JP4479495B2 - 液化ガス用ポンプ装置 - Google Patents

液化ガス用ポンプ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4479495B2
JP4479495B2 JP2004362656A JP2004362656A JP4479495B2 JP 4479495 B2 JP4479495 B2 JP 4479495B2 JP 2004362656 A JP2004362656 A JP 2004362656A JP 2004362656 A JP2004362656 A JP 2004362656A JP 4479495 B2 JP4479495 B2 JP 4479495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
liquefied gas
pump
motor
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004362656A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006170046A (ja
Inventor
和雄 天野
泰司 橋本
貴樹 福地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Plant Technologies Ltd filed Critical Hitachi Plant Technologies Ltd
Priority to JP2004362656A priority Critical patent/JP4479495B2/ja
Publication of JP2006170046A publication Critical patent/JP2006170046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4479495B2 publication Critical patent/JP4479495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、液化ガス用ポンプ装置に関するものである。
一般に、液化ガス用ポンプ装置は、常温よりも温度が低い環境下、例えば、液化天然ガスに用いた場合には−164℃という極低温環境中にて使用される。そのため、液化ガス用ポンプ装置を構成する各部品は、極低温環境中においても極端な靭性低下を生じない材料であるオーステナイト系ステンレス鋼,アルミニウム合金,銅系合金が主として用いられる。液化ガス用ポンプ装置の従来構造における代表的な構造を図6に示す。
(軸)
軸については、起動・停止時の過渡トルクや運転トルクが衝撃的に負荷されること、また、モータの電気的な制約事項から、図6に示されるように(特許文献1の図1に示されるものも同じ)、モータロータ50を設置するモータ軸51と、流体を吸い込んで目的とする圧力まで昇圧する役目をする羽根車52を設置するポンプ軸53とを別々に設けて二重軸構造とし、モータ軸51は磁性材料で高強度を有する析出硬化系ステンレス鋼で製作、ポンプ軸53は低温でも高い靭性値を有する非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼で製作するのが一般的な構造である。
(軸受部品)
従来構造の液化ガス用ポンプ装置においてモータ軸51に静圧すべり軸受54を有する場合、静圧すべり軸受54には、特許文献2に示されるように、摺動性を重視した潤滑材が含有された特殊カーボン材が用いられている。また、この静圧すべり軸受54と取り合う軸側には、摺動性と耐摩耗性を確保する目的で、SUS304鋼にメテコ溶射したスリーブ55を組み合わせた構造を採用している。
(ベアリングハウジング,バランスディスク等の摺動部品)
液化ガス保管タンクのコラムパイプの最下部に設置されるインタンク式の液化ガス用ポンプ装置においては、ポンプ起動後にスラストバランス機能が作用するまでの間が数分間と長く、その間、摺動部品であるベアリングハウジング56は、モータ下部に設けたボールベアリング57を通じて大きなスラスト荷重を受けることになる。また同様に、ポンプ起動後の数分間は、特許文献3の図7に液化ガスタンク用潜没ポンプの起動直後のシステムヘッドカーブで示すように、静圧すべり軸受54が機能するために必要な吐出圧力が得られない状態であるため、この起動時の数分間は、ロータ系の不安定現象で生じるラジアル荷重を衝撃荷重的に受けることから、強度,耐磨耗性、並びに低温靭性に優れる材質が必須であるとの考えから、オーステナイト系ステンレス鋼が用いられている。また、摺動部品であるバランスディスク58の材質も強度,耐磨耗性、並びに低温靭性に優れる材質との観点から、オーステナイト系ステンレス鋼が用いられている。
特開2000−27793号公報 特開平11−257285公報 特許第3189683号
近年、液化ガス用ポンプ装置においては、ポット式昇圧ポンプを廃止し、インタンク式ポンプのみでタンクからの払い出しと昇圧を行う高揚程化,大容量化のポンプを採用し、基地建設費用の低減を図る要求が顕著になってきている。また、海外においては、液化ガスの受け入れ基地と、ガスを消費する都市部との距離が離れている等の理由から、昇圧用のポット式ポンプの高揚程化が顕著である。このような高揚程化,大容量化に伴って、従来構造に比べてモータ出力の増大(モータの大型化),羽根車の大径化,羽根車段数の増加が必須となっている。また、過酷な製品競争に勝ち残るためには、コスト面においても更なる低下を図り、他社に勝る高信頼性,高効率化を図り、地球環境に優しい製品が必要不可欠となっている。このような現状下においては、上述したような従来構造に対しては、下記の解決すべき課題がある。
モータ軸51を中空構造とし、モータ軸51にモータロータ50を焼き嵌めして、キー59Bにて回転方向を固定する。その後、ポンプ軸53に貫通させてキー59Aにて回転方向を固定し、軸方向はポンプ軸53の上端に設けたネジ部により軸ナット60で固定する構造となる。この場合、モータ軸51を中空構造で製作するため、中実材料から中空に加工するための膨大な費用が掛かる上、モータ軸51とポンプ軸53、並びにスリーブ55との嵌め合い部分には微小な隙間を有する構造となるため、長期間の使用においては、多少の差はあるもののどうしてもフレッティング現象が生じてしまう。また、モータ軸51とポンプ軸53が一体でないため、モータ軸51の外径寸法の割には、軸の剛性が低くなり、ロータ系全体としての固有振動数が低い傾向にある。今後、液化ガス用ポンプ装置の更なる高揚程化,大容量化が促進され、モータ出力の大きなポンプ(モータロータ50の質量が重くなる)を製作する場合においては、ロータ系の固有振動数を回転速度よりも高くするオーバークリティカルな設計が非常に困難となる。また、図5に示すように、液化ガス用ポンプ装置の運転中におけるモータの磁束の流れは、非磁性体であるオーステナイト系ステンレス製のポンプ軸53部分を避けて、磁性材である中空モータ軸51部分を
流れるため、磁束に乱れを生じてモータ特性にとっては、特に力率が低下する要因になっている。
液化ガス用ポンプ装置の固定側部品(例えば、ステージケーシング61やステージ62)は、液化ガス用ポンプ装置全体としての質量低減を目的に、アルミニウム合金で製作されることが多い。この場合、ポンプ軸53の材料として、一般的に用いる析出硬化系ステンレス鋼であるSUS630鋼を用いた場合、SUS630鋼の線膨張係数(約9×10−6/℃)と、液化ガス用ポンプ装置の固定側部品(例えば、ステージケーシング61やステージ62)の材質であるアルミニウム合金の線膨張係数(18×10−6/℃)が約2倍と大幅に異なる。そのため、図2に示すように、常温でポンプ軸53に羽根車52等を組み立てた時のロータ側と固定側との相対位置関係と、実際の使用環境中(例えば、液化天然ガス環境中では−164℃)におけるロータ側と固定側との相対位置関係とが、線膨張係数の相違によって異なってくる。
この現象は、当然ポンプの羽根車52の段数が多くなり、ポンプ軸53の長さが長くなるにつれて顕著に生じ、その相対位置の変化量が大きくなってしまうと、羽根車52とステージ62の最適位置からのずれ量が大きくなるため、ポンプの性能に大きく影響し、性能の低下を招くことになる。したがって、羽根車(インペラ)52の段数が多く、ポンプ軸53が長くなる場合には、図3に示すように、ポンプ軸53と固定側部品(例えば、ステージケーシング61やステージ62)の材質との線膨張係数の差から、実際に使用される極低温環境中(例えば、液化天然ガス環境中では−164℃)でのロータ側である羽根車52と固定側であるステージ62の相対位置関係が最適状態となるように考慮した羽根車52の位置決めが必要となる。
(軸受部品)
静圧すべり軸受54と取り合うポンプ軸53側に用いる、SUS304鋼にメテコ溶射したスリーブ55は、摺動性と耐磨耗性には優れた特性を有しているが、溶射に係わるコストが非常に高価である欠点を有している。ポンプの更なる高揚程化,大容量化に伴い、このスリーブ55のサイズも大きくなるため、現状技術の延長では、更なるコストアップが問題となる。
(ベアリングハウジング,バランスディスク等の摺動部品)
液化ガス用ポンプ装置の起動瞬時は、前述したように、スラストバランス機能,静圧すべり軸受機能が完全に作用しないため、使用している羽根車のモデルによっても多少の違いは生じるものの、ロータが羽根車52に作用する流体力によって上方に瞬時に移動し、ベアリングハウジング56の下面と、バランスディスク58の上面が、図6のBで示す位置にて接触摺動する場合がある。この摺動現象は、安定した通常運転状態では生じないが、更なるポンプの高揚程化,大容量化に伴い、起動瞬時にロータが羽根車52に作用する流体力によって上方に瞬時に移動する力も大きくなるため、現状構造で採用しているベアリングハウジング56とバランスディスク58がオーステナイト系ステンレス鋼同士では、上述した起動瞬時の摺動によって、異常磨耗が促進されることが懸念される。
従来技術においても、ある程度までの液化ガス用ポンプ装置仕様においては問題なく対応することが可能であるが、2重軸構造によるロータ剛性の確保、フレッティング現象の防止、羽根車の位置決め精度向上、ベアリングハウジングとバランスディスク部の摺動磨耗問題など、問題を解決できる範囲には限界がある。このため、従来技術においては、更なる液化ガス用ポンプ装置の高揚程化,大容量化に伴うロータ系の剛性低下、フレッティング現象、羽根車の位置決め精度向上、ベアリングハウジングとバランスディスク部の摺動磨耗問題などを防止、または、現状程度に維持して液化ガス用ポンプ装置の信頼性を確保するのは非常に困難であり、改善の余地が残されていた。
本発明の目的は、更なる液化ガス用ポンプ装置の高揚程化,大容量化に伴ったポンプ構造の簡素化,高信頼性,高効率化を実現させた、地球環境に優しい液化ガス用ポンプ装置、より具体的には常温組み立て時におけるロータ側とステータ側の相対位置関係と液化天然ガス環境中におけるロータ側とステータ側の相対位置関係の位置変化の少ない液化ガス用ポンプ装置を提供することにある。
本発明は、液化ガスタンク内に垂下された揚液管内に挿入、または地上に設置された地上ポット内に挿入され、液化ガスを吸い込み、吐出する液化ガス用ポンプ装置において、ポンプ軸とモータ軸とを一体部品一軸構造の回転軸となし、該回転軸を、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成し、該回転軸をモータロータに他の材料を介在させることなく直接的に固着する構造を有することを特徴とする液化ガス用ポンプ装置を提供する。
前記ポンプ軸あるいはモータ軸に用いられる軸受部品、あるいは摺動部品を、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成することを特徴とする液化ガス用ポンプ装置を提供する。
以上説明したように、ポンプ軸とモータ軸とを別部品としない一体構造として、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成することでロータ系の高剛性化、フレッティング現象の防止、羽根車の位置決め精度向上が図れ、ポンプの信頼性が向上する。また、モータ特性が向上することにより、より性能のよい液化ガス用ポンプ装置が実現でき、ポンプ効率の向上とあいまって、地球環境に優しい液化ガス用ポンプ装置、すなわち常温組み立て時におけるロータ側とステータ側の相対位置関係と液化天然ガス環境中におけるロータ側とステータ側の相対的位置関係の位置変化の少ない液化ガス用ポンプ装置が実現できる。
本実施例である液化ガス用ポンプ装置は、ステージケーシングおよびステージを含む固定側部品がアルミニウム合金で作られ、該固定側部品に可動側部品である羽根車および羽根車が固定される回転軸が組み込まれ、液化ガスタンク内に垂下された揚液管内に挿入、または地上に設置された地上ポット内に挿入され、液化ガスを吸い込み、吐出する液化ガス用ポンプ装置において、ポンプ軸とモータ軸とを一体部品一軸構造の回転軸となし、該回転軸を、珪素が3%から5%含有され、線膨張係数が13×10−6/℃から18×10−6/℃の析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成し、該回転軸をモータロータに他の材料を介在させることなく直接的に固着した構造を有して構成されることを特徴とする液化ガス用ポンプ装置である。
また、前記回転軸は、該回転軸を前記モータロータに固着させる部分を含む固着部分が前記回転軸の他の部分に比べて外径が大きく形成される。
本発明に係る液化ガス用ポンプ装置の裁量の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の液化ガス用ポンプ装置の実施例を示す断面図である。
本実施例の液化ガス用ポンプ装置100は、液化ガスタンクあるいは地上に設置された地上ポット内に垂下される揚液管31の底部32に着座させて設置したポンプ部33およびモータケーシング部34を備える。
揚管液31の底部は吸込口35につながっており、吸込口35から吸込弁36を介して液化ガスはポンプ部33に入る。
ポンプ33は、上方位置に設けた回転駆動部41と下方位置に設けた羽根車(インペラ)部42と、回転軸としてのポンプ軸2からなる。ポンプ軸とモータ軸とは一体部品一軸構造の回転軸としてあり、ここではポンプ軸2として表わす。従って図には回転軸はポンプ軸2として表示してある。回転駆動部41は、ポンプ軸2にキー3で固定したモータロータ1と、モータロータ1に対向するステータ1Aとからなる。このように、モータロータ1とステータ1Aとはモータを形成し、モータロータ1を回転させることでポンプ軸2を回転する。羽根車部42は、液化ガス吸込側からポンプ軸2の上方にかけて、ポンプ軸2に取り付けた複数の羽根車(インペラ)4、及び固定側に取り付けたステージ6およびステージケーシング5からなる。このように、固定側部品はステージケーシング5およびステージ6を含んだ部品である。
ベアリングハウジング8に設けた静圧すべり軸受11A,11B(11)に対向してポンプ軸2にスリーブ7A,7B(7)が設けられている。また、ベアリングハウジング内にボールベアリング43が収納してある。また、ベアリングハウジング8の下部の空間内にバランスディスク9が配設してある。ベアリングハウジング下部とバランスディスク上部の対向面は摺動部10となる。
図1において、ポンプ軸2は、上述のように一体軸構造とし、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で製作されている。モータロータ1は、ポンプ軸2に焼き嵌め(冷し嵌めを含む。)にて取り付け、軸方向の移動を拘束している。また、回転方向に対しては、大きなトルクを伝達する必要があるため、キー3によって回転防止を図っている。この場合に、ポンプ軸2である回転軸は、回転軸をモータロータ1に固着させる部分2Aが回転軸の他の部分の径に比べて外径が大きく形成してある。これによって固定性を向上させている。
ポンプ軸2には、流体を吸い込んで目的とする圧力まで昇圧する役目をする羽根車4が多段数設けられている。液化ガス用ポンプ装置100の本体は、質量低減を目的に、アルミニウム合金で製作されている。すなわち、固定側部品であるステージケーシング5およびステージ6はアルミニウム合金を材料として作られる。アルミニウム合金の線膨張係数は18×10−6/℃程度である。一方、本実施例にて用いたポンプ軸材料の線膨張係数は、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で作っており、熱処理条件によって異なるものの、20℃から−196℃における平均値で13×10−6/℃から18×10−6/℃程度であり、従来のポンプ軸材料であるSUS630鋼の線膨張係数である9×10−6/℃に比べて約1.5倍程度上昇し、熱処理条件によっては、固定側部品の材質であるアルミニウム合金の線膨張係数と同等であるデータが得られる。珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼の強度と靭性に関しても、液化窒素ガス環境中での試験結果によれば、SUS630鋼を上回る、優れた特性が確認されている。
また、図5に示すように、液化ガス用ポンプ装置100の運転中におけるモータの磁束の流れは、磁性体である高珪素ステンレス製のポンプ軸2を流れるための磁束が乱れずスムーズな流れが形成され、力率・特性のよいモータが構成される。
上述のように、固定側部品の材質であるアルミニウム合金の線膨張係数と、ポンプ軸2に用いる珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼の線膨張係数に大きな違いが無いことは、更なる液化ガス用ポンプ装置の高揚程化,大容量化が促進された場合においても、従来のように、ポンプ軸2と固定側部品(例えば、ステージケーシング5やステージ6)の材質との線膨張係数の差から、実際に使用される極低温環境中(例えば、液化天然ガス環境中では−164℃)でのロータ側である羽根車4と固定側であるステージ6の相対位置関係が最適状態となるように考慮した羽根車4の詳細な位置決めが不要となり、設計検討の簡素化、並びに羽根車4の位置決め精度の向上が図れる。また、磁性材料による一体軸構造のため、図5に示すように、液化ガス用ポンプ装置の運転中におけるモータの磁束流れは、磁性材料である中実ポンプ軸2部分の全断面を規則正しく流れるため、従来の二重軸構造のような磁束の乱れが生じず、モータ特性も改善され、ポンプ特性の向上が図れる。
図1において、7A,7B(7)は、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で製作されたスリーブである。珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼は、液化窒素ガス環境中の−192℃において、従来構造であるメテコ溶射の摺動特性と耐磨耗特性よりも優れる結果が得られており、従来構造のように、SUS304鋼にメテコ溶射した構造は必要なくなる。したがって、丸棒からの削り出し、または、リング鍛造などの手法により簡易に製作することが可能であり、溶射に係わるコスト削減が可能となり、ポンプの更なる高揚程化,大容量化に安価な構造で対応できる。
図1において、8は、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で製作されたベアリングハウジングである。珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼の強度と靭性に関しては、軸の改善効果でも示したが、液化窒素ガス環境中での試験結果によれば、SUS630鋼を上回る、優れた特性が確認されている。また、摺動特性と耐磨耗特性についても、SUS304鋼よりも優れる結果が得られている。
したがって、ベアリングハウジングを珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で製作することにより、従来のSUS304に比べて摺動特性と耐磨耗特性が向上するため、従来、液化ガス用ポンプ装置の起動瞬時に生じるベアリングハウジング8の下面と、バランスディスク9の上面が、図1のCで示す位置にて接触摺動した場合においても、オーステナイト系ステンレス鋼同士の摺動磨耗に比べて、その磨耗量は少なく、ポンプの信頼性も向上する。また、SUS304鋼に比べて強度特性にも優れることから、ベアリングハウジングの薄肉化が可能となり、ポンプ質量の軽量化にも寄与できる。
