JP4479652B2 - 緊急通報システムとそれに用いられる緊急通報端末及びセンタ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばGSM(Global system for Mobile Communication)方式等の無線通信網を利用し、緊急通報端末とセンタ装置とが互いに通信可能に構成されている緊急通報システムに関する。
従来より、例えば子供や老人等を対象にした緊急通報システムが実用化されている。緊急通報システムは、例えば子供や老人等の保持者に携帯され、緊急時等に操作される緊急通報端末(以下、端末と称する)と、操作された端末からの通報を受け付けるコールセンタにより構成されるようなものである。端末とコールセンタとは、例えば公衆網を介して互いに通信可能である。端末からの通報時には、その端末の端末識別メッセージや通報データ等が送信される。これらの通信データがコールセンタにより受信されると、コールセンタにおいて、例えば通報した端末の保持者やその端末の現在位置等を特定することができる。
このような緊急通報システムとしては、特に、端末が携帯型のものであり、例えばGSM(Global system for Mobile Communication)方式等の無線通信網を含んだ公衆網を介して通報するようなものがある。従来、このような無線通信網を利用した緊急通報システムにおいては、通信データは、DTMF(Dial Tone Multi Frequency)メッセージにより送受信されている。DTMFメッセージは音声チャネルを使用して伝送されるものであり、緊急通報の際に、音声通話と同時に、即時性がある通信を行うことが可能である。また、無線通信網中で、例えばSMS(Short Message Service)メッセージ等の他の伝送方式と比較して優先度が高いため、DTMFメッセージを用いた通信は確実性が高く、緊急通報に適用されている。
しかしながら、このようにDTMFメッセージにより通信データを伝送する際、例えば音声品質が悪い状況下においては、伝送時のエラー率が高くなってしまうという問題がある。無線通信網と端末との接続は、無線通信によるため、場合によっては無線通信網の音声品質が悪化することがある。伝送時のエラー率が高くなると、通信データの伝送ができなくなることある。また、無線通信網側で提供される機能を利用してDTMFメッセージを伝送する場合には、無線通信網によってはDTMFメッセージの優先度が低く、トーン長が長くなって伝送できなくなることがある。
なお、無線通信網を利用した緊急通報システムとしては、例えば特許文献1に記載されているような、車両緊急通報システムが知られている。この緊急通報システムは、端末が車両に搭載されており、車両が事故に遭ったとき等にその位置や運転者等を通報するものである。この緊急通報システムにおいて、端末は無線通信網に接続し、ショートメールにより通報を行う。しかし、ショートメールは上述のDTMFメッセージよりも優先度が低いものであるため、常にショートメールを用いると、通報の確実性が低くなってしまう。
特開2000−232533号公報
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、無線通信網の音声通信品質が悪い状況下においても、確実に通信データを伝送することが可能である緊急通報システムとそれに用いられる緊急通報端末及びセンタ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1の発明は、無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続するセンタ装置と通信する緊急通報端末であって、前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で無線信号の送受信を行う無線通信部と、この無線通信部の動作を制御して、この無線通信部より前記無線通信網を介して前記センタ装置に通信データを送信させる端末制御部とを備え、前記無線通信部は、DTMF(Dial Tone Multi Frequency)メッセージによる通信データの送受信とSMS(Short Message Service)メッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、前記端末制御部は、前記無線通信部が前記センタ装置から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれか一方を他方より先に受信したとき、先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行するものである。
請求項2の発明は、無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続するセンタ装置と通信する緊急通報端末であって、前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で無線信号の送受信を行う無線通信部と、この無線通信部の動作を制御して、この無線通信部より前記無線通信網を介して前記センタ装置に通信データを送信させる端末制御部とを備え、前記無線通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、前記端末制御部は、前記無線通信部が前記センタ装置から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれかを受信した時から、所定時間経過するまで、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データを受信するために待機するものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記端末制御部は、前記所定のメッセージによる通信データを受信するために待機中に、前記所定時間が経過したときには、先に受信した通信データに基づいて処理を実行するものである。
請求項4の発明は、無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続するセンタ装置と通信する緊急通報端末であって、前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で無線信号の送受信を行う無線通信部と、この無線通信部の動作を制御して、この無線通信部より前記無線通信網を介して前記センタ装置に通信データを送信させる端末制御部とを備え、前記無線通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、前記端末制御部は、前記無線通信部が前記センタ装置から送信されたDTMFメッセージによる通信データとSMSメッセージによる通信データとの両方を受信した後、受信した2つの通信データを比較し、2つの通信データが互いに一致する場合にはその通信データに基づいて処理を行い、2つの通信データが互いに一致しない場合には、前記センタ装置に通信データの再送信を要求するものである。
請求項5の発明は、請求項4の発明において、前記端末制御部は、前記センタ装置に連続して通信データの再送信を要求した回数をカウントする要求カウンタを有しており、この要求カウンタの値が所定回数になったときには、前記無線通信部が最後に受信した、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を実行するものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項の発明において、前記無線通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送信とSMSメッセージによる通信データの送信とを同時に実行可能であるものである。
請求項7の発明は、無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続された緊急通報端末と通信するセンタ装置であって、前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で信号の送受信を行うセンタ通信部と、このセンタ通信部の動作を制御して、このセンタ通信部より前記無線通信網を介して前記緊急通報端末に通信データを送信させるセンタ制御部とを備え、前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、前記センタ制御部は、前記センタ通信部が前記緊急通報端末から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれか一方を他方より先に受信したとき、先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行するものである。
請求項8の発明は、無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続された緊急通報端末と通信するセンタ装置であって、前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で信号の送受信を行うセンタ通信部と、このセンタ通信部の動作を制御して、このセンタ通信部より前記無線通信網を介して前記緊急通報端末に通信データを送信させるセンタ制御部とを備え、前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、前記センタ制御部は、前記センタ通信部が前記緊急通報端末から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれかを受信した時から、所定時間経過するまで、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データを受信するために待機するものである。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記センタ制御部は、前記所定のメッセージによる通信データを受信するために待機中に、前記所定時間が経過したときには、先に受信した通信データに基づいて処理を実行するものである。
請求項10の発明は、無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続された緊急通報端末と通信するセンタ装置であって、前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で信号の送受信を行うセンタ通信部と、このセンタ通信部の動作を制御して、このセンタ通信部より前記無線通信網を介して前記緊急通報端末に通信データを送信させるセンタ制御部とを備え、前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、前記センタ制御部は、前記センタ通信部が前記緊急通報端末から送信されたDTMFメッセージによる通信データとSMSメッセージによる通信データとの両方を受信した後、受信した2つの通信データを比較し、2つの通信データが互いに一致する場合にはその通信データに基づいて処理を行い、2つの通信データが互いに一致しない場合には、前記緊急通報端末に通信データの再送信を要求するものである。
請求項11の発明は、請求項10の発明において、前記センタ制御部は、前記緊急通報端末に連続して通信データの再送信を要求した回数をカウントする要求カウンタを有しており、この要求カウンタの値が所定回数になったときには、前記センタ通信部が最後に受信した、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を実行するものである。
請求項12の発明は、請求項7乃至請求項11のいずれか一項の発明において、前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送信とSMSメッセージによる通信データの送信とを同時に実行可能であるものである。
請求項13の発明は、無線通信網を利用し、緊急通報端末とセンタ装置とが互いに通信可能に構成されている緊急通報システムであって、前記緊急通報端末及びセンタ装置は、それぞれDTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とを実行可能であり、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれか一方を他方より先に受信したとき、先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行するものである。
請求項14の発明は、請求項13の発明において、前記無線通信部及び/又はセンタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送信とSMSメッセージによる通信データの送信とを同時に実行可能であるものである。
請求項1の発明によれば、無線通信網を利用した緊急通報システムにおいて、センタ装
置と通信する緊急通報端末側で、無線通信部が通信データをDTMFメッセージにより送
信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能である。従って、通常はDTMF
メッセージを利用することにより即時性の高い伝送を行うことが可能であり、無線通信網
の音声通信品質が悪い状況下においては、SMSメッセージを利用することにより、確実
に通信データを伝送することが可能となる。また、端末制御部が、DTMFメッセージ又はSMSメッセージのうち先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行するので、処理を確実に、且つ速やかに実行することが可能となる。
請求項2の発明によれば、無線通信網を利用した緊急通報システムにおいて、センタ装
置と通信する緊急通報端末側で、無線通信部が通信データをDTMFメッセージにより送
信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能である。従って、通常はDTMF
メッセージを利用することにより即時性の高い伝送を行うことが可能であり、無線通信網
の音声通信品質が悪い状況下においては、SMSメッセージを利用することにより、確実
に通信データを伝送することが可能となる。また、端末制御部が、DTMFメッセージ又はSMSメッセージのうちいずれかを先に受信した時から所定時間経過するまで、所定のメッセージによる通信データを受信するために待機するので、受信することができたメッセージのうち、所定のメッセージによる通信データを優先させて、その通信データに基づいて処理を実行することが可能となる。従って、例えばDTMFメッセージによる通信データとSMSメッセージによる通信データとで若干異なる内容のものを送るような場合でも、伝送が可能であれば所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を実行することができる。
請求項3の発明によれば、端末制御部が、所定のメッセージによる通信データを受信するために所定時間待機してもその通信データを受信できないときには、先に受信した通信データに基づいて処理を実行する。従って、所定のメッセージによる通信データを優先させつつ、所定のメッセージを受信できないときにも、先に受信した通信データに基づいた処理を確実に行うようにすることができる。
請求項4の発明によれば、無線通信網を利用した緊急通報システムにおいて、センタ装置と通信する緊急通報端末側で、無線通信部が通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能である。従って、通常はDTMFメッセージを利用することにより即時性の高い伝送を行うことが可能であり、無線通信網の音声通信品質が悪い状況下においては、SMSメッセージを利用することにより、確実に通信データを伝送することが可能となる。また、端末制御部は、DTMFメッセージとSMSメッセージの両方による通信データを互いに比較して、一致する場合に処理を行い、一致しなければ処理を行わずセンタ装置に通信データの再送信を要求する。従って、誤りが少なくより正確な通信データに基づいて処理を行うことが可能になり、処理の信頼性を高くすることが可能となり、緊急通報端末の誤動作を防止することが可能となる。
請求項5の発明によれば、端末制御部は、要求カウンタを用いて、所定回数再送信を要求してもDTMFメッセージとSMSメッセージの両方による通信データが互いに一致しないときには、最後に受信した所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を行う。従って、上述のようにより正確な通信データを受信して処理の信頼性を高くすることを図りつつ、例えば無線通信網の音声通信品質が改善されない場合等でも、確実に処理を実行することが可能となる。
請求項6の発明によれば、無線通信部が、通信データをDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方により同時に伝送するので、通常はDTMFメッセージを利用することにより即時性の高い伝送が行われ、例えば無線通信網の音声通信品質が悪い状況下であっても、SMSメッセージが確実に伝送される。従って、通信データを確実に伝送することが可能になる。
請求項7の発明によれば、無線通信網を利用した緊急通報システムにおいて、緊急通報端末と通信するセンタ装置側で、センタ通信部が通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能である。従って、通常はDTMFメッセージを利用することにより即時性の高い伝送を行うことが可能であり、無線通信網の音声通信品質が悪い状況下においては、SMSメッセージを利用することにより、確実に通信データを伝送することが可能となる。また、センタ制御部が、DTMFメッセージ又はSMSメッセージのうち先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行するので、処理を確実に、且つ速やかに実行することが可能となる。
請求項8の発明によれば、無線通信網を利用した緊急通報システムにおいて、緊急通報端末と通信するセンタ装置側で、センタ通信部が通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能である。従って、通常はDTMFメッセージを利用することにより即時性の高い伝送を行うことが可能であり、無線通信網の音声通信品質が悪い状況下においては、SMSメッセージを利用することにより、確実に通信データを伝送することが可能となる。また、センタ制御部が、DTMFメッセージ又はSMSメッセージのうちいずれかを先に受信した時から所定時間経過するまで、所定のメッセージによる通信データを受信するために待機するので、受信することができたメッセージのうち、所定のメッセージによる通信データを優先させて、その通信データに基づいて処理を実行することが可能となる。従って、例えばDTMFメッセージによる通信データとSMSメッセージによる通信データとで若干異なる内容のものを送るような場合でも、伝送が可能であれば所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を実行することができる。
請求項9の発明によれば、センタ制御部が、所定のメッセージによる通信データを受信するために所定時間待機してもその通信データを受信できないときには、先に受信した通信データに基づいて処理を実行する。従って、所定のメッセージによる通信データを優先させつつ、その通信データを受信できないときにも、先に受信した通信データに基づいた処理を確実に行うようにすることができる。
請求項10の発明によれば、無線通信網を利用した緊急通報システムにおいて、緊急通報端末と通信するセンタ装置側で、センタ通信部が通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能である。従って、通常はDTMFメッセージを利用することにより即時性の高い伝送を行うことが可能であり、無線通信網の音声通信品質が悪い状況下においては、SMSメッセージを利用することにより、確実に通信データを伝送することが可能となる。また、センタ制御部は、DTMFメッセージとSMSメッセージの両方による通信データを互いに比較して、一致する場合に処理を行い、一致しなければ処理を行わず緊急通報端末に通信データの再送信を要求する。従って、誤りが少なくより正確な通信データに基づいて処理を行うことが可能になり、処理の信頼性を高くすることが可能となり、センタ装置の誤動作を防止することが可能となる。
請求項11の発明によれば、センタ制御部は、要求カウンタを用いて、所定回数再送信を要求してもDTMFメッセージとSMSメッセージの両方による通信データが互いに一致しないときには、最後に受信した所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を行う。従って、上述のようにより正確な通信データを受信して処理の信頼性を高くすることを図りつつ、例えば無線通信網の音声通信品質が改善されない場合等でも、確実に処理を実行することが可能となる。
請求項12の発明によれば、センタ通信部が、通信データをDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方により同時に伝送するので、通常はDTMFメッセージを利用することにより即時性の高い伝送が行われ、例えば無線通信網の音声通信品質が悪い状況下であっても、SMSメッセージが確実に伝送される。従って、通信データを確実に伝送することが可能になる。
請求項13の発明によれば、無線通信網を利用した緊急通報システムにおいて、無線通信部及びセンタ通信部の互いの間で通信データをDTMFメッセージとSMSメッセージとで送受信が可能であり、DTMFメッセージ又はSMSメッセージのうち先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行するので、処理を確実に、且つ速やかに実行することが可能となる。
請求項14の発明によれば、無線通信部及び/又はセンタ通信部が、通信データをDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方により同時に伝送するので、通常はDTMFメッセージを利用することにより即時性の高い伝送が行われ、例えば無線通信網の音声通信品質が悪い状況下であっても、SMSメッセージが確実に伝送される。従って、通信データを確実に伝送することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る緊急通報システムの一例を示す。この緊急通報システムは、例えば子供や老人等の保持者に携帯され、緊急時等に操作される緊急通報端末(以下、端末と称する)1と、操作された端末1からの通報を受け付けるコールセンタDにより構成されるものである。
この緊急通報システムにおいて、端末1とコールセンタDとは、例えばGSM(Global system for Mobile Communication)方式等の無線通信網を含む公衆網Bを利用して互いにデータを送受信可能となるように構成されている。本実施形態において、公衆網Bの無線通信網は、複数の無線基地局(以下、基地局と称する)A1,A2,…,Anにより構成されている。なお、図1には、これらの複数の基地局A1,A2,…,Anのうち、基地局A1のみを図示している。端末1は、これらの基地局A1,A2,…,Anのうち、後述するように1つの基地局と接続する。そして、コールセンタDは、内部のセンタ装置11が公衆網Bに例えば専用線により接続されることにより、端末1と互いに通信データを送受信可能となるように構成されている。
図2は、端末1を示す。端末1は、端末制御部2と、無線通信部4とを備えている。端末制御部2は、CPU2aとRAM2bとにより構成されている。CPU2aは、RAM2b及び無線通信部4と通信可能に構成されており、この端末1の動作を制御する。RAM2bは、例えば、後述のようにセンタ装置11から送信された通信データ等を記憶するものである。
無線通信部4は、無線回路制御部4aと無線回路部4bとを有している。無線通信部4は、無線回路制御部4aが無線回路部4bを時分割多重によりアクセス制御し、無線回路部4bが、その制御に応じて無線回路部4bに接続されたアンテナ4cを介して無線信号の送受信を行うものである。
この端末1は、無線通信部4による無線通信により、基地局A1,A2,…,Anのうち、無線信号を受信可能な状態であるいずれかと通信する。これにより、端末1はこれらの基地局A1,A2,…,Anにより構成される無線通信網に接続され、公衆網Bを通じて、コールセンタDとの間で通信データを送受信可能になっている。端末1の位置が変わってそれまで通信していた基地局Anと通信できなくなったときには、その位置で通信可能な別の基地局Anとの通信を開始することにより、無線通信網との接続が維持されるように構成されている。
図3は、センタ装置11を示す。センタ装置11は、センタ制御部12と、センタ通信部14とを有している。センタ制御部12は、制御装置12aと記憶装置12bとにより構成されている。制御装置12aは、記憶装置12bとセンタ通信部14と通信可能に構成されており、センタ装置11の動作を制御する。記憶装置12bは、例えばハードディスクドライブ等により構成されており、例えばこの緊急通報システムの利用者や、端末1の保持者についてのデータ等が記録されたデータベース等を記憶する。
センタ通信部14は、通信回路制御部14aと、この通信回路制御部14aにより制御される通信回路部14bとを有している。通信回路部14bは、例えば有線の電話回線等により公衆網Bに接続されている。このようにセンタ装置11が公衆網Bに接続されていることにより、コールセンタDは、上述のように無線通信網に接続している端末1との間で通信データを送受信可能になっている。
次に、この緊急通報システムにおいて端末1とコールセンタDとの通信の一例として、端末1が保持者により操作されたときの動作について説明する。保持者により端末1の操作が行われると、無線通信部4が、そのとき接続している基地局Anとの間で無線通信を行い、例えば緊急通報信号とその端末1のIDコード等を通信データとしてコールセンタD宛に送信する。コールセンタDのセンタ装置11は、センタ通信部14を通じてこの通信データを受信する。そして、通信データが受信されると、センタ制御部12は、その通信データに基いて、例えば記憶装置12bのデータベース中から受信したIDコード等と一致するレコードを調べ、端末1に関する保持者についてのデータ抽出等の処理を実行する。これにより、端末1を操作してコールセンタDに通報した保持者に関する情報を、コールセンタD側で把握することが可能になっている。なお、緊急通報システムにおいては、このように端末1から通信データをセンタ装置11に送信するだけではなく、センタ装置11から端末1へ、例えば保持者に通知する連絡事項等を通信データとして送信することも行われる。この場合には、上述と反対に、通信データがセンタ装置11から公衆網Bとその無線通信網を介して、端末1が接続している基地局Anから端末1に伝送され、端末1はその通信データに基いて、連絡事項を保持者に通知する等の処理を行う。
ここで、この緊急通報システムにおいて行われる通信データの伝送について説明する。この緊急通報システムにおいて、端末1の無線通信部4と、センタ装置11のセンタ通信部14とは、共に、DTMF(Dial Tone Multi Frequency)メッセージによる通信データの送受信と、SMS(Short Message Service)メッセージによる通信データの送受信との両方がいずれも実行可能となるように構成されている。そして、端末1及びセンタ装置11は、一方から他方に、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であると共に、それぞれのメッセージによる通信データの送信を同時に実行可能に構成されている。
ここで、DTMFメッセージとSMSメッセージのどちらにより通信データを送信するか、また、2つのメッセージ両方により同時に通信データを送信するか等は、端末1及びセンタ装置それぞれの端末制御部2、センタ制御部12により変更可能になっている。このような伝送モードの変更は、以下のように行われる。端末制御部2及びセンタ制御部12は、例えば、それぞれ無線通信部4及びセンタ通信部14と通信し、無線通信部4及びセンタ通信部14が接続している公衆網Bの無線通信網の音声通信品質について、良好であるかどうかを調べる。そして、音声通信品質が良好であれば、通信データをDTMFメッセージにより送信するようにし、音声通信品質が悪いようであれば、通信データをSMSメッセージにより送信するように切り替える。また、例えば、音声通信品質が変化しやすいようなとき等には、通信データをDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方により同時に送信するように切り替える。なお、これらの2つのメッセージについての通信データの伝送モードは、ユーザ等の操作により任意に変更可能に構成されていてもよい。
本実施形態においては、このように端末1とセンタ装置11とが通信データの伝送をDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方を用いて行うことが可能に構成されているので、公衆網Bの無線通信網において音声通信品質が良好であるときには、一方から他方に通信データをDTMFメッセージにより送信するように切り替えることにより、即時性が高い伝送を行うことが可能となる。一方、公衆網Bの無線通信網において音声通信品質が悪い状況下においては、一方から他方に通信データをSMSメッセージにより送信するように切り替えることにより、確実に通信データを伝送することが可能となる。
また、通信データの伝送をDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方により同時に行うことにより、公衆網Bの無線通信網において音声通信品質が良好であるときには、即時性が高い伝送を行うことができるDTMFメッセージにより伝送することができ、また、音声通信品質が悪く、DTMFメッセージによる伝送が成功しなくても、SMSメッセージにより伝送することができる。従って、通信データを確実に伝送することが可能となる。
なお、緊急通報システムは、これに限られるものではなく、端末1とセンタ装置11の両方又はいずれか一方が、DTMFメッセージによる送受信とSMSメッセージによる送受信とを切り替えることのみが可能なものであったり、常にDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方により通信データを送信するように構成されているようなものであってもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。以下に説明する各実施形態において、第1の実施形態と同様の構成部材のものは同一の符号を付し、第1の実施形態と相違する部分についてのみ説明する。第2の実施形態では、上述の第1の実施形態のように、端末1又はセンタ装置11の一方から他方に向け、DTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データが同時に送信されたときに、他方は、それらの通信データのうち先に受信したメッセージによる通信データに基いて処理を行うものである。
図4は、第2の実施形態における端末1の通信データを受信するときの動作を示す。先ず、センタ装置11から端末1に向け、DTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データが同時に送信されると(S11)、端末1の無線通信部4により、この通信データのうち、いずれかのメッセージによるものが受信される(S12)。このとき、端末制御部2は、受信した通信データがDTMFメッセージによるものであるかどうかを判断する(S13)。そして、DTMFメッセージによるものであれば、その通信データを処理し(S14)、DTMFメッセージによるものでなければ、SMSメッセージによる通信データが受信されたと判断して、SMSメッセージによる通信データを処理する(S15)。すなわち、第2の実施形態において、端末1は先に受信した通信データについて、処理を行うように構成されている。このように処理を行うことにより、通信データが確実に伝送されると共に、処理を確実に、且つ速やかに実行することが可能となる。
なお、第2の実施形態において、センタ装置11の通信データを受信するときの動作も端末1の動作と同様である。すなわち、センタ装置11のセンタ制御部12は、端末1から同時に送信された2つのメッセージによる通信データのうち、センタ通信部14が先に受信した通信データについて処理を行うように構成されており、処理を確実に、且つ速やかに実行することが可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態においては、端末1又はセンタ装置11の一方から他方に向け、DTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データが同時に送信されたときに、他方が、いずれかの通信データを受信してから、例えば30秒間程度、所定時間経過するまで、DTMFメッセージによる通信データを受信するために待機するように構成されている。
図5は、第3の実施形態における端末1の通信データを受信するときの動作を示す。先ず、上述の第2の実施形態と同様に、センタ装置11から端末1に向け、DTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データが同時に送信されると(S21)、端末1の無線通信部4によりいずれかのメッセージによる通信データが最初の通信データとして受信され(S22)、端末制御部2が、受信した最初の通信データがDTMFメッセージによるものであるかどうかを判断する(S23)。ここで、第3の実施形態においては、最初の通信データが所定のDTMFメッセージによるものであれば、その通信データの処理を行う(S24)。一方、DTMFメッセージによるものでなく、SMSメッセージによるものであれば、最初の通信データを受信したときから例えば30秒間待機する(S25:YES)。待機しているときに、新たに無線通信部4が通信データを受信したときには(S26:YES)、その新たに受信した通信データがDTMFメッセージによるものかどうかを判断し(S27)、DTMFメッセージによるものであれば、その通信データに基づいて処理を行う(S24)。最初の通信データを受信してから30秒間以内に、通信データを受信しなかったとき(S26:NO)や、受信してもDTMFメッセージによるものではなかったとき(S27:NO)には、30秒経過後に(S25:NO)、先に受信したSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を行う(S28)。なお、待機時間は、待機中に新たな通信データを受信したときに、再び最初から計時が開始されるような構成であってもよい。また、待機時間は30秒に限られるものではない。
