、前記複数の噴射ノズルのうち少なくとも2つ以上の噴射ノズルが前記円筒状基体軸方向に対して垂直な略同一水平面上に配置されてなり、
    前記少なくとも2つ以上の噴射ノズルの噴射軸は、前記表面研磨液の噴射方向について、前記円筒状基体の略中心部で焦点が結ばれることで形成されるノズルのなす角度θ1が10°〜30°であり、前記噴射ノズル先端と前記円筒状基体表面との噴射軸上の距離が、50mm〜200mmであり、電子写真感光体用円筒状基体の反射率変動が1.5%未満であ電子写真感光体用円筒状基体の製造方法。
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