JP4479641B2 - 回折素子及びこれを用いたプロジェクター - Google Patents

回折素子及びこれを用いたプロジェクター Download PDF

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本発明は、例えばプロジェクターの光変調素子として用いて好適な、リボン状の梁(ビーム)の一部を駆動して回折格子を構成する回折素子及びこれを用いたプロジェクターに関する。
光学的な機能を有する微小電気機械素子、いわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子を用いた製品開発は現在数多く行われており、その多くは光の進行方向の制御や光のオン/オフを行うような、広義の光スイッチングシステムとして用いられている。
上記の光スイッチングシステムの一種として、回折光を発生する回折素子の機能を有する光学MEMS素子が存在する。
図13Aは、光学MEMS素子より成る一般的な回折素子の一例の概略斜視構成図、図13Bはその概略斜視構成図である。この回折素子1は、基板2上に形成した下部電極3と、この下部電極3をブリッジ状に跨ぐように配置した横方向に延びる梁5、いわゆるビームとを有して構成される。梁5と下部電極3とは、その間の空間4によって電気的に絶縁されている。梁5は、例えばその両端が屈曲されて支持部6(6A及び6B)とされ、この支持部6A及び6Bを介して基板2に支持された両持ち梁式構造に形成される。
ここで基板2は、例えば、シリコン(Si)やガリウム砒素(GaAs)などの半導体基板上に絶縁膜を形成した基板、石英基板やガラス基板のような絶縁性基板などが用いられる。下部電極3は、不純物をドーピングした多結晶シリコン膜、金属膜(多結晶W,Cr)などで形成される。梁5は、例えばシリコン窒化膜(SiN膜)等の絶縁性材料より成る下地膜7と、その上面に形成され、導電性を有する材料から成る上部電極8とから構成される。この場合上部電極8としては、例えば高い反射率を有するAl等より成り、少なくともその上面中央部が反射領域9として構成される。
図13Aにおいては、梁5の一部、例えば1つおきの梁5に電圧を印加して、静電引力によって基板2側にたわませた状態を示す。このような梁5を多数基板2上に形成することで回折格子を構成し、その反射領域9に光を照射すると、回折光が生じる。
この回折作用により、すなわち梁の駆動位置に応じてその光の反射方向が異なることを利用して、一方向の反射光を検出してスイッチ機能を持たせた光スイッチに適用できる。また複数の梁を並列配置して、所定の方向へ反射(回折)する光の強度を連続的に変える光変調素子として用いることができ、例えば梁5を多数並べて1次元の画像表示素子として使用することができる。このような画像表示素子として、米国Silicon Light Machine社が開発した回折ライトバルブ(GLV:Grating Light Valve)が知られている(特許文献1及び2参照。)。
この回折ライトバルブをプロジェクターの光変調素子として用いる場合には、梁を一列に並べてできる1次元の画像をスキャニング、すなわち走査照射することによって2次元の画像を得る。
更に、このような回折素子を利用したプロジェクターシステムにおいては、梁がその幅方向に傾斜するいわゆるブレーズ構造を採用することで、より高いコントラスト、輝度を実現することが可能である。これは、ブレーズ構造すなわち梁を傾けることによって、回折光を2方向から1方向に限定できるためである。
図14A及びBはこの様子を示す。図14A及びBは、回折素子の梁5の概略断面構造を省略して示したものであり、図14Aにおいては、電圧を印加しない非駆動状態を示し、入射光L0に対し0次回折光L0と2次回折光L2が生じている様子を示す。これに対し、図14Bに示すように、1つおきの梁5に電圧を印加すると、静電引力により下部電極3側にこれらの梁5がたわむため回折格子が構成されて、入射光L0に対し1次回折光L1のみが生じる。したがって、プロジェクターなどの光学装置内において、1次回折光が射出される方向に空間フィルタを設けることによって、より高いコントラスト及び輝度を実現できることとなる。
このような梁を幅方向に傾けるブレーズ構造としては、図15A及びBにそれぞれ概略斜視構成図及び概略平面構成図を示すように、梁の両端に段差を設ける構造が提案されている(例えば特許文献3参照。)。