第3の実施形態においても、センタ装置11は上述の端末1と同様に通信データを受信するときの動作を行うように構成されている。すなわち、端末1から送信された最初の通信データを受信して、その通信データがDTMFメッセージによる通信データではなければ、例えば30秒間待機し、その間にDTMFメッセージによる通信データを受信したときには、センタ制御部12はその通信データに基づいて処理を行う。また、待機中にDTMFメッセージによる通信データを受信しなかった場合には、センタ制御部12はSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を行う。
このように、第3の実施形態においては、端末1とセンタ装置11はDTMFメッセージによる通信データを受信するまで所定時間経過するまで待機し、受信できた場合にはDTMFメッセージによる通信データに基づいた処理を行う。従って、例えばDTMFメッセージによる通信データとSMSメッセージによる通信データとで同時に通信データを送信するときに、両メッセージでは若干異なる内容のものとなってしまう場合等においても、伝送が可能であればより理想的な方の、例えばDTMFメッセージによる通信データを優先させ、その通信データに基づいた処理を実行することができる。そして、DTMFメッセージにより通信データの伝送が不可能であれば、所定時間経過後にSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を行うことから、確実に通信データを伝送し、処理を行うことが可能となる。
なお、第3の実施形態において、端末1又はセンタ装置11は、DTMFメッセージによる通信データではなく、SMSメッセージによる通信データを受信するために待機するような構成であってもよい。すなわち、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち、処理を行うに当たってより理想的な方の所定のメッセージによる通信データを受信するために待機するように構成することにより、その通信データを伝送できるときにはより理想的に処理を実行することが可能となる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態においては、端末1又はセンタ装置11の一方から他方に向け、DTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データが同時に送信されたときに、他方が、両方の通信データを受信した後、2つの通信データを比較する。そして、2つの通信データが互いに一致しないときには、通信データを送信した一方に対し、再度通信データを送信するように要求するように構成されている。
図6は、第4の実施形態における端末1の通信データを受信するときの動作を示す。先ず、センタ装置11から端末1に向け、DTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データが同時に送信されると(S31)、端末1の無線通信部4が、両方のメッセージによる通信データを受信する(S32)。そして、端末制御部2が、受信した両方のメッセージによる通信データが互いに一致するかどうか比較する(S33、S34)。このとき、2つの通信データが互いに一致していれば、端末制御部2は、通信データは正しいものと判断して、その通信データに基づいて処理を実行する。一方、2つのデータが互いに一致しないときには、いずれかの通信データが正しく伝送されていなかったと判断して、無線通信部4からセンタ装置11に向けて、通信データを再送信するように要求する内容のデータを送信する(S36)。この再送信させるためのデータは、例えばDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方により送信される。センタ装置11のセンタ通信部14は、この再送信させるためのデータを受信すると、前回端末1に送信したDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データを同時に再送信する(S31にリターン)。
なお、第4の実施形態においても、センタ装置11は上述の端末1と同様に通信データを受信するとき動作を行うように構成されている。すなわち、端末1から送信された両方のメッセージによる通信データを受信すると、センタ制御部12はそれらを互いに比較し、互いに一致しているときにはその通信データを正しいものと判断して処理を行う。そして、互いに一致していないときには端末1に通信データの再送信を要求する。
このように、端末1とセンタ装置11は、受信したDTMFメッセージとSMSメッセージとの両方による通信データが一致しなければ処理を行わないので、誤りが少なく、より正確な通信データに基づいて処理を行うことが可能になる。従って、処理の信頼性を高くすることが可能となり、端末1やセンタ装置11の誤動作等を防止することが可能となる。
ここで、第4の実施形態においては、端末1又はセンタ装置11の一方から他方に通信データの再送信を要求した回数が所定回数に達したときには、最後に受信したSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を実行するように構成されていてもよい。
以下に、このように構成された端末1について説明する。端末制御部2は、センタ装置11に通信データの再送信を要求した回数をカウントする要求カウンタを有している。この要求カウンタは、例えば再送信を要求する毎に端末制御部2により1ずつ加算されていき、また、端末制御部2が通信データに基づいて処理を行う毎に、その値がクリアされるように構成されている。
図7は、この端末1の通信データを受信するときの動作を示す。端末1は、センタ装置11から端末1に向けて通信データが送信されてから、両方の通信データが互いに一致しているか比較するまでの動作については、上述と同様に行う(S41〜S43)。両方の通信データを比較したとき、それらが互いに一致していれば(S44:YES)、要求カウンタの値をクリアした上で(S45)、その通信データに基づいて処理を実行する(S46)。一方、通信データが互いに一致していなければ(S44:NO)、端末制御部2は、要求カウンタの値が例えば3以上であるかどうかを判断する(S47)。要求カウンタの値が、例えば0,1,又は2であるきには、上述と同様にセンタ装置11に対し通信データの再送信を要求すると共に(S48)、要求カウンタに1を加算する(S49)。
上述のようにセンタ装置11に対し再送信要求を行っても、例えば公衆網Bの音声通信の品質が悪いままであり、再送信されたDTMFメッセージとSMSメッセージによる通信データが一致しなければ、要求カウンタが加算されていくことになる。そして、再送信された両方の通信メッセージが互いに一致せず(S44:NO)、要求カウンタの値が3になっているときには(S47:NO)、端末制御部2は、要求カウンタをクリアした上で(S50)、最後に受信したSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を実行する(S51)。
なお、このような端末1の通信データを受信するときの動作は、センタ装置11においても同様に行われる。すなわち、センタ制御部12が要求カウンタを有しており、端末1に通信データの再送信要求を行う毎にこの要求カウンタが加算される。そして、要求カウンタが例えば3以上であれば、端末1から送信されたDTMFメッセージとSMSメッセージとが互いに一致しなくても、最後に受信したSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を実行する。
このように、端末1又はセンタ装置11は、再送信要求を行った回数が例えば連続して3回になり、その後も両メッセージが一致しなければ、最後に受信したSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を行うので、上述のようにより正確な通信データを受信して処理の信頼性を高くすることを図りつつ、例えば公衆網Bの無線通信網の音声通信品質が改善されない場合等でも、SMSメッセージによる通信データに基づいて確実に処理を実行することが可能となる。なお、再送信要求を行うかSMSメッセージによる通信データに基づいて処理を行うかの判断を行うときの要求カウンタの回数は、3回に限られるものではない。また、両メッセージが一致しないときに実行する処理は、SMSメッセージによる通信データに基づいて実行されるものに限られるものではない。すなわち、要求カウンタの回数が所定回数となったときに、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を実行するように構成されていればよい。
なお、本発明は上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を変更しない範囲で適宜に種々の変形が可能である。例えば、上述の実施形態においては、端末1及びセンタ装置11の両方が、DTMFメッセージとSMSメッセージとを切り替えて通信データを送信可能であるが、端末1又はセンタ装置11のいずれか一方のみが、2つのメッセージを切り替えて通信データを送信可能に構成されているものであってもよい。また、例えば、端末1は、例えばGPS(Global Positioning System)等の衛星測位システムを利用して測位演算処理を行うことにより自らの位置を測位する測位装置を備え、この測位装置を用いて得た端末1の現在の位置情報を含んだ通信データを、センタ装置11に向け送信するような構成であってもよい。このような構成のとき、位置情報を含んだ通信データを、上述のようにDTMFメッセージとSMSメッセージとにより送信可能であるので、センタ装置11に位置情報を含む通信データをより確実に伝送することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係る緊急通報システムの一例を示す図。 同上システムの緊急通報端末を示すブロック図。 同上システムのセンタ装置を示すブロック図。 本発明の第2の実施形態に係る緊急通報システムの緊急通報端末の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第3の実施形態に係る緊急通報システムの緊急通報端末の動作の一例を示すフローチャート。 本発明の第4の実施形態に係る緊急通報システムの緊急通報端末の動作の一例を示すフローチャート。 第4の実施形態の一変形例に係る緊急通報システムの緊急通報端末の動作の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1 端末(緊急通報端末)
2 端末制御部
4 無線通信部
11 センタ装置
12 センタ制御部
14 センタ通信部
An 基地局(無線基地局)
B 公衆網(無線通信網)

Claims (14)

  1. 無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続するセンタ装置と通信する緊急通報端末であって、
    前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で無線信号の送受信を行う無線通信部と、
    この無線通信部の動作を制御して、この無線通信部より前記無線通信網を介して前記センタ装置に通信データを送信させる端末制御部とを備え、
    前記無線通信部は、DTMF(Dial Tone Multi Frequency)メッセージによる通信データの送受信とSMS(Short Message Service)メッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、
    前記端末制御部は、前記無線通信部が前記センタ装置から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれか一方を他方より先に受信したとき、先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行することを特徴とする緊急通報端末。
  2. 無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続するセンタ装置と通信する緊急通報端末であって、
    前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で無線信号の送受信を行う無線通信部と、
    この無線通信部の動作を制御して、この無線通信部より前記無線通信網を介して前記センタ装置に通信データを送信させる端末制御部とを備え、
    前記無線通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、
    前記端末制御部は、前記無線通信部が前記センタ装置から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれかを受信した時から、所定時間経過するまで、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データを受信するために待機することを特徴とする緊急通報端末。
  3. 前記端末制御部は、前記所定のメッセージによる通信データを受信するために待機中に、前記所定時間が経過したときには、先に受信した通信データに基づいて処理を実行することを特徴とする請求項2に記載の緊急通報端末。
  4. 無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続するセンタ装置と通信する緊急通報端末であって、
    前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で無線信号の送受信を行う無線通信部と、
    この無線通信部の動作を制御して、この無線通信部より前記無線通信網を介して前記センタ装置に通信データを送信させる端末制御部とを備え、
    前記無線通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、
    前記端末制御部は、前記無線通信部が前記センタ装置から送信されたDTMFメッセージによる通信データとSMSメッセージによる通信データとの両方を受信した後、受信した2つの通信データを比較し、2つの通信データが互いに一致する場合にはその通信データに基づいて処理を行い、2つの通信データが互いに一致しない場合には、前記センタ装置に通信データの再送信を要求することを特徴とする緊急通報端末。
  5. 前記端末制御部は、前記センタ装置に連続して通信データの再送信を要求した回数をカウントする要求カウンタを有しており、この要求カウンタの値が所定回数になったときには、前記無線通信部が最後に受信した、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を実行することを特徴とする請求項4に記載の緊急通報端末。
  6. 前記無線通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送信とSMSメッセージによる通信データの送信とを同時に実行可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の緊急通報端末。
  7. 無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続された緊急通報端末と通信するセンタ装置であって、
    前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で信号の送受信を行うセンタ通信部と、
    このセンタ通信部の動作を制御して、このセンタ通信部より前記無線通信網を介して前記緊急通報端末に通信データを送信させるセンタ制御部とを備え、
    前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、
    前記センタ制御部は、前記センタ通信部が前記緊急通報端末から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれか一方を他方より先に受信したとき、先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行することを特徴とするセンタ装置。
  8. 無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続された緊急通報端末と通信するセンタ装置であって、
    前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で信号の送受信を行うセンタ通信部と、
    このセンタ通信部の動作を制御して、このセンタ通信部より前記無線通信網を介して前記緊急通報端末に通信データを送信させるセンタ制御部とを備え、
    前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、
    前記センタ制御部は、前記センタ通信部が前記緊急通報端末から送信されたDTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれかを受信した時から、所定時間経過するまで、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データを受信するために待機することを特徴とするセンタ装置。
  9. 前記センタ制御部は、前記所定のメッセージによる通信データを受信するために待機中に、前記所定時間が経過したときには、先に受信した通信データに基づいて処理を実行することを特徴とする請求項8に記載のセンタ装置。
  10. 無線通信網を利用した緊急通報システムに用いられ、前記無線通信網に接続された緊急通報端末と通信するセンタ装置であって、
    前記無線通信網に接続され、この無線通信網との間で信号の送受信を行うセンタ通信部と、
    このセンタ通信部の動作を制御して、このセンタ通信部より前記無線通信網を介して前記緊急通報端末に通信データを送信させるセンタ制御部とを備え、
    前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とをいずれも実行可能であり、通信データをDTMFメッセージにより送信するかSMSメッセージにより送信するかを切替可能であり、
    前記センタ制御部は、前記センタ通信部が前記緊急通報端末から送信されたDTMFメッセージによる通信データとSMSメッセージによる通信データとの両方を受信した後、受信した2つの通信データを比較し、2つの通信データが互いに一致する場合にはその通信データに基づいて処理を行い、2つの通信データが互いに一致しない場合には、前記緊急通報端末に通信データの再送信を要求することを特徴とするセンタ装置。
  11. 前記センタ制御部は、前記緊急通報端末に連続して通信データの再送信を要求した回数をカウントする要求カウンタを有しており、この要求カウンタの値が所定回数になったときには、前記センタ通信部が最後に受信した、DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのうち所定のメッセージによる通信データに基づいた処理を実行することを特徴とする請求項10に記載のセンタ装置。
  12. 前記センタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送信とSMSメッセージによる通信データの送信とを同時に実行可能であることを特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか一項に記載のセンタ装置。
  13. 無線通信網を利用し、緊急通報端末とセンタ装置とが互いに通信可能に構成されている緊急通報システムであって、
    前記緊急通報端末及びセンタ装置は、それぞれDTMFメッセージによる通信データの送受信とSMSメッセージによる通信データの送受信とを実行可能であり、
    DTMFメッセージによる通信データ又はSMSメッセージによる通信データのいずれか一方を他方より先に受信したとき、先に受信したメッセージによる通信データに基づいて処理を実行することを特徴とする緊急通報システム。
  14. 前記無線通信部及び/又はセンタ通信部は、DTMFメッセージによる通信データの送信とSMSメッセージによる通信データの送信とを同時に実行可能であることを特徴とする請求項13に記載の緊急通報システム。
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