JP4482270B2

JP4482270B2 - Oral composition

Info

Publication number: JP4482270B2
Application number: JP2002318698A
Authority: JP
Inventors: 光義柏木; 和彦加藤
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 2002-10-31
Filing date: 2002-10-31
Publication date: 2010-06-16
Anticipated expiration: 2022-10-31
Also published as: JP2004149481A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口腔用組成物に関し、更に詳細には、有機酸と、陰イオン界面活性剤と、メントールと、ソルビトールとを配合することにより発現された異味（不快な味）等を抑制できる口腔用組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
有機酸と陰イオン界面活性剤との相互作用による渋味が、更に有機酸とメントール或いは界面活性剤とメントールとの相互作用により苦味や渋味が発現し、特に、これらの物を、ソルビトールを含有する口腔用組成物に共存させた場合、渋味と苦味、更にソルビトール由来の甘味が同時に発現し、非常に不快な異味と感じられ、これらの物を口腔用組成物に配合することが味覚上好ましくないとされていた。
【０００３】
これまで、このような異味を低減するために、有機酸由来の酸味、メントールや界面活性剤由来の苦味等、原料単独の異味発現を抑える方法が有効であると考えられており、多くの検討がなされている。
酸味を抑制する方法として、特許文献１のように塩化リゾチームなどの甘味剤を添加する方法や、特許文献２のようにクルクリンやペプチドを添加する方法が考案されている。また、苦味を低減する方法として、特許文献３のようにリン脂質を添加する方法が開示されている。
しかしながら、いずれの場合も酸味成分、苦味成分が単独に配合された場合についての異味を抑制するものであり、有機酸、界面活性剤、メントール、ソルビトールの複合味から発現する異味を抑制するものではない。また、クルクリンやペプチドなどは、口腔用組成物の系では不安定であり、その異味抑制効果を充分に発現するには至らない。
【０００４】
【特許文献１】
特開平9-224602号公報
【特許文献２】
特開2001-89500号公報
【特許文献３】
特開平7-69932号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題を鑑みなされたもので、有機酸と、陰イオン界面活性剤と、メントールと、ソルビトールとを同時に配合した際に発現する不快な味を抑制することのできる口腔用組成物を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、有機酸と、陰イオン系界面活性剤と、メントールと、ソルビトールとを含有する口腔用組成物に対し、特定の甘味成分を３種以上組み合わせて配合することにより、上記有機酸、陰イオン系界面活性剤、メントール及びソルビトールの相互作用による特有の異味を効果的に抑制できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】
本発明は、有機酸と、陰イオン系界面活性剤と、メントールと、ソルビトールとを含有する口腔用組成物であって、下記成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）が配合された練り歯磨剤、液状歯磨剤及び洗口剤から選ばれる口腔用組成物を提供するものである。
（Ａ）キシリトール
（Ｂ）エリスリトール、トレハロース又はグリチルリチン
（Ｃ）グリセリン又はサッカリンナトリウム
【０００８】
【発明の実施の形態】
本発明の口腔用組成物には、有機酸と、陰イオン系界面活性剤と、メントールと、ソルビトールと共に、有機酸、陰イオン系界面活性剤、メントール及びソルビトールの組み合わせによって発現する特有の不快な異味を抑制するために、特定の３種以上の甘味成分が配合される。
【０００９】
有機酸は、歯の表面に着色した色素成分を除去しやすくしたり、モノフルオロリン酸やフッ化ナトリウム等のフッ素化合物由来のフッ素を歯の表面に取りこみやすくする等のために口腔用組成物に配合される。
有機酸としては、例えば、クエン酸、イソクエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、グリコール酸、酢酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、コウジ酸、フィチン酸、アコニット酸、ピルビン酸、アスコルビン酸、グリセロリン酸等を挙げることができ、特にグリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸が好ましい。