これは、梁自体の持つ引っ張り応力を利用して、その長手方向中央部分(反射領域)を傾ける機構となっている。すなわち、このブレーズ型の回折素子1は、基板2上に形成した下部電極3と、この下部電極3をブリッジ状に跨ぐように配置した梁5とを有して成る。梁5は、その両端に段差31が設けられ、この段差31のビーム幅方向の幅W1は、梁5の全幅W2の2分の1程度とされる。梁5と下部電極3とは、その間の空間4によって電気的に絶縁されている。梁5は、前述と同様に例えば、シリコン窒化膜等の絶縁膜7と、その上面の例えばAl膜による上部電極8との2層膜で形成され、その両端が例えばこれと一体の支持部6A及び6Bを介して基板2に支持された両持ち梁式構造に形成される。なお、段差31の深さDにより、梁5の傾き角度が調整される。
この回折素子1において、段差31を有した梁5に傾きを生じさせるメカニズムを図16A及びBに示す。これは、梁5の幅方向の一半部において、長手方向両端部に段差31を設けることにより、梁5自体の持つ引張り応力を利用してその中央部分を傾ける機構となっている。すなわち、図16A(応力開放前)に示すように、梁5の段差31がある側は、引張り応力Fa1によって段差31の下の高さまで押し下げる力Fb1が働く。また段差のない側は、引張り応力Fa2により表面高さを保とうとする。この力Fb1が梁5に対して回転モーメントとして作用するため、図16B(応力開放後)に示すように、梁5が破線iで示すように傾く。
特許第3164824号公報 米国特許第5841579号 米国特許第6639722B2号 特開2004−54252号公報
上述の光学MEMS素子による回折素子を利用したプロジェクターシステムにおいては、その課題として、異常ピクセルが1つあった場合にこれが横方向へスキャニングされるため、横スジとして画面上に現れてしまうということが挙げられる。
前述のGLVにおいて各ピクセルのコントラスト(白黒比)平均をとると、8000:1程度という極めて高い値となるが、黒レベルがピクセル間でばらつくことによってコントラストの最悪値は2000:1程度になってしまう。また、梁の製造工程におけるばらつきが原因となって、コントラストの最悪値はさらに下がることもある。したがって、全黒の画面をそのまま出すと、コントラスト比の悪いピクセルが白っぽいスジとなって画面上に現れてしまう。
これについて説明すると、まず上述の回折素子では、梁に電圧をかけない状態によって黒レベルが得られるが、理想的には梁の高さが全て揃っている状態ならば、回折光の方向は完全にオフ方向へ制御される。しかし、膜の厚さや物性値、フォトリソグラフィーにおける露光時のずれ、少量のプロセス残渣といった製造工程上のばらつきにより、梁の高さは必ずしも一様ではなくなる。このため、黒レベルがばらついてしまうこととなる。
また上述のブレーズ型の回折素子において、段差形状にばらつきが発生すると、梁の高さ、すなわち基板側下部電極との距離や梁の傾き量がばらつくこととなる。このように、段差形状がばらつくと、梁の非駆動時にも1次回折光が発生してしまい、オン/オフ比が悪化するという問題がある。
駆動させる梁の高さが高い場合には、オフセット電圧をかけることによってこれを揃えることができるが、逆の場合はどのように駆動してもリボン高さを一様に揃えることはできなくなる。したがって、この部分において黒レベルが悪化することとなる。
これを解決する手段の一つとしては、通常駆動させない側の梁にも電圧を印加できるようにして、全ての梁に対してオフセット電圧をかけて梁の高さを揃え、高いコントラスト比を得る構成が提案されている(例えば特許文献4参照。)。しかし、この手法では配線数が2倍となるため、小型化などの点において設計上不利となる恐れがある。
以上の問題に鑑みて、本発明は、梁を多数配列し、例えば一本おきに駆動させて回折光を発生させる回折素子において、駆動する梁の高さのばらつきによる影響を抑制し、これを用いて良好なコントラストをもって画像の表示が可能なプロジェクターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、梁が2以上配列されて成り、一部の梁を対向する下部電極との静電引力により前記下部電極側に駆動して回折格子を構成する回折素子であって、駆動させる梁の非駆動時における下部電極との距離が、駆動させない梁の下部電極との距離よりも大とされて配置される構成とする。
このような構成とすることによって、駆動させる梁の高さがばらついても、このばらつきに対応した較正用の電圧を梁に印加することによって、非駆動時の梁の高さを均一化することができる。
また上述の本発明の回折素子において、駆動させる梁の下部電極との距離と、駆動させない梁の下部電極との距離との差を、製造工程上のばらつきに起因する梁と下部電極との間の距離のばらつきよりも大として構成してもよい。
この場合は、より確実に非駆動時の梁の高さを均一化することができる。
更に本発明において、駆動させる梁の下部電極との距離と、駆動させない梁の下部電極との距離との差を、5nmを超え、20nm以下としてもよい。
このような構成とすることによって、後述するように、低電圧駆動時における駆動電圧に対する回折光量の変化量を、従来の回折素子と同様とすることができる。
また、本発明の回折素子は、駆動させる梁を支える支持体の下部に、所定の厚さの薄膜を挿入する構成としてもよい。この場合は、挿入する薄膜の膜厚制御により、駆動させる梁の下部電極との距離を容易に調整して容易に製造することができる。
または、駆動させない梁を支える支持体を、所定の深さの凹部上に形成して構成してもよい。この場合は、凹部の深さの制御によって駆動させる梁の下部電極との距離を容易に調整して製造することができる。
また、本発明は、上述の回折素子において、梁を、その長手方向の両端部において一部に段差が設けられて幅方向に傾きを生じさせるいわゆるブレーズ型構造とし、この段差の幅を、駆動させる梁と、駆動させない梁とにおいて異なる構成としてもよい。
このような構成とすることによって、ブレーズ型の回折素子の段差の幅を変えるのみの比較的簡易な製造工程により、下部電極との距離を調整した梁を容易に製造することができる。
更にまた本発明は、光源と、光源から出射された光の光軸上に配置され、光の強度を変調する光変調素子とを有するプロジェクターであって、光変調素子として、上述の本発明構成の回折素子を用いる構成とする。
このような本発明のプロジェクターによれば、その光変調素子として用いる回折素子において、上述したように下部電極との距離を大きくした梁に対し、製造過程で生じる高さのばらつきに対応する較正用の電圧を印加することによってその高さを均一化することができ、回折素子としてのオン/オフ比の悪化、黒レベルの悪化を改善して高いコントラストによる良好な表示を実現できる。
以上説明したように、本発明の回折素子によれば、製造過程に生じる梁の高さのばらつきを均一化することができる。
また、本発明のプロジェクターによれば、黒レベルの悪化を改善し、コントラストの良好な表示が可能となる。
以下本発明を実施するための最良の形態の例を説明するが、本発明は以下の例に限定されるものではない。
〔1〕第1の実施形態例
図1A及びBは、それぞれ本発明による回折素子の第1の実施形態例の概略斜視構成図と、そのA−A´線上の概略断面構成図を示す。
図1Aに示すように、本発明の回折素子1は、梁5(5A、5B)が2以上(図示の例では3本)配列される。これらの梁5は、例えば基板2上に所定のパターンに形成された下部電極3を、ブリッジ状に跨ぐように配置した薄膜リボン状の形状として形成される。各梁5A及び5Bは、下部電極3とはその間の空間4によって電気的に絶縁されている。そしてその一部の梁5A、すなわち例えば1つおきの梁5Aに図示しないが例えば電圧印加手段が接続される。電圧印加時はこの梁5Aが対向する下部電極3側に静電引力により駆動され、回折格子を構成する。
そして特に本発明の回折素子1においては、駆動させる梁5Aの非駆動時における下部電極3との距離HAを、駆動させない梁5Bの下部電極3との距離HBよりも大として構成する。
この回折格子1は、従来の回折ライトバルブなどの回折素子と同様の材料により構成できる。すなわち、その基板として、例えば、シリコン(Si)やガリウム砒素(GaAs)などの半導体基板上に絶縁膜を形成した基板、石英基板やガラス基板のような絶縁性基板などが用いられる。基板側の下部電極3は、不純物をドーピングした多結晶シリコン膜、金属膜(例えばW、Cr蒸着膜)などで形成される。梁5A及び5B、いわゆるビーム、例えばシリコン窒化膜(SiN膜)等の絶縁膜と、その上面に形成された膜厚100nm程度の例えばAl膜からなる反射膜を兼ねる駆動側電極との2層構造により構成することができる。
なお、下部電極3と基板2の表面は段差のない平坦面とされる。下部電極3を金属膜などにより形成する場合は、表面を平坦化するために周囲に絶縁層を設けてもよい。
図2に比較例として、従来の回折素子1の一例の概略斜視構成図を示す。図2に示すように、従来は駆動する梁5Aと駆動しない梁5Bとが共に同じ高さとされ、すなわち下部電極3との距離は等しく形成される。
梁5A及び5Bの製造工程では、通常選択エッチング除去が可能な材料より成る犠牲層を堆積した後に、梁材料を堆積し、後から犠牲層のみを除去するというプロセスを行う。
例えば犠牲層を均一な高さに形成し、図2に示す例のように、各梁5A及び5Bの両端が全体的に同じ高さの支持部6A及び6Bにより支えられる構造とする場合は、どの梁5A、5Bの高さも理想的には同一である。
これに対し、例えば犠牲層の加工を行い、梁5のうち一本おきに犠牲層の高さを変えて形成すると、その上に堆積する梁の高さも1本おきに変化する。この状態で犠牲層の除去を行うことによって、図1Aに示すように、1本おきに梁5A及び5Bの高さが互い違いになっている構造を形成することができる。
なお、図1A及び図2においては、梁5A及び5Bの高さの違いの説明を容易にするために、支持部6A及び6Bを梁5A及び5Bとは別体の構造として示しているが、支持部6A及び6Bとしては、前述の図13等において示す例と同様に梁5A及び5B自体の両端部が下部電極3側に屈曲した構造としてもよいし、また、後述するポスト構造とするなど、種々の支持構造とすることができる。
次に、図3A及びBの概略断面構成図を参照して、このように下部電極3との距離を大とした梁5Aを駆動させて、高さのばらつきを補正し、これを均一化する手法を説明する。図3A及びBにおいて、図1A及びBと対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
すなわち、下部電極3との距離を大とする梁5Aを所定の電圧印加手段(図示せず)に接続し、他の梁5Bは、例えば下部電極3と同様に接地する。
このとき、ある適当なオフセット電圧を梁5Aに印加することによって、矢印aで示すように、この梁5Aが静電引力により下部電極3側に適当量引き付けられ、他の梁5Bとほぼ同一の高さとすることができる。
例えばこれらの梁5A及び5Bに光を照射したときに、1次回折光が最小化するように、梁5Aに印加するオフセット電圧を設定しておくことによって、この回折素子1内の梁5A及び5Bの高さを均一化する調節を行うことができる。
ここで、梁5Aと5Bとの高さの差(下部電極3との距離の差)は、製造工程中に想定される梁の高さのばらつきを考慮して選定することが望ましい。梁5の高さは、例えば基板や犠牲層成膜時の下地層のグレインの有無により、ナノメートルオーダーで寸法にばらつきが生じてしまう。特に、前述したように、梁の両端部に段差構造を設けて幅方向に傾けるブレーズ型構造とする場合は、段差の幅や高さが少しでも異なると高さにばらつきが生じることとなる。
このばらつきは、梁の寸法形状にもよるが、通常5nm程度の範囲である。したがって、このばらつきに対して、梁5Aと5Bとの高さの差を大きく、すなわち5nmを超える高さ(下部電極との距離)の差をもって形成することによって、常に図3A及びBで示したオフセット調節を行うことができ、高いオン/オフ比を実現することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態例によれば、製造上のばらつきによるオン/オフ比の低下をオフセット調節により改善することができ、従ってこの回折素子を光変調素子として用いる場合は、コントラストの良好な表示が可能なプロジェクターを実現することができる。
〔2〕第2の実施形態例
次に、本発明による回折素子の第2の実施形態例について説明する。
上述の第1の実施形態例においては、梁を支持する支持部の高さを異ならせる構成としたが、この例においては、支持部を形成する下地層、例えば基板を加工することによって、梁の下部電極との距離を調整するものである。
先ず、本実施形態例の説明に先立って、図4A〜Dを参照して、梁を支える支持部の一構造であるポスト構造について説明する。
すなわちこの場合、図4Aに示すように、基板3の上に犠牲層11を堆積した後、図4Bに示すように、犠牲層11の一部に孔部12をRIE(反応性イオンエッチング)等の異方性エッチングにより形成する。その後、この孔部12を埋め込んで全体的に梁5を構成する材料層を堆積する。図4CのB−B´線上の断面図を図4Dに示す。孔部内を埋め込んだ梁5と同様の材料が、犠牲層除去後の支持部13となる。これをポスト構造と呼ぶ。
図5A〜Dにおいては、このポスト構造を利用した回折素子において、駆動させる梁5Aを支持する支持部6A及び6Bの下部に、薄膜を挿入することによって、この梁5Aの下部電極3との距離を、駆動しない梁5Bよりも大とする例を示す。図5において、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。図5A及びBにおいては、犠牲層11除去前の状態の駆動しない梁5B及び駆動する梁5Aのそれぞれの概略断面構成図、図5C及びDにおいては、犠牲層除去後の状態の駆動しない梁5B及び駆動する梁5Aのそれぞれの概略断面構成図を示す。
この薄膜14は、梁5Aのポスト構造とされる支持部6A及び6Bを形成する位置に、あらかじめ犠牲層11を堆積する前に選択的に形成することによって、容易に製造することができる。
このような構成とする場合、犠牲層11の除去後には、薄膜14を設けない梁5Bは、そのままの形状を保持しているが、薄膜14を設ける梁5Aは、応力によって、薄膜14によって底上げされた支持部6A及び6Bの高さまで、梁5Aが引き上げられる。なお、梁5A及び5Bは通常引張応力をもつ材料より形成される。駆動する梁5Aのみが、駆動しない梁5Bよりも下部電極3との距離が大とされた構造となる。
この場合、薄膜14の厚さなどを適切に制御することによって、梁5A及び5Bを製造する際のばらつきに起因する高さのばらつきを超える差をもって、駆動する梁5Aを高く、すなわち下部電極3との距離を大として形成することができる。
そしてこのような構成とすることによって、上述の第1の実施形態例と同様に、梁5Aに対して適切なオフセット電圧を印加することによって、梁5A及び5Bの高さを均一化することができ、オン/オフ比の低下を改善することができる。またこれをプロジェクターなどの光変調素子として用いる場合は、良好なコントラストによる表示を実現することができることとなる。
〔3〕第3の実施形態例
次に、本発明の回折素子の第3の実施形態例について、図6A〜Dを参照して説明する。
この例においては、上述の第2の実施形態例と同様に、梁5の支持部をポスト構造とした場合であり、その支持部形成位置に加工する他の例を示す。図6A〜Dにおいて、図5A〜Dと対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
図6A及びBにおいては、犠牲層11除去前の状態の駆動する梁5A及び駆動しない梁5Bのそれぞれの概略断面構成図、図6C及びDにおいては、犠牲層除去後の状態の駆動する梁5A及び駆動しない梁5Bのそれぞれの概略断面構成図を示す。
この場合、駆動しない梁5Bの支持部6A及び6Bを形成する位置に、予め犠牲層11を堆積する前に、図6Bに示すように、所定の深さでエッチング等により凹部15を形成しておく。
この場合、犠牲層11の除去後には、駆動する梁5Aはそのままの形状を保持するが、凹部15を設けてその上に支持部6A及び6Bを形成した梁5Bは、応力によって、凹部15により位置を低くされた支持部6A及び6Bの高さまで引き下げられる。
凹部15の深さを適切に制御することによって、梁5A及び5Bを製造する際のばらつきに起因する高さのばらつきを超える差をもって、駆動しない梁5Bの高さを低く、すなわち下部電極3との距離を小として形成することができる。
この場合においても、上述の第1及び第2の実施形態例と同様に、梁5Aに対して適切なオフセット電圧を印加することによって、梁5A及び5Bの高さを均一化し、オン/オフ比の低下を改善することができる。これをプロジェクターなどの光変調素子として用いる場合は、良好なコントラストによる表示を実現することができることとなる。
〔4〕第4の実施形態例
次に、本発明の回折素子において、ブレーズ型構成とする場合の一実施形態例について説明する。本実施形態例においては、特に、ブレーズ型構造を規定する段差の形状の選択により、梁の高さを制御する例を示す。
前述したように、回折ライトバルブなどにおいて、ブレーズ型構造とする場合には、梁の両端部、すなわち反射領域の外側に、段差を設けるものである。本実施形態例においては、この段差の幅を、駆動する梁と駆動しない梁とにおいて異ならせるものである。
通常、ブレーズ型構造とする場合、段差の幅は、前述したように梁の幅の2分の1程度に設定されるが、梁の幅に対する段差の幅の比を変化させると、梁の幅方向の傾きが変化する。この様子を図7に示す。
図7に示すように、梁の傾き(TILT)量は、梁の幅の4分の1付近と、4分の3付近とにおいて極大値をもつ逆W字型に相似した曲線を描く。この曲線から、例えば段差の幅(梁の幅に対する割合)が異なるにもかかわらず、梁の傾き量が同一となる幅が存在することが分かる。
一方、梁全体の幅に対して、段差の幅を変化させた場合の梁の高さの変化を調べると、図8に示すように、梁の高さは、段差の幅の増加に対し単純に減少する。すなわち、段差の幅が異なると高さが変化することが分かる。
これらのことを利用すれば、段差の幅を、駆動する梁と駆動しない梁とにおいて変えることによって、梁の傾きを変えることなく、その高さを変えることができることが分かる。
例えば、図7に示す点C及びDに示す幅をもって、梁の段差形状を選定して形成することによって、傾きは同一であるが、1つおきに梁の高さが異なる構造の回折素子を実現できることとなる。また、段差の幅の選定によって、高さをそれぞれ調整することが可能であり、高さの差を精度良く制御することができるという利点を有する。
図9にこの場合の回折素子の一例の概略斜視構成図を示す。図9において、図1A及びBと対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
この例においては、駆動する梁5Aに設ける段差30Aの幅WAの梁5の全体の幅Wに対する比を、例えば0.25程度とし、一方、駆動しない梁5Bに設ける段差30Bの幅WBの梁5の全体の幅Wに対する比を、例えば0.30程度とする。このような構成とすることによって、図10にその概略断面構成を示すように、梁5Aの高さすなわち下部電極3との距離を、梁5Bの高さよりも大として、かつこれらの傾きを同一として構成することができる。
これにより、本実施形態例においても、梁5Aに対して適切なオフセット電圧を印加することによって、梁5A及び5Bの高さを均一化することができる。これをプロジェクターなどの光変調素子として用いる場合は、高いオン/オフ比を実現し、良好なコントラストによる表示を実現することができることとなる。
以上説明した各実施形態例においては、駆動する梁5Aの下部電極3との距離を、駆動しない梁5Bよりも大とし、その高さの均一化を図るために、梁5Aにオフセット電圧を印加するものである。
このオフセット電圧として高すぎる電圧を印加すると、回折素子としての機能、すなわち電圧を変化させた場合の回折光量の変化特性が異なってしまうこととなる。特に、プロジェクターの光変調素子として利用する回折素子は、低電圧領域の回折光量の変化が緩やかであることが特長であり、黒レベルに近いレベルの階調制御を精度良くできるという利点を損なわないことが望ましい。
したがって、梁に対して高さの差を設け、これを均一化するために印加するオフセット電圧としては、この階調制御の精度の低下することのない範囲であることが望ましい。どの程度の画質が求められるかにもよるが、色階調の高精度化を考えると、できる限り高さの差分は小さく抑えることがより望ましいといえる。
図11においては、梁の高さの差分がない(0nmの)場合、差分が10nmの場合、差分が20nmの場合それぞれに対して、この差分を均一化するオフセット電圧を印加したときの、電圧に対する回折光量の変化を解析した結果を示す。図11において、実線eは差分なし、破線f及びgはそれぞれ差分10nm、20nmとした場合を示す。
図11から分かるように、差分が10nm、20nmの場合共に、差分がない従来構成と比較すると回折光量は比較的急に増加しているが、特に黒レベルに近いすなわち低電圧印加領域においてはその変化量はなだらかであり、十分な階調制御が可能であると判断できる。
したがって、本発明の回折素子においては、駆動する梁と駆動しない梁の高さの差としては、5nmを超える20nm以下とすることが望ましいといえる。
また、黒レベル近傍の階調制御を更に精度良く行う場合には、この梁の高さの差を、5nmを越える10nm以下とすることが、より望ましいことが分かる。
例えば、前述の第4の実施形態例において、段差の幅の比をそれぞれ駆動する梁5Aにおいて0.25、駆動しない梁5Bにおいて0.30とする場合は、その高さの差は10nm程度であり、低電圧印加領域において所望の回折特性が得られることがわかる。
〔5〕第5の実施形態例
次に、第5の実施形態例として、本発明による回折素子を光変調素子として用いたプロジェクターについて、その概略構成図である図12を参照して説明する。
このプロジェクターは、例えば、大型スクリーン用プロジェクター、特にディジタル画像のプロジェクターとして、または、コンピュータ画像投影用として用いられるものである。
図12に示すように、このプロジェクター81は、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色のレーザー光源82R,82G,82Bと、各レーザー光源に対して、それぞれ光軸上に順次設けられたミラー84R,84G,84B、各色照明光学系(レンズ群)86R,86G,86B、及び光変調素子として機能する上述の本発明に係るGLV素子88R,88G,88Bとを備えている。
レーザー光源82R,82G,82Bは、それぞれ赤色光(例えば波長642nm、光出力約3W)、緑色光(例えば波長532nm、光出力約2W)、青色光(波長457nm、光出力約1.5W)のレーザーを射出する。なお、レーザー光の波長及び光出力はこれらに限定されるものではない。
更に、レーザーディスプレイ81は、本発明構成の回折素子より成る光変調素子88R,88G,88Bによりそれぞれ光強度が変調された赤色レーザー光、緑色レーザー光及び青色レーザー光を合成する色合成フィルタ90、空間フィルタ92、ディフューザー94、ミラー96、ガルバノスキャナー等の走査照明系98、投影光学系(レンズ群)100、及びスクリーン102を備えている。色合成フィルタ90は、例えばダイクロイックミラーで構成される。
本実施の形態のプロジェクター81は、レーザー光源82R,82G,82Bから射出されたRGB各レーザー光が、それぞれミラー84R,84G,84Bを経て各色照明光学系86R,86G,86Bから各光変調素子88R,88G,88Bに同期入力されるようになっている。
更に、各レーザー光は、光変調素子88R,88G,88Bによって回折されることにより空間変調され、これら3色の回折光が色合成フィルタ90によって合成され、続いて空間フィルタ92によって信号成分のみが取り出される。
次いで、このRGBの画像信号は、ディフューザー94によってレーザースペックルが低減され、ミラー96を経て、画像信号と同期する走査照明系98によって空間に展開され、投影光学系100によってスクリーン102上にフルカラー画像として投影される。
このプロジェクター81においては、本発明構成の回折素子を光変調素子として用いることから、その梁の高さのばらつきを均一化することができる。オフセット電圧の制御により、梁の高さをナノメートルオーダーで制御することができるので、光変調素子としてのオン/オフ比を向上することができ、より高いコントラストの表示が可能なプロジェクターを提供することができる。
以上説明したように、本発明の回折素子とこれを用いたプロジェクターによれば、駆動させる梁と下部電極間との距離(高さ)を、駆動しない梁と下部電極間との距離より適切量大きくなるように構成することによって、以下の効果が見込まれる。
先ず、適切なオフセット電圧を印加することにより、製造過程で生じた梁の高さのばらつきを均一化することができる。これを光変調素子としてプロジェクターに用いる場合は、製造上のばらつきによる黒レベルの悪化を抑制し、オン/オフ比が大幅に改善されて、より高コントラストの映像を実現することが可能になる。
また、製造工程上のばらつきに対して、これを上回る高さの差を設けることによって、オフセット電圧の印加によりこの製造工程上のばらつきを吸収することができることから、現在このような光MEMS素子が抱える課題の一つである歩留りに対して、大きな改善が見込まれる。
なお、本発明による回折素子及びプロジェクターは上述の実施形態例に限定されるものではなく、その他回折素子の材料構成、特に梁の膜構成や支持部の形態など、またプロジェクターの各光学部品の構成などについては、本発明構成を逸脱しない範囲で種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。
Aは本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略斜視構成図である。Bは本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 従来の回折素子の一例の要部の概略斜視構成図である。 Aは本発明による回折素子の一実施形態例の動作態様を説明する概略断面構成図である。Bは本発明による回折素子の一実施形態例の動作態様を説明する概略断面構成図である。 Aは回折素子の一例の一製造工程図である。Bは回折素子の一例の一製造工程図である。Cは回折素子の一例の一製造工程図である。Dは回折素子の一例の一製造工程図である。 Aは本発明による回折素子の一実施形態例の製造過程における要部の概略断面構成図である。Bは本発明による回折素子の一実施形態例の製造過程における要部の概略断面構成図である。Cは本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。Dは本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 Aは本発明による回折素子の一実施形態例の製造過程における要部の概略断面構成図である。Bは本発明による回折素子の一実施形態例の製造過程における要部の概略断面構成図である。Cは本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。Dは本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 ブレーズ型回折素子における段差幅の比と傾きとの関係を示す図である。 ブレーズ型回折素子における段差幅の比と高さとの関係を示す図である。 本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略斜視構成図である。 本発明による回折素子の一実施形態例の要部の概略断面構成図である。 回折素子における電圧に対する回折光量の変化を示す図である。 本発明によるプロジェクターの一実施形態例の概略構成図である。 Aは従来の回折素子の一例の概略斜視構成図である。Bは従来の回折素子の一例の要部の概略斜視構成図である。 Aは回折素子の一例の動作態様を説明する概略断面構成図である。Bは回折素子の一例の動作態様を説明する概略断面構成図である。 Aは従来のブレーズ型回折素子の一例の要部の概略斜視構成図である。Bは従来のブレーズ型回折素子の一例の要部の概略平面構成図である。 Aはブレーズ型回折素子の傾きのメカニズムを説明する概略斜視構成図である。Bはブレーズ型回折素子の傾きのメカニズムを説明する概略斜視構成図である。
