JP4483244B2 - 画像表示装置 - Google Patents
画像表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4483244B2 JP4483244B2 JP2003323367A JP2003323367A JP4483244B2 JP 4483244 B2 JP4483244 B2 JP 4483244B2 JP 2003323367 A JP2003323367 A JP 2003323367A JP 2003323367 A JP2003323367 A JP 2003323367A JP 4483244 B2 JP4483244 B2 JP 4483244B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image display
- image
- laser
- light
- laser beam
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Projection Apparatus (AREA)
- Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
Description
このため、例えば赤色を構成する光は、赤色フィルターの特性に依存したある帯域の光スペクトルを含んだ色である。色純度を上げるには、色フィルターの透過率を低くすることになり、同じランプからの光出力では、画像が暗くなる。逆に、ランプの光利用効率を上げると、色純度が悪化し、色再現領域も小さくなる。
つまり、レーザー光を用いたカラー画像表示装置は、色再現範囲が広い鮮やかな画像を表示することができる。
そして、レーザー光のエネルギー密度(W/m2)が高いほど、被爆時間が長いほど、網膜上での像点の大きさが小さいほど、熱傷の危険性が増大する。
つまり、傾向的にはレーザー被爆時間を短くするに従い、レーザー光による眼への危険性は低下するが、被爆時間が0.05秒程度より長くなるに従い許容されるレーザー光強度の低下の減少が小さくなる。
このことから、被爆時間が0.05秒程度より短い場合(例えば、単発のレーザー光照射)には、眼への照射可能時間を極力小さくすること、即ち、より短いパルス照射にすることにより安全性を高め得ることがわかる。
また、被爆時間が0.05秒程度より長くなる場合(例えば、連続発振レーザー、パルス発振が連続するレーザー、及びレーザー光を周期的に走査する場合等)は、総積算被爆時間を短くするよりは、単位時間当たり、単位面積当たりのレーザー光強度(W/m2)を小さくすることの方が効果的に、安全性を高め得ることがわかる。
つまり、複数のレーザー光を走査することにより画像表示する装置、例えば、赤、緑、青3色のレーザー光を使用する表示装置は、単一スペクトル光による原色表示であることから、色再現範囲が広い鮮やかな画像を表示できるが、万一間違ってレーザー光を直接覗く危険性を考えると、眼に安全なレベルとしてのレーザー光強度(W/m2)の上限以上の明るい画像を表示できない。
従来のレーザー光走査でカラー画像を表示する装置では、このような見地からは設計されていない。
従って、眼に安全な(レーザー走査による)画像表示装置の構築が可能になる。
さらに、高輝度領域で第1の画像表示系による画像の表示と第2の画像表示系による画像の表示が同時に行われることにより、低輝度領域の色再現性をレーザー光のみで画像表示する画像表示装置と同等とし、かつ高輝度領域では従来のランプを用いた画像表示装置よりも色再現領域を広くすることが可能になる。
一方、従来のレーザー光を光源として用いた画像表示装置と同様の安全基準を遵守する場合、より明るい画像の表示を行うことが可能になる。
例えば、家庭用のレーザー機器はクラス1〜2の安全基準を満たすレーザー出力が求められるが、その安全基準内で充分明るい画像の表示を行うことが可能になる。
この投射型画像表示装置10は、図示しないレーザー光源からの、赤R・緑G・青Bの各色のレーザー光を用いて、これらのレーザー光R,G,Bを水平走査してスクリーン1に照射することにより、スクリーン1に画像を表示するものである。
これにより、スクリーン1の画面にカラー画像が表示される。
レーザー光をスクリーン1に照射するための光学系は、上述した各部品、即ちミラー11、ハーフミラー12、ポリゴンミラー13、ガルバノメーター14、調整用レンズ系15、ハーフミラー16、投射レンズ系17から構成される。
キセノンランプ21からの光をスクリーン1に照射される光学系は、照明レンズ系22、透過型液晶パネル23、調整用レンズ系24、ハーフミラー16、投射レンズ系17から構成される。即ち、ハーフミラー16及び投射レンズ系17はレーザー光の光学系と共通になっており、ハーフミラー16において両者の光が合成されるように構成されている。
なお、投射レンズ系を2つの光学系で共用せず別々に設けることも可能である。
図2に示すように、レーザー画像系のドライブ信号(線A)は、ドライブ量の小さい低ドライブ領域ではドライブ量に比例して輝度を増加させるが、ドライブ量の大きい高ドライブ領域では、ほぼ一定の輝度に保たれ、高ドライブ領域では輝度が飽和するように制御する。
また、ランプ系のドライブ信号(線B)は、低ドライブ領域では発生しないようにして、高ドライブ領域ではドライブ量の増加に応じて輝度が直線的に増加するように制御する。
即ち、低ドライブ領域では、レーザー画像系のみにより画像を表現し、高ドライブ領域では、レーザー画像系とランプ画像系とを併用して表現する。
一般的な映画や自然画像の映像信号は、この曲線Sで示すように、最大ドライブ量の半分以下のドライブ量の映像信号が大半であるので、この部分の映像を色再現範囲の広いレーザー画像系で表現すると、色鮮やかな画像を表示することができる。