本実施例によれば、モータ軸とポンプ軸の区別がなく一体構造の回転軸としているので、上述した二重軸構造の場合のように、材料を二種類準備する必要が無く、モータ軸の中空加工も必要ないため加工性は格段に向上してコスト低減に効果がある。また、モータ軸とポンプ軸との嵌め合い部分がないため、軸間の隙間によってフレッティングが生じる心配もない。更に、液化ガス用ポンプ装置の運転中におけるモータの磁束流れは、磁性材料である中実ポンプ軸部分の全断面を規則正しく流れるため、二重軸構造のような磁束の乱れが生じず、モータ特性にとっては、特に力率が向上する要因になる。
また、ポンプ軸2である回転軸を珪素が3%から5%含有され、線膨張係数が13×10−6/℃から18×10−6/℃の析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成されているので固定側部品をアルミニウム合金を材料として製作した場合にアルミニウム合金の線膨張係数18×10−6/℃〜20×10−6/℃にほぼ同等になる。これによって、常温組み立て時におけるロータ側とステータ側の相対位置関係と液化天然ガス環境中におけるロータ側とステータ側の相対位置関係の位置変化の少ない、すなわち図4に示す現象の少ない液化ガス用ポンプ装置100が構成されることになる。
また、ポンプ軸とモータ軸とを別部品とせずに一体で中実構造の回転軸とする場合に、図6で示したモータ軸を設けずに、ポンプ軸のモータ軸と嵌め合う範囲Aを、モータ軸の寸法形状に加工することになる。
この場合、上述したように、モータの電気的な特性との兼ね合いで、ポンプ軸は磁性体としている。磁性を有するステンレス鋼には、マルテンサイト系、析出硬化系などがあるが、軸として必要な強度と靭性を有し、また、モータ軸として、従来から液化ガス中において長期間の使用実績がある高強度で磁性材料の析出硬化系ステンレス鋼であるSUS630鋼を用いる。
本発明に係る液化ガス用ポンプ装置の第1実施例を示す図。 使用温度を考慮した羽根車位置の決定概要図。 線膨張係数の相違によるロータ側と固定側の相対位置の変化を示す図。 本実施例に係るモータ部における磁束流れを示す図である。 従来の二重軸構造におけるモータ部における磁束流れを示す図である。 従来構造の液化ガス用ポンプ装置の断面図。
符号の説明
1…モータロータ、2…ポンプ軸、3…実施例におけるキー、4…羽根車(インペラ)、5…ステージケーシング、6…ステージ、7A…モータ上部スリーブ、7B…モータ下部スリーブ、8…ベアリングハウジング、9…バランスディスク、10…ベアリングハウジング下部とバランスディスク上部の摺動部、11…静圧すべり軸受、33…ポンプ、34…モータケーシング、43…ボールベアリング、50…モータロータ、51…モータ軸、52…羽根車(インペラ)、53…ポンプ軸、54A…モータ上部の静圧すべり軸受、54B…モータ下部の静圧すべり軸受、55A…モータ上部のスリーブ、55B…モータ下部のスリーブ、56…ベアリングハウジング、57…ボールベアリング、58…バランスディスク、59A…モータ軸とポンプ軸の固定用キー、59B…モータ軸とモータロータの固定用キー、60…軸ナット、61…ステージケーシング、62…ステージ。

Claims (4)

  1. 液化ガスタンク内に垂下された揚液管内に挿入、または地上に設置された地上ポット内に挿入され、液化ガスを吸い込み、吐出する液化ガス用ポンプ装置において、ポンプ軸とモータ軸とを一体部品一軸構造の回転軸となし、該回転軸を、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成し、該回転軸をモータロータに他の材料を介在させることなく直接的に固着する構造を有することを特徴とする液化ガス用ポンプ装置。
  2. 請求項1において、前記ポンプ軸あるいはモータ軸に用いられる軸受部品、あるいは摺動部品を、珪素が3%から5%含有される析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成することを特徴とする液化ガス用ポンプ装置。
  3. ステージケーシングおよびステージを含む固定側部品がアルミニウム合金で作られ、該固定側部品に可動側部品である羽根車および羽根車が固定される回転軸が組み込まれ、液化ガスタンク内に垂下された揚液管内に挿入、または地上に設置された地上ポット内に挿入され、液化ガスを吸い込み、吐出する液化ガス用ポンプ装置において、
    ポンプ軸とモータ軸とを一体部品一軸構造の回転軸となし、該回転軸を、珪素が3%から5%含有され、線膨張係数が13×10−6/℃から18×10−6/℃の析出硬化型の高珪素ステンレス鋼で形成し、該回転軸をモータロータに他の材料を介在させることなく直接的に固着した構造を有すること
    を特徴とする液化ガス用ポンプ装置。
  4. 請求項3において、前記回転軸は、該回転軸を前記モータロータに固着させる部分を含む固着部分が前記回転軸の他の部分に比べて外径が大きく形成されていることを特徴とする液化ガス用ポンプ装置。