符号の説明
1.回折素子、2.基板、3.下部電極、4.空間、5.梁、6.支持部、7.絶縁層、8.上部電極、9.反射領域、11.犠牲層、12.孔部、13.支持部、14.薄膜、15.凹部、31.段差、31A.段差、31B.段差、81.プロジェクター、82R.光源、82G.光源、82B.光源、86R.照明光学系、86G.照明光学系、86B.88R.光変調素子、88G.光変調素子、88B.光変調素子、90.色合成フィルタ、92.空間フィルタ、94.ディフューザー、96.ミラー、98.走査照明系、100.投影光学系、102.スクリーン

Claims (12)

  1. 梁が2以上配列されて成り、一部の梁を対向する下部電極との静電引力により前記下部電極側に駆動して回折格子を構成する回折素子であって、
    前記駆動させる梁の非駆動時における前記下部電極との距離が、駆動させない前記梁の前記下部電極との距離よりも大とされて配置される
    ことを特徴とする回折素子。
  2. 前記駆動させる梁の前記下部電極との距離と、前記駆動させない梁の前記下部電極との距離との差が、製造工程上のばらつきに起因する前記梁と前記下部電極との間の距離のばらつきよりも大とされて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  3. 前記駆動させる梁の前記下部電極との距離と、前記駆動させない梁の前記下部電極との距離との差が、5nmを超え、20nm以下とされる
    ことを特徴とする請求項2記載の回折素子。
  4. 前記駆動させる梁を支える支持体の下部に、所定の厚さの薄膜が挿入されて、前記駆動させる梁の前記下部電極との距離が調整されて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  5. 前記駆動させない梁を支える支持体が、所定の深さの凹部上に形成されて、前記駆動させる梁の前記下部電極との距離が調整されて成る
    ことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  6. 前記梁は、その長手方向の両端部において段差が設けられて幅方向に傾きを生じさせる構造であり、
    前記段差の幅が、前記駆動させる梁と、前記駆動させない梁とにおいて異なる
    ことを特徴とする請求項1記載の回折素子。
  7. 光源と、該光源から出射された光の光軸上に配置され、前記光の強度を変調する光変調素子とを有するプロジェクターであって、
    前記光変調素子は、
    梁が2以上配列されて成り、一部の梁が対向する下部電極との静電引力により前記下部電極側に駆動して回折格子を構成する回折素子であって、
    前記駆動させる梁の非駆動時における前記下部電極との距離が、駆動させない前記梁の前記下部電極との距離よりも大とされて配置される
    ことを特徴とするプロジェクター。
  8. 前記光変調素子とされる回折素子の、前記駆動させる梁の前記下部電極との距離と、前記駆動させない梁の前記下部電極との距離との差が、製造工程上のばらつきに起因する前記梁と前記下部電極との間の距離のばらつきよりも大とされて成る
    ことを特徴とする請求項7記載のプロジェクター。
  9. 前記光変調素子とされる回折素子の前記駆動させる梁の前記下部電極との距離と、前記駆動させない梁の前記下部電極との距離との差が、5nmを超え、20nm以下とされる
    ことを特徴とする請求項8記載の回折素子。
  10. 前記光変調素子とされる回折素子の前記駆動させる梁を支える支持体の下部に、所定の厚さの薄膜が挿入されて、前記駆動させる梁の前記下部電極との距離が調整されて成る
    ことを特徴とする請求項7記載のプロジェクター。
  11. 前記光変調素子とされる回折素子の前記駆動させない梁を支える支持体が、所定の深さの凹部上に形成されて、前記駆動させる梁の前記下部電極との距離が調整されて成る
    ことを特徴とする請求項7記載のプロジェクター。
  12. 前記光変調素子とされる回折素子の前記梁は、その長手方向の両端部において段差が設けられて幅方向に傾きを生じさせる構造であり、
    前記段差の幅が、前記駆動させる梁と、前記駆動させない梁とにおいて異なる
    ことを特徴とする請求項7記載のプロジェクター。
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