一方、映像ドライブ量の大きい、明るい映像信号の部分は、ランプ画像系が併用され、輝度の増大によりランプ画像系の輝度が増加することにより、レーザー光の強度は一定値で飽和させても明るい表示を行うことができると共に、万一レーザー光が直接眼に入った場合の危険性を小さくするようにレーザーの光強度を抑制することができる。
レーザー光は単スペクトルであるため、例えば青、緑、赤色レーザー光を用いた3原色レーザー光表示装置の色再現範囲は、図中41で示すように広くなり、人間の目で感じ取ることができる色の範囲のほとんどをカバーすることができる。
キセノンランプ21から発光して透過型液晶パネル22を透過した光の色再現範囲は、図中43で示すように狭くなる。
本実施の形態では、低輝度領域(前述した低ドライブ領域)では、レーザー発光のみであるため41の色再現範囲になり、高輝度領域(前述した高ドライブ領域)では、レーザー発光とランプ発光とを併用するため41と43を按分した42で示すような色再現範囲になる。
そして、このような色再現特性は、低輝度領域画像の表出頻度が高い一般的な映像特性と合致し、従来の投射型画像表示装置よりも自然な画像を表現できる。
つまり、上述した構成にすることにより、レーザー光が直接眼に入った場合の危険性を抑制しながら、従来のランプを用いた投射型画像表示装置よりも広い色再現範囲を実現でき、色鮮やかな画像表示が可能となる。
これにより、従来のランプを光源として用いた投射型画像表示装置より色再現領域が広い画像表示装置が実現できる。
従って、眼に安全なレーザー走査画像表示装置の構築が可能になる。
また、従来のレーザー光を用いた投射型画像表示装置と同様の明るさで表示する場合、より安全な投射型画像表示装置を構成することができる。
例えば、水平偏向をガルバノメーターにより行い、垂直偏向をポリゴンミラーにより行う構成も可能であり、水平偏向及び垂直偏向を両方ともポリゴンミラー若しくはガルバノミラーにより行う構成としても良い。また、GLV(Grating Light Valve )素子等の光回折素子を用いて偏向を行う構成としても良い。
また、レーザー画像系と組み合わせる画像表示系の画像信号変換デバイスとして、透過型液晶だけでなく、反射型液晶、デジタルマイクロミラーデバイス等を用いても良い。
さらにまた、レーザー画像系と組み合わせる画像表示系として、フィルムを映写してスクリーンに投射する構成のフィルム映写デバイスを用いてもよい。
例えば、いわゆるリアプロジェクタ装置等のように鑑賞者をスクリーンによってレーザー光源から分離する構成の画像表示装置にも、本発明を適用することが可能である。そして、本発明を適用することにより、安全性を確保すると共に、色再現範囲を広くかつ表示画像を明るくすることが可能になる。
いずれの構成の画像表示装置であっても、レーザー光を光源として用いる第1の画像表示系と、レーザー光以外の光源を用いる第2の画像表示系とが、スクリーン等の、ほぼ同一の範囲に対して光を照射することが可能な構成とすればよい。
Claims (1)
- レーザー光を光源として用いて、画像を表示する第1の画像表示系と、
レーザー光以外の光源を用いて、画像を表示する第2の画像表示系とを備え、
前記第1の画像表示系において、レーザー光の最大出力が人体に害のない程度に制限され、
前記レーザー光が複数のレーザービームにより構成され、前記複数のレーザービームが合波されて偏向され、
前記第1の画像表示系及び前記第2の画像表示系が、ほぼ同一の範囲に対して光を照射することが可能な構成とされ、
高輝度領域を表示する場合に、前記第1の画像表示系による画像の表示と前記第2の画像表示系による画像の表示とが同時に行われ、低輝度領域を表示する場合に、前記第1の画像表示系による画像の表示のみが行われる
画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003323367A JP4483244B2 (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 画像表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003323367A JP4483244B2 (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 画像表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005091610A JP2005091610A (ja) | 2005-04-07 |
JP4483244B2 true JP4483244B2 (ja) | 2010-06-16 |
Family
ID=34454466
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003323367A Expired - Fee Related JP4483244B2 (ja) | 2003-09-16 | 2003-09-16 | 画像表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4483244B2 (ja) |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006301114A (ja) * | 2005-04-18 | 2006-11-02 | Sony Corp | 照明装置及び画像表示装置 |
JP4735234B2 (ja) * | 2005-12-19 | 2011-07-27 | ブラザー工業株式会社 | 画像表示システム |
US8194095B2 (en) | 2006-05-15 | 2012-06-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Color image display device and color conversion device |
JP2008224760A (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-25 | Seiko Epson Corp | プロジェクタ |
JP4950846B2 (ja) * | 2007-11-02 | 2012-06-13 | シャープ株式会社 | カラー画像表示装置及び色変換装置 |
JP2009210619A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-09-17 | Toshiba Corp | 投射型表示装置及びその制御方法 |
JP4821915B2 (ja) * | 2010-03-08 | 2011-11-24 | セイコーエプソン株式会社 | 投射型表示装置および画像出力機器 |
KR102129238B1 (ko) * | 2011-04-19 | 2020-07-02 | 돌비 레버러토리즈 라이쎈싱 코오포레이션 | 고휘도 투사형 디스플레이들 및 관련 방법들 |
CN104520767B (zh) * | 2012-08-01 | 2017-06-09 | Nec显示器解决方案株式会社 | 照明光学系统和投影显示装置 |
JP5959012B2 (ja) * | 2013-10-25 | 2016-08-02 | Necディスプレイソリューションズ株式会社 | プロジェクタ及びその制御方法 |
-
2003
- 2003-09-16 JP JP2003323367A patent/JP4483244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005091610A (ja) | 2005-04-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7255445B2 (en) | Projection type image display device | |
US7600893B2 (en) | Display apparatus, method and light source | |
US7938541B2 (en) | Laser picture formation device and color picture formation method | |
JP2011118415A (ja) | カラー画像を撮像するための装置 | |
JP2011008221A (ja) | 投影型画像表示装置 | |
JP4089572B2 (ja) | 照明装置、画像表示装置及びプロジェクタ | |
WO2010109621A1 (ja) | プロジェクタ及びその制御方法 | |
US20070171375A1 (en) | Display device | |
JP4483244B2 (ja) | 画像表示装置 | |
JPWO2005083508A1 (ja) | 2次元画像形成装置 | |
JP2007264324A (ja) | 画像表示装置 | |
CN109358467B (zh) | 一种激光光源、光源模式切换方法及激光投影设备 | |
JP5259937B2 (ja) | 表示装置および表示システム | |
JP2007086266A (ja) | 光学ユニット及び画像表示装置 | |
CN109073924B (zh) | 具有静态绿原色减少滤光片的显示系统 | |
JPWO2015190032A1 (ja) | 画像表示装置、及び画像生成方法 | |
US7516894B2 (en) | Laser display apparatus | |
JP6820703B2 (ja) | 光源装置及び投影装置 | |
JP2005309162A (ja) | 画像投射装置 | |
JP4269734B2 (ja) | 投写型カラー表示装置 | |
US20190012950A1 (en) | Projector for projecting a multi-colored image | |
KR20080105282A (ko) | 투사형 디스플레이 장치 및 그 오프빔 제어방법 | |
JP5153371B2 (ja) | 画像投射装置 | |
JP2016009086A (ja) | 光源装置および画像表示装置 | |
US7312835B2 (en) | Projection type display apparatus |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060606 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090723 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090728 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090903 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091117 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100302 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100315 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |