JP4475097B2 - スイッチの状態検出回路および自動車窓用開閉装置 - Google Patents

スイッチの状態検出回路および自動車窓用開閉装置 Download PDF

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本発明は、スイッチの開閉状態を検出する検出回路および自動車の窓を開閉する自動車窓用開閉装置に関する。
自動車の運転席のドアには、運転席、助手席、後左座席および後右座席の窓をそれぞれ開閉させるためのノブ(操作レバー)が設けられている。また、助手席、後左座席および後右座席のドアにも、当該座席の窓をそれぞれ開閉させるためのノブが設けられている。ノブを前方または後方に倒すことによりノブの下方に配置されたスイッチが開閉し、この開閉によって窓が開閉(昇降)するようになっている。
図8は従来の助手席の窓を開閉するための回路を示す。図において、51,52は、運転席のドアに設けられたスイッチであり、運転席のノブが操作されることで開閉する。定常状態ではスイッチ51,52は共に黒丸側(ノーマルクローズ側)に接続されている。窓を開ける操作が行われるとスイッチ51が白丸側(ノーマルオープン側)に接続され、窓を閉める操作が行われるとスイッチ52が白丸側に接続される。53,54は助手席のドアに設けられたスイッチであり、定常状態ではスイッチ53,54は共に黒丸側に接続されている。窓を開ける操作が行われるとスイッチ53が白丸側に接続され、窓を閉める操作が行われるとスイッチ54が白丸側に接続される。また、スイッチ51〜54の白丸側はバッテリBAに接続されている。スイッチ51,52の黒丸側は運転席のドアの近傍で車体に接続されることで接地されている。図の55a〜55dはコネクタの端子、55e〜55gは別のコネクタの端子である。
運転席で助手席の窓を開ける操作が行われるとスイッチ51は白丸側に接続されるが、他のスイッチ52〜54は黒丸側に接続されたままであるので、バッテリBAからの電流はスイッチ51、配線56aおよびスイッチ53を通って助手席のドア内に収納されているモータMを矢印Aの向きに流れ、スイッチ54、配線56bおよびスイッチ52を通ってバッテリBAの接地側に戻る。運転席で窓を閉める操作が行われるとスイッチ52が白丸側に接続されるが、他のスイッチ51、53、54は黒丸側に接続されたままであるので、矢印Bの向きに電流がモータMを流れる。
助手席で窓を開ける操作が行われたときはスイッチ53が白丸側に接続されることで矢印Aの向きに電流が流れ、窓を閉める操作が行われたときはスイッチ54が白丸側に接続されることで矢印Bの向きに電流が流れる。このように矢印AまたはBの向きに電流がモータMを流れることで、助手席の窓が開閉(昇降)する。また、運転席と助手席とで同じ操作、例えば両席で窓を開ける操作が行われると、スイッチ51、53が共に白丸側に接続され、矢印Aの向きに電流が流れて窓が開く。それに対し、運転席と助手席とで相反する操作、例えば運転席では窓を開ける操作、助手席では窓を閉める操作が行われた場合は、スイッチ51、54が共に白丸側に接続されるので、電流がモータMを流れず、窓の開閉動作は行われない。
上記のモータMには、窓の開閉時には2A程度の電流が流れ、窓が可動範囲の上限位置または下限位置まで到達して昇降できない状態になると瞬間的に30A程度の電流が流れる。尚、図示はされていないが、モータMの回転軸に取り付けられたロータリエンコーダの出力信号によって、上記の状態が検出されると不図示の制御回路でモータMに電流が供給されないようにしている。このように窓の開閉時に配線56a、56bに大きな電流が流れるので、運転席・助手席間の長い配線56a、56bには太い線が使用される。このため、車重が重くなって燃費が良くないという問題がある。
そこで、図9に示す回路を用いて助手席の窓を開閉することが考えられる。ここでは、コネクタの端子の図示を省略している。スイッチ61〜64は、それぞれ図8のスイッチ51〜54に相当するものであり、通常は開状態である。そして、運転席または助手席のノブが操作されると、該当するスイッチ61〜64が閉じる。この回路では、下記の特許文献1,2に示されるように、スイッチ61,62の開閉状態(61だけが閉、62だけが閉、61,62が共に開)に応じた電圧の信号を1本の信号線65に発生させる。所定の抵抗値の抵抗R61〜R63を用いることで所望の電圧の信号が得られる。そして、制御回路66は、上記信号の電圧と抵抗R66〜R68から取り出される2つの閾値とを比較することにより、スイッチ61,62の開閉状態を判定する。また、プルアップ抵抗R64,R65が接続されたスイッチ63,64が開閉されると、ハイ/ローの信号が制御回路66に入力される。
制御回路66は、上記の判定結果およびハイ/ローの信号に基づいてモータMの制御信号を生成してモータ駆動回路67に送る。そして、モータ駆動回路67によってモータMが駆動されることで助手席の窓の開閉動作が行われる。このようにすることで、運転席側のスイッチ61,62の開閉状態に応じた電圧の信号を1本の信号線65で送ることができ、しかも信号線65は10mA程度の電流を流せる細い線で十分であるので、燃費が改善される。尚、上記のスイッチ61,62の開閉状態に応じた電圧の信号などがバッテリBAの電圧の変動(低下)の影響を受けないように、定電圧回路68の出力電圧(例えば、8V)が抵抗R61や制御回路66などに供給されている。
下記の特許文献3には、自動車のルーフウィンドウを開閉するための開閉装置が示されている。この開閉装置は、ルーフウィンドウの開閉量を決めるロータリスイッチや、ロータリスイッチの選択位置に従ってルーフウィンドウの駆動モータを制御する制御部などから構成される。また、電源と接地との間に接続された抵抗回路網の中にロータリスイッチの複数の接点を配置することにより、各接点の開閉状態に応じた電圧の信号を信号線に発生させ、当該信号に基づいて制御部がルーフウィンドウの駆動モータを制御している。
特開平6−36643号公報(要約) 特開平6−267364号公報(要約) 特開2004−84211号公報(段落0011〜0031)
図9に示すものにおいては、運転席の回路の接地線G1は運転席のドアの近傍で車体に接続され、助手席の回路の接地線G2は助手席のドアの近傍で車体に接続されている。一方、バッテリBAからはモータMや他の駆動回路などを作動させるために大きな電流が供給され、接地線G2や車体には大きなリターン電流が流れるので、接地線G1,G2間で電位差が発生する。このため、制御回路66から見たスイッチ61,62の開閉状態に応じた信号の電圧レベルも上記電位差の分だけ上下するので、上記電位差が所定のレベルを超えるような場合には、制御回路66がスイッチ61,62の開閉状態を誤判定し、窓の開閉の誤動作が生じるという問題がある。
また、スイッチ61,62が共に開のときの信号線65の電圧V0は、スイッチ61または62だけが閉じているときの電圧V1,V2よりも高い。ここでV1>V2とすると、スイッチ62が開閉したときに信号線65の電圧がV0とV2との間で遷移する過程で電圧V1(スイッチ61が閉のときの電圧)を通過する。このため、信号線65と接地線G2との間にノイズ除去用のコンデンサ(不図示)が取り付けられているような場合は、スイッチ62が開閉したときの信号線65の電圧の遷移時間が長くなって、スイッチ61が閉じられていないのにスイッチ61が閉じたときと同様にモータMが回転する、すなわち予定外の開閉動作が行われてしまうことがある。
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、スイッチの開閉状態を確実に検出することのできるスイッチの状態検出回路、および自動車の運転席の回路の接地線と他席の回路の接地線との間に電位差が生じても誤動作をしない自動車窓用開閉装置を提供することにある。
第1の本発明にかかるスイッチの状態検出回路は、1つまたは複数のスイッチと、各スイッチの開閉状態に応じた値の第1電流を出力する第1定電流回路と、温度変化に対して第1電流と同様の傾向または逆の傾向で変動する第2電流を出力する第2定電流回路と、第1電流の温度変化による変動を第2電流で相殺して第1電流の変動を補償するための補償手段と、第1電流と補償手段が出力する電圧または電流とに基づいて各スイッチの開閉状態を判定して判定結果を出力する判定手段と、を備える。
ここで、上記の補償手段は、実施形態に示す抵抗R4,R8およびR9や、加算回路に相当するものである。補償手段の出力は、実施形態に示す2つのコンパレータの+端子と−端子との電圧差や加算回路の出力電圧に相当するものであり、電圧に限定されるものではなく電流であってもよい。判定手段は、実施形態に示す2つのコンパレータに相当するものである。
上記のように、第1定電流回路の接地線と判定手段の接地線との電位差の影響を受けない第1電流の値に基づいて判定手段がスイッチの開閉状態を判定するので、上記の電位差が生じている場合であっても、スイッチの開閉状態を確実に検出することができる。しかも、第2電流によって第1電流の変動を補償した補償手段の出力に基づいて判定手段がスイッチの開閉状態を判定するので、第1電流が温度変化などによって変動することがあっても、スイッチの開閉状態を確実に検出することができる。
第1の本発明の実施形態においては、上記スイッチは2つのスイッチからなり、開閉状態に応じた値は、一方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、他方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、および両スイッチが非動作状態のときの電流値であり、両スイッチが非動作状態のときの電流値は他の2つの電流値の中間の値である。このようにすることで、いずれのスイッチが開閉されても他方のスイッチが動作状態のときの電流が発生しないので、例えば本実施形態のスイッチの状態検出回路が自動車窓用開閉装置に使用される場合には、上述の予定外の開閉動作を防止することができる。
また、第1の本発明の実施形態においては、判定手段は、第1電流に基づく電流値もしくは電圧値、または補償手段が出力する電圧もしくは電流の値が所定範囲内であるか否かを調べ、所定範囲外であるときは各スイッチのいずれもが動作状態ではないことを示す判定結果を出力する。ここでは、上記の判定手段は、さらに実施形態に示す地絡検出回路に相当するものを含む。また、第1電流に基づく電流値もしくは電圧値とは、第1電流が増幅された電流や第1電流から生成された電圧のことである。このようにすることで、例えば、第1定電流回路と判定手段との間の配線で短絡や断線などが発生したような場合でも、いずれかのスイッチが動作状態であることを示す判定結果が出力されなくなるので、判定結果を利用する他の装置や回路が誤動作するのを防止することができる。
第2の本発明にかかる自動車窓用開閉装置は、運転席以外の他席の窓を開閉するために運転席に設けられる運転席用他席窓開閉スイッチと、他席の窓を開閉するために他席に設けられる他席用窓開閉スイッチと、運転席用他席窓開閉スイッチの開閉状態に応じた値の第1電流を出力する第1定電流回路と、温度変化に対して第1電流と同様の傾向または逆の傾向で変動する第2電流を出力する第2定電流回路と、第1電流の温度変化による変動を第2電流で相殺して第1電流の変動を補償するための補償手段と、第1電流と補償手段が出力する電圧または電流とに基づいて運転席用他席窓開閉スイッチの開閉状態を判定して判定結果を出力する判定手段と、判定手段が出力する判定結果および他席用窓開閉スイッチの開閉状態に基づいて他席の窓を開閉する開閉手段と、を備える。
ここで、上記の補償手段は、実施形態に示す抵抗R4,R8およびR9や、加算回路に相当するものである。補償手段の出力は、実施形態に示す2つのコンパレータの+端子と−端子との電圧差や加算回路の出力電圧に相当するものであり、電圧に限定されるものではなく電流であってもよい。判定手段は、実施形態に示す2つのコンパレータに相当するものである。開閉手段は、実施形態に示すリレードライバ、リレーおよびモータなどに相当するものである。
上記のように、第1定電流回路の接地線(運転席の回路の接地線)と判定手段の接地線(他席の回路の接地線)との電位差の影響を受けない第1電流の値に基づいて判定手段が運転席用他席窓開閉スイッチの開閉状態を判定するので、上記の電位差が生じている場合であっても、上記スイッチの開閉状態を確実に検出することができる。しかも、第2電流によって第1電流の変動を補償した補償手段の出力に基づいて判定手段が上記スイッチの開閉状態を判定するので、第1電流が温度変化などによって変動することがあっても、上記スイッチの開閉状態を確実に検出することができる。これにより、装置の誤動作を防止することができる。
第2の本発明の実施形態においては、運転席用他席窓開閉スイッチは2つのスイッチからなり、開閉状態に応じた値は、一方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、他方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、および両スイッチが非動作状態のときの電流値であり、両スイッチが非動作状態のときの電流値は他の2つの電流値の中間の値である。このようにすることで、いずれのスイッチが開閉されても他方のスイッチが動作状態のときの電流が発生しないので、上述の予定外の開閉動作を防止することができる。
また、第2の本発明の実施形態においては、判定手段は、第1電流に基づく電流値もしくは電圧値、または補償手段が出力する電圧もしくは電流の値が所定範囲内であるか否かを調べ、所定範囲外であるときは運転席用他席窓開閉スイッチが動作状態ではないことを示す判定結果を出力する。ここでは、上記の判定手段は、さらに実施形態に示す地絡検出回路に相当するものを含む。また、第1電流に基づく電流値もしくは電圧値とは、第1電流が増幅された電流や第1電流から生成された電圧のことである。このようにすることで、例えば、第1定電流回路と判定手段との間の配線で短絡や断線などが発生したような場合でも、運転席用他席窓開閉スイッチが動作状態であることを示す判定結果が出力されなくなるので、他席用窓開閉スイッチによって他席の窓を開閉することができる。すなわち、地絡などが発生しても装置が誤動作するのを防止することができる。
本発明のスイッチの状態検出回路によれば、第1定電流回路の接地線と判定手段の接地線との電位差や温度変化の影響を受けることなく、1つまたは複数のスイッチの開閉状態を確実に検出することができる。また、本発明の自動車窓用開閉装置によれば、運転席の回路の接地線と他席の回路の接地線との電位差や温度変化の影響を受けることなく、運転席用他席窓開閉スイッチの開閉状態を確実に検出することができるので、装置の誤動作を防止することができる。
図1は本発明に係る自動車窓用開閉装置の回路を示す図であり、図の破線Y1−Y2の左側の部分が本発明にかかるスイッチの状態検出回路に相当する。この回路は、自動車の運転席のスイッチおよび助手席のスイッチによって助手席の窓を開閉するための回路である。図の運転席の部分は運転席のドアに設けられており、助手席の部分は助手席のドアに設けられている。バッテリBAからはコネクタの端子5a,5bを介して運転席および助手席の回路に正電源が供給される。運転席の回路の接地線G1はコネクタの端子5eを介して運転席のドアの近傍で車体に接続され、助手席の回路の接地線G2はコネクタの端子5fを介して助手席のドアの近傍で車体に接続されている。運転席の回路の出力信号は、コネクタの端子である出力端子5c、1本の信号線6およびコネクタの端子である入力端子5dを介して助手席の回路に送られる。
運転席のスイッチS1uは、不図示のノブによって窓を閉める(窓を上昇させる)操作が行われると閉じ、操作が終了すると開状態に自動復帰する。このスイッチS1uでは、閉状態が動作状態であり、開状態が非動作状態である。スイッチS1dは、窓を開ける(窓を下降させる)操作が行われると閉じ、操作が終了すると開状態に自動復帰する。但し、スイッチS1u,S1dは同時には共に閉じないようになっている。助手席のスイッチS2u,S2dも同様の構造になっており、窓を閉める操作が行われるとスイッチS2uが閉じ、窓を開ける操作が行われるとスイッチS2dが閉じる。そして、上記のスイッチS1uなどの開閉状態に従ってモータMが正転または逆転することで助手席の窓の開閉が行われ、モータMの回転が停まると開閉動作が停止する。
尚、モータMの回転軸に取り付けられたロータリエンコーダの出力信号によって窓が可動範囲の上限位置または下限位置まで到達したことが検出されると、モータMの回転が停止する。また、モータMの回転を窓の昇降動作に変換するための機構も助手席のドア内に設けられている。さらに、運転席のドアには運転席の窓を開閉するための回路(図の破線Y1−Y2の右側の部分と同様な回路)が別に設けられている。また、後左座席および後右座席がある車では、当該座席の窓を開閉するために図1と同様の回路が運転席および当該座席のドアに設けられる。さらに、運転席には、運転席以外の他席(図1に示す助手席は他席の一例である)のノブを操作しても他席の窓を開閉させないようにするスイッチも設けられている。上記の窓が上限位置または下限位置まで到達したときにモータMの回転を停止させるための手段などは本発明の直接的事項ではないので、説明および図示を省略する。
以下、図1の回路について説明する。第1の定電流回路11は、スイッチS1u,S1dの開閉(開閉状態)に応じた値の電流I1をトランジスタQ2のコレクタから出力する。この電流I1は信号線6および入力端子5dを通って抵抗R4とR5とに流れ込む。コンパレータU1,U2の−端子および電界効果トランジスタQ5のゲートの入力インピーダンスが極めて高く、しかも抵抗R10、R11の直列抵抗値が抵抗R4,R5に比べて十分に大きい値であるので、抵抗R5に流れ込む電流および抵抗R5での電圧降下は極めて小さい。従って、以下では入力端子5dの電圧とコンパレータU1,U2の−端子の電圧とが等しいとする。抵抗R5は、入力端子5dが開放されたとき(例えば、助手席ドアを製造するとき)にコンパレータU1,U2の入力端子が静電気による高電圧などによって破損されないようにするための保護抵抗である。
次に、入力端子5dの電圧について説明する。トランジスタQ1,Q2のベース電流が抵抗R1,R2を流れる電流に比べて十分に小さくなるように抵抗R1〜R3の値が決められているので、スイッチS1dが閉のときの入力端子5dの電圧Vd、スイッチS1d,S1uが共に開のときの電圧Vm、およびスイッチS1uが閉のときの電圧Vuは、それぞれ下記の式(1)〜(3)で表され、Vd>Vm>Vuの関係が成立する。
Vd=R4・(VBE+V)/(R1//R2) (1)
Vm=R4・(VBE+V)/R1 (2)
Vu=R4・VBE/R1 (3)
ここで、VBEはトランジスタQ1のベース・エミッタ間電圧、VはダイオードD1の順方向電圧である。尚、上記のスイッチS1u,S1dの開閉状態に応じた値の電流I1とは、式(1)〜(3)をそれぞれR4で割って得られる電流である。
図2は図1の回路の各部の電圧を示す図である。図において、VccはコンパレータU1,U2の電源電圧(例えば8V)であり、バッテリBAの出力電圧から助手席のドア内に設けられた不図示の定電圧回路で生成される。Vr1はコンパレータU1の+端子に入力される閾値である。Vr2はコンパレータU2の+端子に入力される閾値である。Vgsは地絡検出電圧(例えば1V)であり、入力端子5dの電圧がVgs以下であるか否かが後述の地絡検出回路13で検出される。地絡とは信号線6の被覆が破損し、中の導体が車体の導通部と接触することである。閾値Vr1、Vr2の設計値としては、それぞれ2・(Vcc−Vgs)/3、(Vcc−Vgs)/3などが採用される。上記のVd,Vm,Vuの設計値としては、それぞれVccとVr1との平均値、Vr1とVr2との平均値、Vr2とVgsとの平均値などが採用される。そして、上記の設計値を実現できる、抵抗値の抵抗R4などが使用されている。
図1の説明に戻る。上述のように、Vd>Vm>Vuの関係が成立するので、(スイッチS1d,S1uが共に開であるときの電圧Vmが、スイッチS1dが閉のときの電圧Vdと、スイッチS1uが閉のときの電圧Vuとの間にあるので)、スイッチS1dが開閉するときには、入力端子5dの電圧はスイッチS1uが閉のときの電圧Vuを通過せず、スイッチS1uが開閉するときには、入力端子5dの電圧はスイッチS1dが閉のときの電圧Vdを通過しない。従って、上述の予定外の開閉動作が発生しない。また、定電流回路11の出力電流I1は運転席の接地線G1と助手席の接地線G2との電位差の影響を受けないので、入力端子5dの電圧(コンパレータU1,U2の−端子の電圧)はスイッチS1u,S1dの開閉状態に応じた一定の値となる。つまり、接地線G1、G2間の電位差が所定のレベル(図9の回路で誤動作が発生するレベル)を超えるような場合であっても、コンパレータU1,U2によってスイッチS1u,S1dの開閉状態を間違いなく判定することができる。また、入力端子5dの電圧が定電流回路11の出力電流I1によって決まるので、入力端子5dの電圧はバッテリBAの電圧の変動(低下)の影響も受けない。
第2の定電流回路12は、トランジスタQ3,Q4などから構成される一般的な定電流回路であり、トランジスタQ4のコレクタから定電流I2を出力する。この定電流I2が抵抗R8,R9を流れることにより、コンパレータU1の+端子の閾値Vr1がI2・(R8+R9)となり、コンパレータU2の+端子の閾値Vr2がI2・R9となる。
ここで、定電流回路12によって閾値Vr1,Vr2を生成する理由について説明する。上記の第1の定電流回路11ではトランジスタQ1,Q2およびダイオードD1が用いられるため、温度変化によって電流I1が変動する。また、第2の定電流回路12が第1の定電流回路11と類似の回路構成となっているので、電流I2も電流I1と同様の傾向で温度変化によって変動する。従って、電流I1により決まるコンパレータU1,U2の−端子の電圧が温度変化によって上昇すると、電流I2により決まるコンパレータU1,U2の+端子の電圧(閾値Vr1,Vr2)も同様の傾向で上昇する。また、コンパレータU1,U2の−端子の電圧が温度変化によって下降すると、コンパレータU1,U2の+端子の電圧も同様の傾向で下降する。
これにより、コンパレータU1,U2は、温度変化による電流I1の変動の影響を受けることなく、−端子の電圧(I1・R4)と+端子の電圧(I2・(R8+R9)またはI2・R9)とを比較することができる。すなわち、温度変化よって電流I1が変動しても、スイッチS1u,S1dの開閉状態を正しく判定することができる。このようにして、第1の定電流回路11の電流I1の温度変化による変動の影響を電流I2によって相殺(補償)している。
上記のコンパレータU1,U2はオープンコレクタタイプのコンパレータであり、出力端子にはプルアップ抵抗R13,R14が接続されているので、+端子の電圧が−端子の電圧よりも高いときはコンパレータU1,U2の出力がハイになり、−端子の電圧が+端子の電圧よりも高いときはコンパレータU1,U2の出力がローになる。但し、助手席のスイッチS2dが閉のときはコンパレータU1の出力はローになり、後述のインバータU6がローを出力するときはコンパレータU2の出力はローになる。
次に、地絡検出回路13について説明する。出力端子5cと入力端子5dとを繋ぐ信号線6は長いので、途中で信号線6の被覆が破損し、中の導体が車体の導通部と短絡する(地絡する)ことがある。この地絡検出回路13は信号線6の地絡を検出し、地絡を検出した場合にはモータMを回転させないようにする地絡検出信号を出力する。地絡が発生していないときは、入力端子5dの電圧はVd,Vm,Vuのいずれかであり地絡検出電圧Vgsよりも高く(図2)、しかも抵抗R10,R11の値が所定の比率になっているので、電界効果トランジスタQ5はオン状態である(ドレインがローである)。
地絡が発生すると入力端子5dの電圧が略0V(地絡検出電圧Vgs以下)になるので、電界効果トランジスタQ5がオフ状態となる(プルアップ抵抗R12によってドレインがハイになる)。尚、入力端子5dに接続された抵抗R4の他端が接地されているので、信号線6が断線したときも入力端子5dの電圧が0Vになる。つまり、ここでは断線と地絡とは同様に扱われる。電界効果トランジスタQ5のドレインの信号は、オープンコレクタタイプのインバータU6で反転され、コンパレータU2の出力端子に印加される。コンパレータU2が出力するハイ信号はリレーL2を作動させる信号であるが、インバータU6の出力がローであるときは、ハイ信号が強制的にローにされる。つまり、インバータU6が出力するロー信号が上述の地絡検出信号である。
ここで地絡検出信号がコンパレータU1ではなくコンパレータU2の出力を強制的にローにする理由について説明する。第1に、地絡が発生してもコンパレータU1はロー信号(リレーL1を作動させる信号)を出力しないからである。第2に、地絡が発生するとスイッチS1uがオン状態となったときと同様にコンパレータU2がハイ信号(リレーL2を作動させる信号)を出力するので、地絡検出信号によってリレーL2を作動させないようにする必要があるからである。
一方、図1とは異なる回路構成において、信号線6の断線が発生すると入力端子5dの電圧がVcc(図2)になるような場合には、地絡検出回路13は、入力端子5dの電圧が所定電圧(例えば、Vcc−1V)以上になるとコンパレータU1の出力を強制的にハイ(リレーL1を作動させない状態)にするようにも論理的には構成される。但し、コンパレータU1がローであるときには、電気的には強制的にハイにすることができないので、実際にはコンパレータU1とリレードライバU3の間に2つのオープンコレクタタイプのインバータを介在させ、1段目のインバータの出力を強制的にローにするなどの方法が採られる。
つまり、地絡検出回路13は、信号線6の地絡や断線によって入力端子5dの電圧が所定範囲外になったことを検出すると、コンパレータU1,U2がスイッチS1u,S1dが閉状態(動作状態)のときに出力する信号を消滅させる(遮断する)機能を有する。上記の所定範囲外とは、例えば入力端子5dの電圧が地絡検出電圧Vgs以下、または(Vcc−1V)以上であることである。また、入力端子5dの電圧の誤差や変動を考慮しても、入力端子5dの電圧がスイッチS1u,S1dの開閉状態に応じた電圧(Vd,VmまたはVu)に該当しないときが所定範囲外とされるように地絡検出回路13を構成してもよい。
次に、コンパレータU1やインバータU6などの電源電圧について説明する。上述のように、コンパレータU1,U2の電源電圧Vccは不図示の定電圧回路から供給されるが、バッテリBAの電圧があまり低下しない場合などには、コンパレータU1,U2の電源電圧をバッテリBAから直接供給するようにしてもよい。一方、インバータU4,U6およびリレードライバU3,U5にはバッテリBAから電源電圧が供給される。
次に、リレーL1,L2の駆動について説明する。コンパレータU1の出力信号はリレードライバU3で反転・増幅される。コンパレータU1の出力がローになる、またはスイッチS2dが閉じられると、リレードライバU3の出力がハイになり、コイルL1aに電流が流れる。この結果、リレーL1が作動し、黒丸側(ノーマルクローズ側)に接続されていたリレーL1の接点L1bが白丸側(ノーマルオープン側)に接続される。コンパレータU2の出力信号は、プルアップ抵抗R15が接続されたオープンコレクタタイプのインバータU4で反転され、さらにリレードライバU5で反転・増幅される。コンパレータU2の出力がハイなる(但し、地絡が検出されたときはコンパレータU2の出力は常にローである)、またはスイッチS2uが閉じられると、リレードライバU5の出力がハイになり、コイルL2aに電流が流れる。この結果、リレーL2が作動し、黒丸側(ノーマルクローズ側)に接続されていたリレーL2の接点L2bが白丸側(ノーマルオープン側)に接続される。
次に、リレーL1,L2の作動とモータMの回転との関係について説明する。例えば、窓を開ける操作によってスイッチS2dが閉になるとリレーL1が作動して接点L1bが白丸側に接続されるので、モータMに矢印Aの向きの電流が流れ、窓が開く。それに対し、窓を閉める操作によってスイッチS2uが閉になるとリレーL2が作動して接点L2bが白丸側に接続されるので、モータMに矢印Bの向きの電流が流れ、窓が閉まる。
図3は地絡が発生していない場合の自動車窓用開閉装置の各部の状態を示す図である。図3の内容は、図2を参照しつつ図1の回路の動作を把握することで導き出されたものである。番号欄の(d),(u)は窓を開ける(下降させる)または閉める(上昇させる)操作が行われたことを示す。番号1は窓の開閉操作が行われていないときのものである。番号2〜5は、運転席および助手席のスイッチS1uなどのうちで、1つのスイッチだけが操作されたときのものであり、当該操作の通りに窓の開閉が行われる。番号6,7は、運転席のスイッチS1u,S1dと助手席のスイッチS2u,S2dとで同じ種類の操作(開操作または閉操作)が同時に行われたときのものであり、当該操作の通りに窓の開閉が行われる。番号8,9は、運転席のスイッチS1u,S1dと助手席のスイッチS2u,S2dとで相反する操作が同時に行われたときのものであり、モータMに電流が流れないので、窓の開閉は行われない。
図4は地絡が発生しているが地絡検出回路13が存在しないとした場合の自動車窓用開閉装置の各部の状態を示す図である。地絡検出回路13が存在しないとは、インバータU6の出力端子とコンパレータU2の出力端子とを繋ぐ配線が切断されていることに相当する。番号欄の(d),(u)については図3と同様である。地絡が発生すると入力端子5dの電圧が0Vになるので、運転席のスイッチS1u,S1dの開閉によっては窓を開閉することができなくなる。また、助手席のスイッチS2u,S2dの開閉による窓の開閉も正常に行われていない。番号1では、スイッチS2u,S2dが共に開であるのでモータMに電流が流れるべきではないのに、矢印Bの向きに電流が流れるために窓が閉まってしまう。番号2では、スイッチS2dが閉であるので矢印Aの向きに電流が流れるべきであるのに、モータMに電流が流れないために窓を開けることができない。
上記のように回路が正常に動作しないのは、地絡が発生すると入力端子5dの電圧が0Vになり、スイッチS1uが閉のときと同様にコンパレータU2がハイ信号、すなわちリレーL2を作動させる信号を出力するからである。尚、番号3では、矢印Bの向き電流がモータMを流れ、窓の閉動作が正常に行われる。但し、スイッチS2uが開状態に自動復帰しても(番号1の状態)、窓の閉動作が引き続き行われてしまう。以上のことから、上述のように信号線6の断線によって入力端子5dの電圧がVccになるような場合も考えると、信号線6の地絡や断線が発生すると、助手席のスイッチS2u,S2dが操作されても、窓が開いているのに閉めることができないという事態や、窓が閉まっているのに開けることができないという事態が起きる。このため、防犯上、望ましくないといった問題や、車内の換気ができないといった問題が生じる。
図5は地絡検出回路13で地絡が検出された場合の自動車窓用開閉装置の各部の状態を示す図である。番号欄の(d),(u)については図3と同様である。この場合も入力端子5dの電圧が0Vになるので、運転席のスイッチS1u,S1dの開閉によっては窓を開閉することができなくなるが、助手席のスイッチS2u,S2dの開閉による窓の開閉は正常に行われている。これは、地絡が検出されると地絡検出回路13がコンパレータU2の出力を強制的にロー(リレーL2を作動させない状態)にするからである。このようにして、信号線6の地絡や断線によって起きる上述の好ましくない事態が回避される。すなわち地絡の発生により運転席のスイッチS1u,S1dによって助手席の窓を開閉することができなくなっても、助手席のスイッチS2u,S2dを操作することにより、助手席の窓を開閉することができる。この結果、上述の問題が防止される。
以上述べた実施形態においては、第1の定電流回路11によってスイッチS1u,S1dの開閉状態に応じた定電流I1を出力するようにしたが、第1の定電流回路11に代えて他の定電流回路、例えば図6に示す定電流回路11aを用いても本発明を実施することができる。この定電流回路11aも、スイッチS1u,S1dの開閉状態に応じた電流I1aを出力する。但し、スイッチS1u,S1dが共に開のときに電流I1aが最小になるので、上述の予定外の開閉動作の発生を防止することができない。また、定電流回路11aのスイッチS1u,S1dの一方だけをノーマルクローズタイプのスイッチを用いるようにしてもよい。ノーマルクローズタイプのスイッチではスイッチの開状態が動作状態となる。このようにすれば、2つのスイッチが共に非動作状態であるときの電流値が、一方のスイッチだけが動作状態であるときの電流値と他方のスイッチだけが動作状態であるときの電流値との中間の値となるので、上述の予定外の開閉動作の発生を防止することができる。
また、上記実施形態では、第1の定電流回路11の出力電流I1と第2の定電流回路12の出力電流I2とが温度変化に対して同様の傾向で変動するようにし、電流I1および電流I2をそれぞれ抵抗R4および抵抗R8,R9で電圧に変換し、これらの電圧をコンパレータU1、U2の+端子および−端子に入力することにより、電流I1の温度変化による変動を補償するようにしたが、他の方法を用いても本発明を実施することができる。例えば、第2の定電流回路12に相当する定電流回路の出力電流I2aが温度変化に対して第1の定電流回路11の出力電流I1と逆の傾向で変動するように当該定電流回路を構成する。そして、電流I1,I2aを図7に示す回路に入力する。
加算回路30は、オペアンプおよび複数の抵抗から構成され、上記の電流I1と電流I2aとを加算した値を電圧に変換して出力する。この出力電圧は下記の式(4)で表される。
出力電圧=α(I1+β・I2a) (4)
ここで、αは電流/電圧の変換係数であり、βは温度変化による電流I1の変動を電流I2aによって補償するための補償係数である。所定の抵抗値の抵抗を加算回路30に取り付けることにより、所望のα、βが得られる。この回路では、温度変化によって電流I1が増加(減少)するときは電流I2aが減少(増加)するので、加算回路30の出力電圧は温度変化の影響を受けることなく略一定に保たれる。つまり、加算回路30が電流I2aを用いて電流I1の温度変化による変動を補償する。加算回路30の出力電圧は、図1のコンパレータU1,U2に相当するコンパレータU31,U32で第1、第2閾値と比較される。尚、図7の回路では、加算回路30の出力電圧によって上述の地絡の検出が行われる。
さらに、上記実施形態では、地絡が検出されると地絡検出回路13がコンパレータU2の出力を強制的にローにすることでリレーL2が作動しないようにしたが、他の方法を用いてもよい。例えば、インバータU4に代えてトライステート出力のインバータを用い、地絡が検出されると当該インバータの出力をハイインピーダンス状態にするようにしてもよいし、コンパレータU1,U2の−端子に閾値Vr1よりも小さく且つ閾値Vr2よりも大きい電圧(例えば電圧Vm(図2))を強制的に印加するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、スイッチの状態検出回路(図1の破線Y1−Y2の左側の回路)が自動車窓用開閉装置に用いられる場合について説明したが、スイッチの状態検出回路は他の用途にも用いることができる。例えば、運転席のスイッチで自動車の助手席側のサイドミラーの向きを操作するための回路などとしても使用することができる。また、第1の定電流回路11,11aのスイッチの個数は2つに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上であってもよい。
さらに、上記実施形態では、スイッチS1u,S1dが2つだけであったので、コンパレータU1,U2によって開閉状態を判定するようにしたが、スイッチの個数が多い場合などにはスイッチの開閉状態ごとの信号のレベル差が小さくなり、閾値をも必要とするコンパレータではスイッチの開閉状態の判定が難しくなるので、上記の特許文献1,3に示されるように、当該信号をA/D変換器によって数値データに変換し、CPUやメモリからなる制御部で数値データに基づいてスイッチの開閉状態や地絡の発生の有無を判定するようにしてもよい。