上記有機酸は１種又は２種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は、口腔用組成物に対し、色素成分を除去しやすくする効果、歯面へのフッ素取り込み等の効果の点から通常は0.01〜10.0質量％、好ましくは0.1〜7.0質量％とする。
【００１０】
陰イオン系界面活性剤は特に制限されず、口腔用組成物に発泡剤として一般に用いられているもの、例えばラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸エステル塩、Ｎ−アシルサルコシネート塩等のＮ−アシルアミノ酸塩等を用いることができる。
陰イオン系界面活性剤は１種のみ又は２種以上を組み合わせて用いることができ、その配合量は、口腔用組成物に対し、磨き心地のよい泡立ちで使用感を高めたり、香料や殺菌剤などの油溶性成分を可溶化する等の点から0.01〜2.0質量％、好ましくは0.5〜1.5質量％とする。
【００１１】
メントールは、口腔用組成物を使用した後の適度な清涼感を付与するために、0.01〜1.0質量％、好ましくは0.4〜0.7質量％の割合で口腔用組成物に配合する。
ソルビトールは、口腔用組成物が乾燥して固化するのを防ぐために湿潤剤として配合され、1〜50質量％、好ましくは10〜40質量％の割合で口腔用組成物に配合する。
【００１２】
上記有機酸、陰イオン系界面活性剤及びメントール、ソルビトールの同時配合により発現する異味を抑制するために、本発明においては、下記成分（Ａ）、（Ｂ）及び（Ｃ）が配合された練り歯磨剤、液状歯磨剤及び洗口剤から選ばれる口腔用組成物を提供する。
（Ａ）キシリトール
（Ｂ）エリスリトール、トレハロース又はグリチルリチン
（Ｃ）グリセリン又はサッカリンナトリウム
【００１３】
前記（Ａ）〜（Ｃ）成分は、有機酸、陰イオン系界面活性剤及びメントール、ソルビトールの同時配合により発現する異味を効果的に抑制し、かつ、口腔内で使用したときの使用感を良くするために、通常は、前記（Ａ）〜（Ｃ）成分の合計が0.01〜50.0質量％、好ましくは0.1〜40質量％の割合で口腔用組成物に配合する。
前記（Ａ）〜（Ｃ）成分は、食品にも使用されているものであり、安全性にも優れている。また、有機酸を含む口腔用組成物の場合、配合成分（例えば、特許文献２のようなクルクリンやペプチド）によっては、経時的安定性に問題が生ずるものもあるが、本発明の（Ａ）〜（Ｃ）成分は熱的安定性等を含む経時的安定性にも優れている。
【００１４】
（Ｃ）成分であるグリセリン、サッカリンナトリウムが更に加わった場合、口腔用組成物の異味を抑制することがより効果的であり、口腔用組成物の味を良好にすることができる。
グリセリン及びサッカリンナトリウムは、有機酸、陰イオン系界面活性剤及びメントール、ソルビトールの同時配合により発現する異味を効果的に抑制し、かつ、口腔内で使用したときの使用感を良くする観点から、それらの合計が0.01〜40.0質量％、好ましくは0.1〜30.0質量％の割合で口腔用組成物に配合する。
【００１５】
本発明の前記（Ａ）〜（Ｃ）成分は、異味を抑制し、甘味のバランスがとれた良好な味に調整するために、当該（Ａ）〜（Ｃ）成分の甘味度を６６００〜７３００の範囲とすることが好ましい。
ここで甘味度とは、ショ糖を１００としたときの相対的な甘味の強さである。（Ａ）〜（Ｃ）成分の甘味度は、（Ａ）〜（Ｃ）成分を構成する各甘味剤の甘味度及び配合割合によって決定され、具体的に選ばれた各甘味剤の組み合わせ又は配合量を変えることによって調整することができる。
【００１６】
本発明の口腔用組成物には、口腔用組成物に一般的に用いられている様々な成分、例えば、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化第１スズ、塩化ナトリウム、乳酸アルミニウム、グリチルレチン酸、アラントインクロルヒドロキシアルミニウム、塩化リゾチーム、イプシロンアミノカプロン酸、アズレン、銅クロロフィリンナトリウム、グルコン酸銅、乳酸アルミニウム、酢酸ｄｌ−トコフェロール、硝酸カリウム、トリポリリン酸ナトリウム、ゼオライト、デキストラナーゼ、アミラーゼ、クエン酸亜鉛、塩化亜鉛等の有効成分；無水ケイ酸、リン酸水素カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の研磨剤；プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の湿潤剤；カルボキシメチルセルロースナトリウム、カラギーナン等の粘結剤；パラオキシ安息香酸メチル等の保存剤、塩化ベンゼトニウム、トリクロサン、イソプロピルメチルフェノール、クロルヘキシジン塩類、塩化セチルピリジニウム等の殺菌剤；トラネキサム酸等の消炎剤；水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等のｐＨ調整剤；ペパーミント油、スペアミント油、アネトール、ユーカリプトール、リモネン、ハーブやスパイスから得られたフレーバー素材、種々のフルーツフレーバー等口腔用組成物や食品に使用することのできる香料；着色剤；発泡剤を添加することができる。また、本発明の口腔用組成物を調整するために、精製水等の水を用いる。
【００１７】
本発明の口腔用組成物は、例えば、粉歯磨剤、潤性歯磨剤、練り歯磨剤、液状歯磨剤、洗口剤等として用いることができ、その剤型に応じて、口腔用組成物の一般的な製法に準じて製造することができる。
【００１８】
【実施例】
＜口腔用組成物の調製＞
表１に示す組成に従って参考例１、実施例２及び比較例１〜４の歯磨剤を調製した。また、表２に示す組成に従って参考例３、実施例４及び比較例５〜７の洗口剤を調製した。
＜評価方法＞
得られた歯磨剤及び洗口剤について、甘味度を測定すると共に、専門パネル３名が下記基準にて官能評価を行なった。歯磨剤の使用量は約１ｇ、洗口剤の使用量は約５ｍｌとした。評価結果は、表１及び表２に併せて示す。
表１及び表２の甘味度は、キシリトール（甘味度：１００）、グリチルリチン（甘味度：２５０００）、トレハロース（甘味度：４５）、サッカリンナトリウム（甘味度：５００００）、グリセリン（甘味度：６０）を含む甘味度であって、下記の計算式によって計算される。なお、各甘味剤の甘味度は、「甘味料総覧」フードケミカル−４（食品化学新聞社発行）のデータより換算したものである。
甘味度＝ Σ（甘味剤の甘味度×組成物中の配合率）
【００１９】
＜評価基準＞
（１）異味の抑制効果
１：明らかに異味が抑制されていない
２：異味が抑制されていない
３：異味が抑制されている
（２）甘さの強さ
不足：甘さが足りない
適度：甘さがちょうど良い
過度：甘さが強い
（３）総合評価
１：使用感が良くない
２：使用感があまりよくない
３：使用感がやや良い
４：使用感が良い
【００２０】
【表１】

【００２１】
参考例１の歯磨剤には、キシリトール、グリチルリチンが配合されているため、適度な甘味を有すると共に、クエン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、メントール、ソルビトールの相互作用により発現する異味が抑制される結果が得られた（表１）。また、実施例２の歯磨剤には、キシリトール、トレハロースが配合され、参考例１の歯磨剤と同様に適度な甘味を有し、異味が抑制される結果が得られ、またキシリトール、トレハロースに加え、サッカリンナトリウムとグリセリンとで甘味度が調整された結果、これらのものの総合的な効果として、口腔用組成物の味のバランスがさらに良くなった（総合評価：４；表１）。すなわち、実施例２の歯磨剤は適度な甘味を有するのみならず、クエン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、メントール、ソルビトールの相互作用により発現する異味がより一層抑制され、かつ、味のバランスが良く、その結果、より使用感の良い歯磨剤が得られた。
【００２２】
【表２】

【００２３】
参考例３の洗口剤には、グリチルリチン、キシリトール、エリスリトールが配合され、適度な甘味を有すると共に、クエン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、メントール、ソルビトールの相互作用により発現する異味が抑制される結果が得られた。また、実施例４の洗口剤には、グリチルリチン、キシリトールが配合され、参考例３の洗口剤と同様に適度な甘さを有するとともに、異味が抑制される結果が得られた。また、実施例４の洗口剤には、グリチルリチン、キシリトールに加えて、サッカリンナトリウムとグリセリンとで甘味度が調整された結果、これらのものの総合的な効果として、口腔用組成物の味のバランスがさらに良くなった（総合評価：４；表２）。すなわち、実施例４の洗口剤には、適度な甘味があり、クエン酸、ラウリル硫酸ナトリウム、メントール、ソルビトールの相互作用により発現する異味がより一層抑制され、かつ、味のバランスが良くなり、その結果、より使用感の良い洗口剤が得られた。
【００２４】
【発明の効果】
本発明の口腔用組成物は、有機酸、陰イオン系界面活性剤、メントール及びソルビトールを同時配合することにより生じた不快な異味の発現を効果的に抑制することができ、味覚的に非常に優れており、口腔内でも安心して使用でき、さらには経時安定性に優れているので、口腔用製品として好適に利用することができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition for oral cavity, and more specifically, an oral cavity capable of suppressing taste (unpleasant taste) and the like expressed by blending an organic acid, an anionic surfactant, menthol, and sorbitol. The present invention relates to a composition for use.
[0002]
[Prior art]
The bitterness due to the interaction between the organic acid and the anionic surfactant and the bitterness and astringency due to the interaction between the organic acid and menthol or the surfactant and menthol are expressed. When coexisting in the oral composition it contains, both astringency and bitterness, and sweetness derived from sorbitol are expressed at the same time, and it is felt that the taste is very unpleasant. It was considered unfavorable.
[0003]
Until now, in order to reduce such off-flavors, it has been considered effective to suppress the off-flavor of raw materials alone, such as acidity derived from organic acids and bitterness derived from menthol and surfactants. Has been made.
As a method for suppressing acidity, a method of adding a sweetener such as lysozyme chloride as in Patent Document 1 and a method of adding curculin or a peptide as in Patent Document 2 have been devised. Further, as a method for reducing bitterness, a method of adding phospholipid as disclosed in Patent Document 3 is disclosed.
However, in any case, it suppresses the off-taste when the sour component and the bitter component are blended alone, and suppresses the off-taste expressed from the combined taste of organic acid, surfactant, menthol, and sorbitol. Absent. In addition, curculin, peptides, and the like are unstable in the composition system for oral cavity, and do not fully exhibit their off-flavor suppressing effect.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-224602 [Patent Document 2]
JP 2001-89500 A [Patent Document 3]
Japanese Patent Laid-Open No. 7-69932
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above problems, and is an oral composition capable of suppressing an unpleasant taste that is manifested when an organic acid, an anionic surfactant, menthol, and sorbitol are blended simultaneously. The purpose is to provide.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors have formulated the above organic compounds by combining three or more specific sweetening ingredients into an oral composition containing an organic acid, an anionic surfactant, menthol, and sorbitol. The present inventors have found that a peculiar taste caused by the interaction of an acid, an anionic surfactant, menthol and sorbitol can be effectively suppressed, and the present invention has been completed.
[0007]
The present invention relates to an oral composition containing an organic acid, an anionic surfactant, menthol, and sorbitol, and is a kneaded composition containing the following components (A), (B), and (C): An oral composition selected from a dentifrice, a liquid dentifrice, and a mouthwash is provided.
(A) Xylitol
(B) Erythritol, trehalose or glycyrrhizin
(C) Glycerin or saccharin sodium
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The composition for oral cavity of the present invention has a peculiar unpleasant property expressed by a combination of an organic acid, an anionic surfactant, menthol and sorbitol together with an organic acid, an anionic surfactant, menthol and sorbitol. In order to suppress off-flavors, three or more specific sweetening ingredients are blended.
[0009]
An organic acid is an oral composition for facilitating removal of pigment components colored on the tooth surface, or for easily incorporating fluorine derived from fluorine compounds such as monofluorophosphoric acid and sodium fluoride into the tooth surface. Is blended into.
Examples of the organic acid include citric acid, isocitric acid, malic acid, tartaric acid, lactic acid, glycolic acid, acetic acid, oxalic acid, malonic acid, succinic acid, glutaric acid, glucuronic acid, maleic acid, fumaric acid, kojic acid, and phytin. Acid, aconitic acid, pyruvic acid, ascorbic acid, glycerophosphoric acid and the like can be mentioned, and glycolic acid, citric acid, malic acid, tartaric acid and lactic acid are particularly preferable.
The above organic acids can be used alone or in combination of two or more, and the blending amount thereof has an effect of facilitating removal of the pigment component and effects such as fluorine uptake on the tooth surface with respect to the oral composition. To usually 0.01 to 10.0% by mass, preferably 0.1 to 7.0% by mass.
[0010]
The anionic surfactant is not particularly limited, and is generally used as a foaming agent in oral compositions, for example, alkyl sulfate salts such as sodium lauryl sulfate and N-acyl such as N-acyl sarcosinate salts. Amino acid salts and the like can be used.
Anionic surfactants can be used alone or in combination of two or more, and the amount of the anionic surfactant is enhanced with a foaming that is comfortable to the oral composition, or a fragrance or bactericidal agent. From the point of solubilizing oil-soluble components such as 0.01 to 2.0 mass%, preferably 0.5 to 1.5 mass%.
[0011]
Menthol is blended in the oral composition at a ratio of 0.01 to 1.0% by mass, preferably 0.4 to 0.7% by mass, in order to give an appropriate refreshing feeling after using the oral composition.
Sorbitol is blended as a wetting agent in order to prevent the oral composition from drying and solidifying, and is blended in the oral composition in a proportion of 1 to 50% by mass, preferably 10 to 40% by mass.
[0012]
In the present invention, the following components (A), (B) and (C) are blended in order to suppress the off-taste that is expressed by the simultaneous blending of the organic acid, the anionic surfactant and menthol and sorbitol. An oral composition selected from a dentifrice, a liquid dentifrice, and a mouthwash is provided.
(A) Xylitol
(B) Erythritol, trehalose or glycyrrhizin
(C) Glycerin or saccharin sodium
The components (A) to (C) effectively suppress the off-taste that appears when the organic acid, the anionic surfactant, and menthol and sorbitol are mixed at the same time, and have a feeling of use when used in the oral cavity. In order to improve, normally, the total of the said (A)-(C) component is 0.01-50.0 mass%, Preferably it mix | blends with the composition for oral cavity in the ratio of 0.1-40 mass%.
The components (A) to (C) are also used in foods and are excellent in safety. Further, in the case of an oral composition containing an organic acid, some compounding components (for example, curculin and peptides as in Patent Document 2) may cause problems over time, but the (A) of the present invention. The component (C) is also excellent in temporal stability including thermal stability.
[0014]
When glycerin and saccharin sodium, which are the components (C) , are further added, it is more effective to suppress the taste of the oral composition, and the taste of the oral composition can be improved.
Glycerin and sodium saccharin are effective from the viewpoint of effectively suppressing the off-taste that occurs when organic acids, anionic surfactants and menthol and sorbitol are combined, and improving the feeling when used in the oral cavity. Is added to the oral composition at a ratio of 0.01 to 40.0 mass%, preferably 0.1 to 30.0 mass%.
[0015]
The components (A) to (C) of the present invention suppress sweet taste and adjust the sweetness of the components (A) to (C) to 6600 to 7300 in order to adjust the sweetness to a good taste. It is preferable to set it as the range.
Here, the sweetness degree is a relative sweetness intensity when sucrose is 100. (A) ~ (C) sweetness of components, (A) ~ (C) are determined by the sweetness and proportions of the sweetening agent constituting the component, combination or formulation of the sweetener chosen specifically It can be adjusted by changing the amount .
[0016]
The oral composition of the present invention includes various components generally used in oral compositions such as sodium monofluorophosphate, sodium fluoride, potassium fluoride, stannous fluoride, sodium chloride. , Aluminum lactate, glycyrrhetinic acid, allantoin chlorohydroxyaluminum, lysozyme chloride, epsilon aminocaproic acid, azulene, copper chlorophyllin sodium, copper gluconate, aluminum lactate, dl-tocopherol acetate, potassium nitrate, sodium tripolyphosphate, zeolite, dextranase, amylase Active ingredients such as zinc citrate and zinc chloride; abrasives such as anhydrous silicic acid, calcium hydrogen phosphate, calcium carbonate and aluminum hydroxide; wetting agents such as propylene glycol and polyethylene glycol; carboxymethyl Binders such as roulose sodium and carrageenan; preservatives such as methyl paraoxybenzoate; bactericides such as benzethonium chloride, triclosan, isopropylmethylphenol, chlorhexidine salts, cetylpyridinium chloride; anti-inflammatory agents such as tranexamic acid; sodium hydroxide and PH adjusters such as potassium hydroxide; Peppermint oil, spearmint oil, anethole, eucalyptol, limonene, flavor materials obtained from herbs and spices, various fruit flavors and other oral compositions and foods Perfumes; colorants; foaming agents can be added. Moreover, in order to adjust the composition for oral cavity of this invention, water, such as purified water, is used.
[0017]
The oral composition of the present invention can be used as, for example, a powder dentifrice, a moisturizing dentifrice, a toothpaste, a liquid dentifrice, a mouthwash, etc. It can be produced according to a general production method.
[0018]
【Example】
<Preparation of oral composition>
According to the composition shown in Table 1, the dentifrices of Reference Example 1, Example 2, and Comparative Examples 1 to 4 were prepared. Moreover, the mouthwashes of Reference Example 3, Example 4, and Comparative Examples 5 to 7 were prepared according to the compositions shown in Table 2.
<Evaluation method>
The obtained dentifrice and mouthwash were measured for sweetness, and three professional panels performed sensory evaluation according to the following criteria. The amount of dentifrice used was about 1 g, and the amount of mouthwash used was about 5 ml. The evaluation results are shown in Table 1 and Table 2.
The sweetness levels in Tables 1 and 2 are xylitol (sweetness level: 100), glycyrrhizin (sweetness level: 25000), trehalose (sweetness level: 45), saccharin sodium (sweetness level: 50000), and glycerin (sweetness level: 60). The degree of sweetness to include, which is calculated by the following formula. In addition, the sweetness degree of each sweetener is converted from the data of “Sweetizer Overview” Food Chemical-4 (published by Food Chemical Newspaper).
Sweetness = Σ (sweetness of sweetener x blending ratio in composition)
[0019]
<Evaluation criteria>
(1) Effect of suppressing off taste 1: Obvious taste is not suppressed 2: Off taste is not suppressed 3: Off taste is suppressed (2) Insufficient sweetness: Insufficient sweetness Moderate: Sweetness is just right Excessive: Sweetness is strong (3) Overall evaluation 1: Feeling is not good 2: Feeling is not so good 3: Feeling is slightly good 4: Feeling is good [0020]
[Table 1]

[0021]
Since the dentifrice of Reference Example 1 contains xylitol and glycyrrhizin, it has a moderate sweetness and results in suppression of off-flavors expressed by the interaction of citric acid, sodium lauryl sulfate, menthol and sorbitol. (Table 1). In addition, the dentifrice of Example 2 is mixed with xylitol and trehalose, and has the same sweetness as that of the dentifrice of Reference Example 1 , with the result that the nasty taste is suppressed, and in addition to xylitol and trehalose. As a result of adjusting the sweetness of saccharin sodium and glycerin, the balance of the taste of the oral composition was further improved as a comprehensive effect of these substances (overall evaluation: 4; Table 1). That is, the dentifrice of Example 2 not only has an appropriate sweetness, but also has an even better inhibition of the off-taste expressed by the interaction of citric acid, sodium lauryl sulfate, menthol, and sorbitol, and has a good balance of taste. As a result, a dentifrice with better usability was obtained.
[0022]
[Table 2]

[0023]
The mouthwash of Reference Example 3 contains glycyrrhizin, xylitol, and erythritol, and has an appropriate sweetness and results that suppress the off-flavors that are expressed by the interaction of citric acid, sodium lauryl sulfate, menthol, and sorbitol. It was. Moreover, the mouthwash of Example 4 was blended with glycyrrhizin and xylitol, and had the same sweetness as the mouthwash of Reference Example 3 , and the result that the taste was suppressed was obtained. In addition to the glycyrrhizin and xylitol, the mouthwash of Example 4 was adjusted in sweetness with saccharin sodium and glycerin. As a result, the overall balance of the taste of the oral composition was achieved. Further improved (overall evaluation: 4; Table 2). That is, the mouthwash of Example 4 has an appropriate sweetness, further suppresses off-flavors expressed by the interaction of citric acid, sodium lauryl sulfate, menthol, and sorbitol, and improves the balance of taste. As a result, a mouthwash with better usability was obtained.
[0024]
【The invention's effect】
The composition for oral cavity of the present invention can effectively suppress the expression of unpleasant taste caused by the simultaneous blending of an organic acid, an anionic surfactant, menthol and sorbitol. It is excellent and can be used safely in the oral cavity, and furthermore, it has excellent temporal stability, so it can be suitably used as an oral product.

Claims

0.2 to 7.0% by mass of at least one organic acid selected from the group consisting of glycolic acid, citric acid, malic acid, tartaric acid and lactic acid, and 0.5 to 2.0% by mass of an anionic surfactant An oral composition containing 0.4 to 0.7% by mass of menthol and 10 to 40% by mass of sorbitol, and a toothpaste containing the following components (A), (B) and (C) Composition for oral cavity selected from agents, liquid dentifrices and mouthwashes.
(A) xylitol (B) erythritol, trehalose or glycyrrhizin (C) glycerin or saccharin sodium