JP2004362656A 2004-12-15 2004-12-15 液化ガス用ポンプ装置 Expired - Fee Related JP4479495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004362656A JP4479495B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 液化ガス用ポンプ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004362656A JP4479495B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 液化ガス用ポンプ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006170046A JP2006170046A (ja) 2006-06-29
JP4479495B2 true JP4479495B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=36671070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004362656A Expired - Fee Related JP4479495B2 (ja) 2004-12-15 2004-12-15 液化ガス用ポンプ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4479495B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101865156B (zh) * 2010-07-14 2013-05-01 浙江浪奇泵业有限公司 一种热水循环泵中轴承盖与转子轴的连接结构
CN208236690U (zh) * 2018-05-25 2018-12-14 苏州优德通力科技有限公司 一种立柱泵薄壁长轴低噪音传动机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006170046A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN113557365B (zh) 箔轴承系统及包括该箔轴承系统的压缩机
US9261096B2 (en) Pump motor combination
US20020076336A1 (en) Direct drive compressor assembly
WO2005046021B1 (en) Rotor and bearing system for a turbomachine
JPS58192997A (ja) 立形モ−タポンプ
WO2005052365A3 (en) Pump design for circulating supercritical carbon dioxide
US8109744B2 (en) Turbo vacuum pump
CN110431310B (zh) 用于涡轮机的驱动轴的支承结构及包括这种支承结构的涡轮机
WO2002038964A1 (en) Motor pump
JP2002349551A (ja) スラスト軸受装置およびターボチャージャ
JP4479495B2 (ja) 液化ガス用ポンプ装置
WO2016193002A1 (en) A centrifugal refrigeration compressor
JP7377130B2 (ja) 真空ポンプ、及び、真空ポンプ構成部品
US6540474B2 (en) Side-channel pump
JP2017002823A (ja) 回転機械
JPWO2003033914A1 (ja) ポンプ装置
US7150600B1 (en) Downhole turbomachines for handling two-phase flow
JP2008082318A (ja) 汲み上げようとする流体に浸漬されてなる、電動モータ付きポンプ
EP3911859B1 (en) A pump with a bearing lubrication system
JP3144272U (ja) ターボ分子ポンプ
US11732722B2 (en) Vacuum pump
JP4965916B2 (ja) キャンドモータポンプ
JP5470085B2 (ja) パッド型スラスト軸受、液中モータ、及び縦型液中モータポンプ
JP2006316628A (ja) 液化ガス用ポンプ装置
JP4659811B2 (ja) 回転装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060920

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061013

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100308

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130326

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4479495

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140326

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees