JP4475213B2 - 電子写真用マゼンタトナー - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真用マゼンタトナーに係り、特に、複数の赤色顔料の組合せにより優れた特性を示す電子写真用粉砕式マゼンタトナーに関する。
一般に、電子写真用トナーは、結着樹脂、着色剤、及び荷電制御剤を含む原料混合物を溶融混練し、粉砕し、分級することにより製造される。電子写真方式のカラープリンターでは、このようなトナーを用いて画像形成が行われる。即ち、現像ローラを用いて、トナーを静電像担持体の表面に形成された静電潜像に供給することにより、静電潜像を現像して可視化し、現像により得られたトナー像を用紙に転写した後、加熱ローラーにて用紙に溶融結着することにより定着する。
トナーの定着方式として、近年、オイル塗布装置を用いないオイルレス定着方式が採用されるようになったため、高い剥離性がトナーに求められるようになった。また、印刷物は、太陽光線に曝されても退色することが無く、長期保存が可能であり、且つ高彩度で色再現性、定着性、色相変化特性等の様々な特性を満足する必要がある。しかし、これらの特性をすべて満足するトナー、特にマゼンタトナーは、これまで見出されていない。
例えば、従来知られている高耐光性高級顔料であるC.I. Pigment Red 122 、C.I. Pigment Red 202、またはC.I. Pigment Violet 19を用いた粉砕式マゼンタトナー(例えば、特許文献1及び2参照)は、着色力が低いため、着色剤添加量が多くなり、ホットオフセットが発生し易くなるため、オイル塗布機構を備えていないプリンターでは、良好な定着性が得られなかった。
また、着色剤としてC.I. Pigment Red 57.1、C.I. Pigment Red 48.2、C.I. Pigment Red 146、C.I. Pigment Red 150、C.I. Pigment Red 269、C.I. Pigment Red 238、C.I. Pigment Red 31、C.I. Pigment Red 185、C.I. Pigment Red 184を用いたマゼンタトナーは、耐光性が弱く、紫外線暴露による退色が発生し、荷電制御剤の種類によっては連続印刷による色相変化が大きくなったり、環境安定性が悪いという問題がある。
特許第3563925号公報 特許第3437436号公報
本発明は、以上の事情の下になされ、高彩度で色再現性に優れているとともに、高い環境安定性、色相安定性、オイルレス定着性、及び耐光性を有する電子写真用マゼンタトナーを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、結着樹脂、着色剤、離型剤、及び電荷制御剤を含む電子写真用マゼンタトナーであって、前記着色剤は、下記式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、下記式(2)又は(4)により表される化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料とを含有し、前記電荷制御剤は、下記式(5)又は(6)により表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする電子写真用マゼンタトナーを提供する。
Figure 0004475213
(式中、X、Yは、それぞれ独立してハロゲン原子又はアルキル基を示す。)
Figure 0004475213
Figure 0004475213
Figure 0004475213
(式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基またはアリル基、Mは亜鉛、ジルコニウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバルト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
Figure 0004475213
(式中、Mはホウ素又はアルミニウム、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
第2の発明は、結着樹脂、着色剤、離型剤、及び電荷制御剤を含む電子写真用マゼンタトナーであって、前記着色剤は、下記式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、下記式(7)又は(8)により表される化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料とを含有し、前記電荷制御剤は、下記式(5)又は(6)により表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする電子写真用マゼンタトナーを提供する。
Figure 0004475213
(式中、X、Yは、それぞれ独立してハロゲン原子又はアルキル基を示す。)
Figure 0004475213
Figure 0004475213
Figure 0004475213
(式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基またはアリル基、Mは亜鉛、ジルコニウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバルト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
Figure 0004475213
(式中、Mはホウ素又はアルミニウム、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
第3の発明は、結着樹脂、着色剤、離型剤、及び電荷制御剤を含む電子写真用マゼンタトナーであって、前記着色剤は、下記式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、下記式(2)又は(4)により表される化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料との固溶体を含有し、前記電荷制御剤は、下記式(5)又は(6)により表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする電子写真用マゼンタトナーを提供する
Figure 0004475213
(式中、X、Yは、それぞれ独立してハロゲン原子又はアルキル基を示す。)
Figure 0004475213
Figure 0004475213
Figure 0004475213
(式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基またはアリル基、Mは亜鉛、ジルコニウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバルト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
Figure 0004475213
(式中、Mはホウ素又はアルミニウム、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
以上の第1〜第3の発明において、前記結着樹脂は、下記式(9)により表される化合物を含有するアルコール成分と、ジカルボン酸化合物及び3価以上の多価カルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分とを縮重合して得たポリエステルであることが望ましい。
Figure 0004475213
(式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16である)
本発明によると、所定の複数の赤色顔料の混合物又は複数の赤色顔料の固溶体と、所定の荷電制御剤とを組合せることにより、高彩度で色再現性に優れているとともに、高い環境安定性、色相安定性、オイルレス定着性、及び耐光性を有する電子写真用マゼンタトナーが提供される。
以下、発明を実施するための最良の形態について説明する。
本発明の第1の実施形態に係る電子写真用マゼンタトナーは、上述した式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、上述した式(2)又は(4)により表されるキナクリドン化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料との組合せを着色剤として含むものである。
上述した式(1)により表される化合物は、環境安定性、オイルレス定着性、及び耐光性のいずれにおいても優れている赤色顔料であるが、その色相はオレンジ色を呈し、単独ではマゼンタトナー用着色剤としては使用できない。
この赤色顔料を、単独では特性に難点がある上述した式(2)又は(4)により表されるキナクリドン化合物からなる赤色顔料と組合わせるとともに、所定の荷電制御剤と併用することにより、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性のいずれにおいても優れた特性を示すマゼンタトナーが得られる。
なお、式(2)により表される化合物はキナクリドン(C.I.Pigment Violet 19)であり式(4)により表される化合物は4,15−ジクロルキナクリドン(C.I.Pigment Red 202)である。
式(1)において、X、Yは、ハロゲン原子又はアルキル基であるが、Cl又はメチル基であるのが好ましい。具体例として、X、YがClであるCROMOPHTAL Red 2030(C.I.Pigment Red 254、チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)を挙げることができる。
本発明の第2の実施形態に係る電子写真用マゼンタトナーは、上述した式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、上述した式()及び()により表される化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料との組合せを含むものである。
なお、式()により表される化合物はアゾレーキ系顔料であり、式()により表される化合物はナフトール系顔料である。
以上の実施形態において、式(1)により表される化合物からなる赤色顔料(A)と、他の赤色顔料(B)との配合比(A:B)は、1:9〜9:1であるのが好ましい。
本発明の第3の実施形態に係る電子写真用マゼンタトナーは、上述した式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、上述した式(2)又は(4)により表されるキナクリドン化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料との固溶体を含むものである。
2種の赤色顔料の固溶体であっても、混合物の場合と同様に、式(1)により表される化合物と組合わせることにより、マゼンタトナー用着色剤として優れた効果を発揮する。
なお、2種の赤色顔料の固溶体の原料配合比は、固溶体を形成する配合比であればよい。
以上の本発明の第1〜3の実施形態に係る電子写真用オイルレスマゼンタトナーのいずれにおいても、電荷制御剤としては、上述した式()又は()により表される化合物の少なくとも1種が使用される。
以下に、本発明の実施例及び比較例を示し、本発明の効果を具体的に説明する。なお、各例で得たトナーについての環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性の評価基準は、次の通りである。
〔環境安定性評価基準〕
通常環境(22℃、50%RH)、高温高湿(28℃、80%RH)、及び低温低湿(10℃、20%RH)の下で、[MODEL210HSQ/Mメーター」(トレックス社製)を用い、メイン電源を入れてアイドル状態になった時の現像ロール上の帯電量を測定した。通常環境下の帯電量に対する高温高湿下及び低温低湿下での帯電量変化率の平均値〔(高温高湿下での帯電量変化率+低温低湿下での帯電量変化率)/2〕を算出し、以下の評価基準に従って環境安定性を評価する。
◎:平均値が5%未満であり、実使用上、特に良好である。
○:平均値が5%以上、10%未満であり、実使用上良好である。
△:平均値が10%以上、15%未満であり、実使用上問題はない。
×:平均値が15%以上であり、実使用不可である。
〔オイルレス定着性評価基準〕
定着オイル供給装置を外した「スピーディアN5300」(カシオ計算機(株)社製)にマゼンタトナーを実装し、未定着画像を得た後、取り出した定着器の温度を100℃から220℃へと順次上昇させて、装置外で未定着画像を定着させた際の定着可能温度域を測定し、定着性を以下の評価基準に従って評価する。
◎:定着可能温度域が50℃以上であり、実使用上、特に良好である。
○:定着可能温度域が40℃以上、50℃未満であり、実使用上良好である。
△:定着可能温度域が30℃以上、40℃未満であり、実使用上問題がない。
×:定着可能温度域が30℃未満であり、実使用不可である。
〔色相安定性評価基準〕
定着オイル供給装置を外した「スピーディアN5300」(カシオ計算機(株)社製)にマゼンタトナーを実装し、普通紙「XEROX−L」を用いて、1枚当たりの印字率が5%の印刷を連続して6000枚行い、1枚目と6000枚印字後の色相変化の差(ΔE)を「SPECTRODENSITOMETER 938」(X−rite社製)を用いて測定し、色相変化の程度を以下の評価基準に従って評価する。
◎:ΔEが5未満であり、実使用上、特に良好である。
○:ΔEが5以上、10未満であり、実使上良好である。
△:ΔEが10以上、20未満であり、実使用可能である。
×:ΔEが20以上であり、使用不可である。
〔耐光性評価基準〕
定着オイル供給装置を外した「スピーディアN5300」(カシオ計算機(株)社製)にマゼンタトナーを実装し、普通紙「XEROX−L」を用いて印刷した画像を、「スーパーキセノンウェザーメータ SX−75」(スガ試験機社製)を用い、光源として7.5KWキセノンランプ/アウター:#275/インナー:石英を使用し、ブラックパネル温度63℃にて促進耐光性試験を行い、200時間連続照射前後の色相変化の差(ΔE)を「SPECTRODENSITOMETER938」(X−rite社製)を用いて測定し、退色の度合いを以下の評価基準に従って評価する。
◎:ΔEが2.0未満であり、実使用上、特に良好である。
○:ΔEが2.0以上、5.0未満であり、実使上良好である。
△:ΔEが5.0以上、10.0未満であり、実使用可能である。
×:ΔEが10.0以上であり、使用不可である。
実施例1
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030(C.I. Pigment Red 254):チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(PV FAST PINK E(C.I.Pigment Red 122):クラリアントジャパン社製)2.0部、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子経:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
得られたマゼンタトナーを「スピーディアN5300」(カシオ計算機(株)社製)に実装し、オイル塗布ユニットを取り外して、画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
実施例2
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(PV FAST RED E5B(C.I.Pigment Violet 19):クラリアントジャパン社製)2.0部、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部を、ヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ「NAX−50」(日本アエロジル社製、平均粒子経:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
実施例3
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(CINQUASIA Magenta RT−235−D(C.I.Pigment Red 202):チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0部、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ「NAX−50」(日本アエロジル社製、平均粒子経:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
実施例4
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(ECR−101(C.I.Pigment Red 57.1):大日精化工業(株)社製)2.0部と、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ「NAX−50」(日本アエロジル社製、平均粒子経:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
実施例5
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の結着剤(TOSHIKI RED 1022(C.I.Pigment Red 269):大日本インキ化学工業(株)社製)2.0部、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ「NAX−50」(日本アエロジル社製、平均粒子経:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
実施例6
結着樹脂100質量部、CROMOPHTAL Red 2030とPV FAST RED E5Bとの固溶体である着色剤(Magenta ST:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)4質量部、及び荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、および離型剤(カルナバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーで十分に混合した後、2軸押出機で溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μmの着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ「RX−200」(日本アエロジル社製)1.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
比較例1
結着樹脂100質量部、着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)4.0質量部、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に、疎水性シリカ(RX200:日本アエロジル社製)1.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
比較例2
結着樹脂100質量部、着色剤(ECR−101:大日本精化工業(株)社製)4質量部、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に、疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子経:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
比較例3.
結着樹脂100質量部、着色剤(PV FAST RED E5B:クラリアントジャパン社製)7.0部、荷電制御剤(LR147:日本カーリット(株)社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子経8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた樹脂微粒子100質量部に、疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子経:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間撹拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
比較例4
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(TOSHIKI RED 1022:大日本インキ化学工業(株)社製)2.0部、荷電制御剤(ボントロンE−89:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表1に示す。
Figure 0004475213
上記表1から、所定の2種の赤色顔料の混合物と所定の荷電制御剤との組合せに係るトナー(実施例1〜5)、及び所定の2種の赤色顔料の固溶体と所定の荷電制御剤との組合せに係るトナー(実施例6)は、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性のいずれにおいても優れていることがわかる。
これに対し、着色剤としてCROMOPHTAL Red 2030のみを用いたトナー(比較例1)は色相及び色相安定性が悪く、ECR−101のみを用いたトナー(比較例2)は環境安定性、色相・色相安定性、及び耐光性が悪く、PV FAST RED E5Bのみを用いたトナー(比較例3)は、PV FAST RED E5Bが着色力が低いために多量に配合したことによりオイルレス定着性が悪く、所定の2種の赤色顔料の混合物を用いているが、本発明の範囲外の荷電制御剤(ボントロンE−89)を用いたトナー(比較例4)は、色相及び色相安定性において劣っている。
実施例7
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(PV FAST PINK E:クラリアントジャパン社製)2.0部、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた樹脂微粒子100質量部に疎水性シリカ「NAX−50」(日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーで3200r/min、180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表2に示す。
実施例8
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(PV FAST RED E5B:クラリアントジャパン社製)2.0部、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表2に示す。
実施例9
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)、第2の着色剤(CINQUASIA Magenta RT−235−D:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0部、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)1.5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表2に示す。
実施例10
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(ECR−101:大日本精化工業(株)社製)2.0部、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表2に示す。
実施例11
結着樹脂100質量部、第1の着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)2.0質量部、第2の着色剤(TOSHIKI RED 1022:大日本インキ化学工業(株)社製)2.0部と、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表2に示す。
実施例12
結着樹脂100質量部、CROMOPHTAL Red 2030とPV FAST RED E5Bとの固溶体である着色剤(Magenta ST:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)4質量部、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、および離型剤(カルナバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーで十分に混合した後、2軸押出機で溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径9.0μmの着色微粒子を得た。
次に、得られた粉体100質量部に、外添剤として疎水性シリカ(RX200:日本アエロジル社製)1.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。
比較例5
結着樹脂100質量部、着色剤(CROMOPHTAL Red 2030:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)4.0質量部、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(RX200:日本アエロジル社製)1.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。
比較例6
結着樹脂100質量部、着色剤(ECR−101:大日本精化工業(株)社製)4.0質量部、荷電制御剤(ボントロンE−84:オリエント化学工業社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた溶融混練物を冷却し、衝突板式粉砕機「ディスパージョンセパレーター」(日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子を得た。
次に、得られた着色微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。
比較例7
結着樹脂100質量部、着色剤CROMOPHTAL Red 2030とPV FAST RED E5Bとの固溶体である着色剤(Magenta ST:チバスペシャリティーケミカルズ(株)社製)4質量部、荷電制御剤(TN−105:保土ヶ谷化学社製)1.5質量部、及び離型剤(カルナウバワックスC1:加藤洋行社輸入品)5質量部をヘンシェルミキサーを用いて混合した後、二軸押出機により溶融混練した。
次いで、得られた混練物を冷却し、衝突板式粉砕機(ディスパージョンセパレーター:日本ニューマチック工業(株)社製)を用いて粉砕した後、分級工程を経て、質量平均粒子径8.5μm、変動係数25.4%の着色微粒子得た。
次に、得られた樹脂微粒子100質量部に疎水性シリカ(NAX−50:日本アエロジル社製、平均粒子径:35nm)2.5質量部を添加し、10リットル容のヘンシェルミキサーにより3200r/minの回転速度で180秒間攪拌し、着色微粒子に外添処理を施して、マゼンタトナーを得た。
以上のようにして得られたマゼンタトナーを用いて、実施例1と同様にして画像印刷を行い、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性について評価した。その結果を下記表2に示す。
Figure 0004475213
上記表2から、所定の2種の赤色顔料の混合物と所定の荷電制御剤との組合せに係るトナー(実施例7〜11)、及び所定の2種の赤色顔料の固溶体と所定の荷電制御剤との組合せに係るトナー(実施例12)は、環境安定性、オイルレス定着性、色相安定性、及び耐光性のいずれにおいても優れていることがわかる。
これに対し、着色剤としてCROMOPHTAL Red 2030のみを用いたトナー(比較例5)は色相及び色相安定性が悪く、ECR−101のみを用いたトナー(比較例6)は環境安定性、色相・色相安定性、及び耐光性が悪く、所定の2種の赤色顔料の固溶体を用いているが、本発明の範囲外の荷電制御剤を用いたトナー(比較例7)は、オイルレス定着性において劣っている。

Claims (4)

  1. 結着樹脂、着色剤、離型剤、及び電荷制御剤を含む電子写真用マゼンタトナーであって、前記着色剤は、下記式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、下記式(2)又は(4)により表される化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料とを含有し、前記電荷制御剤は、下記式(5)又は(6)により表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする電子写真用マゼンタトナー。
    Figure 0004475213
    (式中、X、Yは、それぞれ独立してハロゲン原子又はアルキル基を示す。)
    Figure 0004475213
    Figure 0004475213
    Figure 0004475213
    (式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基またはアリル基、Mは亜鉛、ジルコニウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバルト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
    Figure 0004475213
    (式中、Mはホウ素又はアルミニウム、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
  2. 結着樹脂、着色剤、離型剤、及び電荷制御剤を含む電子写真用マゼンタトナーであって、前記着色剤は、下記式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、下記式(7)又は(8)により表される化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料とを含有し、前記電荷制御剤は、下記式(5)又は(6)により表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする電子写真用マゼンタトナー。
    Figure 0004475213
    (式中、X、Yは、それぞれ独立してハロゲン原子又はアルキル基を示す。)
    Figure 0004475213
    Figure 0004475213
    Figure 0004475213
    (式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基またはアリル基、Mは亜鉛、ジルコニウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバルト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
    Figure 0004475213
    (式中、Mはホウ素又はアルミニウム、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
  3. 結着樹脂、着色剤、離型剤、及び電荷制御剤を含む電子写真用マゼンタトナーであって、前記着色剤は、下記式(1)により表される化合物からなる赤色顔料と、下記式(2)又は(4)により表される化合物の少なくとも1種からなる赤色顔料との固溶体を含有し、前記電荷制御剤は、下記式(5)又は(6)により表される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする電子写真用マゼンタトナー。
    Figure 0004475213
    (式中、X、Yは、それぞれ独立してハロゲン原子又はアルキル基を示す。)
    Figure 0004475213
    Figure 0004475213
    Figure 0004475213
    (式中、R、R及びRはそれぞれ独立して水素原子、直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基またはアリル基、Mは亜鉛、ジルコニウム、クロム、アルミニウム、銅、ニッケル又はコバルト、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
    Figure 0004475213
    (式中、Mはホウ素又はアルミニウム、mは2以上の整数、nは1以上の整数を示す)
  4. 前記結着樹脂は、下記式(9)により表される化合物を含有するアルコール成分と、ジカルボン酸化合物及び3価以上の多価カルボン酸化合物を含有するカルボン酸成分とを縮重合して得たポリエステルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真用マゼンタトナー。
    Figure 0004475213
    (式中、Rは炭素数2又は3のアルキレン基、x及びyは正の数を示し、xとyの和は1〜16である)
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