本発明に係る自動車窓用開閉装置の回路を示す図である。 図1の回路の各部の電圧を示す図である。 地絡が発生していない場合の自動車窓用開閉装置の各部の状態を示す図である。 地絡が発生しているが地絡検出回路が存在しないとした場合の自動車窓用開閉装置の各部の状態を示す図である。 地絡検出回路で地絡が検出された場合の自動車窓用開閉装置の各部の状態を示す図である。 第1の定電流回路の他の例を示す図である。 第1の定電流回路の出力電流の変動を補償する他の回路構成を示す図である。 従来の助手席の窓を開閉するための回路を示す図である。 従来の助手席の窓を開閉するための他の回路を示す図である。
符号の説明
5d 入力端子
6 信号線
11,11a 第1の定電流回路
12 第2の定電流回路
13 地絡検出回路
30 加算回路
G1,G2 接地線
I1,I1a 第1の定電流回路の出力電流
I2 第2の定電流回路の出力電流
L1,L2 リレー
M モータ
S1d,S2d 窓を開ける(下降させる)ためのスイッチ
S1u,S2u 窓を閉める(上昇させる)ためのスイッチ
U1,U2,U31,U32 コンパレータ
U3,U5 リレードライバ

Claims (6)

  1. 1つまたは複数のスイッチと、
    前記各スイッチの開閉状態に応じた値の第1電流を出力する第1定電流回路と、
    温度変化に対して前記第1電流と同様の傾向または逆の傾向で変動する第2電流を出力する第2定電流回路と、
    前記第1電流の温度変化による変動を前記第2電流で相殺して第1電流の変動を補償するための補償手段と、
    前記第1電流と前記補償手段が出力する電圧または電流とに基づいて前記各スイッチの開閉状態を判定して判定結果を出力する判定手段と、を備えたことを特徴とするスイッチの状態検出回路。
  2. 請求項1に記載のスイッチの状態検出回路において、
    前記スイッチは2つのスイッチからなり、
    前記開閉状態に応じた値は、一方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、他方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、および両スイッチが非動作状態のときの電流値であり、両スイッチが非動作状態のときの電流値は他の2つの電流値の中間の値であることを特徴とするスイッチの状態検出回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスイッチの状態検出回路において、
    前記判定手段は、第1電流に基づく電流値もしくは電圧値、または前記補償手段が出力する電圧もしくは電流の値が所定範囲内であるか否かを調べ、所定範囲外であるときは前記各スイッチのいずれもが動作状態ではないことを示す判定結果を出力することを特徴とするスイッチの状態検出回路。
  4. 運転席以外の他席の窓を開閉するために運転席に設けられる運転席用他席窓開閉スイッチと、
    前記他席の窓を開閉するために他席に設けられる他席用窓開閉スイッチと、
    前記運転席用他席窓開閉スイッチの開閉状態に応じた値の第1電流を出力する第1定電流回路と、
    温度変化に対して前記第1電流と同様の傾向または逆の傾向で変動する第2電流を出力する第2定電流回路と、
    前記第1電流の温度変化による変動を前記第2電流で相殺して第1電流の変動を補償するための補償手段と、
    前記第1電流と前記補償手段が出力する電圧または電流とに基づいて前記運転席用他席窓開閉スイッチの開閉状態を判定して判定結果を出力する判定手段と、
    前記判定手段が出力する判定結果および前記他席用窓開閉スイッチの開閉状態に基づいて前記他席の窓を開閉する開閉手段と、を備えたことを特徴とする自動車窓用開閉装置。
  5. 請求項4に記載の自動車窓用開閉装置において、
    前記運転席用他席窓開閉スイッチは2つのスイッチからなり、
    前記開閉状態に応じた値は、一方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、他方のスイッチだけが動作状態のときの電流値、および両スイッチが非動作状態のときの電流値であり、両スイッチが非動作状態のときの電流値は他の2つの電流値の中間の値であることを特徴とする自動車窓用開閉装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の自動車窓用開閉装置において、
    前記判定手段は、第1電流に基づく電流値もしくは電圧値、または前記補償手段が出力する電圧もしくは電流の値が所定範囲内であるか否かを調べ、所定範囲外であるときは前記運転席用他席窓開閉スイッチが動作状態ではないことを示す判定結果を出力することを特徴とする自動車窓用開閉装置。
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