JP4478601B2 - ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents
ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4478601B2 JP4478601B2 JP2005088353A JP2005088353A JP4478601B2 JP 4478601 B2 JP4478601 B2 JP 4478601B2 JP 2005088353 A JP2005088353 A JP 2005088353A JP 2005088353 A JP2005088353 A JP 2005088353A JP 4478601 B2 JP4478601 B2 JP 4478601B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- acid
- resist composition
- compound
- positive resist
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
Description
さらにX線やEUV光を用いるリソグラフィーにおいても同様に高感度と高解像性等を両立させることが重要な課題となっており、これらの解決が必要である。
但し、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する化合物はカリックスアレーンを含まない。
また、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する化合物(T)はポリマーではない。
R1、R2、R3及びR4は、各々独立に、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。複数のR1が結合して環を形成してもよい。複数のR2が結合して環を形成してもよい。複数のR3が結合して環を形成してもよい。複数のR4が結合して環を形成してもよい。また、複数あるR1、R2、R3及びR4は互いに同じであっても異なっていても良い。
R5及びR6は、各々独立に、水素原子、有機基を表し、複数あるR5及びR6は互いに同じであっても異なっていても良い。また、複数あるR5及びR6のうち少なくとも2つは酸分解性基である。
Wは単結合、アルキレン基またはシクロアルキレン基、アリーレン基、およびこれらの任意の組み合わせからなる基(但しフルオレニレン基を除く)を表す。
xは正の整数を表す。
yは0以上の整数を表し、Wが単結合の場合、yは0である。
zは0以上の整数を表す。但しx個のzが全て0である場合を除く。
vは0以上の整数を表す。
m1、m3、及びm4は正の整数を表す。
m2及びm5は0以上の整数を表す。但し、m1+m2+z=5、m3+v=3、m4+m5=5、m2+m5≧2を満たす。
(3) 一般式(I)において、Wが単結合であり、xが2であり、かつzが1以上の整数であることを特徴とする、上記(1)に記載のポジ型レジスト組成物。
(4) 一般式(I)において、Wが直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキレン基、アリーレン基、およびこれらの任意の組み合わせからなる基(但しフルオレニレン基を除く)であり、xが2であることを特徴とする、上記(1)に記載のポジ型レジスト組成物。
(5) 一般式(I)において、Wが直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキレン基、アリーレン基、およびこれらの任意の組み合わせからなる基(但しフルオレニレン基を除く)であり、xが3であることを特徴とする、上記(1)に記載のポジ型レジスト組成物。
(7) さらに樹脂を含有することを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
(8) さらに有機塩基性化合物を加えられたことを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
(9) さらに界面活性剤を加えられたことを特徴とする上記(1)〜(8)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
(10) (B)成分の酸発生剤が、有機スルホン酸を発生する化合物であることを特徴とする上記(1)〜(9)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
(11) さらにカルボン酸を発生する酸発生剤を含有することを特徴とする上記(10)記載のポジ型レジスト組成物。
(12) 上記(1)〜(11)のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物により、感光性膜を形成し、該感光性膜を露光、現像する工程を含むことを特徴とするパターン形成方法。
本発明は、特許請求の範囲に記載されたものに関するものであるが、その他の事項についても参考の為に記載した。
尚、本明細書に於ける基(原子団)の表記に於いて、置換及び無置換を記していない表記は置換基を有さないものと共に置換基を有するものをも包含するものである。例えば「アルキル基」とは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)のみならず、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)をも包含するものである。
本発明の酸の作用により分解し、アルカリ現像液中での溶解度が増大する化合物(T)は芳香環とアルキレン鎖またはシクロアルキレン鎖とから形成され、酸分解性基を含有する化合物である。なかでも、芳香環−アルキレン鎖−芳香環の連結で形成される部分があることが好ましい。
R1、R2、R3及びR4は、各々独立に、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。複数のR1が結合して環を形成してもよい。複数のR2が結合して環を形成してもよい。複数のR3が結合して環を形成してもよい。複数のR4が結合して環を形成してもよい。また、複数あるR1、R2、R3及びR4は互いに同じであっても異なっていても良い。
R5及びR6は、各々独立に、水素原子、有機基を表し、複数あるR5及びR6は互いに同じであっても異なっていても良い。また、複数あるR5及びR6のうち少なくとも2つは酸分解性基である。
Wは単結合、アルキレン基またはシクロアルキレン基、アリーレン基およびこれらの任意の組み合わせからなる基を表す。
xは正の整数を表す。
yは0以上の整数を表し、Wが単結合の場合、yは0である。
zは0以上の整数を表す。
vは0以上の整数を表す。
m1、m3、及びm4は正の整数を表す。
m2及びm5は0以上の整数を表す。但し、m1+m2+z=5、m3+v=3、m4+m5=5、m2+m5≧2を満たす。
R1、R2、R5、R6、x、z、m1及びm2は、一般式(I)におけるそれらと同義である。
R7は水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。複数のR7が結合して環を形成してもよい。また、複数あるR7は互いに同じであっても異なっていても良い。
uは正の整数を表す。ただしu+x=3である。
rは正の整数を表す。
W0はアリーレン基を表す。
W1は単結合、アルキレン基またはシクロアルキレン基を表す。
Aは下記構造を表す。
アルカリ可溶性基としては水酸基、スルホン酸基、フェノール基、カルボン酸基、ヘキサフルオロイソプロパノール基〔−C(CF3)2OH〕が挙げられる。好ましくはフェノール基、カルボキシル基、ヘキサフルオロイソプロパノール基であり、さらに好ましくはフェノール基、カルボキシル基である。
(T)成分の化合物は、たとえば、上記母核となる化合物を酸分解性基で保護することにより合成できる。
−〔C(R17a)(R18a)〕p−CO−OC(R11a)(R12a)(R13a)
ここで、R17aおよびR18aは、それぞれ独立して、水素原子またはアルキル基を表す。また、pは1〜4の整数である。
本発明のポジ型レジスト組成物に用いられる、活性光線又は放射線の照射により酸を発生する化合物(以下、「酸発生剤」と呼ぶ場合がある。)について以下に説明する。
本発明に於いて使用可能な酸発生剤としては、光カチオン重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、色素類の光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジスト等に使用されている活性光線又は放射線の照射により酸を発生する公知の化合物及びそれらの混合物を適宜に選択して使用することができる。
好ましい置換基としては、アリール基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基及びハロゲン原子であり、アルキル基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、カルボキシル基、アルコシキカルボニル基である。
一般式(PAG1)、(PAG2)で示される酸発生剤のうち、上記具体例以外のものを以下に挙げる。
R206はアルキル基、アリール基を示す。Aはアルキレン基、アルケニレン基、アリーレン基を示す。
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
具体例としては以下に示す化合物が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
R6及びR7は、水素原子、アルキル基、シアノ基又はアリール基を表す。
Y1及びY2は、アルキル基、アリール基、アラルキル基又はヘテロ原子を含む芳香族基を表し、Y1とY2とが結合して環を形成してもよい。
Y3は、単結合または2価の連結基を表す。
X-は、上記(PAG1)中のZ-と同義である。
R1からR5の少なくとも1つとY1又はY2の少なくとも一つが結合して環を形成してもよいし、R1からR5の少なくとも1つとR6又はR7の少なくとも1つが結合して環を形成してもよい。
R1からR7のいずれか、若しくは、Y1又はY2のいずれかの位置で、連結基を介して結合し、(PAG6)の構造を2つ以上有していてもよい。
(B1)成分/(B2)成分の質量比は、通常99.9/0.1〜50/50、好ましくは99/1〜60/40、より好ましくは98/2〜70/30である。
本発明においては、含窒素塩基性化合物を用いることが、解像力などの性能向上、保存安定性の向上などの観点から好ましい。
本発明で用いることができる好ましい含窒素塩基性化合物とは、フェノールよりも塩基性の強い化合物である。
好ましい化学的環境として、下記式(A)〜(E)の構造を挙げることができる。式(B)〜(E)は、環構造の一部であってもよい。
R253 、R254、R255 及びR256 は、同一でも異なってもよく、炭素数1〜6個のアルキル基を表す。
更に好ましい化合物は、一分子中に異なる化学的環境の窒素原子を2個以上有する含窒素塩基性化合物であり、特に好ましくは、アミノ基と窒素原子を含む環構造の両方を含む化合物もしくはアルキルアミノ基を有する化合物である。
これらの含窒素塩基性化合物は、単独であるいは2種以上一緒に用いられる。
本発明においては、界面活性剤類を用いることができ、製膜性、パターンの密着性、現像欠陥低減等の観点から好ましい。
これらの界面活性剤は単独で添加してもよいし、また、いくつかの組み合わせで添加することもできる。
これらの界面活性剤として、例えば特開昭62−36663号公報、特開昭61−226746号公報、特開昭61−226745号公報、特開昭62−170950号公報、特開昭63−34540号公報、特開平7−230165号公報、特開平8−62834号公報、特開平9−54432号公報、特開平9−5988号公報、特開2002−277862号公報、米国特許第5405720号明細書、同5360692号明細書、同5529881号明細書、同5296330号明細書、同5436098号明細書、同5576143号明細書、同5294511号明細書、同5824451号明細書記載の界面活性剤を挙げることができ、下記市販の界面活性剤をそのまま用いることもできる。
使用できる市販の界面活性剤として、例えばエフトップEF301、EF303、(新秋田化成(株)製)、フロラードFC430、431(住友スリーエム(株)製)、メガファックF171、F173、F176、F189、R08(大日本インキ化学工業(株)製)、サーフロンS−382、SC101、102、103、104、105、106(旭硝子(株)製)、トロイゾルS−366(トロイケミカル(株)製)等のフッ素系界面活性剤又はシリコン系界面活性剤を挙げることができる。またポリシロキサンポリマーKP−341(信越化学工業(株)製)もシリコン系界面活性剤として用いることができる。
フルオロ脂肪族基を有する重合体としては、フルオロ脂肪族基を有するモノマーと(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート及び/又は(ポリ(オキシアルキレン))メタクリレートとの共重合体が好ましく、不規則に分布しているものでも、ブロック共重合していてもよい。また、ポリ(オキシアルキレン)基としては、ポリ(オキシエチレン)基、ポリ(オキシプロピレン)基、ポリ(オキシブチレン)基などが挙げられ、また、ポリ(オキシエチレンとオキシプロピレンとオキシエチレンとのブロック連結体)やポリ(オキシエチレンとオキシプロピレンとのブロック連結体)基など同じ鎖長内に異なる鎖長のアルキレンを有するようなユニットでもよい。さらに、フルオロ脂肪族基を有するモノマーと(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体は2元共重合体ばかりでなく、異なる2種以上のフルオロ脂肪族基を有するモノマーや、異なる2種以上の(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)などを同時に共重合した3元系以上の共重合体でもよい。
例えば、市販の界面活性剤として、メガファックF178、F−470、F−473、F−475、F−476、F−472(大日本インキ化学工業(株)製)を挙げることができる。さらに、C6F13基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、C6F13基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシエチレン))アクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシプロピレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、C8F17基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシアルキレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、C8F17基を有するアクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシエチレン))アクリレート(又はメタクリレート)と(ポリ(オキシプロピレン))アクリレート(又はメタクリレート)との共重合体、などを挙げることができる。
本発明のポジ型レジスト組成物には必要に応じて、さらに、染料、光塩基発生剤などを含有させることができる。
本発明においては、染料を用いることができる。
好適な染料としては油性染料及び塩基性染料がある。具体的にはオイルイエロー#101、オイルイエロー#103、オイルピンク#312、オイルグリーンBG、オイルブルーBOS,オイルブルー#603、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイルブラックT−505(以上オリエント化学工業株式会社製)、クリスタルバイオレット(CI42555)、メチルバイオレット(CI42535)、ローダミンB(CI45170B)、マラカイトグリーン(CI42000)、メチレンブルー(CI52015)等を挙げることができる。
本発明の組成物に添加できる光塩基発生剤としては、特開平4−151156号、同4−162040号、同5−197148号、同5−5995号、同6−194834号、同8−146608号、同10−83079号、欧州特許622682号に記載の化合物が挙げられ、具体的には、2−ニトロベンジルカルバメート、2,5−ジニトロベンジルシクロヘキシルカルバメート、N−シクロヘキシル−4−メチルフェニルスルホンアミド、1,1−ジメチル−2−フェニルエチル−N−イソプロピルカーバメート等が好適に用いることができる。これらの光塩基発生剤は、レジスト形状などの改善を目的とし添加される。
本発明のレジスト組成物は、上記各成分を溶解する溶剤に溶かして支持体上に塗布する。全レジスト成分の固形分濃度として、通常2〜30質量%とすることが好ましく、3〜25質量%がより好ましい。
ここで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、2−ヘプタノン、γ−ブチロラクトン、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メトキシエチルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、ピルビン酸プロピル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、テトラヒドロフラン等が好ましく、これらの溶媒を単独あるいは混合して使用する。
これらの現像液の中で好ましくは第四アンモニウム塩、更に好ましくは、テトラメチルアンモニウムヒドロオキシド、コリンである。
アルカリ現像液のpHは、通常10.0〜15.0である。
(i)バインダー(T−1)の合成
反応容器中で下記に示すフェノール化合物(1)35.74g(0.05mol)をプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(以下PGMEAと省略)200gに溶解し、この溶液を60℃、20mmHgまで減圧して約40gの溶剤を系中に残存している水と共に留去した。20℃まで冷却し、保護反応剤(1)49.75g(0.18mol)、p−トルエンスルホン酸2.5gを添加し、室温にて2時間撹拌した。その後、トリエチルアミン3.0gを添加して中和し、酢酸エチル50g、水50gにより洗浄操作を3回行った。その後、溶媒量を調整して(T)成分化合物であるバインダー(T−1)の30質量%の溶液を得た。1Hおよび13C−NMR解析から、全フェノール性OHに対する保護率は59.3%であった。
反応容器中に下記に示すフェノール化合物(1)35.74g(0.05mol)、PGMEA200g、炭酸カリウム41.46g(0.05mol)、保護反応剤(4)(ブロモ酢酸t−Buエステル)40.96g(0.21mol)を加え、反応溶液を100℃に加熱した。3時間攪拌した後反応溶液を室温まで放冷し、0.1N−HCl水溶液を加え中和し、酢酸エチル50ml、蒸留水50mlを加え洗浄を行った。その後、溶媒量を調整してバインダー(T−3)の30質量%の溶液を得た。1Hおよび13C−NMR解析から、全フェノール性OHに対する保護率は68.8%であった。
反応容器中に下記に示すフェノール化合物(2)34.04g(0.05mol)、PGMEA150ml、トリエチルアミン25.04g(0.2475mol)、4-ジメチルアミノピリジン2.0gを加えて撹拌した。その後、保護反応剤(5)(ジ−t−ブチルジカーボネート)54.02g(0.2475mol)のテトラヒドロフラン100ml溶液を2時間かけて滴下した。滴下後さらに3時間撹拌した後、0.1NのHCl水溶液で中和し、酢酸エチル50ml、蒸留水50mlで洗浄、抽出を行った。有機層を分離した後、溶媒量を調整してバインダー(T−5)の30質量%の溶液を得た。1Hおよび13C−NMR解析から、全フェノール性OHに対する保護率は74.3%であった。
本発明のバインダー:0.948g(レジスト中固形分の94.5%)
添加樹脂:下記表2に示す量(ただし本発明のバインダーと置き換えて添加)
酸発生剤:0.05g(レジスト中固形分の5.0%)
有機塩基性化合物:0.003g(レジスト中固形分の0.3%)
界面活性剤:0.002g(レジスト中固形分の0.2%:レジスト液全体の99.7ppm)を下記表2に示す溶剤に溶解させ、固形分濃度が5.0質量%の溶液を調製した。この溶液を0.1μmのテフロン(登録商標)フィルターで濾過し、実施例1〜18のポジ型レジスト液を得た。
また、バインダーを比較バインダーに置き換え、あるいはバインダー濃度を変えて上記と同様の方法で比較例1〜5のポジ型レジスト液を得た。
上記のように調製したポジ型レジスト液をスピンコータを利用して、ヘキサメチルジシラザン処理を施したシリコンウエハー上に均一に塗布し、120℃90秒間加熱乾燥を行い、膜厚0.3μmのポジ型レジスト膜を形成した。このレジスト膜に対し、電子線描画装置((株)日立製作所製HL750、加速電圧50KeV)を用いて電子線照射を行った。照射後に110℃、90秒ベークし、2.38質量%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液を用いて60秒間浸漬した後、30秒間、水でリンスして乾燥した。得られたパターンを下記の方法で評価した。
得られたパターンの断面形状を走査型電子顕微鏡((株)日立製作所製 S−4300)を用いて観察した。150nmライン(ライン:スペース=1:1)を解像する時の最小照射エネルギーを感度とした。
上記の感度を示す照射量における限界解像力(ラインとスペースが分離解像)を解像力とした。
ライン幅150nm(ライン/スペース=1:1)の部分の断面をSEM((株)日立製作所製S−8840)で観察し、以下の基準で評価した。
A:パターン側壁と基板との角度、およびパターン側壁とパターン表面との角度がどちらも90±2度である場合。
B:パターン側壁と基板との角度が90±2度であるが、パターン側壁とパターン表面との角度が85度以上88度未満あるいは92度以上95度未満である場合。または、パターン側壁とパターン表面との角度が90±2度であるが、パターン側壁と基板との角度が85度以上88度未満あるいは92度以上95度未満である場合。
C:パターン側壁と基板との角度、およびパターン側壁とパターン表面との角度がどちらも85度以上88度未満あるいは92度以上95度未満である場合。
D:パターン側壁と基板との角度が85度未満あるいは95度以上である場合、T−トップ形状が見られる場合またはパターン表面全体が丸くなっている場合。
上記の感度を示す照射量における150nmラインパターンの長さ方向50μmにおける任意の30点について、走査型電子鞍微鏡((株)日立製作所製S−9220)を用いてエッジがあるべき基準線からの距離を測定し、標準偏差を求め、3σを算出した。
上記のように作製したポジ型レジスト膜を塗布したシリコンウエハーを真空チャンバー内にをセットし、上記電子線描画装置を用いて上記感度を示す照射量にて電子線照射、照射直後又は3時間後に、上記のように110℃、90秒ベーク(加熱処理)した後、現像処理を行いラインパターンを得た。そして、電子線照射直後にベークを行い現像処理し得られた150nmラインパターンと、電子線照射3時間後にベークを行い現像処理をし得られた150nmラインパターンについて、上記と同様にラインエッジラフネスを評価した。以下の式からラインエッジラフネスの変化を算出した。
真空中PEDにおけるラインエッジラフネス変化=(電子線照射直後にベークを行い現像処理し得られた150nmラインパターンのラインエッジラフネス)−(電子線照射3時間後にベークを行い現像処理をして得られた150nmラインパターンのラインエッジラフネス)
N−1:トリオクチルアミン
N−2:1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]−5−ノネン
N−3:2,4,6−トリフェニルイミダゾール
D−1:メガファックF176(大日本インキ化学工業(株)製)
D−2:メガファックR08(大日本インキ化学工業(株)製)
D−3:トロイゾルS−366(トロイケミカル(株)製)
D−4:ポリオキシエチレンラウリルエーテル
S−1:プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート
S−2:プロピレングリコールモノメチルエーテル
S−3:乳酸エチル
(パターン作製および評価(EUV))
上記実施例1、2、6、8、11、15、17および比較例1〜5の各レジスト組成物を用い、実施例1と同様の方法でレジスト膜を得た。但し、レジスト膜厚は0.15μmとした。得られたレジスト膜にEUV光(波長13nm)を用いて、露光量を0〜10.0mJの範囲で0.5mJづつ変えながら面露光を行い、さらに110℃、90秒ベークした。その後2.38%テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(TMAH)水溶液を用いて、各露光量での溶解速度を測定し、感度曲線を得た。この感度曲線において、レジストの溶解速度が飽和するときの露光量を感度とし、また感度曲線の直線部の勾配から溶解コントラスト(γ値)を算出した。γ値が大きいほど溶解コントラストに優れている。これらの結果をそれぞれ実施例19〜25および比較例6〜10とした。
評価結果を表3に示す。
Claims (7)
- (T)1分子中に酸分解性基を少なくとも2つ以上含有し、芳香環とアルキレン鎖またはシクロアルキレン鎖とからなり、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する、下記一般式(I)で示される化合物、をレジスト組成物の固形分中、50質量%以上含有し、更に、(B)活性光線または放射線の作用により酸を発生する化合物、を含有することを特徴とするポジ型レジスト組成物。
但し、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する化合物(T)はカリックスアレーンを含まない。
また、酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する化合物(T)はポリマーではない。
一般式(I)中、
R 1 、R 2 、R 3 及びR 4 は、各々独立に、水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基を表す。複数のR 1 が結合して環を形成してもよい。複数のR 2 が結合して環を形成してもよい。複数のR 3 が結合して環を形成してもよい。複数のR 4 が結合して環を形成してもよい。また、複数あるR 1 、R 2 、R 3 及びR 4 は互いに同じであっても異なっていても良い。
R 5 及びR 6 は、各々独立に、水素原子、有機基を表し、複数あるR 5 及びR 6 は互いに同じであっても異なっていても良い。また、複数あるR 5 及びR 6 のうち少なくとも2つは酸分解性基である。
Wは単結合、直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキレン基、アリーレン基、およびこれらの任意の組み合わせからなる基(但しフルオレニレン基を除く)を表す。
xは正の整数を表す。
yは0以上の整数を表し、Wが単結合の場合、yは0である。
zは0以上の整数を表す。但しx個のzが全て0である場合を除く。
vは0以上の整数を表す。
m1、m3、及びm4は正の整数を表す。
m2及びm5は0以上の整数を表す。但し、m1+m2+z=5、m3+v=3、m4+m5=5、m2+m5≧2を満たす。 - 一般式(I)において、xが1であり、かつzが2であることを特徴とする、請求項1に記載のポジ型レジスト組成物。
- 一般式(I)において、Wが単結合であり、xが2であり、かつzが1以上の整数であることを特徴とする、請求項1に記載のポジ型レジスト組成物。
- 一般式(I)において、Wが直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキレン基、アリーレン基、およびこれらの任意の組み合わせからなる基(但しフルオレニレン基を除く)であり、xが2であることを特徴とする、請求項1に記載のポジ型レジスト組成物。
- 一般式(I)において、Wが直鎖状、分岐状あるいは環状のアルキレン基、アリーレン基、およびこれらの任意の組み合わせからなる基(但しフルオレニレン基を除く)であり、xが3であることを特徴とする、請求項1に記載のポジ型レジスト組成物。
- (T)成分の酸の作用によりアルカリ現像液に対する溶解度が増大する化合物の含有量がレジスト組成物の固形分全量に対して60質量%以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のポジ型レジスト組成物により、感光性膜を形成し、該感光性膜を露光、現像する工程を含むことを特徴とするパターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005088353A JP4478601B2 (ja) | 2004-03-25 | 2005-03-25 | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004089679 | 2004-03-25 | ||
JP2005088353A JP4478601B2 (ja) | 2004-03-25 | 2005-03-25 | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005309421A JP2005309421A (ja) | 2005-11-04 |
JP4478601B2 true JP4478601B2 (ja) | 2010-06-09 |
Family
ID=35438218
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005088353A Expired - Fee Related JP4478601B2 (ja) | 2004-03-25 | 2005-03-25 | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4478601B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005081062A1 (ja) | 2004-02-20 | 2005-09-01 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | パターン形成材料用基材、ポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法 |
JP3946715B2 (ja) | 2004-07-28 | 2007-07-18 | 東京応化工業株式会社 | ポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法 |
JP4468119B2 (ja) | 2004-09-08 | 2010-05-26 | 東京応化工業株式会社 | レジスト組成物およびレジストパターン形成方法 |
JP4837323B2 (ja) | 2004-10-29 | 2011-12-14 | 東京応化工業株式会社 | レジスト組成物、レジストパターン形成方法および化合物 |
JP5092238B2 (ja) * | 2004-12-24 | 2012-12-05 | 三菱瓦斯化学株式会社 | レジスト用化合物および感放射線性組成物 |
TWI494697B (zh) | 2004-12-24 | 2015-08-01 | Mitsubishi Gas Chemical Co | 光阻用化合物 |
US7981588B2 (en) | 2005-02-02 | 2011-07-19 | Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. | Negative resist composition and method of forming resist pattern |
JP4636919B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2011-02-23 | 富士フイルム株式会社 | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 |
JP2006285075A (ja) * | 2005-04-04 | 2006-10-19 | Shin Etsu Chem Co Ltd | レジスト材料並びにこれを用いたパターン形成方法 |
JP5138157B2 (ja) | 2005-05-17 | 2013-02-06 | 東京応化工業株式会社 | ポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法 |
JP4813103B2 (ja) | 2005-06-17 | 2011-11-09 | 東京応化工業株式会社 | 化合物、ポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法 |
JP4732038B2 (ja) | 2005-07-05 | 2011-07-27 | 東京応化工業株式会社 | 化合物、ポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法 |
JP4695577B2 (ja) * | 2006-09-22 | 2011-06-08 | 株式会社東芝 | 感光性組成物、及びそれを用いたパターン形成方法 |
JP4854023B2 (ja) * | 2007-02-05 | 2012-01-11 | 兵庫県 | 感光性組成物 |
JP4991344B2 (ja) * | 2007-02-23 | 2012-08-01 | 富士フイルム株式会社 | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 |
JP5530599B2 (ja) * | 2008-02-28 | 2014-06-25 | 富士フイルム株式会社 | フォトレジスト液、およびこれを用いるエッチング方法 |
JP5740322B2 (ja) * | 2012-02-06 | 2015-06-24 | 富士フイルム株式会社 | 感活性光線性又は感放射線性樹脂組成物、それを用いた感活性光線性又は感放射線性膜及びパターン形成方法、半導体デバイスの製造方法及び半導体デバイス、並びに、化合物 |
-
2005
- 2005-03-25 JP JP2005088353A patent/JP4478601B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005309421A (ja) | 2005-11-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4478601B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4524234B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4533771B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4621525B2 (ja) | Euv露光用ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4568662B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP2006276742A (ja) | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 | |
US7157208B2 (en) | Positive resist composition and pattern forming method using the same | |
JP2006276759A (ja) | Euv露光用ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4121396B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物 | |
JP4368282B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP5039622B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物及びこれを用いたパターン形成方法 | |
JP2006251551A (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法。 | |
US20050277060A1 (en) | Positive resist composition and pattern forming method using the same | |
JP2005275283A (ja) | 電子線、euv光又はx線用ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP2005274877A (ja) | Euv露光用ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4324492B2 (ja) | 電子線、euv光又はx線用ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP2005091713A (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法。 | |
JP4636919B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物およびそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4533831B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP2006091677A (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP2005257884A (ja) | ポジ型レジスト組成物及びパターン形成方法 | |
JP4991344B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP4701143B2 (ja) | ポジ型レジスト組成物及びそれを用いたパターン形成方法 | |
JP2004347985A (ja) | ポジ型レジストパターン形成方法 | |
JP2007241124A (ja) | ポジ型レジスト組成物、およびそれを用いたパターン形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060328 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061127 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070305 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071108 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071115 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20071122 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100125 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100223 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100315 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4478601 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |