JP4476898B2 - 通信システム、通信端末装置及びデータ要求方法 - Google Patents

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Description

本発明は、通信システム、通信端末装置及びデータ要求方法に関する。
近年、同一の大容量データを多数の受信者に効率よく配信するマルチキャスト通信技術が注目されている。また、通信中に起こる雑音や消失などからデータを保護するために、UDP(User Datagram Protocol)やIP(Internet Protocol)を用いたマルチキャストもしくはユニキャスト通信にFEC(Forward Error Correction)を組み合わせる方法が提案されている。FECなどを組み合わせて信頼性を向上させたマルチキャストのことを高信頼マルチキャストと呼ぶ。高信頼マルチキャストに用いる誤り訂正符号としては、例えば特許文献1に記載されるLT符号方式が知られている。
LT符号方式においては、複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和(XOR)演算値を符号化シンボルとする。情報シンボルの組は、複数個の情報シンボルから構成されてもよく、或いは1個の情報シンボルのみから構成されてもよい。但し、1個の情報シンボルのみから構成される組では、1個の情報シンボルと“0”とのXOR演算値を符号化シンボルとする。つまり、1個の符号化シンボルは、1個もしくは複数個の情報シンボルのXOR演算のみで構成される項との等式として表される。その符号化シンボルに係る等式からは、符号化シンボルが既知且つ情報シンボルが未知である方程式が得られる。そして、その複数の符号化シンボルの方程式から成る連立方程式が構成される。復号時には、該連立方程式を解くことによって、未知であった情報シンボルを求める。
LT符号方式を用いた通信では、配信時間を調整することで効率的に高い信頼性を得ることができるため、基本的に再送の必要はない。しかしながら、マルチキャスト配信時間が限られているような環境においては、配信完了率100%を達成するために、配信失敗者向けにARQ(Automatic Repeat Request)や差分ダウンロードを行なっている。
また、FECとARQを組み合わせた差分ダウンロード方式が提案され、誤りが検出されたパケットもしくはロスしたパケットを再送することで、総再送回数の削減が可能である。
特開2001−189665号公報
しかしながら、LT符号に対して差分ダウンロード方式を適用したとしても、一ユーザ当たりの再送回数を有効に削減できないという問題があった。この問題に対処するために、本発明者らは、LT符号の特徴を利用し差分ダウンロードの完了に要するデータ伝送回数を削減する手法を既に提案している(特願2004−289243)。そして、通信エラー時のデータ伝送効率のさらなる向上を図ることが課題となっている。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、通信エラー時のデータ伝送の効率向上を図ることが可能な通信システム、通信端末装置及びデータ要求方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る通信システムは、複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和演算値である符号化シンボルを送信する送信装置と、前記符号化シンボルを受信し、該受信した符号化シンボルの排他的論理和演算関係を表す方程式から成る連立方程式を解くことにより未知であった情報シンボルを求める復号を行う受信装置と、を備えた通信システムにおいて、前記受信装置は、前記復号の結果に基づき、前記送信装置へ要求する未復元の情報シンボルを選択するデータ要求手段を有し、前記データ要求手段は、前記復号の結果として既知である情報シンボルが反映された前記連立方程式中の未復号の方程式の次数に基づき、前記連立方程式を解くために必要な情報シンボルを選択する、ことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記データ要求手段は、次数が最小である未復号の方程式に含まれる未知の情報シンボルを選択する、ことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記データ要求手段は、複数の未復号の方程式に共通に含まれる未知の情報シンボルを選択する、ことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記データ要求手段は、未復号の方程式ごとに、該次数に応じたスコアを計算し、未知の情報シンボルごとに、該情報シンボルを含む未復号の方程式の前記スコアを集計し、該集計値に基づいて情報シンボルを選択する、ことを特徴とする。
本発明に係る通信システムにおいては、前記データ要求手段は、未復号方程式に含まれない未復元の情報シンボルがある場合には、当該未復元の情報シンボルを前記送信装置に要求することを特徴とする。
本発明に係る通信端末装置は、複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和演算値である符号化シンボルを受信し、該受信した符号化シンボルの排他的論理和演算関係を表す方程式から成る連立方程式を解くことにより未知であった情報シンボルを求める復号を行う通信端末装置において、前記復号の結果に基づき、通信相手へ要求する未復元の情報シンボルを選択するデータ要求手段を具備し、前記データ要求手段は、前記復号の結果として既知である情報シンボルが反映された前記連立方程式中の未復号の方程式の次数に基づき、前記連立方程式を解くために必要な情報シンボルを選択する、ことを特徴とする。
本発明に係るデータ要求方法は、複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和演算値である符号化シンボルを受信し、該受信した符号化シンボルの排他的論理和演算関係を表す方程式から成る連立方程式を解くことにより未知であった情報シンボルを求める復号を行うときのデータ要求方法であって、前記復号の結果に基づき、通信相手へ要求する未復元の情報シンボルを選択するデータ要求過程を含み、前記データ要求過程は、前記復号の結果として既知である情報シンボルが反映された前記連立方程式中の未復号の方程式の次数に基づき、前記連立方程式を解くために必要な情報シンボルを選択する、ことを特徴とする。
本発明によれば、要求する情報シンボルの選択が未復号の方程式の次数に基づいて行われるので、効率的に情報シンボルの要求を行うことができる。これにより、データ伝送回数を減らすことができるので、通信エラー時のデータ伝送の効率向上を図ることが可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態では、本発明に係る通信システムの一例としてマルチキャスト配信システムを挙げて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るマルチキャスト配信システムの構成を示すブロック図である。
図1において、配信サーバ(S)11は、配信データから分割して得られた情報シンボルをLT符号方式により符号化し、その得られた符号化シンボルを格納したパケットをパケットネットワーク20を介してマルチキャスト送信する。受信端末(R〜R)12は、配信サーバ11からマルチキャスト送信されたパケットをパケットネットワーク20を介してマルチキャスト受信する。
パケットネットワーク20には、パケットのルーティングを行うルータ21がネットワーク状に配置されている。ルータ21はマルチキャスト転送をサポートしている。
図2は、受信端末12の構成を示すブロック図である。図2において、受信端末12は、送受信部31とメモリ32と復号部33とデータ要求部34とを備える。
送受信部31は、パケットネットワーク20を介したマルチキャストの送信及び受信を行なう。メモリ32は、送受信部31でマルチキャスト受信されたデータを格納する。復号部33は、メモリ32に格納されているマルチキャスト受信データを使用して符号化シンボルの復号(例えば、LT符号方式の復号)を行い、情報シンボルを復元する。データ要求部34は、復号部33での復号結果に基づき、配信サーバ11に要求する未復元の情報シンボルの決定を行う。データ要求部34は、その決定した未復元の情報シンボルの要求を送受信部31により配信サーバ11に送信する。
図3は、配信サーバ11におけるLT符号の符号化方法を説明するための説明図である。図4は、受信端末12の復号部33におけるLT符号の復号方法を説明するための説明図である。
先ず、図3を参照して、配信サーバ11におけるLT符号の符号化方法を説明する。
図3において、配信サーバ11は、配信データから分割されたデータブロックをさらに複数の情報シンボル101に分割する。次いで、その複数個の情報シンボル101の中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和(XOR)演算値を計算し、符号化シンボル201を求める。例えば、符号化シンボル(X)201は、情報シンボル(A)101と情報シンボル(B)101と情報シンボル(D)101のXOR演算値である。また、符号化シンボル(X)201は、1個の情報シンボル(F)101と“0”とのXOR演算値である。
このようにして、複数個の符号化シンボル201が生成される。各符号化シンボル201は、1個もしくは複数個の情報シンボル101のXOR演算のみで構成される項との等式として表される。その各符号化シンボル201に係る等式からは、符号化シンボル201が既知且つ情報シンボル101が未知である方程式が得られる。そして、それら複数の方程式から成る連立方程式301が構成される。連立方程式301中の各方程式は、該当する符号化シンボルを求める排他的論理和演算の関係を表す。その連立方程式301は、配信サーバ11と各受信端末12の間で共有される。
次に、図4を参照して、受信端末12の復号部33におけるLT符号の復号方法を説明する。
図4において、受信端末12の復号部33は、マルチキャスト受信された符号化シンボル201に係る方程式から成る連立方程式を解くことにより、未知であった情報シンボル101を求める復号を行う。以下、図4の例を基に具体的に、受信端末12の復号部33におけるLT符号の復号方法を説明する。
図4の例は、上記図3の符号化時の例に対応しており、X〜Xの8個の符号化シンボル201のうちX〜X及びXの7個の符号化シンボル201は正常にマルチキャスト受信されているが、Xの1個の符号化シンボル201はパケットロスにより受信されていない。
先ず、受信端末12の復号部33は、配信サーバ11との間で共有する連立方程式301の中で、受信したX〜X及びXの7個の符号化シンボル201に係る方程式のうち、未知数が唯1個であるものを探索する。この結果、符号化シンボル(X)201に係る方程式が発見され、その方程式の未知数(解)である情報シンボル(F)101は符号化シンボル(X)201として求まる(F=X)。
次いで、その情報シンボル(F)101である符号化シンボル(X)201を、他の未復号方程式(X〜Xに係る6個の方程式)のうち、情報シンボル(F)101を含むものに代入する。図4の例では、Xに係る方程式のみが情報シンボル(F)101を含み、該Xに係る方程式に符号化シンボル(X)201を代入する。これにより、Xに係る方程式の未知数は1個減り、C及びDの2個の情報シンボル101のみになる。この操作を繰り返すことによって、順次、各方程式の未知数を唯1個になるまで減らして各方程式を解いてゆき、その解である情報シンボル101を求める。
ここで、未知数が唯1個である方程式が得られなくなった場合には、それ以上は方程式を解くことができなくなる。例えば、図4の例では、符号化シンボル(X)201に係る方程式は解かれたが、その解である情報シンボル(F)101を他の方程式に代入しても、未知数が唯1個である方程式は得られず、X〜Xに係る6個の方程式については解くことができない。このため、データ要求部34が、X〜Xに係る6個の方程式を解くために必要な情報シンボル101を配信サーバ11に要求する。
図5〜図7は、データ要求部34による第1〜第3のデータ要求方法を説明するための説明図である。図5〜図7の例は、上記図4の復号時の例に対応しており、符号化シンボル(X)201に係る方程式は解かれたが、その解である情報シンボル(F)101を他の方程式に代入しても、未知数が唯1個である方程式とはならず、X〜Xに係る6個の方程式については解くことができない状態である。
[第1のデータ要求方法]
図5を参照して、データ要求部34による第1のデータ要求方法を説明する。
データ要求部34は、解くことができなくなっているX〜Xに係る6個の方程式の次数を検出する。該方程式の次数とは、方程式の未知数の個数のことを指す。例えば、Xに係る方程式の未知数はA、B及びDの3個の情報シンボル101であるので、Xに係る方程式の次数は3である。また、Xに係る方程式の未知数は、C及びDの2個の情報シンボル101のみに減っているので、Xに係る方程式の次数は2である。
次いで、そのX〜Xに係る6個の方程式の次数の中から最小の次数の方程式を探索する。この結果、次数2であるX、X及びXに係る3個の方程式が発見される。
次いで、その発見したX、X及びXに係る3個の方程式に含まれる未知の情報シンボル101を検出する。この結果、A〜Dの5個の情報シンボル101が発見される。
次いで、その発見したA〜Dの5個の情報シンボル101の中から、任意に要求するものを1個もしくは複数個選択する。例えば、ランダムに選択する。そして、その選択した情報シンボル101を配信サーバ11に要求する。
上述した第1のデータ要求方法によれば、最も少ない情報シンボル数で解くことができる方程式の未知数(未知の情報シンボル)から要求が行われるので、無作為に情報シンボルを要求する場合に比して連立方程式を効率的に解くことができる。これにより、データ伝送回数を減らすことができるので、通信エラー時のデータ伝送の効率向上を図ることが可能となる。
[第2のデータ要求方法]
図6を参照して、データ要求部34による第2のデータ要求方法を説明する。
データ要求部34は、解くことができなくなっているX〜Xに係る6個の方程式の次数を検出する。次いで、そのX〜Xに係る6個の方程式の次数の中から最小の次数の方程式を探索する。この結果、次数2であるX、X及びXに係る3個の方程式が発見される。次いで、その発見したX、X及びXに係る3個の方程式に含まれる未知の情報シンボル101を検出する。この結果、A〜Dの5個の情報シンボル101が発見される。
次いで、その発見したA〜Dの5個の情報シンボル101に関し、最小次数方程式(図4の例では次数2の方程式)に関与している数を検出する。この結果、A、B、D及びEの情報シンボル101についてはその関与数が1、Cの情報シンボル101についてはその関与数が2と検出される。
次いで、最小次数方程式に関与している数が多数の(例えば、最大の)情報シンボル101を選択する。この結果、関与数「2」であるCの情報シンボル101が選択される。そして、その選択した情報シンボル101を配信サーバ11に要求する。
なお、最小次数方程式に関与している数が所定の閾値以上の情報シンボル101を選択するようにしてもよい。
上述した第2のデータ要求方法によれば、最も少ない情報シンボル数で解くことができる方程式の未知数(未知の情報シンボル)であって、より多くの方程式に関与する未知数(未知の情報シンボル)から要求が行われるので、上記第1のデータ要求方法からさらに連立方程式を効率よく早く解くことができ、通信エラー時のデータ伝送の効率向上に一層寄与することが可能となる。
[第3のデータ要求方法]
図7を参照して、データ要求部34による第3のデータ要求方法を説明する。
データ要求部34は、解くことができなくなっているX〜Xに係る6個の方程式の次数を検出する。次いで、そのX〜Xに係る6個の方程式の次数を基に、各方程式のスコアを計算する。図7の例では、次数の逆数「1/次数」をスコアとしている。
次いで、そのX〜Xに係る6個の方程式に含まれる未知の情報シンボル101を検出する。この結果、A〜Dの5個の情報シンボル101が発見される。次いで、そのA〜Dの5個の情報シンボル101の各々に関し、関与している方程式のスコアを集計する。この結果、A〜Dの5個の情報シンボル101の各々について、関与している方程式のスコアの合計値が求められる。例えば、Aの情報シンボル101については、X、X及びXに係る3個の方程式に関与しているので、それら方程式の各スコアの合計値「(1/3)+(1/2)+(1/4)=13/12」が求められる。
次いで、そのスコア合計値が最大の情報シンボル101を選択する。この結果、スコア合計値「17/12」であるBの情報シンボル101が選択される。そして、その選択した情報シンボル101を配信サーバ11に要求する。
なお、スコア合計値が所定の閾値以上の情報シンボル101を選択するようにしてもよい。
上述した第3のデータ要求方法によれば、方程式の次数(未知数の個数)を基にしたスコアの集計値による評価のよい未知数(未知の情報シンボル)から要求が行われるので、総合的に連立方程式を効率よく解くことができる。これにより、データ伝送回数を減らすことができるので、通信エラー時のデータ伝送の効率向上を図ることが可能となる。
なお、上述した第1〜第3のデータ要求方法において、データ要求の仕方としては、選択した情報シンボル101を順次要求するようにしてもよく、或いは必要な分をまとめて要求するようにしてもよい。例えば、いくつか(複数)の未復号方程式を解くために必要な分をまとめて要求するようにしてもよい。これにより、データ伝送回数を少なくすることができる。
[第4のデータ要求方法]
図8、図9を参照して、データ要求部34による第4のデータ要求方法を説明する。第4のデータ要求方法は、未復元の情報シンボルに関与する符号化シンボルが一つも正常に受信されない場合の要求方法である。
図8には、6個の情報シンボル(A〜F)101と7個の符号化シンボル(X〜X)201のXOR演算関係が示されている。また、各符号化シンボル(X〜X)201の方程式から成る連立方程式310が示されている。
図9には、受信端末12で受信された符号化シンボル201に基づいた復号過程が示されている。図9においては、X及びXの2個の符号化シンボル201がパケットロスによって正常に受信されていない。これにより、Eの情報シンボル101を含む未復号方程式は存在せず、このままではEの情報シンボル101を得ることはできない。このように未復号方程式に含まれない未復元の情報シンボル101がある場合には、データ要求部34は、当該未復元の情報シンボル101を配信サーバ11に要求する。
上述した第4のデータ要求方法によれば、受信した符号化シンボルに係る未復号方程式に含まれない未復元の情報シンボルがある場合には、直接、当該未復元の情報シンボルの要求を行い、これにより該情報シンボルを得ることができる。
上述した実施形態によれば、以下に示すような効果が得られる。
(1)マルチキャスト受信の失敗者は、未復元の情報シンボルを配信サーバからダウンロードするときに少ないダウンロード回数で済み、通信料金の削減が可能となる。また、ダウンロード時間の削減も図れるので、データダウンロードによる負荷増大に伴う計算機の操作の鈍化を防ぐことができ、使用者のストレスを減らすことが可能となる。
(2)送信者の利点としては、通信量(帯域)を削減することができるという点とデータダウンロードに係るサーバの負荷を軽減することができる点にある。特に、無線通信ネットワークを利用する場合には、無線リソースは貴重であり、利用帯域の削減は優れた効果となる。また、マルチキャストにおいては、受信者数の増加に応じて配信失敗者数は増え、その配信失敗者数に応じてデータダウンロード回数は増えるため、配信失敗者一人当たりのダウンロード回数を削減することは非常に有効となる。
(3)携帯端末のように小さな計算能力しか持たないような場合であっても、ダウンロードする未復元の情報シンボルの選択処理を行うことができれば、少ないダウンロード回数及び短時間でダウンロードが完了するので、端末の利便性を損なうことなく、通信エラー時のデータ回復を行うことができる。また、多数の携帯端末に同一コンテンツを配信するような場合にも、帯域削減並びにデータダウンロードに係るサーバの負荷軽減の効果によってサービス品質を良好に保つことに貢献できる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、本発明に係る符号方式としてLT符号方式を例に挙げて説明したが、複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和演算値を符号化シンボルとする符号方式であればよく、LT符号方式に限定されない。
また、本発明に係る符号方式の復号方法については、任意の方法でよく特に限定されない。例えば、「Sum Product復号法」や「ガウスの消去法」を用いた場合にも適応可能である。
なお、上述した実施形態では、本発明に係る通信システムとしてマルチキャスト型を例に挙げて説明したが、ユニキャスト型であっても同様に適用可能である。
本発明の一実施形態に係るマルチキャスト配信システムの構成を示すブロック図である。 図1に示す受信端末12の構成を示すブロック図である。 図1に示す配信サーバ11におけるLT符号の符号化方法を説明するための説明図である。 図2に示す復号部33におけるLT符号の復号方法を説明するための説明図である。 図2に示すデータ要求部34による第1のデータ要求方法を説明するための説明図である。 図2に示すデータ要求部34による第2のデータ要求方法を説明するための説明図である。 図2に示すデータ要求部34による第3のデータ要求方法を説明するための説明図である。 図2に示すデータ要求部34による第4のデータ要求方法を説明するための説明図である。 図2に示すデータ要求部34による第4のデータ要求方法を説明するための説明図である。
符号の説明
11…配信サーバ、12…受信端末(通信端末装置)、20…パケットネットワーク、21…ルータ、31…送受信部、32…メモリ、33…復号部、34…データ要求部

Claims (7)

  1. 複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和演算値である符号化シンボルを送信する送信装置と、前記符号化シンボルを受信し、該受信した符号化シンボルの排他的論理和演算関係を表す方程式から成る連立方程式を解くことにより未知であった情報シンボルを求める復号を行う受信装置と、を備えた通信システムにおいて、
    前記受信装置は、
    前記復号の結果に基づき、前記送信装置へ要求する未復元の情報シンボルを選択するデータ要求手段を有し、
    前記データ要求手段は、
    前記復号の結果として既知である情報シンボルが反映された前記連立方程式中の未復号の方程式の次数に基づき、前記連立方程式を解くために必要な情報シンボルを選択する、
    ことを特徴とする通信システム。
  2. 前記データ要求手段は、次数が最小である未復号の方程式に含まれる未知の情報シンボルを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記データ要求手段は、複数の未復号の方程式に共通に含まれる未知の情報シンボルを選択する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記データ要求手段は、
    未復号の方程式ごとに、該次数に応じたスコアを計算し、
    未知の情報シンボルごとに、該情報シンボルを含む未復号の方程式の前記スコアを集計し、
    該集計値に基づいて情報シンボルを選択する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 前記データ要求手段は、未復号方程式に含まれない未復元の情報シンボルがある場合には、当該未復元の情報シンボルを前記送信装置に要求する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  6. 複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和演算値である符号化シンボルを受信し、該受信した符号化シンボルの排他的論理和演算関係を表す方程式から成る連立方程式を解くことにより未知であった情報シンボルを求める復号を行う通信端末装置において、
    前記復号の結果に基づき、通信相手へ要求する未復元の情報シンボルを選択するデータ要求手段を具備し、
    前記データ要求手段は、
    前記復号の結果として既知である情報シンボルが反映された前記連立方程式中の未復号の方程式の次数に基づき、前記連立方程式を解くために必要な情報シンボルを選択する、
    ことを特徴とする通信端末装置。
  7. 複数個の情報シンボルの中から任意に選択された情報シンボルの組ごとの排他的論理和演算値である符号化シンボルを受信し、該受信した符号化シンボルの排他的論理和演算関係を表す方程式から成る連立方程式を解くことにより未知であった情報シンボルを求める復号を行うときのデータ要求方法であって、
    前記復号の結果に基づき、通信相手へ要求する未復元の情報シンボルを選択するデータ要求過程を含み、
    前記データ要求過程は、
    前記復号の結果として既知である情報シンボルが反映された前記連立方程式中の未復号の方程式の次数に基づき、前記連立方程式を解くために必要な情報シンボルを選択する、
    ことを特徴とするデータ要求方法。

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